JP7436313B2 - 予測システム、予測方法、ならびに表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、機械学習の予測値に基づき運転を判断する運転員を支援する予測システム、予測方法、ならびに表示装置に関する。
機械学習であるニューラルネットワークやディープラーニング、重回帰分析など統計的な予測モデルを用いて予測値を求める予測システムが、様々な分野において実用化されつつある。これらの予測モデルは、あらかじめ学習段階において入力項目と出力項目の値が揃った学習データを与え、予測モデルの計算値ができるだけ合致するように予測モデル内のパラメータの値を適切な値に調節する。その後、予測段階ではこの予測モデルに入力値を与え、予測値を計算する。
予測モデルは学習段階に与えた学習データとできるだけ合致するように調節されるため、学習データの範囲内の入力値を与えた場合に得られる予測値は正しい値に近い可能性が高いが、学習データの範囲外、すなわち外挿条件の入力値が与えられた場合には適切な予測値を得られない可能性があり、信頼性が低い。
とくにニューラルネットワークやディープラーニングなどの予測モデルを用いる場合、学習段階では十分に大量の学習データを用いることが望ましい。時間の制約などで十分に大量の学習データを得られる前に予測段階に移らざるを得ない場合、予測段階で外挿条件の入力値が与えられることが生じることがある。ニューラルネットワークやディープラーニングなどは非線形であるため、外挿条件の入力値が与えられた場合の予測値が大きく外れる可能性がある。
その結果、予測値を参考にしてプラントや装置の操作をする操作員は、予測値をどの程度信用して良いか判断が難しい。もし学習時に比べて過大あるいは過小となる入力値が含まれていることが分かっても、その入力項目の感度特性が分からないと、予測値がどの程度の影響を受けるか分からない。
このような課題に関連し、特許文献1および特許文献2に記載の技術が知られている。特許文献1は、内燃機関のパラメータとトルクの統計モデルの基礎となったデータ範囲外の運転領域で運転する場合(すなわち外挿条件の場合)、トルクの影響する物理量が基準値から乖離していれば補正係数で補正するものである。これにより、車両を駆動する内燃機関の機関トルクを高い精度で制御することのできる車両の制御装置を提供できるとしている。
特許文献2にはニューラルネットの入力を変動させたときの出力の感度特性を解析することで冗長な入力を検出することが記載されている。検出された冗長な入力を削除することで、最適な入力を選択できるとしている。
特開2009-287520号公報 特許第3329806号
しかしながら、特許文献1は外挿条件の程度を運転員に提示する機能について記載されていない。また、各入力項目の入力値がどの程度出力値に影響するか、感度特性に関する記載も見られない。特許文献2は外挿条件に関係する記載がない。
したがって、A:予測値への影響の大きい入力項目が極端な外挿条件となっていて予測値の信頼性が大幅に低い場合、B:予測値への影響の大きい入力項目がわずかな外挿条件となっていて予測値の信頼性がわずかに低い場合、C:予測値への影響が極端に小さい入力項目が極端な外挿条件となっていて予測値の信頼性がわずかに低い場合、などを区別して判断することができなかった。また、外挿条件の程度をユーザに提示する機能に関する記載も見当たらない。
本発明はこれらの課題に鑑みて為されたものである。本発明が解決する課題は、学習データを用いてパラメータを調整して得られた予測モデルで予測値を提示する予測システムにおいて、各入力項目の入力値が出力値に及ぼす影響と、外挿条件となっている入力値の外挿の幅、の双方を勘案して予測値の信頼性の程度を運転員へ提示することにある。
以上のことから本発明においては、「学習段階において学習データを用いて学習する予測モデルを含む予測システムであって、予測段階で前記予測モデルに与える各入力項目の入力値を与える入力部と、予測モデルの各入力項目が予測モデルで求められる予測値に及ぼす影響を示す感度係数を算出する感度係数算出部と、各入力項目の入力値に関する学習データの統計値からの乖離度を示す距離係数を算出する距離係数算出部と、感度係数と距離係数の値から学習範囲外指標を算出する学習範囲外指標算出部と、感度係数と距離係数のいずれか又は双方、あるいは学習範囲外指標の値を数値あるいは図として表示する表示部とを備えたことを特徴とする予測システム。」としたものである。
また本発明においては、「学習段階において学習データを用いて学習する予測モデルによる予測を行うための予測方法であって、予測段階において、予測モデルに与える各入力項目の入力値を得、予測モデルの各入力項目が予測モデルで求められる予測値に及ぼす影響を示す感度係数を算出し、各入力項目の入力値に関する学習データの統計値からの乖離度を示す距離係数を算出し、感度係数と距離係数の値から学習範囲外指標を算出し、感度係数と距離係数のいずれか又は双方、あるいは学習範囲外指標の値を数値あるいは図として表示する表ことを特徴とする予測方法。」としたものである。
