JPH0539410A - 樹脂組成物 - Google Patents

樹脂組成物

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JPH0539410A
JPH0539410A JP22019891A JP22019891A JPH0539410A JP H0539410 A JPH0539410 A JP H0539410A JP 22019891 A JP22019891 A JP 22019891A JP 22019891 A JP22019891 A JP 22019891A JP H0539410 A JPH0539410 A JP H0539410A
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unit
resin
liquid crystal
group
mol
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JP22019891A
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Michihiko Izumi
泉 充 彦 和
Kenji Yoshino
野 健 司 吉
Masahiro Wakui
井 正 浩 涌
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JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 特定の液晶ポリエステル樹脂および/または
液晶ポリエステルアミド樹脂(A)、(B)または
(C)と、ポリエーテルスルホン樹脂(D)またはポリ
スルホン樹脂(E)とを所定割合で含有する樹脂組成
物。また、特定の液晶ポリエステル樹脂および/または
液晶ポリエステルアミド樹脂(A)、(B)または
(C)の少なくとも1つと、ポリエーテルスルホン樹脂
(D)またはポリスルホン樹脂(E)とを所定割合で含
有する樹脂組成物。 【効果】 耐熱性、寸法安定性および機械的強度に優
れ、しかも、機械的性質の異方性が小さい、物性バラン
スの優れた樹脂組成物であり、電子・電機機器部品、機
械部品に有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐熱性、寸法安定性お
よび機械的強度に優れ、しかも、機械的性質の異方性が
小さい、物性バランスの優れた樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】近年のプラスチックの高性能化に対する
要求に対応して、様々な性質を持った樹脂が数多く開発
され、市場に提供されている。中でも、異方性溶融相を
形成しうる液晶ポリエステル樹脂(例えば特開昭63−
284221号、特開昭64−33123号)は、優れ
た耐熱性、機械的性質を有する点で注目されている。し
かしながら、前述の液晶ポリエステル樹脂は、機械的性
質の異方性が大きいという欠点を有する。そこで、この
欠点を解消すべく、ガラス繊維等の無機フィラーを配合
する方法(例えば、特開昭63−264660号、特開
昭64−38464号)が提案されたが、無機フィラー
の配合により、脆性の増大、成形機内のスクリューが摩
耗しやすくなる、表面光沢性の低下等の問題点が生じ
た。かかる問題点を解決するための特定の液晶ポリエス
テルとポリエーテルスルホン樹脂およびポリスルホン樹
脂とをブレンドする方法が米国特許USP−16553
2号に開示されているが、耐熱性、機械的性質、異方性
の改良の点で十分でない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述の従来
の液晶ポリエステル樹脂の欠点を解決するものであり、
耐熱性、寸法安定性および機械的強度に優れ、しかも、
機械的性質の異方性が小さい、物性バランスの優れた樹
脂組成物の提供を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明第一の態様は、実
質的に下記式I、II、III 、IVおよびVで表わされる各
単位からなり、単位Iは40〜70モル%、単位IIは1
〜8モル%、(単位III +単位IV)は6〜36モル%、
単位Vは10〜40モル%であり、かつ、単位III /
(単位III +単位IV)のモル比が0.1〜0.8である
液晶ポリエステル樹脂(A)と、ポリエーテルスルホン
樹脂(D)とを含有し、液晶ポリエステル樹脂(A)と
ポリエーテルスルホン樹脂(D)との合計量のうちの4
5〜95重量%が液晶ポリエステル樹脂(A)であるこ
とを特徴とする樹脂組成物である。
【化7】 (ただし、上記式中のXは水素原子、C1 〜C4 のアル
キル基、C1 〜C4 のアルコキシ基、C8 〜C10のアリ
ール基またはハロゲン原子であり、Yは酸素原子または
カルボニル基であり、また、式Vは少なくとも1個の単
環もしくは縮合環の芳香族環を有する対称性ジオキシ単
位である。)
【0005】本発明第二の態様は、実質的に下記式I、
II、III、IV、VおよびVIで表わされる各単位からな
り、単位Iは40〜70モル%、単位IIは1〜8モル
%、(単位III +単位IV)は6〜36モル%、単位Vは
10〜40モル%、単位VIは0.1〜10モル%であ
り、かつ、単位III /(単位III +単位IV)のモル比が
0.1〜0.8である液晶ポリエステルアミド樹脂
(B)と、ポリエーテルスルホン樹脂(D)とを含有
し、液晶ポリエステルアミド樹脂(B)とポリエーテル
スルホン樹脂(D)との合計量のうちの45〜95重量
%が液晶ポリエステルアミド樹脂(B)であることを特
徴とする樹脂組成物である。
【化8】 (ただし、上記式中のXは水素原子、C1 〜C4 のアル
キル基、C1 〜C4 のアルコキシ基、C8 〜C10のアリ
ール基またはハロゲン原子であり、Yは酸素原子または
カルボニル基であり、Z1 はイミノ基であり、Z2 はイ
ミノ基、酸素原子またはカルボニル基であり、Z1 とZ
2 は互いにパラ位またはメタ位に位置する。また、式V
は少なくとも1個の単環もしくは縮合環の芳香族環を有
する対称性ジオキシ単位である。)
【0006】本発明第三の態様は、実質的に下記式VI、
VII 、VIII、IXおよびXで表わされる各単位からなり、
単位VIは0.1〜10モル%、単位VII は3〜30モル
%、単位VIIIは5〜30モル%、単位Xは30〜85モ
ル%であり、かつ、式VI中のZ2 がイミノ基または酸素
原子の場合は、単位IX/(単位VI+単位VIII)のモル比
が0.8〜1.1、Z2 がカルボニル基の場合は、単位
