JP7401737B2 - 回転子、モータ - Google Patents

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Description

本開示は、回転子及びモータに関する。
例えば、固定子のステータティースに突出方向に延びるスリットを形成することで、d軸インダクタンスを低減し、リラクタンストルクを増加させる技術が知られている(特許文献1参照)。
特開2012-244738号公報
しかしながら、特許文献1には、回転子の軸方向の長さに着目してd軸インダクタンスを低減させる方法についての記載がない。
本開示は、回転子において、d軸インダクタンスを低減させる技術を提供することを目的とする。
本開示に係る一実施形態では、
固定子の径方向で内側に回転可能に設けられる回転子であって、
突極性を有し、少なくとも前記固定子の巻線に流れる電流による磁界における磁路を構成する回転子鉄心を備え、
前記回転子鉄心は、前記固定子に面する外周部の軸方向の長さが前記外周部より径方向で内側に位置する内周部の軸方向の長さよりも短い、
回転子が提供される。
本実施形態によれば、回転子は、固定子に面する回転子鉄心の外周面の表面積を減少させ、d軸インダクタンスを低減させることができる。
また、上述の実施形態において、
前記回転子鉄心には、永久磁石が設けられてもよい。
また、上述の実施形態において、
前記回転子鉄心には、複数の前記永久磁石が径方向に並べられると共に、磁気的に直列配置されてもよい。
また、上述の実施形態において、
前記外周部には、相対的に高い磁力の前記永久磁石が配置され、
前記内周部には、相対的に低い磁力の前記永久磁石が配置されてもよい。
また、上述の実施形態において、
前記回転子鉄心は、少なくとも一部が圧粉磁心で形成されていてもよい。
また、本開示に係る他の実施形態では、
上述の回転子を備える、
モータが提供される。
上述の実施形態によれば、回転子において、d軸インダクタンスを低減させる技術を提供することができる。
モータの構成の概要を示す横断面図である。 モータの構成の第1例を示す縦断面図である。 モータの構成の第2例を示す縦断面図である。 モータの構成の第3例を示す縦断面図である。 モータの構成の第4例を示す縦断面図である。 モータの構成の第5例を示す縦断面図である。
以下、図面を参照して実施形態について説明する。
[モータの基本構成]
まず、図1を参照して、本実施形態に係るモータ1の基本構成について説明する。
図1は、本実施形態に係るモータ1の横断面図である。
モータ(「電動機」とも称する)1は、例えば、空調調和機の圧縮機等に搭載される。
図1に示すように、モータ1は、固定子10と、回転子20と、回転軸30とを含む。
固定子(「ステータ」とも称する)10は、モータ1の外周側に配置され、図示しない筐体に固定される。固定子10は、固定子鉄心11と、巻線12とを含む。
固定子鉄心(「ステータコア」とも称する)11は、例えば、電磁鋼板や圧粉磁心等の強磁性体の材料によって形成される。固定子鉄心11は、略円筒形状を有するバックヨーク部11Aと、バックヨーク部11Aの内周面から径方向に突出する複数(本例では、9つ)のティース部11Bとを含む。
複数のティース部11Bは、バックヨーク部11Aの内周面において、周方向で略等間隔に配置される。周方向で隣接する二つのティース部11Bの間には、巻線12が収容されるスロット(以下、「コイルスロット」)が形成される。本例では、9つのコイルスロットが形成される。
巻線12は、集中巻線方式によって、複数のティース部11Bのそれぞれに巻き回される。巻線12とティース部11Bとの間には、例えば、PET(Polyethylene Terephthalate:ポリエチレンテレフタレート)製の絶縁フィルム等の絶縁部材が介在する。
尚、巻線12は、分布巻線方式によって、複数のティース部11Bを跨ぐように巻き回されてもよい。また、ティース部11Bの数、即ち、隣接する二つのティース部11Bの間に形成されるコイルスロットの数は、8以下であってもよいし、10以上であってもよい。
