JPH06286275A - プリント品質検査装置 - Google Patents

プリント品質検査装置

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JPH06286275A
JPH06286275A JP4066058A JP6605892A JPH06286275A JP H06286275 A JPH06286275 A JP H06286275A JP 4066058 A JP4066058 A JP 4066058A JP 6605892 A JP6605892 A JP 6605892A JP H06286275 A JPH06286275 A JP H06286275A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 人間の目にとって、プリント品質の判断に高
い誤差を生じさせないプリント品質検査装置を提供する
こと。 【構成】 印刷された記号の入力記号の印刷幅などのプ
リント特徴を抽出するプリント特徴抽出器1と、このプ
リント特徴と予め格納された基準となるテンプレート記
号のプリント特徴とを比較するプリント特徴コンパレー
タ3とを備え、その比較結果について品質評価する際、
基準の記号のプリント幅が太い場合は、ファジィ理論評
価装置5にて、許容範囲を大きくして、入力記号のプリ
ント品質を評価する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プリント記号の品質を
評価するプリント品質検査装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】プリント(印刷)された記号(文字)が
読みやすいことはプリンタなどの装置に取って非常に重
要なことであり、記号が多量にある場合は、その印刷さ
れた記号の品質の自動検査がよく行われる。
【0003】そのためプリント品質検査装置が開発され
ているが、基本的にはプリントされた記号が正確である
かどうかをチェックして、プリントされた記号の形状が
所定の品質パラメータ(テンプレート)に照らして、許
容品質以上のものかどうかを判断している。
【0004】従来から用いられているプリント品質検査
装置では、図9に示すように、プリントされた記号と、
テンプレート記憶手段10に予め格納された「良好な」
プリント見本のテンプレートとを、画素減算器9により
直接比較する方法が用いられている。この方法では、画
素減算器9からの差異測定信号を、パラメータ格納手段
12に予め格納されたプリント品質を評価するための品
質パラメータに基づき、プリント品質評価装置11によ
って評価することにより、入力されたプリント記号のプ
リント品質を評価している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
プリント品質検査装置の画素減算器9では、入力プリン
ト記号とテンプレートのプリント記号との絶対的な差異
が測定される。
【0006】しかしながら、多くのプリントされた記号
の端から端まで同じように形状を正確に印刷することは
困難であり、空間移行の高い構成のプリント部分におい
ては、測定される形状の変差はとくに顕著である。例え
ば、図10(a)は、良好な入力信号の場合を示し
(0.03)、図10(b)は、通常の入力信号の場合
を示し、図10(b)においては、高い差異の誤差信号
が出力される(0.37)。
【0007】しかし、この差異は人間の目では捉えない
ことが多いので、人間が目でみた限りで不良品質である
とは思われない。しかし、従来の画素減算器9の出力
は、それらの変差による色々な測定値をはじき出すた
め、そのように人間の目には問題がないようなプリント
でも、不良と判断してしまうため、プリント品質の判断
に高い誤差が生じるという課題がある。
【0008】本発明は、従来のこのような課題を考慮
し、人間の目を考慮して、プリント品質の判断に高い誤
差を生じさせないプリント品質検査装置を提供すること
を目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、印刷された記
号と予め用意された基準となる記号とを比較して誤差を
出力する比較手段と、その基準となる記号の印刷幅など
のプリント特徴及び前記比較結果に基づき、前記印刷さ
れた記号のプリント品質を評価するプリント品質評価手
