JPH07222419A - 回転電機 - Google Patents

回転電機

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JPH07222419A
JPH07222419A JP770694A JP770694A JPH07222419A JP H07222419 A JPH07222419 A JP H07222419A JP 770694 A JP770694 A JP 770694A JP 770694 A JP770694 A JP 770694A JP H07222419 A JPH07222419 A JP H07222419A
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JP
Japan
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main salient
main
pole
wound around
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Pending
Application number
JP770694A
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English (en)
Inventor
Kotoji Kawashima
琴司 川島
Junichi Kanamori
淳一 金森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Kumagaya Seimitsu Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Kumagaya Seimitsu Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd, Kumagaya Seimitsu Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電機子コアと界磁マグネットを備え、これら
のいずれか一方を他方に対して回転可能に配置した回転
電機において、コギングが及び振動が小さく効率の良い
回転電機を提供すること。 【構成】 電機子コアの1つのスロット中心に界磁マグ
ネットの1つの磁極境界が対向するとき、他のスロット
中心は他の磁極境界に対向せず、電機子巻線を形成する
複数の分割コイルが、機械角で180度離れた位置に最
も近い位置にある分割コイル同士が同相であるように配
置され、分割コイルが巻回される突極の先端部の角度幅
が、界磁マグネットの1磁極幅とほぼ等しく構成された
回転電機。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電機子巻線が巻回され
た突極を有する電機子コアと、リング状の多極界磁マグ
ネットとを、径方向に空隙を介して対向させてなる回転
電機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の回転電機として、径方向
に突出する複数の突極を周方向に等間隔に備え、この突
極に3相の電機子巻線を分割して巻回し、これら突極の
径方向先端部と僅かな空隙を隔てて対向するように、複
数の磁極を周方向に等間隔に備えた界磁マグネットを配
置したものが良く知られている。そして3相の回転電機
の場合、界磁マグネットの磁極数と電機子コアの突極数
との比が2:3または4:3となるように構成されてい
るのが駆動効率の観点から一般的である。
【0003】図4(a)は、上述した従来の回転電機の
一例を示す模式的平面図である。図において、電機子コ
ア(25)は径方向に突出する12個の突極(29a)
〜(29l)を周方向に等間隔に備えており、鉄板やケ
イ素鋼板等の磁性薄板を型抜きして所定枚数を積層して
構成されている。そして、それぞれの突極(29a)〜
(29l)には、3相の電機子巻線を構成する複数の分
割コイル(31a)〜(31d)、(33a)〜(33
d)、(35a)〜(35d)が巻回されている。ここ
で、分割コイル(31a)、(31b)、(31c)及
び(31d)は直列に接続されて第1の相巻線を形成
