JPH06227284A - ヘッドアップディスプレイ - Google Patents

ヘッドアップディスプレイ

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JPH06227284A
JPH06227284A JP5044561A JP4456193A JPH06227284A JP H06227284 A JPH06227284 A JP H06227284A JP 5044561 A JP5044561 A JP 5044561A JP 4456193 A JP4456193 A JP 4456193A JP H06227284 A JPH06227284 A JP H06227284A
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JP
Japan
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hologram
light
color
display
combiner
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Application number
JP5044561A
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English (en)
Inventor
Norito Nakazawa
伯人 中沢
Shoichi Takeuchi
彰一 竹内
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AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
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Publication date
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Priority to US08/194,344 priority patent/US5475512A/en
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    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B27/00Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
    • G02B27/10Beam splitting or combining systems
    • G02B27/1086Beam splitting or combining systems operating by diffraction only
    • G02B27/1093Beam splitting or combining systems operating by diffraction only for use with monochromatic radiation only, e.g. devices for splitting a single laser source
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B27/00Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
    • G02B27/01Head-up displays
    • G02B27/0101Head-up displays characterised by optical features
    • G02B27/0103Head-up displays characterised by optical features comprising holographic elements

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Diffracting Gratings Or Hologram Optical Elements (AREA)
  • Instrument Panels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】運転者に対しては補色のない透明な視界を与え
安全性を高めることができるとともに、外部の観察者に
対しては観察する角度による色変化が少なくかつ無色に
近い色調のHUDを得る。 【構成】風防ガラス7に備えられていて、情報表示源か
らの情報光を観測者に向けて回折するコンバイナー2
が、回折光の波長選択域が広域化されたホログラムを用
いたヘッドアップディスプレイ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ヘッドアップディスプ
レイ(以下HUDとする)に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車内等の運転者に情報を表示する方
法として、HUDが最近用いられるようになっている。
