JP7400035B1 - 害虫の検査のためのプログラム及び害虫検査装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】人工知能を用いた害虫の検査のための解析における信頼性が高められた害虫検査のためのプログラム及び害虫検査装置を提供すること。【解決手段】害虫の検査のためのプログラムは、捕虫紙の画像に基づいて、捕虫紙に張り付いた虫体の種名を分類するように構成された検査モデルに捕虫紙の画像を入力して虫体の種名の分類を実施することと、虫体の種名の分類結果が疑わしいか否かを判定し、疑わしいと判定された分類結果を分類できなかったと変更する足切り処理を実施することとをコンピュータに実行させる。【選択図】図5

Description

本開示は、害虫の検査のためのプログラム及び害虫検査装置に関する。
食品工場及び飲食店等では、衛生管理の一環として害虫の検査が義務付けられている。害虫の検査では、食品工場等の所定の場所に予め設置された粘着トラップ等に張り付いた害虫の同定及び計数が行われる。これらの害虫の同定及び計数の結果に応じて対策が講じられる。ここで、害虫の同定及び計数とその結果を含む報告書作成の業務は、ユーザから委託された外部の業者であるPCO(Pest Control Operator)によって行われることが多い。従来、PCOは、粘着トラップ等に張り付いた害虫の同定及び計数を目視で行っている。また、PCOは、害虫の同定及び計数の結果を報告書にまとめて取引先に提出している。このような目視による害虫の同定及び計数には多大な労力がかかる。これに対し、人工知能(AI)によって撮影画像を解析し、解析結果に基づいて虫体の同定及び計数を実施する試みもされている。ここで、AIによる解析は統計的な手法によって実施されるため、理論上、100%の解析結果は導出され得ない。AIを用いた解析の信頼性を高めることが望まれている。
環境機器株式会社ホームページ[Online],[令和4年4月7日検索],インターネット<URLhttps://www.semco.net/works/system/pestvision.html>
本開示は、人工知能を用いた害虫の検査のための解析における信頼性が高められた害虫検査のためのプログラム及び害虫検査装置を提供することを目的とする。
一態様の害虫の検査のためのプログラムは、捕虫紙の画像に基づいて、捕虫紙に張り付いた虫体の種名を分類するように構成された検査モデルに捕虫紙の画像を入力して虫体の種名の分類を実施することと、虫体の種名の分類結果が疑わしいか否かを判定し、疑わしいと判定された分類結果を分類できなかったと変更する足切り処理を実施することとをコンピュータに実行させる。検査モデルは、さらに、虫体の種名の特性に基づくグループ名の分類を実施する。虫体の種名の分類結果が疑わしいか否かを判定することは、分類された種名及びグループ名の組み合わせが予め登録された種名及びグループ名の組み合わせと一致していないときに、虫体の種名の分類結果が疑わしいと判定することを含む。
一態様の害虫の検査のためのプログラムは、捕虫紙の画像に基づいて、捕虫紙に張り付いた虫体の種名を分類するように構成された検査モデルに捕虫紙の画像を入力して虫体の種名の分類を実施することと、虫体の種名の分類結果が疑わしいか否かを判定し、疑わしいと判定された分類結果を分類できなかったと変更する足切り処理を実施することとをコンピュータに実行させる。虫体の種名の分類結果が疑わしいか否かを判定することは、計算された実寸を有する虫体の分布範囲が予め登録された分布範囲に含まれていないときに、虫体の種名の分類結果が疑わしいと判定することを含む。
本開示によれば、人工知能を用いた害虫の検査のための解析における信頼性が高められた害虫検査のためのプログラム及び害虫検査装置が提供される。
図1は、実施形態に係るシステムの構成を示す図である。 図2は、サーバのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 図3は、サーバの機能ブロック図である。 図4は、捕虫紙の画像の一例を示す図である。 図5は、サーバによる解析処理について示すフローチャートである。 図6は、枠検出処理について示すフローチャートである。 図7は、虫体検出処理について示すフローチャートである。 図8は、虫体分類処理について示すフローチャートである。 図9は、検査実施範囲について示す図である。 図10は、足切り処理について示すフローチャートである。
以下、図面を参照して実施形態を説明する。図1は、実施形態に係るシステムの構成を示す図である。システム1は、端末2と、サーバ3とを有している。端末2と、サーバ3とはネットワークNWを介して接続される。端末2は、例えば無線通信によってネットワークNWに接続し得る。
