JPH07230372A - 印刷システム - Google Patents

印刷システム

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JPH07230372A
JPH07230372A JP6319774A JP31977494A JPH07230372A JP H07230372 A JPH07230372 A JP H07230372A JP 6319774 A JP6319774 A JP 6319774A JP 31977494 A JP31977494 A JP 31977494A JP H07230372 A JPH07230372 A JP H07230372A
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JP6319774A
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English (en)
Inventor
Saiji Kageyama
斎司 蔭山
Satoshi Matsumoto
智 松本
Makoto Kitagawa
誠 北川
Takuya Shimakawa
卓也 島川
Junichi Kazama
順一 風間
Tadashi Okada
正 岡田
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】使い勝手、性能、信頼性、可用性、サービス性
の高い印刷システムを提供する。 【構成】印刷システムを、複数の端末装置と、端末装置
が共用可能な複数のプリンタと、端末装置からの印刷を
受付け、プリンタによる印刷を制御するための1つ以上
のプリンタ/スプーラ制御サーバと、分散印刷管理サー
バとで構成し、端末装置に印刷ジョブ詳細状態の問合せ
部とエラー回復指示等の印刷制御部、プリンタ/スプー
ラ制御サーバにエラー回復部、分散印刷管理サーバにネ
ットワーク上のすべてのプリンタとプリンタ/スプーラ
制御サーバの仕様、状態を管理するためのプリンタ構成
管理テーブルを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数のワークステーシ
ョンやパーソナルコンピュータが複数のプリンタを共用
することのできる印刷システムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ワークステーションやパーソナル
コンピュータの分野において、LAN(Local Area Net
work)やWAN(Wide Area Network)が普及しつつあ
る。それらの普及につれて、複数のワークステーション
やパーソナルコンピュータやワードプロセッサ(以下、
これらをクライアント、又は端末装置と総称する)にプ
リンタを共用させるプリントサーバが、導入コストと設
置面積を低減するため、重要になりつつある。
【0003】従来の印刷システムの例としては、図2に
示すように、クライアント1(11)、クライアント2
(12)及びクライアント3(13)と、各クライアン
トから共用可能なプリンタ1(17)及びプリンタ3
(19)、そのプリンタを制御するプリンタ/スプーラ
制御サーバ1(15)及びプリンタ/スプーラ制御サー
バ2(16)とで構成されており、以下の手順により印
刷が行われる。
【0004】(1)クライアント11〜13は、ネット
ワーク10を介して、プリントタ/スプーラ制御サーバ
15に印刷を依頼するため、文書の印刷内容を表す文書
データを、プリンタ/スプーラ制御サーバ15へ送信す
る。ここで、文書データは文書の各ページについて、文
字、図形、イメージの印刷内容を記述するための印刷コ
マンド列からなる。
【0005】(2)クライアント11〜13から文章デ
−タを受信したプリントサーバ15は、(a)初めにプ
リントサーバ15が、前記文書データをプリントサーバ
15内のスプーラと呼ぶファイルに一旦格納し、(b)
プリントサーバ15は、格納した文書データを読出し、
プリンタ1(17)へ送信し、印刷を指示し、(c)プ
リンタ1(17)は受信した文書データを処理し、用紙
への印刷を行う。
【0006】一方、プリンタの仕様としては、(ア)ド
ット密度、(イ)印刷速度、(ウ)両面印刷やカラー印
刷の可否、(エ)利用可能な用紙サイズ、(オ)利用可
能なPDL(Page Description Language)種別、(カ)
利用可能なフォント種別等、多岐に渡っており、ユーザ
は、ワードプロセッシング、DTP(DeskTop Publishin
g)、帳票出力等の応用分野に応じて、このような多岐に
渡るプリンタの中から、少くとも数個のものを使い分け
る傾向にある。
【0007】上記従来技術については、例えば、特開昭
62−274331号公報、特開昭63−75828号
公報、特開昭63−99644号公報、特開昭63−2
50730号公報、特開平4−230514号公報、特
開平4−245525号公報、特開平4−250522
号公報に記載されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来技術
は、プリンタエラーに対して十分なサポートがされてい
なかった。例えば、プリンタでエラーが発生した場合、
ユーザはプリンタ迄出向いてプリンタの詳細なエラー内
容を調べる必要があり、ユーザの負担が大きいという問
題点があった。特に、プリンタで紙ジャムエラーが発生
した場合、クライアントのユーザはクライアント上の応
用プログラムの再起動と再印刷を行う必要があるため、
エラー回復のための手間がかかった。再印刷では、プリ
ントサーバからプリンタに印刷ジョブを構成する印刷デ
ータをその先頭から再送し、プリンタでジョブの先頭か
ら再印刷していたため、無駄な重複再印刷が発生し、回
復時間が長くなるという問題点もあった。またプリンタ
で紙なしエラーが発生した場合、クライアントのユーザ
は、プリンタからクライアントへの障害情報の報告機能
が不十分なため、クライアントから補充すべき用紙サイ
ズが判らず、プリンタまでで向いて必要な用紙サイズを
調べる必要があった。また用紙の補充に加えて、クライ
アント上の応用プログラムの再起動と再印刷を行う必要
があるため、エラー回復のための手間がかかった。
【0009】プリンタエラーの原因の1つとしては、従
来、各クライアントのユーザが、本クライアントから利
用できるプリンタの集合と、利用可能な全プリンタの仕
様を熟知した上で、印刷したい文書の仕様にあうプリン
タを自分で選び、その狙いのプリンタに対して本文所の
印刷を指示していた点が挙げられる。このためユーザの
プリンタ仕様の把握に誤りがあると、その誤って選択し
たプリンタには何らかのプリンタエラーが発生するだけ
でなく、ユーザはそれらの数個のプリンタの仕様をきち
んと把握するための負担は非常に大きかった。
【0010】このようなプリンタとクライアント間の問
題は、クライアントとプリンタ/スプーラ制御サーバ間
でも同様である。つまり現状の印刷システムは、プリン
タとそれを制御するプリンタ/スプーラ制御サーバの対
応関係が、外観からでは分らないため、クライアントが
あるプリンタへ印刷を要求する時、どのプリンタ/スプ
ーラ制御サーバに印刷を依頼したらいいのか把握するこ
とが難しく、複数個のプリンタとプリントサーバを有効
活用することができず、使い勝手及び信頼性の欠けてい
た。
【0011】また、従来の技術では、LANやWAN等
のネットワークに直結されたプリンタ(以後ネットワー
クプリンタと呼ぶ)をネットワークプリンタをネットワ
ークの任意の場所に直結できるものの、プリントサーバ
はネットワークプリンタを統括して制御していなかった
ので、ネットワークプリンタに発生したエラーの報告
や、そのエラーに対する処理を行えなかった。
【0012】また、クライアントとプリントサーバとし
て様々な機種の機械が混在しているオープン環境の印刷
システムにおいて、クライアントとプリントサーバの機
種が異なる場合、プリントサーバと機種の異なるクライ
アントは不十分な印刷サービスしか得ることができない
という問題点があった。
【0013】これらは、全てプリンタからプリントサー
バへの報告とプリントサーバからクライアントへの報告
とが不十分であったことに起因する。
【0014】本発明の目的は、印刷システムにおけるプ
リンタの詳細なプリンタ情報を取り扱うことで前述の従
来技術の問題点を解消した印刷システムを提供すること
にある。
【0015】さらに具体的には、本発明の第1の目的
は、プリンタエラーのエラー内容と、そのプリンタの位
置との通知を可能とするエラー処理の信頼性を向上させ
た印刷システムを提供することにある。
【0016】本発明の第2の目的は、自主的にエラー回
復を再開することのない、エラー処理の信頼性を向上さ
せた印刷システムを提供することにある。
【0017】本発明の第3の目的は、エラー処理におい
て再度印刷ジョブを指示する必要のない印刷システムを
提供することにある。
【0018】本発明の第4の目的は、ユーザに対してエ
ラー回復後の再印刷の開始を木目細かに指示できる印刷
システムを提供することにある。
【0019】本発明の第5の目的は、エラー処理におい
て無駄な重複再印刷を防止することにある。
【0020】本発明の第6の目的は、プリンタにおいて
致命的エラーが発生した場合の、印刷システムの機能、
使い勝手、信頼性、可用性、サービス性をさらに向上さ
せることにある。
【0021】本発明の第7の目的は、ネットワークプリ
ンタでエラーが発生した時、端末装置からの指示により
ネットワークプリンタのプリンタエラー回復制御を行う
印刷システムを提供することにある。
【0022】本発明の第8の目的は、ユーザによる各プ
リンタ仕様の把握とそれに基づくプリンタ選択の手間を
なくしたユーザの使い勝手を向上させた印刷システムを
提供することにある。
【0023】本発明の第9の目的は、従来、端末装置か
ら問合わせることのできなかった印刷ジョブの詳細状態
を知ることができる印刷システムを提供することにあ
る。
【0024】本発明の第10の目的は、従来、端末装置
から問合わせることのできなかったユーザ毎の印刷ジョ
ブの履歴を知ることができる印刷システムを提供するこ
とにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記問題点を
解決するために、複数の端末装置と、端末装置が共用可
能な複数のプリンタと、端末装置からの印刷を受付け、
プリンタによる印刷を制御するための1つ以上のプリン
タ/スプーラ制御サーバと、分散印刷管理サーバとで構
成し、端末装置に印刷ジョブ詳細状態の問合せ部とエラ
ー回復指示等の印刷制御部を、プリンタ/スプーラ制御
サーバにエラー回復部を、分散印刷管理サーバにネット
ワーク上のすべてのプリンタとプリンタ/スプーラ制御
サーバの仕様、状態を管理するためのプリンタ構成管理
テーブルを設けた。
【0026】また、本発明の第1の目的を達成するため
に、第一の印刷システムでは、第一の印刷ジョブをプリ
ントサーバへ送信する第一の送信手段を含む端末装置
と、印刷ジョブに基づいた印刷処理を実行する印刷手段
を含むプリンタと、前記端末装置とネットワークを介し
て接続する第一の接続手段と、前記プリンタと直接もし
くは前記ネットワークを介して接続する第二の接続手段
と、前記端末装置から送信される第一の印刷ジョブを前
記接続する複数のプリンタの中の任意の1つへ送信する
第二の送信手段と、前記端末装置と前記第一の印刷ジョ
ブの送信先であるプリンタとの関係を記憶するプリンタ
管理手段と、前記第一の印刷ジョブの送信先であるプリ
ンタの状態を監視するプリンタ状態監視手段と、印刷ジ
ョブの送信元である端末装置へ印刷ジョブの送信先であ
るプリンタに関する情報を通知するプリンタ情報通知手
段と、前記プリンタ状態監視手段による監視結果を記録
するプリンタ状態記録手段と、前記プリンタ状態監視手
段により前記プリンタにおけるエラーの発生を検出した
場合、前記第一の印刷ジョブの実行を中断するとともに
前記プリンタ管理手段から得られる前記エラーの発生し
たプリンタの位置情報および前記プリンタ状態記録手段
に記録される情報の1つであるエラー種別を前記端末装
置に前記プリンタ情報通知手段により通知させる制御手
段とを含む少なくとも1つのプリントサーバとからな
る。
【0027】また、本発明の第2の目的を達成するため
に、第2の印刷システムでは、第1の印刷システムにお
いて、前記端末装置は、さらに前記プリントサーバへの
エラー回復指示手段を備え、前記プリントサーバは、さ
らに前記プリンタを印刷実行状態からプリンタエラー回
復待ち状態へ移行させる第一の移行手段と、前記プリン
タをプリンタエラー回復待ち状態から印刷実行状態へ移
行させる第二の移行手段と、前記プリンタ状態監視手段
により前記プリンタにおけるエラーの発生を検出した場
合、前記第一の移行手段により前記プリンタを印刷実行
状態からプリンタエラー回復待ち状態へ移行させ、その
後、前記プリンタ状態監視手段によるプリンタエラーの
解除を検出し、かつ前記端末装置のエラー回復指示手段
による前記プリントサーバへのエラー回復指示の検出し
た場合、前記第二の移行手段により前記プリンタをプリ
ンタエラー回復待ち状態から印刷実行状態へ移行させる
ことで前記第一の印刷ジョブを再開する制御手段とを有
する。
【0028】また、本発明の第3の目的を達成するため
に、第3の印刷システムでは、第2の印刷システムにお
いて、前記印刷を再開するプリンタ制御手段は、前記プ
リンタへの第一の印刷ジョブのキャンセル指示と前記第
一の印刷ジョブの再送を行うことで再印刷する。
【0029】また、本発明の第4の目的を達成するため
に、第4の印刷システムでは、第2の印刷システムにお
いて、前記プリントサーバは、前記プリンタ状態監視手
段が前記プリンタにおける再印刷の必要なエラーの発生
を検出した場合、そのエラーの発生したページ情報を記
憶する記憶手段と、前記再印刷の必要なエラーである旨
および前記エラーの発生したページ情報を前記端末装置
へ通知するエラー情報通知手段を有し、前記端末装置
は、前記プリントサーバから前記再印刷の必要なエラー
である旨および前記エラーの発生したページ情報を受信
した場合、前記第一の印刷ジョブの再実行を指示する手
段として前記第一の印刷ジョブの全てのページ、任意の
指定ページ及び前記エラーの発生したページのいずれか
を選択する手段を備え、前記プリントサーバが前記端末
装置から前記第一の印刷ジョブの全てのページを指示す
るコマンドを受信した場合は、前記第一のジョブを前記
プリンタへ送信し、前記任意の指定ページを指示するコ
マンドを受信した場合は、前記第一のジョブのうち前記
任意の指定ページ以降の情報を送信し、前記エラーの発
生したページを指示するコマンドを受信した場合は、前
記記憶手段に記憶したページ情報に基づきエラー発生ペ
ージ以降の情報を送信するプリンタ制御手段を備える。
【0030】また、本発明の第5の目的を達成するため
に、第5の印刷システムでは、第4の印刷システムにお
いて、前記任意の指定ページを指示するコマンドを受信
した場合、及び前記エラーの発生したページを指示する
コマンドを受信した場合、前記プリントサーバは、前記
第一の印刷ジョブを再印刷の必要な再印刷開始ページ以
後の印刷データからなる第二の印刷ジョブに編集し、そ
の編集した第二の印刷ジョブを再送する。
【0031】また、本発明の第5の目的を達成するため
に、第6の印刷システムでは、第4の印刷システムにお
いて、前記任意の指定ページを指示するコマンドを受信
した場合、及び前記エラーの発生したページを指示する
コマンドを受信した場合、前記プリントサーバは、前記
第一の印刷ジョブ及び再印刷の必要な再印刷開始ページ
を送信する手段を備え、前記プリンタは、前記送信内容
を受信し、前記再印刷開始ページ以後のページについて
のみ再印刷する手段を備えた。
【0032】また、本発明の第5の目的を達成するため
に、第7の印刷システムは、第4の印刷システムにおい
て、前記プリントサーバは、プリンタへ再印刷開始ペー
ジを指示し、前記プリンタが該印刷ジョブについてプリ
ンタ内に保持していた印刷データを用いることで前記指
示された再印刷開始ページ以後のページについてのみ、
該印刷ジョブを再印刷する。
【0033】また、本発明の第6の目的を達成するため
に、第8の印刷システムでは、端末装置と、前記端末装
置とネットワークを介して接続する少なくとも1つのプ
リンタ/スプーラ制御サーバと、前記プリンタ/スプー
ラ制御サーバと接続する複数のプリンタと、前記ネット
ワーク上の全てのプリンタ及び前記プリンタ/スプーラ
制御サーバの仕様と状態を監視し、その監視結果をプリ
ンタ/スプーラ制御サーバ構成管理テーブルに登録する
分散印刷管理サーバとからなる印刷システムであって、
前記端末装置は、文書印刷仕様と第1優先度プリンタの
指定を伴う印刷を前記分散印刷管理サーバに対して発行
し、該印刷要求を受けた分散印刷管理サーバは、前記プ
リンタ構成管理テーブルに基づき、第1優先度プリンタ
がエラーであることを判断するとともに、前記文書印刷
仕様に適合するプリンタ印刷仕様を有するプリンタと該
プリンタを制御するプリンタ/スプーラ制御サーバとの
組を選択し、第1優先度プリンタがエラーであることと
該選択結果とを前記端末装置へ通知し、該通知を受けた
端末装置及び該端末装置のユーザは、前記通知に基づき
文書印刷仕様に適合するプリンタを選択し、該端末装置
は、前記選択されたプリンタ/スプーラ制御サーバに対
して前記選択されたプリンタによる印刷を指示し、該指
示を受けたプリンタ/スプーラ制御サーバは、該印刷指
示に従い印刷ジョブをスプーラへ格納するとともに、前
記スプーラ内の各印刷ジョブを前記選択されたプリンタ
へ出力する。
【0034】また、本発明の第6の目的を達成するため
に、第9の印刷システムでは、端末装置と、前記端末装
置とネットワークを介して接続する少なくとも1つのプ
リントサーバと、前記プリントサーバにより制御される
複数のプリンタとからなり、前記端末装置が印刷要求の
単位である印刷ジョブを前記いずれかのプリントサーバ
に指示する印刷システムにおいて、前記プリントサーバ
にプリンタエラー検出手段とプリンタエラー回復待ち/
解除制御手段を設け、前記端末装置にプリントサーバへ
の代替プリンタ利用エラー回復の指示手段を設け、前記
プリントサーバは、前記プリンタにおける致命的エラー
の発生を前記プリンタエラー検出手段により検出した場
合、致命的エラー発生プリンタに対応するスプーラの出
入り口を中断する手段と、プリンタエラー回復待ち/解
除制御手段を用いてプリンタエラー回復待ち状態に移
し、前記端末装置から入力されるエラー回復指示に従
い、当該印刷ジョブを、端末装置により指示された前記
代替プリンタ名に対応したスプーラへ移動させて前記代
替プリンタで印刷ジョブを印刷する制御手段とを備え
る。
【0035】また、本発明の第6の目的を達成するため
に、第10の印刷システムでは、第9の印刷システムに
おいて、ネットワーク上の全プリンタの構成を管理する
ための分散印刷管理サーバを加えるとともに、前記端末
装置に代替候補プリンタ検出手段を設け、前記端末装置
は、前記印刷ジョブを任意の論理仕様を用いて指示した
後、その印刷ジョブを実行するプリンタでの致命的エラ
ーの発生を知った場合、前記代替候補プリンタ検出手段
は、前記印刷ジョブに関する格納済み論理仕様を入力と
して、分散印刷管理サーバに管理された前記論理仕様に
適合するプリンタの検索を要求する手段と、該分散印刷
管理サーバが入力された論理仕様に適合する代替候補プ
リンタの列を前記端末装置に返送した場合、返送された
前記代替候補プリンタの列に基づき代替候補プリンタを
決定する手段とからなる。
【0036】また、本発明の第7の目的を達成するため
に、第11の印刷システムでは、端末装置と、前記端末
装置からの利用が可能なプリンタと、前記端末装置及び
前記プリンタとネットワークを介して接続する少なくと
も1つのプリントサーバとからなる印刷システムであっ
て、前記端末装置は、前記プリントサーバへのエラー回
復指示手段を有し、前記ネットワークに直接接続された
プリンタは、前記プリントサーバへ第一のコマンドを利
用してそのプリンタ状態を報告するプリンタ状態報告手
段と、前記プリントサーバからの第二のコマンドを利用
したプリンタエラー回復指示を受付けるエラー回復指示
受付手段と、前記エラー回復指示受付手段により受け付
けたエラー回復を実行するエラー回復実行手段とを有
し、前記プリントサーバは、前記プリンタから報告され
るプリンタ状態に基づいてプリンタエラーの発生を検出
するプリンタエラー検出手段と、前記プリンタエラーを
検出した場合にプリンタの状態を監視するプリンタエラ
ー監視手段と、前記プリンタエラー監視手段によるプリ
ンタエラーの解除の検出と、前記端末装置のエラー回復
指示手段による前記プリントサーバへのエラー回復指示
の検出とがあった場合に前記プリンタへ前記第二のコマ
ンドを送信することで前記プリンタの印刷を再開させる
プリンタ制御手段とを有する。
【0037】また、本発明の第8の目的を達成するため
に、第12の印刷システムでは、端末装置と、前記端末
装置からの利用が可能なプリンタと、前記プリンタによ
る印刷を制御する少なくとも1個のプリンタ/スプーラ
制御サーバと、前記プリンタと前記プリンタ/スプーラ
制御サーバを管理する管理手段と、前記各プリンタ/ス
プーラ制御サーバと前記各プリンタの仕様および状態を
監視する監視手段と、該監視の結果をプリンタ構成管理
テーブルに登録する登録手段とを備える分散印刷管理サ
ーバとがネットワークを介して接続されている印刷シス
テムであって、前記分散印刷管理サーバは、前記端末装
置から文書印刷仕様の指定を伴う印刷の要求を受けた場
合、前記プリンタ構成管理テーブルに基づき、前記文書
印刷仕様に適合するプリンタ印刷仕様を有するプリンタ
と該プリンタを制御するプリンタ/スプーラ制御サーバ
との組を選択し、該選択結果を前記端末装置へ通知する
制御手段を有し、前記通知を受けた端末装置は、前記選
択されたプリンタ/スプーラ制御サーバに対して前記選
択されたプリンタによる印刷を指示する手段を有し、前
記指示を受けたプリンタ/スプーラ制御サーバは、前記
印刷指示に従い印刷ジョブをスプールファイルとして格
納するとともに、前記スプールファイル内の各印刷ジョ
ブを前記選択されたプリンタへ出力する手段を有する。
【0038】また、本発明の第9の目的を達成するため
に、第13の印刷システムでは、端末装置と、前記端末
装置とネットワークを介して接続する少なくとも1つの
プリントサーバと、前記プリントサーバにより制御され
る複数のプリンタとを有し、前記端末装置が前記いずれ
かのプリンタによる印刷を前記プリントサーバに指示す
る印刷システムにおいて、前記プリントサーバは、各印
刷ジョブの詳細状態を管理する手段と、前記プリンタに
おいてエラーが発生した場合、前記端末装置からの前記
エラーの発生したプリンタに関する印刷ジョブ詳細状態
の問合せ要求に対し、前記端末装置に前記エラーの発生
したプリンタに関する前記印刷ジョブの詳細情報を応答
する手段とを備える。
【0039】また、本発明の第10の目的を達成するた
めに、第14の印刷システムでは、端末装置と、前記端
末装置とネットワークを介して接続する少なくとも1個
のプリントサーバと、前記いずれかのプリントサーバに
より制御される複数のプリンタとを有し、前記端末装置
が前記いずれかのプリンタによる印刷を、前記プリント
サーバに指示する印刷システムにおいて、前記プリント
サーバは、各ユーザについての印刷ジョブの履歴を管理
し、前記端末装置からの各ユーザについての印刷ジョブ
の履歴の問合せ要求に対し、前記端末装置に前記ユーザ
についての印刷ジョブの履歴を応答する。
【0040】
【作用】本発明は、クライアント、プリンタ、プリント
/スプーラ制御サーバおよび分散印刷管理サーバとの間
において、必要に応じてそれぞれの管理する詳細な情報
のやりとりを行う。これにより印刷システムの使い勝
手、性能、信頼性、可用性、サービス性を向上させる。
【0041】具体的には、本発明による第1の印刷シス
テムにおいては、ネットワークプリンタにおけるエラー
の発生を、該プリンタ内の詳細なプリンタ状態の報告部
が、前記プリンタ/スプーラ制御サーバ内の詳細プリン
タ状態の受信部に報告する。その際、プリンタエラーの
発生したプリンタ位置についても報告する。
【0042】本発明による第2の印刷システムにおいて
は、プリンタ/スプーラ制御サーバが端末装置からのエ
ラー回復指示に従って印刷を再開し、従来のようにプリ
ンタ/スプーラ制御サーバやプリンタが端末装置からの
指示がないままで、自主的にエラー回復を再開すること
がないので、印刷システムにおけるエラー処理の信頼性
を向上することができる。さらに本印刷システムでは、
端末装置からのエラー回復指示に加え、プリンタ/スプ
ーラ制御サーバがプリンタエラーの解除を検出して初め
て、プリンタ/スプーラ制御サーバが再印刷を開始する
ようにした。従って、プリンタにエラーが残っているの
に印刷を再開し、再びエラーが発生するという事態の発
生を防止することができる。従って、印刷システムの機
能、使い勝手、信頼性、可用性、サービス性をさらに向
上することができる。
【0043】また、本発明による第3の印刷システムに
おいては、プリンタ/スプーラ制御サーバ内のスプーラ
に格納し、保存されている印刷ジョブを用いて、エラー
回復を行うことができる。従来のようにユーザが端末装
置から応用プログラムを再起動し、プリンタ/スプーラ
制御サーバによる印刷を、新たに指示する必要がない。
【0044】また、本発明による第4の印刷システムに
おいては、端末装置からプリンタ/スプーラ制御サーバ
へ再印刷開始ページを、印刷ジョブ先頭、指定ページ、
プリンタの検出したエラー発生ページのいずれかとして
指示することができるので、エラー回復後の再印刷の開
始を、ユーザが木目細かに指示することができる。従っ
て、印刷システムの機能、使い勝手、信頼性、可用性、
サービス性をさらに向上することができる。
【0045】また、本発明による第5の印刷システムに
おいては、エラー回復時の再印刷において、プリンタが