し、同様に分割コイル(33a)、(33b)、(33
c)及び(33d)が第2の相巻線を形成し、分割コイ
ル(35a)、(35b)、(35c)及び(35d)
が第3の相巻線を形成している。また、電機子コア(2
5)の突極(29a)〜(29l)の先端部と径方向に
僅かな空隙を介して対向するリング状の界磁マグネット
(21)は、周方向に交互に異極となるように、(N
1)〜(N4)及び(S1)〜(S4)で示すような8
個の磁極(23)を備えている。
【0004】図5は従来の回転電機の他の例を示す模式
的平面図である。この図において、電機子コア(45)
は径方向に突出する9個の突極(49a)〜(49i)
を周方向に等間隔に備えており、これらそれぞれの突極
(49a)〜(49i)には、3相の電機子巻線を構成
する複数の分割コイル(51a)〜(51c)、(53
a)〜(53c)、(55a)〜(55c)が巻回され
ている。この従来技術では、周方向に連続する3個の突
極(49a)、(49b)及び(49c)に分割コイル
(51a)、(51b)及び(51c)がそれぞれ巻回
され、これら分割コイル(51a)、(51b)及び
(51c)が直列に接続されて第1の相巻線を形成して
いる。同様に突極(49d)、(49e)及び(49
f)に巻回された3個の分割コイル(53a)、(53
b)及び(53c)が第2の相巻線を形成し、突極(4
9g)、(49h)及び(49i)に巻回された3個の
分割コイル(55a)、(55b)及び(55c)が第
3の相巻線を形成している。また、電機子コア(45)
の突極(49a)〜(49i)の先端部と径方向に僅か
な空隙を介して対向するリング状の界磁マグネット(4
1)は、周方向に交互に異極となるように、(N1)〜
(N4)及び(S1)〜(S4)で示すような8個の磁
極(43)を備えている。なお、図中符号(47)はス
ロットを示す。
【0005】上述のような構成を備えた回転電機は、各
種電動機や発電機として多方面に利用されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図4
(a)に示したような回転電機では、界磁マグネット
(21)の1つの磁極(23)の境界がある1つのスロ
ット(27)に対向したとき、他の3個所でも同様な位
置関係となり、結果として図4(b)に示すように、1
個所で生じるコギング力の4倍のコギング力が装置に発
生する。このコギング力は、回転電機の円滑な回転の支
障となるので、できるかぎり小さく抑える必要がある。
コギング力を小さくするには、界磁マグネット(21)
の磁力を弱めるか、電機子コア(25)と界磁マグネッ
ト(21)との空隙を拡げれば良いが、効率を低下させ
るという難点がある。
【0007】また、界磁マグネット(21)に対向する
突極(29a〜29l)の先端部の角度幅が、界磁マグ
ネット(21)の1つの磁極幅(電気角180度)の6
割程度であるため、界磁マグネット(21)の磁束を十
分に有効に利用できないという課題を有している。
【0008】図5に示す従来例では、上述したコギング
力を効果的に低減し、かつ効率も改善された工夫がなさ
れているが、この形式の回転電機では1つの相を形成す
る相巻線が電機子コア(45)を3等分割した領域、即
ち機械角で120度の領域内に集中して配置されること
になる。よってこの形式の回転電機を、例えば界磁マグ
ネット(41)を回転子とするブラシレスモータとして
利用する場合、ある瞬間に回転トルクを発生する部分が
周方向に片寄った領域に集中するため、これにより界磁
マグネット(41)に振動を生じさせるという難点があ
る。特に毎分1万回転以上の高速で使用する場合は、こ
の振動が騒音となるし、また図示しない軸受の寿命も低
下させる。
【0009】本発明はこのような状況の下になされたも
のであって、電機子コアと界磁マグネットを有する回転
電機において、コギングが小さく、かつ振動を極めて小
さく抑え、超寿命で効率の良い回転電機を提供するもの
である。
【0010】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るために本発明の回転電機は、3相の電機子巻線が巻回
された電機子コアと、複数の磁極を有する界磁マグネッ