端末2は、例えばスマートフォン、タブレット端末といった、ユーザが携帯できる端末装置である。端末2は、PCOといった害虫の検査の専門のユーザによって工場及び飲食店等の捕虫器ITが設置されている場所まで携帯されて捕虫器ITに取り付けられた捕虫紙の画像を撮影する。そして、端末2は、サーバ3と連携して、撮影した画像に基づいて捕虫器ITに張り付いた害虫の同定及び計数といった害虫の検査をする。ここで、端末2は、ユーザが携帯できないパーソナルコンピュータ等の端末装置であってもよい。この場合、端末2は、スマートフォン等で撮影された捕虫紙の画像を受け取って検査の処理を実施する。図1では、端末2は、1つである。端末2は、2つ以上であってもよい。
図2は、サーバ3のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。サーバ3は、プロセッサ31と、ROM32と、RAM33と、ストレージ34と、入力インターフェース35と、ディスプレイ36と、通信モジュール37とを有している。ここで、サーバ3は、単一のサーバでなくてもよい。さらには、サーバ3は、例えばクラウドサーバとして構成されていてもよい。
プロセッサ31は、サーバ3の動作を制御するように構成されたプロセッサである。プロセッサ31は、例えばCPUである。プロセッサ31は、CPUではなく、MPU、GPU等であってもよい。また、プロセッサ31は、1つのCPU等によって構成されている必要はなく、複数のCPU等によって構成されてもよい。
ROM32は、例えば不揮発性メモリであり、サーバ3の起動プログラム等を記憶している。RAM33は、例えば揮発性のメモリである。RAM33は、例えばプロセッサ31における処理の際の作業メモリとして用いられる。
ストレージ34は、例えばハードディスクドライブ、ソリッドステートドライブといったストレージである。ストレージ34は、OS341、害虫検査プログラム342、検査モデル343、データベース344、撮影画像345を格納している。ストレージ34は、OS341、害虫検査プログラム342、検査モデル343、データベース344、撮影画像345以外のプログラム及びデータを格納していてもよい。
OS341は、サーバ3の基本的な機能を実現するためのプログラムである。ストレージ34に格納されている各種のプログラムは、OSの制御下で実行される。
害虫検査プログラム342は、端末2のユーザからの要求に従って害虫の検査のための一連の処理をコンピュータに実行させるためのプログラムである。害虫検査プログラム342は、サーバ3のプロセッサ31によって実行されるプログラムであってよい。または、害虫検査プログラム342は、ウェブアプリケーションとして端末2にダウンロードされ、端末2のウェブブラウザ上で実行されるプログラムであってもよい。さらには、害虫検査プログラム342は、端末2にインストールされて端末2で実行されるプログラムであってもよい。
検査モデル343は、選択された画像に写っている害虫を検出し、検出した害虫が何であるかを識別する識別器を備えた検査のための解析を実施する学習済みAIモデルである。検査モデル343は、入力された画像に写っている害虫が何に分類されるかを予測し、予測確率の上位の結果に基づいて入力された画像の検査のための解析を実施する。この検査は、害虫の種名の同定及び計数を含む。検査モデル343については後で詳しく説明される。
データベース344は、検査モデル343による画像の解析の際の足切り処理において利用される各種のデータを格納している。足切り処理は、検査モデル343による疑わしい結果がユーザに対して提示されないように事前に足切りする処理である。データベース344については後で詳しく説明される。
撮影画像345は、端末2のユーザによってアップロードされた画像のデータである。撮影画像345は、検査モデル343を用いた解析の対象となり得る画像である。ここで、撮影画像345は、端末2のユーザによってアップロードされた画像以外に、例えば検査モデル343の学習に用いられた画像等の他の画像を含んでいてもよい。
入力インターフェース35は、キーボード、マウス、タッチパネル等の入力装置を含む。入力インターフェース35の操作がされた場合、操作内容に応じた信号がプロセッサ31に入力される。プロセッサ31は、この信号に応じて各種の処理を行う。
ディスプレイ36は、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ等の表示装置である。ディスプレイ36は、各種の画像を表示する。
通信モジュール37は、サーバ3が端末2と通信するときの処理をするように構成されたインターフェースを含むモジュールである。通信モジュール37は、携帯電話回線、有線LAN回線、無線LAN回線等を用いてネットワークNWに接続するように構成されている。