回転子(「ロータ」とも称する)20は、固定子10の径方向で内側に回転可能に設けられる。回転子20は、回転子鉄心21と、回転子鉄心21に埋設される永久磁石22,23とを含む。
回転子鉄心(「ロータコア」とも称する)21は、回転子20の構成部分のうち、固定子10の巻線に流れる電流による磁界における磁路、及び永久磁石22,23の磁界における磁路を構成する構成要素である。"磁路"は、例えば、モータ1の回転駆動時に通過する磁束が平均値の1/10以上となる部分である。回転子鉄心21は、略円柱形状を有し、回転軸30に固定される。回転子鉄心21は、例えば、電磁鋼板や圧粉磁心等の強磁性体の材料によって形成される。回転子鉄心21には、永久磁石22,23のそれぞれを埋設するための空間(以下、「磁石スロット」)が設けられる。図1に示すように、磁石スロットにおける永久磁石22,23の主磁束の方向と直交する方向の端部には、永久磁石22,23が埋設された状態で空洞になる部分が設けられてもよい。当該空洞部は、永久磁石22,23の端部における磁束の短絡を抑制するフラックスバリアとして機能する。また、空洞部に回転子鉄心21より透磁率の低い材料が充填されることによりフラックスバリアの機能が担保されてもよい。
永久磁石22,23は、それぞれ、回転子鉄心21に複数(本例では、6つ)埋設される。
尚、永久磁石22,23は、それぞれ、5つ以下であってもよいし、7つ以上であってもよい。
6つの永久磁石22は、回転子鉄心21の外周面に相対的に近い径方向位置において、周方向に等間隔で配置される。
6つの永久磁石23は、永久磁石22よりも内側の径方向位置において、永久磁石22と略同じ周方向位置にそれぞれ配置される。これにより、永久磁石22,23は、径方向に並べられる。
永久磁石22は、相対的に高い磁力を有する。また、永久磁石22は、相対的に高い保磁力を有してもよい。永久磁石22は、例えば、ネオジム焼結磁石である。
永久磁石23は、相対的に低い磁力を有する。また、永久磁石23は、相対的に低い保磁力を有してもよい。永久磁石23は、例えば、フェライト磁石である。
永久磁石22,23は、それぞれ、軸方向視で一辺が他辺に対して十分に長い略矩形形状を有し、長辺が略中央で径方向に略直交する形で配置される。永久磁石22,23は、それぞれ、短辺方向の両端部で異なる磁極を有するように着磁されている。
6つの永久磁石22は、それぞれ、固定子10に面している側に着磁されている磁極が周方向で隣接して配置されている他の永久磁石22と異なるように配置される。例えば、一の永久磁石22の固定子10に面している側にS極が着磁されている場合、一の永久磁石22と周方向で隣り合う他の永久磁石22の固定子10に面している側には、N極が着磁される。
6つの永久磁石23は、それぞれ、略同じ周方向位置の永久磁石22に面している側に着磁されている磁極が当該永久磁石22の永久磁石23に面している側(即ち、固定子10に面している側の反対側)に着磁される磁極と異なるように配置される。例えば、略同じ周方向位置において、永久磁石22の永久磁石23に面している側にS極が着磁されている場合、永久磁石23の永久磁石22に面している側にはN極が着磁される。これにより、永久磁石22,23は、磁気的に直列配置される。そのため、永久磁石が径方向で一つ配置されている場合に比して、モータ1(回転子20)のd軸方向の磁気抵抗を増加させ、d軸インダクタンスLdを低減させることができる。よって、q軸インダクタンスLqに対するd軸インダクタンスLdの差分(Lq-Ld)に相当する突極比を増加させ、モータ1のリラクタンストルクを増加させることができる。