IX/単位VIIIのモル比が0.8〜1.1である液晶ポリ
エステルアミド樹脂(C)と、ポリエーテルスルホン樹
脂(D)とを含有し、液晶ポリエステルアミド樹脂
(C)とポリエーテルスルホン樹脂(D)との合計量の
うちの45〜95重量%が液晶ポリエステルアミド樹脂
(C)であることを特徴とする樹脂組成物である。
【化9】 (ただし、上記式中のZ1 はイミノ基であり、Z2 はイ
ミノ基、酸素原子またはカルボニル基であり、Z1 とZ
2は互いにパラ位またはメタ位に位置する。また、R1
〜R4 はパラフェニレン基、メタフェニレン基、2,6
−ナフタレン基、4,4’−ビフェニレン基からなる群
から選ばれた少なくとも1個の2価の基であり、芳香族
環上の水素原子の一部が低級アルキル基、ハロゲン原
子、ニトロ基、シアノ基、アルコキシ基で置換されてい
てもよく、R1 〜R4 は相互に同じであっても異なって
いてもよい。)
【0007】本発明第四の態様は、前記液晶ポリエステ
ル樹脂(A)、前記液晶ポリエステルアミド樹脂(B)
および前記液晶ポリエステルアミド樹脂(C)から選択
される2種以上の液晶ポリエステル樹脂および/または
液晶ポリエステルアミド樹脂と、前記ポリエーテルスル
ホン樹脂(D)とを含有し、液晶ポリエステル樹脂およ
び/または液晶ポリエステルアミド樹脂とポリエーテル
スルホン樹脂(D)との合計量のうちの45〜95重量
%が液晶ポリエステルおよび/または液晶ポリエステル
アミド樹脂樹脂であることを特徴とする樹脂組成物であ
る。
【0008】本発明第五の態様は、実質的に下記式I、
II、III 、IVおよびVで表わされる各単位からなり、単
位Iは40〜70モル%、単位IIは1〜8モル%、(単
位III +単位IV)は6〜36モル%、単位Vは10〜4
0モル%であり、かつ、単位III /(単位III +単位I
V)のモル比が0.1〜0.8である液晶ポリエステル
樹脂(A)と、ポリスルホン樹脂(E)とを含有し、液
晶ポリエステル樹脂(A)とポリスルホン樹脂(E)と
の合計量のうちの45〜95重量%が液晶ポリエステル
樹脂(A)であることを特徴とする樹脂組成物。
【化10】 (ただし、上記式中のXは水素原子、C1 〜C4 のアル
キル基、C1 〜C4 のアルコキシ基、C8 〜C10のアリ
ール基またはハロゲン原子であり、Yは酸素原子または
カルボニル基であり、また、式Vは少なくとも1個の単
環もしくは縮合環の芳香族環を有する対称性ジオキシ単
位である。)
【0009】本発明第六の態様は、実質的に下記式I、
II、III 、IV、VおよびVIで表わされる各単位からな
り、単位Iは40〜70モル%、単位IIは1〜8モル
%、(単位III +単位IV)は6〜36モル%、単位Vは
10〜40モル%、単位VIは0.1〜10モル%であ
り、かつ、単位III /(単位III +単位IV)のモル比が
0.1〜0.8である液晶ポリエステルアミド樹脂
(B)と、ポリスルホン樹脂(E)とを含有し、液晶ポ
リエステルアミド樹脂(B)とポリスルホン樹脂(E)
との合計量のうちの45〜95重量%が液晶ポリエステ
ルアミド樹脂(B)であることを特徴とする樹脂組成
物。
【化11】 (ただし、上記式中のXは水素原子、C1 〜C4 のアル
キル基、C1 〜C4 のアルコキシ基、C8 〜C10のアリ
ール基またはハロゲン原子であり、Yは酸素原子または
カルボニル基であり、Z1 はイミノ基であり、Z2 はイ
ミノ基、酸素原子またはカルボニル基であり、Z1 とZ
2 は互いにパラ位またはメタ位に位置する。また、式V
は少なくとも1個の単環もしくは縮合環の芳香族環を有
する対称性ジオキシ単位である。)
【0010】本発明第七の態様は、実質的に下記式VI、
VII 、VIII、IXおよびXで表わされる各単位からなり、
単位VIは0.1〜10モル%、単位VII は3〜30モル
%、単位VIIIは5〜30モル%、単位Xは30〜85モ
ル%であり、かつ、式VI中のZ2 がイミノ基または酸素
原子の場合は、単位IX/(単位VI+単位VIII)のモル比
が0.8〜1.1、Z2 がカルボニル基の場合は、単位
IX/単位VIIIのモル比が0.8〜1.1である液晶ポリ
エステルアミド樹脂(C)と、ポリスルホン樹脂(E)
とを含有し、液晶ポリエステルアミド樹脂(C)とポリ
スルホン樹脂(E)との合計量のうちの45〜95重量
%が液晶ポリエステルアミド樹脂(C)であることを特
徴とする樹脂組成物。
【化12】 (ただし、上記式中のZ1 はイミノ基であり、Z2 はイ
ミノ基、酸素原子またはカルボニル基であり、Z1 とZ
2は互いにパラ位またはメタ位に位置する。また、R1
〜R4 はパラフェニレン基、メタフェニレン基、2,6
−ナフタレン基、4,4’−ビフェニレン基からなる群
から選ばれた少なくとも1個の2価の基であり、芳香族
環上の水素原子の一部が低級アルキル基、ハロゲン原
子、ニトロ基、シアノ基、アルコキシ基で置換されてい
てもよく、R1 〜R4 は相互に同じであっても異なって
いてもよい。)
【0011】本発明第八の態様は、前記液晶ポリエステ
ル樹脂(A)、前記液晶ポリエステルアミド樹脂(B)
および前記液晶ポリエステル樹脂(C)から選択される
2種以上の液晶ポリエステルおよび/または液晶ポリエ
ステルアミド樹脂樹脂と、前記ポリスルホン樹脂(E)
とを含有し、液晶ポリエステル樹脂および/または液晶
ポリエステルアミド樹脂とポリスルホン樹脂(E)との
合計量のうちの45〜95重量%が液晶ポリエステル樹
脂および/または液晶ポリエステルアミド樹脂であるこ
とを特徴とする樹脂組成物。
【0012】以下に、本発明を詳細に説明する。はじめ
に、本発明で用いる液晶ポリエステル樹脂および/また
は液晶ポリエステルアミド樹脂について述べる。液晶ポ
リエステル樹脂(A)は、実質的に下記式I、II、III
、IV、およびVで示される単位から構成される。
【化13】 (ただし、上記式中のXは水素原子、C1 〜C4 のアル
キル基、C1 〜C4 のアルコキシ基、C8 〜C10のアリ
ール基またはハロゲン原子であり、Yは酸素原子または
カルボニル基であり、また、式Vは少なくとも1個の単
環もしくは縮合環の芳香族環を有する対称性ジオキシ単
位である。)
【0013】単位Iは、前記式Iで示され、p−ヒドロ
キシ安息香酸、あるいは、そのベンゼン核の水素原子が
1 〜C4 のアルキル基、C1 〜C4 のアルコキシ基、
8 〜C10のアリール基、又は、ハロゲン(好ましくは
塩素、臭素)原子で置換されたp−ヒドロキシ安息香酸
に由来する部分である。
【0014】単位Iは、好ましくは、未置換のp−ヒド
ロキシ安息香酸、そのアセテート、プロピオネート、ベ
ンゾエート、メチル、エチル、フェニルなどのエステル
形成性誘導体に由来する部分であるのがよい。
