JPH05217032A - 非接触icカードおよびリーダライタ - Google Patents

非接触icカードおよびリーダライタ

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JPH05217032A
JPH05217032A JP4081338A JP8133892A JPH05217032A JP H05217032 A JPH05217032 A JP H05217032A JP 4081338 A JP4081338 A JP 4081338A JP 8133892 A JP8133892 A JP 8133892A JP H05217032 A JPH05217032 A JP H05217032A
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circuit
transmission
frequency
reception
resonance
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Masuo Ikeuchi
益雄 池内
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数のリーダライタが近接して設置されて
も電波干渉が起こらない。 【構成】 上位制御系からの書き込みデータは、処理
回路30を通じ変調器3で変調され、共振回路26に渡
される。共振回路26は、同調器29により周波数f1
で共振し、電波を発射する。この電波は、同調器10に
より周波数f1で共振する様に設定された共振回路11
を通じて、復調器1により復調される。このデータは処
理回路16を通じてメモリ17に記憶される。メモリ1
7からの読み出しデータは、処理回路16を通じ変調器
2により変調され、共振回路11に渡される。共振回路
11は、同調器10により周波数f2で共振し、電波を
発射する。この電波は、同調器29により周波数f2で
共振する様に設定された共振回路26を通じて、復調器
4により復調される。このデータは処理回路30を通じ
て上位制御系に渡される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カード本体に半導体集
積回路,変復調回路,アンテナ部,電池等を内蔵したI
Cカードと、それに対しデータの書き込み読み出し等を
非接触即ち無線で行う装置に関するもので、入退室管
理,生産工程管理,あるいは鉄道や道路の通行券の自動
照合等に利用される。
【0002】
【従来の技術】従来この種のものとしては、例えば刊行
物OMRON TECHNICS VOL.31 NO
3(通巻99号)1991の285ページから291ペ
ージに詳細に述べられている「電磁結合方式IDシステ
ム」がある。ここでいうIDシステムとは本発明の非接
触ICカード及びリーダライタと同等のものであり、前
記刊行物でいうデータキャリア(以下DCと略す)及び
リードライトヘッド(以下RWHと略す)はそれぞれ本
発明の非接触ICカード及びリーダライタに相当する。
以下図5を用いて従来技術の構成及び動作原理等につき
説明する。
【0003】図5(A)ほ前記刊行物に於けるDCのブ
ロック図を簡略化したものであり、(B)はRWHのブ
ロック図を簡略化したものである。
【0004】以下RWHからDCへのデータ書き込み方
法を述べる。上位コントローラ系よりの書き込みデータ
はI/F回路50に依りロジックレベルに変換され、信
号処理回路51に依り適宜処理され、発振回路52に送
られ、512KHzのキャリアーを用いてASK(Am
plitude Shift Keying)方式で一
種の振幅変調され、コイルを通じて電磁波としてDC5
3に送信される。こので電磁波ほDC53の共振回路5
4に依り受信され、検波回路55及び波形整形回路56
に依り復調され、信号処理回路57を通じて、メモリ回
路58にデータが書き込まれる。一方共振回路54で受
信された電磁波は整流回路59で整流され、電圧検知回
路60に依り電圧検知され、受信処理の起動信号等とし
て信号処理回路57に入力される。電池61はメモリ回
路58,信号処理回路57及び波形整形回路56に供給
されている。
【0005】次にDCからのデータ読み出し動作につい
て説明する。上位コントローラ系から供給される電力
は、電波回路62を通じて必要に応じて各回路に供給さ
れる。DC53からのデータ読み出し時には、信号処理
回路51からのクロック信号を受けて発信回路52は5
12KHzのキャリアーを周期的にオンオフキーイング
してコイルを通じて電磁波を送信している。この電磁波
をDC53の共振回路54が、コイルを通じて受信し、
