JPH0662387A - ブロック変換により復号化されたディジタル画像の空間濾波の方法及び装置 - Google Patents

ブロック変換により復号化されたディジタル画像の空間濾波の方法及び装置

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JPH0662387A
JPH0662387A JP5114237A JP11423793A JPH0662387A JP H0662387 A JPH0662387 A JP H0662387A JP 5114237 A JP5114237 A JP 5114237A JP 11423793 A JP11423793 A JP 11423793A JP H0662387 A JPH0662387 A JP H0662387A
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Daniel Devimeux
ドゥヴィムー ダニエル
Jean-Claude Jolivet
ジョリヴェ ジャン−クロード
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SAT DE TELECOMMUN SA
Societe Anonyme de Telecommunications SAT
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
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    • H04N19/50Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals using predictive coding
    • H04N19/503Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals using predictive coding involving temporal prediction
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    • HELECTRICITY
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    • H04N19/00Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals
    • H04N19/85Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals using pre-processing or post-processing specially adapted for video compression
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  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
  • Image Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 ディジタル画像の騒乱効果を、ブロック変換
による符号化/復号化の後で、スクリーンにうつす前
に、軽減又は除去する。 【構成】 ブロック変換はブロックBL1, BL2 の境
界領域の画素D,Eについて光度レベルの不連続をもた
らす。これらの不連続を、与えられた境界領域の各画素
Dについて、これに隣接する二つの画素C,Eのレベル
との間でそれぞれ計算された二つの光度傾斜の符号の変
化により検出する。境界領域の画素Dの光度レベルNL
は、隣接の画素の光度レベルとの算術平均の差の絶対値
に等しい不連続の飛びEDから、ブロックBL1 に割り
当てた量子化ピッチに応じて評価される不連続補正率F
CDによって補正する。次に、ブロックBL1 は、隣接
する二つのブロックBL1, BL2 間の符号化/復号化
により生まれた光度レベル差を小さくするために、その
全体を補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ブロック変換による符
号化と復号化をそれぞれ一つの送信端末と一つの受信端
末により受けて作られた数値化動画像の濾波に関わる。
この符号化と復号化の操作は、二つの端末を結ぶ送信線
の情報容量を削減する働きをする。
【0002】
【従来の技術】通信網についての現在の研究は、特に利
用者間の画像の送信に向けられている。そのためには、
現存の通信網のインフラストラクチュアを考慮に入れ
て、限定された幅の周波数帯の送信装置を用いる必要が
ある。例を挙げると、テレビの動画像は毎秒約百メガビ
ットの桁の数値容量を必要とするが、総合サービスデジ
タル通信網(RNIS)に基づくアクセスは毎秒64キ
ロビットの二つのチャンネルを提供するにすぎず、その
一つは音声の送信用であり、他の一つが、この種の応用
においては、画像通信に使われる。典型的には毎秒64
キロビットから1920キロビットの間に入るようなこの種
の小さい通信容量に対しては、送信する画像を圧縮する
ために、より正確に言うと、受信器において動画像を正
確に再生しながら、送信線で送られる情報の量を制限す
るために、送信器と受信器の中に符号化および復号化の
装置が用意されている。この必要に応じるために主に三
つの技術が推奨されている。
【0003】a) 予測による符号化:これは送信器から
受信器に向けて予測の誤差を送るもので、受信器が構成
した画像点にこの予測値を加えるのであり、予測のアル
ゴリズムは送信器と受信器のレベルで同一である;
【0004】b) 変換による符号化:これは、画像平面
の異なる空間の中に画像を表そうとするもので、その目
的は画像の重複的情報と関与的情報を分離し易くし、後
者のみを送信することにある;
【0005】c) 近似による符号化:これは送信された
画像の或る部分から画像の他の部分を導こうとするもの
である。
【0006】この三つの方式は組み合わせて使うことが
でき、かつ、変換、量子化、符号化というそれぞれ三つ
の異なる操作によって行なうものである。
【0007】IEC、CCITT、ISOといった国際
的な標準化組織は、1988年に、予測、動作の補償、およ
びディスクリート・コサイン変換TCD(フーリエ変換
に類似)に基づく静止画像および動画像の符号化の規格
を制定する決定を行った。TCD変換は、良質な情報の
圧縮、実行の容易さ、動画像に関して開発中の規格(ヴ
ィジオフォン(登録商標)、デジタルテレビ、等)との
整合性を提供する。
【0008】ディスクリートコサイン変換は、画素と呼
ばれる画像の各点が、例えば 0から255の間で変化する
光度レベルで表される「視覚」目盛り付けから、同じ大
きさの「変換」目盛り付けに移行することにある。この
種の演算子の実行の複雑さは処理する画像の大きさ
(I.N)(J.N)に応じて増すので、変換は、数値
化された画像の、画素の作る大きさN2 の正方形ブロッ
クの集まり(I.J.)に適用されるが、ここでN,
I,Jは整数であり、(I.N.)と(J.N)は画像
中の画素の行の数と画素の列の数を示している。更に、
ディスクリートコサイン変換は、係数に相関性がない二
次元空間での演算の機能を持つので、画像平面での画素
と変換平面での「画素」の間の相関が最も高いレベル
は、画素が高いレベルの相関を示す画像ブロックを定義
することによって得られるが、それは直観的に、光度、
色等についての特性が大体同じである画像の小領域に事
実上対応することが分かる。典型的には、Nの値は、
8、16、または32に等しい。
【0009】数値化された画像をブロックに切り分ける
ことで、ブロックの境界の付近では、端末の受信器で復
元された画像にモザイク模様となって現れるパラサイト
効果が生じることになる。
【0010】このパラサイト効果は画像がブロック毎に
