JPH07129659A - 環境負荷管理システム - Google Patents

環境負荷管理システム

Info

Publication number
JPH07129659A
JPH07129659A JP27042193A JP27042193A JPH07129659A JP H07129659 A JPH07129659 A JP H07129659A JP 27042193 A JP27042193 A JP 27042193A JP 27042193 A JP27042193 A JP 27042193A JP H07129659 A JPH07129659 A JP H07129659A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
facility
environmental load
utility
city
amount
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP27042193A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshio Naganuma
義男 永沼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP27042193A priority Critical patent/JPH07129659A/ja
Publication of JPH07129659A publication Critical patent/JPH07129659A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 都市施設の使用ユーティリテイの持つ環境負
荷量を定量的に評価することにより、都市の環境を管理
する。 【構成】 ユーティリティ供給施設1と都市施設2と都
市施設使用者3の関係からなる都市システムにおいて、
都市施設で消費される各ユーティリティを計測量または
定格消費量を用いて環境負荷量として一元化して評価
し、評価した環境負荷量11を施設使用者や供給側に伝
達することにより、都市施設のユーティリティ消費に係
わる環境負荷を総合的に管理する。 【効果】 提供される情報を基に施設使用者やユーティ
リティ供給側が、以後の行動を決定でき、この結果都市
施設で使用される資源・エネルギーの無駄を無くし、環
境への負荷の少ない環境適合型都市を創成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、環境負荷管理システム
に係わり、特に都市施設の運用・維持に要するユーティ
リティの消費による環境負荷量を一元的な評価指標に換
算して施設使用者や必要に応じてユーティリティ供給側
に伝達し、それにより施設使用者やユーティリティ供給
側は提供された情報を基に以後の行動を決定できるよう
にし、結果として、都市施設で使用される資源・エネル
ギーの無駄を無くし、環境への負荷の少ない環境適合型
都市を創成することを可能とした環境負荷管理システム
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、特定の人が使用する施設におい
ては、料金の徴収などの形で施設のユーティリティ消費
量が使用者に知らされるシステムとなっており、各使用
者は自己の使用実績を知り、節約などその後の行動に使
用者の意志が反映されるシステムになっている。しか
し、都市におけるオフィスビルや劇場、デパートなど一
般の人が利用する各都市施設では、施設使用者に施設の
ユーティリティ消費量を知らせるシステムになっておら
ず、施設の管理者が知るのみである。
【0003】さらに、ユーティリティの供給側も各供給
会社により、電気、ガス、水などが別々に管理されてい
る。例えば、電気は電力会社が都市施設の電力需要に応
じて発電し供給しており、ガスも同様にガス会社が需要
に応じたガスを生産し消費者に安定供給できるように管
理している。すなわち従来のユーティリティ供給の管理
は、都市における消費の需要変動の最大をあらかじめ予
想し、その供給に耐えうる供給設備を設け、運用管理す
ることが行なわれている。このため通常の供給設備運用
に当たっては、過剰設備を使用することになるため、無
駄が多い設備運用になっている。さらに電気やガスのエ
ネルギー以外のユーティリティである水の消費によって
も供給設備の運用のために多くのエネルギーを消費し、
これらエネルギー消費に伴なう二酸化炭素排出など環境
に与える影響も大きくなる。
【0004】このようなユーティリティ供給設備をより
効率的に運用する方法として、例えば地域冷暖房システ
ム用エネルギープラントについては、過去の利用状況
や、都市における人間の移動情報を活用したエネルギー
需要予測を行ない、短時間の需要変動に対応した運転を
することが特開平4−131600号公報に開示されて