段とを備えたプリント品質検査装置である。
【0010】
【作用】本発明は、比較手段が、印刷された記号と予め
用意された基準となる記号とを比較して誤差を出力し、
プリント品質評価手段が、その基準となる記号の印刷幅
などのプリント特徴及び前記比較結果に基づき、前記印
刷された記号のプリント品質を評価する。
【0011】
【実施例】以下に、本発明をその実施例を示す図面に基
づいて説明する。
【0012】図1は、本発明にかかる一実施例のプリン
ト品質検査装置のブロック図である。すなわち、プリン
ト品質検査装置には、例えば入力記号のプリント幅など
のプリント特徴を抽出するプリント特徴抽出器1が設け
られ、そのプリント特徴抽出器1には、抽出されたプリ
ント特徴を格納する入力記号プリント特徴格納手段2が
接続されている。入力記号プリント特徴格納手段2に
は、テンプレート記号プリント特徴フレーム記憶装置4
に記憶されたテンプレート記号のプリント特徴と入力記
号のプリント特徴とを比較するプリント特徴コンパレー
タ3が接続され、プリント特徴コンパレータ3には、フ
ァジィ理論により入力記号のプリント品質を評価するフ
ァジィ理論評価装置5が接続されている。ファジィ理論
評価装置5には、プリント品質の評価結果を合計するア
キュムレータ6が接続され、アキュムレータ6には、合
計されたプリント品質の評価結果を、品質パラメータ7
によりプリント品質が許容値内かどうかを判定するプリ
ント品質評価装置8が接続されている。
【0013】上述のプリント特徴抽出器1が抽出手段を
構成し、プリント特徴格納手段2が蓄積手段を構成し、
プリント特徴コンパレータ3が比較手段を構成してい
る。
【0014】次に上記実施例の動作について説明する。
【0015】ファジー理論評価装置5を備えたプリント
品質検査装置に入力された記号フレームは、まず画素デ
ータにディジタル化される。入力記号を適度に明確にす
るために、128×128画素、またはそれ以上のディ
ジタル化の分解能を用いてもよい。図2は10×10デ
ィジタル化入力記号フレームの1例を示している。
【0016】次に、ディジタル化された記号フレームを
最初のフレームラインから出発して、順次画素毎にプリ
ント特徴抽出器1に入力する。プリント特徴抽出器1に
おいては、入力記号の1つのフレームラインに生じる印
刷バックグラウンドから印刷フォアグラウンドまでの移
行点の数を表示する移行カウントコードと、前記移行点
で印刷フォアグラウンド画素の数を示すプリント幅コー
ドとを抽出する。移行カウントコードと抽出されたプリ
ント幅コードを最小のバイト(プリント幅コードを記憶
する移行カウントコードと等しい対応する数のバイトが
続く)としての移行カウントコードと共に入力記号プリ
ント特徴格納手段2に記憶される。
【0017】次に、記憶された入力記号プリント特徴
は、対応する移行カウントコードとプリント幅コードと
を有するテンプレート記号プリント特徴フレーム記憶装
置4から出力されるテンプレート記号のプリント特徴と
共にプリント特徴コンパレータ3に入力される。
【0018】プリント特徴コンパレータ3は、入力記号
の各対応するプリント幅コードとテンプレート記号との
差を測定し、ファジー理論評価装置5に特徴誤差信号を
発する。
【0019】ファジー理論評価装置5は、その特徴誤差
信号とテンプレート記号プリント特徴のプリント幅コー
ドをその2つの入力信号として取り入れる。
【0020】ファジー理論評価装置5は、SMALL、
MEDIUMおよびLARGEの言語セットを形成する
各入力信号を示す質的ステートメントと、GOODとB
ADの言語セットを形成するプリント品質出力信号を示
す質的ステートメントを有し、3つのメンバーシップ関
数を駆使する。
【0021】特徴誤差を示すメンバーシップ関数は、
【0022】
【数1】 から得る。
【0023】ただし、e2はSmall Error
(SE、誤差小)の場合は、メンバーシップ関数の上
限、e1とe3はMedium Error(ME、誤差
中間)の場合は、メンバーシップ関数の上限と下限、e
2はLarge Error(LE、誤差大)の場合
は、メンバーシップ関数の下限。図3は特徴誤差メンバ
ーシップ関数を示したグラフである。
【0024】プリント幅を示すメンバーシップ関数は、
【0025】
【数2】 から得る。
【0026】ただし、W2は小幅(SW)に関するメンバ