また本発明においては、「学習段階において学習データを用いて学習する予測モデルを含む予測システムで使用される表示装置であって、表示装置には、予測モデルに与える各入力項目の入力値が予測モデルで求められる予測値に及ぼす影響を示す感度係数と、各入力項目の入力値に関する学習データの統計値からの乖離度を示す距離係数と、感度係数と距離係数の値から算出された学習範囲外指標について、感度係数と距離係数のいずれか又は双方、あるいは前記学習範囲外指標の値を数値あるいは図として表示することを特徴とする表示装置。」としたものである。
本発明によれば、外挿条件となる入力項目の入力値が予測値に及ぼす影響と外挿の程度との双方を勘案した指標値を運転員は知ることができる。
その結果、本発明の実施例によれば運転員はたとえばA:予測値への影響の大きい入力項目が極端な外挿条件となっていて予測値の信頼性が大幅に低い場合、B:予測値への影響の大きい入力項目がわずかな外挿条件となっていて予測値の信頼性がわずかに低い場合、C:予測値への影響が極端に小さい入力値が外挿条件となっていて予測値の信頼性がそれほど低くない場合、を区別して定量的に判断することができる。
すなわち、運転員は予測システムで計算される予測値の信頼性を把握し、信頼性が高い場合にはその予測値を信じて用い、信頼性が低い場合には予測値に安全係数を勘案した値を用いてプラントや設備の運転を実施することができる。その結果、運転員は運転失敗のリスクを低減できる。
本発明の実施例に係る予測システムの全体構成例を示す機能ブロック図。 大小2つ以上の統計値を用いた場合に入力項目の入力値から距離係数を求める関数例を示す図。 1つの統計値を用いた場合に入力項目の入力値から距離係数を求める関数例を示す図。 予測値と実測値と学習範囲外指標の値をいずれも折れ線グラフとして表示する表示例を示す図。 予測値と実測値を棒グラフとして表示する表示例を示す図。 学習範囲外指標の値を棒グラフとして表示する表示例を示す図。 学習範囲外指標の値の内訳を積上げ面グラフとして表示する表示例を示す図。 学習範囲外指標の値の内訳を積上げ棒グラフとして表示する表示例を示す図。 (4)式の学習のため(3)式により生成した模擬データ例を示す図。 模擬データの値と予測モデルによる予測値の相関例を示す図。 入力XとXの値に対する予測誤差の棒グラフ例を示す図。 入力XとXの値に対する学習範囲外指標の棒グラフ例を示す図。 学習範囲外指標と予測誤差の相関例を示す図。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。
なお本発明の予測システムの対象は、具体的には雨水ポンプの運転、水処理プラントの運転、産業プラントの運転などが挙げられるが、ニューラルネットワークなど学習段階に学習データで予測モデルを同定し、その予測モデルに基づき何らかの予測値を求め、人がその予測値を参考に運転条件を設定する対象であればこれらに限らない。
図1は、本発明の実施例に係る予測システムの全体構成例を示す機能ブロック図である。なお本発明は、機械学習の予測値に基づき運転を判断する運転員を支援する予測システムであり、システム全体としては学習段階と予測段階を含んで構成されるが、図1には主として予測段階の処理を行う予測システムが記述されている。
このため、学習データの統計値記憶部DBには学習段階に用いた学習データD1が保管されている。本発明では学習データD1を求める学習手法を問わないが、学習データD1は正常時のデータで構成されており、異常時のデータを含んでいないものであり、所定の範囲内の値のデータで構成されている。
他方、入力部10にはプラントなどから適宜検出された、一般的には複数の入力項目のそれぞれの入力値D2が得られている。この場合の入力値D2には、学習データの範囲外、すなわち外挿条件の入力値が与えられている可能性がある。図1では、入力部10から入力項目のそれぞれの入力値D2が入力値正規化演算部12に与えられる。正規化演算部12では、与えられたそれぞれの入力項目の値を一定の幅の数値に変換し、正規化後の入力値D2Uを出力する。正規化後の入力値D2Uは、距離係数算出部18と感度係数算出部22に与えられる。
距離係数算出部18には、正規化後の学習データの統計値D1Uも与えられる。正規化後の学習データの統計値D1Uは、学習データの統計値記憶部DBから与えられたそれぞれの入力項目の学習データの統計値D1が統計値正規化演算部15において正規化された値である。距離係数算出部18では、正規化後の入力値D2Uと正規化後の学習データの統計値D1Uに基づいて距離係数Lを算出し、学習範囲外指標算出部26に与える。
一方、感度係数算出部22は正規化後の入力値D2Uの1変数に摂動を与えた入力値D2U1を感度解析用予測モデルM1に与える。感度解析用予測モデルM1は摂動を与えた場合の予測値DS1を計算して感度係数算出部22に与える。感度係数算出部22は摂動を与えた場合の予測値DS1に基づき感度係数Kを求めて学習範囲外指標算出部26に与える。
学習範囲外指標算出部26は、距離係数Lと感度係数Kに基づき、学習範囲外指標D3を算出して表示部30に与える。表示部30では、与えられた学習範囲外指標D3を画面に表示する。また、正規化後の入力値D2Uは予測値計算用予測モデルM2にも与えられ、予測値DS2が求められる。予測値計算用予測モデルM2にも与えられるのは、予測値DS2が求められるのであれば入力項目のそれぞれの入力値D2であっても良い。予測値DS2も表示部30に与えられ、学習範囲外指標D3とともに画面に表示される。
