JPH04172003A - ダブルヘテロダイン信号選択回路装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、衛星放送受信機屋外ユニット出力の第１中間
周波数帯（ＢＳ−ＩＦ帯汗ｉ信号を基本にして同一諸元
の他の情報信号を追加し、ＢＳ−ＩＦ帯を含む極めて広
い周波数範囲のサービス帯域に配列した多数チャネルの
情報サービスＦＭ信号群から加入者の希望に応じた単一
チャネルの信号をヘテロダイン周波数変換により選択し
て多数の加入者の各衛星放送受信機屋内ユニ・ノドにそ
れぞれ供給する、いわゆるデマンドアクセス方式ＣＡＴ
Ｖ用ハブなどのダブルヘテロゲイン信号選択回路装置に
関し、特に、ダブルヘテロゲイン方式の信号選択に要す
る局部発振周波数の可変範囲を半減させるとともに周波
数変換器の個数を削減して回路装置を経済的に構成し得
るようにするとともに、チャネル相互間のクロストーク
による障害を低減し得るようにしたものである。

（発明の概要） 本発明は、衛星放送の１２ＧＨｚ帯から１．３ＧＨｚ帯
に周波数変換したＢＳ−ＩＦ帯を基本として含む極めて
広い周波数範囲のサービス帯域に、衛星放送と同じ周波
数間隔３８．３６Ｍ±で配列した多数チャネルの情報サ
ービス信号群からそれぞれ所望の単一チャネルの信号を
選択し、ＢＳ−ＩＦ帯に周波数変換して各加入者の衛星
放送受信機屋内ユニットにそれぞれ供給するデマンドア
クセス方式ＣＡＴＶなどにおけるダブルヘテロダイン方
式周波数変換による信号選択に際し、幹線系ＣＡＴＶに
おける広い周波数範囲２　　のサービス帯域に衛星放送
と同じ周波数間隔３８．３６ＭＨｚで配列した多数チャ
ネルのＦＭ信号を搬送波周波数の高低によってほぼ２等
分し、周波数が高い方の半帯域にあるＦＭ信号群を低い
方の半帯域にあるＦＭ信号群の各チャネルとほぼ同じ周
波数帯、もしくは、所定周波数間隔のほぼ１／２だけオ
フセントした周波数帯の変換チャネルにそれぞれ周波数
変換し、かかる変換チャネルと低生帯域の対応チャネル
とのＦＭ信号群を高周波スイッチにより選択的に切換え
たうえで、それぞれ所望チャネルのＦＭ信号をヘテロダ
イン方式により選択するようにしたものであり、所望チ
ャネルの選択に使用する局部発振器の周波数可変幅を半
減させるとともに、周波数変換器の個数を削減し、併わ
せで、スインチ切換えに伴うチャネル間クロストークに
よる障害の発生を防止し得るようにしたものである。

（従来の技術） 衛星放送と同一諸元のＦＭ信号を衛星放送と同一の周波
数間隔で配列した幹線系ＣＡＴＶの情報信号群から加入
者のリクエストに応じた情報信号のみを、いわゆるハブ
、すなわち、交換機能を有する信号選択回路装置におい
てヘテロダイン方式により選択し、ＢＳ−ＩＦ帯等によ
る加入者系ＣＡＴＶに送出するようにしたデマンドアク
セス方式ＣＡＴＶシステムにおけるこの種の信号選択回
路装置は従来周知されており、例えば、従来提案の「デ
マンドアクセス方式によるＰＭ多重ハイビジョン光ＣＡ
ＴＶシステム」（信学技報０ＣＳ８９−５１）　ニおい
ては、幹線系ＣＡＴＶテ伝送する３４チヤネルのＭＵＳ
Ｅ方式ハイビジョン信号群からハブにおいてヘテロダイ
ン周波数変換により所望チャネルのハイビジョン信号を
選択する際に、入力信号を配列した周波数帯域の帯域幅
と同じ周波数可変幅の局部発振器を使用してダブルヘテ
ロダイン方式の信号選択を行なっている。

