JPH06349411A - 陰極線管のシールオフ方法 - Google Patents

陰極線管のシールオフ方法

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JPH06349411A
JPH06349411A JP13865093A JP13865093A JPH06349411A JP H06349411 A JPH06349411 A JP H06349411A JP 13865093 A JP13865093 A JP 13865093A JP 13865093 A JP13865093 A JP 13865093A JP H06349411 A JPH06349411 A JP H06349411A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seal
heating element
tip tube
heater
crt
Prior art date
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Pending
Application number
JP13865093A
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English (en)
Inventor
Harumi Nagase
晴美 長勢
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Filing date
Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シールオフの歩留りが良好で、シールオフ治
具の構造が簡単であり、シールオフ治具が長寿命とな
り、シールオフの保守が簡単と成るCRTのシールオフ
方法を提案する。 【構成】 CRT(陰極線管)9のチップ管5Tの周囲
に円筒状の加熱要素14を配し、その加熱要素14の周
囲に高周波誘導加熱用コイル15を配し、その高周波誘
導加熱用コイル15に高周波電流を流して、加熱要素1
4の発熱によってチップ管5Tを加熱してシールオフす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は陰極線管(CRT)のシ
ールオフ方法の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】図2を参照して、従来のCRTの排気装
置を説明する。キャスタ2が底部に取付けられた匣体1
の最上部に防爆用ケージ3が設けられ、その中にCRT
5が収納されて、CRTホルダ4に支持される。
【0003】CRT5のネック5Nの下端から延長され
たガラスチップ管5が、油回転ポンプ11及び油拡散ポ
ンプ7に交換的に連結されて、油回転ポンプ11によっ
て、10-2〜10-3Torrの真空度を実現され、油拡散ポ
ンプ7によって、10-6〜10-7Torrの真空度を実現さ
れるように排気される。チップ管5Tの中間にシールオ
フ治具6が取付けられる。ブラシ9を介してトランス1
0に100V商用電源が接続され、これがトランス10
によって10V程度に降圧されてシールオフ治具のヒー
タに印加され、これに10A程度の電流が流される。冷
却水ポンプ12によって、油拡散ポンプ7を水冷する。
真空度測定子8によって、CRT5内の真空度が測定さ
れる。
【0004】次に、図3を参照して、従来例のシールオ
フ治具を説明する。金属から成る円筒状のヒータカバー
HC内に絶縁のための2層の板状のマイカMCを介して
スパイラル状のヒータ13が配され、そのヒータ13を
チップ管5Tの周囲に配する。ヒータ13はカンタル線
と呼ばれるFe71%、Cr23%、Al6%の合金か
ら成るリボン状抵抗線材である。そして、このヒータ1
3及びヒータカバーHC間に、図2のトランス10より
の10Vの交流電圧を印加して、10A程度の電流を流
す。このカンタル線はこれに通電すると、それ自体の発
熱によって表面に酸化膜が形成されて絶縁被覆と成る性
質を有する。しかし、この酸化膜は絶縁の確実性が保証
できないので、実際にはカンタル線を渦巻き状成形して
得たヒータ13に耐熱性の絶縁物を塗布して使用してい
る。
【0005】図4、図5及び図6を参照して、チップ管
5Tのシールオフ工程(1)、(2)及び(3)を説明
する。図4はヒータ13に未だ電流を流していない状態
を示す。図5でヒータ13に通電が開始されると、チッ
プ管5Tはヒータ13の熱で軟化し、CRT5内は排気
されて高真空になされているので、チップ管5Tは外部
の空気圧によって括れる如く変形する。そして、図6に
示す如く、ついにはチップ管5Tはシールオフされる。
しかる後、チップ管5Tのシール部の下側の部分を点線
で示すようにカットする。尚、ヒータ13に流す電流
は、当初は少なく、予熱ができたら徐々に多くし、後半
は徐々に減らして行く。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来のCRTの
シールオフ方法には次のような欠点がある。チップ管の
周囲に配したスパイラル状のヒータに電流を流して発熱
させる構造であるため、チップ管を均一に加熱すること
が困難なため、チップ管のシール形状の安定化が困難で
あり、チップ管のシールオフの歩留りが悪い。シールオ
フ治具は、ヒータカバー内に板状マイカを介してスパイ
ラル状のヒータを配した構造であるてめ、構造な複雑と
成る。カンタル線から成るヒータは価格が高い上に、3
か月程度の寿命しかないので、保守及びヒータの交換を
頻繁に行わなければならず、作業が煩雑である。特に、
