JPH03232387A - カラー陰極線管ディスプレイ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は、カラー陰極線管ディスプレイ装置、特にカ
ラー陰極線管の管軸方向に作用する外部磁界に対して、
これを打ち消す磁界を補償用コイルで自動的に発生させ
るカラー陰極線管ディスプレイ装置に関するものである
。

［従来の技術］ カラー画像表示を行う陰極線管（Ｃａｔｈｏｄｅ　　Ｒ
ａｙ　　Ｔｕｂｅ、以下ＣＲＴともいう）はブラウン管
とも呼ばれ、テレビ受像機などに用いられている。

このＣＲＴは、電子銃から打ち出された電子ビームを偏
向ヨークで形成する磁界によって偏向させながらパネル
上を走査し、蛍光体を塗布したパネル上で発光させて画
像表示を行うものである。

このため、外部磁界の影響を受は易く、地磁気などの磁
界がＣＲＴに作用すると、電子ビームが当たるパネル上
の位置が変化して、適正な画像が得られなくなるという
問題があった。

そこで、従来のカラー陰極線管ディスプレイ装置は、こ
のような外部磁界から影響を受けるのを防止するため、
ＣＲＴを筒状の磁性体で覆って磁気的にシールドする手
段が用いられている。

ところが、ＣＲＴの表示パネル部分は、外部から画像を
観察することから、磁気シールドを施すことができない
。このため、ＣＲＴのパネルと電子銃とを結ぶ管軸方向
の外部磁界による磁気的影響を阻止する必要がある。

そこで、例えば第４図（ｂ）に示すような実開昭６１−
３３５７４号公報の従来例では、ＣＲＴの管軸方向の外
部磁界に対して、これを打ち消す磁界を補償用コイルを
使って自動的に発生させる磁気補償回路を採用している
。

この第４図（ｂ）における磁気補償回路は、ＣＲＴ　（
１）と、磁気検出素子（２）と、電流供給回路（３）と
、補償用コイル（２４−１）とで構成されている。

前記ＣＲＴ　（１）は、電子銃（１ａ）とパネル（１ｂ
）とを備え、その間のファンネル（ＩＣ）のまわりに偏
向ヨーク（５）が配されている。

前記磁気検出素子（２）は、ＣＲＴ　（１）の管軸方向
の外部磁界の極性や強さを検出して、これに応じた電気
信号に変換するものである。磁気検出素子（２）には、
ホール素子などが使われる。

前記電流供給回路（３）は、磁気検出素子（２）からの
電気信号を受けて外部磁界の強さに比例し、極性に対応
した方向に流れる。電流を補償用コイル（２４−１）に
供給するものである。

前記補償用コイル（２４−１）は、電流供給回路（３）
からの電流が供給されると、ＣＲＴ　（１）の管軸方向
の外部磁界を打ち消す補償磁界を発生するものである。

ここでは、補償用コイル（２４−１）はＣＲＴ　（１）
のパネル（１１））まわりの近傍に巻回されている。

次に、この従来例の動作を第４図（ｂ）を用いて説明す
る。

磁気検出素子（２）で検出されたＣＲＴ　（１）の管軸
方向の外部磁界の極性と強さは、電気信号として電流供
給回路（３）へ入力される。

その電流供給回路（３）では、電気信号により外部磁界
の強さに比例し、極性に応じた方向に流れる電流を出力
して、補償用コイル（２４−１）へ供給する。これによ
り、補償用コイル（２４−１）は、常に外部磁界と同じ
強さで逆極性の補償磁界を自動的に発生させて、外部磁
界の影響を打ち消すことができる。

このため、ＣＲＴの設置位置が変わり地磁気などの外部
磁界の極性や強さが変化した場合であっても、上記の補
償用コイル（２４−１）によって発生する補償磁界はこ
れに追随して自動的に変化して、ＣＲＴ近傍における管
軸方向の外部磁界を打ち消すことができる。

ところで、ＣＲＴの管軸方向に磁界が作用した場合の画
面上の効果は、ＣＲＴの画面周辺部において電子ビーム
を回転移動させるものである。そして、この電子ビーム
の回転移動をさらに分析すると、ラスタ全体の回転と純
度（ピユリティ）の回転の２つに分けることかできる。

第３図（ａ）、　　（ｂ）は、ＣＲＴの管軸方向に作用
する磁界が画面上の像に及ぼす影響を示した図であり、
ＣＲＴのパネル側からネック側に向かう管軸方向に磁界
か印加された時の画面状態である。