なお表示部30には、距離係数Lと感度係数Kが与えられて、これらを表示してもよい。図示していないが、表示部30には学習範囲外指標D3や予測値DS2ばかりでなく、予測システムに入力された各種データD1,D2,予測システムに入力された各種データD1,D2を用いた処理により生成される各種中間データを含めたすべてのデータが表示可能であり、かつ表示形式は適宜のものとすることができる。
入力値正規化演算部12において正規化後の入力値D2Uを算出する具体的な手法の一例について以下に述べる。入力項目のそれぞれの入力値D2としては、さまざまなスケールの数値が与えられることが想定される。たとえば室温であると5℃~40℃、気圧であると980hPa~1020hPaのように、入力項目によっては桁が異なる場合もある。これらの数値をそのまま用いると数値の大きい入力項目の影響が過大となってしまう場合があるため、無次元化して対等に用いることができるようにする。正規化には線形変換を用いても良いし、アフィン変換を用いても良い。この処理により、上述の室温や気圧をいずれもたとえば0.0~1.0の範囲の値に変換する。このように求められた正規化後の入力値D2Uは距離係数算出部18と感度係数算出部22に与えられる。
統計値正規化演算部15において正規化後の学習データの統計値D1Uを算出する具体的な手法の一例について以下に述べる。まず、学習データの統計値記憶部DBからそれぞれの入力項目の学習データの統計値D1が与えられる。それぞれの入力項目の学習データの統計値D1としては、さまざまなスケールの数値が与えられることが考えられる。
たとえば気温であると最低気温5.6℃、最高気温28.4℃、平均気温16.45℃、標準偏差7.3℃、気圧であると最低気圧1004.8hPa、最高気圧1016.7hPa、平均気圧1011.2hPa、標準偏差3.69hPaのように、桁が大きく異なる場合もある。これらの数値をそのまま用いると数値の大きい入力項目の影響が過大となってしまう場合があるため、無次元化して対等に用いることができるようにする。
正規化には線形変換を用いても良いし、アフィン変換を用いても良い。この処理により、上述の室温や気圧をいずれもたとえば0.0~1.0の範囲の値に変換する。正規化方法は入力値正規化演算部12と全く同一とすることが必要である。これにより、正規化後の入力値D2Uと正規化後の学習データの統計値D1Uとを距離係数算出部18において同じスケールで比較評価することが可能となる。
距離係数算出部18において、距離係数Lを算出する具体的な手法の一例について以下に述べる。この距離係数Lは、外挿となっている点がどの程度だけ外挿となっているかを示す指標である。図2は、学習データの統計値記憶部DBに記憶する学習データD1のうち、大小2つ以上の統計値を用いた場合に入力項目の値から距離係数を求める関数を図示した例である。横軸に入力値X,縦軸に距離係数Lを示している。たとえば学習データの統計値記憶部DBに記憶する学習データD1の最大値、最小値のように大小2つの統計値が存在する場合、これを図2中には横軸の入力値Xとして、最大値Xmaxおよび最小値Xminと記載した。入力値Xの値がXminとXmaxの間であれば、学習データD1の内挿条件、あるいは内挿条件に近いとみなし、図2の距離係数Lの値は0とする。入力値XがXminより小さい場合にはXminから値が離れるほど距離係数Lの値は負の値をとって小さくなる。入力値XがXmaxより大きい場合にはXmaxから値が離れるほど距離係数Lの値は正の値をとって大きくなる。なお、簡単のため図2の折れ線グラフは直線で示したが、直線である必要はない。
正確に「外挿条件」を定義するのであれば、XminとXmaxの対は「最小値、最大値」となるが、分布の端の値も外挿条件に近いとみなせる場合には、これ以外にも「平均値-標準偏差×α、平均値+標準偏差×α(ただしαは正の数)」などを用いても良い。このαの値が大きいほどXminとXmaxの対は「最小値、最大値」に近くなり、より正確な「外挿条件」に近くなる。本発明においては大小2つの値を用いることであればXminとXmaxの決め方はこれらに限定されない。
距離係数算出部18において1つの統計値を用いた場合に入力項目の値から距離係数を求める関数を図示した例を図3に示す。図3もまた横軸に入力値X,縦軸に距離係数Lを示している。たとえば学習データの統計値記憶部DBに記憶する学習データD1について、学習データD1の平均値のように1つの統計値が存在する場合、これを図3中にはXcenterと記載した。入力値Xの値がXcenterに近いほど、図3の距離係数Lの値は0に近くなるようにする。入力値XがXcenterより小さい場合にはXcenterから値が離れるほど距離係数Lの値は負の値をとって小さくなる。入力値XがXcenterより大きい場合にはXcenterから値が離れるほど距離係数Lの値は正の値をとって大きくなる。なお、簡単のため図3の関数は2次関数をXcenterの点で折り返した形状で示したが、同様の傾向を示す関数であればとくにこれに限定はされない。このXcenterとしては、平均値のほかに最頻値や中央値などを用いても良い。
