JPH0669885A - マルチローカル光ヘテロダイン検波受信方式 - Google Patents

マルチローカル光ヘテロダイン検波受信方式

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JPH0669885A
JPH0669885A JP4239974A JP23997492A JPH0669885A JP H0669885 A JPH0669885 A JP H0669885A JP 4239974 A JP4239974 A JP 4239974A JP 23997492 A JP23997492 A JP 23997492A JP H0669885 A JPH0669885 A JP H0669885A
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JP
Japan
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local oscillation
oscillation light
light source
frequency
local
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JP4239974A
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English (en)
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Takehiko Suemura
剛彦 末村
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NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 安価な合波器を用いても確実に所望のチャン
ネルを選択受信することができるマルチローカル光ヘテ
ロダイン検波受信方式を実現する。 【構成】 複数の局部発振光源のうち局部発振光源21
から局部発振光源22に切り換える際に、両方の局部発
振光源を発振させ、局部発振光源21の発振周波数を掃
引しながら中間周波数信号を周波数弁別器8に入力し、
この周波数弁別器8の出力電圧を監視することにより信
号光と局部発振光源21の発振光によるビート信号ある
いは局部発振光源21の発振光と局部発振光源22の発
振光によるビート信号を検出し、これらのビート信号が
検出されたときに局部発振光源21の掃引を一旦停止し
て局部発振光源22の発振周波数を掃引し、局部発振光
源22の発振周波数を掃引中に周波数弁別器8の出力電
圧がある値以上に変化したらこの点を局部発振光源21
から局部発振光源22への切り換え点とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コヒーレント光通信に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】光の波としての性質を通信に利用するコ
ヒーレント光通信方式は、直接検波通信方式に比べて大
幅な受信感度改善が可能な上に、高密度な光周波数多重
(光FDM)に適するという特徴がある。この方式で従
来用いられていた光ヘテロダイン検波受信装置は1個の
局部発振光源と、信号光と局部発振光を合波するための
合波器と、この合波光を受信する光検出器と、この光検
出器の出力に現れる中間周波数信号からデータ信号を取
り出すための復調回路などから構成されている。
【0003】このコヒーレント光通信方式には、前述し
たように高密度光周波数多重に適するという特徴があ
る。このため、広帯域光加入者系システムや放送システ
ムに多チャンネル光FDMのコヒーレント光通信方式の
適用が考えられる(例えば、渋谷ほか“コヒーレント光
CATV−10チャンネルFDM伝送実験−”信学技報
OQE88−70)。この場合、受信機側では送信され
た多チャンネルの信号光の中から、所望のチャンネルを
局部発振光の光周波数を調整することによって取り出す
(局部発振光源の発振周波数は、バイアス電流あるいは
温度を変えることにより調整できる)。この場合、局部
発振光源に対しては広い周波数可変範囲が要求される。
通常、コヒーレンントFDM方式の光領域におけるチャ
ンネル間隔は10GHz程度に設定されるから、100
チャンネル程度のシステムを考える場合には全信号光が
占める光周波数帯域は1THzにも達する。この全帯域
