JP7395549B2 - 決済システム、決済方法、及びプログラム - Google Patents

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Description

本開示は、決済システム、決済方法、及びプログラムに関する。
従来、電子マネー等の決済手段に利用条件を定める技術が知られている。例えば、特許文献1には、利用可能なサービスの種類が限られた専用バリューと、専用バリューよりも利用可能なサービスが多い汎用バリューと、を端末に記録し、ユーザの汎用バリューを専用バリューに変換したうえで、他のユーザに譲渡することが記載されている。特許文献2には、生活保護者に対する補助金を支給した場合に、本来の趣旨から逸脱した目的で利用されることを防止するために、電子ポイントの利用時に所定の利用目的と合致するか否かを判定し、電子ポイントの利用目的を限定することが記載されている。
特許文献3には、使用可能店、使用可能売り場、商品ジャンル、又は商品といった利用目的が限定されない一般電子マネーと、利用目的が限定された特定電子マネーと、をICカードに記録することが記載されている。特許文献4には、電子マネーに設定された利用目的の決済のみを有効化し、他の目的で電子マネーを利用しないように制限することが記載されている。特許文献5には、特定の商品だけを購入するクローズマネーと、購入可能な商品の限定が無いオープンマネーと、が記載されている。特許文献6には、親が子どもに小遣いを渡す時に、使用用途を限定した電子マネーを渡すことが記載されている。
特開2017-111564号公報 特開2015-097053号公報 特開平11-353397号公報 特開2004-102726号公報 特開2002-109429号公報 特開平9-293108号公報
特許文献1-6のような決済手段には、種々の利用条件を定めることができる。互いに異なる利用条件が定められた複数の決済手段があったとすると、ユーザが訪れた店舗で複数の決済手段を利用可能なことがある。例えば、食品にのみ利用可能な決済手段、特定の店舗だけで利用可能な決済手段、及び昼間の時間帯だけで利用可能な決済手段があったとする。ユーザが、昼間の時間帯に特定の店舗で食品を購入する場合、これら全ての決済手段を利用可能である。
しかしながら、個々の決済手段に適切な優先順位をつけなければ、ユーザが使いたくない決済手段を利用してしまう可能性があるので、ユーザの利便性を高めることができない。例えば、上記の例において、ユーザが、食品にのみ利用可能な決済手段を使わずに貯めたかったとしても、この決済手段が利用されると、ユーザの利便性が低下する。逆に、ユーザが使いたい決済手段を利用できなかった場合にも、ユーザの利便性が低下する。
本開示の目的の1つは、ユーザの利便性を高めることである。
本開示に係る決済システムは、互いに異なる利用条件が定められた複数の決済手段を保有する第1ユーザに関する決済要求を受け付ける決済要求受付手段と、前記決済要求が受け付けられた場合に、前記複数の決済手段の中から、前記利用条件を満たす前記決済手段を特定する特定手段と、前記特定手段により複数の前記決済手段が特定された場合に、当該複数の決済手段の各々の優先順位に基づいて、決済処理を実行する決済処理実行手段と、を含む。
本開示によれば、ユーザの利便性が高まる。
第1実施形態に係る決済システムの全体構成の一例を示す図である。 決済アプリの画面の一例を示す図である。 店舗用キャッシュが付与された場合の決済アプリの画面の一例を示す図である。 第1実施形態で実現される機能の一例を示す機能ブロック図である。 ユーザデータベースの一例を示す図である。 第1実施形態で実行される処理の一例を示すフロー図である。 第2実施形態における決済アプリの画面の一例を示す図である。 第2実施形態で実現される機能の一例を示す機能ブロック図である。 第2実施形態で実行される処理の一例を示すフロー図である。 第3実施形態における決済アプリの画面の一例を示す図である。 第3実施形態で実現される機能の一例を示す機能ブロック図である。 第3実施形態で実行される処理の一例を示すフロー図である。 第1実施形態に係る変形例の機能ブロックの一例を示す図である。 第2実施形態に係る変形例の機能ブロックの一例を示す図である。 第3実施形態に係る変形例の機能ブロックの一例を示す図である。
[1.第1実施形態]
本開示に係る決済システムの実施形態の一例である第1実施形態を説明する。
[1-1.決済システムの全体構成]
図1は、第1実施形態に係る決済システムの全体構成の一例を示す図である。例えば、決済システムSは、サーバ10、ユーザ端末20、及び店舗端末30を含む。ネットワークNは、インターネット又はLAN等の任意のネットワークである。決済システムSは、少なくとも1つのコンピュータを含めばよく、図1の例に限られない。
サーバ10は、サーバコンピュータである。制御部11は、少なくとも1つのプロセッサを含む。記憶部12は、RAM等の揮発性メモリと、ハードディスク等の不揮発性メモリと、を含む。通信部13は、有線通信用の通信インタフェースと、無線通信用の通信インタフェースと、の少なくとも一方を含む。
ユーザ端末20は、ユーザのコンピュータである。例えば、ユーザ端末20は、スマートフォン、タブレット端末、ウェアラブル端末、又はパーソナルコンピュータである。制御部21、記憶部22、及び通信部23の物理的構成は、それぞれ制御部11、記憶部12、及び通信部13と同様である。操作部24は、タッチパネル等の入力デバイスである。表示部25は、液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイである。
店舗端末30は、店舗のコンピュータである。例えば、店舗端末30は、POS端末、パーソナルコンピュータ、タブレット端末、又はスマートフォンである。制御部31、記憶部32、通信部33、操作部34、及び表示部35の物理的構成は、それぞれ制御部11、記憶部12、通信部13、操作部24、及び表示部25と同様である。店舗端末30には、コードリーダ、リーダライタ、又はカメラである読取装置36が接続される。読取装置36は、店舗端末30に含まれてもよい。
なお、記憶部12,22,32の各々に記憶されるプログラムは、ネットワークNを介して供給されてもよい。また、コンピュータ読み取り可能な情報記憶媒体に記憶されたプログラムが、情報記憶媒体を読み取るための読取部(例えば、光ディスクドライブ又はメモリカードスロット)、又は、外部機器とデータの入出力をするための入出力部(例えば、USBポート)を介して供給されてもよい。
[1-2.第1実施形態の概要]
決済システムSでは、複数のユーザの各々に決済サービスが提供される。決済サービスは、電子決済を提供するサービスである。電子決済は、キャッシュレス決済と呼ばれることもある。個々のユーザは、自身のユーザ端末20を有する。決済サービスは、少なくとも1つの店舗で利用可能である。複数の店舗で決済サービスを利用可能な場合には、個々の店舗は、少なくとも1つの店舗端末30を有する。
第1実施形態では、キャッシュと呼ばれるオンラインの電子マネーが決済手段に相当する場合を説明する。このため、キャッシュと記載した箇所は、決済手段と読み替えることができる。決済サービスで利用可能な決済手段は、任意の種類であってよく、例えば、クレジットカード、デビットカード、電子マネー、ポイント、銀行口座、ウォレット、仮想通貨、又はこれらの組み合わせであってもよい。バーコード又は二次元コード等のコード又はクーポンが決済手段に相当してもよい。即ち、決済サービスでは、いわゆるプリペイド型の決済手段、ポストペイ型の決済手段、又はデビット型の決済手段の何れのタイプも利用可能であってよい。詳細は後述するが、第1実施形態でユーザへの特典として付与される店舗用決済手段は、クーポン等ではなく、キャッシュ等のように残高を有するプリペイド型の決済手段とする。
第1実施形態では、ユーザ端末20にインストールされた決済アプリから決済サービスが利用される場合を説明するが、決済サービスは、決済アプリ以外の任意の媒体から利用可能である。例えば、ユーザ端末20に含まれるICチップ、ICカード、又は磁気カードで決済サービスが利用されてもよい。他にも例えば、ユーザ端末20又はカードを利用せずに、顔認証等の生体認証だけで決済サービスが利用されてもよい。例えば、ユーザは、決済アプリから所定の利用登録を済ませた後に、ユーザID及びパスワードを入力して決済サービスにログインすると、決済サービスを利用できるようになる。
図2は、決済アプリの画面の一例を示す図である。ユーザが決済サービスにログインすると、決済アプリのホーム画面G1が表示部25に表示される。ホーム画面G1には、支払元として設定された決済手段を利用するためのコードC10が表示される。第1実施形態では、支払元としてキャッシュが設定されている場合を説明するが、支払元は、クレジットカード又は銀行口座といった他の決済手段に変更可能である。
例えば、決済アプリでは、キャッシュを利用した決済だけではなく、他のユーザにキャッシュを送ることもできる。ユーザは、ボタンB11,B12を選択することによって、決済アプリが有する機能を切り替えることができる。第1実施形態では、ユーザが店舗でキャッシュを利用する場合を説明するので、図2では、ボタンB11が選択された状態が示されている。店舗は、決済サービスの加盟店である。店舗は、任意の種類であってよく、例えば、コンビニエンスストア等の小売店、又は、レストラン等の飲食店である。
ユーザは、店舗で代金を支払う場合に、ホーム画面G1を表示部25に表示させる。例えば、店舗の店員が読取装置36でコードC10を読み取ると、店舗端末30とサーバ10との間で、所定の決済処理が実行される。決済処理自体は、公知の種々の処理を利用可能である。第1実施形態では、支払元としてキャッシュが設定されているので、決済処理では、キャッシュの残高を減少させる処理が実行される。
決済処理が完了すると、決済処理が完了したことを示す決済完了画面G2が表示部25に表示される。図2では、個々の決済完了画面G2を区別する時は、G2の符号の末尾にアルファベットを記載する。この点は、他の図面も同様である。決済完了画面G2Aは、ユーザが「XXXマート」で決済した場合に表示される。決済完了画面G2Bは、ユーザが「YYYストア」で決済した場合に表示される。
第1実施形態では、ユーザが特定の店舗で決済をすると、この店舗用のキャッシュがユーザに付与される。例えば、ユーザが「XXXマート」で決済をすると、「XXXマート」用のキャッシュが付与される。このキャッシュは、「XXXマート」だけで利用可能である。以降、特定の店舗用のキャッシュを店舗用キャッシュという。全ての加盟店で利用できる汎用的なキャッシュを汎用キャッシュという。店舗用キャッシュ及び汎用キャッシュを区別しない時は、単にキャッシュという。
例えば、キャンペーンの開催中の店舗をユーザが利用した場合に、この店舗の店舗用キャッシュがユーザに付与される。図2の例では、「XXXマート」は、キャンペーンを開催している。決済完了画面G2Aのように、ユーザが「XXXマート」を利用すると、「XXXマート」の店舗用キャッシュが付与される。一方、「YYYストア」は、キャンペーンを開催していない。決済完了画面G2Bのように、ユーザが「YYYストア」を利用しても、店舗用キャッシュは付与されない。「XXXマート」の店舗用キャッシュは、「XXXマート」における次の買い物で利用できる。店舗用キャッシュは、ポイント等の他の特典とともに付与されてもよい。
図3は、店舗用キャッシュが付与された場合の決済アプリの画面の一例を示す図である。図3のように、ホーム画面G1には、汎用キャッシュの残高と、店舗用キャッシュの残高と、が表示される。第1実施形態では、説明の簡略化のために、「XXXマート」の店舗用キャッシュを例に挙げるが、他の店舗の店舗用キャッシュが存在してもよい。この場合、どの店舗の店舗用キャッシュの残高なのかを特定できるようにするために、「XXXマートの店舗用キャッシュ」や「ZZZカフェの店舗用キャッシュ」といったような表示がなされてもよい。
例えば、ユーザが「XXXマート」を訪れて、コードC10が読み取られると、決済完了画面G2Cのように、店舗用キャッシュを利用した決済処理が実行される。第1実施形態では、店舗用キャッシュを利用可能な店舗では、店舗用キャッシュが汎用キャッシュよりも優先的に利用される。店舗用キャッシュだけでは足りない場合には、汎用キャッシュが併用される。決済完了画面G2Cは、店舗用キャッシュの残高が100円の状態で800円の商品が購入された場合を示している。この場合、店舗用キャッシュは、全額の100円が利用され、不足分の700円は、汎用キャッシュが利用される。
ユーザが「XXXマート」で店舗用キャッシュを利用すると、再び「XXXマート」の店舗用キャッシュが付与される。決済完了画面G2Dのように、ユーザが「YYYストア」を訪れて、コードC10が読み取られた場合には、「XXXマート」の店舗用キャッシュを利用できないので、汎用キャッシュだけが利用される。なお、「XXXマート」で店舗用キャッシュを利用するか否かをユーザが指定できてもよいし、店舗用キャッシュと汎用キャッシュを併用するか否かをユーザが指定できてもよい。
以上のように、第1実施形態では、ユーザが特定の店舗でキャッシュを利用すると、ユーザへの特典として、この店舗の店舗用キャッシュが付与される。店舗用キャッシュは、ユーザがキャッシュを利用した店舗だけで利用可能である。このため、ユーザは、特典として付与された店舗用キャッシュを利用するために、再び同じ店舗を訪れることになる。即ち、ユーザに、店舗に再来する動機付けを与えることができる。以降、第1実施形態の詳細を説明する。
[1-3.第1実施形態で実現される機能]
図4は、第1実施形態で実現される機能の一例を示す機能ブロック図である。
[1-3-1.サーバで実現される機能]
データ記憶部100は、記憶部12を主として実現される。決済要求受付部101、決済処理実行部102、利用特典付与部103、及び利用制限部104の各々は、制御部11を主として実現される。
[データ記憶部]
データ記憶部100は、ユーザに決済サービスを提供するために必要なデータを記憶する。例えば、データ記憶部100は、ユーザデータベースDBを記憶する。
図5は、ユーザデータベースDBの一例を示す図である。ユーザデータベースDBは、ユーザに関する情報が格納されたデータベースである。例えば、ユーザデータベースDBには、ユーザID、パスワード、ユーザの氏名、コードID、キャッシュ情報、及び利用履歴情報が格納される。あるユーザが利用登録を完了すると、ユーザデータベースDBに新たなレコードが作成され、このユーザのユーザID等の情報が格納される。
ユーザIDは、ユーザを識別可能なユーザ識別情報の一例である。このため、ユーザIDと記載した箇所は、ユーザ識別情報と読み替えることができる。ユーザ識別情報は、任意の情報であってよく、例えば、メールアドレス又は電話番号等の他の情報が利用されてもよい。ユーザIDは、アカウントと呼ばれることもある。ユーザID及びパスワードは、決済サービスにログインするために利用される。
本実施形態では、決済処理を要求したユーザを識別するために、コードC10に何らかのユーザ識別情報を含める必要がある。ユーザIDをコードC10に含めてもよいが、本実施形態では、コードIDをコードC10に含める場合を説明する。コードIDは、ユーザ識別情報の一種である。コードIDは、ユーザIDとは異なる情報である。例えば、コードIDは、数値、文字、又はこれらの組み合わせで表現される。
コードIDは、任意のタイミングで発行される。コードIDには、有効期限が設定されてもよい。例えば、アプリの起動時、有効期限の経過時、又はユーザが再発行を指示した時に、コードIDが発行される。コードIDの発行方法自体は、任意の方法であってよい。コードIDは、有効期限内の他のコードIDと重複しないように発行される。例えば、コードIDは、ランダムに発行される。
キャッシュ情報は、ユーザが保有するキャッシュに関する情報である。例えば、キャッシュ情報は、汎用キャッシュの残高、店舗用キャッシュを利用可能な店舗の店舗ID、及び店舗用キャッシュの残高を含む。店舗用キャッシュの残高には、この店舗用キャッシュを利用可能な店舗の店舗IDが関連付けられる。店舗IDは、店舗を識別可能な店舗識別情報の一例である。店舗識別情報は、店舗ID以外の情報であってもよく、例えば、店舗のメールアドレス又は電話番号等であってもよい。
図5の例であれば、ユーザ「山田 太郎」は、3500円分の汎用キャッシュと、店舗ID「s00001」により識別される店舗の100円分の店舗用キャッシュと、を保有している。図5のユーザ「木村 花子」は、2340円分の汎用キャッシュと、店舗ID「s00001」により識別される店舗の400円分の店舗用キャッシュと、店舗ID「s00002」により識別される店舗の700円分の店舗用キャッシュと、を保有している。ユーザ「鈴木 秀雄」は、8700円分の汎用キャッシュを保有しており、店舗用キャッシュを保有していない。
図2及び図3の例では、説明の簡略化のために、ある1つの店舗用キャッシュを例に挙げたが、ユーザ「木村 花子」のように、個々のユーザは、複数の店舗用キャッシュを保有可能である。例えば、ユーザが保有可能な店舗用キャッシュの数には、上限数が定められていてもよい。例えば、個々の店舗用キャッシュの残高には、上限値が定められていてもよい。残高の上限値は、全ての店舗用キャッシュに共通の値であってもよいし、個々の店舗用キャッシュに応じた値が定められていてもよい。
