JP7378633B2 - 地図データ更新装置及び地図データ更新方法 - Google Patents

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Description

本開示は、地図データ更新装置及び地図データ更新方法に関する。
ナビゲーション装置等の車載端末では、地図上の道路のデータなどを含む地図データベース(以下、データベースを「DB」と略記することもある)が用いられる。現実世界の最新の道路状態を車載端末の地図DBに反映するために、地図DB配信サーバが最新の地図DBを車載端末に配信(送信)し、車載端末が地図DB配信サーバからの地図DBに基づいて地図DBを更新する技術が様々に提案されている。この技術では、地図DB配信サーバの地図DBが定期的または非定期に更新されると、当該地図DBが地図DB配信サーバに格納されることになり、新しいバージョンの地図DBが生成されるたびに、対応するバージョンの地図DBが配信される。
地図DBの全国または特定の範囲は、当該範囲をメッシュ(パーセル)と呼ばれる特定の矩形状で区分することで得られる複数のエリアの集合体で表現される。車載端末が地図DBを更新する場合、地図DB配信サーバに地図DBのバージョンアップ(バージョンの更新)を要求し、地図DB配信サーバから配信される時点で最新である地図DBに更新する。特許文献1では、各メッシュについて、バージョンごとの更新有無のフラグをリストにしたバージョンアップリスト(バージョンアップ管理ファイル)を記憶する構成が提案されている。
国際公開第2012/095974号
近年、複数のメッシュ領域内の地図を示す複数のメッシュファイルについて、全てのメッシュファイルを更新するのではなく、必要なメッシュファイルだけリアルタイムで最新のメッシュファイルに更新することが求められている。
しかしながら、従来の地図データ更新装置では、メッシュファイルの更新を管理するためのファイルのデータサイズが比較的大きいため、メッシュファイルの更新についてリアルタイム性が損なわれているという問題があった。特に、車線単位の道路形状を含む高精度地図DBの高精度維持のために、メッシュファイルの更新がしばしば行われるADAS(Advanced Driver Assistance System)やAD(Automated Driving)などでは、当該リアルタイム性は重要である。
そこで、本開示は、上記のような問題点を鑑みてなされたものであり、メッシュファイルの更新を管理するためのファイルのデータサイズを低減可能な技術を提供することを目的とする。
本開示に係る地図データ更新装置は、それぞれが、地図データを区分して得られる複数のメッシュの1つ以上に対応する複数のメッシュファイルを、サーバと通信を行うことによって選択的に更新する地図データ更新装置であって、複数のビットの位置が複数のメッシュファイルのメッシュIDと対応付けられたビット配列を有し、メッシュファイルの更新の要否を示す1ビットのフラグ情報が、ビット配列のうち当該メッシュファイルのメッシュIDに対応する位置に格納された更新要否管理ファイルを記憶する記憶部と、複数のメッシュファイルのうち車両で用いられる対象として特定されたメッシュファイルである特定メッシュファイルのメッシュIDと、更新要否管理ファイルとに基づいて特定メッシュファイルを更新し、かつ、特定メッシュファイルの更新結果と、更新ファイルとに基づいて更新要否管理ファイルを更新する更新部とを備え、前記更新ファイルは、第1バージョンの前記地図データと、前記第1バージョンの1つ前の第2バージョンの前記地図データとの間の差に基づいて前記メッシュファイルの更新の要否が設定される、または、前記複数のメッシュファイルのそれぞれのバージョンが格納されたバージョン管理ファイルに関して、第1バージョンの前記バージョン管理ファイルと、前記第1バージョンの1つ前の第2バージョンの前記バージョン管理ファイルとの間の差に基づいて前記メッシュファイルの更新の要否が設定される。
本開示によれば、複数のビットの位置が複数のメッシュファイルのメッシュIDと対応付けられたビット配列を有し、メッシュファイルの更新の要否を示す1ビットのフラグ情報が、ビット配列のうち当該メッシュファイルのメッシュIDに対応する位置に格納された更新要否管理ファイルを用いる。このような構成によれば、メッシュファイルの更新を管理するためのファイルのデータサイズを低減することができる。
本開示の目的、特徴、局面及び利点は、以下の詳細な説明と添付図面とによって、より明白となる。
実施の形態1に係る地図DB更新装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係る更新要否管理ファイルのデータ例を示す図である。 実施の形態2に係る車載端末の構成を示すブロック図である。 本実施の形態2に係るメッシュ領域、メッシュファイル、及び、バージョン管理ファイルの関係を示す図である。 車載端末及び地図DB配信サーバに記憶される各種ファイルを示す図である。 実施の形態2に係る車載端末の動作を示すフローチャートである。 実施の形態2に係る車載端末の動作を示すフローチャートである。 実施の形態2に係る車載端末の動作を示すフローチャートである。 実施の形態2に係る車載端末の動作例を示す図である。 実施の形態2に係る車載端末の動作例を示す図である。 実施の形態2に係る更新要否管理ファイルのデータ例を示す図である。 実施の形態2の変形例4に係る車載端末の動作を示すフローチャートである。 実施の形態3に係る車両制御装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態3に係るメッシュ領域を示す図である。 実施の形態3に係る車両制御装置の動作を示すフローチャートである。 実施の形態3に係る車両制御装置の動作を示すフローチャートである。 実施の形態3に係る車両制御装置の動作を示すフローチャートである。 実施の形態3の変形例2に係るメッシュ領域を示す図である。 実施の形態4に係る車両制御装置の構成を示すブロック図である。 その他の変形例に係る地図DB更新装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 その他の変形例に係る地図DB更新装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
<実施の形態1>
図1は、本実施の形態1に係る地図データ更新装置である地図DB更新装置1などの構成を示すブロック図である。
地図DB更新装置1は、例えば車両に備え付けられたり、車両に持ち込まれたりすることによって、車両とともに移動可能となっている。以下の説明では、地図DB更新装置1とともに移動可能であり、着目の対象となる車両を「自車両」と記すこともある。
自車両または地図DB更新装置1には、地図データである地図DBが記憶されている。この地図DBは、複数のメッシュに区分されており、複数のメッシュファイルのそれぞれは1つ以上のメッシュに対応している。つまり、1つのメッシュファイルは、地図DBの一部に相当する。なお、以下の説明では、1つのメッシュファイルは、1つの矩形状のメッシュの範囲に相当するものとして説明するが、複数の矩形状のメッシュの範囲に相当してもよい。
サーバである地図DB配信サーバ61では、地図DBのメッシュファイルが適宜更新され、地図DB更新装置1からの要求に応じて、更新されたメッシュファイルが地図DB配信サーバ61から地図DB更新装置1に配信される。地図DB更新装置1は、このような地図DB配信サーバ61と通信を行うことによって複数のメッシュファイルを選択的に更新する。ここで、複数のメッシュファイルを選択的に更新するとは、複数のメッシュファイルの1つ以上を更新することに相当する。
図1の地図DB更新装置1は、記憶部11と更新部12とを備える。記憶部11は、更新要否管理ファイルを記憶している。
図2は、更新要否管理ファイルのデータ例を示す図である。更新要否管理ファイルはビット配列を有している。当該ビット配列では、複数のビットの位置が、複数のメッシュファイルを識別するためのメッシュIDと対応付けられている。
図2では、地図DBが8つのメッシュファイルに区分されており、8つのメッシュファイルがメッシュID[1]~[8]によって識別される例が示されている。そして、一番左端のビットの位置にはメッシュID[1]が対応付けられ、その右隣のビットの位置にはメッシュID[2]が対応付けられ、…、一番右端のビットの位置にはメッシュID[8]が対応付けられている。なお、図2では、ビットの位置の左から右に向かって、メッシュIDが大きくなっていくように、ビットの位置とメッシュIDとが対応付けられているが、これらの対応関係は、地図DB更新装置1のデータ記憶の効率性などを考慮して適宜変更されてもよい。
更新要否管理ファイルでは、メッシュファイルの更新の要否を示す1ビットのフラグ情報である更新要否フラグが、上記ビット配列のうち当該メッシュファイルのメッシュIDに対応する位置に格納されている。例えば、1ビットの値が「1」である更新要否フラグが更新必要を示し、1ビットの値が「0」である更新要否フラグが更新不要を示す場合を想定する。この場合図2では、メッシュID[1]に対応する位置には値が「0」である更新要否フラグが格納されているため、メッシュID[1]のメッシュファイルは更新不要であることが示されている。また例えば、図2では、メッシュID[2]に対応する位置には値が「1」である更新要否フラグが格納されているため、メッシュID[2]のメッシュファイルは更新必要であることが示されている。
ここで、複数のメッシュファイルのうち自車両で用いられる対象として特定されたメッシュファイルを「特定メッシュファイル」と記す。特定メッシュファイルは、1つのメッシュファイルであってもよいし、複数のメッシュファイルであってもよい。図1の更新部12は、特定メッシュファイルのメッシュIDと、更新要否管理ファイルとに基づいて、自車両または地図DB更新装置1に記憶された特定メッシュファイルを更新する。
