JPH01300941A - 位相変調超音波パルスによるスペックルノイズ低減方法及び超音波送受波装置 - Google Patents

位相変調超音波パルスによるスペックルノイズ低減方法及び超音波送受波装置

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JPH01300941A
JPH01300941A JP63133827A JP13382788A JPH01300941A JP H01300941 A JPH01300941 A JP H01300941A JP 63133827 A JP63133827 A JP 63133827A JP 13382788 A JP13382788 A JP 13382788A JP H01300941 A JPH01300941 A JP H01300941A
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真人 中島
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野] 本発明は、被検体内の断層像情報などを画像表示する超
音波診断装置に適用され、画像形成処理の際に現れるノ
イズとしてのスペックルを低減する位相変調超音波パル
スによるスペックルノイズ低減方法及び超音波送受波装
置に関する。
[従来の技術] 超音波パルスを被検体内に放射し、被検体内で反射又は
散乱されて返ってくるエコー信号の強度を検出し、被検
体内情報を画像表示する超音波診断装置が周知であり、
一般に、超音波診断装置では、パルスエコー法と呼ばれ
る方法を多く採用17ている。
二のパルスエコー法は、超音波パルスを被検体内に送波
し、被検体内の各部における音響インピーダンスの差に
応じて反射又は散乱されて返ってくる反射波(エコー)
を受波し、この受波したエコー信号の振幅に基づいて被
検体内の断層画像(Bモード画像)を表示するものであ
る。
ところが、このようにして得られるBモード画像には、
スペックルと呼ばれる斑紋状の模様が現れ、断層画像の
画質劣化の主な原因となっている。
すなわち、前述したパルスエコー法では、位相の揃った
超音波パルスが被検体内に入射されるため、被検体内に
存在する多数の散乱体からの各散乱波が干渉を起こすこ
とになる。
このため、受波されたエコー信号の振幅はゆらぎを存し
たものとなり、このゆらぎはBモード画像上の斑紋状の
スペックルパターンとなって現れる。例えば、生体組織
のような不均質媒質は、多数の散乱体がランダムに分布
している状態と考えることができ、生体内に超音波パル
スを送波した場合には、不均質媒質からの反射エコーの
干渉がランダムに生じてスペックルを形成する。このス
ペックルはランダムなパターンとして現出し、生体内部
組織の微細な構造を表すものではなく、むしろ生体組織
の構造に関する情報をマスクするノイズでしかない。従
って、このようなスペックルノイズは除去されることが
必要であり、スペックルノイズの少ない良好な画像を得
ることが、被検体内の構造を明確に画像表示するうえで
重要となる。
[発明が解決しようとする課題] このようなスペックルノイズを低減するには、スペック
ルパターンについて相関の小さい複数の画像を重ね合わ
せればよいことになる。
すなわち、スペックルノイズは、前述したように、散乱
波のランダムな干渉により生じるため、超き波パルスの
入射方向が変わるか、又は超音波パルスの中心周波数が
変われば変化することになる。従って、超音波の送受波
器の位置を変化させて超音波パルスの入射方向を変える
か、又は中心周波数の異なる送信超音波パルスを送受波
して得られる複数のBモード画像を加算することにより
、スペックルノイズを低減することができる。
前者の送受波器の位置を変化させる方法は、空間的コン
パウンド法と呼ばれている。例えば、第6図に示される
ように、被検体10の表面上で送受波器12を移動させ
ることにより、異なる方向からBモード画像データを検
出し、これらの画像データを加算することによってスペ
ックルノイズを減することができる。
しかし、第6図に示されるように、Bモード画像データ
を2方向から検出する場合には、スペックルノイズを低
減できる領域は図中の斜線部100て示した部分となり
、通常の1回の走査で画像化できる領域よりも狭くなる
ことが理解される。
特に、スペックルノイズの低減を図るために加算される
画像データを多く得なければならないが、相関の小さい
画像データを多数得ようとすると、史に前記画像化領域