同図（ａ）はラスタ回転を示す図で、同図（ｂ）は純度
回転を示す図である。この純度回転とは、同図（ｂ）に
示すように、パネル（１）の蛍光体（７）に対して、図
示省略のシャドウマスクを通過した電子ビーム（８）が
回転移動（ここでは右回転）して破線で示す位置のよう
にミスランディングを起こすことである。このため、蛍
光体（７）のうち斜線で示した部分にしか電子ビーム（
８）が当たらないことになる。

これに対して、補償用コイルが形成する補償磁界によっ
て発生する画面上の効果は、第４図（ａ）、　　（ｂ）
に示されるように、補償用コイルの巻回位置によって異
なってくる。

例えば、第４図（ａ）に示すように、補償用コイル（２
４−２）が、ＣＲＴ　（１）のネック側のファンネル（
１ｃ）まわりに巻回されていると、第３図（ａ）に示す
ようなラスタ回転が主としてあられれ、純度の変化は小
さい。

ところが、第４図（ｂ）に示すように（上記従来例も同
様）、補償用コイル（２４−１）がＣＲＴ（１）のパネ
ル（１ｂ）まわりに巻回されていると、第３図（ａ）の
ラスタ回転と共に、第３図（ｂ）の純度回転も同時にあ
られれることが実験で確かめられた。

［発明が解決しようとする課題］ 上記したように、従来のＣＲＴディスプレイ装置では、
第４図（ｂ）に示すようにＣＲＴの管軸方向に作用する
外部磁界に対して、ＣＲＴのパネルまわり近傍に巻回さ
れた単独の補償用コイルだけで補償が行われる。

二の位置で巻回された補償用コイルは、前述したように
ラスタ回転と純度回転の両方を変化させる磁界を発生す
るため、純度回転あるいはラスタ回転のいずれかに的を
絞って最良に調整するか、あるいは両者の妥協的な補償
をするしかできないという問題があった。

本発明は、上記のような問題を解消することを課題とし
てなされたもので、ＣＲＴに作用する管軸方向の外部磁
界によって発生するラスタ回転および純度回転の両方を
同時に最適な状態に自動補償することが可能なカラー陰
極線管ディスプレイ装置を提供することを目的とする。

［課題を解決するための手段］ 上記課題を解決するために、本発明のカラー陰極線管デ
ィスプレイ装置は、カラー陰極線管のパネルまわりに巻
回し、電流供給回路からの電流を入力して、管軸方向の
外部磁界による純度回転の影響を打ち消すための磁界を
発生させる第１の補償用コイルと、カラー陰極線管の偏
向ヨークまわり近傍に巻回し、電流供給回路からの電流
を入力して、管軸方向の外部磁界によるラスタ回転の影
響を打ち消すための磁界を発生させる第２の補償用コイ
ルとを備えたことを特徴とする。

［作用］ 上記手段によるカラー陰極線管ディスプレイ装置の補償
用コイルは、ラスタ回転と純度回転の補償機能を持った
第１の補償用コイルと、主としてラスタ回転の補償機能
を持った第２の補償用コイルとで構成されている。

このため、各補償用コイルのターン数などを適宜選択す
ることにより、同一の電流供給回路からの電流だけで第
１の補償用コイルで純度回転の補償を行い、第２の補償
用コイルで残りのラスタ回転に対する補償を行うことが
できる。

これにより、本発明のカラー陰極線管ディスプレイ装置
は、ＣＲＴの管軸方向の外部磁界により発生するラスタ
回転と純度回転の両方を同時に最良な状態に自動補償す
ることができる。

［実施例コ 以下図面に基づいて本発明に係るカラー陰極線管ディス
プレイ装置の好適な実施例について説明する。

第１図は本発明の一実施例に係るＣＲＴディスプレイ装
置の断面図である。この第１図におけるＣＲＴ　（１）
　、磁気検出素子（２）および電流供給回路（３）につ
いては、前述した従来例の第４図（ｂ）と同様であるの
で重複説明を省略する。

本実施例において特徴的な構成は、第１図に示されるよ
うに、第１の補償用コイル（４−１）がＣＲＴ　（１）
のパネル（１ｂ）まわりの近傍に巻回され、第２の補償
用コイル（４−２）がＣＲＴ（１）の偏向ヨーク（５）
のパネル側セパレータフランジ（６）外周に巻回され、
それぞれの補償用コイルに前記電流供給回路（３）から
の電流が供給されるようにした点である。

