JP7411155B2 - 色ムラ検査装置および色ムラ検査方法 - Google Patents
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Description
前記被検査面の検査範囲から反射および/または散乱し前記ハーフミラーを透過した光を撮像することで前記検査範囲の画像を撮像する撮像部とを有し、
前記撮像部で撮像した画像の画素ごとに色成分を検出する検出手段と、
前記画素ごとに前記色成分を表色系成分に換算する表色系換算手段と、
前記表色系成分の少なくとも2つの特性値を用いる空間分布から前記検査範囲における基準値を求める基準値設定手段と、
前記検査範囲の画像の画素ごとに前記基準値から前記画素までの前記空間分布におけるノルムNxを算出するNx算出手段と、を有する色ムラ検査装置。
<2> 前記表色系が、XYZ表色系および/またはLab表色系である<1>記載の色ムラ検査装置。
<3> 前記基準値が、最頻値、平均値、および中央値からなる群から選択されるいずれかに基づくものである<1>または<2>に記載の色ムラ検査装置。
<4> 前記Nxの分布を前記検査範囲の分布図として表示する分布図表示手段を有する<1>~<3>のいずれかに記載の色ムラ検査装置。
<5> 前記分布図表示手段が、前記Nxに閾値を設け二値化した前記分布図を表示する<4>記載の色ムラ検査装置。
<6> 前記被検査体が発色処理されたステンレス鋼である<1>~<5>のいずれかに記載の色ムラ検査装置。
<7> 光源から照射された光の少なくとも一部を被検査体の被検査面に反射させるハーフミラーにより前記被検査面を照射し、前記被検査面の検査範囲から反射および/または散乱し前記ハーフミラーを透過した光を撮像することで前記被検査面の検査範囲の画像を撮像する撮像部により撮像した前記画像の画素ごとの色成分を検出する色成分検出工程と、
前記画素ごとに前記色成分を表色系成分に換算する表色系換算工程と、
前記表色系成分の少なくとも2つの特性値を用いる空間分布から前記検査範囲における基準値を求める基準値設定工程と、
画素ごとに前記空間分布における前記基準値から前記画素までのノルムNxを算出するNx算出工程と、を有する色ムラ検査方法。
本発明の検査装置は、光源と、前記光源から照射された光の少なくとも一部を被検査体の被検査面に反射させ前記被検査面を照射するハーフミラーと、前記被検査面の検査範囲から反射および/または散乱し前記ハーフミラーを透過した光を撮像することで前記検査範囲の画像を撮像する撮像部とを有し、前記撮像部で撮像した画像の画素ごとに色成分を検出する検出手段と、前記画素ごとに前記色成分を表色系成分に換算する表色系換算手段と、前記表色系成分の少なくとも2つの特性値を用いる空間分布から前記検査範囲における基準値を求める基準値設定手段と、前記検査範囲の画像の画素ごとに前記基準値から前記画素までの前記空間分布におけるノルムNxを算出するNx算出手段と、を有する色ムラ検査装置である。
本発明の検査装置は、様々な被検査体の色ムラ評価に採用しやすい。また、本発明の検査装置は、色ムラを認識や定量化しやすいものとすることができる。
本発明の検査方法は、光源から照射された光の少なくとも一部を被検査体の被検査面に反射させるハーフミラーにより前記被検査面を照射し、前記被検査面の検査範囲から反射および/または散乱し前記ハーフミラーを透過した光を撮像することで前記被検査面の検査範囲の画像を撮像する撮像部により撮像した前記画像の画素ごとの色成分を検出する色成分検出工程と、前記画素ごとに前記色成分を表色系情報に換算する表色系換算工程と、前記表色系成分の少なくとも2つの特性値を用いる空間分布から前記検査範囲における基準値を求める基準値設定工程と、画素ごとに前記空間分布における前記基準値から前記画素までのノルムNxを算出するNx算出工程と、を有する色ムラ検査方法である。
本発明の検査方法は、様々な被検査体の色ムラ評価に採用しやすい。また、本発明の検査方法は、色ムラを認識や定量化しやすいものとすることができる。
なお、本発明の検査方法は、本発明の検査装置を用いておこなうことができ、以下において相互に対応する構成は参照して実施することができる。