検波回路55,波形整形回路56を通じて復調し、信号
処理回路57に対しDC53の送信タイミングとなるべ
きクロック信号とし入力している。このとき共振回路5
4はそのフライホイール効果のため、発振回路52から
の電磁波が一時的に消滅しても、しだいに減衰はするが
共振を持続しようとする。
【0006】一方信号処理回路57は、メモリ回路58
のデータに応じて1,0信号を振動吸収回路63に入力
する。振動吸収回路63は、信号処理回路57からの入
力信号が0即ちスペースであれば、前記共振回路の共振
持続を禁止すべく働く。この場合はRWHの共振回路6
4ではDC53からの電磁波は受信せずしたがって共振
もしない。したがって復調回路65ではこの信号をスペ
ースとみなし、信号処理回路51に対し0を送出する。
【0007】これに対し前記DC53の信号処理回路5
7からのデータが1即ちマークであれば振動吸収回路6
3は働かず、共振回路54は前述の様に共振を持続す
る。即ち残留振動が発生する。この時DC53の共振回
路54は電磁波を送出する。RWHの共振回路64はこ
の電磁波を受信し共振する。この共振信号は復調回路6
5に依りマークとして弁別され、信号処理回路51に1
として入力される。以上の様に信号処理回路51は、こ
れら入力された0又は1のシリアル信号を適宜処理し
て、I/F回路50を通じて上位コントローラ系に対し
読み出し信号として送出する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来技術にあっては、
データ書き込み時及びデータ読み出し時にRWHから送
出されるキャリアー周波数と、データ読み出し時にDC
53から送出されるキャリアー周波数が原理上同一のた
め、いいかえるとRWHの送信周波数と受信周波数が同
一のため,比較的近接して複数のRWHが設置されそれ
ぞれ対向するDCとの間で通信が時間的な重なって行な
われる様な場合、これら複数のRWH間で電波の相互干
渉がおこり,いいかえると近接する他のRWHの発信す
る電波と、本来通信すべきDCが発信する電波を重ねて
受信してしまい、それぞれ対向するDCとの通信に異常
をきたすという問題点があった。
【0009】また従来技術では、DC53内の電池61
の消費電力をできるだけ少なくするために、検波回路5
5及び電圧検知回路60の電力はRWHから送出される
電磁波エネルギーでまかなっている。この電磁波エネル
ギーは電波法上の微弱電波であるためあまり大きくでき
ない。またWRHとDCとの距離が長くなるほどDCが
受ける電磁波エネルギーは小さくなる。そのため検波回
路55及び電圧検知回路60が正常に動作する電力を得
るには、RWHとDC53間の距離をあまり大きくでき
ず、前記刊行物によると高々10cm程度である。
【0010】また従来技術に依ると、データ読み出し時
DC53から送出される電磁波は、WRHからの電磁波
エネルギーを共振回路54で蓄積しておき、それを読み
出しデータに従い、WRHに返送する方式のものであ
り、いわば受動的な方式である。したがってこの返送電
磁波はさらに微弱なものとなり、この点からもRWHと
DC53間の通信距離はあまり大きくはとれないという
問題点があった。
【0011】本発明は、従来技術に比べ複数のリーダラ
イタが比較的近接して設置された場合にも、それらの相
互電波干渉に依る通信異常が発生せず、さらにまた通信
距離を比較的長くすることができる非接触ICカード及
びリーダライタを得ることを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のリーダライタにおいては、アンテナに相当
する一つの共振回路で送信機能と受信機能を兼用させか
つ送信周波数と受信周波数を異なる値として周波数選択
性を持たせる。このために後述する同調器を用い、共振
回路の共振周波数が送信時には例えばf1受信時には例
えばf2となる様な構成とする。また本共振回路に後続
する復調器に於ても後記する選択性増幅器を用いること
によりさらに周波数選択性を高める。
【0013】同様に非接触ICカード側においても送受
兼用の一つの共振回路を用い、その共振周波数が後記す
る同調器により送信時には周波数f2、受信時には周波
数f1となる様な構成にして周波数選択性を持たせる。
また非接触ICカードが送信する時は、カードに内蔵さ
れた電池の電力を用いて、後記する駆動回路に依り能動
的に共振回路を駆動することに依り電磁波を送出する様
な構成とする。
【0014】
【作用】上記の様に構成された一対の非接触ICカード
及びリーダライタが相互にデータ通信を行なっている時
に、近接して設置された同様の他の一対の非接触ICカ
ード及びリーダライタも相互にデータ通信を行っている
