JPH0580195B2

JPH0580195B2 -

Info

Publication number: JPH0580195B2
Application number: JP58084401A
Authority: JP
Inventors: Noryuki Kawamoto; Hitoshi Mori; Koji Ishikawa; Akihisa Sugimoto; Hachiro Omote; Hidefumi Yasuda
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Current assignee: Panasonic Holdings Corp
Priority date: 1983-05-13
Filing date: 1983-05-13
Publication date: 1993-11-08
Also published as: JPS59210781A

Description

【発明の詳細な説明】産業上の利用分野本発明はセンター側にスクランブラー、端末側
にデイスクランブラーをおのおの備えたCATV
装置等のテレビジヨン装置に関する。

従来の構成とその問題点近年、双方向テレビジヨンシステム特に
CATV装置の普及は目ざましく、従来の単なる
再送信機能に加えて、センターにビデオテープレ
コーダ、テレビカメラ等を設置して自主放送を行
うようにしたシステムが急速に増加しており、さ
らに最近は米国において衛生放送が開始されたこ
とよりSHF放送の受信機をもセンターに設置さ
れ、より多種の情報を供給することができるよう
になつてきた。上記CATV装置において、料金
を払つて視聴する、いわゆるペイテレビの場合、
加入者しか視聴することができないように全ての
テレビジヨン信号をスクランブル処理して送り、
加入者側でデイスクランブルして始めてそのテレ
ビジヨン信号が視聴できるようにしており、また
このようなCATV装置においてテレビのチヤン
ネルは60チヤンネル以上にもわたつており、送信
する番組の内容によつては受信することが望まし
くないチヤンネルがある。その対策としてそのチ
ヤンネルあるいはさらにその番組の時間帯だけ映
像信号をスクランブル処理して送り、端末側でデ
イスクランブル処理して初めて観視することがで
きるようにすることもできる。

第１図にこのようなスクランブル、デイスクラ
ンブル手段を有するCATV装置の基本構成を示
す。図において、アンテナ１から入つた高周波テ
レビジヨン信号は再送信装置２により増幅等の処
理をほどこされ、混合器３を通してそのまま端末
へ伝送線４を送り送出される。５はセンターに設
置された他の信号源で、５ａはSHF受信機、５
ｂはビデオテープレコーダ、５ｃはビデオカメラ
である。SHF受信機５ａからの出力信号は復調
器６によりベースバンドの映像信号に復調され、
他の信号源５ｂ，５ｃからの映像信号と同様に次
のスクランブラー７によりスクランブル処理され
てさらに変調器８によりRF変調され、混合器３
から伝送線４を通じて端末へ供給される。スクラ
ンブラー７は手動あるいはマイクロコンピユータ
等を用いて自動的に制御され、たとえば、全ての
チヤンネルの映像信号あるいは特定のチヤンネ
ル、特定の番組の映像信号をスクランブル処理す
る。テレビジヨン信号は幹線増幅器９を通して端
末のチユーナ１０に入力され、キーボード１１お
よび選局装置１２により選局されたチヤンネルの
信号が次の復調器１３により検波されて、さらに
デイスクランブラー１４によりデイスクランブル
処理される。このデイスクランブル処理された映
像信号は変調器１５により特定のチヤンネルの高
周波信号にRF変調され、テレビジヨン受像機１
６に供給される。デイスクランブル処理されては
じめて正常な画像がブラウン管画面に映出され
る。ここで、１７は受信チヤンネル番号を表示す
る表示装置である。