100の減少が生じることになる。
一方、後者の送信超音波パルスの中心周波数を変化させ
る方法は、周波数コンパウンド法と呼ばれている。この
方法は、中心周波数が異なる超音波パルスを何種類も送
波し、各中心周波数に対して被検体内から反射されるエ
コー信号の包絡線を求め、これらの包絡線あるいはこれ
らの包絡線に基づいて形成されるBモード画像のデータ
の和を取ることによってベラクルノイズを低減させるも
のである。
しかしながら、超音波の送受波に使用されるトランスデ
ユーサの周波数特性は狭帯域であるため、同一のトラン
スデユーサを用いる場合には、送信する超音波パルスの
中心周波数を何種類も変えることは困難である。従って
、従来では周波数コンパウンド法だけでは十分な数の画
像データを加算することができず、空間的コンパウンド
法と組み合わせることにより加算画像データ数を多くし
てスペックルノイズを低減させている。
以上説明したように、スペックルノイズを低減させるに
は加算される画像データが多いほどよいが、従来の周波
数フンパウンド法だけでは十分な数の画像データを加算
することかできず、従ってスペックルノイズを十分に低
減させることができない。
このため、従来では周波数コンパウンド法と空間的コン
パウンド法とを組み合わせることにより加算画像データ
数を増やすことも行われているが、空間的コンパウンド
法では超音波の送受波器12の移動位置関係によりスペ
ックルノイズを低減できる領域が狭く限定されるという
問題がある。従って、周波数コンパウンド法又は空間的
コンパウンド法によらないスペックルノイズの新しい低
減方法及び装置の開発が窄まれている。
発明のL1的 本発明は前記従来の課題に鑑みなされたものであり、そ
の「−1的は、周波数フンバウンド法又は空間的コンパ
ウンド法とは全く別の方法によりスペックルノイズを良
好に低減できる位相変調超音波パルスによるスペックル
ノイズ低減方法及び超音波送受波装置を提供することに
ある。
[課題を解決するための手段] 前記目的を達成ずろために、本発明に係る位相変調超音
波パルスによるスペックルノイズ低減方法は、初期位相
がそれぞれ異なる正弦波によって位相変調された超音波
パルスを被検体内に順次送波する送波ステップと、前記
各送波により被検体内から反射されるエコー信号を受信
する受波ステップと、この受波ステップで得られた受信
信号を検波してその包絡線を検出する包絡線検出ステッ
プと、検出された包絡線あるいはこれらの包絡線に】λ
づいて形成される画像データを加算してスペックルノイ
ズを除去する除去ステップと、から構b32シたことを
特徴とする。
また、本発明に係る超音波送受波装置は、被検体内の断
層像を画像表示するために超音波を被検体内に送受波す
る超音波送受波装置において、初期位相がそれぞれ異な
る正弦波によって位相変調された送信信号を出力する送
信信号出力回路と、被検体内からの反射エコーで得られ
た受信信号を検波してその包絡線を検出する検波器と、
検出された包絡線あるいはこれらの包絡腺に基づいて形
成される画像データを加算してスペックルノイズを除去
する加算回路と、を何することを特徴とす′る。
「作用] 従来のスペックル低減方法では、次式で表されるような
超音波パルスI) (t)を送波している。
p (t)=e (t) ・sln  (2πfot)
・・・(1) ここで、e (t)は送信超音波パルスの包絡線波形を
、foは中心周波数を表す。周波数コンパウンド法では
、中心周波数foを種々変えたとき、得られるエコー信
号の包絡線すなわちスベ、ンクルパターンが異なること
を利用し、これらの包絡線を加算することにより、スペ
ックルノイズを低減させている。
この状態を第2図を用いて説明すれば、次のようになる
。図(a)に示すように、まず送受波器12から多数の
散乱体から成る被検体14に、図(b)に示すような前
記(1)式でり、えられる超音波パルスを送波する。こ
のとき、被検体14内の各散乱体からは、図(b)と同
じ波形の散乱波が返ってくるが、送受波器12で受波さ
れる波形はこれらの総和となるため、図(C)に示すよ
うな包絡線の変動する波形となる。この包絡線の変動は
、散乱波の干渉の状態によって決まるため、従来のよう
に中心周波数f。を変えれば、包絡線の波形も変わるこ
とになる。
従来の周波数コンパウンド法では、送信超音波パルスの
中心周波数foに着目し、これを変化させることにより
スペックルパターンの異なる包絡線を得ていたが、送信
超音波パルスの搬送波5in(2πfot)の初期位相
を変化させるだけではスペックルノイズの低減効果は余
