JPH0245495A - ビスマス(リン酸/硫酸)サッカリド - Google Patents

ビスマス(リン酸/硫酸)サッカリド

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JPH0245495A
JPH0245495A JP1159357A JP15935789A JPH0245495A JP H0245495 A JPH0245495 A JP H0245495A JP 1159357 A JP1159357 A JP 1159357A JP 15935789 A JP15935789 A JP 15935789A JP H0245495 A JPH0245495 A JP H0245495A
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bismuth
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sulfuric acid
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エス.マーク ボーエン
Richard S Bodine
リチャード・エス.ボーディン
James C Coleman
ジェームス シー.コールマン
L Cole Douglas
ダグラス エル.コール
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はビスマスホスホリル化および/またはスルホン
化サツカリド、その製法およびその用途に関する。これ
らのサツカリドは一般に薬剤として有用である。
[従来の技術およびその問題点] スクラルフェート(5ucralfate)は公知の抗
潰瘍剤である。例えばウィンドホルツ(Windhol
z)外によるメルク インデックス、10版、メルク社
、ラーウェイ(Rahway) 、ニューシャーシー州
(1983年) 、1273頁、8755番を参照。ニ
ック外による米国特許第3,432,489号(196
8年3月11日)を参照すると、ジサッカリドポリスル
フェート アルミニウム化合物および製法が記載されて
いる。
ベルコー(Berkow)外によるメルク マニュアル
、15版、メルクシャープおよびメルク社のドーム(D
oh*e)研究部門、ラーウェイ、ニューシャーシー州
(198,7年) 、744頁では、消化性潰瘍の治療
に関して、スクラルフェートが全てのかかる潰瘍の治療
に有益であること、そしてビスマス含有製剤(コロイド
状ビスマスサブシトレートを含む)がかかる治療に有効
であり、スクラルフェートと類似の作用を有することが
報告されている。
ペプト ビスモル(PEPTOBISMOL)は、ビス
マスサブサリチレートを含む、良く知られた消化薬の一
つである。更に、バーンハート(Barnhart )
外のフィジシャンズデスク リファレンス、41版、メ
ディカルエコノミツク社、オラデル、ニューシャーシー
州(1987年) 、1590頁を参照されたい。
ナルメデーイカルサイエンス(ls、J、Med、sc
i、)、288 (3) 、136〜48 (1984
年)、144頁には、ビスマスサブサリチレートの作用
機構は不明でありそしてビスマスサブカーボネートはそ
れと同じようには挙動しないことが報告されている。こ
れは、ビスマス含有組成物についての化合物特異作用を
示唆しているかもしれない。
メルク インデックス、10版、177〜80頁には、
ビスマスおよびその化合物のいくつかが報告されている
。ビスマスは、例えば獣医学で、外側からは無痛性の湿
った又は化膿性の病巣の散布剤に、内部的には胃腸内膜
の保護剤として使用されており、そして犬のほおのいぼ
の治療に勧められている。
ミカエリ(Michaeli )による欧州特許出願公
報0230023号(1987年7月29日発行)は、
傷の治ゆを促進するための薬剤組成物が公開されている
該組成物は、傷の治ゆを促進するために硫酸サツカリド
、特にモノ−およびジ−サツカリド、又はそれらの塩を
含む。好ましい塩は可溶性塩、更に好ましくはアルカリ
金属塩、最も好ましくはカリウムおよびナトリウム塩で
ある。スクロースオクタスルフェートは最も好ましい硫
酸サツカリドである。サツカリドは液体、ゲル又は時間
放出性ポリマーを含めて、いかなる形体で存在してもよ
い。好ましい実施においては、サツカリドはコラーゲン
との組み合せで存在する。
クペラス(Kuperus)の米国特許第4,581.
221号(1986年4月8日)には、Tc−99m+
を用いる潰瘍の探知が記載されている。そこに使用する
のに適した潰瘍特異性化合物には最高に硫酸化されたス
クロース等が含まれる。低分子量化合物が溶解性および
迅速に胃腸管を通過して探知用にTc−99mを残すた
めに好ましい。
クーパーマン(Koopera+an)外の米国特許第
3゜379.717号(1968年4月23日)にはビ
スマスサブグリセルヒジネート(subglycerr
hizinate)およびその製法が記載されている。
該化合物は式C411L 1O14cOOBiと一致し
、そして胃潰瘍の治ゆを促進する。
マーシャル(Marshall)による欧州特許出願第
0206627号(1986年12月30日発行)には
、胃腸疾病の治療法が開示されている。この公報の方法
は感染性胃腸疾病を有する人間又はそれ以外の動物の、
ビスマスを好ましくは薬学的許容塩として投与すること
による治療が包含されている。該疾により引き起こされ