また、略同じ周方向位置に配置される永久磁石22,23は、上述の如く、互いに異なる磁石スロットに埋設される。これにより、二つの永久磁石22,23に作用する遠心力を対応する二つの磁石スロットの壁部で分散して受け止めることができる。そのため、二つの永久磁石22,23が一つの磁石スロットに埋設される場合に比して、回転子鉄心21の磁石スロット部分に作用する応力を相対的に小さくすることができる。よって、モータ1の高速運転時における遠心力に対する耐久性を確保しつつ、永久磁石22,23によるd軸インダクタンスLdの低減を実現させることができる。また、例えば、永久磁石22,23が一つの磁石スロットに埋設される場合のように、二つの永久磁石22,23を一体化させる事前工程や分離されている二つの永久磁石22,23を一つの磁石スロットに挿入する工程等の生産性を低下させうる工程を採用する必要がない。そのため、モータ1の生産性の低下を抑制しながら、永久磁石22,23によるd軸インダクタンスLdの低減を実現させることができる。
尚、永久磁石22,23は、例えば、同じ種類の永久磁石であって、略同じ磁力や保磁力を有していてもよい。また、永久磁石22,23の少なくとも一方は、軸方向視で、細長い矩形形状以外の形状を有していてもよい。例えば、永久磁石22,23の少なくとも一方は、軸方向視で、径方向で内側に凸のV字型やU字型の形状を有してもよい。また、永久磁石22,23の少なくとも一方が軸方向視でV字型の形状を有する場合、細長い矩形形状を有する2つの磁石部材の組み合わせによってV字型の形状が実現されてよい。この場合、2つの磁石部材は、磁気的に並列配置される。また、永久磁石22,23の少なくとも一方が軸方向視でU字型の形状を有する場合、一の磁石部材によって、曲線状に構成されるU字型(即ち、円弧型)の形状が実現されてもよい。また、矩形形状を有する複数(例えば、3つ)の磁石部材の組み合わせによって、U字型の形状が実現されてもよい。この場合、3つの磁石部材は、磁気的に並列配置される。また、永久磁石22,23に加えて、一以上の永久磁石が径方向に並べられてもよいし、永久磁石23が省略されてもよい。即ち、径方向に並べられる永久磁石は、1つであってもよいし、3つ以上であってもよい。
回転軸30は、モータ1の筐体に対して回転可能に支持される。これにより、回転軸30に固定される回転子20(回転子鉄心21)は、筐体や固定子10に対して回転することができる。
[モータの詳細構成]
次に、図2~図6を参照して、モータ1(特に、回転子20)の詳細な構成について説明する。
<モータの構成の第1例>
図2は、モータ1の構成の第1例を示す縦断面図である。
図2に示すように、回転子鉄心21は、径方向において、外周部21Aと、内周部21Bと、遷移部21Cとを含む。
外周部21Aは、固定子鉄心11に対向する外周面を含む、回転子鉄心21における径方向で最も外側の部分である。
内周部21Bは、固定子鉄心11における外周部21Aより径方向で内側の部分である。
外周部21Aは、軸方向の長さが径方向に一定で且つ相対的に短く、内周部21Bは、軸方向の長さが径方向に一定で且つ相対的に長い。これにより、回転子鉄心21において、固定子10に対向する回転子鉄心21の外周面の表面積を減少させることができる。そのため、モータ1(回転子20)のd軸インダクタンスLdを減少させることができる。よって、回転子20は、突極比(Lq-Ld)を増加させ、モータ1のリラクタンストルクを増加させることができる。
また、例えば、固定子10と回転子20との間のギャップ長を増加させたり、回転子鉄心21にフラックスバリアを設けたりすることでd軸インダクタンスLdを減少させると、磁石動作点が低下してしまう可能性がある。これに対して、本例では、磁石動作点の低下を抑制しつつ、d軸インダクタンスLdを低減させることができる。
内周部21Bは、軸方向において、その両端が外周部21Aの両端よりも外側になるように構成される。軸方向において、外周部21Aの一端部の位置と内周部21Bの一端部の位置との差分は、外周部21Aの他端部の位置と内周部21Bの他端部の位置との差分と略同じに構成される。
尚、内周部21Bは、軸方向において、その両端のうちの一端部だけが外周部21Aの一端部よりも外側になるように構成され、内周部21Bの他端部は、外周部21Aの他端部と略面一になるように構成されてもよい。また、軸方向において、外周部21Aの一端部の位置と内周部21Bの一端部の位置との差分は、外周部21Aの他端部の位置と内周部21Bの他端部の位置との差分と異なるように構成されてもよい。以下、後述の第3例及び第5例の場合についても同様である。