第1実施形態では、ある店舗で決済サービスが利用されると、この店舗の店舗用キャッシュの残高が増加する場合を説明するが、店舗用キャッシュの残高は、他の任意の方法によって増加可能である。例えば、ある店舗に来店した場合の特典として、店舗用キャッシュの残高が増加してもよい。来店を検知する方法自体は、公知の方法を利用可能であり、例えば、バーコード又は二次元コード等のコードを利用したチェックイン、近距離無線通信を利用したチェックイン、GPS等により検出された位置情報を利用したチェックイン、又は顔認証等の生体認証を利用したチェックインといった方法を利用可能である。
例えば、クレジットカード等の他の決済手段を利用して、店舗用キャッシュへのチャージが可能であってもよい。この場合、汎用キャッシュへのチャージよりも有利な条件で、店舗用キャッシュへのチャージが可能であってもよい。例えば、汎用キャッシュの場合、1000円分のチャージをするためには、クレジットカード等の他の決済手段で同額の1000円分の決済が必要になる。店舗用キャッシュへのチャージの場合、1000円分のチャージだったとしても、200円分のボーナスが発生し、1200円分のチャージが可能であってもよい。ボーナスは、定額であってもよいし、決済額に応じた額であってもよい。
例えば、電子マネー又はポイントといった他の決済手段の残高を、店舗用キャッシュに変換可能であってもよい。この変換方法自体は、公知の種々の方法を利用可能であり、例えば、あるポイントを他のポイントに変換する方法、ポイントを電子マネーに変換する方法、又は電子マネーをポイントに変換する方法を利用可能である。他の決済手段の残高を店舗用キャッシュに変換する場合には、ボーナスが発生してもよいし、逆に所定の手数料が発生してもよい。他にも例えば、決済サービス以外の他のサービス(例えば、電子商取引サービス、旅行予約サービス、通信サービス、又は金融サービス)の利用特典として、店舗用キャッシュが付与されてもよい。
なお、キャッシュ情報は、図5に例示した情報以外の他の情報を含んでもよく、例えば、キャッシュIDを含んでもよい。キャッシュIDは、キャッシュを識別可能なキャッシュ識別情報の一例である。キャッシュ識別情報は、キャッシュID以外の情報であってもよく、例えば、キャッシュ番号等であってもよい。あるユーザが複数のキャッシュを有する場合には、個々のキャッシュは、キャッシュ識別情報により識別される。あるユーザが汎用キャッシュ及び店舗用キャッシュを有する場合、汎用キャッシュのキャッシュ識別情報と、店舗用キャッシュのキャッシュ識別情報と、によって、汎用キャッシュ及び店舗用キャッシュの各々が識別される。
利用履歴情報は、決済サービスの利用履歴に関する情報である。例えば、利用履歴情報は、利用日時、利用店舗を識別可能な店舗識別情報、利用した決済手段を識別可能な情報、及び利用額を含む。ユーザが購入した商品を識別可能な商品情報をサーバ10が取得可能な場合には、利用履歴情報は、商品情報を含んでもよい。あるユーザが決済サービスを利用すると、このユーザの利用履歴情報が更新される。
なお、ユーザデータベースDBに格納される情報は、図5の例に限られない。例えば、ユーザデータベースDBには、キャッシュ以外の他の決済手段に関する決済手段情報が格納されてもよい。例えば、決済手段がクレジットカードの場合、決済手段情報は、クレジットカード番号、有効期限、及び名義人情報を含む。決済手段が電子マネーの場合、決済手段情報は、電子マネーを識別可能な電子マネーIDと、電子マネーの残高と、を含む。決済手段がポイントの場合、決済手段情報は、ポイントを識別可能なポイントIDと、ポイントの残高と、を含む。その他の決済手段も同様に、決済手段情報には、決済手段を識別可能な情報が含まれる。ユーザが複数の決済手段を利用可能な場合には、決済手段情報は、支払元の決済手段を識別可能な情報も含まれているものとする。支払元の決済手段は、ユーザにより変更可能である。
また、データ記憶部100が記憶するデータは、ユーザデータベースDBに限られない。例えば、データ記憶部100は、店舗に関する店舗データベースを記憶してもよい。店舗データベースには、店舗ID、店舗名、住所、エリア、店舗端末ID、キャンペーンの開催有無、及び店舗用キャッシュの有無といった種々の情報が格納される。店舗端末IDは、店舗端末30を識別可能な端末識別情報である。端末識別情報は、IPアドレスや店舗端末30の個体識別情報といった他の情報であってもよい。
[決済要求受付部]
決済要求受付部101は、キャッシュを利用可能な店舗でキャッシュを利用するための決済要求を受け付ける。以降、店舗用キャッシュが付与される店舗を第1店舗と記載する。第1店舗は、店舗用キャッシュを利用可能な店舗である。第1店舗は、ユーザが決済サービスを利用した店舗である。店舗用キャッシュを付与するための費用は、第1店舗が負担してもよいし、決済サービスの管理者が負担してもよい。第1実施形態では、店舗用キャッシュを付与するキャンペーンを開催する店舗が第1店舗に相当する。決済要求は、決済処理の実行を要求するための通知である。決済要求は、所定形式のデータが送信されることによって行われる。
本実施形態では、店舗端末30は、読取装置36でコードC10が読み取られると、コードC10に含まれるコードIDを取得する。店舗端末30は、このコードIDを含む決済要求を、サーバ10に送信する。例えば、決済要求には、店舗ID、コードID、及び利用額が含まれる。決済要求受付部101は、店舗端末30から決済要求を受信することによって、決済要求を受け付ける。決済要求受付部101は、店舗端末30以外の他のコンピュータを介して決済要求を受け付けてもよい。
なお、決済要求に含まれる情報は、第1実施形態の例に限られない。決済要求は、任意の情報を含むことができる。例えば、決済要求には、店舗端末IDが含まれてもよい。店舗IDではなく、店舗端末IDによって、どの店舗からの決済要求なのかを識別できるようにしてもよい。他にも例えば、決済要求には、ユーザが購入しようとしている商品に関する商品情報、又は、ユーザが利用しようとしているサービスに関するサービス情報が含まれてもよい。
[決済処理実行部]
決済処理実行部102は、決済要求が受け付けられた場合に、決済処理を実行する。例えば、済処理実行部は、決済要求が受け付けられると、ユーザデータベースDBを参照し、決済要求に含まれるコードIDに関連付けられたキャッシュ情報を取得する。このコードIDにより識別されるユーザは、決済要求をしたユーザ(例えば、店舗の店員にコードIDを提示したユーザ)である。決済処理実行部102は、このキャッシュ情報に基づいて、決済処理を実行する。決済処理実行部102は、決済処理の実行結果に基づいて、決済要求に含まれるコードIDに関連付けられた利用履歴情報を更新する。決済処理実行部102は、店舗端末30に、決済処理の実行結果を送信する。
第1実施形態の決済処理は、キャッシュの残高を減少させる処理である。決済処理は、キャッシュを消費する処理、又は、キャッシュを利用して支払を完了する処理ということもできる。先述したように、決済処理自体は、公知の種々の方法を利用可能である。例えば、決済サービスの利用方法として、店舗に掲示されたコードをユーザ端末20で読み取る方法と、ユーザがユーザ端末20を操作して利用店舗を選択する方法と、も存在する。これらの場合、店舗端末30ではなく、ユーザ端末20がサーバ10に決済要求を送信する。決済処理実行部102は、ユーザ端末20からの決済要求に基づいて、決済処理を実行する。
第1実施形態では、後述の利用制限部104により、店舗用キャッシュの利用を許可するか否かが判定されるものとする。決済要求に含まれるコードIDにより識別されるユーザが複数の店舗用キャッシュを保有している場合には、利用制限部104により、複数の店舗用キャッシュの中から、利用が許可される店舗用キャッシュが選択される。利用制限部104は、複数の店舗用キャッシュの全ての利用を許可しないこともある。
決済処理実行部102は、店舗用キャッシュの利用を許可すると判定された場合、少なくとも店舗用キャッシュの残高が減少するように、決済処理を実行する。決済処理実行部102は、利用制限部104により、店舗用キャッシュの利用を許可すると判定されない場合、店舗用キャッシュの残高が減少せずに、かつ、汎用キャッシュの残高が減少するように、決済処理を実行する。
決済処理実行部102は、店舗用キャッシュと、汎用的なキャッシュである汎用キャッシュと、を併用した決済処理を実行可能である。例えば、決済処理実行部102は、店舗用キャッシュだけでは足りない場合に、汎用キャッシュを併用するように、決済処理を実行する。店舗用キャッシュと汎用キャッシュを併用するとは、店舗用キャッシュの残高と、汎用キャッシュの残高と、の両方を減少させることである。
決済要求に含まれるコードIDにより識別されるユーザが店舗用キャッシュを保有していない場合には、利用制限部104の処理は省略される。この場合、決済処理実行部102は、このユーザが保有する汎用キャッシュの残高が減少するように、決済処理を実行する。決済処理実行部102は、このユーザのキャッシュ情報に基づいて、このユーザが店舗用キャッシュを保有しているか否かを判定すればよい。この判定は、利用制限部104により実行されてもよい。
決済処理実行部102は、店舗用キャッシュを利用すると判定された場合、決済要求に含まれる利用額に基づいて、店舗用キャッシュの残高が足りるか否かを判定する。決済処理実行部102は、店舗用キャッシュの残高が足りると判定した場合、店舗用キャッシュが利用額だけ減少するように、決済処理を実行する。店舗用キャッシュの残高を減少させる処理自体は、汎用キャッシュの残高を減少させる処理と同様であってよい。決済処理実行部102は、店舗用キャッシュの残高が足りないと判定した場合、汎用キャッシュ及び店舗用キャッシュを併用するように、決済処理を実行する。例えば、決済処理実行部102は、店舗用キャッシュを全額利用し、かつ、汎用キャッシュで不足分を補うように、決済処理を実行する。
決済処理実行部102は、店舗用キャッシュを利用すると判定されない場合には、汎用キャッシュに基づいて、決済処理を実行すればよい。この決済処理は、従来の方法と同じである。汎用キャッシュの残高が足りなければ、決済処理がエラーになる。汎用キャッシュ及び店舗用キャッシュを併用する場合も同様に、これらを合計した残高が足りなければ、決済処理がエラーになる。汎用キャッシュ及び店舗用キャッシュを合計した残高が足りない場合には、電子マネー又はポイント等の他の決済手段と併用した支払が可能であってもよい。キャッシュの残高が足りる場合であったとしても、他の決済手段と併用した支払が可能であってもよい。この場合の他の決済手段の利用は、充当と呼ばれることもある。
なお、決済処理実行部102は、店舗用キャッシュだけで足りていたとしても、店舗用キャッシュと、汎用キャッシュと、を併用した決済処理を実行してもよい。例えば、決済処理実行部102は、店舗用キャッシュだけで決済処理を実行すると残高が閾値未満になる場合に、店舗用キャッシュと、汎用キャッシュと、を併用した決済処理を実行してもよい。他にも例えば、決済処理実行部102は、店舗用キャッシュの残高に関係なく、店舗用キャッシュと、汎用キャッシュと、を所定の割合で併用するように、決済処理を実行してもよい。
また、決済処理実行部102は、ユーザが店舗用キャッシュを有していたとしても、汎用キャッシュだけで支払いが完了するように、決済処理を実行してもよい。決済処理実行部102は、ユーザが店舗用キャッシュを有していなければ、汎用キャッシュだけで支払いが完了するように、決済処理を実行すればよい。決済処理実行部102は、ユーザが、複数の店舗の各々の店舗用キャッシュを有している場合には、決済要求に含まれる店舗IDが関連付けられた店舗用キャッシュの残高が減少するように、決済処理を実行すればよい。
[利用特典付与部]
利用特典付与部103は、ある店舗でキャッシュを利用したユーザへの特典として、この店舗用の店舗用キャッシュの残高を付与する。この残高は、この店舗で利用可能な決済手段の残高である。店舗用キャッシュの残高を付与するとは、店舗用キャッシュを保有していないユーザに店舗用キャッシュを新たに付与すること、及び、店舗用キャッシュを既に保有しているユーザの店舗用キャッシュの残高を増やすことの両方を含む意味である。例えば、利用特典付与部103は、この店舗用の店舗用キャッシュの残高を増やす(残高にバリューを加算する)ことによって、ユーザへの特典を付与する。以降、決済処理を要求したユーザを第1ユーザという。第1実施形態では、決済要求に含まれるコードC10により識別されるユーザが第1ユーザに相当する。第1ユーザは、特典として店舗用キャッシュを受け取るユーザということもできる。
店舗用キャッシュは、第1店舗で利用可能なキャッシュである。店舗用キャッシュは、第2店舗では利用できないキャッシュである。第2店舗は、第1店舗の店舗用キャッシュを利用できない店舗である。第2店舗は、第1店舗とは異なる他の店舗である。例えば、第2店舗は、第1店舗と提携していない他の店舗である。第1店舗とは異なる他の店舗だったとしても、第1店舗の店舗用キャッシュを利用可能な他の店舗は、第2店舗には相当しない。例えば、第1店舗の店舗用キャッシュを利用可能な他の店舗は、第1店舗と同じ店舗グループの系列店、又は、第1店舗と提携する店舗である。
第1実施形態では、店舗用キャッシュが第1店舗だけで利用可能なキャッシュである場合を説明するが、店舗用キャッシュは、第1店舗以外の他の店舗で利用可能であってもよい。例えば、「XXXマート」の店舗用キャッシュであれば、「XXXマート」だけではなく、「XXXマート」と提携する「ZZZカフェ」で利用可能であってもよい。他にも例えば、ユーザが「XXXマート」のA店を利用することによって獲得した店舗用キャッシュは、「XXXマート」のA店だけではなく、同じ店舗グループの系列店である「XXXマート」のB店で利用可能であってもよい。この場合、個々の店舗用キャッシュを利用可能な第1店舗の店舗IDがデータ記憶部100に定義されているものとする。ある1つの店舗用キャッシュが複数の第1店舗で利用可能な場合には、1つの店舗用キャッシュに対し、複数の店舗IDが関連付けられていることになる。
利用特典付与部103は、決済処理が実行された場合に、キャッシュを利用した第1ユーザへの特典として、第1店舗用のキャッシュである店舗用キャッシュを付与することになる。店舗用キャッシュを付与するとは、店舗用キャッシュを利用可能な状態にすることである。例えば、第1ユーザが有する店舗用キャッシュの残高を増やすこと、又は、店舗用キャッシュを有していない第1ユーザに店舗用キャッシュを新たに付与することは、店舗用キャッシュを付与することに相当する。店舗用キャッシュを新たに付与するとは、ユーザID又はコードIDに、店舗用キャッシュに関する情報を関連付けることである。この情報は、店舗用キャッシュに関する何らかの情報であればよく、例えば、店舗用キャッシュの残高、又は、店舗用キャッシュのキャッシュIDである。
例えば、利用特典付与部103は、第1ユーザがまだ店舗用キャッシュを保有していない場合、キャッシュ情報に、店舗IDと、店舗用キャッシュ残高と、を追加することによって、第1ユーザに店舗用キャッシュを付与する。利用特典付与部103は、第1ユーザが店舗用キャッシュを保有している場合、キャッシュ情報に含まれる店舗用キャッシュ残高を増加させることによって、第1ユーザに店舗用キャッシュを付与する。キャッシュをユーザに付与する方法自体は、公知の種々の方法を利用可能であり、これらの例に限られない。例えば、後述する変形例のようにブロックチェーンを利用する場合には、新たなトークンを生成することによって店舗用キャッシュを付与してもよいし、既存のトークンに関連付けられた残高を増加させることによって店舗用キャッシュを付与してもよい。
なお、ユーザが店舗でキャッシュを利用した場合に、このユーザへの特典として、この店舗の店舗用キャッシュが付与される例を説明したが、ユーザが店舗で利用する決済手段と、このユーザへの特典として付与される決済手段と、は互いに異なる種類であってもよい。例えば、ユーザが店舗でクレジットカードを利用した場合に、このユーザへの特典として、この店舗の店舗用キャッシュが付与されてもよい。即ち、ユーザがキャッシュ以外の他の決済手段を利用した場合に、特典として、この店舗の店舗用キャッシュが付与されてもよい。
[利用制限部]
利用制限部104は、第2店舗で店舗用キャッシュを利用できないように制限する。第2店舗は、店舗用キャッシュを利用できない店舗である。第2店舗は、第1店舗とは異なる店舗である。例えば、利用制限部104は、第2店舗の店舗端末30から決済要求が受け付けられた場合に、第1店舗の店舗用キャッシュではなく、汎用キャッシュに基づいて決済処理を実行するように、決済処理実行部102を制御する。
例えば、利用制限部104は、決済要求が受け付けられた場合に、ユーザデータベースDBを参照し、決済要求に含まれるコードIDに関連付けられたキャッシュ情報を取得する。利用制限部104は、決済要求に含まれる店舗IDと、当該取得されたキャッシュ情報と、に基づいて、店舗用キャッシュを利用するか否かを決定する。例えば、当該取得されたキャッシュ情報に、決済要求に含まれる店舗IDが格納されていれば、決済要求に含まれるコードIDにより識別されるユーザが店舗用キャッシュを保有していることを意味する。このため、利用制限部104は、この場合に、店舗用キャッシュを利用すると判定する。
