JPH0421364Y2 - - Google Patents

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JPH0421364Y2
JPH0421364Y2 JP1986047827U JP4782786U JPH0421364Y2 JP H0421364 Y2 JPH0421364 Y2 JP H0421364Y2 JP 1986047827 U JP1986047827 U JP 1986047827U JP 4782786 U JP4782786 U JP 4782786U JP H0421364 Y2 JPH0421364 Y2 JP H0421364Y2
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、建築構造物の耐火目地材に関し、特
に、薄板状金属材を蛇腹状に加工した耐火目地材
に関する。
〔従来の技術〕
通常、建築構造物はPC板(プレキヤストコン
クリート板)、ALC(軽量発泡コンクリート)等
建築部材用パネルを張り付け、外壁面または仕切
り面を構成しており、そのパネル間には環境条件
または振動等による伸縮振動を吸収するための目
地がある。この目地には水密性、気密性保持のた
めに合成樹脂等からなるシーリング材やコーキン
グ材が充填注入されている。またこの場合、内外
部分から火災等が発生した時には、前記目地部分
のシーリング材等が燃焼して火炎が内外部分に伝
播することがあり、建築基準法により建築構造物
の目地には耐火目地材を充填注入することが規定
されており、従来のこの耐火目地材として紐状に
した石綿が使用されていた。
しかしながら、この石綿の耐火目地材では、ほ
とんど反発弾性強度がなく、目地への充填作業の
施工が困難であり、また雨水などに濡れた時には
使用不能となるなどの難点があつた。その結果、
目地部分の耐火材として水密性、気密性が悪く、
反発弾性が小のため隙間ができやすく火災時には
火災の漏れる恐れがあるなどの問題があつた。更
に石綿は人体に対する影響の問題もあり、現在ま
でにこの石綿以外の耐火目地材の開発が社会的に
望まれていた。
このような状況に鑑み、近年石綿に代わる耐火
目地材を用いた耐火目地構造が提案されだしてお
り、例えば、特開昭51−86218号で開示された技
術が存在する。この技術はPC板等の板体の側端
面間に断面V字状またはジクザク状の屈曲弾性体
を圧縮状態で介在させ、且つ板体の側端面間に形
成された目地の開放端近傍にバツクアツプ材やコ
ーキング材を充填したものが開示されている。こ
の考案は屈曲弾性体の拡縮作用により、気密状態
を維持するものであつた。
〔考案が解決しようとする問題点〕
一般に建築材の板体には、風圧力、地震及び外
部周辺の環境により常に振動等による位置ずれが
生じたり熱膨張収縮による位置ずれが発生し、こ
の結果目地部間隙が拡縮したり、対面する板体が
厚み方向にずれる現象が生ずる。前記特開昭51−
86218号で開示された技術は目地部間隙の拡縮作
用に対して目地部の密閉状態を維持できるもので
あつた。しかしながら、この技術では板体の厚み
方向にずれた場合、前記屈曲弾性体が目地部内で
移動する問題があり、特に目地部間隙の一方の開
放端が閉止されていないときには、前記屈曲弾性
体が、目地部間隙から脱落する問題があつた。
この脱落の問題を回避するためには、前記目地
部間隙の両開放端にシーリング材、バツクアツプ
材もしくは断熱材を装着すれば良いが、その場合
でも目地部間隙内で前記屈曲弾性体があばれる結
果、シール材に接触してシール材を損耗させ劣化
させる問題が残る。また、前記バツクアツプ材や
シーリング材が火災により焼失したときにも、や
はり屈曲弾性体の脱落の問題があり、この場合火
炎を完全に遮断することは困難となり類焼のおそ
れがあつた。
また屈曲弾性体の脱落を防止するために目地部
間隙に断熱材、コーキング材、バツクアツプ材、
及び屈曲弾性体のそれぞれの材料を屈曲弾性体を
挟んで間隙両開放端に配置することは施工上の煩
雑さが増加し、加えて材料費も嵩む問題もある。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は、かかる現況に鑑みてなされたもので
