JPH0661972A - 符号分割多元接続セルラ移動通信システム - Google Patents

符号分割多元接続セルラ移動通信システム

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JPH0661972A
JPH0661972A JP4211215A JP21121592A JPH0661972A JP H0661972 A JPH0661972 A JP H0661972A JP 4211215 A JP4211215 A JP 4211215A JP 21121592 A JP21121592 A JP 21121592A JP H0661972 A JPH0661972 A JP H0661972A
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communication system
mobile communication
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JP4211215A
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Inventor
Naoya Kobayashi
直哉 小林
Eiichi Amada
栄一 天田
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、強力な誤り訂正機能を有し、且
つ、受信部搬送波の位相不確定性を除去し得る多次元ト
レリス符号化変調方式のCDMAディジタルセルラ移動
通信システムの提供を目的とする。 【構成】 差動符号器と4次以上の多次元トレリス符号
器とマッピング装置と直交振幅変調器とからなる送信系
と、復調器と多次元トレリスビタビ復号器及び差動復号
器とからなる受信系とを組み合せて、CDMAセルラ移
動通信を行なう。 【効果】 従来よりも簡易なハードウェア規模(ビタビ
復号の処理時間を長く取れ、しかもパスメモリを少なく
できる)で、高符号化利得の誤り訂正を容易に実現でき
る。また、受信部搬送波に位相不確定性が存在しても、
情報を正しく復号することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スペクトラム拡散通信
を用いた符号分割多元接続(CDMA:CodeDivison
Multiple Access)セルラ移動無線通信システムに係
り、特に誤り訂正符号化方式として多次元トレリスコー
ディング及びビタビ復号を適用することにより、従来よ
りも簡易なハードウェァでより大きな符号化利得を実現
し、結果的に1セル当りの多元接続数を増加可能とした
符号分割多元接続セルラ移動無線通信システムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】本発明に関連する従来技術として、例え
ば、PCT国際出願公報特許W091/07036号に
記載の発明がある。図1にCDMAセルラ移動通信シス
テムの一般的な構成概念を示す。
【0003】図1において、基地局11、12、13
は、セル14と呼ばれる通信領域内の中心に位置し、自
セル内に存在する全移動局を管理している。すなわち、
移動局は基地局を経由して他移動局と交信を行う。基地
局には更に、無線または有線を介して無線回線制御局1
5が接続されている。無線回線制御局15では、基地局
11または12または13からの連絡を受けて、通信要
求のあった移動局と相手移動局との接続を行うべく交換
制御を行う。図1の例では、移動局Aと移動局Bがそれ
ぞれ基地局11,12、無線回線制御局15を通して交
信中である。
【0004】セルラ移動通信システム並びに交換方式に
ついての概念は、CDMA以外の多元接続方式、例え
ば、FDMA(Frequency Divsion Multiple Acces
s)や、TDMA(Time Divsion Multiple Access)に
おいても用いられている。しかしながら、CDMAにお
いては、全ての基地局及び移動局が同一の周波数帯域
(送信、受信の帯域は異なるものとする)を用いて通信を
行うため、基地局では他移動局からの干渉が、また、移
動局では他セル内基地局からの干渉が問題となる(図1
参照)。
【0005】上記干渉に対する対策として、例えば電力
制御方式を用いることにより、基地局で受信される自セ
ル内全移動局からの信号電力を均等にし、かつ、移動局
で受信された所望の基地局からの信号電力と他基地局電
力との比を一定にすることによって、所望の通信品質を
保つ方式が知られている。また、同時接続数(多重度)を
増やすために、上述した電力制御方式に加えて、基地局
と各移動局に強力な誤り訂正符号を適用し、更に、音声
無音部やアンテナの指向性と組み合わせることによっ
て、FDMAの20倍程度、TDMAの数倍程度の多重
度を達成できるようにした方式が、例えば、 クァルコ
ム アン オーバービュウ オブ ジ アプリケーショ
ン オブ コード ディビジョン マルチプル アクセ
ス トゥディジタル セルラ システムズ アンド パ
ーソナル コミュニケーションズネットワークス(Qual