再印刷開始ページ以後のページだけについての印刷を行
うことができる。従って、従来印刷ジョブを先頭から再
印刷することに伴い発生していた、無駄な重複再印刷を
防止することができる。
【0046】また、本発明による第6の印刷システムに
おいては、印刷ジョブの編集をしないで済む。従って、
プリンタ/スプーラ制御サーバによるエラー回復時の再
印刷を、第5の印刷システムの場合より、簡単にするこ
とができる。
【0047】また、本発明による第7の印刷システムに
おいては、第5、第6の印刷システムのように、プリン
タ/スプーラ制御サーバがプリンタへ印刷ジョブを再送
する必要がないので再送時間を省くことができる。従っ
て、第5、第6の印刷システムの場合より、エラー回復
時間を短縮することができる。
【0048】また、本発明による第8の印刷システムに
おいては、プリンタにおいて致命的エラーが発生した場
合に、エラーの発生した該プリンタ用スプーラにジョブ
を転送せずに、代替プリンタを用いて再印刷を行うこと
ができる。従って、印刷システムの機能、使い勝手、信
頼性、可用性、サービス性をさらに向上することができ
る。この時、プリンタ/スプーラ制御サーバ内のスプー
ラに格納し、保存されている印刷ジョブを用いて、エラ
ー回復を行うことができ、従来のようにユーザが端末装
置から応用プログラムを再起動し、プリンタ/スプーラ
制御サーバによる印刷を、新たに指示する必要がない。
従って、ユーザの手間の削減と回復時間の短縮を図るこ
ともできる。
【0049】また、本発明による第9の印刷システムに
おいては、プリンタにおいて致命的エラーが発生した場
合に、代替プリンタを用いて再印刷を行うことができ
る。ここでは、第8の印刷システムの場合と異なり、ジ
ョブをプリンタで実際に印刷し、そこで致命的なエラー
が発生した場合に、代替プリンタを用いてエラー回復を
行うことができる。従って、印刷システムの機能、使い
勝手、信頼性、可用性、サービス性をさらに向上するこ
とができる。ここでも、プリンタ/スプーラ制御サーバ
内のスプーラに格納し、保存されている印刷ジョブを用
いて、エラー回復を行うことができ、従来のようにユー
ザが端末装置から応用プログラムを再起動し、プリンタ
/スプーラ制御サーバによる印刷を、新たに指示する必
要がない。従って、ユーザの手間の削減と回復時間の短
縮を図ることもできる。
【0050】本発明による第10の印刷システムにおい
ては、プリンタにおいて致命的エラーが発生した場合
に、前記代替候補プリンタ検索手段を用いて、該エラー
の発生した印刷ジョブ(エラー発生ジョブと呼ぶ)の論
理仕様に適合するプリンタ(代替プリンタと呼ぶ)を検
索し、その代替プリンタを用いて再印刷を行うことがで
きる。
【0051】ところで、第9の印刷システムの場合、次
の問題点があった。
【0052】・エラー発生ジョブの論理仕様をユーザが
記憶していない場合、該エラー発生ジョブを代替できな
いプリンタを、ユーザが選んで代替印刷を指示するた可
能性がある。この場合、代替印刷を支障なく行うことが
できない。
【0053】・エラー発生ジョブの論理仕様をユーザが
思い出したとしても、該ジョブの論理仕様に適合し、正
常状態のプリンタをユーザが選ぶのが難しい。
【0054】第10の印刷システムでは、上記問題点を
解消することができる。従って、印刷システムの使い勝
手、信頼性、可用性、サービス性を、第9の印刷システ
ムよりさらに向上することができる。ここでも、プリン
タ/スプーラ制御サーバ内のスプーラに格納し、保存さ
れている印刷ジョブを用いて、エラー回復を行うことが
でき、従来のようにユーザが端末装置から応用プログラ
ムを再起動し、プリンタ/スプーラ制御サーバによる印
刷を、新たに指示する必要がない。
【0055】本発明による第11の印刷システムにおい
ては、報告を受信したプリンタ/スプーラ制御サーバ
は、エラー回復指示部により、中断/再開、キャンセル
等のプリンタエラー回復指示を、ネットワークプリンタ
へ行う。
【0056】該指示を受信したネットワークプリンタ
は、プリンタエラー回復指示の受付け、実行部が中断/
再開、キャンセル等を実行する。
【0057】また、ネットワークプリンタでエラーが発
生した時、端末装置からの指示によりネットワークプリ
ンタのプリンタエラー回復制御を行うことができる。従
って、さらに、システムの信頼性、可用性、サービス性
を向上することができる。
【0058】本発明による第12の印刷システムにおい
ては、文書についての文書印刷仕様の指定を伴う印刷要
求があると、前記文書印刷仕様に適合するプリンタを、
印刷システムが選択することができるので、ユーザによ
る各プリンタ仕様の把握とそれに基づくプリンタ選択の
手間をなくし、ユーザの使い勝手を向上することができ
る。
【0059】また、端末装置が文書についての文書印刷
仕様の指定を伴う印刷を分散印刷管理サーバに要求し、
該分散印刷管理サーバが前記文書印刷仕様に適合するプ
リンタ印刷仕様を有するプリンタと該プリンタを制御す
るプリンタ/スプーラ制御サーバの組を選択し、該選択
結果を前記端末装置へ応答する第1のステップと、端末
装置が応答で指定されたプリンタ/スプーラ制御サーバ
に、選択プリンタによる印刷を指示し、プリンタ/スプ
ーラ制御サーバが印刷指示に従い印刷ジョブをスプール
ファイルとして格納する第2のステップと、プリンタ/
スプーラ制御サーバがスプールファイル内の各印刷ジョ
ブを適宜選択プリンタへ出力する第3のステップとを行
うことにより、印刷システムにおけるユーザのプリンタ
仕様の把握と、それに基づくプリンタ選択の手間をなく
し、ユーザの使い勝手を大幅に向上することができる。
【0060】また、分散印刷管理サーバが印刷仕様の適
合に加え、印刷を要求した端末装置と選択対象プリンタ
との距離、及び/叉は各選択対象プリンタの印刷待ちジ
ョブ量も加味して適合プリンタを選択することにより、
ユーザに近く、印刷完了の早いプリンタを選択できるよ
うにした。従って、ユーザの使い勝手をさらに向上する
とともに、システム全体としての印刷スループットも向
上することができる。また、分散印刷管理サーバが前述
の選択条件に加え、対象プリンタと対象プリンタ/スプ
ーラ制御サーバのエラー状態も加味して、適合プリンタ
と適合プリンタ/スプーラ制御サーバを選択することに
より、分散印刷管理サーバが正常状態にあるプリンタや
プリンタ/スプーラ制御サーバを自動的に選ぶようにし
た。これにより、ユーザによる装置の正常/異常状態の
把握の手間を省くとともに、印刷システムの信頼性、可
用性、サービス性、及び印刷スループットをさらに向上
することができる。
【0061】本発明による第13の印刷システムにおい
ては、各端末装置のユーザが、従来、端末装置から問合
わせることのできなかった印刷ジョブの詳細状態を知る
ことができる。従って、印刷システムの機能、使い勝
手、信頼性、可用性、サービス性をさらに向上すること
ができる。
【0062】本発明による第14の印刷システムにおい
ては、各端末装置のユーザが、従来、端末装置から問合
わせることのできなかったユーザ毎の印刷ジョブの履歴
を知ることができる。従って、印刷システムの機能、使
い勝手、信頼性、サービス性をさらに向上することがで
きる。
【0063】
【実施例】以下、本発明の実施例について詳細に説明す
る。初めに、図1の構成図を用いて本発明における印刷
システムの構成を説明する。本印刷システムは、ワーク
ステーション、パーソナルコンピュータ、ワードプロセ
ッサ等の文書を作成し、印刷を要求する端末装置(11
や12や13、以下これらをクライアントと総称する)
と、該クライアントが共用可能な複数のプリンタ(1
7、18、19、1A、1B等)と、前記プリンタによ
る印刷を制御するための1つ以上のプリンタ/スプーラ
制御サーバ(15や16)を含む。上記クライアントと
プリンタ/スプーラ制御サーバは、LANやWAN等の
ネットワーク10で接続されている。
【0064】上記各プリンタは、次のいずれかの方法で
いずれかのプリンタ/スプーラ制御サーバに接続され、
その接続プリンタ/スプーラ制御サーバにより制御され
る。
【0065】・プリンタ1(17)、プリンタ2(1
8)、プリンタ3(19)のようにプリンタ/スプーラ
制御サーバ(15や16)のローカルバスに直結させ
る。
【0066】・プリンタ4(1A)、プリンタ5(1
B)のようにネットワーク10に直結させる。
【0067】次に、本印刷システムの狙いを、図3を参
照しながら説明する。ここでは、印刷システムを、クラ
イアントであるWS(11)、PC(12と13)、プ
リントサーバ300(前述の広義のプリントサーバ)、
LAN直結ネットワークプリンタ1A、プリンタ17、
18−1、18−2、及びネットワーク10とで、構成
する。また、前述の分散印刷管理サーバ14とプリンタ
/スプーラ制御サーバ(15や16)の機能はプリント
サーバ300の中に内臓した。
【0068】まず本印刷システムでは、ネットワーク1
0の任意の場所に直結できるネットワークプリンタ1A
をサポートするとともに、該プリンタをプリントサーバ
300が高信頼に制御する。ネットワークプリンタの制
御は、プリントサーバ300内のプリンタ/スプーラ制
御サーバが行う。具体的には、従来できていなかったネ
ットワークプリンタ1Aから上位プリントサーバ300
への詳細なプリンタ状態の報告と、上位プリントサーバ
300から該ネットワークプリンタ1Aへのプリンタエ
ラー回復指示機能を新たにサポートする(31)。これ
により、従来印刷システムにおける前述の第一の課題を
解決し、ネットワークプリンタを含む印刷システムの信
頼性を向上する。
【0069】次に、本印刷システムでは論理仕様による
高レベルな印刷指示とそれのベースとなるネットワーク
上の複数個のプリンタの一元管理を、新たに提供する。
具体的には、クライアント11が両面印刷等の論理的印
刷仕様(以下、論理仕様と略す)をプリントサーバ30
0に示すと(32−1)、該プリントサーバ300が本
論理仕様に適合するプリンタを一元管理しているプリン
タの中から選び、そこで印刷ができるようにする(32
−2)。また、本機能のベースとなるネットワーク上の
プリンタ、プリンタ/スプーラ制御サーバの一元的で、
使い易い構成管理を提供する。これにより、従来印刷シ
ステムにおける前述の第二の課題を解決し、ユーザによ
るネットワーク上の全プリンタの構成、仕様、状態の把
握を不要にし、ユーザの負担を軽減する。さらに、ネッ
トワーク上の全プリンタを有効に活用できるようにし、
印刷システムのシステム性能、信頼性、可用性、サービ
ス性を向上する。
【0070】また、従来印刷システムにおける第三の課
題を解決し、クライアントへのエラー報告とプリントサ
ーバによるエラー回復を実現する。まずクライアントへ
のエラー報告を行い(33−1)、プリンタエラーの発
生時に、ユーザがプリンタ迄出向いて詳細なエラー内容
を調べないでも済むようにし、ユーザの負担を軽減す
る。また、紙ジャムエラーに対し、エラー発生プリンタ
を用いた、エラー発生頁からの重複のない再印刷を実現
し、回復時間も短縮する(33−2)。さらに、プリン
タ(18−1)で致命的エラーが発生した場合、ネット
ワーク上の他の代替プリンタ(18−2)を用いたエラ
ー回復を、新たに提供する(33−3)。以上のエラー
回復において、クライアントのユーザがクライアント上
の応用プログラムを再起動し、再印刷を指示する手間を
不要にし、ユーザ負担を軽減する。
【0071】さらに、従来印刷システムにおける第四の
課題を解決し、クライアントとプリントサーバとして様
々な機種の機械が混在しているオープン環境の印刷シス
テムにおいて、クライアントとプリントサーバの機種が
異なる場合でも、上記クライアントがプリントサーバか
ら十分な印刷サービスを得ることができるようにする。
ここで、プリントサーバと機種の異なるクライアントが
プリントサーバから十分な印刷サービスを得るための方
式を異機種クライアント対応プリントサーバ方式と呼ぶ
ことにする。例えば図3において、UNIXを搭載したプリ
ントサーバ300に対し、基本ソフトウェアとしてMS-D
OSやWindowsを搭載したPCクライアント(12、1
3)から、従来できていなかった(a)印刷状況の問合
せと、(b)プリントサーバの印刷処理の制御、を実行
できるようにする。
【0072】さらに、ネットワーク上の複数個のプリン
タを無駄なく活用することにより、印刷システム全体と
しての印刷性能を向上する。
【0073】次に図4を用いて、本印刷システムの全体
方式を説明する。本システムは、PC又はWSであるク
ライアント11と、プリントサーバ300と、ネットワ
ークプリンタ(1A、1B)とで構成する。プリントサ
ーバ300は、分散印刷管理サーバ機能14とプリンタ
/スプーラ制御サーバ機能15で構成する。なお、前述
の17、18、19等のサーバ直結タイプのプリンタは
ネットワークプリンタに比べ、新規な点が少ないので、
本図からは省いた。
【0074】クライアント11にはプリントサービス要
求機能を実装する。本要求機能では、論理仕様による印
刷指示、プリンタエラーを含むジョブ詳細状態の問合
せ、エラー回復指示等の制御を、新たにサポートした。
【0075】分散印刷管理サーバ14には、ネットワー
ク上の全プリンタの構成を管理するための、プリンタ構
成管理テーブルと呼ぶテーブル7200を実装する。
【0076】また、プリンタ/スプーラ制御サーバ15
には、プリントサービス受付部7300と、プリンタ/
スプーラ制御処理部7400と、プリンタ構成監視部7
320を設けた。プリントサービス受付部7300は、
クライアントから、前述の印刷指示、問合せ、制御等の
各種プリントサービス要求を受付ける。プリンタ/スプ
ーラ制御処理部7400は、前記プリントサービス受付
部7300からの指示に従い、プリンタとスプーラを制
御し、印刷ジョブの実行、問合せ、制御等の実質的な処
理を行う。該プリンタ/スプーラ制御処理部7400は
印刷ジョブを格納するためのスプーラ部7410と、ジ
ョブ出力部(7510等)と、プリンタドライバ部(7
550等)とで構成する。このうち、ジョブ出力部はス
プーラ内の各印刷ジョブを読出し、プリンタドライバに
書込むことにより、各印刷ジョブの印刷実行を指示す
る。プリンタドライバは各プリンタ(1A、1B等)を
制御するための基本機能(open,close,write,ioctl等)
を提供する。前述のジョブ出力部7510とプリンタド
ライバは、プリンタ(1A、1B等)毎に別々のものを
用意する。サーバ直結タイプのプリンタについても同様
に、プリンタ毎にジョブ出力部とプリンタドライバ部を
用意する。
【0077】プリンタ構成監視部7320は、前記分散
印刷管理サーバ14からの指示に基づき、該プリンタ/
スプーラ制御サーバ7400が制御している全てのプリ
ンタ(1A、1B等)の該サーバ7400への接続状
況、仕様、状態等を監視し、前記分散印刷管理サーバ1
4へ報告する。
【0078】また、ネットワークプリンタ1A、1Bに
は、前記プリンタ/スプーラ制御サーバ15からのプリ
ンタ制御を受付けるためのネットワークプリンタ接続プ
ロトコル制御部1A10と、前記プリンタ/スプーラ制
御サーバ15から受信した印刷データの描画、展開と印
刷を行うための描画・印刷部1A20を設ける。
【0079】次に図5と図6を用いて、本印刷システム
を構成する各装置のハードウェア構成を説明する。
【0080】クライアント、プリンタ/スプーラ制御サ
ーバ、分散印刷管理サーバは、図5のように、MPU5
00、システムバス501、ROMメモリ510、RA
Mメモリ511、キーボード521、マウス522、デ
ィスクコントローラ531、二次記憶装置532、表示
コントローラ541、ディスプレイ542、ネットワー
クコントローラ550、プリンタアダプタ560からな
る装置である。
【0081】システムバス501は、MPU500の各
種入出力信号(アドレス信号、データ信号、その他の制
御信号)からなる。
【0082】MPU500は本システムバス501を介
して、キーボード521、二次記憶装置532、ディス
プレイ542、ネットワーク10、プリンタ等の周辺装
置や、ROMメモリ510、RAMメモリ511等のメ
モリと入出力を行う。
【0083】キーボード521は複数の入力用鍵盤から
なる入力装置であり、ポインティングデバイスの一種で
あるマウスが接続されている。二次記憶装置532は、
ディスクコントローラ531を介して、ディスプレイ5
42は表示コントローラ541を介して、またプリンタ
はプリンタアダプタ560を介してシステムバス501
に接続されている。また本装置のシステムバス501
は、LANやWAN等のネットワーク10にネットワー
クコントローラ550を介して接続されている。
【0084】なお、プリンタ/スプーラ制御サーバや分
散印刷管理サーバのように、ユーザとの間のインタラク
ティブな入出力を行う機会の少い装置では、キーボード
521、マウス522、ディスプレイ542を簡単化
し、ユーザ操作パネルとすることもできる。この場合、
マンマシンインターフェースの機能は低下するが、コス
トを下げることができる。
【0085】次に図6を用いて、プリンタ(17、1
8、19、1A、1B等)のハードウェア構成を説明す
る。プリンタは、MPUバス601、サーバI/F部6
02、MPU603、ROMメモリ604、2次記憶装
置605、ユーザ操作パネル607、サブMPU60
6、プリンタメモリコントローラ609、RAMメモリ
60A、及びプリンタエンジン部608からなる。プリ
ンタのうち、プリンタエンジン部608以外の部分を、
特にプリンタコントローラ60Cと呼ぶ。
【0086】MPUバス601は、MPU603の各種
入出力信号(アドレス信号、データ信号、その他の制御
信号)からなる。
【0087】MPU603は本MPUバス601を介し
て、602、606、609等の周辺コントローラや6
04、60A、605等のメモリや記憶装置と入出力を
行う。
【0088】サーバインターフェース部602(以後、
インターフェースをI/Fと略す)は、プリンタが上位
装置のプリンタ/スプーラ制御サーバと、前記サーバI
/Fと呼ぶI/Fに従って通信を行うためのコントロー
ラである。本通信(サーバI/F)の物理I/Fとして
はSCSI(Small Computer Syst
em Interface)、RS232C、RS42
2、GP−IB(General Purpose I
nterface Bus)、セントロニクス、HDL
C(High−Level Data Link Co
ntrol)、Ethernet、Token−Rin
g、FDDI(Fiber Distributed DataInterfae,)、
ISDN(Integrated Services Digital Network)等
を用い、使用する物理I/Fの種類に応じて本コントロ
ーラ602のハードウェア論理として適切なものを実装
する。プリンタ1(17)、プリンタ2(18)、プリ
ンタ3(19)のようにプリンタ/スプーラ制御サーバ
(15や16)のローカルバスに直結させる場合、SC
SI、RS232C、RS422、GP−IB、セント
ロニクス等を用い、プリンタ4(1A)、プリンタ5
(1B)のようにネットワーク10に直結させる場合、
Ethernet、Token−Ring、FDDI、
HDLC、ISDN等を用いる。
【0089】ROMメモリ604にはプリンタコントロ
ーラ60Cの初期化立上げプログラム(IPL(Ini
tial Program Loading)プログラ
ムとも呼ぶ)と文字フォントの一部を格納する。
【0090】RAMメモリ60Aには(a)プリンタコ
ントローラの制御プログラム、(b)文字フォントの残
り、(c)コマンドバッファ部メモリ、(d)ページバ
ッファ部メモリ、及び(e)ページバッファ管理テーブ
ル、プリンタ管理テーブル等の各種管理テーブル、その
他を格納する。これらのうち(a)と(b)は前記IP
Lプログラムにていずれかのプリントサーバからダウン
ロードすることにより、格納する。また(a)と(b)
はRAMメモリ60Aに格納せず、ROMメモリ604
に予め格納しておいてもよい。また逆にROMメモリ6
04には文字フォントを一切格納せず、すべてRAMメ
モリ60Aに格納してもよい。
【0091】サブMPU606は、MPU603の指示
に従い、ユーザ操作パネル607やプリンタエンジン部
608との間で入出力処理を行う。
【0092】プリンタメモリコントローラ609はRA
Mメモリ60Aの内容(通常ページバッファ部の内容)
のプリンタエンジン部608への読出し処理及びRAM
メモリ60AがDRAMの場合、DRAMメモリの制御
(リフレッシュ等)を行う。本読出し処理は内蔵のDM
A(Direct Memory Access)機能
を用いて行う。紙面一ペ−ジ分のデ−タのペ−ジバッフ
ァ部からの読出しが終了した時点で、プリンタメモリコ
ントローラ609がMPU603に対し割込み信号(M
PUバス601内の信号の一部)をアサートし、MPU
によるページバッファ読出し終了割込み処理を起動す
る。
【0093】プリンタコントローラはプリンタエンジン
部608との間で、サブMPU606が信号線600C
−1を介し、プリンタメモリコントローラ609が信号
線600C−2を介して、プリンタエンジンI/Fと呼
ぶI/Fに従って、通信を行う。
【0094】プリンタメモリコントローラ609は、信
号線600C−2を用いて、プリンタエンジン部がシャ
トルプリンタの場合には、ページバッファ部の内容を形
式変換した後、プリンタエンジン部へ出力する。またプ
リンタエンジン部がレーザプリンタの場合には、プリン
タメモリコントローラ609は、信号線600C−2を
用いて、ページバッファ部の内容をパラレルシリアル変
換した後、プリンタエンジン部へ出力する。
【0095】信号線600C−1は、プリンタエンジン
部がシャトルプリンタの場合には、プリンタエンジン部
からページ先頭位置を示すための信号等を受信するため
に用いる。またプリンタエンジン部がレーザプリンタの
場合には、本信号線600C−1は、サブMPU606
がプリンタエンジン部608へ問合せや指示のためのコ
マンドを送信し、プリンタエンジン部608から応答ス
テータスを受信するためのコマンド、ステータス送受信
信号及び、前記ページバッファ部の内容のプリンタエン
ジン部への読出し手順を制御するための制御信号を搬送
するために用いる。
【0096】次に図7を用いて、本印刷システムの全体
方式を図4の場合よりさらに詳しく、説明する。ここで
は、クライアント11と、分散印刷管理サーバ14と、
プリンタ/スプーラ制御サーバ15に絞って、説明す
る。
【0097】ここではクライアント11を、論理仕様/
物理プリンタ指定印刷指示部7100と、問合せ部71
60と、制御部7170と、カレント論理仕様テーブル
7140と、クライアント用ジョブテーブル7150と
で構成した。論理仕様/物理プリンタ指定印刷指示部7
1は本発明で新たにサポートした前述の論理仕様による
印刷指示と、従来の物理プリンタ名指定の印刷指示の両
方を行う。いずれを行うかは、本機能に対応するコマン
ド又は関数(図34と図35に記す)を分ける方法で実
現した。両者をサポートする統一的なコマンドや関数も
用意し、この場合該コマンドや関数の入力引数で、いず
れを用いるか、選択した。ここで、物理プリンタとは、
物理的装置に対応する各プリンタ(プリンタ1〜5(1
7、18、19、1A、1Bの各々))を表すために用
いる。また物理プリンタ名は、各物理プリンタの名称を
表す。また、物理プリンタをプリンタ、物理プリンタ指
定印刷指示をプリンタ指定印刷指示、というように省略
して呼ぶこともある。詳細な処理方式は、図13を用い
て、後で説明する。問合せ部7160は、(a)印刷ジ
ョブ詳細状態7161、(b)ユーザ別ジョブ履歴71
62、(c)プリンタ別ジョブ待ち状態7163等につ
いての問合せを、プリンタ/スプーラ制御サーバ15に
行う。問合せ部についての詳細は、図16を用いて、後
で説明する。制御部7170は、(a)印刷ジョブの削
除7171、(b)プリンタ/スプーラ制御サーバ上の
リモートスプーラの制御7172、(c)印刷ジョブ出
力の保留/解除7173、(d)エラー回復指示717
4等を、プリンタ/スプーラ制御サーバ15に対して行
う。メイルボックス7180は、プリンタ/スプーラ制
御サーバ15からのメイルを受信するためのファイルで
あり、メイル参照部7190を用いてユーザが参照す
る。
【0098】分散印刷管理サーバ14には、前述のプリ
ンタ構成管理テーブル7200に加え、プリンタ検索実
行部7210とプリンタ構成監視要求部7220を設け
る。7210と7220の各々の機能は、図13を用い
て、後で説明する。
【0099】本図では、プリンタ/スプーラ制御サーバ
15において、プリントサービス受付部7300を、コ
マンド振り分け部7310と、ジョブ受信部7330
と、問合せ処理部7340と、制御処理部7350とし
て、実現した。ここで、コマンド振り分け部7310は
クライアント11から図34又は図35に示すコマンド
又は関数として受信した印刷プロトコルコマンドを、印
刷指示、問合せ、制御等の各プリントサービス機能に振
り分けるための部分である。ここで、印刷プロトコルと
は、図38に示したように、クライアント、分散印刷管
理サーバ、プリンタ/スプーラ制御サーバのうちの任意
の二要素間について、印刷制御のための交信を行うため
のプロトコルである。分散印刷プロトコルとも呼ぶ(図
28と図29参照)。
【0100】ジョブ受信部7330は印刷指示コマンド
を受信した場合に、印刷ジョブを前述のスプーラ741
0へ格納する。問合せ処理部7340は(a)印刷ジョ
ブ詳細状態7161、(b)ユーザ別ジョブ履歴716
2、(c)プリンタ別ジョブ待ち状態7163等につい
ての問合せコマンドをクライアントから受信した場合
に、プリンタ/スプーラ制御処理部7400内の各種テ
ーブルを参照しながら、7161〜7163の各問合せ
コマンドに応答する。テーブルとしては、スプーラ内の
各印刷ジョブの状態を管理するためのスプーラ管理テー
ブル7420、各ユーザについての印刷ジョブの履歴を
管理するためのジョブ履歴管理テーブル7430、各プ
