JP7394584B2 - 振幅イコライザ - Google Patents

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Description

本発明は、振幅イコライザに関する。
2~4倍程度の比帯域を有するような広帯域なマイクロ波回路では、利得の低い高周波数側の所要利得を満足するために、増幅器及びミクサ等の半導体素子を用いた増幅又は周波数変換等の信号処理を行うことが一般的である。この際に、半導体素子の性質上、低周波数側では利得が高くなる一方で、高周波数側では、利得が低くなる傾向が強い。この結果、増幅器が多段に用いられる大規模な装置であれば、帯域内で最大100dB近く利得差が生ずるようなケースも存在する。
このような、広帯域なマイクロ波機器の利得周波数特性を補償し、帯域内において、極力平坦な周波数特性を実現するためには、低周波数側で損失が大きく、高周波側で低損失となるような振幅イコライザ回路が必要となる。
例えば、特許第4697481号公報(特許文献1)には、振幅イコライザの一例として、マイクロストリップ回路による振幅イコライザの構成例が記載されている。具体的には、基板上に形成された信号伝送線路と、ストリップ線路共振器との間を、抵抗体付加コプレナー線路によって電気的に接続して、当該抵抗体付加コプレナーでの減衰量の調整によって、全体での総合利得周波数特性を平坦化する構成が記載される。
又、非特許文献1には、マイクロストリップ回路において、ステップインピーダンス型の共振器(SIR:Stepped Impedance Resonator)を適用する構成例が記載されている。これにより、平坦化の調整を容易にすることが可能となる。
特許第4697481号公報
"A Broadband microwave gain equalizer",H, Wang et. al, Electromagnetics Research Letters, vol. 3, 63-72, 2012
非特許文献1には、SIRを用いた振幅イコライザでは、信号伝送線路(主伝送ライン)と共振器とを接続する抵抗(以下、結合抵抗とも称する)によって、周波数特性が変化することが記載される。非特許文献1では、当該結合抵抗が集積化された薄膜抵抗で構成される例が記載されているが、抵抗値の誤差により、所望の周波数特性が得られなくなることが懸念される。
一方で、特許文献1では、高さ方向に構成又は形状が一様ではない立体的な構造が基板の主面上に作製されることによって、信号伝送線路及びストリップ線路共振器を電気的に接続する抵抗体付加コプレナー線路が構成される、特許文献1のような立体構造では、構成の複雑化及び回路の大型化、並びに、高コスト化が懸念される。
本発明はこのような問題点を解決するためのものであって、本発明の目的は、簡易な構成によって周波数特性を調整できる振幅イコライザを提供することである。
本発明のある局面では、振幅イコライザは、信号伝送線路と、少なくとも1つのステップインピーダンス型の共振器と、結合抵抗とを備える。信号伝送路は、両端に入力端子及び出力端子を有する。結合抵抗は、信号伝送線路及び各共振器の間を電気的に接続する。結合抵抗は、平面回路を用いて電気抵抗値が可変な構成を有する。
本発明によれば、複雑な立体構造を設けることなく、電気抵抗値を可変調整可能な結合抵抗を平面回路を用いて、振幅イコライザの周波数特性を簡易な構成で調整することが可能である。
本実施の形態に係る振幅イコライザ回路の電気回路図である。 比較例に係る振幅イコライザ回路の構造を説明するための概念的な外観図である。 図1に示された共振器の周波数特性を説明する概念図である。 実施の形態1に係る振幅イコライザ回路の結合抵抗の第1の構成例を説明する概念的な平面図である。 実施の形態1に係る振幅イコライザ回路の結合抵抗の第2の構成例を説明する概念的な平面図である。 実施の形態1に係る振幅イコライザ回路の結合抵抗の第3の構成例を説明する概念的な平面図である。 実施の形態2に係る振幅イコライザ回路の第1の構成例を説明する電気回路図である。 実施の形態2に係る振幅イコライザ回路の第2の構成例を説明する電気回路図である。 実施の形態2に係る振幅イコライザ回路の第3の構成例を説明する電気回路図である。 実施の形態2に係る振幅イコライザ回路の第4の構成例を説明する電気回路図である。
以下に、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下では、図中の同一又は相当部分には同一符号を付して、その説明は原則的に繰返さないものとする。
実施の形態1.