数百台の排気装置のシールオフ治具のヒータを3か月毎
に交換することは大変な作業である。ヒータの絶縁が湿
度に弱い。シールオフ治具の組み立てが複雑で、使用前
に細かい調整を必要とする。チップ管を効率良く、且
つ、均一に加熱するためにヒータをチップ管に近接させ
なければならないので、ヒータがチップ管と接触して、
ヒータ自体又はチップ管が破損する虞がある。
【0007】かかる点に鑑み、本発明は、シールオフの
歩留りが良好で、シールオフ治具の構造が簡単であり、
シールオフ治具が長寿命となり、シールオフの保守が簡
単と成るCRTのシールオフ方法を提案しようとするも
のである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明、CRT(陰極線
管)5のチップ管5Tの周囲に円筒状の加熱要素14を
配し、その加熱要素14の周囲に高周波誘導加熱用コイ
ル15を配し、その高周波誘導加熱用コイル15に高周
波電流を流して、加熱要素14の発熱によってチップ管
5Tを加熱してシールオフすることを特徴とするもので
ある。
【0009】
【作用】かかる本発明によれば、高周波電流を高周波誘
導加熱用コイル15に流し、これにより加熱要素14に
渦電流が流れて発熱し、これによって排気中のCRT5
のチップ管5Tが加熱されて、シールオフされる。
【0010】
【実施例】以下に、図1を参照して、本発明の実施例を
詳細に説明しよう。尚、排気装置は図2に示した従来例
と同様のものを使用する。図1に示すように、CRT5
の円筒状のガラスチップ管5Tの周囲に円筒状の加熱要
素14を配し、その加熱要素14の周囲に高周波誘導加
熱用の円筒状のスパイラルコイル15を配し、その高周
波誘導加熱用コイル15に20kHz〜200kHz程
度の周波数の高周波電流を流して、加熱要素14に渦電
流を流し、これによって加熱要素14を発熱させてチッ
プ管5Tを加熱してシールオフする。尚、加熱用コイル
15は銅線15aに被覆15bが施された線材を渦巻き
状に巻回したものである。
【0011】加熱要素14は、大気中で耐熱(800°
C〜900°Cの温度に耐える)耐酸化性の高抵抗材
料、例えば、鍛造鋳鉄のミーハナイトが用いられる。加
熱要素14の材料としては、その他に、CV−5、Al
−Cu合金、アンプコ15、ステンレス鋼、各種鉄等が
可能である。加熱要素14とチップ管5Tとの間の間隔
は、例えば、1mm程度である。
【0012】加熱用コイル15にに流す電流は、当初は
少なく、余熱ができたら徐々に多くし、後半は徐々に減
らして行く。これによって、チップ管5Tの中間が、加
熱による軟化と外圧により括れ、ついにはシールオフさ
れる。その後は、チップ管5Tの不要な部分をカットす
る。
【0013】尚、従来、CRTのネックの周囲に高周波
誘導加熱用コイルを配して、CRTの排気中に、その加
熱コイルに通電して電子銃の各電極を発熱させ、これに
よって各電極に含まれているガス放出させるようにした
所謂ガン焼き(ガンボンバード)処理が行われている
が、その加熱用コイルを延長し、又は加熱要素14のと
ろに移動させて、この加熱用コイルによって同時に加熱
要素14をも発熱させるようにしても良い。このように
すればシールオフのための装置が簡単と成る。
【0014】
【発明の効果】上述せる本発明によれば、CRTのチッ
プ管の周囲に円筒状の加熱要素を配し、その加熱要素の
周囲に高周波誘導加熱用コイルを配し、その高周波誘導
加熱用コイルに高周波電流を流して、加熱要素の発熱に
よってチップ管を加熱してシールオフするようにしたか
ら、チップ管が加熱要素によって均一に加熱されるの
で、シールオフの歩留りが良好と成り、シールオフ治具
の構造が簡単と成り、シールオフ治具が長寿命となり、
シールオフ治具の保守(加熱要素の交換等)が簡単と成
る。
【0015】又、本発明によれば、加熱要素をチップ管
に接近させて加熱し得るので、加熱用コイルの消費電力
を少なくできる。又、加熱要素の長さを短くしても、チ
ップ管の加熱が容易であるので、シールオフ後のチップ
管の長さを極力短くでき、トリニトロン(登録商標)の
如く、管面からネックの終端までの長さの長いCRTに
適用して頗る好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のシールオフ治具を示す側断面
【図2】CRTの排気装置を示す配置図
【図3】従来例のシールオフ治具を示す断面図
【図4】シールオフ工程(1)を示す断面図
【図5】シールオフ工程(2)を示す断面図
【図6】シールオフ工程(3)を示す断面図
【符号の説明】
5 CRT 5N ネック 5T チップ管 6 シールオフ治具 14 加熱要素 15 高周波誘導加熱用コイル

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陰極線管のチップ管の周囲に円筒状の加
    熱要素を配し、該加熱要素の周囲に高周波誘導加熱用コ
    イルを配し、該高周波誘導加熱用コイルに高周波電流を
    流して、上記加熱要素の発熱によって上記チップ管を加
    熱してシールオフすることを特徴とする陰極線管のシー
    ルオフ方法。
JP13865093A 1993-06-10 1993-06-10 陰極線管のシールオフ方法 Pending JPH06349411A (ja)

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JPH06349411A true JPH06349411A (ja) 1994-12-22

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