例えば、図2において、メッシュID[1]~[4]のメッシュファイルが特定メッシュファイルであり、メッシュID[5]~[8]のメッシュファイルが特定メッシュファイルでない場合を想定する。この場合、メッシュID[1]~[4]のうち更新要否フラグとして更新必要(「1」)が設定されているメッシュIDは、メッシュID[2],[4]である。このため、更新部12は、メッシュID[2],[4]の新しいメッシュファイルを地図DB配信サーバ61から受信する。そして、更新部12は、受信したメッシュファイルで、自車両または地図DB更新装置1に記憶されている特定メッシュファイル(メッシュID[2],[4]のメッシュファイル)を更新する。
また、更新部12は、特定メッシュファイルの更新結果と、地図DB配信サーバ61から受信した受信情報とに基づいて、更新要否管理ファイルを更新する。
例えば、図2の更新要否管理ファイルにおいて上記例のような更新が行われた場合、更新部12は、当該更新要否管理ファイルのメッシュID[2],[4]の更新要否フラグを、更新必要(「1」)から更新不要(「0」)に更新する。
例えば、地図DB配信サーバ61からの受信情報が、メッシュID[3]のメッシュファイルが更新されたことを示す場合、更新部12は、図2の更新要否管理ファイルのメッシュID[3]の更新要否フラグを、更新不要(「0」)から更新必要(「1」)に更新する。
<実施の形態1のまとめ>
従来、メッシュファイルの更新を管理するためのファイルとして、メッシュIDと、メッシュファイルのバージョンとを対応付けたファイルが用いられている。しかしながら、メッシュファイルが多くなったり、バージョンの数が多くなったりすると、メッシュIDの番号及びバージョンの数が大きくなり、上記ファイルのデータサイズが大きくなるという問題があった。
これに対して本実施の形態1に係る地図DB更新装置1は、複数のビットの位置が複数のメッシュファイルのメッシュIDと対応付けられたビット配列を有し、メッシュファイルの更新の要否を示す1ビットのフラグ情報が、ビット配列のうち当該メッシュファイルのメッシュIDに対応する位置に格納された更新要否管理ファイルを用いる。このような構成によれば、メッシュファイルの更新を管理するためのファイルのデータサイズを低減することができ、更新要否管理ファイルのオープン・クローズ時間が短縮されるとともに、演算時間の短縮が実現できる。その結果として、メッシュファイルの更新についてリアルタイム性を高めることができる。
また従来では、地図DB配信サーバ61でいくつかのメッシュファイルが更新された場合、車両でも当該いくつかのメッシュファイルが全て更新される。しかしながら、このような更新は、車両のCPU(Central Processing Unit)リソース及びメモリリソースの消費が比較的大きいという問題があった。
これに対して本実施の形態1では、地図DB配信サーバ61で更新されたメッシュファイルのうち、自車両で用いられる対象として特定されたメッシュファイルである特定メッシュファイルを、更新要否管理ファイルに基づいて更新する。これにより、必要性が乏しいメッシュファイルの更新が抑制されるので、自車両のCPUリソース及びメモリリソースの消費を低減することができる。その結果、メッシュファイルの更新についてリアルタイム性を高めることができる。
<実施の形態2>
図3は、本実施の形態2に係る地図データ更新装置である地図DB更新装置1を備える車載端末31aなどの構成を示すブロック図である。以下、本実施の形態2に係る構成要素のうち、上述の構成要素と同じまたは類似する構成要素については同じまたは類似する参照符号を付し、異なる構成要素について主に説明する。
車載端末31aは、通信端末62を介して地図DB配信サーバ61と通信を行う。地図DB配信サーバ61は、実施の形態1の地図DB配信サーバ61と同様である。ただし、本実施の形態2に係る地図DB配信サーバ61は、後述するバージョン管理ファイルを管理している。
車載端末31aは地図DBを用い、当該地図DBは地図DB更新装置1で適宜更新される。図3の車載端末31aは、地図DB更新装置1だけでなく、地図データ記憶部である地図DB記憶部32と、衛星測位装置33と、車両センサ34と、車両位置検出部である自車両位置検出部35と、地図データアクセス部である地図DBアクセス部36と、地図アプリケーション37とを備える。
地図DB記憶部32は、地図データである地図DBについて複数のメッシュファイルを記憶している。本実施の形態2では、1つのメッシュファイルは、1つの矩形状のメッシュの範囲に相当するが、これに限ったものではない。
本実施の形態2では、地図DB記憶部32の地図DBは、例えば、通常精度地図データである通常精度地図DBと、通常精度地図DBよりも高精度である高精度地図データである高精度地図DBとを含む。通常精度地図DBは、例えば、道路中心線の道路形状を含み、その誤差が数mレベルである地図DBである。高精度地図DBは、例えば、車線中心線の車線形状を含み、その誤差が数cmレベルである地図DBである。
衛星測位装置33は、例えば、GPS(Global Positioning System)受信機などのGNSS(Global Navigation Satellite System)受信機であり、衛星により測定された自車両の位置を示す測位データを取得する。
車両センサ34は、自車両の車速パルスや自車両の加速度などの自車両のセンサ情報を検出する。車両センサ34は、自車両周辺の状態を検出する装置を含んでもよい。
自車両位置検出部35は、衛星測位装置33で取得された測位データと、車両センサ34で検出されたセンサ情報とに基づいて、自車両の位置を検出する。なお、自車両位置検出部35は、地図DB記憶部32の地図DBに含まれる道路形状に基づいて、自車両の位置のマップマッチング処理を行ってもよい。
地図DBアクセス部36は、地図DB記憶部32に記憶されている複数のメッシュファイルのうち地図アプリケーション37から要求されたメッシュファイルを、実施の形態1で説明した特定メッシュファイルとして特定する。そして、地図DBアクセス部36は、特定メッシュファイルの地図更新要求を、地図DB更新装置1の地図DB更新部12aに出力する。地図更新要求を受けた地図DB更新部12aは、特定メッシュファイルを適宜更新する処理を行う。なお、地図DB更新部12aによる処理で、地図DB記憶部32の特定メッシュファイルが更新されることもあれば更新されないこともある。地図DBアクセス部36は、処理後の特定メッシュファイルを地図DB記憶部32から読み出して地図アプリケーション37に出力する。
地図アプリケーション37は、地図DBのメッシュファイルを用いるアプリケーションであり、自車両位置検出部35で検出された自車両の位置に基づいて、地図DBアクセス部36にメッシュファイルを要求する。地図アプリケーション37には、例えば、ナビゲーションアプリケーション、ADASアプリケーション、及び、ADアプリケーションなどが用いられる。
<地図DB更新装置>
図3の地図DB更新装置1は、更新要否管理情報記憶部11aと、地図DB更新部12aと、通信I/F(インターフェース)部13と、新規更新情報記憶部14とを備える。図3の更新要否管理情報記憶部11aは、図1の記憶部11の概念に含まれ、図3の地図DB更新部12aは、図1の更新部12の概念に含まれる。
更新要否管理情報記憶部11aは、実施の形態1で説明した更新要否管理ファイルと同様の更新要否管理ファイルを記憶している。
地図DB更新部12aは、地図DBアクセス部36から特定メッシュファイルの地図更新要求を受けると、特定メッシュファイルのメッシュIDと、更新要否管理ファイルとに基づいて、地図DB記憶部32の特定メッシュファイルを更新するか否かを判定する。地図DB更新部12aは、特定メッシュファイルを更新すると判定した場合に、通信I/F部13を介して、特定メッシュファイルに相当する新しいメッシュファイルを地図DB配信サーバ61から受信する。そして、地図DB更新部12aは、受信したメッシュファイルで、地図DB記憶部32の特定メッシュファイルを更新する。また、地図DB更新部12aは、特定メッシュファイルの更新結果と、地図DB配信サーバ61から通信I/F部13を介して受信した受信情報とに基づいて更新要否管理ファイルを更新する。
通信I/F部13は、通信端末62の通信を制御して地図DB配信サーバ61と通信を行う。以下、地図DB更新装置1のいずれかの構成要素が、通信I/F部13などを介して地図DB配信サーバ61と送信または受信することを、当該構成要素が地図DB配信サーバ61と送信または受信すると略記することもある。
新規更新情報記憶部14は、地図DB配信サーバ61から受信した更新ファイルを適宜記憶する。本実施の形態2に係る受信情報は更新ファイルであり、この更新ファイルは、地図DB配信サーバ61が管理しているバージョン管理ファイルに基づいて生成される。
<バージョン管理ファイル>
図4は、本実施の形態2に係るメッシュ領域、メッシュファイル、及び、バージョン管理ファイルを示す図である。
地図DBが示す地図の領域は、メッシュ(パーセル)と呼ばれる特定の矩形状で複数のメッシュ領域に区分されている。図4(a)の例では、地図DBが示す地図の領域は、5×7のメッシュ領域に区分されている。複数のメッシュ領域のそれぞれには、メッシュ領域を識別するためのメッシュIDが付与されている。図4(a)の例では、左下のメッシュ領域にメッシュIDとして01を付与する。そして、(i)右に1つ進むにつれてメッシュIDの番号に1を加えることと、(ii)右端のメッシュ領域のメッシュIDの次の番号をその段の上の左端のメッシュ領域に付与することと、を行う。ただし、メッシュIDの付与ルールは、これに限ったものではなく、その他の付与ルールが用いられてもよい。
各メッシュ領域内の道路リンクやノードを含む部分的な地図DBは、図4(b)に示すようなメッシュファイルに格納される。なお、図4(b)のメッシュファイル(m=1~M)(vn)のうち、mはメッシュファイルのメッシュIDを示し、nは地図DBのバージョンを示す。図4(a)の場合、M=35であり、35のメッシュファイルが用いられる。
複数のメッシュファイルのバージョンは、バージョン管理ファイルで管理されている。なお、図4(b)のバージョン管理ファイル(vn)のうち、nは地図DBのバージョンを示す。