ーシップ関数の上限、W1およびW3は中間幅(MW)に
関するメンバーシップ関数の下限と上限、W2は大幅
(LW)に関するメンバーシップ関数の下限である。図
4は、プリント幅メンバーシップ関数を表すグラフであ
る。プリントの品質を決定するためのプリント品質評価
ファジー理論規則は以下の通りである。
【0027】規則1:誤差がSMALLの場合、品質は
GOOD。
【0028】規則2:誤差がMEDIUMで、幅がSM
ALLの場合、品質はBAD。
【0029】規則3:誤差がMEDIUMで、幅がME
DIUMの場合、品質はBAD。
【0030】規則4:語差がMEDIUMで、幅がLA
RGEの場合、品質はGOOD。
【0031】規則5:誤差がLARGEの場合、品質は
BAD。
【0032】プリント品質を示すメンバーシップ関数
は、
【0033】
【数3】 から得る。
【0034】ただし、p2は不良プリント(BQ)に関
するメンバーシップ関数の上限、p1は良質プリント
(CQ)に関するメンバーシップ関数の下限である。
【0035】図5は、プリント品質メンバーシップ関数
を表すグラフである。
【0036】規則のIF部におけるAND演算子は、
【0037】
【数4】u(A AND B)=min[uA(x),
B(x)] から得る。
【0038】ただし、uはメンバーシップ関数である。
【0039】次に、ファジー理論評価装置5からの重み
つき品質信号は、以下の式から得られる前記各ファジー
理論規則の累積分布の重心を算出することにより得る。
【0040】
【数5】 ただし、nは規則の数、p1は論議領域、u(p1)は最
大メンバーシップ関数である。 いわゆるファジー理論
評価の演算については、実施例でさらに説明する。図6
は、プリント品質評価規則を表すグラフである。0.6
の特徴誤差信号と、0.4のプリント幅コードをファジ
ー理論評価装置5に入力した場合は、前記各ファジー理
論規則を図示したようにあてはめる。図7は、ファジー
理論規則の累積分布から重心によりプリントの品質が決
定されることを示している。
【0041】これらの演算は事前にでき、特徴誤差信号
とプリント幅信号を組み合わせてすべて入力したものを
検索表として出力することができ、本発明の場合のよう
に、ランダムアクセスメモリのような記憶媒体に記憶す
ることができる。図8は、リードオンリーメモリ記憶媒
体に記憶されたプリント品質評価検索表の1例を示して
いる。
【0042】ファジー理論評価装置5からの各フレーム
の出力された重みつきプリント品質信号はアキュムレー
タ6で合計される。
【0043】プリント品質評価装置8は、アキュムレー
タ6からの累積されたプリント品質信号と所定の品質パ
ラメータ7を取り入れる。
【0044】プリント品質評価装置8は、基本的には累
積されたプリント品質信号が品質パラメータqより上位
にあるかどうかをテストする。もし、累積品質信号がq
より上である時は、品質許容度測定信号を出力する。さ
もなければ、品質非許容度測定信号を出力することにな
る。
【0045】以上のように、通常のプリント変差による
品質評価誤差をなくすため、特徴誤差信号に加え、プリ
ント幅のデータをプリント品質の評価に用いているの
で、不良のプリント構造のみを測定することができ、プ
リント品質許容度を決定する際の誤差率を低くできる。
【0046】なお、上記実施例では、プリント品質の評
価をファジィ理論により行ったが、これに限らず、プリ
ント品質の評価の誤差が低くなれば、他の方法であって
もよい。
【0047】また、上記実施例では、プリント特徴とし
てプリント幅を用いたが、これに限らず、プリントの濃
さ、傾きなどを用いてもよい。また、基準となるプリン
ト特徴は、通常、基準となる記号から得るが、これに限
らず、条件次第では、印刷された記号から得ても良い場
合がある。例えば、プリント幅は変わらず、ずれて印刷
される場合などである。
【0048】また、上記実施例では、比較手段は、印刷
幅などのプリント特徴同士を比較して誤差を出力した
が、これに限らず、従来のような画素同士の比較によっ
て絶対的誤差を出力しても良い。
【0049】また、上記実施例では、コンピュータを用
いてソフトウェア的に構成したが、これに代えて同様の
機能を有するハードウェアにより構成してもよい。
【0050】
【発明の効果】以上述べたところから明らかなように本
発明は、印刷された記号と予め用意された基準となる記
