JPH06255671A - 包装材料 - Google Patents

包装材料

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JPH06255671A
JPH06255671A JP3660893A JP3660893A JPH06255671A JP H06255671 A JPH06255671 A JP H06255671A JP 3660893 A JP3660893 A JP 3660893A JP 3660893 A JP3660893 A JP 3660893A JP H06255671 A JPH06255671 A JP H06255671A
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JP
Japan
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infrared
packaging material
printing ink
mark
bar code
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JP3660893A
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English (en)
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Yoshie Arai
美江 新井
Noriyuki Ito
則之 伊藤
Harumoto Ota
晴基 太田
Hisamaru Mutou
寿丸 武藤
Takahiro Fujio
隆弘 藤生
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Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】バーコードパターン等の機械読取り可能なマー
クを有し、かつ、このマークが目視され難い包装材料を
提供する。 【構成】赤外線反射性を有する表面と、前記表面と同系
色であり、Fe2+及び/又はCu2+を20重量%以上有
すると共に五二酸化リンを主成分とするリン酸塩系白色
結晶粉末、若しくはFe2+及び/又はCu2+を含有する
ガラス系粉末材料を含有する赤外線吸収性の印刷インキ
層により構成した機械読取り可能なマークを有する。前
記マークは同系色の材料から構成されているので目視は
困難であるが、赤外線による機械読取りが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特に医薬品の包装に用
いる、表面にバーコードパターン等の機械読取り可能な
マークを有する包装材料に係り、特に、前記マークが、
デザインに影響を及ぼしたり、効能書き等の記載領域を
減らすことのない機械読取り可能なマークを有する包装
材料の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の包装材料は、通常、図4に示す
ように包装材料の表面にカーボンブラックやロイコ染料
等の赤外線吸収剤を含有するインキにより形成されたバ
ーコードパターン(赤外吸収部)bが付されて構成され
ており、赤外吸収部を構成する前記バーコードパターン
bと赤外非吸収部を構成する包装材料の表面aとの組合
わせにより『発売元』、『商品コード』等の情報を赤外
線により機械読取りさせるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記カーボ
ンブラックやロイコ染料等は赤外領域に加え可視光領域
においても光吸収性を有するため、前記バーコードパタ
ーンb等のマークは赤外線読取り装置にて機械読取りさ
れると共に目視も可能なパターンであった。
【0004】このため、包装材料のデザイン構成と無関
係なマークが表面に露出してしまい包装材料のデザイン
に悪影響を及ぼすことがあった。
【0005】他方、医薬品の包装に用いる包装材料の場
合、効能書き等をその表面に記載することが義務付けら
れているが、バーコードパターン等を設けるとその分効
能書き等の記載領域が減ることになり、小さな文字によ