いる。また、都市のユーティリティ管理のために、都市
全体を一つのユーティリティプラントと考えて、供給ユ
ーティリティを相互融通して無駄なく効率的に利用する
ことが特開平4−97401号公報に記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の技術では、
ユーティリティ供給側がそれぞれ対象とする供給地域の
需要情報を過去の実績などから予測し、供給不足になら
ないようにユーティリティ供給設備を運転し都市施設に
供給するだけであった。このため、都市施設利用者は、
ユーティリティの消費状態に関する情報を受けることな
く、その都市施設に供給されるユーティリティ量を意識
しなくとも都市施設を使用できた。このため、都市施設
使用者は、都市施設のユーティリティ消費による環境へ
の影響である環境負荷を意識した利用ができなかった。
【0006】本発明の目的は、ユーティリティを使用し
ている都市施設が、そのユーティリティ消費情報を、施
設使用者あるいは施設使用者とユーティリティ供給施設
に環境負荷量として伝達し知らせる都市管理システムを
構築することにより、都市施設使用者が施設使用による
環境負荷を意識できるようにし、これら環境負荷量の情
報を基に、ユーティリティ供給設備を最適に運用し、都
市全体として環境への負荷を小さくすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は次のような基本的手段を持つ。すなわ
ち、都市施設では、それぞれ電気、ガス、水などの複数
のユーティリティの供給を受けており、都市施設の利用
者数によりそれぞれの消費量が異なり、これらそれぞれ
異なるユーティリティの消費量を環境負荷量として一元
的に評価する環境負荷量評価手段を都市施設に設ける。
それには、都市施設において各ユーティリティ消費量を
監視する計量計などを利用して、ある設定した時間間隔
毎に、都市施設の運用・維持管理に要するユーティリテ
ィ消費量を環境負荷量評価手段に入力する。
【0008】入力された各ユーティリティ消費量は、こ
れを生成するためのエネルギー原単位や使用による環境
汚染への影響等を基に設定した変換係数を利用して、各
ユーティリティ消費量を表わす単位を無次元化処理する
などして値を一元化する。このようにして求めた値は環
境負荷量と考えることができ、各ユーティリティ消費に
よる環境負荷量の総和を施設の環境負荷量として評価す
る。
【0009】さらに、環境負荷量評価手段には、前記時
間間隔内の施設利用者数を把握する手段を備え、この情
報により、施設使用者一人当たりの環境負荷量を計算す
る。このようにして求めた環境負荷量を施設利用者や、
ユーティリティ供給施設に伝達する環境負荷伝達手段を
設ける。ここで、ユーティリティ供給施設に対しては、
電話回線や無線などの一般の通信手段で行ない、施設利
用者については、施設の入退出の管理手段により行な
い、カード管理システムなどが用いられる。この場合、
施設使用者は施設使用時には、IDカード等の記録媒体
を携帯し、施設使用毎にその環境負荷の評価量を携帯し
た記録媒体に記録される。
【0010】
【作用】以上の手段により、施設使用の実績がユーティ
リティ消費に反映されるため、施設使用者は、施設利用
が環境に与える負荷の程度を定量的に知ることができ
る。このことは、施設使用者個人の行動が、自分の住ま
いにおける電気、ガスなどのユーティリティ使用量を知
って節約する行動と同様に、都市施設の使用による環境
負荷の増加を抑さえる行動に対する意志決定ができるよ
うに作用する。また、都市施設の環境負荷量をユーティ
リティ供給施設に各都市施設からフィードバックされる
ことにより、ユーティリティ供給施設は、従来需要予測
していた消費量を最新のデータとして直接に集めること
になり、無駄のない高精度な供給施設の運用ができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を説明する。図1は
本発明による環境負荷管理システムの基本構成の一例で
ある。システム全体は、発電所、浄水場などのユーティ
リティ供給施設1と、劇場、オフィスビルなど複数の都
市施設2と、さらに一般の都市施設の使用者3とからな
り、各ユーティリティ供給施設1から各都市施設2へ電
気、ガス、水の各ユーティリティ8が供給され、都市施
設2内で各ユーティリティ消費量を基に評価された環境
負荷量11を施設使用者3へ伝達するシステム構成にな
る。
【0012】都市施設内には各々、使用した各ユーティ
リティの計測手段4が備えられており、計測された各ユ
ーティリティ消費量は、消費情報9として、環境負荷量
評価手段5に伝達される。環境負荷量評価手段5は、I
/O装置と演算装置からなる電子計算機であり、先のユ
ーティリティ消費情報は、測定計器から電気信号に変換
して直接入力される。
【0013】この情報の演算装置への取り込みは、設定
した時間間隔毎に繰り返し行なわれる。この時間間隔
