JP7401777B2 - 成分抽出式飲料製造装置 - Google Patents
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Description
流体貯留容器と、
抽出成分含有物質を保持する保持部と、
前記流体貯留容器から前記保持部に流体を供給する流体供給路と、を備え、
前記流体を投入するための流体投入口をさらに備え、
前記流体投入口は、前記流体供給路を通じて前記流体貯留容器に連通可能であり、
前記流体供給路の途中から分岐し、前記流体投入口に連通する蒸気排出路をさらに備える。
抽出成分含有物質を保持する保持部と、
前記流体貯留容器から前記保持部に流体を供給する流体供給路と、を備え、
前記流体を投入するための流体投入口をさらに備え、
前記流体投入口は、前記流体供給路を通じて前記流体貯留容器に連通可能であり、
前記保持部から前記流体投入口に連通する蒸気排出路をさらに備える。
本発明の実施の形態に係るコーヒーメーカー100は、図1および図2に示されるように、主に、本体200、水タンク300およびシリンダ400から構成されている。以下、これらの構成要素についてそれぞれ詳述する。
本体200は、図1および図2に示されるように、主に、筐体210、載置台220、開閉弁230、流量計240、ポンプ250、ヒータ260、電磁弁270、安全弁280、操作パネル290、制御基板(図示せず)、電源コード(図示せず)および電源プラグ(図示せず)から構成されている。以下、これらの構成要素について詳述する。
筐体210は、樹脂や金属などの成形体であって、図2に示されるように、主に、上側筐体部211、中間筐体部212および下側筐体部213から構成されている。以下、これらの構成要素について詳述する。
載置台220は、図2に示されるように、下側筐体部213の前壁部の下部から前方に向かって延びている。この載置台220には、使用時すなわちコーヒー飲料製造時にコーヒーサーバー(例えば、ガラス製の単壁容器やステンレス製の真空二重容器など)やマグカップなどが載置される。
開閉弁230は、配管P2を配管P3に連通させる開状態と、配管P3から配管P2を遮断する閉状態を切り換える弁であって、図1に示されるように配管P2と配管P3の間に配設されている。この開閉弁230は、水タンク300の栓機構が下側筐体部213の第2貫通口に嵌め込まれた際に開状態となり、水タンク300の栓機構が下側筐体部213の第2貫通口から抜き出された際に閉状態となる。
流量計240は、水タンク300から配管P2、配管P3および配管P4を通ってポンプ250に流入する水の流量を計測するための計測器であって、上述の通り、下側筐体部213に収容されている。そして、図1に示されるように、流量計240の流入口には配管P3が接続され、流量計240の流出口には配管P4が接続されている。
ポンプ250は、水タンク300に貯留される水をヒータ260を介してシリンダ400に供給する役目を担うものであって、上述の通り、下側筐体部213に収容されている。そして、図1に示されるように、ポンプ250の流入口には配管P4が接続され、ポンプ250の流出口には配管P5が接続されている。
ヒータ260は、ポンプ250から配管P5を通って供給される水を加熱して熱湯を生成する役目を担うものであって、上述の通り、下側筐体部213に収容されている。そして、図1に示されるように、ヒータ260の流入口には配管P5が接続され、ヒータ260の流出口には配管P6が接続されている。なお、この配管P6は、図1に示されるようにシリンダ400まで延びていると共に、その手前で配管P7に接続されている。このため、ヒータ260により生成された熱湯は、配管P6を通じてシリンダ400に供給される。なお、図1に示されるように、このヒータ260には、生成される熱湯の温度を測定するためのサーミスタS1が配設されている。また、図1に示されるように、配管P6には、熱湯の温度を測定するためのサーミスタS2が配設されている。
電磁弁270は、配管P7に流入してくる水蒸気の流れを制御してシリンダ400の内圧を制御するものである。図1に示されるように、電磁弁270の流入口には配管P7が接続されており、流出口には配管P8に接続されている。電磁弁270は、制御基板(図示せず)に通信接続されており、シリンダ400の内圧が第1閾値未満である場合に制御基板によって閉状態とされ、シリンダ400の内圧が第1閾値以上である場合に制御基板によって開状態とされる。そして、電磁弁270が開状態となると、水蒸気が配管P8および投入口211Aを通って外へ放出される。なお、上述の通り、投入口211Aの温度が十分に低い場合、投入口211Aの内表面に水蒸気が凝縮するが、その凝縮水は、配管P1を通って水タンク300に送られる。
安全弁280は、電磁弁270の故障等の要因によりシリンダ400の内圧が異常上昇した場合に作動する弁である。なお、この安全弁280は、通常、閉状態となっている。図1に示されるように、安全弁280の流入口には配管P7が接続されており、流出口には配管P9が接続されている。安全弁280は、制御基板に通信接続されており、シリンダ400の内圧が第2閾値(>第1閾値)を超えた場合に制御装置によって開状態とされる。そして、安全弁280が開状態となると、水蒸気が配管P9および投入口211Aを通って外へ放出される。なお、投入口211Aの温度が十分に低い場合、投入口211Aの内表面に水蒸気が凝縮するが、その凝縮水は、配管P1を通って水タンク300に送られる。また、図1に示されるように、配管P9には、水蒸気の温度を測定するためのサーミスタS3が配設されている。
