JPH05323682A - 印刷版の製版方法 - Google Patents

印刷版の製版方法

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JPH05323682A
JPH05323682A JP4124938A JP12493892A JPH05323682A JP H05323682 A JPH05323682 A JP H05323682A JP 4124938 A JP4124938 A JP 4124938A JP 12493892 A JP12493892 A JP 12493892A JP H05323682 A JPH05323682 A JP H05323682A
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plate
toner
acid
exposure
printing
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JP4124938A
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Yasuo Kojima
康生 児島
Katsura Hirai
桂 平井
Sei Goto
聖 後藤
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 導電性支持体上に光導電性物質及び光可溶化
型感光性化合物を有する印刷用原版を用いて印刷版を作
成する製版方法において、溶出のラチチュード及び小点
や細線の再現性が改良される製版方法を提供する。 【構成】 導電性支持体上に光導電性物質及び光可溶化
型感光性化合物を含有する印刷用原版に帯電、画像露
光、液体トナー現像、全面露光及び非画像部除去を行い
印刷版を製造する製版方法において、上記全面露光に用
いる光が上記光可溶化型感光性化合物の活性光であり、
上記トナー現像で形成されたトナー層の、上記全面露光
に用いる活性光に対する透過濃度が0.6以上であり、該
活性光に対するトナー層の単位膜厚(重量/単位面積)
当たりの透過濃度が0.03dm2/mg以上である製版方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、導電性支持体上に光導
電性物質及び光可溶化型感光性化合物を含有する層(同
一層又は別層に)を有する印刷用原版を用いて印刷版を
作成する製版方法に関し、更に詳しくは、該層上に電子
写真方式でトナー像を形成した後全面露光し、該層を溶
出現像して印刷版を作成する製版方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真方式による印刷版の製造
方法として、支持体上に光導電性層を有する印刷用原版
の該光導電性層上にトナー画像を形成した後、溶出現像
によりトナー層の無い部分の光導電性層を除去して印刷
版を作製する技術が知られている。
【0003】しかし、上記技術には、溶出現像の際に非
画像部の光導電性層から画像部すなわちトナー画像が形
成された部分の下部に位置する光導電性層に溶出液が浸
透し、その部分が除去されてしまういわゆるサイドエッ
チが発生し、画像再現性が変化したり、あるいは残るべ
き小点や細線が溶出除去されてしまうという欠点があっ
た。
【0004】このような欠点を解消することを目的とし
て、電子写真感光層に光可溶化型感光性化合物を含有さ
せ、トナー像の形成後に全面露光を行うことにより、電
子写真感光層自体に露光溶解度差を持たせる技術が知ら
れている(英国特許第996,315号、特開昭57-90648号、
同58-150953号、同60-194467号等)。また、解像力向上
等のためにトナー像の形成に液体現像剤を使用すること
も知られている(特開昭57-90648号、同59-170862号
等。)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、液体トナー
は単位重量当たりの電荷量が乾式トナーの約10倍と大き
いため、現像時に高い濃度が得られにくいことが知られ
ている。湿式複写機として用いられている場合は転写紙
上のハードコピーが目的物であるため、反射濃度が1.2
程度あれば良く、透過濃度としては0.5以下であった。
また、印刷版用として用いられる場合には、非画像部の
親水化処理あるいは溶出除去の際のレジスト性があれば
必ずしも可視性は要求されないため、この場合も高い透
過濃度は必要とされなかった。
【0006】ところが、光可溶化型感光性化合物と光導
電性物質を併用し、トナー像をマスクとし、後露光によ
り光導電性層自体の画像部/非画像部に露光溶解度差を
与える方法においては、乾式トナーを用いる場合に比
べ、液体トナー現像では必ずしも十分なトナー層の透過