トを備えた回転電機において、電機子コアの隣接する2
つの突極の間に形成されるある1つのスロットの中心に
界磁マグネットのある1つの磁極の境界が対向すると
き、界磁マグネットの他の磁極の境界が電機子コアの他
のスロットの中心に対向しないことと、3相の電機子巻
線の各相が複数の分割コイルからなるとともにこれら分
割コイルが機械角で180度離れた位置に最も近い位置
にある分割コイル同士が同相であるように配置されてい
ることと、前記突極のうち電機子巻線の分割コイルが巻
回される突極の界磁マグネットと対向する先端部の角度
幅が、界磁マグネットの1つの磁極の角度幅と略等しい
こと、を特徴とする。
【0011】また、前記電機子コアは、円周上を3等分
割した位置に配設され電機子巻線の分割コイルが巻回さ
れない3個の補助突極と、隣接するその補助突極間の円
周上に同数ずつ等間隔に配設され電機子巻線の分割コイ
ルが巻回される3m個(mは2以上の整数)の主突極と
を備えて構成することができる。
【0012】さらに、界磁マグネットが周方向に14個
の磁極を有し、電機子コアが分割コイルの巻回されない
3個の補助突極と、隣接するこの補助突極間に4個ずつ
等間隔に配置され分割コイルが巻回される12個の主突
極とを備えて構成できる。
【0013】前述の回転電機の1つの態様として、電機
子コアの12個の主突極(9a〜9l)を、ある1つの
補助突極(7a)に隣接する1つの主突極(9a)を第
1の主突極とし、この第1の主突極(9a)から周方向
に順次第2の主突極(9b)、第3の主突極(9c)、
・・・、第12の主突極(9l)としたとき、第1の相
巻線を形成する4個の分割コイル(11a〜11d)
を、電機子コアの第1の主突極(9a)、この第1の主
突極(9a)に隣接する第2の主突極(9b)、前記第
1の主突極(9a)と機械角で180度離れた対置に最
も近い第7の主突極(9g)及び前記第2の主突極(9
b)と機械角で180度離れた位置に最も近い第8の主
突極(9h)にそれぞれ巻回するとともに、それらの巻
回方向を、第1の主突極(9a)に巻回される分割コイ
ル(11a)の巻回方向を順方向としたとき、第2の主
突極(9b)に巻回される分割コイル(11b)は逆方
向に、第7の主突極(9g)に巻回される分割コイル
(11c)も逆方向に、そして第8の主突極(9h)に
巻回される分割コイル(11d)は順方向とし、これら
4個の分割コイル(11a〜11d)を順次直列に接続
して第1の相巻線を形成し、同様に、第2の相巻線を形
成する4個の分割コイル(12a〜12d)を、電機子
コアの第5の主突極(9e)、第6の主突極(9f)、
第11の主突極(9k)及び第12の主突極(9l)に
それぞれ巻回するとともに、それらの巻回方向を、第5
の主突極(9e)に巻回される分割コイル(12a)は
順方向に、第6の主突極(9f)に巻回される分割コイ
ル(12b)は逆方向に、第11の主突極(9k)に巻
回される分割コイル(12c)も逆方向に、そして第1
2の主突極(9l)に巻回される分割コイル(12d)
は順方向とし、これら4個の分割コイル(12a〜12
d)を順次直列に接続して第2の相巻線を形成し、か
つ、第3の相巻線を形成する4個の分割コイル(13a
〜13d)を、電機子コアの第9の主突極(9i)、第
10の主突極(9j)、第3の主突極(9c)及び第4
の主突極(9d)にそれぞれ巻回するとともに、それら
の巻回方向を、第9の主突極(9i)に巻回される分割
コイル(13a)は順方向に、第10の主突極(9j)
に巻回される分割コイル(13b)は逆方向に、第3の
主突極(9c)に巻回される分割コイル(13c)も逆
方向に、そして第4の主突極(9d)に巻回される分割
コイル(13d)は順方向とし、これら4個の分割コイ
ル(13a〜13d)を順次直列に接続して第3の相巻
線を形成して構成できる。
【0014】このように構成された回転電機は、例えば
電機子コアを固定子側に配置し、界磁マグネットを回転
子側に配置したブラシレスモータとして利用される。
【0015】
【作用】このような手段を備えた本発明の回転電機は、
電機子コアと界磁マグネットの相対的な回転によって生
じるコギングが重なることがなく、コギングによる装置
への影響が極めて小さい。