【0015】液晶ポリエステル樹脂(A)における単位
Iの割合は40〜70モル%、好ましくは約45〜65
モル%である。単位Iが40モル%未満あるいは70モ
ル%を越える場合、液晶ポリエステル樹脂(A)の、ひ
いては本発明の樹脂組成物の機械的強度が低下する。
【0016】単位IIは、前記式IIで示され、m−ヒドロ
キシ安息香酸(Yが酸素原子の場合)、イソフタル酸
(Yがカルボニル基の場合)、あるいはそれらのベンゼ
ン核の水素原子が、C1 〜C4 のアルキル基、C1 〜C
4 のアルコキシ基、C8 〜C10のアリール基、又は、ハ
ロゲン(好ましくは塩素、臭素)原子で置換されたm−
ヒドロキシ安息香酸またはイソフタル酸に由来する部分
である。
【0017】単位IIについて、より具体的に述べると、
未置換のイソフタル酸、そのメチル、エチル、フェニル
のモノまたはジエステル誘導体、未置換のm−ヒドロキ
シ安息香酸、そのアセテート、プロピオネート、ベンゾ
エート、メチル、エチル、フェニルのモノまたはジエス
テル誘導体などに由来する部分を代表的にあげることが
できる。
【0018】液晶ポリエステル樹脂(A)における単位
IIの割合は1〜8モル%、好ましくは2〜5モル%であ
る。単位IIが1モル%未満であると、液晶ポリエステル
樹脂(A)の流れ温度が高くなって成形しづらく、8モ
ル%を越えると、液晶ポリエステル樹脂(A)の、ひい
ては本発明の樹脂組成物の耐熱性が低下する。
【0019】単位III は、前記式III で示され、テレフ
タル酸あるいはそのメチル、エチル、フェニル等のモノ
またはジエステル誘導体に由来する部分であり、単位IV
は、前記式IVで示され、2,6−ナフタレンジカルボン
酸あるいはそのメチル、エチル、フェニル等のモノまた
はジエステル誘導体等に由来する部分である。
【0020】液晶ポリエステル樹脂(A)における(単
位III +単位IV)の割合は6〜36モル%、好ましくは
12〜27モル%である。(単位III +単位IV)が6モ
ル%未満であると、液晶ポリエステル樹脂(A)の流れ
温度が高くなって成形しづらく、36モル%を超える
と、液晶ポリエステル樹脂(A)、ひいては本発明の樹
脂組成物が着色しやすくなり、また、機械的強度が低下
する。
【0021】単位III と単位IVのモル比[単位III /
(単位III +単位IV)]は0.1〜0.8、好ましくは
約0.3〜0.7である。このモル比が0.1未満ある
いは0.8超であると、液晶ポリエステル樹脂(A)の
流れ温度が高くなって成形しづらく、また、0.1未満
の場合は、さらに、液晶ポリエステル樹脂(A)、ひい
ては本発明の樹脂組成物の耐熱性が低くなる。
【0022】単位Vは、前記式Vで示され、対称性ジヒ
ドロキシ化合物またはその誘導体に由来する部分であ
る。単位Vについて、より具体的に述べると、
【化14】 等が挙げられ、これらの中で、特に、ヒドロキノン、ビ
スフェノールA、4,4’−ジヒドロキシビフェニル、
ジヒドロキシビフェニルエーテル、2,6−ジヒドロキ
シナフタレン等、またはこれらのアセテート、プロピオ
ネート、ベンゾエートなどのモノまたはジエステル誘導
体等に由来する部分であるのがよく、なかでも、4,
4’−ジヒドロキシビフェニル、2,6−ジヒドロキシ
ナフタレンに由来する部分であるのがよい。
【0023】液晶ポリエステル樹脂(A)における単位
Vの割合は10〜40モル%、好ましくは17.5〜2
7.5モル%である。単位Vが10モル%未満である
と、液晶ポリエステル樹脂(A)の流れ温度が高くなっ
て成形しづらく、40モル%を超えると、液晶ポリエス
テル樹脂(A)、ひいては本発明の樹脂組成物の耐熱性
が低下する。
【0024】液晶ポリエステル樹脂(A)は、前記単位
I〜Vを前記の割合で有するように、各単位を与える化
合物(モノマー、オリゴマー、ポリマー)を原料として
用いて重合することによって得ることができる。
【0025】液晶ポリエステル樹脂(A)を得るための
重合方法や重合条件は特に限定されない。また、前記単
位I〜Vを与える原料化合物として、各々、1種類の化
合物を用いてもよいし、2種以上の化合物を用いてもよ
い。液晶ポリエステルアミド樹脂(B)は、実質的に、
前記液晶ポリエステル樹脂(A)を構成する前記単位I
〜Vと、下記式VIで示される単位VIから構成される。
【化15】 (ただし、式VI中のZ1 はイミノ基であり、Z2 はイミ
ノ基、酸素原子またはカルボニル基であり、Z1 とZ2
は互いにパラ位またはメタ位に位置する。)
【0026】なお、前記単位I〜V各々の液晶ポリエス
テルアミド樹脂(B)における割合は、前記液晶ポリエ
ステル樹脂(A)における割合と同様であるので、ここ
では、単位VIについてのみ説明する。
【0027】単位VIは、前記式VIで示されるアニリノ基
(フェニルアミノ基)を有する単位である。より具体的
に、述べると、p−またはm−フェニレンジアミン、4
−アセトキシアセトアニリド、p−またはm−アセトア
ミド安息香酸やp−またはm−アミノ安息香酸あるいは
それらのエステル形成性誘導体等に由来する部分であ
る。
【0028】液晶ポリエステルアミド樹脂(B)におけ
る単位VIの割合は0.1〜10モル%、好ましくは1〜
8モル%である。単位VIが0.1モル%未満であると、
アミド基導入による異方性の緩和効果が十分ではなく、
10モル%を越えると、溶融温度および溶融粘度が高く
なるために、液晶ポリエステル樹脂(B)の、ひいては
本発明の樹脂組成物の成形性が悪化する上、該樹脂組成
物の耐熱性や機械的強度、弾性率が低下する。
【0029】液晶ポリエステルアミド樹脂(B)は、前
記単位I〜VIを前記の割合で有するように、各単位を与
える化合物(モノマー、オリゴマー、ポリマー)を原料
として用いて重合することによって得ることができる。
【0030】液晶ポリエステルアミド樹脂(B)を得る
ための重合方法や重合条件は特に限定されない。また、
前記単位I〜VIを与える原料化合物として、各々、1種
類の化合物を用いてもよいし、2種類以上の化合物を用
いてもよい。液晶ポリエステルアミド樹脂(C)は、実
質的に下記式VI、VII 、VIII、IXおよびXで示される単
位から構成される。
【化16】 (ただし、上記式中のZ1 はイミノ基であり、Z2 はイ
ミノ基、酸素原子またはカルボニル基であり、Z1 とZ
2は互いにパラ位またはメタ位に位置する。また、R1
〜R4 はパラフェニレン基、メタフェニレン基、2,6
−ナフタレン基、4,4’−ビフェニレン基からなる群
から選ばれた少なくとも1個の2価の基であり、芳香族
環上の水素原子の一部が低級アルキル基、ハロゲン原
子、ニトロ基、シアノ基、アルコキシ基で置換されてい