リンタ/スプーラ制御サーバ15が制御している全ての
プリンタを管理するためのプリンタ管理テーブル744
0等を参照する。
【0101】制御処理部7350は、(a)印刷ジョブ
の削除7171、(b)プリンタ/スプーラ制御サーバ
上のリモートスプーラの制御7172、(c)印刷ジョ
ブの保留/解除7173、(d)エラー回復指示717
4等についての制御コマンドをクライアントから受信し
た場合に、プリンタ/スプーラ制御処理部7400に対
し、7171〜7174の各制御コマンドに対応した制
御処理を指示する。本制御処理は、必要に応じ、前述の
各種テーブル、つまりスプーラ管理テーブル7420、
ジョブ履歴管理テーブル7430、プリンタ管理テーブ
ル7440を更新する。
【0102】図7におけるプリンタ/スプーラ制御サー
バの処理方式を、図37に詳しく記述した。ジョブ出力
部7510は、以下のように処理を行う(図37参
照)。
【0103】(1)ジョブ状態を、印刷中に更新する。
具体的には、スプーラ管理テーブル7420内の該当項
目を更新する(7511)。
【0104】(2)プリンタを利用中のジョブ番号を表
すプリンタカレントジョブを更新する。具体的には、プ
リンタ管理テーブル7440内の該当項目を更新する。
本更新は、印刷ジョブに対応するプリンタについて行う
(7512)。
【0105】(3)プリンタドライバに対し、印刷ジョ
ブを構成する印刷データを書き込むため、writeシステ
ムコールを発行する。必要に応じ、writeシステムコー
ルは複数回発行する(7513)。
【0106】(4)7513で印刷を要求した印刷ジョ
ブの終了を監視するため、印刷終了監視システムコール
をプリンタドライバに対し、発行する(7514)。
【0107】(5)前述の、印刷終了監視システムコー
ルの戻り値(図37では、rtnと記した)をチェック
する(7515)。
【0108】(6)戻り値が正常ならば、以下の処理を
行う。
【0109】(6−1)ジョブ状態を、印刷ジョブ正常
終了に更新する。具体的には、スプーラ管理テーブル7
420と、ジョブ履歴管理テーブル7430内の該当項
目を更新する(7521)。
【0110】(6−2)メイル出力部7360を用い
て、該印刷ジョブが正常終了したことを、当該印刷ジョ
ブの発行元クライアントに連絡する(7522)。
【0111】(6−3)該印刷ジョブを、スプーラ74
10から削除する。、スプーラ管理テーブル7420か
ら、該印刷ジョブの該当項目も削除する(7523)。
【0112】(7)戻り値が異常ならば、以下の処理を
行う。
【0113】(7−1)詳細状態センスシステムコール
をプリンタドライバに対し発行し、その出力として詳細
なプリンタのエラーコードを得る(7531−1)。
【0114】(7−2)プリンタエラーの解除を監視す
るためのプロセス(プリンタエラー解除監視プロセス)
を起動する(7531−2)。
【0115】(7−3)ジョブ状態を、印刷ジョブ異常
終了に更新し、7531で得た詳細なプリンタエラーコ
ードを記録する。具体的な更新と記録は、スプーラ管理
テーブル7420と、ジョブ履歴管理テーブル7430
内の該当項目について行う(7532)。
【0116】(7−4)メイル出力部7360を用い
て、該印刷ジョブが異常終了したことを、当該印刷ジョ
ブの発行元クライアントに連絡する(7533)。
【0117】(7−5)ジョブ出力部7510を、プリ
ンタエラー回復待ち状態に移す(7534)。
【0118】図7において、プリンタドライバ部755
0は、図4の場合と同様の機能を実行する。
【0119】同じく図7において、メイル出力部736
0は、プリンタ/スプーラ制御処理部7400からの要
求に応じ、各印刷ジョブについての情報(正常終了/異
常終了等)をメイルとして、クライアントへ送信する。
【0120】次に、図8〜図11を用いて、ネットワー
クプリンタの高信頼な接続プロトコル方式を説明する。
ここでは、プリントサーバ300とネットワークプリン
タ1A、1Bについて説明する。またプリントサーバ3
00について説明する時、実際にはそれを構成するプリ
ンタ/スプーラ制御サーバ15の機能を指しているもの
とする。初めに図8を用いて、現状の問題点と発明内容
を、説明する。ネットワークプリンタの接続プロトコル
として、現在UNIX系にlpd(line printer daemon)プロト
コル、パーソナルコンピュータ系にNetWare RPプロトコ
ルがある(810)。それらは、プリントサーバ15か
らネットワークプリンタ1Cへの印刷データの転送はで
きるが(813)、ネットワークプリンタ1Cからプリ
ントサーバ15への詳細なエラー報告ができない(81
4)。従って、ユーザはプリンタ迄出向いて、詳細なプ
リンタエラーの内容を調査する必要があった。この原因
は、ネットワークプリンタ接続プロトコルの不十分さに
ある(812)。そこで、高信頼なネットワークプリン
タ接続プロトコルを開発し、以下を実現することによ
り、現状の問題点を解決した(822)。
【0121】・ネットワークプリンタ1Aからプリンタ
サーバ15に、エラー詳細状態、印刷終了等の該ネット
ワークプリンタについての詳細なプリンタ状態を転送す
る(824)。印刷終了としては、(a)印刷ジョブの
正常終了/異常終了、及び(b)異常終了の場合に、詳
細なエラー内容を表すエラーコードを転送する。
【0122】・プリンタ/スプーラ制御サーバ15から
ネットワークプリンタ1Aに、中断/再開、キャンセル
等のプリンタエラー回復指示のための機能を提供する。
【0123】次に、図9を用いて高信頼ネットワークプ
リンタ接続プロトコルの構成と効果を示す。具体的に
は、図10に示すネットワークプリンタ制御コマンド
と、図11に示すネットワークプリンタ状態の非同期報
告メッセージを、TCP/IP(Transmission Control Protoc
ol/Internet Protocol)、SPX/IPX(Sequenced Packet eX
change/Internetworking Packet eXchange)等の通信プ
ロトコル上で新たにサポートし、ネットワークプリンタ
の高信頼制御を実現する。図10のコマンドは、プリン
トサーバ15(プリンタ/スプーラ制御サーバの機能)
からネットワークプリンタへのコマンドを表し、図11
のメッセージはネットワークプリンタからプリントサー
バ15(プリンタ/スプーラ制御サーバの機能)への非
同期報告メッセージを表す。図10と図11の内容の詳
細は、本出願人らが出願した特願平5−298312号
に記載されている。
【0124】図10のコマンドのうち、セッション終了
はTCP/IP等の通信コネクションの切断とソケット解放を
指示するために設けた。また、ページ通し番号リセット
コマンドは、ページ通し番号を明示的にリセットするた
めに設けた。通常は、各印刷ジョブの先頭で本コマンド
を発行し、各印刷ジョブの先頭ページのページ通し番号
を0にリセットする。0でなく、1や他の値にリセット
しても印刷システムを構成することができる。ここで、
ページ通し番号はプリンタからプリンタ/スプーラ制御
サーバへの印刷状況の連絡と、プリンタ/スプーラ制御
サーバからプリンタへの印刷制御のために設けたもので
あり、内容の詳細は、本出願人らが出願した特開平2−
166511号、特開平2−60781号、特開平3−
192463号及び特開平3−224778号に記載さ
れている。前記手段で説明したエラー発生ページ通し番
号と再印刷開始ページは、本ページ通し番号を用いて実
現している。また、前述の詳細なプリンタ状態の報告
(824)は、図10におけるポーリングとプリンタコ
ントローラ状態問合せ、及び図11の非同期報告メッセ
ージを用いて、実現した。
【0125】また、前述のプリンタエラー回復指示(8
25)は、図10における中断、キャンセル、再開用の
コマンドを用いて、実現した。
【0126】以上の高信頼ネットワークプリンタ接続プ
ロトコルにより、図9に示したように、以下の効果を得
ることができる (1)高信頼(901)。
【0127】(2)ジョブ出力とプリンタドライバとの
間のインターフェースが、本発明人が先に開発したロー
カルプリンタ用の場合と上位互換(902)。
【0128】(3)プリンタ/スプーラ制御サーバ15
のプリンタドライバ7550(903)と、ネットワー
クプリンタ1Aのネットワークプリンタ接続プロトコル
制御部1A10(904)の開発が容易。
【0129】(4)従来のクライアント・プリントサー
バ間インターフェースのままで、ネットワークプリンタ
を利用可能(905)。
【0130】次に、図12〜図15を用いて、論理仕様
レベル印刷指示方式を説明する。ここでは、主にクライ
アントと、プリントサーバ、つまり分散印刷管理サーバ
とプリンタ/スプーラ制御サーバについて説明する。初
めに図12を用いて、従来の問題点と提供サービスの概
要を、説明する。従来の印刷システムでは、プリンタ名
(正確には物理プリンタ名)を指定する印刷のみが可能
であった。従ってユーザは、ネットワーク上の全プリン
タの仕様、場所、状態を把握した上で、プリンタを選択
する必要があった。仕様としては、プリンタでサポート
している用紙サイズ、PDL(印刷コマンドの種別)、及
び両面印刷の可否等がある。例えば、ユーザはPDL1のプ
リンタはプリンタ4(1A)とプリンタ1(17)とプ
リンタ5(1B)、両面印刷の可能なプリンタはプリン
タ1(17)とプリンタ5(1B)というようなことを
把握した上で、プリンタを選択する必要があった。
【0131】そのため、ユーザの負担が大きいという問
題点があった。さらに、ユーザのプリンタ把握が不十分
な場合、プリンタの活用が不十分になったり、エラーが
発生するという問題点もあった。
【0132】以上の問題点を解決するため、論理仕様に
適合するプリンタを選択する印刷サービスを、新たに提
供した。例えば、用紙サイズがA3、PDLがPDL1、両面
印刷が可能という論理仕様に対し、プリンタ1(17)
とプリンタ5(1B)を分散印刷管理サーバが選択し、
その中からユーザがプリンタ1(17)を選択するよう
にした。この時、分散印刷管理サーバがエラープリンタ
を除外するとともに、プリンタ設置場所をユーザに連絡
するようにし、ユーザにとって好ましいプリンタを選択
できるようにした。
【0133】図13を用いて、論理仕様レベル印刷指示
方式を詳細に説明する。本図は、前述の図7を、論理仕
様レベルでの印刷指示に関して詳しくしたものである。
本方式の第一のポイントは、分散印刷管理サーバ14に
プリンタ構成管理テーブル7200を設け、本印刷サー
ビスの管理対象であるネットワーク上の全てのプリンタ
とプリンタ/スプーラ制御サーバを、一元的に管理する
ようにしたことである。第二のポイントは、クライアン
ト11が分散印刷管理サーバ14に論理仕様を指示する
と、該分散印刷管理サーバ14がプリンタ検索実行部7
210を実行することにより、該論理仕様に適合するプ
リンタを検索し、クライアントに候補プリンタ列として
提示するようにしたことである。なお、プリンタ検索実
行部7210の機能を、各クライアント(11、12
等)上に実装することも可能である。この場合、各クラ
イアントにおけるプログラム容量が増大する。しかし、
プリンタ検索実行部7210を分散印刷管理サーバに実
装した場合に比べ、システム全体としての処理時間を短
縮することができる。分散印刷管理サーバで共通に行っ
ていた7210の処理を、各クライアントに分散したた
めである。上記2方式の比較表を図55に示す。クライ
アントと分散印刷管理サーバ間の通信量552、及びプ
リンタ検索プログラム量553は、仕様適合プリンタ検
索場所551が分散印刷管理サーバ14の方が少ない
が、分散印刷管理サーバの処理量554は、仕様適合プ
リンタ検索場所551がクライアント11の方が少な
い。ユーザI/F555はどちらも同じである。
【0134】以下、図13を参照しながら処理手順を、
説明する。ここでは、ユーザがワードプロセッサ、表計
算、データベース等の応用プログラム(APと略す)を
操作しており、応用プログラムにより編集した結果を印
刷したいものとする。
【0135】(1)分散印刷管理サーバ14内のプリン
タ構成監視要求部7220が、プリンタ/スプーラ制御
サーバ15内のプリンタ構成監視実行部7320に、以
下の仕様、状態の監視を要求する。
【0136】・該プリンタ/スプーラ制御サーバ15の
仕様、状態 ・該プリンタ/スプーラ制御サーバ15が制御している
プリンタの型番、状態 各プリンタ/スプーラ制御サーバ15が以上の監視を実
行し、監視結果を分散印刷管理サーバ14に、報告す
る。プリンタ/スプーラ制御サーバ15から分散印刷管
理サーバ14への、非同期な報告(図36に示したプリ
ンタ状態送信に対応)も行い、14と15の間の通信オ
ーバヘッドを減少した(71−1)。
【0137】(2)分散印刷管理サーバ14は、上記監
視結果に基づき、前記プリンタ構成管理テーブル720
0を更新し、該テーブル7200を最新の状態とする
(71−3)。
【0138】(3)クライアント11内の仕様適合プリ
ンタ検索部7110が、論理仕様を入力として、該論理
仕様に適合するプリンタの検索を、分散印刷管理サーバ
14内のプリンタ検索実行部7210へ要求する(72
−1)。
【0139】(4)該プリンタ検索実行部7210は、
プリンタとプリンタ/スプーラ制御サーバの最新状態を
保持しているプリンタ構成管理テーブル7200を参照
しながら(72−2)、検索を実行し、該論理仕様に適
合する候補物理プリンタの列を、前記仕様適合プリンタ
検索部7110へ報告する(72−3)。
【0140】(5)前記仕様適合プリンタ検索部711
0は、以上の検索結果である論理仕様(以後、カレント
論理仕様と呼ぶ)と適合物理プリンタの列を、カレント
論理仕様テーブルと呼ぶテーブル7140に、格納す
る。
【0141】(6)クライアントが該候補物理プリンタ
の列を画面に表示し、ユーザがその中から適切なプリン
タを一つ決定する。このプリンタを決定プリンタ、又は
決定物理プリンタと呼ぶ(7120)。この時、決定物
理プリンタが複数ある時には、前記仕様適合プリンタ検
索部がプリンタの印刷速度により順位付して表示する。
また、印刷速度が同じ時には、登録順に表示する。印刷
速度に加え、各プリンタへの出力ジョブの量やユーザか
らの距離を加味して順位付けしても良い。この場合、ユ
ーザが望ましいプリンタを選択し易くすることができ
る。
【0142】(7)ユーザは、ここで上記応用プログラ
ムによる編集結果の上記決定プリンタによる印刷を、以
下のようにして指示する。
【0143】(7−1)応用プログラム部7131内の
プリンタ選択部7131を用いて、ユーザが上記決定プ
リンタを、応用プログラムに対して指示する。
【0144】(7−2)応用プログラム部7131内の
書式設定部7132を用いて、ユーザが用紙サイズ、用
紙印字方向(ポートレート/ランドスケープの指示)、
上・下・左・右マージン、行当り文字数、ページ当り行
数、印刷部数等の書式情報を、応用プログラムに対して
指示する。
【0145】(7−3)ユーザが、印刷開始ページや印
刷終了ページを入力パラメータとして、印刷を応用プロ
グラムに対して指示する。
【0146】(7−4)応用プログラム内の印刷部71
34は、上記編集結果応用プログラム内の印刷部713
4は、PDL生成部7134を用いて上記編集結果を印
刷コマンド列であるPDLに変換する。
【0147】(7−5)応用プログラムは、物理プリン
タ指定印刷指示部7135を用いて、各印刷ジョブにつ
いて、以下の内容を前記クライアント用ジョブテーブル
7150に記録する。
【0148】・決定プリンタ名 ・ジョブ番号 ・論理仕様 (7−6)物理プリンタ指定印刷指示部7135は、
(7−4)で生成したPDLを前記決定プリンタに送信す
る(72−5)。この時、前記決定プリンタがカレント
論理仕様テーブル内の適合プリンタ列に含まれる場合、
カレント論理仕様テーブル内の論理仕様をジョブに付加
する。
【0149】(8)プリンタ/スプーラ制御サーバ15
内のジョブ受信部7330は、前述のPDLと論理仕様を
印刷ジョブとして受信し、前記スプーラ7410に格納
する。
【0150】(9)プリンタ/スプーラ制御サーバ15
内のプリンタ/スプーラ制御処理7400は、前述の印
刷ジョブを前記スプーラ7410から読出し、まず、プ
リンタを論理仕様で指定されたモードに設定し、印刷を
実行する。その後、カレント論理仕様テーブル7140
内の論理仕様とプリンタ名、ジョブ番号をクライアント
用ジョブテーブル7150に登録する。次の印刷ジョブ
が、前の印刷ジョブがカレント論理仕様テーブル714
0に設定した値から影響を受けないようにするために、
カレント論理仕様テーブル7140を次のいずれかのタ
イミングで消去する。
【0151】・ユーザが専用の消去用コマンドを、カレ
ント論理仕様を無効にしたくなった時に発行し、カレン
ト論理仕様テーブル7140を消去する。
【0152】・物理プリンタ指定印刷指示部7135
が、各印刷ジョブをプリンタ/スプーラ制御サーバに転
送し終わった時に、カレント論理仕様テーブル7140
を消去する。
【0153】上記方式では、決定プリンタをユーザに選
択させるために仕様適合プリンタ検索7110と物理プ
リンタ指定印刷指示7120を別々に行っていたが、こ
れらを一つのコマンドにして、最適なプリンタの選択
と、本プリンタへの印刷指示を連続して自動的に行うよ
うにすることも可能である。この場合、仕様適合プリン
タ検索7120に相当する部分が、前述の(6)で述べ
た順位が1位の決定プリンタを自動的に選択する。
【0154】また、カレント論理仕様テーブルの内容を
物理プリンタ指定印刷指示部7135でジョブに付加す
ることにより、応用プログラムでサポートしていないプ
リンタの機能を活用することができる。例えば、プリン
タの機能として、カレント論理仕様テーブル7140内
の項目であるPDL種別431、ポートレート/ランド
スケープの区別432、用紙サイズ433、片面/両面
印刷の区別434、ドット密度435、拡大・縮小率4
36の中の任意のものの組合わせを指定し、本カレント
論理仕様とリンクした印刷ジョブをプリンタで印刷する
時に、プリンタを指定した仕様のモードで動作するよう
にさせることができる。
【0155】次に、本方式のポイントであるプリンタ構
成管理テーブル7200の内容を、図14を参照しなが
ら説明する。本管理テーブルには、本管理テーブルの作
成日時1410と、各プリンタ/スプーラ制御サーバに
ついてのホスト名(1421、−−−、1431)、活
動フラグ(1422、−−−、1432)、printcap作
成日時(1423、−−−、1433)、プリンタ/ス
プーラ制御サーバ仕様(1424、−−−、143
4)、プリンタ/スプーラ制御サーバ状態(1425、
−−−、1435)を記述する。ここで、ホスト名(1
421、−−−、1431)は各プリンタ/スプーラ制
御サーバの名称を表す。活動フラグは各プリンタ/スプ
ーラ制御サーバが活動、停止、致命的エラーのいずれの
状態にあるかを表す。ここで、停止は電源断、接続断、
ハードウェア的に応答不能のいずれかの場合に対応す
る。致命的エラーはハードウェアとしては接続され、動
作しているが、ソフトウェアとしては応答不能である
か、その他の致命的エラーが発生している場合に対応す
る。printcapは、各プリンタ/スプーラ制御サーバが制
御している個々のプリンタについて、物理プリンタ名
称、対応するプリンタ/スプーラ制御サーバホスト名、
スプーラ名称等を表す。printcap作成日時は、各プリン
タ/スプーラ制御サーバ用のprintcapの作成日時を表
す。なお、printcapの詳細は日立HI−UX/WE2用
技術マニュアル日立CSMA/CDネットワーク105
(TCP/IP)(マニュアル番号3000−3−20
0−40)に記載されている。printcap以外の同種の目
的のファイルを用いる場合についても、同様に実現する
ことができる。本printcapについては、後で接続プリン
タ記述テーブルとして説明する。
【0156】さらに、各プリンタ/スプーラ制御サーバ
が制御している全てのプリンタについて、物理プリンタ
名1451、活動フラグ1452、プリンタ接続方法1
453、場所1454、プリンタ型番1455、プリン
タ状態1456、ジョブ量1457、備考1458を記
述する。ここで、物理プリンタ名1451は各物理プリ
ンタの名称を表す。活動フラグ1452は活動、停止、
致命的エラーのいずれかの状態を表す。活動フラグの各
状態の内容は、プリンタ/スプーラ制御サーバの場合と
同様である。プリンタ接続方法1453は各プリンタが
各プリンタ/スプーラ制御サーバに直接接続されている
のか(サーバ直結と呼ぶ)、前記ネットワークプリンタ
のようにネットワーク経由で接続されているのか(ネッ
トワーク直結と呼ぶ)を表す。場所1454は各プリン
タの設置場所、つまり事業所名、ビル名、フロア名、エ
リア名等を表す。ジョブ量は各プリンタに対応する印刷
ジョブの総印刷量を表す。備考は、各プリンタに関する
コメント等を記述するために用いる。
【0157】プリンタ型番14550にはそのプリンタ
の型番が記入されており、プリンタ型番14550から
その型番に対応するプリンタ仕様1455が得られる。
プリンタ型番14550は、製品型名とハードウェアリ
ビジョン番号の組として実現してもよい。プリンタ仕様
1455には、ドット密度セット1455−1、印刷速
度1455−2、両面印刷の可否1455−3、PDL
セット1455−4、用紙サイズセット1455−5、
フォントセット1455−6、書式セット1455−
7、拡大・縮小率セット1455−8、カラー仕様14
55−9を、記述する。
【0158】ここで、ドット密度セット1455−1、
PDLセット1455−4、用紙サイズセット1455
−5、フォントセット1455−6、書式セット145
5−7、拡大・縮小率セット1455−8は、各プリン
タがサポートしているドット密度、PDL、用紙サイ
ズ、フォント、書式、拡大・縮小率の集合を表す。な
お、各時点で該集合に属する全てのPDL、用紙、フォ
ント、書式等が実装されているとは限らない。また、ド
ット密度と拡大・縮小率の集合ではプリンタが、各ドッ
ト密度や拡大・縮小率を、1つ以上の中から切替えて使
うことができることを想定している。
【0159】印刷速度1455−2はプリンタエンジン
の印刷速度を表し、プリンタエンジンの機構に応じて適
切な単位で速度を表す。ページプリンタではページ/
分、ラインプリンタでは行/分、シリアルプリンタでは
文字/分という単位を用いる。
【0160】両面印刷の可否は、各プリンタで両面印刷
ができるか否かを記述する。また、カラー仕様はプリン
タのカラー印刷仕様として、モノクロ、マルチカラー、
フルカラーの区別を記述する。
【0161】ここで、PDLとはPage Description Lan
guageの略であり、その例には高品位印刷を行うためのA
dobe社のPostScript、ゼロックス社のInterPress、ISO
のSPDL;従来印刷コマンドの系統にあるエプソン社のES
C/P、キャノン社のLIPS等がある。またプリンタ状態1
456には、プリンタのエラー状態1456A、リソー
ス実装状態1456B、及びリソース選択状態1456
Cを記述する。
【0162】このうち、エラー状態1456Aには、エ
ラーのタイプ1456A−1と、エラーがある場合、そ
のエラーコード1(1456A−2)、エラーコード2
(1456A−3)を記述する。
【0163】なお、エラータイプ1456A−1は(a)
エラーなし、(b)再印刷不要な回復可能エラー、(c)再印
刷要な回復可能エラー、(d)回復不能エラー(致命的エ
ラーとも呼ぶ)のいずれかを表す。(b)の再印刷不要な
回復可能エラーの代表例は、紙なしエラーであり、(c)
の再印刷要な回復可能エラーの代表例は、紙ジャムエラ
ーやプリンタドアオープンエラーであり、(d)の回復不
能エラーの代表例はプリンタエンジン故障やプリンタコ
ントローラ故障である。
【0164】エラーコード1(1456A−2)とエラ
ーコード2(1456A−3)の両者は、それらを組合
せることで、プリンタドライバが検出したエラーの詳細
なコードを記述する。例えば、エラーコード1とエラー
コード2は、各々、日立クリエィティブステーション3
050用技術マニュアルプリンタドライバプログラマー
ズガイド(マニュアル番号3050−3−026−3
0)のエラーコードとエラー詳細コード(本マニュアル
の2.1.3節エラーコードに記載)に相当するように
してもよい。
【0165】またリソース実装状態1456Bは、各プ
リンタにおけるPDLの実装状態1456Bー1、給紙
部の実装状態1456B−2、排紙部の実装状態145
6B−3、フォントの実装状態1456B−4、書式の
実装状態1456B−5を記述する。これらの詳細を示
した図を、図39に示す。(1)はPDL実装状態14
56B−1で、実装されているPDL数3911と実装
されているPDL名39121〜3912nから構成さ
れる。(2)は給紙部実装状態1456B−2で、各給
紙部の状態3921〜392nで構成される。給紙部1
の状態3921は、更に紙の有無39211、カセット
形状(縦長/横長)39212、紙サイズ39213か
ら構成される。その他の給紙部状態についても同様であ
る。(3)は排紙部実装状態1456B−3であり、各
排紙部における紙の有無3931〜393nや満杯等を
記述する。(4)はフォント実装状態1456B−4
で、実装されているフォント数3941と各フォントの
フォント名39421〜3942nから構成される。フ
ォント名39421には、更にフォント型式(ドットフ
ォント/アウトラインフォントの区別とドットフォント
のドット数等)394211、格納場所(内臓、カート
リッジ拡張、揮発ダウンロード、不揮発ダウンロード等
のいずれか)394212が付属されている。他のフォ
ント名についても同様である。(5)は書式実装状態1
456B−5で、登録書式数3951と各書式の書式名
39521〜3952nから構成される。書式名395
21には、更に書式タイプ395211と揮発/不揮発