場合、後者の対のリーダライタが送信する電波は前者の
対のリーダライタではその周波数選択性のため受信され
ない。したがって前者の対のリーダライタはなんら電波
干渉を受けずに対向する非接触ICカードと正常にデー
タ通信が可能となる。 後者の対においても同様に電波
干渉を受けずに正常にデータ通信が可能となる。
【0015】そして、非接触ICカードが送信する時は
内蔵する電池の電力を用いて駆動回路によりいわば能動
的に共振回路を駆動するために従来方式に比べて書き込
み読み出し距離が長くなる。
【0016】
【実施例】実施例について図面を参照しながら詳細に説
明する。図1ほ本発明の一実施例を示すブロック図であ
る。そのうち(A)は非接触ICカードのブロック図で
あり、(B)はリーダライタのブロック図である。
【0017】図1(A)において、共振回路11はコイ
ルとコンデンサに依り構成される公知のものである。コ
イルはプリントパターン化された平面コイルでもよいし
通常のエネメル線等によるものでもよく、さらにまたフ
エライトコア付きのコイルでもよい。この共振回路11
にはあとで詳しく説明される同調器10が結合されてい
る。さらに検波回路12,増幅回路13,波形整形回路
14及び受信禁止回路15で構成されるいわゆる復調器
1及び、キャリアー発生回路18,送信ゲート回路19
及び駆動回路20で構成されるいわゆる変調器2が接続
されている。前記復調器1及び変調器2には処理回路1
6が接続され、この処理回路16にはメモリ17及び同
調器10が接続される。電池21は各回路に必要な電力
を供給するものでエネルギー密度の高いリチューム電池
等が適している。
【0018】本実施例では変調方式は振幅変調方式の一
種であるASK(Amplitude Shift K
eying)方式であるが、他の変調方式例えばPSK
(Phase Shift Keying)方式,FS
K(Frequency Shift Key in
g)方式又はこれらが送受混在した方式でもよい。ここ
ではASK変調方式及びその復調方式について説明す
る。
【0019】最初に復調器1について図1(A)を参照
して説明する。検波回路12は共振回路11の信号を受
けていわゆる包絡線検波を行うもので、ダイオード、コ
ンデンサ、抵抗等で構成される公知のものである。必要
に応じてこの前段にダイオードと抵抗に依る過電圧防止
回路を設けてもよい・増幅回路13はトランジスタある
いはCMOSオペアンプ等で構成される公知のものであ
る。
【0020】ここで、検波回路12が増幅回路13の前
に置かれている理由を述べる。通常のラジオ受信器の様
にアンテナで受信した信号を先に増幅してから検波を行
う場合は、比較的高い周波数例えば1MHzのキャリア
ーを直接増幅するために、増幅器には比較的大きな電力
を必要とする。これは同じ増幅率を得るには一般に周波
数が高いほど大きな電力を必要とするためである。これ
に対し検波を先に行なえば増幅器に入力される周波数は
低くなる。本発明の実施例では、キヤリアー周波数は数
百KHzの中波帯を用いる。これを検波すればその周波
数はデータ伝送速度で規制される周波数即ち数KHz程
度まで低下される。以上の理由で本非接触ICカードで
は消費電力をできるだけ低減する目的で検波してから増
幅する方式がとられる。なお本増幅回路13の機能を後
段の波形整形回路14内に含めることに依り省略するこ
とも可能である。
【0021】増幅回路13の出力はさらにコンパレータ
あるいはリミッタ等で構成される公知の波形整形回路1
4により論理0,1のデジタル信号に変換されて、復調
信号1bとして受信禁止回路15を通じて、処理回路1
6に入力される。受信禁止回路15は通常のIC論理回
路であるANDゲートあるいはNANDゲート及びイン
バータ等で構成される。この受信禁止回路15の目的は
次の様である。本発明では、送信と受信を交互に時分割
で行ういわゆる半二重通信方式を採用するため、送信時
には復調系を通じて不要な信号が同時に復調されてしま
い、いわゆるエコーバックが発生する。これを防止する
目的で、送信時には処理回路16により発生される送受
切り換え信号1aで受信禁止回路15を制御して不要な
復調信号16が処理回路16に受信データとして入力さ
れない様にし、受信時のみ復調信号16が処理回路16
に入力される様にする。なお処理回路16内にこの受信
禁止回路15の機能を含めてもよいのは当然のことであ
る。
【0022】次に変調器2について図1(A)を参照し
て説明する。キャリアー発生回路18は周波数f2のキ
ァリアーを発生するための発振回路であり、水晶振動子
あるいはセラミック振動子を用いた公知のものである。
この回路には発振開始、停止を制御する機能が含まれ
る。即ち処理回路16が発生する送受切り換え信号1a