は、1時間程度が適当であるが、施設の利用状況に応じ
て施設毎に決めることができる。すなわちこの情報取り
込み間隔から、本実施例では、1時間前のユーティリテ
ィ使用実績から環境負荷量が計算され、次の情報取り込
み時間までの間に施設を使用した施設使用者3に対して
当該環境負荷量が環境負荷量伝達手段6により伝えられ
る。本例では、このようにして施設の最新の情報が施設
利用者に伝えられる。
【0014】以下に環境負荷量評価手段の演算装置にお
いて行なわれる環境負荷量の算出方法の一例について述
べる。環境負荷量Eは、各種のユーティリティ消費量xi
で評価される量であって、各ユーティリティの消費量を
変数として、関数E=f(x1,x2,…xi)で求め
られる量とする。この場合、本実施例では、ユーティリ
ティとして、電気、ガス及び水が消費されるため、各々
の消費量を、電力e(kW・h)、ガスQ(m3 )、水
w(kg)とすると、ある時間間隔内における施設の環
境負荷量Eは、換算係数kを用いて E=k1・e+k2・Q+k3・w ………(1) 定義する。k1、k2、k3は、各ユーティリティの消
費により環境汚染となる排出物の発生量からなどから決
定される値である。通常、各値を無次元化するような単
位を持つ係数となる。電気やガスについては、限定され
ないが、二酸化炭素排出量をベースにし、水については
施設の水使用で発生する下水の汚濁量をベースに決める
ことが望ましい。
【0015】仮に、k1=1、k2=10、k3=15
と決めた場合、ある時間内のユーティリティ消費量が各
々e=10000、Q=20、w=10と測定されれ
ば、環境負荷量は式(1)から E=1・10000+10・20+15・10=103
50 と評価される。すなわち、演算装置には環境負荷換算係
数が設定されており、1時間毎に逐次入力される消費量
より求められる。
【0016】以上のようにして得られた環境負荷量の情
報10は、環境負荷伝達手段6により施設利用者3に伝
えられるが、本実施例では、施設利用者の入退室を管理
するカード管理システムによりその伝達が行なわれる。
すなわち、都市施設を利用する各個人がICカード等情
報記録可能なIDカードを持ち、施設使用時に、施設の
入口に設けたカード読み取り機で、このIDカードを用
いてログインすることにより、各個人の施設利用が管理
される。
【0017】ここで使用されるIDカードには環境負荷
量を記録する部分がメモリーとして確保されており、こ
こには施設利用毎にログイン時に先に求められている環
境負荷量の値が記録される。この場合、環境負荷伝達手
段は、都市施設毎に設置されたカード管理システムであ
り、施設使用者の環境負荷記憶手段7は携帯するIDカ
ードとなる。ただし、通常、IDカードのメモリーに記
録された値は、目に見えない電気信号や磁気信号である
ため、メモリーされた値が表示可能なカードを使用する
ことが望ましい。さもなければ、記録時にカード管理シ
ステムから直接施設利用者に音声や出力紙を用いるなど
して知らせる手段等をとる。さらに、この記録される環
境負荷量の値は、施設利用毎に積算されていく記録シス
テムとすることにより、環境負荷が施設使用のたびに大
きな値となっていく。
【0018】以上の環境負荷管理システムにより、施設
使用者は、施設使用が環境へ与える影響を、自己の施設
利用実績に応じて定量的に知ることができ、環境負荷を
考慮した次の行動に対する意志決定をすることが可能と
なる。前記システムにおける施設使用者の環境負荷に対
する意志決定をより強制するため、環境負荷監視施設1
2を追加して設けた場合の環境負荷管理システムの実施
例を図2に示す。環境負荷監視施設では、各個人のID
カードに積算記録された環境負荷量を定期的に検査し、
その値に応じた負荷14を施設使用者に強いるための個
人環境負荷検査機能13を有する。
【0019】この個人環境負荷検査機能13は、例えば
施設利用料金に相当する環境負荷負担金を環境負荷量の
大きさに応じて請求する。定期的にIDカードを検査す
るために個人のIDカードの情報を環境負荷監視施設1
2に集める方法としては、各施設使用者からのカードの
直接の持ち込み以外に、例えば、銀行のCD端末を環境
負荷監視施設とオンライン化し、この端末をIDカード
読み取り装置として使用する情報通信による方法なども
利用できる。
【0020】環境負荷監視施設では、個人の環境負荷量
が、初めに設定した基準に満たない場合など環境への負
荷を小さく行動していると評価した場合、環境負荷負担
金を個人に還元する。これは、先に述べた例のように銀
行のCD端末を通して銀行口座とリンクして運用される
場合、環境負荷負担金の自動振込が可能となる。環境負
荷量個人積算情報の評価後、IDカードに保持されてい
た環境負荷量はクリアされ、また新たに施設使用毎に積
算されていく。
【0021】また、本実施例のシステムにおいて、他の
IDカード利用法として、IDカードをプリペイドカー