図3は、サーバ3の機能ブロック図である。サーバ3のプロセッサ31は、害虫検査プログラム342に従って動作することにより、制御部311として動作する。制御部311は、検査モデル343及びデータベース344を用いて分類部及び提示部として動作し得る。
図3に示すように、検査モデル343は、捕虫紙枠検出エンジン3431と、虫体検出エンジン3432と、虫体分類エンジン3433とを含む。
捕虫紙枠検出エンジン3431は、入力された画像における特徴量を抽出し、抽出した特徴量に基づいて画像における捕虫紙の区画を示す枠を検出する学習済みAIモデルである。図4は、捕虫紙の画像の一例を示す図である。図4では、1枚以上の捕虫紙が捕虫紙IP1、IP2、IP3、IP4の4つに切り分けられ、それらが並べられて同時に撮影された画像が示されている。
人が目視で捕虫紙に張り付いた害虫の同定及び計数をする場合、捕虫紙を複数の区画に分け、区画毎に害虫の同定及び計数をしたり、1つの区画について害虫の同定及び計数をした結果を区画の数に応じて倍することによって捕虫紙の全体としての計数結果を得たりすることがある。このような区画を人の目で識別できるように、捕虫紙にはそれぞれ区画を示す枠線Lが捕虫紙の長手方向の辺から垂直に等間隔で引かれていることがある。例えば、捕虫紙の短手方向の辺が5cmである場合、枠線が5cm間隔で引かれていると、1つの区画は、5cm×5cmの領域となる。人は、図4に示す枠線Lを目視することによって区画を識別する。また、捕虫紙枠検出エンジン3431は、捕虫紙の画像における区画を示す枠線Lを検出することで、枠線Lと捕虫紙の長手方向の辺とによって囲まれる区画の枠を検出する。ここで、図4では、区画の枠は、正方形状である。しかしながら、区画の枠は、予めサイズが決められていれば必ずしも正方形状でなくてもよい。
捕虫紙枠検出エンジン3431は、例えば畳み込みニューラルネットワーク(CNN)によって構成される。捕虫紙枠検出エンジン3431の学習には、例えば枠線を含む種々の捕虫紙の画像と、それぞれの捕虫紙の画像における枠線の座標を示す教師データとが用いられ得る。捕虫紙枠検出エンジン3431は、例えば、入力された捕虫紙の画像の特徴量に基づいて検出した区画の枠の座標と教師データとして与えられた区画の枠の座標との誤差に基づく誤差逆伝搬法によって学習を実施する。
ここで、図4では、捕虫紙は、捕虫紙IP1、IP2、IP3、IP4の4つに切り分けられた状態で撮影されている。これは、捕虫紙を端末2の撮影範囲に収めやすくして、画像の解析に適する解像度を確保するための処理である。一方で、捕虫紙は、切り分けられずに撮影されてもよい。
虫体検出エンジン3432は、入力された画像から特徴量を抽出し、抽出した特徴量に基づいて画像における虫体を検出する学習済みAIモデルである。実施形態では、虫体の検出と虫体の分類とが異なるAIモデルによって行われる。
虫体検出エンジン3432は、例えばCNNによって構成される。虫体検出エンジン3432の学習には、例えば種々の虫の画像と、それぞれの虫の画像における虫体の座標を示す教師データとが用いられ得る。虫の画像は、捕虫紙に張り付いた状態の虫の画像であってもよいし、捕虫紙に張り付いていない状態の虫の画像であってもよい。虫体検出エンジン3432は、例えば、入力された虫の画像の特徴量に基づいて検出した虫体の座標と教師データとして与えられた虫体の座標との誤差に基づく誤差逆伝搬法によって学習を実施する。虫体の座標は、例えば虫体を含む微小な矩形範囲の座標であり得る。
虫体分類エンジン3433は、画像における虫体の特徴量に基づき、画像における虫体を分類する学習済みAIモデルである。虫体分類エンジン3433は、虫体検出エンジン3432で検出された虫体の画像範囲に存在している虫体について分類を実施する。虫体分類エンジン3433による分類は、虫の種名の分類と、グループ名の分類とを含み得る。虫の種名は、虫毎に付けられる種名である。グループ名は、虫の特性に基づくグループ名である。例えば、捕虫紙が工場に設置される場合、グループ名は、例えば工場内、工場外といったグループ名を含む。工場内は、工場内で発生し得る虫のグループであることを表す。工場外は、工場外で発生し、工場内に侵入してくる虫のグループであることを表す。ここで、グループ名「工場内」、「工場外」は、それぞれさらに細分化されたグループを含んでいてもよい。「工場内」であれば、グループは、例えば、歩行の特性の違いによって分けられたグループ、湿潤環境を好むか否かによって分けられたグループ、食菌性の虫であるか否か、食菌性の虫であればどの分類の食菌性の虫に該当するかによって分けられたグループ、乾燥に強い虫であるか否かによって分けられたグループといったものを含み得る。また、「工場外」であれば、グループは、例えば、歩行の特性の違いによって分けられたグループ、飛来性の有無によって分けられたグループといったものを含み得る。これらのグループ名「工場内」及び「工場外」から細分化されたグループにもグループ名が付けられる。グループ名が細分化されている場合には、虫体分類エンジン3433は、例えば「工場内」、「工場外」といった大分類のグループ名に加えて「食菌性あり」、「食菌性なし」といった小分類のグループ名の分類も実施する。