り期待できない。
この理由を次の簡単なモデルで説明する。
前記(1)式の包絡線波形e (t)を無視し、第3図
に示されるように、送受波器12からそれぞれdl、d
2の距離にある2つの散乱点から成る被検体10に、初
期位相φの正弦波を送波する場合を考える。このときに
受波される波形r (t)は、各散乱点からの散乱波の
和となり、r (t) =sin  C2yrf。
(t  2 d 1 / c )+φ]+sln  [
2πf。
(t−2d2/C)+φ]・ (2) で与えられる。ここでCは音速であり、2d  /  
及び2 d 2 / cは、2個の散乱点までc の往復に要する伝搬時間である。前記(2)式は更に次
のように変形できる。
r (t) =2sin  (2yrf。
[t  (d 1+ d 2 ) / c ]+φ)φ
cos[2πf。
(d2−dl)/c)] ”’ (3)この(3)式は
、周波数f。の正弦搬送波が、COSの項で振幅変調が
かけられた形となっている。
そして、スペックルパターンは、r (t)の包絡線、
すなわち(3)式のCOSの項で表されるが、この項は
送信波の初期位相φに依存しない。従って、φを変化さ
せても包絡線に変化はなく、このような包絡線を加算し
てもスペックルノイズを低減させることはできない。
そこで、本発明では、送信超音波パルスは初期位相φの
正弦波によって位相変調をかけるようにする。この変調
された超音波パルス(音圧波形)p (t)を式で表せ
ば次のようになる。
p (t) −e (t) φsin  [2πfot
+ψ(1,φ)]・・・(4) ψ(1,φ)−Asln  (2πflt+φ)・・・
(5) ここで、e (t)は送信超音波パルスの包絡線を表し
、foは搬送波(被変調波)の周波数であり、周波数コ
ンパウンド法の中心周波数に相当する。そして、Aは位
相変調の度合いを、またflは変調波の周波数を表す定
数であり、φは変調波の初期位相である。
また、上記の構成によれば、(5)式中の初期位相φの
異なる超音波パルスが順次送波されるが、このときの受
信信号の包絡線は、初期位相φによって変化する。これ
を、上記と同様な簡単なモデルで説明すれば次のように
なる。
すなわち、前記(4)式で表される位相変調波を、2点
から成る被検体10に送波するときに受波される波形r
 (t)は、 r (t) −5in  [2πfotl+ψ(tl、
φ)] + sjn[2yr f o t 2 + ψ (t 2 、  φ) コ ・・・ (6)t
i−t−2dl/c        −(7)C2−t
−2d2/c       ・・・(8)となり、更に
変形すると、r (t)は搬送波の項、sin  (π
fo  (tl+t2)+[ψ(tl、φ)+ψ(C2
,φ)] /21・・・(9) と包絡線の項、 cosf2πfo (d、−d2)/c+[ψ(C2,
φ)−ψ(tl、φ) ] /21・・・(10) の積で与えられる。
前記(10)式で表されるr (t)の包絡線、すなわ
ちスペックルパターンは、変調波の初期位相φの関数と
なっており、初期位相φが変わればスペックルパターン
が変化することが分かる。従って、初期位相φがそれぞ
れ異なる正弦波によって位相変調された超音波パルスを
被検体内に順次送波し、各送波に対して被検体内から返
ってくるエコー信号の包絡線を検出し、これらの包絡線
あるいはこれらの包絡線から形成される画像データを累
積加算すれば、スペックルノイズが低減されることが理
解される。
[実施例] 以下、図面に基づいて本発明の好適な実施例を説明する
第1図には、電子回路により超音波ビームをセクタ走査
する超音波診断装置に本発明を適用した場合の回路ブロ
ック図が示されている。
超音波を被検体内に送受波する送受波器12は、複数の
振動子(トランスデユーサ)16(1〜n)を有してお
り、この振動子1Gに励振信号を供給することにより超
音波パルスが被検体内に送波される。この振動子16に
は、それぞれに対応してドライバ18(1〜n)及びD
/A変換器20(1〜n)が接続され、このD/A変換
器20には送信ビーム形成部22か接続されている。こ
の6送信ビ一ム形成部22は、遅延回路24(1〜n)
を偏えており、この遅延回路24では電子フォーカスな
どの制御のための遅延時間が超音波送信信号に与えられ
る。
また、前記送信ビーム形成部22には走査制御器26か
接続され、この走査制御器26は、指示された方向に超
音波ビームが放射されるように送信ビーム形成部22内
の各遅延回路24の遅延はを制御する。
本発明において特徴的なことは、初期位相がそれぞれ異