ド的に利用する例を述べる。例えば、IDカードには、
環境負荷量記録用メモリーの他に個人毎に決められた一
定の使用可能環境負荷量の記憶用のメモリを設け、この
ような2つのメモリを持つIDカードを用いて施設を利
用する。この場合、初めに施設利用者は、IDカードの
使用料を支払って、使用可能環境負荷量の記憶用のメモ
リに利用可能環境負荷量を記録してもらう。利用可能環
境負荷量が記入されたIDカードは、ログイン時に利用
可能環境負荷量の値によって施設利用の可否を判断され
る。すなわち、ログイン装置は、環境負荷量の加算記録
機能と、利用可能環境負荷量の比較判断機能をもち、施
設利用時に加算した環境負荷量と利用可能環境負荷量を
比較し、加算した環境負荷量が利用可能環境負荷量より
小さい場合はそのまま施設を利用できるものとする。し
かし、加算した環境負荷量が利用可能環境負荷量より大
きい場合、利用可能環境負荷量の記入されたメモリーが
クリアされ、次回は、改めてカード使用料を支払い利用
可能環境負荷量を記入しないと施設を利用出来なくな
る。このように、施設利用のためにカード使用料を支払
う仕組みをシステム化することにより、施設利用者は、
負担を考慮しながら施設を利用するため、一般に施設利
用が少なくなりそこで消費されるユーティリティが少な
くなるため、環境負荷が小さくなるように作用する。
【0022】以上は、恒久的に繰り返し使用可能なID
カードをプリペイド方式に繰り返して利用する方法を例
示したが、当然、現在用いられているテレフォンカード
やオレンジカードのように、あらかじめ利用可能な環境
負荷量が記入されているカードを購入し、施設利用毎に
環境負荷量が減少し、使い果したら新たにカードを購入
する使い捨て型のカードを使用しても、この環境負荷量
に基づくプリペイド方式は成り立つ。
【0023】このように、環境負荷監視施設は、個人の
環境負荷量を評価し、都市施設利用者の環境負荷低減へ
の協力の程度を処理する機能を持つ。このシステムによ
り、例えば家庭における電気料金の管理と同様に、各施
設使用者が都市施設の使用を環境を考慮しながら制限す
る方向に行動するため、都市施設の環境負荷をより低減
できる。
【0024】図3は、環境負荷量の情報を供給施設にフ
ィードバックする場合のシステム構成の一実施例を示し
たものである。この場合、環境負荷量は、ユーティリテ
ィ供給施設の運用・制御情報として利用されるため、環
境負荷量は、都市施設毎にユーティリティ供給側と使用
契約している定格のユーティリティ量を基に定めること
が望ましい。本実施例における環境負荷評価手段では以
下のように環境負荷を求める。
【0025】すなわち、式(1)において、各ユーティ
リティ消費量を定格値で置き換えたものを定格環境負荷
量Ebとして定義し、制御指標とする環境負荷量Ec
は、施設の定格環境負荷量Ebと利用者数nの関数で定
義し、Ec=f(Eb、n)で求める、ここでnはオン
ライン計測される値で逐次更新される値が用いられるこ
とが望ましい。この関係は、例えば都市施設の一日当た
りの平均的使用者数をn 0 とすると、 Ec=Eb/n0 ・n なる関係式でEcを決めユーティリティ供給側へ制御情
報として送る。すなわち、本関係式では、施設の利用者
が多くなれば制御指標とする環境負荷量が増すことにな
り、これは施設でユーティリティを多く必要としている
ことを示すため、この環境負荷量を基に、供給側はこれ
に対応した供給設備の運転をすることができる。
【0026】このように、本実施例では、施設利用情報
が直接ユーティリティ供給側に与えられるため、予測情
報でなくユーティリティ利用実績に相当する環境負荷量
を用いてユーティリティ供給設備を運転することがで
き、ユーティリティ供給側は従来の予測制御運転に比較
して無駄のない効率的な運転が可能となる。図4は、ユ
ーティリティ供給施設1、都市施設2、施設利用者3、
および環境負荷管理システムとを相互に関係付けた都市
環境負荷管理システムの一実施例を示したものである。
各都市施設は、ユーティリティ供給施設1から都市施設
の運用に必要なユーティリティの供給を受けている。本
例では、都市施設Aには電気と水、都市施設B、Cには
電気、ガス、水の3つのユーティリティが供給されてい
る。
【0027】なお、ユーティリティ供給施設は、本例で
は、説明を簡単にするために1つの供給施設で電気、ガ
ス、水を供給するようになっているが、各ユーティリテ
ィ供給施設は供給するユーティリティ毎にそれぞれ独立
していてもよい。さらに、都市施設は、それぞれ環境負
荷評価手段5、環境負荷伝達手段6、環境負荷記憶手段
7を備え、これらは、施設が利用されるごとに次に説明
するように機能する。
【0028】すなわち、都市施設の環境負荷評価手段5
では、施設の利用状況を基に環境負荷量を計算し、環境
負荷伝達手段6により施設利用者のIDカードに環境負
荷量を記入する。この環境負荷量は、都市施設毎に環境