これは、液晶表示装置等の情報投射手段から投射された
光学的情報を、自動車の風防ガラス等に組み込まれたホ
ログラムやハーフミラー等からなるコンバイナーに映
し、運転者が運転状態からほとんど視点を動かすことな
く情報を読み取れるようにしたものである。
【0003】特に、コンバイナーとしてホログラムを用
いたものは、運転者に向かって光学的情報を回折する機
能とともにレンズ機能等を併せ持つことができるので、
光学的情報を運転者の視野方向に回折したり、あるい
は、他にレンズ等の光学系を使用せず、任意の位置に結
像したりすることが可能であり、また、前景輝度を損な
わずに高輝度の表示像が得られるという特徴があるた
め、HUDのコンバイナーとしては有効である。
【0004】図14は、従来のHUDの一例を示す概念
図である。光源46から発し、レンズ系44を介して透
過型液晶表示素子45を通過した表示すべき情報を含む
光線43は、車体の風防ガラス47に備えられたホログ
ラム42に照射され、回折されて運転者に観察位置41
で視認される。
【0005】上記レンズ系44はコリメーターとしての
機能を持つものであり、また、この機能はホログラム4
2に持たせレンズ系44を省略することもできる。ホロ
グラム42にレンズ機能を持たせれば、速度表示48、
警告表示49の表示像を遠方に結像させることも可能に
なる。
【0006】また、従来のホログラム42はその回折ス
ペクトルの半値幅が約5〜20nmと狭く特定の波長選
択機能を持つので、希望する波長の色の像が表示可能と
なる。通常その色は単一であることが多いが、複数色の
表示も可能であり、表示情報の量と質を向上できる。例
えば、速度表示48を緑色、警告表示49を赤色とする
ことにより、運転者に対してより的確に情報を伝達する
ことが可能となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
HUDに用いられていたホログラムの回折スペクトルの
半値幅が約5〜20nmと狭く特定の波長を回折するた
め、運転者がホログラムを通して外部を見た場合、その
透過光の色はホログラムの回折波長に対応する色(表示
色)の補色となる。すなわち、図8に示すように表示色
が緑のみである場合は、外部からの白色光22はホログ
ラム21を透過する際に、ホログラム内部の回折格子に
一部反射回折され、反射光23は緑色となる。したがっ
て、透過光24はその補色であるマゼンダ(ピンクから
赤)となり運転者25に対して刺激的で不快な色と感ぜ
られる。またその結果背景の色調が影響を受けるため、
運転中における道路等の車外状況の視認性が損なわれ安
全上も問題があった。
【0008】一方、図9に示すように、車両外の観察者
35(歩行者や対向車の運転者等)に対しては外光32
の反射色はホログラム31内部の回折格子の回折波長の
角度依存性により、観察する角度によって赤色33(正
面付近)から緑色34(斜め観察)と大きく変化し、や
はり不快な印象を与えるという問題があった。
【0009】図12はこの反射色の色変化を表した色度
図である。色度図はJIS Z8701で規定された色
度座標x、yによって色を定量的に表現するものであ
る。光源として示す×点は白色を表す(標準光源
65)。ホログラムの色はこの点に近いほど白色に近く
観察者にとって好ましい色となる。ところが、従来のH
UDに用いられる回折スペクトルの半値幅が狭い単色の
ホログラムの反射光の色は、例えば図13で示すような
波長545nm、半値幅15nm、回折効率60%の場
合には、図12の黒菱形印のように変化する。観察角度
の範囲は±70゜である。正面付近では赤色となり、斜
めになるにしたがい橙色、黄色、緑色と大きく変化する
ことがわかる。特に、正面付近から見た場合は刺激色で
ある赤色となり観察者に不快な印象を与える。
【0010】このような透過光および反射光の色調を改
善するため、従来は回折スペクトルの半値幅の狭い複数
のホログラムを多重露光したり、積層することが行われ
ていた。例えば、補色関係にある2つの波長の光によっ
て露光されたホログラムを用いたり、3原色に対応する
3波長の光によって露光されたホログラムを用いたりし
て色調の改善を図っていた。ところが、これらの方法で
は回折光のスペクトルの半値幅が狭いホログラムを用い
るため、色調の改善の程度には限界があった。すなわ
ち、ある程度改善はされるが白色とは言い難いものであ
った。
【0011】人間が違いを見分け得る色の範囲を色弁別
閾といい、マッカダムが測定したものがよく知られてい
る(ジャーナル オブ ザ オプティカル ソサエティ
ーオブ アメリカ、32巻、5号、p247〜274、
1942年)。この色弁別閾はxy色度図上では楕円状
になるためマッカダムの楕円などと呼ばれる。マッカダ
ムの楕円の大きさは色度図上では一定ではないので、標
準光源D65(x=0.3127,y=0.3290)に
近いものを一例として示すと、x=0.305,y=
0.323の付近では、δx=±0.0015、δy=
±0.002であり、非常に小さな違いを弁別できるこ
とが分かる。しかし、実際にはここまでは必要なく、許
容できる色変化の範囲としては経験上δx、δy=±
0.05以内程度であればよく、より望ましくは±0.