【0016】また、1つの相巻線を形成する複数の分割
コイルが、回転中心軸に対して略対称的な位置に分散し
て配置されているので、周方向における回転トルクのバ
ランスが良く、振動が極めて小さくなる。
【0017】加えて、界磁マグネットに対向する突極の
先端部が、界磁マグネットの1つの磁極幅と略等しいか
ら、界磁マグネットの磁束が最大限に効率よく利用され
る。
【0018】
【実施例】以下、図1乃至図3を参照して、本発明の実
施例について説明する。
【0019】図1は、本発明の回転電機の一実施例を示
す模式的平面図である。図において電機子コア(5)
は、鉄板やケイ素鋼板等の磁性薄板を型抜きして所定枚
数を積層したものであり、径方向に延びる複数の突極
(7a〜7c、9a〜9l)を有している。
【0020】これらの突極(7a〜7c、9a〜9l)
の配置について説明する。円周上を3等分割した位置に
1個ずつ、3個の補助突極(7a〜7c)が配置され
る。そして第1の補助突極(7a)と第2の補助突極
(7b)の間の円周上には、4個の主突極(9a、9
b、9c、9d)が等しい間隔で配置され、同様に第2
の補助突極(7b)と第3の補助突極(7c)の間にも
4個の主突極(9e、9f、9g、9h)が等しい間隔
で配置され、第3の突極(7c)と第1の突極(7a)
の間にも4個の主突極(9i、9j、9k、9l)が配
置される。
【0021】ここで、3個の補助突極(7a〜7c)
は、円周上に分布する15個所のスロット(15)の位
置を不等間隔にするためのものであり、回転電機の駆動
または発電に寄与するものではないので、後述する界磁
マグネット(1)の1つの磁極(3)の角度幅に比して
十分小さくなるように、先端部の角度幅を電気角50度
程度に設定している。そしてこの補助突極には電機子巻
線を巻装していない。
【0022】そして1組の補助突極(7a、7b)の間
に配置される4個の主突極(9a、9b、9c、9d)
の隣接する突極の中心同士の角度幅は電気角192度で
あり、1つの主突極の界磁マグネット(5)に対向する
先端部の角度幅は電気角170度程度と界磁マグネット
(5)の1つの磁極幅と略等しくなるように設定してい
る。これらの主突極には、後述する3相の電機子巻線が
巻装される。
【0023】電機子コア(5)の主突極(9a〜9l)
及び補助突極(7a〜7c)の径方向先端部と径方向に
僅かな空隙を隔てて、環状の界磁マグネット(1)が電
機子コア(5)と相対的に回転可能に配置されている。
この界磁マグネット(5)は、周方向に等しい間隔で交
互に異極となるように配置され、径方向に磁化された1
4個の磁極(3)を備えている。
【0024】上述したように構成された本発明の回転電
機では、図1の位置関係で、隣接する2つの突極(9
a、9b)の間に形成されるスロット(15)の中心に
界磁マグネット(5)のある磁極の境界(N1とS1の
境界)が対向したとき、界磁マグネット(5)の他の磁
極の境界が電機子コア(1)の他のスロット(15)の
中心に対向しないから、図2に示すように、界磁マグネ
ット(5)が電機子コア(1)に対して相対的に回転し
たとき、界磁マグネット(5)の各磁極(N1〜N7、
S1〜S2)におけるコギングが同時に複数の個所で発
生することが全くない。よって全体として極めてコギン
グの小さい、回転の円滑な静特性を有する回転電機とな
る。なお、図2では回転電機の回転子が1/7回転(電
気角360度)する間のコギングの発生状況を示してい
る。
【0025】次に図1の回転電機を、電機子コア(5)
を固定子側に、界磁マグネット(1)を回転子側に配置
したブラシレスモータに利用した場合における、3相電
機子巻線の巻線方法について説明する。
【0026】本実施例において、3相電機子巻線を形成
する各相巻線は、それぞれ4個の分割コイル(11a〜
11d、12a〜12d、13a〜13d)からなる。
図1における電機子コア(5)の12個の主突極(9a
〜9l)を、ある1つの補助突極(7a)に隣接する1
つの主突極(9a)を第1の主突極とし、この第1の主
突極(9a)から周方向に順次第2の主突極(9b)、
第3の主突極(9c)、・・・、第12の主突極(9
l)としたとき、第1の相巻線を形成する4個の分割コ