虫体分類エンジン3433は、例えばCNNによって構成される。虫体分類エンジン3433の学習には、例えば種々の虫の画像と、それぞれの虫の種名及びグループ名を示す教師データとが用いられ得る。虫の画像は、捕虫紙に張り付いた状態の虫の画像であってもよいし、捕虫紙に張り付いていない状態の虫の画像であってもよい。虫体分類エンジン3433は、例えば、入力された虫の画像の特徴量に基づいて分類した虫体の種名及びグループ名と教師データとして与えられた虫体の種名及びグループ名との誤差に基づいて虫毎の特徴量を誤差逆伝搬法によって学習する。
また、図3に示すように、データベース344は、確からしさ閾値3441と、枠データ3442と、虫データ3443とを少なくとも格納している。データベース344は、これら以外のデータを格納していてもよい。
確からしさ閾値3441は、検査モデル343の例えば虫体検出エンジン3432による虫体検出の確からしさの閾値である。虫体検出エンジン3432は、画像から抽出される特徴量に基づいて、画像内の虫体らしさ、すなわち虫体である確率の高いものを虫体として検出するように構成されている。確からしさ閾値は、虫体らしさの閾値であり、例えば0から1の間で設定される。確からしさ閾値3441は、サーバ3の管理者によって任意に決められ得る。後で説明するように、制御部311は、虫体であるらしさが確からしさ閾値未満である虫体については検出されなかったものとする。また、確からしさ閾値3441は、虫体検出エンジン3432による虫体検出の確からしさの閾値に加えて、捕虫紙枠検出エンジン3431による区画の枠の検出の確からしさの閾値及び/又は虫体分類エンジン3433による虫体の分類の確からしさの閾値を含んでいてもよい。
枠データ3442は、捕虫紙に予め設定される区画の枠に関するデータである。枠データ3442は、例えば1区画の実寸のデータを含む。例えば、1つの区画が5cm×5cmの正方形の区画である場合、枠データ3442としては縦5cm、横5cmといったデータが格納され得る。枠データ3442は、1区画の実寸のデータ以外のデータを含んでいてもよい。枠データ3442は、後で詳しく説明する足切り処理において利用できる各種の区画の枠に関するデータを含んでいてよい。
虫データ3443は、分類対象の虫に関するデータである。虫データ3443は、虫の種名、分布範囲、繁殖時期、実寸といったデータを含む。ここで、虫体の実寸は、分布範囲毎に登録されてよい。さらに、実施形態における虫データ3443は、虫毎のグループ名のデータも含む。虫データ3443は、これら以外のデータを含んでいてよい。虫データ3443は、後で詳しく説明する足切り処理において利用できる各種の分類対象の虫に関するデータを含んでいてよい。
次に、サーバ3による画像の解析処理について説明する。図5は、サーバ3による解析処理について示すフローチャートである。図5の処理は、端末2から虫体の解析要求がされたときに開始される。解析要求の際には、端末2から解析対象の捕虫紙の画像の情報が通知される。サーバ3は、端末2から通知された解析対象の撮影画像345に対して図5の処理を実施する。なお、解析対象の捕虫紙の画像は、解析要求とともに端末2から送信された画像であってもよい。
ステップS1において、制御部311としてのプロセッサ31は、解析対象の撮影画像345に対して枠検出処理を実施する。枠検出処理の後、処理はステップS2に移行する。枠検出処理において、プロセッサ31は、解析対象の撮影画像345を検査モデル343に入力する。検査モデル343は、捕虫紙枠検出エンジン3431によって撮影画像345における区画の枠を検出する。枠検出処理については後で詳しく説明される。
ステップS2において、プロセッサ31は、解析対象の撮影画像345に対して虫体検出処理を実施する。虫体検出処理の後、処理はステップS3に移行する。虫体検出処理において、プロセッサ31は、解析対象の撮影画像345を検査モデル343に入力する。検査モデル343は、虫体検出エンジン3432によって撮影画像345における虫体を検出する。虫体検出処理については後で詳しく説明される。ここで、ステップS1の枠検出処理とステップS2の虫体検出処理とは、並列で実施されてもよい。