の区別395212が、付属されている。他の書式名に
ついても同様である。
【0166】最後にリソース選択状態1456Cは、各
プリンタで現在選ばれているドット密度1456C−
1、片面/両面1456C−2、PDL1456C−
3、用紙サイズ1456C−4、給紙部番号1456C
−5、給紙部タイプ1456C−6、排紙部番号145
6C−7、ポートレート/ランドスケープ1456Cー
8、フォント1456C−9、書式1456C−A、拡
大・縮小率1456C−Bを記述する。
【0167】また、PDL種別以外の残りの論理仕様を
満たすプリンタはあるが、PDL種別まで含めると全て
の論理仕様を満たすプリンタがない場合も、文書にPD
L変換を施し、印刷できるようにすることもできる。そ
の処理図を図56に示す。論理仕様を分散印刷管理サー
バ14に送るところ(72−1)からプリンタ/スプー
ラ制御サーバ15においてジョブ受信7330をすると
ころまでは図13と同様であるが、ジョブ出力7510
の処理が若干異なる。先ず、561でプリンタが空きか
どうかをチェックし、空きならば562でプリンタがP
DLをサポートしているかどうかをチェックし、未サポ
ートならば563でPDL変換をして564でプリンタ
へ出力する。
【0168】以上の論理仕様レベルでの印刷指示につい
てのユーザにとっての使い勝手は、(1)印刷システム
の提供する論理仕様と(2)仕様適合プリンタ検索部7
110とプリンタ検索実行部7210による仕様適合プ
リンタの選択アルゴリズムで決まる。この使い勝手を向
上するため、図15に示す3レベルの論理仕様と仕様適
合プリンタ選択アルゴリズムを段階的に実装した。レベ
ル2はレベル1の内容を、レベル3はレベル1とレベル
2の内容を含む。
【0169】以上の論理仕様レベルでの印刷指示によ
り、印刷システムにおけるユーザの負担を低減し、プリ
ンタ活用度、システム印刷性能、信頼性を向上すること
ができる。
【0170】なお、図34と図35に示したユ−ザ用I
/Fコマンドusr_lprとusr_lgc、クライアント用I/F
関数cl_lprとcl_lgcにおいては、複数項目の印刷仕様を
同時に入力引数として、指示することができる。そし
て、usr_lgcとcl_lgcにおいては、複数個の印刷仕様を
同時に満たす適合プリンタと適合プリントサ−バを、コ
マンドや関数の出力として得ることができる。
【0171】一方、同時に1項目の印刷仕様しか入力で
きないコマンドや関数を利用する場合、以下の余分な処
理を、(a)ユ−ザ、又は(b)プリントサ−ビスプログラム
以外の応用プログラムやユ−ザプログラムが行う必要が
ある。しかし、上記コマンドや関数usr_lprとusr_lgc、
cl_lprとcl_lgcでは、これらの余分な処理が不要であ
る。
【0172】(i)各項目の印刷仕様についてのコマン
ドや関数を、項目の数だけ発行。
【0173】(ii)各項目の印刷仕様を満たす適合プリ
ンタの集合の組に対し、AND論理を適用し、すべての
項目を同時に満たす適合プリンタの集合を探すことが必
要。
【0174】また、以上のユ−ザ用I/Fコマンドusr_
lprとusr_lgc、クライアント用I/F関数cl_lprとcl_l
gcにおいて、複数項目の印刷仕様を同時に入力引数とし
て、それらの項目についてANDとORを組合せた論理
を適用し、適合プリンタを検索するようにすることもで
きる。
【0175】また、以上のユ−ザ用I/Fコマンドの名
称をすべて、usr_の部分をとった、lpr、lpq、lprm、lp
c、pac、lgc、jobq、hold、rcvry、atlprn_disp、jobhs
t、prnconf_disp、prnspc_qryとしても良い。なお、既
にlpr、lpq、lprm、lpc、pac等のコマンドがある場合、
既存のそれらのコマンドは削除するか、別名にして退避
するものとする。これにより、従来のlpdプロトコルの
上位互換な機能を、従来の上位互換なI/Fで、ユ−ザ
や応用/ユ−ザプログラムが利用できるようになる。
【0176】また、以上のユ−ザ用I/Fコマンドusr_
lprとusr_lgc、クライアント用I/F関数cl_lprとcl_l
gcにおいては、引数にフォント仕様やカラ−印刷仕様等
の他の印刷関係の仕様を追加することができる。この場
合も同様にして、印刷システムを実現することができ
る。
【0177】またusr_lprコマンドでは、本コマンドが
印刷仕様を満たす適合プリンタを自動的に選択してい
る。ここで、自動的とは印刷仕様を満たす1個以上の適
合プリンタの集合の中から1つを、本コマンドの処理プ
ログラムが前述のように各プリンタについて、(a)印刷
仕様の適合性、(b)クライアントとの距離、(c)印刷待ち
ジョブ量を評価して、ユ−ザの判断を求めずに、選択す
ることを意味する。
【0178】以上の自動選択とは別に、次のように、ユ
−ザの判断を求めながら半自動選択を行う別のコマンド
(usr_lpr2と呼ぶ)を提供することもできる。
【0179】(1)usr_lpr2コマンドでは、ユ−ザは初
めにusr_lprコマンドと同じ入力引数を入力する。
【0180】(2)本コマンドは、入力された印刷仕様
を満たす適合プリンタ列を、画面に表示する。この時、
各プリンタについてその名称とともに、(a)クライアン
トとの距離、(b)印刷待ちジョブ量、(c)設置場所も表示
する。上記(a)と(b)の2項目について、適合プリンタの
集合を順序付けして、表示する。この時、(a)を第1の
キ−、(b)を第2のキ−として順序付けする。
【0181】(3)ユ−ザは表示された適合プリンタの
集合の中から、最も好ましいプリンタ(選択プリンタと
呼ぶ)を選び、本コマンドに指示する。
【0182】(4)本コマンドは、この指示された選択
プリンタを入力として、1513の場合と同様にして、
印刷ジョブを、上記選択プリンタに対応するプリントサ
−バに転送する。
【0183】以上の半自動選択においては、複数の適合
プリンタの中から選択プリンタを選ぶ時、ユ−ザに判断
を求めるので、ユ−ザにとって最も好ましいプリンタを
選択することができるという効果がある。
【0184】なお、上記半自動選択は、(a)usr_lgcコマ
ンドとusr_lprコマンドの併用、(b)usr_lgcコマンドとc
l_lpr関数の併用、(c)cl_lgc関数とusr_lprコマンドの
併用、(d)cl_lgc関数とcl_lpr関数の併用でも、実現す
ることができる。この場合、usr_lgcコマンド又はcl_lg
c関数を用いた印刷仕様に適合するプリンタの集合の画
面への表示に基づき、ユ−ザがその中から最も好ましい
プリンタ(選択プリンタ)を、頭の中で選ぶ。
【0185】次にユ−ザ用I/Fコマンドであるusr_lp
rやlpr、クライアント用I/F関数であるcl_lprの入力
引数として、選択プリンタを指示する。lprコマンドを
利用する場合、既存のlprコマンドを用いている応用/
ユ−ザプログラムを変更しないで、本半自動選択を実現
することができるという効果がある。
【0186】次に、図16を用いて、クライアントから
プリントサーバへの問合せ方式を説明する。ここでは、
主にクライアントと、プリントサーバ(プリントサーバ
の中でもプリンタ/スプーラ制御サーバ)について説明
する。
【0187】(1)クライアント内の問合せ部7160
が、(a)印刷ジョブ詳細状態7161、(b)ユーザ
別ジョブ履歴7162、(c)プリンタ別ジョブ待ち状
態7163等についての問合せを、プリンタ/スプーラ
制御サーバ15に行う(74−1)。 (2)プリンタ/スプーラ制御サーバ内のコマンド振り
分け部7310は、上記74−1の問合せ要求を受付
け、問合せ処理部7340に処理の実行を指示する。
【0188】(3)問合せ処理部7340は、各問合せ
要求に対し、適切なテーブルを参照しながら、応答デー
タを作成する。印刷ジョブ詳細状態7161やプリンタ
別ジョブ待ち状態7163の問合せについては、前記ス
プーラ管理テーブル7420、ユーザ別ジョブ履歴71
62の問合せについては、前記ジョブ履歴管理テーブル
7430を、参照する。
【0189】(4)問合せ処理部7340は、作成した
応答データを、クライアント内の各問合せ要求部(71
61、7162、7163等)に応答する(74−
3)。
【0190】以上の問合せ方式により、従来できていな
かったクライアントからプリントサーバへ印刷ジョブ詳
細状態とユーザ別ジョブ履歴等を問合わせることができ
る。従って、印刷システムの機能、使い勝手、信頼性、
サービス性を向上することができる。
【0191】次に、図17を用いて、クライアントから
プリントサーバへの制御方式を説明する。ここでは、主
にクライアントと、プリントサーバ(プリントサーバの
中でもプリンタ/スプーラ制御サーバ)について説明す
る。
【0192】(1)クライアント内の制御部7170
が、(a)印刷ジョブの削除7171、(b)プリンタ
/スプーラ制御サーバ上のリモートスプーラの制御71
72、(c)印刷ジョブ出力の保留/解除7173、
(d)エラー回復指示7174等についての制御を、プ
リンタ/スプーラ制御サーバ15に行う(74−1)。
【0193】(2)プリンタ/スプーラ制御サーバ内の
コマンド振り分け部7310は、上記制御要求を受付
け、制御処理部7350に処理の実行を指示する。
【0194】(3)制御処理部7350は、プリンタ/
スプーラ制御処理部7400に対し、7171〜717
4の各制御コマンドに対応した制御処理を実行する。本
制御処理は、必要に応じ、前述の各種テーブル、つまり
スプーラ管理テーブル7420、ジョブ履歴管理テーブ
ル7430、プリンタ管理テーブル7440を更新す
る。
【0195】(4)プリンタ/スプーラ制御処理部74
00は、必要に応じ、クライアント内の各制御要求部
(7171、7172、7173、7174等)に応答
する(74−3)。
【0196】例えば、リモートスプーラ制御では、以下
のように処理を進める。
【0197】(1)クライアント内のリモートスプーラ
の制御要求部7172が、(a)スプーラ入力中断/再
開(7172−a)、(b)スプーラ出力中断/再開
(7172−b)、(c)スプーラ起動/停止/再開
(7172−c)等の制御要求を、プリンタ/スプーラ
制御サーバ15に行う(75−1−a、75−1−b、
75−1−c)。
【0198】(2)プリンタ/スプーラ制御サーバ内の
コマンド振り分け部7310は、上記制御要求を受付
け、制御処理部7350内のリモートスプーラ制御処理
部に処理の実行を指示する。
【0199】(3)制御処理部7350内のリモートス
プーラ制御処理部は、スプーラ入力中断/再開要求(7
172−a、75−1−a)に対して、75−2−aに
示したようにスプーラ入力の中断/再開を行う。スプー
ラ出力中断/再開要求(7172−b、75−1−b)
に対して、75−2−bに示したようにスプーラ出力の
中断/再開を行う。またスプーラ起動/停止/再開要求
(7172−c、75−1−c)に対しては、75−2
−cに示したようにスプーラの起動/停止/再開を行
う。
【0200】以上の制御方式により、従来できていなか
ったクライアントからプリントサーバへのリモートスプ
ーラ制御、印刷ジョブ出力保留/解除、エラー回復指示
等を実現することができる。従って、印刷システムの機
能、使い勝手、信頼性、サービス性を向上することがで
きる。
【0201】次に、図18〜図27を用いて、高信頼な
エラー処理方式を説明する。ここでは、印刷システムを
構成する全構成要素、つまりクライアント、プリントサ
ーバ(分散印刷管理サーバとプリンタ/スプーラ制御サ
ーバ)、及びプリンタについて説明する。
【0202】初めに図18を用いて、本印刷システムに
おけるエラー分類とエラー処理の全体仕様を、説明す
る。まず、エラーの発生元の装置に応じ、エラーをプリ
ンタエラー18100、プリンタ/スプーラ制御サーバ
エラー18200、分散印刷管理サーバエラー1830
0に分類した(18000)。さらに、プリンタエラー
18100を、無視できるエラー18110、プリンタ
で自動回復できるエラー18120、ユーザ介入を伴う
が回復できるエラー1813A、プリンタ装置の修理や
交換の必要な致命的エラー18150に分類した。ユー
ザ介入を伴うが回復できるエラー1813Aは、さらに
プリンタによる再印刷の不要なエラー18130と上記
再印刷の必要なエラー18140に分類した。また、プ
リンタ/スプーラ制御サーバエラー18200を、無視
できるエラー18210、プリンタ/スプーラ制御サー
バで自動回復できるエラー18220、プリンタ/スプ
ーラ制御サーバの修理や交換の必要な致命的エラー18
230に分類した。さらに、分散印刷管理サーバエラー
18300を、無視できるエラー18310、分散印刷
管理サーバで自動回復できるエラー18320、分散印
刷管理サーバの修理や交換の必要な致命的エラー183
30に分類した。
【0203】上記図18には、18110〜1815
0、18210〜18230、18310〜18330
の上記各エラーに対して実行したエラー処理(1801
0)の仕様を、エラー検出装置18011、報告仕様1
8012、エラー処理装置18013、処理内容180
14について、示した。
【0204】まず、無視できるプリンタエラー1811
0に対しては、エラー検出装置がプリンタ18111、
報告がなし18112、エラー処理装置がなし1811
3、処理内容が無視18114とした。プリンタで自動
回復できるエラー18120に対しては、エラー検出装
置がプリンタ18121、報告がなし18122、エラ
ー処理装置がプリンタ18123、処理内容がプリンタ
に組込み済みのエラー処理による回復18124とし
た。ユーザ介入が必要だが、プリンタによる再印刷の不
要なエラー18130に対しては、エラー検出装置がプ
リンタ18131、報告がプリンタからプリンタ/スプ
ーラ制御サーバ経由でクライアントへの報告1813
2、エラー処理装置がプリンタとプリンタ/スプーラ制
御サーバとクライアント18133とし、処理内容(1
8144)を以下のようにした。
【0205】(1)プリンタからプリンタ/スプーラ制
御サーバ経由で、クライアントへ報告。
【0206】(2)必要なら、ユーザが処置。例えば、
紙なしエラーやトナーなしエラーに対し、ユーザがプリ
ンタに用紙やトナーを補給。排トナーボトル満杯エラー
に対し、ユーザが排トナーボトルを掃除。
【0207】ユーザ介入が必要であり、プリンタによる
再印刷の必要なエラー18140に対しては、エラー検
出装置がプリンタ18141、報告がプリンタからプリ
ンタ/スプーラ制御サーバ経由でクライアントへの報告
18142、エラー処理装置がプリンタとプリンタ/ス
プーラ制御サーバとクライアント18143とし、処理
内容(18144)を以下のようにした。
【0208】(1)プリンタからプリンタ/スプーラ制
御サーバ経由で、クライアントへ報告。
【0209】(2)必要なら、ユーザが処置。例えば、
紙ジャムエラーやプリンタドアオープンエラーに対し、
ユーザがプリンタからジャム紙を取り除いたり、プリン
タドアを閉める。
【0210】(3)必要なら、プリンタ/スプーラ制御
サーバからプリンタへ印刷ジョブを再送。
【0211】(4)プリンタが再印刷。
【0212】プリンタの致命的エラー18150に対し
ては、エラー検出装置がプリンタ18151、報告がプ
リンタからプリンタ/スプーラ制御サーバ経由でクライ
アントへの報告18152、エラー処理装置がプリンタ
とプリンタ/スプーラ制御サーバと分散印刷管理サーバ
とクライアント18153とし、処理内容をプリンタ代
替印刷処理18154とした。プリンタ代替印刷処理で
は、致命的エラーの発生したプリンタの代りに、別のプ
リンタを用いて印刷を実行する。この時、従来のように
前記応用プログラムを再起動し、該プログラムを用いて
再印刷することが不要になる。プリンタ代替印刷処理の
詳細については、図25から図27を用いて、後で説明
する。
【0213】また、無視できるプリンタ/スプーラ制御
サーバエラー18210に対しては、エラー検出装置が
プリンタ/スプーラ制御サーバ18211、報告がなし
18212、エラー処理装置がなし18213、処理内
容が無視18214とした。プリンタ/スプーラ制御サ
ーバで自動回復できるエラー18220に対しては、エ
ラー検出装置がプリンタ/スプーラ制御サーバ1822
1、報告がなし18222、エラー処理装置がプリンタ
/スプーラ制御サーバ18223、処理内容がプリンタ
/スプーラ制御サーバに組込み済みのエラー処理による
回復18224とした。プリンタ/スプーラ制御サーバ
の致命的エラー18230に対しては、エラー検出装置
が分散印刷管理サーバ又はクライアント18231、報
告がプリンタ/スプーラ制御サーバから分散印刷管理サ
ーバとクライアントへの報告18232、エラー処理装
置がプリンタ/スプーラ制御サーバと分散印刷管理サー
バ等18233とし、処理内容をプリンタ/スプーラ制
御サーバ代替印刷処理18234とした。プリンタ/ス
プーラ制御サーバ代替印刷処理では、致命的エラーの発
生したプリンタ/スプーラ制御サーバの代りに、別のプ
リンタ/スプーラ制御サーバを用いて印刷を実行する。
【0214】また、無視できる分散印刷管理サーバエラ
ー18310に対しては、エラー検出装置が分散印刷管
理サーバ18311、報告がなし18312、エラー処
理装置がなし18313、処理内容が無視18314と
した。分散印刷管理サーバで自動回復できるエラー18
320に対しては、エラー検出装置が分散印刷管理サー
バ18321、報告がなし18322、エラー処理装置
が分散印刷管理サーバ18323、処理内容が分散印刷
管理サーバに組込み済みのエラー処理による回復183
24とした。分散印刷管理サーバの致命的エラー183
30に対しては、エラー検出装置がプリンタ/スプーラ
制御サーバ又はクライアント18331、報告がなし1
8332、エラー処理装置がプリンタ/スプーラ制御サ
ーバ等18333とし、処理内容を分散印刷管理サーバ
代替印刷処理18334とした。分散印刷管理サーバ代
替印刷処理では、分散印刷管理サーバで致命的エラーが
発生した場合、適当な一つのプリンタ/スプーラ制御サ
ーバ上に新たに分散印刷管理サーバ機能を割当て、本分
散印刷管理サーバ機能用のプログラムをそこへ移し、起
動することにより、印刷を続行した。
【0215】次に図19と図20を用いて、ユーザの介
入が必要だが、再印刷の不要なエラーの代表として紙な
しエラーからの回復方式を説明する。
【0216】初めに、ジョブ出力部7510の処理手順
を、図20を参照しながら、説明する。
【0217】(1)ジョブ状態を、印刷中に更新する。
具体的には、スプーラ管理テーブル7420内の該当項
目を更新する(7511)。
【0218】(2)プリンタを利用中のジョブ番号を表
すプリンタカレントジョブを更新する。具体的には、プ
リンタ管理テーブル7440内の該当項目を更新する
(7512)。
【0219】(3)プリンタドライバに対し、印刷ジョ
ブを構成する印刷データを書き込むため、writeシステ
ムコールを発行する。必要に応じ、writeシステムコー
ルは複数回発行する(7513)。
【0220】(4)7513で印刷を要求した印刷ジョ
ブの終了を監視するため、印刷終了監視システムコール
をプリンタドライバに対し、発行する(7514)。
【0221】(5)前述の、印刷終了監視システムコー
ルの戻り値(図20ではrtnと記した)をチェックす
る(7515)。
【0222】(6)戻り値が正常ならば、以下の処理を
行う。
【0223】(6−1)ジョブ状態を、印刷ジョブ正常
終了に更新する。具体的には、スプーラ管理テーブル7
420と、ジョブ履歴管理テーブル7430内の該当項
目を更新する(7521)。
【0224】(6−2)メイル出力部7360を用い
て、該印刷ジョブが正常終了したことを、当該印刷ジョ
ブの発行元クライアントに連絡する(7522)。
【0225】(6−3)該印刷ジョブを、スプーラ74
10から削除する。、スプーラ管理テーブル7420か
ら、該印刷ジョブの該当項目も削除する(7523)。
【0226】(7)戻り値が異常ならば、以下の処理を
行う。
【0227】(7−1)詳細状態センスシステムコール
をプリンタドライバに対し発行し、その出力として詳細
なプリンタのエラーコードを得る(7531−1)。
【0228】(7−2)プリンタエラーの解除を監視す
るためのプロセス(プリンタエラー監視プロセスと呼
ぶ)を起動する(7531−2)。
【0229】(7−3)ジョブ状態を、印刷ジョブ異常
終了に更新し、7531−1で得た詳細なプリンタエラ
ーコードを記録する。具体的な更新と記録は、スプーラ
管理テーブル7420と、ジョブ履歴管理テーブル74
30内の該当項目について行う(7532)。
【0230】(7−4)メイル出力部7360を用い
て、該印刷ジョブが異常終了したことを、当該印刷ジョ
ブの発行元クライアントに連絡する(7533)。
【0231】(7−5)ジョブ出力部7510を、プリ
ンタエラー回復待ち状態に移す(7534)。
【0232】以上のジョブ出力部についての説明では、
(3)のwriteシステムコールは正常に実行され、その
後のプリンタによる実際の印刷において発生したエラー
を上記印刷終了監視システムコールにより検出した場合
について説明した。(3)のwriteシステムコールが異
常終了した場合は、その後(7−1)〜(7−5)に示
したのと同様の処理を実行し、エラー処理を実施するこ
とができる。
【0233】また、以上の処理手順では、プリンタエラ
ー監視プロセスというジョブ出力部とは別のプロセスを
用いて、プリンタエラーの監視を行ったが、該プロセス
を用いず、ジョブ出力部自身が定期的に(例えば、1秒
に1回)プリンタエラーを監視するようにしてもよい。
【0234】以上のジョブ出力部7510の処理手順を
ベースとして、以下のように紙なしエラー回復処理を実
行する(図19参照)。
【0235】(1)7531−1の詳細状態センスシス
テムコールの出力であるエラーコードとして、紙なしエ
ラーが発生したことと、要求紙サイズを知る(190
1)。
【0236】(2)7533のメイル出力により、メイ
ル出力部7360に印刷ジョブの異常終了を指示する
(1902) (3)該メイル出力部7360は、印刷ジョブの依頼元
であるクライアントのメイルボックス7180に190
2のメイルを格納する(1903)。
【0237】(4)クライアントのユーザはメイル参照
部7190を利用して、メイルボックス7180から当
該印刷ジョブについてのメイルを参照し、当該印刷ジョ
ブが異常終了したことを知る(1904)。
【0238】(5)クライアントのユーザは、異常終了
した当該印刷ジョブの詳細状態を、問合せ部7160内
の印刷ジョブ詳細状態の問合せ機能7161を用いて、
印刷ジョブの転送先のプリンタ/スプーラ制御サーバ1
5に問合せる。その応答として、該ユーザは紙なしエラ
ーが発生したことと、要求紙サイズを知る(190
5)。ユーザは、左記応答の代りに、ユーザ操作パネル
607への表示から、同じ内容を知ることもできるが、
この場合ユーザはプリンタ迄出向く必要がある。
【0239】(6)紙なしエラーの発生と要求紙サイズ
を知ったユーザは、それに対応するため、要求紙サイズ
の用紙をエラーを発生している当該プリンタに補給する
(1906)。
【0240】(7)ここで、プリンタエラー監視プロセ
スが、1906によるプリンタへの用紙補給による紙な
しエラーの解除を検出し、前述のジョブ出力部7510
をプリンタエラー回復待ち状態から解除する。
【0241】(8)ジョブ出力部7510は、エラー状
態の解除されたプリンタを用いて、印刷処理を再開す
る。
【0242】以上のようにして、紙なしエラー等のユー
ザの介入が必要だが、再印刷の不要なエラーからの回復
を実現することができる。現行のUNIXと前記lpdを搭載
したプリンタ/スプーラ制御サーバにおいては、紙なし
エラーが発生した場合でも、印刷ジョブの先頭から再印
刷を行う必要があり、無駄な重複再印刷が発生するとと
もに、回復時間が長いという問題点があった。以上の回
復方式により、本問題点を解決することができた。
【0243】なお、上記(7)におけるジョブ出力部の
プリンタエラー回復待ち状態からの解除を、次に説明す
るユーザの介入が必要かつ再印刷の必要なエラーの場合
と同様にしてもよい。この場合、次の(7ー6)に示す
二つの事象(プリンタエラー解除の検出とユーザによる
エラー回復指示)の発生により、上記プリンタエラー回
復待ち状態を解除する。
【0244】次に図21と図22を用いて、ユーザの介
入が必要かつ、再印刷の必要なエラーの代表として紙ジ
ャムエラーからの回復方式を説明する。
【0245】初めに、ジョブ出力部7510の処理手順
を、図22を参照しながら、説明する。
【0246】(1)ジョブ状態を、印刷中に更新する。
具体的には、スプーラ管理テーブル7420内の該当項
目を更新する(7511)。
【0247】(2)プリンタを利用中のジョブ番号を表
すプリンタカレントジョブを更新する。具体的には、プ
リンタ管理テーブル7440内の該当項目を更新する
(7512)。
【0248】(3)プリンタドライバに対し、印刷ジョ
ブを構成する印刷データを書き込むため、writeシステ
ムコールを発行する。必要に応じ、writeシステムコー
ルは複数回発行する(7513)。
【0249】(4)7513で印刷を要求した印刷ジョ
ブの終了を監視するため、印刷終了監視システムコール
をプリンタドライバに対し、発行する(7514)。
【0250】(5)前述の、印刷終了監視システムコー
ルの戻り値(図22ではrtnと記した)をチェックす
る(7515)。
【0251】(6)戻り値が正常ならば、以下の処理を
行う。
【0252】(6−1)ジョブ状態を、印刷ジョブ正常
終了に更新する。具体的には、スプーラ管理テーブル7
420と、ジョブ履歴管理テーブル7430内の該当項
目を更新する(7521)。
【0253】(6−2)メイル出力部7360を用い
て、該印刷ジョブが正常終了したことを、当該印刷ジョ
ブの発行元クライアントに連絡する(7522)。
【0254】(6−3)該印刷ジョブを、スプーラ74
