JPH05290177A - 多角形アンチエイリアシング方式 - Google Patents

多角形アンチエイリアシング方式

Info

Publication number
JPH05290177A
JPH05290177A JP4087322A JP8732292A JPH05290177A JP H05290177 A JPH05290177 A JP H05290177A JP 4087322 A JP4087322 A JP 4087322A JP 8732292 A JP8732292 A JP 8732292A JP H05290177 A JPH05290177 A JP H05290177A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pixel
distance
value
brightness
polygon
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP4087322A
Other languages
English (en)
Inventor
Masanori Kato
正紀 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP4087322A priority Critical patent/JPH05290177A/ja
Publication of JPH05290177A publication Critical patent/JPH05290177A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Image Generation (AREA)
  • Controls And Circuits For Display Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 各画素の輝度をこの画素に占める画像の面積
に比例する輝度として表示させるアンチエイリアシング
方式において、テーブルを使用して各画素の輝度を算出
するようにし、この多角形などの画像を画面上で移動さ
せる場合にも加減算によって各画素の輝度を算出し得る
ようにして、演算速度を向上させるとともに装置の構成
を容易にすることを目的とする。 【構成】多角形に含まれる任意の画素中心からX軸ある
いはY軸に沿って多角形の辺までの距離(e0)を初期値と
して算出し、この画素を基準として上記辺の傾斜に基づ
いて算出される増分(Δe)を上記距離に加算することに
よって順次の画素について辺までの距離(e) を順次算出
するとともに、この距離と上記辺の傾斜を表す傾斜値と
当該画素の縁を上記辺が横切る切断点の位置とを参照値
とするテーブルを用いて当該画素の輝度値を求めるよう
にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】ラスタースキャン図形表示装置に
おける多角形図形の塗りつぶしを行なうためのアンチエ
イリアシング方式に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にラスタスキャン図形表示装置にお
いて表示される画素は有限離散的であるため、多角形の
斜めの辺に階段状のぎざぎざを生じたり、1つの画素よ
り小さな図形が全く表示されない場合が生じ、また、図
形を1画素の小さな単位で移動させようとしても1画素
単位でしか移動しないために、動画などにおける表示が
ぎこちないものとなってしまう。この現象をエイリアシ
ング(aliasing)といい、このエイリアシングを除去ある
いは低減することをアンチエイリアシングという。
【0003】図7は、5×5画素の画面に含まれる3角
形 ABCを例に採ってこのアンチエイリアシングの原理を
示したもので、同図(a) はアンチエイリアシングを行な
わない例として、投影された3角形の映像がそれぞれの
画素に占める面積が50%以上となる画素のみを発光さ
せた場合の状態を示してあり、辺に相当する位置にある
発光画素によって形成される辺がギザギザになるばかり
でなく、全体として3角形の形状からはほど遠いパター
ンとして表示される。
【0004】このアンチエイリアシングを適用して多角
形を塗りつぶす際の各画素の輝度を計算する方法の1つ
として、画素を1辺1単位の正方形と考え、それぞれの
画素が多角形の内部に含まれる面積に比例した輝度を当
該画素の輝度とすることが行われており、簡単のために