あり、板体に、振動等による位置ずれが生じたり
熱膨張収縮による位置ずれが発生した場合でも、
目地部の気密性及び水密状態が維持でき、且つ火
災等による高温に晒された場合でも、前記状態が
維持できる耐火目地構造を提供せんとするもので
ある。
かかる課題を解決するために、蛇腹状伸縮部を
有し且つ両側に前記蛇腹状伸縮部の伸縮方向に沿
つて脚部を延設した薄板金属材製の耐火目地材
を、板体側端面の厚み方向略中央に側端面の長手
方向に沿つて長くされ且つ前記脚部を移動規制し
た状態で受け入れ可能となした保持溝をそれぞれ
形成した対面する板体の両側端面間に、耐火目地
材の伸縮方向を板体側端面に対して直交させた状
態で圧入装着するとともに目地部間の必要箇所に
シーリング材を充填してなる耐火目地構造を提供
せんとする。
〔作用〕
このような耐火目地構造は、蛇腹状伸縮部を有
する耐火目地材が板体側端面に形成された保持溝
にその脚部が規制された状態で安定的に保持さ
れ、外方へ弾性附勢した状態で板体側端面間に圧
入配置されているので、振動や衝撃さらには温度
変化による熱収縮等が作用して目地間隙が拡縮し
たり板体相互が厚み方向にずれた場合にも耐火目
地材を所定位置に配置し続けることができ、気密
性及び水密性を保持することが可能で、火災によ
るシーリング材やバツクアツプ材の焼失があつて
も、残存する耐火目地材によつて類焼を防止する
ことができる。
〔実施例〕
以下、一つのPCカーテンウオール工法におけ
る実施例について図面を用いて説明する。
第1図は、従来の石綿紐を耐火目地材として建
築構造物の目地に充填挿入した斜視図であり、二
枚のPC板1,1の連結部分の目地2に耐火目地
材の石綿紐3を充填挿入したものである。また、
石綿紐3には反発弾性力がないために、隙間4が
形成される傾向にある。
第2図は、本考案の耐火目地構造に使用する耐
火目地材の実施例を示している。耐火目地材5は
薄板金属材を折り曲げ加工して形成されるもの
で、その形状は蛇腹状伸縮部の両側に当該蛇腹状
伸縮部の伸縮方向に沿つた脚部を延設した構成で
あり、図例のものは脚部としてつば8を用いてい
る。第3図は、前記耐火目地材をPC板からなる
目地2に装着して構成した耐火目地構造の実施例
である。PC板側端面には略V字状の保持溝が側
端面の長手方向に沿つて形成されており、前記耐
火目地材5の脚部であるつば8が、前記保持溝内
頂部に規制された状態で保持されている。なお、
6はバツクアツプ材であり、7はシーリング材を
示す。
一般に建築構造物のPC板やALC板1,1等の
パネルからなる建築構造物の目地2は、通常10〜
30mmの幅であり、耐火目地材を充填挿入後に、ポ
リエチレンなどの紐状の発泡成型物のバツクアツ
プ材6を挿入し、その表面には水密防水のため、
ポリウレタン樹脂、シリコーン、ポリサルフアイ
ド、変成シリコーンなどの弾性シーリング材7が
充填されている。
耐火目地材5は、厚さ40〜80mμの薄板状金属
材から構成され、たとえばステンレス箔(薄板)、
チタン合金箔などが用いられる。薄板状金属材と
しては他のものを用いることも可能であるが、防
錆や耐久性の観点からステンレス箔(薄板)、チ
タン合金箔を用いることが好ましい。蛇腹状伸縮
部の折り曲げ回数ならびに振幅は建築構造物の目
地幅に相当して決める。
また、薄板状金属板の素材として形状記憶合金
を用いることも考慮される。形状記憶合金は、変
態温度を境として異なる形状を記憶させることが
できるので、常温下では目地部間隙に一定の反発
弾性力を発揮して保持され、目地間隔を完全に封
鎖することによつて気密、水密状態を維持し、他
方、火災時には前記形状記憶合金の記憶形状を復
元させることにより、より強い反発弾性力によつ
て板体側端面間を密閉し、火災の炎を完全に禁止
することができるのである。特に目地幅および深
さに対して大略5mm程短くなるようなピツチ9に
し、しかも折り曲げ回数は蛇腹が自然に復元した
状態よりも5mm以上長くしておくのが良い。
第4図は、本考案の他の実施例であり、保持溝
として断面形状凹形のものを用い且つ耐火目地材
5の脚部として前記凹形保持溝に緊密状態で嵌入
しうるウズ巻き状のものを用いた場合である。こ