comm Inc., An overview of the Application of CodeD
ivision Multiple Access to Digital Cellular System
s and PersonalCommunications Networks, Nov. 1990)
において提案されている。
【0006】上記誤り訂正符号として、従来システムで
は、たたみ込み符号(トレリス符号)をビタビ復号によ
り最尤復号する方式が採用されている。上記誤り訂正方
式において、その訂正能力を高めるためには、たたみ込
み符号器の状態数を増やし、符号化利得(誤り訂正を行
わない場合に対する信号対雑音比)を高くする必要があ
るが、そのためには、たたみ込み符号器の拘束長(符号
器内シフトレジスタのビット数)をできるだけ長くしな
ければならず、従来システムでは、これを「9」として
いる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】然るに、たたみ込み符
号器の拘束長を「9」とした従来システムでは、符号器
内の状態数が「256」と非常に多くなってしまい、た
たみ込み符号をビタビ復号する際の処理量およびパスメ
モリ量が増加し、回路のハードウェア規模が大きくなら
ざるを得ない。
【0008】また、従来システムでは、誤り訂正方式と
して2次元のトレリス符号化変調方式を採用しているた
め、誤り訂正の能力、すなわち符号化利得を上げるため
には、符号器の拘束長を長くせざるを得なかった。しか
しながら、符号器の状態数は拘束長とともに指数関数的
に増大し、拘束長を長くすると、ビタビ復号処理が急激
に複雑化するという問題がある。また、符号器の拘束長
が或る程度以上(7〜9程度以上)長くなると、ビタビ復
号の誤り訂正能力が飽和するため、復号処理が複雑化す
る割りには、得られる誤り訂正の改善は少なくなるとい
う問題がある。
【0009】更に、従来方式では、ビタビ復号の処理を
1シンボル時間(1ビットの情報を伝送する時間)内で実
現しなければならないため、例えば状態数が「256」
のたたみ込み符号をビタビ復号するためには、処理速度
の高い信号処理プロセッサを必要とする。すなわち、C
DMAの多重度を改善するための従来の2次元トレリス
符号化変調方式では、ビタビ復号器のハードウェア規模
が複雑となる上、誤り訂正能力の更なる改善が困難であ
るという問題があった。
【0010】本発明の目的は、上述した従来技術の問題
点を解決し、符号器内の拘束長を極度に長くすることな
く、且つ許容できる信号処理時間を長くでき、簡易なハ
ードウェアで誤り訂正能力とセル当りの同時接続数の増
加を実現できる符号分割多元接続(CDMA)セルラ移
動通信システムを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明による符号分割多元接続セルラ移動通信シス
テムは、移動局と各基地局とが、スペクトラム拡散され
た4次元以上の多次元トレリス符号化変調信号によって
通信することを特徴とする。
【0012】更に詳述すると、本発明によるCDMAセ
ルラ移動通信システムは、送信系が、シリアルに入力さ
れる情報系列を直並列変換して得られるnビット単位の
現在のパラレル情報系列とM/2シンボル時間(Mは次
元数)以前の差動符号系列との間で、2のn乗を法とす
る加算を行い、その結果を新たな差動符号系列として出
力すうると共に、これをM/2シンボル時間保持する差
動符号化手段と、上記差動符号化された系列をたたみ込
み符号化するための4次元以上の多次元トレリス符号化
手段と、上記多次元トレリス符号化手段の出力によって
規定されるサブセットを互いに位相が90°ずつ異なる
4つのグループに分け、各要素が、同じ差分のサブセッ
トアドレスを持つように信号点配置(マッピング)を行
うマッピング手段と、上記マッピング手段の出力を直交
振幅変調(QAM)するための変調手段と、上記変調手
段の出力を、送信帯域幅を拡散して無線周波数帯で送信
する送信手段とからなり、受信系が、無線周波数帯の信
号を受信し、その帯域幅を逆拡散してもとの送信帯域幅
に戻すための逆拡散手段と、上記逆拡散手段の出力信号
を4次元以上の多次元直交信号に復調するための復調手
段と、上記復調手段によって得られた多次元直交信号を
入力とするビタビ復号手段と、上記ビタビ復号された信
号系列とM/2シンボル時間以前のビタビ復号系列との
間で、2のn乗を法とする加算を行い、その結果を差動
復号系列として出力すると共に、現時点における上記ビ
タビ復号系列をM/2シンボル時間保持する差動復号化
手段とからなることを特徴とする。
【0013】
【作用】本発明の構成によれば、実施例で詳述するよう
に、多次元トレリス符号化変調方式によって、従来の2
次元の方式に比較して、少ない状態数で信号間ユークリ
ッド自由距離を十分長くすることができ、結果として高
い符号化利得を得ることが可能となる。また、ビタビ復
号の最大処理時間を従来よりも長く(M/2倍、Mは次
元数で「4」以上の偶数)取ることができ、これによ
り、ビタビ復号処理の負担を軽減し、高符号化利得の誤
り訂正を従来装置よりも小さなハードウェア規模で容易