02以内程度であればよい。
【0012】ところが、従来の狭い半値幅の回折スペク
トルを有するホログラムを複数用いた方法では、その回
折波長を最適化しても許容範囲を満足するものは得られ
ない。例えば、2色露光では波長545nm、半値幅1
5nm、回折効率60%のホログラムと、波長430n
m、半値幅15nm、回折効率60%のホログラムとを
用いた場合、その反射色の変化の様子は図10のように
なる。この場合δx=±0.11、δy=±0.13程
度である。また3色露光の場合でも波長650nm、半
値幅15nm、回折効率30%のホログラムと、波長5
45nm、半値幅15nm、回折効率60%のホログラ
ムと、波長430nm、半値幅15nm、回折効率60
%のホログラムとを用いた場合、その反射色の変化の様
子は図11のようになる。この場合δx=±0.07、
δy=±0.13程度である。いずれの場合も色変化の
程度は、図12の単色の場合に比べれば格段に改善され
ているが、許容範囲を大きく超え満足することはできな
い。
【0013】以上は主に反射色に付いて述べたが、ホロ
グラム材料自体に着色がなければ透過色は反射色と補色
関係になるので、その色変化量δx、δyは反射色の色
変化量とほぼ同じになる。
【0014】一方、コンバイナーとしてホログラムでは
なく波長選択性のないハーフミラーを用いれば、当然の
ことながらその反射色、透過色を無色に近づけることは
可能である。しかし、ハーフミラーではレンズ機能を持
たせることは困難であり、また情報を含む光線のコンバ
イナーに対する入射角と出射角とは同一になってしまう
ため、自動車等に搭載する際の配置等の構成が著しく制
約を受けることとなる。
【0015】本発明の目的は、従来技術が有していた前
述の欠点を解決しようとするものであり、従来知られて
いなかったHUDを得ることにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述の課題を
解決すべくなされたものであり、光源と表示すべき情報
を表示する表示体とを少なくとも備えて表示すべき情報
を光線として発生する情報表示源と、車両等の風防ガラ
スに備えられていて前記光線を観測者に向けて回折する
コンバイナーとを少なくとも備えてなるヘッドアップデ
ィスプレイにおいて、前記コンバイナーは回折スペクト
ルの半値幅が車両外からの白色光をほぼ白色光として回
折できる広さを有したホログラムであることを特徴とす
るヘッドアップディスプレイを提供するものである。
【0017】
【作用】本発明による回折スペクトルの半値幅が広く回
折できる光の波長選択域が広域化されているホログラム
をコンバイナーとするHUDを用いれば、透過光が回折
光の補色となっても、その透過光の色調を白色に近づけ
ることができ、また反射光の色調も従来のホログラムに
比べ白色に近づけることができる。その結果、運転者に
対しては補色のない透明な視界を与え安全性を高めるこ
とができるとともに、外部の観察者に対しては観察する
角度による色変化が少なくかつ無色に近い色調のHUD
を得ることができる。
【0018】さらに、このホログラムは回折できる光の
波長選択域が広域化されていて、可視光領域のほとんど
の波長の光が回折されるものの、その回折効率がある程
度小さいため、例えば車両外からの光は車両内に十分透
過し、かつ回折光の色調も白色に近づけられる。
【0019】また同時に、情報表示源からの構成を複数
色使い分けて照射することによって、このコンバイナー
はカラー表示のコンバイナーとしても利用することが可
能であるので、外光の透過色および反射色が無色に近い
カラーHUDを得ることができる。
【0020】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明における実施例
を説明する。図1は、本発明におけるHUDの一例を示
す概念図である。風防ガラス7の下方には情報表示源が
備えられており、この情報表示源は光源6から発した光
線がコリメーターであるレンズ系4を介し、透過型液晶
表示素子からなる表示体5を通過した表示すべき情報を
光線3として発するものである。この光線は、車体の風
防ガラス7に備えられたホログラムからなるコンバイナ
ー2に照射されて、回折され、運転者に観察位置1で視
認される。上記レンズ系4はコリメーターとしての機能
を持つものであり、また、この機能はホログラム2に持
たせレンズ系4を省略することもできる。ホログラム2
にレンズの機能を持たせれば速度表示8、警告表示9の
表示像を遠方に結像させることも可能になる。
【0021】ホログラム2の回折スペクトルは広い半値
幅を持つため、光源の色をほぼ再現する色の像を得るこ