図4(c)は、本実施の形態2に係るバージョン管理ファイルを示す図である。バージョン管理ファイルのファイル名には、例えば、バージョン管理ファイルのバージョンが分かる名称(図4(c)の例ではVer.nでありn≧3)が付与される。
0000のアドレスには、メッシュID[01]のメッシュファイルが更新されたときの地図DBのバージョン(図4(c)の例ではVer.3)が、メッシュファイルのバージョンとして格納されている。0001のアドレスには、メッシュID[02]のメッシュファイルが更新されたときの地図DBのバージョン(図4(c)の例ではVer.2)が、メッシュファイルのバージョンとして格納されている。以下のアドレスにも同様にメッシュファイルのバージョンが格納されている。
一般に、地図DBのバージョンアップが発生しても、全てのメッシュファイルは更新されるとは限らず、一部のメッシュファイルが更新されるが、残りのメッシュファイルが更新されないことが多い。このため、図4(c)に示すように、複数のメッシュファイルのバージョンは互いに異なることが多い。また、メッシュファイルのバージョンは、地図DBのバージョンと同じか、それよりも小さい。一方、バージョン管理ファイルのバージョンは、複数のメッシュファイルのいずれかが更新されると更新されるため、地図DBのバージョンと実質的に同じである。
地図DBのバージョンがVer.1である場合、図4(d)に示すように、バージョン管理ファイルにおける全てのメッシュファイルのバージョンはVer.1である。図4(d)のようなバージョン管理ファイルは、本実施の形態2では実質的に使用されないため、バージョンがVer.1であるバージョン管理ファイルは設定されなくてもよい。
図5は、地図DBがn回更新されたとき、つまり地図DBのバージョンがVer.nであるときに、車載端末31a及び地図DB配信サーバ61に記憶される各種ファイルを示す図である。
地図DB配信サーバ61では、バージョンが1からnまでのM×n個のメッシュファイルが記憶され、バージョンが1からnまでのn個のバージョン管理ファイルが記憶される。
車載端末31aでは、バージョンがn以下であるM個のメッシュファイルが記憶され、1個の更新要否管理ファイルが記憶される。なお、地図DB配信サーバ61における、一のメッシュIDのメッシュファイルが更新されたとしても、車載端末31aにおける、当該一のメッシュIDのメッシュファイルは、地図アプリケーション37によって要求されなければ更新されない。このため、車載端末31aのメッシュファイルのバージョンと、地図DB配信サーバ61のメッシュファイルのバージョンとは、メッシュIDが同じであっても、同じとなることもあれば異なることもある。つまり、車載端末31aのメッシュファイルのバージョンは、地図DB配信サーバ61のメッシュファイルのバージョンに対して、ある程度独立している。
地図DB配信サーバ61は、最新バージョン(第1バージョン)のバージョン管理ファイル(地図DB)と、最新バージョンの1つ前のバージョン(第2バージョン)のバージョン管理ファイル(地図DB)との間の差に基づいて、更新ファイルを生成する。更新ファイルは、更新要否管理ファイルと同一データ形式のファイルであり、メッシュIDごとにメッシュファイルの更新の要否が設定されている。
例えば、(n-1)バージョンのバージョン管理ファイルからnバージョンのバージョン管理ファイルへの更新が行われ、最新バージョンがnバージョンになった場合を想定する。この場合、地図DB配信サーバ61は、バージョン管理ファイルへの更新に伴って車載端末31aで更新が必要なメッシュファイルについて、更新要否管理ファイルのメッシュIDの更新要否フラグを更新必要に設定するための更新ファイルを生成する。一方、地図DB配信サーバ61は、バージョン管理ファイルへの更新に伴って車載端末31aで更新が不要なメッシュファイルについて、更新要否管理ファイルのメッシュIDの更新要否フラグを更新不要に設定するための更新ファイルを生成する。
なお、本実施の形態2では、値が「1」である更新要否フラグは、対応するメッシュIDの特定メッシュファイルが更新必要であることを示し、値が「0」である更新要否フラグは、対応するメッシュIDの特定メッシュファイルが更新不要であることを示す。
<動作>
図6~図8は、本実施の形態2に係る車載端末31aの動作を示すフローチャートである。
まず図6を用いて、地図アプリケーション37が主に行う動作について説明する。
地図アプリケーション37が起動すると、ステップS1にて自車両位置検出部35は、衛星測位装置33で取得された測位データと、車両センサ34で検出されたセンサ情報とに基づいて、自車両の位置を検出する。なお、自車両位置検出部35は、地図DB記憶部32の地図DBに含まれる道路形状に基づいて、自車両の位置のマップマッチング処理を行ってもよい。地図アプリケーション37は、自車両位置検出部35で検出された自車両の位置を取得する。
ステップS2にて、地図アプリケーション37は、自車両位置検出部35で検出された自車両の位置に基づいて、地図アプリケーション37で必要なメッシュファイルを地図DBアクセス部36に要求する。
これにより、地図DBアクセス部36は、地図アプリケーション37から要求されたメッシュファイルを特定メッシュファイルとして特定し、特定メッシュファイルの地図更新要求を地図DB更新部12aに出力する。地図更新要求を受けた地図DB更新部12aは、地図DB記憶部32の特定メッシュファイルを適宜更新する処理を行う。地図DBアクセス部36は、処理後の特定メッシュファイルを地図DB記憶部32から読み出す。
ステップS3にて、地図アプリケーション37は、地図DBアクセス部36が地図DB記憶部32から読み出した特定メッシュファイルを取得する。
ステップS4にて、地図アプリケーション37は、地図DBアクセス部36から取得された特定メッシュファイルを用いてナビゲーション機能、ADAS機能(運転支援機能)、及び、AD機能(自動運転機能)などを実行する。
ステップS5にて、車載端末31aは、例えば自車両の駆動源(例えばエンジン及びモータの少なくともいずれか1つ)の停止、または、地図アプリケーション37の終了指示の有無に基づいて地図アプリケーション37を終了するか否かを判定する。終了すると判定された場合には図6の動作が終了し、終了すると判定されなかった場合には処理がステップS1に戻る。
次に図7を用いて、地図DBアクセス部36が主に行う動作について説明する。
ステップS11にて、地図DBアクセス部36は、地図アプリケーション37からメッシュファイルの要求を受けたか否かを判定する。要求を受けたと判定された場合には処理がステップS12に進み、要求を受けたと判定されなかった場合にはステップS11の処理が繰り返される。
ステップS12にて、地図DBアクセス部36は、地図アプリケーション37から要求されたメッシュファイルを、特定メッシュファイルとして特定し、特定メッシュファイルの地図更新要求を地図DB更新部12aに出力する。地図更新要求の出力は、特定メッシュファイルが最新に更新されているか否かの問い合わせに相当する。
ステップS13にて、地図DBアクセス部36は、地図データ準備可能情報を地図DB更新部12aから受けたか否かを判定する。なお、地図データ準備可能情報は、地図更新要求を受けた地図DB更新部12aが特定メッシュファイルを適宜更新する処理を行った後に、地図DB更新部12aから地図DBアクセス部36に出力される情報である。地図データ準備可能情報を受けたと判定された場合には処理がステップS14に進み、地図データ準備可能情報を受けたと判定されなかった場合にはステップS13の処理が繰り返される。
ステップS14にて、地図DBアクセス部36は、特定メッシュファイルを地図DB記憶部32から読み出す。
ステップS15にて、地図DBアクセス部36は、読み出された特定メッシュファイルを地図アプリケーション37に出力する。その後、処理がステップS11に戻る。
次に図8を用いて、地図DB更新装置1の地図DB更新部12aが主に行う動作について説明する。
ステップS21にて、地図DB更新部12aは、地図DB配信サーバ61において地図DBのバージョンが更新されたか否かを確認する。確認方法としては、地図DB更新部12aが地図DB配信サーバ61に定期または不定期で問い合わせる方法であってもよいし、地図DB配信サーバ61から地図DB更新部12aに定期または不定期で通知する方法であってもよい。
バージョンが更新されたことを確認した場合には処理がステップS22に進み、バージョンが更新されたことを確認しなかった場合には処理がステップS23に進む。
ステップS22にて、地図DB更新部12aは、バージョン管理ファイルに基づき生成された更新ファイルを地図DB配信サーバ61から受信し、当該更新ファイルに基づいて更新要否管理ファイルを更新する。これにより、更新要否管理ファイルのいずれかのメッシュファイルにおいて、メッシュIDに対応する更新要否フラグが更新必要に更新される。なお、更新要否管理ファイルの更新については後で詳細に説明する。その後、処理がステップS23に進む。
ステップS23にて、地図DB更新部12aは、地図DBアクセス部36から特定メッシュファイルの地図更新要求を受けたか否かを判定する。地図更新要求を受けたと判定された場合には処理がステップS24に進み、地図更新要求を受けたと判定されなかった場合には処理がステップS21に戻る。
ステップS24にて、地図DB更新部12aは、更新要否管理ファイルのビット配列のうち、特定メッシュファイルのメッシュIDに対応する位置の更新要否フラグを取得する。
ステップS25にて、地図DB更新部12aは、更新要否フラグが更新必要を示しているか否かを判定する。更新要否フラグが更新必要を示していると判定された場合には処理がステップS26に進み、更新要否フラグが更新必要を示していない(更新不要を示している)と判定された場合には処理がステップS29に進む。
ステップS26にて、地図DB更新部12aは、更新要否フラグによって更新必要と示された特定メッシュファイルについて、新しいメッシュファイルを地図DB配信サーバ61に要求し、地図DB配信サーバ61から新しいメッシュファイルを受信する。