に実現できる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の1実施例を図面を用いて説明
する。
【0015】図2は、本発明による多次元トレリス符号
化変調方式を用いたCDMAセルラ移動通信システムに
おける移動局の構成を示す。基地局においても本発明の
構成は基本的に同じである。始めに本発明によるCDM
A送受信部の構成を説明した上で、その効果につき、8
次元トレリス符号化変調方式を例に述べる。
【0016】送信側では、同業者によく知られた公知の
音声符号化器(図には示されていない)によって圧縮符
号化された音声データまたは10kbps程度以下の低
速ディジタルデータがシリアルに入力され、シリアル/
パラレル変換器(S/P)21によってnビットずつの
パラレルデータに変換される。これらのディジタルデー
タは差動符号器22にて差動符号化された後、多次元ト
レリス符号器23aにてたたみ込み符号化される。
【0017】ここで、差動符号化は、現時点のパラレル
データ系列とM/2シンボル時間だけ前の差動符号系列
(内部メモリに保持されている)との、2のn乗を法と
する加算を実行することによって行われる。ただし、M
は次元数で4以上の偶数である。加算結果は多次元トレ
リス符号器に出力され、同時にM/2シンボル時間だけ
内部メモリにて記憶される。マッピング装置では、たた
み込み符号器の出力である符号系列に対応して、M/2
組の多次元ベースバンド信号(I、Q)を割り当てる。
ここで、I、Qは「+1」、「−1」のいずれかを取る
ものとする。例えば8次元トレリス符号化変調の場合、
4ペアの2次元信号Gi(I1、Q1)、Gj(I2、
Q2)、Gk(I3、Q3)、Gl(I4、Q4)がT
秒毎に順次出力される。ここで、Gは2次元の信号点
(シンボル)、i、j、k、lは信号点を区別するため
のサフィックスでありその詳細については後述する。ま
た、Tは1シンボル時間を表す。
【0018】後で詳述するように、本発明の特徴はマッ
ピング方式にあり、これによって多次元トレリス符号化
変調方式の高い誤り訂正能力を達成すると同時に、受信
部搬送波の位相不確定性を除去することができる。IF
(Intermediate Frequency)変調23cにおいては、多次元
ベースバンド信号を中間周波数の搬送波に持ち上げる。
すなわち、IF正弦波発信器23c1から発生された信
号からπ/2シフト装置23c2によって互いに直交す
るディジタルIF正弦波を作り、乗算器23c3でそれ
ぞれI信号、Q信号に乗じた後、加算器23c4にてこ
れらの和を取る。尚、基地局の場合は複数チャネルの信
号を多重化して伝送するため、23c5に示す他局への
IF変調出力を合成加算することになる。これは上記で
説明した信号処理によって出力されたものである。移動
局の場合には他局出力23c6はない。 本発明では、
図2の破線で囲んだブロックを多次元トレリス符号化変
調部23と称する。ここまでの処理は全てディジタルで
行われる。さて、該多次元トレリス符号化変調された出
力はD/A(Digital to Analog,ディジタル/アナロ
グ変換器)にてアナログ信号に変換された後、BPF(Ba
nd Pass Filter,帯域通過フィルタ)24によって帯域
外の雑音成分が除去され、周波数拡散がなされる。ここ
では拡散符号発生器25及び乗算器26によって予め割
り当てられている固有の符号を乗じる、いわゆる「直接
拡散方式」を行っている。
【0019】周波数拡散によって帯域を拡大された中間
周波帯の信号は、更に、RF(RadioFrequency)変調にお
いて、無線周波数帯域まで搬送波が持ち上げられる。こ
れはRF正弦波発信器27より生成された信号を乗じる
ことで容易に実現できる。
【0020】RF変調出力はBPF28、増幅器29、
送受信分離器30を通り、アンテナ31から電磁波とし
て空中に放射される。ここで、送受信分離器30は、送
信用及び受信用の帯域フィルタを備えることにより、送
信信号(受信信号)の受信部(送信部)への周り込みを
防止する(尚、ここでは、送信帯域と受信帯域は異なる
ものとする)。
【0021】一方、上記と同じ方式で基地局より放射さ
れた信号は移動局のアンテナ31で受信され、送受信分
離器30、BPF28,増幅器32を通り、RF復調に
て搬送波をRF帯からIF帯に下げる。これは送信部と
同様RF正弦波発信器27から生成される信号を乗じる
ことにより実現できる。その出力はBPF33により再
び帯域外雑音が除去された後、周波数逆拡散34がなさ
れる。これは送信側と同じチップ符号を乗じる処理であ
る。
【0022】よく知られているように、スペクトラム拡
散通信では、送信側のチップ符号と同期の取れているも
ののみが鋭い相関特性を示し、それ以外の干渉信号は帯
域の広がったままでいるため、周波数逆拡散により、所
望のユーザから所望の信号を復調することができる。こ
こでは、IF正弦波発信器34aより生成された信号と
拡散符号発生器34bより発生された拡散符号を乗算器
34cにより乗じた信号を、送信部と同様にπ/2シフ
ト装置34dにより直交成分に分け、それぞれをBPF
33の出力に乗じる(乗算器34e,34fを用いる)