また、周波数分割多重した入力信号の周波数帯域を周波
数の高低により２等分しておき、かがる２等分周波数帯
域の一方における信号群を他方における信号群とそれぞ
れ同じ周波数の信号群に周波数変換した後に、高周波ス
イッチによりいずれか一方の２等分周波数帯域の信号乃
至信号群のみを選択する構成の信号選択回路装置も従来
周知されており、例えば、「高品位ＴＶ局内ＦＭ多重光
伝送」（信学論Ｊ６９−Ｂ、　ｋｇ、ｐ、９０４　）が
従来提案されている。この従来提案の信号選択回路装置
においては、輝度信号および２色差信号の３信号成分に
対応する３ＦＭ信号の群からなって、チャネル毎に３搬
送波を有するコンポーネント方式ハイビジョン信号を、
６搬送波を有する２チヤネル分伝送し、その２チヤネル
分のハイビジョン信号群がら１チヤネル分の３ＦＭ信号
を選択する際に、搬送波周波数が高い方の１チヤネルに
おける３ＦＭ信号の群を、搬送波周波数が低い方の１チ
ヤネルにおける３ＦＭ信号と同じ周波数帯にそれぞれダ
ウンコンバートした後に、それぞれのチャネルにおける
３　ＦＭ（８号を高周波スイッチにより切換えて選択し
ている。

しかしながら、衛星放送と同一の周波数間隔で配列した
幹線系ＣＡＴＶの伝送信号群からヘテロダイン方式によ
り所望の伝送信号を選択する際に、伝送信号群の周波数
帯域を２等分し、一方の等分帯域における伝送信号群の
みを他方の等分帯域に周波数変換し、かかる同一等分帯
域における２群の伝送信号のうち、いずれかの群の伝送
信号をスイッチにより選択し、選択した群における所望
の伝送信号をさらにヘテロダイン方式により選択するよ
うに構成した信号選択回路装置の例は従来見当らない。

（発明が解決しようとする課題） 上述した従来のデマンドアクセス方式ＣＡＴＶにおいて
ハブとして用いられるヘテロゲイン方式の信号選択回路
装置には、つぎの２とおりの解決すべき課題がある。

その第１の課題として、ヘテロダイン方式周波数変換に
使用する局部発振器の周波数可変幅は、周波数変換器の
入力とする幹線系ＣＡＴＶにおいてサービスする全チャ
ネル信号の占有帯域に等しい可変幅とする必要がある。

一般に、ヘテロダイン方式周波数変換によって選択した
変換出力信号の周波数が最高チャネルの入力信号の周波
数より低い場合には、ヘテロダイン周波数変換の際にイ
メージ妨害が生ずるのを避けるために、ダブルヘテロゲ
イン方式の周波数変換を行なう。例えば、１．３ＧＨｚ
帯のＢＳ−ＩＰ信号帯域よりも高い搬送波周波数を有す
る入力ＦＭ信号群の中から周波数変換によって選択した
ＦＭ信号をＢＳ−ＩＦ帯に出力する場合には、ダブルヘ
テロダイン方式周波数変換における第１局部発振器の発
振周波数を入力Ｆ旧言号群の最高周波数より高い値に設
定する。しかしながら、ダブルヘテロダイン方式周波数
変換における周波数変換器の特性や製造価格などを考慮
すれば、第１局部発振器の発振周波数はなるべく低い値
に設定するのが望ましい。一方、局部発振器など可変周
波数発振器における発振周波数可変幅の中心周波数に対
する比帯域が、局部発振周波数を低い値に設定した場合
には、５０％以上にも達することになり、周波数可変発
振器の構成が困難となり、しかも、かかる広い周波数可
変幅全体に亘ってほぼ均一の発振出力電力を得ることが
困難であるうえに、つぎに述べるような高調波発生の問
題も生ずる。

すなわち、比帯域５０％以上の周波数可変発振器におい
では、最低周波数発振出力の第２高調波成分の周波数が
最高発振周波数よりわずかに高い状態となるために、か
かる第２高調波成分のローパスフィルタによる十分な除
去が容易ではなく、最高周波数発振出力に電力損失を生
しないようにするために極めて急峻な減衰特性を有する
ローパスフィルタを使用しなければならなくなる。さら
に、周波数逓倍器を用いてかかる広比帯域の周波数可変
発振器を構成した場合には、逓倍前の基本周波数発振出
力成分の除去も考慮しなければならず、逓倍周波数成分
のみを取出すためのバンドパスフィルタの構成も容易で
はなくなる。