イル(11a〜11d)は、電機子コア(5)の第1の
主突極(9a)、この第1の主突極(9a)に隣接する
第2の主突極(9b)、上記第1の主突極(9a)と機
械角で180度離れた位置に最も近い第7の主突極(9
g)及び上記第2の主突極(9b)と機械角で180度
離れた位置に最も近い第8の主突極(9h)にそれぞれ
巻回される。ここでそれらの巻回方向は、第1の主突極
(9a)に巻回される分割コイル(11a)の巻回方向
を順方向(例えば、対向する界磁マグネット(5)側か
ら見て時計回り。以下同じ。)としたとき第2の主突極
(9b)に巻回される分割コイル(11b)は逆方向
(界磁マグネット(5)側から見て反時計回り。以下同
じ。)に、第7の主突極(9g)に巻回される分割コイ
ル(11c)も逆方向に、そして第8の主突極(9h)
に巻回される分割コイル(11d)は順方向に巻回され
る。そしてこれら4個の分割コイル(11a〜11d)
が順次直列に接続されて第1の相巻線を形成する。
【0027】この第1の相巻線と同様に、第2の相巻線
を形成する4個の分割コイル(12a〜12d)は、電
機子コア(5)の第5の主突極(9e)、第6の主突極
(9f)、第11の主突極(9k)及び第12の主突極
(9l)にそれぞれ巻回されるとともに、それらの巻回
方向が、第5の主突極(9e)に巻回される分割コイル
(12a)は順方向に、第6の主突極(9f)に巻回さ
れる分割コイル(12b)は逆方向に、第11の主突極
(9k)に巻回される分割コイル(12c)も逆方向
に、そして第12の主突極(9l)に巻回される分割コ
イル(12d)は順方向に巻回され、これら4個の分割
コイル(12a〜12d)が順次直列に接続されて第2
の相巻線を形成する。さらに同様に、第3の相巻線を形
成する4個の分割コイル(13a〜13d)は、電機子
コア(5)の第9の主突極(9i)、第10の主突極
(9j)、第3の主突極(9c)及び第4の主突極(9
d)にそれぞれ巻回されるとともに、それらの巻回方向
が、第9の主突極(9i)に巻回される分割コイル(1
3a)は順方向に、第10の主突極(9j)に巻回され
る分割コイル(13b)は逆方向に、第3の主突極(9
c)に巻回される分割コイル(13c)も逆方向に、そ
して第4の主突極(9d)に巻回される分割コイル(1
3d)は順方向に巻回され、これら4個の分割コイル
(13a〜13d)が順次直列に接続されて第3の相巻
線を形成する。
【0028】このように構成されたブラシレスモータ
は、1つの相巻線を形成する複数の分割コイルが、回転
中心軸に対して略対称的な位置に配置されているので、
1つの相巻線に通電されることにより発生する駆動トル
クが周方向でバランスの良い偶力となり、動特性も良好
な回転電機となる。
【0029】図3は、上記3相の相巻線を星形結線し
た、ブラシレスモータの3相両方向通電駆動方式の結線
図である。
【0030】以上、本発明の一実施例について詳述した
が、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、種
々の変形が可能なものである。また、用途もブラシレス
モータに限らず、ブラシ付きの直流モータや発電機等、
多方面に利用されるものである。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように本発明の回転電機
は、界磁マグネットと電機子コアとが相対的に回転する
ときに発生するコギングが、円周上で常に重なることが
ないから、コギングによる影響を極めて小さく抑えるこ
とができるとともに、1つの相巻線を形成する複数の分
割コイルが回転中心軸に対して略対称的に配置されてい
るので、周方向での動特性が良好で振動も極めて小さ
い。
【0032】加えて、界磁マグネットに対向する電機子
コアの突極先端部の角度幅を、界磁マグネットの1つの
磁極の角度幅と略等しくしたので、界磁マグネットの磁
束を最大限に有効に利用でき、効率が良く高出力の回転
電機が得られる。
【0033】また、電機子コアの円周上を3等分割した
位置に3個の補助突極を配置し、この隣り合う補助突極
間に同数ずつ3m個の主突極を配置するように構成する
と、コギングの小さな回転電機が容易に設計できる。
【0034】本発明の回転電機を、電機子コアを固定子