10から削除する。、スプーラ管理テーブル7420か
ら、該印刷ジョブの該当項目も削除する(7523)。
【0255】(7)戻り値が異常ならば、以下の処理を
行う。
【0256】(7−1)詳細状態センスシステムコール
をプリンタドライバに対し発行し、その出力として詳細
なプリンタのエラーコードを得る(7531−1)。
【0257】(7−2)プリンタエラーの解除を監視す
るためのプロセス(プリンタエラー監視プロセスと呼
ぶ)を起動する(7531−2)。
【0258】(7−3)ジョブ状態を、印刷ジョブ異常
終了に更新し、7531−1で得た詳細なプリンタエラ
ーコードを記録する。具体的な更新と記録は、スプーラ
管理テーブル7420と、ジョブ履歴管理テーブル74
30内の該当項目について行う(7532)。
【0259】(7−4)メイル出力部7360を用い
て、該印刷ジョブが異常終了したことを、当該印刷ジョ
ブの発行元クライアントに連絡する(7533)。
【0260】(7−5)ジョブ出力部7510を、プリ
ンタエラー回復待ち状態に移す(7534)。
【0261】(7−6)ジョブ出力部7510は、プリ
ンタエラー回復待ち状態から以下の二つの事象が両方発
生したことを検出した時点で、解除される。
【0262】・プリンタエラー監視プロセスが、プリン
タエラーの解除を検出し、ジョブ出力部に連絡。。
【0263】・クライアントのユーザがエラー回復指示
機能7174を用いて、当該印刷ジョブの再印刷を指
示。
【0264】(7−7)再送が必要なエラーかどうか判
定する(7535)。
【0265】(7−8)再送が必要な場合、以下の処理
を実行する。
【0266】(7−8−1)プリンタに対しキャンセル
を指示する。これにより、プリンタにおける印刷処理の
キャンセルと、プリンタ状態の初期化を実行する(75
36)。(7−8−2)印刷ジョブ再送のための準備を
する。具体的には印刷ジョブについてページ切出し編集
と呼ぶ処理を実行する。ここで、ページ切出し編集処理
は、再印刷の必要なエラーの発生した当該印刷ジョブ
を、再印刷開始ページから始まり、本再印刷開始ページ
用の描画属性パラメータが、当該印刷ジョブを先頭から
印刷した場合と等しくなるように編集する処理である。
その処理内容については、本出願人による特開平3−1
92463号に記載されている(7537)。
【0267】(7−8−3)ジョブ出力部7510が、
上記ページ切出し編集処理により編集した印刷ジョブ
を、プリンタに再送する。本ジョブ再送は、(3)に戻
り、writeシステムコールを再び発行することにより、
実現した(7538)。
【0268】以上のジョブ出力部についての説明では、
(3)のwriteシステムコールは正常に実行され、その
後のプリンタによる実際の印刷において発生したエラー
を上記印刷終了監視システムコールにより検出した場合
について説明した。(3)のwriteシステムコールが異
常終了した場合は、その後(7−1)〜(7−8)に示
したのと同様の処理を実行し、エラー処理を実施するこ
とができる。
【0269】以上のジョブ出力部7510の処理手順を
ベースとして、以下のように紙ジャムエラー回復処理を
実行する(図21参照)。
【0270】(1)7531−1の詳細状態センスシス
テムコールの出力であるエラーコードとして、紙ジャム
エラーが発生したことと、エラー発生ページ通し番号を
知る。ここで、エラー発生ページ通し番号とはプリンタ
で印刷中の当該印刷ジョブにおいて、紙ジャム等の再印
刷の必要なエラーが発生したページの、当該印刷ジョブ
の先頭から勘定したページ通し番号のことである(21
01)。
【0271】(2)7533のメイル出力により、メイ
ル出力部7360に印刷ジョブの異常終了を指示する
(2102) (3)該メイル出力部7360は、印刷ジョブの依頼元
であるクライアントのメイルボックス7180に210
2のメイルを格納する(2103)。
【0272】(4)クライアントのユーザはメイル参照
部7190を利用して、メイルボックス7180から当
該印刷ジョブについてのメイルを参照し、当該印刷ジョ
ブが異常終了したことを知る(2104)。
【0273】(5)ジョブ出力部7510は前述の75
34により、プリンタエラー回復待ち状態に移る(21
05)。
【0274】(6)クライアントのユーザは、異常終了
した当該印刷ジョブの詳細状態を、問合せ部7160内
の印刷ジョブ詳細状態の問合せ機能7161を用いて、
印刷ジョブの転送先のプリンタ/スプーラ制御サーバ1
5に問合せる。その応答として、ユーザは紙ジャムエラ
ー等の再印刷の必要なエラーが発生したことと、エラー
発生ページ通し番号を知る(2006)。ユーザは、左
記応答の代りに、ユーザ操作パネル607への表示か
ら、同じ内容を知ることもできるが、この場合ユーザは
プリンタ迄出向く必要がある。
【0275】(7)紙ジャムエラーの発生を知ったユー
ザは、それに対応するため、エラー回復指示機能717
4を用いて、当該印刷ジョブの再印刷を指示する。この
時、該コマンドのスタートモードと呼ぶパラメータによ
り、ユーザは再印刷のスタートページとして、以下のも
のを指示することができる(2107)。
【0276】・ユーザがエラー回復指示機能の入力パラ
メータとして指定したページからの再印刷。
【0277】・印刷ジョブの先頭からの再印刷。
【0278】・プリンタが検出した紙ジャム発生ページ
からの再印刷。
【0279】(8)紙ジャムエラーの発生を知ったユー
ザは、当該プリンタからジャム紙を除去する(210
8)。
【0280】(9)ここで、プリンタエラー監視プロセ
スが、2108によるプリンタからの紙ジャム紙の除去
による紙ジャムエラーの解除を検出し、前述のジョブ出
力部7510に連絡する。
【0281】(10)ジョブ出力部7510は、プリン
タエラー回復待ち状態から以下の二つの事象が両方発生
したとの連絡を受けた時点で、解除される。
【0282】・プリンタエラー監視プロセスによる、プ
リンタエラーの解除の連絡(上記(9)に対応)。
【0283】・クライアントのユーザからのエラー回復
指示機能7174を用いた、当該印刷ジョブの再印刷指
示の連絡(上記2107に対応)。
【0284】(11)上述の7535により、再送が必
要なエラーかどうか判定し、再送が必要なため、以下の
処理を実行する。
【0285】(12)プリンタに対し、7536に示し
たようにキャンセルを指示する(2109)。
【0286】(13)7537に示したように、印刷ジ
ョブ再送のための準備として、印刷ジョブを編集する
(2110)。
【0287】(14)ジョブ出力部7510が、上記ペ
ージ切出し編集処理により編集した印刷ジョブを、プリ
ンタに再送する(2111)。
【0288】なお、以上の説明において、紙ジャム等の
再印刷の必要なエラーが印刷ジョブ内の複数個のページ
で同時に発生した場合、その中の初めのページについて
以上のエラー処理を行うようにした。以上のようにし
て、紙ジャムエラー等のユーザの介入が必要であり、再
印刷の必要なエラーからの回復を実現することができ
る。
【0289】図21と図22における、ジョブ出力部7
510による再印刷の必要なエラーについてのエラー回
復処理方式は、以下のように変更することもできる。
【0290】(1)上述の印刷ジョブ再送のための準備
7537において、ページ切出し編集処理を行わない。
【0291】(2)上述のジョブ再送7538は、再印
刷の必要なエラーの発生した当該印刷ジョブそのもの
を、プリンタに再送する。
【0292】(3)印刷ジョブを受信したプリンタが、
前記ページ切出し編集に相当する処理を行う。これによ
り、エラー発生ページやユーザの指定したページからの
再印刷を実現する。なお、本変更処理方式の処理内容に
ついては、本出願人による特願平3−224778号に
記載されている。
【0293】以上の図21と図22を用いて説明したエ
ラー回復処理方式によれば、エラー発生ページ、又はユ
ーザの指定したページからの再印刷を実現することがで
きる。この時、再印刷開始ページとしてエラー発生ペー
ジを用いることにより、従来問題になっていた無駄な重
複再印刷をなくすとともに、エラー回復時間を短縮する
ことができる。
【0294】次に図23と図24を用いて、ユーザの介
入が必要であり、再印刷の必要なエラーについてのもう
一つのエラー回復方式を説明する。本回復方式の特徴
は、プリンタがエラー自動回復機能を有し、プリンタ/
スプーラ制御サーバが印刷ジョブを再送しないで済む点
にある。ここでは、プリンタ/スプーラ制御サーバは、
図21と図22の方式におけるジョブ再送7538の代
りに、再印刷開始ページの指示7539を行う。
【0295】初めに、ジョブ出力部7510の処理手順
を、図24を参照しながら、説明する。(1)〜(7−
6)までの処理手順は、図22の場合と同じである。
(7−7)以下の手順を説明する。
【0296】(7−7)再送が必要なエラーかどうか判
定する(7535)。図24に示す本回復方式において
は、プリンタがエラー自動回復機能を有し、再送が不要
なため、次に示す(7−9)以下の処理を実行する。な
お再送が必要な場合は、図22について説明した前述の
(7−8)の処理を実行する。
【0297】(7−9)再送が不要な場合、再印刷開始
ページをプリンタに指示する。再印刷開始ページについ
ては、後で説明する(7539)。
【0298】(7−10)再印刷開始ページの指示を受
けたプリンタは、プリンタ内に組込まれているエラー自
動回復機能を利用して、再印刷を行う。つまり、プリン
タが該印刷ジョブについてプリンタ内に退避しておいた
印刷データを用いて、再印刷開始ページからの再印刷を
行う。なおプリンタによるエラー自動回復方式について
は、本出願人による特願平3−219606号に記載さ
れている。
【0299】以上のジョブ出力部についての説明では、
(3)のwriteシステムコールは正常に実行され、その
後のプリンタによる実際の印刷において発生したエラー
を上記印刷終了監視システムコールにより検出した場合
について説明した。(3)のwriteシステムコールが異
常終了した場合は、その後(7−1)〜(7−10)に
示したのと同様の処理を実行し、エラー処理を実施する
ことができる。
【0300】以上のジョブ出力部7510の処理手順を
ベースとして、本方式では以下のように回復処理を実行
する(図23参照)。
【0301】(1)7531−1の詳細状態センスシス
テムコールの出力であるエラーコードとして、紙ジャム
エラーが発生したことと、エラー発生ページ通し番号を
知る。ここで、エラー発生ページ通し番号とはプリンタ
で印刷中の当該印刷ジョブにおいて、紙ジャム等の再印
刷の必要なエラーが発生したページの、当該印刷ジョブ
の先頭から勘定したページ通し番号のことである(23
01)。
【0302】(2)7533のメイル出力により、メイ
ル出力部7360に印刷ジョブの異常終了を指示する
(2302) (3)該メイル出力部7360は、印刷ジョブの依頼元
であるクライアントのメイルボックス7180に210
2のメイルを格納する(2303)。
【0303】(4)クライアントのユーザはメイル参照
部7190を利用して、メイルボックス7180から、
当該印刷ジョブについてのメイルを参照し、当該印刷ジ
ョブが異常終了したことを知る(2304)。
【0304】(5)ジョブ出力部7510は前述の75
34により、プリンタエラー回復待ち状態に移る(23
05)。
【0305】(6)クライアントのユーザは、異常終了
した当該印刷ジョブの詳細状態を、問合せ部7160内
の印刷ジョブ詳細状態の問合せ機能7161を用いて、
印刷ジョブの転送先のプリンタ/スプーラ制御サーバ1
5に問合せる。その応答として、ユーザは紙ジャムエラ
ー等の再印刷の必要なエラーが発生したことと、エラー
発生ページ通し番号を知る(2306)。ユーザは、左
記応答の代りに、ユーザ操作パネル607への表示か
ら、同じ内容を知ることもできるが、この場合ユーザは
プリンタ迄出向く必要がある。
【0306】(7)紙ジャムエラーの発生を知ったユー
ザは、それに対応するため、エラー回復指示機能717
4を用いて、当該印刷ジョブの再印刷を指示する。この
時、該コマンドのスタートモードと呼ぶパラメータによ
り、ユーザは再印刷のスタートページとして、以下のも
のを指示することができる(2307)。
【0307】・ユーザがエラー回復指示機能の入力パラ
メータとして指定したページからの、再印刷。
【0308】・印刷ジョブの先頭からの再印刷。
【0309】・プリンタが検出した紙ジャム発生ページ
からの再印刷。
【0310】(8)紙ジャムエラーの発生を知ったユー
ザは、当該プリンタからジャム紙を除去する(230
8)。
【0311】(9)ここで、プリンタエラー監視プロセ
スが、2308によるプリンタからの紙ジャム紙の除去
による紙ジャムエラーの解除を検出し、前述のジョブ出
力部7510に連絡する。
【0312】(10)ジョブ出力部7510は、プリン
タエラー回復待ち状態から以下の二つの事象が両方発生
したとの連絡を受けた時点で、解除される。
【0313】・プリンタエラー監視プロセスによる、プ
リンタエラーの解除の連絡(上記(9)に対応)。
【0314】・クライアントのユーザからのエラー回復
指示機能7174を用いた、当該印刷ジョブの再印刷指
示の連絡(上記2307に対応)。
【0315】(11)上述の7535により、再送が必
要なエラーかどうか判定し、再送が不要なため、以下の
処理を実行する。
【0316】(12)プリンタに対し、7539に示し
たように、再印刷開始ページを指示する。ここで、ジョ
ブ出力部7510は再印刷開始ページとして、前述のエ
ラー回復指示機能により指示された再印刷のスタートペ
ージを用いる(2109)。
【0317】(13)再印刷開始ページの指示を受けた
プリンタは、プリンタ内に組込まれている前述のエラー
自動回復機能を利用して、再印刷開始ページからの再印
刷を行う(2310)。
【0318】以上の図23と図24を用いて説明したエ
ラー回復処理方式によれば、以下の効果を得ることがで
きる。
【0319】・図21と図22で説明した方式と同様
の、エラー発生ページ、又はユーザの指定したページか
らの再印刷。この時、再印刷開始ページとしてエラー発
生ページを用いることにより、従来問題になっていた無
駄な重複再印刷をなくし、回復時間を短縮することがで
きる。
【0320】・図21と図22の方式と比べ、プリンタ
/スプーラ制御サーバからのジョブ再送が不要なため、
回復時間をさらに短縮することができる。
【0321】次に、致命的プリンタエラー18150に
対する、代替プリンタを用いたエラー回復処理方式を、
図25から図27を用いて説明する。初めに図25を用
いて、印刷ジョブをクライアントから発行した時点でプ
リンタの致命的エラーを検出した場合の処理方式を、説
明する。図25は、基本的には図13と同様であり、前
述の論理仕様レベル印刷指示方式の効果を利用したエラ
ー回復処理方式である。なお、論理仕様レベルでの印刷
指示を行わない場合は、印刷ジョブのプリンタへの発行
時点で、プリンタの致命的エラーを検出することは難し
い。(1)〜(3)と(7)〜(9)の処理手順は、図
13の場合と同じである。図13との違いは、(3)〜
(6)の処理手順を、以下のように拡張した点にある。
クライアント11と分散印刷管理サーバ14との間で交
換する印刷プロトコルについては、(72−1)と(7
2−3)について、拡張した。以下、(3)〜(6)の
処理手順を説明する。
【0322】(3)クライアント11内の仕様適合プリ
ンタ検索部7110が、論理仕様と第1優先度物理プリ
ンタを入力として、該論理仕様に適合するプリンタの検
索を第1優先度物理プリンタを最優先として、分散印刷
管理サーバ14内のプリンタ検索実行部7210へ要求
する(72−1)。
【0323】(4)該プリンタ検索実行部7210は、
プリンタとプリンタ/スプーラ制御サーバの最新状態を
保持しているプリンタ構成管理テーブル7200を参照
しながら(72−2)、検索を実行し、第1優先度の物
理プリンタに致命的エラーが発生していることと(72
−3−A)と、該論理仕様に適合する代替可能な候補物
理プリンタの列(72−3−B)を、前記仕様適合プリ
ンタ検索部7110へ報告する(72−3)。
【0324】(5)前記仕様適合プリンタ検索部711
0は、以上の検索結果である(a)カレント論理仕様、
(b)第1優先度物理プリンタ名、(c)第1優先度物
理プリンタでの致命的エラー発生、(d)該論理仕様に
適合する代替可能な候補物理プリンタの列を、前述のカ
レント論理仕様テーブルル7140に、格納する。
【0325】(6)クライアントは第1優先度物理プリ
ンタでの致命的エラー発生と、該論理仕様に適合する代
替可能な候補物理プリンタの列を、画面に表示する。ユ
ーザはその中から適切なプリンタを一つ前述の決定プリ
ンタとして決定する(7120)。
【0326】以上のようにして、印刷ジョブをクライア
ントから発行した時点でプリンタの致命的エラーを検出
した場合、代替プリンタを用いた印刷を行うことができ
るので、印刷システムの信頼性(Reliability)、可用性
(Availability)、サービス性(Serviceability)を向上
することができる。
【0327】次に、図26と図27を用いて、プリンタ
/スプーラ制御サーバ14に格納済みの印刷ジョブにつ
いて、プリンタの致命的エラーを検出した場合のエラー
回復処理方式を説明する。初めに、ジョブ出力部751
0の処理手順を、図27を参照しながら、説明する。
(1)〜(6−3)迄の処理手順は、図22の場合と同
じである。
【0328】(7)戻り値が異常ならば、以下の処理を
行う。
【0329】(7−1)詳細状態センスシステムコール
をプリンタドライバに対し発行し、その出力として詳細
なプリンタのエラーコードを得る(7531−1)。
【0330】(7−2)プリンタエラーの解除を監視す
るためのプロセス(プリンタエラー監視プロセス)を起
動する(7531−2)。
【0331】(7−3)エラーが致命的エラーであるか
判定する。致命的エラーの場合、致命的エラーの検出さ
れたプリンタに対応するスプーラ(7410−A)から
ジョブ出力部への出力処理、及び前記ジョブ受信部73
30から前記スプーラ(7410−A)への入力処理を
中断する(7531−3)。
【0332】(7−4)ジョブ状態を、印刷ジョブ異常
終了に更新し、7531−1で得た詳細なプリンタエラ
ーコードを記録する。具体的な更新と記録は、スプーラ
管理テーブル7420と、ジョブ履歴管理テーブル74
30内の該当項目について行う(7532)。
【0333】(7−5)メイル出力部7360を用い
て、該印刷ジョブが異常終了したことを、当該印刷ジョ
ブの発行元クライアントに連絡する(7533)。
【0334】(7−6)ジョブ出力部7510を、プリ
ンタエラー回復待ち状態に移す(7534)。
【0335】以上のジョブ出力部7510の処理手順を
ベースとして、以下の手順で代替プリンタを用いたエラ
ー回復処理を実行する(図26参照)。
【0336】(1)7531−1の詳細状態センスシス
テムコールの出力であるエラーコードとして、ある印刷
ジョブについての印刷中にプリンタで致命的エラーが発
生したことを知る(2601)。
【0337】(2)ジョブ出力部7510は、前述の7
531−3の処理により、エラーが致命的エラーである
ため、致命的エラーの検出されたプリンタに対応するス
プーラからジョブ出力部への出力処理とジョブ受信部か
ら該スプーラへの入力処理を中断する(2602)。
【0338】(3)7533のメイル出力により、メイ
ル出力部7360に印刷ジョブの異常終了を指示する
(2603)。
【0339】(4)該メイル出力部7360は、印刷ジ
ョブの依頼元であるクライアントのメイルボックス71
80に2303のメイルを格納する(2604)。
【0340】(5)クライアントのユーザはメイル参照
部7190を利用して、メイルボックス7180から、
当該印刷ジョブについてのメイルを参照し、当該印刷ジ
ョブが異常終了したことを知る(2605)。
【0341】(6)ジョブ出力部7510は前述の75
34により、プリンタエラー回復待ち状態に移る(図2
7参照、2606)。
【0342】(7)クライアントのユーザは、異常終了
した当該印刷ジョブの詳細状態を、問合せ部7160内
の印刷ジョブ詳細状態の問合せ機能7161を用いて、
印刷ジョブの転送先のプリンタ/スプーラ制御サーバ1
5に問合せる。その応答として、定着器故障、プリンタ
コントローラ不良等の致命的なエラーが発生したことを
知る(2607)。ユーザは、左記応答の代りに、ユー
ザ操作パネル607への表示から、同じ内容を知ること
もできるが、この場合ユーザはプリンタ迄出向く必要が
ある。
【0343】プリンタでの致命的エラーの発生を知った
ユーザは、それに対応するため、以下のように処理を進
める。論理仕様レベルでの印刷指示方式を印刷システム
に実装してある場合は、(8)から順に(15)迄の処
理を行う。論理仕様レベルでの印刷指示方式を印刷シス
テムに実装していない場合は、(8)〜(11)迄を省
き、(12)から順に(15)迄の処理を行う。
【0344】(8)クライアント11の制御部7170
には、代替候補プリンタ検索部7175を設けた。本機
能はクライアントが、代替候補プリンタ検索用のコマン
ド又は関数を発行することにより、利用する。該代替候
補プリンタ検索部7175は、前述のクライアント用ジ
ョブテーブル7150内から、前述の物理プリンタ指定
印刷指示部7135が各印刷ジョブ毎に格納しておいた
論理仕様(図13の1300に対応)を読出す(260
8)。
【0345】(9)その後、該代替候補プリンタ検索部
7175は、読出した論理仕様を入力として、該論理仕
様に適合するプリンタの検索を、分散印刷管理サーバ1
4内のプリンタ検索実行部7210へ要求する(260
9)。
【0346】(10)該プリンタ検索実行部7210
は、プリンタとプリンタ/スプーラ制御サーバの最新状
態を保持しているプリンタ構成管理テーブル7200を
参照しながら(72−2)、検索を実行し、該論理仕様
に適合する代替候補プリンタ(正確には代替候補の物理
プリンタ)の列を、該代替候補プリンタ検索部7175
へ報告する(2610)。
【0347】(11)該代替候補プリンタ検索部717
5は、以上の検索結果である論理仕様(カレント論理仕
様に相当)と代替候補プリンタの列を、カレント論理仕
様テーブル7140に、格納する。
【0348】(12)クライアントは該代替候補プリン
タの列を画面に表示し、ユーザがその中から適切なプリ
ンタを一つ決定する。このプリンタを決定代替プリンタ
と呼ぶ(7176)。
【0349】(13)ここでユーザは、スプーラに保存
されている、致命的エラーに対応する印刷ジョブの上記
代替決定プリンタによる印刷を、前述のエラー回復指示
部7174を用いて指示する。この時、該エラー回復指
示部7174は、以下の2項目を実行する。
【0350】・エラー回復指示用のコマンド又は関数
を、以下のように入力引数を設定して起動。ジョブ回復
モードを代替プリンタモード、代替プリンタ名を前述の
代替決定プリンタに設定。この時、エラー回復指示用の
コマンド又は関数(図34、図35に記載)を受信した
プリンタ/スプーラ制御サーバは、代替印刷用の新し
いジョブ番号をクライアント11へ返す(2611)。
なお、「図34と図35のコマンド又は関数をプリンタ
/スプーラ制御サーバが受信する」という表現は、正確
には図38に示したように、「クライアントの用いたコ
マンド又は関数により発行された、該コマンド、関数に
対応する印刷プロトコルをプリンタ/スプーラ制御サー
バが受信する」ということを意味する。
【0351】・エラー回復指示用のコマンド又は関数
は、(a)プリンタ名(代替決定プリンタ名)、(b)
ジョブ番号(2611で得た新しいジョブ番号)、
(c)論理仕様(カレント論理仕様)を、前記クライア
ント用ジョブテーブル7150に格納する(261
2)。
【0352】(14)エラー回復指示用のコマンド又は
関数を受信したプリンタ/スプーラ制御サーバは、制御
処理部7350内のエラー回復実行部が、ジョブを元の
プリンタ用のスプーラ(7410−A)から代替決定プ
リンタ用スプーラ(7410−B)へ移動する(261
3−1と2613−2)。
【0353】(15)プリンタ/スプーラ制御処理74
00内の新しい代替プリンタ用のジョブ出力部7610
は、移動された印刷ジョブを前記スプーラ7410−B
から読出し、印刷を実行する。
【0354】なお、致命的エラーの発生したプリンタ用
スプーラ7410−Aに格納されている、まだ印刷処理
が始まっていない印刷ジョブ(通常スプーラ内の2番目
以降のジョブ、以後未印刷開始ジョブと呼ぶ)について
は、以下のようにエラー回復処理を実行する。
【0355】(a)7532と7533の処理を、致命
的エラーの検出された当該印刷ジョブだけでなく、該ス
プーラ7410−A内の上記未印刷開始ジョブについて
も、順次実行する。
【0356】(b)そして、上記(3)〜(15)の処
理手順を、上記未印刷開始ジョブについても、順次実行
する。但し、(5)と(6)の処理内容は以下のように
変えて実行するものとする。
【0357】(5)クライアントのユーザはメイル参照
部7190を利用して、当該印刷ジョブについてのメイ
ルを参照し、当該印刷ジョブが異常終了したことを知
る。但し、この場合は実際の印刷はまだ行われていない
が、未印刷開始ジョブについても、同じ致命的エラーが
発生しているとみなして処理を進める(2605)。
【0358】(6)による、ジョブ出力部7510のプ
リンタエラー回復待ち状態への移行を行わない。既に、
致命的エラーの発生した印刷ジョブについて、前記移行
が完了しているためである。
【0359】図26において致命的エラー用処理265
0は、図27に示したジョブ出力部7510の機能のう
ち、プリンタの致命的エラーに関する処理を集めたもの
である。
【0360】また以上の説明では、代替候補プリンタ検
索機能7175を、制御部7170の機能の一つとし
た。本機能は、問合せ処理ともみなせるので、問合せ部
7160の機能とみなすこともできる。問合せ部、制御