負荷量記録手段7に積算され記録される。この記録され
た値は、施設利用の頻度に応じて変化する値となるた
め、都市施設の環境負荷量評価手段5にこの情報をフィ
ードバックすることにより、その時点における環境負荷
量の評価を環境への影響が少なくなるように修正するこ
とができる。
【0029】また、この施設毎に積算された環境負荷量
の逐次変化する情報をユーティリティ供給施設にオンラ
インでフィードバックすることにより、ユーティリティ
供給施設では、この情報を利用して供給しているユーテ
ィリティを無駄なく需要に応じて最適に供給制御するこ
とができる。一方、施設利用者は、施設利用毎に施設の
環境負荷伝達手段に設けたIDカードシステムにカード
をインプトットし、その施設利用に伴う環境負荷量の記
入を受ける。これは、先の実施例で述べたと同様にID
カードに設けたメモリーの以前の値に積算して記録さ
れ、施設利用者は、自分の行動による環境への影響の程
度を知ることができる。
【0030】さらに、この値は、環境負荷監視施設12
の環境負荷検査機能13により定期的に検査を受け、各
自の施設利用により環境へ与えた影響を環境負荷量の値
の大小により評価され、その程度により施設使用者に負
荷低減協力報酬などの形で還元する。ここで、環境負荷
監視施設は、通常、市町村レベルの広さの地域毎に設置
される。このため、環境負荷監視施設に集められる環境
負荷量の情報は、管理区域の住民の活動の活発さの程度
を示すものとみなすことができ、この値を統計処理する
ことにより、ある期間における地域のユーティリティ消
費を予測でき、この予測情報をユーティリティ供給施設
の運用計画に反映できる。
【0031】この結果、本実施例ではユーティリティ供
給施設、都市施設、施設利用者、環境負荷監視施設のそ
れぞれか環境負荷を小さくするように相互に作用する都
市システムとなり、環境への影響を小さく都市を機能す
ることができる。以上の実施例に示した本発明による環
境負荷管理システム構成により、環境負荷の原因となる
ユーティリティ消費のミニマム化を達成でき、結果とし
て、環境適合型都市管理システムを実現することができ
る。
【0032】
【発明の効果】本発明では、都市施設の運用・維持管理
に要する各種異なるユーティリティ使用に基づく環境へ
の影響を、環境負荷量として一元化して評価し、施設使
用者や供給側に知らせるようにしており、これらの情報
を基に都市施設を維持・管理することにより、都市施設
で使用される資源・エネルギーの無駄を無くし、環境へ
の負荷の少ない環境適合型都市を創成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】環境負荷管理システムの構成例を示すブロック
図。
【図2】環境負荷管理システムの構成例を示すブロック
図。
【図3】環境負荷管理システムの構成例を示すブロック
図。
【図4】都市環境負荷管理システムの構成例を示すブロ
ック図。
【符号の説明】
1…ユーティリティ供給施設、2…都市施設、3…都市
施設使用者、4…ユーティリティ計測手段、5…環境負
荷量評価手段、6…環境負荷量伝達手段、7…環境負荷
記憶手段、8…ユーティリティ、9…消費情報、10…
環境負荷量の情報、11…環境負荷量、12…環境負荷
監視施設、13…個人環境負荷検査機能、14…負荷負

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気やガス等のユーティリティ供給施設
    と、前記ユーティリティ供給施設からユーティリティの
    供給を受けて運用・維持管理する都市施設と、前記都市
    施設の使用者とからなる都市システムにおいて、都市施
    設の運用・維持管理に要する各ユーティリティ消費量を
    計測する手段と、計測した各ユーティリティ消費量を環
    境負荷量として一元的な評価指標に換算する手段と、前
    記得られた環境負荷量を施設使用者および必要に応じて
    ユーティリティ供給施設側に伝達する手段とを有するこ
    とを特徴とする環境負荷管理システム。
  2. 【請求項2】 電気やガス等のユーティリティ供給施設
    と、前記ユーティリティ供給施設からユーティリティの
    供給を受けて運用・維持管理する複数の都市施設と、前
    記都市施設の使用者とからなる都市システムにおいて、
    任意に設定した時間間隔毎に、都市施設の運用・維持管
    理に要する各ユーティリティ消費量を計測し、計測した
    各ユーティリティ消費量を環境負荷量として一元的な評
    価指標に換算する環境負荷評価手段と前記環境負荷量を
    施設使用者に伝達・記憶させる環境負荷伝達手段を持つ
    ことを特徴とする環境負荷管理システム。
  3. 【請求項3】 電気やガス等のユーティリティ供給施設
    と、前記ユーティリティ供給施設からユーティリティの
    供給を受けて運用・維持管理する複数の都市施設と、前