を一つの局部発振光源でカバーすることは非常に難し
く、複数の局部発振光源を用いるいわゆるマルチローカ
ル方式が提案されている(例えば特開昭62−3065
53“光ヘテロダイン、ホモダイン検波受信装置”また
は特開平2−282776“光周波数多重伝送システ
ム”)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述した特開昭62−
306553のマルチローカル受信装置は、複数の局部
発振光を光スイッチで切り換えることにより局部発振光
の連続掃引を実現しようとするものであり、例えば複数
個ある局部発振光源同士のビートを検出すると同時に局
部発振光源として利用する光源を切り換えることにより
実現される。この場合、新たに光スイッチを用いなけれ
ばならなくなるうえ、光源の切り換え周波数を検出する
手段(例えば局部発振光源同士のビート信号を検出する
ための合波器と光検出器)も別に設ける必要があるため
コストが高くなる。加入者系のシステムでは特に低コス
トであることが要求される。低コストなマルチローカル
受信機を実現する方式としては、複数の局部発振光を合
波器で合波し、局部発振光源に流す電流をオン、オフし
て使用する局部発振光源を切り換える方式が考えられ
る。前述した特開平2−282776で提案された方式
は、送信光源をn個のグループに分け、各グループがグ
ループ識別信号を送信し、受信部では各グループを担当
する局部発振光源をそれぞれ決めておき、グループ識別
信号により各局部発振光源が受信すべき光多重信号群を
認識するものであり、例えば送信側では、各グループの
もっとも低周波側のチャンネルにグループにより周波数
の異なる低周波のグループ識別信号で強度変調をかけ、
受信側では、重畳されたグループ識別信号の周波数をモ
ニタして該当するグループを確認することにより実現さ
れる。この場合は前述した合波器を用いた受信機を適用
でき、光源の切り換え周波数を検出する手段も必要なく
なるが、送信側にはグループ識別信号を送信する装置
が、受信側にはグループ識別信号を受信する装置が必要
となる。また、送信系に対して固有の受信系を用いる必
要があり、他の方式の送受信系との互換性がないという
問題も生じる。
【0005】そこで本発明の目的は、安価な合波器を用
いたマルチローカル受信機で、局部発振光同士のビート
信号を検出するための特別な装置やチャンネルを識別す
るための信号を付加しなくても確実に所望のチャンネル
を選択受信できるマルチローカル光ヘテロダイン検波受
信方式を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願の第1の発明は、複
数個の局部発振光源から発振した局部発振光を合波器で
合波し、前記複数の局部発振光源に流す電流をオン、オ
フすることにより、使用する局部発振光源を切り換える
マルチローカル光ヘテロダイン検波受信方式において、
前記複数の局部発振光源のうち局部発振光源Aから局部
発振光源Bに切り換える際に、局部発振光源Aと局部発
振光源Bの両方を発振させ、局部発振光源Aの発振周波
数を掃引しながら中間周波数信号を周波数弁別器に入力
し、この周波数弁別器の出力電圧を監視することにより
信号光と局部発振光源Aの発振光によるビート信号また
は局部発振光源Aの発振光と局部発振光源Bの発振光に
よるビート信号を検出し、これらのビート信号が検出さ
れたときに局部発振光源Aの掃引を一旦停止して局部発
振光源Bの発振周波数を掃引し、局部発振光源Bの発振
周波数を掃引中に前記周波数弁別器の出力電圧がある値
以上に変化したらこの点を局部発振光源Aから局部発振
光源Bへの切り換え点とすることを特徴とするマルチロ
ーカル光ヘテロダイン検波受信方式である。
【0007】本願第2の発明は、複数個の局部発振光源
から発振した局部発振光を合波器で合波し、前記複数の
局部発振光源に流す電流をオン、オフすることにより、
使用する局部発振光源を切り換えるマルチローカル光ヘ
テロダイン検波受信方式において、前記複数の局部発振
光源のうち局部発振光源Aから局部発振光源Bに切り換
える際に、局部発振光源Aと局部発振光源Bの両方を発
振させ、局部発振光源Aの発振周波数を掃引しながら中
間周波数信号を周波数弁別器に入力し、この周波数弁別
器の出力電圧が予め定められた第1のしきい値より高く
なる領域および予め定められた第2のしきい値より低く
なる領域の出現パターンを監視し、このパターンが無変
調光同士のビート信号が前記周波数弁別器の周波数弁別
帯域内に入ったときの両領域の出現パターンと一致した