ステップS27にて、地図DB更新部12aは、受信したメッシュファイルで、地図DB記憶部32の特定メッシュファイルを上書きする。これにより、地図DB記憶部32の複数のメッシュファイルのうち、更新要否管理ファイルの更新要否フラグによって更新必要と示された特定メッシュファイルが更新される。
ステップS28にて、地図DB更新部12aは、更新要否管理ファイルのうち、ステップS27で更新された特定メッシュファイルの更新要否フラグを更新必要(「1」)から更新不要(「0」)に更新する。更新不要(「0」)に更新された更新要否フラグは、ステップS22にて更新必要に更新されるまで更新不要を維持するため、当該更新要否フラグに関してステップS26~S28の処理は行われない。
ステップS29にて、地図DB更新部12aは、地図データ準備可能情報を地図DBアクセス部36に出力する。その後、処理がステップS21に戻る。なお、図示しないが、図6~図8の動作は電源オフなどにより終了する。
<動作例>
図9及び図10は、本実施の形態2に係る車載端末31aの動作例を示す図である。
なお、この動作例では、地図DB記憶部32及び更新要否管理情報記憶部11aは、電源が確保されているメモリ、または、不揮発性メモリを含むものとする。そして、メッシュファイル及び更新要否管理ファイルは、自車両の駆動源(例えばエンジン及びモータの少なくともいずれか1つ)を停止しても消えないように、それらメモリに記憶されているものとする。
ここでは説明を簡単にするため、最新のバージョンがVer.1である場合に、Ver.1の地図DBが格納された車載端末31aがリリースされたとして説明する。
地図DB配信サーバ61にはVer.1のメッシュファイルしか存在しないため、バージョン管理ファイルは、図9(a)のようなデータとなる。
この例では、車載端末31aの初期状態の更新要否管理ファイルは、図9(b)のようなデータになる。車載端末31aの地図DBは最新のバージョンであるため、図8のステップS21,S23,S24,S25,S29の処理が順に行われるが、ステップS22,S28の更新要否管理ファイルの変更は行われない。
次に、地図DB配信サーバ61の地図DBのバージョンがVer.2に更新され、バージョン管理ファイルが図9(c)のようなデータになったとする。なお、図9(c)の例では、メッシュID[01],[06],[07],[08]のメッシュファイルがVer.2に更新され、それ以外のメッシュファイルは更新されていない。更新された新しいメッシュファイルは地図DB配信サーバ61に格納される。
このように地図DBのバージョンがVer.2に更新されると、地図DB配信サーバ61は、地図DB(バージョン管理ファイル)のバージョンアップに応じて図9(d)のような更新ファイル(Ver.2)を作成する。更新ファイルは、更新要否管理ファイルと同一データ形式を有しており、更新ファイルではメッシュIDと、メッシュファイルのビットアドレスと、更新フラグとが対応付けられている。なお、値が「1」である更新フラグは、対応するメッシュIDのメッシュファイルが地図DB配信サーバ61において更新されたことを示し、値が「0」である更新フラグは、対応するメッシュIDのメッシュファイルが地図DB配信サーバ61において更新されていないことを示す。
更新ファイルの更新フラグは、地図DB配信サーバ61によって、最新バージョンのバージョン管理ファイルと、最新バージョンの1つ前のバージョンのバージョン管理ファイルとの間の差に基づいて設定される。ここでは、最新バージョンの1つ前のバージョンのバージョン管理ファイルは、図9(a)のバージョン管理ファイルであり、最新バージョンのバージョン管理ファイルは、図9(c)のバージョン管理ファイルである。このため、図9(a)から図9(c)へのバージョン管理ファイルへのバージョンアップにおいて、更新されたメッシュファイルには更新フラグとして「1」が、更新されていないメッシュファイルには更新フラグとして「0」が設定される。
地図DB更新装置1の地図DB更新部12aは、地図DB配信サーバ61から図9(d)の更新ファイルを受信すると、図8のステップS22の処理を行う。例えば、地図DB更新部12aは、図9(d)の更新ファイルと、図9(b)の更新要否管理ファイルとに基づいて、更新要否管理ファイルを更新するビット演算を行う。本実施の形態2では、地図DB更新部12aは、ビット演算としてビット単位のOR処理を行うことにより、図9(e)のように更新要否管理ファイルを更新する。本実施の形態2では、このようにビット単位のOR処理だけで更新要否管理ファイルを更新するので、更新要否管理ファイルを高速に更新することができる。
その後、図6のステップS2にて地図アプリケーション37が、例えばメッシュID[06]のメッシュファイルを要求した場合に、図8のステップS24、S25,S26,S27,S28の処理が行われる。これにより図9(f)のように、地図DB更新部12aは、更新要否管理ファイルのメッシュID[06](ビットアドレス=0101)に対応する更新要否フラグを、更新必要(「1」)から更新不要(「0」)に更新する。このような処理は、地図アプリケーション37が、更新必要(「1」)に設定されているメッシュファイルを要求した場合に実行される。通常、この処理を実行するか否かは車載端末31aごとに異なるので、更新要否管理ファイルの内容は車載端末31aごとに異なる。
次に、地図DB配信サーバ61の地図DBのバージョンがVer.3に更新され、バージョン管理ファイルが図10(a)のようなデータになったとする。なお、図10(a)の例では、メッシュID[01],[02],[03]のメッシュファイルがVer.3に更新される。一方、メッシュID[04],[05]のメッシュファイルはVer.1のままであり、メッシュID[06],[07],[08]のメッシュファイルはVer.2のままである。更新された新しいメッシュファイルは地図DB配信サーバ61に格納される。
地図DBのバージョンがVer.3に更新されると、地図DB配信サーバ61は、図9(b)から図10(a)への地図DB(バージョン管理ファイル)のバージョンアップに応じて図10(b)のような更新ファイル(Ver.3)を作成する。図10(b)の更新ファイルでは、バージョン管理ファイルのバージョンアップにおいて、更新されたメッシュファイルには更新フラグとして「1」が、更新されていないメッシュファイルには更新フラグとして「0」が設定される。この結果、メッシュID[01]~[03]の更新フラグに「1」が設定され、メッシュID[04]~[08]の更新フラグに「0」が設定される。
地図DB更新装置1の地図DB更新部12aは、地図DB配信サーバ61から図10(b)の更新ファイルを受信すると、図8のステップS22の処理を行う。例えば、地図DB更新部12aは、図10(b)の更新ファイルと、図9(f)の更新要否管理ファイルとに基づいて、更新要否管理ファイルを更新するビット演算を行う。本実施の形態2では、地図DB更新部12aは、ビット演算としてビット単位のOR処理を行うことにより、図10(c)のように更新要否管理ファイルを更新する。
なお、メッシュID[06]の更新要否フラグは図9(f)の時点で「0」である。図10(a)のVer.3のバージョン管理ファイルでは、メッシュID[06]のメッシュファイルの最新バージョンはVer.2であるため、更新要否管理ファイルのメッシュID[06]の更新要否フラグは「0」となる。図10(a)とは異なり、仮にVer.3のバージョン管理ファイルにおいてメッシュID[06]のメッシュファイルの最新バージョンがVer.3であった場合には、更新要否管理ファイルのメッシュID[06]の更新要否フラグは「1」となる。
その後、図6のステップS2にて地図アプリケーション37が、例えばメッシュID[03]のメッシュファイルを要求すると、図8のステップS24、S25,S26,S27,S28の処理が行われる。これにより、地図DB更新部12aは、図10(d)のように、更新要否管理ファイルのメッシュID[03](ビットアドレス=0010)に対応する更新要否フラグを、更新必要(「1」)から更新不要(「0」)に更新する。このような処理は、地図アプリケーション37が、更新必要(「1」)に設定されているメッシュファイルを要求した場合に実行される。通常、この処理を実行するか否かは車載端末31aごとに異なるので、更新要否管理ファイルの内容は車載端末31aごとに異なる。
図10(e)は、図10(d)の更新要否管理ファイルが得られたときの、車載端末31aの各メッシュファイルのバージョンを示す図である。図10(e)の情報は、車載端末31aで適宜記憶されてもよい。車載端末31aのCPUリソースが余っている場合に、バージョン状態を示す図10(e)の情報を記憶する処理を実行すれば、その記憶処理の実行によるメッシュファイルの更新についてリアルタイム性の低下を抑制することができる。
図11は、メッシュの数が比較的大きい場合の本実施の形態2に係る更新要否管理ファイルのデータ例を示す図である。図11のように、メッシュID[01]~[16]は、WORDアドレス(0)の16ビットのWORDのデータに格納され、メッシュID[17]~[32]は、WORDアドレス(1)の16ビットのWORDのデータに格納される。
<実施の形態2のまとめ>
以上のような本実施の形態2によれば、実施の形態1と同様に、更新要否管理ファイルを用いてメッシュファイルを更新するため、メッシュファイルの更新についてリアルタイム性を高めることができる。
また本実施の形態2では、更新ファイルと更新要否管理ファイルとに基づいて、更新要否管理ファイルを更新するビット演算を行うため、更新要否管理ファイルを高速に更新することができる。
<実施の形態2の変形例1>
実施の形態2では、地図DB配信サーバ61の地図DBのバージョンが更新された場合に、地図DB配信サーバ61で、図9(d)及び図10(b)のような更新ファイルを生成して車載端末31aに送信(配信)したが、これに限ったものではない。