図1は、本実施の形態に係る振幅イコライザ回路100の電気回路図である。
図1を参照して、振幅イコライザ回路100は、高周波信号の入力端子T1及び出力端子T2と、信号伝送線路2と、ステップインピーダンス型の共振器3a~3cと、結合抵抗5a~5cとを備える。入力端子T1には、いわゆるRF(Radio Frequency)の信号が入力される。
共振器3aは、インダクタ6a及びキャパシタ7aを有する。共振器3bは、インダクタ6b及びキャパシタ7bを有する。入出力端での多重反射を防止するために、共振器3a及び3bは、同様の周波数特性を有するように構成される。このため、インダクタ6a及び7aのインダクタンスは同一値(L1)に設計され、キャパシタ7a及び7bのキャパシタンスも同一値(C1)に設計される。
共振器3cは、インダクタ10及びキャパシタ11を有する。共振器3cの共振周波数は、共振器3a,3bの共振周波数とは異なる。共振周波数は、インダクタ10のインダクタンス値L2及びキャパシタ11のキャパシタンス値C2によって決まる。
共振器3a~3cの一端(信号伝送線路2側)は、結合抵抗5a~5cの一端と電気的に接続される。共振器3a~3cの他端は、高周波グラウンド(GND)8a,8b,12とそれぞれ接続される。
結合抵抗5a~5cの他端は、信号伝送線路2上のノードNa~Ncとそれぞれ電気的に接続される。これにより、共振器3a~3cは、結合抵抗5a~5cをそれぞれ介して、信号伝送線路2と電気的に接続される。
入力端子T1とノードNaとの間には、伝達要素23aが形成され、出力端子T2とノードNcとの間には、伝達要素23bが形成される。同様に、ノードNa及びNbの間には伝達要素24aが形成され、ノードNb及びNcの間には、伝達要素23bが形成される。
伝達要素23a,23b,24a,24bの各々は、信号伝送線路2による伝送線路、又は、整合回路によって構成される。公知のように、各伝達要素を構成する伝送線路が、1/4波長(λ/4)相当のインピーダンス特性を有することで、整合回路として機能することが可能である。即ち、伝達要素23a,23b,24a,24bの各々は、信号伝送線路2の対応区間による伝送線路、当該伝送線路によって構成された整合回路、及び、実際に接続される整合回路を包括するものである。
図2は、比較例に係る振幅イコライザ回路の構造を説明するための概念的な外観図である。図2には、xyz軸で示される空間内での振幅イコライザ回路の構造例が示される。
尚、図2に示された振幅イコライザ回路は、図1に示された振幅イコライザ回路100と同一の電気回路構成を有しており、本実施の形態に係る振幅イコライザ回路と比較して、結合抵抗5a~5cの構造のみが異なる。即ち、図2に示された振幅イコライザ回路の構造のうち、結合抵抗5a~5c以外の要素の構造は、本実施の形態に係る振幅イコライザに適用することができる。
図2を参照して、信号伝送線路2は、絶縁性の基板110上に形成された導体線路によって構成することができる。当該導体線路の両端は、入力端子T1及び出力端子T2にそれぞれ相当する。
共振器3a~3cの各々は、高周波域の振幅イコライザ回路では、基板110上に形成されたストリップパターンによって構成することができる。図2に示されるように、信号伝送線路2と交差する方向に延在する、3本のストリップパターンによって共振器3a~3cを構成することができる。
各ストリップパターンの一端(信号伝送線路2側)は開放端として形成され、他端は、図1の高周波GND8a,8b,12とそれぞれ接続されている。図2の例では、共振器3a,3bは、同じ形状のストリップパターンによって構成される。共振器3a,3bを構成するストリップパターンの形状(寸法)は、インダクタ6a,6b及びキャパシタ7a,7bのインダクタンス及びキャパシタンスの設計値が得られるように定めることができる。同様に、共振器3cを構成するストリップパターンの形状(寸法)は、インダクタ10及びキャパシタ11のインダクタンス及びキャパシタンスの設計値が得られるように定めることができる。