図1は、本発明に係る検査装置の第一の実施形態の全体構成の概要を示すものである。検査装置100は、支持部20に載置された被検査体21の色ムラを検査する装置である。検査装置100は、光学系10と、支持部20と、撮像部30を有している。さらに、表面検査装置100においては、撮像部30により撮像した像を適宜任意の表示や解析をするために、画像検出手段40と、画像解析手段50と、表示部60を備えている。これらの撮像部30により撮像された像や、画像検出手段40や画像解析手段50により検出、解析された像等は、適宜記憶部70に保存される。また記憶部70は、これらの検出や解析のための換算式や計算式等を適宜保存したものが用いられる。
光学系10は、被検査体21の被検査面を照明する構造である。光学系10は、光源11と、ハーフミラー13とを有する。さらに、光源11とハーフミラー13との間に、拡散板12を有する。光源11から照射された光は、ハーフミラー13で、その一部が反射され、支持部20に支持された被検査体21の被検査面を照明する。被検査面から反射した光の一部は、ハーフミラー13を透過して、撮像部30に撮像される。
光源11は、被検査体21を照射する光源である。被検査体21の種類や検査目的などに応じて、この光源11は可視光を含む光などを適宜採用することができる。光源11には、一般的な白色光源や、LED光源、レーザー光源などを用いることができる。光源11にはレンズ(図示せず)を設けて、照射する光を適宜調整して照射してもよい。レンズは、照射する範囲を収束するものや、拡散するもの、平行光として照射するものなどを用いることができる。照射範囲や照射強度に応じてレンズを設けずに照射してもよい。光源11の光は、適宜、直線偏光や楕円偏光などの偏光を用いることもできる。
光学系10は拡散板12を有する。光源11の光は、拡散板12により拡散されることが好ましい。光源11として、レーザー光源やLED光源を用いることで指向性が高い照射ができるが、これらの光源は点光源となり指向性が強すぎる場合があるため、拡散板12を用いて照明光の強度を均一にして照射する。
そして、光源11から照射される光は、拡散板12で拡散されて、ハーフミラー13側へと透過する。このハーフミラー13は、その光の分離面が、光源11から照射された光の光軸に対して斜めに配置されている。また、この配置は、被検査体からの反射光(散乱光)の光軸に対しても斜めに配置されている。よって、光源11からハーフミラー13に照射され分離面で反射された光は、被検査体21の被検査面に照射される。そして、被検査面の状態に応じて、被検査面から反射してハーフミラー13に入射した光は、被検査体から反射された光の光軸とハーフミラー13とがなす角度に応じて所定の照射強度の光がハーフミラー13を透過して、対物レンズ31を介して、撮像部30に検出される。このために、被検査体からの反射光の光軸と、ハーフミラー13が光を分離する面とが45°をなすように配置されることが好ましい。
支持部20は被検査体21を支持するものである。この支持部20は、被検査体21を載置する台でもよいし、被検査体21が検査中に動かないように把持する把持部を有するものとしてもよい。また、被検査体21の検査範囲を調整するために、X-Yステージを有するものとすることもできる。被検査体21は、例えば、各種成形品や、塗装品、コーティング加工品、めっき品などの色ムラを検査する対象とすることができる。
撮像部30は、被検査体21の被検査面の検査範囲を撮像する。撮像部30は、光学系10、被検査体21との位置関係、検査目的、被検査体21の種類等に応じて、適宜、被検査体21からの散乱光および/または反射光(以下、「散乱光等」とする。)を検出する。撮像部30が撮像する範囲は適宜対物レンズ31を用いて調整することもできる。撮像部30が撮像した散乱光等の強度や色情報は、適宜、表色系への換算等を行うために記憶部等に記憶される。この散乱光等の検出は、被検査体のどの位置の散乱光等かを特定することができるように、2次元の面状の情報としてエリアセンサで検出することができる。例えば、画素ごとのRGBの色情報を検出することができるCCDカメラなどを用いることができる。なお、散乱光等の強度や色情報の検出感度のバラつきを低減するために、散乱光等を複数回検出してその積分値として散乱光等の強度や色情報は求めるほうがよい。
画像検出手段40は、撮像部30などが撮像して伝送された像に関する情報などを取得し、被検査体の検査範囲の画像を、画素ごとの色成分として検出する検出手段である。色成分は、表色系に換算することができるものとして、複数の色を検出することができるものであればよい。例えば撮像部でRGBなどの画素ごとの検出結果を各色成分の情報として画像検出手段40は画素ごとに検出する。この検出された色成分の情報は適宜記憶部70に保存され、画像解析手段50等で解析されたり、解析結果と対比して評価するための撮像画像そのものとして利用することもできる。