したがつて上記CATV装置においては第三者
によつてスクランブル方式を容易に解読されない
ことが強く要求される。

発明の目的本発明は上記要望を満足することのできる、よ
り秘密性の高いスクランブル・デイスクランブル
手段を備えるテレビジヨン装置を提供することを
目的とする。

発明の構成本発明においては、センター側にスクランブラ
ー、各端末にデイスクランブラーをおのおの備え
たCATV装置において、スクランブルコードを
発生する手段と、垂直ブランキングパルスのタイ
ミングで上記スクランブルコードに基づいたラン
ダムパターンを発生するランダムパターン発生器
と、上記ランダムパターン信号に基づいて映像信
号を一垂直期間単位でランダムに極性反転させる
映像信号反転器と、ブランキング期間の水平、垂
直同期信号のレベルを映像信号側にシフトさせる
同期信号レベルシフト回路と、上記垂直ブランキ
ングパルスのタイミングで上記同期信号のレベル
シフト処理を行つた位置の情報、すなわち同期信
号のレベルシフトされた位置を示すタイミング情
報および上記ランダムパターンによる極性反転の
タイミングを示すタイミング情報を発生する手段
と、上記各タイミング情報によつて音声搬送波を
振幅変調するとともにスクランブル処理された映
像信号および音声信号をそれぞれ変調処理して
RFテレビジヨン信号として送出する手段と、上
記スクランブルコードを、たとえば各加入者毎の
アドレスデータ、チヤンネルデータとともに変調
処理して送出する手段とをセンター側に設け、こ
のセンター側と同軸ケーブル等の伝送線を介して
接続される端末に、上記スクランブルコードを記
憶するメモリと、上記RFテレビジヨン信号を復
調して得られた第１のタイミング情報と上記メモ
リに記憶されたスクランブルコードに基づいたラ
ンダムパターンとに基づいてデイスクランブルす
るためのランダムパターンを発生する手段と、こ
のランダムパターンに基づいて一垂直期間単位で
ランダムに極性反転された映像信号を正しい波形
に変換して出力する手段と、レベルシフトされた
水平、垂直同期信号のレベルを上記第２のタイミ
ング情報に基づいて正常なレベルにレベルシフト
する手段を設け、もつてスクランブル、デイスク
ランブル処理を行なうもので、よりスクランブル
のセキユリテイが高いテレビジヨン装置を得るこ
とができる。

実施例の説明以下本発明の一実施例について第２図〜第８図
を用いて説明する。第２図は本発明の一実施例に
おけるスクランブラー、デイスクランブラーを備
えたCATV装置の全体構成を示すもので、図中
２１はアンテナ、２２は再送信装置で、RFテレ
ビジヨン信号はここで増幅等の処理を受けて混合
器２３に入る。２４は他の信号源で、SHF受信
機２４ａの出力信号は復調器２５によりベースバ
ンドの映像信号に検波されて、またビデオテープ
レコーダ２４ｂおよびビデオカメラ２４ｃからの
出力映像信号はそのままスクランブラー２６に入
力され、ここでスクランブル処理されて、次の変
調器２７によりRFテレビジヨン信号に変換され、
上記混合器２３に入る。２８はラインコントロー
ラで、ここでスクランブルのモードを制御する。
上記ラインコントローラ２８はスクランブラーコ
ントローラ２９ａ、コミユニケーシヨン・コント
ロール・ユニツト２９ｂを含むマイクロコンピユ
ータ２９と、メモリ３０と、デイスプレイ装置３
１およびキーボード３２を備えている。上記メモ
リ３０に、たとえば30種類のスクランブルコード
が記憶されており、任意の一つのスクランブルコ
ードを選択してスクランブラーコントローラ２９
ａによりスクランブラー２６に供給し、スクラン
ブラー２６においてそのスクランブルコードに応
じたスクランブル処理を行うように構成されてい
る。また、上記スクランブルコードは同時にコミ
ユニケーシヨン・コントロール・ユニツト２９ｂ
によりモデム３３に供給され、ここでたとえば
73MHzの搬送波を変調して混合器２３を通り端末
に送られる。上記スクランブラー２６はスクラン
ブル処理された映像信号、音声信号とともにスク
ランブル処理を解読するためのタイミング情報を
送出する。３４はラインコントローラ２８を制御
するための中央制御装置で、たとえば10施設のラ
インコントローラ２８に対して１施設設置され
る。３５，３６はマイクロコンピユータ２９と中
央制御装置３４を結ぶモデムである。以上はセン
ター側である。

また３７は混合器２３の出力端と同軸ケーブル
等の伝送線３８を通じて接続された幹線増幅器で
ある。たとえば混合器２３の出力からは60チヤン
ネルのテレビジヨン信号が出力される。