このように、高周波域の振幅イコライザ回路では、共振器3a~3bを形成する、インダクタ6a,6b,10及びキャパシタ7a,7b,11は、ストリップパターンの寄生インダクタンス及び寄生キャパシタンスによって構成することが可能である。尚、低周波域の振幅イコライザ回路では、実際のキャパシタ素子の接続によって、キャパシタ7a,7b,11が構成されるケースもある。信号伝送線路2のノードNa~Ncによって区分される各区間では、y軸方向の長さに応じて、適宜整合回路が形成される。
図2の比較例では、結合抵抗5a~5cの各々は、抵抗ペーストを塗布することで形成される。この様な構造では、電気抵抗値の製造誤差が懸念される。
図3は、図1に示された共振器の周波数特性を説明する概念図である。図3の横軸は周波数であり、縦軸は、結合抵抗5(5a~5cを総称するもの)及び各共振器3(3a~3cを総称するもの)によるRLC共振回路における各周波数での通過利得[dB]を示している。
図3を参照して、結合抵抗5の電気抵抗値がR1~R3のときの周波数特性111~113において、共振器3の並列共振周波数fr1及び直列共振周波数fr2において、通過利得は極値を取る。
特に、通過利得の極小値は、結合抵抗5の電気抵抗値に応じて変化することが理解される。図3では、R1<R2<R3であり、結合抵抗5の電気抵抗値が小さい程、共振器3の共振周波数における通過利得は減少する。従って、結合抵抗5の電気抵抗値に応じて、信号伝送線路2と共振器3との結合度が変化することにより、共振器3の周波数特性が変化する。
特許文献1にも記載されるように、例えば、振幅イコライザが非接続の状態での増幅器の周波数特性は、所要周波数帯域の下限周波数及び下限周波数の両端で最小利得を示す一方で、中心周波数近傍で最大利得を示す。この場合には、共振器3cの共振周波数(図2の極小点が生じる周波数)を、上記中心周波数に設計することで、振幅イコライザが接続された増幅器の周波数特性を平坦化することが可能である。
特に、共振器3cの共振周波数での通過利得(図2での極小値)が、振幅イコライザ回路の非接続状態での上記最大利得及び最小利得の差と均衡するように、結合抵抗5cの電気抵抗値が調整されることが、周波数特性の平坦化には重要である。
従って、実施の形態1に係る振幅イコライザ回路では、結合抵抗5を図4~図6に示す構成例とすることで、電気抵抗値の製造誤差を吸収するための、簡易な抵抗値可変機構を実現する。
図4には、実施の形態1に係る振幅イコライザ回路の結合抵抗5の第1の構成例が示される。
図4を参照して、第1の例では、結合抵抗5は、信号伝送線路2及び共振器3の間に並列接続された複数の抵抗体ユニット51を有する。例えば、抵抗体ユニット51は、チップ抵抗51aによって構成される。各チップ抵抗51aは、半田付けによって、接続及び除去可能である。従って、並列接続されるチップ抵抗51aの個数の調整によって、結合抵抗5の電気抵抗値を可変に調整することが可能である。
或いは、複数の抵抗体ユニット51について、チップ抵抗51aに代えて、複数の印刷抵抗51bによって構成することも可能である。各印刷抵抗51bは、基板110上に予め形成されるとともに、レーザトリミング等によって切断可能である。従って、切断されずに残される印刷抵抗51bの数の調整によって、結合抵抗5の電気抵抗値を可変に調整することが可能である。例えば、印刷抵抗51bは、基板110上に形成された導体膜によって構成することができる。