つぎに、ヘテロダイン方式信号選択回路装置について解
決すべき第２の課題として、上述したように入力信号群
の最高周波数が変換出力周波数より高い場合には、周波
数変換を二重に行なってダブルヘテロゲイン方式周波数
変換とする必要が生ずることであり、周波数変換によっ
て選択した入力ＦＭ信号をＢＳ−ＩＰ帯に出力するＣＡ
ＴＶシステムにおいてシングルヘテロゲイン方式周波数
変換によって対処し得る幹線系ＣＡＴＶの伝送チャネル
数は２６チヤネル以下に制限されることである。

（課題を解決するための手段） 本発明の目的は、上述した従来の種々の課題を解決し、
極めて広い周波数帯域に配列された入力信号群を、局部
発振器の発振周波数を高く設定することなく、比帯域を
広くする要なく。不要信号の混入などにより信号の劣化
を生ずることなく、所望の周波数帯域に選択的に変換し
得るようにしたデマンドアクセスＣＡＴＶ用のヘテロダ
イン方式信号選択回路装置を提供することにある。

本発明は、ヘテロダイン方式信号選択回路装置における
局部発振器の比帯域圧縮の方策として、入力信号群の占
有帯域を２等分し、−半の帯域における入力信号群に周
波数変換を施して、他の一半の帯域に移行させ、かかる
同−半帯域における変換入力信号群と本来の入力信号群
とを高周波スイッチにより切換えて一方の群の所望入力
信号を選択するようにしたものであり、両方の入力信号
群における各搬送波周波数が完全に一致している場合に
は、一方の入力信号群に他方の群の入力信号が漏れ込ん
で生ずる入力信号相互間のクロストークを、双方の群の
入力信号における搬送波周波数を入力信号配列の周波数
間隔の半分だけずらして配列することにより、クコスト
ークが生しても選択した人力信号に実質的な悪影響が生
しないようにしたものである。

すなわち、本発明ダブルヘテロダイン信号選択回路装置
は、所定周波数帯に所定周波数間隔で配列した複数チャ
ネルの入力信号群を前記所定周波数帯に前記所定周波数
間隔で再配列した前記複数チャネルより少ない所定複数
チャネルの出力信号群に選択的に変換する信号選択回路
装置において、前記複数チャネルの入力信号群を周波数
帯の高低番こよりほぼ同一複数チャネルずつの２分配入
力信号群にほぼ２等分する分配器と、 一方の前記分配入力信号群における各チャネルの入力信
号を他方の前記分配入力信号群における各チャネルの入
力信号に対してそれぞれほぼ同一の周波数帯もしくは前
記所定周波数間隔のほぼ１／２だけ順次にずれた周波数
帯を有する変換チャネルの入力信号にそれぞれ変換する
第１の周波数変換器と、 その第１の周波数変換器のいずれかの変換チャネルの変
換出力信号と前記他方の分配入力信号群において当該変
換チャネルに対応するチャネルの前記入力信号とをそれ
ぞれ選択的に切換える少なくとも１個の高周波切換え手
段と、 当該少なくとも１個の高周波切換え手段の切換え出力信
号を前記所定複数チャネルにおけるいずれかのチャネル
の前記出力信号にそれぞれ変換する少なくとも１個の第
２の周波数変換器とを備えたことを特徴とするものであ
る。

（作　用） したがって、本発明ダブルヘテロダイン信号選択回路装
置においては、比帯域を特に広くする必要のない構成容
易な局部発振器を用いて、信号の品質を劣化させること
なく、広い帯域に配列した多数チャネルの入力信号群か
ら所望チャネルの入力信号を受信容易な周波数帯域に選
択的に変換して出力することができる。

（実施例） 以下に図面を参照して実施例につき本発明の詳細な説明
する。

まず、本発明信号選択回路装置のデマンドアクセス方式
ＣＡＴＶにおけるいわゆるハブ、すなわち、交換機能を
有する信号選択回路装置としての構成例を第１図に示す
。第１図示の構成例においては、説明を簡単にするため
に、幹線系ＣＡＴνの伝送チャネル数を４０とし、それ
らのチャネルによって伝送するＦＭ信号の搬送波周波数
は、衛星放送受信機屋外ユニットの第１中間周波数帯す
なわちＢ５４Ｆ帯（１，３ＧＨｚ帯）の８チヤネルを基
準にして、最低周波数５２．１２ＭＨｚから衛星放送チ
ャネル間隔と同じ周波数間隔３８．３６Ｍ七を保って配
列したものとする。