感度係数算出部22において、感度係数Kを算出する具体的な手法の一例について以下に述べる。この感度係数Kは、感度解析用予測モデルM1の入力値に微小な摂動を与えた場合に感度解析用予測モデルM1の予測値がどの程度変化するかを示すものである。感度係数算出部22では、与えられた正規化後の入力値D2Uにあらかじめ設定しておいた摂動幅に応じた摂動を与え、摂動を与えた入力値D2U1をまず生成する。摂動幅がたとえば0.02、正規化後の入力値D2Uのある1変数の値が0.5であった場合、0.5-0.02/2=0.49と0.5+0.02/2=0.51の2つの点を求める。そして、ほかの入力項目の値は変化させずに摂動を与えた入力値D2U1として感度解析用予測モデルM1に与える。
感度解析用予測モデルM1では、1つの変数の値が0.49の場合と0.51の場合の予測値、すなわち摂動を与えた場合の予測値DS1を計算し、感度係数算出部22へ与える。感度係数算出部22では、摂動を与えた場合の予測値DS1の差分を摂動幅で除算することで、摂動を与えた入力項目が予測値に及ぼす影響、すなわち感度係数Kを算出する。この値は、正の数値となる場合もあるし、負の数値となる場合もある。
感度係数算出部22で摂動を与える対象としては、上述のように正規化後の入力値D2Uを用いることが望ましいが、たとえば与えられた入力値が飛び値の場合、摂動を与えた場合の予測値DS1および感度係数Kが極端な値となる可能性がある。これは学習範囲外指標D3の算出に望ましくない影響を及ぼすため、感度係数算出部22で摂動を与える対象として、正規化後の入力値D2Uとして最新の値1点のみを用いるのではなく、最新の点を含む過去n点の平均値や最頻値、中央値など過去の値も考慮した値をあらかじめ求めておき、それに摂動を与えることでも良い。
学習範囲外指標算出部26では、距離係数Lと感度係数Kから学習範囲外指標D3を算出する。この算出方法の具体的な手法の一例について以下に述べる。まず、感度解析用予測モデルM1の入力値は3個あるとし、それぞれX、X、Xと呼ぶこととする。また、感度解析用予測モデルM1で求められる予測値をYと呼ぶこととする。感度係数Kは、上述のように入力値に微小な摂動を与えた場合の予測値の変化であるため、次の(1)式のように表記できる。
Figure 0007436313000001
また、距離係数Lはたとえば図2で示したような関数にX、X、Xを与えて計算できる。入力値は3種類あるため、距離係数Lも3つ求められ、これらをL、L、Lと呼ぶこととする。これらの変数を用い、学習範囲外指標D3はたとえば次の(2)式で求めることができる。
Figure 0007436313000002
この学習範囲外指標D3の値が0の場合には、外挿条件となる入力値が無い、あるいは外挿条件となる入力値はあるが3つの項の和として予測値Yに及ぼす影響は無いことを意味する。この場合の入力値を予測値計算用予測モデルM2で求められた予測値DS2は、信頼度が高いと言える。逆に、学習範囲外指標D3の値が0から乖離する場合には、外挿条件の入力値が含まれており、それが予測値Yへ及ぼす影響が無視できないことを意味する。この場合の入力値を予測値計算用予測モデルM2に与えて求められた予測値DS2は、信頼度が低いと言える。なお、(2)式で得られる学習範囲外指標D3の値は、予測値計算用予測モデルM2で得られた予測値DS2が正あるいは負の方向のどちら側へどの程度ずれているかの目安になる。
(2)式は3個の入力値X、X、Xに対する3つの項の和となっており、それぞれの項は正の値、負の値のいずれにもなる可能性がある。正の値となる項と負の値となる項がある場合、それぞれの項の影響は相殺されることになる。相殺される場合、学習範囲外指標D3の値は0に近づくが、個々の入力値自身は極端な外挿条件である可能性がある。予測値計算用予測モデルM2で得られる予測値DS2が正あるいは負の方向へどの程度ずれているかの目安が不要で、外挿条件となっているか否かのみを評価するのであれば、学習範囲外指標D3はたとえば(3)式で示すように、それぞれの項ごとに絶対値をとった値の和として算出しても良い。
Figure 0007436313000003
(2)式、(3)式に示した数式はもっとも単純な一例であり、少なくとも感度係数Kと距離係数Lの値に基づいて学習範囲外指標D3を算出する数式であれば、とくにこれらに限定はされない。
学習範囲外指標算出部26で算出された学習範囲外指標D3は、表示部30に表示される。この表示部としては、コンピュータやタブレット、モバイル端末の画面などいずれでも良い。また、予測値計算用予測モデルM2で計算された予測値DS2も表示部30に表示される。これらの表示は数字でも良いが、グラフなどの図でも良い。また、最新の予測値DS2のみではなく、過去の予測値と実測値も表示することで、過去の予測値がどの程度正しかったかを確認できると同時に、そのときの予測誤差と学習範囲外指標D3の関連を把握できるため、さらに有用である。表示画面の一例を図4から図8に示す。