次に端末側について説明する。端末側は、テレ
ビジヨン信号を選局するための選局装置およびタ
イミング情報に基づきスクランブルコードを解読
して、センターでスクランブル処理された映像信
号をデイスクランブルするための手段等を含むコ
ンバータ３９と、テレビジヨン受像機４０を備え
る。上記コンバータ３９は、RFテレビジヨン信
号が入力されるチユーナ４１と、チユーナ４１か
らの中間周波信号を復調するための復調器４２
と、デイスクランブラー４３と、デイスクランブ
ラー４３からの出力映像信号、音声信号を特定の
チヤンネルの高周波テレビジヨン信号に変換する
ための変調器４４と、マイクロコンピユータを含
むPLLシンセサイザ方式の選局装置４５と、チ
ヤンネル選局釦、電源オン・オフ釦、音量調節用
釦を備えるキーボード４６と、受信チヤンネル番
号の表示装置４７と、センターから送られてくる
スクランブルコードを記憶するところの不揮発性
メモリおよびマイクロコンピユータを含むところ
のアドレツサブル・コントロール・ユニツト４８
と、モデム４９とを備える。さらに、ここでは遠
隔制御を可能とするため、遠隔制御用の送信器５
０、受信機５１をおのおの備える。センターから
データキヤリアによつて送られてくるスクランブ
ルコードはモデム４９を介して上記不揮発性メモ
リに書き込まれる。一方、RFテレビジヨン信号
によつて送られるタイミング情報が復調器４２に
より映像信号と分離されてデイスクランブラー４
３から上記マイクロコンピユータに入り、上記ス
クランブルコードを解読しはじめる。このスクラ
ンブルコードに基づいて映像信号をデイスクラン
ブルし、テレビジヨン受像機４０に正常な画像が
映出されるようにしている。

なお、本実施例では加入したいチヤンネルを決
定するにあたつては、加入者が加入希望のチヤン
ネルをセンターに連絡し、センターを通じて端末
の上記不揮発性メモリに書き込むようにしてお
り、したがつて実際に選局に当つてはその登録し
たところのチヤンネルしか受信できないようにし
ている。各加入者が加入したいチヤンネルをセン
ターに連絡すると、そのチヤンネルデータがメモ
リ３０に記憶されるとともに、読み出されて各加
入者毎のアドレスデータとともにデータキヤリア
によつて端末に送出され、チヤンネルデータは不
揮発性メモリに書き込まれる。したがつて実際の
選局に当つては、選局チヤンネルと不揮発性メモ
リに登録されたチヤンネルと一致してはじめてそ
のチヤンネルの受信が可能となり、それ以外のチ
ヤンネルの選局は不可能となる。

次に本発明の特徴とするスクランブル、デイス
クランブル方式について第３図〜第５図とともに
説明する。第３図はスクランブラー、デイスクラ
ンブラー部分の全体構成を、第４図はスクランブ
ラー２６の具体構成例を、第５図はスクランブラ
ー４３の具体構成例をおのおの示す。

上記スクランブラー２６は第４図に示すよう
に、映像信号から同期信号を分離するための同期
分離回路６１と、同期分離回路６１の出力から安
定した基準同期信号を発生する基準同期信号発生
器６２と、この発生器６２の出力に基づいて垂直
ブランキングパルス、水平ブランキングパルスを
おのおの発生する垂直ブランキングパルス発生器
６３及び水平ブランキングパルス発生器６４と、
この垂直ブランキングパルス、水平ブランキング
パルスを用いて任意の区間、ブランキング期間の
水平・垂直同期信号のレベルを映像信号側にシフ
トする同期信号レベルシフト回路６５と、垂直ブ
ランキングパルスをタイミング信号としてマイク
ロコンピユータ２９より送られてくるスクランブ
ルコードに基づいたランダムパターンを発生する
ランダムパターン発生器６６と、同期信号がレベ
ルシフトされた映像信号に対してランダムパター
ン信号により一垂直期間単位でその極性を反転さ
せる映像信号反転器６７と、垂直ブランキングパ
ルスの立下りのタイミングで垂直帰線期間内にラ
ンダムパターンによる極性反転のタイミングを示
すことにより解読するための、例えば４ビツト構
成のタイミング情報S₁を挿入する第１のタイミン
グ信号発生器６８と、この第１のタイミング信号
発生器６８から送られてくるランダムパターンを
解読するためのタイミング情報S₁に対して時間的
に前後の位置に水平、垂直同期信号のレベルシフ
トの位置を示すタイミング情報S₂を挿入して乗せ
る第２のタイミング信号発生器６９とを備える。