ことによって実現している。乗算出力をLPF(Low Pa
ss Filter;低域通過フィルタ)34g、34hに通し
て不要な高周波成分を除去することにより、多次元の直
交ベースバンド信号I、Qが復調される。
【0023】ところが、実際には、受信側RF復調部及
び周波数逆拡散部において発生する正弦波(搬送波)は、
送信側変調部で発生している正弦波の正確な絶対位相を
知ることができないために、SIN、COSの区別を明
確にすることは不可能である。すなわち、受信側にはこ
のような搬送波の位相不確定性が生じ、送受信の位相差
として90°、180°、270°のあいまいさが残る
ことになる。しかしながら本発明では、該差動符号化と
マッピング方式及び後述の差動復号化により、該位相不
確定性があっても正しく復号することが可能である。こ
れについては後で詳しく説明する。
【0024】位相不確定性の存在する状態で復調された
ベースバンドのシンボル系列I、Qには、所望の信号に
加えて他局からの干渉信号雑音や背景雑音等が混入して
いる。これらは統計的にはガウス雑音と考えることがで
きる。雑音の混入したこれらI、Q信号はA/D(Analo
g to Digital)変換器35a、35bでディジタル信号
に変換され、LPF36a、36bを経て多次元トレリ
スビタビ復号器37に入力され、最尤復号がなされる。
多次元トレリスビタビ復号器37では、多次元信号に対
する最尤復号を行う必要があるため、M/2シンボル間
隔に渡る多次元信号のパス尤度を求め、従来の復号アル
ゴリズム(ACS(Add, Compare, andSelect),パス
トレース)を用いている。ここで、Mは次元数で4以上
の偶数である。この手法は、アイトリプルイー/アイイ
ーアイシーイー グローバル テレコミュニケーション
ズ カンファレンス、36.1(1987年11月号)、
第1397頁から第1401頁(IEEE/IEICE Global Tel
ecommunications Conference, 36.1, pp.1397-1401, No
v. 1987)に記載されているものと基本的に同じである。
【0025】ビタビ復号された結果は、パス打切り長
(8次元トレリス符号化変調方式の場合60T)分遅延し
て出力される。これは、パスメモリが32×15(ワー
ド)必要なことを示すが、従来の2次元方式では、例え
ば拘束長が9の場合パスメモリは256×45(ワード)
程度必要となるため、本発明ではビタビ復号のハード量
を1/20程度以下に削減できることを意味している。
【0026】復号結果は、パラレルデータとして差動復
号器38に入力される。差動復号化は、現時点でビタビ
復号された系列とM/2シンボル時間だけ前のビタビ復
号系列(内部メモリに保持されている)との、2のn乗を
法とする加算を実行することによって行われる。ここ
で、差動符号化と同様に、Mは次元数で4以上の偶数で
ある。加算結果は差動復号系列としてパラレル/シリア
ル(P/S)変換器39に出力され、同時に現時点での
該ビタビ復号系列がM/2シンボル時間だけ内部メモリ
にて記憶される。これによって、受信部搬送波に該位相
不確定性が存在しても、データを正しく復号することが
可能となる。その理由については、後で8次元トレリス
符号化変調方式を例として詳しく述べる。
【0027】パラレル/シリアル(P/S)変換器39
でシリアルデータに変換された系列は、情報系列とし
て、シンボル時間毎に1ビットずつ復元される。これら
の情報系列は、音声データの場合、同業者によく知られ
た公知の音声圧縮復号器(図では省略)を経て音声信号と
なり、データの場合他の伝送装置等に出力される。尚、
基地局の場合は上記受信部をチャネル数分備えることに
なる。移動局の場合は1チャネル分だけでよい。以上が
本発明の1実施例による多次元トレリス符号化変調方式
を用いたCDMAセルラ移動通信システムにおける送受
信装置の構成である。
【0028】次に、CDMAセルラ移動通信システムに
おける多次元トレリス符号化変調方式の最適な次元数に
ついて説明し、本発明の有効性を示す。
【0029】種々の多次元トレリス符号化変調方式に対
し、符号化利得、ハードウェア規模(ACS、パスメモ
リ、処理時間)の観点から比較した結果を図3に示す。
次元数は2〜12次、符号化率1/3〜4/5、拘束長
2〜9、変調方式として2値,4値QAM(Quadrature
Amplitude Modulation:直交振幅変調)及びQPSK
(Quadruple Phase Shift Keying:4相位相シフト
キーイング)を前提としている。図において、2次元の
場合は従来のCDMA用誤り訂正方式である。符号化利
得は誤り率が10e−3〜10e−4(音声品質を確保
できる)程度における概算値であり、2次元の場合のみ
文献アイイーシーイー トランザクションズオブ ジ
アイイーシーイー、ボリュームE64、ナンバー11
(1981年11月号)、第700頁から第707頁(IEC
E Transactions of the IECE, Vol.E64, No.11, pp.700
-707, Nov. 1981)を参照した。尚、4次元以上の符号化