なる正弦波によって位相変調された超音波パルスを被検
体内に順次送波するようにしたことであり、このために
、実施例では初期位相φの異なる正弦波によって位相変
調した超音波パルスを得るための送信波形メモリ28が
設けられ、前記D/A変換器20、送信ビーム形成部2
2及び送信波形メモリ28によって初期位相φが異なる
送信パルス信号(励振信号)を出力する送信信号出力回
路が構成される。
そして、前記送信波形メモリ28には、前記(4)及び
(5)式で与えられる送信波形が種々の初期位相φにつ
いて予め求められた一連の波形のデジタルデータとして
記憶保持されている。この送信波形を求める際には、前
記(4)式中のe(1)と、前記(5)式中の定数A及
びflを決定しなければならないが、e (t)はBモ
ード画像の距離分解能には関係するものの、スペックル
ノイズの低減に関する影響は少ないため、その値を従来
の超音波診断装置と同程度の広がりを持つ超音波パルス
となるように適宜選択すればよいことになる。
一方、定数A及びflについては、これらの値を大きく
すると、超音波パルスの周波数帯域が振動子(トランス
デユーサ)16の帯域より広くなるため、振動子16の
帯域内に収まるように選定する。例えば、超音波搬送波
の周波数f。が3.5M1lzの場合には、定数Aを1
程度とし、flを1)Ltlz稈度の値とすればよい。
そして、例えば、第4図に示される初期位相φがπ/6
ずつ異なる正弦波により位相変調した送信波形を形成す
る。
前記の説明では理解を容易とするために、振動子16の
伝達関数を考慮しておらず、振動子16に印加する電圧
波形とこの振動子16から放射される音圧波形とが比例
関係にあるものとしている。
しかし、実際には、振動子16の伝達関数を考慮する必
要がある。
すなわち、振動子16の伝達関数をH(f)とし、また
印加電圧波形のフーリエ変換をV (f)で表すと、放
射される音圧波形のフーリエ変換P(f)は、 P (f) −H(f)  −V (f)    −(
11)となる。そして、前記送信波形メモリ28に保持
ずべき波形は、印加電圧波形であり、前記(4)式の超
音波パルスの音圧波形p (t)ではない。
そこで、音圧波形1) (t)をフーリエ変換してP(
f)を求め、更に、 V (f) −p (f) /H(f)    ・・・
(12)でiすられるV (f)を逆フーリエ変換すれ
ば、音圧波形をp (t)とするのに必要な印加電圧波
形を求めることができ、このようにして求められた波形
は送信波形メモリ28に記憶される。
この送信波形メモリ28には、超音波診断装置の構成回
路を統轄的に制御するためのシステム制御器30が接続
され、送信波形メモリ28内の情報を出力制御するとと
もに前記走査制御器26へ制御信号を供給する。
以上が本発明の送波ステップの説明であり、前記振動子
16から送波された超音波は被検体内で反射され同一の
振動子16にて受波されることになる。
前記振動子16には、高周波増幅を行う増幅器32(1
〜n)を介して受信ビーム形成部34か接続され、この
受信ビーム形成部34内には前記走査制御器26にて制
御される遅延回路36が内包されている。この遅延回路
36は、所定方向からの反射エコーを選択的に受信する
ための遅延量を、前記増幅器32から出力される受信信
号に対して与えるものであり、更に受信ダイナミックフ
ォーカスなどの制御を行うものである。
また、受信ビーム形成部34には加算器38が接続され
、この加算器38の出力が被検体内の所定方向における
最終的な受信信号となる。
本発明において特徴的なことは、前述したように初期位
相がそれぞれ異なる正弦波によって位相変調された超音
波パルスを被検体内に順次送波しスペックルノイズを除
去するようにしたことであり、このスペックルノイズを
除去するために、検波器40(包絡線検出ステップの動
作を行う)と、A/D変換器42を介して加算器44及
びラインメモリ46から成る加算回路(除去ステップの
動作を行う)とを設けている。
前記検波器40は、加算器38から出力される受信信号
の包絡線を検出しており、両波整流回路などの従来の技
術が利用される。そして、加算器44及びラインメモリ
46は、現時刻の包絡線データと以前の送信で得られた
包絡線データとの積算値を求める。すなわち、A/D変
換器42から出力され超音波の伝搬時間に対応して順次
発生する新たな包絡線のデジタルデータと、ラインメモ
リ46から読み出された過去の積算データとを加算器4
4で順次加算し、この結果を読み出したデータの格納場