とができる。したがって、光源から発せられる光線の色
を変えることにより、希望する色の像が表示可能とな
る。その色を複数とすることにより多色表示が可能であ
り、表示情報の量と質を向上できる。例えば、速度表示
8を緑色、警告表示9を赤色とすることにより、運転者
に対してより的確に情報を伝達することが可能となる。
なお、光源からの光線のスペクトルの半値幅が広くなる
とホログラムによる色収差が顕著となるので、熱陰極管
のような光のスペクトルの半値幅の狭い光源を用いる
か、必要に応じて表示体5とコンバイナーであるホログ
ラム2との間に収差補正用の第2のホログラムを設置す
ればよい。
【0022】本発明において、ホログラムの回折スペク
トルの半値幅が広くホログラムによる回折光の波長選択
域が広域化されているということは、ホログラムによっ
て回折することができる光線のスペクトルの半値幅が広
いことを表すものであり、一つの中心ピーク波長を有す
るスペクトルであっても、あるいは一つのピーク波長を
有するスペクトルの重ね合わせによって複数のピークを
持つようにしてもよい(図2参照)。
【0023】このように、ホログラムによる回折光の波
長選択域を広域化するためには、あらかじめ露光された
ホログラムに化学的なチャーピング処理を施すことによ
って半値幅を広げることができ、この際、複数枚の感光
材料がそれぞれ異なる波長の光線によって露光された複
数枚のホログラムを積層したり、一枚の感光材料に複数
の異なる波長の光を照射して多重露光することによっ
て、複数の回折波長を持つホログラムが得られ、その得
られたホログラムに対してチャーピング処理をすること
によって、より広域化された波長選択性を持つホログラ
ムを得ることができる。なお、上記した複数の回折波長
を持つホログラムは、多重露光によるものの方が、積層
による各色の像のズレや、コンバイナーの透過率の低下
などが少ないという点でさらに好ましい。
【0024】本発明におけるホログラムは、上記のよう
にして回折スペクトルの半値幅が広げられたものである
が、その幅としては、車両外からの白色光がこのホログ
ラムによって回折された際に、その回折光がほぼ白色に
なるような幅であれば十分であり、中心波長が約490
nm程度である場合は半値幅は200nm以上が好まし
く、回折光がほぼ白色光であるためには300nm以上
であることが特に好ましい。
【0025】さらに、車両外から車両内に向かって透過
してくる外光は上記回折光の補色となっているため、そ
の透過光には特定の刺激色となることもなく、回折光の
色調の改善はすなわち透過光の色調の改善となる。ま
た、本発明におけるホログラムは上記のような回折スペ
クトルの半値幅を有するものであるため、運転者等の観
測者の車両外への視野の確保のため、ホログラムの回折
効率は30%以下が好ましいが、それに限定されず、各
種の視野を確保する方法を用いて車両の安全が確保され
るものである。
【0026】ここで、ホログラムに対する光線の入射角
はすべての色についてほぼ同一とし、またホログラムか
らの出射角もすべての色について同一となることが好ま
しい。これらの角度が異なると、各色によって回折され
る光線の方向が異なってしまうため、本来白色となるべ
きものが複数色に分かれてしまい、かえって観測者には
不快な色と視認されてしまう。
【0027】このように各ホログラムに対する入射角お
よび出射角がすべての色において同一となる反射型のホ
ログラムを作製するためには、ホログラム感光材料の両
側から照射する光線のホログラムに対する入射角を、感
光材料のそれぞれの側において、すべての色に対応する
波長について同一であるようにすればよい。また、同一
としない場合でも、ホログラム感光材料の両側へ入射す
る2つの角度の関係を適当に調整すれば、入射角および
出射角がすべての色において同一とすることができる。
【0028】ホログラムは、通常数10mmから数10
0mm角程度の面積で、数μmから数10μm程度の厚
みであり、光回折機能を持つ。このホログラムとして
は、リップマンタイプ等の体積・位相型のホログラムが
高い回折効率を得られるという点で望ましいが、エンボ
スタイプ、レインボータイプ等のホログラムと呼ばれる
ものを広く用いることができる。また、ホログラム材料
としては、ポリビニルカルバゾールやアクリル系などの
フォトポリマー、重クロム酸ゼラチン、光レジスト、銀
塩など種々の感光材料を用いることができる。
【0029】かかるホログラムは風防ガラスに備えられ
るものであり、例えば風防ガラスの表面(車両外表面)
や車両内側表面に備えられてもよいが、特にホログラム
の保護の点に鑑みて、合わせガラスである風防ガラスの
内部に封入して用いることが好ましい。