なお、店舗用キャッシュを利用するか否かを判定する方法は、上記の例に限られない。例えば、ユーザが保有する店舗用キャッシュのキャッシュIDをコードC10に含めておき、利用制限部104は、コードC10に含まれるキャッシュIDを利用して、店舗用キャッシュを利用するか否かを判定してもよい。この場合、店舗端末30は、読取装置36でコードC10を読み取ると、コードC10から取得したキャッシュIDを含む決済要求をサーバ10に送信する。
利用制限部104は、決済要求に含まれるキャッシュIDにより識別される店舗用キャッシュが、決済要求に含まれる店舗IDにより識別される店舗のものであれば、店舗用キャッシュを利用すると判定する。利用制限部104は、決済要求に含まれるキャッシュIDにより識別される店舗用キャッシュが、決済要求に含まれる店舗IDにより識別される店舗のものではなければ、店舗用キャッシュを利用すると判定しない。利用制限部104は、決済要求に店舗用キャッシュのキャッシュIDが含まれていない場合にも、店舗用キャッシュを利用すると判定しない。
なお、個々の店舗用キャッシュのキャッシュIDと、この店舗用キャッシュを利用可能な店舗と、の関係は、データ記憶部100に定義されているものとする。キャッシュIDの一部に店舗IDが組み込まれており、キャッシュIDだけで、どの店舗の店舗用キャッシュなのかを特定できるようにしてもよい。ユーザが利用しようとしているキャッシュが店舗用キャッシュであるか否かと、店舗用キャッシュがどの店舗のものであるかと、を特定できるようにすればよい。
他にも例えば、ユーザが保有する店舗用キャッシュの店舗IDをコードC10に含めておき、利用制限部104は、コードC10に含まれる店舗IDを利用して、店舗用キャッシュを利用するか否かを判定してもよい。この場合、店舗端末30は、読取装置36でコードC10を読み取ると、コードC10から取得した店舗IDを含む決済要求をサーバ10に送信する。店舗端末30が配置された店舗の店舗IDと、コードIDから取得された店舗IDと、が一致していることは、店舗用キャッシュを利用可能であることを意味する。利用制限部104は、これらが一致するか否かを判定することによって、店舗用キャッシュを利用するか否かを判定してもよい。
なお、キャッシュを利用できないように制限する方法自体は、公知の種々の方法を利用可能であり、第1実施形態の例に限られない。例えば、利用制限部104は、先述した特許文献1-6の方法を利用して、第2店舗で店舗用キャッシュを利用できないように制限してもよい。
[1-3-2.ユーザ端末で実現される機能]
データ記憶部200は、記憶部22を主として実現される。表示制御部201は、制御部21を主として実現される。データ記憶部200は、決済サービスの提供に必要なデータを記憶する。例えば、データ記憶部200は、決済アプリ、コードID、及びコードIDの有効期限を記憶する。他にも例えば、データ記憶部200は、ユーザが保有するキャッシュのキャッシュIDや残高を記憶してもよい。表示制御部201は、決済アプリに基づいて、コードIDを含むコードC10をホーム画面G1に表示させる。表示制御部201は、図2及び図3で説明した他の画面も表示させる。
[1-3-3.店舗端末で実現される機能]
データ記憶部300は、記憶部32を主として実現される。決済要求送信部301は、制御部31を主として実現される。データ記憶部300は、決済サービスの提供に必要なデータを記憶する。例えば、データ記憶部300は、店舗端末30が配置された店舗の店舗IDと、店舗端末30の店舗端末IDと、を記憶する。データ記憶部300は、コードC10に含まれるコードIDを取得するプログラムも記憶する。
決済要求送信部301は、サーバ10に、決済要求を送信する。例えば、読取装置36がコードC10を読み取ると、決済要求送信部301は、コードC10に含まれるコードIDを取得する。決済要求送信部301は、サーバ10に、店舗ID、コードID、及び利用額を含む決済要求を送信する。なお、コードIDは、光学的に取得されなくてもよく、通信によって取得されてもよい。例えば、店舗端末30は、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、又は赤外線通信を利用してコードIDを取得してもよいし、公知のICカードで採用されている近距離無線通信を利用してコードIDを取得してもよい。コードIDは、店舗端末30の操作部34から入力されてもよい。
[1-4.第1実施形態で実行される処理]
図6は、第1実施形態で実行される処理の一例を示すフロー図である。図6に示す処理は、制御部11,21,31の各々が記憶部12,22,32の各々に記憶されたプログラムに従って動作することによって実行される。図6の処理が実行されるにあたり、第1ユーザは、決済サービスの利用登録を完了しており、決済アプリをユーザ端末20にインストール済みであるものとする。
ユーザ端末20は、第1ユーザが決済アプリを起動させると、サーバ10との間でログイン処理を実行する(S100)。ログイン処理では、ユーザID及びパスワードの入力が要求されてもよいし、過去にログイン済みであることを示す情報をユーザ端末20に記録しておき、この情報を利用してユーザID及びパスワードの入力が省略されてもよい。ログイン処理が成功すると、ユーザ端末20は、サーバ10により発行されたコードIDを受信し、コードC10を含むホーム画面G1を表示部25に表示させる(S101)。
S101では、店舗用キャッシュを保有するユーザであれば、汎用キャッシュの残高とともに、店舗用キャッシュの残高がホーム画面G1に表示される。この表示は、ログインしたユーザのキャッシュ情報に基づいて行われるようにすればよい。第1実施形態では、ボタンB11が選択された場合の処理を説明する。ボタンB12が選択された場合の処理は、第2実施形態で説明する。
店舗端末30は、読取装置36でコードC10が読み取られると、自身が配置された店舗の店舗ID、コードC10から取得したコードID、及び利用額を含む決済要求を、サーバ10に送信する(S102)。サーバ10は、店舗端末30から決済要求を受信すると(S103)、当該受信された決済要求に基づいて、店舗用キャッシュを利用するか否かを判定する(S104)。S104では、サーバ10は、決済要求に含まれる店舗IDが、決済要求に含まれるコードIDに関連付けられたキャッシュ情報に含まれるか否かを判定することによって、店舗用キャッシュを利用するか否かを判定する。
店舗用キャッシュを利用すると判定された場合(S104;Y)、サーバ10は、少なくとも店舗用キャッシュを利用するように、決済処理を実行する(S105)。S105では、店舗用キャッシュの残高が足りなければ、汎用キャッシュと併用した決済処理が実行される。一方、S104において、店舗用キャッシュを利用すると判定されない場合(S104;N)、サーバ10は、汎用キャッシュを利用するように、決済処理を実行する(S106)。S106の決済処理は、従来の決済処理と同様である。
サーバ10は、決済処理が完了すると、第1ユーザへの特典として、店舗用キャッシュを付与するか否かを判定する(S107)。S107では、サーバ10は、決済要求に含まれる店舗IDが、店舗用キャッシュの対象となる店舗(第1実施形態では、キャンペーンに参加中の店舗)の店舗IDであるか否かを判定することによって、店舗用キャッシュを付与するか否かを判定する。店舗用キャッシュの対象となる店舗の店舗IDは、予め記憶部12に定義されているものとする。
S107で店舗用キャッシュを付与すると判定された場合(S107;Y)、サーバ10は、第1ユーザに店舗用キャッシュを付与する(S108)。S108では、サーバ10は、決済要求に含まれるコードIDに関連付けられたキャッシュ情報を更新することによって、第1ユーザに店舗用キャッシュを付与する。サーバ10は、ユーザ端末20及び店舗端末30に、決済処理の実行結果を送信し(S109)、本処理は終了する。ユーザ端末20には、決済完了画面G2が表示され、店舗端末30にも同様の画面が表示される。
第1実施形態の決済システムSによれば、第1店舗でキャッシュを利用するための決済要求が受け付けられて決済処理が実行された場合に、キャッシュを利用した第1ユーザに店舗用キャッシュを付与し、第2店舗で店舗用キャッシュを利用できないように制限する。これにより、第1ユーザは、店舗用キャッシュを利用するために再び第1店舗を訪れることになるので、第1ユーザに、第1店舗に再来する動機付けを与えることができる。また、第1店舗のクーポンを付与する場合にも第1店舗に再来する動機付けを与えることができるが、第1店舗の中で汎用的に利用できる店舗用キャッシュを付与することによって、第1店舗に再来する動機付けをより強く与えることができる。第1ユーザは、第1店舗の好きな商品又はサービスで店舗用キャッシュを利用できるので、第1ユーザの利便性も高まる。
また、決済システムSは、店舗用キャッシュと、汎用キャッシュと、を併用した決済処理を実行可能である。これにより、店舗用キャッシュだけでは足りない場合に、汎用キャッシュを利用して決済を完了させることができるので、ユーザの利便性が高まる。
[2.第2実施形態]
第1実施形態では、第1ユーザが第1店舗でキャッシュを利用すると、第1ユーザへの特典として、第1店舗の店舗用キャッシュが第1ユーザに付与される場合を説明した。第2実施形態では、第1ユーザが他のユーザに第1店舗の店舗用キャッシュを送ると、第1ユーザへの特典として、第1店舗の店舗用キャッシュが第1ユーザに付与される場合を説明する。以降、当該他のユーザを第2ユーザという。なお、第2実施形態では、第1実施形態と同様の点については、説明を省略する。
第2ユーザは、キャッシュを受け取るユーザである。第2ユーザは、第1ユーザとは異なるユーザである。例えば、第2ユーザは、ユーザ端末20の電話帳に連絡先が登録されたユーザであってもよいし、第1ユーザがユーザ端末20から連絡先やユーザID等のユーザ識別情報を入力したユーザであってもよい。
キャッシュを送ることは、キャッシュを移動すること、キャッシュを譲渡すること、又はキャッシュを移転することということができる。ここでの「送る」とは、送金を含む意味である。第1ユーザは、自身のキャッシュの全部又は一部を、第2ユーザに送ることができる。第1ユーザが第2ユーザにキャッシュを送ると、第1ユーザのキャッシュの残高が減少し、第2ユーザのキャッシュの残高が増加する。
[2-1.第2実施形態の概要]
図7は、第2実施形態における決済アプリの画面の一例を示す図である。第1ユーザがホーム画面G1のボタンB12を選択すると、図7のホーム画面G1のように、第1ユーザが第2ユーザにキャッシュを送るための表示に切り替わる。第2実施形態では、第1ユーザが、汎用キャッシュ及び店舗用キャッシュのうちの任意の方を、第2ユーザに送ることができる場合を説明する。第1ユーザは、汎用キャッシュだけを第2ユーザに送ることができてもよいし、店舗用キャッシュだけを第2ユーザに送ることができてもよい。
例えば、第1ユーザがボタンB13を選択すると、第2ユーザに汎用キャッシュを送ることができる。第1ユーザがボタンB14を選択すると、第2ユーザに店舗用キャッシュを送ることができる。第2実施形態では、第1ユーザが第2ユーザに店舗用キャッシュを送る場合を説明するが、第1ユーザが第2ユーザに汎用キャッシュを送る場合も同様の流れである。第1ユーザが複数の店舗用キャッシュを保有する場合には、第1ユーザが指定した任意の店舗用キャッシュを送ることができる。
第1ユーザがボタンB14を選択すると、第2ユーザを選択するための選択画面G3が表示部25に表示される。例えば、選択画面G3には、ユーザ端末20の電話帳に登録された者が第2ユーザの候補として表示される。第1ユーザは、過去にキャッシュを送ったことがある第2ユーザの中から、今回キャッシュを送る第2ユーザを指定してもよい。第1ユーザが選択画面G3から第2ユーザを選択すると、金額及びメッセージを入力するための入力画面G4が表示部25に表示される。メッセージの入力は、任意であってもよい。入力画面G4からチャージが可能であってもよい。
第1ユーザが金額及びメッセージを入力してボタンB40を選択すると、第1ユーザから第2ユーザに店舗用キャッシュが送られたことを示す完了画面G5が表示部25に表示される。完了画面G5には、第1ユーザが第2ユーザに送った金額及びメッセージ等の情報が表示される。完了画面G5のように、第1ユーザが第2ユーザに店舗用キャッシュを送ると、第1ユーザへの特典として、店舗用キャッシュが第1ユーザに付与される。
図7の例では、第1ユーザが、1500円分の店舗用キャッシュを保有している状態で、1200円分の店舗用キャッシュを第2ユーザに送った場合が示されている。第1ユーザが第2ユーザに送った金額に応じた特典が第1ユーザに付与されてもよいし、額に関係なく固定の特典が第1ユーザに付与されてもよい。第1ユーザは、特典として付与された店舗用キャッシュを、第1店舗における買い物で利用することにできるし、他の第2ユーザに送ることもできる。第2実施形態では、第1ユーザが第2ユーザに店舗用キャッシュを送った場合に特典を付与することによって、第1ユーザに、店舗用キャッシュを送る動機付けを与えるようにしている。以降、第2実施形態の詳細を説明する。
[2-2.第2実施形態で実現される機能]
図8は、第2実施形態で実現される機能の一例を示す機能ブロック図である。まず、サーバ10の機能の違いを説明する。決済処理実行部102、利用制限部104、送り要求受付部105、送り処理実行部106、及び送り特典付与部107は、制御部11を主として実現される。第2実施形態では、第1実施形態で説明した決済要求受付部101及び利用特典付与部103は、実現されなくてもよい。
例えば、決済要求受付部101が実現されずに、決済処理実行部102は、決済要求を受け付けなくても、決済処理を実行してもよい。この場合、決済処理実行部102は、所定の日時が訪れた場合に、予め定められた金額だけキャッシュが減少するように、決済処理を実行してもよい。例えば、毎月決められた金額を支払うサブスクリプションを利用するユーザに対し、このような月次の決済処理が実行されてもよい。例えば、利用特典付与部103が実現されずに、第1ユーザが第1店舗を利用しても、第1ユーザへの特典として、第1店舗の店舗用キャッシュが付与されなくてもよい。例えば、第1店舗のキャンペーンが終了した後、又は、第1店舗のキャンペーンが開始する前には、第1ユーザには、第1店舗の店舗用キャッシュは付与されない。
[決済処理実行部]
決済処理実行部102は、第1ユーザのキャッシュに定められた利用条件が満たされる場合に、決済処理を実行する。利用条件は、キャッシュの利用が許可される条件である。第1実施形態で説明した店舗用キャッシュには、利用条件として、利用可能な店舗が定められている。利用条件は、任意の条件であってよく、店舗に限られない。例えば、利用条件は、キャッシュを利用可能な時間帯、曜日、期間、エリア、商品、サービス、ユーザ、又はこれらの組み合わせであってもよい。
キャッシュに定められた利用条件が満たされるか否かは、利用制限部104により判定される。決済処理実行部102は、利用条件が満たされるキャッシュが利用されるように、決済処理を実行する。即ち、決済処理実行部102は、利用条件が満たされないキャッシュが利用されないように、決済処理を実行する。第2実施形態では、キャッシュを利用可能な店舗が利用条件に相当する場合を説明する。このため、決済処理実行部102の処理は、第1実施形態と同様であってよい。
[利用制限部]
利用制限部104は、利用条件が満たされないキャッシュが利用されないように制限する。第2実施形態では、キャッシュを利用可能な店舗が利用条件に相当する場合を説明するので、利用制限部104の処理は、第1実施形態と同様である。利用条件として他の条件が定められている場合、利用制限部104は、利用条件として定められた他の条件に基づいて、キャッシュの利用を許可するか否かを判定すればよい。なお、利用制限部104は、決済システムSの外部のシステムにより実現されてもよい。この場合、決済システムSは、利用制限部104を省略可能である。
例えば、キャッシュを利用可能な時間帯が利用条件として定められている場合、利用制限部104は、現在の時刻がキャッシュを利用可能な時間帯であるか否かを判定し、現在の時刻がキャッシュを利用可能な時間帯であれば、キャッシュの利用を許可すればよい。例えば、キャッシュを利用可能な曜日が利用条件として定められている場合、利用制限部104は、現在の曜日がキャッシュを利用可能な曜日であるか否かを判定し、現在の曜日がキャッシュを利用可能な曜日であれば、キャッシュの利用を許可すればよい。
例えば、キャッシュを利用可能な期間が利用条件として定められている場合、利用制限部104は、現在の日時がキャッシュを利用可能な期間であるか否かを判定し、現在の日時がキャッシュを利用可能な期間であれば、キャッシュの利用を許可すればよい。例えば、キャッシュを利用可能なエリアが利用条件として定められている場合、利用制限部104は、決済要求をした店舗が所定のエリアであるか否かを判定し、この店舗が所定のエリアであれば、キャッシュの利用を許可すればよい。他の条件が利用条件として定められている場合も同様に、利用制限部104は、キャッシュに定められた利用条件が満たされるか否かを判定し、利用条件を満たしていれば、キャッシュの利用を許可すればよい。