側に配置し、界磁マグネットを回転子側に配置してブラ
シレスモータを構成すると、コギング及び振動の小さい
高トルクのブラシレスモータが得られる。
【0035】また、本実施例で詳述した電機子巻線の巻
線方式を採用することにより、効率の良いブラシレスモ
ータが得られる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の回転電機の一実施例を示す模式的平面
図である。
【図2】図1の回転電機のコギング発生タイミングを示
す図である。
【図3】本発明の回転電機をブラシレスモータに利用し
たときの、相巻線の接続の一例を示す結線図である。
【図4】従来の回転電機の一例を示す模式的平面、及び
そのコギングの発生タイミングを示す図である。
【図5】従来の回転電機の他の例を示す模式的平面図で
ある。
【符号の説明】
(1)(21)(41) 界磁マグネット (3)(23)(43) 磁極 (5)(25)(45) 電機子コア (7a)(7b)(7c) 補助突極 (9a)(9b)(9c)(9d)(9e)(9f)
(9g)(9h)(9i)(9j)(9k)(9l)
主突極 (11a)(11b)(11c)(11d)(12a)
(12b)(12c)(12d)(13a)(13b)
(13c)(13d)(31a)(31b)(31c)
(31d)(33a)(33b)(33c)(33d)
(35a)(35b)(35c)(35d)(51a)
(51b)(51c)(53a)(53b)(53c)
(55a)(55b)(55c) 分割コイル (15)(27)(47) スロット (29a)(29b)(29c)(29d)(29e)
(29f)(29g)(29h)(29i)(29j)
(29k)(29l)(49a)(49b)(49c)
(49d)(49e)(49f)(49g)(49h)
(49i) 突極

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円周方向に交互に異極となるように等し
    いピッチで複数の磁極が形成されたリング状の多極界磁
    マグネットと、径方向に放射状に延びる複数の突極を有
    する電機子コアと、この電機子コアの前記突極に巻回さ
    れる3相の電機子巻線と、を備え、前記界磁マグネット
    と前記電機子コアの前記突極とが径方向に空隙を介して
    相対的に回転自在に支持された回転電機において、 隣接する2つの前記突極の間に形成されるある1つのス
    ロットの中心に前記界磁マグネットのある1つの前記磁
    極の境界が対向したとき、前記界磁マグネットの他の磁
    極の境界が前記電機子コアの他のスロットの中心に対向
    しないことと、 前記3相の電機子巻線の各相が複数の分割コイルからな
    り、これら複数の分割コイルは、機械角で180度離れ
    た位置に最も近い位置にある前記分割コイル同士が同相
    であるように配置されていること、及び前記突極のうち
    前記電機子巻線の前記分割コイルが巻回される突極の前
    記界磁マグネットと対向する先端部の角度幅が、前記界
    磁マグネットの1磁極の角度幅と略等しいこと、 を特徴とする回転電機。
  2. 【請求項2】 前記電機子コアが、円周上を3等分割し
    た位置に配設され前記電機子巻線の前記分割コイルが巻
    回されない3個の補助突極と、隣接する前記補助突極間
    の円周上に同数ずつ等間隔に配設され前記電機子巻線の
    前記分割コイルが巻回される3m個(mは2以上の整
    数)の主突極とを備えていることを特徴とする請求項1
    記載の回転電機。
  3. 【請求項3】 前記界磁マグネット(1)が、円周方向
    に交互に異極となるように等しいピッチで着磁された1
    4個の磁極(N1〜N7、S1〜S7)を有し、前記電
    機子コア(5)が、円周上を3等分割した位置に配設さ
    れ前記電機子巻線の前記分割コイル(11a〜11d、
    12a〜12d、13a〜13d)が巻回されない3個
    の補助突極(7a〜7c)と、隣接するこれら補助突極
    間の円周上に4個ずつ等間隔に配設され前記電機子巻線
    の前記分割コイルが巻回される12個の主突極(9a〜