そして、上記第１の補償用コイル（４−１）および第２
の補償用コイル（４−２）のコイルターン数は、次のよ
うにして決定される。

まず、第１の補償用コイル（４−１）は、ＣＲＴ（１）
のパネル（１ｂ）まわりの近傍に巻回されているため、
前述したように純度回転およびラスタ回転の両方の補償
機能を有する。しかし、ここでは純度回転の補償だけに
着目して、電流供給回路（３）からの電流で純度回転が
補償されるように第１の補償用コイル（４−，１）のタ
ーン数を最適に選択する。

次に、第２の補償用コイル（４−２）は、ＣＲＴ（１）
の偏向ヨーク（５）のパネル側セパレータフランジ（６
）外周に巻回されているため、前述したように主にラス
タ回転の補償機能を有する。

そこで、第１の補償用コイル（４−１）で補償できなか
った残りのラスタ回転に対して、電流供給回路（３）か
らの電流によって補償されるように第２の補償用コイル
（４−２）のターン数を決定する。

このようにして、ターン数を決定した２つの補償用コイ
ルは、１つの電流供給回路（３）から供給される電流に
より、ＣＲＴ　（１）の管軸方向の外部磁界によるラス
タ回転および純度回転の両方を同時に最良の状態に自動
補償することが可能である。

なお、上記電流供給回路（３）に対して、第１の補償用
コイル（４−１）と第２の補償用コイル（４−２）との
電気的接続は、直列または並列のいずれを採用すること
もできる。

次に、本実施例の動作を第１図を用いて説明する。

まず、磁気検出素子（２）で検出されたＣＲＴ（１）の
管軸方向に作用する外部磁界の極性と強さは、電気信号
に変換されて電流供給回路（３）に入力される。電流供
給回路（３）では、磁気検出素子（２）からの電気信号
に応じて磁界の強さに比例した電流を第１の補償用コイ
ル（４−１）および第２の補償用コイル（・４−２）に
それぞれ供給する。

そして、第１の補償用コイル（４−１）では、予め決定
された適正なコイルターン数で巻かれであるため、ＣＲ
Ｔ　（１）の管軸方向の外部磁界による純度回転に対し
て、これを打ち消すような補償磁界が発生する。

二こで、第１の補償用コイル（４−１）は、純度回転と
共にラスタ回転をも発生させるが、コイルターン数が純
度回転の補償に合わせであるので、補償できなかったラ
スタ回転を発生する磁界が残る。

そこで、第２の補償用コイル（４−２）は、この第１の
補償用コイル（４−１）で補償できなかったラスタ回転
を発生する磁界を打ち消すような補償磁界を発生させる
。

このため、本実施例のカラー陰極線管ディスプレイ装置
は、ＣＲＴの管軸方向の外部磁界によるラスタ回転およ
び純度回転の両方に対して適正な補償を同時にかつ自動
的に行うことが可能である。

また、他の実施例においては、ＣＲＴの管軸方向に外部
磁界が作用した場合に、純度的には十分な裕度があるた
め補償の必要はないが、ラスタ回転による画面品位の低
下を補償したい場合がある。

このような場合には、第２図に示すようなカラー陰極線
管ディスプレイ装置を採用して実施することができる。

第２図の実施例では、先の実施例とほぼ同じ構成である
が、同図に示されるように、補償用コイル（１４−２）
が偏向ヨーク（５）のパネル側セパレータフランジ（６
）外周に単独で巻回しである点が異なる。

この補償用コイル（１４−２）には、先の実施例と同様
に電流供給回路（３）からの電流が供給される。

次に、この実施例の動作を第２図を用いて説明する。

まず、偏向ヨーク（５）のパネル側セパレータフランジ
（６）外周に巻回された補償用コイル（１４−２）は、
先の実施例で述べた第１図の第２の補償用コイル（４−
２）と同様の補償機能を持っている。すなわち、主にラ
スタ回転に対する補償磁界を発生するが、純度回転に対
してはほとんど影響を与えない。

このため、ＣＲＴ　（１）の管軸方向に外部磁界が作用
した場合に、純度的には十分な裕度があり、ラスタ回転
による画面品位の低下だけを補償したい場合には、この
実施例における補償用コイル（１４−２）による補償だ
けで十分である。