[送り要求受付部]
送り要求受付部105は、第1ユーザから第2ユーザにキャッシュを送るための送り要求を受け付ける。送り要求は、後述の送り処理の実行を要求するための通知である。送り要求は、所定形式のデータが送信されることによって行われる。本実施形態では、ユーザ端末20は、選択画面G3から第2ユーザが選択されて、入力画面G4から金額及びメッセージが入力されると、第1ユーザのユーザ識別情報、第2ユーザのユーザ識別情報、金額、及びメッセージを含む送り要求を、サーバ10に送信する。送り要求受付部105は、ユーザ端末20から送り要求を受信することによって、送り要求を受け付ける。
なお、送り要求は、任意の情報を含むことができる。送り要求に含まれる情報は、第2実施形態の例に限られない。例えば、送り要求には、第1ユーザが選択したキャッシュのキャッシュIDが含まれてもよい。この場合、キャッシュIDによって、どのキャッシュが対象となっているかを識別できる。また、送り要求に含まれる第2ユーザのユーザ識別情報は、ユーザID、メールアドレス、又は電話番号といった任意の情報であってよい。送り要求には、第1ユーザ及び第2ユーザを識別可能な何らかの情報が含まれていればよい。また、送り要求には、汎用キャッシュを送るか、利用条件が定められた店舗用キャッシュ等を送るか、を識別可能な情報が含まれていてもよい。
[送り処理実行部]
送り処理実行部106は、送り要求が受け付けられた場合に、送り処理を実行する。例えば、送り処理実行部106は、送り要求が受け付けられると、ユーザデータベースDBを参照し、送り要求に含まれる第1ユーザのユーザ識別情報に関連付けられたキャッシュ情報と、送り要求に含まれる第2ユーザのユーザ識別情報に関連付けられたキャッシュ情報と、を取得する。送り処理実行部106は、これらのキャッシュ情報に基づいて、送り処理を実行する。送り処理実行部106は、送り処理の実行結果に基づいて、第1ユーザの利用履歴情報と、第2ユーザの利用履歴情報と、を更新する。送り処理実行部106は、ユーザ端末20に、送り処理の実行結果を送信する。送り処理自体は、公知の種々の方法を利用可能である。
例えば、送り処理実行部106は、送り要求に基づいて、第1ユーザのキャッシュの残高が減少するように第1ユーザのキャッシュ情報を更新し、かつ、第2ユーザのキャッシュの残高が増加するように第2ユーザのキャッシュ情報を更新することによって、送り処理を実行する。第1ユーザのキャッシュの減少量は、送り要求に含まれる金額と同じであってもよいし、所定の手数料が加算された金額であってもよい。第2ユーザのキャッシュの増加量は、送り要求に含まれる金額と同じであってもよいし、所定の手数料が減算された金額であってもよい。
[送り特典付与部]
送り特典付与部107は、送り処理が実行された場合に、第1ユーザに特典を付与する。第1実施形態で説明した利用特典付与部103が、決済処理が実行された場合の特典を付与するのに対し、送り特典付与部107は、第1ユーザから第2ユーザにキャッシュが送られた場合の特典を付与する。第2実施形態では、送り特典付与部107は、第1ユーザに、店舗用キャッシュを特典として付与する場合を説明するが、第1ユーザに付与される特典は、他の特典であってよく、店舗用キャッシュに限られない。例えば、送り特典付与部107は、電子マネー、ポイント、又はクーポンといった他の決済手段を、第1ユーザに付与してもよい。他にも例えば、送り特典付与部107は、キャンペーンのお知らせ等の情報を、第1ユーザに付与してもよいし、第1ユーザが受け取れる物品を特典として付与してもよい。
例えば、送り特典付与部107は、第1ユーザに、キャッシュの利用条件に応じた特典を付与してもよい。送り特典付与部107は、キャッシュに定められた利用条件に関連付けられた特典を、第1ユーザに付与する。キャッシュの利用条件と、この利用条件のキャッシュを送った場合の特典と、の関係は、データ記憶部100に予め記憶されているものとする。送り特典付与部107は、第1ユーザが第2ユーザに送ったキャッシュの利用条件に関連付けられた特典を、第1ユーザに付与する。
例えば、第2実施形態のように、利用条件として店舗が定められていれば、この店舗の店舗用キャッシュが特典として定められている。送り特典付与部107は、第1ユーザが、ある店舗の店舗用キャッシュを第2ユーザに送った場合に、第1ユーザへの特典として、この店舗の店舗用キャッシュを付与する。この場合に、送り特典付与部107は、第1ユーザへの特典として、他の店舗の店舗用キャッシュを付与してもよいし、他の利用条件が定められたキャッシュを付与してもよい。
例えば、利用条件として時間帯が定められていれば、この時間帯用のキャッシュである時間帯用キャッシュが特典として定められている。送り特典付与部107は、第1ユーザが、ある時間帯の時間帯用キャッシュを第2ユーザに送った場合に、第1ユーザへの特典として、この時間帯の店舗用キャッシュを付与する。この場合に、送り特典付与部107は、第1ユーザへの特典として、他の時間帯の時間帯用キャッシュを付与してもよいし、他の利用条件が定められたキャッシュを付与してもよい。
例えば、利用条件としてエリアが定められていれば、このエリア用のキャッシュであるエリア用キャッシュが特典として定められている。送り特典付与部107は、第1ユーザが、あるエリアのエリア用キャッシュを第2ユーザに送った場合に、第1ユーザへの特典として、このエリアの店舗用キャッシュを付与する。この場合に、送り特典付与部107は、第1ユーザへの特典として、他のエリアのエリア用キャッシュを付与してもよいし、他の利用条件が定められたキャッシュを付与してもよい。
なお、送り特典付与部107は、第1ユーザが第2ユーザに送ったキャッシュの利用条件に関係なく、第1ユーザに特典を付与してもよい。送り特典付与部107は、複数の特典の中からランダムに選択した特典を、第1ユーザに付与してもよい。送り特典付与部107は、第1ユーザが指定した特典を、第1ユーザに付与してもよい。送り特典付与部107は、第1ユーザが第2ユーザに送ったキャッシュの金額に基づいて特典の量を決定してもよいし、この金額に関係のない量の特典を第1ユーザに付与してもよい。
また、送り特典付与部107は、第1ユーザが第2ユーザに汎用キャッシュを送った場合に、第1ユーザへの特典として、ある店舗の店舗用キャッシュを付与してもよい。この店舗は、ランダムに決定されてもよいし、第1ユーザの利用履歴情報に基づいて特定される普段利用する店舗であってもよい。他にも例えば、この店舗は、第1ユーザがお気に入り店舗として登録した店舗であってもよい。逆に、送り特典付与部107は、第1ユーザが第2ユーザに店舗用キャッシュを送った場合に、第1ユーザへの特典として、汎用キャッシュを付与してもよい。
また、ユーザ端末20及び店舗端末30の機能は、第1実施形態と同様であるが、ユーザ端末20は、送り要求送信部202を含む。送り要求送信部202は、制御部21を主として実現される。送り要求送信部202は、第1ユーザの操作に基づいて、サーバ10に送り要求を送信する。例えば、送り要求送信部202は、第1ユーザが、選択画面G3から第2ユーザを選択して入力画面G4から金額及びメッセージを入力した場合に、サーバ10に送り要求を送信する。
[2-3.第2実施形態で実行される処理]
図9は、第2実施形態で実行される処理の一例を示すフロー図である。図9に示す処理は、制御部11,21の各々が記憶部12,22の各々に記憶されたプログラムに従って動作することによって実行される。S200及びS201の処理は、S100及びS101の処理と同様である。ここでは、ホーム画面G1のボタンB12が選択された場合の処理を説明する。
ユーザ端末20は、第1ユーザがボタンB13又はボタンB14を選択すると、選択画面G3を表示部25に表示させ、第2ユーザの選択を受け付ける(S202)。ユーザ端末20は、入力画面G4を表示部25に表示させ、金額及びメッセージの入力を受け付ける(S203)。ユーザ端末20は、ボタンB40が選択された場合に、サーバ10に、第1ユーザのユーザ識別情報、第2ユーザのユーザ識別情報、送られるキャッシュのキャッシュ識別情報、金額、及びメッセージを含む送り要求を送信する(S204)。
サーバ10は、ユーザ端末20から送り要求を受信すると(S205)、送り要求によって指示されたキャッシュの種類を判定する(S206)。送り要求によって店舗用キャッシュが指示された場合(S206;店舗用キャッシュ)、サーバ10は、第1ユーザの店舗用キャッシュが送られるように送金処理を実行する(S207)。サーバ10は、第1ユーザに店舗用キャッシュを付与し(S208)、本処理は終了する。送り要求によって汎用キャッシュが指示された場合(S206;汎用キャッシュ)、サーバ10は、汎用キャッシュが送られるように決済処理を実行し(S209)、本処理は終了する。この場合、第2ユーザには特典が付与されないものとするが、第2ユーザに何らかの特典が付与されてもよい。
第2実施形態の決済システムSによれば、店舗用キャッシュの送り要求が受け付けられて送り処理が実行された場合に、第1ユーザに特典を付与する。これにより、第1ユーザに、店舗用キャッシュを第2ユーザに送る動機付けを与えることができる。例えば、第1ユーザは、直近で利用する予定のない店舗用キャッシュをただ保有するのではなく、第2ユーザに送ることによって、第2ユーザに店舗用キャッシュを利用してもらうことができる。その結果、決済サービスにおける店舗用キャッシュの利用を促進できる。店舗用キャッシュを利用可能な店舗からしても、第1ユーザが店舗用キャッシュを利用しなくても、第2ユーザが店舗用キャッシュを利用する可能性があるので、店舗への集客効果を高めることができる。第1ユーザは、特典を得るために、第2ユーザに店舗用キャッシュを送ろうとするので、第1ユーザから第2ユーザに店舗用キャッシュを送ることを促進できる。
また、決済システムSは、第1ユーザに、キャッシュの利用条件に応じた特典を付与する。これにより、第1ユーザが第2ユーザに送ったキャッシュの利用条件に関連する特典を付与できるので、第1ユーザに、店舗用キャッシュを第2ユーザに送る動機付けをより強く与えることができる。例えば、第1ユーザが、ある店舗の店舗用キャッシュを第2ユーザに送った場合に、この店舗の店舗用キャッシュを第1ユーザに付与することによって、第1ユーザの店舗用キャッシュが完全になくなってしまうことを防止できるので、第1ユーザに、店舗用キャッシュを第2ユーザに送る動機付けをより強く与えることができる。第1ユーザは、特典として付与された店舗用キャッシュを利用するために、再び店舗を訪れる可能性があるので、店舗への集客効果を高めることもできる。
また、決済システムSは、第1ユーザが第2ユーザに送ったキャッシュと同じ利用条件が定められたキャッシュを、第1ユーザへの特典として付与する。これにより、第1ユーザが第2ユーザに送ったキャッシュと同じ利用条件のキャッシュを付与できるので、第1ユーザに、店舗用キャッシュを第2ユーザに送る動機付けをより強く与えることができる。例えば、第1ユーザが、ある店舗の店舗用キャッシュを第2ユーザに送った場合に、この店舗の店舗用キャッシュを第1ユーザに付与することによって、第1ユーザの店舗用キャッシュが完全になくなってしまうことを防止できるので、第1ユーザに、店舗用キャッシュを第2ユーザに送る動機付けをより強く与えることができる。第1ユーザは、特典として付与された店舗用キャッシュを利用するために、再び店舗を訪れる可能性があるので、店舗への集客効果を高めることもできる。
また、決済システムSは、第1ユーザに、店舗用キャッシュを特典として付与する。これにより、第1ユーザに、店舗用キャッシュを第2ユーザに送る動機付けをより強く与えることができる。
[3.第3実施形態]
第1実施形態及び第2実施形態では、説明の簡略化のために、主に1つの店舗用キャッシュを利用する場合又は送る場合を説明した。第3実施形態では、利用条件が定められたキャッシュが複数存在する場合を説明する。利用条件の意味は、第2実施形態で説明した通りである。第3実施形態では、第2実施形態と同様に、利用条件の一例として店舗を説明する。第3実施形態では、第1実施形態又は第2実施形態と同様の点については、説明を省略する。
[3-1.第3実施形態の概要]
図10は、第3実施形態における決済アプリの画面の一例を示す図である。図10のホーム画面G1A及び決済完了画面G2Eのように、第1ユーザが「XXXマート」のA店を利用すると、「XXXマート」のA店で利用可能な店舗用キャッシュと、「XXXマート」の全店で利用可能な店舗グループ用キャッシュと、が第1ユーザに付与される。この店舗用キャッシュは、「XXXマート」のA店だけで利用可能であり、「XXXマート」の他店及び「XXXマート」以外の店舗では利用できない。店舗グループ用キャッシュは、「XXXマート」の名前の店舗であれば、どの店舗でも利用可能である。例えば、店舗グループ用キャッシュは、「XXXマート」のB店でも利用可能である。
店舗用キャッシュ及び店舗グループ用キャッシュが第1ユーザに付与されると、ホーム画面G1Bのように、汎用キャッシュの残高、店舗用キャッシュの残高、及び店舗グループ用キャッシュの残高が表示される。第1ユーザが「XXXマート」のA店を再び訪れて、コードC10が読取装置36で読み取られると、店舗用キャッシュ及び店舗グループ用キャッシュの両方を利用可能なので、予め定められた優先順位に基づいて、決済処理が実行される。
第3実施形態では、「XXXマート」のA店の店舗用キャッシュは、店舗グループ用キャッシュよりも優先順位が高い。即ち、「XXXマート」のA店という特定の店舗だけで利用可能な店舗用キャッシュは、「XXX」マートの全店で利用可能な店舗グループ用キャッシュよりも優先順位が高い。決済完了画面G2Fのように、店舗用キャッシュが店舗グループ用キャッシュよりも優先的に利用される。
例えば、第1ユーザが、「XXXマート」のA店の店舗用キャッシュを100円分保有し、かつ、「XXXマート」の全店で利用可能な店舗グループ用キャッシュを50円分保有していたとする。第1ユーザが、「XXXマート」のA店で120円分の買い物をしたとすると、店舗用キャッシュが優先的に利用される。店舗グループ用キャッシュは、店舗用キャッシュで足りない分の20円分だけ利用される。このように、第3実施形態では、第1ユーザが保有する複数のキャッシュの各々に優先順位を設定することによって、第1ユーザの利便性を高めるようにしている。以降、第3実施形態の詳細を説明する。
[3-2.第3実施形態で実現される機能]
図11は、第3実施形態で実現される機能の一例を示す機能ブロック図である。ユーザ端末20及び店舗端末30の機能は、第1実施形態と同様なので、ここでは、サーバ10の機能の違いを説明する。決済要求受付部101、決済処理実行部102、利用制限部104、及び特定部108は、制御部11を主として実現される。第3実施形態では、第1実施形態で説明した利用特典付与部103が実現されなくてもよいし、第2実施形態で説明した送り要求受付部105、送り処理実行部106、及び送り特典付与部107が実現されなくてもよい。
[決済要求受付部]
決済要求受付部101は、互いに異なる利用条件が定められた複数のキャッシュを保有する第1ユーザに関する決済要求を受け付ける。決済要求自体は、第1実施形態及び第2実施形態で説明した通りである。第3実施形態では、第2実施形態と同様に、利用条件がキャッシュを利用可能な店舗である場合を例に挙げる。また、説明の簡略化のために、「XXXマート」のA店だけで利用可能な店舗用キャッシュと、「XXXマート」の全店で利用可能な店舗グループ用キャッシュと、の2つのキャッシュを例に挙げるが、第1ユーザは、互いに異なる利用条件が定められた3つ以上のキャッシュを保有してもよい。
例えば、第1ユーザは、上記2つのキャッシュに加えて、「XXXマート」のB店だけで利用可能な店舗用キャッシュを保有してもよいし、「XXXマート」の店舗ごとに、この店舗だけで利用可能な店舗用キャッシュを保有してもよい。他にも例えば、第1ユーザは、他の店舗グループ用の店舗グループ用キャッシュ、ある時間帯だけで利用可能な時間帯用キャッシュ、ある曜日だけで利用可能な曜日用キャッシュ、及びあるエリアだけで利用可能なエリア用キャッシュといったように、利用条件が定められたキャッシュを混在して保有してもよい。ホーム画面G1に表示されるキャッシュの残高は、汎用キャッシュと、利用条件が定められた複数のキャッシュと、の合計値が表示されてもよい。
[決済処理実行部]
決済処理実行部102は、後述の特定部108により複数のキャッシュが特定された場合に、当該複数のキャッシュの各々の優先順位に基づいて、決済処理を実行する。第3実施形態では、決済処理実行部102は、特定部108により複数のキャッシュが特定された場合に、利用可能な店舗の数が少ないほど優先順位が高くなるように定められた、当該複数のキャッシュの各々の優先順位に基づいて、決済処理を実行する。
例えば、「XXXマート」のA店だけで利用可能な店舗用キャッシュは、「XXXマート」の全店で利用可能な店舗グループ用キャッシュよりも利用可能な店舗の数が少ない。このため、この店舗用キャッシュは、この店舗グループ用キャッシュよりも優先順位が高い。即ち、利用条件が定められたキャッシュの汎用性が低いほど優先順位が高くなる。利用条件が定められたキャッシュの利用制限が強いほど優先順位が高くなる。ある特定の店舗だけで利用可能な店舗用キャッシュは、店舗グループ用のキャッシュよりも汎用性が低く利用制限が強いので、優先順位が高くなる。決済処理実行部102は、優先順位が相対的に高いキャッシュが、優先順位が相対的に低いキャッシュよりも優先的に利用されるように、決済処理を実行する。