濃度が得られていないという問題があった。
【0007】特に光可溶化型感光性化合物と光導電性物
質が同一層に存在する場合は、後露光の時間として長時
間を必要とするため、トナー層の濃度として高い濃度が
必要である。
【0008】トナー層の透過濃度が低いと十分な露光溶
解度差を付与することができず、溶出ラチチュード及び
小点や細線の再現性が不十分であった。
【0009】また、画像部と非画像部に明確な溶解度差
を与えるためには光可溶化型感光性化合物を多量に添加
する必要があり、この多量に添加された光可溶化型感光
性化合物を十分に分解させるに必要な後露光を行うため
には十分なトナー層の透過濃度が必要であった。
【0010】しかし、トナー層の透過濃度を上げるため
に、形成するトナー層の膜厚を厚くすると画像の再現性
が劣化する問題が新たに生じる。
【0011】そこで、本発明の目的は、導電性支持体上
に光導電性物質及び光可溶化型感光性化合物を有する印
刷用原版を用いて印刷版を作成する製版方法において、
溶出ラチチュードが改良される印刷版の製版方法を提供
することであり、また、小点や細線の再現性が改良され
る印刷版の製版方法を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者は、鋭意研究の
結果、トナー層の膜厚(重量/単位面積)当たりの透過
濃度が0.03dm2/mg以上であるトナーを用い製版すること
により、トナー層の膜厚を上げることなく十分な透過濃
度を得ることが可能となり、画質劣化を招くことなく十
分な画像部と非画像部の溶解度差を得ることができ、本
発明に到達した。
【0013】上記目的を達成する本発明の製版方法は、
導電性支持体上に光導電性物質及び光可溶化型感光性化
合物を含有する印刷用原版に帯電、画像露光、液体トナ
ー現像、全面露光及び非画像部除去を行い印刷版を製造
する製版方法において、上記全面露光に用いる光が上記
光可溶化型感光性化合物の活性光であり、上記トナー現
像で形成されたトナー層の、上記全面露光に用いる活性
光に対する透過濃度が0.6以上であり、該活性光に対す
るトナー層の単位膜厚(重量/単位面積)当たりの透過
濃度が0.03dm2/mg以上であることを特徴とする。
【0014】以下、本発明について詳述する。
【0015】本発明の製版方法に用いられる印刷用原版
は、親水性導電性支持体上に少なくとも光導電性物質及
び光可溶化型感光性化合物とが塗設されてなる印刷用材
料である。光可溶化型感光性化合物と光導電性物質とは
特開昭59-170862号に記載のように同一層に存在してい
てもよいし、同一層に存在してなくてもよい。同一層に
存在しない場合には特開昭57-90648号に記載のように光
導電性物質が光可溶化型化合物を含有する層より支持体
から遠い側に存在してもよく、また特願平2-41547号の
ように光導電性物質を含有する層が光可溶化型感光性化
合物を含有する層より支持体に近い側に存在してもよ
い。
【0016】本発明に用いられる光導電性物質として有
機又は無機の光導電性顔料及び顔料以外の有機光導電性
化合物が挙げられる。その中で有機光導電性顔料が好ま
しい。具体的な有機光導電性顔料として特開昭47-30330
号、同56-5552号公報記載のペリレン顔料、特開昭47-30
331号公報等に記載のキナクリドン顔料、特開昭47-1854
3号公報記載のビスベンズイミダゾール顔料、特開昭47-
18544号、同55-98754号、同55-126254号、同55-163543
号公報に記載の芳香族多縮合環化合物、特公昭44-16373
号、同48-30513号、特開昭56-321465号公報等に記載の
アゾ顔料、特公昭50-7434号、特開昭47-37548号、同55-
11715号、同56-1944号、同56-9752号、同56-2352号、同
56-80050号公報等に記載のジスアゾ顔料、特公昭44-126
71号、同40-2780号、同52-1667号、同46-30035号、同49
-17535号、特開昭49-11136号、同49-99142号、同51-109
841号、同57-148745号公報等に記載のフタロシアニン顔
料等が挙げられ、これらは単独あるいは二種以上を併用
して用いることができる。
【0017】これらの化合物の中では、フタロシアニン
顔料が感度、感光波長域の点から好ましい。
【0018】無機光導電性顔料としては、酸化亜鉛、酸
化チタン等が挙げられる。
【0019】顔料型以外の有機光導電性化合物として
は、例えば特開昭57-161863号、同58-76843号、同58-10
0862号、同58-172649号、同58-207049号、同59-44060
号、同59-121058号、同59-128559号、同60-178886号、
特開平1-222263号、同1-161354号、同1-163752号、同1-