操作パネル290は、上述の通り、上側筐体部211の上壁部の中央部に配設されている。図2に示されるように、操作パネル290には、操作ボタン290A(例えば、電源ボタン、抽出温度を設定するためのボタンなどの各種ボタン)が配列されている。
制御基板は、ポンプ250、ヒータ260、電磁弁270、安全弁280、操作パネル290、サーミスタS1,S2,S3、シリンダ400内部に配設される圧力センサ等に通信接続されており、操作ボタン290Aの入力に基づくポンプ250の発停や、操作ボタン290Aの入力値およびサーミスタS1,S2の値に基づくヒータ260の出力制御、圧力センサ値に基づく電磁弁270の開閉制御、圧力センサ値に基づく安全弁280の作動制御、サーミスタS1,S3の値に基づくポンプ250の異常停止制御等を行ったり、サーミスタS2の検出温度を操作パネル290に表示したりする。
電源コードは、下側筐体部213の側壁部(または、後壁部)を貫通して外方に向かって延びている。電源プラグは、電源コードの先端に取り付けられている。本発明の実施の形態に係るコーヒーメーカー100は、電源プラグが外部電源に接続された状態で試用と可能となる。
水タンク300は、水を貯留するためのものであって、図2に示されるように、下側筐体部213の上側に着脱自在に配設されている。そして、この水タンク300は、主に、容器本体301、蓋体302および栓機構(図示せず)から構成されている。容器本体301は、図2に示されるように、上方が開口した略直方体形状の容器である。蓋体302は、容器本体301の上端部に着脱自在に取り付けられる。栓機構は、容器本体301の底壁部に配設されている。上述の通り、栓機構が下側筐体部213の第2貫通口に嵌め込まれると、水タンク300の内部空間が配管P2に連通される。
シリンダ400は、図3に示されるように、主に、保持部401および導液部402から構成されている。以下、これらの構成要素について詳述する。
本発明の実施の形態に係るコーヒーメーカー100には、図1に示されるように3本の流体経路A,B,Cが存在する。以下、これらの流体経路A,B,Cについて説明する。
以下、本実施の形態に係るコーヒーメーカー100の使用方法の一例を説明するが、本発明がこの使用方法によって限定されることはない。
蒸らし工程は、原料に熱湯およびその熱湯から生じる水蒸気を浸透させて原料を膨潤させて原料に含まれるガスを放出し、後述する抽出工程で熱湯を供給した際に原料と熱湯とのなじみを良くすることを目的として行われる。すなわち、この蒸らし工程では、流体経路Aを通じてシリンダ400に少量の熱湯が送液されて、原料が蒸らされる。
抽出工程は、原料の成分を抽出して抽出液を生成するための工程である。抽出工程では、まず、流体経路Aを通じてシリンダ400に連続的に定量の熱湯が供給される。シリンダ400に一定量の熱湯が供給されると、ポンプ250が停止される。なお、ここで、上述した蒸らし工程により、原料と熱湯とのなじみが良くなっているため、原料の成分を効果的に抽出して抽出液を生成することができる。そして、その抽出液は、載置台220にあらかじめ載置しておいたコーヒーサーバーやマグカップなどに落下していく。
(1)
本実施の形態に係るコーヒーメーカー100では、水タンク300が筐体210の背面側に装着されると共に、上側筐体部211の上壁部の前部に投入口211Aが形成されており、投入口211Aは配管P1および配管P2を通じて水タンク300と連通しており、さらに、投入口211Aが水タンク300の推奨水位線よりも上側に位置している。このため、このコーヒーメーカー100では、使用者は、アクセスしやすい位置にある投入口211Aから水タンク300に水を供給することができる。したがって、このコーヒーメーカー100では、水タンク300の意匠に配慮することなく正面側の意匠を凝らすことができると共に、カップ等の他の容器を用いて水タンク300に水を注ぎ入れる注液方法を好む使用者にとって水タンク300への注液作業を煩わしく感じさせるおそれを低減することができる。
本実施の形態に係るコーヒーメーカー100では、水タンク300は下側筐体部213に着脱自在である。このため、このコーヒーメーカー100では、水タンク300を下側筐体部213から取り外すことができない場合に比べて、水タンク300の手入れを楽に行うことができる。また、このコーヒーメーカー100では、開閉弁230が、水タンク300の栓機構が下側筐体部213の第2貫通口に嵌め込まれた際に開状態となり、水タンク300の栓機構が下側筐体部213の第2貫通口から抜き出された際に閉状態となる。このため、このコーヒーメーカー100では、水タンク300に水が残っている状態で、水タンク300が下側筐体部213から取り外された際に、流体経路Aや配管P1中に残存する水が配管P2を通じて下側筐体部213の第2貫通口から溢れ出すことを防止することができる。
