JPH0541670A - 利得形状ベクトル量子化法 - Google Patents
利得形状ベクトル量子化法Info
- Publication number
- JPH0541670A JPH0541670A JP18076491A JP18076491A JPH0541670A JP H0541670 A JPH0541670 A JP H0541670A JP 18076491 A JP18076491 A JP 18076491A JP 18076491 A JP18076491 A JP 18076491A JP H0541670 A JPH0541670 A JP H0541670A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vector
- shape
- gain
- codebook
- shape vector
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
- Compression Of Band Width Or Redundancy In Fax (AREA)
- Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)
- Image Processing (AREA)
Abstract
小さく抑えたまま少い情報量で効率良くディジタル符号
化する。 【構成】 形状ベクトルの決定手順における形状ベクト
ル符号帳検索の際、予め仮定しておいた各形状ベクトル
の利得の比を用いることにより、より少い演算量で形状
ベクトルの組の取り得る全組み合わせを検索する。例え
ば、形状ベクトル符号帳21〜23の検索において、形
状ベクトルの組み合わせのそれぞれに、形状ベクトル検
索用利得ベクトル11の示す検索用利得をかけ、ベクト
ル和をとったものに、その和のベクトルと被符号化ベク
トル間の歪を最小にする最適利得を乗じ、その歪が最小
になる形状ベクトルの組を選択する。
Description
をディジタル符号化する方法に関し、特に符号化による
歪を小さく抑えたまま少い情報量で効率良くディジタル
符号化することが可能な利得形状ベクトル量子化法に関
する。
化する方法として、現在、複数サンプルを一括したベク
トルを量子化の単位とするベクトル量子化がよく用いら
れている。この方法では、まず、N個のサンプルを一括
してそれぞれN次元ベクトルと見なし、これを量子化の
単位とする。そして、多数のN次元ベクトルの量子化代
表値からなる符号帳を用意し、被量子化ベクトルとの距
離が最小となる符号帳中のベクトルをその量子化値とす
る。この符号帳は、通常、多数の学習用データからロイ
ド法やLBG法等により作成する。このベクトル量子化
法を用いれば、信号系列を低いビットレートでかつ比較
的小さな歪で符号化することが可能になる。ここで、表
現すべき多種の信号系列ベクトルに対し、量子化歪を小
さく保つためには、符号帳のサイズを大きくすればよ
い。しかし、それがある程度以上になると、検索におい
て演算量や符号帳用メモリ量が膨大になり、また、符号
帳の学習を行うためのデータが多量に必要となって現実
的ではない。そのような場合、被符号化ベクトルの情報
をその形状を表わす形状ベクトルと形状ベクトル全体を
一定倍する利得に分割し、その二つを表わす符号で再生
ベクトルを表現する利得形状(Gain-Shape)ベクトル量子
化が有効なことがある。さらに、符号帳用メモリ量や符
号帳学習のためのデータ量を実現可能なレベルにするた
め、形状ベクトル符号帳を複数に分け、それらの形状ベ
クトル符号帳出力とそれぞれの出力に対応する利得によ
る重み付き線形結合で、再生ベクトルを表現する方法が
考えられる。この量子化値(符号)決定方法には、次の
(1)、(2)のようなものがある。 (1)形状ベクトル符号帳の個数に対応する次元数の利
得をベクトル(以下、利得ベクトルと呼ぶ)と見なし
て、その値をベクトル単位で量子化し、符号帳の形で用
意する。そして、図2に示すように、用意された形状・
利得符号帳21〜24において、形状ベクトル(複数)
と利得ベクトルの全ての組み合わせを検索し、歪が最小
となるものの決定を行う。なお、図2では、形状ベクト
ル符号帳が3個の場合を示している。 (2)形状ベクトル符号帳の検索時には、複数の符号帳
に対して順番を定め、それを上位から1個ずつ順番に検
索し、最適な符号を決定する。その時の利得は、その形
状ベクトルと被符号化ベクトルより論理的に求まる最適
なもの、つまり、歪を最小にするものを用いる。なお、