163753号、同1-186967号、同1-186968号、同1-188865
号、同1-216362号各公報に記載の有機光導電性化合物が
挙げられる。
【0020】本発明に用いられる光可溶化型感光性化合
物の代表的なものとして、キノンジアジド化合物及び特
願平2-152263号に記載の光酸発生剤と酸分解化合物との
組み合わせが挙げられる。
【0021】本発明の製版方法に用いる印刷用原版に用
いられるキノンジアジド化合物は、キノンジアジドの構
造を含む物質であれば特に限定されないが、好ましい化
合物としてo-ナフトキノンジアジドスルホン酸と、フェ
ノール類及びアルデヒド又はケトンの重縮合ノボラック
樹脂とのエステル化合物が挙げられる。該エステル化合
物の中では、o-ナフトキノンジアジド-4(または5)-
スルホン酸のエステル化合物が好ましく、特に電子写真
特性の点からo-キノンジアジド-4-スルホン酸のエステ
ル化合物が良い。
【0022】前記フェノール類としては、例えば、フェ
ノール、o-クレゾール、m-クレゾール、p-クレゾール、
3,5-キシレノール、カルバクロール、チモール等の一価
フェノール、カテコール、レゾルシン、ヒドロキノン等
の二価フェノール、ピロガロール、フロログルシン等の
三価フェノール等が挙げられる。前記アルデヒドとして
はホルムアルデヒド、ベンズアルデヒド、アセトアルデ
ヒド、クロトンアルデヒド、フルフラール等が挙げられ
る。これらのうち好ましいものはホルムアルデヒドおよ
びベンズアルデヒドである。また、前記ケトンとしては
アセトン、メチルエチルケトン等が挙げられる。
【0023】前記重縮合樹脂の具体的な例としては、フ
ェノール・ホルムアルデヒド樹脂、p-クレゾール・ホル
ムアルデヒド樹脂、m-クレゾール・ホルムアルデヒド樹
脂、m-,p-混合クレゾール・ホルムアルデヒド樹脂、ピ
ロガロール・アセトン樹脂等が挙げられる。電子写真特
性の点から、フェノールまたはo,m若しくはpのクレ
ゾールとホルムアルデヒドとの重縮合体が好ましく、よ
り好ましくはp-クレゾール・ホルムアルデヒド樹脂であ
る。
【0024】前記o-ナフトキノンジアジド化合物のフェ
ノール類のOH基に対するo-ナフトキノンジアジドスル
ホン酸の縮合率(OH基1個に対する反応率)は、15〜
80%が好ましく、より好ましくは20〜60%である。
【0025】キノンジアジド化合物としては樹脂のみな
らず、特開昭58-4345号公報に記載のある以下の化合物
も使用できる。すなわち例えば1,2-ナフトキノンジアジ
ドスルホン酸エステル、1,2-ナフトキノンジアジドスル
ホン酸アミドなどの公知の1,2-ナフトキノンジアジド化
合物、さらに具体的にはジェイ・コサール(J.Kosar)
著「ライト・センシティブシステム」(“Light-Sensit
ive Systems”)第339〜352頁、(1965年)、ジョン・
ウィリー・アンド・サンズ(Jhon Wiley&Sons)社(ニ
ューヨーク)やダブリュー・エス・ディー・フォレスト
(WS.De Forest)著「フォトレジスト」(“Photoresis
t”)第50巻,(1975年)、マグローヒル(Mc Graw−Hi
ll)社、(ニューヨーク)に記載されている1,2-ナフト
キノンジアジド-5-スルホン酸シクロヘキシルエステ
ル、1-(1,2-ナフトキノンジアジド-5-スルホニル)-3,
5-ジメチルピラゾール、1,2-ナフトキノンジアジド-5-
スルホン酸-4″-ヒドロキシジフェニル-4″-アゾ-β-ナ
フトールエステル、N,N-ジ-(1,2-ナフトキノンジアジ
ド-5-スルホニル)-アニリン、2′-(1,2-ナフトキノン
ジアジド-5-スルホニルオキシ)-1-ヒドロキシ-アント
ラキノン、1,2-ナフトキノンジアジド-5-スルホン酸-2,
4-ジヒドロベンゾフェノンエステル、1,2-ナフトキノン
ジアジド-5-スルホン酸-2,3,4-トリヒドロキシベンゾフ
ェノンエステル、1,2-ナフトキノンジアジド-5-スルホ
ン酸クロリド2モルと4,4′-ジアミノベンゾフェノン1
モルの縮合物、1,2-ナフトキノンジアジド-5-スルホン
酸クロリド2モルと4,4′-ジヒドロキシ-1,1′-ジフェ
ニルスルホン1モルの縮合物、1,2-ナフトキノンジアジ
ド-5-スルホン酸クロリド1モルとプルプロガリン1モ
ルの縮合物、1,2-ナフトキノンジアジド-5-(N-ジヒド
ロアビエチル)-スルホンアミドなどの1,2-キノンジア
ジド化合物を例示することができる。また特公昭37-195
3号、同37-3627号、同37-13109号、同40-26126号、同40
-3801号、同45-5604号、同45-27345号、同51-13013号、
特開昭48-96575号、同48-63802号、同48-63803号各公報
に記載された1,2-ナフトキノンジアジド化合物をも挙げ
ることができる。
【0026】キノンジアジド化合物は上記化合物を各々