ステップS3において、プロセッサ31は、解析対象の撮影画像345に対して虫体分類処理を実施する。虫体分類処理の後、処理はステップS4に移行する。虫体分類処理において、プロセッサ31は、解析対象の撮影画像345を検査モデル343に入力する。検査モデル343は、虫体分類エンジン3433によって撮影画像345における虫体を分類する。虫体分類処理については後で詳しく説明される。
ステップS4において、プロセッサ31は、虫体分類処理の結果に対する足切り処理を実施する。足切り処理の後、処理はステップS5に移行する。足切り処理において、プロセッサ31は、検査モデル343から枠検出処理の結果及び虫体分類処理の結果を受け取り、受け取った結果に基づいて、虫体分類処理の結果のうちの基準に満たない結果を分類できなかったことを示す「未分類」に分類する。
ステップS5において、プロセッサ31は、端末2に対して撮影画像345に対する解析結果を返却する。その後、図5の処理は終了する。解析結果は、撮影画像345における虫体の位置とその位置の虫体の種名とを含むリストであり得る。端末2は、このリストを受け取って、捕虫紙の画像における虫体の同定及び計数の結果を例えばディスプレイに表示し得る。ここで、「未分類」は、それぞれの虫体の種名とは独立して計数される。
図6は、枠検出処理について示すフローチャートである。ステップS101において、プロセッサ31は、解析対象の撮影画像345を検査モデル343に入力する。検査モデル343は、捕虫紙枠検出エンジン3431を呼び出し、入力された撮影画像345における区画の枠を検出する。そして、検査モデル343は、区画の枠の座標を制御部311としてのプロセッサ31に返却する。ここで、図4の例で示されるように、捕虫紙の画像においては、複数の区画の枠の座標が検出され得る。この場合において、検査モデル343は、それぞれの区画の枠の座標を含むリストを出力してもよいし、1つの代表の区画の枠の座標だけを出力してもよい。
ステップS102において、プロセッサ31は、データベース344に格納されている枠データ3442と撮影画像345に占める区画の枠の大きさとから撮影画像345の1ピクセル当たりの実寸を計算する。そして、プロセッサ31は、計算した実寸を例えばRAM33に記憶させる。その後、図6の処理は終了する。
例えば、枠データ3442として格納されている区画の枠の1辺の実寸をd1、撮影画像345において検出された区画の枠の1辺のピクセル数をp1とした場合、撮影画像345の1ピクセル当たりの実寸d2は、d2=d1/p1から計算され得る。
ここで、枠データ3442として格納されている区画の枠の縦横比に対して乖離の大きい縦横比を有する区画の枠は、検出されなかったものとして扱われることが望ましい。また、実寸d2が捕虫紙の大きさよりも大きくなることはないので、予め定められた閾値範囲外の実寸d2が計算される区画の枠も、検出されなかったものとして扱われることが望ましい。さらには、区画の枠の検出の確からしさの閾値が確からしさ閾値3441として格納されている場合には、区画の枠の検出の確からしさが閾値に満たない区画の枠も、検出されなかったものとして扱われることが望ましい。
また、複数の区画の枠が検出されている場合、実寸d2はそれぞれの区画の枠について計算されてもよいし、代表の1つの区画の枠について計算されてもよい。実寸d2がそれぞれの区画の枠について計算される場合、それらの平均値等がRAM33に記憶されてもよい。
図7は、虫体検出処理について示すフローチャートである。ステップS201において、プロセッサ31は、解析対象の撮影画像345を複数のブロックに分割する。ブロックのピクセルサイズは適宜に決められてよい。例えば、1つのブロックは、枠検出処理で検出された区画の枠と同サイズに決められてもよい。
ステップS202において、プロセッサ31は、撮影画像345のそれぞれのブロックを検査モデル343に入力する。検査モデル343には、全てのブロックが一度に入力されてもよいし、所定数ずつのブロックが入力されてもよい。検査モデル343は、入力されたブロックの数と同数の虫体検出エンジン3432を並列的に呼び出してそれぞれのブロックにおける虫体を検出する。そして、それぞれの虫体検出エンジン3432は、ブロック毎に検出された虫体の座標を虫体検出の確からしさとともに制御部311としてのプロセッサ31に返却する。
ステップS203において、プロセッサ31は、すべてのブロックにおける虫体の検出結果を統合する。その後、図7の処理は終了する。例えば、プロセッサ31は、それぞれのブロック毎に設定された座標系で表されている虫体の座標を、撮影画像345を基準とした座標系における座標に変換することで検出結果の統合を行う。