【0030】本発明における情報表示源は光を発して表
示する機能を持つものであり、液晶表示素子等のいわゆ
る受光型表示素子からなる表示体に熱陰極管(HC
T)、冷陰極管、蛍光表示管(VF)、ハロゲンラン
プ、発光ダイオード(LED)、半導体レーザー(L
D)などからなる光源から発した光を照射するものであ
り、また、これらの機能を併せ持つものであってもよ
い。
【0031】本発明におけるコンバイナーをカラー表示
に用いる場合、この液晶表示素子としては、カラーフィ
ルターと透過型のツイストネマチック型液晶素子や、ス
ーパーツイストネマチック型液晶表示素子等からなるカ
ラー液晶表示素子等が好ましく使用でき、一つの光源か
ら発せられた光を所望の色の光として照射することがで
きる。
【0032】このようにして複数の色の光線は、同一の
情報表示源から発することができ、これら複数の色の光
線が同時に表示される場合には表示像が重なって表示さ
れ、逆にこの表示像の重なりを防ぐためには、必要に応
じてカラーフィルターと光源の組み合わせによって、あ
るいはカラー液晶表示素子を制御することによって、複
数の色の光が同時に照射されないようにしてもよい。
【0033】また、それとは別に、受光型表示素子を用
いず、上記の光源自体をパターン化して配列し、特定の
情報を光として発生するものであってもよい。受光型表
示素子に上記光源を併用したものの場合は、この受光型
表示素子と光源との間にレンズ系や曲面反射鏡等の適当
な光線平行化手段、導光板等の適当な導光手段を配置し
てもよい。さらに、ホログラムに光が投射されるまでの
光径路内に、必要に応じ、光偏光手段、あるいは、KN
3 等の非線形光学素子を配置してもよい。
【0034】また本発明のHUDをカラー表示とする場
合、コンバイナーから表示像までの距離は各色で同一と
すれば同一平面内にカラー表示ができ、また、色によっ
て変えた場合には表示色によって距離の異なる立体的な
像を得ることができる。また、本発明におけるホログラ
ムは、上記のような反射型ホログラムに限らず、透過型
ホログラムを用いたHUDでもよい。
【0035】以下、図1に基づいた本発明のHUDを具
体的に説明する。
【0036】(実施例1)図2は、本発明におけるHU
Dのコンバイナーであるホログラムの回折できる光のス
ペクトル図である。この例においては、半値幅100n
m、回折効率30%のホログラムを3層重ね合わせたも
のを例示した。11は中心波長が410nmであり、1
2は中心波長が520nmであり、13は中心波長が6
30nmである。14はそれらを合成して得られる全体
のスペクトルである。
【0037】図3はこのようにして作製した半値幅の広
い回折スペクトルを有するホログラムの外光反射色の色
変化を示す色度図である。図3で黒菱形印は観察角度±
70゜における色変化の値であり、×印は標準光源D65
である。観察角度による色変化はほとんどなく、δx、
δy<0.02となり許容範囲を満足することが分か
る。また、この場合の透過色は近似的には反射色と補色
関係にあり、その色変化は反射色とほぼ同じであり、そ
の色調は白色に近いものとなる。
【0038】こうして、本発明におけるホログラムは外
光の反射色、透過色ともに色調を改善することができ、
車両等の風防合わせガラスの内部にこのホログラムを封
入し、外光反射色および透過色の色調の改善されたHU
Dが得られる。
【0039】(実施例2)本実施例では、多重露光によ
る回折スペクトルの半値幅の広いホログラムを用いる例
を示す。中心波長は490nm、半値幅400nm、回
折効率30%である。図4は本実施例におけるホログラ
ムの回折スペクトル図である。図5はそのホログラムの
外光反射色の変化を示す色度図である。観察角度による
色変化は少なく、δx、δy≒0.025となり許容範
囲を満足するホログラムが得られることが分かる。
【0040】また、この場合の透過色は近似的には反射
色と補色関係にあり、その色変化は反射色とほぼ同じで
あり、その色調は白色に近いものとなる。こうして、本
発明におけるホログラムは外光の反射色、透過色ともに
色調を改善することができ、車両等の風防合わせガラス
の内部にこのホログラムを封入し、外光反射色および透
過色の色調の改善されたHUDが得られる。
【0041】(実施例3)本実施例では、台形状の回折
スペクトルを持つ半値幅の広い単一のホログラムを用い
る例を示す。中心波長は490nm、半値幅400n
m、回折効率30%である。図6は本実施例におけるホ
ログラムの回折できる光のスペクトル図である。図7は
そのホログラムの外光反射色の変化を示す色度図であ
る。観察角度による色変化は少なく、δx、δy<0.