塗りつぶしたい多角形の輝度を“1”、背景の輝度を
“0”とすれば、各画素の輝度値はそれぞれの画素の全
面積に対する多角形の内部に含まれる面積の割合で与え
られる。
【0005】同図(b) は、上記のようなアンチエイリア
シング法を適用して、投影された3角形の映像がそれぞ
れの画素に占める面積の割合に応じて各画素の輝度を丸
の大きさで示したように変化させるアンチエイリアシン
グを行なった例を示すものであり、辺の状態も見掛け上
直線の感じに近くなるばかりでなく、全体のパターンも
3角形を感じさせるものとなっている。
【0006】図8は、上述のように多角形に含まれる画
素の輝度を“1”、背景の輝度を“0”としたとき、塗
りつぶそうとする多角形の1つの辺である線pqの近傍
の画素の輝度値を正方形で示した各画素中にそれぞれ記
入して示したものであって、線pqの左側のハッチング
して示した部分がこの多角形の内部に相当する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、各画素
の輝度を迅速かつ正確に算出することは容易でないばか
りでなく、表示装置の階調表示能力による制限や観察者
の知覚能力などを考えると過度に正確な演算を行うこと
は無駄になるので、従来から近似的な演算によって輝度
の算出が行われてきたが、近似精度が悪かったりするば
かりでなく、1つの画素よりも小さな図形に対応するこ
とができなかった。
【0008】本発明は、各画素の輝度をこの画素に占め
る画像の面積に比例する輝度として表示させるアンチエ
イリアシング方式において、テーブルを使用して各画素
の輝度を算出し得るようにし、この多角形などの画像を
画面上で移動させる場合にも加減算によって各画素の輝
度を算出し得るようにして、演算速度を向上させるとと
もに装置の構成を容易にすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】ラスタースキャン図形表
示装置における多角形図形の塗りつぶしを行なうための
アンチエイリアシング方式において、多角形に含まれる
任意の画素中心からX軸あるいはY軸に沿って多角形の
辺までの距離(e0)を初期値として算出し、この画素を基
準として上記辺の傾斜に基づいて算出される増分(Δe)
を上記距離に加算することによって順次の画素について
辺までの距離(e) を順次算出するとともに、この距離と
上記辺の傾斜を表す傾斜値と当該画素の縁を上記辺が横
切る切断点の位置とを参照値とするテーブルを用いて当
該画素の輝度値を求めるようにした。
【0010】
【作用】図1は画面上の点で示した座標(x,y) にある任
意の画素の中心から多角形の辺を構成する線分までX軸
方向あるいはY軸方向に計った距離eについての本発明
による正方向の定め方を示したもので、その条件の欄に
示したように対象とする直線の傾斜方向によって距離の
正方向が3通りになっている。
【0011】なお、この線分の始端の座標(xs,ys) と終
端の座標(xe,ye) とが等しくないことは当然であり、そ
のX軸方向の差分をdx=xe-xs、X軸方向の差分をdy=ye-
ysとする。また、線分が短くて上記画素からX軸方向あ
るいはY軸方向に延ばした線と交叉しない場合には、こ
の線分が両方向に無限に延びている直線であると仮定し
て上記の距離eを求めるようにする。
【0012】図1にとして示した段は直線が45度以
上に立っている場合、すなわちdyがdxより大きい場合で
あって、左から右に向かって増加するX座標とは逆に右
から左に向かう方向を正方向とする。これによって上記
の座標(x,y) にある画素の右隣の座標(x+1,y) にある画
素から上記直線までのX軸方向の距離eはこの座標(x,
y) にある画素の距離e0 に増分Δex =1を加算した
0 +1となる。また、この座標(x,y) にある画素の下
隣の座標(x,y+1) にある画素から上記直線までのX軸方
向の距離は、この座標(x,y) にある画素の距離e0 に増
分Δey=−myを加算したe0 −myとして求めることが
できる。
【0013】,の段はいずれも直線の傾斜が45度
未満すなわちdxがdyより大きい場合であるが、は右下
がりの直線、は左下がりの直線の場合であって、の
条件では座標(x,y) にある画素の右隣の座標(x+1,y) に
ある画素から上記直線までの距離eはこの座標(x,y) に
ある画素の距離e0 に増分Δex =mxを加算したe0+m
xとなり、また、この座標(x,y) にある画素の下隣の座