るか媒介され得る。
ボロデイ−(Borody)のPCT国際出願公報No
1086105981 (1986年10月23日発行
)には、非潰瘍性消化不良をビスマス塩で治療すること
が開示されている。消化不良はカムピロバクテルピロリ
感染に付随したもので、抗生物質と一緒のビスマス塩投
与が好ましくそして特に効能があることが報告されてい
る。
グラハム(Graham)外によるザアメリカン ジャ
ーナルオブガストロエンテロロジー、82.283〜6
頁(1987年)には、カムピロバクテル ピロリ胃炎
:過去、現在、および未来についての考察、が報告され
ている。 ブラサー(Blaser)によるガストロエ
ンテロロジー、93.371〜83頁(1987年)も
参照されたい。
スフリップ(5crip) (1986年12月3日)
はバクテリアおよび抗潰瘍剤市場を報告し、それはカム
ピロバクテルピロリ感染は潰瘍の発達を引き起こすとい
う理論によりビスマス製品の生長に力闘の可能性を推測
し、そしてまたDE−NOLと抗生物質との使用を詳細
に報告している。しかし、ポルシュ(Borsch)の
レーヘル、マーケン、ターム(西独)、18.38〜4
5頁(1988年1月)を見ると、カムピロバクテル 
ピロリ感染の治療法が報告されている。
ポルシュは、カムピロバクテルピロリ感染を胃腸粘膜か
ら高い信頼性で根絶する簡単且つ効率的な治療法は知ら
れていないこと、およびビスマス塩はバクテリア成長の
抑制から得られる可能な臨床的利益を研究する更に実用
的な方法に将来重要な役割を果し、多分粘膜の完全性を
一時的に回復することになるかもしれないが、この方法
は多分、カムピロバクテル ピロリに引き起こされた慢
性胃炎およびその続発症の長期の自然経過を変更するこ
とにはならないであろう、と報告している。
[問題点を解決するための手段] 本発明は、−観点からはビスマス(リン酸/硫酸)サツ
カリドを提供する。他の観点では、リン酸水素/硫酸水
素サツカリドとビスマス物質を接触させてビスマス(リ
ン酸/硫酸)サツカリドを生成することを特徴とする、
ビスマス(リン酸/硫酸)サツカリドの製造法を提供す
る。他の観点によると、動物にビスマス(リン酸/硫酸
)サツカリドを胃粘膜損傷が治療されるような条件下で
投与することを特徴とする、動物の胃粘膜損傷に関連し
た疾病を回復させる方法を提供する。本発明はまた、カ
ムピロバクテル様生物集団に関連する動物の胃腸疾病が
回復するような条件下で該動物にビスマス(リン酸/硫
酸)サツカリドを投与することを特徴とする、上記の胃
腸疾病の回復方法を提供する。
ビスマス(リン酸/硫酸)サツカリドは薬剤として有用
である。例えば、それらは一般に胃粘膜損傷に関連する
、萌に記載したような疾病の回復に特に有用である。そ
して特に、上に要約した最新の独特の方法はカムピロバ
クテル様生物の数を極めて著しく低減できるばかりでな
く、治療された胃腸粘膜の炎症を極めて有効に低減でき
る。他の著しい利点が同様に本発明に本質的に付随する
[発明の具体的な記述] 一般に、ビスマス(リン酸/硫酸)サツカリドは、ホス
ホリルおよび/またはスルホンサツカリドのような成分
を含む組成物であって、該ホスホリルおよび/またはス
ルホンサツカリドは一般にサツカリドにエステル結合さ
れたリン酸塩部分および硫酸塩部分の少なくとも一方か
ら選ばれた部分を1以上有するサツカリドである。
ビスマス系の成分はビスマス金属元素およびビスマスの
薬学的許容塩を含む。ビスマスとの薬学的許容塩は勿論
、ビスマスとリン酸および/または硫酸サツカリド部分
とを有する分子レベルの共有又はイオン性の錯体、かか
るビスマス含有部分又は水酸化ビスマスのような化合物
とリン酸お上び/または硫酸サツカリド部分を有する分
子レベルの共有又はイオン性の錯体、適当な薬学的担体
の存在する組成物等を含む。
本発明の新規な化合物は錯塩の形態であり得るので、本
明細書に記述しであるように、その構造式を厳密に表現
することは困難である。代表的には、本発明の新規化合
物を要約して下記の一般式で示すことができる。しかし
、その変形も当然可能であり、本発明はこれらに限定さ
れないことが理解される。
[BipX q”]nZ(P/S)m こ\に、旧=ビスマス残基; p=Xとの適当な原子価結合を達成する、通常は整数で
ある数(例えばl): X=ビスマス系物質の結合部分の残基 (例えばOH) ; q=Biとの適当な原子価結合を達成する、通常は整数
である数(例えば2): n−測定または推定される1〜約30の数(例えば約8
); 2=サツカリドの残基(例えばスクロース残基); P/S・リン酸塩および/または硫酸塩部分の残基(例
えば硫酸塩残基)ニ ーー測測定たは推定される1〜約30の数(例えば8)
なお、上記の式の(+)および(−)は、−収約に、イ
オン結合の場合には正負の電荷を示すが、共合結合の場
合には(+)および(−)の表示は削除される。
本明細書の実施例に示すビスマススクロースオクタスル
フェートの錯塩は、代表的に下記のように要約して示す
ことができる。こ\に、R=SO。
[Bi(011)、]である。
硫酸エステルおよび/またはリン酸エステルサツカリド
等の成分は、l)硫酸サツカリド、2)リン酸サツカリ
ド、3)硫酸−リン酸サツカリド、および4)それらの
混合物のようなサツカリドを含む。サツカリド核1個当
り少なくとも3個の硫酸エステル部分を有するサツカリ
ド成分が使用するのに望ましい。ポリ硫酸サツカリドが
本発明の実施において更に典型的に使用される。ポリ硫
