JP7337571B2 - センサ端末 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、センサ端末に関する。
近年、物流、流通、製造現場などで使用される産業システムにおいては、業務効率の向上のために、積極的なロボットの導入が進められている。例えば、商品を組み上げるアームロボットや運搬用の自動搬送車(AGV)など様々なロボットの導入が進められている。このようなロボットは人や作業対象外の物体との衝突しないように制御することが必要となる。例えば、ロボットが人や作業対象外の物体との衝突を防止するため、専用の作業エリアやレールを設けているシステムがある。
また、ロボットが衝突を防止する方法としては、ロボットに設置した超音波センサが出力する超音波信号の反射波によって近接物の存在を検知し、人や作業対象外の物体の近接時に動作を停止したり速度を落としたりするなどの方法がある。例えば、商品を荷積みするアームロボットは、超音波センサで荷積みの対象物を検知することで、カメラ画像が苦手とする透明や真っ黒な物体に対しても衝突防止の対応ができる。しかしながら、超音波センシングの問題としては、ロボットが複数存在する環境や機械の振動などによって超音波が発生する環境において、自身の出力した以外の超音波信号によって距離を誤って推定してしまうという問題がある。
また、自身の出力した以外の超音波信号によって誤推定してしまう場合、出力する超音波信号の周波数として各ロボットに固有な周波数を割り当てることで、受信した周波数から自身が送信した信号かどうかを判定する運用が考えられる。しかしながら、一般の超音波センサに用いられる超音波素子は受信感度が40khzなどの特定の周波数に集中しており、受信可能な周波数の帯域が狭い。このため、超音波素子は周波数を変更可能な範囲が狭く、複数台のロボットの同時動作への対応が難しいという課題がある。
特開平10-40491号公報
本発明が解決しようとする課題は、音波信号の送信元を高精度に特定できるセンサ端末を提供することである。
実施形態によれば、センサ端末は、信号受信部とプロセッサとを有する。信号受信部は、超音波センサが受信する音波を電気信号に変換した受信信号を取得する。プロセッサは、当該センサ端末に固有な識別情報を周波数の変化と1ms以下の信号長の長さとを併用して表現する送信用の信号情報に応じた送信信号を20ms以下の所定間隔で前記超音波センサが出力し、前記信号受信部により取得した受信信号において周波数の変化と信号長の長さとで表現される識別情報を特定し、前記受信信号に含まれる識別情報が当該センサ端末の識別情報と一致する場合に前記送信信号の送信タイミングと前記受信信号の受信タイミングとに基づいて対象物までの距離を算出する
図1は、第1実施形態に係るセンサ端末を含む産業システムの構成例を示す図である。 図2は、第1実施形態に係るセンサ端末の構成例を示すブロック図である。 図3は、第1実施形態に係るセンサ端末が処理する信号の例を示す図である。 図4は、第1実施形態に係るセンサ端末の動作例を説明するためのフローチャートである。 図5は、第2実施形態に係るセンサ端末を含む産業システムの構成例を示す図である。 図6は、第2実施形態に係るセンサ端末の構成例を示すブロック図である。 図7は、第2実施形態に係る信号送信装置の構成例を示すブロック図である。 図8は、第2実施形態に係る信号送信装置が送信する処理を説明するためのフローチャートである。 図9は、第2実施形態に係るセンサ端末の動作例を説明するためのフローチャートである。 図10は、第1変形例としてセンサ端末が受信する信号におけるID情報の表現例を説明するための図である。 図11は、第1変形例としてセンサ端末が受信する信号におけるID情報の表現例を説明するための図である。 図12は、第2変形例としてセンサ端末が受信する信号におけるID情報の表現例を説明するための図である。 図13は、第2変形例としてセンサ端末が受信する信号におけるID情報の表現例を説明するための図である。 図14は、第2変形例としてセンサ端末が受信する信号が正常である場合を説明するための図である。 図15は、第2変形例としてセンサ端末が受信する信号が正常でない場合を説明するための図である。 図16は、第3変形例としてセンサ端末が受信する信号におけるID情報の表現例を説明するための図である。 図17は、第3変形例としてセンサ端末が受信する信号におけるID情報の表現例を説明するための図である。 図18は、第4変形例としてセンサ端末が受信する信号におけるID情報の表現例を説明するための図である。 図19は、第4変形例としてセンサ端末が受信する信号におけるID情報の表現例を説明するための図である。 図20は、第4変形例としてセンサ端末が受信する信号におけるID情報の表現例を説明するための図である。
以下、実施形態について、図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