号とを直接、あるいはそれら記号から抽出される特徴を
比較して差を出力する比較手段と、その基準となる記号
の印刷幅などのプリント特徴及び比較結果に基づき、前
記印刷された記号のプリント品質を評価するプリント品
質評価手段とを備えているので、人間の目も考慮して、
プリント品質の判断に高い誤差を生じさせないという長
所を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる一実施例のプリント品質検査装
置のブロック図である。
【図2】同実施例の入力記号の記号フレームの主構造の
1例を示す図である。
【図3】同実施例の特徴誤差メンバーシップ関数を示す
グラフである。
【図4】同実施例のプリント幅メンバーシップ関数を示
すグラフである。
【図5】同実施例のプリント品質メンバーシップ関数を
示すグラフである。
【図6】同実施例のプリント品質ファジー理論規則の適
用を示すグラフである。
【図7】同実施例の重心によるプリント品質信号の決定
を説明する図である。
【図8】同実施例の重みつきプリント品質検索表の1例
を示した図である。
【図9】従来のプリント品質検査装置のブロック図であ
る。
【図10】(a)は、良好なプリントの入力記号の変差
を示す図、(b)は、通常のプリントの入力記号の変差
による高い差異測定信号を示す図である。
【符号の説明】
1 プリント特徴抽出器 2 入力記号プリント特徴格納器 3 プリント特徴コンパレータ(比較手段) 4 テンプレート記号プリント特徴フレーム記憶装置 5 ファジー理論評価装置 6 アキュムレータ 7 品質パラメータ 8 プリント品質評価装置

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷された記号と予め用意された基準と
    なる記号とを直接、あるいはそれら記号から抽出される
    特徴を比較して差を出力する比較手段と、その基準とな
    る記号の印刷幅などのプリント特徴及び前記比較結果に
    基づき、前記印刷された記号のプリント品質を評価する
    プリント品質評価手段とを備えたことを特徴とするプリ
    ント品質検査装置。
  2. 【請求項2】 比較手段は、印刷された記号と基準とな
    る前記記号との画素毎の差異を比較することによって、
    絶対差異を出力するものであることを特徴とする請求項
    1のプリント品質検査装置。
  3. 【請求項3】 プリント品質評価手段は、前記プリント
    品質の評価にファジィ理論を用いることを特徴とする請
    求項1記載のプリント品質検査装置。
  4. 【請求項4】 入力記号フレームから印刷幅等の入力記
    号プリント特徴を抽出する抽出手段と、その入力記号プ
    リント特徴を記憶する蓄積手段と、前記入力記号プリン
    ト特徴及び予め格納されたテンプレート記号プリント特
    徴とを比較して、誤差信号を生成する比較手段と、前記
    誤差信号及び前記テンプレート記号プリント特徴に基づ
    き、重み付プリント品質信号を出力するファジィ演算手
    段と、その重み付プリント品質信号を累積する累積手段
    と、その累積されたプリント品質信号に基づき、品質許
    容度測定信号を出力する品質評価手段とを備えたことを
    特徴とするプリント品質検査装置。
  5. 【請求項5】 入力記号プリント特徴及び前記テンプレ
    ート記号プリント特徴は、背景領域から印刷領域に移行
    する点の数を示す移行カウントコード及び前記移行する
    点毎に生じる前記印刷領域の幅を示すプリント幅コード
    からなることを特徴とする請求項4記載のプリント品質
    検査装置。
  6. 【請求項6】 ファジィ演算手段は、プリント品質ファ
    ジィ推論規則に従って、前記誤差信号を誤差メンバーシ
    ップ関数に投射し、又、テンプレート記号プリント特徴
    をプリント特徴メンバーシップ関数に投射するステップ
    と、その夫々の結果をプリント品質メンバーシップ関数
    に投射するステップと、その結果を利用してプリント品
    質の重心を計算して前記重み付きプリント品質信号を出
    力するステップとを実施する手段であることを特徴とす
    る請求項4記載のプリント品質検査装置。
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