所に史に格納することにより、積算された包絡線のデー
タをラインメモリ46内に記憶保持することができる。
そして、前記ラインメモリ46にはスキャンコンバータ
48が接続され、このスキャンコンバータ48にはCR
7表示器50が接続されている。
なお、前記ラインメモリ46とスキャンコンバータ48
はシステム制御器30により制御される。
実施例は以上の構成から成り、次にその作用を説明する
超音波ビームの送信に先立ち、システム制御器30は、
包絡線の積算値を保持するラインメモリ46にその内容
をクリアするように指示するとともに、走査制御器26
に送受信すべき超音波ビームの方向を指示する。
次に、システム制御器30は送信波形メモリ28に保持
されている送信波形のうち、第4図(a)の正弦波によ
り位相変調された最初の送信波形をも出力するように指
示する。この送信波形メモリ28からの送信波形は、送
信ビーム形成部22内の段数個の遅延回路24のそれぞ
れに供給され適宜遅延されることになり、送信波形はデ
ジタル波形であるからその後D/A変換器20によって
アナログ波形に変換される。そして、このアナログ波形
はドライバ18によって電力増幅された後、送受波器1
2内のそれぞれの振動子16−1から16− nに順次
印加され、このようにして超音波パルスが被検体内に放
射される。
被検体内から反射して返ってくる超音波は、前記振動子
16−1〜16−nによって電気信号に変換され、各振
動子16の出力は増幅器32と受信ビーム形成部34内
の遅延回路36によってそれぞれ増幅遅延された後、加
算器38で加算され最終的な受信信号が形成される。こ
の受信信号は被検体内の所定位置の断層像情報を有する
信号である。
そして、前記加算器38の出力は検波′ri40に人力
され、ここで受信信号の包絡線が検出される。
この検出された包絡線は、A/D変換器42にてデジタ
ルデータに変換され、加算器44及びラインメモリ46
から成る加算回路により順次出力される包絡線データの
積算値が求められる。
次に、前記システム制御器30は、送信波形メモリ28
に保持されている、第4図(b)。
(C)、・・・の正弦波により位相変調された別の波形
を順次出力するように指示するので、前記と同様の作用
により初期位相のそれぞれ異なる正弦波によって位相変
調された超音波による受信信号の包絡線データが積算さ
れてラインメモリ46に記憶保持されることになる。
第5図には、加算回路における信号処理波形が示されて
おり、図(a)は前記A/D変換器42から出力された
受信信号の包絡線波形であり、図(b)はラインメモリ
46に記憶されている以前の受信信号の包絡線波形であ
り、これらの波形は加算器44で加算されると、図(C
)に示されるように、無駄なスペックルノイズが除去さ
れたきれいな〆成形となる。
このようにして、送信波形メモリ28内に保持されてい
る全ての送信波形による超音波の送受波が終了すると、
システム制御器30の指示により、ラインメモリ46内
に積算保持されている包絡線データがスキャンコンバー
タ48に出力される。
このような一連の動作によりスペックルノイズの低減が
なされた1ビ一ム分の包絡線が得られたことになるが、
Bモード画像を形成するには、超1η波ビームを更に被
検体内に順次走査する必要がある。そこで、システム制
御器30は、再度ラインメモリ46の内容をクリアする
ように指示するとともに、走査制御器26に次の超音波
ビームの方向を指示する。従って、各走査により得られ
た受信信号についても包絡線の加算によりスペックルノ
イズが除去された良好な断層像信号を得ることができる
前記スキャンコンバー タ48は、走査制御により得ら
れた受信信号の包絡線からBモード画像を形成する回路
であり、このスキャンコンバータ48にて処理されたB
モード画像、すなわち断層画像はCRT表示器50に表
示されることになる。
なお、前記スキャンコンバータ48は、従来の超音波診
断装置で用いられる公知の手段で実現できる。
[発明の効果] 以14説明したように、本発明によれば、従来のスペッ
クルノイズ低減方法では利用していない超音波パルスの
位相に着目し、初期位相のそれぞれ異なる正弦波によっ
て位相変調された超音波パルスを被検体内に順次送受波
し、この送受波により得られた受信信号の包絡線を加算
するようにしたので、スペックルノイズを容易に低減す
ることが可能となる。
また、本発明装置によれば、簡単な回路構造によりスペ
ックルノイズを良好に除去した断層像信号を得ることが
でき、これにより被検体内の正確な断層像を画像表示す