遷移部21Cは、径方向において、外周部21Aと内周部21Bとの間に設けられる。遷移部21Cは、径方向において、その軸方向の長さが外周部21Aに対応する長さと内周部21Bに対応する長さとの間で略線形的に変化する。
外周部21Aには、永久磁石22が埋設され、内周部21Bには、永久磁石23が埋設される。
外周部21A及び内周部21Bのそれぞれに設けられる永久磁石22,23の磁石スロットは、軸方向で貫通している。これにより、磁石スロット内に埋設された状態の永久磁石22,23の軸方向の両端に、空洞部が配置される。そのため、永久磁石22,23を通過せずに、永久磁石22,23の両端部から漏れる磁束を抑制し、d軸方向の磁気抵抗を更に増加させることができる。よって、モータ1のd軸インダクタンスLdを更に低減させることができる。
永久磁石22は、上述の如く、永久磁石23よりも相対的に高い磁力や保磁力を有し、その軸方向の長さは、外周部21Aの軸方向の長さに合わせて、相対的に短い。
永久磁石23は、上述の如く、永久磁石22よりも相対的に低い磁力や保磁力を有し、その軸方向の長さは、内周部21Bの軸方向の長さに合わせて、相対的に長い。これにより、永久磁石23の表面積は、相対的に大きくなる。そのため、回転子20は、永久磁石23の磁力が永久磁石22の磁力よりも低い場合であっても、永久磁石23の軸方向の長さが適宜設定されることで、所望の磁束量を適切に確保することができる。また、モータ1の設計者等は、永久磁石23の軸方向の長さを適宜設定することで、回転子20の磁束量を幅広く調整することができる。
また、永久磁石23の体積は、永久磁石22よりも相対的に大きくなる。そのため、永久磁石23は、永久磁石22からの磁束をより分散して受けることができる。よって、永久磁石23の耐減磁性を高め、永久磁石23の保磁力が永久磁石22の保磁力より低い場合であっても、永久磁石23を減磁しにくくすることができる。
また、相対的に磁力や保磁力が高い永久磁石のコストが相対的に高くなる傾向にあるところ、永久磁石23として、相対的に磁力や保磁力が低い磁石を採用することができる。そのため、回転子20は、モータ1のコスト上昇を抑制しつつ、モータ1のd軸インダクタンスLdを低減させ、モータ1の高出力化を実現することができる。
また、永久磁石23の軸方向の長さは、内周部21Bの軸方向の長さとの差が極力小さくなるように構成される。これにより、永久磁石23の軸方向の両端部付近の回転子鉄心21の部分の幅を相対的に小さくすることができる。そのため、永久磁石22から発生する磁束が永久磁石23を通過せずに永久磁石23の軸方向端部付近の回転子鉄心21の部分から漏れるような事態を抑制することができる。よって、回転子20は、d軸インダクタンスLdを更に低減させることができる。
回転子鉄心21は、例えば、電磁鋼板が積層されることにより形成される。この場合、回転子鉄心21は、例えば、電磁鋼板が内周部21Bの軸方向の寸法に相当する分だけ軸方向に積層された後に、外周部21A及び遷移部21Cの軸方向の寸法に対して余分な部分が切断されることにより形成されてよい。
また、回転子鉄心21は、例えば、圧粉磁心により形成されてもよい。これにより、回転子鉄心21の形状自由度を向上させることができる。そのため、図2に示すように、軸方向の寸法が径方向で変化するような回転子鉄心21の形状であっても、比較的容易に実現することができる。
<モータの構成の第2例>
図3は、モータ1の構成の第2例を示す縦断面図である。以下、上述の第1例と異なる部分を中心に説明を行い、上述の第1例と同じ或いは対応する構成に関する説明を省略する場合がある。
図3に示すように、本例では、上述の第1例の場合と異なり、回転子鉄心21において、遷移部21Cが省略され、外周面から内周部21Bとの境界部までの間の径方向で外周部21Aの軸方向の長さが略線形的に増加する。
内周部21Bは、軸方向において、その両端が回転子鉄心21(外周部21A)の外周面よりも外側になるように構成される。軸方向において、回転子鉄心21の外周面の一端部の位置と内周部21Bの一端部の位置との差分は、回転子鉄心21の外周面の他端部の位置と内周部21Bの他端部の位置との差分と略同じに構成される。