まず、第1実施形態について説明する。
図1は、第1実施形態に係るセンサ端末1(1A、1B)を含む産業システムの構成例を概略的に示す図である。
センサ端末1は、自身の位置と周辺にある物体との距離を測定する装置である。例えば、センサ端末1は、移動する移動体に搭載され、周囲にある物体と移動体との距離を測定する。図1に示す構成例において、センサ端末1(1A、1B)は、移動体としての自動搬送車(AGV)2Aあるいはアームロボット2Bなどのロボット2に搭載される例を示す。
また、図1に示す産業システムは、ロボット2が稼働する範囲内において作業者などの人物Pが存在する運用形態を想定している。ロボット2に搭載されるセンサ端末1は、当該ロボット2に周辺に存在する人物(作業者)Pや障害物などを検知し、周辺に存在する人物Pや障害物までの距離を測定する。例えば、ロボット2は、センサ端末1が計測する人物Pまでの距離に応じて動作を制御することにより、人物Pに接触することを避けるような動作制御を実施する。
図2は、第1実施形態に係るセンサ端末1の構成例を示すブロックである。
図2に示す構成例において、センサ端末1は、超音波センサ11、信号作成部12、信号送信部13、信号受信部14、フィルタ処理部15、信号判定部16、測距部17、通信部18および表示部19などを有する。
図2に示す構成例において、信号作成部12、フィルタ処理部15、信号判定部16、および、測距部17は、プロセッサ21がプログラムを実行することにより実現される機能である。すなわち、信号作成部12、フィルタ処理部15、信号判定部16、および、測距部17は、プロセッサ21およびメモリなどを有する処理装置として構成される。ただし、信号作成部12、フィルタ処理部15、信号判定部16、および、測距部17は、それぞれ別のハードウエアで実現するものであっても良い。
超音波センサ11は、信号送信部13からの入力に応じて振動し、送信信号を空気中に出力する。また、信号送信部13からの入力がない場合、超音波センサ11は、空気中の振動を電位に変換する。なお、超音波センサ11としては、送信用の超音波センサと受信用の超音波センサをそれぞれ別に設け、送信と受信とを同時に実施可能な構成としても良い。
信号作成部12は、超音波センサ11が信号を出力するための信号送信部13へ供給する送信用の信号情報を作成する。信号作成部12は、例えば、40kHzなどの高周波数の搬送波に対して、自身の送信信号であることを識別するための識別情報(ID情報)として、搬送波より低い周波数の信号波の情報を含んだ信号を作成する。
図3は、送信信号の作成例を示す図である。
図3は、搬送波を40kHz、ID情報とする信号波を20kHzとした場合の送信信号の例を示す図である。図3に示す送信信号は、40kHzの信号の送信と停止とを同じ時間繰り返した信号となっている。すなわち、図3に示す送信信号は、波長40kHzで1秒間に20kHz分の波が存在する信号となる。
信号送信部13は、超音波センサ11が送信信号(音波信号)を出力するための信号を超音波センサ11へ供給する。信号送信部13は、例えば、アンプおよびDA変換回路などにより構成する。信号送信部13は、信号作成部12で作成した送信用の信号情報に基づく信号を予め設定した周期で超音波センサ11に入力する。これにより、信号送信部13は、超音波センサ11から送信信号を所定の周期で出力させる制御を行う。
信号受信部14は、受信信号を取得するものである。信号受信部14は、例えば、アンプ、および、AD変換回路などにより構成される。信号受信部14は、超音波センサ11によって変換した信号をデジタル信号として取得する。信号受信部14は、取得した信号をフィルタ処理部15に送る。
フィルタ処理部15では、信号受信部14からの受信信号に対して、周波数成分を抽出する。例えば、フィルタ処理部15は、フーリエ変換を用いて受信信号に含まれる周波数成分を抽出する。以下の式(式1)は、フーリエ変換式を示す。
なお、フィルタ処理部15は、計算量を削減するために特定の次数のフーリエ係数のみを計算するようにしても良い。
信号判定部16は、フィルタ処理部15によって算出したフーリエ係数を用いて、受信信号が自身の送信信号であるか否かを判定する。例えば、信号判定部16は、送信信号の周波数成分が受信信号に含まれるか否かを判定する。この場合、信号判定部16は、送信信号の周波数成分が受信信号に含まれれば、受信信号が自身の送信信号であると判定し、送信信号の周波数成分が受信信号に含まれなければ、受信信号が自身の送信信号でないと判定する。
測距部17は、信号判定部16により受信信号が自身の送信信号であると判定した場合、対象物(送信信号を反射した物体)までの距離を判定する測距処理を行う。測距部17は、送信信号の送信タイミングと受信信号の受信タイミングとの時間差から対象物までの距離を判定する。