例えば、地図DB配信サーバ61は、図9(b)及び図10(a)のようなバージョン管理ファイルを送信(配信)し、地図DB更新部12aがバージョン管理ファイルに基づいて更新ファイルを生成してもよい。つまり、地図DB更新部12aは、地図DB配信サーバ61から新しく受信したバージョン(第1バージョン)のバージョン管理ファイルと、そのバージョンの1つ前のバージョン(第2バージョン)のバージョン管理ファイルとの間の差に基づいて更新ファイルを生成してもよい。そして、地図DB更新部12aは、当該更新ファイルと、更新要否管理ファイルとに基づいて、更新要否管理ファイルを更新するビット演算を行ってもよい。
<実施の形態2の変形例2>
実施の形態2の図9及び図10の動作例では、車載端末31aがリリースされたときに車載端末31aの地図DBのバージョンと、地図DB配信サーバ61の地図DBのバージョンとが同一であるとして説明した。しかしながら、車載端末31aに地図DBを格納した時期と、車載端末31aのリリース時期との間に遅延があった場合には、地図DB配信サーバ61の地図DBのバージョンと、車載端末31aに格納された地図DBのバージョンとの差が大きい可能性がある。
そこで本変形例2では、車載端末31aに、リリース時において最新バージョンの地図DBが格納される。そして、車載端末31aの動作時の図8のステップS22にて、地図DB更新部12aは、地図DB配信サーバ61から入手した地図DBの最新バージョン(Ver.nb)と、車載端末31aの地図DBのバージョン(Ver.na)とを比較する。
そして、地図DB更新部12aは、Ver.naの地図DBの更新要否管理ファイルを更新するために、Ver.na+1からVer.nbまでの更新ファイルを地図DB配信サーバ61に要求してビット演算を行い、更新要否管理ファイルを更新する。なお、地図DB更新部12aは、先に複数の更新ファイルの間でビット演算を行ってから、その演算結果と更新要否管理ファイルとのビット演算を行ってもよい。または、地図DB更新部12aは、Ver.naの地図DBの更新要否管理ファイルとVer.na+1の更新ファイルとのビット演算を行い、それで得られた更新要否管理ファイルとVer.na+2の更新ファイルとのビット演算を行い、…というように、更新ファイルのバージョン順に、更新要否管理ファイルと更新ファイルとのビット演算を行ってもよい。
<実施の形態2の変形例3>
実施の形態2では、更新要否管理ファイルにおいて、値が「1」である更新要否フラグが更新必要を示し、値が「0」である更新要否フラグが更新不要を示したが、「0」と「1」とは逆でもよい。
すなわち、更新要否管理ファイルにおいて、値が「0」である更新要否フラグが更新必要を示し、値が「1」である更新要否フラグが更新不要を示してもよい。この場合、地図DB更新部12aは、ビット演算としてビット単位のOR処理ではなく、ビット単位のAND処理を行えば、実施の形態2と同様の動作を実現することができる。
<実施の形態2の変形例4>
実施の形態2では、更新要否管理情報記憶部11aは不揮発性メモリを含み、更新要否管理ファイルなどは不揮発性メモリに記憶されているとして説明したがこれに限ったものではない。
本変形例4では、高速に更新要否管理ファイルの更新を行うために、更新要否管理情報記憶部11aは、不揮発性メモリと、不揮発性メモリよりも処理速度が高い高速メモリとを含む。高速メモリは、例えば、SoC(system on chip)に内蔵された、L1キャッシュ、L2キャッシュ、L3キャッシュ、…を含むキャッシュメモリである。
本変形例4では、地図DB更新部12aは、不揮発性メモリに記憶された更新要否管理ファイルの少なくとも一部を、予め定められた開始タイミングで更新要否管理ワークファイルとして高速メモリにロードする。更新要否管理ファイルの少なくとも一部は、更新要否管理ファイルの全部であってもよいし、後で説明する変形例5のように更新要否管理ファイルの一部であってもよい。なお、予め定められた開始タイミングは、例えば、地図DB更新装置1の電源オンによる立ち上げ時、メッシュファイルのバージョンアップ時、地図DB更新装置1のCPU負荷が小さいときなどを含む。
地図DB更新部12aは、更新要否管理ファイルの代わりに更新要否管理ワークファイルを用いて更新を行う。具体的には、地図DB更新部12aは、特定メッシュファイルのメッシュIDと、更新要否管理ワークファイルとに基づいて、地図DB記憶部32の特定メッシュファイルを更新する。地図DB更新部12aは、地図DB配信サーバ61から受信した更新ファイルなどの受信情報と、特定メッシュファイルの更新結果とに基づいて更新要否管理ワークファイルを更新する。
地図DB更新部12aは、予め定められた終了タイミングで、更新要否管理ワークファイルを更新要否管理ファイルの少なくとも一部として不揮発性メモリに記憶する。これにより、更新要否管理ワークファイルの更新が、更新要否管理ファイルに反映される。なお、予め定められた終了タイミングは、例えば、地図DB更新装置1の電源オフによるシャットダウン時などを含む。
図12は、本変形例4に係る車載端末31aの動作のうち、地図DB更新装置1の地図DB更新部12aが主に行う動作を示すフローチャートである。図12の動作は、図8の動作にステップS31~S36を追加した動作と同様である。以下、ステップS31~S36について主に説明する。
ステップS31にて、地図DB更新部12aは、更新要否管理情報記憶部11aの不揮発性メモリに記憶された更新要否管理ファイルの少なくとも一部を、更新要否管理ワークファイルとして、更新要否管理情報記憶部11aの高速メモリにロードする。
ステップS21にてバージョンが更新されたことを確認した場合には処理がステップS32に進み、バージョンが更新されたことを確認しなかった場合には処理がステップS23に進む。
ステップS32にて、地図DB更新部12aは、図8のステップS22と同様の処理を更新要否管理ファイルの代わりに更新要否管理ワークファイルに行う。更新要否管理ワークファイルは高速メモリにロードされているため、地図DB更新部12aは、ステップS22の処理よりも高速でステップS32の処理を行うことができる。その後、処理がステップS23に進む。
ステップS23にて地図更新要求を受けたと判定された場合には処理がステップS33に進み、地図更新要求を受けたと判定されなかった場合には処理がステップS35に進む。
ステップS33にて、地図DB更新部12aは、図8のステップS24と同様の処理を更新要否管理ファイルの代わりに更新要否管理ワークファイルに行う。更新要否管理ワークファイルは高速メモリにロードされているため、地図DB更新部12aは、ステップS24の処理よりも高速でステップS33の処理を行うことができる。
ステップS25にて更新要否フラグが更新必要を示していると判定された場合には処理がステップS26に進み、更新要否フラグが更新必要を示していないと判定された場合には処理がステップS29に進む。
ステップS26及びステップS27の処理が行われた後、ステップS34の処理が行われる。ステップS34にて、地図DB更新部12aは、図8のステップS28と同様の処理を更新要否管理ファイルの代わりに更新要否管理ワークファイルに行う。更新要否管理ワークファイルは高速メモリにロードされているため、地図DB更新部12aは、ステップS28の処理よりも高速でステップS34の処理を行うことができる。その後、ステップS29及びステップS35の処理が行われる。
ステップS35にて、地図DB更新部12aは、予め定められた終了タイミングになったか否かを判定する。予め定められた終了タイミングになったと判定された場合には処理がステップS36に進み、予め定められた終了タイミングになったと判定されなかった場合には処理がステップS21に戻る。
ステップS36にて、地図DB更新部12aは、更新要否管理ワークファイルを、更新要否管理ファイルの少なくとも一部として不揮発性メモリに記憶する。その後、図12の動作が終了する。
以上のような本変形例4に係る地図DB更新装置1によれば、高速メモリを用いるので、更新要否管理ファイルに関する処理を高速で行うことができる。更新要否管理ファイルのサイズが小さいので、比較的小容量しか準備されていない高速メモリ、特にL1キャッシュ、L2キャッシュなどのキャッシュメモリに更新要否管理ワークファイルを記憶することが可能となる。
<実施の形態2の変形例5>
本変形例5では、変形例4と同様に高速メモリにロードなどを行う。ただし、本変形例5では、地図DB更新部12aは、不揮発性メモリに記憶された更新要否管理ファイルの一部であるサブ更新要否管理ファイルのみを、更新要否管理ワークファイルとして高速メモリであるキャッシュメモリにロードする。サブ更新要否管理ファイルは、更新要否管理ファイルのうち、自車両が位置するメッシュファイルである車両位置メッシュファイルを管理する部分ファイルである。
例えば複数のメッシュファイルで1つの拡大メッシュ領域を設定し、複数の拡大メッシュ領域で全国の地図領域をカバーし、拡大メッシュ領域ごとにサブ更新要否管理ファイルを設定し、全国の地図領域に更新要否管理ファイルを設定する場合を想定する。この場合、上記のように構成された本変形例5によれば、自車両が位置する拡大メッシュ領域の、自車両の移動に伴う切り替わりに応じて、キャッシュメモリに格納されるサブ更新要否管理ファイルが切り替えられる。このように、サブ更新要否管理ファイルをキャッシュメモリに格納して、サブ更新要否管理ファイルを適宜切り替え可能に構成された本変形例5によれば、サイズが比較的小さいキャッシュメモリの使用効率を高めることができる。
なお、サブ更新要否管理ファイルは、更新要否管理ファイルのうち、車両位置メッシュファイルを管理する部分ファイルに限ったものではなく、地図アプリケーション37が要求するメッシュファイルを管理する部分ファイルであってもよい。
<実施の形態2の変形例6>
変形例4の高速メモリに用いられるSoCのキャッシュメモリとして、CPUからのアクセスが速い順にL1キャッシュ、L2キャッシュ、L3キャッシュ、・・・を含むキャッシュメモリが提案されている。これらのキッシュメモリが記憶可能なデータサイズに関して、一般的に、L1<L2<L3<・・・という関係が成り立つ。以下で説明する本変形例6では、このことを考慮した構成となっている。