酸サツカリドは過硫酸サツカリドを実質的量で含むのが
望ましい。
本発明の実施に使用し得るサツカリド部分自体はモノ−
ジー トリー、テトラ−およびオリゴサツカリドを含む
。適したサツカリド核又は部分の例は、エリトロース、
スレオース、アラビノース、デオキシリボーゼ、フラク
トース、グルコース、リボーゼ、マンノース、ラクトー
ス、セロビオース、マルトース、スクロース、トレハロ
ース、メレジトース等のようなサツカリドの適当な残基
から選び得る。サツカリド成分はペントースおよび/ま
たはヘキソーズのジサッカリドであるのが望ましい。ス
クロースが好ましい。
ビスマス(リン酸/硫酸)サツカリドは複合混合物、即
ち一つ以上の化学的実体を組合せて組成物を形成した組
成物、であり得る。それらは(リン酸/硫酸)サツカリ
ドの複合ビスマス塩であると考え得る。
本発明のビスマスサツカリドは一般に水;低級アルコー
ル、例えばメタノール:低級ケトン、例えばアセトン;
希塩酸水溶液、例えば0.IN、に不溶であり、一般に
酸性水中でゲル化傾向がない。
それらは固体状態で半結晶であり得る。
重要なことに、本発明の実施に使用されるビスマス(リ
ン酸/硫酸)サツカリドは一般にそして極めて驚異的に
適当なアンモニア水溶液に可溶性である。このことは非
常に極めて重要である。何故なら、かかるカムピロバク
テル様生物、例えばカムピロバクテル ピロリ、を取り
囲む近辺は、特に生体内で典型的にアンモニア性である
からである。例えばグラハム(Grahaa)外による
前記の文献、284頁、およびブラサー(Blaser
)による前記の文献、378頁を参照されたい。以下に
、方法および/または工程に関して記述する。
中参*社 一般に、ビスマス(リン酸/硫酸)サツカリドは、(リ
ン酸/硫酸)水素サツカリドとビスマス物質とを接触す
ることにより製造できる。条件(よ本発明のビスマスサ
ツカリドを形成するのに十分な条件である。
一般に、(リン酸/硫酸)水素サッカ1ノド(よ対応す
るビスマス(リン酸/硫酸)サッカIJドと類似のサツ
カリドであるが、それと結合した1ノン酸および/また
はスルホン酸部分を有する。スルホン酸が好ましい。
(リン酸/硫酸)水素サッカIJド(よ公知の方法又は
それと類似の方法により得ること力(できる力翫製造で
きる。例えば、下記の(1ノン酸/硫酸)水素サツカリ
ドが一般に市販されて(する:2°−デオキシ−、<−
D−リボーゼ−1−ホスフェート:2゛−デオキシリボ
ーゼ−5°−ホスフェート;D−フラクトース−1−ホ
スフェート:D−フラクトース−6−ホスフェート:D
−フラクトース−1,6−ジホスフニート:アルフデー
D−ガラクトース−1−ホスフェート;D−ガラクトー
ス−6−ホスフェート;ガラクトース−6−スルフェー
ト; グルコース−1−ホスフェート: D−グルコース−1−ホスフェート: グルコース−6−ホスフェート; D−グルコース−6−ホスフニート: グルコースー1.6−ジホスフェート;D−グルコース
−6−スルフェート(ナトリウム塩);アルファーマン
ノース−6−ホスフェート:アルファーラクトース−ホ
スフェート(バリウム塩)。
例えばアンダーソン(Anderson)外のケム、ソ
ーシイズ ニー、ニス、ニー、 (Chem、5our
ces tl。
S、A、)、デイレクトリーズ出版社、オーモンドビー
チ、フロリダ州、(1984年)を参照されたい。
また、ホスホリル化および/またはスルホン化は、当業
界で公知のように、利用できる適当なエステル化位置を
有する、対応するサツカリドに対して行うことができる
。例えば、ホスホリル化は、適当なホスホリル化剤、例
えば塩化ホスホリル又はリン酸シアノエチル、を用いて
反応体サツカリドを適当に処理することにより達成でき
る。例えばレナムブレス、ニューヨーク(1977年)
、482〜96頁および507頁を参照されたい。スル
ホン化は、適当な硫酸化剤、例えばピリジン、ホルムア
ミド、ジメチルホルムアミド、クロロホルム又は液体二
酸化イオウのような溶媒中のクロロスルホン酸、無水硫
酸又は三酸化イオウ−ピリジン錯体を用いて反応体サツ
カリドを適当に処理することにより達成できる。ニック
外の米国特許第3432489号を参照されたい。また
、特にナトリウムおよび硫酸サツカリドを用いる製造に
ついてはニック外による米国特許第3432489号を
参照されたい。
(リン酸/硫酸)サツカリドの金属塩は、公知の方法に
より(リン酸/硫酸)水素サツカリドに変換できる。例
えば、水素イオン型のスルホン化ジビニルベンゼン樹脂
のようなイオン交換樹脂を用いるイオン交換操作を用い
ることができ、金属塩(望ましくはカリウム塩)を、適
当な媒体(例えば水、特に高純度の水)中の樹脂上を水
対金属塩の重量比が約20:1にて室温で通過させて、
(リン酸/硫酸)水素サツカリドを製造する。このよう
にして製造された(リン酸/硫酸)水素サツカリドを所
望により、この段階で約10℃に冷却するか、或いは約
20〜30℃の温度に保持する。
一般に、ビスマス物質はビスマスを含み、それは(リン
酸/硫酸)水素サツカリドと接触した場合にビスマス(
リン酸/硫酸)サツカリドを形成することができる。例
示として、ビスマス物質は水酸化ビスマス[B i (
Oll) 3]であることができる。
製造したばかりのBi(Ofl)aが好ましい。市販の
Bi(Oll)、はBitOiを含み得、本発明の実施
で良く作用しないことがある。
典型的には、(リン酸/硫酸)水素サツカリドは、接触