例えば、決済処理実行部102は、優先順位が相対的に高いキャッシュを利用して、優先順位が相対的に低いキャッシュを利用しないように、決済処理を実行する。例えば、決済処理実行部102は、優先順位が高いほど利用額が多くなるように、決済処理を実行してもよい。図10の例であれば、店舗用キャッシュの優先順位が店舗グループ用キャッシュの優先順位よりも高いので、決済処理実行部102は、店舗用キャッシュの利用額を、店舗グループ用キャッシュの利用額よりも多くする。
なお、優先順位の設定方法は、任意の方法であってよく、第3実施形態の例に限られない。第3実施形態とは逆に、利用可能な店舗数が多いほど優先順位が高くなってもよい。他にも例えば、利用可能な時間帯が利用条件として定められたキャッシュが、他の利用条件が定められたキャッシュよりも優先順位が高くなってもよい。例えば、利用可能な店舗が利用条件として定められたキャッシュが、時間帯又はエリアといった他の利用条件が定められたキャッシュよりも優先順位が高くなってもよい。例えば、キャッシュの残高が多いほど優先順位が高くなってもよい。
[利用制限部]
利用制限部104は、第2実施形態と同様である。なお、利用制限部104は、決済システムSの外部のシステムにより実現されてもよい。この場合、決済システムSは、利用制限部104を省略可能である。
[特定部]
特定部108は、決済要求が受け付けられた場合に、複数のキャッシュの中から、利用条件を満たすキャッシュを特定する。個々の利用条件の判定方法は、第2実施形態で説明した通りである。第3実施形態では、キャッシュを利用可能な店舗が利用条件に相当するので、特定部108は、決済要求が受け付けられた場合に、複数のキャッシュの中から、決済要求に対応する店舗で利用可能なキャッシュを、利用条件を満たすキャッシュとして特定する。特定部108は、利用制限部104の判定結果を取得することによって、利用条件を満たすキャッシュを特定してもよい。特定部108は、利用制限部104と同様の処理を実行することによって、利用条件を満たすキャッシュを特定してもよい。
例えば、第1ユーザが、「XXXマート」のA店だけで利用可能な店舗用キャッシュと、「XXXマート」の全店で利用可能な店舗グループ用キャッシュと、の2つのキャッシュを保有していたとする。第1ユーザが「XXXマート」のA店を訪れた場合には、特定部108は、決済要求に含まれる店舗IDにより、「XXXマート」のA店からの決済要求であることを特定できるので、「XXXマート」のA店で利用可能なキャッシュとして、これら2つのキャッシュを利用可能であることを特定する。この第1ユーザが、「XXXマート」の他店を訪れた場合には、特定部108は、決済要求に含まれる店舗IDにより、「XXXマート」のB店からの決済要求であることを特定できるので、「XXXマート」の全店で利用可能な店舗グループ用キャッシュだけを利用可能であることを特定する。
[3-3.第3実施形態で実行される処理]
図12は、第3実施形態で実行される処理の一例を示すフロー図である。図12の処理は、図6の処理と一部の処理が異なる。例えば、S300~S303の処理は、S100~S103の処理と同様である。サーバ10は、第1ユーザが保有するキャッシュの中で、利用条件を満たすキャッシュを特定する(S304)。S304では、サーバ10は、ユーザデータベースDBを参照し、決済要求に含まれるコードIDに関連付けられたキャッシュ情報を取得する。サーバ10は、キャッシュ情報に基づいて、第1ユーザが保有するキャッシュを特定し、このキャッシュの中で、決済要求に含まれる店舗IDが示す店舗で利用可能なキャッシュを特定する。
利用条件を満たすキャッシュが複数特定された場合(S304;複数)、サーバ10は、当該複数のキャッシュの各々の優先順位に基づいて、決済処理を実行する(S305)。例えば、第1ユーザが、「XXXマート」のA店の店舗用キャッシュと、「XXXマート」の店舗グループ用キャッシュと、を保有し、「XXXマート」のA店の店舗端末30から決済要求が受け付けられた場合には、S304では、サーバ10は、これら2つのキャッシュを特定する。S305では、サーバ10は、店舗用キャッシュの優先順位を1番目とし、店舗グループ用キャッシュの優先順位を2番目として、決済処理を実行する。
利用条件を満たすキャッシュが1つだけ特定された場合(S304;1つ)、サーバ10は、当該特定されたキャッシュに基づいて、決済処理を実行する(S306)。S306における決済処理は、第1実施形態の決済処理と同様である。利用条件を満たすキャッシュが特定されない場合(S304;なし)、サーバ10は、汎用キャッシュに基づいて、決済処理を実行する(S307)。続くS308~S310の処理は、第1実施形態で説明したS107~S109の処理と同様であってよい。
第3実施形態の決済システムSによれば、利用条件を満たすキャッシュとして複数のキャッシュが特定された場合に、当該複数のキャッシュの各々の優先順位に基づいて、決済処理を実行する。これにより、ユーザが意図しない使い方でキャッシュが利用されてしまうといったことを防止し、ユーザの利便性が向上する。ユーザが利用したいキャッシュの優先順位を上げることで、このキャッシュを優先的に利用できる。
また、決済システムSは、複数のキャッシュの中から、決済要求に対応する店舗で利用可能なキャッシュを、利用条件を満たすキャッシュとして特定する。これにより、ユーザが決済サービスを利用しようとしている店舗で利用可能なキャッシュが複数存在したとしても、その中で優先順位を付けることによって、ユーザの意図した使い方でキャッシュを利用できるので、ユーザの利便性がより向上する。
また、決済システムSは、利用条件を満たすキャッシュとして複数のキャッシュが特定された場合に、利用可能な店舗の数が少ないほど優先順位が高くなるように定められた、当該複数のキャッシュの各々の優先順位に基づいて、決済処理を実行する。これにより、例えば、ある特定の店舗でのみ利用可能なキャッシュを優先的に利用し、複数の店舗で利用可能な汎用的なキャッシュを貯めるといった使い方をすることができるので、ユーザの利便性がより向上する。
[4.変形例]
なお、本開示は、以上に説明した実施の形態に限定されるものではない。本開示の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変更可能である。
[4-1.第1実施形態に係る変形例]
図13は、第1実施形態に係る変形例の機能ブロックの一例を示す図である。付与制限部109、利益発生部110、変更処理実行部111、第1手数料発生部112、第1出金処理実行部113、第2出金処理実行部114、第2手数料発生部115、第1検知部116、及び第2検知部117は、制御部11を主として実現される。
[変形例1-1]
例えば、店舗用キャッシュは、第1店舗に関連付けられた第1時間帯に利用可能であってもよい。変形例1-1では、店舗用キャッシュを利用可能な店舗だけではなく、店舗用キャッシュを利用可能な時間帯も、利用条件として定められているものとする。
第1時間帯は、予め指定された時間帯である。変形例1-1では、第1時間帯が相対的に空いている時間帯である場合を説明する。第1店舗が相対的に空いているとは、利用人数及び利用額の少なくとも一方が相対的に少ないことである。第1時間帯は、第1時間帯よりも混んでいる時間帯が他に1つでもある時間帯であればよい。第1時間帯は、アイドルタイムと呼ばれることもある。第1時間帯は、店舗の担当者により集計されてもよいし、利用履歴情報に基づいて集計されてもよい。例えば、サーバ10は、利用履歴情報に含まれる利用時間、利用場所、及び利用額に基づいて、時間帯ごとに、第1店舗の利用人数及び利用総額の少なくとも一方を集計する。
なお、時間帯は、任意の区切り方であってよく、例えば、3時間ごと又は6時間ごとであってもよい。時間帯ごとに長さが異なってもよい。例えば、夜間は大雑把な区切りにして、日中は細かな区切りにしてもよい。変形例1-1では、利用人数及び利用総額が最も少ない時間帯が第1時間帯に相当する場合を説明するが、利用人数及び利用総額が少ない順に所定数の時間帯を第1時間帯にしてもよい。また、第1時間帯は、第1店舗に関連付けられた何らかの時間帯であればよく、相対的に空いている時間帯に限られない。例えば、第1時間帯は、キャンペーンを実施する時間帯として指定された時間帯、第1店舗が相対的に混雑している時間帯、第1店舗の店員が相対的に多い時間帯、第1店舗で搬入作業や陳列作業といった特定の作業が発生しない時間帯、又は当該特定の作業が完了した直後の時間帯であってもよい。
利用特典付与部103は、第1ユーザへの特典として、第1時間帯が利用条件の1つとして設定された店舗用キャッシュを付与する。例えば、オフィス街にある「XXXマート」が、会社員があまり利用しない14時~17時に相対的に空いている場合には、第1時間帯は、14時~17時になる。利用特典付与部103は、「XXXマート」だけで利用可能であり、かつ、14時~17時だけで利用可能な店舗用キャッシュを、第1ユーザに付与する。
利用制限部104は、第2店舗で店舗用キャッシュを利用できないように、かつ、第2時間帯に第1店舗で店舗用キャッシュを利用できないように制限する。第2時間帯は、第1店舗の店舗用キャッシュを利用できない時間帯である。第2時間帯は、第1時間帯とは異なる他の時間帯である。なお、第2店舗で店舗用キャッシュを利用できないようにする方法は、第1実施形態で説明した通りである。利用制限部104は、現在の時刻が第2時間帯であるか否かを判定する。利用制限部104は、現在の時刻が第2時間帯であれば、店舗用キャッシュを利用できないように制限する。利用制限部104は、現在の時刻が第1時間帯であれば、店舗用キャッシュの利用を許可する。
変形例1-1によれば、店舗用キャッシュは、第1店舗に関連付けられた第1時間帯に利用可能であり、第2店舗で店舗用キャッシュを利用できないように、かつ、第2時間帯に第1店舗で店舗用キャッシュを利用できないように制限する。これにより、第1店舗への集客を高めたい時間として指定された第1時間帯の集客効果が高まる。例えば、第1店舗が相対的に空いている時間帯を第1時間帯として指定することによって、第1店舗が相対的に空いている時間帯の集客効果が高まる。
[変形例1-2]
例えば、店舗用キャッシュは、第1店舗と、第1店舗を含む第1エリアにある第3店舗と、で利用可能であってもよい。第1エリアは、第1店舗がある位置を含むエリアである。第1エリアは、都道府県又は市区町村の単位であってもよいし、決済サービスで独自に定めたエリアであってもよい。第3店舗は、第1店舗と同じ店舗グループの系列店であってもよいし、第1店舗と提携する他の店舗であってもよいが、変形例1-2では、第1店舗と同じエリアに属していれば、第1店舗との関係は問わないものとする。
第3店舗は、第1店舗と同じ第1エリアに属する他の店舗である。第3店舗は、店舗用キャッシュが付与された時にユーザが訪れていない店舗である。変形例1-2の店舗用キャッシュは、利用条件として、第1エリアが定められている。第1エリアに存在する店舗は、データ記憶部100に予め定義されているものとする。即ち、店舗用キャッシュを利用可能な第1店舗及び第3店舗は、データ記憶部100に予め定義されているものとする。
利用特典付与部103は、第1ユーザへの特典として、第1エリアが利用条件の1つとして設定された店舗用キャッシュを付与する。この店舗用キャッシュは、第1エリア用のキャッシュなので、エリア用キャッシュということもできる。例えば、エリアの単位を市区町村だったとすると、第1ユーザが、東京都の板橋区にある「XXXマート」を訪れると、利用特典付与部103は、板橋区にある第1店舗「XXXマート」と、同じ板橋区にある第3店舗と、で利用可能な店舗用キャッシュを、第1ユーザに付与する。
利用制限部104は、第2エリアにある第2店舗で店舗用キャッシュを利用できないように制限する。第2エリアは、第1エリアの店舗用キャッシュを利用できないエリアである。第2エリアは、第1エリアとは異なる他のエリアである。利用制限部104は、決済要求を受け付けた場合に、決済要求を送信した店舗が属するエリアが第2エリアであるか否かを判定する。利用制限部104は、第2エリアであると判定された場合、店舗用キャッシュを利用できないように制限する。利用制限部104は、第2エリアであると判定されない場合、即ち、第1エリアであると判定された場合、店舗用キャッシュの利用を許可する。
変形例1-2によれば、店舗用キャッシュは、第1店舗と、第1店舗を含む第1エリアにある第3店舗と、で利用可能であり、第2エリアにある第2店舗で店舗用キャッシュを利用できないように制限する。これにより、第1ユーザに、第1エリアに再来する動機付けを与えることができる。例えば、ある市区町村の振興を目的としたキャンペーンが開催される場合に、この市区町村限定のキャッシュを発行することができる。
[変形例1-3]
例えば、第1実施形態と、第2実施形態で説明した一部の機能と、を組み合わせて、第1ユーザは、第1店舗を利用した特典として付与された店舗用キャッシュを、第2ユーザに送ってもよい。変形例1-3の決済システムSは、第2実施形態で説明した送り要求受付部105及び送り処理実行部106を含む。要求受付部105及び送り処理実行部106は、第2実施形態で説明した通りである。変形例1-3では、決済システムSが送り特典付与部107を含まない場合を説明する。
利用制限部104は、第2店舗で第2ユーザが店舗用キャッシュを利用できないように制限する。第2ユーザが保有する店舗用キャッシュが制限の対象になる点で第1実施形態と異なるだけであり、利用制限部104による制限方法自体は、第1実施形態で説明した通りである。
変形例1-3によれば、第1ユーザから第2ユーザに店舗用キャッシュを送るための送り要求が受け付けられた場合に、送り処理を実行し、第2店舗で第2ユーザが店舗用キャッシュを利用できないように制限する。第1ユーザが店舗用キャッシュを利用する予定がなかったとしても、第1ユーザから第2ユーザに店舗用キャッシュを送ることによって、第2ユーザに店舗用キャッシュを利用してもらい、店舗用キャッシュを有効活用できる。
[変形例1-4]
例えば、変形例1-3では、決済システムSが送り特典付与部107を含まない場合を説明したが、第1実施形態及び第2実施形態を組み合わせて、決済システムSは、送り特典付与部107を含んでもよい。送り特典付与部107は、第2実施形態で説明した通りである。
変形例1-4によれば、送り処理が実行された場合に、第1ユーザへの特典として、店舗用キャッシュを付与する。これにより、第1ユーザに、店舗用キャッシュを第2ユーザに送る動機付けを与えることができる。
[変形例1-5]
例えば、決済システムSは、付与制限部109を含んでもよい。付与制限部109は、第1ユーザ及び第2ユーザの間で店舗用キャッシュを繰り返し送りあうことによって、送り特典付与部107により店舗用キャッシュが繰り返し付与されることを制限する。
例えば、付与制限部109は、第1ユーザから第2ユーザに店舗用キャッシュを送った後に、第2ユーザが第1ユーザに店舗用キャッシュを送ったとしても、送り特典付与部107により第2ユーザに特典が付与されることを制限する。第2ユーザが、第1ユーザから受け取った店舗用キャッシュを全て利用したうえで(受け取った額以上の店舗用キャッシュを利用したうえで)、第1ユーザに店舗用キャッシュを送った場合には、第2ユーザに特典が付与されてもよい。他にも例えば、第2ユーザが、第1ユーザから受け取った額以上の店舗用キャッシュを第1ユーザに送った場合には、額が上回る分については、第2ユーザに特典が付与されてもよい。
例えば、付与制限部109は、第1ユーザから第2ユーザに1回目の店舗用キャッシュを送り、かつ、第2ユーザが第1ユーザに店舗用キャッシュを送った後に、第1ユーザから第2ユーザに2回目の店舗用キャッシュを送った場合には、第1ユーザに特典が付与されることを制限してもよい。この場合、第1ユーザが第2ユーザから受け取った額以上の店舗用キャッシュを2回目に送った場合には、額が上回る分については、第1ユーザに特典が付与されてもよい。
なお、付与制限部109による制限方法は、上記の例に限られない。例えば、付与制限部109は、第1ユーザが第2ユーザに店舗用キャッシュを送った後の一定期間は、第1ユーザと第2ユーザの間で店舗用キャッシュが送られても、第1ユーザ及び第2ユーザの少なくとも一方に特典が付与されることを制限してもよい。他にも例えば、付与制限部109は、第1ユーザが第2ユーザに店舗用キャッシュを送った店舗用キャッシュを第2ユーザが使い切るまでは、第1ユーザと第2ユーザの間で店舗用キャッシュが送られても、第1ユーザ及び第2ユーザの少なくとも一方に特典が付与されることを制限してもよい。
変形例1-5によれば、第1ユーザ及び第2ユーザの間で店舗用キャッシュを繰り返し送りあうことによって、特典として店舗用キャッシュが繰り返し付与されることを制限する。これにより、第1ユーザ及び第2ユーザが、店舗用キャッシュを利用せずに送りあうことで、何度も特典を取得するといったことを防止できる。
[変形例1-6]