本実施の形態に係るコーヒーメーカー100では、中間筐体部212の前壁部の左部に、樹脂やガラスなどで形成された透明部材の水量表示パネル212Aが配設されていると共に、水量表示パネル212Aの後側に配管P1が配置されている。また、水量表示パネル212Aは、その水位表示が水タンク300の水位と一致するように、水タンク300と同じ高さ位置に配設されている。このため、このコーヒーメーカー100では、正面側から水量表示パネル212Aを介して水タンク300の水位を確認することができる。
本実施の形態に係るコーヒーメーカー100では、シリンダ400の内部圧力を調整するための流体経路Bが形成されている。このため、このコーヒーメーカー100では、シリンダ400の内圧が一定範囲内に収めることができる。また、このコーヒーメーカー100では、水蒸気が投入口211Aから外部に放出される際に凝縮によって投入口211Aに生じた凝縮水を投入口211Aから配管P1および配管P2を通じて水タンク300に供給することができる。このため、このコーヒーメーカー100では、水の消費量を低減することができる。
本実施の形態に係るコーヒーメーカー100では、シリンダ400の内部圧力が異常上昇した際に、配管P6に流れる水蒸気を外に放出するための流体経路Cが形成されている。このため、このコーヒーメーカー100では、シリンダ400を保護することができる。
(A)
先の実施の形態に係るコーヒーメーカー100では、水タンク300は下側筐体部213に着脱自在であった。しかし、水タンク300は、下側筐体部213から取り外すことができないように下側筐体部213に固定されてもよい。かかる場合、開閉弁230は、配管P2に配設されなくてもよい。
先の実施の形態に係るコーヒーメーカー100では、投入口211Aは上側筐体部211の上壁部の前部に形成されていた。しかし、投入口211Aは上側筐体部211の上壁部の前部以外の箇所(例えば、上側筐体部211の側壁部の前部など)に形成されてもよい。
先の実施の形態に係るコーヒーメーカー100では、投入口211Aから水が投入されていたが、投入口211Aから水以外の液体が投入されてもよい。
先の実施の形態では本発明がコーヒーメーカー100に適用されたが、本発明はティーメーカー、ドリンクメーカー等の他の成分抽出式飲料製造装置に適用されてもよい。
先の実施の形態に係るコーヒーメーカー100では蒸らし工程および抽出工程が実施されていたが、抽出工程の後に押出工程が実施されてもよい。押出工程では、流体経路Aを通じてシリンダ400に供給される水蒸気などによって抽出液(または、原料)に圧力が加えられる。押出工程が実施されることにより、載置台220にあらかじめ載置しておいたコーヒーサーバーやマグカップなどに抽出液を早く落下させることができる。
先の実施の形態に係るコーヒーメーカー100では、配管P7は配管P6に接続されていた(すなわち、流体経路Bおよび流体経路Cは配管P6から分岐していた。)。しかし、図4に示されるように、配管P7は、配管P6に接続されずシリンダ400に接続されてもよい。かかる場合、上側筐体部211の凹部211Bに第3貫通口が形成され、この第3貫通口に配管P7が挿通されるとよい。変形例(F)に係るコーヒーメーカー100では、流体経路Aが使用されている場合でも、流体経路Bおよび流体経路Cを使用することができる。
先の実施の形態に係るコーヒーメーカー100では、電磁弁270は、シリンダ400の内圧が第1閾値未満である場合に閉状態とされ、シリンダ400の内圧が第1閾値以上である場合に開状態とされていた。しかし、電磁弁270は、電気回路が閉状態となる際に閉状態とされ、電気回路が開状態となる際に開状態とされてもよい。変形例(G)に係るコーヒーメーカー100では、任意のタイミングでシリンダ400の内圧を調整することができる。また、シリンダ400の内圧が高くなっている状態で停電などによりコーヒーメーカー100の動作が停止しても、配管P8および投入口211Aを通じて水蒸気を外へ安全に放出することができる。
211A 投入口(流体投入口)
212A 水量表示パネル(流体貯留量表示部)
230 開閉弁
300 水タンク(流体貯留容器)
400 シリンダ(保持部)
A 流体経路(流体供給路)
B 流体経路(蒸気排出路)
C 流体経路(蒸気排出路)
Claims (2)
- 流体貯留容器と、
抽出成分含有物質を保持する保持部と、
前記流体貯留容器から前記保持部に流体を供給する流体供給路と、を備え、
前記流体を投入するための流体投入口をさらに備え、
前記流体投入口は、前記流体供給路を通じて前記流体貯留容器に連通可能であり、
前記流体供給路の途中から分岐し、前記流体投入口に連通する蒸気排出路をさらに備える、
成分抽出式飲料製造装置。 - 流体貯留容器と、
抽出成分含有物質を保持する保持部と、
前記流体貯留容器から前記保持部に流体を供給する流体供給路と、を備え、
前記流体を投入するための流体投入口をさらに備え、
前記流体投入口は、前記流体供給路を通じて前記流体貯留容器に連通可能であり、
前記保持部から前記流体投入口に連通する蒸気排出路をさらに備える、
成分抽出式飲料製造装置。
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