分かれた感じを与えるが、それは以下の原因によって生
じる:
【0011】−ブロックの境界での光度の不連続、また
は縁の効果。この現象は、周期的スペクトルを得るた
め、つまり有限の数の変換係数を得るために、各ブロッ
クが、変換の際に、無限かつ周期的(対称性の)シーケ
ンスに実質的に変えられてしまうために起きるのであ
り;また、
【0012】−量子化は変換係数に干渉するので、ある
与えられたブロックから隣接のブロックへの量子化の誤
差から生じるブロック間雑音。
【0013】単に説明のためであるが、図1Aと1Bは
一つの画像中の相次ぐ二つの正方形ブロックBL1 とB
L2 を示し、各ブロックは、送信器によって送られ、受
信器によって復元されるN2 =64個の画素を有するも
のとする。画像は黒白を想定している。太線で描かれた
閉じた曲線CFは、目で認められたブロックの黒い画素
の集合の輪郭を示している。ルーペLOは、図1Aとの
比較において、図1Bではパラサイト効果により曲線の
連続性が切断されていることを示している。この画像全
体のレベルでどんな効果が生じるかは、直観的に見て取
れるであろう。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、数値化動画
像または数値化静止画像の中のパラサイト効果を、画像
をブロック変換により符号化および復号化した後、そし
てそれを例えばテレビモニターで映像化する前に、軽減
すること、更には取り除くことを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】このために、画素N×N
個からなるブロックの変換と量子化による符号化と復号
化の後に得られる数値化画像の濾波方法で、そこでは復
号化されたブロックは平行なN個の、それぞれの光度レ
ベルを持つ画素の区間から成り、各ブロックは隣接のブ
ロックからそれぞれの境界によって行においても列にお
いても分離されているものとする方法は、隣接のブロッ
クと境界により分離された、ある与えられたブロックの
各半区間について、以下の段階を持つことを特徴とす
る:
【0016】−当該境界領域の画素に隣接する二つの画
素のそれぞれのレベルに依存する、光度レベルの二つの
ディスクリートな傾斜の符号が逆である場合は、当該境
界領域の当該半区間の画素についての光度レベルの不連
続の検出、
【0017】そして、上記の二つの傾斜の符号が逆であ
った場合への対応として、
【0018】−境界領域の画素の光度レベルと隣接の画
素の光度レベルの算術平均の差の絶対値に等しい不連続
の飛びの大きさの評価、および
【0019】−当該境界領域の画素のレベルが当該算術
平均を上回る場合は、上記の不連続の飛びおよび上記の
与えられたブロックの変換による符号化と復号化に用い
られる量子化ピッチに依存する不連続補正率を、当該光
度レベルから減算することにより、また同様に、当該境
界領域の画素のレベルが当該算術平均を下回る場合は、
当該不連続補正率を、境界領域の画素の当該レベルに加
算することにより行う、境界領域の画素の光度レベルの
補正。
【0020】本方法のこれらの第一の段階は、隣接する
二つのブロックの正に境界で、ピークなどの光度レベル
の差を軽減するのに寄与する。
【0021】後に好ましい製作例の記述の中に見るよう
に、光度レベルは、カラー画像のビデオ成分信号の一
つ、例えば輝度や色光度などに関係する。実際には、本
発明の方法は、全てのビデオ成分信号に適用される。
【0022】特に、この方法の第一の段階に続いて、隣
接する二つのブロックの境界の両側で画像の連続性を改
善する、つまりそのようにして隣接する二つのブロック
間の量子化の誤差を防ぐ第二の段階が来る。
【0023】第二の段階は、境界により分離された、異
なる量子化ピッチを割り当てられた、与えられた二つの
隣接ブロックの、同一直線上にある半区間の各対につい
て、以下から成り立つ:
【0024】−各半区間について行われる、当該境界領
域の画素の補正されたレベルが当該境界領域画素に隣接
する画素の光度レベルを上回る場合は、当該半区間の当
該境界領域の画素の不連続を補正された光度レベルと、
補正された当該画素のレベルと当該半区間の中の補正さ
れた当該画素に隣接する画素の光度レベルの差の半分の
和に等しく、また同様に、当該区間の当該境界領域画素
の補正された当該レベルが、当該半区間の当該境界領域
画素の当該隣接画素の当該レベルを下回る場合は、当該
区間の当該境界領域画素の補正された当該レベルと上記
の差の半分の差に等しい、当該境界での架空の光度レベ
ルの評価、
【0025】−二つの半区間について評価した二つの架
空光度レベルの差に等しい、区間の飛びの大きさの評
価、
【0026】−上記の区間の飛びの大きさおよび隣接す
る二つの当該ブロックの変換による符号化と復号化に用
いられる当該量子化ピッチに応じた、区間補正率の決
定、および
【0027】−当該半区間の一方に関する架空光度レベ
ルが他方の半区間に関する架空光度レベルを上回る場合
は、二つの半区間の境界からの当該画素の距離の大きさ
に比例した漸減係数を加重したブロック補正率を減算す
ることにより、また同様に、上記の一方の半区間に関す
る架空光度レベルが上記の他方の半区間に関する架空光
度レベルを下回る場合は、上記の係数を加重した区間補
正率を加算することにより行う、二つの当該半区間の各
々の画素のレベルのブロック補正。
【0028】本発明による復号化された数値化画像の空
間処理は、ブロックの行も列も、ブロックの区間として
同じ様に扱うことができる。
【0029】画像の空間処理は、水平方向にも垂直方向
にも行われる。
【0030】そこで、本方法は以下を含む:
【0031】先ず、画像の区間の各ブロックを平行移動
して、当該ブロックの対角線上を対角線半分だけ平行移
動されたブロックにし、次に、第一の補正されたブロッ
クを作るために、上記の第一段階に適合した一連の段階
を、この平行移動されたブロックの各行を構成する、ま
た同様に各列を構成する二つの半区間の各々に対して行
うこと、および
【0032】上記の第二段階に適合した一連の段階を、
上記の平行移動されたブロックの各列を構成する、また
同様に各行を構成する二つの半区間の各々に対して行う
こと。
【0033】本発明は、また、本方法を適用するための
数値化された画像の濾波装置にも関わる。
【0034】濾波装置が少なくとも本方法の第一の段階
を利用する時、装置は以下を含む:
【0035】復号化されたブロックを、復号化されたブ
ロックの対角線上を対角線半分だけ平行移動して、平行
移動されたブロックにするための入力手段で、この平行
移動されたブロックは、その各々の中に含まれる区間を
シリーズに作るために、復号化されたブロックの境界に
対応する横と縦の対称軸を持ち、
【0036】平行移動された各ブロックの各区間の半区
間に関する不連続の飛びの大きさを連続的に評価するた
めの第一の手段、
【0037】平行移動された当該ブロックの半区間につ
いて、不連続の飛びと復号化されたブロックの量子化ピ
ッチに応じて、不連続補正率と不連続の飛びの符号を決
定するための第一の手段、
【0038】および決定された率と符号に応じて、平行
移動された当該ブロックの区間を補正し、第一の補正さ
れた区間にするための第一の手段。
【0039】濾波装置が本方法の第二の段階も利用する
時、装置は以下を含む:
【0040】当該ブロックの第一の補正された区間に関
して、ブロックの飛びの大きさを連続的に評価するため
の第二の手段、
【0041】第一の補正された区間について、ブロック
の飛びと当該量子化ピッチに応じて、ブロック補正率と
ブロックの飛びの符号を決定するための第二の手段、
【0042】およびブロック補正率とブロックの飛びの
符号に応じて、第一の補正された区間を補正し、第二の
補正された区間にするための第二の手段。
【0043】特に、濾波装置の費用を節減するように、
第一と第二の決定手段を一つにすることができる。する
と、濾波装置は、不連続の飛びとブロックの飛びを多重