例えば、第2実施形態、変形例1-3、及び変形例1-4では、第1ユーザは、自身が保有する店舗用キャッシュを第2ユーザに送る場合を説明した。第1ユーザは、自身が保有する汎用キャッシュを、店舗用キャッシュに変換したうえで、第2ユーザに送ってもよい。変形例1-6の決済システムSは、変形例1-3及び変形例1-4と同様に、利用制限部104、送り要求受付部105、及び送り処理実行部106を含む。利用制限部104及び送り要求受付部105は、変形例1-3及び変形例1-4と同様であるが、利用制限部104及び送り処理実行部106は、変形例1-3及び変形例1-4と同様とは異なる。
変形例1-6の送り処理実行部106は、送り要求が受け付けられた場合に、汎用的な決済手段である汎用キャッシュを利用して、店舗用キャッシュが第2ユーザに送られるように、送り処理を実行する。例えば、送り処理実行部106は、第1ユーザが保有する汎用キャッシュを店舗用キャッシュに変換したうえで、送り処理を実行する。汎用キャッシュを店舗用キャッシュに変換するとは、汎用キャッシュの残高を減少させて店舗用キャッシュの残高を増加させることである。変形例1-6では、第1ユーザの汎用キャッシュの残高の減少量と、第2ユーザの店舗用キャッシュの増加量と、が同じである場合を説明するが、後述の変形例1-7のように、これらは異なってもよい。
変形例1-6によれば、汎用キャッシュを利用して、店舗用キャッシュが第2ユーザに送られるように、送り処理を実行する。これにより、第1ユーザは、自身が保有する店舗用キャッシュが足りなかったとしても、汎用キャッシュを利用して店舗用キャッシュをおくることができるので、ユーザの利便性が高まる。
[変形例1-7]
例えば、決済システムSは、利益発生部110を含んでもよい。利益発生部110は、汎用キャッシュを利用した送り処理が実行される場合に、店舗用キャッシュを利用した送り処理が実行される場合には発生しない、第1ユーザ及び第2ユーザの少なくとも一方の利益を発生させる。汎用キャッシュを利用した送り処理は、変形例1-6で説明した送り処理である。店舗用キャッシュを利用した送り処理は、第2実施形態、変形例1-3、及び変形例1-4で説明した送り処理である。
例えば、利益発生部110は、汎用キャッシュを利用した送り処理が実行される場合に、店舗用キャッシュを利用した送り処理が実行される場合よりも、第1ユーザに付与される特典を多くしてもよい。例えば、店舗用キャッシュを利用した送り処理が実行された場合に、送られた額の10%分の特典が第1ユーザに付与されたとすると、汎用キャッシュを利用した送り処理が実行された場合には、送られた額の15%分の特典が第1ユーザに付与されるようにしてもよい。
例えば、利益発生部110は、汎用キャッシュを利用した送り処理が実行される場合に、店舗用キャッシュを利用した送り処理が実行される場合よりも、同じ額を送るのに必要な汎用キャッシュの額を少なくしてもよい。例えば、第1ユーザから第2ユーザに1000円分の店舗用キャッシュを送るものとする。第1ユーザが保有する店舗用キャッシュを利用する場合には、1000円分の店舗用キャッシュが必要なのに対し、第1ユーザが保有する汎用キャッシュを利用する場合には、800円分の汎用キャッシュでよいものとする。
例えば、利益発生部110は、汎用キャッシュを利用した送り処理が実行される場合に、店舗用キャッシュを利用した送り処理が実行される場合よりも、同じ額を送った場合の受け取り額を多くしてもよい。例えば、第1ユーザが保有する1000円分の店舗用キャッシュを第2ユーザに送る場合には、第2ユーザは、1000円分の店舗用キャッシュを受け取れるのに対し、第1ユーザが保有する1000円分の汎用キャッシュを第2ユーザに送る場合には、第2ユーザは、1200円分の店舗用キャッシュを受け取れるようにしてもよい。
変形例1-7によれば、汎用キャッシュを利用した送り処理が実行される場合に、店舗用キャッシュを利用した送り処理が実行される場合には発生しない、第1ユーザ及び第2ユーザの少なくとも一方の利益を発生させる。これにより、第1ユーザに、汎用キャッシュを利用して店舗用キャッシュを第2ユーザに送る動機付けをより強く与えることができる。
[変形例1-8]
例えば、第1実施形態で説明したように、決済要求は、第1店舗で店舗用キャッシュを利用するための要求であってもよい。この場合、利用特典付与部103は、決済処理が実行されて、第1店舗で店舗用キャッシュが利用された場合に、第1ユーザに、店舗用キャッシュを付与してもよい。即ち、利用特典付与部103は、汎用キャッシュが利用された場合だけではなく、店舗用キャッシュが利用された場合に、第1ユーザに店舗用キャッシュを付与してもよい。
変形例1-8によれば、決済処理が実行されて、第1店舗で店舗用キャッシュが利用された場合に、第1ユーザに、店舗用キャッシュを付与する。これにより、第1ユーザに、店舗に再来する動機付けをより強く与えることができる。
[変形例1-9]
例えば、キャッシュは、第2店舗でも利用可能であってもよい。第2店舗は、決済サービスの加盟店であり、少なくとも汎用キャッシュを利用可能である。この場合に、利用特典付与部103は、第1店舗でキャッシュが利用された場合に、第1ユーザに、第1店舗用のキャッシュである第1店舗用キャッシュを付与する。第1店舗用キャッシュは、第1実施形態で説明した店舗用キャッシュと同じである。第1店舗用キャッシュを付与するための処理は、第1実施形態で説明した通りである。
利用特典付与部103は、第2店舗でキャッシュが利用された場合に、第1ユーザに、第2店舗用のキャッシュである第2店舗用キャッシュを付与する。第2店舗用キャッシュは、第1店舗では利用できないキャッシュである。例えば、第1店舗を「XXXマート」のA店とし、第2店舗を「XXXマート」のB店とする。「XXXマート」のA店用の第1店舗用キャッシュは、「XXXマート」のB店では利用できない。「XXXマート」のB店用の第2店舗用キャッシュは、「XXXマート」のA店では利用できない。第2店舗用キャッシュは、利用可能な店舗が異なるという点で第1店舗用キャッシュとは異なるが、第2ユーザに第2店舗用キャッシュを付与する方法自体は、第1ユーザに第1店舗用キャッシュを付与する方法と同じである。
利用制限部104は、第2店舗で第1店舗用キャッシュを利用できないように制限し、第1店舗で第2店舗用キャッシュを利用できないように制限する。第2店舗用キャッシュは、第2店舗で利用可能であり第1店舗で利用できないという点で第1店舗用キャッシュとは異なるが、第1店舗で第2店舗用キャッシュを利用できないように制限する方法自体は、第2店舗で第1店舗用キャッシュを利用できないように制限する方法と同じである。
変形例1-9によれば、第1店舗でキャッシュが利用された場合に、第1ユーザに、第1店舗用のキャッシュである第1店舗用キャッシュを付与し、第2店舗でキャッシュが利用された場合に、第1ユーザに、第2店舗用のキャッシュである第2店舗用キャッシュを付与する。これにより、第1店舗に再来する動機付けと、第2店舗に再来する動機付けと、を第1ユーザに与えることができる。即ち、個々の店舗ごとに、この店舗に再来する動機付けを第1ユーザに与えることができる。
[変形例1-10]
例えば、変形例1-9において、第1店舗及び第2店舗は、同じ店舗グループに属してもよい。利用特典付与部103は、第1店舗又は第2店舗でキャッシュが利用された場合に、第1ユーザに、店舗グループ用の残高を有する店舗グループ用キャッシュを付与してもよい。店舗グループ用キャッシュは、第3実施形態で説明した通りである。第3実施形態では、個々の店舗用キャッシュも付与される場合を説明したが、変形例1-10では、個々の店舗用キャッシュは付与されなくてもよい。
店舗グループ用キャッシュは、第1店舗及び第2店舗で利用可能である。第1店舗及び第2店舗以外にも、同じ店舗グループに属する他の店舗が存在すれば、当該他の店舗でも店舗グループ用キャッシュを利用可能である。店舗グループ用キャッシュを利用する場合の決済処理の流れは、第3実施形態で説明した通りである。
変形例1-10によれば、第1店舗又は第2店舗でキャッシュが利用された場合に、第1ユーザに、店舗グループ用のキャッシュである店舗グループ用キャッシュを付与し、店舗グループ用キャッシュは、第1店舗及び第2店舗で利用可能である。これにより、ユーザの利便性が高まる。
[変形例1-11]
例えば、第1実施形態及び第3実施形態を組み合わせてもよい。この場合、第1実施形態で説明した店舗用キャッシュは、第3実施形態で説明した複数のキャッシュの1つである。決済システムSは、特定部108を含む。変形例1-11の特定部108及び決済処理実行部102の処理は、第3実施形態と同様である。
変形例1-11によれば、複数のキャッシュの中から、利用条件を満たす複数のキャッシュが特定された場合に、当該複数のキャッシュの各々の優先順位に基づいて、決済処理を実行する。これにより、第3実施形態と同様に、ユーザの利便性が高まる。
[変形例1-12]
例えば、店舗用キャッシュは、汎用キャッシュに変更可能であってもよい。逆に、汎用キャッシュは、店舗用キャッシュに変更可能であってもよい。決済システムSは、変更処理実行部111及び第1手数料発生部112を含む。変更処理実行部111は、汎用的なキャッシュである汎用キャッシュに店舗用キャッシュを変更するための変更処理を実行する。変更処理は、店舗用キャッシュの残高を減少させて、汎用キャッシュの残高を増加させる処理である。変更処理自体は、公知の処理を利用可能である。例えば、店舗用キャッシュの残高の減少量と、汎用キャッシュの残高の増加量と、は同じであってもよいし異なってもよい。
第1手数料発生部112は、変更処理が実行された場合に、所定の手数料を発生させる。手数料は、変更処理により変更された額に関係なく固定値であってもよいし、変更処理により変更された額に応じた値であってもよい。例えば、第1手数料発生部112は、店舗用キャッシュが汎用キャッシュに変更された額が多いほど、手数料が多くなるように、手数料を発生させてもよい。手数料は、汎用キャッシュ又は店舗用キャッシュから引かれてもよいし、電子マネー又はポイントといった他の決済手段から引かれてもよい。手数料は、クレジットカード等の他の決済手段を利用して請求されてもよい。
変形例1-12によれば、汎用キャッシュに店舗用キャッシュを変更するための変更処理が実行された場合に、所定の手数料を発生させる。これにより、店舗用キャッシュを利用する予定のない第1ユーザの利便性が高まる。決済サービスからしても所定の手数料が発生するので、決済サービスの収益性が高まる。
[変形例1-13]
例えば、汎用キャッシュ及び店舗用キャッシュは、出金が可能であってもよい。出金自体は、公知の方法によって可能にすればよく、例えば、ユーザの銀行口座に所定の額が振り込まれることによって出金が実現されてもよい。決済システムSは、第1出金処理実行部113、第2出金処理実行部114、及び第2手数料発生部115を含む。
第1出金処理実行部113は、汎用的なキャッシュである汎用キャッシュを出金するための第1出金処理を実行する。例えば、第1出金処理実行部113は、ユーザが指定した額だけ汎用キャッシュが出金されるように、第1出金処理を実行する。第1出金処理実行部113は、ユーザが指定した額だけ汎用キャッシュの残高を減少させ、ユーザが指定した額だけ出金されるように、第1出金処理を実行する。第1出金処理実行部113は、ユーザが指定した額だけ汎用キャッシュの残高を減少させ、ユーザが指定した額から手数料を引いた額だけ出金されるように、第1出金処理を実行してもよい。
第2出金処理実行部114は、店舗用キャッシュを出金するための第2出金処理を実行する。例えば、第2出金処理実行部114は、ユーザが指定した額だけ店舗用キャッシュが出金されるように、第2出金処理を実行する。第2出金処理実行部114は、ユーザが指定した額だけ店舗用キャッシュの残高を減少させ、ユーザが指定した額だけ出金されるように、第2出金処理を実行する。第2出金処理実行部114は、ユーザが指定した額だけ店舗用キャッシュの残高を減少させ、ユーザが指定した額から手数料を引いた額だけ出金されるように、第2出金処理を実行してもよい。
第2手数料発生部115は、第2出金処理が実行される場合に、第1出金処理が実行される場合よりも高い手数料を発生させる。手数料の発生方法自体は、第1手数料発生部112と同様であってよい。第1出金処理の手数料と、第2出金処理の手数料と、は予めデータ記憶部100に定義されていてもよい。第1出金処理の手数料と、第2出金処理の手数料と、の差は、額に関係なく固定値であってもよいし、額が高くなるほどこれらの差が大きく又は小さくなってもよい。手数料は、汎用キャッシュから引かれてもよいし、店舗用キャッシュから引かれてもよい。手数料は、電子マネー又はポイント等の他の決済手段から引かれてもよい。
変形例1-13によれば、店舗用キャッシュを出金するための第2出金処理が実行される場合に、汎用キャッシュを出金するための第1出金処理が実行される場合よりも高い手数料を発生させる。これにより、汎用キャッシュ又は店舗用キャッシュを利用する予定のない第1ユーザの利便性が高まる。決済サービスからしても所定の手数料が発生するので、決済サービスの収益性が高まる。
[変形例1-14]
例えば、キャッシュは、ブロックチェーンにおけるトークンを利用して管理されてもよい。トークンは、ブロックチェーン上で発行されたバリューの単位である。トークンのデータ形式自体は、公知のブロックチェーンで採用されている種々のデータ形式であってよい。
トークンは、あるアドレスから他のアドレスに対して送られる。トークンには、任意のメタデータを関連付けることができる。アドレスにも任意のメタデータを関連付けることができる。変形例1-14では、個々のキャッシュを示すトークンに、このキャッシュの所有者を示すユーザアドレスと、このキャッシュに定められた利用条件と、が関連付けられる場合を説明する。ユーザアドレスは、ユーザ識別情報の1つである。
変形例1-14では、トークンのメタデータに含まれる利用条件の一例として、第1実施形態で説明した店舗を説明する。利用条件は、第2実施形態で説明した他の条件であってもよい。店舗用キャッシュに対応するトークンには、第1店舗を識別可能な店舗ID又は店舗アドレスといった店舗を識別可能な情報が関連付けられている。例えば、「XXXマート」の店舗用キャッシュであれば、この店舗用キャッシュのトークンに、この店舗用キャッシュを所有するユーザのユーザアドレスと、「XXXマート」の店舗ID又は店舗アドレスと、が関連付けられる。汎用キャッシュであれば、汎用キャッシュのトークンに、汎用キャッシュを所有するユーザのユーザアドレスが関連付けられる。
なお、トークンには、他の任意の情報を関連付けることができる。例えば、トークンには、キャッシュの残高が関連付けられてもよい。キャッシュとトークンは、1対1で対応しなくてもよく、複数のキャッシュが1つのトークンで管理されてもよい。例えば、あるユーザが所有する複数のキャッシュが1つのトークンで管理されてもよい。この場合、あるトークンは、汎用キャッシュと、店舗用キャッシュと、を示す。例えば、このトークンに、汎用キャッシュの残高と、店舗用キャッシュの残高と、が関連付けられてもよい。このトークンには、複数のキャッシュの残高の合計値が関連付けられてもよい。
利用制限部104は、トークンに関連付けられた店舗IDに基づいて、第2店舗で店舗用キャッシュを利用できないように制限する。変形例1-14では、利用制限部104は、ブロックチェーンのフィルタ機能を利用して、第2店舗で店舗用キャッシュを利用できないように制限する。利用制限部104は、フィルタ機能を利用して、第1ユーザの店舗用キャッシュに対応するトークンが第2店舗に移転されないように制限する。利用制限部104は、トークンに関連付けられた第1店舗の店舗IDと、移転先として指定された店舗IDと、が一致していなければ、トークンの移転を制限する。
変形例1-14によれば、店舗用キャッシュに対応するトークンに関連付けられた店舗IDに基づいて、第2店舗で店舗用キャッシュを利用できないように制限する。これにより、より確実に、第1店舗だけで店舗用キャッシュを利用させることができる。
[変形例1-15]
変形例1-15では、変形例1-14と同様に、キャッシュが、ブロックチェーンにおけるトークンを利用して管理される場合を説明する。キャッシュに対応するトークンには、キャッシュの移転履歴に関する移転履歴情報が関連付けられている。移転履歴情報は、第1実施形態で説明した利用履歴情報に相当する情報である。例えば、移転履歴情報には、決済サービスを利用した店舗の店舗ID、利用日時、及び利用額が含まれる。
決済システムSは、第1検知部116を含む。第1検知部116は、ブロックチェーン内で管理される移転履歴情報に基づいて、第1ユーザから第1店舗へのキャッシュの移転を検知する。ブロックチェーン内で管理されるとは、決済サービスとは異なるブロックチェーンのシステムで管理されることである。移転履歴情報は、サーバ10以外のコンピュータに記録されてよい。例えば、第1検知部116は、移転履歴情報に第1店舗の店舗IDが含まれている場合に、第1ユーザが第1店舗でキャッシュを利用したことを検知する。第1検知部116は、移転履歴情報に基づいて、第1ユーザが第1店舗でキャッシュを所定回数利用したことを検知してもよい。
利用特典付与部103は、第1検知部116により移転が検知された場合に、第1ユーザに、店舗用キャッシュを付与する。例えば、利用特典付与部103は、第1ユーザに対応するトークンに関連付けられた店舗用キャッシュの残高を、所定の額だけ増加させる。