本変形例6では、更新要否管理ワークファイルは、第1更新要否管理ワークファイルと、第2更新要否管理ワークファイルとを含む。第1更新要否管理ワークファイルは、車両位置メッシュファイルを管理し、例えば25(=5×5)のメッシュファイルを管理する。第2更新要否管理ワークファイルは、車両位置メッシュファイル周辺の、車両位置メッシュファイルよりも広いメッシュファイルを管理し、例えば625(=25×25)のメッシュファイルを管理する。
高速メモリであるキャッシュメモリは、第1高速メモリと第2高速メモリとを含み、第1高速メモリは、第2高速メモリよりも処理速度が高くなっている。例えば、第1高速メモリにはL1キャッシュが、第2高速メモリにはL2キャッシュ及びL3キャッシュが用いられる。ただし、第1高速メモリ及び第2高速メモリには、これ以外の組み合わせが用いられてもよいし、L4キャッシュなどを組み合わせてもよい。
第1高速メモリには、サブ更新要否管理ファイルに対応する第1更新要否管理ワークファイルがロードされる。第2高速メモリには、サブ更新要否管理ファイルを除く地図をカバーする更新要否管理ファイルに対応する第2更新要否管理ワークファイルがロードされる。
以上のように構成された本変形例6によれば、地図アプリケーション37により要求されるメッシュファイルが、その隣に移行していく通常の場合には、第1高速メモリが用いられるため更新要否の判定を高速で行うことができる。一方、地図アプリケーション37により要求されるメッシュファイルが、その隣に移行せず、地図DBへのアクセスが連続的でない場合には、第1高速メモリよりは低速であるが、不揮発性メモリなどのメインメモリより高速である第2高速メモリが用いられる。このため、この場合であっても更新要否管理ファイルに関する処理をある程度高速で行うことができる。特に、地図アプリケーション37がADASアプリケーションやADアプリケーションである場合、自車両が、自車両の経路である走行ルート上を連続的に移動していくことに合わせて、要求されるメッシュファイルが移行するので上記効果は有効である。
<実施の形態3>
図13は、本実施の形態3に係る地図データ更新装置である地図DB更新装置1を備える車両制御装置31bなどの構成を示すブロック図である。以下、本実施の形態3に係る構成要素のうち、上述の構成要素と同じまたは類似する構成要素については同じまたは類似する参照符号を付し、異なる構成要素について主に説明する。
本実施の形態3に係る車両制御装置31bの構成は、実施の形態2に係る車載端末31a(図3)の構成において、走行制御部38及び周辺検出センサ39が追加された構成と同様である。
また本実施の形態3に係る地図DB記憶部32の地図DBは、上述した通常精度地図DB及び高精度地図DBだけでなく、周辺検出センサ39で検出された情報を用いて自車両の位置を特定するための施設地図データである施設地図DBを含んでいる。
図14は、本実施の形態3に係るメッシュ領域を示す図である。図14(a)は高精度地図DBのメッシュ領域を示し、図14(b)は通常精度地図DBのメッシュ領域を示し、図14(c)は施設地図DBのメッシュ領域を示す。図14(a)~図14(c)に示すように、本実施の形態3では、通常精度地図DB、高精度地図DB、及び、施設地図DBのメッシュのサイズ(メッシュ領域の広さ)は互いに同じであり、それらのメッシュファイルは1つの更新要否管理ファイルで管理される。そして、通常精度地図DB、高精度地図DB、及び、施設地図DBのメッシュについて、特定メッシュファイル及び更新要否管理ファイルは一括して更新される。
地図アプリケーション37は、自車両位置検出部35が測位データとセンサ情報とに基づいて検出した自車両の位置と、通常精度地図DBとに基づいて、走行経路(自車両が走行する経路)を探索(推定)する。走行経路の探索には、例えば一般的なナビゲーション装置と同様の探索機能が用いられる。地図DBアクセス部36は、地図アプリケーション37から取得した走行経路の情報に基づいて、当該走行経路上のメッシュファイル、その周辺メッシュファイル、及び、走行経路の前方のメッシュファイルの少なくともいずれか1つを特定メッシュファイルとして特定する。このとき、走行経路の情報は、リンクID、リンク形状、分岐点の座標のいずれかの情報、または、その他の走行経路に対応したメッシュファイルを特定可能な情報であればよい。
実施の形態2と同様に、地図DBアクセス部36は、特定メッシュファイルの地図更新要求を、地図DB更新装置1の地図DB更新部12aに出力する。地図更新要求を受けた地図DB更新部12aは、特定メッシュファイルを適宜更新する処理を行う。地図DBアクセス部36は、地図DB更新部12aによる処理が行われた後の施設地図DBを自車両位置検出部35に出力する。また、地図DBアクセス部36は、地図DB更新部12aによる処理が行われた後の高精度地図DBを地図アプリケーション37に出力する。
車両のセンサである周辺検出センサ39は、自車両周辺の情報を検出する。周辺検出センサ39には、例えばカメラが撮影した自車両周辺の画像を認識する画像認識センサ、及び、LiDAR(light detection and ranging)などが用いられる。
自車両位置検出部35は、地図DB更新部12aによる処理が行われた後の施設地図DBと、周辺検出センサ39で検出された自車両周辺の情報とに基づいて、自車両の走行の制御に用いられる自車両の位置を検出する。例えば、自車両位置検出部35は、施設地図DBに格納された施設の形状と、周辺検出センサ39で検出された画像認識結果とを照合して、車線単位の自車両の位置を検出する。このようにして検出された自車両の位置の精度は、衛星測位装置33の測位データと、車両センサ34のセンサ情報とに基づいて検出された自車両の位置の精度よりも高い。なお、施設地図DBと、周辺検出センサ39の自車両周辺の情報とに基づいて検出された自車両の位置は、当該自車両の位置検出後の走行経路の探索に用いられてもよい。
以下、地図アプリケーション37が、施設地図DBと、周辺検出センサ39の自車両周辺の情報とに基づいて自車両位置検出部35で検出された自車両の位置を取得し、当該自車両の位置を走行制御部38に出力する構成について説明する。ただしこれに限ったものではなく、自車両位置検出部35が自車両の位置を走行制御部38に直接出力する構成であってもよい。
地図アプリケーション37は、自車両位置検出部35からの自車両の位置と、地図DB更新部12aによる処理が行われた後の高精度地図DBとに基づいて、自車両の前方または周辺の道路情報を、走行制御部38に出力する。自車両の前方の道路情報には、例えば車線の形状や看板の位置情報などが含まれ、出力の形式は自車両を原点とした相対座標としてもよい。
走行制御部38は、地図アプリケーション37からの出力情報に基づいて自車両の走行を制御する。つまり、地図DB更新部12aによる処理が行われた後の前記高精度地図データは、間接的に車両の走行の制御に用いられる。走行制御部38には、例えば車線単位の制御が可能なADAS ECU(Electronic Control Unit)及びAD ECU(Electronic Control Unit)などが用いられる。
<動作>
図15及び図16は、本実施の形態3に係る車両制御装置31bの動作を示すフローチャートである。まず図15を用いて、走行制御部38が主に行う動作について説明する。
ステップS41にて、走行制御部38は、地図アプリケーション37及び地図DB更新部12aによる処理が行われた後の施設地図DBに基づく自車両の位置を取得する。また、走行制御部38は、地図アプリケーション37から、地図DB更新部12aによる処理が行われた後の高精度地図DBに基づいて抽出された自車前方または周辺の道路情報を取得する。
ステップS42にて、走行制御部38は、自車両の位置及び道路情報に基づいて自車両の走行を制御する。
ステップS43にて、走行制御部38は、自車両の駆動源が停止したか否かを判定する。駆動源が停止したと判定された場合には図15の動作が終了し、駆動源が停止したと判定されなかった場合には処理がステップS41に戻る。
次に図16を用いて、地図アプリケーション37が主に行う動作について説明する。
ステップS51にて、自車両位置検出部35は、衛星測位装置33の測位データと、車両センサ34のセンサ情報とに基づいて、自車両の位置を検出する。
ステップS52にて、地図アプリケーション37は、自車両の位置と、通常精度地図DBとに基づいて走行経路を探索する。走行経路の探索に用いられる自車両の位置には、ステップS51で検出される自車両の位置が用いられてもよい。
ステップS53にて、地図アプリケーション37は、走行経路の情報を地図DBアクセス部36に出力する。
ステップS54にて、地図アプリケーション37は、ステップS5(図6)と同様のアプリケーション終了判定の処理を行う。
次に図17を用いて、地図DBアクセス部36が主に行う動作について説明する。
ステップS61にて、地図DBアクセス部36は、走行経路の情報を地図アプリケーション37から取得する。ただし、これに限らず経路情報は車両システム上のナビゲーション装置、外部のスマートフォンデバイスやサーバアプリケーションなどから取得してもよい。
ステップS62にて、地図DBアクセス部36は、走行経路の情報に基づいて、当該走行経路上の高精度地図DBのメッシュファイル、その周辺メッシュファイル、及び、走行経路の前方のメッシュファイルの少なくともいずれか1つを特定メッシュファイルとして選定(特定)する。
ステップS63にて、地図DBアクセス部36は、特定メッシュファイルの地図更新要求を地図DB更新部12aに出力する。その後、処理がステップS61に戻る。この際、図7のステップS13~S15と同様の処理が行われてもよい。
地図DBアクセス部36にて、図17の処理を図7の処理に先んじて行うことで、地図アプリケーション37からメッシュファイルの要求を受けた際に、特定メッシュファイルを地図アプリケーション37に出力するまでのレスポンスが向上する。
地図DB更新装置1の地図DB更新部12aが主に行う動作については、実施の形態2の動作(図8)と同様であるため、詳細な説明は省略する。ただし、本実施の形態3では、ステップS25及ぶステップS26の処理は、通常精度地図DB、高精度地図DB、及び、施設地図DBについて行われる。