02となり許容範囲を満足するホログラムが得られるこ
とが分かる。また、この場合の透過色は近似的には反射
色と補色関係にあり、その色変化は反射色とほぼ同じで
あり、その色調は白色に近いものとなる。
【0042】こうして、本発明におけるホログラムは外
光の反射色、透過色ともに色調を改善することができ、
車両等の風防合わせガラスの内部にこのホログラムを封
入し、外光反射色および透過色の色調の改善されたHU
Dが得られる。
【0043】
【発明の効果】本発明のHUDによれば、コンバイナー
として用いられているホログラムによって得られる回折
スペクトルの半値幅が広く、回折光の波長選択域が広域
化されているので、透過光が回折光の補色となっても、
その透過光の色調を無色に近づけることができ、また反
射光の色調も従来のホログラムに比べ無色に近づけるこ
とができる。その結果、運転者に対しては補色のない透
明な視界を与え安全性を高めることができるとともに、
外部の観察者に対しては観察する角度による色変化が少
なくかつ無色に近い色調のHUDを得ることができる。
【0044】また同時に、情報表示源からの光として複
数色使い分けて照射することによって、このコンバイナ
ーはカラー表示のコンバイナーとしても利用することが
可能であるので、外光の透過色および反射色が無色に近
いカラーHUDを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明におけるHUDの一例を示す概念図
【図2】本発明の第1実施例に係るホログラムの回折ス
ペクトル図
【図3】本発明の第1実施例に係るホログラムの外光反
射色変化を示す色度図
【図4】本発明の第2実施例に係るホログラムの回折ス
ペクトル図
【図5】本発明の第2実施例に係るホログラムの外光反
射色変化を示す色度図
【図6】本発明の第3実施例に係るホログラムの回折ス
ペクトル図
【図7】本発明の第3実施例に係るホログラムの外光反
射色変化を示す色度図
【図8】従来のホログラムの透過色を説明する概念図
【図9】従来のホログラムの反射色を説明する概念図
【図10】従来のホログラムの外光反射色変化を示す色
度図
【図11】従来のホログラムの外光反射色変化を示す色
度図
【図12】従来のホログラムの外光反射色変化を示す色
度図
【図13】従来のホログラムの回折スペクトル図
【図14】従来のHUDの一例を示す概念図
【符号の説明】
1:運転者の観察位置 2:コンバイナー 3:情報を含む光線 4:レンズ系 5:表示素子 6:光源 7:風防ガラス 8:速度表示 9:警告表示

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光源と表示すべき情報を表示する表示体と
    を少なくとも備えて表示すべき情報を光線として発生す
    る情報表示源と、車両等の風防ガラスに備えられていて
    前記光線を観測者に向けて回折するコンバイナーとを少
    なくとも備えてなるヘッドアップディスプレイにおい
    て、前記コンバイナーは回折スペクトルの半値幅が車両
    外からの白色光をほぼ白色光として回折できる広さを有
    したホログラムであることを特徴とするヘッドアップデ
    ィスプレイ。
  2. 【請求項2】コンバイナーが、複数の色に対応する波長
    の光によって多重露光されて、回折スペクトルの半値幅
    が車両外からの白色光をほぼ白色光として回折できる広
    さを有したホログラムであることを特徴とする請求項1
    のヘッドアップディスプレイ。
  3. 【請求項3】コンバイナーが、それぞれが異なる色に対
    応する波長の光によって露光された複数枚のホログラム
    が積層されていて、回折スペクトルの半値幅が車両外か
    らの白色光をほぼ白色光として回折できる広さを有した
    ホログラムであることを特徴とする請求項1のヘッドア
    ップディスプレイ。
  4. 【請求項4】コンバイナーが、コンバイナーによって回
    折されるすべての光線について、コンバイナーに向かっ
    て入射する入射角がそれぞれ略同一であって、コンバイ
    ナーから回折される回折角がそれぞれ略同一とするホロ
    グラムであることを特徴とする請求項1のヘッドアップ
    ディスプレイ。
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