り印刷しなければならなかった。
【0006】本発明はこのような問題点に着目してなさ
れたもので、その第一の課題とするところは、バーコー
ドパターン等の機械読取り可能なマークを有し、かつ、
このマークが目視され難い包装材料を提供することにあ
る。
【0007】また、その第二の課題とするところは、バ
ーコードパターン等の機械読取り可能なマークを有し、
かつ、このマークが効能書き等の記載領域を減らすこと
のない包装材料を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち、請求項1に係
る発明は、赤外線反射性を有する表面と、前記表面と同
系色であり、Fe2+及び/又はCu2+を20重量%以上
有すると共に五二酸化リンを主成分とするリン酸塩系白
色結晶粉末、若しくはFe2+及び/又はCu2+を含有す
るガラス系粉末材料を含有する赤外線吸収性の印刷イン
キ層により構成した機械読取り可能なマークを有するこ
とを特徴とする包装材料である。
【0009】そして、請求項1に係る発明においては、
赤外線反射性を有する表面と、前記表面を部分的に隠蔽
する表面と赤外線吸収性の印刷インキ層は同系色である
ので、機械読取り可能なマーク(以下、単にマークと言
う)の目視が困難となるが、赤外線の反射性(吸収性)
が異なるので、赤外線による機械読取りが可能となる。
【0010】ところで、通常、医薬品の包装材料は白色
あるいは淡色の外観を呈している。他方、機械読取りに
おいて望まれる赤外線の反射性(率)は、60%以上で
ある。この様な要求を満たす表面を得るためには、包装
材料の素材に酸化チタン等の赤外線反射物質を混入させ
たり、包装材料の表面を赤外線反射物質を含有するイン
キで被覆すればよい。また、赤外線反射物質と赤外吸収
の無い着色剤を併用すれば、表面を任意の色に調整する
ことが可能である。
【0011】次に、前記表面上に設ける赤外線吸収性の
印刷インキ層は、少なくとも表面と同系色である必要が
ある。前記したように表面は白色あるいは淡色であるこ
とが想定されるので、白色あるいは淡色の赤外線吸収物
質である、Fe2+及び/又はCu2+を20重量%以上含
み五二酸化リン(P2 5 )を主成分とする結晶粉末、
若しくはFe2+及び/又はCu2+含有するガラス系粉末
を用いる。
【0012】Fe2+及び/又はCu2+を20重量%以上
含み五二酸化リン(P2 5 )を主成分とする結晶粉末
(以下、リン酸塩系白色結晶粉末と言う)とは、Fe2+
及び/又はCu2+を20重量%以上含み五二酸化リン
(P2 5 )を主成分とする結晶粉末で、好ましくは上
記五二酸化リンを重量%で40〜70%、Fe2+及び/
又はCu2+をそれぞれ30〜70%含む結晶粉末が望ま
しい。そして、このリン酸塩系白色結晶粉末は、上述の
組成を有するリン酸塩系の組成物についてこれを融解し
かつ結晶化させてリン酸塩系白色結晶を求めると共にこ
れを粉末化したものである。
【0013】また、Fe2+及び/又はCu2+含有するガ
ラス系粉末(以下、ガラス系粉末材料と言う)とは、五
二酸化リン(P2 5 )を主成分とし、酸化鉄及び/又
は酸化銅を1.0重量%以上含む粉末材料で、より好ま
しくは五二酸化リンを重量%で35.0〜80.0%、
酸化鉄及び酸化銅をそれぞれ0〜3.0%含むガラス系
粉末材料である。
【0014】尚、リン酸塩系白色結晶粉末、ガラス系粉
末材料内には必要に応じて以下の化合物を含有していて
もよい。
【0015】 Al2 3 2.0〜10.0重量% B2 3 1.0〜30.0重量% MgO 3.0〜10.0重量% ZnO 0〜 3.0重量% K2 O 0〜15.0重量% BaO 0〜10.0重量% SrO 0〜 1.0重量% Ni、Co、Se 微量
【0016】赤外線吸収性の印刷インキは、前記リン酸
塩系白色結晶粉末、若しくはガラス系粉末材料をバイン
ダー樹脂に分散することにより得ることができる。
【0017】前記したリン酸塩系白色結晶粉末、若しく
はガラス系粉末材料は、溶剤を除く赤外線吸収性の印刷
インキ組成物中に80重量%以下含まれることが望まし
い。80重量%を越えると形成されるマークがマット状
になり粉末表面の反射、すなわち赤外光の反射が起こる
と共に凝集力的にも限界となり、その接着性、引っ掻き