一方、デイスクランブラー４３は、第５図に示
すように、RFテレビジヨン信号を復調すること
により得られるタイミング情報S₁，S₂の有無に基
づいて通常（スクランブル処理されていない）の
テレビジヨン信号であるのか、スクランブル処理
されたテレビジヨン信号であるのかを判別するノ
ーマル・スクランブル判別回路７１と、この判別
信号に基づいて、ノーマルテレビジヨン信号であ
れば出力端子７２をノーマル端子Ｎと接続し、ス
クランブル処理された信号であれば出力端子７２
をスクランブル端子Ｓと接続するように、上記ア
ドレツサブル・コントロール・ユニツト４８内の
マイクロコンピユータ４８ａにより制御されるス
イツチ７３と、不揮発性メモリ４８ｂに書き込ま
れたスクランブルコードを読み出し、マイクロコ
ンピユータ４８ａより得られた出力によりスクラ
ンブルコードに基づいたランダムパターンを発生
するランダムパターン発生器７４と、ランダムパ
ターン信号に基づいてスクランブル処理された映
像信号を正常な映像信号に極性反転するための映
像信号反転器７５と、同期信号のレベルシフトさ
れた位置を示すタイミング情報S₂に基づいて映像
信号中の同期信号のレベルを元の正しい状態に戻
すための同期信号レベルシフト回路７６よりな
る。この同期信号レベルシフト回路７６の出力端
をスクランブル端子Ｓに接続している。また、前
記ランダムパターン発生器７４からのランダムパ
ターンの出力は、タイミング情報S₁に基づいて実
行され、これによつて映像信号の極性を反転させ
たスクランブル時のランダムパターンに解読して
デイスクランブルのためのランダムパターンが出
力される。

なお、第５図においては省略しているが、タイ
ミング情報S₁，S₂が入力端子より入力された後、
それぞれの信号は分離回路により分離され、同期
信号レベルシフト回路７６、マイクロコンピユー
タ４８ａに入力される。

次にその動作について説明する。センターのラ
インコントローラ２８によりスクランブルコード
を決定し、そのスクランブルコードをスクランブ
ラー２６およびモデム３３にそれぞれ供給する。
モデム３３に入力されたスクランブルコードは
73MHzの周波数をFSK変調して混合器２３を通
じ端末側へ送り出される。一方、スクランブラー
２６においては、ベースバンドの映像信号から同
期信号を分離して垂直ブランキングパルス、水平
ブランキングパルスを作成し、同期信号レベルシ
フト回路６５において上記両ブランキングパルス
の期間（水平期間でみると第６図の映像信号の波
形において期間ａ）、同期信号のレベルを映像信
号側にシフトする。同期信号が上記のごとくレベ
ルシフトされた映像信号の波形を第７図Ａに示
す。ランダムパターン発生器６６においては、上
記垂直ブランキングパルスをタイミング信号とし
て、ラインコントローラ２８より送られてくるス
クランブルコードに応じたランダムパターンを発
生する。このランダムパターン信号によつて映像
信号反転器６７は、同期信号がレベルシフトされ
た映像信号を一垂直期間単位で極性反転させる。
第７図Ａ，Ｂはその一状態例を示すもので、Ａが
偶数フイールドであるとすると、Ｂは奇数フイー
ルドで、偶数フイールドに対して映像信号の極性
を反転させている。この映像信号の反転状態はラ
ンダムに設定することができ、スクランブルコー
ドによりそれは決定することができる。

また、第１のタイミング信号発生器６８は、垂
直帰線期間内にランダムパターンを解読するため
のタイミング情報S₁を挿入し、第２のタイミング
信号発生器６９は、前記タイミング情報S₁に同期
信号のレベルシフトされた位置を示すタイミング
情報S₂を挿入する。このタイミング情報の信号を
第８図に示す。

このようにして、同期信号がレベルシフトされ
かつ映像信号が一垂直期間単位でランダムに極性
反転されてスクランブル処理されたベースバンド
の映像信号、スクランブルコードに応じて発生す
るランダムパターンによる極性反転のタイミング
を決めることによりランダムパターンを解読する
ためのタイミング情報S₁と同期信号のレベルシフ
トされた位置を示すタイミング情報S₂を、音声信
号とともに次の変調器２７に送る。変調器２７に
おいてはスクランブル映像信号、音声信号に対し
て通常のテレビジヨン信号と同様の振幅変調、周
波数変調処理をそれぞれ行い、かつタイミング情
報S₁，S₂については音声搬送波を振幅変調して音
声搬送波に乗せて送るようにしている。このよう
にして映像信号、音声信号およびタイミング情報
はRFテレビジヨン信号として変調器２７より出
力され、混合器２３を通して端末へ送り出され
る。