ときに、その点を局部発振光源Aから局部発振光源Bへ
の切り換え点とすることを特徴とするマルチローカル光
ヘテロダイン検波受信方式である。
【0008】
【作用】本発明のマルチローカル光ヘテロダイン検波受
信方式は、局部発振光源同士によるビート信号を検出す
るための特別な装置を付加しなくても、局部発振光源同
士によるビート信号を検出することができるところに特
徴がある。局部発振光源同士によるビート信号を検出す
ることにより、2つの局部発振光の周波数が等しくなっ
ている状態を認識できるため、複数の局部発振光源を切
り換えながら局部発振光の周波数を連続的に掃引するこ
とが可能になる。これにより、チャンネルを識別するた
めの信号を付加しなくても所望のチャンネルを確実に受
信することができる。
【0009】
【実施例】第1の実施例は本願の第1の発明をチャンネ
ル数30の光周波数多重伝送システムに適用したもので
ある。図1に第1の実施例の構成図を示す。図2は第1
の実施例における信号光のチャンネル配置と局部発振光
源の可変周波数帯域を示す図である。30チャンネルの
うちもっとも低周波側のチャンネルを第1チャンネル、
もっとも高周波側のチャンネルを第30チャンネルとす
る。各信号光はビットレート200Mb/s、変調指数
10でFSK変調されており、各チャンネルの光周波数
間隔は20GHzとなるように制御されている。
【0010】図1において30チャンネルの信号光2
は、第1の合波器3で局部発振光と合波される。この局
部発振光は、第1の半導体レーザ21、第2の半導体レ
ーザ22、第3の半導体レーザ23(以下L0.1,L
0.2,L0.3と略記する)から出射された第1の局
部発振光11、第2の局部発振光り12、第3の局部発
振光13を第2の合波器4で合波したものである。L
0.1(21),L0.2(22),L0.3(23)
は温度一定に制御された単電極DFBレーザダイオード
で、注入電流を70mAから100mAまで変化させる
ことにより、図2に示ようにL0.1(21)は20
0.25THzから199.95THz、L0.2(2
2)は200.45THzから200.15THz、L
0.3(23)は200.65THzから200.35
THzの範囲で発振周波数を変化させることができる。
第1の合波器3で合波された信号光2と局部発振光はフ
ロントエンド5でヘテロダイン検波される。フロントエ
ンド5から出力された中間周波数信号は、IFアンプ6
で増幅された後に、2つに分岐されて復調回路7と周波
数弁別器8に入力される。復調回路7では中間周波数信
号をシングルフィルタ検波して復調信号を取り出す。周
波数弁別器8は図3(a)に示すような特性をもってい
るが、IFアンプ6の帯域が0.5GHzから4.5G
Hzであるため、中間周波数信号の周波数に対して周波
数弁別器8から出力される電圧は図3(b)のようにな
る。コントローラ9は周波数弁別器8の出力電圧をモニ
タしながら第1の電流ドライバ31、第2の電流ドライ
バ32、第3の電流ドライバ33を制御する。各電流ド
ライバはコントローラ9に指示された値の電流をL0.
1(21),L0.2(22),L0.3(23)に流
す。
【0011】第1の実施例では、装置の立ち上げ時に局
部発振光源をL0.1(21),L0.2(22),L
0.3(23)と切り換えながら全受信帯域を連続的に
掃引する。局部発振光源の切り換え時に局部発振周波数
が連続になるようにL0.1(21)を掃引するときに
はL0.2(22)も発振させ、L0.1(21)とL
0.2(22)のビート信号が検出されたときに掃引す
る局部発振光源をL0.1(21)からL0.2(2
2)に切り換える。全帯域を掃引しながら局部発振光源
が全チャンネルをどのように分担するかを決めるととも
に、各チャンネルを受信するときに局部発振光源に流す
電流値をメモリに記憶する。チャンネル選択受信を行う
ときには、そのチャンネルを担当する局部発振光源に記
憶した電流値を流す。
【0012】装置の立ち上げ動作の詳細を以下に説明す
る。立ち上げ動作はコントローラ9をリセットすること
により開始される。最初にコントローラ9はL0.1
(21),L0.2(22),L0.3(23)の電流
値をそれぞれ0,100mA,0に設定する。このとき
第2の局部発振光12の周波数は200.15THzと
なっている。続いてコントローラ9はL0.2(22)
の電流値を徐々に減少させる。それにより第2の局部発
振光12の周波数は高調波側に掃引される。掃引中に信
号光2と第2の局部発振光12とのビート信号が周波数