部のいずれに分類しようと、実際的な機能は同じであ
る。
【0361】以上の図26を用いて説明したエラー回復
処理方式によれば、プリンタ/スプーラ制御サーバ14
に格納済みの印刷ジョブについて、プリンタの致命的エ
ラーを検出した場合についても、代替プリンタを用いた
印刷を行うことができるので、印刷システムの機能、使
い勝手、信頼性、可用性、サービス性を向上することが
できる。この時、プリンタ/スプーラ制御サーバ内のス
プーラに格納し、保存されている印刷ジョブを用いて、
エラー回復を行うことができ、従来のようにユーザが端
末装置から応用プログラムを再起動し、プリンタ/スプ
ーラ制御サーバによる印刷を、新たに指示する必要がな
い。従って、ユーザの手間の削減と回復時間の短縮を図
ることもできる。
【0362】次に、図28〜図33を用いて、プリント
サーバと機種の異なるクライアントがプリントサーバか
ら十分な印刷サービスを得るための異機種クライアント
対応プリントサーバ方式について説明する。
【0363】初めに図28を用いてシステムイメージを
説明する。本システムは、ネットワーク10−Aと10
−B、プリントサーバ300とクライアントWS(11
−A)とクライアントPC(12−A、12ーB、12
−C)とWS(2820)、及びプリンタ1(17)、
プリンタ4(1A)、プリンタ5(1B)、プリンタ6
(2830)とからなる。ここで、プリントサーバ30
0は前述の印刷システムと同様に、分散印刷管理サーバ
14とプリンタ/スプーラ制御サーバ15という二つの
機能で構成した。プリンタ1(17)とプリンタ6(2
430)はサーバ直結タイプのプリンタである。プリン
タ4(1A)とプリンタ5(1B)は、ネットワークプ
リンタである。またネットワーク10−Aは物理プロト
コルをEthernet、通信プロトコルをTCP/IPとし、ネット
ワーク10−Bは物理プロトコルをEthernet、通信プロ
トコルをSPX/IPXとした。
【0364】また、本印刷システムではプリントサーバ
300とクライアントWS(11−A)とWS2820
の基本ソフトウェアとしてUNIXを搭載し、クライアント
PC(12−A、12−B、12−C)の基本ソフトウ
ェアとしてMS-DOS又はWindowsを搭載した。従って、本
印刷システムでは同種の基本ソフトウェアを搭載してい
るクライアントWSからプリントサーバ300に対して
は、今まで説明してきた(a)ネットワークプリンタの
高信頼サポート、(b)論理仕様レベルでの印刷指示、
(c)クライアントへのエラー報告とプリントサーバに
よるエラー回復をすべて、実現することができる。
【0365】しかし、このままではクライアントPC
(12−A、12−B、12−C)からプリントサーバ
300に対して、、図3を用いて説明した(i)印刷状
況の問合せと、(ii)プリントサーバの印刷処理の制
御、及び上記(a)〜(c)の機能とを利用することが
できないという問題がある。この問題を解決するための
方法について、以下説明する。
【0366】なお、ここではプリントサーバの基本ソフ
トウェアとしてUNIXを搭載する場合について説明する
が、プリントサーバにMS-DOSやWindowsを搭載した場合
は、クライアントWSからプリントサーバに対して以上
の問題が発生する。この場合についても、以下で説明す
る解決方法と同様の方法で解決することができる。
【0367】図28において、2851〜2855は各
装置間の印刷パスを表す。図29にこれらの各印刷パス
2851〜2855で用いる印刷プロトコル、通信プロ
トコル、提供サービス、及び応用プログラムからの印刷
ジョブデータの取得インターフェースを示す。
【0368】次に図30を用いて、PCクライアント
(12−A、12−B、12ーC)から分散印刷管理サ
ーバ14とプリンタ/スプーラ制御サーバ15を用い
て、印刷、問合せ、制御を行う方法について、説明す
る。ここでは、PCクライアントの基本ソフトウェアが
Windowsであるものとして、説明を進める。MS-DOSの場
合も同様である。
【0369】まず論理仕様による印刷指示を実現するた
め、仕様適合プリンタ検索部7110と物理プリンタ決
定部7120を、応用プログラムと独立なプリンタ管理
プロセスとして新たに設けた。ここでは、Windows上の
プロセスとして実現した。ユーザは、仕様適合プリンタ
検索部7110と物理プリンタ決定部7120を、図1
3の場合と同様に用いることで、論理仕様に適合したプ
リンタを決定することができる。
【0370】また、応用プログラムにはプリンタ選択部
7131と書式設定部7132と印刷部7133を設
け、印刷部7133にはPDL生成部7134と物理プ
リンタ指定印刷指示部7135を設けた。7131〜7
134の各機能は、Windosの機能をそのまま利用して、
実現した。また、物理プリンタ指定印刷指示部7135
の実現方法については、図31〜図33を用いて後で説
明する。以上の7131〜7135を用いることによ
り、決定プリンタについての印刷を、図13の場合と同
様にして実現した。
【0371】問合せ部7160と制御部7170も、応
用プログラムと独立なWindows上のプリンタ管理プロセ
スとして新たに設けた。これにより、PCクライアント
からプリントサーバに対し、図16、図17の場合と同
様の問合せと制御を、実現できるようにした。
【0372】また、各クライアントが異なるPDLで記
述した印刷データを生成し、それを同一のプリントサー
バ(プリンタ/スプーラ制御サーバ)で印刷する方式に
ついては、本出願人の特開平4−227524号に記載
する技術を用いて実現した。
【0373】次に図31と図32を用いて、PCクライ
アント12−Aとプリントサーバ300を、通信プロト
コルにTCP/IP(3100と3200)を用いて接続した
場合の処理方式を説明する。ここでは、プリントサーバ
300を構成する分散印刷管理サーバ14とプリンタ/
スプーラ制御サーバ15を、別々の装置に実装した場合
を示すが、同一装置に実装した場合も同様に実現するこ
とができる。図31と図32において、PCクライアン
ト12−Aには、図30の場合と同様、仕様適合プリン
タ検索部7110、印刷部7133、物理プリンタ指定
印刷指示部7135、問合せ部7160、制御部717
0を設け、図30の場合と同様の機能を持たせた。物理
プリンタ指定印刷指示部7135を、図31と図32で
は以下のように構成した。
【0374】(1)図31の場合、物理プリンタ指定印
刷指示部7135に、lpdプロトコルにおけるクライア
ントからプリンタ/スプーラ制御サーバのスプーラ74
10への印刷ジョブ登録機能を実装した(3120)。
ここで、lpdプロトコルとは通信プロトコルTCP/IP上で
クライアントからプリンタ/スプーラ制御サーバに印刷
サービスを依頼するための印刷プロトコルであり、「Re
quest For Comments 1179」と著作物「UNIX NETWORK PR
OGRAMMING」の第13章(著者STEVENS、出版社PRENTICE
HALL)に記載されている。なお、lpdプロトコル以外の
印刷プロトコルを用いても、同様に実現することができ
る。
【0375】(2)図32の場合、プリンタ/スプーラ
制御サーバ上に共用ファイル3203を設け、クライア
ント12−Aが該共用ファイル3203をクライアント
上のファイルと同様の方法でアクセスできるようにす
る。そのため、クライアント12−Aとプリンタ/スプ
ーラ制御サーバ15間に、3220で示したファイル共
用プロトコルを設けた。物理プリンタ指定印刷指示部7
135は、該ファイル共用プロトコルを用いて、クライ
アント12からプリンタ/スプーラ制御サーバの共用フ
ァイル2803へ、印刷ジョブを登録する。なお、上記
ファイル共用プロトコルとしては、新規なプロトコル、
既存のプロトコル(PC-NFS用等)のいずれを用いても実
現することができる。
【0376】なお図31と図32において、3110、
3130、3140、3210、3230、3240に
対応する印刷プロトコルは、通信プロトコルTCP/IP上の
上記lpdプロトコル等を拡張することで、実現した。拡
張は、lpdプロトコルがサポートしていない以下の機能
を実現するために行った。なお、図1〜図27で説明し
た実施例においても、lpdプロトコルを同様に拡張して
利用した。なお、3110と3210、3130と32
30、3140と3240の印刷プロトコルは同じにす
ることができる。
【0377】・仕様適合プリンタ検索(7110に相
当) ・物理プリンタ指定印刷指示における、ジョブ情報の前
記クライアント用ジョブテーブルへの格納(72−4に
相当) ・印刷ジョブ詳細状態やユーザ別ジョブ履歴の問合せ
(7160に相当) ・リモートスプーラ制御、印刷ジョブ出力保留/解除、
エラー回復指示等の制御(7170に相当) ・代替候補プリンタ検索(7175に相当) ・プリンタ構成表示(図34と図35に示す) ・プリンタ仕様問合せ(図34と図35に示す) 次に図33を用いて、PCクライアント12−Bとプリ
ントサーバ300を、通信プロトコルにSPX/IPX(33
00)とTCP/IP(3302)を用いて接続した場合の処
理方式を説明する。ここでも、プリントサーバ300を
構成する分散印刷管理サーバ14とプリンタ/スプーラ
制御サーバ15を、別々の装置に実装した場合を示す
が、同一装置に実装した場合も同様に実現することがで
きる。図33において、PCクライアント12−Bに
は、図30の場合と同様、仕様適合プリンタ検索部71
10、印刷部7133、物理プリンタ指定印刷指示部7
135、問合せ部7160、制御部7170を設け、図
30の場合と同様の機能を持たせた。物理プリンタ指定
印刷指示部7135を、図33では以下のように構成し
た。
【0378】まず、プリンタ/スプーラ制御サーバ上に
印刷キュー又は共用ファイル(3303)を設けた。共
用ファイルの場合、クライアント12−Bが該共用ファ
イルをクライアント上のファイルと同様の方法でアクセ
スできるようにする。そのため、クライアント12とプ
リンタ/スプーラ制御サーバ15間に、3320で示し
たファイル共用プロトコルを設けた。物理プリンタ指定
印刷指示部7135は、該ファイル共用プロトコルを用
いて、クライアント12からプリンタ/スプーラ制御サ
ーバの共用ファイル3303へ、印刷ジョブを登録す
る。なお、上記ファイル共用プロトコルとしては、新規
なプロトコル、既存のプロトコル(NetWareファイルサ
ーバ用機能等)のいずれを用いても実現することができ
る。
【0379】また印刷キューの場合、クライアントから
プリンタ/スプーラ制御サーバの印刷キュー3303へ
の、印刷ジョブの登録機能を実装した。本機能を実現す
るため、クライアント12とプリンタ/スプーラ制御サ
ーバ15間に、3320で示した印刷キュー登録プロト
コルを設けた。なお、上記印刷キュー登録プロトコルと
しては、新規なプロトコル、既存のプロトコル(NetWar
eキューサーバ用機能等)のいずれを用いても実現する
ことができる。
【0380】印刷キュー又は共用ファイル3303内に
登録された各印刷ジョブは、WS2820内の印刷ジョ
ブ転送部3304が読出し、プリンタ/スプーラ制御サ
ーバ15内のスプーラ7410へ転送し、登録する。印
刷ジョブ転送部3304は3321の印刷プロトコルを
用いる。該印刷プロトコル3321としては、前述のlp
dプロトコルにおけるクライアントからプリンタ/スプ
ーラ制御サーバのスプーラ7410への印刷ジョブ登録
機能を採用し、実装した。lpdプロトコル以外の印刷プ
ロトコルを用いても、同様に実現することができる。
【0381】なお図33において、3310、333
0、3340に対応する印刷プロトコルは、通信プロト
コルSPX/IPX上に新たに設けた。3310、3330、
3340の各印刷プロトコルは、WS2820内のゲー
トウェイ部2825が受信し、各々3311、333
1、3341の印刷プロトコルに変換して、分散印刷管
理サーバ14やプリンタ/スプーラ制御サーバ15との
間で交信する。なお、3311、3331、3341の
印刷プロトコルとしては、図31と図32で説明した3
110(3210)、3130(3230)、3140
(3240)の印刷プロトコルを利用した。
【0382】以上図28〜図33を用いて説明してきた
異機種クライアント対応プリントサーバ方式により、従
来できていなかったプリントサーバと機種の異なるクラ
イアントがプリントサーバから十分な印刷サービスを得
ることができる。具体的には、以下の印刷サービスを得
ることができる。
【0383】・ネットワークプリンタの高信頼サポート ・論理仕様レベルでの印刷指示 ・クライアントへのエラー報告とプリントサーバによる
エラー回復 ・印刷状況の問合せプリントサーバの印刷処理の制御 なお、以上の実施例で説明した各種処理手順において、
各処理の順番を、論理的かつ物理的に許される範囲で、
入れ替えることができる。
【0384】次に、図40から図44を用いて、本印刷
システムに実装した各種テーブルのうち未説明のもの
を、説明する。
【0385】まず図40を用いてプリンタ管理テーブル
を説明する。(1)は全体構成で、プリンタ名401、
対応プリントサーバ名402、プリンタ仕様型番40
3、プリンタ状態404から構成される。プリンタ状態
404の詳細を(2)に示す。このプリンタ状態404
の各項目は、図14の(4)プリンタ状態1456と同
じである。後述の構成管理方式でも述べるが、プリンタ
状態監視デーモンとジョブ出力7510を併用して定期
的にプリンタの状態を読出し、プリンタ状態404と一
項目だけでも不一致があれば、分散印刷管理サーバ14
に報告し、プリンタ構成管理テーブル7200に反映さ
れる。
【0386】次に図41を用いてスプール管理テーブル
を説明する。
【0387】スプール管理テーブルはジョブの詳細な状
態を記述したテーブルであり、本テーブルを参照するこ
とによって、ジョブの詳細状態を把握することができ
る。
【0388】印刷要求するとジョブはスプールに格納さ
れ、本テーブルに前記ジョブの詳細な情報を登録する。
【0389】前記スプールから前記ジョブが削除される
と、本テーブルから前記ジョブの詳細な情報は削除され
る。
【0390】本テーブルは、レコードサイズ41−1、
ジョブ番号41−2、ユーザ名41−3、ホスト名41
−4、プリンタ名41−5、ジョブ登録時刻41−6、
印刷開始時刻41−7、サービスの新旧41−8、ジョ
ブ状態41−9、エラータイプ41−10、エラーコー
ド1 41−11、エラーコード2 41−12、要求
紙サイズコード41−13、エラー発生ページ通し番号
41−14、印刷ファイル数41−15、印刷ファイル
名の列41−16から構成される。
【0391】ここで、サービスの新旧とは、ジョブを発
行したクライアントが、本高機能印刷サービスのクライ
アントであるか、従来印刷サービスのクライアントであ
るかを判別するための情報である。またジョブ状態とは
(a)エラー発生、(b)保留状態、(c)プリンタ空き待ち状
態、(d)印刷中のいずれかを、記述したものである。保
留状態とは、図34と図35に示した印刷ジョブ出力の
保留/解除を行うためのユーザ用I/Fコマンドのusr_
holdコマンドや、クライアント用関数のcl_holdで移す
ことのできるジョブ状態のことである。また要求紙サイ
ズコードとは、紙なしエラーが発生している場合に、ユ
ーザが補給すべき紙サイズを示す。エラー発生ページ通
し番号とは、当該印刷ジョブの先頭ページからエラー
(再印刷要な回復可能エラー)発生ページ迄のページ通
し番号を示す。
【0392】また、各ジョブに、ジョブに関する(a)論
理仕様(印刷仕様とも呼ぶ)、(b)ジョブ状態、(c)エラ
ー状態、(d)履歴情報、(e)エラー付随情報、(f)ジョブ
発行ユーザ名を記述するための拡張パラメータを追加
し、ジョブの詳細情報を記述することにより、本スプー
ル管理テーブルを使わないで澄ますこともできる。な
お、(a)の論理仕様は(i)ポートレート/ランドスケープ
(印刷方向)、(ii)片面/両面印刷、(iii)用紙サイ
ズ、(iv)PDL、(v)ドット密度、(vi)拡大・縮小率か
らなる。(b)のエラー状態は(i)エラータイプ、(ii)エラ
ーコード1、(iii)エラーコード2からなる。(c)の履歴
情報は(i)ジョブ登録時刻、(ii)印刷開始時刻からな
る。そして(e)のエラー付随情報は、(i)要求紙サイズコ
ード、(ii)エラー発生ページ通し番号からなる。なお、
本拡張パラメータは、ジョブ情報と独立な拡張パラメー
タファイルとして、実装してもよい。
【0393】次に図42を用いてジョブ履歴管理テーブ
ルを説明する。ジョブ履歴管理テーブルは、印刷終了等
によりスプールから除去されたジョブの結果を記述する
ためのテーブルである。本テーブルを参照することによ
り、印刷の終了したジョブの履歴情報を把握することが
できる。ジョブのスプールからの除去は、(i)印刷ジョ
ブの正常終了、(ii)印刷ジョブ削除、(iii)代替プリン
タによる印刷のためのジョブの別スプールへの移動の3
つの時点で行う。
【0394】本ジョブ履歴管理テーブルは、レコードサ
イズ42−1、ジョブ番号42−2、ユーザ名42−
3、ホスト名42−4、プリンタ名42−5、代替プリ
ンタ名42−6、ジョブ登録時刻42−7、印刷開始時
刻42−8、印刷終了時刻42−9、印刷結果42−1
0、リトライ回数42−11、印刷ファイル数42−1
2、印刷ファイル名の列42−13から構成される。こ
こで代替プリンタ名とは、代替プリンタによるエラー回
復で用いたプリンタ名のことである。
【0395】次に図43を用いてカレント論理仕様テー
ブルを説明する。カレント論理仕様テーブル7140は
PDL種別431、ポートレート/ランドスケープ43
2、用紙サイズ433、片面/両面434、ドット密度
435、拡大・縮小率436、適合プリンタ数437、
適合プリンタ名4371〜437nからなる。このテー
ブル7140のPDL種別431から拡大・縮小率43
6までの論理仕様72−1は、仕様適合プリンタ検索7
110実行時に、入力として指定された引数を記入した
ものである。適合プリンタ数437、適合プリンタ43
71〜437nは、仕様適合プリンタ検索7110に対
する分散印刷管理サーバ14からの応答である候補物理
プリンタ列72−3を記入したものである。どちらも仕
様適合プリンタ検索7110の実行の結果、本テーブル
7140に格納される。また、物理プリンタ指定印刷指
示7135が、実行時に本テーブル7140を参照し、
本物理プリンタ指定印刷指示7135の指定物理プリン
タが適合プリンタ4371〜437nに含まれていれ
ば、PDL種別431から拡大・縮小率436までの論
理仕様がジョブに付加されて、プリンタ/スプーラ制御
サーバに転送される。
【0396】次に図44を用いてクライアント用ジョブ
テーブルを説明する。クライアント用ジョブテーブル7
150の1レコードは、プリンタ名441、ジョブ番号
442、指定プリンタ仕様443から構成される。指定
プリンタ仕様443は、更にPDL種別4431、ポー
トレート/ランドスケープ4432、用紙サイズ443
3、片面/両面4434、ドット密度4435、拡大・
縮小率4436から構成される。本テーブルには、物理
プリンタ指定印刷指示7135の実行により生成された
ジョブのジョブ番号と指定物理プリンタ、物理プリンタ
指定印刷指示7135実行時のカレント論理仕様テーブ
ル7140のPDL種別431から拡大・縮小率436
までの論理仕様が登録される。そして、後に本ジョブが
失敗に終わった場合、本ジョブを印刷することができる
別の代替プリンタを探す際に、その論理仕様をプリンタ
名とジョブ番号から得るために参照される。
【0397】次に、図45から図54を用いて、複数個
のプリンタ、プリンタ/スプーラ制御サーバ、クライア
ントを用いて印刷システムを構築するためのインストー
ル、初期化等の構成管理方式について説明する。
【0398】まず図45の印刷システムを用いて、本構
成管理方式で用いるテーブルを説明する。本印刷システ
ムは、図1のシステムの一部分からなる。計算機として
クライアント1(11)、クライアント2(12)、プ
リンタ/スプーラ制御サーバ1(15)、プリンタ/ス
プーラ制御サーバ2(16)、分散印刷管理サーバ14
を含み、プリンタとしてプリンタ1(17)、プリンタ
4(1A)、プリンタ3(19)、プリンタ5(1B)
を含む。このうち、プリンタ/スプーラ制御サーバ1
(15)がサーバ直結タイプのプリンタ1(17)とネ
ットワーク直結タイプのプリンタ4(1A)を、プリン
タ/スプーラ制御サーバ2(16)がサーバ直結タイプ
のプリンタ3(19)とネットワーク直結タイプのプリ
ンタ5(1B)を制御する。クライアント1(11)、
クライアント2(12)、プリンタ/スプーラ制御サー
バ1(15)、プリンタ/スプーラ制御サーバ2(1
6)、分散印刷管理サーバ14は各々、各計算機の名称
であるホスト名として、cl_host1、cl_host2、prs_host
1、prs_host2、cl_host3を持つ。
【0399】ここでは、分散印刷管理サーバがクライア
ントとプリンタ/スプーラ制御サーバの機能を持たない
場合について説明する。分散印刷管理サーバが両者の機
能を持つ場合も、同様に実現することができる。
【0400】以上の印刷システムにおいて、各クライア
ントとプリンタ/スプーラ制御サーバは接続プリンタ記
述テーブルと接続プリンタ記述テーブル・配布ファイル
を持つ。各プリンタ/スプーラ制御サーバはさらに、プ
リンタ管理テーブルを持つ。そして、分散印刷管理サー
バ14は、前述のプリンタ構成管理テーブルと、対象ホ
スト名記述テーブルを持つ。
【0401】プリンタ構成管理テーブルとプリンタ管理
テーブルの内容は、図14、図39、及び図40を用い
てすでに説明した。
【0402】対象ホスト名記述テーブルは、図46の
(1)ように、本印刷システムが印刷サービスを提供す
るすべてのホスト名を列挙したものである。図45の印
刷システムの場合、図46の(2)のようになる。な
お、本印刷システムが提供する印刷サービスを、以下高
機能印刷サービスとも呼ぶ。
【0403】接続プリンタ記述テーブルは、各ホストが
アクセスできる各プリンタについて、該プリンタを制御
するプリンタ/スプーラ制御サーバのホスト名、物理プ
リンタ名称、スプーラ名称、デバイスドライバ名称等を
記述したものであり、前述のprintcapはその一例であ
る。図45の印刷システムの場合のprintcapの例を、図
47〜図49に示す。図47は、クライアント1(1
1)、クライアント2(12)用のprintcap、図48は
プリンタ/スプーラ制御サーバ1用のprintcap、図49
はプリンタ/スプーラ制御サーバ2用のprintcapであ
る。
【0404】ここで、図50を参照しながら、構成管理
の前提となる考え方を示す。
【0405】(1)クライアントとプリンタ/スプーラ
制御サ−バの定義 一般にシステムは、図50に示すように、本発明による
高機能印刷サービスの対象となる計算機(ホスト)とプ
リンタの集合5001と従来の印刷サービスの対象とな
る計算機とプリンタの集合5002とからなる。本図で
は二つの集合5001と5002は重なっていないが、
両者は重なることもある。
【0406】ここで、高機能印刷サービスの対象となる
クライアントとプリンタ/スプーラ制御サ−バを、以下
のように定める。
【0407】クライアントを、前述の対象ホスト名テー
ブルに属する全ホストとする。また、プリンタ/スプー
ラ制御サ−バを、前記対象ホスト名テーブルに属し、か
つプリンタを制御している全ホストとする。なお、前記
対象ホスト名テーブルへの所属の代わりに、前記接続プ
リンタ記述テーブル・配布ファイルの有無を用いて判定
するようにしてもよい。
【0408】(2)セキュリティ プリンタ/スプーラ制御サーバの予め定めたアクセス許
可ファイルに、クライアントのホスト名が属していれ
ば、該クライアントは該プリンタ/スプーラ制御サーバ
にアクセスし、各種印刷要求を行うことができる。な
お、各プリンタ/スプーラ制御サーバは、自サーバ内の
上記アクセス許可ファイルに自身のホスト名が属してい
なくても、自サーバのクライアントに必ずなれるように
する。また、前述のlpdプロトコルを利用してクライア
ントとプリンタ/スプーラ制御サーバを構成する場合、
前記アクセス許可ファイルに、/etc/hosts.equiv又は、
/etc/hosts.lpdを利用する。
【0409】また、本セキュリティ情報の集中管理を、
高機能印刷サービスの対象である印刷システムで行うよ
うにしてもよい。以下、左記高機能印刷サービスの対象
である印刷システムを、単に印刷システムとも呼ぶ。
【0410】(3)条件 次に本印刷システムを構成するための条件を示す。
【0411】(a)プリンタ構成管理テ−ブルは本印刷
システムに1つだけある。本テ−ブルは分散印刷管理サ
−バに設け、本サ−バのみが更新する。
【0412】(b)同じプリンタを参照するためのプリ
ンタ名は、どのホストでも同じ名前とし、本印刷システ
ムにおいてユニークとする。この同じ名前のプリンタ名
を絶対プリンタ名とも呼ぶ。
【0413】(c)高機能印刷サービスを提供するプリ
ンタ/スプーラ制御サ−バと、それを利用するクライア
ント用の接続プリンタ記述テーブルは、以下の二つのモ
ードのいずれかで作成する。
【0414】(i)分散印刷管理サーバが作成し、各ホス
トに配布するモード (ii)各ホストの利用者やプログラムが、printcapの従来
の作成方法と同様に作成するモード 本印刷システムでは、両方のモードをサポートする。両
者は、接続プリンタ記述テーブル・配布ファイルの有無
により、切替える。該ファイルが各ホストにあれば(i)
のモードを選び、該ファイルがなければ(ii)のモードを
選ぶ。
【0415】以上の接続プリンタ記述テーブルの作成や
配布の方法は、後で説明する初期化手順に示す。
【0416】(i)の配布するモードでは、上記利用者や
プログラムが接続プリンタ記述テーブルを作ることを禁
止する。
【0417】(d)本印刷システムではpower onを分散
