JPH02252445A - 生体内情報検知具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、体腔内患部における深部の観測を行い適正な
診断、治療を実施するための生体内情報検知具に関する
。

〔従来の技術〕

例えば、がん治療の効果を高める方法として温熱療法が
用いられている。これは熱によりがん細胞を殺傷しよう
とする治療法だが、放射線や抗がん剤等との併用により
高い治療効果があるといわれているものである。加温法
としては、容量結合、ＲＦ加温法、電磁波照射加温法、
超音波加温法等がある。しかし、いずれも人体深部の適
正な加温は困難であり、加温条件を充足するための体内
温度測定を要しこのために侵襲的計測法を用いている。

これはサーミスタ、熱電対、先端に光学的温度センサを
付設した光ファイバ等を体内に刺入して行うものである
。

ところが上記方法は測定点が限られ温度情報としては不
十分であるという欠点、患者が受けるダメージ、細菌感
染、がん転移のおそれという欠点がある。

そこで、マイクロ波が生体組織を透過し易いことおよび
生体組織はその温度状態に応じて電磁波を放射していて
、この電磁波のうちでマイクロ波の領域が生体組織を透
過し易いことに着目し、マイクロ波を利用して生体表面
下の患部であっても確実に検出して治療することができ
、しかも検出と治療とを連続して迅速に行うようにした
内視鏡が提案されている（特公昭６３−１０６４号公報
）。

また、生体腔内の患部とくに深部に生じた患部を検出す
るのと連続して、確実に加熱治療するために内視鏡の挿
入部に超音波を発信および受信して患部を検出する超音
波装置と、マイクロ波を放射して患部を治療する加熱器
とを設けた内視鏡が提案されている（特公昭６３−１４
６２２号公報）。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかしながら、従来例のものはマイクロ波を所定方向に
のみ放射するようにしたものであり、体腔内の所要範囲
にわたり操作をすることはできなかった。このため充分
な体腔内深部情報が得られないという不具合がある。ま
た、超音波による情報とマイクロ波による情報とを別々
の装置で測定していたので、測定部位の一致を図ること
が困難で超音波による情報とマイクロ波による情報とを
結合させた適正な体腔内深部情報を得ることはできない
という不具合がある。

本発明は、上記不具合を解決すべく提案されるもので、
超音波等の断層像とマイクロ波によるサーモグラフィー
像とを同一測定部位において得るようにした生体内情報
検知具を提供することを目的としたものである。

〔課題を解決するための手段および作用〕本発明は、上
記目的を達成するため被検対象体の所要範囲にわたる深
部断層像を検出する手段と、前記被検対象体の温度分布
像を検出する手段とを被検対象体の同一部位を検出でき
るように一体的に結合したものである。

このようにマイクロ波アンテナと超音波振動子とが、一
体的に結合しているのでラジアルスキャンすることで同
一部位の情報を得ることができる。

〔実施例〕

第１図は、本発明の第１実施例を示したもので、電極ｌ
と電極２との間に圧電素子を兼ねた誘電体基板３を設け
、電極２の外側にダンピング層４を設け、電極１の表面
には超音波振動子用整合層を設けている。５は超音波振
動子、マイクロ波アンテナの送受信用ケーブルであり、
これを介して超音波、マイクロ波送受信器に接続してい
る。

送受信器側では超音波振動子とマイクロ波アンテナとを
切り換えるようにしている。このように本実施例では、
誘電体基板と圧電素子とを兼用しているので素子部の小
型化を実現できることはもちろん、超音波人出射面とマ
イクロ波受信面が共通であるので、超音波画像による診
断部位とマイクロ波による温度測定部位の一致を図れる
。

第２図は、本実施例の生体内情報検知具をがん温熱治療
装置に適用した実際例を示した斜視図である。プローブ
６の先端に本実施例の素子７を設け、シース８の内部を
信号ケーブルが操作部まで延在している。第３図は、プ
ローブ先端の断面図であり、素子７はシース８に形成し
である窓９を介して生体組織深部をスキャンする。この
場合、超音波振動子を駆動するには駆動用中空ケーブル
１０を介して送信される信号による。マイクロ波アンテ
ナにより受信された信号は、同軸ケーブル１１を介して
送信される。したがって、送受信装置１２の切換スイッ
チ１２ａでマイクロ波スイッチをＯＮとし、体腔内に挿
入されたプローブ６の先端で受信された深部温度情報を
送信して温度表示をさせ、所要の患部を検知したところ
でマイクロ波アンテナをマイクロ波発信具として用い加
温治療をする。

一方、患部の治療状況を検知するには超音波スイッチを
ＯＮとし、超音波振動子を駆動させて超音波による深部
断層情報を送信し、表示部１３に超音波断層画像を表示
させて行う。

なお、素子７はプローブ内で作動させる場合、リニアス
キャン、ラジアルスキャン等をさせることにより生体組
織内の所要範囲にわたりスキャンすることができる。第
２図における１４は素子７を上記のような駆動をさせる
ための駆動部である。

第４図は、本発明の第２実施例を示したもので、これは
プローブを体腔内に挿入して温度検出、断層像検出を行
うのではなく、体外から行うようにしたものである。マ
イクロ波アンテナ用電極１５と超音波振動子用電極１６
とを上面に設け、それらと電極２との間には誘電体基板
３を設け、電極２の外側にはダンピング層４を設けると
ともに前記マイクロ波アンテナ用電極１５と超音波振動
子用電極１６の表面には超音波振動子用整合層を設けて
いる。

この実施例ではラジアルスキャンする必要はないので、
超音波振動子は電子リニア方式とし、マイクロ波アンテ
ナもそれに並設してリレー回路で作動させ、深度、方位
をとるためフォーカシングするようにしている。そして
情報は超音波振動子、マイクロ波アンテナの送受信装置
を介して表示するのである。

第５図は、本実施例の生体内情報検知具を適用した実際
例を示したものである。体表への探触面１７を当てて、
体外から生体組織深部の温度分布、超音波断層の各情報
を得るのである。なお、マイクロ波アンテナ用電極１５
、超音波振動子用電極１６の配設には種々のものであっ
てよく、第６図に示すように交互に１列に並設するもの
であってもよい。また、マイクロ波アンテナ用の誘電体
基板と超音波振動子用の誘電部材とを別々に設け、接地
電極を共通にする等の構成としてもよい。

〔発明の効果〕

以上のごとく、本発明によればマイクロ波アンテナと超
音波振動子等の深部断層検知手段とを一体的に結合して
いるので、サーモグラフィー像と断層とを同一測定部位
において得られるので、適正な診断、治療の実現を図る
ことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の第１実施例を示す斜視図、第２図は
、同適用例を示す斜視図、 第３図は、同プローブ先端の断面図、 第４図は、本発明の第２実施例を示す斜視図、第５図は
、同適用例を示す斜視図、 第６図は、電極の配列の他の実施例を示す平面図である
。 １・・・電極　　　　　　　２・・・電極３・・・誘電
体基板　　　　４・・・ダンピング層特許出願人　　　
オリンパス光学工業株式会社第３図 第６図 ｆべ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、被検対象体の所要範囲にわたる深部断層像を検出す
   る手段と、前記被検対象体の温度分布像を検出する手段
   とを被検対象体の同一部位を検出できるように一体的に
   結合したことを特徴とする生体内情報検知具。