ある1個の形状ベクトル符号帳の検索時には、それ以前
に決定された形状ベクトルの影響を被符号化ベクトルか
ら引くなどして取り除く。また、利得の符号化は、形状
ベクトル検索時に求まった理論的に最適な値をスカラー
量子化する方法、あるいは利得ベクトル符号帳を用意し
てその検索を行う方法によって行うことができる。この
方法(2)による形状ベクトル符号帳検索の例を図3に
示す。ここでは、3個の形状ベクトル符号帳(A〜C)
21〜23の2番目の形状ベクトル符号帳B22を検索
する場合を示す。この場合、形状ベクトル符号帳A21
に対する最適ベクトル符号(固定値)は、形状ベクトル
符号帳B22を検索する前に決定されている。なお、歪
を最小にする利得は演算器26によって乗じられる。ま
た、利得ベクトル符号帳検索の例は図4に示され、形状
ベクトル符号帳21〜23の検索で得られた出力に対応
する利得ベクトル符号帳24の値を得るものである。こ
の種の方法として関連するものには、例えば、特願平3
−166831号がある。
方法(1)では、全ての組み合わせを検索するので最適
な符号が求まるが、この組み合わせ数は通常膨大であっ
て現実的ではない。また、方法(2)では、形状ベクト
ルの組の全組み合わせによる検索を行わないため、形状
ベクトルの最適な組み合わせによる符号より量子化歪が
増えることは避けられない。本発明の目的は、このよう
な問題点を改善し、少い演算量およびメモリ容量で、歪
の小さい信号系列を量子化することが可能な利得形状ベ
クトル量子化法を提供することにある。
め、本発明の利得形状ベクトル量子化法は、利得符号帳
および複数の形状ベクトル符号帳を備え、その形状ベク
トル符号帳間の利得の比を暫定的に固定し、それに従っ
て形状ベクトル符号帳ごとに重み付き線形和をとり、得
られたベクトルと被符号化ベクトルとの間の歪を最小と
する利得をその和のベクトルに乗じて、その歪が最小に
なる形状ベクトルの組を選択し、形状ベクトルの組を決
定した後、その組を用いた重み付き線形和の値により上
記利得符号帳の検索を行って最適な利得の組を決定する
ことに特徴がある。
おける形状ベクトル符号帳検索の際、予め仮定した各形
状ベクトルの利得の比を用いることにより、形状ベクト
ルの組の取り得る全組み合わせを検索する。これによ
り、従来方法で形状ベクトルの利得の全組み合わせを行
った場合に比べ、検索のための演算量を大幅に削減する
ことができる。また、形状ベクトルの符号帳を前の結果
に基づいて順番に検索・決定し、その後、利得ベクトル
を検索する方法に比べると、より歪の少い量子化が可能
である。従って、より少い演算量で最適に近い符号を見
い出すことができる。
る。図1は、本発明の第1の実施例における形状ベクト
ル符号帳検索の説明図、図5は本発明の第1の実施例に
おけるベクトル量子化処理を示すフローチャート、図6
は本発明の第1の実施例における利得ベクトル符号帳検
索の説明図である。本実施例のベクトル量子化器は、複
数の形状ベクトル符号帳と利得ベクトル符号帳、および
加・乗算、定数倍演算等を行う演算器等から構成され
る。図1において、11は形状ベクトル検索用に固定的
に設定された利得ベクトル、12は形状ベクトルに対応
する最適利得を与える演算器、21〜23は3個の形状
ベクトル符号帳A〜C、24は利得ベクトル符号帳であ
る。本実施例では、3個の形状ベクトル符号帳21〜2
3から最適ベクトル符号を決定する場合、図1および図
5のように、その利得比を3次元の形状ベクトル検索用
利得ベクトル11によって固定的(例えば1:1:1)
に扱い(501)、3個の形状ベクトル符号帳21〜2
3の全組み合わせの検索を行う(502)。具体的に
は、そのベクトルの組み合わせのそれぞれに対し、形状
ベクトル検索用利得ベクトル11の示す検索用利得をか
け、ベクトル和をとったものに、その和のベクトルと被
符号化ベクトル間の歪を最小にする最適利得を演算器1
2により乗じ、その歪が最小になる形状ベクトルの組を
選択する。なお、形状ベクトル符号帳検索では、利得ベ
クトル符号帳24は使用しない。さらに、利得ベクトル
符号帳24の検索を行う場合、図5および図6のよう
に、その形状ベクトルの組を最適ベクトル符号として固
定し(503)、利得ベクトル符号帳24の全検索を行
う(504,505)。これは、決定した形状ベクトル
それぞれに対して利得ベクトルの対応する次元の値を乗
じて、そのベクトル和をとり、そのベクトルと被符号化
ベクトル間の歪が最小になる利得ベクトルを選択する。
なお、利得ベクトル符号帳検索では、形状ベクトル検索