てもよく、R1 〜R4 は相互に同じであっても異なって
いてもよい。)
【0031】単位VIについては、前記液晶ポリエステル
アミド樹脂(B)の構成単位として既に述べ、また、液
晶ポリエステルアミド樹脂(C)における単位VIの割合
は前記液晶ポリエステルアミド樹脂(B)における単位
VIの割合と同様である(ただし、好適範囲は0.3〜7
モル%である。)ので、ここでは再度説明しない。
【0032】単位VII は、前記式VII で示されるが、前
記式VII 中のR1 は、パラフェニレン基、メタフェニレ
ン基、2,6−ナフタレン基、4,4’−ビフェニレン
基から選ばれた少なくとも1個の2価の基であり、R1
の芳香族環上の水素原子の一部が低級アルキル基、ハロ
ゲン原子、ニトロ基、シアノ基、アルコキシ基で置換さ
れていてもよいが、原料の入手しやすさから、R1 がパ
ラフェニレン基、または2,6−ナフタレン基であるの
がよい。
【0033】単位VII は、通常は、これを繰り返し単位
とするポリエステルを原料として用いて、液晶ポリエス
テルアミド樹脂(C)中に導入されたものである。この
ような原料として、例えば、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリエチレン−2,6−ナフトエートなどがあげら
れる。
【0034】液晶ポリエステルアミド樹脂(C)におけ
る単位VII の割合は3〜30モル%、好ましくは5〜2
0モル%である。 単位VII が3モル%未満であると、
液晶ポリエステルアミド樹脂(C)の溶融温度が高くな
り、本発明の樹脂組成物の成形加工が難かしくなり、3
0モル%を超えると、液晶ポリエステルアミド樹脂
(C)の溶融温度が低下し、本発明の樹脂組成物の成形
加工がしやすくなる利点はあるものの、液晶ポリエステ
ルアミド樹脂(C)の、ひいては本発明の樹脂組成物の
耐熱性の低下という欠点を生ずる。
【0035】単位VIIIは、前記式VIIIで示されるが、前
記式VIII中のR2 は、パラフェニレン基、メタフェニレ
ン基、2,6−ナフタレン基、4,4’−ビフェニレン
基から選ばれた少なくとも1個の2価の基であり、R2
の芳香族環上の水素原子の一部が低級アルキル基、ハロ
ゲン原子、ニトロ基、シアノ基、アルコキシ基で置換さ
れていてもよいが、原料の入手しやすさから、R2 がパ
ラフェニレン基、2−メチルパラフェニレン基、2−ク
ロロパラフェニレン基、2−フェニルパラフェニレン
基、4,4’−ビフェニレン基または2,6−ナフタレ
ン基であるのがよい。
【0036】単位VIIIは、例えばヒドロキノン、4,
4’−ビフェノール、あるいはそれらの誘導体を原料と
して用いて、液晶ポリエステルアミド樹脂(C)中に導
入されたものである。液晶ポリエステルアミド樹脂
(C)における単位VIIIの割合は5〜30モル%であ
り、好ましくは8〜20モル%である。
【0037】単位VIIIが5モル%より少ない場合あるい
は30モル%を超える場合は、液晶ポリエステルアミド
樹脂(C)の、ひいては本発明の樹脂組成物の機械的強
度が低下する。
【0038】単位IXは、前記式IXで示されるが、前記式
IX中のR3 は、パラフェニレン基、メタフェニレン基、
2,6−ナフタレン基、4,4’−ビフェニレン基から
選ばれた少なくとも1個の2価の基であり、R3 の芳香
族環上の水素原子の一部が低級アルキル基、ハロゲン原
子、ニトロ基、シアノ基、アルコキシ基で置換されてい
てもよいが、原料の入手しやすさから、R3 がパラフェ
ニレン基であるのがよい。
【0039】単位IXは、例えばテレフタル酸やその誘導
体を原料として用いて、液晶ポリエステルアミド樹脂
(C)中に導入されたものである。液晶ポリエステルア
ミド樹脂(C)中における単位IXの割合は、前記単位VI
の種類、および、前記単位VIおよびVIIIの割合によって
影響される。
【0040】単位VIが、前記式VI中のZ2 がイミノ基ま
たは酸素原子の場合は、単位IX/(単位VI+単位VIII)
のモル比が0.8〜1.1、Z2 がカルボニル基の場合
は、単位IX/単位VIIIのモル比が0.8〜1.1であ
る。この比率の範囲外では、液晶ポリエステルアミド樹
脂(C)の着色が生じると共に、液晶ポリエステルアミ
ド樹脂(C)の、ひいては本発明の樹脂組成物の機械的
強度の低下、耐熱性の低下等が生じるので好ましくな
い。
【0041】単位Xは、前記式Xで示されるが、前記式
X中のR4 は、パラフェニレン基、メタフェニレン基、
2,6−ナフタレン基、4,4’−ビフェニレン基から
選ばれた少なくとも1個の2価の基であり、R4の芳香
族環上の水素原子の一部が低級アルキル基、ハロゲン原
子、ニトロ基、シアノ基、アルコキシ基で置換されてい
てもよいが、原料の入手しやすさから、R4 がパラフェ
ニレン基、メタフェニレン基であるのがよい。
【0042】単位Xは、例えば、p−ヒドロキシ安息香
酸、m−ヒドロキシ安息香酸やそれらの誘導体を原料と
して用いて、液晶ポリエステルアミド樹脂(C)中に導
入されたものである。
【0043】液晶ポリエステルアミド樹脂(C)におけ
る単位Xの割合は30〜85モル%であり、好ましくは
40〜80モル%である。単位Xが30モル%に満たな
い場合あるいは85モル%を越える場合は、液晶ポリエ
ステルアミド樹脂(C)の、ひいては本発明の樹脂組成
物の機械的強度が著しく低下する。
【0044】液晶ポリエステルアミド樹脂(C)は、前
記単位VI〜Xを前記の割合で有するように、各単位を与
える化合物(モノマー、オリゴマー、ポリマー)を原料
として用いて重合することによって得ることができる。
【0045】前記単位VI〜Xを与える化合物としては、
それぞれの単位に対応する、ポリエステル、芳香族ジオ
ール(及びその誘導体)、芳香族ジカルボン酸(及びそ
の誘導体)、芳香族ヒドロキシカルボン酸(及びその誘
導体)、m−またはp−フェニレンジアミン類(及びそ
れらの誘導体)、m−またはp−アミノフェノール類
(及びそれらの誘導体)、m−またはp−アミノ安息香
酸類(及びそれらの誘導体)が最適である。
【0046】なお、前記単位VI〜Xを与える原料化合物
として、各々、1種類の化合物を用いてもよいし、2種
類以上の化合物を用いてもよい。また、液晶ポリエステ
ルアミド樹脂(C)を得るための重合方法や重合条件は
特に限定されない。
【0047】次に、本発明で用いるポリエーテルスルホ
ン樹脂(D)について述べる。
【0048】本発明に使用されるポリエーテルスルホン
樹脂(D)は、下記式XIで表わされる反復単位を有す
る。
【化17】
【0049】ポリエーテルスルホン樹脂(D)は、周知
であり、例えば英国特許第1,153,035号に開示