図4は、予測値DS2と実測値D2Uと学習範囲外指標D3の値をいずれも折れ線グラフとして表示する表示例を示す図である。図4の表示画面90の一例は、上側のグラフと下側のグラフの2つから構成されている。上側のグラフは、横軸の経過時間に対して、縦軸に実測値D2Uと予測値DS2を示した折れ線によるトレンドグラフである。経過時間0が現在を示しており、実測値D2Uはこの経過時間0までは値があるためプロットされており、将来の経過時間1についてはまだ実測値D2Uがなく予測値DS2のみが示されている。このように、経過時間0までに予測値DS2が実測値D2Uからどの程度外れているかを目視確認することができるとともに、将来の経過時間1での予測値DS2が一目で分かるようにしている。
図4の下側のグラフは、上側のグラフと同じ経過時間の横軸を有する学習範囲外指標D3の折れ線によるトレンドグラフである。このように、将来の経過時間1までの学習範囲外指標D3の推移を目視確認できる。この図4の例では、将来の経過時間1の学習範囲外指標D3の値が0に近く、小さいことが分かる。この値が小さいということは外挿条件の程度が小さいことを意味しているため、上側のグラフの将来の経過時間1の予測値DS2は正しいだろう、と信頼することができる。将来の経過時間1の学習範囲外指標D3の値は、経過時間-5の学習範囲外指標D3の値に近いため、上側のグラフの経過時間-5の時の程度で予測値DS2が実測値と一致するであろうことが推測できる。
図4の横軸はここでは経過時間が-6から1までとしているが、この経過時間の幅は変更できるようにしても良い。また、将来の値もここでは経過時間1まで示しているが、1点のみではなく複数の将来の予測値DS2と学習範囲外指標D3の値を示しても良い。複数時刻の将来の予測値DS2やと学習範囲外指標D3の値を示す場合には、この図4で言うと経過時間-6から0までに表示する予測値DS2として1時刻先の予測値、2時刻先の予測値、さらに将来の予測値か複数ある。複数のグラフを表示しても良いし、あるいは煩雑となる場合には絞り込んで表示しても良い。
図4の上側のグラフは折れ線によるトレンドグラフの例を示したが、図5で示すように棒グラフであっても良い。図5は、予測値DS2と実測値D2Uを棒グラフとして表示する表示例を示す図である。この図では、実測値D2Uと予測値DS2の2本の棒グラフが時間経過に応じて表示されている。また、図4の下側のグラフも折れ線によるトレンドグラフであったが、図6で示すように棒グラフであっても良い。図6は、学習範囲外指標D3の値を棒グラフとして表示する表示例を示す図である。過去の値との比較を目的とする場合には、とくに図5や図6で示す棒グラフのほうが見やすい場合がある。
学習範囲外指標D3の算出にあたり、上述の式(2)のように複数の入力項目の項の絶対値の和で求める場合には、それぞれの項の値を表示することで、学習範囲外指標D3の値にどの入力項目がどの程度影響しているかを示すことができる。その場合の表示例を図7に示す。
図7は学習範囲外指標D3の値の内訳を積上げ面グラフとして表示する表示部の例である。たとえば、経過時間0の点での学習範囲外指標D3の内訳の中では、入力Xの影響が過半を占めていたことが分かる。したがって、入力Xの値がノイズなど外れ値でないかなど入手データや計測器、通信環境を念のため確認するなどの対応が可能となる。なお、積み上げ面グラフには色を付けても良く、絶対値を付ける前の項の値が正の値か負の値かによって塗り分けても良い。これにより、どの項とどの項が相殺し合っているかも把握することができる。
それぞれの項が及ぼす程度を示すには、積上げ面グラフではなく図8で示すように積み上げ棒グラフを用いても良い。この図であっても、どの入力項目が原因で学習範囲外指標D3が大きくなっているかを判断することができる。積み上げ棒グラフにも色を付けても良く、絶対値を付ける前の項の値が正の値か負の値かによって塗り分けても良い。
図4で示したように、表示部30の表示画面90の上側に予測値DS2と実測値D2Uを表示し、下側に学習範囲外指標D3を表示することも良いが、見る情報を減らして把握しやすくすることを目的として、上側の図のみを表示することでも良い。その場合、学習範囲外指標D3の結果を上段の図中に盛り込むことになるが、たとえば予測線や凡例、塗りつぶしの色や濃さ、あるいは背景の色や濃さなどを学習範囲外指標D3の値に応じて変えることで実現可能である。学習範囲外指標D3の値が0に小さく信頼に足る予測値DS2は濃い黒色の線や凡例とし、逆に学習範囲外指標D3の値が極端に大きいあるいは極端に小さいため信頼性が低いと考えられる場合の予測値DS2は薄い黒色の線や凡例、あるいは赤色に近い線や凡例とするなどが考えられる。
上記した表示例は、予測システムに取り込んだ入力値D2が、学習段階に用いた学習データD1に対してどの程度乖離しているかを示す距離係数Lと、摂動を与えた場合の感度係数Kから、この2つの指標を1つの指標である学習範囲外指標D3に集約してまとめ、予測システムにおける時系列情報として各種グラフやトレンドとして表記したものである。また予測値DS2や実測値D2Uとの対比で各種グラフやトレンドとして表記したものである。