用利得ベクトル11は使用しない。こうして決定した利
得ベクトルと前記形状ベクトルから最適な利得形状ベク
トルを決定する(506)。なお、本実施例では、形状
ベクトル符号帳が3個の場合の例を示したが、形状ベク
トル符号帳が複数であれば、何れの場合にも適用できる
ことは明らかである。
声符号化装置の一部を示す構成図である。図7におい
て、71は音声分析部、72は適応符号帳、73,74
は雑音符号帳A,B、75は利得ベクトル符号帳、76
〜78は線形予測合成フィルタ、79は距離(歪)計算
部、80は符号帳検索制御部であり、このような構成に
よってCELP(code excited linear prediction)方式
の音声符号化を行う。本実施例では、線形予測合成フィ
ルタの駆動音源ベクトル決定に第1の実施例で示した利
得形状ベクトル量子化法を適用する場合について述べ
る。この場合、まず、符号化対象となる音声信号の時系
列を被符号化ベクトルに対応するフレームという単位に
分割する。次に、音声分析部71でそれぞれのフレーム
内音声(時系列ベクトル)に対して線形予測を行い、音
声のスペクトル包絡形状を表現する線形予測パラメータ
を計算し、このパラメータに基づいてフレーム単位に線
形予測合成フィルタ76〜78を構成する。ここで、線
形予測合成フィルタ76〜78を駆動する駆動音源ベク
トル決定に第1の実施例に示した利得形状ベクトル量子
化法を導入する。本実施例における駆動音源ベクトルの
形状に対応する符号帳は、通常の場合と同様に、前フレ
ームの駆動音源の時系列をある周期(この周期が符号に
対応する)で繰返したものを出力とする、音声の周期成
分を表わす適応符号帳72と、音声の雑音成分を表わす
雑音符号帳73,74とに分類する。そして、これらの
各符号帳の出力を線形予測合成フィルタ76〜78に通
したものを、第1の実施例における形状ベクトルと見な
し、駆動音源ベクトル符号帳72〜74とそれに対する
利得ベクトル符号帳75の検索を行う。この場合、検索
対象の形状ベクトル符号帳は、雑音符号帳73,74の
みを対象とすることも、両方の符号帳72〜74を対象
とすることも可能である。なお、第1の実施例と異なる
のは、駆動音源ベクトルをフレームごとに異なる線形予
測合成フィルタ76〜78に通過させたものが基準の形
状ベクトルとなっていること、および、各量子化におい
て固定的に用意された符号帳だけでなく、前フレームの
駆動音源時系列を繰返して周期化したものを出力とした
適応符号帳72も、形状ベクトル符号帳の検索の対象と
なり得ることである。
全組み合わせを行う従来の方法(1)に比べ、検索のた
めの演算量を大幅に削減することができる。例えば、形
状ベクトル符号帳を3ビット(1符号帳は8本のベクト
ルからなる)×4個、利得ベクトル符号帳を8ビット
(1符号帳は256本のベクトルからなる)で構成した
場合、合成ベクトルを被量子化ベクトルと比較する回数
は、従来の方法(1):従来の方法(2):本発明の方
法で次に示すような比になる。
に検索・決定し、その後、利得ベクトルを検索する従来
の方法(2)に比べ、形状ベクトルの全組み合わせによ
る検索が行えるため、より歪の少い量子化が可能であ
る。従って、より歪の少い量子化結果を、より少い演算
量で得ることができる。
号帳検索の説明図である。
る。
る。
る。
処理を示すフローチャートである。
号帳検索の説明図である。
の一部を示す構成図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 利得符号帳および複数の形状ベクトル符
号帳を備えて、信号系列を複数サンプルからなるベクト
ルに分割したものを量子化単位とし、ベクトルの量子化
値を複数の形状ベクトルの組と該形状ベクトルに対応す
る利得の組との重み付き線形和として表現する利得形状
ベクトル量子化法において、上記形状ベクトル符号帳間
の利得の比を固定して、該利得比に従い、形状ベクトル
符号帳ごとに重み付き線形和をとって、形状ベクトルの
組の取り得る全組み合わせを検索し、最適なベクトル符
号を決定した後、該ベクトル符号を用いた重み付き線形
和の値により上記利得符号帳を検索して、利得の組を決
定することを特徴とする利得形状ベクトル量子化法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3180764A JP3049574B2 (ja) | 1991-07-22 | 1991-07-22 | 利得形状ベクトル量子化法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3180764A JP3049574B2 (ja) | 1991-07-22 | 1991-07-22 | 利得形状ベクトル量子化法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0541670A true JPH0541670A (ja) | 1993-02-19 |