強度が低下してしまうからである。
【0018】また、赤外線吸収性印刷インキに含まれる
バインダーとしては、塩酢酸ビニル系樹脂、飽和ポリエ
ステル、ポリウレタンエラストマー等が適用でき、溶剤
を除く赤外線吸収性印刷インキ組成物中に20重量%以
下含まれることが好ましい。また、前記材料に加えて消
泡剤、滑剤等を含んでいてもよい。
【0019】次に、この赤外線吸収性印刷インキに適用
される溶剤としてはトルエン、メチルイソブチルケト
ン、キシレン、シクロヘキサノール、酢酸イソブチル、
シクロヘキサノン、メチルシクロヘキサノン、エチレン
グリコールモノブチルエーテル等のグリコール誘導体等
またはこれ等の混合溶媒が挙げられる。尚、当然のこと
ながら無溶媒型であってもよい。
【0020】また、上記白色結晶系粉末材料及びガラス
系粉末材料は、それ自体白色若しくは薄い着色を呈して
いるため有彩色系の基体に適用された場合には若干目視
され易くなることがある。このような場合、着色顔料若
しくは染料を混入させて有彩色系の基体と同色系に調整
することでその目視を困難にさせることが可能となる。
【0021】前記赤外線吸収性インキを公知の印刷法に
より、赤外線反射性を有する表面に、表面と同系色の赤
外線吸収性の印刷インキを部分的に印刷し、赤外線反射
性を有する表面と赤外線吸収性の印刷インキ層からなる
機械読取り可能なマークを形成する。なお、赤外線吸収
性の印刷インキ層の赤外線吸収性は、赤外線吸収性の印
刷インキ層の膜厚によりことなるが、赤外線を80%以
上吸収(反射20%以下)することが好ましい。また、
機械読取り可能なマークとは特に限定されるものではな
いが、読み取り精度が高いバーコードが好ましい。
【0022】次に、赤外線吸収性の印刷インキで表面を
被覆し、かつ、この上に前記赤外線反射インキによりマ
ークを形成した場合にも赤外線による機械読取り可能な
マークを構成することができる。請求項2に係る発明は
このような技術的理由によりなされている。
【0023】すなわち、請求項2に係る発明は、Fe2+
及び/又はCu2+を20重量%以上有すると共に五二酸
化リンを主成分とするリン酸塩系白色結晶粉末、若しく
は、Fe2+及び/又はCu2+を含有するガラス系粉末材
料を含有する赤外線吸収性の印刷インキで被覆した表面
と、前記表面と同系色である赤外線反射性の印刷インキ
層により構成した機械読取り可能なマークを有すること
を特徴とする包装材料である。
【0024】そして、この請求項2に係る発明において
も、赤外線吸収性の印刷インキで被覆した表面と赤外線
反射性の印刷インキ層は同系色であるので、機械読取り
可能なマーク(以下、単にマークと言う)の目視が困難
となるが、赤外線の反射性(吸収性)が異なるので、赤
外線による機械読取りが可能となる。
【0025】尚、請求項1〜2に係る包装材料において
は前記したようにマークの目視が困難となるが、このマ
ーク上に赤外線を透過するプロセスインキにより適宜文
字等のパターンを重ね刷りした場合には前記マークの上
にも文字等のパターンを形成することができる。つま
り、薬品用の包装材料の場合、効能書きを記載する領域
にもなり得る。請求項3に係る発明はこのような技術的
観点から創作されたものである。
【0026】すなわち、請求項3に係る発明は、請求項
1〜2に係る機械読取り可能なマークを有する包装材料
を前提とし、機械読取り可能なマーク上に、赤外線吸収
のない印刷層が設けられていることを特徴とする包装材
料である。
【0027】前記赤外線吸収のない印刷層とは、可視領
域に吸収性を有し赤外線吸収のないプロセスインキによ
り前記マーク上に適宜文字等のパターンをベタまたは部
分的に重ね刷りした層である。なお、ここで用いるプロ
セスインキとは、シアン、イエロー、マゼンタ、墨等の
色を呈する従来のプロセスインキである。
【0028】尚、上述した請求項1〜3に係る包装材料
においてその表面に設けられたバーコード等のマーク
は、例えば、半導体レーザによる波長750nm、78
0nm、810nm、830nm、905nm等のレー
ザ光により黒色パターンとして識別される。
【0029】
【作用】請求項1に係る発明によれば、赤外線反射性を
有する基材と、前記表面を部分的に隠蔽する表面と同系
色の赤外線吸収性の印刷インキ層によりバーコード等の