画像解析手段50は、画素ごとに色成分を表色系成分に換算する表色系換算手段を含む。また、画像解析手段50は、表色系成分の少なくとも2つの特性値を用いる空間分布から検査範囲における基準値を求める基準値設定手段を含む。また、画像解析手段50は、画素ごとに前記基準値から前記画素までの前記空間分布におけるノルムNxを算出するNx算出手段を含む。このような解析を行うことで、画像検出手段40で色成分の情報を検出した画像から、標準サンプル等を用いずに、その被検査体21の画像として色ムラなどの解析ができる。さらに、画像解析手段50は、所定の閾値を設けて二値化する手段を含んだり、形状特徴量などを抽出して良否判定や分類等を行う判別手段を含んでもよい。
表示部60は、画像解析手段50で解析された解析結果の像や、その像に関する判別結果、画像検出手段40で検出された撮像結果、これらの選択や操作などのための情報などを、使用者が把握しやすいように適宜表示するモニターなどである。
図2は、本発明に係る色ムラ検査方法のフローチャート図である。本発明に係る色ムラ検査方法S1は、被検査体の被検査面に光を照射する照射工程S11と、被検査面の検査範囲を撮像する撮像工程S21と、撮像された像の色成分を画素ごとに検出する色成分検出工程S31と、画素ごとに色成分を表色系に換算する表色系換算工程S41と、画素ごとの表色系の値に基づき基準値を設定する基準値設定工程S51と、画素ごとに基準値との差を算出するNx算出工程S61を有し、算出された画素ごとの基準値との差を表示する表示工程S71を有するものとすることができる。以下に、色ムラ検査方法S1を、色ムラ検査装置100を用いて行う場合を例に説明する。
色ムラ検査方法S1は、まず、光学系10を用いて被検査体の被検査面に光を照射する照射工程S11を行う。光学系10は光源11から照射した光が拡散板12で拡散されハーフミラー13に入射し、その光の一部はハーフミラー13の分離面で反射され、被検査体21の被検査面の垂直方向から被検査面に照射される。
次に、被検査体の被検査面を撮像する撮像工程S21を行う。ハーフミラー13を介して垂直方向から照射された光は、被検査体21の被検査面の状態等により反射・散乱等される。被検査面からハーフミラー13方向に反射・散乱された光の一部は、ハーフミラー13の分離面を通過し撮像部30方向に透過して、撮像部30により像が観察され撮像される。
次に、撮像工程S21で撮像された検査対象の画像について、検査範囲の画素ごとの色成分を検出する色成分検出工程S31を行う。検査対象の画像は検査装置100の撮像部30で撮像した画像を用いる。これらの検査対象の画像について検査範囲を設定し、その検査範囲について画素ごとの色成分を検出する。画素の大きさや画素数は、検査対象の大きさなどを考慮して適宜設定する。例えば、1画素あたりの各辺1μm~1mm程度の大きさとすることができる。1辺あたり30画素以上や、50画素以上、100画素以上としてもよい。1辺あたりの画素数の上限は特に定めなくてもよいが、10万画素以下や、5万画素以下、1万画素以下のような上限を設けてもよい。
次に、色成分検出工程S31の色成分に関する情報について画素ごとに色成分を表色系に換算する表色系換算工程S41を行う。表色系に換算することで、RGBなどの検出されたままの情報を利用するよりも人が知覚する色と対応しやすい処理を行うことができる。これにより、色ムラの表示も熟練した検査者等の判断とも整合する高度な検査を行うことができる。表色系は、XYZ表色系や、Lab表色系を用いることが好ましい。これらは、RGBなどの汎用されている検出手法の色成分に関するデータからの換算手法が確立されており利用しやすく、かつ、本発明の基準値設定などを行うための空間情報としても適している。