ることかでき、超音波診断装置にを益な超音波送受波装
置を提供可能となる。
川に、前述したようにスペックルノイズを低減させるに
は、スペックルパターンに関して独立な包絡線あるいは
これらの包結線に基づいて形成される画像データを多数
加算することが必要である。
本発明で利用した超音波パルスの位相は、周波数とは独
立なパラメータであるため従来の周波数コンパウンド法
又は空間的コンパウンド法と組み合わせることができる
。従って、加算できる画像データの総数を更に増やすこ
とができ、その結果、スペックルノイズが一層少ない画
像を提供することが可能となる。
特1:、空間的フンバウンド法によらず、本発明による
方法と周波数コンパウンド法と組み合わせれば、適用領
域を狭めることなくスペックルノイズの低減を図ること
ができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を超音波診断装置に適用した実施例の構
成を示す回路ブロック図、 第2図は散乱体に超音波パルスを放射した場合、受信信
号の包絡線が変動することを示す説明図、第3図は2つ
の散乱体に超音波パルスを放射する場合の受信波形を説
明するための図、第4図は初期位相の異なる正弦波を示
す波形図、第5図は本発明装置の加算回路で処理される
受信信号の包絡線を示す波形図、 第6図は従来の空間的コンパウンド法においてスペック
ルノイズが低減できる領域の減少を示す説明図である。 10.14  ・・・ 被検体 12 ・・・ 送受波器 16 ・・・ 振動子 18 ・・・ ドライバ 20 ・・・ D/A変換器 22 ・・・ 送信ビーム形成部 24.36  ・・・ 遅延回路 26 ・・・ 走査制御器 28 ・・・ 送信波形メモリ 30 ・・・ システム制御器 32 ・・・ 増幅器 34 ・・・ 受信ビーム形成部 38.44  ・・・ 加算器 40 ・・・ 検波器 42 ・・・ A/D変換器 46 ・・・ ラインメモリ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)初期位相がそれぞれ異なる正弦波によって位相変
    調された超音波パルスを被検体内に順次送波する送波ス
    テップと、前記各送波により被検体内から反射されるエ
    コー信号を受信する受波ステップと、この受波ステップ
    で得られた受信信号を検波してその包絡線を検出する包
    絡線検出ステップと、検出された包絡線あるいはこれら
    の包絡線に基づいて形成される画像データを加算してス
    ペックルノイズを除去する除去ステップと、から構成し
    たことを特徴とする位相変調超音波パルスによるスペッ
    クルノイズ低減方法。
  2. (2)被検体内の断層像を画像表示するために超音波パ
    ルスを被検体内に送受波する超音波送受波装置において
    、初期位相がそれぞれ異なる正弦波によって位相変調さ
    れた送信信号を出力する送信信号出力回路と、被検体内
    からの反射エコーで得られた受信信号を検波してその包
    絡線を検出する検波器と、検出された包絡線あるいはこ
    れらの包絡線に基づいて形成される画像データを加算し
    てスペックルノイズを除去する加算回路と、を有するこ
    とを特徴とする超音波送受波装置。
JP63133827A 1988-05-31 1988-05-31 位相変調超音波パルスによるスペックルノイズ低減方法及び超音波送受波装置 Granted JPH01300941A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002177275A (ja) * 2000-08-25 2002-06-25 Acuson Corp 視野拡大のための医療診断用超音波画像形成法
JP2005087730A (ja) * 2003-09-09 2005-04-07 Ge Medical Systems Global Technology Co Llc 空間合成画像及び非合成画像の同時生成
JP2006055282A (ja) * 2004-08-18 2006-03-02 Toshiba Corp 超音波診断装置

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JP4625663B2 (ja) * 2004-08-18 2011-02-02 株式会社東芝 超音波診断装置

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