の場合、ウズ巻き部が凹形保持溝内に圧縮状態で
嵌入されていることにより脚部は保持溝内で規制
状態で保持される。また、本考案の薄板状金属材
の蛇腹状の耐火目地材の片面または溝には、ポリ
塩化ビニル、フッ素樹脂、フエノール樹脂などの
難燃性の合成樹脂や水ガラスなどの塗布するかま
たは注入しておくと、耐火目地材の取り扱い易
く、しかも反発弾性力が大きくなり、防火上望ま
しいものとなる。
実施例で説明するPCカーテンウオール工法に
おいて横目地と縦目地の交叉部分は、予め横目地
と縦目地とで耐火目地材の充填挿入する深さを蛇
腹状のピツチの長さだけ異なるようにしておくと
本耐火目地材の挿入には問題がない。
〔考案の効果〕
本考案は、蛇腹状伸縮部を有し且つ両側に前記
蛇腹状伸縮部の伸縮方向に沿つて脚部を延設した
薄板金属材製の耐火目地材を用い、この耐火目地
材を板体側端面の厚み方向略中央に側端面の長手
方向に沿つて長くされ且つ前記脚部を移動規制し
た状態で受け入れ可能となした保持溝をそれぞれ
形成した対面する板体の両側端面間に、耐火目地
材の伸縮方向を板体側端面に対して直交させた状
態で圧入装着するとともに目地部間の必要箇所に
シーリング材を充填する構成とした。
本考案の耐火目地構造は、蛇腹状伸縮部を有す
る耐火目地材が板体側端面に形成された保持溝に
その脚部が規制された状態で安定的に保持され、
且つ外方へ弾性附勢した状態で板体側端面間に圧
入配置されているので、振動や衝撃さらには温度
変化による熱収縮等が作用し板体側端面がいずれ
の方向に移動した場合にも耐火目地材を所定位置
に固定配置し続けることができ、気密性及び水密
性を長期にわたつて保持することができる。
また、耐火目地材の板体側端間への配置は保持
溝に装着するだけで、位置決めがなされるので施
工が容易である。
また、耐火目地材は振動等が作用した場合でも
目地内所定位置に制止しているから、仮にシーリ
ング材が焼失した場合でも耐火目地材が脱落する
ことはないので、火災によるシーリング材やバツ
クアツプ材の焼失があつても炎の通過を防止する
ことができる。また、耐火目地材だけでその位置
を保持しうるからバツクアツプ材やコーキング
材、更には断熱材を等を必ずしも必要とせず、施
工工程の簡略化及び材料費を節約にも貢献するこ
ともできる。
特にこの耐火目地材として形状記憶合金を利用
したときには、蛇腹状伸縮部及び脚部が、火災時
における温度変化に対応して目地部内で蛇腹状伸
縮部の伸縮方向に伸長するので、板体側端面間の
密閉状態を更に高めることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は建築構造物の目地に従来の石綿紐を挿
入した斜視図。第2図は、本考案り耐火目地構造
に用いる耐火目地材の1実施例を示す斜視図。第
3図は、本考案の耐火目地構造をPCカーテンウ
オールに適応した状態を示す説明図。第4図は本
考案の他の実施例の簡略説明図である。 1,1……PC板など建築部材、2……目地、
3……石綿紐、4……隙間、5……耐火目地材、
6……バツクアツプ材、7……シーリング材、8
……つば、9……耐火目地材の蛇腹のピツチ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 プレキヤストコンクリート板等の板体の側端面
    間に形成される目地部に耐火性を付与する構造に
    おいて、 蛇腹状伸縮部を有し且つ両側に前記蛇腹状伸縮
    部の伸縮方向に沿つて脚部を延設した薄板金属材
    製の耐火目地材を、板体側端面の厚み方向略中央
    に側端面の長手方向に沿つて長くされ且つ前記脚
    部を移動規制した状態で受け入れ可能となした保
    持溝をそれぞれ形成した対面する板体の両側端面
    間に、耐火目地材の伸縮方向を板体側端面に対し
    て直交させた状態で圧入装着するとともに目地部
    間の必要箇所にシーリング材を充填してなる耐火
    目地構造。
JP1986047827U 1986-03-31 1986-03-31 Expired JPH0421364Y2 (ja)

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