のために適当な媒体(例えば水)中に分散又は溶解され
る。(リン酸/硫酸)水素サツカリドの濃度は広範囲に
変り得るが、低pH値、例えばp旧、5、にて高い水系
濃度が室温近辺、例えば約25℃、にて有利であろう。
ビスマス物質を該水素サツカリド分散液又は溶液と接触
させる。典型的には、ビスマス物質は固体であり、そし
て(リン酸/硫酸)水素サツカリドの典型的には水中の
分散液又は溶液中に撹拌添加するのが有利であろう。或
いは、例えばビスマス物質を例えば微粒子の形体で水中
にスラリー化し、(リン酸/硫酸)水素サツカリドの典
型的な水性分散液又は水溶液を、例えば上記のイオン交
換カラムを用いたイオン交換操作で製造した直後にゆっ
くりとそこに添加する。(リン酸/硫酸)水素サツカリ
ドの量はビスマス物質に対して化学量論的等量よりも過
剰、例えば理論量の約100〜160%又はそれ以上、
であるのが有利であろう。従って、例えばビスマス物質
は(リン酸/硫酸)水素サツカリドに対して約5=1な
いし8:lのモル比で使用し得る。この接触工程中に所
望により冷却してもよいが、接触を室温近辺にて実施す
る場合は一般に必要でない。この混合物をある時間、即
ち約20分ないし1時間程度、例えば約半時間、撹拌し
得る。ビスマスサツカリド生成物は典型的には固体とし
て回収される。
生成物の回収は、減圧乾燥を用いた吸引濾過および洗浄
により有利に実施し得る。洗浄は一般に例えば水、メタ
ノールおよび/またはアセトン等のような液体を用いて
行い得る。所望により生成物をメタノールおよび/また
はアセトン中にスラリー化しそして吸引濾過し得る。生
成物を加熱して乾燥することは避けなければならない。
何故なら、通常の周囲温度を越える温度、例えば45℃
、は所望の生成物の分解を引き起こし得るからである。
生成物を冷蔵下にて例えば冷凍庫内に、一般に黄褐色又
は不透明のガラスびんを用いた場合に生じ得る化学線へ
の暴露から注意深く保護しながら貯蔵するのが有利であ
ろう。
生成物の収率は高率であることができる。該収率は理論
値の少なくとも約90%又は約95%以上であることが
できる。
ビスマス(リン酸/硫酸)サツカリドの使用法は一般に
、動物の胃粘膜の損傷を治療するのに有効な所定量のビ
スマス(リン酸/硫酸)サツカリドを経口投与すること
により該胃粘膜損傷を治療することを含む。例えば、胃
粘膜損傷はエタノール、過剰の酸および/または過剰の
胆汁塩に曝らしたことの結果であり得る。本発明の組成
物を用いる胃粘膜損傷の治療は該損傷を良くするか、或
いは解消さえする。
ビスマス(リン酸/硫酸)サツカリドの適当量は一般に
、−回の服用量が動物の体重1kg当り約5〜100m
g、例えば約20園g/kg(体重)、の投与量を含む
1日当り数回の服用が代表的で、しばしば例えば1日当
り約今回服用する。
本発明の実施におけるビスマス(リン酸/硫酸)サツカ
リドの使用法は一般に、カムピロバクテル様生物に関連
した動物の胃腸疾病を、該疾病を良くするのに有効な所
定量のビスマス(リン酸/硫酸)サツカリドを投与する
ことにより治療することをも含む。好ましくは、効果は
かなりあるか或いは非常に大でさえある。
投与は経口であるのが好ましい。
対象動物は人間の患者であることができるが、人間以外
の動物も含む。
胃腸疾病は典型的にはいわゆるB型胃炎合併症または該
胃炎である。例えばグラハム外による前記の文献283
頁を参照されたい。
ここでもビスマス(リン酸/硫酸)サツカリドの適当m
は、1回の服用量が動物の体重1kg当り約5〜100
mg、例えば約20+sg/kg(体重)、の投与量を
含む。ここでも人間の患者については、1日当り0.5
〜10gの概算範囲が考えられる。1日当り数回に分け
た服用が典型的であり、しばしば例えば1日当り4回の
経口服用が特に人間の患者に行われる。
一般に、カムピロバクテル様生物は、本発明の方法に適
性に好反応を示すあらゆる生物等であることができる。
カムピロバクテル様生物は当業界で公知のものを含み得
る。例えばマーシャル(Marshall)による欧州
特許第0206627号、4頁、およびブラサーによる
上記の文献を参照されたい。カムピロバクテル ピロリ
生物集団は顕しい数のLKカムピロバクテルピロリおよ
びそれに関連した胃腸疾病、例えばB型胃炎、は有利に
効果的に治療される。
ビスマス(リン酸/硫酸)サツカリドの投与形体は錠剤
、カプセルおよび適当な懸濁液のような単位投与形体を
含み得る。錠剤の形体は製造および投与が容易なため、
有利に使用し得る。
従って、本発明によって多く利点が達成される。
下記の例は本発明を更に例示するものである。
特に記載がない限り、パーセントは重量に基づく。
乳り 機械的撹拌器および分離/添加漏斗を備えた12Qの三
ロフラスコに、氷酢酸1750−および脱イオン水をナ
ノピュア(NANOpure) I+ (バーンステッ
ド)カラムを通過させることにより得られた1ナノピュ
ア″水3500m12を充填した。該酸性混合物にBi
(NOx)35H,0を500g添加した。混合物を撹
拌して固形物を溶かした。次に、濃(28%)NH,O
il(水溶液)3500m(2をゆっくり添加した。混
合物のpHはアルカリ性になった。固体生成物を濾過に
より収集した。濾取した固体を“ナノピュア”水でそし
て次にメタノールで洗浄した。濾取固体を減圧下で50
℃にて乾燥し、生成物Bi(OH)sが253.2g得
られた(理論値の94.6%)。
床容積の2〜3倍のlNHClで洗浄したアンバーライ
トIR−120イオン交換樹脂1600gの試料をカラ