また、この実施例では補償用コイル（１４−２）の巻回
位置がＣＲＴ　（１）の偏向ヨーク（５）のパネル側セ
パレータフランジ（６）外周であるので、第４図（ｂ）
に示す従来例のＣＲＴパネルまわりの補償用コイル（２
４−１）と比べて、１タ一ン分のコイルの長さが短くて
済み、少ない鋼材でよいため低コスト化を図ることがで
きる。

さらに、補償用コイル（１４−２）を巻回するセパレー
タフランジ（６）自体が絶縁物であるため、新たに補償
用コイル（１４−２）に絶縁処理を施す必要がなく、絶
縁処理のコストを低減させることができる。

また、この実施例ではパネル（１ｂ）まわりに補償用コ
イルを配設しないため、装置自体をより小型化すること
が可能である。

なお、上記２つの実施例において第１図に示されている
第２の補償用コイル（４−２）、あるいは第２図に示さ
れている補償用コイル（１４−２）において、補償用コ
イルが偏向ヨーク（５）のパネル側セパレータフランジ
（６）外周に巻回した図で説明したが、外周のみに限定
されるものではなく、その近傍であっても良い。この場
合も上記と同様の効果を奏する。

また、上記２つの実施例で用いた偏向ヨーク（５）の形
式は、サドル型の水平偏向コイルとトロイダル型の垂直
偏向コイルよりなるサドル−トロイダル型偏向ヨークで
あるが、サドル−サドル型の偏向ヨークであってもよい
。

［発明の効果コ 以上説明したように、本発明に係るカラー陰極線管ディ
スプレイ装置は、第１の補償用コイルでラスタ回転と純
度回転が補償でき、第２の補償用コイルで主にラスタ回
転が補償できる。

これにより、それぞれの補償用コイルのターン数を適宜
選択すれば、ＣＲＴの管軸方向の外部磁界による純度回
転およびラスタ回転の両方を同時かつ最適に自動補償す
ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例に係るＣＲＴディスプレイ装
置の断面図、第２図は本発明の他の実施例に係るＣＲＴ
ディスプレイ装置の断面図、第３図（ａ）、　　（ｂ）
はＣＲＴの管軸方向に作用する磁界が画面上の像に及ぼ
す影響を説明する図で、その（ａ）はラスタ回転を示す
図、（ｂ）は純度回転を示す図、第４図（ａ）、　　（
ｂ）は補償コイルの巻回位置の違いによって発生する補
償磁界の性質を説明する図で、その（ａ）はＣＲＴのネ
ック側のファンネルまわりに巻回した図、（ｂ）はＣＲ
Ｔのパネルまわりに巻回した図である。 第１図および第２図において、（１）はカラー陰極線管
（ＣＲＴ）、（１ａ）は電子銃、（１ｂ）はパネル、（
ＩＣ）はファンネル、（２）は磁気検出素子、（３）は
電流供給回路、＜４−１）は第１の補償用コイル、（４
−２）は第２の補償用コイル、（１４−２）は補償用コ
イル、（５）は偏向ヨーク、（６）はセパレータフラン
ジである。 なお、図中、同一符号は同一または相当部分を示す。 本発明の一実施例（で係るＣＲＴディスプレイ装置の断
面図率１ 図 本発明の他の実施例に係るＣ１（、Ｔディスプレイ装置
の断面図糸 閉

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 電子銃から出射される電子ビームを偏向ヨークで偏向し
   パネル上に像を表示させるカラー陰極線管と、 前記電子銃とパネルとを結ぶ管軸方向に作用する外部磁
   界の極性と強さを検出し、電気的信号に変換して出力す
   る磁気検出素子と、 前記電気的信号を入力して、外部磁界の強さに比例した
   極性に対応した方向に流れる電流を出力する電流供給回
   路とを有するカラー陰極線管ディスプレイ装置において
   、 前記カラー陰極線管のパネルまわりに巻回され、前記電
   流供給回路からの電流を入力し、管軸方向の外部磁界を
   打ち消すための磁界を発生させる第１の補償用コイルと
   、 前記カラー陰極線管の偏向ヨークまわりの近傍に巻回さ
   れ、前記電流供給回路からの電流を入力して、管軸方向
   の外部磁界を打ち消すための磁界を発生させる第２の補
   償用コイルと、を備え、前記第１の補償用コイルで管軸
   方向の外部磁界による純度回転を補償し、前記第２の補
   償用コイルでラスタ回転を補償することを特徴とするカ
   ラー陰極線管ディスプレイ装置。