弁別帯域内にはいると周波数弁別器8は図4(a)のよ
うな波形を出力する。この波形が図3(b)と異なるの
は信号光2が周波数偏移量2GHzでFSK変調されて
いるためである。コントローラ9は周波数弁別器8の出
力電圧が0.2V以上になったときに正のピーク、−
0.2V以下になったときに負のピークを検出したと判
断し、負、正、負の順でピークを検出したときに1チャ
ンネルの信号光と局部発振光とのビート信号を検出した
と判断する。コントローラ9は3チャンネル分のビート
信号が検出され、周波数弁別器8の出力電圧が0となっ
たところで第2の局部発振光の掃引を停止する。このと
きの第2の局部発振光12の周波数f1がL0.1(2
1)とL0.2(22)の切り換え周波数となる。本実
施例ではL0.1(21)とL0.2(22)の可変周
波数帯域がオーバーラップする部分に6チャンネルが存
在するので、L0.2(22)の可変周波数帯域の最も
低周波側から3チャンネル分高周波側の点(第10チャ
ンネルと第11チャンネルの間)を切り換え点とした。
また、このときのL0.2(22)の電流値を11とす
る。次にコントローラ9はL0.2(22)の電流値を
I1に保ったまま、L0.1(21)の発振周波数の掃
引を始める。第1の局部発振光11の周波数の掃引が、
第1チャンネルの周波数よりも低い周波数から高周波側
に行われるように、コントローラ9はまずL0.1(2
1)に100mAの電流を流し、徐々に電流値を小さく
していく。最初に第1チャンネルと第1の局部発振光と
のビート信号が周波数弁別帯域内にはいり、正のピーク
が検出されるとコントローラ9はいったん第1の局部発
振光11の掃引を停止し、L0.2(22)の電流を徐
々に減少させて第2の局部発振光を高周波側に掃引す
る。このとき第1の局部発振光および第1チャンネルの
信号光の周波数は変化しないので周波数弁別器8の出力
電圧は変化しない。L0.2(22)の電流を0.1m
A減少させても周波数弁別器8の出力電圧が0.1V以
上変化しない場合、コントローラ9はこのビート信号が
信号光と局部発振光とのビート信号であると判断する。
こうしてコントローラ9はこのビート信号が第1の局部
発振光11と第1チャンネルによるビート信号であると
認識し、チャンネル番号(ここでは1)、担当する局部
発振光源(ここではL0.1)、局部発振光源に流す電
流値をメモリに記憶する。次にコントローラ9はL0.
2(22)に流す電流を元の値I1に戻し、L0.1
(21)の発振周波数の掃引を再開する。掃引中に第2
チャンネルから第10チャンネルが順に周波数弁別帯域
内に入るので、コントローラ9は第1チャンネルのとき
と同様の操作を行い、各チャンネルのチャンネル番号、
そのチャンネルを受信するために用いる局部発振光源
(ここではL0.1)、局部発振光源に流す電流値をメ
モリに記憶する。第10チャンネルが検出された後、周
波数弁別帯域内に第1の局部発振光11と第2の局部発
振光12とのビート信号が現れる。このビート信号の正
のピークが検出されたときもコントローラ9は第1の局
部発振光11の掃引を停止し、第2の局部発振光12の
掃引を行う。この場合、L0.2(22)の電流を0.
1mA減少させるとビート信号の周波数は約1GHz高
くなるので周波数弁別器8の出力電圧は約0.4V低く
なる。したがってコントローラ9はこのビート信号が第
1の局部発振光11と第2の局部発振光12によるもの
であると判断し、この点をL0.1(21)からL0.
2(22)への切り換え点と決定する。こうして第1チ
ャンネルから第10チャンネルがL0.1(21)の分
担となる。
【0013】続いてコントローラ9は、L0.2(2
2)の発振周波数を掃引し、L0.2からL0.3への
切り換え点を決定しL0.2の分担するチャンネルを記
憶する。行う操作はL0.1(21)の場合と同様であ
る。すなわち、第3の局部発振光13の周波数を第20
チャンネルと第21チャンネルの間の周波数f2に設定
し、第2の局部発振光12の周波数を低周波側から高周
波側へ掃引する。ただし、このとき第2の局部発振光1
2の掃引を始める周波数がf1となるようにL0.2
(22)の電流値はI1から徐々に小さくする。掃引し
ながら第11チャンネルから第20チャンネルを検出
し、各チャンネルのチャンネル番号、担当する局部発振
光源(ここではL0.2)、受信する際に局部発振光源
に流す電流値をメモリに記憶する。第2の局部発振光
(12)と第3の局部発振光(13)によるビート信号
が検出されたら、この点をL0.2(22)からL0.