これらの表記は、表示を通じて運転員に当該データが例えば予測値をプラントの運転に採用すべきか否かを判断せしめる判断材料を提供する目的のものであり、提供手法としてはグラフやトレンド表示以外にも生データでの表示(数値表示)がある。生データでの表示では、各入力時刻の各種データが表形式で表示され、この中には距離係数L、感度係数K、学習範囲外指標D3を含んでいる。本発明の数値表示では、距離係数Lと感度係数Kのいずれか又は双方、あるいはこれらを集約した1つの指標である学習範囲外指標D3が表示されるのがよい。また、この数値表示には予測値DS2や実測値D2Uが含まれるのがよい。
以下、本発明の効果を具体的に示すため、評価計算した一例について述べる。いま2つの入力項目から成る入力値XとXがあり、その影響を受ける値Yが現実として(4)式の関係にあるとする。運転員はこの(4)式の関係を全く知らず、X、X、Yのデータのみが現実の実測値D2Uとして得られているとする。
Figure 0007436313000004
この現実の実測値D2Uに対し、(5)式の簡単な予測モデルで予測値を計算すると想定する。この場合の予測モデルは、図1の予測モデルM2である。
Figure 0007436313000005
この予測モデルには3つの係数a,b,cが含まれており、学習段階で学習データD1によりこれらを同定する必要がある。図9は(4)式の学習のため(3)式により生成した模擬データ例を示す図である。そこで、(5)式の関係にしたがって図9のように模擬データX,Xを生成してこの時のYの値を求め、これらの結果からこれらを学習データD1として3つの係数a,b,cの値を同定した。具体的には、Xを0から1.0までの範囲として0.2刻みで変更し、かつ各Xの値の時にXを0から1.0までの範囲として0.2刻みで変更して、各組合せの時の出力Yの値を求めた。
その結果、a=1,b=0.01,c=-0.13467が得られた。模擬データの値と(5)式の予測モデルによる予測値を相関図として図10に示す。図10では、横軸に模擬データの値として0から1.0の範囲の値、縦軸に予測モデルによる予測値として0から1.0の範囲の値を表している。この場合、相関の度合いを示す指標であるRは0.9214となっており、図9のX、Xの内挿条件(いずれも0~1の範囲)において比較的良いモデルとなっていることが分かる。
これに対し、外挿条件となる入力値が与えられた場合に予測モデルによる予測値がどの程度現実と異なるかについて評価した。図9で示したように学習データはXおよびXのいずれも0~1.0の範囲としたので、外挿条件の例としてXの値を1.1~1.5とした場合とXの値を1.1~1.5とした場合を仮定した。予測モデルで計算した予測値の予測誤差を求めた結果を図11に示す。図11は、入力XとXの値に対する予測誤差の棒グラフである。この図は横軸に2つの入力X,Xの値の組み合わせを採用し、縦軸に予測誤差を記載している。図11の左側はXを1.0に固定した状態でXを1.0から1.5に変化させた場合であり、図11の右側はXを1.0に固定した状態でXを1.0から1.5に変化させた場合である。
まず図11の左側のグラフについてみると、ここでは、内挿条件である左端の(X=1.0、X=1.0)の条件での予測誤差の絶対値は約0.12であるが、Xが1.1~1.5となると予測誤差の絶対値は約0.4まで約4倍に増大する。一方図11の右側のグラフについてみると、Xは最大の1.5であっても予測誤差は左端の約0.12からほとんど増大しないことがわかる。
予測モデルが(5)式で示すようにきわめて単純な重回帰式であり、かつ同定された係数の値を運転員が把握している場合、Xが外挿条件となる場合はXが外挿条件となる場合に比べて予測誤差が大きくなることはあらかじめ推定できる。
しかし、その程度までは容易に推算できないことも考えられる。もちろん、予測モデルがニューラルネットワークやディープラーニングなどブラックボックスモデルと言われるものであって単純な数式で容易に把握できない場合、予測誤差の程度はもちろんのこと、大小についても推定することはほぼ不可能である。
学習範囲外指標D3を計算した結果の一例を図12に示す。図12は、入力XとXの値に対する学習範囲外指標の棒グラフである。この図は横軸に2つの入力X,Xの値の組み合わせを採用し、縦軸に学習範囲外指標D3を記載している。図12の左側はXを1.0に固定した状態でXを1.0から1.5に変化させた場合であり、図11の右側はXを1.0に固定した状態でXを1.0から1.5に変化させた場合である。このうち図12の左側のグラフについてみると、左端の条件(X=1.0、X=1.0)は内挿条件であるため、学習範囲外指標D3の値は0となっている。入力Xが1.0から乖離するにしたがい、学習範囲外指標D3の値が大きくなることが分かる。一方図12の右側のグラフについてみると、入力Xが1.0から乖離して1.5になっても学習範囲外指標はほぼ1.0のままである。
外挿の程度のみではなく、感度係数Kも考慮しているため、XとXとでこのような違いが生じる。学習範囲外指標D3の値は、図11で示した予測誤差の値に似た形状となることが分かる。このように、学習範囲外指標D3の値が分かれば、予測値DS2が実測値D2Uとどの程度異なる可能性があるか、あらかじめ大小についても分かると言える。
図11で示した予測誤差と図12で示した学習範囲外指標D3の値を相関図として図13に示す。図13は、学習範囲外指標と予測誤差の相関例を示す図である。この図は横軸に学習範囲外指標D3を採用し、縦軸に予測誤差を記載している。このような相関図も表示部30に表示できれば、今後の予測値の学習範囲外指標D3の値から、実測値D2Uがどの程度ずれる可能性があるかをあらかじめ把握することができ、さらに有用である。