また、幹線系ＣＡＴＶで伝送するＦＭ信号群のうち、搬
送波周波数の低い方から数えてに番目のチャネルで伝送
するＦＭ信号の搬送波周波数をｆＫとし、周波数間隔を
Δｆと表わすことにする。

いま、上述した４０チヤネルのＦ旧言号群のうち、高い
方の搬送波周波数ｆｉｌ乃至ｆ４゜を有する２０チヤネ
ルのＦＭ信号群を、低い方の搬送波周波数ｆｌ乃至ｆ２
゜を有する２０チヤネルのＦＭ信号群に比し、周波数間
隔Δｆの半分すなわち△ｆ／２だけ高い周波数帯にそれ
ぞれダウンコンバートする場合について第１図示の構成
例を説明する。

第１図示の構成例においては、信号源１から衛星放送と
同じ周波数間隔３８．３６ＭＨｚで配列した衛星放送と
同じ諸元の４０チヤネルのＦＭ（８号群を２分配器２に
導き、かかる４０チヤネルの入力ＦＭ信号群の周波数帯
域を周波数の高低によって２等分する。

かかる２分配器２の分配出力のうち、周波数が低い方の
周波数帯域における２０チヤネル分のＦＭ信号群をロー
パスフィルタ３を介して高周波スイッチ７の一方の切換
え入力端に導くとともに、周波数の高い方の周波数帯域
における２０チヤネル分のＦＭ信号群をバイパスフィル
タ４を介して周波数変換器５に導き、局部発振器６の局
部発振周波数ｆＬｏ・１６１９．４６Ｍ　Ｈｚの発振出
力を印加して上述の周波数が低い方の周波数帯域にダウ
ンコンバートし、その２０チヤネル分の変換出力ＦＭ（
３号群を高周波スイッチ７の他方の切換え入力端に導く
。

高周波スイッチ７の両切換え入力端に上述のようにして
それぞれ導いた２０チヤネル分ずつの開信号群は、第１
図の上下に分けてそれぞれ示すスペクトラムのように、
いずれも、幹線系ＣＡＴＶの周波数間隔１２で低い方の
半周波数帯域に配列されており、上側のスペクトラムに
おいては、幹線系ＣＡＴＶのＦＭ（３号群のうち、最低
搬送波周波数１３　（ｆ　、　＝５２．１２Ｍセ）から
２００番目搬送波周波数１４（ｈ。＝７８０．９６Ｍ七
）までの２０チヤネルが配列され、下側のスペクトラム
においては、幹線系ＣＡＴＶのＦＭ信号群のうち、最低
搬送波周波数ｆ、より周波数間隔の半分１９．１８禰Ｔ
け高い搬送波周波数１５（ｆｔｏ−ｆａｏ＝７１．３０
ＭＨｚ）に変換された４００番目チャネルから、２００
番目搬送波周波数ｆ２゜より周波数間隔の半分１９．１
８ＭＨｚだけ高い搬送波周波数１６（ｆＬｏ−ｆｚ＋＝
８００．１４−Ｂ２）に変換された２１番目のチャネル
までの２０チヤネルが配列されている。

かかる２群の針信号群のいずれか一方を選択した高周波
スイッチ７の切換え出力ＦＭ（３号群を周波数変換器８
に導き、可変周波数の局部発振器９の発振出力を印加し
て各Ｆ旧装置群中の所望チャネルのＦＭ信号をヘテロダ
イン方式により選択し、ＢＳ−ＩＦ帯におけるその所望
チャネルに対応した帯域幅２７Ｍ　Ｈｚのバンドパスフ
ィルタ１０を介し、選択出力ＦＭ（言置として加入者の
ＢＳ受信機屋内ユニ・ント１１に供給する。