<実施の形態3のまとめ>
以上のような本実施の形態3によれば、地図DB更新部12aによる処理が行われた後の高精度地図データが、自車両の走行の制御に用いられ、地図DB更新部12aによる処理が行われた後の施設地図データが、自車両の位置の検出に用いられる。これにより、更新についてリアルタイム性が高められたデータを、ADASやADなどの自車両の走行の制御に用いることができる。
<実施の形態3の変形例1>
実施の形態3では、通常精度地図DB、高精度地図DB、及び、施設地図DBのメッシュファイルが、1つの更新要否管理ファイルによって管理された。しかしながら、通常精度地図DB、高精度地図DB、及び、施設地図DBのメッシュファイルが同時に更新されるとは限らない。
そこで、3つの更新要否管理ファイルが、通常精度地図DB、高精度地図DB、及び、施設地図DBにそれぞれ割り当てられることにより、3種類の地図DBにおいて個別に更新要否が設定されてもよい。そして、地図DB更新部12aは、通常精度地図DB、高精度地図DB、及び、施設地図DBの全てにおいて個別に、特定メッシュファイル及び更新要否管理ファイルを更新してもよい。
または、1つの更新要否管理ファイルが、通常精度地図DB、高精度地図DB、及び、施設地図DBのいずれか2つに割り当てられ、別の更新要否管理ファイルが、残りの1つに割り当てられることにより、2種類の地図DBの更新要否と、1種類の地図DBの更新要否とが個別に設定されてもよい。そして、地図DB更新部12aは、2種類の地図DBと1種類の地図DBとにおいて個別に、特定メッシュファイル及び更新要否管理ファイルを更新してもよい。
また、施設地図DBは施設区分ごとに更新要否管理ファイルに格納されることにより、複数の施設区分を有する施設地図DBが、複数の更新要否管理ファイルに格納されてもよい。
<実施の形態3の変形例2>
実施の形態3では、図14のように通常精度地図DB、高精度地図DB、及び、施設地図DBのメッシュのサイズは互いに同じであったが、これに限ったものではない。例えば、図18に示すように、通常精度地図DB、高精度地図DB、及び、施設地図DBのうちの3つにおいて、メッシュのサイズが互いに異なってもよい。
図18は、本変形例2に係るメッシュ領域を示す図である。図18(a)は高精度地図DBのメッシュ領域を示し、図18(b)は通常精度地図DBのメッシュ領域を示し、図18(c)は施設地図DBのメッシュ領域を示す。図18では、高精度地図DBのメッシュのサイズが最も小さく、施設地図DBのメッシュのサイズが最も大きいが、これに限ったものではない。
なお、メッシュのサイズは、地図DBの種類ではなく、地図DBのデータサイズ及びや更新頻度に基づいて設定されてもよい。例えばデータサイズが大きいほどメッシュのサイズが小さく設定されてもよいし、更新頻度が多いほどメッシュのサイズが小さく設定されてもよい。また、通常精度地図DB、高精度地図DB、及び、施設地図DBのうちの3つではなく2つにおいて、メッシュのサイズが互いに異なってもよい。
<実施の形態3の変形例3>
本変形例3では、実施の形態3に係る更新要否管理情報記憶部11aが、実施の形態2の変形例4のように、高速メモリを含む。ただし、本変形例3の高速メモリは、処理速度が互いに異なる第1、第2及び第3高速メモリを含む。なお、第1高速メモリの処理速度が最も高く、第3高速メモリの処理速度が最も低い。
本変形例3では、更新要否管理ファイルに対応する更新要否管理ワークファイルは、高精度地図DB、施設地図DB、及び、通常精度地図DBの複数のメッシュファイルにそれぞれ用いられる第1、第2及び第3更新要否管理ワークファイルを含む。そして、処理速度が最も高い第1高速メモリには、高精度地図DBを管理する更新要否管理ファイルが第1更新要否管理ワークファイルとしてロードされる。第2高速メモリには、施設地図DBを管理する更新要否管理ファイルが第2更新要否管理ワークファイルとしてロードされる。処理速度が最も低い第3高速メモリには、通常精度地図DBを管理する更新要否管理ファイルが第3更新要否管理ワークファイルとしてロードされる。そして、第1、第2及び第3更新要否管理ワークファイルに対して実施の形態2の変形例4と同様の動作(図12)が行われる。
このような本変形例3によれば、サイズが比較的小さいキャッシュメモリの使用効率を高めることができる。
<実施の形態4>
図19は、本実施の形態4に係る地図データ更新装置である地図DB更新装置1を備える車両制御装置31bなどの構成を示すブロック図である。以下、本実施の形態4に係る構成要素のうち、上述の構成要素と同じまたは類似する構成要素については同じまたは類似する参照符号を付し、異なる構成要素について主に説明する。
本実施の形態4に係る地図DB更新装置1は、地図DB記憶部32及び地図DBアクセス部36をさらに備える点で、実施の形態3に係る地図DB更新装置1(図13)と異なる。このような構成であっても、実施の形態3と同様の効果が得られる。なお、地図DB更新装置1の構成は、図13の構成及び図19の構成に限ったものではない。例えば、車両制御装置31bの地図DB更新装置1は、地図DB記憶部32、自車両位置検出部35及び地図DBアクセス部36の少なくともいずれか1つをさらに備える構成であってもよい。すなわち、車両制御装置31bの地図DB更新装置1は、図13の車両制御装置31bの構成要素のうち地図DB更新装置1以外の構成要素をさらに備える構成であってもよい。
なお、本実施の形態4は、実施の形態3で説明した車両制御装置31b(図13)を変更した構成であったが、実施の形態2で説明した車載端末31a(図3)に同様の変更が行われた構成であってもよい。例えば、車載端末31aの地図DB更新装置1は、地図DB記憶部32、自車両位置検出部35及び地図DBアクセス部36の少なくともいずれか1つをさらに備える構成であってもよい。すなわち、車載端末31aの地図DB更新装置1は、図3の車載端末31aの構成要素のうち地図DB更新装置1以外の構成要素をさらに備える構成であってもよい。
<その他の変形例>
上述した図1の記憶部11及び更新部12を、以下「更新部12等」と記す。更新部12等は、図20に示す処理回路81により実現される。すなわち、処理回路81は、更新要否管理ファイルを記憶する記憶部11と、特定メッシュファイルのメッシュIDと、更新要否管理ファイルとに基づいて特定メッシュファイルを更新し、かつ、特定メッシュファイルの更新結果と、地図DB配信サーバ61から受信した受信情報とに基づいて更新要否管理ファイルを更新する更新部12と、を備える。処理回路81には、専用のハードウェアが適用されてもよいし、メモリに格納されるプログラムを実行するプロセッサが適用されてもよい。プロセッサには、例えば、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、DSP(Digital Signal Processor)などが該当する。
処理回路81が専用のハードウェアである場合、処理回路81は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、またはこれらを組み合わせたものが該当する。更新部12等の各部の機能それぞれは、処理回路を分散させた回路で実現されてもよいし、各部の機能をまとめて一つの処理回路で実現されてもよい。
処理回路81がプロセッサである場合、更新部12等の機能は、ソフトウェア等との組み合わせにより実現される。なお、ソフトウェア等には、例えば、ソフトウェア、ファームウェア、または、ソフトウェア及びファームウェアが該当する。ソフトウェア等はプログラムとして記述され、メモリに格納される。図21に示すように、処理回路81に適用されるプロセッサ82は、メモリ83に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、各部の機能を実現する。すなわち、地図DB更新装置1は、処理回路81により実行されるときに、更新要否管理ファイルを記憶するステップと、特定メッシュファイルのメッシュIDと、更新要否管理ファイルとに基づいて特定メッシュファイルを更新し、かつ、特定メッシュファイルの更新結果と、地図DB配信サーバ61から受信した受信情報とに基づいて更新要否管理ファイルを更新するステップと、が結果的に実行されることになるプログラムを格納するためのメモリ83を備える。換言すれば、このプログラムは、更新部12等の手順や方法をコンピュータに実行させるものであるともいえる。ここで、メモリ83は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)などの、不揮発性または揮発性の半導体メモリ、HDD(Hard Disk Drive)、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、DVD(Digital Versatile Disc)、そのドライブ装置等、または、今後使用されるあらゆる記憶媒体であってもよい。
以上、更新部12等の各機能が、ハードウェア及びソフトウェア等のいずれか一方で実現される構成について説明した。しかしこれに限ったものではなく、更新部12等の一部を専用のハードウェアで実現し、別の一部をソフトウェア等で実現する構成であってもよい。例えば、更新部12については専用のハードウェアとしての処理回路81、及び、インターフェースなどでその機能を実現し、それ以外についてはプロセッサ82としての処理回路81がメモリ83に格納されたプログラムを読み出して実行することによってその機能を実現することが可能である。
以上のように、処理回路81は、ハードウェア、ソフトウェア等、またはこれらの組み合わせによって、上述の各機能を実現することができる。
また、以上で説明した地図DB更新装置1は、PND(Portable Navigation Device)、ナビゲーション装置、ADAS機能やAD機能を行うための走行制御装置などの車両装置と、携帯電話、スマートフォン及びタブレットなどの携帯端末を含む通信端末と、車両装置及び通信端末の少なくとも1つにインストールされるアプリケーションの機能と、サーバとを適宜に組み合わせてシステムとして構築される地図DB更新システムにも適用することができる。この場合、以上で説明した地図DB更新装置1の各機能あるいは各構成要素は、前記システムを構築する各機器に分散して配置されてもよいし、いずれかの機器に集中して配置されてもよい。