単独で用いてもよいし、2種以上組み合わせて用いても
よい。
【0027】次に、本発明の製版方法に用いる印刷用原
版に用いられる光酸発生剤と酸分解化合物との組み合わ
せについて説明する。
【0028】光酸発生剤とは、活性光線の照射により酸
を発生し得る化合物を意味する。このような光酸発生剤
としては、多くの公知化合物及び混合物、例えばジアゾ
ニウム塩、ホスホニウム塩、スルホニウム塩、及びヨー
ドニウムのBF4 -、PF8 -、SbF8 -、SiF8 2-、ClO4 -などの
塩、有機ハロゲン化合物、オルトキノンジアジドスルホ
ニルクロリド等を用いることができ、また、有機金属/
有機ハロゲン化合物も活性光線の照射の際に酸を形成ま
たは分離する活性光線感受性成分として使用することが
できる。
【0029】原理的には遊離基形成性感光開始剤として
知られるすべての有機ハロゲン化合物をハロゲン水素酸
を形成し得る光酸発生剤として使用することができる。
そのような化合物の例は米国特許3,515,552号、同3,53
6,489号、同3,779,778号及び西ドイツ国特許公開公報第
2,243,621号に記載されている。
【0030】酸分解化合物は、光酸発生剤による作用に
よって発生した酸を受けて、酸により分解し得る結合を
有するものである。
【0031】かかる酸分解化合物としては、例えば、
【0032】
【化1】
【0033】例えばアセタールまたはケタール基を有す
る化合物、特開昭51-120714号公報に記載のオルトカル
ボン酸エステル基及び/またはカルボン酸アミドアセタ
ノール基を有する化合物、特開昭53-133429号公報に記
載の主鎖にアセタールまたはケタール基を有するポリマ
ー、特開昭55-12995号公報に記載のエノールエーテル基
を含有する化合物、特開昭55-126236号公報に記載のN-
アシルイミノ炭酸塩基を有する化合物、あるいは特開昭
56-17345号公報に記載の主鎖にオルトカルボン酸エステ
ル基を有するポリマーなどを挙げることができる。
【0034】光酸発生剤と酸分解化合物とは同一層に含
有させて感光性層を形成させる。
【0035】本発明の製版方法が適用される印刷用原版
に用いる光可溶化型感光性化合物としてはo-キノンジア
ジド化合物が好ましい。
【0036】本発明に係る印刷用原版において、光導電
性物質及び光可溶化型感光性化合物を導電性支持体上に
含有させる手段、量等は常法に従うことができる。
【0037】本発明に係る印刷用原版において、導電性
支持体上に含有させる光導電性物質及び/又は光可溶化
型感光性化合物にバインダー樹脂を併用することができ
る。バインダー樹脂としてはアルカリ可溶性樹脂が好ま
しく、その中ではノボラック樹脂及びアクリル樹脂が好
ましい。
【0038】ノボラック樹脂は、フェノール類と活性カ
ルボニル化合物の共重縮合体であり、該フェノール類と
しては、芳香族性の環に結合する水素原子の少なくとも
1つが水酸基で置換された化合物すべてが含まれ、具体
的には例えばフェノール、o-クレゾール、m-クレゾー
ル、p-クレゾール、3,5-キシレノール、2,4-キシレノー
ル、2,5-キシレノール、カルバクロール、チモール、カ
テコール、レゾルシン、ヒドロキノン、ピロガロール、
フロログルシン、またはアルキル基(炭素原子数1〜8
個)置換フェノール等が挙げられ、好ましくはフェノー
ル、o-クレゾール、m-クレゾール及びp-クレゾールであ
る。
【0039】前記活性カルボニル化合物には、例えばア
ルデヒド、ケトン等が含まれ、具体的には例えばホルム
アルデヒド、アセトアルデヒド、ベンズアルデヒド、ア
クロレイン、フルフラール、アセトン等が挙げられる。
【0040】ノボラック樹脂の具体例としては例えば、
フェノール/m-クレゾール・ホルムアルデヒド共重縮合
体樹脂、o-クレゾール/m-クレゾール・ホルムアルデヒ
ド共重縮合体樹脂、m-クレゾール/p-クレゾール・ホル
ムアルデヒド共重縮合体樹脂、o-クレゾール/m-クレゾ
ール/p-クレゾール・ホルムアルデヒド共重縮合体樹
脂、フェノール/m-クレゾール/p-クレゾール・ホルム
アルデヒド共重縮合体樹脂等が好ましい。
【0041】上記共重縮合体樹脂のうちでフェノール/
m-クレゾール/p-クレゾールホルムアルデヒド樹脂が特
に好ましい。また、該樹脂におけるフェノールの比率
(仕込み混合比)は好ましくは0〜50重量%、より好ま
しくは5〜30重量%であり、m-クレゾール、p-クレゾー
ルの比率は3:7〜7:3(仕込み重量比)の範囲が好
ましい。
【0042】上記のノボラック樹脂は単独で用いてもよ
いし、又2種以上を混合して用いてもよい。
【0043】ノボラック樹脂の分子量(ポリスチレン標
準)は、好ましくは数平均分子量(Mn)が3.00×102
〜7.50×103、重量平均分子量(Mw)が1.00×103〜3.