第１図示の構成例は、加入者のＢＳ受信機屋内ユニット
に選択出力の所望の１チヤネルのＦＭ（言置のみを供給
する場合を示したものであるが、各加入者のＢＳ受信機
屋内ユニットにより選択的に受信し得るチャネル数は、
直接観視すると同時にＶＴＲ等により裏番組を収録する
ことも考慮すれば、ＢＳ−ＩＰ帯の複数チャネルに同時
にヘテロダイン方式選択出力のＦＭ信号を供給し得るよ
うにするのが望ましい。かかる場合について、幹線系Ｃ
ＡＴＶにおける多数チャネルのＦＭ信号群の中から、例
えば、任意所望の４チヤネルのＦＭ信号を選択して同時
に送出し得るようにしたデマンドアクセス方式ＣＡＴＶ
のハブに使用するに通した本発明ダブルヘテロゲイン信
号選択回路装置の構成例を第２図に示す。なお、第２図
示の構成例においては、各加入者のＢＳ受信機屋内ユニ
ットは、ＢＳ−ＩＰ帯におけるＢ５−１チヤネル、Ｂ１
５チヤネル、Ｂ５−９チヤネルおよびＢ５−１３チヤネ
ルをそれぞれ割当てた加入者系ＣＡＴＶの４チャネルＡ
−Ｂからなる周波数分割多重ＦＭ（言置を選択的に受信
するものとし、ハブにおける選択回路の４系統をそれぞ
れＣ）ｌ−Ａ、ＣＨ−Ｂ、ＣＨ−Ｃ，ＣＨ−Ｄと表わす
こととする。

第２図示の構成例における信号源１からローパスフィル
タ３の出力端および周波数変換器５の出力端までの構成
は、上述した第１図示の構成例におけると全く同一であ
る。しかして、第２図示の構成例においては、周波数が
低い方の半周波数帯域における、ローパスフィルタ３か
らの本来の２０チヤネル分のＦＭ信号群を４分配器１７
に導くとともに、周波数変換器５からの２０チヤネル分
の変換出力ＦＭ信号群を４分配器１８に導く。なお、こ
れらのＦＭ信号群は、第１図の上下に分けて示したスペ
クトラムのとおりに配列されている。

しかして、各４分配器１７および１８の各分配出力信号
は、４個の高周波スイッチ１９〜２２の各切換え入力端
にそれぞれ並列に導いてそれぞれ所望の側のＦＭ信号群
を切換え出力信号として取出し、前述した加入者系ＣＡ
ＴＶにおける４系統の選択出力伝送チャネルＣＨ−Ａ、
ＣＨ−Ｂ、Ｃ）ｌ−Ｃ，ＣＩ−Ｄにそれぞれ対応する周
波数変換器２３，２６，２９．３２に導いて可変周波数
の各局部発振器２４．２７，３０．３３の局部発振出力
により各入力ＦＭ信号群中の所望チャネルのＦＭ信号を
選択出力伝送チャネルＣ）ｌ−Ａ−Ｄにそれぞれ変換し
、それぞれ帯域幅２７Ｍ　Ｈｚを有するＢ５−１チヤネ
ル（１，０４９，４８肘ｆｚ）　、Ｂ５−５チヤネル（
１、１２６，２０Ｍ七）、Ｂ５−９チヤネル（１，２０
２，９２ＭＨｚ）　、Ｂ５−１３チヤネル（１，２７９
，６４ＭＨｚ）のバンドパスフィルタ２５．２８．３１
　、３４をそれぞれ介して４合成器３５に並列に導き、
かかる４伝送チャネルＣＢ−Ａ−Ｄの選択出力開信号を
周波数分割多重して加入者のＢＳ受信機屋内ユニット１
１に加入者系ＣＡＴＶ信号として供給する。

かかる第２図示の構成による本発明信号選択回路装置を
用いたデマンドアクセス方式光ＣＡＴＶシステムの概略
構成の例を第３図に示す。第３図示の光ＣＡＴＶシステ
ムにおいては、幹線系ＣＡＴＶのヘッドエンド３６内の
信号源ｌからの４０チヤネル分のサービスＦＭ信号群を
電光変換器３７により搬送光信号に変換し、幹線系ＣＡ
ＴＶ光ファイバ３８を介して光電変換器３９に導き、４
０チヤネル分のＦＭ信号群に戻して２分配器２、周波数
変換器５および局部発振器６により前述した同一半周波
数帯域における２０チヤネルずつの２群のＦＭ信号群に
変換し、各群のＦＭ信号をｎ個の加入者ハブ４０−１〜
４０−ｎに並列に供給する。

各加入者ハブ、例えばハブ４０−１においては、図示の
ように、入来した２群の閉信号を２個の４分配器Ｉ７お
よび１８にそれぞれ導いて加入者系ＣＡＴＶの伝送チャ
ネルＣＩ（−Ａ〜Ｄにそれぞれ対応する４個の高周波ス
イッチ１９〜２２にそれぞれ並列に分配し、各伝送チャ
ネル毎にそれぞれ所望の群のＦＭ信号群を選択的に切換
えて取出し、選択回路４１〜４４にそれぞれ供給する。