マークを形成していため、機械読取り可能なマーク(以
下、単にマークと言う)の目視が困難となるが、赤外線
の反射性(吸収性)が異なるので、赤外線による機械読
取りが可能となる。
【0030】また、請求項2に係る発明によれば、赤外
線吸収性印刷インキで被覆した表面と、前記表面を部分
的に隠蔽する表面と同系色の赤外線反射性の印刷インキ
層によりマークを形成していため、機械読取り可能なマ
ークの目視が困難となるが、赤外線の反射性(吸収性)
が異なるので、赤外線による機械読取りが可能となる。
【0031】一方、請求項3に係る発明によれば、可視
領域に吸収性を有し赤外線吸収のないプロセスインキに
より前記マーク上に適宜パターンを重ね刷りしているた
め、効能書き等の記載領域が減ることはない。
【0032】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て詳細に説明する。
【0033】[実施例1]この実施例に係る包装材料1
は、図1、図2に示すようにコート紙により形成された
表面2と、この表面2のコーナー部位に形成され以下に
述べる赤外線吸収性印刷インキにて形成されたバーコー
ドパターン(図1中破線にて示す)3と、このバーコー
ドパターン3上に重ね刷りされ下記のプロセスインキに
て形成された(藍、紅、黄)の印刷層4、5、6とでそ
の主要部が構成されているものである。
【0034】以下、順に説明すると、まず、下記の組成
を有する第二銅含有リン酸塩系組成物について融解しか
つこれを結晶化させて第二銅含有リン酸塩系白色結晶化
合物を求めた。
【0035】[第二銅含有リン酸塩系組成物] P2 5 50.0重量% CuO 49.5重量% ZnO 0.5重量%
【0036】尚、この化合物について銅の管球を用いて
X線回折を行ったところ、回折角(2θ)=28.1
4、30.07、30.34、44.01に強いピーク
が表れ、結晶化されていることが確認されている。
【0037】次に、この第二銅含有リン酸塩系白色結晶
を粉砕して粉末化し、これを赤外線吸収性顔料として下
記組成の赤外線吸収性印刷インキを調製した。
【0038】 [赤外線吸収性印刷インキ] 顔料(第二銅含有リン酸塩系白色結晶化合物) 30重量部 塩酢酸ビニル系樹脂(積水化学工業社製 商品名エレックスA)10重量部 飽和ポリエステル(東洋紡績社製 商品名バイロン103) 5重量部 ポリウレタンエラストマー 12重量部 (日本ポリウレタン工業社製 商品名N−2304) イソシアナート硬化剤 3重量部 トリエチレンジアミン 0.5重量部 溶剤(トルエン/メチルイソブチルケトン) 60重量部
【0039】そして、この赤外線吸収性印刷インキを適
用して前記表面2上に膜厚10μmのバーコードパター
ン3(マーク)を形成した。
【0040】尚、前記表面2とバーコードパターン3は
区別がつかず目視がほとんど不可能であった。また、こ
のバーコードパターン3について波長780nmの光を
用い機械読取りを行ったところそのPCS(プリント・
コントラスト・シグナル)値は0.75であった。
【0041】更に、赤外線を透過する性質を備えたプロ
セスインキ(東洋インキ製造社製商品名FDOL)を用
いて、図2に示すように前記バーコードパターン3上に
3種類の可視色(藍、紅、黄)印刷層4、5、6をパタ
ーン状に形成してバーコードパターン3を備える包装材
料1を求めた。
【0042】そして、この包装材料1においては可視色
(藍、紅、黄)印刷層4、5、6全面は可視状態となる
が前記バーコードパターン3はほとんど目視が困難なた
め、バーコードパターンが包装材料1のデザインに影響
を及ぼすことはなかった。
【0043】また、前記包装材料1に対して同じく波長
780nmの光を用い機械読取りを行ったところ、その
PCS値は0.70を示し前記印刷層4、5、6の存在
の有無に拘らず同じ値であった。
【0044】尚、図3は、適用波長に対する前記バーコ
ードパターン3と、印刷層4、5、6が重なった領域
(図2においてαで示す黒色の領域46)の透過率を示
したグラフ図である。
【0045】そして、このグラフ図から前記バーコード
パターン3は赤外領域に吸収性を有するが可視領域には
吸収性を有さないことが、また、前記黒色の領域46は