    記都市施設の利用者からなる都市システムにおいて、都
    市施設は施設の運用・維持管理のために使用した各ユー
    ティリティ消費量の過去の実績値と、過去の同時期の施
    設使用者数を情報として利用する情報処理手段を持ち、
    さらに、前記各ユーティリティ消費量を環境負荷量とし
    て一元的な評価指標に換算する環境負荷評価手段と、前
    記施設利用者数を基に利用者一人当たりの環境負荷量を
    定義し、定義した利用者一人当たりの環境負荷量を現在
    の施設利用者へ伝達・記憶させる環境負荷伝達手段を備
    えたことを特徴とする環境負荷管理システム。
  4. 【請求項4】 電気やガス等のユーティリティ供給施設
    と、前記ユーティリティ供給施設からユーティリティの
    供給を受けて運用・維持管理する複数の都市施設と、前
    記都市施設の使用者からなる都市システムにおいて、任
    意に設定した時間間隔毎に、都市施設の運用・維持管理
    に要する各ユーティリティ消費量を計測し、計測した各
    ユーティリティ消費量を環境負荷量として一元的な評価
    指標に換算する環境負荷評価手段と前記時間間隔内の施
    設利用者数を把握する手段を備え、前記施設利用者数を
    基に利用者一人当たりの環境負荷量を定義し、定義した
    利用者一人当たりの環境負荷量を現在の施設使用者へ伝
    達・記憶させる環境負荷伝達手段を備え、該環境負荷量
    を施設利用者に伝達すると同時に施設の環境負荷量をユ
    ーティリティ供給施設に制御情報として伝達することを
    特徴とする環境負荷管理システム。
  5. 【請求項5】 電気やガス等のユーティリティ供給施設
    と、前記ユーティリティ供給施設からユーティリティの
    供給を受けて運用・維持管理する複数の都市施設と、前
    記都市施設の利用者からなる都市システムにおいて、都
    市施設が施設の運用・維持管理のために使用する各ユー
    ティリティ消費量の定格値許容値と、平均の施設使用者
    数と計測された施設使用者数を情報として利用する情報
    処理手段を持ち、前記各ユーティリティ量を環境負荷量
    として一元的な評価指標に換算する環境負荷評価手段
    と、環境負荷量を現在の施設利用者へ伝達・記憶させる
    と同時にユーティリティ供給施設に制御情報として伝達
    する環境負荷伝達手段を備えたことを特徴とする環境負
    荷管理システム。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5いずれか記載の環境負荷管
    理システムにおいて、磁気カードやICカードなどのカ
    ード記録管理システムにより環境負荷量を施設使用者の
    持つIDカードに伝達・記憶させることを特徴とする環
    境負荷管理システム。
  7. 【請求項7】 請求項6において、IDカードに伝達・
    記憶される環境負荷量を入力毎に前回の値に逐次加算し
    記録するようにしたことを特徴とする環境負荷管理シス
    テム。
  8. 【請求項8】 請求項1〜6いずれか記載の環境負荷管
    理システムにおいて、施設使用者に伝達・記憶された環
    境負荷量を検査し、その値に応じた施設利用に係わる負
    荷負担を施設使用者に与える個人環境負荷検査手段を備
    えた環境負荷監視施設を加えたことを特徴とする環境負
    荷管理システム。
  9. 【請求項9】 請求項1〜6いずれか記載の環境負荷管
    理システムにおいて、環境負荷量評価手段は、各ユーテ
    ィリティ毎の供給に係わる二酸化炭素排出原単位を基
    に、施設の各ユーティリティ消費量の関数として求める
    計算手段であることを特徴とする環境負荷管理システ
    ム。
JP27042193A 1993-10-28 1993-10-28 環境負荷管理システム Pending JPH07129659A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27042193A JPH07129659A (ja) 1993-10-28 1993-10-28 環境負荷管理システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27042193A JPH07129659A (ja) 1993-10-28 1993-10-28 環境負荷管理システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07129659A true JPH07129659A (ja) 1995-05-19

Family

ID=17486042