    9l)とを備えていることを特徴とする請求項2記載の
    回転電機。
  4. 【請求項4】請求項3に記載の回転電機であって、前記
    電機子コア(5)の12個の主突極(9a〜9l)を、
    ある1つの補助突極(7a)に隣接する1つの主突極
    (9a)を第1の主突極とし、この第1の主突極(9
    a)から周方向に順次第2の主突極(9b)、第3の主
    突極(9c)、・・・、第12の主突極(9l)とした
    とき、 第1の相巻線を形成する4個の分割コイル(11a〜1
    1d)は、前記電機子コア(5)の第1の主突極(9
    a)、この第1の主突極(9a)に隣接する第2の主突
    極(9b)、前記第1の主突極(9a)と機械角で18
    0度離れた位置に最も近い第7の主突極(9g)及び前
    記第2の主突極(9b)と機械角で180度離れた位置
    に最も近い第8の主突極(9h)にそれぞれ巻回される
    とともに、それらの巻回方向が、第1の主突極(9a)
    に巻回される分割コイル(11a)の巻回方向を順方向
    としたとき第2の主突極(9b)に巻回される分割コイ
    ル(11b)は逆方向に、第7の主突極(9g)に巻回
    される分割コイル(11c)も逆方向に、そして第8の
    主突極(9h)に巻回される分割コイル(11d)は順
    方向に巻回され、これら4個の分割コイル(11a〜1
    1d)が順次直列に接続されて第1の相巻線を形成し、 同様に、第2の相巻線を形成する4個の分割コイル(1
    2a〜12d)は、前記電機子コア(5)の第5の主突
    極(9e)、第6の主突極(9f)、第11の主突極
    (9k)及び第12の主突極(9l)にそれぞれ巻回さ
    れるとともに、それらの巻回方向が、第5の主突極(9
    e)に巻回される分割コイル(12a)は順方向に、第
    6の主突極(9f)に巻回される分割コイル(12b)
    は逆方向に、第11の主突極(9k)に巻回される分割
    コイル(12c)も逆方向に、そして第12の主突極
    (9l)に巻回される分割コイル(12d)は順方向に
    巻回され、これら4個の分割コイル(12a〜12d)
    が順次直列に接続されて第2の相巻線を形成し、 同様に、第3の相巻線を形成する4個の分割コイル(1
    3a〜13d)は、前記電機子コア(5)の第9の主突
    極(9i)、第10の主突極(9j)、第3の主突極
    (9c)及び第4の主突極(9d)にそれぞれ巻回され
    るとともに、それらの巻回方向が、第9の主突極(9
    i)に巻回される分割コイル(13a)は順方向に、第
    10の主突極(9j)に巻回される分割コイル(13
    b)は逆方向に、第3の主突極(9c)に巻回される分
    割コイル(13c)も逆方向に、そして第4の主突極
    (9d)に巻回される分割コイル(13d)は順方向に
    巻回され、これら4個の分割コイル(13a〜13d)
    が順次直列に接続されて第3の相巻線を形成しているこ
    とを特徴とする回転電機。
  5. 【請求項5】 前記電機子コアが固定子側に配設され、
    前記界磁マグネットが回転子側に配設されてブラシレス
    モータを構成していることを特徴とする請求項1乃至4
    のいずれかに記載の回転電機。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7806225B2 (en) 2006-06-16 2010-10-05 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Steering system motor
JP2010233449A (ja) * 2010-07-20 2010-10-14 Sumida Electric Co Ltd 連続捲きコイル、連続捲きコイル組、及びステータ
CN110024271A (zh) * 2016-11-01 2019-07-16 三菱电机株式会社 电动机
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