ムに充填した。充填した樹脂を、pHが水のpnとなり
そして硝酸銀(冒)を用いて塩化物沈澱物が観察されな
くなるまで、”ナノピュア”水で洗浄した。
ミカエリの欧州特許0230023号の例1および2に
従って前もって調製されたカリウムスクロースオクタス
ルフェート(K8SO3)80gの試料を約1400m
12の“ナノピュア°水中に溶解した。このに8SOS
溶液をカラムの樹脂に充填し、そして”ナノピュア“水
4Qを用いてかなり速く溶出した。
カラムからの溶出液を、”ナノピュア°水112中の上
記のBi(011)、のスラリーを含む12I2三ロフ
ラスコに導入した。該スラリーを氷水浴中で冷却した。
反応混合物を次に30分間撹拌し、その上で数個のブフ
ナー漏斗を用いてゆっくり吸引濾過した。吸引は一夜維
持し、そして乾燥して生成物を微細状態に粉砕した。生
成物の収量は139.42g(理論値の95.5%)で
あった。生成物は無臭、白色でX線粉末回折法で測定し
て半固体であり、水、O,1NHC+(水溶液)、メタ
ノールおよびアセトンに不溶性であり、4N硫酸(水溶
液)中に可溶であり、そしてトリフルオロ酢酸に可溶で
あるが、これらの後の二つに酸性媒体中で徐々に分解し
、そして下記の組成を有していた: オクタスルフェート含!ji: 8L6%[高圧液体ク
ロマトグラフィー(HPLC)および 元素分析(EA)] ; ヘフタスルフェート含ffi :5.4%(HPLCオ
ヨヒEA) ;水酸化物、例えばBi(01()s、の
含量:5.9%()IPLcおよびEA); ヒスマス含ffi: 5g、6%[AAおよびEA]水
分含1:約7,8%(電位差法、カールフィッ分子構造
はフェーリエ変換赤外スペクトル分光分析法(FT−I
R)、既知の参考標準体に8SO3−711,0と比較
した高圧液体クロマトグラフィー(HPLC) 、およ
び原子吸収(AA)スペクトル分光分析法により確認し
た。元素分析(EA)を上記で用いた。従って、生成物
はビスマス水酸化物スクロースオクタスルフェートの錯
塩或いは実験式によれば実質的に[Bi(Oll)2]
8SOSであると考えられる。
帆1 例1からの[B 1(Oil) ! ]8SOSの抗潰
瘍剤としての有効性を、胃粘膜損傷を有する三つの動物
モデルにおけるその作用を調べることにより測定した。
95%エタノールの投与は広範囲の胃粘膜損傷を引き起
こし、そして[Bi(Oil)、]8SO8はこのエタ
ノール誘発胃粘膜損傷モデルの損傷の厳しさを低減する
のに有効であった。このモデルは抗潰瘍活性についての
選別体として役立つ。0.6M塩酸の経口投与は広範囲
の粘膜損傷を引き起こし、そして[Bi(OH) z]
8SO3はこの塩酸誘発胃粘膜損傷モデルの厳しさを低
減するのに有効であった。このモデルはまた、抗潰瘍活
性の選別体としても役立つ。幽門を縛った場合[シェイ
(Shay)ラットモデル]、14時間の短い期間に蓄
積した胃分泌物はラットの向背に広範囲の損傷を引き起
こした。[Bi(OH)z18sO3はシェイラットモ
デルに誘発された病変の厳しさを低減するのに有効であ
った。このモデルはまた、抗潰瘍活性の選別体としても
役立つ。
重さ約200gの雄のスプラグ−ダウレイ(Sprag
ue−Davley)ラットを、これらの研究に使用し
た。ラットを夫々吊したステンレス調かごに保持し、研
究開始前に48時間絶食させ、そして研究が始まるまで
飲料水を自由に飲ませた。各研究に使用した[Bi(0
)1)t]8SOSの濃度は、122.9mg/m12
 IUPAcであった。[B i (Oil) t ]
 8SO3は脱イオン水中に不溶であり、投与に超音波
処理が必要であった。[8i (Oil) t ] 8
SO3は経口投与針により1m12の容量で経口投与し
た。
エタノール誘発胃粘膜損傷に対する[Bi(OH)z]
8SOSの保護特性の測定に着手した。ラットに95%
エタノール112を経口投与する15分前に[Bi(O
H)t]8SOS 1m5を経口で与えた。1時間後、
胃を取り出し、そして粘膜表面を損傷について肉眼で検
査した。損傷の程度を、下記の第1表に表わした尺度に
従って等級化した。
第   1   表 観察された粘膜損傷の等級 1劃   胃粘膜の外観 0    正常な粘膜 l    僅かな乳腫および充血 2    乳腫、充血および出血 3I又は2個の斑点侵食 4    】又は2個の線状侵食 5    多くの小さい侵食および 少しの大きい侵食 6    粘膜全体にわたって広範囲の侵食[Bi(O
H)t]8SOSの塩酸誘発胃粘膜損傷に対する保護特
性の測定に着手した。ラットに、0.6M塩酸、1mf
fヲHロ投与tル15分前に、[Bi(OH)*]8S
OS 1mQを経口で与えた。1時間後、胃を取り出し
、そして粘膜表面を損傷について肉眼で調べた。損傷の
程度を再び上記の第1表に示した尺度に従って等級化し
た。
シェイラットのモデルにおける[Bi(oH)、18S
oSの保護特性の測定を着手した。エーテル麻酔下で腹
部を開き、そして幽門を縛った。すぐに[Bi(OH)
*]8SO31+n12を与え、腹部を閉じ、そして動
物を回復させた。14時間後、胃を取り出し、向背を損
傷について肉眼で調べた。損傷の程度を下記の第2表に
示す尺度に従って等級化した。
第   2   表 観察された前胃損傷の等級 等し晰−向背の外観 0     正常 1     発赤 21又は2個の”斑点°病変 3     l又は2個の”深い”病変4     多
くの深い病変 エタノール誘発胃粘膜損傷の研究結果を下記の第3表に