00×104、より好ましくはMnが5.00×102〜4.00×1
03、Mwが3.00×103〜2.00×104の範囲内の値である。
【0044】このようなノボラック樹脂の分子量の測定
は、GPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフィー
法)によって行う。数平均分子量Mn及び重量平均分子
量Mwの算出は、柘植盛雄、宮林達也、田中誠之著「日
本化学会誌」800頁〜805頁(1972年)に記載の方法によ
り、オリゴマー領域のピークを均す(ピークの山と谷の
中心を結ぶ)方法にて行うものとする。
【0045】また、ノボラック樹脂の合成に用いられた
フェノール類の量比を確認する方法としては、熱分解ガ
スクロマトグラフィー(Pyrolysis-gaschromatograph
y,PGC)を用いる。熱分解ガスクロマトグラフィー
については、その原理、装置及び実験条件は、例えば、
日本化学会編、柘植 新著「新実験化学講座」第19巻高
分子化学〔I〕474頁〜485頁(丸善1978年発行)等に記
載されており、熱分解ガスクロマトグラフィーによるノ
ボラック樹脂の定性分析法は、柘植盛雄、田中隆、田中
誠之著「分析化学」第18巻47頁〜52頁(1969年)に記載
された方法に準じるものとする。
【0046】アクリル樹脂としては、例えば、メタクリ
ル酸/メタクリル酸エステル共重合体、スチレン/メタ
クリル酸/メタクリル酸エステル共重合体、アクリル酸
/メタクリル酸エステル共重合体、スチレン/アクリル
酸/メタクリル酸エステル共重合体、酢酸ビニル/クロ
トン酸共重合体、酢酸ビニル/クロトン酸/メタクリル
酸エステル共重合体等のアクリル酸エステル、メタクリ
ル酸エステル、スチレン、酢酸ビニルなどのアクリル
酸、メタクリル酸、イタコン酸、クロトン酸、マレイン
酸、無水マレイン酸、フマル酸などのカルボン酸含有モ
ノマーあるいは酸無水物基含有モノマーとの共重合体や
メタクリルアミド、ビニルピロリドン、フェノール性水
酸基、スルホン酸基、スルホンアミド基、スルホンイミ
ド基をもつ単量体を含有する共重合体等を用いることが
できる。
【0047】バインダー樹脂として、上記の他に、例え
ば、スチレンと無水マレイン酸の共重合体、スチレンと
無水マレイン酸モノアルキルエステルの共重合体、フェ
ノール樹脂、部分ケン化酢酸ビニル樹脂、キシレン樹
脂、ポリビニルブチラール等のビニルアセタール樹脂を
用いることができる。
【0048】酸無水物基またはカルボン酸基を有するモ
ノマーを共重合成分として含有する共重合体及びフェノ
ール樹脂は、光導電層の電荷保持力及びその他の電子写
真特性が良好である点から好ましい。
【0049】酸無水物基を有するモノマーを共重合成分
として含有する共重合体としては、スチレンと無水マレ
イン酸の共重合体が好ましい。また、この共重合体のハ
ーフエステルも使用することができる。カルボン酸基を
有するモノマーを共重合成分として含有する共重合体と
しては、アクリル酸もしくはメタクリル酸と、アクリル
酸もしくはメタクリル酸のアルキルエステル、アリール
エステルもしくはアラルキルエステルとの2元以上の共
重合体が好ましい。また、酢酸ビニルとクロトン酸共重
合体、酢酸ビニルと炭素数2〜18のカルボン酸のビニル
エステルとクロトン酸との3元共重合体も好ましい例で
ある。
【0050】本発明に係る印刷用原版の支持体として親
水性導電性支持体が用いられる。親水性導電性支持体と
しては、親水性導電性の表面加工が施された寸度的に安
定な支持体であれば使用可能である。
【0051】好ましい支持体としては紙、プラスチック
(例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン
等)がラミネートされた紙、二酢酸セルロース、三酢酸
セルロース、プロピオン酸セルロース、酢酸セルロー
ス、酢酸・酪酸セルロース、硝酸セルロース、ポリエチ
レンテフタレート、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポ
リスチレン、ポリカーボネート、ポリビニルアセタール
等のようなプラスチックフィルムあるいはアルミニウム
板、亜鉛板、クロムメッキ等により表面処理された鉄
板、又は銅-アルミニウム板、銅-ステンレン板、クロム
-銅板等のバイメタル板、又はクロム-銅-アルミニウム
板、クロム-銅-鉄板、クロム-銅-ステンレス等のトライ
メタル板等の親水性の金属支持体あるいは上記金属によ
り表面加工を施された紙またはフィルム支持体あるいは
樹脂層をアルミニウム等の金属板で挟んだ三層板等の親
水性表面を有する支持体が好適である。
【0052】プラスチック表面を有する支持体の場合に
は、化学的処理、放電処理、火焔処理、紫外線処理、高
周波グロー放電処理、活性プラズマ処理等の表面処理が
行なわれていることが好ましい。さらに紙支持体あるい
はプラスチック支持体の場合は親水性の表面塗工が行な
われていることが好ましい。好ましい親水性の表面塗工
の例としては親水性樹脂中にコロイダルシリカのような
親水性粒子を分散した塗布液により得られる粗面化表面
塗工等が挙げられる。
【0053】また、特にアルミニウム表面を有する支持