3への切り換え点とし、続いてL0.3の発振周波数f
2から高周波数へ掃引して、L0.3が分担するチャン
ネル(第21チャンネルから第30チャンネル)を記憶
して、立ち上げ動作を終了する。
【0014】チャンネル選択受信は以下のように行う。
チャンネル選択コマンドが入力されるとコントローラ9
はメモリから指定されたチャンネルの情報、すなわち使
用する局部発振光源、局部発振光源に流す電流値を読み
出し、電流ドライバから指定された電流を出力する。続
いて、コントローラ9は周波数弁別器8の出力電圧が0
になるように局部発振光源の電流を制御して中間周波数
を安定化する動作、いわゆるAFC動作に入る。以上の
操作により指定されたチャンネルを選択受信することが
できる。
【0015】第2の実施例は本願の第2の発明をチャン
ネル数30の光周波数多重伝送システムに適用したもの
である。装置の構成、チャンネル配置、局部発振光源の
可変周波数帯域などは第1の実施例と同様である。ま
た、制御方法も局部発振光源の切り換え方法以外は全く
同じであるので、ここでは局部発振光源の切り換え方法
を重点的に説明する。
【0016】第2の実施例では、信号光と局部発振光に
よるビート信号と、局部発振光同士によるビート信号と
を、周波数弁別器8の出力電圧の波形により識別する。
局部発振光の周波数を掃引したとき、周波数偏移量2G
HzでFSK変調された信号光と無変調光である局部発
振光によるビート信号が周波数弁別帯域内にはいると、
周波数弁別器8は図4(a)のような電圧波形を出力す
る。一方、1つの局部発振光の周波数を一定とし、もう
1つの局部発振光の周波数を掃引するとき、2つの局部
発振光同士によるビート信号が周波数弁別帯域内にはい
ると、周波数弁別器8は図4(b)のような電圧波形を
出力する。コントローラ9は周波数弁別器8の出力電圧
が0.2V以上になったときに正のピークを検出し、−
0.2V以下になったときに負のピークを検出する。し
たがって、信号光と局部発振光によるビート信号が周波
数弁別帯域内に入ったときは負,正,負という順でピー
クが検出される。一方、局部発振光同士のビート信号が
周波数弁別帯域内に入ったときは負,正,正,負という
順でピークが検出される。このパターンの違いにより信
号光と局部発振光によるビート信号と局部発振光同士に
よるビート信号を識別できる。
【0017】第2の実施例でも第1の実施例と同様に、
装置の立ち上げ時に局部発振光源をL0.1(21),
L0.2(22),L0.3(23)と切り換えながら
全受信帯域を連続的に掃引する。局部発振光源の切り換
え時に局部発振周波数が連続的に掃引する。局部発振光
源の切り換え時に局部発振周波数が連続になるようにL
0.1(21)を掃引するときにはL0.2(22)も
発振させ、L0.1(21)とL0.2(22)のビー
ト信号が検出されたときに掃引する局部発振光源をL
0.1(21)からL0.2(22)に切り換える。全
帯域を掃引しながら各局部発振光源が全チャンネルをど
のように分担するかを決めるとともに、各チャンネルを
受信するときに局部発振光源に流す電流値をメモリに記
憶する。チャンネル選択受信を行うときには、そのチャ
ンネルを担当する局部発振光源に記憶した電流値を流
す。
【0018】装置の立ち上げ動作について説明する。立
ち上げ動作はコントローラ9をリセットすることにより
開始される。最初にコントローラ9はL0.1(2
1),L0.2(22),L0.3(23)の電流値を
それぞれ0,100mA,0に設定する。このとき第2
の局部発振光12の周波数は200.15THzとなっ
ている。続いてコントローラ9はL0.2(22)の電
流値を徐々に減少させる。それにより第2の局部発振光
12の周波数は高周波側に掃引される。掃引中に信号光
2と第2の局部発振光12とのビート信号が周波数弁別
帯域内にはいると周波数弁別器8は図4(a)のような
波形を出力する。コントローラ9は周波数弁別器8の出
力電圧が0.2V以上になったときに正のピーク、−
0.2V以下になったときに負のピークを検出したと判
断し、負,正,負の順でピークを検出したときに1チャ
ンネルの信号光と局部発振光とのビート信号を検出した
と判断する。コントローラ9は3チャンネル分のビート
信号が検出され、周波数弁別器8の出力電圧が0となっ
たところで第2の局部発振光の掃引を停止する。このと
きの第2の局部発振光12の周波数f1がL0.1(2
1)とL0.2(22)の切り換え周波数となる。本実
施例ではL0.1(21)とL0.2(22)の可変周