標(x,y+1) にある画素から上記直線までの距離eはこの
座標(x,y) にある画素の距離e0 に増分Δey=−1を
加算したe0 −1として求められる。
【0014】同様に、の条件では座標(x,y) にある画
素の右隣の座標(x+1,y) にある画素から直線までの距離
はこの座標(x,y) にある画素から直線までの距離e0
増分Δex =−mxを加算したe0 −mxとなり、また、こ
の座標(x,y) にある画素の下隣の座標(x,y+1) にある画
素から上記直線までの距離はこの座標(x,y) にある画素
の距離e0 に増分Δey =1を加算したe0 +1として
求められる。
【0015】このように、ないしのいずれの場合で
あっても、基準となる画素から直線までの距離eに対し
て単純な加算を行なうだけでその画素における画素中心
から直線までの距離を得ることができるので、この距離
eを用いて各画素の輝度値を求めるようにすれば、処理
装置が簡単で処理速度を著しく向上させることができる
ことになる。
【0016】なお、上記の傾斜値my,mxはその増分Δe
y,Δex とともに多角形のそれぞれの辺の方程式の係数
から容易に求めることができ、また、任意の画素と直線
との距離e0 もこの画素の座標を定めれば上記の方程式
からの簡単な演算によって算出できることは明らかであ
ろう。
【0017】図2は、点線の正方形で示した画素を辺を
構成する線分PQが通過している場合にこの画素の輝度
値を得る原理を示すもので、従来技術におけると同様
に、各画素の輝度値を、右下がりのハッチングで示した
この画素に投影される多角形の面積がこの画素全体の面
積に占める割合に基づいて定めるものである。なお、以
下の説明では理解を容易にするために、多角形内に完全
に含まれる画素の輝度値を“1”、多角形外の画素の輝
度値を“0”として説明するが、この輝度値をスケーリ
ングすることによってこれ以外の輝度値を用い得ること
は説明するまでもなく明らかであろう。
【0018】図2(a) は辺を構成する線分P1,Q1 の傾斜
θが45度よりも立っている場合の輝度値の算出方法を
説明するためのもので、この画素を通過している辺P1,Q
1 の傾斜値mxとこの画素の中心から辺までの方向性を有
する距離eとによってこの画素に投影されている多角形
p1q1r1s1の面積S1 を知ることができるから、この面積
1 をこの画素の面積Sで除算してS1 /Sを求めれば
この画素の輝度値を得ることができる。なお、上記の距
離eにおける方向性は、X軸の正方向とは逆の向きを図
示のように正方向とする。
【0019】さらに、この辺の下端 Q1'がこの画素内に
あるときの交差したハッチングで示した部分の面積、す
なわち、この辺の下端 Q1'から画素の左縁までX軸方向
に下ろした点 Q1"(以下、切断点、という)を結ぶ線
Q1'Q1"と上記の点 r1,p1によって囲まれる面積S1'は、
上記の傾斜値mxとこの画素の中心からこの辺までの方向
性を有する距離eとこの画素の左上の点r1から切断点 Q
1"までの長さすなわち切断長dとによって求めることが
できる。
【0020】図2(b) は辺を構成する線分 P2,Q2の傾斜
θが45度よりも寝ている場合の輝度値の算出方法を説
明するためのもので、この画素を通過している辺 P2,Q2
の傾斜値myとこの画素の中心から辺までの方向性を有す
る距離eとによってこの画素に投影されている多角形p2
q2r2s2の面積S2 を知ることができるから、この面積S
2 をこの画素の面積Sで除算してS2 /Sを求めればこ
の画素の輝度値を得ることができる。なお、上記の距離
eにおける方向性は、Y軸の正方向と同一方向を図示の
ように正方向とする。
【0021】さらに、この辺の下端 Q2'がこの画素内に
あるときの交差したハッチングで示した部分の面積
2'、すなわち、この辺のこの辺の下端 Q2'から画素の
左縁までX軸方向に下ろした切断点 Q2"を結ぶ線Q2'Q2"
とこの画素の下縁の点 r2,p2によって囲まれる面積は、
上記の傾斜値myとこの画素の中心からこの辺までの方向
性を有する距離eとこの画素の左上の点から切断点 Q2"
までの切断長dによって求めることができる。
【0022】図3(a) は、1つの画素に含まれてしまう
小さな3角形ΔABC として示した図形を上記のような画
素の輝度によって表わすための輝度値の算出方法を説明
するための図であって、この3角形の各頂点 A,B,Cから
画素の左縁に向かってX軸方向の直線を下ろしてその左