各選択回路４１〜４４においては、入来したＦＭ信号群
のうちのそれぞれ所望伝送チャネルのＦＭ信号をヘテロ
ダイン方式により選択して、それぞれＢ５−１チヤネル
、Ｂ５−５チヤネル、Ｂ５−９チヤネルおよびＢ５−１
３チヤネルのＦＭ信号に周波数変換し、４合成器３５に
並列に供給する。４合成器３５においては、かかる４伝
送チャネルＣＨ−Ａ−ＤのＦ？Ｉ信号を周波数分割多重
して下り回線映像信号伝送用の電光変換器４５に導き、
搬送光信号に変換して、加入者系ＣＡＴＶ光ファイバ４
９−１を介し、加入者ハブ４０−１に対応した加入者Ｂ
Ｓ受信機屋内ユニッｌ−１１−１に供給する。各加入者
ユニッ）１１−１＝ｎ、例えば加入者ユニット１１−１
においては、図示のように、入来した搬送光信号を光分
波器５０を介して加入者下り回線映像信号用の光電変換
器５１に導き、周波数分割多重信号に戻して４分配器に
供給し、その分配出力信号をＢ５−１チヤネル用受信回
路５３、Ｂ５−３チヤネル用受信回路５４、Ｂ５−９チ
ャネル用受信回路５５、Ｂ５−１３チヤネル用受信回路
５６にそれぞれ供給する。

一方、各加入者ユニッ）ＩＬＩ〜ｎ、例えば加入者ユニ
ッ）１１−１からの番組リクエスト信号は、上り回線リ
クエスト信号用のエンコーダ５７および電光変換器５８
並びに光分波器５０および加入者系光ファイバ４９−１
を順次に介して加入者ハブ４０−１に導き、光分波器４
６および上り回線リクエスト信号用の光電変換器４７を
介してリクエスト信号用のデコーダ４８に供給し、その
復号出力信号により各高周波スイッチ１９〜２２および
各選択回路４１〜４４をそれぞれ制御して、各伝送チャ
ネルＣＩ−Ａ−Ｄ毎のリクエストに応じた番組信号を選
択的に送出させる。

したがって、第３図示のように本発明に基づいて構成し
たデマンドアクセス方式光ＣＡＴＶシステムにおいては
、各加入者ユニットに対し、任意所望のサービス・チャ
ネルの番組信号を、それぞれのリクエストに応じ、互い
に混信を生ずることなく同時に供給することが可能とな
る。

かかるデマンドアクセス方式の情報サービスを可能にす
る本発明信号選択回路装置おいて、例えば、周波数間隔
３８．３６ＭＨｚでＢＳ−ＩＦ帯を含む周波数帯域に配
列した４０チヤネル分の周波数分割多重ＦＭ信号から任
意所望の４サービスチヤネルのＦＭ４＠号を選択的に周
波数変換してＢＳ−ＩＦ帯の所定の４伝送チャネルＣＩ
−Ａ−Ｄに送出する場合における選択回路４１〜４４内
の局部発振器発振周波数は第１表に示すようになる。

また、幹線系ＣＡＴＶにおける例えば４０チヤネルのサ
ービス用ＦＭ信号群における最低チャネルｆ１からに番
目のサービス・チャネルの搬送波周波数ｆｋは、各チャ
ネルの周波数間隔をΔｆとすれば、つぎの（１）式のよ
うに表わせる。

ｆｋ＝Ｌ÷（ｋ−１）　　・△ｆ（１）しかして、最高
チャネルの搬送波周波数ｆ４゜を最低チャネルの搬送波
周波数ｆ、より０．５Δｆだけ高い周波数にダウンコン
バートするための局部発振器６の発振周波数ｆ、。はつ
ぎの（２）式によって与えられる。

ｆ、。＝　２・ｆ　＋＋　（４０−０，５）　　・Δｆ
（２）また、低い方の半周波数帯域における２０チヤネ
ルのＦＭ信号群のうちの最低チャネルからに番目のチャ
ネルの搬送波周波数ｆｋより０．５Δｆだけ高い周波数
にダウンコンバートする、高い方の半周波数帯域におけ
る２０チヤネルのＦＭ信号群のうちの最低チャネルから
に番目のチャネルの搬送波周波数ｆｃｋはつぎの（３）
式のように表わすことができる。