化し、多重化された飛びを、一つにした決定手段に印加
するための第一の手段を含み、この決定手段は多重化さ
れた不連続補正率とブロック補正率を上記の第一と第二
の補正手段に送信する。
【0044】濾波装置が画像の中のパラサイト効果を、
行についても列についても補正する時、濾波装置は、平
行移動されたブロックの列、また同様に行から成る第二
の区間に関する評価、決定、および補正を行うための第
二の手段の第二の組を含み、この第二の組は、平行移動
されたブロックの行、また同様に列から成る第一の区間
に関する上記の第一の手段を含む第一の組に類似してお
り、また、第二の組は第一の組の後で働く。
【0045】画像ブロックの行と列を同時に処理するこ
の後者の濾波装置の費用をさらに節減するために、飛び
を評価するための第一と第二の手段を一つにすることが
でき、また、補正率を決定するための第一と第二の手段
を一つにすることができる。この場合、装置は、第一の
組を出る補正された区間の各ブロックを並べ替え、並べ
替えられたブロックにするための第一の手段、平行移動
されたブロックと並べ替えられたブロックを多重化し、
多重化されたブロックを第二の組に印加するための第二
の手段、および第二の組で作られた補正されたブロック
を並べ替えるための手段、を含む。
【0046】
【実施例】図2を参照すると、従来の技術による数値化
動画像の送信の連鎖は、例えば二つの遠隔の使用者グル
ープ間で利用される VISIOREUNION (登録商標) 型のテ
レビ会議の枠内では、基本的に、カメスコープ或いはカ
メラ1、アナログ/数値化カラー変換器2、変換による
符号化器3、送信線LT、復号化器4、数値化/アナロ
グカラー変換器6、およびカラーテレビモニター7を含
む。カメラ1は、撮影された動画像を表現する輝度成分
Lと二つの組み合わされた色光度成分に関するアナログ
ビデオ信号を作る。輝度成分および交互になった色光度
成分は、変換器2において、各画素について、所定のテ
レビ規格に従ってサンプルされて各8ビットの2語にさ
れ、符号化器3の方へ送信される。符号化器は数値化さ
れた二つのビデオ成分の各々をシリーズに処理するが、
その前に予め、(I.N)(J.N)個の画素を持つ画
像を、図3に示すように、画素(N×N)個から成る正
方形ブロック複数個(I.J)に切り分けておく。実際
には、色光度成分の交互サンプリングの周期性は輝度成
分のそれの半分に等しいことが分かっているので、色光
度ブロックは各々、4つの輝度ブロックに対応する。予
め切り分けておくことで、次にブロックに対して行われ
る変換の処理が簡単になる。従って、この変換の操作は
各ブロックに対して別々に行われる。変換により得られ
る係数が次に量子化され、次に符号化されて送信線LT
で送られる。
【0047】符号化器3で行われる操作と逆の操作が、
今度は復号化器4で実施される。人間のサイコビジュア
ル限界を考慮した周波数で、復号化器は、当初撮影され
た画像に対応する復元された数値化動画像の画素を作
る。これらの数値化画素は、変換器6により3つのアナ
ログビデオ信号に変換され、テレビモニター7のスクリ
ーン上に復元された画像の形で映像化される。
【0048】本発明の濾波装置5は、復号化器4の出力
と数値化- アナログ変換器6の入力の間に挿入され、各
復元画像の、数値化画素から成るブロックを受信する。
【0049】簡明化のために、濾波装置についての以後
の記述では、3つのビデオ成分信号のうちの一つだけ、
即ち、輝度信号だけを考慮する。実際には、3つの成分
信号を、本発明の濾波装置3個で平行に濾波することが
できる。濾波する信号を以後「ビデオ成分信号」と呼ぶ
ものとする。同様に、N=8とし、画素(I.N)
(J.N)個から成る画像を画素N2 個の正方形ブロッ
ク複数個に切り分けた場合についてだけ記述するが、例
えば16×16個の画素から成るブロックにするなど、
他の切り分け方も本発明の範囲内で可能である。このよ
うに、説明の中では、また、ブロック変換による符号化
に適合して、当初の各画像を(8×8)個の画素から成
る、つまり各々が各8画素の8本の行区間、或いは同様
に8本の列区間を含む正方形ブロックに切り分ける。隣
接する二つのブロック間の境を「ブロック境界」と呼
ぶ。これらの定義は図3に明示されている。
【0050】図4と5を参照すると、本発明の画像濾波
方法を構成する第一の段階の組は、隣接するブロックの
境界での光度の不連続に関わる。
【0051】図4は二つの半区間の振幅レベルの空間分
割を示すが、二つの半区間は連結した二つのブロックB
L1 とBL2 を分ける境界FR12の両側で同一直線上
にあり、また各半区間はN/2= 4個の画素A,B,C,
D、或いはE,F,G,Hを含む。実際には、これらの
半区間は行の半分二つ分、或いは列の半分二つ分であ
り、画像の一本の行の、また同様に一本の列の連続する
2(N/2)= 8個の画素に対応する。ブロック変換によ
る符号化に関係する不連続の欠陥は、主に、二つのブロ
ックの区間を分ける境界のところに現れる。横座標軸
は、画像の区間の任意の画素の中心点から原点0までの
距離Xを示す。この画素は画像の基本正方形d×dに対
応するが、ここでdは当該区間の二つの相次ぐ点の間の
距離である。縦座標軸はビデオ成分信号の光度レベルN
Lに関係し、問題にされている二つの半区間の画素につ
いては、例えば0から (28−1)=255 の範囲で量子化さ
れている。このようにして、光度レベルのディスクリー
トな表現が得られる。各画素の中心点A,B,C,D,
E,F,G,H間の距離は、画素の一辺の長さに等し
い。簡明化のために、本発明の方法のこの第一の部分に
ついて、各点に、対応する画素を割り当てるものとす
る。
【0052】ブロック境界FR12の点DとEの間で、
隣接する二つのブロックの二つの半区間を分離する輝度
の「破れ」が現れる。この破れは、実際には、点Dと点
Dの隣の点Cおよび点Eの間でそれぞれ計算した、二つ
のディスクリートな光度傾斜の間の符号の変化に対応す
る。事実、点Dと一つ前の点Cの光度レベルNLの差
は、OXの方向に沿って正であり、点Eと一つ前の点D
の光度レベルの差は、OXの方向に負である:
【0053】 NL(D)− NL(C)>0 NL(E)− NL(D)<0。
【0054】他の例では、点Dでのレベルが点CとEで
のレベルを下回ると、境界FR12での不連続は、一つ
前の不等号とそれぞれ逆向きの不等号となって表れるこ
とがある。
【0055】この光度の不連続を取り除くためには、境
界領域の画素Dの光度レベルを画素CおよびEの光度レ
ベルに対して線型にすること、つまり点Dについて、図
4の画素D’に相当する新たな光度レベルを計算するこ
とが先験的に必要であろう。この場合、画素Dを画素
D’とした新たな光度レベルを得るためには、境界領域
の画素Dに隣接する二つの画素CおよびEの光度レベル
の算術平均を計算するだけでよい:
【0056】 NL(D’)=(NL(C)−NL(E))/2。
【0057】不連続画素の線型化によるこの単純なアプ
ローチは、画像の申し分ない濾波には十分でないが、そ
の理由は、以下に想起される変換による符号化という方
法に関わるいくつかの特徴にある。既に述べたように、
変換の操作は、各画像ブロックの空間表現に、他の型の
表現、例えばディスクリートコサイン変換(TCD)の
場合には周波数による表現を割り当てることにある。
【0058】送信容量の削減を目的としたこの画像変換
の後に、当該ブロックの振幅の大きすぎる係数を制限す
るための振幅の峰切りと、振幅の小さすぎる係数を排除
するための閾値決めからなる量子化が実施される。これ
らの両極端の間に、変換表現の係数に対して、一様な線
型の量子化が適用される:このように、送信するべきブ
ロックの変換された係数の量子化には線型の量子化ピッ
チQZが用いられる。
【0059】しかしながら、この量子化ピッチQZは、
画像の動的展開および希望する空間的な細かさに応じて
修正される。言い換えれば、量子化ピッチは同一画像内