を用いて、送信時には発振を行い、受信時には発振を停
止する様に働く。この機は消費電力をできるだけ少なく
するために、必要な時だけ発振を行う様にするためであ
る。図2を参照して具体的回路例を説明する。
【0023】NANDゲート38の一つの入力と出力間
に抵抗37を接続し、抵抗33と振動子35で構成され
る直列回路を抵抗37に並列に接続する。振動子35の
両端とグランド間にそれぞれコンデンサ34とコンデン
サ36を結合する。消費電力を低減するためにNAND
ゲート38はCMOS回路が適している。NANDゲー
ト38のもう一つの入力に送受切り換え信号1aを接続
する。送信時には、この送受切り換え信号1aをHlG
Hにすれば本発振回路は振動子35の共振周波数で発振
しキャリアー信号1cが出力される。受信時には送受切
り換え信号1aはLOWになり発振を停止する。
【0024】送信ゲート回路19ほ前記キャリアー信号
1cに変調を掛ける目的で使用されるもので、通常のC
MOS ANDゲート回路等で構成される。この送信ゲ
ート回路19の一つの入力にはキヤリアー信号1cが接
続され、もう一つの入力には処理回路16で発生される
送信データ1dが接続される。送信データ1dが論理1
であれば、キャリアー信号1cは通過し、被変調キャリ
アー1eが出力される。送信データ1dが論理0であれ
ばキャリアー信号1cは通過せず、被変調キャリアー1
eは出力されない。以上の様にして送信データ1dに応
じてキャリアー有り無しの変調を掛けるいわゆるASK
変調が行なわれる。なお論理に整合性さえ有れば前記論
理1,0とキャリアー有り無しの関係を逆にしてもよ
い。
【0025】駆動回路20は前記被変調キャリアー1e
を受けて電力増幅し、共振回路11を駆動するためのも
のである。本非接触ICカードは電池駆動のため電力を
あまり多くできない。したがって共振回路11を駆動す
る電流もあまり大きくできない。したがってこの駆動回
路20には比較的低駆動能力の一般市販のCMOSバッ
ファー回路で充分である。例えば74HC126がこれ
である。この回路はいわゆるトライステート機能即ちそ
の出力インピーダンスがコントロール信号により必要に
応じてハイインピーダンスにできる機能を有する。ここ
でトライステート回路を用いる理由は次の様である。
【0026】共振回路1,1には検波回路12と駆動回
路20が単純に結線されている。このため受信時に駆動
回路20の出力インピーダンスが低ければ、共振回路1
1の出力電圧は低くなってしまい、充分な電圧が検波回
路12に供給されなくなってしまう。これを避けるため
に、駆動回路20はトライステート回路とし、処理回路
16により発生される送受切り換え信号1aにより、受
信時にはその出力インピーダンスをハイインピーダンス
とし、結果的に駆動回路20があたかも接続されていな
い様にし、送信時には通常のバッファー回路となる様に
する。この様に構成することにより、通常変復調器とア
ンテナの間に設置されるアンテナ切り換えスイッチや分
波器等が省略できる。
【0027】図3を参照して本駆動回路20について説
明する。トライステートバッファー回路41の出力と共
振回路11の間には電流制限のための抵抗40及び直流
分カットのためのコンデンサ39が直列に接続されてい
る。トライステートバッファー回路41のコントロール
入力部には、送受切り換え信号1aが接続され入力部に
は前記被変調キャリアー1eが接続される。送信時には
送受切り換え信号1aはHlGHとなり、トライステー
トバッファー回路41は通常のバッファーとなり、被変
調キャリアー1eの信号を電力増幅して、抵抗40とコ
ンデンサ39を通じて、共振回路11を駆動する。
【0028】受信時には送受切り換え信号1aはLOW
となり、トライステートバッファー回路41の出力はハ
イインピーダンスとなり、共振回路11に影響を与えな
い。なお本駆動回路20はトランジスタ、抵抗、コンデ
ンサ等のディスクリート部品を用いて構成された回路で
あっても、結果的にその出力インピーダンスが受信時に
はハイインピーダンスとなる様なものであれば代替は当
然可能である。また前記送信ゲート回路19の出力をト
ライステートにする事により、本駆動回路20の機能を
吸収することも可能である。
【0029】同調器10は処理回路16により発生され
る送受切り換え信号1aを用いて、共振回路11の共振
周波数を切り換える機能を持つ。即ち非接触ICカード
が送信する時は、キャリアー発生回路18が発するキャ
リアー周波数f2で共振する様に働き、受信する時は後
記する様にリーダライタの発生するキャリアー周波数f
1で共振する様に働く。以下に具体的回路例を図4を参
照して詳しく説明する。
【0030】同調器10はコンデンサCとスイッチ素