移転履歴情報に基づいて、第1店舗を所定回数利用した場合の特典として店舗用キャッシュを付与したり、複数のサブスクリプションを申し込んだときの割引をしたりすることもできる。移転履歴情報に含まれる利用日時を参照することによって、アイドルタイムで利用した場合の特典として店舗用キャッシュを付与することもできる。移転履歴情報にキャッシュの付与理由を含める場合には、給与として付与されたキャッシュについては、手数料を無料にして出金させるといったこともできる。
変形例1-15によれば、ブロックチェーン内で管理される移転履歴情報に基づいて、第1ユーザから第1店舗へのキャッシュの移転を検知し、移転が検知された場合に、第1ユーザに、店舗用キャッシュを付与する。これにより、より確実に、第1ユーザに店舗用キャッシュを付与できる。
[変形例1-16]
変形例1-16では、変形例1-14及び変形例1-15と同様に、キャッシュは、ブロックチェーンにおけるトークンを利用して管理される場合を説明する。決済システムSは、第2検知部117を含む。第2検知部117は、ブロックチェーン外で管理されるキャッシュの利用履歴に関する利用履歴情報に基づいて、第1店舗におけるキャッシュの利用を検知する。
変形例1-15がブロックチェーン上で管理される移転履歴情報を利用して、第1店舗におけるキャッシュの利用を検知したのに対し、変形例1-16では、ブロックチェーン外で管理される利用履歴情報が利用される。利用履歴情報は、第1実施形態で説明した通りである。利用特典付与部103は、第2検知部117により利用が検知された場合に、第1ユーザに、店舗用キャッシュを付与する。利用特典付与部103の処理は、キャッシュがトークンとして管理される点で異なるが、他の点については、第1実施形態と同様である。
変形例1-16によれば、ブロックチェーン外で管理されるキャッシュの利用履歴に関する利用履歴情報に基づいて、第1店舗におけるキャッシュの利用が検知された場合に、第1ユーザに、店舗用キャッシュを付与する。これにより、より確実に、第1ユーザに店舗用キャッシュを付与できる。
[4-2.第2実施形態に係る変形例]
図14は、第2実施形態に係る変形例の機能ブロックの一例を示す図である。決済要求受付部101、利用特典付与部103、利用制限部104、特定部108、付与制限部109、第1利益発生部110A、及び第2利益発生部110Bは、制御部11を主として実現される。
[変形例2-1]
例えば、第2実施形態では、利用条件が定められたキャッシュが第1ユーザから第2ユーザに送られた場合に、第1ユーザへの特典として、同じ利用条件が定められたキャッシュが付与される場合を説明した。送り特典付与部107は、第1ユーザに、利用条件が定められたキャッシュとは異なる特典を付与してもよい。この特典は、第1ユーザから第2ユーザに送られたキャッシュに定められた利用条件とは異なる他の利用条件が定められたキャッシュであってもよいし、利用条件が定められていないキャッシュであってもよい。他にも例えば、キャッシュではない特典(例えば、慈善事業への寄付等)が付与されてもよい。
変形例2-1によれば、第1ユーザに、利用条件が定められたキャッシュとは異なる特典を付与する。これにより、第1ユーザに、利用条件が定められたキャッシュを第2ユーザに送る動機付けを与えることができる。例えば、第1ユーザが、自身が受け取れる特典を指定できるようにしてもよく、この場合には、第1ユーザに、利用条件が定められたキャッシュを第2ユーザに送る動機付けをより強く与えることができる。
[変形例2-2]
例えば、第2実施形態のように、利用条件がキャッシュを利用可能な店舗である場合に、送り特典付与部107は、第1ユーザに、この店舗とは関係のない特典を、変形例2-1で説明した異なる特典として付与してもよい。例えば、送り特典付与部107は、他の店舗の店舗用キャッシュを特典として付与してもよいし、汎用キャッシュを特典として付与してもよい。送り特典付与部107は、電子マネー又はポイント等の他の決済手段を特典として付与してもよい。
変形例2-2によれば、第1ユーザに、店舗とは関係のない特典を、変形例2-1で説明した異なる特典として付与する。これにより、第1ユーザに、利用条件が定められたキャッシュを第2ユーザに送る動機付けを与えることができる。
[変形例2-3]
例えば、第2実施形態と、第1実施形態の変形例1-5と、を組み合わせてもよい。変形例2-3の決済システムSは、付与制限部109を含む。付与制限部109は、第1ユーザ及び第2ユーザの間でキャッシュを繰り返し送りあうことによって、送り特典付与部107により特典が繰り返し付与されることを制限する。この制限方法は、変形例1-5で説明した通りである。変形例1-5では、利用条件が店舗である場合を説明したが、変形例2-3では、店舗以外の利用条件が定められたキャッシュについても、付与制限部109による制限の対象になる。例えば、付与制限部109は、時間帯、曜日、又はエリアといった利用条件が定められたキャッシュについても、第1ユーザ及び第2ユーザの間でキャッシュを繰り返し送りあうことによって、送り特典付与部107により特典が繰り返し付与されることを制限する。
変形例2-3によれば、第1ユーザ及び第2ユーザの間でキャッシュを繰り返し送りあうことによって、特典が繰り返し付与されることを制限する。これにより、変形例1-5と同様に、第1ユーザ及び第2ユーザが何度も特典を取得するといったことを防止できる。
[変形例2-4]
例えば、第2実施形態と、第1実施形態の変形例1-6と、を組み合わせてもよい。変形例2-4の送り処理実行部106は、汎用的なキャッシュである汎用キャッシュを利用して、利用条件が定められたキャッシュが第2ユーザに送られるように、送り処理を実行する。送り処理自体は、変形例1-6で説明した通りである。変形例1-6では、利用条件が店舗である場合を説明したが、変形例2-4では、店舗以外の利用条件が定められたキャッシュについても、送り処理の対象になる。例えば、送り処理実行部106は、時間帯、曜日、又はエリアといった利用条件が定められたキャッシュについても、汎用キャッシュを利用して送るように、送り処理を実行する。
送り特典付与部107は、汎用キャッシュを利用した送り処理が実行された場合に、第1ユーザに特典を付与する。送り処理の元となるキャッシュが汎用キャッシュである点で第2実施形態とは異なるが、特典の付与方法自体は、第2実施形態で説明した通りである。
変形例2-4によれば、汎用的なキャッシュである汎用キャッシュを利用して、利用条件が定められたキャッシュが第2ユーザに送られるように、送り処理を実行し、汎用キャッシュを利用した送り処理が実行された場合に、第1ユーザに特典を付与する。これにより、変形例1-6と同様に、ユーザの利便性が高まる。
[変形例2-5]
例えば、第2実施形態と、第1実施形態の変形例1-7と、を組み合わせてもよい。変形例2-5では、変形例1-7の利益発生部110のうち、第1ユーザに発生する利益について説明する。変形例2-5の決済システムSは、第1利益発生部110Aを含む。第1利益発生部110Aは、汎用キャッシュを利用した送り処理が実行される場合に、利用条件が定められたキャッシュを利用した送り処理が実行される場合には発生しない、第1ユーザの利益を発生させる。即ち、第1利益発生部110Aは、変形例1-7で説明した利益発生部110のうち、第1ユーザに利益を発生させる機能を有する。この機能は、変形例1-7で説明した通りである。
変形例2-5によれば、汎用キャッシュを利用した送り処理が実行される場合に、利用条件が定められたキャッシュを利用した送り処理が実行される場合には発生しない、第1ユーザの利益を発生させる。これにより、変形例1-7と同様に、第1ユーザに、店舗用キャッシュを第2ユーザに送る動機付けを与えることができる。
[変形例2-6]
変形例2-6では、変形例1-7の利益発生部110のうち、第2ユーザに発生する利益について説明する。例えば、変形例2-6の決済システムSは、第2利益発生部110Bを含む。第2利益発生部110Bは、汎用キャッシュを利用した送り処理が実行される場合に、利用条件が定められたキャッシュを利用した送り処理が実行される場合には発生しない、第2ユーザの利益を発生させる。即ち、第2利益発生部110Bは、変形例1-7で説明した利益発生部110のうち、第2ユーザに利益を発生させる機能を有する。この機能は、変形例1-7で説明した通りである。
変形例2-6によれば、汎用キャッシュを利用した送り処理が実行される場合に、利用条件が定められたキャッシュを利用した送り処理が実行される場合には発生しない、第2ユーザの利益を発生させる。これにより、変形例1-7と同様に、第1ユーザに、店舗用キャッシュを第2ユーザに送る動機付けを与えることができる。
[変形例2-7]
例えば、送り要求受付部105は、送り要求を繰り返し受け付けてもよい。送り処理実行部106は、送り要求が受け付けられるたびに、送り処理を実行する。送り特典付与部107は、送り処理が実行されるたびに、第1ユーザに特典を付与してもよい。個々の送り処理及び特典を付与する処理は、第2実施形態で説明した通りである。例えば、送り処理実行部106は、第1ユーザが送り要求をして送り処理が実行された後に、第1ユーザが再び送り要求をした場合に、この送り要求に基づいて送り処理を実行する。送り特典付与部107は、最初の送り処理が実行された場合に第1ユーザに特典を付与し、再び送り処理が実行された場合にも第1ユーザに特典を付与する。
変形例2-7によれば、送り要求が受け付けられるたびに、送り処理を実行し、送り処理が実行されるたびに、第1ユーザに特典を付与する。これにより、第1ユーザに、店舗用キャッシュを第2ユーザに送る動機付けを、より強く与えることができる。
[変形例2-8]
例えば、送り特典付与部107は、第1ユーザから第2ユーザに送られた額に基づいて、第1ユーザに特典を付与してもよい。例えば、送り特典付与部107は、第1ユーザから第2ユーザに送られた額が多いほど、特典が多くなるように、第1ユーザに特典を付与する。送り特典付与部107は、複数の特典を第1ユーザに付与する場合には、第1ユーザから第2ユーザに送られた額が多いほど、特典の数が増えるように、第1ユーザに特典を付与してもよい。
変形例2-8によれば、第1ユーザから第2ユーザに送られた額に基づいて、第1ユーザに特典を付与する。これにより、第1ユーザに、店舗用キャッシュを第2ユーザに送る動機付けを、より強く与えることができる。
[変形例2-9]
例えば、第2実施形態に、第1実施形態を適用してもよい。変形例2-9では、利用条件は、キャッシュを利用可能な店舗である。変形例2-9の決済システムSは、決済要求受付部101、利用特典付与部103、及び利用制限部104を含む。これらの機能は、第1実施形態で説明した通りである。
変形例2-9によれば、第1実施形態と同様に、ユーザに、第1店舗に再来する動機付けを与えることができる。
[変形例2-10]
例えば、第2実施形態と、第1実施形態の変形例1-1と、を組み合わせてもよい。変形例2-10の利用制限部104は、第2店舗で店舗用キャッシュを利用できないように、かつ、第2時間帯に第1店舗で店舗用キャッシュを利用できないように制限する。この制限方法は、変形例1-1で説明した通りである。
変形例2-10によれば、変形例1-1と同様に、第1店舗が相対的に空いている第1時間帯の集客効果が高まる。
[変形例2-11]
例えば、第2実施形態と、第1実施形態の変形例1-2と、を組み合わせてもよい。変形例2-11の利用制限部104は、第2エリアにある第2店舗で店舗用キャッシュを利用できないように制限する。この制限方法は、変形例1-2で説明した通りである。
変形例2-11によれば、変形例1-2と同様に、第1ユーザに、第1エリアに再来する動機付けを与えることができる。
[変形例2-12]
例えば、第2実施形態に、第3実施形態を適用してもよい。変形例2-12では、第1ユーザは、互いに異なる利用条件が定められた複数のキャッシュを保有する。変形例2-12の決済システムSは、特定部108を含む。特定部108の処理と、特定部108により複数のキャッシュが特定された場合の決済処理実行部102の処理と、は第3実施形態で説明した通りである。
変形例2-12によれば、第3実施形態と同様に、ユーザの利便性が向上する。
[4-3.第3実施形態に係る変形例]
図15は、第3実施形態に係る変形例の機能ブロックの一例を示す図である。利用特典付与部103、利用制限部104、送り要求受付部105、送り処理実行部106、送り特典付与部107、第1決定部118、第2決定部119、及び指定受付部120は、制御部11を主として実現される。
[変形例3-1]
例えば、利用条件には、キャッシュを利用可能な店舗と、他の条件と、があってもよい。他の条件は、第2実施形態及び第3実施形態で説明した通りである。変形例3-1の決済処理実行部102は、特定部108により、利用条件として店舗が定められた第1キャッシュと、利用条件として他の条件が定められた第2キャッシュと、が特定された場合に、当該第1キャッシュ及び当該第2キャッシュの各々の優先順位に基づいて、決済処理を実行する。
例えば、ユーザが、利用条件として店舗が定められた店舗用キャッシュ、利用条件としてエリアが定められたエリア用キャッシュ、及び利用条件として時間帯が定められた時間帯用キャッシュを保有していたとする。ユーザが訪れた店舗でこれら3つのキャッシュを利用可能だった場合には、これら3つのキャッシュの優先順位に基づいて、決済処理が実行される。例えば、時間帯用キャッシュが最も優先順位が高く、店舗用キャッシュが2番目に優先順位が高く、エリア用キャッシュが最も優先順位が低い場合には、決済処理実行部102は、時間帯用キャッシュが優先的に利用されるように、決済処理を実行する。
変形例3-1によれば、利用条件として店舗が定められた第1キャッシュと、利用条件として他の条件が定められた第2キャッシュと、が特定された場合に、当該第1キャッシュ及び当該第2キャッシュの各々の優先順位に基づいて、決済処理を実行する。これによりユーザの利便性が高まる。
[変形例3-2]
例えば、ユーザによる決済サービスの利用履歴に応じた優先順位が設定されてもよい。変形例3-2の決済システムSは、第1決定部118を含む。第1決定部118は、キャッシュの利用履歴に関する利用履歴情報に基づいて、優先順位を決定する。例えば、第1決定部118は、キャッシュの利用回数、利用頻度、又は利用額が多いほど、優先順位が高くなるように、優先順位を決定する。第1決定部118は、キャッシュを利用し始めてからの利用期間が長いほど、優先順位が高くなるように、優先順位を決定してもよい。
決済処理実行部102は、特定部108により複数のキャッシュが特定された場合に、第1決定部118により決定された、当該複数のキャッシュの各々の優先順位に基づいて、決済処理を実行する。優先順位の決定方法が第3実施形態とは異なるが、優先順位に基づく決済処理自体は、第3実施形態で説明した通りである。
変形例3-2によれば、キャッシュの利用履歴に関する利用履歴情報に基づいて決定された複数のキャッシュの各々の優先順位に基づいて、決済処理を実行する。これにより、ユーザの利用履歴に応じた優先順位が設定されるので、ユーザの利便性が高まる。
[変形例3-3]
例えば、キャッシュの優先順位は、機械学習を利用して決定されてもよい。機械学習自体は、公知の種々の方法を利用可能であり、例えば、教師有り学習、半教師有り学習、又は教師無し学習が利用されてもよい。変形例3-3では、教師有り学習を例に挙げる。変形例3-3の決済システムSは、第2決定部119を含む。第2決定部119は、他の第1ユーザの特徴に関する特徴情報と優先順位との関係が学習された学習モデルと、第1ユーザの特徴情報と、に基づいて、第1ユーザの優先順位を決定する。
特徴情報は、ユーザに関する何らかの特徴に関する情報であればよい。例えば、特徴情報は、利用履歴情報の全部又は一部を含む。特徴情報は、ユーザの氏名、年齢、性別、職業、又は年収といったいわゆるデモグラ情報であってもよい。学習モデルには、種々のユーザの特徴情報と、このユーザが指定したキャッシュの優先順位と、のペアが訓練データとして学習されている。訓練データに含まれる優先順位は、変形例3-2のように、利用履歴情報に基づいて決定されてもよいし、決済サービスの管理者が指定してもよい。例えば、比較的若いヘビーユーザの特徴情報と、利用条件として店舗が定められたキャッシュの優先順位が高くなるような優先順位と、のペアが訓練データとして学習されている場合には、第1ユーザの特徴情報が、年齢が若く利用頻度が高いことを示していれば、利用条件として店舗が定められたキャッシュの優先順位が高くなるような優先順位になる。
決済処理実行部102は、特定部108により複数のキャッシュが特定された場合に、第2決定部119により決定された、当該複数のキャッシュの各々の優先順位に基づいて、決済処理を実行する。優先順位の決定方法が第3実施形態とは異なるが、優先順位に基づく決済処理自体は、第3実施形態で説明した通りである。
変形例3-3によれば、他の第1ユーザの特徴に関する特徴情報と優先順位との関係が学習された学習モデルと、第1ユーザの特徴情報と、に基づいて決定された、複数のキャッシュの各々の優先順位に基づいて、決済処理を実行する。これにより、利用履歴があまりないユーザだったとしても、このユーザにとって利便性の高い優先順位を推定できるので、ユーザの利便性が高まる。