JP3049574B2 JP3049574B2 (ja) | 2000-06-05 |
Family
ID=16088917
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3180764A Expired - Lifetime JP3049574B2 (ja) | 1991-07-22 | 1991-07-22 | 利得形状ベクトル量子化法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3049574B2 (ja) |
-
1991
- 1991-07-22 JP JP3180764A patent/JP3049574B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3049574B2 (ja) | 2000-06-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3196595B2 (ja) | 音声符号化装置 | |
JP3114197B2 (ja) | 音声パラメータ符号化方法 | |
JP3094908B2 (ja) | 音声符号化装置 | |
JPH06222797A (ja) | 音声符号化方式 | |
JP3143956B2 (ja) | 音声パラメータ符号化方式 | |
KR960013082A (ko) | 벡터양자화장치 | |
JP2800618B2 (ja) | 音声パラメータ符号化方式 | |
US6397176B1 (en) | Fixed codebook structure including sub-codebooks | |
JP2624130B2 (ja) | 音声符号化方式 | |
JP2970407B2 (ja) | 音声の励振信号符号化装置 | |
JPH0944195A (ja) | 音声符号化装置 | |
JP2658816B2 (ja) | 音声のピッチ符号化装置 | |
JP2626492B2 (ja) | ベクトル量子化装置 | |
JP3285185B2 (ja) | 音響信号符号化方法 | |
JPH11119800A (ja) | 音声符号化復号化方法及び音声符号化復号化装置 | |
JP3268750B2 (ja) | 音声合成方法及びシステム | |
JP3100082B2 (ja) | 音声符号化・復号化方式 | |
JP3088163B2 (ja) | Lsp係数の量子化方法 | |
JP3049574B2 (ja) | 利得形状ベクトル量子化法 | |
JP2010256932A (ja) | 音声信号標本値の符号化または復号化のための方法並びに符号化器ないし復号化器 | |
JP3153075B2 (ja) | 音声符号化装置 | |
JP3089967B2 (ja) | 音声符号化装置 | |
JP2897940B2 (ja) | 音声の線形予測パラメータ符号化方法 | |
JPH08185199A (ja) | 音声符号化装置 | |
JPH1069297A (ja) | 音声符号化装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090331 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090331 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100331 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110331 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110331 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120331 Year of fee payment: 12 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120331 Year of fee payment: 12 |