次に、表色系換算工程S41の検査範囲の画像の画素ごとの表色系の値に基づき、その検査範囲における基準値を設定する基準値設定工程S51を行う。この基準値の設定は、画素ごとに表色系の刺激値などの特性値を空間分布として処理して基準値を求める。例えば、XYZ表色系に換算した結果に基づき、検査範囲の画像における各画素の刺激値として、X、Yを用いてその空間分布から、基準値を求める。この基準値は、最頻値、平均値、および中央値からなる群から選択されるいずれかに基づくものなどを基準値とすることができる。これらの最頻値や、平均値、中央値は、その値をそのまま用いてもよいし、その値に基づくものとして、その値の前後一定の範囲を基準としてもよいし、その値に補正値を加えたり係数を設けたものなどを用いてもよい。この空間分布における基準値の設定は、2つ以上の刺激値を用いることで、色情報を反映させたムラのデータ処理が有効なものとなる。さらに、基準値設定工程S51は3つの刺激値を用いた3次元の空間分布を求めてもよい。この基準値は、標準品等がなくとも任意の被検査体の検査範囲から求めることができるという利点を有する。
次に、基準値設定工程S51で設定した基準値を用いて、検査範囲の画素ごとに基準値との空間分布におけるノルム(ノルムNx)を算出するNx算出工程S61を行う。このノルムは、画素ごとに空間分布における基準値から画素までのノルムNxを算出するものである。例えば、X、Yの刺激値を用いて、基準値(Xc,Yc)が設定された場合、所定の画素の表色系の換算値(X1,Y1)とのノルムN1は、以下の式(1)で求められる。
N1=((X1-Xc)2+(Y1-Yc)2)0・5 式(1)
すなわち、この式(1)で求められるノルムN1は、空間分布における各画素の値と、基準値との距離の絶対値である。このような距離の絶対値とすることで、空間分布における方向を表示せずに定量化しやすいデータとなる。また、ムラの視覚化を行ったとき、色の分布も合わせて表示するものよりも、そのムラを認識しやすいものとなる。
次に、Nx算出工程S61で算出されたノルムNxを画像に表示する表示工程S71を行う。この表示工程S71により、モニターなどの表示部に表示された結果を見て、使用者は検査結果を確認して、製品の良否や状態の判定、製品の製造条件の検証などを行うことができる。ノルムNxについてグレースケールなどの階調的表示や、閾値を設定して二値化等したものを、検査範囲の画像に対応する分布図として表示することができる。このような分布図とすることで、被検査体の検査範囲を単に撮像した像よりも、色ムラの有無や範囲、形状、模様などを識別しやすい分布図を得ることができる。また、本発明にかかる基準値とのノルムNxを利用した分布図は、定量化等を行うためのデータとしても利用しやすい。
第一の実施形態に準じる検査装置により、以下の実験を行った。なお、この実験において主な構成は以下のものである。
[光学系]
被検査体の被検査面の垂直方向にハーフミラーを配置した。このハーフミラーの分離面が被検査面の垂直方向となす角度が45度となるように配置した。このハーフミラーの分離面の反射方向に、拡散板を介して、光源を設けた。光源から照射される光の光軸は、ハーフミラーに入射して、ハーフミラーの分離面で反射して、被検査体の被検査面を垂直方向から照射するものとなる。
・光源:“松電舎製LCM-28/28W”(平面LED光源、拡散板、ハーフミラーを一体化させた光源)
[被検査体]
ステンレス化学発色処理皮膜を施したSUS304鋼板を被検査体として、X-Yステージ上に載置した状態で適宜移動させながら、検査範囲を撮像した。
[撮像部]
被検査体を、カメラで撮像した。カメラは画素ごとにRGBの強度を検出することができるものとした。カメラは、水平に配置された被検査体の被検査面を鉛直方向から撮像し、照射された光の散乱光を検出する配置とした。撮像する画像の画素は、1画素当たり約10μm×10μmの大きさとした。撮像された像は、画素ごとにRGBの色情報を有するものとして検出し保存した。
・カメラ:The Imaging Source社製DFK33UX249
[基準値の設定]
図3の像について、撮影された像の画素ごとのRGBの色成分を検出した。次に、このRGBの色成分を、画素ごとにXYZ表色系に換算した。図4は、XYZ表色系を用いて、基準値(Xc,Yc)から、所定の画素のXYZ表色系の値(X1,Y1)までのノルムN1を求める計算例を説明するための図であり、画素ごとにこの計算をすることでそれぞれの画素のノルムNxを求めることができる。図5は、XYZ表色系に換算した画素ごとの刺激値X、刺激値Yを分布として表示したものである。この図3の像は、XYZ表色系に換算して画素ごとの値を検討すると、Xがおよそ0.24、Yがおよそ0.255が最頻値であった。この最頻値を、本実施例の基準値N0とした。
次に、画素ごとに、基準値N0から各画素までのノルムNxを計算した。このNxは、N0との距離として計算した絶対値である。