においてブロックごとに変えられるし、同じ場所にある
同じブロックでも画像ごとに変えられる。事実、ディス
クリートコサイン変換表現の中の係数は、画像の復元に
おいて、輪郭や全体の形に関しても画像の細かさや「組
織」に関しても、各々が「役割」を持つ。このように、
二つのブロックBL1 とBL2 の量子化ピッチQZ1 と
QZ2 は、画像の動的展開に応じて、また、送信容量の
制限に応じて修正される。既知のように、各画像ブロッ
クの量子化ピッチは、当該ブロックの選択された量子化
された係数と一緒におよびその前に、符号化器3から復
号化器4の方へ時系列多重化によって送信され、復号化
器の中で当該ブロックを復元する。
【0060】再び図4を参照すると、もし量子化ピッチ
が小さければ、境界領域の当初の画素Dの光度レベル
と、先に計算で点D’になったような線型性により補正
された画素の光度レベルとの差に等しい不連続の飛びE
Dは、EDの値が小さい場合のみ、不連続の実際の誤差
を表すことになるだろう。逆に、この飛びEDの値が大
きい場合、相変わらず小さな量子化ピッチが使われてい
るとすると、これらの大きな不連続の値は、符号化に起
因する不連続の誤差ではなく、画像(輪郭、等)の中の
光度の実際の「破れ」を表していることになる。
【0061】要するに、この第一の段階の組について、
本発明は不連続による光度の破れの検出を推奨するわけ
であり、それは、二つのブロックBL1 とBL2 の境界
領域の画素DとEの各々について、それぞれ、各自に隣
接する二つの画素との二つのディスクリートな光度傾斜
〔NL(D)−NL(C)〕と〔NL(E)−NL
(D)〕、〔NL(F)−NL(E)〕と〔NL(E)
−NL(D)〕を計算することによって検出するのであ
る。もし与えられたブロックの境界領域の画素について
計算した二つの傾斜の値が逆の符号を持つことになれ
ば、不連続が存在する。この演算は、画素を構成するブ
ロックの区間の向きに、即ち、例えば行の左から右への
走査、または列の上から下への走査によって行う。不連
続がある場合、境界領域の画素Dの光度レベルとこの境
界領域の画素Dに隣接する画素EとCの光度レベルの算
術平均NL(D’)=〔NL(E)+NL(C)〕/2
の差の絶対値を計算する。この絶対値の計算で、不連続
の飛びの大きさEDが与えられる。この不連続の飛び
に、当該ブロックの符号化と復号化に用いられる量子化
ピッチQZに応じた不連続補正率FCDを割り当てる。
【0062】参考までに、図5に示した二つの曲線CQ
PとCQGは実験的に得られたもので、関数FCD(E
D)を表す。二つの曲線CQPとCQGは、それぞれ、
量子化ピッチの値が大きい場合と小さい場合に対応す
る。ブロックBL1 とBL2 の量子化ピッチQZ1 とQ
Z2 が小さければ小さい程、不連続の誤差EDは、先に
明らかにしたように、画像の自然の状態に近い状態を表
すだろう。このように、不連続な境界領域の画素Dの光
度レベルは、当初に計算された不連続の誤差EDに依存
する割り当てられた不連続補正率FCDによって補正さ
れる。より正確に言うと、この、不連続の誤差EDに割
り当てられた、量子化ピッチに応じて選択された不連続
補正率FCDが、境界領域の点Dのレベルと隣接点Cと
Eの平均レベルの差の符号に応じて、不連続な境界領域
の画素Dの光度レベルに加算または減算される。つま
り、
【0063】NL(D1 )=NL(D)+kD . FCD
(ED)であり、もしNL(D)>NL(D’)なら
ば,kD = 1、NL(D)<NL(D’)ならば,kD
=−1 である。
【0064】図5では、図示した曲線CQPとCQGは
完全に受容できる画像の補正結果を与えられているが、
各々が3本の線分から構成され、3本の線分は軸EDと
共にED=0に対応する原点OD'から台形を形成してい
る。例えば曲線CQPは、
【0065】点0から始まり、横座標の点ED1 で終わ
る、正の勾配を持つ第一の線分P1、
【0066】横座標軸に平行で、横座標の点ED1 とE
D2 の間に含まれる、P2 =0の勾配を持つ第二の線
分、および、
【0067】P3 <P1 で、横座標の点ED2 から始ま
る、負の勾配を持つ第三の線分P3、を含む。
【0068】各量子化ピッチQZに、勾配P1 のための
2ビット語、横座標ED1 のための6ビット語、勾配P3
のための2 ビット語、および横座標ED1 のための 6
ビット語を含む16ビット語が対応し、これが補正曲線を
導いてくれる。後で見るように、補正パラメーターの16
ビット語は、ブロック量子化ピッチでアドレスづけされ
るテーブルメモリーの中に含まれている。実際には、P
1 とP2 は4種類の値、例えば 1/4、1/2 、1 、2 をと
ることができる。
【0069】図4では、条件付き不等式NL(D)>N
L(E)>NL(F)はブロックBL2 の点Eに不連続
がない、つまり補正の必要がなく、E=E1 を意味する
ことに注意しなければならない; 逆に、もしN(E)<
NL(F)ならば、点Eは点E1 に補正されるだろう。
【0070】復元画像に現れる不連続の効果に加えて、
一つのブロックから隣接ブロックへの量子化の誤差に起
因する「ブロック効果」もある。このブロック効果は隣
接ブロック間の光度平均値の不連続という形で表れる。
一つのブロックの画素N×N=64個の光度レベルのこ
の平均値は、当該ブロックの変換表現の中では低周波数
成分を表す第一の係数によって指摘されることを想起さ
せる。隣接する二つのブロック中で同じ次数のそれぞれ
の二つの係数間の小さな差が、当該ブロックの符号化に
対して異なる量子化レベルを生むことがある。すると、
復号化の後、この隣接する二つのブロックは、符号化器
から復号化器へ送信されたそれぞれの量子化レベルに応
じた異なる平均光度レベルで現れる。
【0071】本発明の濾波方法のこの第二の段階の目的
は、このブロック効果を軽減すること、つまり、実際問
題としては、本発明による濾波の後に復元された画像
に、隣接ブロック間の光度の「自然な連続性」を課すこ
とにある。このブロック効果は量子化ピッチが大きいほ
ど、或いは、隣接する二つのブロックに関係する量子化
ピッチの差が大きいほど目立つようになる。
【0072】本方法のこの第二の段階は、先と同様、ブ
ロック境界で分けられた隣接する二つのブロックの画素
の半区間の各々、行の半分二つまたは列の半分二つに関
わり、以下に、図6の光度レベルのダイヤグラムを参照
しながら説明される。
【0073】本方法のこの第二段階について空間濾波の
細かさに重点を置くために、また、隣接するブロックB
L1 とBL2 の中の同一直線上の二つの半区間の8つの
点AからDとEからHは、先の第一段階で対応する画素
に故意に割り当てた、当該画素の想像上の中心点である
ことが分かっているので、ブロックBL1 とBL2 の境
界FR12上に置いた二つの想像上の点XとYの、全く
架空の二つの光度レベルを「予測する」ことを提案す
る。これは、画素をベースにした画像のディスクリート
な表現を、現実に対応する連続表現(点)に移し換える
という形で行われる。従って、各画素は所定の長さd
(画像精細度)の辺を持つ正方形なので、不連続を補正
された、ブロック境界FR12の境界領域の各画素D1
,E1 について、この境界領域の画素と、このブロッ
クの同じ区間の隣接の画素C,Fの間の光度レベルの差
を計算する。境界領域の画素とは、本方法の第一段階に
よって不連続を補正された画素D1 とE1 である。境界
領域の画素、例えばD1 の光度レベルに、上記の差の半
分を差の符号に応じて加算または減算し、予測によっ
て、ブロック境界の架空の点Xの光度レベルを得るが、
それは、画素D1 の想像上の中心点と境界の間の距離
は、画素の1辺の長さの半分d/2に等しいからである。
この操作は、例えば画素D1 について、次の式で表され
る:
【0074】 NL(X)=NL(D1 )+〔NL(D1 )−NL(C)〕/2。
【0075】二つの架空の点XとYについての二つの光