波数帯域がオーバーラップする部分に6チャンネルが存
在するので、L0.2(22)の可変周波数帯域の最も
低周波側から3チャンネル分高周波側の点(第10チャ
ンネルと第11チャンネルの間)を切り換え点とした。
また、このときのL0.2(22)の電流値をI1とす
る。次にコントローラ9はL0.2(22)の電流値を
I1に保ったまま、L0.1(21)の発振周波数の掃
引を始める。第1の局部発振光11の周波数の掃引が、
第1チャンネルの周波数よりも低い周波数から高周波側
に行われるように、コントローラ9はまずL0.1(2
1)に100mAの電流を流し、徐々に電流値を小さく
していく。最初に第1チャンネルと第1の局部発振光と
のビート信号が周波数弁別帯域内にはいり、負,正,負
の順番でピークが検出されるので、コントローラ9はこ
のビート信号が信号光と局部発振光とのビート信号であ
ると判断し、このチャンネルが第1チャンネルであると
して、チャンネル番号(この場合は1)、そのチャンネ
ルを受信するために用いる局部発振光源(この場合はL
0.1)、局部発振光源に流す電流値とをメモリに記憶
する。続いて第2チャンネルから第10チャンネルが順
に検出され、同様にしてチャンネル番号とそのチャンネ
ルを受信するめに用いる局部発振光源(この時点ではL
0.1)と局部発振光源に流す電流値とがメモリに記憶
される。第10チャンネルを検出した後、周波数弁別帯
域内に第1の局部発振光11と第2の局部発振光12と
のビート信号が現れる。このときコントローラ9は負,
正,正,負の順でピークを検出するので、このビート信
号が第1の局部発振光11と第2の局部発振光12とに
よるものであると判断し、この点をL0.1(21)か
らL0.2(22)への切り換え点と決定する。こうし
て第1チャンネルから第10チャンネルがL0.1(2
1)の分担となる。
【0019】続いてコントローラ9は、L0.2(2
2)の発振周波数を掃引し、L0.2からL0.3への
切り換え点を決定しL0.2の分担するチャンネルを記
憶する。行う操作はL0.1(21)の場合と同様であ
る。すなわち、第3の局部発振光13の周波数を第20
チャンネルと第21チャンネルの間の周波数f2に設定
し、第2の局部発振光12の周波数を低周波側から高周
波側へ掃引する。ただし、このとき第2の局部発振光1
2の掃引を始める周波数がf1となるようにL0.2
(22)の電流値はI1から徐々に小さくする。掃引し
ながら第11チャンネルから第20チャンネルを検出
し、各チャンネルのチャンネル番号、担当する局部発振
光源(ここではL0.2)、受信する際に局部発振光源
に流す電流値をメモリに記憶する。第2の局部発振光
(12)と第3の局部発振光(13)によるビート信号
が検出されたら、この点をL0.2(22)からL0.
3への切り換え点とし、続いてL0.3の発振周波数を
f2から高周波側へ掃引して、L0.3が分担するチャ
ンネル(第21チャンネルから第30チャンネル)を記
憶して、立ち上げ動作を終了する。
【0020】チャンネル選択受信は以下のように行う。
チャンネル選択コマンドが入力されるとコントローラ9
はメモリから指定されたチャンネルの情報、すなわち使
用する局部発振光源、局部発振光源に流す電流値を読み
だし、電流ドライバから指定された電流を出力する。続
いて、コントローラ9は周波数弁別器8の出力電圧が0
になるように局部発振光源の電流を制御して中間周波数
を安定化する動作、いわゆるAFC動作に入る。以上の
操作により指定されたチャンネルを選択受信することが
できる。
【0021】第1の実施例および第2の実施例では、装
置を立ち上げるときに各局部発振光源が担当するチャン
ネルをグループ分けするため、経年変化などにより各局
部発振光源の可変周波数帯域が変化しても、グループ分
けが変わる(例えばL0.1が第1チャンネルから第1
1チャンネルを担当するようになるなど)だけで、各局
部発振光源の可変周波数帯域がオーバーラップする領域
が十分広ければ問題ない。また、各チャンネルを受信す
る際に局部発振光源に流す電流値も装置を立ち上げると
きに記憶するので正確に所望のチャンネルを選択受信す
ることができる。チャンネルを選択する度にメモリの電
流値を書き換えるようにすれば、さらに正確になる。ま
た、あるチャンネルを受信中に局部発振光源の切り換え
を行うことがないので、復調信号の品質劣化をまねく心
配もない。
【0022】
【発明の効果】以上に説明したように本発明によれば、
安価な合波器を用いたマルチローカル受信機で、局部発