されているように、4−(4−クロロフェニルスルホニ
ル)フェノールの重合によって製造される。
【0050】ポリエーテルスルホン樹脂(D)は、脂肪
族基の不存在によって特徴づけられ、このために、酸化
抵抗性および高温における機械的性質の保持性に優れ
る。また、ポリエーテルスルホン樹脂(D)は、約20
0℃の熱たわみ温度を有する。
【0051】次に本発明で用いるポリスルホン樹脂
(E)について述べる。ポリスルホン樹脂(E)は19
76年10月に米国オハイオ州クリーブランド市で開催
されたS.P.E.会議で発表されたKwiatkowski et a
l. の論文(高使用温度ポリアリールスルホン樹脂」、
米国特許USP 4088626号および米国特許US
P 4119607号に開示されており、周知である。
【0052】また、ポリスルホン樹脂(E)は、UDE
R の商標でユニオン・カーバイド・コーポレーション
から市販されており、下記式XII で表される反復単位を
有する。
【化18】 この樹脂は4,4’−ジクロロジフェニルスルホンとビ
スフェノールAとの共重合によって製造される。ポリス
ルホンは約175℃の熱たわみ温度を有する。
【0053】本発明第一の態様は、前記液晶ポリエステ
ル樹脂(A)と前記ポリエーテルスルホン樹脂(D)と
を含有し、液晶ポリエステル樹脂(A)とポリエーテル
スルホン樹脂(D)との合計量のうちの45〜95重量
%、好ましくは50〜90重量%が液晶ポリエステル樹
脂(A)である樹脂組成物である。
【0054】また、本発明第二の態様は、前記液晶ポリ
エステルアミド樹脂(B)と前記ポリエーテルスルホン
樹脂(D)とを含有し、液晶ポリエステルアミド樹脂
(B)とポリエーテルスルホン樹脂(D)との合計量の
うちの45〜95重量%、好ましくは50〜90重量%
が液晶ポリエステルアミド樹脂(B)である樹脂組成物
である。
【0055】さらに、本発明第三の態様は、前記液晶ポ
リエステルアミド樹脂(C)と前記ポリエーテルスルホ
ン樹脂(D)とを含有し、液晶ポリエステルアミド樹脂
(C)とポリエーテルスルホン樹脂(D)との合計量の
うちの45〜95重量%、好ましくは50〜90重量%
が液晶ポリエステルアミド樹脂(C)である樹脂組成物
である。
【0056】加えて、本発明第四の態様は、前記液晶ポ
リエステル樹脂(A)、前記液晶ポリエステルアミド
(B)および前記液晶ポリエステルアミド樹脂(C)か
ら選択される2種以上の液晶ポリエステル樹脂および/
または液晶ポリエステルアミド樹脂と、前記ポリエーテ
ルスルホン樹脂(D)とを含有し、液晶ポリエステル樹
脂および/または液晶ポリエステルアミド樹脂とポリエ
ーテルスルホン樹脂(D)との合計量のうちの45〜9
5重量%、好ましくは50〜90重量%が液晶ポリエス
テル樹脂および/または液晶ポリエステルアミド樹脂で
ある樹脂組成物である。
【0057】なお、ここで、液晶ポリエステル樹脂
(A)、液晶ポリエステルアミド樹脂(B)および液晶
ポリエステルアミド樹脂(C)から選択される2種以上
の液晶ポリエステル樹脂および/または液晶ポリエステ
ルアミド樹脂とは、液晶ポリエステル樹脂(A)、
(B)、(C)のうちの2種以上の混合物をいう。
【0058】本発明の樹脂組成物中の液晶ポリエステル
樹脂および/または液晶ポリエステルアミド樹脂(液晶
ポリエステル樹脂(A)、(B)および(C)のうちの
1種以上)が、液晶ポリエステル樹脂および/または液
晶ポリエステルアミド樹脂とポリエーテルスルホン樹脂
(D)との合計量のうちの95重量%超であると、該樹
脂組成物の機械的強度の異方性が大きくなってしまい、
45重量%未満では、該樹脂組成物の寸法安定性が悪く
なる。
【0059】本発明第五の態様は、前記液晶ポリエステ
ル樹脂(A)と前記ポリスルホン樹脂(E)とを含有
し、液晶ポリエステル樹脂(A)とポリスルホン樹脂
(E)との合計量のうちの45〜95重量%、好ましく
は50〜90重量%が液晶ポリエステル樹脂(A)であ
る樹脂組成物である。また、本発明第六の態様は、前記
液晶ポリエステルアミド樹脂(B)と前記ポリスルホン
樹脂(E)とを含有し、液晶ポリエステルアミド樹脂
(B)とポリスルホン樹脂(E)との合計量のうちの4
5〜95重量%、好ましくは50〜90重量%が液晶ポ
リエステルアミド樹脂(B)である樹脂組成物である。
【0060】さらに、本発明第七の態様は、前記液晶ポ
リエステルアミド樹脂(C)と前記ポリスルホン樹脂
(E)とを含有し、液晶ポリエステルアミド樹脂(C)
とポリスルホン樹脂(E)との合計量のうちの45〜9
5重量%、好ましくは50〜90重量%が液晶ポリエス
テルアミド樹脂(C)である樹脂組成物である。
【0061】加えて本発明第八の態様は、前記液晶ポリ
エステル樹脂(A)、前記液晶ポリエステルアミド樹脂
(B)および前記液晶ポリエステルアミド樹脂(C)か
ら選択される2種以上の液晶ポリエステル樹脂と、前記
ポリスルホン樹脂(E)とを含有し、液晶ポリエステル
樹脂および/または液晶ポリエステルアミド樹脂とポリ
スルホン樹脂(E)との合計量のうちの45〜95重量
%、好ましくは50〜90重量%が液晶ポリエステル樹
脂および/または液晶ポリエステルアミド樹脂である樹
脂組成物である。
【0062】なお、ここで、液晶ポリエステル樹脂
(A)、液晶ポリエステルアミド樹脂(B)および液晶
ポリエステルアミド樹脂(C)から選択される2種以上
の液晶ポリエステル樹脂とは、液晶ポリエステル樹脂
(A)、(B)、(C)のうちの2種以上の混合物をい
う。
【0063】本発明の樹脂組成物の液晶ポリエステル樹
脂および/または液晶ポリエステルアミド樹脂(液晶ポ
リエステル樹脂(A)、(B)および(C)のうちの1
種以上)が、液晶ポリエステル樹脂および/または液晶
ポリエステルアミド樹脂とポリスルホン樹脂(E)との
合計量のうちの95重量%超であると、該樹脂組成物の
機械的強度の異方性が大きくなってしまい、45重量%
未満では、該樹脂組成物の寸法安定性が悪くなる。
【0064】本発明の樹脂組成物は、必須成分である液
晶ポリエステル樹脂および/または液晶ポリエステルア
ミド樹脂(液晶ポリエステル樹脂(A)、(B)および
(C)のうちの1種以上)とポリエーテルスルホン樹脂
(D)あるいは、ポリスルホン樹脂(E)の他に、本発
明の趣旨を損わない範囲で、他の成分をも含有していて
もよい。
【0065】他の成分としては、他の樹脂、ガラス繊維
や炭素繊維のような繊維強化材、タルク、マイカ、炭酸
カルシウムのような無機粉体、酸化防止剤、着色防止
剤、安定剤、紫外線吸収剤、可塑剤、二硫化モリブデ
ン、シリコンオイル、フッ素樹脂、グラファイトのよう
な潤滑剤、テトラブロムビスフェノールAや三酸化アン