学習範囲外指標D3の値が一定値以上、あるいは一定値以下である場合には予測値DS2の信頼度が低いと考えられるため、誤ってその予測値DS2を運転員が参考としないよう、予測値DS2自体を画面に表示しない機能を加えても良い。このような機能を加えることで、よりリスクを低減した安全サイドで運転することが可能となる。
以上図1の構成を参照して、予測システムの構成を説明したが、この考え方はそのまま予測モデルを用いた予測方法として実現することができる。係る予測方法の発明は、「学習段階において学習データを用いて学習する予測モデルによる予測を行うための予測方法であって、予測段階において、予測モデルに与える各入力項目の入力値を得、予測モデルの各入力項目が予測モデルで求められる予測値に及ぼす影響を示す感度係数を算出し、各入力項目の入力値に関するに関する学習データの統計値からの乖離度を示す距離係数を算出し、感度係数と距離係数の値から学習範囲外指標を算出し、感度係数と距離係数のいずれか又は双方、あるいは学習範囲外指標の値を数値あるいは図として表示すること」で実現することができる。
また本発明は、表示装置に表示される表示内容としての特徴を有する。これは例えば、「学習段階学習データを用いて学習する予測モデルを含む予測システムで使用される表示装置であって、表示装置には、前記予測モデルに与える各入力項目の入力値が予測モデルで求められる予測値に及ぼす影響を示す感度係数と、各入力項目の入力値に関する学習データの統計値からの乖離度を示す距離係数と、感度係数と距離係数の値から算出された学習範囲外指標について、感度係数と距離係数のいずれか又は双方、あるいは学習範囲外指標の値を数値あるいは図として表示することを特徴とする表示装置」というものである。
10:入力部
12:入力値正規化演算部
15:統計値正規化演算部
18:距離係数算出部
22:感度係数算出部
26:学習範囲外指標算出部
30:表示部
D1:それぞれの入力項目の学習データの統計値
D1U:正規化後の学習データの統計値
D2:入力項目のそれぞれの入力値
D2U:正規化後の入力値
D2U1:摂動を与えた入力値
D3:学習範囲外指標
DB:学習データの統計値記憶部
DS1:摂動を与えた場合の予測値
DS2:予測値
K:感度係数
L:距離係数
M1:感度解析用予測モデル
M2:予測値計算用予測モデル

Claims (15)

  1. 学習段階において学習データを用いて学習する予測モデルを含む予測システムであって、
    予測段階において入力項目の入力値を得る入力部と、前記入力部からの各入力項目の入力値を用いた予測処理により予測値を求める予測モデルと、前記入力部からの各入力項目の入力値に摂動を与えた入力値を感度解析用予測モデルに与えた場合の前記感度解析用予測モデルからの予測値に基づき前記予測モデルの入力値に対する予測値の感度係数を算出する感度係数算出部と、前記入力部からの各入力項目の入力値に関する前記学習データの統計値からの乖離度を示す距離係数を算出する距離係数算出部と、前記感度係数と前記距離係数の値から学習範囲外指標の値を算出する学習範囲外指標算出部と、前記予測モデルからの予測値と、前記感度係数算出部からの感度係数と、前記距離係数算出部からの前記距離係数と、前記学習範囲外指標算出部からの前記学習範囲外指標とを入力するとともに、これらの値を数値あるいは図として表示する表示部を備え、各入力項目の入力値が出力値に及ぼす影響と、外挿条件となっている入力値の外挿の幅、の双方を勘案して予測値の信頼性の程度を運転員へ提示することを特徴とする予測システム。
  2. 請求項1に記載の予測システムであって、
    各入力項目の入力値を正規化する入力値正規化演算部と、各入力項目に関する前記学習データの統計値を正規化する統計値正規化演算部を備え、
    少なくとも前記感度係数算出部あるいは前記距離係数算出部のいずれかで前記感度係数あるいは前記距離係数を算出するために正規化後の入力値と正規化後の学習データの統計値を与えることを特徴とする予測システム。
  3. 請求項1または請求項2に記載の予測システムであって、
    前記学習範囲外指標算出部では、各入力項目の前記感度係数と前記距離係数の積を全入力項目について加算して前記学習範囲外指標を算出することを特徴とする予測システム。
  4. 請求項1または請求項2に記載の予測システムであって、
    前記学習範囲外指標算出部は、各入力項目の前記感度係数と前記距離係数の積の絶対値を全入力項目について加算して前記学習範囲外指標を算出することを特徴とする予測システム。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の予測システムであって、
    前記距離係数算出部に与えられる統計値として大小2つ以上の統計値を用い、そのうち最大となる統計値よりも入力項目の値が大きい場合には大きいほど距離係数の値が大きくなり、最小となる統計値よりも入力項目の値が小さい場合には小さいほど距離係数の値が小さくなり、最小となる統計値と最大となる統計値の間に入力項目の値がある場合には、入力項目の値が最小となる統計値と等しいときの距離係数の値および入力項目の値が最大となる統計値と等しいときの距離係数の値の間の値となる距離係数を与えることを特徴とする予測システム。