利得はspecificな構成例によって求めたものである。
【0030】これより、一般的傾向として次のことが言
える。
【0031】(1) 拘束長、状態数が同程度の場合、次元
数を高くしても符号化利得は必ずしも大きくならない。
【0032】(2) 多次元符号化変調方式では、2次元の
場合に比べ、同程度の符号化利得を得るのに必要な状態
数(パスメモリ)を少なくできる。また、次元数が高いほ
どビタビ復号に要する処理時間を長く取れる。
【0033】(1)においては、例えば、12次元の符号
化利得は6.02dBであり、8次元で達成し得る利得
6dBと殆ど変わらないことがわかる。
【0034】以上により、誤り訂正能力、ハードウェア
実現容易性の点から、4QAMまでの変調方式を前提と
した場合、8次元トレリス符号化変調方式がCDMAセ
ルラ移動通信方式に最も適していると言える。そこで、
本発明では、特に8次元トレリス符号化変調方式を中心
に、その具体的構成及び有効性を詳しく述べる。
【0035】図4は、図2における差動符号器及び多次
元トレリス符号器の構成例としての差動符号器及び8次
元トレリス符号器である。差動符号器22においては、
以下の演算を行い、その結果を4Tの間内部メモリに保
持する。
【0036】
【数1】
【0037】ここで、Kmnは時刻nTにおける情報系
列、Imn、Imn−4はそれぞれ時刻nT、(n−
4)Tにおける差動符号系列である。一方、8次元トレ
リス符号器230aの構成は、アイトリプルイー コミ
ュニケーションズ マガジン、ボリューム25(198
7年2月号)、第12頁から第21頁(IEEE Communica
tions Magazine, Vol.25, No.2, pp.12-21, Feb. 19
87)に記載されているものと基本的に同じであり、本
発明では、シフトレジスタ(230a1〜230a5)
の段数及び排他的論理加算器230b1〜230b4の
数を増やしてある。
【0038】本発明では、8次元トレリス符号器23a
の符号化率は4/5、状態数は32である(図2では、
状態は、W1 W2 W3 W4 W5である)。すなわ
ち、4ビットの情報系列I4n I3n I2n I1n
に1ビットの冗長度を加えることにより、5ビットの符
号系列Y4n Y3n Y2n Y1n Y0nに変換され
る。この例では、入力情報系列のビットレートと送信シ
ンボルレートを等しくできるので、符号化による帯域の
拡大はない。トレリス線図はかなり複雑になるので、こ
こでは図示を省略する。
【0039】図から明らかなように、本発明のサブセッ
ト数(符号系列の取り得る組合せ総数)は「32」であ
り、図5の如く符号系列00000〜11111をそれ
ぞれサブセットA0〜A31に割り当てる。これらのサ
ブセットは、マッピング装置23b(図2参照)によっ
て8次元の信号空間にマッピング(信号点配置)され、
図6に示す4QAM(Quadrature Amplitude Modulat
ion)コンステレーションにより、4ペアの2次元信号G
i(I1、Q1)、Gj(I2、Q2)、Gk(I3、
Q3)、Gl(I4、Q4)としてT秒毎に順次出力さ
れる。ここでi、j、k、lは、図6における信号点の
サフィックスを表す。
【0040】本発明で提案する信号点配置を図7に示
す。各サブセットA0〜A31に対し、送信シンボル系
列Gi Gj Gk Gl(i、j、k、lは「0」、
「1」のみまたは「2」、「3」のみ)が割り当てられ
る。図よりわかるように、本発明は、図6の4信号点の
うち、対角線上の2点のみを組み合せることによって送
信シンボル系列を割り当てること特徴とする。これによ
って、シンボル系列間のユークリッド自由距離(詳細は
後述)を大きく取ることができ、結果的に符号化利得を
高く(ここでは6dB)することができる。
【0041】更に本発明のマッピング方式では、図7に
示す如く、互いに90°位相の異なるサブセットが4つ
のグループに分けられ、且つ、各要素が同じ差分のサブ
セットアドレスを持つように配置されている。具体的に
は、4つずつのサブセットグループA0〜A3、A4〜
A7、A8〜A11、A12〜A15、及びA16〜A
19、A20〜A23、A24〜A27、A28〜A3
1が存在し、各要素は4ずつ異なったサブセットアドレ
スについて、互いに90°位相が異なっている。 例え
ば、A0の送信シンボル(G0G0G0G0)を90
°、180°、270°回転すると、それぞれA4(G
2G2G2G2)、A8(G1G1G1G1)、A12
(G3G3G3G3)となる。他の全要素についても同
様である。本マッピング方式を上記差動符号化方式及び
後述の差動復号化方式と組み合せることにより、後述す
るように受信部搬送波の位相不確定性を除去することが
できる。
【0042】一般に、多次元トレリス符号化変調方式で
は、2次元トレリス符号化変調方式に比べ、サブセット
当りの送信シンボル数が多いので、少ない状態数で信号
間ユークリッド自由距離を長く取ることができる。この
信号間ユークリッド自由距離をできるだけ長くするため
には、マッピング方式すなわち、たたみ込み符号器出力
のサブセットを多次元信号点空間に割り当てる信号点配