チモンなどの難燃剤等が例示される。
【0066】本発明の樹脂組成物は、一軸押出機、二軸
押出機、バンバリーミキサー、ロール、ブラベンダー、
ニーダー等の通常の混練機を用い、液晶ポリエステル樹
脂および/または液晶ポリエステルアミド樹脂とポリエ
ーテルスルホン樹脂(D)あるいはポリスルホン樹脂
(E)、さらには、必要に応じ、他の成分をも混練して
製造することができる。また、反応容器中で、溶融状態
の液晶ポリエステル樹脂および/または液晶ポリエステ
ルアミド樹脂にポリエーテルスルホン樹脂(D)あるい
は、ポリスルホン樹脂(E)を添加混和する方法、成形
機中で、液晶ポリエステル樹脂および/または液晶ポリ
エステルアミド樹脂および/または液晶ポリエステルア
ミド樹脂とポリエーテルスルホン樹脂(D)あるいは、
ポリスルホン樹脂(E)を溶融混合しながら成形する方
法等によって得ることも可能である。
【0067】
【実施例】以下に、実施例により、本発明をさらに具体
的に説明する。
【0068】(1)試験材の作製 φ20mmの単軸押出機(サーモプラスチックス工業株
製)により、液晶ポリエステル樹脂とポリエーテルスル
ホン樹脂あるいはポリスルホン樹脂を所定の割合で溶融
混練し、ペレット化した。得られたペレットを射出成形
機(山城精機製作所製、SAV−60−52型)にて成
形し、各種物性評価用試験片を作製した。
【0069】(2)寸法安定性の評価 ASTM D−696に準拠し、−30〜+30℃の線
熱膨張係数を測定した。
【0070】(3)異方性の評価 120mm×120mm×2mmの平板状試験片を成形
し、流れ方向(MD)と流れと直角方向(TD)に幅1
4mmに切り出し、曲げ試験を行い、曲げ強度の比(M
D/TD)を 求めた。
【0071】(4)耐熱性(熱変形温度:HDT) ASTM D648に準拠し、18.6kg/cm2で測定し
た。
【0072】(5)アイゾット(Izod)衝撃試験
(ノッチ付)ASTM D−256に準拠して測定し
た。
【0073】(6)液晶ポリエステル(LCP)および
/または液晶ポリエステルアミド樹脂(LCP)の合成 i)(LCP−1) アルゴン導入管、回転計・トルクメーター付攪拌装置お
よび温度計の備えられた5lガラス製反応容器に、p−
アセトキシ安息香酸6.66モル(1200g)、イソ
フタル酸0.334モル(55.4g)、テレフタル酸
0.778モル(129g)、2,6−ナフタレンジカ
ルボン酸1.112モル(240g)、4,4’−ジア
セトキシビフェニル2.22モル(600g)を仕込
み、アルゴン置換をした後、約30分かけて内温を25
0℃まで上昇し、原料が溶融したら攪拌を始めた。酢酸
が留出し始めてから10分かけて280℃に昇温し、こ
の温度で30分間反応を行ない、さらに10分かけて3
00℃に昇温し、300℃で30分間反応を行なった。
次いで、10分かけて310℃に昇温した後、約20分
かけて徐々に減圧にし、最終的に1mmHgにし、この
条件で重合反応を続けた。所定の攪拌回転数で所定のト
ルクに達したとき、重合反応を終了した。得られた液晶
ポリエステル(LCP−1)をφ6mmに粉砕し実験に
使用した。
【0074】ii) (LCP−2) p−アセトキシ安息香酸6.66モル(1200g)、
m−アセトキシ安息香酸0.334モル(60g)、テ
レフタル酸1.026モル(170.4g)、2,6−
ナフタレンジカルボン酸1.028モル(222g)、
4,4’−ジアセトキシビフェニル2.056モル(5
55g)を原料とする以外は、LPC−1と同様の方法
で液晶ポリエステル樹脂の合成を行い、得られた液晶ポ
リエステル樹脂(LCP−2)をφ6mmに粉砕し実験
し使用した。
【0075】iii)(LCP−3) アルゴン導入管、回転計・トルクメーター付攪拌装置お
よび温度計の備えられた重合容器に、p−アセトキシ安
息香酸9.12モル(1642g)、イソフタル酸0.
48モル(80g)、テレフタル酸1.12モル(18
6g)、2,6−ナフタレンジカルボン酸1.6モル
(346g)、4,4’−ジアセトキシビフェニル3.
2モル(864g)、p−アセトアミド安息香酸0.4
8モル(86g)を仕込み、アルゴン置換をした後、約
30分かけて内温を260℃まで昇温した。昇温途中で
原料が溶融したら攪拌を始めた。酢酸は230℃付近か
ら留出し始めた。260℃で1時間反応を行ない、28
0℃で1時間反応を行ない、300℃で1時間反応を行
なった。次いで、徐々に減圧にし、最終的に320℃、
0.5mmHgの条件で重合反応を続けた。所定の攪拌回
転数で所定のトルクに達した時、重合反応を終了した。
得られた液晶ポリエステルアミド樹脂(LCP−3)を
φ6mmに粉砕し実験に使用した。
【0076】iv) (LCP−4) p−アセトキシ安息香酸9.6モル(1728g)、m
−アセトキシ安息香酸0.48モル(86.4g)、テ
レフタル酸1.48モル(246g)、2,6−ナフタ
レンジカルボン酸1.48モル(320g)、4,4’
−ジアセトキシビフェニル2.16モル(583g)、
4−アセトキシアセトアニリド0.8モル(154g)
を原料とする以外は、実施例5と同様の方法で液晶ポリ
エステルアミド樹脂の合成を行ない、得られた液晶ポリ
エステルアミド樹脂(LCP−4)をφ6mmに粉砕し
実験に使用した。
【0077】v)(LCP−5) アルゴン導入管、回転計・トルクメーター付攪拌装置お
よび温度計の備えられた重合容器に、ポリエチレンテレ
フタレート(フェノール/テトラクロロエタン=50/
50(重量比)の混合溶媒中、0.5g/dlの濃度、
温度30℃で測定した対数粘度が0.72のもの)2.
08モル(400g)、4,4’−ジアセトキシビフェ
ニル1.76モル(476g)、テレフタル酸1.76
モル(292g)、p−アセトキシ安息香酸10.24
モル(1843g)、p−アセトアミド安息香酸0.1
6モル(28.6g)を仕込み、アルゴン置換をした
後、約30分かけて内温を260℃まで昇温し、昇温途
中で原料が溶融したら攪拌を始めた。酢酸は230℃付
近から留出し始めた。260℃で1時間反応を行ない、
280℃で1時間反応を行ない、300℃で1時間反応
を行なった。次いで、徐々に減圧にし、最終的に320
℃、0.5mmHgの条件で重合反応を続けた。所定の攪
拌回転数で所定のトルクに達した時、重合反応を終了し
た。得られた液晶ポリエステルアミド樹脂(LCP−
5)をφ6mmに粉砕し実験に使用した。
【0078】vi) (LCP−6) アルゴン導入管、回転計・トルクメーター付攪拌装置お
よび温度計の備えられた5lガラス製反応容器に、p−
アセトキシ安息香酸4.44モル(799.2g)、
1,2−ビス(p−カルボキシフェノキシ)エタン1.