図8は、虫体分類処理について示すフローチャートである。ステップS301において、プロセッサ31は、解析対象の撮影画像345から検査実施範囲の画像を切り出す。図9は、検査実施範囲について示す図である。検査実施範囲は、撮影画像345において設定される例えば矩形の枠である。検査実施範囲は、解析要求に先立って端末2のユーザによって指定され得る。例えば、図9では、捕虫紙IP4に対して検査実施範囲Rが指定されている。検査実施範囲Rが指定されている場合、虫体分類処理は、検査実施範囲だけを対象にして行われる。検査実施範囲Rは、撮影画像345の複数の範囲に対して設定され得る。撮影画像345の複数の範囲に対して検査実施範囲Rが設定されている場合、それぞれの検査実施範囲Rに対して虫体分類処理が行われる。なお、検査実施範囲Rは、必ずしもユーザによって指定されなくてもよい。例えば、枠検出処理で検出された区画の枠が検査実施範囲Rとされてもよい。または、撮影画像345の全体が検査実施範囲Rとされてもよい。さらには、虫体検出処理で検出された虫体の座標を含む微小な矩形範囲が検査実施範囲Rとされてもよい。
ステップS302において、プロセッサ31は、検査実施範囲の画像を虫体検出処理で検出された虫体の座標とともに検査モデル343に入力する。検査モデル343には、全ての検査実施範囲の画像が一度に入力されてもよいし、所定数ずつの検査実施範囲の画像が入力されてもよい。検査モデル343は、入力された検査実施範囲の画像と同数の虫体分類エンジン3433を並列的に呼び出してそれぞれの検査実施範囲の画像における虫体を分類する。そして、それぞれの虫体分類エンジン3433は、検査実施範囲毎に分類された虫体の種名及びグループ名を分類結果として制御部311としてのプロセッサ31に返却する。
ステップS303において、プロセッサ31は、すべてのブロックにおける虫体の分類結果を統合する。その後、図8の処理は終了する。例えば、プロセッサ31は、それぞれの検査実施範囲毎に分類された虫体の種名及びグループ名をそれぞれの虫体の座標及び虫体検出の確からしさと関連付けた1つのリストにまとめる。
図10は、足切り処理について示すフローチャートである。ステップS401において、プロセッサ31は、例えばリストにまとめられた分類結果のうちの1つの分類結果を選択する。
ステップS402において、プロセッサ31は、選択した分類結果に関連づけられた虫体検出の確からしさが確からしさ閾値よりも高いか否かを判定する。ステップS402において、選択した分類結果に関連づけられた虫体検出の確からしさが確からしさ閾値よりも高いと判定されたときには、処理はステップS403に移行する。ステップS402において、選択した分類結果に関連づけられた虫体検出の確からしさが確からしさ閾値以下であると判定されたときには、処理はステップS407に移行する。
ステップS403において、プロセッサ31は、選択した分類結果に含まれる虫体の種名とグループ名の組み合わせが正しいか否かを判定する。ステップS403においては、分類結果に含まれる虫体の種名とグループ名の組み合わせが虫データ3443に登録されている種名とグループ名の組み合わせと一致した場合には、組み合わせが正しいと判定される。ステップS403において、選択した分類結果に含まれる虫体の種名とグループ名の組み合わせが正しいと判定されたときには、処理はステップS404に移行する。ステップS403において、選択した分類結果に含まれる虫体の種名とグループ名の組み合わせが正しくないと判定されたときには、処理はステップS407に移行する。
ステップS404において、プロセッサ31は、選択した分類結果の虫体の実寸を計算する。前述した枠検出処理により、撮影画像345の1ピクセル当たりの実寸d2が計算されている。したがって、撮影画像345から検出された虫体のピクセル数p2と1ピクセル当たりの実寸d2との積から、虫体の実寸が計算され得る。
ステップS405において、プロセッサ31は、分類された虫体が分布範囲内であるか否かを判定する。例えば、虫データ3443に登録されている分布範囲に存在する虫体の実寸と計算された虫体の実寸との差が閾値内であるときには、分類された虫体が分布範囲内であると判定される。ステップS405において、分類された虫体が分布範囲内であると判定されたときには、処理はステップS406に移行する。ステップS405において、分類された虫体が分布範囲内でないと判定されたときには、処理はステップS407に移行する。
ステップS406において、プロセッサ31は、選択した分類結果をそのまま出力すると決定する。その後、処理はステップS408に移行する。