体の場合には、砂目立て処理、珪酸ソーダ、弗化ジルコ
ニウム酸カリウム、燐酸塩等の水溶液への浸漬処理、あ
るいは陽極酸化処理等の表面処理が施されていることが
好ましい。また米国特許第2,714,066号明細書に記載さ
れているように砂目立てしたのちに珪酸ナトリウム水溶
液に浸漬処理されたアルミニウム板、特公昭47-5125号
公報に記載されているようにアルミニウム板を陽極酸化
したのちに、アルカリ金属珪酸塩の水溶液に浸漬処理し
たものも好適に使用される。
【0054】上記アルミニウム層の表面の砂目立ては、
塩酸、硝酸、硫酸、リン酸等の電解液中における電界研
磨あるいはボール研磨、ブラシ研磨、プレス研磨、ホー
ニング研磨等の機械的研磨法により実施される。
【0055】上記陽極酸化処理は、例えば、燐酸、クロ
ム酸、硫酸、硼酸等の無機酸、もしくはシュウ酸、スル
ファミン酸等の有機酸またはこれらの塩の水溶液又は非
水溶液の単独又は二種以上を組み合わせた電解溶液中
で、アルミニウム板を陽極として電流を流すことにより
実施される。陽極酸化により形成された酸化皮膜の量は
10〜50mg/dm2が好ましく、さらに熱水、珪酸塩、燐酸
塩、弗化ジルコン酸塩等による封孔処理を行っているこ
とが好ましい。
【0056】また、米国特許第3,658,662号明細書に記
載されているようなシリケート電着処理も有効である。
西独特許公開第1,621,478号公報に記載のポリビニルホ
スホン酸による処理も適当である。
【0057】これらの親水化処理は、支持体の表面を親
水性とするために施される以外に、その上に設けられる
電子写真感光層との有害な反応を防ぐためや、該層との
接着性の向上のために施されるものである。
【0058】また本発明において、前記親水性支持体と
電子写真感光層間に必要によりカゼイン、ポリビニルア
ルコール、カルボキシメチルセルロース、エチルセルロ
ース、フェノール樹脂、スチレン-無水マレイン酸共重
合体、ポリアクリル酸等からなる水溶性あるいはアルカ
リ可溶性の中間層を前記支持体との接着性向上やまたは
電子写真感光層の溶出性向上、電子写真特性向上等の目
的で設けることができる。
【0059】本発明に用いられるトナーは後露光に用い
る活性光に対して濃度を有する必要があるため、着色剤
や光吸収剤(以下、着色剤等と表す)の添加が必須であ
る。用いられる着色剤等の種類は用いる活性光の波長に
吸収を有すれば任意である。具体的な着色剤等としては
例えばカーボンブラック、ニグロシン系顔料、フタロシ
アニンブルー、フタロシアニングリーン、ベンジジンイ
エロー等、さらにはベンゾトリアゾール系化合物、桂皮
酸エステル系化合物、アミノアリリデンマロンニトリル
化合物、ベンゾフェノン系化合物等のUV吸収剤が挙げ
られる。後露光には紫外光源を用いることが好ましいた
め、着色剤あるいは光吸収剤としては紫外域に吸収を有
することが望ましい。
【0060】これらの中で、紫外部に吸収を有し可視光
に対して着色のないUV吸収剤を用いることが、カラー
印刷工程でのトナー層が脱離した場合でも汚れとならず
好ましい。
【0061】トナー層の膜厚(重量/単位面積)当たり
の透過濃度が0.03dm2/mgを達成するにはトナー固型分成
分のうち、キャリア液非溶解成分中の着色剤あるいは光
吸収剤の含有率が25%以上であることが好ましい。
【0062】さらに液体トナーとしては疎水性でかつイ
ンク受容性であることが望ましく、例えばポリスチレン
樹脂、ポリオレフィン樹脂、ポリエステル樹脂(アミノ
基含有アクリルエステル、長鎖アクリルエステル等)、
アクリル系樹脂(フェノール系水酸基やスルフォン基を
有する樹脂等)、エポキシ樹脂、植物油、変性アルキド
樹脂、環化ゴム、アスファルト、塩化ビニル等の高分子
物質が含まれる。またトナーの造粒性や定着性に悪影響
を及ぼさない範囲で荷電制御剤例えば脂肪酸やナフテン
酸の金属塩、含金属染料、スルホン酸塩等を含有するこ
とができる。
【0063】本発明の方法においては光導電層を通常の
コロナ帯電法で帯電の後、キセノンランプ、ハロゲンラ
ンプ、タングステンランプ、あるいは蛍光灯などを光源
とする反射露光、またはアルゴンレーザー、ヘリウムネ
オンレーザー等のガスレーザーや半導体レーザーによる
露光、あるいは透明ポジフィルムを通しての密着露光等
を行った後トナー現像を行いトナー像を得ることができ
る。また露光の後、帯電を行い光導電性メモリーを利用
してトナー像を得ることもできる。
【0064】トナーを用い帯電潜像を現像する現像法に
はトナーもキャリアも固体である現像剤を用いる乾式
法、キャリアが液体である湿式法等があるが、高解像力
な画像を得る上で本発明では湿式現像法が用いられる。
【0065】トナー層の透過濃度が0.6以上を得るため
の好ましいトナー現像条件は用いられる印刷用原版ある
いは液体トナーによって異なるが、トナー層の膜厚(重
量/単位面積)当たりの透過濃度が0.03dm2/mg以上のト
ナーであれば、当業者によって容易に決定することがで
きる。
【0066】本発明の製版方法における後露光(全面露
光)では、光可溶化型感光性化合物が感光性を有し、か
つ、トナーが遮光性を有する波長領域の活性光線を用い
