JPH04267434A - データ管理方式 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、複数の、互いに関係
を持ちオブジェクトを用いる、計算機上のアプリケーシ
ョンプログラムに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】計算機上のアプリケーションプログラム
において、その中で使用するオブジェクトが多数になり
、かつ、それらの間に複雑な関係を持つことがある。 例えば、オブジェクト間の包含関係，親子関係，リンク
などが挙げられる。オブジェクトとしては、一般的には
データ，データの集合体，データの構造体、あるいは、
コマンド，コマンドの集合体などを例として挙げること
ができるが、オブジェクトがどのような構造，規模を持
つかは各アプリケーションによって異なる。従来、これ
らのようなオブジェクトに関する情報、つまり、オブジ
ェクトの名前，属性，その存否、オブジェクト間の関係
は、アプリケーションプログラムの内容に管理用のデー
タ構造を構築して表現されてきた。また、アプリケーシ
ョンプログラム終了時には、オブジェクトに関する情報
は、一つのファイルの中に何らかの形式で記述されるの
が常であった。個々のオブジェクトが別々のファイル、
あるいは何らかの単位で格納されているときでさえ、そ
れらの間の関係に関しては、上記のような方法で一般的
に行われ、オブジェクトについての情報を記述するため
の特別なファイルを用意してきた。これらの方法では、
オブジェクトを動的に生成，消去したり、オブジェクト
間の関係を変化させたりする場合、プログラム内部の管
理用データの組み替え、及びオブジェクト情報を記述し
たファイルの書換えを行う必要があった。そのような、
オブジェクト情報の記述，関係の組み替えなどの、オブ
ジェクト情報管理機能のプログラミングは、アプリケー
ション機構者自身が行う必要があった。そして、そのア
プリケーションの利用者は、アプリケーションの提供す
る方法によってのみ、オブジェクトに関する情報の把握
，記述、または操作することができた。そのため、アプ
リケーションプログラム利用者は、アプリケーションプ
ログラム構築者の提供する手段を十分に身につける必要
があった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明の目的とするも
のは、プログラマがアプリケーションプログラムを記述
する際に必要となる、オブジェクト情報の管理機構の記
述の簡素化および、アプリケーション利用者のオブジェ
クト情報の把握，記述、および操作等の容易化を目的と
する。

【０００４】

【課題を解決するための手段】アプリケーションプログ
ラムの中でオブジェクト情報を上記のような方法で記述
している一方で、オペレーティングシステムでは、ファ
イル管理のために、木構造をなすディレクトリ，ファイ
ル間のリンク，ディレクトリのリンクなど、複雑な構造
を持たせることができるものが多い。この管理機構は、
アプリケーションの開発者、及び利用者に対して開かけ
ているものであり、アプリケーションの内部から、ある
いはオペレーティングシステムの利用者のレベルでファ
イル構造を操作することのできるものである。従来のア
プリケーションにおいても、ファイルへのアクセス時の
必要性から、プログラム中でファイル構造を意識するも
のとなってはいたが、それをオブジェクト管理などのた
めに積極的に利用するものではなかった。本発明では、
オペレーティングシステムのファイル管理機能をアプリ
ケーションのオブジェクト管理機能として積極的に利用
しようというものである。実際、オブジェクト間の関係
としては、木構造，リンクなどの、基本的な構造しか表
れないのが普通である。これは、状態遷移などとは異な
り、具体的な対象を表現しているオブジェクト間に複雑
な連結構造を導入すると、アプリケーションの開発の上
でも、利用者が利用する上でも、事実上管理がしにくく
なるということになる。つまり、現実的なオブジェクト
間関係は、ファイル間の関係として記述し直すことがで
きるということである。そこで、本発明の手法では、個
々のオブジェクトを一つのファイルあるいはディレクト
リに対応させ、ファイルの存在によって、オブジェクト
の存在を表現し、オブジェクト間の関係をファイル間の
関係として管理する。アプリケーションプログラム内部
では、ファイル間の関係を対応するオブジェクト間の関
係として扱う。オブジェクトの生成，消去は、ファイル
の生成，消去と対応づけられる。ファイル間の関係の変
化は、ファイル，ディレクトリ間の関係の操作を行って
変化させる。また、ファイル間の関係の変化は、オブジ
ェクト間の関係の変化として取り込まれる。ファイル，
ディレクトリの管理，ファイル，ディレクトリ間の関係
の管理は、オペレーティングシステムの持つ機能によっ
て行われる。オブジェクト情報を利用者がアプリケーシ
ョンの動作中、非動作中に関係なく把握するには、対応
するファイル、および、それらの間の関係をオペレーテ
ィングシステムの上で見ることによって行うことができ
る。オブジェクト情報は、アプリケーションプログラム
終了後も、ファイル、およびファイル間の関係としてそ
のまま保存されることになる。また、アプリケーション
プログラム起動前にオブジェクト情報を設定する場合、
利用者は、ファイル，ディレクトリを操作することによ
ってそれを行い得る。