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27042193A Pending JPH07129659A (ja) 1993-10-28 1993-10-28 環境負荷管理システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07129659A (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002207791A (ja) * 2001-01-10 2002-07-26 Hitachi Ltd ユーティリティ事業の運営方法及び管理運営システム
JP2003014492A (ja) * 2001-07-03 2003-01-15 Mitsui Constr Co Ltd エネルギー消費管理装置およびその方法
US6532464B1 (en) 1998-06-10 2003-03-11 Nec Corporation Method of assessing environmental load and apparatus of doing the same
JP2006260286A (ja) * 2005-03-17 2006-09-28 Fujitsu Ltd 環境影響評価方法及び装置
US7346459B2 (en) 2000-09-21 2008-03-18 Ricoh Company, Ltd. System and method for providing environmental impact information, recording medium recording the information, and computer data signal
JP2008123487A (ja) * 2006-10-18 2008-05-29 Toshiba Corp 行動予測装置および方法
JP2009211383A (ja) * 2008-03-04 2009-09-17 Kankyo Shiko:Kk 循環資源活用システム
JP2011013755A (ja) * 2009-06-30 2011-01-20 Hitachi Ltd Co2排出量削減支援システム,co2排出量削減社会支援システム及び支援方法
WO2012124225A1 (ja) * 2011-03-15 2012-09-20 株式会社 東芝 エネルギー需要予測装置及び方法
WO2014030349A1 (ja) * 2012-08-23 2014-02-27 日本電気株式会社 エネルギー管理システム、エネルギー管理方法、そのエネルギー管理方法を利用したサーバ装置および端末装置
US9633320B2 (en) 2011-03-15 2017-04-25 Kabushiki Kaisha Toshiba Energy demand prediction apparatus and method

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6532464B1 (en) 1998-06-10 2003-03-11 Nec Corporation Method of assessing environmental load and apparatus of doing the same
US7707085B2 (en) 2000-09-21 2010-04-27 Ricoh Company, Ltd. System and method for providing environmental impact information, recording medium recording the information, and computer data signal
US7346459B2 (en) 2000-09-21 2008-03-18 Ricoh Company, Ltd. System and method for providing environmental impact information, recording medium recording the information, and computer data signal
US7353118B2 (en) 2000-09-21 2008-04-01 Ricoh Company, Ltd. System and method for providing environmental impact information, recording medium recording the information, and computer data signal
JP2002207791A (ja) * 2001-01-10 2002-07-26 Hitachi Ltd ユーティリティ事業の運営方法及び管理運営システム
JP2003014492A (ja) * 2001-07-03 2003-01-15 Mitsui Constr Co Ltd エネルギー消費管理装置およびその方法