  6. 請求項5に記載の予測システムであって、
    前記距離係数算出部に与えられる統計値のうち最大となるものに、学習データの最大値、正規化後の学習データの最大値、学習データの平均値に標準偏差の定数倍を加えた値、正規化後の平均値に標準偏差の定数倍を加えた値、のいずれかを用い、距離係数算出部に与えられる統計値のうち最小となるものに、学習データの最小値、正規化後の学習データの最小値、学習データの平均値から標準偏差の定数倍を減じた値、正規化後の学習データの平均値から標準偏差の定数倍を減じた値、のいずれかを用いることを特徴とする予測システム。
  7. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の予測システムであって、
    前記距離係数算出部に与えられる統計値として1つの値を用い、その統計値に比べて入力項目の値が大きい場合には大きく離れるほど距離係数の値が大きくなり、その統計値に比べて入力項目の値が小さい場合には小さいほど距離係数の値が小さくなることを特徴とする予測システム。
  8. 請求項7に記載の予測システムであって、
    前記距離係数算出部に与えられる統計値として、平均値、最頻値、中央値のうちいずれかを用いることを特徴とする予測システム。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の予測システムであって、
    前記表示部は、過去に算出した前記学習範囲外指標の値も数値あるいは図として表示することを特徴とする予測システム。
  10. 請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の予測システムであって、
    前記表示部は、一軸が時間、もう一軸を学習範囲外指標の値とし、過去の値に対して大小を視認できるグラフとして表示することを特徴とする予測システム。
  11. 請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の予測システムであって、
    前記表示部には、一軸が時間、もう一軸を過去の実測値および予測値としたグラフも表示できることを特徴とする予測システム。
  12. 請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の予測システムであって、
    前記表示部には、一軸が時間、もう一軸を実測値と予測値の差分である予測誤差としたグラフも表示できることを特徴とする予測システム。
  13. 請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の予測システムであって、
    前記表示部には、一軸が過去の実測値に対する予測値の予測誤差、もう一軸が学習範囲外指標である相関図も表示できることを特徴とする予測システム。
  14. 学習段階において学習データを用いて学習する予測モデルによる予測を行うための予測方法であって、
    予測段階において入力項目の入力値を得、各入力項目の入力値を用いた予測モデルによる予測処理により予測値を求め、各入力項目の入力値に摂動を与えた入力値を感度解析用予測モデルに与えた場合の前記感度解析用予測モデルからの予測値に基づき前記予測モデルの入力値に対する予測値の感度係数を算出し、前記各入力項目の入力値に関する前記学習データの統計値からの乖離度を示す距離係数を算出し、前記感度係数と前記距離係数の値から学習範囲外指標の値を算出し、前記予測モデルからの予測値と、前記感度係数と、前記距離係数と、前記学習範囲外指標について、これらの値を数値あるいは図として表示し、各入力項目の入力値が出力値に及ぼす影響と、外挿条件となっている入力値の外挿の幅、の双方を勘案して予測値の信頼性の程度を運転員へ提示することを特徴とする予測方法。
  15. 学習段階において学習データを用いて学習する予測モデルを含む予測システムで使用される表示装置であって、
    予測段階において入力項目の入力値を得、前記各入力項目の入力値を用いた予測モデルによる予測処理により予測値を求め、前記各入力項目の入力値に摂動を与えた入力値を感度解析用予測モデルに与えた場合の前記感度解析用予測モデルからの予測値に基づき前記予測モデルの入力値に対する予測値の感度係数を算出し、前記各入力項目の入力値に関する前記学習データの統計値からの乖離度を示す距離係数を算出し、前記感度係数と前記距離係数の値から学習範囲外指標の値を算出し、
    表示装置には、前記予測モデルからの予測値と、前記感度係数と、前記距離係数と、前記学習範囲外指標について、これらの値を数値あるいは図として表示し、各入力項目の入力値が出力値に及ぼす影響と、外挿条件となっている入力値の外挿の幅、の双方を勘案して予測値の信頼性の程度を運転員へ提示することを特徴とする表示装置。
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