示す、 95%エタノール処理は、胃粘膜損傷の平均等
級が4.78±0.26の水子備処理対照グループでわ
かるように、激しい粘膜損傷を引き起こした。[Bi(
011)*]8303予備処理はこのモデルの損傷の激
しさを3.10±0.48に著しく減じた。
第   3   表 95%エタノール誘発胃粘膜損傷に対する保護予備処理
    等級     生 水       4.78±0.26       9
[Bi(Or+)*]8SOS  3.10±0.48
(1)   10注記(1)水処理グループよりも著し
く低い、p < o、as 塩酸誘発胃粘膜損傷の研究結果を下記の第4表に示す。
0.6M塩酸処理は、胃粘膜損傷の平均等級が4.70
±0,29の水子備処理対照グループでわかるように、
激しい粘膜損傷を引き起こした。[Bi(O)l)t]
gsos予備処理はこのモデルで損傷の激しさを2.9
0±0.12に著しく減じた。
第   4   表 0.6M塩酸胃粘膜損傷に対する保護 予備処理     祖      N 水         4.70+ 0.29     
  10[Bi(Oll)z]8SOS   2.9Q
±0.12(1)    10注記(1)水処理グルー
プよりも著しく低い、P < 0.05 ンエイラットの研究結果を下記の第5表に示す。
損傷の平均等級が3.69±0.17の水処理対照グル
ープでわかるように、幽門を縛ると、14時間で面前に
激しい損傷を引き起こした。[Bi(OB)、]8SO
3を用いた処理はこのモデルで損傷の激しさを2.15
±0.17に著しく低減した。水処理対照グループ中で
ラットの20匹のうち7匹(35%)が死んだことに注
目されたい。[Bi(Oil)z]8SO3処理はこの
モデルで死亡率を0%に減少させた。
第   5   表 ンエイラットモデルでの保護 処理      11     N 水         3.69±0.17      
 13(2)[Bi(Oll)z]8SO32,15±
0.17(1)   !5注記(1)水処理したグルー
プよりも著しく低い、P < 0.05 (2)20匹のうち7匹が死んだ。
このように、[Bi(011)2]8SO3は、この研
究で使用した三つの胃粘膜損傷モデルの全部で有効であ
ることが証明された。従って、本発明のビスマスサツカ
リドは一般に、適当な人間の消化性潰瘍および/または
胃炎の治療に使用し得る。
A1 例1からの[Bi(OH)*]8SO3の、カムピロバ
クテル。
機微生物の生長阻止剤としての有効性を、カービー−バ
ラエル法により、寒天ゲル中でのその作用を調べること
により測定した。カムピロバクテルピロリ の二つの分
離物を人間の生検胃組織から得、両方を別々に、必要な
くぼみを内部に形成した寒天ゲル試料上で培養した。く
ぼみに、水および標準濃度水性水酸化アンモニウム(ア
ンモニア28〜30%、又は約58%水酸化アンモニウ
ム)の容量比が10:1の混合物である希釈水酸化アン
モニウム水溶液、或いは該希釈水溶液中に溶解した[B
i(011)、]8SO3を充填した。寒天試料を、該
くぼみを取り囲むカムピロバクテルピロリの生長阻止に
ついて調べた。阻止帯域値10mm以上はかなりの阻止
と考えられる。下記の結果が観察された(第6表)。
第   6   表 寒天くぼみ域阻止帯域 研究 [Bi(OH)−]8SO3中(希NH,OH)
  希NI1.OH116mm           
0mm2    18mm、 llfm、 16n+m
      (ln+aこれは、ビスマス(リン酸/硫
酸)サツカリドh(カムピロバクテル様微生物の生長阻
止に有効なだけでなく、一般に希釈アンモニア水溶液中
に溶解可能であることを例証する。このことは驚くべき
ことで且つ予想外であり、そして非常に重要である。何
故なら、前述したように、生体内の胃腸粘膜中のこれら
の微生物集落を取り囲む隣接した領域は、該微生物によ
り製造されて存在する希水性アンモニアを有すると考え
られるからである。更に、ビスマス(リン酸/硫酸)サ
ツカリドは予想外にも、かかる希水性アンモニア性の環
境内でLKピロバクチル様機微生物対して薬学的に有効
であることかできる。
鮨!し この研究の目的は、例1の[Bi(Oil) =]8S
O3が無菌の子豚におけるカムピロバクテル ピロリ誘
発胃炎の発現を改善するかどうかを決定することである
。該研究は一般にブラインド形式にて行った。
従って、[Bi(OH) t]8SO3をこの例では”
薬剤”といつ。
一緒に生まれた無菌の子豚を規定通りの方法で得て生後
1日目とし、次のようにして3つのグループに分けた;
グループI(子豚Nos、1〜5); グループ■(子
豚Nos、6〜10);およびグループ■(子豚No、
jl)。各子豚は生まれた時少なくとも約1kgの重さ
があった。グループIおよびHの子豚全部に、胃のpl
+を上げてカムピロバクテルピロリの導入のために更に
導入性の環境をもたらすシメチジン(cimetidi
ne)で予備処理した後の7日目に、カムピロバクテル
 ピロリ肉汁培養の約10億集落形成単位(Colon
y Forming Unit)を経口感染させた。
非感染且つ未処理の対照体であるグループ■の子豚を別
の隔離ユニットに収容した。
感染10日後(177日目、グループIの子豚全部に治
療を開始した。このために、薬剤2゜Ogをミルク配合
物7〜1O11IQ中に懸濁させ、モしてえさ皿に入れ
た。食べ尽くしてから30〜40分後、子豚に代替ミル
ク配合物150〜200m(2を与えた。グループ■の