[変形例3-4]
例えば、決済処理実行部102は、特定部108により複数のキャッシュが特定された場合に、優先順位が相対的に高いキャッシュの残高が無くなる場合に優先順位が相対的に低いキャッシュが利用されるように、決済処理を実行してもよい。決済処理実行部102は、優先順位が最も高いキャッシュの残高が、決済要求に含まれる利用額以上の場合には、このキャッシュだけを利用して決済が完了するように、決済処理を実行する。決済処理実行部102は、優先順位が最も高いキャッシュの残高が、決済要求に含まれる利用額未満の場合には、優先順位が2番目に高いキャッシュの残高を併用するように、決済処理を実行する。優先順位が2番目に高いキャッシュを併用しても足りなければ、決済処理実行部102は、優先順位が3番目以降のキャッシュも併用するように、決済処理を実行する。
変形例3-4によれば、優先順位が相対的に高いキャッシュの残高が無くなる場合に優先順位が相対的に低いキャッシュが利用されるように、決済処理を実行する。これにより、優先順位が相対的に高いキャッシュを最大限利用できるので、ユーザの利便性が高まる。
[変形例3-5]
例えば、決済処理実行部102は、特定部108により複数のキャッシュが特定された場合に、当該複数のキャッシュのうち、優先順位が相対的に高いキャッシュの利用額が、優先順位が相対的に低いキャッシュの利用額よりも多くなるように、決済処理を実行してもよい。変形例3-5では、変形例3-4のように、優先順位が相対的に高いキャッシュの残高を全て利用してもよいが、ある程度の残高は残すものとする。例えば、決済処理実行部102は、複数のキャッシュが優先順位に応じた割合で併用されるように、決済処理を実行する。例えば、利用可能なキャッシュが3つ特定されたとすると、決済処理実行部102は、優先順位が最も高いキャッシュを50%、優先順位が2番目に高いキャッシュを30%、優先順位が最も低いキャッシュを20%で併用するように、決済処理を実行する。
変形例3-5によれば、優先順位が相対的に高いキャッシュの利用額が、優先順位が相対的に低いキャッシュの利用額よりも多くなるように、決済処理を実行する。これにより、優先順位が相対的に高いキャッシュをより多く利用できるので、ユーザの利便性が高まる。
[変形例3-6]
例えば、キャッシュの優先順位は、第1ユーザが自分で指定してもよい。変形例3-6の決済システムSは、指定受付部120を含む。指定受付部120は、第1ユーザによる優先順位の指定を受け付ける。例えば、ユーザ端末20に、第1ユーザが保有する複数のキャッシュの一覧を表示させ、指定受付部120は、この一覧の中から、キャッシュの優先順位の指定を受け付けてもよい。第1ユーザが指定した優先順位は、ユーザデータベースDBに格納されるようにすればよい。
決済処理実行部102は、特定部108により複数のキャッシュが特定された場合に、第1ユーザにより指定された、当該複数のキャッシュの各々の優先順位に基づいて、決済処理を実行する。優先順位の決定方法が第3実施形態とは異なるが、優先順位に基づく決済処理自体は、第3実施形態で説明した通りである。
変形例3-6によれば、第1ユーザにより指定された、当該複数のキャッシュの各々の優先順位に基づいて、決済処理を実行する。これにより、第1ユーザが所望する優先順位を自分で指定できるので、第1ユーザの利便性が高まる。
[変形例3-7]
例えば、変形例3-6のように、ユーザが自分でキャッシュの優先順位を指定する場合に、指定受付部120は、店舗ごとに、優先順位の指定を受け付けてもよい。例えば、ユーザ端末20に、第1ユーザが利用可能な複数の店舗の一覧を表示させ、指定受付部120は、この一覧の中から、優先順位を指定する店舗と、この店舗におけるキャッシュの優先順位と、の指定を受け付けてもよい。第1ユーザが指定した店舗及び優先順位は、互いに関連付けられてユーザデータベースDBに格納されるようにすればよい。
決済処理実行部102は、決済要求に対応する店舗に関連付けられた優先順位に基づいて、決済処理を実行する。この優先順位は、決済要求に含まれる店舗IDが示す店舗に関連付けられた優先順位である。優先順位の決定方法が第3実施形態とは異なるが、優先順位に基づく決済処理自体は、第3実施形態で説明した通りである。
変形例3-7によれば、店舗ごとに、優先順位の指定を受け付け、決済要求に対応する店舗に関連付けられた優先順位に基づいて、決済処理を実行する。これにより、第1ユーザが店舗ごとに所望する優先順位を自分で指定できるので、第1ユーザの利便性が高まる。
[変形例3-8]
例えば、第3実施形態でも、第1実施形態で説明したように、決済処理実行部102は、利用条件が定められたキャッシュと、汎用的なキャッシュである汎用キャッシュと、を併用した決済処理を実行可能であってもよい。これらを併用した決済処理は、第1実施形態で説明した通りである。
変形例3-8によれば、利用条件が定められたキャッシュと、汎用的なキャッシュである汎用キャッシュと、を併用した決済処理を実行可能である。これにより、ユーザの利便性が高まる。
[変形例3-9]
例えば、第3実施形態に、第1実施形態を適用してもよい。変形例3-9では、利用条件は、キャッシュを利用可能な店舗である。変形例3-9の決済システムSは、利用特典付与部103及び利用制限部104を含む。これらの機能は、第1実施形態で説明した通りである。
変形例3-9によれば、第1実施形態と同様に、ユーザに、第1店舗に再来する動機付けを与えることができる。
[変形例3-10]
例えば、第3実施形態と、第1実施形態の変形例1-1と、を組み合わせてもよい。変形例3-10の利用制限部104は、第2店舗で店舗用キャッシュを利用できないように、かつ、第2時間帯に第1店舗で店舗用キャッシュを利用できないように制限する。この制限方法は、変形例1-1で説明した通りである。
変形例3-10によれば、変形例1-1と同様に、第1店舗が相対的に空いている第1時間帯の集客効果が高まる。
[変形例3-11]
例えば、第3実施形態と、第1実施形態の変形例1-2と、を組み合わせてもよい。変形例3-11の利用制限部104は、第2エリアにある第2店舗で店舗用キャッシュを利用できないように制限する。この制限方法は、変形例1-2で説明した通りである。
変形例3-11によれば、変形例1-2と同様に、第1ユーザに、第1エリアに再来する動機付けを与えることができる。
[変形例3-12]
例えば、第3実施形態に、第2実施形態を適用してもよい。変形例3-12では、決済システムSは、送り要求受付部105、送り処理実行部106、及び送り特典付与部107を含む。これらの機能は、第2実施形態で説明した通りである。
変形例3-12によれば、第2実施形態と同様に、第1ユーザに、店舗用キャッシュを第2ユーザに送る動機付けを与えることができる。
[4-4.その他の変形例]
例えば、上記説明した変形例を組み合わせてもよい。
例えば、決済サービスで利用可能な店舗は、現実の店舗に限られず、オンライン上の店舗であってもよい。例えば、主な機能がサーバ10で実現される場合を説明したが、各機能は、複数のコンピュータで分担されてもよい。例えば、サーバ10で実現されるものとして説明した機能は、ユーザ端末20、店舗端末30、又は他のコンピュータで実現されてもよい。サーバ10に記憶されるものとして説明したデータは、データベースサーバ等の他のコンピュータに記憶されてもよい。
S 決済システム、N ネットワーク、10 サーバ、11,21,31 制御部、12,22,32 記憶部、13,23,33 通信部、20 ユーザ端末、24,34 操作部、25,35 表示部、30 店舗端末、36 読取装置、B11,B12,B13,B14,B40 ボタン、C10 コード、DB ユーザデータベース、G1 ホーム画面、G2,G2A,G2B,G2C,G2D 決済完了画面、G3 選択画面、G4 入力画面、G5 完了画面、100 データ記憶部、101 決済要求受付部、102 決済処理実行部、103 利用特典付与部、104 利用制限部、105 要求受付部、106 処理実行部、107 特典付与部、108 特定部、109 付与制限部、110 利益発生部、111 変更処理実行部、112 第1手数料発生部、113 第1出金処理実行部、114 第2出金処理実行部、115 第2手数料発生部、116 第1検知部、117 第2検知部、118 第1決定部、119 第2決定部、120 指定受付部、200 データ記憶部、201 表示制御部、300 データ記憶部、301 決済要求送信部。

Claims (19)

  1. 決済サービスの利用履歴に関する利用履歴情報に基づいて、店舗が相対的に空いている時間帯を集計する集計手段と、
    互いに異なる利用条件として、決済手段を利用可能な店舗と、前記集計手段により集計された当該店舗が相対的に空いている時間帯と、が定められた複数の決済手段を保有する第1ユーザに関する決済要求を受け付ける決済要求受付手段と、
    前記決済要求が受け付けられた場合に、前記複数の決済手段の中から、前記決済要求に対応する店舗で利用可能な前記決済手段であって、前記集計手段により集計された当該店舗が相対的に空いている時間帯に現在の時刻が含まれる前記決済手段を、前記利用条件を満たす前記決済手段として特定する特定手段と、
    前記特定手段により複数の前記決済手段が特定された場合に、当該複数の決済手段の各々の優先順位に基づいて、決済処理を実行し、前記特定手段により1の前記決済手段が特定された場合には、当該1の決済手段に基づいて、前記決済処理を実行する決済処理実行手段と、
    を含む決済システム。
  2. 前記決済処理実行手段は、前記特定手段により複数の前記決済手段が特定された場合に、利用可能な店舗の数が少ないほど前記優先順位が高くなるように定められた、当該複数の決済手段の各々の優先順位に基づいて、前記決済処理を実行する、
    請求項1に記載の決済システム。
  3. 前記利用条件は、前記決済手段を利用可能な店舗と、他の条件と、があり、
    前記決済処理実行手段は、前記特定手段により、前記利用条件として前記店舗が定められた第1決済手段と、前記利用条件として前記他の条件が定められた第2決済手段と、が特定された場合に、当該第1決済手段及び当該第2決済手段の各々の前記優先順位に基づいて、前記決済処理を実行する、
    請求項1又は2に記載の決済システム。
  4. 前記決済システムは、前記決済手段の利用履歴に関する利用履歴情報に基づいて、前記優先順位を決定する第1決定手段を更に含み、
    前記決済処理実行手段は、前記特定手段により複数の前記決済手段が特定された場合に、前記第1決定手段により決定された、当該複数の決済手段の各々の前記優先順位に基づいて、前記決済処理を実行する、
    請求項1~3の何れかに記載の決済システム。
  5. 前記決済システムは、他の第1ユーザの特徴に関する特徴情報と前記優先順位との関係が学習された学習モデルと、前記第1ユーザの前記特徴情報と、に基づいて、前記第1ユーザの前記優先順位を決定する第2決定手段を更に含み、
    前記決済処理実行手段は、前記特定手段により複数の前記決済手段が特定された場合に、前記第2決定手段により決定された、当該複数の決済手段の各々の前記優先順位に基づいて、前記決済処理を実行する、
    請求項1~4の何れかに記載の決済システム。
  6. 前記決済処理実行手段は、前記特定手段により複数の前記決済手段が特定された場合に、前記優先順位が相対的に高い前記決済手段の残高が無くなる場合に前記優先順位が相対的に低い前記決済手段が利用されるように、前記決済処理を実行する、
    請求項1~5の何れかに記載の決済システム。
  7. 前記決済処理実行手段は、前記特定手段により複数の前記決済手段が特定された場合に、当該複数の決済手段のうち、前記優先順位が相対的に高い前記決済手段の利用額が、前記優先順位が相対的に低い前記決済手段の利用額よりも多くなるように、前記決済処理を実行する、
    請求項1~6の何れかに記載の決済システム。
  8. 前記決済システムは、前記第1ユーザによる前記優先順位の指定を受け付ける指定受付手段を更に含み、
    前記決済処理実行手段は、前記特定手段により複数の前記決済手段が特定された場合に、前記第1ユーザにより指定された、当該複数の決済手段の各々の優先順位に基づいて、前記決済処理を実行する、
    請求項1~7の何れかに記載の決済システム。
  9. 前記指定受付手段は、店舗ごとに、前記優先順位の指定を受け付け、
    前記決済処理実行手段は、前記決済要求に対応する前記店舗に関連付けられた前記優先順位に基づいて、前記決済処理を実行する、
    請求項8に記載の決済システム。
  10. 前記決済処理実行手段は、前記利用条件が定められた前記決済手段と、汎用的な前記決済手段である汎用決済手段と、を併用した前記決済処理を実行可能である、
    請求項1~9の何れかに記載の決済システム。
  11. 前記利用条件は、前記決済手段を利用可能な店舗であり、
    前記決済システムは、
    前記決済処理が実行された場合に、前記第1ユーザに、前記決済要求に対応する第1店舗用の前記決済手段である店舗用決済手段を付与する利用特典付与手段と、
    第2店舗で前記店舗用決済手段を利用できないように制限する利用制限手段と、
    を更に含む請求項1~10の何れかに記載の決済システム。
  12. 前記店舗用決済手段は、前記第1店舗が相対的に空いている第1時間帯に利用可能であり、
    前記利用制限手段は、前記第2店舗で前記店舗用決済手段を利用できないように、かつ、第2時間帯に前記第1店舗で前記店舗用決済手段を利用できないように制限する、
    請求項11に記載の決済システム。
  13. 前記店舗用決済手段は、前記第1店舗と、前記第1店舗を含む第1エリアにある第3店舗と、で利用可能であり、
    前記利用制限手段は、第2エリアにある前記第2店舗で前記店舗用決済手段を利用できないように制限する、
    請求項11又は12に記載の決済システム。
  14. 前記決済システムは、
    前記第1ユーザから第2ユーザに前記決済手段を送るための送り要求を受け付ける送り要求受付手段と、
    前記送り要求が受け付けられた場合に、送り処理を実行する送り処理実行手段と、
    前記送り処理が実行された場合に、前記第1ユーザに特典を付与する送り特典付与手段と、
    を更に含む請求項1~12の何れかに記載の決済システム。
  15. 前記送り特典付与手段は、前記第1ユーザに、前記決済手段の前記利用条件に応じた前記特典を付与する、
    請求項14に記載の決済システム。
  16. 前記送り特典付与手段は、前記第1ユーザに、前記利用条件が定められた前記決済手段を、前記特典として付与する、
    請求項15に記載の決済システム。
  17. 前記利用条件は、前記決済手段を利用可能な店舗であり、
    前記送り特典付与手段は、前記第1ユーザに、前記店舗用の前記決済手段である店舗用決済手段を、前記特典として付与する、
    請求項15又は16に記載の決済システム。
  18. 決済サービスの利用履歴に関する利用履歴情報に基づいて、店舗が相対的に空いている時間帯を集計する集計ステップと、
    互いに異なる利用条件として、決済手段を利用可能な店舗と、前記集計ステップにより集計された当該店舗が相対的に空いている時間帯と、が定められた複数の決済手段を保有する第1ユーザに関する決済要求を受け付ける決済要求受付ステップと、
    前記決済要求が受け付けられた場合に、前記複数の決済手段の中から、前記決済要求に対応する店舗で利用可能な前記決済手段であって、前記集計ステップにより集計された当該店舗が相対的に空いている時間帯に現在の時刻が含まれる前記決済手段を、前記利用条件を満たす前記決済手段として特定する特定ステップと、
    前記特定ステップにより複数の前記決済手段が特定された場合に、当該複数の決済手段の各々の優先順位に基づいて、決済処理を実行し、前記特定ステップにより1の前記決済手段が特定された場合には、当該1の決済手段に基づいて、前記決済処理を実行する決済処理実行ステップと、
    を含む決済方法。
  19. 決済サービスの利用履歴に関する利用履歴情報に基づいて、店舗が相対的に空いている時間帯を集計する集計手段、
    互いに異なる利用条件として、決済手段を利用可能な店舗と、前記集計手段により集計された当該店舗が相対的に空いている時間帯と、が定められた複数の決済手段を保有する第1ユーザに関する決済要求を受け付ける決済要求受付手段、
    前記決済要求が受け付けられた場合に、前記複数の決済手段の中から、前記決済要求に対応する店舗で利用可能な前記決済手段であって、前記集計手段により集計された当該店舗が相対的に空いている時間帯に現在の時刻が含まれる前記決済手段を、前記利用条件を満たす前記決済手段として特定する特定手段、
    前記特定手段により複数の前記決済手段が特定された場合に、当該複数の決済手段の各々の優先順位に基づいて、決済処理を実行し、前記特定手段により1の前記決済手段が特定された場合には、当該1の決済手段に基づいて、前記決済処理を実行する決済処理実行手段、
    としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
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