ｆｃｗ　＝ｆ、＋（４０−に＋０．５）　　ＨΔｆ（３
）一方、加入者系ＣＡＴＶにおける各伝送チャネルＣ１
１−Ａ−Ｄに相当するＢ５−１チヤネル、Ｂ５−５チャ
ネル、Ｂ５−９チヤネル、Ｂ５−１３チヤネルの中心周
波数はそれぞれつぎの（４）式のように表わすことがで
きる。

ｆｃＮ−ａ　＝ｆ＋＋　２６　・Δｆ　　（１，０４９
，４８ＭＨｚ）ｆｃｗ−ｍ　＝ｆｌ＋　２８　・Δｆ　
　（１，１２６，２０ＭＨｚ）ｆｃ＋＜−ｃ　ｄ＋＋　
３０　・Δｆ　　（１，２０２，９２ＭＨｚ）ｆｃＨ−
ｔｒ　＝ｆ、＋　３２　・Δｆ　　（１，２７９，６４
ＭＨｚ）したがって、例えば、加入者系ＣＡＴＶにおけ
る伝送チャネルＣｌ−＾、すなわち、Ｂ５−１チ中ネル
にヘテロゲイン方式により選択した任意所望のサービス
・チャネルのＦＭ信号を送出するためには、周波数可変
局部発振器２４の発振周波数ｆ、は、高低両生周波数帯
域における最低チャネルからに番目の搬送波周波数ｆｋ
のＦＭ信号をリクエストに応じて選択する場合には、そ
れぞれつぎの（５）式のように表わすことができる。

１≦に≦２０のとき： ｆ、　＝２・ｆ、＋　　（２６＋（ｋ−１）　）　　・
Δｆ（５）２１≦に≦４０のとき： ｔｖ、２・ｆ、＋　　（４０＋２６−に＋ｏ、５　　）
　　・Δｆ前掲の第１表には、チャネル選択用周波数可
変局部発振器における所要の周波数可変幅を比帯域（χ
）の形で示しであるが、本発明信号選択回路装置におけ
るかかる所要比帯域を同様にダブルヘテロダイン周波数
変換を用いた従来の信号選択回路装置と比較すると、従
来装置のダブルヘテロダイン周波数変換における第１周
波数変換器の次に配置して第１周波数変換出力信号の所
要帯域をそれぞれ選択的に通過させるバンドパス・フィ
ルタの中心周波数を加入者系ＣＡＴＶの伝送チャネルＣ
Ｈ−Ａ〜Ｄに対してそれぞれ１，８６５．８８Ｍ七、１
．７８９．１６Ｍ七、１．７６４．５６Ｍ七、１，６３
５．７２Ｍ七とすると、それぞれの比帯域は５６．１２
χ、５７．７８χ、５９．５４χ、６１．４２χとなり
、これに対応する本発明装置の比帯域は、第１表に示し
たように、４２．４９χ〜４９．７２χであるから、本
発明装置の比帯域が従来に比して格段に狭くなっている
ことが判る。

（発明の効果） 以上の説明から明らかなように、本発明によれば、ダブ
ルヘテロダイン方式周波数変換を用いた信号選択回路装
置における局部発振器の発振周波数可変幅乃至比帯域を
従来に比して格段に狭くし、信号選択に必須の周波数可
変局部発振器を容易に低廉に製作し得るのみならず、局
部発振器の発振周波数自体を低（設定することができる
ので、周波数変換器に必要なアイソレーション等の緒特
性の改善を期待することができ、したがって、従来のＩ
Ｃ等の利用が可能となるので、回路装置全体の一層の低
廉化を図ることができる。

さらに、周波数変換器の所要個数を従来装置と比較する
と、従来の信号選択回路装置においては、幹線系ＣＡＴ
Ｖにおけるサービス・チャネル数が２７を超え、ＢＳ−
ＩＦ帯より高い周波数帯域にまでＦＭ信号群が配列され
ている場合には、前述したように、ダブルヘテロゲイン
方式の周波数変換を行なう必要があり、いま、サービス
対象の加入者数をＮとし、各加入者に対してＭチャネル
ずつのサービスを行なうとすると、従来のダブルヘテロ
ダイン方式周波数変換に必要とする周波数変換器の最小
所要個数は（Ｍ＋１）　　・Ｎとなるのに対し、本発明
装置においてはｌ　＋Ｍ　−Ｎ個で足り、加入者用ハブ
の小型化を考えると、その結果は極めて大きい。