通信部18では、ロボット2と通信するための通信インターフェースである。通信部18は、例えば、測距部17が判定した対象物までの距離を示す測距情報をロボット2へ送信する。通信部18は、有線による通信を行うものであっても良いし、無線による通信を行うものであっても良い。例えば、通信部18は、無線通信としては、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、UWB(Ultra Wide Band)等の広域通信などの無線通信を行うものであっても良い。また、通信部18は、有線で通信するインターフェースと無線で通信するインターフェースとを具備するものであっても良い。
表示部19は、測距情報、あるいは、センサ端末1の動作状態を示す情報などを表示する。表示部19は、文字情報或いは画像などを表示するディスプレイであっても良いし、センサ端末1の動作確認のために測距が実施されたことなどを点滅等の表示状態で示すLED(Light Emitting Diode)などのランプであっても良い。表示部19は、情報を報知するための報知部の一例である。なお、センサ端末1は、報知部として、情報を音声で出力するスピーカなどを具備しても良い。
次に、第1実施形態に係るセンサ端末1の処理について説明する。
図4は、センサ端末1の処理例を説明するためのフローチャートである。
センサ端末1において、プロセッサ21は、信号作成部12により超音波センサ11が出力する信号の搬送波を自身の識別情報(ID情報)によって変調した送信用の信号情報を作成する(ST11)。例えば、信号作成部12は、図3に示すように、超音波センサ11が出力する搬送波を自身の識別情報としての搬送波よりも低周波の信号波で変調させる送信用の信号情報を作成する。
送信用の信号情報を作成すると、プロセッサ21は、信号作成部12から送信用の信号情報を所定のタイミングで信号送信部13に供給する。これにより、信号送信部13は、信号作成部12からの送信用の信号情報に基づく送信信号(音波)を超音波センサ11から出力させる(ST12)。
超音波センサ11から送信信号を送信した後、プロセッサ21は、受信信号としての音波の受信待ちとして待機する(ST13)。受信待ちの状態において、プロセッサ21は、超音波センサ11と信号受信部14とにより信号を受信したかどうかを判断する(ST14)。なお、信号送信部13は、送信信号(音波)を定期的に出力させてもよく、ST12とST13が並列的に実施されてよい。
受信待ち状態において、受信用のセンサとしての超音波センサ11は、受信する音波を電気信号に変換する。信号受信部14は、超音波センサ11からの電気信号を受信信号として取得する。プロセッサ21は、信号受信部14から受信信号を取得し、フィルタ処理部15により受信信号の周波数成分を解析する(ST15)。プロセッサ21は、フィルタ処理部15による受信した信号の周波数成分の解析結果に基づいて、信号判定部16により受信信号の周波数成分と送信信号の周波数成分とが一致するかどうかを判定する(ST16)。
受信信号の周波数成分と送信信号の周波数成分とが一致した場合(ST16、YES)、プロセッサ21は、測距部17による距離の測定を実行する(ST17)。例えば、プロセッサ21は、測距部17で距離を計測するため送信信号を出力したタイミングから受信信号を受信するタイミングまでの時間差をストップウッチ機能などにより計測する。測距部17は、送信信号の送出タイミングと当該受信信号の受信タイミングとから対象物までの距離を算出する。測距部17により対象物までの距離を算出すると、プロセッサ21は、通信部18により対象物の距離を示す測距情報をロボット2へ送信する(ST18)。また、プロセッサ21は、測距部17により算出した距離を示す情報を表示部19により表示しても良い。また、プロセッサ21は、測距部17で距離を算出したことを示す情報を表示部19で表示しても良い。
以上のように、第1実施形態に係るセンサ端末は、超音波を用いた測距部を備え、出力する超音波信号に自身の識別情報を付与して送信する機能と受信時に自身の信号かを判定する機能とを有する。センサ端末は、高周波の搬送波に識別情報を示す低周波の信号波の情報が含まれるように、パルス幅変調によって送信信号を作成する。また、センサ端末は、受信信号から信号波の情報を抽出して、自身が出力した信号であるかを判定する。センサ端末は、受信信号が自身の出力した信号である場合に、測距を実施する。
すなわち、第1実施形態によれば、センサ端末は、搬送波を識別情報としての信号波によって変調した送信信号を出力した後、受信した受信信号の周波数成分が送信信号の周波数成分と一致する場合に、送信信号の送信タイミングと受信信号の受信タイミングとにより対象物までの距離を算出する。