可視領域に吸収性を有するが赤外領域には吸収性を有さ
ないことが確認できる。
【0046】[実施例2]この実施例に係る包装材料
は、コート紙から成る表面と、この表面上に下記赤外線
吸収性印刷インキを一様にコートして形成された膜厚1
0μmの被膜と、この被膜上に酸化チタンを主成分とす
る白色赤外反射インキにて形成された膜厚2μmのバー
コードパターン3と、前記プロセスインキを用いバーコ
ードパターン3上に模様状に形成された可視色(藍、
紅、黄)印刷層4、5、6とで主要部が構成されたもの
である。
【0047】 [赤外線吸収性印刷インキ] 顔料(第二銅含有リン酸塩系白色結晶化合物) 10重量部 樹脂分(東洋インキ製造社製 商品名SS16Bメジウム) 10重量部 硬化剤(東洋インキ製造社製 商品名SSUR100B) 2重量部 溶剤(東洋インキ製造社製 商品名S−787溶剤) 10重量部
【0048】そしてこの包装材料においては、前記被膜
とバーコードパターンとが互いに白色系でその区別がつ
き難いため実施例1と同様にバーコードパターンの目視
が困難となり、かつ、白色赤外反射インキにて形成され
た赤外反射性のバーコードパターンと、赤外線吸収性印
刷インキにて形成され赤外領域に吸収性を有するが可視
領域に吸収性を有さない被膜との組合わせにより赤外線
による機械読取り可能でそのPCS値は実施例1と同様
に波長780nmの光で0.75を示している。
【0049】また、この実施例に係る包装材料において
は、前記リン酸塩系白色結晶化合物を含有する赤外線吸
収性印刷インキが適用された実施例1と相違し、通常の
印刷インキである白色赤外反射インキを用いて前記バー
コードパターン3を形成しているため、その膜厚が2μ
mと実施例1のバーコードパターン(膜厚=10μm)
より薄く設定できる。
【0050】従って、バーコード形成部位と非形成部位
との段差が小さくなって外観的にもバーコードパターン
3が目視され難くなり、かつ、前記段差が小さいことか
ら包装材料のデザインを選定する上において前記バーコ
ードパターン3の存在がより影響を及ぼし難い利点を有
している。
【0051】[実施例3]この実施例に係る包装材料
は、前記表面として着色されたコート紙を適用した点
と、この着色に供した着色剤と同色の着色剤が混入され
た前記赤外線吸収性印刷インキにより膜厚10μmのバ
ーコードパターンを形成した点を除き実施例1に係る包
装材料と略同一である。
【0052】そして、この包装材料においても、前記可
視色(藍、紅、黄)印刷層全面は可視状態となるがバー
コードパターンはほとんど目視が困難なため、バーコー
ドパターンが包装材料のデザインに影響を及ぼすことは
なかった。
【0053】また、この包装材料に対して同じく波長7
80nmの光を用い機械読取りを行ったところそのPC
S値は0.75を示した。
【0054】[実施例4]この実施例に係る包装材料
は、赤外線吸収インキを下記組成に変えた以外は、実施
例1に記載の包装材料と同一である。
【0055】 [赤外線吸収性印刷インキ] 顔料(旭硝子社製 商品名ブリルライトを粉砕したもの) 40重量部 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂 10重量部 (積水化学社製 商品名エスレックA) 飽和ポリエステル(東洋紡社製 商品名バイロン103) 5重量部 ポリウレタンエラストマー 12重量部 (日本ポリウレタン社製 商品名N−2304) イソシアナート硬化剤 3重量部 トリエチレンジアミン 0.5重量部 溶剤(トルエン/メチルイソブチルケトン) 60重量部
【0056】但し、上記顔料(旭硝子社製 商品名ブリ
ルライトを粉砕したもの)は下記組成から成っている。
【0057】 Al2 3 5.2重量% P2 5 78.0重量% MgO 5.4重量% BaO 9.0重量% CuO 1.7重量% SrO 0.05重量%
【0058】本実施例においても、表面とバーコードパ
ターンは区別がつかず目視がほとんど不可能であった。
また、このバーコードパターンについて波長780nm
の光を用い機械読取りを行ったところそのPCS(プリ
ント・コントラスト・シグナル)値は0.70であっ
た。
【0059】[実施例5]この実施例に係る包装材料
は、実施例4記載の赤外線吸収性印刷インキを適用した