縁との交点をA',B',C'とし、辺ABおよび辺ACの延長線と
X軸の交点をそれぞれ D,Eとする。なお、この画素の左
上の点を O、中心点をMとする。
【0023】そうすると、この3角形ΔABC の面積は、
4角形ABB'A'と4角形BCC'B'との面積の和から4角形AC
C'A'の面積を引いたものとなり、さらに、この4角形AB
B'A'の面積は、3角形の辺ABの傾斜値mAB、距離eABお
よび切断長dOB' によって求められる4角形DBB'O の面
積からこの4角形ABB'A'と傾斜値mABおよび距離eABが
等しく切断長がdOA' である4角形 DAA'Oの面積を引い
た面積となる。なお、同様の方法で他の4角形BCC'B'と
4角形ACC'A'の面積も求められることは特に説明を要し
ないであろう。
【0024】一般的にいえば、図3(b) に示す多角形Pu
R1R2PdL2L1の面積Sは、Y軸の値が一番小さい多角形の
角PuとY軸の値が一番大きい多角形の角Pdとを共通の角
として、同図(c) に示すように、これらの角 Pu,Pdとと
もに右側の輪郭を構成する角R1,R2を結んだ線と上記共
通の角 Pu,PdからY軸の方向に下ろした垂線の足 p1,p2
とを結んで形成される多角形p1PuR1R2Pdp2の面積SR
ら、同図(c) に示すように、上記共通の角 Pu,Pdととも
に左側の輪郭を構成する角 L1,L2を結んだ線と上記垂線
の足 p1,p2とを結んで形成される多角形p1PuL1L2Pdp2
面積SL を減算することによって得られる。
【0025】したがって、上記の傾斜値myまたはmx、距
離eおよび切断長dを用いて得られる面積に対して演算
速度が高い加減算を行なうだけで、1つの画素に含まれ
るような小さな図形に対応する画素の輝度値を求めるこ
とができる。また、多角形の頂点が含まれる画素の輝度
値についても上記の例と同様に求めることができること
は明かであろう。
【0026】本発明においては、上記の直線の傾斜値my
あるいはmxと距離eと切断長dとをそれぞれ正規化した
値を用いた演算を予め行なって図4に示すようなテーブ
ルを作成し、このテーブルを参照して画素の輝度値を得
るようにした。
【0027】このテーブルの作成方法について以下に説
明するが、図5(a) に示したように1つの画素の左上の
点Oの座標を X=0,Y=0とし、横軸の座標Xは右方向に向
って順次増加してこの画素の右端で“1”に、また、縦
軸の座標Yは上から下に向かって増加して下端で“1”
になるものとしてある。
【0028】この図5は図4に示したテーブルを作成す
るために行った正規化を説明するためのものであって、
(a) 図は傾斜値の正規化を示したもので、画素の左上の
点Oからこの画素の下縁を4等分した4つの点(0,1),
(0.25,1),(0.5,1),(0.75,1) に引いた4本の線と、同じ
く点Oからこの画素の右縁を4等分した4つの点(1,1),
(1,0.75),(1,0.5),(1,0.25) に引いた4本の線との8本
の線で傾斜値を正規化してあり、これらの線は付記した
ようにmy=0 →my=0.75→mx=1 →mx=0.25の傾斜値に
相当する。このように傾斜値としてmy(=dx/dy)とmx(=dy
/dx)とを使い分けることによって、傾斜値の範囲を0〜
1の間に納めることができる。
【0029】なお、この正規化は、図示のように、右下
がりの直線のみについて行っているが、左下がりの線に
ついては座標変換を行うことによってこのテーブルを適
用することができるので、別途に作成する必要はない。
【0030】(b) 図は傾斜値my=0.25の場合を例にとっ
て距離eの正規化を示したもので、この画素の中心点を
通る直線について距離eを“0”とし、その左側では正
の方向に、右側では負の方向にそれぞれ数値が0.25ずつ
増加するように距離eが正規化されており、さらに、同
(c) 図は切断長dの正規化を示したもので、縦軸の値を
4等分して0.25,0.5,0.75,1.0 に正規化されている。
【0031】この(c) 図には、この画素に投影された多
角形の1つの隅部がハッチングして例示してあり、この
投影された多角形の面積によって与えられるこの画素の
輝度値は、傾斜値my=0.25, 距離e=0.25および切断長
d=0.75であることから、図4に示したテーブルからそ
の輝度値は“138"となる。
【0032】このテーブルでは輝度値を0〜256の階
調で表しており、多角形内の輝度“1”が 256、多角形