尚、内周部21Bは、軸方向において、その両端のうちの一端部だけが回転子鉄心21の外周面の一端部よりも外側になるように構成され、内周部21Bの他端部は、回転子鉄心21の外周面の他端部と略面一になるように構成されてもよい。また、軸方向において、回転子鉄心21の外周面の一端部の位置と内周部21Bの一端部の位置との差分は、回転子鉄心21の外周面の他端部の位置と内周部21Bの他端部の位置との差分と異なるように構成されてもよい。以下、後述の第4例の場合も同様である。
上述の第1例の場合と同様、外周部21Aは、軸方向の長さが相対的に短く、内周部21Bは、軸方向の長さが相対的に長い。
また、上述の第1例の場合と同様、外周部21A及び内周部21Bのそれぞれに設けられる永久磁石22,23の磁石スロットは、軸方向で貫通し、磁石スロットに埋設された状態の永久磁石22,23の軸方向の両端には、空洞部が配置される。
また、上述の第1例の場合と同様、外周部21Aには、軸方向の長さが相対的に短い永久磁石22が埋設され、内周部21Bには、軸方向の長さが相対的に長い永久磁石23が埋設される。
回転子鉄心21は、上述の第1例の場合と同様、例えば、電磁鋼板が内周部21Bの軸方向の寸法に相当する分だけ軸方向に積層された後に、外周部21Aの軸方向の寸法に対して余分な部分が切断されることにより形成されてよい。
また、回転子鉄心21は、上述の第1例の場合と同様、圧粉磁心により形成されてもよい。
これにより、本例に係るモータ1(回転子20)は、上述の第1例と同様の作用・効果を奏する。
<モータの構成の第3例>
図4は、モータ1の構成の第3例を示す縦断面図である。以下、上述の第1例及び第2例と異なる部分を中心に説明を行い、上述の第1例及び第2例の少なくとも一方と同じ或いは対応する構成に関する説明を省略する場合がある。
図4に示すように、本例では、回転子鉄心21は、上述の第1例の場合と同様、軸方向の長さが径方向に一定で且つ相対的に短い外周部21Aと、軸方向の長さが径方向に一定で且つ相対的に長い内周部21Bとを含む。一方、本例では、回転子鉄心21は、上述の第1例の場合と異なり、遷移部21Cが省略され、外周部21Aと内周部21Bとの間の境界に相当する所定の径方向位置には、段差部21Dが形成されている。
上述の第1例等の場合と同様、外周部21Aは、軸方向の長さが相対的に短く、内周部21Bは、軸方向の長さが相対的に長い。
また、上述の第1例等の場合と同様、外周部21A及び内周部21Bのそれぞれに設けられる永久磁石22,23の磁石スロットは、軸方向で貫通し、磁石スロットに埋設された状態の永久磁石22,23の軸方向の両端には、空洞部が配置される。
また、上述の第1例の場合と同様、内周部21Bは、軸方向において、その両端が外周部21Aの両端よりも外側になるように構成される。軸方向において、外周部21Aの一端部の位置と内周部21Bの一端部の位置との差分は、外周部21Aの他端部の位置と内周部21Bの他端部の位置との差分と略同じに構成される。
また、上述の第1例等の場合と同様、外周部21Aには、軸方向の長さが相対的に短い永久磁石22が埋設され、内周部21Bには、軸方向の長さが相対的に長い永久磁石23が埋設される。
回転子鉄心21は、上述の第1例等の場合と同様、例えば、電磁鋼板が内周部21Bの軸方向の寸法に相当する分だけ軸方向に積層された後に、外周部21Aの軸方向の寸法に対して余分な部分が切断されることにより形成されてよい。
また、回転子鉄心21は、上述の第1例等の場合と同様、圧粉磁心により形成されてもよい。
これにより、本例に係るモータ1(回転子20)は、上述の第1例等と同様の作用・効果を奏する。
<モータの構成の第4例>
図5は、モータ1の構成の第4例を示す縦断面図である。以下、上述の第1例~第3例と異なる部分を中心に説明を行い、上述の第1例~第3例の少なくとも一つと同じ或いは対応する構成に関する説明を省略する場合がある。
図5に示すように、本例では、回転子鉄心21の形状や回転子鉄心21に埋設される永久磁石22,23の構成(軸方向の長さや径方向での位置等)は、上述の第2例の場合と同様である。