置が重要なポイントとなる。そこで、先ず、高符号化利
得を得るための本発明のマッピング方式の原理について
説明し、次いで、8次元トレリス符号化変調方式によっ
て得られる符号化利得と位相不確定性除去効果について
詳細に説明する。
【0043】本発明のマッピング(図7参照)は、上記8
次元トレリス符号器の有する次の性質に基づいて施され
たものである。トレリス線図(ここでは省略)における状
態(W1W2W3W4W5)をS0:00000、S
1:00001、…、S31:11111とし、これら
のうち、S0、S2、…、S30を「偶数状態」、S
1、S3、…、S31を「奇数状態」と呼ぶことにする
と、 法則(1):偶数状態から分岐するパスのサブセット群
は{A0〜A15}である。
【0044】法則(2):奇数状態から分岐するパスの
サブセット群は{A16〜A31}である。
【0045】法則(3):S0〜S15にマージするパ
スのサブセット群は{A0〜A15}である。
【0046】法則(4):S16〜S31にマージする
パスのサブセット群は{A16〜A31}である。
【0047】図7においては、サブセット群{A0〜A
15}、{A16〜A31}におけるサブセット間2乗
ユークリッド距離が最大(ここでは「16」)となるよ
うな信号点配置となっている(以下の説明では、便宜
上、ユークリッド距離を2乗したもので表すこととす
る)。本構成においては、サブセット間2乗ユークリッ
ド距離を16より大きくすることはできない。なぜなら
ば、サブセット間2乗ユークリッド距離を16より大き
くすると、その集合はサブセットよりも小さくなり、信
号点の割当てができなくなるためである。よって、本構
成によるサブセット間2乗ユークリッド距離の最大値は
16である。
【0048】本構成の8次元トレリス符号化変調方式に
よる符号化利得は、符号化しないBPSK(Binary Ph
ase Shift Keying:2相位相シフトキーイング)に比
べて6dBとなる。以下にこれを証明する。
【0049】本符号化方式におけるトレリス線図では、
エラーイベントの最小パス数は「2」であり、2パスの
エラーイベントとして取り得る場合は2通りしかない
(図8参照)。すなわち、S0〜S31の任意の状態から
異なる2つの偶数状態に分岐し、再び元の状態にマージ
する場合と、S0〜S31の任意の状態から異なる2つ
の奇数状態に分岐し、再び元の状態にマージする場合で
ある。
【0050】各2パスに対応するサブセットは、図8に
示すように、分岐するパスについては、いずれの場合と
も全て{A0〜A15}または{A16〜A31}であ
り、マージするパスについては、前者は全て{A0〜A
15}、後者は全て{A16〜A31}である。これ
は、前述の法則により、任意の2パスのエラーイベント
におけるサブセット間ユークリッド2乗距離が16×2
すなわち「32」となることを意味する。一方、3パス
以上のエラーイベントについては、サブセット間2乗ユ
ークリッド距離が「32以上」となることは明らかであ
る。実際、この場合のサブセット間2乗ユークリッド距
離は8(N−1)+16で与えられ(Nはエラーイベント
のパス数であり、N≧39、Nが3以上で32以上とな
ることがわかる。これより、本符号化方式による最小2
乗ユークリッド自由距離は、
【0051】
【数2】
【0052】である。
【0053】一方、非符号化BPSKにおいては明らか
に、
【0054】
【数3】
【0055】である。ここで、送信信号の平均パワーは
両者とも2である。
【0056】従って、本方式の8次元トレリス符号化変
調方式による符号化利得は、
【0057】
【数4】
【0058】となる。
【0059】本発明の8次元トレリス符号化変調方式の
誤り率特性を図9に示す。図は、8次元トレリス符号化
変調方式のシミュレーション結果であり、横軸は信号対
雑音比(SNR(Signal to Noise Ratio dB(dB)を、縦
軸はシンボル誤り率(SER(Symbol Error Rate))を
示している。図9に示した結果は、差動符号化、差動復
号化、変復調、周波数拡散、周波数逆拡散等の機能を除
いた8次元トレリス符号化変調方式の純粋な誤り訂正能
力である。
【0060】上記図には、比較のため、非符号化BPS
Kの理論誤り率も併せて示してある。これより、本発明
の8次元トレリスコーディング方式は、シンボル誤り率
10e−3〜10e−4程度以下において、非符号化B
PSKに対して符号化利得5.5〜6dBを実現できる
ことがわかる。一方、図3からわかるように、従来の2
次元トレリス符号化変調方式では、同程度の誤り率にお
いて符号化利得が4.3〜5.3dBであり、本発明の
8次元トレリス符号化変調方式により、0.7〜1.2
dB程度特性が向上することが言える。これは、CDM
Aセルラ移動通信システムに本発明の8次元トレリス符
号化変調方式を適用した場合、セル当りの同時接続数が
従来の1.2〜1.3倍程度に向上することが期待でき
ることを意味する。
【0061】最後に、本発明の8次元トレリス符号化変
調方式による位相不確定性除去の効果を説明する。図1
0は、本発明のCDMA移動通信システムにおける差動
復号器の構成である。8次元トレリスビタビ復号器37