ステップS407において、プロセッサ31は、選択した分類結果を「未分類」に変更する。その後、処理はステップS408に移行する。つまり、実施形態では、虫体検出の確からしさが低い場合、虫体の種名とグループ名の組み合わせが適切でない場合、又は検出された虫体の大きさが適切でない場合には、分類結果が「未分類」とされる。虫体検出の確からしさが低いことは、虫体でないものが虫体であるとして検出されている可能性が高いことを示している。同様に、虫体の種名とグループ名の組み合わせが適切でないことは、例えば本来は工場の外で発生する虫であるのに、工場の中で発生したと分類されているといったように虫体の分類の誤りが生じている可能性があることを示している。また同様に、虫体が分布範囲であることも虫体の分類の誤りが生じていることを示している。このように、実施形態では、疑わしい分類結果は「未分類」に変更される。
ステップS408において、プロセッサ31は、すべての分類結果の選択を完了したか否かを判定する。ステップS408において、すべての分類結果の選択を完了したと判定されたときには、図10の処理は終了する。ステップS408において、すべての分類結果の選択を完了していないと判定されたときには、処理はステップS401に戻る。
以上説明したように、本実施形態によれば、検査モデル343による分類結果が疑わしい場合には、その分類結果が「未分類」に変更される。これにより、明らかに誤っている分類結果に基づく同定及び計数結果がユーザに対して提示されることが抑制される。結果として検査モデル343の信頼性が高められる。
また、実施形態では、虫体検出の確からしさ、虫体の種名とグループ名の組み合わせ、及び虫体の実寸に基づく分布範囲の3つの異なる判定に基づいて、分類結果が疑わしいか否かが判定される。このような3つの異なる判定によって分類結果が疑わしいか否かが判定されることにより、疑わしい分類結果に基づく同定及び計数結果がユーザに対して提示されることはより抑制される。一方で、分類結果が疑わしいか否かの判定は、必ずしも3つの判定を用いて行われる必要はない。分類結果が疑わしいか否かの判定は、虫体の種名とグループ名の組み合わせ、及び虫体の実寸に基づく分布範囲の何れか1つだけを用いて行われてもよいし、さらに異なる判定も用いて行われてもよい。
また、実施形態における検査モデル343は、撮影画像345における虫体の検出と虫体の分類とを別々のAIモデルによって行う。これにより、撮影画像345における虫体の検出と虫体の分類とが1つのAIモデルによって行われるよりも、虫体の分類の精度が高められる。
[変形例]
以下、実施形態の変形例について説明する。実施形態では、虫体の実寸を計算するのに、撮影画像345に映っている区画の枠の実寸が用いられている。これは、捕虫紙には、区画の枠を示す枠線が引かれていることと、区画の枠の実寸が既知であることによる。一方で、撮影画像345に予め大きさが既知の対象物が映っているときには、必ずしも区画の枠の実寸から虫体の実寸が計算されなくてもよい。この場合、ユーザが端末2を用いて捕虫紙の画像を撮影する際に大きさが既知の対象物とともに撮影をするように促すことが端末2において行われてもよい。また、対象物の実寸の値がユーザによって入力されてもよい。このような手法により、実施形態の足切り処理は、区画の枠線が引かれていない捕虫紙の画像に対しても適用され得る。
また、実施形態では、虫体検出の確からしさが確からしさ閾値を超えているときには、その後の判定へ移行するものとされている。これに対し、虫体検出の確からしさが確からしさ閾値を超えており、かつ、虫体分類の確からしさが確からしさ閾値を超えているときだけ、その後の判定へ移行するように構成されてもよい。この場合において、虫体検出の確からしさ閾値と虫体分類の確からしさ閾値とは同じ値であってもよいし、異なる値であってもよい。
また、前述した実施形態では、検査のための撮影画像の解析は、サーバ3において行われるとされている。これに対し、検査のための撮影画像の解析は、端末2において行われてもよい。
また、上述した実施形態による各処理は、コンピュータであるプロセッサ31に実行させることができるプログラムとして記憶させておくこともできる。この他、磁気ディスク、光ディスク、半導体メモリ等の外部記憶装置の記憶媒体に格納して配布することができる。そして、プロセッサ31は、この外部記憶装置の記憶媒体に記憶されたプログラムを読み込み、この読み込んだプログラムによって動作が制御されることにより、上述した処理を実行することができる。