外の輝度“0”が0としてあるから、上記した多角形の
隅部を含む画素の輝度値“138"は、最大輝度の138/256
の割合の輝度でこの画素を発光させるべきことを示すも
のである。
【0033】このテーブルは上述したところから明らか
なように、1つ画素の1辺を縦横にそれぞれ4等分した
状態で正規化したものであるが、8等分ないしは16等
分してテーブルを作成することが実用上は好ましく、ま
た、画素の輝度値としても上述の256階調よりも大き
い階調を用いることもできるが、表示装置や観察者の識
別能力などを考慮して定めればよい。
【0034】ラスタスキャンを行う表示装置における各
画素の輝度値を算出する場合には、この表示装置におけ
る走査線が定められた幅を有することから、次のような
処理を行う。
【0035】画面の最上端部にある点をこの画面の最上
端部の走査線の中心に位置させるために、先ず、多角形
のある辺の上端点のY軸方向の座標をy1,下端点の座標
をy2としたときに走査線幅の 1/2に等しい値 0.5ずつ上
記座標に加算して、Y1=y1+0.5,Y2=y2+0.5 とする
と、走査線は多角形の辺との関係で次の5種類に分類す
ることができる。なお、yは走査線の位置に相当するY
軸の値、換言すれば画面の上端から順次付された走査線
の番号であり、また、[Y]は数値Yを超えない最大の
整数を表すものとする。
【0036】(1) 辺の上端点を含む走査線:y=
[Y1],但しY1≠[Y1],[Y1]≠[Y2] (2) 辺の下端点を含む走査線:y=[Y2],但しY2
[Y2],[Y1]≠[Y2] (3) 辺の上下端点を含む走査線:y=[Y1]=[Y2],
但しY1≠[Y1],Y2≠[Y2] (4) 辺の中間を含む走査線:y≧[Y1]かつy<[Y2
(なお、y=[Y1]はY1=[Y1]の場合である) (5) 辺を含まない走査線:y<[Y1]またはy≧[Y2
(なお、y=[Y2]はY2=[Y2]の場合である)
【0037】多角形の辺の傾斜が右下がりか左下がりか
という条件と輝度値Sを求めようとする画素が上記の5
種類の走査線のいずれに含まれるかとによって、図4の
テーブルを参照して当該画素の輝度値Sを求める方法は
次のようになる。なお、このテーブルの参照すべき位置
をT(m,d,e) で示すものとし、mは正負の符号が付され
た傾斜値myまたはmx、dは切断長、eは距離である。
【0038】なお、いずれの種類の走査線であっても、
走査線上で多角形の辺を含まない画素については、この
画素が上記辺より右側にある場合すなわちe<−1のと
きにはe=−1としてテーブルから最大の輝度値が得ら
れるようにし、また、上記辺より左側にある場合すなわ
ちe≧1のときにはe=1とすることによってテーブル
から最小の輝度値が得られるようにする。
【0039】図1のの上段に示したように、多角形の
辺が45度以上に立っていて、その傾斜が右下がりの場
合、すなわち0≦my<1の場合は上記(1) 〜(5) の条件
に応じて次のようにテーブルを1回ないし2回参照して
輝度値を求め、2回のテーブル参照を行った場合にはさ
らに下記の演算を行う。
【0040】(1')辺の上端点を含む走査線の場合 S=
T(my,1,e)−T(my,Y1−[Y1],e) (2')辺の下端点を含む走査線の場合 S=T(my,Y2
[Y2],e) (3')辺の上下端点を含む走査線の場合 S=T(my,Y2
[Y2],e) −T(my,Y1−[Y1],e) (4')辺の中間を含む走査線の場合 S=T(my,1,e) (5')辺を含まない走査線の場合 S=0
【0041】また、図1のの下段に示したように多角
形の辺が45度以上に立っていて、その傾斜が左下がり
の場合、すなわち−1<my≦0の場合は上記(1) 〜(5)
の条件に応じて次のようなテーブル参照と演算を行う。
【0042】(1")辺の上端点を含む走査線の場合 S=
T(-my,[Y1]+1-Y1,e) (2")辺の下端点を含む走査線の場合 S=T (-my,1,e)
−T(-my,[Y2]+1-Y2,e) (3")辺の上下端点を含む走査線の場合 S=T(-my,
[Y1]+1-Y1,e)−T(my,[Y2]+1-Y2,e) (4")辺の中間を含む走査線の場合 S=T(-my,1,e) (5")辺を含まない走査線の場合 S=0
【0043】もし、図1の,に示したように多角形
の辺が45度以下に寝ている場合には、上記(1')〜(5')
あるいは(1")〜(5")におけるmyに代えてmxを用いること
によって、所要の輝度値が得られる。
【0044】