0の出力は、以下の演算によって差動復号化される。
【0062】
【数5】
【0063】ここで、Kmnは時刻nTにおける情報系
列、Imn、Imn−4はそれぞれ、時刻nT、(n−
4)Tにおけるビタビ復号系列(=送信部差動符号系
列)である。すなわち、差動復号出力は、現時点におけ
るビタビ復号系列からシフトレジスタ38a〜38dに
記憶されていた4T以前のビタビ復号系列を差し引くこ
とによって得られる。同時に、最新の該ビタビ復号系列
はシフトレジスタ38a〜38dに新たに記憶される。
【0064】例えば、送信側において、サブセットA
0、A29が送信されたとすると、図4と図5の定義か
ら、その差動符号系列は「0000」、「1101」で
あり、情報系列1101が差動符号化されていることに
なる(数1参照)。送受信部搬送波の位相が一致してい
る場合、多次元トレリスビタビ復号器370からは「0
000」、「1101」が出力されるから、差動復号器
38の出力は数(5)により、「1101」−「000
0」=「1101」となり、当然正しく復号される。こ
こで、受信部搬送波が、送信側に対して90°位相が進
んだ状態で復調されたとすると、本来A0、A29であ
るべきサブセットが、見かけ上はA4、A17として復
調されてしまう。これに対するビタビ復号器370の出
力は「0100」、「0001」であるが、差動復号器
38によって「0001」−「0100」=「110
1」となり、情報系列が正しく得られることがわかる。
受信部搬送波の該位相不確定性が180°,270°の
場合も全く同様であり、情報系列は正しく復号される。
【0065】尚、本発明におけるマッピング方式は、図
7以外の組合せによっても符号化利得6dBを実現し、
且つ、搬送波の位相不確定性を除去することができる。
この場合、図7におけるサブセットグループA0〜A
3、A4〜A7、A8〜A11、A12〜A15及びA
16〜A19、A20〜A23、A24〜A27、A2
8〜A31の各シンボルを、そのグループ内で「16」
を法として、「4」の倍数だけサブセットアドレスをシ
フトするだけでよい。例えば、サブセットグループA4
〜A7、A8〜A11、A12〜A15、A0〜A3及
びA20〜A23、A24〜A27、A28〜A31、
A16〜A19の場合も、本発明の効果を実現可能であ
る。また、位相不確定性を問題としないならば、サブセ
ットA0〜A15内及びA16〜A31内において各シ
ンボルをどのように配置しても、符号化利得6dBを実
現することができる。このように本発明のマッピング方
式にはかなりの自由度がある。
【0066】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、CDMAセルラ移動通信システムに多次元ト
レリス符号化変調手段を設けることで、従来よりも小さ
なハードウェア規模(ビタビ復号の処理時間を長く取
れ、しかもパスメモリを少なくできる)で容易に高符号
化利得の誤り訂正機能を実現し、セル当りの同時接続数
を向上させることができる。特に、符号化率が4/5、
状態数が32のたたみ込み符号と、4値のQAM変調と
を組み合せた8次元トレリス符号化変調方式では、6d
Bの符号化利得を実現できるだけでなく、符号化に伴う
送信帯域幅の拡大もないため、この値がそのまま非符号
化BPSK方式に対する同時接続数利得となる。更に、
本発明のマッピング方式と差動符号化及び差動復号化方
式とを組み合せることにより、受信部搬送波に90°、
180°、270°の位相不確定性が存在しても情報を
正しく復号することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来発明及び本発明の1実施例を説明する上で
前提となるCDMAセルラ移動通信システムを示す概念
図である。
【図2】本発明の1実施例を示す多次元トレリス符号化
変調方式を適用したCDMAセルラ移動通信システムの
送受信部の構成図である。
【図3】CDMAセルラ移動通信システムに最適な多次
元トレリス符号化変調方式を見出すための異なる符号化
次元数における各種パラメータの比較結果を示す図であ
る。
【図4】本発明による8次元トレリス符号化変調方式用
のたたみ込み符号器の1実施例を示す構成図である。
【図5】本発明による8次元トレリス符号化変調方式に
おけるサブセットと符号系列との関係を示す図である。
【図6】本発明による8次元トレリス符号化変調方式の
4QAMコンステレーションの1実施例を示す図であ
る。
【図7】本発明による8次元トレリス符号化変調方式の
マッピング割当ての1実施例を示す図ある。
【図8】本発明による8次元トレリス符号化変調方式に
おけるエラーイベントの説明図である。
【図9】本発明による8次元トレリス符号化変調方式に
おける誤り率の特性を示すシミュレーション結果を示す
図である。
【図10】本発明による8次元トレリス符号化変調方式
における差動復号器の構成の1例を示す図である。
【符号の説明】
11、12、13…基地局、14…セル、15…無線回
線制御局、A、B…移動局、21…シリアル/パラレル
変換器、22…差動符号器、22a〜22d…シフトレ
ジスタ、23…多次元トレリス符号化変調、23a…多