67モル(503.2g)、テレフタル酸1.67モル
(275.7g)、メチルヒドロキノンジアセテート
2.33モル(693.8g)を仕込み、アルゴン置換
をした後、約30分かけて内温を250℃まで上昇し、
原料が溶融したら攪拌を始めた。酢酸が留出し始めてか
ら10分かけて280℃に昇温し、この温度で30分間
反応を行ない、さらに10分かけて300℃に昇温し、
300℃で30分間反応を行なった。次いで、10分か
けて320℃に昇温した後、約20分かけて徐々に減圧
にし、最終的に1mmHgにし、この条件で重合反応を
続けた。所定の攪拌回転数で所定のトルクに達したと
き、重合反応を終了した。得られた液晶ポリエステル
(LCP−6)をφ6mmに粉砕し実験に使用した。
【0079】vii)(LCP−7) p−アセトキシ安息香酸6.66モル(1200g)、
2,6−ジアセトキシナフタレン2.22モル(54
2.3g)、テレフタル酸2.22モル(368.9
g)を原料とする以外はLCP−6 と同様の方法で液晶
ポリエステル樹脂の合成を行い得られた液晶ポリエステ
ル樹脂(LCP−7)をφ6mmに粉砕し実験に使用し
た。
【0080】viii) (LCP−8) p−アセトキシ安息香酸6モル(1080.7g)、
2,6−ナフタレンジカルボン酸1モル(216.1
g)、ヒドロキノンジアセテート2モル(391.6
g)、イソフタル酸1モル(166.1g)を原料とす
る以外は、LCP−6と同様の方法で液晶ポリエステル
樹脂の合成を行い得られた液晶ポリエステル樹脂(LC
P−8)をφ6mmに粉砕し実験した。
【0081】ix) (LCP−9) (LCP−1)と(LCP−5)とをφ20mm単軸押
出機を使用して50:50(重量比)の割合で混合・混
練し、液晶ポリエステル樹脂LCP−9を得た。
【0082】(実施例1〜7)LCP−1〜5とポリス
ルホン樹脂(日産科学工業(株)製、UDEL Polysu
lfone P−1700)を第1表に示す割合で混合しペレ
ット化後に射出成形を行って試験片を得、物性評価を行
った。結果は、第1表に示した。
【0083】(比較例1〜10)LCP−1〜8と実施
例1〜7で使用したポリスルホン樹脂を第1表に示す割
合で混合し、ペレット化後に射出成形を行って試験片を
得、物性評価を行った。結果は第1表に示した。
【0084】(実施例8および比較例11)LCP−9
とポリスルホン樹脂(日産科学工業(株)製、UDEL
Polysulfone P−1700)を第1表に示す割合で混
合し、ペレット化後に射出成形を行って試験片を得、物
性評価を行った(実施例8)。結果を第1表に示した。
実施例8と同様な方法で、ただしポリスルホン樹脂を用
いずに、試験片を得、物性評価を行った(比較例1
1)。結果は、第1表に示した。実施例1〜8の組成物
に比べ比較例1、3、4、5、6、11の組成物は耐熱
性、機械的強度に優れるが異方性が大きく(MD/TD
が2.0以上)、また比較例2、7の組成物は異方性は
小さいが耐熱性、機械的強度が低く、また線熱膨張係数
が10-5オーダーと寸法安定性に劣り物性バランスの優
れた組成物とは言えない。また比較例8、9、10の組
成物は実施例2,4,5,6,7,8の組成物に比べ、
異方性は小さいが、耐熱性、機械的強度が低く、物性バ
ランスの優れた組成物とは言えない。
【0085】(実施例9〜15)LCP−1〜5とポリ
エーテルスルホン樹脂(住友化学工業(株)製、VIC
TREX 4100G)を第2表に示す割合で混合しペ
レット化後に、射出成形を行って試験片を得、物性評価
を行った。結果は、第2表に示した。
【0086】(比較例12〜21)LCP−1〜8と実
施例9〜15で使用したポリエーテルスルホン樹脂を第
2表に示す割合で混合し、ペレット化後に射出成形を行
って試験片を得、物性評価を行った。結果は第2表に示
した。
【0087】(実施例16および比較例22)LCP−
9とポリエーテルスルホン樹脂(住友化学工業(株)製
VICTREX 4100G)とを第2表に示す割合で
混合し、ペレット化後に射出成形を行って試験片を得、
物性評価を行った(実施例16)。結果を第2表に示し
た。実施例16と同様な方法で、ただしポリエーテルス
ルホン樹脂を用いずに、試験片を得、物性評価を行った
(比較例22)。結果を第2表に示した。
【0088】実施例9〜15の組成物に比べ比較例1
2、14、15、16、17、22の組成物は耐熱性、
機械的強度に優れるが異方性が大きく、また比較例1
3、18の組成物は異方性は小さいが耐熱性、機械的強
度、寸法安定性が低く物性バランスの優れた組成物とは
言えない。また比較例19、20、21の組成物は実施
例10、12、13、14、15の組成物に比べ異方性
は小さいが耐熱性機械的強度が低く、物性バランスの優
れた組成物とは言えない。
【0089】
【表1】
【表2】
【表3】
【表4】
【化19】
【化20】
【0090】
【発明の効果】本発明により、耐熱性、寸法安定性およ
び機械的強度に優れ、しかも、機械的性質の異方性が小
さい、物性バランスの優れた樹脂組成物が提供される。
本発明の樹脂組成物は、電子・電気機器部品、機械部品
等の用途に有用である。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】実質的に下記式I、II、III 、IVおよびV
    で表わされる各単位からなり、単位Iは40〜70モル
    %、単位IIは1〜8モル%、(単位III +単位IV)は6
    〜36モル%、単位Vは10〜40モル%であり、か
    つ、単位III /(単位III +単位IV)のモル比が0.1
    〜0.8である液晶ポリエステル樹脂(A)と、ポリエ
    ーテルスルホン樹脂(D)とを含有し、液晶ポリエステ
    ル樹脂(A)とポリエーテルスルホン樹脂(D)との合
    計量のうちの45〜95重量%が液晶ポリエステル樹脂
    (A)であることを特徴とする樹脂組成物。 【化1】 (ただし、上記式中のXは水素原子、C1 〜C4 のアル
    キル基、C1 〜C4 のアルコキシ基、C8 〜C10のアリ
    ール基またはハロゲン原子であり、Yは酸素原子または
    カルボニル基であり、また、式Vは少なくとも1個の単
    環もしくは縮合環の芳香族環を有する対称性ジオキシ単
    位である。)
  2. 【請求項2】実質的に下記式I、II、III 、IV、Vおよ
    びVIで表わされる各単位からなり、単位I は40〜7
    0モル%、単位IIは1〜8モル%、(単位III +単位I
    V)は6〜36モル%、単位Vは10〜40モル%、単
    位VIは0.1〜10モル%であり、かつ、単位III /
    (単位III +単位IV)のモル比が0.1〜0.8である
    液晶ポリエステルアミド樹脂(B)と、ポリエーテルス
    ルホン樹脂(D)とを含有し、液晶ポリエステルアミド
    樹脂(B)とポリエーテルスルホン樹脂(D)との合計
    量のうちの45〜95重量%が液晶ポリエステルアミド
    樹脂(B)であることを特徴とする樹脂組成物。 【化2】 (ただし、上記式中のXは水素原子、C1 〜C4 のアル
    キル基、C1 〜C4 のアルコキシ基、C8 〜C10のアリ