JP2006260286A (ja) * 2005-03-17 2006-09-28 Fujitsu Ltd 環境影響評価方法及び装置
JP2008123487A (ja) * 2006-10-18 2008-05-29 Toshiba Corp 行動予測装置および方法
JP2009211383A (ja) * 2008-03-04 2009-09-17 Kankyo Shiko:Kk 循環資源活用システム
JP2011013755A (ja) * 2009-06-30 2011-01-20 Hitachi Ltd Co2排出量削減支援システム,co2排出量削減社会支援システム及び支援方法
WO2012124225A1 (ja) * 2011-03-15 2012-09-20 株式会社 東芝 エネルギー需要予測装置及び方法
US9633320B2 (en) 2011-03-15 2017-04-25 Kabushiki Kaisha Toshiba Energy demand prediction apparatus and method
WO2014030349A1 (ja) * 2012-08-23 2014-02-27 日本電気株式会社 エネルギー管理システム、エネルギー管理方法、そのエネルギー管理方法を利用したサーバ装置および端末装置
JPWO2014030349A1 (ja) * 2012-08-23 2016-07-28 日本電気株式会社 エネルギー管理システム、エネルギー管理方法、そのエネルギー管理方法を利用したサーバ装置および端末装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN109066670B (zh) 一种基于物联网区块链的分布式电源管理方法
CN109066690B (zh) 一种区域性产用电的电源调度方法
JP3881625B2 (ja) 電力需給管理システム
CN102136102B (zh) 针对消费者能源消耗的分析
JP6109631B2 (ja) 情報処理システム
KR101164321B1 (ko) 스마트 포털을 이용한 수요응답 시스템 및 방법
CN102315672A (zh) 充电/放电装置以及充电/放电方法
KR101092507B1 (ko) 실시간 에너지 정보 표시 시스템
JPH07129659A (ja) 環境負荷管理システム
JP2015002588A (ja) 電力消費管理システムおよび方法
EP3771060B1 (en) Power information management system, management method, program, power information management server, communication terminal, and power system
Erenoğlu et al. Resiliency-driven multi-step critical load restoration strategy integrating on-call electric vehicle fleet management services
JP5380504B2 (ja) エネルギー計量システム、エネルギー計量方法
JP5028351B2 (ja) 電力需要誘導方法およびそのシステム
Singaravelan et al. An Overview and Advancement of Electricity Peak Load Saving Methods: A Review
CN106257546A (zh) 管理预付费智能测控终端的方法和预付费智能测控终端
JP2013101569A (ja) 省エネ活動管理装置、省エネ活動管理方法、プログラム
Milligan A chronological reliability model to assess operating reserve allocation to wind power plants
JP2005094891A (ja) 電力不足解消システム
JP4729796B2 (ja) エネルギー管理装置、エネルギー管理方法、エネルギー管理プログラムおよびエネルギー管理プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体
JP2005070959A (ja) 電力需要情報処理システム
CN110826931A (zh) 一种用户侧分布式储能经济性评估系统
Choudhury Demand Forecasting in DHC-network using machine learning models
Oliveira et al. Electronic metering in Brazil: A qualitative analysis for its evolution
JP2018068020A (ja) 電力需要抑制可能量計算装置および方法、電力需要抑制システム