以外は、実施例2に記載の包装材料と同一である。
【0060】本実施例においても、表面とバーコードパ
ターンは区別がつかず目視がほとんど不可能であった。
また、このバーコードパターンについて波長780nm
の光を用い機械読取りを行ったところそのPCS(プリ
ント・コントラスト・シグナル)値は0.70であっ
た。
【0061】[実施例6]この実施例に係る包装材料
は、前記表面として着色されたコート紙を適用した点
と、この着色に供した着色剤と同色の着色剤が混入され
た前記赤外線吸収性印刷インキにより膜厚10μmのバ
ーコードパターンを形成した点を除き実施例4に係る包
装材料と略同一である。
【0062】そして、この包装材料においても、前記可
視色(藍、紅、黄)印刷層全面は可視状態となるがバー
コードパターンはほとんど目視が困難なため、バーコー
ドパターンが包装材料のデザインに影響を及ぼすことは
なかった。
【0063】また、この包装材料に対して同じく波長7
80nmの光を用い機械読取りを行ったところそのPC
S値は0.70を示した。
【0064】
【発明の効果】請求項1、2に係る発明によれば、包装
材料の表面を構成する基材とこの上に形成された印刷イ
ンキ層によるマーク目視が困難となり、かつ、一方が赤
外線反射性で他方が赤外線吸収性の材料で構成された前
記基材とマークとの組合わせにより赤外線による機械読
取りが可能となる。
【0065】また、請求項3に係る発明によれば、可視
領域に吸収性を有し赤外線吸収のないプロセスインキに
よりバーコードパターン等のマーク上に適宜文字等のパ
ターンを重ね刷りしているため、効能書き等の記載領域
が減ることはない。
【0066】
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1に係る包装材料の概略部分斜視図であ
る。
【図2】実施例1に係る包装材料の部分断面図である。
【図3】実施例1に係る包装材料のバーコードパターン
と印刷層の適用波長に対する透過率を示したグラフ図で
ある。
【図4】バーコードパターンが付された従来例に係る包
装材料の概略部分斜視図である。
【符号の説明】
1 包装材料 2 表面 3 バーコードパターン 4 印刷層 5 印刷層 6 印刷層
フロントページの続き (72)発明者 武藤 寿丸 東京都台東区台東一丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内 (72)発明者 藤生 隆弘 東京都台東区台東一丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】赤外線反射性を有する表面と、前記表面と
    同系色であり、Fe2+及び/又はCu2+を20重量%以
    上有すると共に五二酸化リンを主成分とするリン酸塩系
    白色結晶粉末、若しくはFe2+及び/又はCu2+を含有
    するガラス系粉末材料を含有する赤外線吸収性の印刷イ
    ンキ層により構成した機械読取り可能なマークを有する
    ことを特徴とする包装材料。
  2. 【請求項2】Fe2+及び/又はCu2+を20重量%以上
    有すると共に五二酸化リンを主成分とするリン酸塩系白
    色結晶粉末、若しくはFe2+及び/又はCu2+を含有す
    るガラス系粉末材料を含有する赤外線吸収性の印刷イン
    キで被覆した表面と、前記表面と同系色である赤外線反
    射性の印刷インキ層により構成した機械読取り可能なマ
    ークを有することを特徴とする包装材料。
  3. 【請求項3】機械読取り可能なマーク上に、赤外線吸収
    のない印刷層が設けられていることを特徴とする請求項
    1〜2記載の包装材料。
JP3660893A 1993-02-25 1993-02-25 包装材料 Pending JPH06255671A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2004052747A1 (ja) * 2002-12-10 2004-06-24 Ckd Corporation 包装体及び異物検査方法
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