度レベルNL(X)とNL(Y)が、このようにして、
境界領域の二つの点D1 とE1 から得られる。図6に表
した境界領域の画素(または点)D1 とE1 は、ブロッ
ク境界での不連続を処理された画素である;│NL
(X)−NL(Y)│に等しいブロックの飛びEBは二
つの半区間の合計によるものである。何故ならそれは、
二つのブロックのそれぞれの二つの平均成分間の量子化
の誤差に対応するからである。
【0076】この考えは熱力学との類推によって明確に
できる。熱い物体と冷たい物体の二つ(異なる平均光度
レベルを持つ二つの半区間)を接触させると、物体を構
成する点(画素)の一つひとつにおける、物体の接触面
(ブロック境界)からの距離に比例した温度の変化によ
って、二つの物体の温度(画像)の均質化が起きる。画
像については、二つの半区間の間で、画像にとって自然
な(ブロックの自然な暗さ、等)平均光度差に達した時
点でこの類推は止まらなければならない。
【0077】本方法の第一の段階と同様に、ブロック境
界の二つの架空の点の光度レベルの差NL(X)−NL
(Y)に等しいブロックの飛びEBが、もし量子化ピッ
チQZが小さいのに大きな値に達するなら、ブロックの
飛びは量子化のせいだけではなく、きっと画像中の自然
な要素の一つ(暗さ)であるに違いない。
【0078】このようにして、このブロックの飛びEB
に、ブロックBL1 とBL2 の当該半区間用のブロック
補正率FCBが、これらのブロックのそれぞれの量子化
ピッチQZ1 とQZ2 に応じて割り当てられる。この、
図5に参照として示したものに大体類似した曲線は、各
ブロックの飛びEBに二つの量子化ピッチに応じて選択
されたブロック補正率FCBを割り当てるために、実験
的に得られたものである。熱力学との類推によって明ら
かにしたように、画像の自然な均質化は、このブロック
補正率FCBに、当該画素の境界FR12からの距離の
大きさに比例して漸減するそれぞれの係数を加重して得
られる。加重した様々なブロック補正値を、二つの半区
間のそれぞれの画素に、境界領域の画素D1 とEの光度
レベルNLの差の符号に応じて加算または減算する。
【0079】例としては、図6に示したように、加重係
数は、一半区間のそれぞれの4つの画素D1,C,B,お
よびA;E1,F,G,およびHについて、7/16,5/16,
3/16,および 1/16 である。図6の対応する加重された
点の縦座標D2,C2,B2,およびA2 ;E2,F2,G2,およ
びH2 は、ブロック効果を補正した後に得られた光度レ
ベルを表す。
【0080】今度は、本発明の方法の上記の第一段階と
第二段階を適用するための数値化された画像濾波装置
を、図7、8、および9を参照しながら説明する。
【0081】上述の本発明の方法によると、本方法の段
階は、変換による符号化のために画像の中で切り取られ
たN2 =8×8個の画素を持つブロックの境界に関して
適用され、更に正確に言うと、境界の両側の行または列
の画素2個と画素4個を持つ群に関して適用される。図
7によると、各ブロックBLi,j は隣接する4つのブロ
ックBLi,j-1 、BLi-1,j 、BLi,j+1 、およびBL
i+1,j に接し、かつ、4つの境界FRj-1 、FRi-1
FRj 、およびFRi によってそれらからそれぞれ切り
離されていることが示される。ここでiとjは、それぞ
れ、1とiおよび1とjの間に含まれる整数とする。対
応する境界で二分された半行ずつの各対と半列ずつの各
対に対して本発明の濾波処理を行うために、当初の正方
形ブロックBLi,j を、図7に矢印FTで示すように、
ブロックの対角線の方向の一つに沿って、ブロックの対
角線の長さの半分に等しいピッチだけ平行移動し、平行
移動正方形ブロックBTi,j に変換する。当初のブロッ
クBLi,j の境界は、平行移動されたブロックBTi,j
の中央の横軸と縦軸になる。図8は平行移動されたブロ
ックBTi,j を更に詳しく示すが、このブロックは8×
8=64個の画素から構成され、つまり、8個の画素L
1 からLIN を持つ8つの行区間と8個の画素CO1
からCON を持つ8つの列区間のマトリックスであり、
その横軸と縦軸FRi とFRj は当初のブロックBL
i,j の直交する二つの境界に対応する。
【0082】図9に示すように、本発明の空間濾波装置
5は、ブロック平行移動回路10、第一のマルチプレク
サ11、不連続の飛び計算回路12、第二のマルチプレ
クサ13、モジュール計算回路14、テーブルメモリー
16と組み合わせた補正率計算回路15、不連続補正回
路17、ブロックの飛び計算回路18、第一の遅延回路
19aおよび二つの第二の遅延回路19bと19c、行
のブロック補正回路20と列のブロック補正回路22、
および二つのブロック並べ替え回路21と23を含む。
【0083】この濾波装置が相対的に複雑になるのは、
画像中で平行移動されるブロックの各々に、行と列の二
次元処理を行うからである。事実、図4と5の不連続の
補正や図6のブロックの補正は、平行移動されたブロッ
クの行区間と列区間の各々に対して実施される。
【0084】復号化器4(図2)で復元された数値化さ
れた各画像は、画素の数値化信号の形で濾波装置の入力
ENに印加される。この入力ENは実際には8線のバス
で、このバスは、復元された数値化ブロックBLi,j
数値の形で表すN=64個の連続する平行な画素の8ビッ
ト語の群を、回路10の入力に印加する。濾波装置に含
まれる全ての回路は数値化回路であり、復号化器4に接
続されるタイムベース(図には表されていない)を経由
して、特に、画素の語の周期、画素8個を持つ区間の周
期、各ブロックの初めと終わり、各画像の初めと終わ
り、および当初のブロックの量子化ピッチを知らせる各
種のクロック信号によって制御される。回路10は復元
された画像の中でブロックBLi,j の平行移動を行い、
8×8個の画素からなる平行移動されたブロックBT
i,j にする。平行移動されたブロックBTi,j はブロッ
ク変換による符号化と復号化のために画像を切り離した
際のブロックの境界に対応する横軸と縦軸をもつ。回路
10は、出力で、平行移動されたブロックの8本の行の
各々の8個の画素のそれぞれのために、光度レベルの8
つの語を作る。
【0085】濾波装置5の平行移動されたブロックに関
する働きのサイクルが以下に詳述されるが、それは、本
発明の二組の段階を持つ方法に適合して、平行移動され
たブロックBTi,j (図8)中の行区間LI1 からLI
N の各々について、次に列区間CO1 からCON の各々
について、連続する二つの段階に分解される。
【0086】濾波装置の単純な製作例では、装置は、N
個の行区間の補正率FCDL とFCBL (羃数“L”は
行に関する補正を示す)を連続して計算し、その結果に
応じて当該行区間を補正し、第一の補正されたブロック
を構成する第一の補正された区間にするための第一の手
段、次に、第一の補正されたブロックから来るN個の列
区間の補正率FCDC とFCBC (羃数“C”は列に関
する補正を示す)を連続して計算し、第二の補正された
ブロックを構成する第二の補正された区間にするための
第二の手段、をシリーズに含む処理の連鎖を含めばよい
であろう。
【0087】この種の製作例では、二つの計算・補正手
段が含まれるが、それらはブロックの処理の二次元性を
考慮すると同一である。濾波装置の費用を節減するため
に、図9の製作例は、行区間と列区間の両方に使える一
つの計算・補正手段しか含まない。この計算・補正手段
は、基本的には、補正率の計算に関する回路12から1
8によって構成される。しかしながら、行区間の集合、
次に列区間の集合を順次処理するには、二つの条件が課
せられる。
【0088】第一の条件は、平行移動されたブロック中
で全ての行区間の補正が終了した後、全ての列区間の補
正を始める前に、第一の補正されたブロックの列が行と
同様に回路12から18へシリーズに印加されるように
するために、第一の補正されたブロックを並べ替えるこ