モデム３３において、スクランブルコードは、
各加入者毎のアドレスデータ、加入したところの
チヤンネルデータとともにデータキヤリアによつ
て端末へ出力される。上記スクランブルコードは
チヤンネルデータとともにモデム４９を介して復
調されアドレツサブル・コントロール・ユニツト
４８内の不揮発性メモリ４８ｂに書き込まれる。
この不揮発性メモリ４８ｂに書き込まれたスクラ
ンブルコードに基づいて、ランダムパターン発生
器７４が制御され、ランダムパターン発生器７４
よりスクランブルコードに基づいたランダムパタ
ーンが出力されるが、この時垂直帰線期間に送ら
れてくるタイミング情報S₁により、ランダムパタ
ーンの発生を決定することにより、極性反転され
た映像信号の極性を元に戻すためのランダムパタ
ーンが一垂直期間単位で出力されることとなる。

すなわち、RFテレビジヨン信号は選局装置４
５により任意の一つのチヤンネルが選局され、復
調器４２により変調器２７に入力される前の状
態、すなわちスクランブル処理された映像信号、
音声信号、タイミング情報に復調され分離されて
出力される。

そして、デイスクランブラー４３においては、
第５図に示すように、ノーマル・スクランブル判
定回路７１がタイミング情報S₁，S₂が存在するこ
とを検知することによりスクランブル処理済であ
ることを判別し、その判別出力をマイクロコンピ
ユータ４８ａに送る。マイクロコンピユータ４８
ａでは、上記判別出力に基づいてスイツチ７３を
スクランブル端子Ｓに接続する。一方、マイクロ
コンピユータ４８ａは、不揮発性メモリ４８に記
憶されたところのスクランブルコードに応じてラ
ンダムパターン発生器７４を制御し、タイミング
情報S₁により解読されたランダムパターンが出力
される。ランダムパターン発生器７４の出力信号
によつて、映像信号反転器７５はスクランブル映
像信号のランダムな極性反転状態を正しい波形に
戻す。そして次の同期信号レベルシフト回路７６
においては、タイミング情報S₂のタイミングに基
づいて一垂直期間単位で水平、垂直同期信号のレ
ベルを元の正しいレベルにシフトし、スクランブ
ル端子Ｓ、スイツチ７３を介して出力端子７２に
デイスクランブルされた映像信号を出力する。こ
の正常な映像信号は端子７７の音声信号とともに
変調器４４に入力され、特定のチヤンネルのRF
テレビジヨン信号に変調されてテレビジヨン受像
機４０に供給される。したがつてテレビジヨン受
像機４０のブラウン管画面には正しく画像が映出
される。

なお、スクランブル処理が施されていない場合
には、タイミング情報S₁，S₂がないことをノーマ
ル・スクランブル判定回路７１が判別し、スイツ
チ７３はノーマル端子Ｎに接続され、入力映像信
号はそのまま出力端子７２入力より出力される。

このような構成によれば、映像信号の極性を一
垂直期間単位でランダムに反転させるとともに同
期信号のレベルをシフトさせて、映像信号のスク
ランブル処理を施す一方、ランダムパターンを解
読するためのタイミング情報S₁、同期信号レベル
を元に戻すためのレベルシフトの位置を示すタイ
ミング情報S₂を音声搬送波によつて上記映像信号
とともに端末に送るようにし、かつランダムパタ
ーンを決めるところのスクランブルコードはアド
レスデータ等とともに端末に送つて端末側の不揮
発性メモリ４８ａに書き込み、そして不揮発性メ
モリ４８ａのスクランブルコードに基づき、しか
もタイミング情報S₁によりスクランブル時のパタ
ーンに解読されたランダムパターンを発生して映
像信号の反転状態を正常な形に戻し、また同期信
号についても上記タイミング情報S₂に基づいて元
の正しい波形にレベルシフトすることによつてデ
イスクランブルする構成であるため、スクランブ
ルのセキユリテイを大きくすることができ、実用
上より有利になるとともに、スクランブルコード
についてもセンターにおいて任意に変えることが
できるものである。