【実施例】図6は本発明によるアンチエイリアシング方
式によって走査線上の画素の輝度値を順次出力する装置
の実施例を示すブロック図であって、L1,2,……とし
て示したのは多角形の画面で左側にある1つの辺につい
てそれぞれ処理を行うユニットであり、R1,2,……と
して示したのは多角形の画面で右側にある1つの辺につ
いてそれぞれ処理を行うユニットであって、これらユニ
ットはいずれも同一の構成を有するものであるから、ユ
ニットL1 のみについてその構成を示してある。
【0045】なお、これらユニットが多角形のそれぞれ
1つの辺についての処理を行うものであることから、実
線で示したように左辺用と右辺用にそれぞれ2つのユニ
ットL1,2,1,2 を使用すれば4角形についての処
理を行うことができるが、さらに角数の多い多角形、例
えば8角形について処理を行う場合には点線で図示した
4つのユニットL3,4,3,4 を付加することによっ
て対応できる。
【0046】ユニットL1 は、前記のように多角形の内
部に選ばれた任意の画素から左側に位置する辺に至る距
離eの初期値e0 を格納するレジスタ10、この画素の
右側にある画素までの距離の増分Δeを格納するレジス
タ11を備えており、この初期値e0 はセレクタ13,
レジスタ14から加算器12に送られてレジスタ11に
格納されている上記増分Δeと加算され、再び上記セレ
クタ13からレジスタ14に格納されるので、このレジ
スタ14からは順次処理すべき画素の距離eが出力され
る。
【0047】また、レジスタ15には処理中の走査線の
位置に相当するY軸の値[y]が格納されており、レジ
スタ16および17には辺の上端のY軸の値y1 および
この辺の下端のY軸の値y2 が格納されており、減算器
18および19は上記レジスタ15,16,17に格納
されている[y],y1 およびy2 を用いて上記(1')〜
(5')式および(1")〜(5")式について説明したような演算
を行って、テーブルを参照するに必要な切断長dを算出
する。
【0048】テーブル読出制御回路20には、前述のよ
うに辺の方程式などから得られる傾斜値が供給されてい
るので、この傾斜値と上記の距離eと切断長dとを用い
てROMなどの記憶手段に格納されているテーブル21
を参照する。
【0049】これによってテーブル21から読出された
輝度値をレジスタ221 に格納するが、上記の式(1'),
(3'),(2")および(3")のような減算を行う必要がある場
合にはそれぞれのテーブル参照条件にしたがって輝度値
を2度読出してレジスタ221,222 にそれぞれ格納す
る。
【0050】これらレジスタ221,222 に格納された
輝度値はそれぞれ演算器23に入力されて、上記の式
(1'),(3'),(2")および(3")のような場合には減算を行
い、このような減算を行う必要がない場合には減算を行
うことなく、多角形の左側の第1の辺に基づく輝度値S
l1としてこのユニットL1 から加算器ALに送られる。
【0051】同様にして、左辺に割当てられた第2のユ
ニットL2 からはこの画素の中で左側に位置する第2の
辺に基づく輝度値Sl2が上記加算器ALに送られるの
で、この加算器ALではユニットL1 からの第1の辺に
基づく輝度値Sl1とこのユニットL2 からの第2の辺に
基づく輝度値Sl2とを加算して、この画素の中で左側に
位置する第1および第2の辺の左側、例えば図3のA'AC
C'の面積による輝度値に相当する輝度値が出力される。
【0052】一方、多角形の右辺に割当てられて上記ユ
ニットL1,2 と同様の処理を行うユニットR1,2
ら出力された輝度値は加算器ARによって加算されて、
処理されている画素内の辺の右側にある辺によって定ま
る輝度値、例えば図3のA'ABCC' の面積による輝度値に
相当する輝度値が得られる。
【0053】したがって、加算器ARからの輝度値から
加算器ALからの輝度値を減算器TDによって減算すれ
ば、処理中の画素の輝度値、例えば図3の3角形ABC の
面積に相当する輝度値を得ることができる。
【0054】この実施例における輝度値の算出処理は多
角形の各辺ごとに行われるものであることから、それぞ
れの辺ごとに処理ユニットを割当てて並列処理を行わせ
ることができるので、動画の表示を行う場合のように高
速な処理が要求される場合に極めて好適である。
【0055】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、加減算のみによって順次の画素の輝度値を算出する