とである。ブロック補正率FCBL を用いた行区間の最
終的補正は回路20で行われ、第一の補正されたブロッ
クの並べ替えは回路21で行われる。同じく、回路22
は第一の補正されたブロックの、行に並べ替えられた列
を補正し、回路23は、行に並べ替えられた全ての列の
補正の後、第一の補正されたブロックの行を第二の補正
されたブロックの列に並べ替え、このブロックが入力時
の平行移動されたブロック、但し行と列の補正が済んだ
ものに対応するようにする。
【0089】第二の条件はブロックの処理時間による
が、この処理時間は、先験的に、入力で平行移動された
ブロックBLi,j のN個の行区間の送信時間の少なくと
も2倍に等しい。何故なら、N個の行区間が処理され、
次にN個の列区間が処理されるからである。言い換えれ
ば、ブロックBTi,j のN個の行区間が入力され処理さ
れた後、次のブロックBTi,j+1 のN個の行区間がブロ
ック平行移動回路10から送信されるということであ
る。このために、第一のマルチプレクサ11が濾波装置
内に設けられ、ブロックBTi,j に関する、回路21か
ら来る、第一の補正されたブロックの、行に並べ替えら
れたN個の列区間と、回路10から来る次のブロックB
i,j+1 のN個の行区間を二つずつ多重化するようにな
っている。このように、与えられたブロックBTi,j
ついて、回路10により送信されるブロックBTi,j
N個の行区間が回路12から18と回路20によって補
正される間に、並べ替え回路21により送信される、一
つ前のブロックBTi,j-1 の、行に並べ替えられたN個
の列区間が回路12から18と回路22によって補正さ
れる;次に、類似の仕方で、並べ替え回路21により送
信される、上記の与えられたブロックBTi,j の、行に
並べ替えられたN個の列区間が回路12から18と回路
22によって補正される間に、回路10により送信され
る次のブロックBTi,j+1 のN個の行区間が回路12か
ら18と回路20によって補正される。
【0090】上記の二つの条件のために濾波装置は相対
的に複雑になるが、後者の費用は単純な製作例との比較
において節減される。
【0091】今度は、濾波装置5の働きを、主に、ブロ
ックBTi,j の任意の行区間LInの補正について、次
に、ブロックBTi,j+1 の、第一の行補正されたブロッ
クの、行に並べ替えられた任意の列区間COn について
説明する。ここでnは1とN=8の間に含まれる整数と
する。
【0092】平行移動されたブロックBTi,j の行区間
に関する、8語からなる画素信号の各々は、遅延回路1
9bを介して、ブロックの行の補正回路20の入力に印
加される。回路20は、このように受信した平行移動さ
れたブロックBTi,j のN個の行区間の各LIn を、そ
れぞれのブロック補正率FCBに応じて補正するが、こ
の補正率は回路20の補正率入力に印加され、また、そ
れは本方法の第二段階により計算されたものである。ブ
ロックBTi,j の行のための8つのブロック補正率は、
ブロックBTi,j の前半4行と後半4行にそれぞれ使用
されるブロック中の量子化ピッチの対BLi,j −BL
i,j+1 とBLi+1,j −BLi+1,j+1 に関係している。こ
のように連続的に補正された行区間は並べ替え回路21
内に含まれたRAMメモリーに書き込まれ、このメモリ
ーは8個の行区間LI1 からLI8の補正が終了した時
に、行補正された第一のブロックを列CO1 からCON
に並べ替えるために読み取られる。このように、行補正
された第一のブロックの8個の列区間は、回路21によ
り、マルチプレクサ11の第二の入力にシリーズに印加
される。
【0093】この第二の入力がブロックBTi,j-1 の並
べ替えられた列区間CO1 からCON を受信する時、同
時に、マルチプレクサ11の第一の入力は、回路10か
ら、次の平行移動されたブロックBTi,j の行を受信
し、それらを多重化する。例えば、多重化された、ブロ
ックBTi,j の行区間LI1 とブロックBTi,j-1 の並
べ替えられた列区間CO1 が、回路12と19aに連続
的に印加される。回路12は、多重化された行区間と列
区間のそれぞれのために、不連続の飛びの二つの計算を
連続して行い、本方法の第一の段階に従い、出力でそれ
ぞれの二つの不連続の飛びEDL とEDC を作る。
【0094】この二つのブロックの飛びEBL とEBC
がマルチプレクサ13の第一の入力に供給され、回路1
4と15が、量子化ピッチQZに応じて、対応する不連
続補正率FCDL とFCDC の計算を行えるようにす
る。先に指摘したように、量子化ピッチは、復号化器4
から、復元された画像のブロックを補正する前に供給さ
れ、テーブルメモリー16のアドレス付けをする。
【0095】このように、ブロックBTi,j 中の前半4
つと後半4つの行区間LI1 からLI4 とLI5 からL
8 の補正のために、メモリー16は、回路15が8個
の行区間の各々について二つの率FCDL を計算するよ
うに、ブロックBLi,j とBLi,j+1 、また同様にBL
i+1,j とBLi+1,j+1 の量子化ピッチに依存する補正曲
線パラメータ語を供給し、同じく、第一の補正されたブ
ロックBTi,j 中の、前半4つと後半4つの並べ替えら
れた列区間CO1 からCO4 とCO5 からCO8 の補正
のために、メモリー16は、回路15が8個の並べ替え
られた列区間の各々について二つの率FCDC を計算す
るように、ブロックBLi,j とBLi+1, j 、また同様に
BLi,j+1 とBLi+1,j+1 の量子化ピッチに依存するパ
ラメータ語を供給する。補正曲線は図5に示した型のも
のであることが想起される。計算回路14は、光度レベ
ル差に対応する不連続の飛びEDL 、EDC のモジュー
ル(絶対値)を計算するが、これは正の値も負の値もと
りうる。この飛びの符号は補正率FCDL とFCDC
計算には殆ど重要でなく、補正率の各々は、点DとE
(図4)についてブロックBTi,j の 1/4の中の量子化
ピッチQZに依存する。不連続補正率FCDL とFCD
C は飛びEDL とEDC の符号と共に、多重化された形
で回路15から回路17に供給される。
【0096】境界領域の点(D1 、E1 )の不連続補正
回路17は、多重化された二つの不連続補正値FCDL
とFCDC と、多重化された行区間LIn と列区間CO
n を、遅延回路19aを介して、回路17の第二の入力
で受信する。遅延回路19aは、多重化された行区間と
列区間の対を、回路12から15で行われる飛びと補正
率の計算に必要な時間だけ遅らす。従って、回路17は
一つの行区間LIn または並べ替えられた列区間COn
と二つの不連続補正率FCDL またはFCDCを同時に
受信し、出力で、一つの区間、そして特に、図4に従っ
て不連続を補正された光度レベルNL(D1 )とNL
(E1 )を作るが、これはブロックBTi, j の行LIn
とブロックBTi,j-1 の列COn について行われる。こ
の、本方法の第一の段階が終わった後、補正された区間
はブロックの飛び計算回路18の入力に印加され、回路
18は本方法の第二の段階に従って、対応するブロック
の飛びEBL 、EBC を計算する。
【0097】回路18で作られたブロックの飛びの対E
L 、EBc はこのようにマルチプレクサ13の第二の
入力に印加され、そこで不連続の飛びの対EDL 、ED
C と多重化される。
【0098】回路14と15が、対EBL 、EBC に対
応するブロック補正率FCBL とFCBC の計算のため
に再び使われる。行区間または並べ替えられた列区間の
各々についてのブロック補正率は、第一の段階と同様
に、当該区間の半区間が属している隣接する二つのブロ
ックの二つの量子化ピッチQZに依存する。回路14
は、また、EBL 、EBC に対応する飛びのモジュール
と符号を確立するが、飛びのモジュールは回路15で補
正率FCBL 、FCBC の計算に使うためであり、ま
た、飛びの符号は、対応する補正回路20、22に対