或いは、同様に並列接続された複数の抵抗体ユニット51について、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)素子等を用いた小型のスイッチのオンオフによって、信号伝送線路2及び共振器3の間に選択的に接続可能な構成とすることも可能である。この場合にも、当該小型スイッチのオンオフによって、信号伝送線路2及び共振器3の間に並列接続される抵抗体ユニット51の個数の調整によって、結合抵抗5の電気抵抗値を可変に調整することが可能である。
上述した、チップ抵抗51a及び印刷抵抗51bは、基板110上に設けられる平面回路の例として示される。尚、本願において、「平面回路」は、例えば特許文献1に記載された抵抗体付加コプレナー線路との対比により、基板110の主面上に作製された、高さ方向に構成又は形状が意図的に非一様とされる構造と区別される、高さ方向に一様な構成を有する回路又は回路要素を意味するものとする。
図5には、実施の形態1に係る振幅イコライザ回路の結合抵抗5の第2の構成例が示される。
図5を参照して、第2の例では、結合抵抗5は、導体チップ52及び印刷抵抗53を有する。
印刷抵抗53は、基板110上に、信号伝送線路2と電気的に接続される一方で、共振器3とは電気的に非接続となるように形成される。導体チップ52は、図5中に点線で表記するように、ピンセット等で平面位置を移動可能である。従って、導体チップ52の位置調整によって、導体チップ52と印刷抵抗53の間の接触面積を調整することが可能である。導体チップ52は、ボンディング、熱圧着、又は、半田付け等によって、印刷抵抗53及び共振器3の両方と電気的に接続される。
従って、印刷抵抗53に対する導体チップ52の平面位置調整により、両者の接触面積を調整することで、結合抵抗5の電気抵抗値を可変に調整することが可能である。導体チップ52についても、平面回路として、基板110上に作製することが可能である。
図6には、実施の形態1に係る振幅イコライザ回路の結合抵抗5の第3の構成例が示される。
図6を参照して、第3の例では、印刷抵抗53と、導体パターン56が形成された棒状の調整部材55とを有する。印刷抵抗53は、図5の例と同様に、基板110上に形成される。
調整部材55は、例えば、誘電体で構成される。調整部材55の表裏面のうちの、印刷抵抗53との対向面には、例えば、長方形形状の導体パターン56がメタライズされる。調整部材55は、ドライバ等の冶具によって回転可能に構成される。これに応じて、印刷抵抗53に対する導体パターン56の平面位置が変化することで、導体パターン56及び印刷抵抗53の間の接触面積及び接触形状を調整することが可能である。調整部材55の位置を、図示しないナット等の部材で固定することにより、印刷抵抗53に対する導体パターン56の平面位置は固定される。
この結果、調整部材55の操作による、印刷抵抗53に対する導体パターン56の平面位置調整により、両者の接触面積を調整することで、結合抵抗5の電気抵抗値を可変に調整することが可能である。印刷抵抗53及び導体パターン56についても、平面回路によって構成することができる。図6の例では、導体パターン56は「導体要素」の一実施例に対応する。
特に、図4に示した第1の構成例では、結合抵抗5の電気抵抗値が、抵抗体ユニット51(51a,51b)1個の電気抵抗値相当の刻みで離散的に可変調整されるのに対して、図5及び図6に示した第2及び第3の構成例では、結合抵抗5の電気抵抗値を連続的に可変調整さすることが可能である。更に、図6の構成例では、導体チップ52(図5)及び導体パターン56(図6)よりも大きな調整部材55の操作によって、導体チップ52及び導体パターン56の平面位置を調整できるので、結合抵抗5の電気抵抗値の調整が容易となる。
このように、実施の形態1に係る振幅イコライザ回路によれば、平面回路を用いて、電気抵抗値を可変調整可能な結合抵抗5を構成することができるので、振幅イコライザの周波数特性を簡易な構成で調整することが可能である。
実施の形態2.