    ール基またはハロゲン原子であり、Yは酸素原子または
    カルボニル基であり、Z1 はイミノ基であり、Z2 はイ
    ミノ基、酸素原子またはカルボニル基であり、Z1 とZ
    2 は互いにパラ位またはメタ位に位置する。また、式V
    は少なくとも1個の単環もしくは縮合環の芳香族環を有
    する対称性ジオキシ単位である。)
  3. 【請求項3】実質的に下記式VI、VII 、VIII、IXおよび
    Xで表わされる各単位からなり、単位VIは0.1〜10
    モル%、単位VII は3〜30モル%、単位VIIIは5〜3
    0モル%、単位Xは30〜85モル%であり、かつ、式
    VI中のZ2 がイミノ基または酸素原子の場合は、単位IX
    /(単位VI+単位VIII)のモル比が0.8〜1.1、Z
    2 がカルボニル基の場合は、単位IX/単位VIIIのモル比
    が0.8〜1.1である液晶ポリエステルアミド樹脂
    (C)と、ポリエーテルスルホン樹脂(D)とを含有
    し、液晶ポリエステルアミド樹脂(C)とポリエーテル
    スルホン樹脂(D)との合計量のうちの45〜95重量
    %が液晶ポリエステルアミド樹脂(C)であることを特
    徴とする樹脂組成物。 【化3】 (ただし、上記式中のZ1 はイミノ基であり、Z2 はイ
    ミノ基、酸素原子またはカルボニル基であり、Z1 とZ
    2は互いにパラ位またはメタ位に位置する。また、R1
    〜R4 はパラフェニレン基、メタフェニレン基、2,6
    −ナフタレン基、4,4’−ビフェニレン基からなる群
    から選ばれた少なくとも1個の2価の基であり、芳香族
    環上の水素原子の一部が低級アルキル基、ハロゲン原
    子、ニトロ基、シアノ基、アルコキシ基で置換されてい
    てもよく、R1 〜R4 は相互に同じであっても異なって
    いてもよい。)
  4. 【請求項4】前記液晶ポリエステル樹脂(A)、前記液
    晶ポリエステルアミド樹脂(B)および前記液晶ポリエ
    ステルアミド樹脂(C)から選択される2種以上の液晶
    ポリエステル樹脂および/または液晶ポリエステルアミ
    ド樹脂と、前記ポリエーテルスルホン樹脂(D)とを含
    有し、液晶ポリエステル樹脂および/または液晶ポリエ
    ステルアミド樹脂とポリエーテルスルホン樹脂(D)と
    の合計量のうちの45〜95重量%が液晶ポリエステル
    樹脂および/または液晶ポリエステルアミド樹脂である
    ことを特徴とする樹脂組成物。
  5. 【請求項5】実質的に下記式I、II、III 、IVおよびV
    で表わされる各単位からなり、単位Iは40〜70モル
    %、単位IIは1〜8モル%、(単位III +単位IV)は6
    〜36モル%、単位Vは10〜40モル%であり、か
    つ、単位III /(単位III +単位IV)のモル比が0.1
    〜0.8である液晶ポリエステル樹脂(A)と、ポリス
    ルホン樹脂(E)とを含有し、液晶ポリエステル樹脂
    (A)とポリスルホン樹脂(E)との合計量のうちの4
    5〜95重量%が液晶ポリエステル樹脂(A)であるこ
    とを特徴とする樹脂組成物。 【化4】 (ただし、上記式中のXは水素原子、C1 〜C4 のアル
    キル基、C1 〜C4 のアルコキシ基、C8 〜C10のアリ
    ール基またはハロゲン原子であり、Yは酸素原子または
    カルボニル基であり、また、式Vは少なくとも1個の単
    環もしくは縮合環の芳香族環を有する対称性ジオキシ単
    位である。)
  6. 【請求項6】実質的に下記式I、II、III 、IV、Vおよ
    びVIで表わされる各単位からなり、単位Iは40〜70
    モル%、単位IIは1〜8モル%、(単位III +単位IV)
    は6〜36モル%、単位Vは10〜40モル%、単位VI
    は0.1〜10モル%であり、かつ、単位III /(単位
    III +単位IV)のモル比が0.1〜0.8である液晶ポ
    リエステルアミド樹脂(B)と、ポリスルホン樹脂
    (E)とを含有し、液晶ポリエステルアミド樹脂(B)
    とポリスルホン樹脂(E)との合計量のうちの45〜9
    5重量%が液晶ポリエステルアミド樹脂(B)であるこ
    とを特徴とする樹脂組成物。 【化5】 (ただし、上記式中のXは水素原子、C1 〜C4 のアル
    キル基、C1 〜C4 のアルコキシ基、C8 〜C10のアリ
    ール基またはハロゲン原子であり、Yは酸素原子または
    カルボニル基であり、Z1 はイミノ基であり、Z2 はイ
    ミノ基、酸素原子またはカルボニル基であり、Z1 とZ
    2 は互いにパラ位またはメタ位に位置する。また、式V
    は少なくとも1個の単環もしくは縮合環の芳香族環を有
    する対称性ジオキシ単位である。)
  7. 【請求項7】実質的に下記式VI、VII 、VIII、IXおよび
    Xで表わされる各単位からなり、単位VIは0.1〜10
    モル%、単位VII は3〜30モル%、単位VIIIは5〜3
    0モル%、単位Xは30〜85モル%であり、かつ、式
    VI中のZ2 がイミノ基または酸素原子の場合は、単位IX
    /(単位VI+単位VIII)のモル比が0.8〜1.1、Z
    2 がカルボニル基の場合は、単位IX/単位VIIIのモル比
    が0.8〜1.1である液晶ポリエステルアミド樹脂
    (C)と、ポリスルホン樹脂(E)とを含有し、液晶ポ
    リエステルアミド樹脂(C)とポリスルホン樹脂(E)
    との合計量のうちの45〜95重量%が液晶ポリエステ
    ルアミド樹脂(C)であることを特徴とする樹脂組成
    物。 【化6】 (ただし、上記式中のZ1 はイミノ基であり、Z2 はイ
    ミノ基、酸素原子またはカルボニル基であり、Z1 とZ
    2は互いにパラ位またはメタ位に位置する。また、R1
    〜R4 はパラフェニレン基、メタフェニレン基、2,6
    −ナフタレン基、4,4’−ビフェニレン基からなる群
    から選ばれた少なくとも1個の2価の基であり、芳香族
    環上の水素原子の一部が低級アルキル基、ハロゲン原
    子、ニトロ基、シアノ基、アルコキシ基で置換されてい
    てもよく、R1 〜R4 は相互に同じであっても異なって
    いてもよい。)
  8. 【請求項8】前記液晶ポリエステル樹脂(A)、前記液
    晶ポリエステルアミド樹脂(B)および前記液晶ポリエ
    ステルアミド樹脂(C)から選択される2種以上の液晶
    ポリエステル樹脂および/または液晶ポリエステルアミ
    ド樹脂と、前記ポリスルホンおよび/または液晶ポリエ
    ステルアミド樹脂樹脂(E)とを含有し、液晶ポリエス
    テル樹脂とポリスルホン樹脂(E)との合計量のうちの
    45〜95重量%が液晶ポリエステル樹脂および/また
    は液晶ポリエステルアミド樹脂であることを特徴とする
    樹脂組成物。
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