し、当該区間の、A,B,C,およびD1 とE1,F,
G,およびH(図6)などの半区間のレベルに補正率を
減算するべきか加算するべきかを知らせるためである。
【0099】ある行区間LIn の補正率FCBL が回路
15により補正回路20の補正率入力に印加されると、
この区間LIn 中の画素レベルを示す第一の語Aが遅延
回路19aにより回路20に印加される。これらの第二
段階の終わりには、区間の画素レベルがこのようにして
連続的に補正される。しかしながら、第一段階の終わり
には、回路17から送信される、D1 とE1 のような補
正された点のレベルは、対応する率FCBL が計算され
た時は点DとEの代わりに画素D1 とE1 が補正されて
画素D2 とE2 (図6)になるように、回路20の中に
メモリされる。補正された画素レベルA2 からH2 は、
このように、当該ブロックBTi,j のN=8個の行区間
が補正されてしまうまで、並べ替え回路21の中に順次
メモリされ、その後で、対応する第一の補正されたブロ
ックの列の並べ替えに取りかかる。
【0100】同様に、回路17から送信される、ある並
べ替えられた列区間COn の画素D1 とE1 のレベル
は、第一段階の終わりに補正回路22の中に一時的にメ
モリされ、並べ替え回路21の出力に接続された遅延回
路19cが、並べ替えられた列区間COn の第一の画素
Aのレベルを送信すると、対応する補正率FCBC が回
路22に印加される。この区間の8個の画素のレベルが
このようにして回路22で連続的に補正され、回路23
にメモリされる。8番目の並べ替えられた列区間の補正
が完了した後、回路23は、このようにして作られた第
二の補正されたブロックの並べ替えに取りかかり、この
ブロックが濾波装置5の出力Sから一行区間ずつ送信さ
れるようにする。
【0101】注意しなければならないのは、本方法の二
段階処理に適合して、ブロックBTi,j に対応する第一
の補正されたブロックの並べ替えられた列区間の最初の
3つと最後の3つが、ブロックBTi,j 中の列CO1
らCO3 およびCO5 からCO8 と同一なことである。
何故なら、第一段階は中央の画素DとEのレベルの画素
D1 とE1 への補正しか行わないからである。逆に、遅
延回路19cを介して回路21から22へ送信される、
並べ替えられた第一のブロックの中央の、並べ替えられ
た第四と第五の区間は、補正回路17で補正された点レ
ベルA1 からH1 しか含んでいない。
【0102】以上のことから、遅延回路19bと19c
は各々、次の合計に等しい遅れを課すことが分かる:
【0103】−回路12から16による、連続する二つ
の不連続補正率FCDL 、FCDCの計算時間で、これ
は第一の遅延回路19aにより課せられる遅れにほぼ等
しい、
【0104】−回路17での二つの不連続補正および回
路18での二つのブロックの飛びの計算の時間、および
【0105】−回路13から16における、二つのブロ
ック補正率の計算時間。
【0106】このように、実際には、回路19bと19
cの各々により課せられる遅れは、回路19aにより課
せられる遅れの大体3倍に等しい。
【0107】図9に示すように、特に連続する二つの画
像間の画像間雑音を減らすために、既知の型の時系列濾
波モジュール24を本発明の空間濾波装置の出力にシリ
ーズに置くことが望ましい。時系列濾波モジュール24
は、プログラム可能な回帰的フィルターを含んでいる。
装置5の出力Sで作られる処理済の各画像は、一つ前に
処理された画像と比較され、次の画像と比較するために
画像メモリーの中に書き込まれる。
【0108】すると、各画像は、一つ前の画像との比較
から導出された差に応じて、この差の非線型法則に従っ
て補正される。小さな差は更に小さくされるが、大きな
差は修正されない。
【図面の簡単な説明】
【図1】既に述べたように、ブロック境界での不連続効
果を評価するための、二つの送信画像ブロックと二つの
復元画像ブロックをそれぞれ示す。
【図2】本発明の空間濾波装置を含む、容量を削減され
た数値化画像の送信/受信の連鎖を図式的に示す。
【図3】画素(N×N)個から成るブロック複数個の形
にされた、画素(NI×NJ)個からなる画像を表した
ものである。
【図4】不連続の飛びの計算のための、隣接する二つの
ブロックの中の行についての、また同様に列についての
光度レベルのダイヤグラムである。
【図5】不連続の飛びに応じた、不連続補正地の曲線で
ある。
【図6】ブロックの飛びの計算とこの飛びの補正のため
の、隣接する二つのブロック中の行についての、また同
様に列についての光度レベルのダイヤグラムである。
【図7】当初の画像のブロックの行われる平行移動の操
作を示す、画像の部分図である。
【図8】平行移動されたブロックを示す。
【図9】本発明の空間濾波装置のブロックダイヤグラム
である。
【符号の説明】
1 カメラ 2 アナログ/ディジタル変換器 3 符号化器 4 復号化器 5 濾波装置 6 ディジタル/アナログ変換器 7 テレビモニター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジャン−クロード ジョリヴェ フランス国,22300 サン−ミシェル ア ン グレーヴ,リュ ドゥ ケリヴォール 18 番地

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画素N×N個からなるブロックの変換と
    量子化による符号化と復号化の後に得られる数値化画像
    の濾波方法で、そこでは復号化されたブロック(BL
    i,j )は平行なN個の、それぞれの光度レベル(NL
    (A)からNL(H))を持つ画素の区間(LI1 から
    LIN またはCO1 からCON )から成り、各ブロック
    (BLi,j )は隣接のブロック(BLi,j-1 、BL
    i-1,j 、BLi, j+1 、BLi+1,j )からそれぞれの境界
    (FRj-1 、FRi-1 、FRj 、FRi)によって行に
    おいても列においても分離されており、その方法は、隣
    接のブロック(BL2 )と境界(FR12)により分離
    された、ある与えられたブロック(BL1 )の各半区間
    (A,B,C,D)について、: −当該境界領域の画素(D)に隣接する二つの画素
    (C,E)のそれぞれのレベルに依存する、光度レベル
    の二つのディスクリートな傾斜の符号が逆である場合
    は、当該境界(FR12)領域の当該半区間(D)の画
    素(D)についての光度レベルの不連続の検出、 そして、上記の二つの傾斜の符号が逆であった場合への
    対応として、 −境界領域の画素(D)の光度レベル(NL)と隣接の
    画素(C,E)の光度レベルの算術平均(NL(D’)
    =〔NL(E)+NL(C)〕/2)の差の絶対値に等
    しい不連続の飛びの大きさ(ED)の評価、および −当該境界領域の画素(D)のレベルが当該算術平均
    (NL(D’)を上回る場合は、上記の不連続の飛びお
    よび上記の与えられたブロック(BL1 )の変換による
    符号化と復号化に用いられる量子化ピッチ(QZ1 )に
    依存する不連続補正率(FCD)を、当該光度レベル
    (NL(D))から減算することにより、また同様に、
    当該境界領域の画素(D)のレベルが当該算術平均(N
    L(D’)を下回る場合は、当該不連続補正率(FC
    D)を、境界領域の画素の当該レベル(NL(D))に
    加算することにより行う、境界領域の画素(D)の光度
    レベル(NL(D))の補正、 の段階があることを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 不連続補正率(FCD)が、所定の量子
    化ピッチ(QZ)について、当該の不連続の飛び(E
    D)のほぼ台形の関数であることを特徴とする、請求項