ことができるばかりでなく、テーブルの精度を所要に応
じて高精細度のものとすることによって輝度の近似精度
を良くすることができ、さらに、1つの画素に含まれて
しまうような小さな多角形についても輝度による近似が
可能になる。
【0056】また、多角形の各辺ごとに並列処理を行う
ことができるので、上記のように加減算のみで足りるこ
とと併せて、処理装置の構成が簡易化されるばかりでな
く高速な処理が可能となるなどの格別な効果が達成でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を示す図である。
【図2】本発明による輝度値算出の原理を示す図であ
る。
【図3】本発明による1画素内の図形の輝度値算出の方
法を示す図である。
【図4】本発明により作成されたテーブルの例を示す図
である。
【図5】本発明によるテーブル作成のための正規化の例
を示す図である。
【図6】本発明を適用した処理装置の実施例を示す図で
ある。
【図7】アンチエイリアシングの説明図である。
【図8】画素の輝度値の例を示す図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ラスタースキャン図形表示装置における多
    角形図形の塗りつぶしを行なうためのアンチエイリアシ
    ング方式において、 多角形に含まれる任意の画素中心からX軸あるいはY軸
    に沿って多角形の辺までの距離(e0)を初期値として算出
    し、この画素を基準として上記辺の傾斜に基づいて算出
    される増分(Δe)を上記距離に加算することによって順
    次の画素について辺までの距離(e) を順次算出するとと
    もに、この距離(e) と上記辺の傾斜を表す傾斜値(my,m
    x) と当該画素の縁を上記辺が横切る切断点の位置(d)
    とを参照値とするテーブルを用いて当該画素の輝度値を
    求めることを特徴とする多角形アンチエイリアシング方
    式。
JP4087322A 1992-04-08 1992-04-08 多角形アンチエイリアシング方式 Withdrawn JPH05290177A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4087322A JPH05290177A (ja) 1992-04-08 1992-04-08 多角形アンチエイリアシング方式

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4087322A JPH05290177A (ja) 1992-04-08 1992-04-08 多角形アンチエイリアシング方式

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05290177A true JPH05290177A (ja) 1993-11-05

Family

ID=13911622

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4087322A Withdrawn JPH05290177A (ja) 1992-04-08 1992-04-08 多角形アンチエイリアシング方式

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05290177A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07210697A (ja) * 1993-12-28 1995-08-11 Samsung Electron Co Ltd コンピュータグラフィックシステムのサブピクセルマスク発生方法および装置
JPH09282474A (ja) * 1996-04-12 1997-10-31 Nec Corp 階調画像生成方法
US5982376A (en) * 1995-02-14 1999-11-09 Hitachi, Ltd. Three-dimensional graphic display apparatus with improved high-speed anti-aliasing
JP2007003801A (ja) * 2005-06-23 2007-01-11 Morisawa:Kk アウトラインフォント出力装置、アウトラインフォント出力方法及びコンピュータプログラム