【０００５】

【作用】上記手段により、オブジェクト情報をファイル
、およびそれらの関係として、その管理をオペレーティ
ングシステムに代行させることにより、アプリケーショ
ン開発者に対しては、ファイル管理のためにオペレーテ
ィングシステムが提供する手段を用いることによって、
オブジェクト管理機構のプログラミングを簡素化し、ア
プリケーションの利用者に対しては、ファイル操作と同
じ手段をオブジェクト操作に用いることによって、オブ
ジェクトに関する情報の把握、およびその変更などの操
作を容易化することができる。

【０００６】

【実施例】図２は、図形編集システムの１画面例である
。画面上のアイコンは、それぞれオブジェクトを表すも
のである。オブジェクトとしては、組み込みコマンド，
外部プロセスとして実行される実行モジュール，オブジ
ェクトのグループなどがある。

【０００７】領域２１１，２２１，２３１は、それぞれ
、アイコン２１〜２３の表すオブジェクトに包含される
オブジェクトのアイコンを示す領域である。つまり、ア
イコンそれらのアイコンは、オブジェクトのグループで
あるオブジェクトを表す。アイコン２１の表すオブジェ
クトの内部に含まれる、アイコン２４が示すオブジェク
トもまた、その内部にオブジェクトを包含し、利用者の
アイコン２４に対する特定の操作により、２４１のよう
な領域が表れ、包含されるオブジェクトを表示する。

【０００８】これらのアイコンが表すそれぞれのオブジ
ェクトは、特定のディレクトリ（以下システムディレク
トリと呼ぶ）下のファイルと対応している。ファイルの
存在がオブジェクトの存在を表している。それぞれのフ
ァイルの属性がオブジェクトの属性の一部と対応づけら
れる。例えば、外部プロセスとして実行されるオブジェ
クトに対応するファイルは、実行モジュールそのもので
ある。また、オブジェクトのグループを表すオブジェク
トに対応するものは、ファイルのグループである、ディ
レクトリである。オブジェクト間の関係は、ファイル間
の関係として表現されている。例えば、同じ図柄のアイ
コン２５，２６，２７が示すオブジェクトが名前は違っ
ても同一のものであったとき、それらに対応するファィ
ルは、異なる（または同一の）名前を持ち、互いにリン
クされた３つのファイルである。その実体は、ただ一つ
しか存在しない。このアプリケーションがオブジェクト
間の関係を表現するために用いているファイル間の関係
は、図３のようになっている。図２との対応を分かりや
すくするため、図３では、各ファイル，ディレクトリに
対応するオブジェクトを表すアイコンの図柄をファイル
名の下に示す。アイコン２１〜２４が表すオブジェクト
に対応するのは、ディレクトリ３１〜３４である。領域
２４１に表示されたアイコン群が表すオブジェクトに対
応するファイルは、ディレクトリ３４の下にあるファイ
ル群である。アイコン２５，２６，２７は、同一のオブ
ジェクトを指すようにリンクされたファイル３５，３６
，３７を指す。このファイル間の関係がオブジェクト間
の関係と対応する。図３において、リンクされているフ
ァイル同士は点線で結ばれている。このファイル構造を
管理する機構は、図１のようになる。それは、アイコン
操作解析部１１，アイコン管理部１２，オブジェクト管
理部１３，ファイル管理部１４からなる。