て、処理しようとする印刷用原版の少なくとも版面側が
50℃以上に加熱された状態で全面露光を行うことが好ま
しい。後露光のための装置に利用される光源光は、光可
溶化型感光性化合物が感光性を有し、かつ、トナーが遮
光性を有する波長領域の活性光線であるという特性を満
足する必要があり、この特性を満足させるものであれ
は、各種の光源及び照射方法の採用が可能である。
【0067】従って、光源の種類としては、高圧水銀
灯、超高圧水銀灯、メタルハライドランプ、カーボンア
ーク灯、紫外光を発光するレーザー(エキシマレーザー
等)等のUV光源等が挙げられる。
【0068】また後露光しようとする印刷用原版を加熱
する手段としては任意であるが、例えば赤外線ヒータ、
紫外線ヒータ、パネルヒータ、ヒートローラ、温風ヒー
タ等が挙げられる。
【0069】加熱・露光は、印刷用原版を搬送させなが
ら行う態様と、印刷用原版を静止させた状態で行う走査
方式の態様とがあるが、連続自動処理のためには前者が
好ましく、版面の一部に加熱むらが生じないように、そ
の全域が均等に加熱されるようにするために工夫されて
いることが望ましく、印刷用原版を搬送させつつ光源も
往復移動させるような態様が好ましい。また、加熱手段
を複数個配置するような態様も好ましい。
【0070】更に、加熱は熱放射や熱伝導の何れで印刷
用原版に伝えるようにしてもよく、熱伝導の方式で印刷
用原版を裏側から予備加熱しておき、露光の直前でラン
プ等により熱を照射するような態様であってもよい。
【0071】全面露光は露光時の版面における露光強度
が1W/cm2以上の光で行うことが、露光時間を短縮で
き、かつ版面の加熱を兼ねることが可能で好ましい。
【0072】本発明の製版方法において光導電層除去液
を供給する方法については種々の方法が考えられる。好
ましい供給方法としては特開昭58-25477号記載の、印刷
用原版を水平に搬送しながら光導電層除去液を循環しな
がらシャワー状あるいはスプレー状に吹きつけて供給す
る方法、あるいは特開昭64-013149号記載の、大量の光
導電層除去液が貯えられた浸漬槽の中を印刷用原版を湾
曲させて搬送しながら光導電層除去液を供給する方法あ
るいは特開昭61-243455号、同61-246750号、同63-19795
0号等に記載されている、塗布等により未使用の液を版
面に供給する新液供給方法等が挙げられる。
【0073】光導電層除去液が付与された後、トナー像
が形成されていない非画像部の光導電層を除去する溶出
処理を行う。この溶出工程において光導電層はシャワ
ー、ローラー、ブラシ等の手段により洗い出される。溶
出処理は光導電層除去液が付与されたままの状態で行っ
ても良いが、光導電層除去液よりも光導電層に対する溶
解性・除去性の低い液、例えば水、界面活性剤やアルカ
リ溶液が混和された水等が付与された状態で行うのが画
像の傷つきを防止する観点から好ましい。
【0074】また光導電層に着色顔料や光導電性顔料の
ような顔料を含有する場合にはスポンジローラー、ブラ
シ等の記録材料に圧接されるこすり部材による物理的な
こすりを行うことは必須である。
【0075】液体トナーの着色剤等に、可視光に吸収を
有する着色剤等を用いる場合は溶出工程と同時あるいは
後に画像部に残存するトナーを除去する工程を加えるこ
とが望ましい。
【0076】上記除去には、特開昭56-66863号及び同56
-130766号記載の炭化水素系の有機溶剤あるいは特願平3
-245105号記載の水難溶性有機溶媒を含有する水系除去
液が好ましく用いられる。
【0077】トナー除去を行なう場合は、エッチング処
理が完了した後、リンス処理を行った後、あるいは行う
ことなく、トナーの除去を行う。トナーの除去後にガム
引き処理を行ってもよいが、トナーの除去前に行うこと
ができる。また、トナー除去後にリンス処理を行っても
よい。
【0078】トナーの除去液を印刷版に供給する方法は
特に限定されないが、例えばトナー除去液をスプレー等
で供給しながら、擦接手段(ブラシロール等)によって
トナー除去効果を向上させることが好ましい。
【0079】
【実施例】
実施例1 下記組成物からなる分散液を調製した。
【0080】 下記構造式のフェノール樹脂 50重量部
【0081】
【化2】
【0082】 LiophotonEK(ε型銅フタロシアニン、東洋インキ製) 20重量部 プロピレングリコールモノメチルエーテル 350重量部 分散液は前記フェノール樹脂をエチルセロソルブに溶
解、濾過したところへ前記フタロシアニンを追加し、ダ
イノミル(サンドグラインダー分散機、シンマルエンタ
ープライズ社製)で3時間分散した。
【0083】この得られた分散液に下記キノンジアジド
化合物溶液を添加した。
【0084】 下記構造式を有するフェノール樹脂とo-ナフトキノンジアジドとのスルホン酸 エステル化合物(エステル化率25%) 30重量部
【0085】
【化3】
【0086】 プロピレングリコールモノメチルエーテル 150重量部 こうして得られた分散液を日本濾器製フィルターHT−
50(濾過精度0.5μm)で濾過した。
【0087】さらに、厚さ0.3mmの砂目立て、陽極酸化
されたアルミニウム板上に上記の分散液を乾燥膜厚で4