JP2011002843A (ja) * 2010-08-11 2011-01-06 Namco Bandai Games Inc 立体視用画像生成装置、立体視映像表示装置、及び立体視用画像生成方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07210697A (ja) * 1993-12-28 1995-08-11 Samsung Electron Co Ltd コンピュータグラフィックシステムのサブピクセルマスク発生方法および装置
US5982376A (en) * 1995-02-14 1999-11-09 Hitachi, Ltd. Three-dimensional graphic display apparatus with improved high-speed anti-aliasing
JPH09282474A (ja) * 1996-04-12 1997-10-31 Nec Corp 階調画像生成方法
JP2007003801A (ja) * 2005-06-23 2007-01-11 Morisawa:Kk アウトラインフォント出力装置、アウトラインフォント出力方法及びコンピュータプログラム
JP4594809B2 (ja) * 2005-06-23 2010-12-08 株式会社モリサワ アウトラインフォント出力装置、アウトラインフォント出力方法及びコンピュータプログラム
JP2011002843A (ja) * 2010-08-11 2011-01-06 Namco Bandai Games Inc 立体視用画像生成装置、立体視映像表示装置、及び立体視用画像生成方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7348996B2 (en) Method of and system for pixel sampling
KR102410351B1 (ko) 단일 패스 유연 스크린/스케일 래스터화
JP3840014B2 (ja) グラフィックス表示システムの走査変換実施装置
EP0650144B1 (en) Image lens
US6222551B1 (en) Methods and apparatus for providing 3D viewpoint selection in a server/client arrangement
US6329977B1 (en) Pre-filtered antialiased lines using distance functions
JP2006209223A (ja) 描画方法、画像生成装置、および電子情報機器
EP0329476A2 (en) Apparatus and system for generating smooth shaded continuous tone images
US20020075285A1 (en) Pixel zoom system and method for a computer graphics system
US20070097145A1 (en) Method and system for supersampling rasterization of image data
JPH02290379A (ja) ビデオ信号処理装置
JPH05290177A (ja) 多角形アンチエイリアシング方式
JP2738588B2 (ja) 立体モデル描画方法
KR101222360B1 (ko) 픽셀 샘플링용 방법 및 장치
EP0168981B1 (en) Method and apparatus for spherical panning
JP4760550B2 (ja) 画像変換装置及び画像変換プログラム
KR100633029B1 (ko) 풋프린트의 분석 및 수정 방법
CN114842125A (zh) 建筑物渲染方法、装置、电子设备及程序产品
JPH0816816A (ja) コンピュータグラフィックス表示方法
US7170528B1 (en) Fast glyph rendering for vector based fonts
JPH04291299A (ja) 画像表示装置
JP3587105B2 (ja) 図形データ処理装置
JP3297512B2 (ja) アンチ・エイリアシングの方法及びその装置
JPH11195134A (ja) 画像処理装置
JPH09102048A (ja) 画像処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19990608