なお、本発明信号選択回路装置においてＦＭ信号群を配
列した周波数帯域を高低に２等分して一方の半帯域のＦ
Ｍ信号群を他方の半帯域に周波数変換する際に、両手帯
域におけるＦＭ信号群の配列は周波数、間隔の半分だけ
ずらすと、両生帯域間におけるクロストークが著しく低
減されるので、クロストークの゛大きい低廉な高周波ス
イッチを使用して両手帯域の選択的切換えを行なうこと
が可能となる。すなわち、衛星放送においては、信号帯
域幅２７Ｍ）ｆｚのＦＭ信号チャネルを周波数間隔３８
．３６ＭＨｚで配列しであるので、各チャネル間のガー
トバンドは１１．３６ＭＨｚである。スイッチ切換えに
より選択する２系統のＦＭ信号チャネルの配列を周波数
間隔３８．３６ＭＨｚの半分だけ互いにずらしておくと
、双方のチャネル配列にそれぞれ属するＦ？Ｉ信号には
信号帯域の重なりがあっても、ＦＭ信号における信号電
力の分布については、その信号電力の大部分が搬送波近
傍の周波数偏移領域に集中しているので、スイッチ切換
えにより選択したチャネルのＦＭ信号へのクロストーク
妨害について大幅の低減を期待することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明信号選択回路装置の構成例を示すブロッ
ク線図、 第２図は本発明信号選択回路装置の他の構成例を示すブ
ロック線図、 第３図は本発明信号選択回路装置を用いたデマンドアク
セス方式光ＣＡＴＶシステムの概略構成を示すブロック
線図である。 １・・・ＰＭ信号源 ２・・・２分配器 ３・・・ローパスフィルタ ４・・・バイパスフィルタ ５．８．２３，２６，２９．３２・・・周波数変換器６
．９，２４．２７．３０．３３・・・局部発振器７．１
９〜２２・・・高周波スイッチ １０．２５．２Ｂ、３１．３４・・・バンドパスフィル
タ１１．１１−１　”ｎ・・・加入者ＢＳ受信機屋内ユ
ニット１７．１８．５２・・・４分配器 ３５・・・４合成器 ３６・・・ＣＡＴＶベツドエンド ３７．４５．５８・・・電光変換器 ３８．４９−１〜ｎ　・ＣＡＴＶ光ファイバ３９．４７
．５１・・・光電変換器 ４０−１〜ｎ・・・加入者ハブ ４１〜４４・・・選択回路 ４６、５０・・・光分波器 ４８・・・デコーダ ５３〜５６・・・受信回路 ５７・・・エンコーダ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、所定周波数帯に所定周波数間隔で配列した複数チャ
   ネルの入力信号群を前記所定周波数帯に前記所定周波数
   間隔で再配列した前記複数チャネルより少ない所定複数
   チャネルの出力信号群に選択的に変換する信号選択回路
   装置において、 前記複数チャネルの入力信号群を周波数帯の高低により
   ほぼ同一複数チャネルずつの２分配入力信号群にほぼ２
   等分する分配器と、一方の前記分配入力信号群における
   各チャネルの入力信号を他方の前記分配入力信号群にお
   ける各チャネルの入力信号に対してそれぞれほぼ同一の
   周波数帯もしくは前記所定周波数間隔のほぼ１／２だけ
   順次にずれた周波数帯を有する変換チャネルの入力信号
   にそれぞれ変換する第１の周波数変換器と、 その第１の周波数変換器のいずれかの変換チャネルの変
   換出力信号と前記他方の分配入力信号群において当該変
   換チャネルに対応するチャネルの前記入力信号とをそれ
   ぞれ選択的に切換える少なくとも１個の高周波切換え手
   段と、 当該少なくとも１個の高周波切換え手段の切換え出力信
   号を前記所定複数チャネルにおけるいずれかのチャネル
   の前記出力信号にそれぞれ変換する少なくとも１個の第
   ２の周波数変換器とを備えたことを特徴とするダブルヘ
   テロダイン信号選択回路装置。