【０００９】１１，１２，１３はアプリケーションプロ
グラム中の機構であり、１４は、オペレーティングシス
テムの中のファイル管理機構である。オブジェクト管理
部は、本発明の手法により、オブジェクトに対する操作
などの管理をファイル間の関係として、オペレーティン
グシステムの中にあるファイル管理部に実行させる。ア
プリケーションが起動された時、オブジェクト管理部は
、ファイル管理部の機能を用いて、システムが使用する
領域のファイル構造を解析し、オブジェクトに対応する
ファイルの属性を得、アイコンとファイルとの対応づけ
、アイコンの画面上への配置を行う。また、その内容を
アイコンデータベース１５に書き込む。利用者により、
アイコンに対して操作が行われたとき、アイコン操作解
析部がそのアイコンに対応するファイルの属性、あるい
は内容をアイコンデータベースから読みだし、オブジェ
クト管理部に指令を出す。オブジェクト管理部は、渡さ
れた指令にしたがって、オブジェクトに対して必要な動
作を行う。例えば、操作されたアイコンに対応するもの
がファイルシステムの中のディレクトリであれば、オブ
ジェクトはオブジェクトのグループであり、そのメンバ
ーは、ディレクトリの中にあるファイルである。そのた
め、アイコン操作解析部は、ディレクトリ内のファイル
をアイコンと対応付けし、画面に表示する。その例がア
イコン２４を操作したときに表れる２４１である。 ファイルが実行可能ファイルであれば、オブジェクトは
、外部実行モジュールであり、そのファイルを実行する
。それ以外のファイルであれば、オブジェクトは組み込
みコマンドであり、ファイルの内容から、対応する組み
込みコマンド名を取りだし、それを実行する。アイコン
の操作が、オブジェクト間の関係を操作するようなもの
、例えば、生成，削除，複製，リンク、あるいは他のグ
ループへの移動等であった場合は、オブジェクト管理部
はファイル管理部のファイル操作機能を用い、オブジェ
クトに対応するファイルの生成，削除，複製，リンク、
あるいは移動を行い、アイコン管理部がアイコンの生成
，削除，複製、およびファイルとの対応付けの再定義を
行う。このようなオブジェクト管理方法を採ることによ
り、アプリケーション開発において、オブジェクトおよ
びそれらの関係の定義，操作のための機構をオペレーテ
ィングシステムのファイル管理機構にゆだねることにな
り、プログラミングの簡素化を計ることができる。 また、アプリケーション利用者に対し、オブジェクト間
の関係の定義，操作を、ファイルに対する操作として、
簡単に行い得るという利点を与える。また、オブジェク
ト間の関係を使用しているオペレーティングシステムで
のファイル間の関係として実現するため、オブジェクト
情報の理解，把握、および操作を簡単にする。

【００１０】本実施例は、ファイル構造をオブジェクト
情報として利用することの一実施例であり、オペレーテ
ィングシステムが提供するファイル管理機能を利用して
オブジェクト間の管理を行う方法は、この他にもさまざ
まな形態が有り得る。

【００１１】

【発明の効果】本発明により、複雑な関係を持つオブジ
ェクトを扱うアプリケーションプログラムに対して、そ
の開発においては、オブジェクト管理プログラムの簡素
化が計れ、開発期間を短縮することができる。また、そ
の利用者に対しては、オブジェクトに関する情報の把握
，理解、及び、オブジェクト情報の定義，操作を簡単に
行えるようにすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】ファイル構造によって、オブジェクト情報を管
理するための機構の概念図である。

【図２】オブジェクトをアイコンで表し、アイコンの操
作でオブジェクトを操作するアプリケーションプログラ
ムの画面例を示す図である。

【図３】図２のアプリケーションにおける、アイコン，
オブジェクト，ファイルの関係、及び、ファイルの構造
図である。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】データ、あるいはデータの集合などの単位
   である、オブジェクトを複数扱うアプリケーションプロ
   グラムにおいて、一つのオブジェクトを一つのファイル
   、あるいはディレクトリと対応付け、オブジェクトの存
   在，非存在をファイル，ディレクトリの存在，非存在に
   よって表し、また、それらオブジェクト間の関係を、フ
   ァイル，ディレクトリ間の関係と対応付け、それらオブ
   ジェクトとオブジェクト間関係の管理、および、それら
   オブジェクトの生成，消去，移動，関係付けなどの操作
   を、オペレーティングシステムのファイル管理機構の持
   つファイル，ディレクトリの管理機能、および、ファイ
   ルの生成，消去，移動，関係付け等の操作機能によって
   行うことを特徴とするデータ管理方式。
2. 【請求項２】請求項１記載のオブジェクトを複数扱うア
   プリケーションプログラムにおいて、オブジェクトの存
   在，非存在の情報、および、オブジェクト間の関係の情
   報を該プログラム終了後に保存する手段として、あるい
   は、該プログラムの起動前にオブジェクトの存在，非存
   在、および、オブジェクト間の関係を設定する手段とし
   て、該オブジェクトに対応するファイルの存在，非存在
   、および、該オブジェクトに対応するファイル間の関係
   を用いることを特徴とするデータ管理方式。
3. 【請求項３】請求項１記載のオブジェクトを複数扱うア
   プリケーションプログラム中におけるオブジェクトの間
   の関係が、複数のオブジェクト間のリンク（アプリケー
   ションプログラムまたはアプリケーションプログラム利
   用者によって、異なるオブジェクトとして認識される複
   数のオブジェクトが、実際にはただ一つのオブジェクト
   であるように結び付けられた関係）あるいは、あるオブ
   ジェクトが他のオブジェクトに包含される（あるオブジ
   ェクトが他のオブジェクトを形成する要素の一つである
   ）ような関係にあるとき、その構造のデータ表現をファ
   イル，ディレクトリ、およびそれらの関係として表現し
   、その管理をオペレーティングシステムのファイル管理
   システムを利用して行うことを特徴とするデータ管理方
   式。