子42の直列回路で構成され、その直列回路はコイルL
とコンデンサCで構成される共振回路11に並列に
接続される。スイッチ素子42の制御入力部には送受切
り換え信号1aが接続される。例えば送信時に送受切り
換え信号1aがHlGHとなりスイッチ素子42がオン
となるとすれば、共振回路11のコンデンサ成分はC
+Cとなりこの値とコンデンサLで規制される公知
の共振周波数で共振回路11は共振する。また受信時に
はスイッチ素子42はオフとなり、共振周波数はコイル
とコンデンサCで規制される公知の値となる。い
ずれにしても本同調器10は送受切り換え信号1aによ
り作動し、共振回路11の共振周波数が送信時受信時に
応じて適宜切り換えられる様な構成であれば、他の回路
方式でもよい。スイッチ素子42は半導体スイッチがそ
の応答性、寿命の点で適しているが、リードリレー等の
機械的スイッチでもよい。
【0031】処理回路16は主として半導体集積回路で
構成され、システムの起動停止制御、送信制御、受信制
御、メモリアクセス制御等非接触ICカードの動作全て
を制御するものであり、マイクロコンピュータを用いて
構成してもよい。非接触ICカードが通信圏外にあると
きは、通常この処理回路16のクロックは停止しており
システムは待機状態いわゆるスリープ状態となってお
り、電力はほとんど消費されない状態となっている。通
信圏内に非接触ICカードが入り、リーダライタからの
問い掛け信号等を受信した時は、復調信号16を処理し
てその結果動作状態即ちウエイクアップ状態となり、そ
の後の必要な一連の処理を行う。一連の処理即ちリーダ
ライタとのデータ通信が完了すれば、再度スリープ状態
となる様に構成されている。
【0032】メモリ17は処理回路16に接続され例え
ばCMOSスタテックRAM等で構成される。非接触I
Cカードの機能が読み出し専用であればROMで構成し
てもよい。また前記処理回路16をRAM,ROM等を
含んだいわゆるワンチップマイクロコンピュータで構成
した場合は、このメモリ17は省略してもよい。
【0033】本発明の非接触ICカードは、必ずしも標
準のいわゆるICカード寸法即ち横54mm、縦86m
m、厚さ0.76mmに限るものではなく携帯性があれ
ばそれ以上の寸法であってもよいのはいうまでもない。
【0034】次に図1(B)を参照してリーダライタに
ついて説明する。キャリアー発生回路22は前述の非接
触ICカードの説明におけるものと同様であるが、その
発振周波数はf1となる点が異なる。また本リーダライ
タは、一般的に電池駆動ではないので特に低消費電力化
を考慮しなくてもよいため、本キャリアー発生回路22
は発振起動,停止機能は特に必要ない。
【0035】送信ゲート回路23は前述の非接触ICカ
ードのそれと同様である。
【0036】駆動回路24も同様であるが、本リーダラ
イタにおいては、比較的大きな駆動電流及び電圧を必要
とするため、ディスクリート部品のトランジスタ等によ
る駆動方法が適している。この場合も当然前述した非接
触ICカードと同じ理由で、受信時にはその出力インピ
ーダンスがハイインピーダンスとなる様な回路構成とす
る。
【0037】以上キャリアー発生回路22、送信ゲート
回路23及び駆動回路24で変調器3が構成される。
【0038】選択性増幅回路25は、特定の周波数帯の
みを選択増幅するものであり、通常の増幅回路とバンド
パスフィルター等を組み合わせた公知のものである。本
実施例では非接触ICカードの送信周波数f2を選択増
幅する様に構成される。ここで周波数選択性を持たせる
のは次の様な理由による。後述する様に共振回路26は
受信時にはf2で共振する様に構成され、受信周波数f
2でその出力電圧は最大になりこれのみでも周波数選択
性を有するが、この効果を更に高めるために本選択性増
幅回路25を用いる。また本選択性増幅回路25の増幅
度は、非接触ICカードの増幅回路13のそれに比べ大
きくされる。なぜならば非接触ICカードの発射する電
波の強度は、電池駆動のため低消費電力化を考慮してあ
まり大きくできない。これを補償するために本選択性増
幅回路25の増幅度は大きく設定される。
【0039】検波回路27及び波形整形回路28は前述
した非接触ICカードのそれらと同様である。これら二
つの回路と前記選択性増幅回路25で復調器4が構成さ
れる。
【0040】同調器29も前述の非接触ICカードのそ
れとほぼ同様であるが、本リーダライタにおいては共振
回路26の共振周波数が送信時はf1となり、受信時は
f2となる様に構成される点が異なる。
【0041】共振回路26も非接触ICカードのそれと
同様でコイルとコンデンサによる並列共振回路である。
ただし共振周波数は前記同調器29とあいまって、リー
ダライタが送信時はf1となり受信時はf2となる様に