これにより、本例に係るモータ1は、上述の第2例の場合と同様の作用・効果を奏する。
また、本例では、回転子鉄心21は、互いに異なる材料から形成される部材21a,21bを含む。これにより、例えば、モータ1の設計者等は、磁路を構成する回転子鉄心21として必要とされる性能と、回転子鉄心21のコスト等とのバランスを図りながら、部材21a,21bのそれぞれの材料を選択することができる。
部材21aは、回転子鉄心21の軸方向における中央部を構成する。具体的には、部材21aは、回転子鉄心21のうち、回転子鉄心21の外周面が位置する軸方向の範囲に相当する部分を構成する。
部材21bは、回転子鉄心21の軸方向における両端部のそれぞれを構成する。具体的には、部材21bは、回転子鉄心21のうち、回転子鉄心21の外周面が位置する軸方向の範囲の外にある部分を構成する。
例えば、軸方向において、中央部の部材21aに対して、磁気特性が相対的に優れる高コストの材料が用いられ、端部の部材21bに対して、磁気特性が相対的に劣る低コストの材料を用いられてよい。これにより、モータ1の設計者等は、モータ1の性能とコストとのバランスを調整することができる。
部材21aは、例えば、電磁鋼板が積層されることにより形成されてよい。また、例えば、部材21bは、例えば、圧粉磁心により形成されてもよい。
部材21bは、例えば、鋳鉄により形成されてよい。また、部材21bは、部材21aが圧粉磁心で形成されている場合、電磁鋼板により形成されてもよい。
また、永久磁石22,23の磁石スロットは、部材21a,21bに跨って形成されている。
永久磁石22は、部材21a,21bに跨って形成される磁石スロットのうちの部材21aに形成される部分に配置される。これにより、例えば、部材21a,21bが連結される前の段階で、部材21aに形成される磁石スロットの部分に永久磁石22が挿入され、その後、部材21bが組み付けられる生産工程を採用することができる。そのため、図5に示すように、部材21bに形成される永久磁石22の磁石スロットの部分の厚みを永久磁石22の厚みよりも薄くすることができる。よって、部材21aの磁石スロットの部分と部材21bの磁石スロットの部分との段差によって、永久磁石22を軸方向の両端から押さえることができる。
尚、部材21bに形成される永久磁石22の磁石スロットの部分の厚みは、永久磁石22を挿入可能なように、永久磁石22と同等(具体的には、永久磁石22の厚みより若干厚く)してもよい。これにより、部材21a,21bが組み付けられた後に、永久磁石22を挿入することができる。
<モータの構成の第5例>
図6は、モータ1の構成の第5例を示す縦断面図である。以下、上述の第1例~第4例と異なる部分を中心に説明を行い、上述の第1例~第4例の少なくとも一つと同じ或いは対応する構成に関する説明を省略する場合がある。
図6に示すように、本例では、回転子鉄心21の形状や回転子鉄心21に埋設される永久磁石22,23の構成(軸方向の長さや径方向での位置等)は、上述の第3例の場合と同様である。
これにより、本例に係るモータ1は、上述の第3例の場合と同様の作用・効果を奏する。
また、本例では、上述の第4例の場合と同様、互いに異なる材料から形成される部材21a,21bを含む。
部材21aは、回転子鉄心21のうち、外周部21Aが位置する軸方向の範囲に相当する部分(回転子鉄心21の軸方向における中央部)を構成する。
部材21bは、回転子鉄心21のうち、外周部21Aが位置する軸方向の範囲の外にある部分(回転子鉄心21の軸方向における両端部)を構成する。
これにより、本例に係るモータ1は、上述の第4例の場合と同様の作用・効果を奏する。
<モータの構成の他の例>
上述の第1例~第5例の構成は、適宜組み合わせられてもよい。
例えば、上述の第1例の回転子鉄心21は、上述の第4例や第5例の場合と同様、互いに異なる材料から形成される部材21a,21bによって構成されてもよい。
[作用]
次に、本実施形態に係る回転子20の作用について説明する。