印刷管理サ−バ、プリンタ/スプーラ制御サーバ、クラ
イアントの順に行なう。また、power offをクライアン
ト、プリンタ/スプーラ制御サ−バ、最後に分散印刷管
理サ−バという順で行う。
【0418】以下プリンタの構成管理方法を、インスト
ール、初期化、変更検出、終了、構成変更の順に説明す
る。
【0419】1.インストール 図51に示すように、以下の手順でインストールを行
う。
【0420】(1)システム管理者が分散印刷管理サ−
バに該サ−バ用プログラムをインスト−ルする(注
2)。
【0421】(2)(i)システム管理者が各クライアン
トと各プリンタ/スプーラ制御サ−バに、クライアント
用プログラムとプリンタ/スプーラ制御サ−バ用プログ
ラムをインスト−ルする(注2)。該システム管理者
は、プリンタ/スプーラ制御サーバ用プログラムのイン
ストール時に、プリンタドライバをインストールし、プ
リンタ管理テーブルを作成する。
【0422】(ii)システム管理者は、各ホスト(クライ
アント又はプリンタ/スプーラ制御サーバ)への上記プ
ログラムのインストールの後、該ホストに前記接続プリ
ンタ記述テーブルを配布したいならば、該ホスト上に前
述の接続プリンタ記述テーブル・配布ファイルを作成す
る。前記接続プリンタ記述テーブルを配布したくないな
らば、該ホスト上に接続プリンタ記述テーブル・配布フ
ァイルを作成せず、既にあれば、削除する。
【0423】(3)分散印刷管理サ−バ上の管理テ−ブ
ルを作成する。
【0424】(a)対象ホスト名テーブル 対象ホスト名テーブルに、本印刷システムが高機能印刷
サービスを提供するすべての計算機、つまりクライアン
トとプリンタ/スプーラ制御サーバのすべてのホスト名
を登録する。
【0425】(b)プリンタ構成管理テ−ブル GUI(Graphical User Interface)を有する「プリンタ
構成管理ツ−ル」を用いて本テ−ブルの次の項目を設定
する。
【0426】・対象プリンタ/スプーラ制御サ−バのホ
スト名 ・対象プリンタ/スプーラ制御サ−バとプリンタの接続
関係 ・各プリンタのサーバ直結/ネットワーク直結の区別と
場所 プリンタ型番14550とプリンタ仕様1455を対応
付ける。なお、新しいプリンタ型番14550が本印刷
システムに登録された時、本プリンタ型番14550に
対応するプリンタ仕様1455の内容を設定する。
【0427】(注1) (i)プリンタ名には、前述の絶対プリンタ名を付ける。
【0428】(ii)各プリンタ/スプーラ制御サ−バの仕
様(1424、1434等)と状態(1425、143
5等)、各プリンタのプリンタ型番(14550)とプ
リンタ状態(1456)は初期化時に、分散印刷管理サ
−バが各プリンタ/スプーラ制御サ−バに対し、プリン
タ仕様問合せコマンドとプリンタ状態問合せコマンドを
発行することにより記入する(図36参照)。
【0429】(iii)各プリンタ/スプーラ制御サ−バと
各プリンタの活動フラグ(1422、1432、145
2等)は、分散印刷管理サ−バが各プリンタ/スプーラ
制御サ−バに対し、プリントサーバ、プリンタ活動状態
問合せコマンド(図36参照)を定期的に発行すること
により、更新する。
【0430】(iv)各プリンタ/スプーラ制御サ−バは自
身の状態変化又は、該サ−バに接続されているプリンタ
の状態変化を検出すると、分散印刷管理サ−バに対しプ
リンタ状態送信コマンド(図36参照)を転送すること
により、その旨連絡する。本連絡に基づき、分散印刷管
理サ−バはプリンタ構成管理テ−ブルの内のプリンタ/
スプーラ制御サーバやプリンタの状態を更新する。
【0431】(注2)インストールプログラムに含まれ
ている本印刷システム関連のデーモンプログラムは、各
ホストの初期化プログラム( 基本ソフトウェアがUNIXの
場合、/etc/brc.ipc)に登録し、初期化時に自動的に起
動されるようにする。
【0432】2.初期化 (1)分散印刷管理サ−バを普及型プリントサ−バの対
象ホストの中で初めにpower onする。
【0433】(2)クライアントとプリンタ/スプーラ
制御サ−バを任意の順序でpower onする。
【0434】(3)各クライアントと各プリンタ/スプ
ーラ制御サ−バ(以下、単にホストと呼ぶ)は、power on
された時、前述の接続プリンタ記述テーブル・配布ファ
イルの有無に応じて、次の処理を実行する。
【0435】(a)上記接続プリンタ記述テーブル・配
布ファイルがある場合 以下のように、実行する(図52参照) (i)ホストから分散印刷管理サ−バに、ホスト名とpow
er onの完了を報告する。分散印刷管理サーバは、複数
ホストからpower on完了を受信した場合、並行サーバ方
式の採用により、左記受信を受けた全ホストに対し漏れ
なく初期化処理を行う。
【0436】(ii)プリンタ構成管理テ−ブルを参照
し、各ホスト用の接続プリンタ記述テーブル(例えばpri
ntcap)の作成日時が、前記プリンタ構成管理テ−ブル作
成日時より古いか判定する。
【0437】yesなら、(iii)〜(v)を実行し、接続
プリンタ記述テーブルの作成と配布を行う。なお、ある
ホスト用の接続プリンタ記述テーブルが未作成の場合、
上記テ−ブル内の本ホスト用接続プリンタ記述テーブル
作成日時に、−1を記入する。
【0438】(iii)分散印刷管理サ−バが、該ホスト
用の接続プリンタ記述テーブルを、プリンタ構成管理テ
−ブル内の接続情報に基づいて作成する。この時、本フ
ァイル内の該ホスト用の接続プリンタ記述テーブルの作
成日時を更新する。
【0439】(iv)作成した接続プリンタ記述テーブル
の内容を、分散印刷管理サ−バから該ホストへ送信す
る。
【0440】(v)該ホストが受信内容に基づき、接続
プリンタ記述テーブルを作成する。
【0441】(vi)必要ならば、AP(応用プログラ
ム)用プリンタ登録ツールでプリンタを登録する。
【0442】(α)本高機能印刷サービスの対象とでき
るAPの場合 (イ)AP用に追加したいプリンタに対応する接続プリ
ンタ記述テーブル内のレコードを削除する。本削除のた
めに専用コマンドを用意し、削除以外の誤った操作を該
テーブルに対して行わないようにすると、印刷システム
の信頼性を向上することができる。
【0443】(ロ)上記AP用プリンタ登録ツールでプ
リンタを登録する。本プリンタ登録ツールの例として
は、以下のものがある。
【0444】・株式会社ブリッジ製応用ソフトウェア
「Publiss」におけるprinstallコマンド(Publiss3.3,P
ubliss1.1インスロレーションガイド&オプション・イ
ンストレーションガイド PA−RISC/HP−UX
版平成5年11月29日第1版4.4.3節印刷環境の
設定に記載) (ハ)上記接続プリンタ記述テーブル内のプリンタレコ
ードの内容(フィルタ名、デバイスドライバ名)を変更
する必要があるプリンタの場合、本ホストのシステム管
理者が変更ツール又はエディタで変更する。本変更のた
めに専用ツールを用意し、変更以外の誤った操作を該テ
ーブルに対して行わないようにすると、印刷システムの
信頼性を向上することができる。図45の印刷システム
について作成した接続プリンタ記述テーブルの例は、図
47〜図49の通りである。
【0445】(β)本高機能印刷サービスの対象とでき
ないAPの場合 (イ)本高機能印刷サービスと該APで同じプリンタ名
称を使わないように、注意する。
【0446】(ロ)配布された接続プリンタ記述テーブ
ルには入っていない、上記AP用のプリンタを、本テー
ブルに追加する。追加は、各ホストのシステム管理者が
好みの方法で行う。
【0447】例えば、日立HI−UX/WE2の場合、
リモートプリンタ用のセットアップ用ツールでプリンタ
を追加する。該ツールについては、日立HI−UX/W
E2用技術マニュアルシステム管理導入・保守編(マニ
ュアル番号3000−9−106−20)の5章に記載
されている。なお、上記接続プリンタ記述テーブルの該
ホストへの配布前に上記ツールの利用が済んでいる場
合、該ホストを立ち上げ直すだけで、上記追加を行うこ
とができる。
【0448】(b)上記接続プリンタ記述テーブル・配
布ファイルがない場合、以下のように、実行する。
【0449】(i)各ホストのシステム管理者が、接続
プリンタ記述テーブルを従来の方法で作成する。この
時、プリンタ名には前述の絶対プリンタ名を付ける。
【0450】(ii)必要ならば、AP用プリンタ登録ツ
ールを利用して、プリンタを、上記テーブルに登録す
る。
【0451】本高機能印刷サービスの対象とできるAP
において、上記接続プリンタ記述テーブル内のプリンタ
レコードの内容(フィルタ名、デバイスドライバ名)を
変更する必要があるプリンタを追加する場合、本ホスト
のシステム管理者が変更ツール又はエディタで変更す
る。本変更のために専用ツールを用意し、変更以外の誤
った操作を該テーブルに対して行わないようにすると、
印刷システムの信頼性を向上することができる。図45
の印刷システムについて作成した接続プリンタ記述テー
ブルの例は、(b)の場合も図47〜図49となり、
(a)の場合と同じである。
【0452】(4)各プリンタ/スプーラ制御サ−バの
仕様、状態(1424、1434、1425、1435
等)と各プリンタのプリンタ型番、プリンタ状態(14
550、1456等)を、分散印刷管理サ−バが各プリ
ンタ/スプーラ制御サ−バに対し、図36に示した後で
説明するプリンタ仕様問合せコマンドとプリンタ状態問
合せコマンドを発行することにより記入する。
【0453】(5)本高機能印刷サ−ビスの対象ホスト
(前述の対象ホスト名テーブルに所属)用の接続プリンタ
記述テーブルには、その旨コメントにて明示した。本実
施例では、「#高機能印刷サ−ビス利用ホスト」と記入
した。これにより、接続プリンタ記述テーブルを参照す
ることでも、システム管理者やプログラムが、各ホスト
が本高機能印刷サービスの対象ホストであるかどうか
を、容易に判定できるようにした。
【0454】(6)次の代替案を用いてもよい。
【0455】(i)[プリンタ構成管理テ−ブルのホスト
配布方式] 接続プリンタ記述テーブルの作成方法として、プリンタ
構成管理テ−ブルを各ホストへ配布し、各ホストで本テ
−ブルから接続プリンタ記述テーブルを作成する方法
(方法2)もあり採用することもできる。しかし、上記
(3)等で説明した上述の方法(方法1)に比べ、図53
のように劣る。
【0456】(ii)[全ホストの接続プリンタ記述テー
ブルのコピ−を分散印刷管理サ−バに保持する方式] 本方式は、ホスト数大の場合、分散印刷管理サーバ内の
テ−ブル容量が増大する点に注意して、実装する。
【0457】3. 変更検出 (1)プリンタ構成管理テ−ブル5411上のプリンタ
/スプーラ制御サ−バ542とプリンタ(5431、5
432等)の活動フラグと状態(1422、1432、
1425、1435、1452、1456等)を、図5
4に示した方式により更新する。
【0458】(2)各プリンタ/スプーラ制御サ−バ5
42と各プリンタの活動フラグ(1422、1432、
1452等)は、分散印刷管理サ−バ541が各プリン
タ/スプーラ制御サ−バ542に対し、図36に示すプ
リントサーバ、プリンタ活動状態問合せコマンド(54
10ー1)を定期的に発行することにより、更新する
(注3を参照)。
【0459】各プリンタ/スプーラ制御サーバは、プリ
ンタ構成仕様監視実行部5421を用いて、該サーバが
制御しているプリンタを監視する。本プリンタ構成仕様
監視実行部5421は、プリンタ状態監視用処理部(図
示せず)とジョブ出力部7510を併用して監視する。
具体的にはジョブ出力部7510の停止時に、前記プリ
ンタ状態監視用処理部による監視を行い、ジョブ出力部
7510の活動時にはジョブ出力部7510を用いた監
視を行う。
【0460】(3)各プリンタ/スプーラ制御サ−バは
自身の状態変化又は該サ−バに接続されているプリンタ
の状態変化を検出すると、分散印刷管理サ−バに対し図
36に示すプリンタ状態送信コマンド(5430)を転
送することにより、その旨連絡する。本連絡に基づき、
分散印刷管理サ−バ541はプリンタ構成管理テ−ブル
5411の状態を更新する。
【0461】プリンタ状態変化の検出は、ネットワーク
プリンタの場合は非同期報告(5420)、サーバ直結
プリンタの場合は定期的監視(5410ー2と5410
ー3、ポーリングとも呼ぶ)を用いて行う。
【0462】(4)プリンタ構成管理テ−ブルの上記更
新が仕様適合プリンタ検索の後でなされ、プリンタの実
状態と一致しない状態で、ジョブがプリンタ/スプーラ
制御サ−バに登録されたとする。このため、該ジョブの
プリンタ/スプーラ制御サ−バによる実行時に上記不一
致に基づくエラ−が発生することがある。この場合、以
下のようにエラ−処理を行った。
【0463】(a)プリンタ/スプーラ制御サ−バの停
止又は致命的エラ−の検出 (i)クライアントのユーザが、該プリンタ/スプーラ制
御サ−バの停止または接続断を検出する。
【0464】(ii)必要ならユ−ザが上記プリントサ−バ
のpower onや再接続を行う。
【0465】(b)プリンタの停止又は致命的エラーの
検出 (i)図16〜図27を用いて説明したエラ−検出ル−ト
で、上記エラー(プリンタの停止又は致命的エラ−)を
プリンタ/スプーラ制御サーバが検出し、クライアント
へ報告する。
【0466】(ii)ユ−ザがエラ−回復指示コマンドを用
いてエラ−回復を指示する。必要なら代替プリンタを利
用した回復を指示する。
【0467】(c)プリンタの紙なし、紙ジャム等のエ
ラ−の検出 図16〜図27を用いて説明したエラ−検出ル−トで、
本エラー(紙なし、紙ジャム等)をプリンタ/スプーラ
制御サーバが検出し、クライアントへ報告する。ユ−ザ
が本報告結果に基づいて処置する。
【0468】上記(a)〜(c)のエラー処理は、図1
8に示したエラ−処理で処理可能である。
【0469】(5)なお、片方向I/Fで接続したプリ
ンタ(セントロニクス,lpd,NetWare RPrinter等によ
り接続したプリンタ)では、活動フラグや状態の変化の
検出を行うことができない。
【0470】4.終了 (1)クライアントとプリントサ−バを任意の順にpowe
r offする。
【0471】(2)分散印刷管理サーバを最後にpower
offする。
【0472】(3)プリンタ/スプーラ制御サ−バを途
中でpower offした場合、前記3.の変更検出に示した
処理がなされる。
【0473】5.構成変更 (1)クライアントやプリンタ/スプーラ制御サ−バを
追加する場合、クライアント用プログラムとプリンタ/
スプーラ制御サ−バ用プログラムをインスト−ルする。
プリンタ/スプーラ制御サーバ用プログラムのインスト
ール時に、プリンタドライバとプリンタ管理テーブルを
インストールする。
【0474】クライアントやプリントサ−バを取外す場
合、それら用のプログラムを該ホストから除去する。
【0475】(2)プリンタを追加する場合、そのプリ
ンタ用のプリンタドライバがプリンタ/スプーラ制御サ
ーバになければインストールする。ネットワークプリン
タの場合、一つのプリンタ/スプーラ制御サーバに2台
以上接続しても、プリンタドライバは一つインストール
だけでよい。
【0476】プリンタを取り外す場合、そのプリンタ用
のプリンタドライバを当座使わないならば、該プリンタ
ドライバをプリンタ/スプーラ制御サーバから除去す
る。
【0477】(3)前記4.の終了に示した順に、対象
ホスト名テーブルに属する分散印刷管理サ−バ以外の全
ホストを停止する。
【0478】(4)クライアント、プリンタ/スプーラ
制御サ−バ、プリンタ等を追加又は取外す。
【0479】(5)クライアントかプリンタ/スプーラ
制御サーバの追加か、取り外しを行った場合、それに対
応して対象ホスト名テーブルを更新する。
【0480】(6)前述のGUIを有する「プリンタ構
成登録ツ−ル」を用いて、本印刷システムのシステム管
理者が、上記(1)〜(5)の構成変更に対応する接続
情報を入力し、プリンタ構成管理テ−ブルを更新する。
この時、前述の1.のインストールにおける(3)
(b)に示したのと同じ項目を更新する。
【0481】(7)分散印刷管理サーバをpower offす
る。
【0482】(8)続いて、2.の初期化に示した手順
を行う。
【0483】なお、以上の構成管理手順を、以下のよう
に変えても同様に本発明を実現することができる。
【0484】・分散印刷管理サ−バのみをpower offす
る。
【0485】・クライアントやプリンタ/スプーラ制御
サーバの追加、取り外しを本印刷システムが自動検出
し、上記手順と同等の処理を、接続、取り外し等の人手
を要すること以外はすべて、自動的に行う。
【0486】AP用プリンタ登録ツール使用を使用する
時、以下に注意する。
【0487】(1)前記接続プリンタ記述テーブルを分
散印刷管理サーバが配布する場合、AP用プリンタ登録
ツールで登録するプリンタは、前記接続プリンタ記述テ
ーブルに登録済みのプリンタでなくてはならない。
【0488】(2)登録に先立って、登録済みのプリン
タ用のレコードを前記テーブルから削除コマンドで削除
する。
【0489】(3)本AP用プリンタ登録ツールで登録
した内容は、削除したレコードの内容と矛盾しないよう
にする。
【0490】また、接続プリンタ記述テーブルの作成、
変更について、以下の制限事項を設けた。
【0491】(1)各ホストのシステム管理者しか接続
プリンタ記述テーブルの作成、変更はできない。
【0492】(2)前記接続プリンタ記述テーブルを分
散印刷管理サーバが配布する場合、該テーブルの作成と
変更は、分散印刷管理サーバによる配布、削除コマン
ド、AP用プリンタ登録ツールでしかできない。エディ
タで直接変更する等の処理はできない。
【0493】(3)前記接続プリンタ記述テーブルを分
散印刷管理サーバが配布しない場合、前記(2)の場合
に加え、各ホストのシステム管理者がエディタで該テー
ブルを作成、変更することができる。
【0494】図36に示した分散印刷管理用の各関数の
仕様を、図57〜図61に示す。
【0495】図57は、プリンタ仕様問合せの仕様を表
したものである。
【0496】この仕様により、分散印刷管理サ−バが入
力引数で指定したプリンタ/スプーラ制御サ−バのプリ
ンタに対して、そのプリンタ型番を問合せることが可能
となる。
【0497】図58は、プリントサーバ、プリンタ活動
状態問合せの仕様を表したものである。
【0498】この仕様により、分散印刷管理サ−バが入
力引数で指定したプリンタ/スプーラ制御サ−バに対し
て、該プリンタ/スプーラ制御サ−バの活動フラグ、及
び該プリンタ/スプーラ制御サ−バが制御しているすべ
てのプリンタの活動フラグを問合せることが可能とな
る。
【0499】図59は、プリンタ状態送信の仕様を表し
たものである。
【0500】この仕様により、プリンタ/スプーラ制御
サ−バが(a)該サ−バ自身又は(b)該サーバが制御するプ
リンタの活動フラグ以外の状態変化を、該サ−バから分
散印刷管理サ−バへ送信することを可能とする。
【0501】図60は、メッセ−ジ送信の仕様を表した
ものである。
【0502】この仕様により、分散印刷管理サ−バが高
機能印刷サービスの対象である全ホスト(対象ホスト名
テーブルに属する)に、メッセ−ジをブロ−ドキャスト
することが可能となる。
【0503】図61は、プリンタ状態問合せの仕様を表
したものである。
【0504】この仕様により、分散印刷管理サーバが入
力引数で指定したプリンタ/スプーラ制御サーバに対し
て、該サーバが制御しているすべてのプリンタの名称、
状態を問合せることが可能となる。
【0505】以上の構成管理方式を用いることにより、
システム管理者が本印刷システムを構築するためのイン
ストール、初期化等を容易に行うことができる。また、
本印刷システムで、プリンタ/スプーラ制御サーバやプ
リンタの追加や除去を行っても、それに本印刷システム
を対応させ印刷業務を続行することができる。また本印
刷システムにおけるプリンタ/スプーラ制御サーバやプ
リンタの状態変化を自動的に検出し、それに対応するこ
とができる。さらに、以上の印刷システムの構築を矛盾
なくおこなうことができる。従って、印刷システムの使
い勝手、信頼性、可用性を向上することができる。
【0506】
【発明の効果】以上のように、本印刷システムによれ
ば、印刷システムの機能、使い勝手、信頼性、可用性、
サービス性、及びシステム印刷性能を向上することがで
きる。
【0507】さらに、本発明の第1の印刷システムによ
れば、プリンタに発生したエラー内容と、そのプリンタ
の位置を通知するので、印刷システムにおけるエラー処
理の信頼性を向上することができる。
【0508】さらに、本発明の第2の印刷システムによ
れば、プリンタ/スプーラ制御サーバが端末装置からの
エラー回復指示に従って印刷を再開し、従来のようにプ
リンタ/スプーラ制御サーバやプリンタが端末装置から
の指示がないままで、自主的にエラー回復を再開するこ
とがないので、印刷システムにおけるエラー処理の信頼
性を向上することができる。
【0509】さらに、本発明の第3の印刷システムによ
れば、従来のようにユーザが端末装置から応用プログラ
ムを再起動し、プリンタ/スプーラ制御サーバによる印
刷を、新たに指示する必要がない。
【0510】さらに、本発明の第4の印刷システムによ
れば、端末装置からプリンタ/スプーラ制御サーバへ再
印刷開始ページを、印刷ジョブ先頭、指定ページ、プリ
ンタの検出したエラー発生ページのいずれかとして指示
することができるので、エラー回復後の再印刷の開始
を、ユーザが木目細かに指示することができる。
【0511】さらに、本発明の第5および6の印刷シス
テムによれば、従来印刷ジョブを先頭から再印刷するこ
とに伴い発生していた、無駄な重複再印刷を防止するこ
とができる。
【0512】さらに、本発明の第7の印刷システムによ
れば、第5、第6の印刷システムのように、プリンタ/
スプーラ制御サーバがプリンタへ印刷ジョブを再送する
必要がないので再送時間を省くことができる。従って、
第5、第6の印刷システムの場合より、エラー回復時間
を短縮することができる。
【0513】さらに、本発明の第8の印刷システムによ
れば、プリンタにおいて致命的エラーが発生した場合
に、エラーの発生した該プリンタ用スプーラにジョブを
転送せずに、代替プリンタを用いて再印刷を行うことが
できる。従って、印刷システムの機能、使い勝手、信頼
性、可用性、サービス性をさらに向上することができ
る。この時、プリンタ/スプーラ制御サーバ内のスプー
ラに格納し、保存されている印刷ジョブを用いて、エラ
ー回復を行うことができ、従来のようにユーザが端末装
置から応用プログラムを再起動し、プリンタ/スプーラ
制御サーバによる印刷を、新たに指示する必要がない。
従って、ユーザの手間の削減と回復時間の短縮を図るこ
ともできる。
【0514】さらに、本発明の第9の印刷システムによ
れば、ジョブをプリンタで実際に印刷し、そこで致命的
なエラーが発生した場合に、代替プリンタを用いてエラ
ー回復を行うことができる。ここでも、プリンタ/スプ
ーラ制御サーバ内のスプーラに格納し、保存されている
印刷ジョブを用いて、エラー回復を行うことができ、従
来のようにユーザが端末装置から応用プログラムを再起
動し、プリンタ/スプーラ制御サーバによる印刷を、新
たに指示する必要がない。従って、ユーザの手間の削減
と回復時間の短縮を図ることもできる。
【0515】さらに、本発明の第10の印刷システムに
よれば、プリンタにおいて致命的エラーが発生した場合
に、前記代替候補プリンタ検索手段を用いて、該エラー
の発生した印刷ジョブ(エラー発生ジョブと呼ぶ)の論
理仕様に適合するプリンタ(代替プリンタと呼ぶ)を検
索し、その代替プリンタを用いて再印刷を行うことがで
きる。
【0516】ところで、第9の印刷システムの場合、次
の問題点があった。
【0517】・エラー発生ジョブの論理仕様をユーザが
記憶していない場合、該エラー発生ジョブを代替できな
いプリンタを、ユーザが選んで代替印刷を指示するた可
能性がある。この場合、代替印刷を支障なく行うことが
できない。
【0518】・エラー発生ジョブの論理仕様をユーザが
思い出したとしても、該ジョブの論理仕様に適合し、正
常状態のプリンタをユーザが選ぶのが難しい。
【0519】第10の印刷システムでは、上記問題点を
解消することができる。従って、印刷システムの使い勝
手、信頼性、可用性、サービス性を、第9の印刷システ
ムよりさらに向上することができる。ここでも、プリン
タ/スプーラ制御サーバ内のスプーラに格納し、保存さ
れている印刷ジョブを用いて、エラー回復を行うことが
でき、従来のようにユーザが端末装置から応用プログラ
ムを再起動し、プリンタ/スプーラ制御サーバによる印
刷を、新たに指示する必要がない。
【0520】さらに、本発明の第11の印刷システムに
よれば、報告を受信したプリンタ/スプーラ制御サーバ
は、エラー回復指示部により、中断/再開、キャンセル
等のプリンタエラー回復指示を、ネットワークプリンタ
へ行う。
【0521】該指示を受信したネットワークプリンタ
は、プリンタエラー回復指示の受付け、実行部が中断/
再開、キャンセル等を実行する。
【0522】また、ネットワークプリンタでエラーが発
生した時、端末装置からの指示によりネットワークプリ
ンタのプリンタエラー回復制御を行うことができる。従
って、さらに、システムの信頼性、可用性、サービス性
を向上することができる。
【0523】さらに、本発明の第12の印刷システムに
よれば、文書についての文書印刷仕様の指定を伴う印刷
要求があると、前記文書印刷仕様に適合するプリンタ
を、印刷システムが選択することができるので、ユーザ
による各プリンタ仕様の把握とそれに基づくプリンタ選
択の手間をなくし、ユーザの使い勝手を向上することが
できる。
【0524】また、分散印刷管理サーバが印刷仕様の適
合に加え、印刷を要求した端末装置と選択対象プリンタ
との距離、及び/叉は各選択対象プリンタの印刷待ちジ
ョブ量も加味して適合プリンタを選択することにより、
ユーザに近く、印刷完了の早いプリンタを選択できる。
従って、ユーザの使い勝手をさらに向上するとともに、
システム全体としての印刷スループットも向上すること