μmになるように塗布を行い印刷用原版を作成した。
【0088】次に、下記組成の負の荷電を有する液体ト
ナー現像剤を調製した。
【0089】 オクタデシルメタクリレート・メタクリル酸コポリマー(90:5) 10%アイソパーG溶液 10重量部 MA−100(カーボンブラック、三菱化成製) 1重量部 上記混合物をガラスビーズで5時間分散した。さらに上
記混合物にサンワックス171P(ポリエチレン 平均分
子量1500、三洋化成製)2部を加え、80℃に加熱し、さ
らに3時間分散した。この分散液をアイソパーGで80倍
に希釈し、液体トナーとした。
【0090】得られた上記印刷用原版を印加電圧6kV
で正帯電し、ポジフィルム原稿を介して密着露光し、帯
電潜像を形成した。この場合の非露光部の電位は約+25
0V、露光部の電位は約+30Vであった。このようにし
て帯電潜像が形成された印刷用原版を上記液体トナーに
よりトナー現像を行った。
【0091】この場合の現像時間は7秒、電極間隙は2
mm、バイアス電圧は+40Vであった。
【0092】こうして得られたトナー像の膜厚を測定し
たところ、10mg/dm2であった。さらに390nmでの透過濃
度を測定したところ、1.0であった。すなわち単位膜厚
当たりの透過濃度は0.1dm2/mgであった。
【0093】次に80℃に加熱したホットプレートの上に
この印刷用原版を置き、版面照度10mW/cm2のメタル
ハライド光源を用いて2分間全面露光を行った。
【0094】さらにコニカPS版現像液SDP−1の7
倍希釈液に25℃で浸漬し、取り出し、水洗中でスポンジ
を用いてこすり、光導電層を除去し、印刷版を作成し
た。
【0095】比較例1 トナーとしてPPC−1000(リコー社製、PPC用液体
トナー)を用いた以外は実施例1と全く同様に製版を行
い、トナー像を形成した。得られたトナー像の膜厚は5
mg/dm2であり、390nmでの透過濃度は0.5であった。すな
わち単位膜厚当たりの透過濃度は0.1dm2/mgであった。
【0096】以下、実施例1と同様に後露光、非画像部
除去を行った。
【0097】比較例2 トナーとしてLOM−EDIII(三菱製紙製、酸化亜鉛
マスター用液体トナー)を用い、原稿としてネガフィル
ムを用い、バイアス電圧を250Vとし反転現像を行った
以外は実施例1と全く同様に製版を行い、トナー像を形
成した。得られたトナー像の膜厚は10mg/dm2であり、39
0nmでの透過濃度は0.2であった。すなわち単位膜厚当た
りの透過濃度は0.02dm2/mgであった。
【0098】以下、実施例1と同様に後露光、非画像部
除去を行った。
【0099】比較例3 トナーとしてLOM−EDIII(三菱製紙製、酸化亜鉛
マスター用液体トナー)を用い、現像時間を20秒、原稿
としてネガフィルムを用い、バイアス電圧を250Vとし
反転現像を行った以外は実施例1と全く同様に製版を行
い、トナー像を形成した。得られたトナー像の膜厚は30
mg/dm2であり、390nmでの透過濃度は0.6であった。すな
わち単位膜厚当たりの透過濃度は0.02dm2/mgであった。
本製版方法によれば、シャドー部のつぶれ、非画像部の
かぶりが著しく大きいことが認められた。
【0100】以下、実施例1と同様に後露光、非画像部
除去を行った。
【0101】実施例1〜比較例3で得られた印刷版につ
いて以下の項目で評価した。
【0102】(評価方法) 網点再現性 :溶出時間30秒における、150線/
インチ網点の再現範囲 細線再現性 :溶出時間30秒における、フォグラ
細線の再現性 溶出ラチチュード:溶出時間30秒から溶出時間を延長
した場合の線幅の細りの進行速度μm/秒 溶出ラチチュード:溶出時間40秒における、150線/
インチ網点の再現範囲 かぶり :溶出時間30秒におけるかぶり濃度
(マクベス濃度計、オレンジフィルター) 結果を表1に示す。
【0103】
【表1】
【0104】以上の結果より、本発明の製版方法は、網
点再現性、細線再現性に優れかつ溶出ラチチュードの極
めて広い製版方法であることがわかる。
【0105】
【発明の効果】本発明によれば、導電性支持体上に光導
電性物質及び光可溶化型感光性化合物を有する印刷用原
版を用いて印刷版を作成する製版方法において、溶出ラ
チチュード及び小点や細線の再現性が改良される製版方
法が提供される。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】導電性支持体上に光導電性物質及び光可溶
    化型感光性化合物を含有する印刷用原版に帯電、画像露
    光、液体トナー現像、全面露光及び非画像部除去を行い
    印刷版を製造する製版方法において、上記全面露光に用
    いる光が上記光可溶化型感光性化合物の活性光であり、
    上記トナー現像で形成されたトナー層の、上記全面露光
    に用いる活性光に対する透過濃度が0.6以上であり、該
    活性光に対するトナー層の単位膜厚(重量/単位面積)
    当たりの透過濃度が0.03dm2/mg以上であることを特徴と
    する印刷版の製版方法。
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