図6は、Nxの分布を、段階的にグレースケールで表示としたものであり、最頻値であるN0からのノルム(実数)を256階調の8ビット値に変換して表示している。図6(b)は、Nxの分布に閾値を設けて二値化したものである。この閾値は、基準値とのノルム(距離)が0.01を超える場合、異常点として白画素で表示し、ノルムが0.01以下のものは正常点として黒画素で表示した。
図8は、ハーフミラーを用いず、平面LED光源を被検査面に対して斜め方向(約45度)から照射して撮像した像である。X-Yステージを所定の位置としたときに撮像される像に入射角度等による輝度ムラが大きく、分割して撮像されている各像の輝度ムラが大きいものとなっている。また、このような像を並べたとき、分割される各像のつなぎ目が顕著なものとなっている。このため、色ムラの評価を有効に行いにくい。
[基準値の設定]
図3の像について、撮影された像の画素ごとのRGBの色成分を検出した。次に、このRGBの色成分を、画素ごとにL*a*b*表色系に換算した。L*a*b*表色系の、L*がおよそ66.9、a*がおよそ0.5、b*がおよそー31.2が最頻値であった。この最頻値を、本実施例の基準値N0´とした。
次に、画素ごとに、基準値N0´から各画素までのノルムNx´を計算した。このNx´は、N0´との距離として計算した絶対値である。
図7(a)は、Nx´の分布を、段階的にグレースケールで表示としたものであり、最頻値であるN0´からのノルム(実数)を256階調の8ビット値に変換して表示している。図7(b)は、Nx´の分布に閾値を設けて二値化したものである。この閾値は、基準値とのノルム(距離)が0.01を超える場合、異常点として白画素で表示し、ノルムが3.2以下のものは正常点として黒画素で表示した。
11 光源
12 拡散板
13 ハーフミラー
100 検査装置
20 ステージ
21 被検査体
30 撮像部
31 対物レンズ
40 画像検出手段
50 画像解析手段
60 表示部
70 記憶部
Claims (7)
- 光源と、前記光源から照射された光の少なくとも一部を被検査体の被検査面に反射させ前記被検査面に垂直方向から照射する配置のハーフミラーと、
前記被検査面の検査範囲から反射および/または散乱し前記ハーフミラーを透過した光を撮像することで前記検査範囲の画像を撮像する撮像部とを有し、
前記撮像部で撮像した画像の画素ごとに色成分を検出する検出手段と、
前記画素ごとに前記色成分を表色系成分に換算する表色系換算手段と、
前記表色系成分の少なくとも2つの特性値を用いる空間分布から前記検査範囲における基準値を求める基準値設定手段と、
前記検査範囲の画像の画素ごとに前記基準値から前記画素までの前記空間分布におけるノルムNxを算出するNx算出手段と、を有する色ムラ検査装置。 - 前記表色系が、XYZ表色系および/またはLab表色系である請求項1記載の色ムラ検査装置。
- 前記基準値が、最頻値、平均値、および中央値からなる群から選択されるいずれかに基づくものである請求項1または2に記載の色ムラ検査装置。
- 前記Nxの分布を前記検査範囲の空間分布図として表示する分布図表示手段を有し、
前記分布図表示手段が、前記Nxに閾値を設け二値化した前記空間分布図を表示する請求項1~3のいずれかに記載の色ムラ検査装置。 - 前記被検査体が発色処理されたステンレス鋼である請求項1~4のいずれかに記載の色ムラ検査装置。
- 光源から照射された光の少なくとも一部を被検査体の被検査面に反射させるハーフミラーにより前記被検査面に垂直方向から照射し、前記被検査面の検査範囲から反射および/または散乱し前記ハーフミラーを透過した光を撮像することで前記被検査面の検査範囲の画像を撮像する撮像部により撮像した前記画像の画素ごとの色成分を検出する色成分検出工程と、
前記画素ごとに前記色成分を表色系成分に換算する表色系換算工程と、
前記表色系成分の少なくとも2つの特性値を用いる空間分布から前記検査範囲における基準値を求める基準値設定工程と、
画素ごとに前記空間分布における前記基準値から前記画素までのノルムNxを算出するNx算出工程と、を有する色ムラ検査方法。 - 前記被検査体が発色処理されたステンレス鋼である請求項6に記載の色ムラ検査方法。
Priority Applications (1)
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