実施の形態2では、電界効果トランジスタ(FET)素子を用いて結合抵抗5を構成する例を説明する。
図7は、実施の形態2に係る振幅イコライザ回路の第1の構成例を説明する電気回路図である。
図7を参照して、実施の形態2の第1の構成例に係る振幅イコライザ回路101は、図1に示された振幅イコライザ回路100と比較して、結合抵抗5a~5cが、FET素子13a,13b,14によって構成される点で異なる。更に、振幅イコライザ回路101は、ゲートバイアス電圧端子20と、ドレインバイアス電圧端子22と、ソースへのDC給電用インダクタ15a,15b,17と、ドレインへのDC給電用インダクタ19と、ゲートへのDC給電用インダクタ21とを有する。
FET素子13aのドレイン及びソースは、信号伝送線路2(ノードNa)及び共振器3aの一方ずつと接続される。同様に、FET素子13bのドレイン及びソースは、信号伝送線路2(ノードNb)及び共振器3bの一方ずつと接続され、FET素子14のソース及びドレインは、信号伝送線路2(ノードNc)及び共振器3cの一方ずつと接続される。図7の例では、FET素子13a,13b,14のドレインが信号伝送線路2と接続される。
各FET素子13a,13b,14について、基板110上には、各電極(ドレイン、ソース、及び、ゲート)と電気的にコンタクトするためのノード又は電極が設けられる。このため、本実施の形態では、FET素子13a,13b,14については、「平面回路」として、基板110上に設けられることになる。
ドレインバイアス電圧端子22には、図示しない電圧源から一定電圧が供給される。ドレインバイアス電圧端子22に入力されたドレインバイアス電圧Vdは、DC給電用インダクタ19及び信号伝送線路2を経由して、FET素子13a,13b,14の各ドレインに伝達される。
ゲートバイアス電圧端子20には、図示しない、ADC(Analog to Digital Converter)から、デジタル信号によって可変設定されるゲート電圧Vgが入力される。ゲート電圧Vgは、DC給電用インダクタ21を経由して、FET素子13a,13b,14の各ゲートに伝達される。一方、FET素子13a,13b,14のソースは、DC給電用インダクタ15a,15b,17をそれぞれ介して、高周波GND16a,16b,18に接続される。図8のその他の部分の構成は、図7と同様であるので、詳細な説明は繰り返さない。
図7に示された振幅イコライザ回路101では、結合抵抗5a~5cを構成するFET素子13a,13b,14の各々は、ゲート電圧Vgに応じて電気抵抗値が変化する可変抵抗器として動作する。従って、例えば、ADCに入力されるデジタル信号によるゲート電圧Vgの調整により、結合抵抗5の電気抵抗値を調整することが可能となる。
図8は、実施の形態2に係る振幅イコライザ回路の第2の構成例を説明する電気回路図である。
図8を参照して、実施の形態2の第2の構成例に係る振幅イコライザ回路102は、図7に示された振幅イコライザ回路101と比較して、ゲートバイアス電圧端子20に代えて、分圧回路25を有する点で異なる。
分圧回路25は、ドレインバイアス電圧端子22に入力されたドレインバイアス電圧Vdを分圧して、ゲート電圧Vgを発生する。分圧回路25は、分圧比(Vg/Vd)を可変調整可能に構成される。例えば、分圧回路25は、ドレインバイアス電圧端子22及び高周波GNDの間に、ノードNgを介して直列接続された抵抗器25a,25bを有する。抵抗器25a,25bの少なくとも一方(例えば、抵抗器25b)が可変抵抗器で構成されることにより、可変抵抗器の電気抵抗値の調整によって、分圧比を可変調整することが可能となる。
分圧回路25がノードNgに発生したゲート電圧Vgは、DC給電用インダクタ21を経由して、FET素子13a,13b,14の各ゲートに伝達される。図8のその他の部分の構成は、図7と同様であるので、詳細な説明は繰り返さない。