次元トレリス符号器、23b…マッピング装置、23c
…IF変調、23c1…正弦波発信器、23c2…π/
2シフト装置、23c3…乗算器、23c4…加算器、
23c5…他局へのIF変調出力、23d…ディジタル
/アナログ変換器、24…帯域通過フィルタ、25…拡
散符号発生器、26…乗算器、27…正弦波発信器、2
8…帯域通過フィルタ、29…増幅器、30…送受信分
離器、31…送受信アンテナ、32…増幅器、33…帯
域通過フィルタ、34…周波数逆拡散、34a…正弦波
発生器、34b…拡散符号発生器、34c…乗算器、3
4d…π/2シフト装置、34e、34f…乗算器、3
4g、34h…低域通過フィルタ、35a、35b…ア
ナログ/ディジタル変換器、36a、36b…低域通過
フィルタ、37…多次元トレリスビタビ復号器、38…
差動復号器、38a〜38d…シフトレジスタ、39…
パラレル/シリアル変換器、230a…8次元トレリス
符号器、230a1〜230a5…シフトレジスタ、2
30b1〜230b4…排他的論理加算器¥、370…
8次元トレリスビタビ復号器。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スペクトラム拡散による符号分割多元接続
    (Code Division Multiple Access:CDMA)セル
    ラ移動通信システムにおいて、移動局と各基地局とが、
    スペクトラム拡散された4次元以上の多次元トレリス符
    号化変調信号によって通信することを特徴とする符号分
    割多元接続セルラ移動通信システム。
  2. 【請求項2】符号分割多元接続セルラ移動通信システム
    において、送信系が、 シリアルに入力される情報系列を直並列変換して得られ
    るnビット単位の現在のパラレル情報系列とM/2シン
    ボル時間(Mは次元数)以前の差動符号系列との間で、
    2のn乗を法とする加算を行い、その結果を新たな差動
    符号系列として出力すうると共に、これをM/2シンボ
    ル時間保持する差動符号化手段と、 上記差動符号化された系列をたたみ込み符号化するため
    の4次元以上の多次元トレリス符号化手段と、 上記多次元トレリス符号化手段の出力によって規定され
    るサブセットを互いに位相が90°ずつ異なる4つのグ
    ループに分け、各要素が、同じ差分のサブセットアドレ
    スを持つように信号点配置(マッピング)を行うマッピ
    ング手段と、 上記マッピング手段の出力を直交振幅変調(QAM)す
    るための変調手段と、 上記変調手段の出力を、送信帯域幅を拡散して無線周波
    数帯で送信する送信手段と、 からなり、受信系が、 無線周波数帯の信号を受信し、その帯域幅を逆拡散して
    もとの送信帯域幅に戻すための逆拡散手段と、 上記逆拡散手段の出力信号を4次元以上の多次元直交信
    号に復調するための復調手段と、 上記復調手段によって得られた多次元直交信号を入力と
    するビタビ復号手段と、 上記ビタビ復号された信号系
    列とM/2シンボル時間以前のビタビ復号系列との間
    で、2のn乗を法とする加算を行い、その結果を差動復
    号系列として出力すると共に、現時点における上記ビタ
    ビ復号系列をM/2シンボル時間保持する差動復号化手
    段とを有し、受信搬送波に90°、180°、270°
    の位相不確定性があっても正しく復号できるようにした
    ことを特徴とする符号分割多元接続セルラ移動通信シス
    テム。
  3. 【請求項3】前記多次元トレリス符号化手段が、符号化
    率が4/5、状態数が32のたたみ込み符号を出力し、
    前記直交振幅変調手段が、正方格子上に配置された4信
    号点からなる直交振幅変調(4値QAM)によって、前記
    マッピング手段の出力を8次元トレリス符号化変調信号
    に変換することを特徴とする請求項2に記載の符号分割
    多元接続セルラ移動通信システム。
  4. 【請求項4】前記マッピング手段が、最大の最小信号間
    ユークリッド自由距離を確保した形式で前記信号点配置
    を行なうことを特徴とする請求項3に記載の符号分割多
    元接続セルラ移動通信システム。
  5. 【請求項5】該マッピング手段が、前記4信号点のうち
    の対角線上の2点のみを組み合せることによって、前記
    多次元トレリス符号化手段の出力を8次元信号に割り当
    てることを特徴とする請求項3に記載の符号分割多元接
    続セルラ移動通信システム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5732330A (en) * 1996-07-02 1998-03-24 Ericsson Inc. Dual band transceiver
JP2016521465A (ja) * 2013-06-19 2016-07-21 三菱電機株式会社 光通信のためにデータを変調する方法およびシステム

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