感染しそして治療されない子豚およびグループ■の子豚
は、薬剤を含まない以外は同様なミルク配合物7〜10
−を摂取した。治療および食物供給を1日3回(午前7
時30分、12時正午、午後4時)、10日日間18日
目から27日目まで)続けた。
28日目に、各子豚の胃を体外に出し、食道および十二
指腸の位置で縛り、横に切断しそして取り出した。6胃
を大きい曲率部および小さい曲率部に沿って縦方向に切
開した。全体的病変、例えば内腔粘表又はリンパ小節の
存在、に気づいた。胃の四つの解剖部位(噴量、胃底、
胃洞、幽門)を取り、バクテリアの再分離用の特別の寒
天板上にすじ引きした。次に腎組織の隣接した全厚さの
試料を各解剖部位から集め、個々にラベルを付した小び
んに入れ、そして10%リン酸塩緩衝ホルマリン中に固
定した。組織の試料をそれぞれ、余分なものを切り捨て
、パラフィン中に埋め込み、5〜6ミクロンに区分し、
そして微生物の組織学的評価および実証のためにヘマト
キシリンおよびエオシンおよびワルシンーメタリイ(W
arthin−3tarryX11/S)染色剤で染色
した。
第7表は全体的な解剖所見を要約する。即ちカムピロバ
クテルピロリに感染しそして薬剤で処理した無菌性子豚
からの胃の組織の全体的観察の要約である。正常からの
変化、例えば過剰の粘液および/または粘膜下組織リン
パ小節が、感染しそして処理されない5匹の子豚(グル
ープ■)全部に検知され、一方5匹の感染しそして処理
された子豚(グループI)のいずれにも或いは未感染で
処理されてない対照体(グループ■)に病変は検知され
なかった。
第   7   表 全体的な解剖所見 実験動物 過度の胃内腔粘液 リンパ様の小節グループ
I: 子豚No、1     0 〃No、2     0 〃No、3     0 〃No、4        0           
    Q〃No、5         0     
         0グループ■: 子豚No、6     1        3〃No、
7     1        0〃No、8    
 0        2〃No、9     0   
     2〃No、10    0        
1グループ■: 子豚No、 11    0        0第7表
は、可視的に記録したものである。すなわち、0は病変
がないことを示し、1は正常と比較した最少の変化を示
し、2は正常と比較した中程度の変化を示し、そして3
は正常と比較した激しい変化を示す。
第8表に組織病理学的所見を要約して示す。すなわち、
カムピロバクテルピロリに感染した無菌性子豚から得た
胃組織中の組織病理学的所見を要約して示す。グループ
■の対照用子豚には、粘膜部下の数個の小さな不活性リ
ンパ様小節(すなわち、このような未感染の子豚に見出
される状態)が認られた。カムピロバタテルピロリ誘発
胃炎に関連する炎症性病変は、胃粘膜の固有層中の巣状
および拡散した形質株細胞の浸潤から構成されていた。
細胞の集合は、白血球の小さな巣状集合から顕著なよく
組織された大きなリンパ様小節までの範囲にわたってい
た。グループIおよび■の両方の感染した子豚はすべて
、胃炎の組織学的徴候を示した。しかし、該薬剤にて処
理されない子豚(グループ■)と比較して、グループI
の薬剤処理した子豚の場合には炎症の激しさおよび程度
が実質的に減少していた。
第   8   表 組織病理学的所見 グループI: 子豚No、1 〃No、2 〃No、3 〃No、4 ”  No、5 グループ■: 子豚No、 6 〃No、7 〃No、8 ”  No、9 〃No、101       1       1  
     0グループ■: 子豚No、ll   OOOO 第8表は、可視的に記録したものである。すなわち、0
は顕微鏡的病変がないことを示し、lは正常と比較した
最少の変化を示し、2は正常と比較した中程度の変化を
示し、そして3は正常と比較した激しい変化を示す。
第9表に、該薬剤の存在に関連した所見を要約して示す
。すなわち、カムピロバクテル ピロリに感染しそして
該薬剤にて処理Iまた子豚における、胃内腔粘液中の該
薬剤の存在に関する要約を示す。
炎症のほかに、結晶性無定形の細胞外物質によって、全
5匹の処理された子豚の胃粘液層中に該薬剤が存在する
ことが示される。
第   9   表 該薬剤の存在に関する所見の要約 グループI: 子豚No、 1   +    +    +    
−4−”No、2−−+    + 〃  No3 〃 No、4 〃 No5 グループ■: 子豚No、8 〃No、7 〃No、8 〃No、9 〃No、IQ グループ■: 子豚No、11 + + + + + + 胃内腔中の無定形結晶性の細胞外残層の存在の有無が、
+(存在)または−(不在)として組織学的に検出され
た。
第1O表に、微生物学的所見、すなわち、カムピロバク
テル ピロリに感染しそして該薬剤にて処理した無菌性
子豚の胃粘膜中の微生物学的所見を要約する。全5匹の
感染した未処理の子豚の全4箇所の解剖部位から微生物
を回収した。TVAP上の生長、ダラム性染色、ならび
にウレアーゼおよびカタラーゼの活性にもとずき、該微
生物がカムピロバクテル ピロリであると同定された。
対象とする微生物は、グループ1の処理した子豚および
グループ■の対照用子豚からは回収されなかった。
ワルノンーメタリイ染色は<7 ンツの微生物を示すも
のである。この染色は若干不規量的であり、そして銀粒
子の沈降によって複雑化する場合が多い。ブレーザーに