本実施形態では、回転子20は、固定子10の径方向で内側に回転可能に設けられる。具体的には、回転子20は、永久磁石22,23による突極性を有すると共に、固定子10の巻線12に流れる電流による磁界及び永久磁石22,23による磁界における磁路を構成する回転子鉄心21を備える。そして、回転子鉄心21は、固定子10に面する外周部21Aの軸方向の長さが外周部21Aより径方向で内側に位置する内周部21Bの軸方向の長さよりも短い。
これにより、回転子20は、固定子10に面する回転子鉄心21の外周面の表面積を減少させ、d軸インダクタンスLdを低減させることができる。
また、本実施形態では、回転子鉄心21には、永久磁石22が設けられてよい。
これにより、磁石埋込型(IPM:Interior Permanent Magnet)のモータ1において、d軸インダクタンスLdを低減させ、リラクタンストルクを増加させることができる。
尚、モータ1は、回転子20が突極性を有していれば、磁石埋込型以外であってもよい。例えば、モータ1は、回転子鉄心21に永久磁石22,23が埋設されないリラクタンスモータであってもよい。この場合、回転子鉄心21は、固定子10の巻線12に流れる電流による磁界における磁路を構成する。これにより、リラクタンスモータとしてのモータ1において、d軸インダクタンスLdを低減させ、リラクタンストルクを増加させることができる。
また、本実施形態では、回転子鉄心21には、複数の永久磁石22,23が径方向に並べられると共に、磁気的に直列配置されてよい。
これにより、回転子20は、d軸方向の磁気抵抗を増加させ、d軸インダクタンスLdを更に低減させることができる。
また、本実施形態では、外周部21Aには、相対的に高い磁力の永久磁石22が配置され、内周部21Bには、相対的に低い磁力の永久磁石23が配置されてよい。
これにより、例えば、設計者等は、外周部21Aに対応して軸方向の長さが相対的に短い永久磁石22と、内周部21Bに対応して軸方向の長さが相対的に長い永久磁石23とによって、モータ1の磁束量とコストとのバランスを調整することができる。
また、回転子鉄心21は、少なくとも一部が圧粉磁心で形成されてよい。
これにより、回転子鉄心21の形状自由度が向上し、軸方向の長さが径方向で変化する回転子鉄心21の形状を比較的容易に実現することができる。
以上、実施形態を説明したが、特許請求の範囲の趣旨及び範囲から逸脱することなく、形態や詳細の多様な変更が可能なことが理解されるであろう。
1 モータ
10 固定子
11 固定子鉄心
12 巻線
20 回転子
21 回転子鉄心
21A 外周部
21B 内周部
21C 遷移部
21D 段差部
21a 部材
21b 部材
22 永久磁石
23 永久磁石
30 回転軸

Claims (5)

  1. 固定子の径方向で内側に回転可能に設けられる回転子であって、
    突極性を有し、少なくとも前記固定子の巻線に流れる電流による磁界における磁路を構成する回転子鉄心を備え、
    前記回転子鉄心は、前記固定子に面する外周部であって、外周面及び前記外周面に隣接する径方向の内側の部分を含む前記外周部の軸方向の長さが前記外周部より径方向で内側に位置する内周部の軸方向の長さよりも短
    前記回転子鉄心には、複数の永久磁石が径方向に並べられると共に、磁気的に直列配置され、
    前記外周部及び前記内周部のそれぞれに前記永久磁石が埋設される、
    回転子。
  2. 前記外周部には、相対的に高い磁力の前記永久磁石が埋設され、
    前記内周部には、相対的に低い磁力の前記永久磁石が埋設される、
    請求項に記載の回転子。
  3. 前記外周部に埋設された前記永久磁石は、前記内周部に埋設された前記永久磁石よりも軸方向の長さが短い、
    請求項1又は2に記載の回転子。
  4. 前記回転子鉄心は、少なくとも一部が圧粉磁心で形成されている、
    請求項1乃至の何れか一項に記載の回転子。
  5. 請求項1乃至の何れか一項の回転子を備える、
    モータ。
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