また、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、各実施形態は適宜組み合わせて実施してもよく、その場合組み合わせた効果が得られる。更に、上記実施形態には種々の発明が含まれており、開示される複数の構成要件から選択された組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、課題が解決でき、効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
1 システム、2 端末、3 サーバ、31 プロセッサ、32 ROM、33 RAM、34 ストレージ、35 入力インターフェース、36 ディスプレイ、37 通信モジュール、341 OS、342 害虫検査プログラム、343 検査モデル、344 データベース、345 撮影画像、3431 捕虫紙枠検出エンジン、3432 虫体検出エンジン、3433 虫体分類エンジン、3441 確からしさ閾値、3442 枠データ、3443 虫データ。

Claims (7)

  1. 捕虫紙の画像に基づいて、前記捕虫紙に張り付いた虫体の種名を分類するように構成された検査モデルに前記捕虫紙の画像を入力して前記虫体の種名の分類を実施することと、
    前記虫体の種名の分類結果が疑わしいか否かを判定し、疑わしいと判定された分類結果を分類できなかったと変更する足切り処理を実施することと、
    をコンピュータに実行させるための害虫の検査のためのプログラムであって、
    前記検査モデルは、さらに、前記虫体の種名の特性に基づくグループ名の分類を実施し、
    前記虫体の種名の分類結果が疑わしいか否かを判定することは、分類された種名及びグループ名の組み合わせが予め登録された種名及びグループ名の組み合わせと一致していないときに、前記虫体の種名の分類結果が疑わしいと判定することを含む害虫の検査のためのプログラム。
  2. 捕虫紙の画像に基づいて、前記捕虫紙に張り付いた虫体の種名を分類するように構成された検査モデルに前記捕虫紙の画像を入力して前記虫体の種名の分類を実施することと、
    前記捕虫紙の画像から前記虫体の実寸を計算することと、
    前記虫体の種名の分類結果が疑わしいか否かを判定し、疑わしいと判定された分類結果を分類できなかったと変更する足切り処理を実施することと、
    をコンピュータに実行させるための害虫の検査のためのプログラムであって、
    前記虫体の種名の分類結果が疑わしいか否かを判定することは、計算された実寸を有する虫体の分布範囲が予め登録された分布範囲に含まれていないときに、前記虫体の種名の分類結果が疑わしいと判定することを含む害虫の検査のためのプログラム。
  3. 前記捕虫紙の画像から前記虫体の実寸を計算することは、
    前記捕虫紙に予め設定された実寸が既知の区画の枠を前記捕虫紙の画像から検出することと、
    前記捕虫紙の画像に占める前記区画の枠の大きさから前記虫体の実寸を計算することと、
    を含む請求項に記載の害虫の検査のためのプログラム。
  4. 前記検査モデルは、前記捕虫紙の画像から前記区画の枠を検出するようにさらに構成されている請求項に記載の害虫の検査のためのプログラム。
  5. 前記虫体の種名の分類結果が疑わしいか否かを判定することは、前記捕虫紙の画像における虫体の検出結果の確からしさが閾値を超えていないときに、前記虫体の種名の分類結果が疑わしいと判定することを含む請求項1乃至4の何れか1項に記載の害虫の検査のためのプログラム。
  6. 捕虫紙の画像に基づいて、前記捕虫紙に張り付いた虫体の種名を分類するように構成された検査モデルに前記捕虫紙の画像を入力して前記虫体の種名の分類を実施する分類部と、
    前記虫体の種名の分類結果が疑わしいか否かを判定し、疑わしいと判定された分類結果を分類できなかったと変更する足切り処理を実施する足切り処理部と、
    を具備し、
    前記検査モデルは、さらに、前記虫体の種名の特性に基づくグループ名の分類を実施し、
    前記足切り処理部は、分類された種名及びグループ名の組み合わせが予め登録された種名及びグループ名の組み合わせと一致していないときに、前記虫体の種名の分類結果が疑わしいと判定する害虫検査装置。
  7. 捕虫紙の画像に基づいて、前記捕虫紙に張り付いた虫体の種名を分類するように構成された検査モデルに前記捕虫紙の画像を入力して前記虫体の種名の分類を実施する分類部と、
    前記虫体の種名の分類結果が疑わしいか否かを判定し、疑わしいと判定された分類結果を分類できなかったと変更する足切り処理を実施する足切り処理部と、
    を具備し、
    前記足切り処理部は、計算された実寸を有する虫体の分布範囲が予め登録された分布範囲に含まれていないときに、前記虫体の種名の分類結果が疑わしいと判定する害虫検査装置。
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