振光同士のビート信号を検出するための特別な装置やチ
ャンネルを識別するための信号を付加しなくても確実に
所望のチャンネルを選択受信することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の構成を示すブロック
図。
【図2】図1の実施例における信号光のチャンネル配置
および局部発振光源の可変周波数帯域。
【図3】図1の実施例における周波数弁別器の特性を示
す図(a)、および図(a)の特性にIFアンプの特性
を加味した特性を示す図(b)。
【図4】信号光と局部発振光によるビート信号が検出さ
れたときと局部発振光同士によるビート信号が検出され
たときの周波数弁別器の出力波形の違いを説明するため
の図。
【符号の説明】
1 光ファイバ 2 信号光 3 第1の合波器 4 第2の合波器 5 フロントエンド 6 IFアンプ 7 復調回路 8 周波数弁別器 9 コントローラ 11 第1の局部発振光 12 第2の局部発振光 13 第3の局部発振光 21 第1の半導体レーザ 22 第2の半導体レーザ 23 第3の半導体レーザ 31 第1の電流ドライバ 32 第2の電流ドライバ 33 第3の電流ドライバ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数個の局部発振光源から発振した局部
    発振光を合波器で合波し、前記複数の局部発振光源に流
    す電流をオン、オフすることにより、使用する局部発振
    光源を切り換えるマルチローカル光ヘテロダイン検波受
    信方式において、前記複数の局部発振光源のうち局部発
    振光源Aから局部発振光源Bに切り換える際に、局部発
    振光源Aと局部発振光源Bの両方を発振させ、局部発振
    光源Aの発振周波数を掃引しながら中間周波数信号を周
    波数弁別器に入力し、この周波数弁別器の出力電圧を監
    視することにより信号光と局部発振光源Aの発振光によ
    るビート信号または局部発振光源Aの発振光と局部発振
    光源Bの発振光によるビート信号を検出し、これらのビ
    ート信号が検出されたときに局部発振光源Aの掃引を一
    旦停止して局部発振光源Bの発振周波数を掃引し、局部
    発振光源Bの発振周波数を掃引中に前記周波数弁別器の
    出力電圧がある値以上に変化したらこの点を局部発振光
    源Aから局部発振光源Bへの切り換え点とすることを特
    徴とするマルチローカル光ヘテロダイン検波受信方式。
  2. 【請求項2】 複数個の局部発振光源から発振した局部
    発振光を合波器で合波し、前記複数の局部発振光源に流
    す電流をオン、オフすることにより、使用する局部発振
    光源を切り換えるマルチローカル光ヘテロダイン検波受
    信方式において、前記複数の局部発振光源のうち局部発
    振光源Aから局部発振光源Bに切り換える際に、局部発
    振光源Aと局部発振光源Bの両方を発振させ、局部発振
    光源Aの発振周波数を掃引しながら中間周波数信号を周
    波数弁別器に入力し、この周波数弁別器の出力電圧が予
    め定められた第1のしきい値より高くなる領域および予
    め定められた第2のしきい値より低くなる領域の出現パ
    ターンを監視し、このパターンが無変調光同士のビート
    信号が前記周波数弁別器の周波数弁別帯域内に入ったと
    きの両領域の出現パターンと一致したときに、その点を
    局部発振光源Aから局部発振光源Bへの切り換え点とす
    ることを特徴とするマルチローカル光ヘテロダイン検波
    受信方式。
JP4239974A 1992-08-17 1992-08-17 マルチローカル光ヘテロダイン検波受信方式 Withdrawn JPH0669885A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016042101A (ja) * 2015-12-03 2016-03-31 オリンパス株式会社 光検出装置、顕微鏡および内視鏡

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016042101A (ja) * 2015-12-03 2016-03-31 オリンパス株式会社 光検出装置、顕微鏡および内視鏡

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Effective date: 19991102