    1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 境界(FR12)により分離された、異
    なる量子化ピッチ(QZ1,QZ2 )を割り当てられた、
    与えられた二つの隣接ブロック(BL1,BL2 )の、同
    一直線上にある半区間の各対(A,B,C,DとE,
    F,G,H)について、 −各半区間(A,B,C,D)について行われる、当該
    境界領域の画素の補正されたレベル(NL(D1))が当
    該境界領域画素(D1 )に隣接する画素(C)の光度レ
    ベル(NL(C))を上回る場合は、当該半区間の当該
    境界領域の画素の不連続を補正された光度レベル(NL
    (D1))と、補正された当該画素のレベルと当該半区間
    の中の補正された当該画素(D1,E1 )に隣接する画素
    の光度レベル(NL(C))の差の半分の和に等しく、
    また同様に、当該区間の当該境界領域画素の補正された
    当該レベルが、当該半区間の当該境界領域画素の当該隣
    接画素の当該レベルを下回る場合は、当該区間の当該境
    界領域画素の補正された当該レベル(NL(D1))と上
    記の差の半分の差に等しい、当該境界(FR12)での
    架空の光度レベル(NL(X))の評価、 −二つの半区間について評価された二つの架空光度レベ
    ル(NL(X),NL(Y))の差に等しい、区間の飛
    びの大きさ(EB)の評価、 −上記の区間の飛びの大きさ(EB)および当該の隣接
    する二つのブロック(BL1,BL2 )の変換による符号
    化と復号化に用いられる当該量子化ピッチ(QZ1,QZ
    2 )に応じた、区間補正率(FCB)の決定、および −当該半区間の一方に関する架空光度レベル(NL
    (X))が他方の半区間に関する架空光度レベル(NL
    (X))を上回る場合は、二つの半区間の境界からの当
    該画素の距離の大きさに比例した漸減係数を加重したブ
    ロック補正率(FCB)を減算することにより、また同
    様に、上記の一方の半区間に関する架空光度レベルが上
    記の他方の半区間に関する架空光度レベルを下回る場合
    は、上記の係数を加重した区間補正率(FCB)を加算
    することにより行う、二つの当該半区間の各々の画素の
    レベルのブロック補正、 の段階があることを特徴とする、請求項1または請求項
    2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 整数Nが8に等しく、また、係数が 7/1
    6, 5/16, 3/16 および 1/16 であることを特徴とする、
    請求項3に記載の方法。
  5. 【請求項5】 区間はブロックの中の画素の行または列
    であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれ
    かに記載の方法。
  6. 【請求項6】 先ず、画像の区間の各ブロック(BL
    i,j )を平行移動して当該ブロックの対角線上を対角線
    半分(FT)だけ平行移動されたブロック(BTi,j
    にし、次に、第一の補正されたブロックを作るために、
    請求項1から請求項5のいずれかに適合した一連の段階
    を、この平行移動されたブロック(BTi,j )の各行
    (LIn )を構成する、また同様に各列を構成する二つ
    の半区間の各々に対して行うこと、および請求項1から
    請求項5のいずれかに適合した一連の段階を、上記の平
    行移動されたブロックの各列(COn )を構成する、ま
    た同様に各行を構成する二つの半区間の各々に対して行
    うこと、 を含むことを特徴とする、数値化画像の濾波方法。
  7. 【請求項7】 復号化されたブロック(BLi,j )を、
    復号化されたブロックの対角線上を対角線半分だけ平行
    移動して、平行移動されたブロック(BTi, j )にする
    ための入力手段(10)で、平行移動された当該ブロッ
    ク(BTi,j)は、その各々の中に含まれる区間(LI1
    からLIN )をシリーズに作るために、復号化された
    ブロックの境界に対応する横と縦の対称軸を持ち、 平行移動された各ブロック(BTi,j )の各区間の半区
    間に関する不連続の飛びの大きさ(ED)を連続的に評
    価するための第一の手段(12)、 平行移動された当該ブロック(BTi,j )の半区間につ
    いて、不連続の飛びと復号化されたブロックの量子化ピ
    ッチに応じて、不連続補正率(FCD)と不連続の飛び
    の符号を決定するための第一の手段(14,15,1
    6)、 および決定された率と符号に応じて、平行移動された当
    該ブロック(BTi,j )の区間を補正し、第一の補正さ
    れた区間にするための第一の手段(19a,17)、を
    含むことを特徴とする、請求項1から請求項6のいずれ
    かに記載の方法を適用するための数値化画像の濾波装
    置。
  8. 【請求項8】 当該ブロック(BTi,j )の第一の補正
    された区間に関して、ブロックの飛びの大きさ(EB)
    を連続的に評価するための第二の手段(18)、 第一の補正された区間について、ブロックの飛びと当該
    量子化ピッチに応じて、ブロック補正率(FCB)とブ
    ロックの飛びの符号を決定するための第二の手段(1
    4,15,16)、およびブロック補正率とブロックの
    飛びの符号に応じて第一の補正された区間を補正し、第
    二の補正された区間にするための第二の手段(19b,
    20)、 を含むことを特徴とする、少なくとも請求項3に記載の
    方法を適用するための、請求項7に記載の装置。
  9. 【請求項9】 第一と第二の決定手段(14,15,1
    6)が一つにされていること、および、 濾波装置が、不連続の飛びとブロックの飛びを多重化し
    て多重化された飛び(ED,EB)を一つにした決定手
    段(14,15,16)に印加するための第一の手段
    (13)を含み、この決定手段は多重化された不連続と
    ブロックの補正率(FCD,FCB)を上記の第一と第
    二の補正手段(19a,17;19b,20)に送信す
    ることを特徴とする、請求項8に記載の装置。
  10. 【請求項10】 平行移動されたブロックの列、また同
    様に行から成る第二の区間に関する評価、決定、および
    補正を行うための第二の手段の第二の組を含み、この第
    二の組は、平行移動されたブロックの行、また同様に列
    から成る第一の区間に関する上記の第一の手段を含む第
    一の組に類似しており、また、第二の組は第一の組の後
    で働くことを特徴とする、請求項7から請求項9のいず
    れかに記載の装置。
  11. 【請求項11】 飛び(EDおよび/またはEB)を評
    価するための第一と第二の手段(12および/または1
    8)が一つにされており、補正率(FCDおよび/また
    はFCB)を決定するための第一と第二の手段(14,
    15,16)が一つにされていることを特徴とし、か
    つ、 濾波装置が、第一の組を出た補正された区間の各ブロッ
    クを並べ替えて並べ替えられたブロックにするための第
    一の手段(21)、平行移動されたブロックと並べ替え
    られたブロックを多重化して、第二の組に印加される多
    重化されたブロックにするための第二の手段(11)、
    および第二の組によって作られる補正されたブロックを
    並べ替えるための手段(23)を含んでいる請求項10
    に記載の装置。
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