よる前記の文献378頁を参照されたい。対象とする微
生物を示唆する構造が、処理した子豚5匹(グループI
)中の4匹および未処理の子豚5匹(グループH)中の
5匹において、観察された。しかし対象とするバクテリ
ア生物は、グループHの子豚から得た粘膜部分にて、は
るかに多くの場合に観察された。
第    10   表 微生物学的所見 培養および再分離(1) グループI・ 子豚No、1  0 ”  No、2  0 〃No、3  0 ”  No、4  0 〃No、5  0 グループ■: 子豚+io、6 〃No、7 ”No8 〃No、9 〃No1O グループ■: 子豚No、lI 注記(1)  該データは、TVAP寒天培地上の集落
数の定量的評価を表わす。すなわち、0は無生長を示し
、lは最少の生長を示し、2は中程度の生長を示し、そ
して3は広大な生長を示す。
第  lθ   表 (続) ワルシンーメタリイ(W/S)染色(2)グループI: 子豚No、 1 〃No、2 〃No3 〃No、4 ”  No、5 グループ■: 子豚No、6 〃No、7 〃No、8 十 + + + + + + + ± + + ± 〃 No、9     ±      十      
±      +”No、IQ+       +  
     +       +グループ■: 子豚No、11 注記(2)該データはW/S染色のデータを記録したも
のである。すなわち、(+)は存在を示し、(−)は不
在を示し、そして(±)は存在が疑問であ・ることを示
す。
従って、下記の結論が得られた。
(1)該薬剤は一般的に非毒性であり、そして子豚は該
薬剤に対して充分に耐性であった。
(2)グループ■およびHの子豚はすべて、カムピロバ
クテルピロリに感染した。
(3)−収約に該薬剤による処理によって、全解剖部位
の胃粘膜から培養性のカムピロバクテルピロリが効果的
に消失した。W/S染色した部分には、残在する微生物
がほとんど検出されなかった。
これらの残存微生物が、発育性であるかどうかまたは染
色沈降物と対比して微生物であるか、どうかについては
不明であった。
(4)予想外にも、カムピロバクテルピロリの胃内の集
落化に関連する組織学的病変の誠少が、該処理によって
実質的に達成された。
(5)動物実験系において、カムピロバクテルピロリに
関連する胃炎の治療について、該薬剤が非常に効果的で
あることが示される。
このように、本研究にて使用した生体モデル中・のカム
ピロバクテルピロリの解消または抑制に、本発明の[B
i(Oll)、]8SOSが極めて有意義に効果的であ
ることが実証された。従って本明細書中に開示したよう
に、本発明のビスマス(リン酸/硫酸)サツカリドは人
体における同様な治療について一般的に使用し樽る。
本発明の技術思想内の種々の変更および修正は、当業者
に可能でありそしてこれらの変更および修正等は本発明
に包含されるものである。

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ビスマス(リン酸/硫酸)サッカリド。
  2. (2)ビスマス水酸化物(リン酸/硫酸)サッカリドを
    含む、請求項1の化合物。
  3. (3)ビスマス水酸化物硫酸サッカリドを含む、請求項
    1または2の化合物。
  4. (4)サッカリド部分がモノ−、ジ−、トリ−またはテ
    トラ−サッカリドである、請求項1、2または3の化合
    物。
  5. (5)サッカリド部分がジサッカリドでありそしてポリ
    硫酸化されている、請求項1〜4のいずれかの化合物。
  6. (6)サッカリド部分が実質的に過硫酸化されている、
    請求項1〜5のいずれかの化合物。
  7. (7)サッカリド部分がスクロースである、請求項1〜
    6のいずれかの化合物。
  8. (8)ビスマス水酸化物スクロースオクタスルフェート
    の錯塩。
  9. (9)ビスマス(リン酸/硫酸)サッカリドおよび薬学
    的に許容される坦体を含む、薬剤組成物。
  10. (10)胃粘膜の損傷に関連する疾病の回復に有用であ
    る、請求項9の組成物。
  11. (11)¥カムピロバクテル¥様生物の集団に関連する
    胃腸疾病の回復に有用である、請求項9の組成物。
  12. (12)経口投与の形態である、請求項9、10または
    11の組成物。
  13. (13)該ビスマス(リン酸/硫酸)サッカリドがビス
    マス水酸化物スクロースオクタスルフェートの錯塩を含
    有する、請求項9〜12のいずれかの組成物。
  14. (14)リン酸水素/硫酸水素サッカリドおよびビスマ
    ス物質を接触させることを特徴とする、ビスマス(リン
    酸/硫酸)サッカリドの製法。
  15. (15)該ビスマス物質がビスマスの水酸化物である、
    請求項14の製法。
  16. (16)ビスマス(リン酸/硫酸)サッカリドがビスマ
    ス水酸化物(リン酸/硫酸)サッカリドである、請求項
    14または15の製法。
  17. (17)有効量のビスマス(リン酸/硫酸)サッカリド
    を投与することからなる、人間以外の動物の胃粘膜の損
    傷に関連する疾病の回復方法。
  18. (18)有効量のビスマス(リン酸/硫酸)サッカリド
    を投与することからなる、¥カムピロバクテル¥様生物
    の集団に関連する人間以外の動物の疾病の回復方法。
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