図8に示された振幅イコライザ回路102では、FET素子13a,13b,14の電気抵抗値を調整するためのゲート電圧Vgを、ドレインバイアス電圧Vdを分圧することで発生させることができる。この結果、ADCからの電圧を入力することなく、結合抵抗5の電気抵抗値を調整することが可能となる。
図9は、実施の形態2に係る振幅イコライザ回路の第3の構成例を説明する電気回路図である。
図9を参照して、実施の形態2の第3の構成例に係る振幅イコライザ回路103は、図7に示された振幅イコライザ回路101と比較して、ドレインバイアス電圧端子22の配置が異なる。具体的には、FET素子13a,13b,14は、図7とは反対に、信号伝送線路2と接続される端子がソースとされる。
ドレインバイアス電圧端子22は、信号伝送線路2を経由することなく、DC給電用インダクタ15a,15b,17を経由して、FET素子13a,13b,14のドレインと接続される。一方で、FET素子13a,13b,14のソースは、信号伝送線路2及びDC給電用インダクタ19を介して、高周波GNDと接続される。
FET素子13a,13b,14の各ゲートには、図7と同様に、ゲートバイアス電圧端子20に入力されたゲート電圧Vgが入力される。
このように、図7の構成と比較して、FET素子13a,13b,14のソース及びドレインを入れ替えても、図7と同様に、ADC等により可変設定されるゲート電圧Vgによって、結合抵抗5の電気抵抗値を調整することが可能である。
図10は、実施の形態2に係る振幅イコライザ回路の第4の構成例を説明する電気回路図である。
図10を参照して、実施の形態2の第4の構成例に係る振幅イコライザ回路104は、図8に示された振幅イコライザ回路102と比較して、ドレインバイアス電圧端子22の配置が異なる。具体的には、FET素子13a,13b,14は、図8とは反対に、信号伝送線路2と接続される端子がソースとされる。図10においても、図9と同様に、FET素子13a,13b,14は、図8とは反対に、信号伝送線路2と接続される端子がソースとされる。
従って、ドレインバイアス電圧端子22は、信号伝送線路2を経由することなく、DC給電用インダクタ15a,15b,17を経由して、FET素子13a,13b,14のドレインと接続される。又、FET素子13a,13b,14のソースは、信号伝送線路2及びDC給電用インダクタ19を介して、高周波GNDと接続される。
尚、FET素子13a,13b,14の各ゲートには、図8と同様の分圧回路25からゲート電圧Vgが入力される。
このように、図8の構成と比較して、FET素子13a,13b,14のソース及びドレインを入れ替えても、図8と同様に、ドレインバイアス電圧Vdの分圧により、結合抵抗5の電気抵抗値を調整するためのゲート電圧Vgを発生することが可能である。
このように、実施の形態2に係る振幅イコライザ回路によれば、FET素子のゲート電圧制御によって、結合抵抗5の電気抵抗値を調整することにより、簡易な構成で周波数特性を調整することが可能である。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
2 信号伝送線路、3,3a,3b,3c 共振器、5,5a,5c 結合抵抗、6a,6b,10 インダクタ、7a,7b,11 キャパシタ、8a,8b,12,16a,16b,18 高周波GND、13a,13b,14 FET素子、15a,15b,17,19,21 給電用インダクタ、20 ゲートバイアス電圧端子、22 ドレインバイアス電圧端子、23a,23b,24a,24b 伝達要素、25 分圧回路、25a,25b 抵抗器、51 抵抗体ユニット、51a チップ抵抗、51b,53 印刷抵抗、52 導体チップ、55 調整部材、56 導体パターン、100~104 振幅イコライザ回路、110 基板、111~113 周波数特性、Na,Nb,Nc,Ng ノード、T1 入力端子、T2 出力端子、Vd ドレインバイアス電圧、Vg ゲート電圧。