構成される。
【0042】処理回路30も前述した非接触ICカード
のそれとほぼ同様であるが、リーダライタにおいては特
に低消費電力化を考慮する必要がないため、クロックは
常に発生されており、システムは常に動作状態となって
いる点が異なる。また本実施例では、送信時に副次的に
発生する不要な復調信号は本処理回路30内で処理され
除去又は無視されるものとしている。本処理回路30は
前記送信ゲート回路23に対し送信データf1を出力
し、同調器29に対し送受切り換え信号1gを出力す
る。また波形整形回路28より受信データ1hが入力さ
れる。さらに本処理回路30には必要に応じ上位制御系
とのインターフェースをとる回路が含まれるものとす
る。
【0043】電源回路32は外部より電力の供給を受け
て適宜電圧変換を行い、各回路に対し必要電力を供給す
るものであるが、場合によっては内蔵電池を電力源とし
てもよい。
【0044】
【発明の効果】本発明は、以上説明した様に構成されて
いるので、以下に記載される様な効果を奏す。
【0045】リーダライタの送信周波数即ち非接触IC
カードの受信周波数と、リーダライタの受信周波数即ち
非接触ICカードの送信周波数が異なる値となり、リー
ダライタと非接触ICカードがそれぞれ異なった周波数
を選択受信する様になるので、複数のリーダライタが比
較的近接して設置された場合でも、それらと対向する非
接触ICカードとの通信に電波干渉による異常が発生し
ないという効果がある。
【0046】さらに、非接触ICカードが送信する時
は、内蔵する電池の電力を用いて、変調器の最終段を構
成する駆動回路により、いわば能動的に共振回路を駆動
するために送信電波が強くなり、その結果従来方式に比
べ通信距離を長くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すブロック図であり、
(A)は非接触ICカードのそれであり、(B)はリー
ダライタのそれである。
【図2】本発明の一実施例の一部を構成するキャリアー
発生回路の具体的回路例である。
【図3】本発明の一実施例の一部を構成する駆動回路の
具体的回路例である。
【図4】本発明の一実施例の一部を構成する共振回路及
び同調器の具体的回路例である。
【図5】従来技術のブロック図である。
【符号の説明】
1、4 復調器 2、3 変調器 10、29 同調器 11、26 共振回路 16、30 処理回路 17 メモリ 21 電池 32 電源回路 1a.1g 送受切り換え信号

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電池(21)により必要電力を供給し、
    送受信兼用のコイルを含む共振回路(11)に復調器
    (1)の入力部及び変調器(2)の出力部を接続し、前
    記復調器(1)の出力部及び前記変調器(2)の入力部
    をそれぞれ処理回路(16)に接続し、該処理回路(1
    6)にはさらにメモリ(17)及び同調器(10)を接
    続し、該同調器(10)にはさらに前記共振回路(1
    1)を接続し、送信時受信時それぞれに応じて、前記処
    理回路(16)からの送受切り換え信号(1a)で作動
    する前記同調器(10)により、前記共振回路(11)
    の共振周波数が切り換えられる様にすることにより、送
    信周波数と受信周波数が異なる値になる様にして、リー
    ダライタとのデータ通信を前記共振回路(11)を介し
    て電波により非接触で行う様にしたことを特徴とする非
    接触ICカード。
  2. 【請求項2】 電源回路(32)により必要電力を供給
    し、送受信兼用のコイルを含む共振回路(26)に復調
    器(4)の入力部及び変調器(3)の出力部を接続し、
    前記復調器いさの出力部及び前記変調器(3)の入力部
    をそれぞれ処理回路(30)に接続し、該処理回路(3
    0)は上位制御系と接続可能とし、前記処理回路(3
    0)にはさらに同調器(29)を接続し、該同調器(2
    9)にはさらに前記共振回路(26)を接続し、送信時
    受信時それぞれに応じて、前記処理回路(30)からの
    送受切り換え信号(1g)で作動する前記周調器(2
    9)により、前記共振回路(26)の共振周波数が切り
    換えられる様にすることにより、送信周波数と受信周波
    数が異なる値になる様にして、非接触ICカードとのデ
    ータ通信を前記共振回路(26)を介して電波により非
    接触で行う様にしたことを特徴とするデータライタ。
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