なお、各実施の形態及び各変形例を自由に組み合わせたり、各実施の形態及び各変形例を適宜、変形、省略したりすることが可能である。
上記した説明は、すべての局面において、例示であって、限定的なものではない。例示されていない無数の変形例が、想定され得るものと解される。
1 地図DB更新装置、11 記憶部、12 更新部、32 地図DB記憶部、35 自車両位置検出部、36 地図DBアクセス部、61 地図DB配信サーバ。

Claims (15)

  1. それぞれが、地図データを区分して得られる複数のメッシュの1つ以上に対応する複数のメッシュファイルを、サーバと通信を行うことによって選択的に更新する地図データ更新装置であって、
    複数のビットの位置が前記複数のメッシュファイルのメッシュIDと対応付けられたビット配列を有し、前記メッシュファイルの更新の要否を示す1ビットのフラグ情報が、前記ビット配列のうち当該メッシュファイルのメッシュIDに対応する前記位置に格納された更新要否管理ファイルを記憶する記憶部と、
    前記複数のメッシュファイルのうち車両で用いられる対象として特定されたメッシュファイルである特定メッシュファイルのメッシュIDと、前記更新要否管理ファイルとに基づいて前記特定メッシュファイルを更新し、かつ、前記特定メッシュファイルの更新結果と、更新ファイルとに基づいて前記更新要否管理ファイルを更新する更新部と
    を備え
    前記更新ファイルは、
    第1バージョンの前記地図データと、前記第1バージョンの1つ前の第2バージョンの前記地図データとの間の差に基づいて前記メッシュファイルの更新の要否が設定される、または、
    前記複数のメッシュファイルのそれぞれのバージョンが格納されたバージョン管理ファイルに関して、第1バージョンの前記バージョン管理ファイルと、前記第1バージョンの1つ前の第2バージョンの前記バージョン管理ファイルとの間の差に基づいて前記メッシュファイルの更新の要否が設定される、地図データ更新装置。
  2. 請求項1に記載の地図データ更新装置であって、
    前記サーバからの受信情報は、
    前記第1バージョンの前記地図データと、前記第2バージョンの前記地図データとの間の差に基づいて前記メッシュファイルの更新の要否が設定された、前記更新要否管理ファイルと同一データ形式の前記更新ファイルを含み、
    前記更新部は、
    前記更新ファイルと前記更新要否管理ファイルとに基づいて、前記更新要否管理ファイルを更新するビット演算を行う、地図データ更新装置。
  3. 請求項1に記載の地図データ更新装置であって、
    前記サーバからの受信情報は、前記バージョン管理ファイルを含み、
    前記更新部は、
    前記第1バージョンの前記バージョン管理ファイルと、前記第2バージョンの前記バージョン管理ファイルとの間の差に基づいて前記メッシュファイルの更新の要否が設定された、前記更新要否管理ファイルと同一データ形式の前記更新ファイルを生成し、前記更新ファイルと前記更新要否管理ファイルとに基づいて、前記更新要否管理ファイルを更新するビット演算を行う、地図データ更新装置。
  4. 請求項2に記載の地図データ更新装置であって、
    前記更新部は、
    前記更新要否管理ファイルにおいて、値が1である前記フラグ情報が更新必要を示し、値が0である前記フラグ情報が更新不要を示す場合には、前記ビット演算としてビット単位のOR処理を行い、前記更新要否管理ファイルにおいて、値が0である前記フラグ情報が更新必要を示し、値が1である前記フラグ情報が更新不要を示す場合には、前記ビット演算としてビット単位のAND処理を行う、地図データ更新装置。
  5. 請求項1に記載の地図データ更新装置であって、
    前記記憶部は、不揮発性メモリと、前記不揮発性メモリよりも処理速度が高い高速メモリとを含み、
    前記更新部は、
    前記不揮発性メモリに記憶された前記更新要否管理ファイルの少なくとも一部を、予め定められた開始タイミングで更新要否管理ワークファイルとして前記高速メモリにロードし、
    前記特定メッシュファイルのメッシュIDと、前記更新要否管理ワークファイルとに基づいて前記特定メッシュファイルを更新し、
    前記サーバから受信した受信情報と、前記特定メッシュファイルの更新結果とに基づいて前記更新要否管理ワークファイルを更新し、
    予め定められた終了タイミングで、前記更新要否管理ワークファイルを前記更新要否管理ファイルの前記少なくとも一部として前記不揮発性メモリに記憶する、地図データ更新装置。
  6. 請求項5に記載の地図データ更新装置であって、
    前記更新要否管理ファイルの前記少なくとも一部は、前記更新要否管理ファイルの一部であり、
    前記更新要否管理ファイルの一部は、前記車両が位置する前記メッシュファイルである車両位置メッシュファイルを管理する部分ファイルを含む、地図データ更新装置。
  7. 請求項5に記載の地図データ更新装置であって、
    前記更新要否管理ワークファイルは、
    前記車両が位置する前記メッシュファイルである車両位置メッシュファイルを管理する第1更新要否管理ワークファイルと、
    前記車両位置メッシュファイル周辺の、前記車両位置メッシュファイルよりも広い前記メッシュファイルを管理する第2更新要否管理ワークファイルと
    を含み、
    前記高速メモリは、
    前記第1更新要否管理ワークファイルがロードされる第1高速メモリと、
    前記第2更新要否管理ワークファイルがロードされる第2高速メモリと
    を含み、
    前記第1高速メモリは、前記第2高速メモリよりも処理速度が高い、地図データ更新装置。
  8. 請求項1に記載の地図データ更新装置であって、
    前記地図データは、
    通常精度地図データと、
    前記通常精度地図データよりも高精度である高精度地図データと、
    前記車両の位置を特定するための施設地図データと
    を含む、地図データ更新装置。
  9. 請求項8に記載の地図データ更新装置であって、
    前記更新部は、
    前記通常精度地図データ、前記高精度地図データ、及び、前記施設地図データのうちの少なくとも2つにおいて個別に、前記特定メッシュファイル及び前記更新要否管理ファイルを更新する、地図データ更新装置。
  10. 請求項9に記載の地図データ更新装置であって、
    前記通常精度地図データ、前記高精度地図データ、及び、前記施設地図データのうちの少なくとも2つにおいて、前記メッシュのサイズが互いに異なる、地図データ更新装置。
  11. 請求項5に記載の地図データ更新装置であって、
    前記地図データは、
    通常精度地図データと、
    前記通常精度地図データよりも高精度である高精度地図データと、
    前記車両の位置を特定するための施設地図データと
    を含み、
    前記更新要否管理ワークファイルは、
    前記高精度地図データ、前記施設地図データ、及び、前記通常精度地図データの前記複数のメッシュファイルをそれぞれ管理する第1、第2及び第3更新要否管理ワークファイルを含み、
    前記高速メモリは、
    前記第1、第2及び第3更新要否管理ワークファイルがロードされ、処理速度が互いに異なる第1、第2及び第3高速メモリを含む、地図データ更新装置。
  12. 請求項8に記載の地図データ更新装置であって、
    前記通常精度地図データに基づいて、前記車両が走行する経路を探索し、前記経路に基づいて前記特定メッシュファイルを特定する地図データアクセス部をさらに備え、
    前記更新部による処理が行われた後の前記高精度地図データが、前記車両の走行の制御に用いられる、地図データ更新装置。
  13. 請求項8に記載の地図データ更新装置であって、
    前記更新部による処理が行われた後の前記施設地図データと、前記車両のセンサで検出された前記車両周辺の情報とに基づいて、前記車両の走行の制御に用いられる前記車両の位置を検出する車両位置検出部をさらに備える、地図データ更新装置。
  14. 請求項1に記載の地図データ更新装置であって、
    前記地図データを記憶する地図データ記憶部をさらに備える、地図データ更新装置。
  15. それぞれが、地図データを区分して得られる複数のメッシュの1つ以上に対応する複数のメッシュファイルを、サーバと通信を行うことによって選択的に更新する地図データ更新装置の地図データ更新方法であって、
    複数のビットの位置が前記複数のメッシュファイルのメッシュIDと対応付けられたビット配列を有し、前記メッシュファイルの更新の要否を示す1ビットのフラグ情報が、前記ビット配列のうち当該メッシュファイルのメッシュIDに対応する前記位置に格納された更新要否管理ファイルを記憶し、
    前記複数のメッシュファイルのうち車両で用いられる対象として特定されたメッシュファイルである特定メッシュファイルのメッシュIDと、前記更新要否管理ファイルとに基づいて前記特定メッシュファイルを更新し、かつ、前記特定メッシュファイルの更新結果と、更新ファイルとに基づいて前記更新要否管理ファイルを更新し、
    前記更新ファイルは、
    第1バージョンの前記地図データと、前記第1バージョンの1つ前の第2バージョンの前記地図データとの間の差に基づいて前記メッシュファイルの更新の要否が設定される、または、
    前記複数のメッシュファイルのそれぞれのバージョンが格納されたバージョン管理ファイルに関して、第1バージョンの前記バージョン管理ファイルと、前記第1バージョンの1つ前の第2バージョンの前記バージョン管理ファイルとの間の差に基づいて前記メッシュファイルの更新の要否が設定される、地図データ更新方法。
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