Claims (5)

  1. 両端に入力端子及び出力端子を有する信号伝送線路と、
    少なくとも1つのステップインピーダンス型の共振器と、
    前記信号伝送線路及び各前記共振器の間を電気的に接続する結合抵抗とを備え、
    前記結合抵抗は、前記信号伝送線路及び前記共振器が形成された基板上に設けられた平面回路を用いて電気抵抗値を可変調整するように構成され、
    前記結合抵抗は、
    前記基板上に、前記信号伝送線路と電気的に接続されるように形成された印刷抵抗と、
    少なくとも前記印刷抵抗との接触面を有するように、前記印刷抵抗及び前記共振器と電気的に接続される導体要素とを含み、
    前記導体要素の前記基板上の平面位置に依存して前記接触面の面積及び形状が可変であり、
    前記導体要素は、
    前記印刷抵抗及び前記共振器の両方と接触するように前記基板上の平面位置に配置された状態で、前記印刷抵抗及び前記共振器と電気的に接続される導体チップを有する、振幅イコライザ。
  2. 両端に入力端子及び出力端子を有する信号伝送線路と、
    少なくとも1つのステップインピーダンス型の共振器と、
    前記信号伝送線路及び各前記共振器の間を電気的に接続する結合抵抗とを備え、
    前記結合抵抗は、前記信号伝送線路及び前記共振器が形成された基板上に設けられた平面回路を用いて電気抵抗値を可変調整するように構成され、
    前記結合抵抗は、
    前記基板上に、前記信号伝送線路と電気的に接続されるように形成された印刷抵抗と、
    少なくとも前記印刷抵抗との接触面を有するように、前記印刷抵抗及び前記共振器と電気的に接続される導体要素とを含み、
    前記導体要素の前記基板上の平面位置に依存して前記接触面の面積及び形状が可変であり、
    前記導体要素は、
    誘電体で構成され、前記印刷抵抗との対向面に導体パターンが形成された調整部材を有し、
    前記調整部材は、前記導体パターンが前記印刷抵抗及び前記共振器の両方と接触するように前記基板上の平面位置で固定される、振幅イコライザ。
  3. 両端に入力端子及び出力端子を有する信号伝送線路と、
    少なくとも1つのステップインピーダンス型の共振器と、
    前記信号伝送線路及び各前記共振器の間を電気的に接続する結合抵抗とを備え、
    前記結合抵抗は、前記信号伝送線路及び前記共振器が形成された基板上に設けられた平面回路を用いて電気抵抗値を可変調整するように構成され、
    前記結合抵抗は、
    前記基板上に形成された電界効果トランジスタを含み、
    前記電界効果トランジスタのドレイン及びソースのそれぞれは、前記信号伝送線路及び各前記共振器の一方又は他方と電気的に接続され、
    前記電界効果トランジスタのゲートの電圧は、可変に制御される、振幅イコライザ。
  4. 前記電界効果トランジスタの前記ゲートと接続されて、デジタル信号によって可変設定されるゲート電圧が入力されるゲートバイアス端子を更に備える、請求項記載の振幅イコライザ。
  5. 前記電界効果トランジスタの前記ドレインのバイアス電圧の分圧電圧を出力する、少なくとも1個の可変抵抗器を有する分圧回路を更に備え、
    前記分圧回路による分圧比は、前記可変抵抗器によって可変に調整可能であり、
    前記電界効果トランジスタの前記ゲートには、前記分圧回路からの前記分圧電圧が入力される、請求項記載の振幅イコライザ。
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