発明の効果以上のように本発明によれば、同期信号レベル
シフトおよび極性の反転処理によつてスクランブ
ル処理された映像信号を解読するためのタイミン
グ情報を音声搬送波により端末に送り、一方ラン
ダムパターンを決めるスクランブルコードをデー
タキヤリアによつて端末へ送り、そのスクランブ
ルコードをメモリに書き込み、そして上記タイミ
ング情報とスクランブルコードにより映像信号の
極性を正しい形にもどすとともに、同期信号のレ
ベルも正しいレベルに戻すようにしてデイスクラ
ンブル処理することにより、スクランブルのセキ
ユリテイを大きくすることができ、またスクラン
ブルコードをセンター側において自由に決定する
ことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はスクランブル、デイスクランブル手段
を備えたCATV装置のブロツク図、第２図は本
発明の一実施例におけるテレビジヨン装置を応用
したCATV装置の全体構成を示すブロツク図、
第３図はその要部であるスクランブラー、デイス
クランブラー部分の構成を示すブロツク図、第４
図はスクランブラーの具体例の示すブロツク図、
第５図はデイスクランブラーの具体例を示すブロ
ツク図、第６図は正常な映像信号の波形図、第７
図Ａ，Ｂはスクランブル処理された映像信号の波
形図、第８図はタイミング情報の挿入位置の関係
を示す模式図である。２６……スクランブラー、２７……変調器、２
８……ラインコントローラ、２９……マイクロコ
ンピユータ、３３，４９……モデム、３９……コ
ンバータ、４０……テレビジヨン受像機、４３…
…デイスクランブラー、４８……アドレツサブ
ル・コントロール・ユニツト、４８ａ……マイク
ロコンピユータ、４８ｂ……メモリ、６１……同
期分離回路、６２……基準同期信号発生器、６３
……垂直ブランキングパルス発生器、６４……水
平ブランキングパルス発生器、６５，７６……同
期信号レベルシフト回路、６７，７５……映像信
号反転器、６６，７４……ランダムパターン発生
器、６８，６９……タイミング信号発生器、７３
……スイツチ。

Claims

【特許請求の範囲】１スクランブルコードを発生する手段と、垂直
ブランキングパルスのタイミングで上記スクラン
ブルコードに基づいたランダムパターン信号を発
生するランダムパターン発生器と、上記ランダム
パターン信号に基づいて映像信号を一垂直期間単
位でランダムに極性反転させる映像信号反転器
と、ブランキング期間の水平、垂直同期信号のレ
ベルを映像信号側にシフトさせる同期信号レベル
シフト回路と、上記垂直ブランキングパルスのタ
イミングで上記ランダムパターンによる極性反転
のタイミングを示す第１のタイミング情報および
レベルシフトされた水平、垂直同期信号の位置を
示す第２のタイミング情報を発生する手段と、上
記タイミング情報によつて音声搬送波を振幅変調
するとともにスクランブル処理された映像信号お
よび音声信号をそれぞれ変調処理して高周波テレ
ビジヨン信号として送出する手段と、上記スクラ
ンブルコードをデータキヤリアによつて送出する
手段とをセンター側に設け、このセンター側と同
軸ケーブル等の伝送線を介して接続される端末
に、上記スクランブルコードを記憶するところの
メモリと、上記高周波テレビジヨン信号を復調し
て得られた第１のタイミング情報と上記メモリに
記憶されたスクランブルコードに基づいたランダ
ムパターンとに基づいてデイスクランブルするた
めのランダムパターンを発生する手段と、このデ
イスクランブルのためのランダムパターンに基づ
いて一垂直期間単位でランダムに極性反転された
映像信号を正しい波形に変換して出力する手段
と、レベルシフトされた水平、垂直同期信号のレ
ベルを上記第２のタイミング情報に基づいて正常
なレベルにレベルシフトする手段とを設けたこと
を特徴とするテレビジヨン装置。２第１、第２のタイミング情報の有無を検出し
て送られてきたテレビジヨン信号がスクランブル
処理された信号か否かを判別する判別手段と、ス
クランブル処理されていない映像信号とデイスク
ランブル処理された映像信号を選択するスイツチ
と、上記判別手段の出力を入力して第１、第２の
タイミング情報が有るときにはデイスクランブル
処理された映像信号を選択するように、また第
１、第２のタイミング情報がないときにはスクラ
ンブル処理されていない映像信号を選択するよう
に上記スイツチを制御する手段を備え、選択され
た映像信号をテレビジヨン受像機に供給するよう
にした特許請求の範囲第１項記載のテレビジヨン
装置。