ができる。
【0525】また、分散印刷管理サーバが前述の選択条
件に加え、対象プリンタと対象プリンタ/スプーラ制御
サーバのエラー状態も加味して、適合プリンタと適合プ
リンタ/スプーラ制御サーバを選択することにより、分
散印刷管理サーバが正常状態にあるプリンタやプリンタ
/スプーラ制御サーバを自動的に選べる。これにより、
ユーザによる装置の正常/異常状態の把握の手間を省く
とともに、印刷システムの信頼性、可用性、サービス
性、及び印刷スループットをさらに向上することができ
る。
【0526】さらに、本発明の第13の印刷システムに
よれば、各端末装置のユーザが、従来、端末装置から問
合わせることのできなかった印刷ジョブの詳細状態を知
ることができる。従って、印刷システムの機能、使い勝
手、信頼性、可用性、サービス性をさらに向上すること
ができる。
【0527】さらに、本発明の第14の印刷システムに
よれば、各端末装置のユーザが、従来、端末装置から問
合わせることのできなかったユーザ毎の印刷ジョブの履
歴を知ることができる。従って、印刷システムの機能、
使い勝手、信頼性、サービス性をさらに向上することが
できる。
【0528】また本発明による構成管理方式を用いるこ
とにより、システム管理者が本印刷システムを構築する
ためのインストール、初期化等を容易に行うことができ
る。また、本印刷システムで、プリンタ/スプーラ制御
サーバやプリンタの追加や除去を行っても、それに本印
刷システムを対応させ印刷業務を続行することができ
る。また本印刷システムにおけるプリンタ/スプーラ制
御サーバやプリンタの状態変化を自動的に検出し、それ
に対応することができる。さらに、以上の印刷システム
の構築を矛盾なくおこなうことができる。従って、印刷
システムの使い勝手、信頼性、可用性を向上することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシステム構成図である。
【図2】従来システムの構成図である。
【図3】本発明における印刷システムの狙いを説明する
ための図である。
【図4】本印刷システムの全体方式を説明するための図
である。
【図5】本発明におけるクライアントとプリントサーバ
と分散印刷管理サーバのハードウェア構成図である。
【図6】本発明におけるプリンタのハードウェア構成図
である。
【図7】本印刷システムの全体方式を詳細に説明するた
めの図である。
【図8】ネットワークプリンタについての現状の問題点
と本発明内容を説明するための図である。
【図9】本発明における高信頼ネットワークプリンタ接
続プロトコルの構成と効果を説明するための図である。
【図10】本発明におけるネットワークプリンタ制御コ
マンドの説明図である。
【図11】本発明におけるネットワークプリンタからプ
リントサーバへの非同期報告メッセージの説明図であ
る。
【図12】従来印刷システムの問題点と本発明による提
供サービスを説明するための図である。
【図13】本発明における論理仕様レベル印刷指示方式
を説明するための図である。
【図14】本発明におけるプリンタ構成管理テーブルを
説明するための図である。
【図15】本発明における論理仕様と仕様適合プリンタ
選択アルゴリズムの段階的サポートレベルを説明するた
めの図である。
【図16】本発明におけるクライアントからプリントサ
ーバへの問合せ方式の説明図である。
【図17】本発明におけるクライアントからプリントサ
ーバへの印刷制御方式の説明図である。
【図18】本発明におけるエラー分類とエラー処理の全
体を説明するための図である。
【図19】本発明における、ユーザの介入が必要だが、
再印刷の不要なエラーの回復方式を説明するための図で
ある。
【図20】本発明における、ユーザの介入が必要だが、
再印刷の不要なエラーの回復方式を説明するための図で
ある。
【図21】本発明における、ユーザの介入が必要かつ、
再印刷の必要なエラーの回復方式を説明するための図で
ある。
【図22】本発明における、ユーザの介入が必要かつ、
再印刷の必要なエラーの回復方式を説明するための図で
ある。
【図23】本発明における、ユーザの介入が必要かつ、
再印刷の必要なエラーの回復方式を説明するための図で
ある。
【図24】本発明における、ユーザの介入が必要かつ、
再印刷の必要なエラーの回復方式を説明するための図で
ある。
【図25】本発明における、致命的プリンタエラーに対
する、代替プリンタを用いたエラー回復処理方式を説明
するための図である。
【図26】本発明における、致命的プリンタエラーに対
する、代替プリンタを用いたエラー回復処理方式を説明
するための図である。
【図27】本発明における、致命的プリンタエラーに対
する、代替プリンタを用いたエラー回復処理方式を説明
するための図である。
【図28】本発明における異機種クライアント対応プリ
ントサーバ方式を説明するための図である。
【図29】本発明における異機種クライアント対応プリ
ントサーバ方式を説明するための図である。
【図30】本発明における異機種クライアント対応プリ
ントサーバ方式を説明するための図である。
【図31】本発明における異機種クライアント対応プリ
ントサーバ方式を説明するための図である。
【図32】本発明における異機種クライアント対応プリ
ントサーバ方式を説明するための図である。
【図33】本発明における異機種クライアント対応プリ
ントサーバ方式を説明するための図である。
【図34】本発明におけるユーザ用の印刷サービスコマ
ンドを説明するための図である。
【図35】本発明におけるクライアントに提供する印刷
サービス用関数を説明するための図である。
【図36】本発明における分散印刷管理用関数を説明す
るための図である。
【図37】本発明におけるプリンタ/スプーラ制御サー
バの処理方式を説明するための図である。
【図38】本発明における各種インターフェースを説明
するための図である。
【図39】本発明におけるプリンタ構成管理テーブルを
説明するための図である。
【図40】本発明におけるプリンタ管理テーブルを説明
するための図である。
【図41】本発明におけるスプール管理テーブルを説明
するための図である。
【図42】本発明におけるジョブ履歴管理テーブルを説
明するための図である。
【図43】本発明におけるカレント論理仕様テーブルを
説明するための図である。
【図44】本発明におけるクライアント用ジョブテーブ
ルを説明するための図である。
【図45】本発明における、構成管理で用いるテーブル
を説明するための図である。
【図46】本発明における対象ホスト名記述テーブルを
説明するための図である。
【図47】本発明における接続プリンタ記述テーブルの
例を示すための図である。
【図48】本発明における接続プリンタ記述テーブルの
例を示すための図である。
【図49】本発明における接続プリンタ記述テーブルの
例を示すための図である。
【図50】本発明における、構成管理を説明するための
図である。
【図51】本発明の構成管理方式における、インストー
ルの例を説明するための図である。
【図52】本発明の構成管理方式における、初期化の例
を説明するための図である。
【図53】本発明の構成管理方式の初期化における、接
続プリンタ記述テーブルの作成方法を説明するための図
である。
【図54】本発明の構成管理方式における、変更検出を
説明するための図である。
【図55】本発明の分散印刷管理サーバとクライアント
を比較した図である。
【図56】本発明の論理仕様を用いた印刷を説明するた
めの図である。
【図57】本発明の仕様を表す一実施例である。
【図58】本発明の仕様を表す一実施例である。
【図59】本発明の仕様を表す一実施例である。
【図60】本発明の仕様を表す一実施例である。
【図61】本発明の仕様を表す一実施例である。
【符号の説明】
10 … ネットワーク 11、12、13 … クライアント 14 … 分散印刷管理サーバ 15、16 … プリンタ/スプーラ制御サーバ 17、18、19 … プリンタ 1A、1B … ネットワークプリンタ 300 … プリントサーバ 500、603 … MPU 501 … システムバス 510、604 … ROMメモリ 511、60A … RAMメモリ 521 … キーボード 522 … マウス 531 … ディスクコントローラ 532、605 … 二次記憶装置 541 … 表示コントローラ 542 … ディスプレイ 550 … ネットワークコントローラ 560 … プリンタアダプタ 606 … サブMPU 607 … ユーザ操作パネル 608 … プリンタエンジン部 609 … プリンタメモリコントローラ 60B … サーバI/F 60C … プリンタコントローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 島川 卓也 神奈川県川崎市麻生区王禅寺1099番地株式 会社日立製作所システム開発研究所内 (72)発明者 風間 順一 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町5030番地株式 会社日立製作所ソフトウェア開発本部内 (72)発明者 岡田 正 神奈川県海老名市下今泉810番地株式会社 日立製作所オフィスシステム事業部内

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第一の印刷ジョブをプリントサーバへ送信
    する第一の送信手段を含む端末装置と、 印刷ジョブに基づいた印刷処理を実行する印刷手段を含
    むプリンタと、 前記端末装置とネットワークを介して接続する第一の接
    続手段と、前記プリンタと直接もしくは前記ネットワー
    クを介して接続する第二の接続手段と、前記端末装置か
    ら送信される第一の印刷ジョブを前記接続する複数のプ
    リンタの中の任意の1つへ送信する第二の送信手段と、
    前記端末装置と前記第一の印刷ジョブの送信先であるプ
    リンタとの関係を記憶するプリンタ管理手段と、前記第
    一の印刷ジョブの送信先であるプリンタの状態を監視す
    るプリンタ状態監視手段と、印刷ジョブの送信元である
    端末装置へ印刷ジョブの送信先であるプリンタに関する
    情報を通知するプリンタ情報通知手段と、前記プリンタ
    状態監視手段による監視結果を記録するプリンタ状態記
    録手段と、前記プリンタ状態監視手段により前記プリン
    タにおけるエラーの発生を検出した場合、前記第一の印
    刷ジョブの実行を中断するとともに前記プリンタ管理手
    段から得られる前記エラーの発生したプリンタの位置情
    報および前記プリンタ状態記録手段に記録される情報の
    1つであるエラー種別を前記端末装置に前記プリンタ情
    報通知手段により通知させる制御手段とを含む少なくと
    も1つのプリントサーバとからなることを特徴とする印
    刷システム。
  2. 【請求項2】請求項1記載の印刷システムにおいて、 前記端末装置は、さらに前記プリントサーバへのエラー
    回復指示手段を備え、 前記プリントサーバは、さらに前記プリンタを印刷実行
    状態からプリンタエラー回復待ち状態へ移行させる第一
    の移行手段と、前記プリンタをプリンタエラー回復待ち
    状態から印刷実行状態へ移行させる第二の移行手段と、
    前記プリンタ状態監視手段により前記プリンタにおける
    エラーの発生を検出した場合、前記第一の移行手段によ
    り前記プリンタを印刷実行状態からプリンタエラー回復
    待ち状態へ移行させ、その後、前記プリンタ状態監視手
    段によるプリンタエラーの解除を検出し、かつ前記端末
    装置のエラー回復指示手段による前記プリントサーバへ
    のエラー回復指示の検出した場合、前記第二の移行手段
    により前記プリンタをプリンタエラー回復待ち状態から
    印刷実行状態へ移行させることで前記第一の印刷ジョブ
    を再開する制御手段とを有することを特徴とする印刷シ
    ステム。
  3. 【請求項3】請求項2記載の印刷システムにおいて、前
    記印刷を再開するプリンタ制御手段は、前記プリンタへ
    の第一の印刷ジョブのキャンセル指示と前記第一の印刷
    ジョブの再送を行うことで再印刷することを特徴とする
    印刷システム。
  4. 【請求項4】請求項2記載の印刷システムにおいて、 前記プリントサーバは、前記プリンタ状態監視手段が前
    記プリンタにおける再印刷の必要なエラーの発生を検出
    した場合、そのエラーの発生したページ情報を記憶する
    記憶手段と、前記再印刷の必要なエラーである旨および
    前記エラーの発生したページ情報を前記端末装置へ通知
    するエラー情報通知手段を有し、 前記端末装置は、前記プリントサーバから前記再印刷の
    必要なエラーである旨および前記エラーの発生したペー
    ジ情報を受信した場合、前記第一の印刷ジョブの再実行
    を指示する手段として前記第一の印刷ジョブの全てのペ
    ージ、任意の指定ページ及び前記エラーの発生したペー
    ジのいずれかを選択する手段を備え、 前記プリントサーバが前記端末装置から前記第一の印刷
    ジョブの全てのページを指示するコマンドを受信した場
    合は、前記第一のジョブを前記プリンタへ送信し、前記
    任意の指定ページを指示するコマンドを受信した場合
    は、前記第一のジョブのうち前記任意の指定ページ以降
    の情報を送信し、前記エラーの発生したページを指示す
    るコマンドを受信した場合は、前記記憶手段に記憶した
    ページ情報に基づきエラー発生ページ以降の情報を送信
    するプリンタ制御手段を備えることを特徴とする印刷シ
    ステム。
  5. 【請求項5】請求項4記載の印刷システムにおいて、前
    記任意の指定ページを指示するコマンドを受信した場
    合、及び前記エラーの発生したページを指示するコマン
    ドを受信した場合、前記プリントサーバは、前記第一の
    印刷ジョブを再印刷の必要な再印刷開始ページ以後の印
    刷データからなる第二の印刷ジョブに編集し、その編集
    した第二の印刷ジョブを再送することを特徴とする印刷
    システム。
  6. 【請求項6】請求項4に記載の印刷システムにおいて、
    前記任意の指定ページを指示するコマンドを受信した場
    合、及び前記エラーの発生したページを指示するコマン
    ドを受信した場合、前記プリントサーバは、前記第一の
    印刷ジョブ及び再印刷の必要な再印刷開始ページを送信
    する手段を備え、 前記プリンタは、前記送信内容を受信し、前記再印刷開
    始ページ以後のページについてのみ再印刷する手段を備
    えたことを特徴とする印刷システム。
  7. 【請求項7】請求項4記載の印刷システムにおいて、前
    記プリントサーバは、プリンタへ再印刷開始ページを指
    示し、前記プリンタが該印刷ジョブについてプリンタ内
    に保持していた印刷データを用いることで前記指示され
    た再印刷開始ページ以後のページについてのみ、該印刷
    ジョブを再印刷することを特徴とする印刷システム。
  8. 【請求項8】端末装置と、前記端末装置とネットワーク
    を介して接続する少なくとも1つのプリンタ/スプーラ
    制御サーバと、前記プリンタ/スプーラ制御サーバと接
    続する複数のプリンタと、前記ネットワーク上の全ての
    プリンタ及び前記プリンタ/スプーラ制御サーバの仕様
    と状態を監視し、その監視結果をプリンタ/スプーラ制
    御サーバ構成管理テーブルに登録する分散印刷管理サー
    バとからなる印刷システムであって、 前記端末装置は、文書印刷仕様と第1優先度プリンタの
    指定を伴う印刷を前記分散印刷管理サーバに対して発行
    し、 該印刷要求を受けた分散印刷管理サーバは、前記プリン
    タ構成管理テーブルに基づき、第1優先度プリンタがエ
    ラーであることを判断するとともに、前記文書印刷仕様
    に適合するプリンタ印刷仕様を有するプリンタと該プリ
    ンタを制御するプリンタ/スプーラ制御サーバとの組を
    選択し、第1優先度プリンタがエラーであることと該選
    択結果とを前記端末装置へ通知し、該通知を受けた端末
    装置及び該端末装置のユーザは、前記通知に基づき文書
    印刷仕様に適合するプリンタを選択し、 該端末装置は、前記選択されたプリンタ/スプーラ制御
    サーバに対して前記選択されたプリンタによる印刷を指
    示し、 該指示を受けたプリンタ/スプーラ制御サーバは、該印
    刷指示に従い印刷ジョブをスプーラへ格納するととも
    に、前記スプーラ内の各印刷ジョブを前記選択されたプ
    リンタへ出力することを特徴とする印刷システム。
  9. 【請求項9】端末装置と、前記端末装置とネットワーク
    を介して接続する少なくとも1つのプリントサーバと、
    前記プリントサーバにより制御される複数のプリンタと
    からなり、前記端末装置が印刷要求の単位である印刷ジ
    ョブを前記いずれかのプリントサーバに指示する印刷シ
    ステムにおいて、 前記プリントサーバにプリンタエラー検出手段とプリン
    タエラー回復待ち/解除制御手段を設け、 前記端末装置にプリントサーバへの代替プリンタ利用エ
    ラー回復の指示手段を設け、 前記プリントサーバは、前記プリンタにおける致命的エ
    ラーの発生を前記プリンタエラー検出手段により検出し
    た場合、致命的エラー発生プリンタに対応するスプーラ
    の出入り口を中断する手段と、プリンタエラー回復待ち
    /解除制御手段を用いてプリンタエラー回復待ち状態に
    移し、前記端末装置から入力されるエラー回復指示に従
    い、当該印刷ジョブを、端末装置により指示された前記
    代替プリンタ名に対応したスプーラへ移動させて前記代
    替プリンタで印刷ジョブを印刷する制御手段とを備える
    ことを特徴とする印刷システム。
  10. 【請求項10】請求項9記載の印刷システムに、ネット
    ワーク上の全プリンタの構成を管理するための分散印刷
    管理サーバを加えるとともに、前記端末装置に代替候補
    プリンタ検出手段を設け、 前記端末装置は、前記印刷ジョブを任意の論理仕様を用
    いて指示した後、その印刷ジョブを実行するプリンタで
    の致命的エラーの発生を知った場合、前記代替候補プリ
    ンタ検出手段は、前記印刷ジョブに関する格納済み論理
    仕様を入力として、分散印刷管理サーバに管理された前
    記論理仕様に適合するプリンタの検索を要求する手段
    と、該分散印刷管理サーバが入力された論理仕様に適合
    する代替候補プリンタの列を前記端末装置に返送した場
    合、返送された前記代替候補プリンタの列に基づき代替
    候補プリンタを決定する手段とからなることを特徴とす
    る印刷システム。
  11. 【請求項11】端末装置と、前記端末装置からの利用が
    可能なプリンタと、前記端末装置及び前記プリンタとネ
    ットワークを介して接続する少なくとも1つのプリント
    サーバとからなる印刷システムであって、 前記端末装置は、前記プリントサーバへのエラー回復指
    示手段を有し、 前記ネットワークに直接接続されたプリンタは、前記プ
    リントサーバへ第一のコマンドを利用してそのプリンタ
    状態を報告するプリンタ状態報告手段と、前記プリント
    サーバからの第二のコマンドを利用したプリンタエラー
    回復指示を受付けるエラー回復指示受付手段と、前記エ
    ラー回復指示受付手段により受け付けたエラー回復を実
    行するエラー回復実行手段とを有し、 前記プリントサーバは、前記プリンタから報告されるプ
    リンタ状態に基づいてプリンタエラーの発生を検出する
    プリンタエラー検出手段と、前記プリンタエラーを検出
    した場合にプリンタの状態を監視するプリンタエラー監
    視手段と、前記プリンタエラー監視手段によるプリンタ
    エラーの解除の検出と、前記端末装置のエラー回復指示
    手段による前記プリントサーバへのエラー回復指示の検
    出とがあった場合に前記プリンタへ前記第二のコマンド
    を送信することで前記プリンタの印刷を再開させるプリ
    ンタ制御手段とを有することを特徴とする印刷システ
    ム。
  12. 【請求項12】端末装置と、前記端末装置からの利用が
    可能なプリンタと、前記プリンタによる印刷を制御する
    少なくとも1個のプリンタ/スプーラ制御サーバと、前
    記プリンタと前記プリンタ/スプーラ制御サーバを管理
    する管理手段と、前記各プリンタ/スプーラ制御サーバ
    と前記各プリンタの仕様および状態を監視する監視手段
    と、該監視の結果をプリンタ構成管理テーブルに登録す
    る登録手段とを備える分散印刷管理サーバとがネットワ
    ークを介して接続されている印刷システムであって、 前記分散印刷管理サーバは、前記端末装置から文書印刷
    仕様の指定を伴う印刷の要求を受けた場合、前記プリン
    タ構成管理テーブルに基づき、前記文書印刷仕様に適合
    するプリンタ印刷仕様を有するプリンタと該プリンタを
    制御するプリンタ/スプーラ制御サーバとの組を選択
    し、該選択結果を前記端末装置へ通知する制御手段を有
    し、 前記通知を受けた端末装置は、前記選択されたプリンタ
    /スプーラ制御サーバに対して前記選択されたプリンタ
    による印刷を指示する手段を有し、 前記指示を受けたプリンタ/スプーラ制御サーバは、前
    記印刷指示に従い印刷ジョブをスプールファイルとして
    格納するとともに、前記スプールファイル内の各印刷ジ
    ョブを前記選択されたプリンタへ出力する手段を有する
    ことを特徴とする印刷システム。
  13. 【請求項13】端末装置と、前記端末装置とネットワー
    クを介して接続する少なくとも1つのプリントサーバ
    と、前記プリントサーバにより制御される複数のプリン
    タとを有し、前記端末装置が前記いずれかのプリンタに
    よる印刷を前記プリントサーバに指示する印刷システム
    において、 前記プリントサーバは、各印刷ジョブの詳細状態を管理
    する手段と、前記プリンタにおいてエラーが発生した場
    合、前記端末装置からの前記エラーの発生したプリンタ
    に関する印刷ジョブ詳細状態の問合せ要求に対し、前記
    端末装置に前記エラーの発生したプリンタに関する前記
    印刷ジョブの詳細情報を応答する手段とを備えることを
    特徴とする印刷システム。
  14. 【請求項14】端末装置と、前記端末装置とネットワー
    クを介して接続する少なくとも1個のプリントサーバ
    と、前記いずれかのプリントサーバにより制御される複
    数のプリンタとを有し、前記端末装置が前記いずれかの
    プリンタによる印刷を、前記プリントサーバに指示する
    印刷システムにおいて、 前記プリントサーバは、各ユーザについての印刷ジョブ
    の履歴を管理し、前記端末装置からの各ユーザについて
    の印刷ジョブの履歴の問合せ要求に対し、前記端末装置
    に前記ユーザについての印刷ジョブの履歴を応答するこ
    とを特徴とする印刷システム。
  15. 【請求項15】ネットーワークを介して接続する端末装
    置からの印刷要求を受けて、その印刷要求に対して複数
    のプリンタの中から任意のプリンタを選択することで前
    記印刷要求を満たすプリントサーバであって、 前記端末装置から送信される印刷ジョブを受信する手段
    と、 前記受信した印刷ジョブを前記端末装置の印刷要求を満
    たすプリンタに割り当てる手段と、 前記割り当てたプリンタ状態を監視するプリンタ状態監
    視手段と、 前記印刷ジョブの送信元である端末装置と前記割り当て
    たプリンタとの関係を記憶する第一の記憶手段と、 前記プリンタ状態監視手段による監視結果を複数の種類
    に分類してプリントサーバの管理するプリンタ毎に記憶
    する第二の記憶手段と、 端末装置にプリンタに関する情報を通知する通知手段
    と、 前記監視結果によりプリンタエラー発生を検出した場
    合、前記第二の記憶手段に記憶されるエラー内容の種類
    を前記第一の記憶手段に記憶される前記印刷ジョブの送
    信元である端末装置へ前記通知手段を介して通知させる
    制御手段とを備えることを特徴とするプリントサーバ。
  16. 【請求項16】任意の印刷を指示する入力手段と、前記
    指示を入力として第一の印刷ジョブを作成する処理手段
    と、ネットワークとのインターフェースを介して前記第
    一の印刷ジョブを出力する第一の出力手段とを含む端末
    装置と、 印刷ジョブを入力としてその印刷ジョブに基づいた印刷
    処理を実行する処理装置を含むプリンタと、 前記第一の印刷ジョブを入力としてその印刷ジョブを前
    記プリンタへ出力する第二の出力手段と、前記端末装置
    と前記第一の印刷ジョブの送信先であるプリンタとの関
    係を記録する第一のファイルと前記第一の印刷ジョブの
    送信先であるプリンタの状態を記録する第二のファイル
    とを含む記憶手段と、前記プリンタにおけるエラーの発
    生を検出した場合、前記第一の印刷ジョブの実行を中断
    するとともに前記第一のファイルから得られる前記エラ
    ーの発生したプリンタの位置情報および前記第二のファ
    イルから得られるエラー種別を検索する第二の処理手段
    と、前記端末装置に前記プリンタの位置情報および前記
    第二のファイルから得られるエラー種別を前記ネットワ
    ークを介して出力する第三の出力手段とを含む少なくと
    も1つのプリントサーバとからなることを特徴とする印
    刷システム。
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