これにより、第1実施形態に係るセンサ端末は、自身の送信信号と周波数成分が一致する受信信号を受けた場合に対象物までの距離を計測できる。この結果、第1実施形態のセンサ端末によれば、自身以外の装置から出力された送信信号、あるいは、機械の振動音などの外部雑音による誤判定を抑制することができ、多数のセンサ端末が存在する領域においても、確実な距離の測定を実現できる。

さらに、第1実施形態によれば、パルス幅変調によって、受信可能な周波数の帯域が狭いマイクにおいても信号が判定できるといった利点もある。また、スマートフォンなどで利用されているサンプリング周波数が45kHz以下の超音波を正確に受信できない一般のマイクにおいても、多数のID情報の識別が可能となるといった利点も存在する。
また、第1実施形態に係るセンサ端末は、固有の識別情報を含む送信用の信号情報を作成する信号作成部と、前記信号作成部が作成した送信用の信号情報に基づく送信信号を超音波センサから出力させる信号送信部と、前記超音波センサが入力する音波信号を受信信号として取得する信号受信部と、前記受信信号の周波数成分を解析するフィルタ処理部と、前記受信信号の周波数成分が前記送信信号の周波数成分と一致するかどうかを判定する信号判定部と、前記送信信号の送信タイミングと前記受信信号の受信タイミングから対象物までの距離を判定する測距部と、前記測距部による測距結果を外部装置へ送信する通信部と、を備える。
これらの構成によって、第1実施形態に係るセンサ端末は、受信した信号が自身が発信した信号であるかどうかを判定でき、送信信号と受信信号とを正確に対応づけて測距を実行することにより誤判定を抑制して正確な測距が可能となる。
また、第1実施形態に係るセンサ端末は、測距した情報などを表示する表示部を備え、測距した情報やID情報を表示部に表示しても良い。これにより、使用者の利便性や測距の妥当性の検証を容易に行うことができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について説明する。
第2実施形態に係るシステムは、センサ端末101が移動体に設置され、所定位置に設置される信号送信装置102から出力される超音波信号をセンサ端末101Aが受信する。すなわち、第2実施形態に係るシステムは、信号送信装置102が超音波信号を送信する装置であり、センサ端末101が信号送信装置102から出力される超音波信号を受信する装置である点が第1実施形態とは異なる。
図5は、第2実施形態に係るセンサ端末101および信号送信装置102を備えた産業システムの構成例を概略的に示す図である。
図5に示す構成例において、第2実施形態に係る産業システムは、ロボット201Aに設置されるセンサ端末101A、作業者Pが携帯するセンサ端末101B、および、所定位置に設置される信号送信装置102A、102Bを有する。
センサ端末101Aは、物品の運搬あるいは製品の組み立てなどに使用されるロボット201Aなどに設置される。ロボット201Aは、少なくともセンサ端末101を設置した部位が移動するものである。例えば、ロボット201Aは、自動搬送車(AGV)であっても良いし、アーム先端部が移動するロボットアーム等であっても良い。
センサ端末101Bは、作業場内において移動する作業者Pが携帯する。センサ端末101Bは、当該作業者Pが所持する携帯端末201Bと通信する機能を有する。センサ端末101Bは、携帯端末201Bへ検出した情報などを通知する。また、センサ端末101Bの機能を携帯端末201Bに内蔵しても良い。
なお、センサ端末101Aとセンサ端末101Bとは、同様な構成を有する装置(センサ端末101)として説明するものとする。
信号送信装置102(102A、102B)は、それぞれ所定位置に設置される。例えば、信号送信装置102は、天井等の所定位置に固定して設置される。信号送信装置102は、自身のID情報を含む送信信号を予め設定された放射位置(領域)に放射する。システム全体として、信号送信装置102は、複数存在するものとする。例えば、工場や作業場などの所定の領域において、多数の信号送信装置が予め決められた位置に配置されるものとする。
次に、第2実施形態に係るセンサ端末101の構成について説明する。
第2実施形態に係るセンサ端末101は、信号送信装置102から出力された音波による信号を受信する機能を有するものである。
図6は、第2実施形態に係るセンサ端末101の構成例を示すブロック図である。
センサ端末101は、超音波センサ(受信用の超音波センサ)111、信号受信部114、フィルタ処理部115、信号識別部116、位置判定部117、通信部118、表示部119および位置DB120などを有する。
図6に示す構成例において、フィルタ処理部115、信号識別部116および位置判定部117は、プロセッサ121がプログラムを実行することにより実現される機能である。すなわち、フィルタ処理部15、信号識別部116および位置判定部117は、プロセッサ121およびメモリなどを有する処理装置として構成される。ただし、フィルタ処理部115、信号識別部116、位置判定部117は、それぞれ別のハードウエアで実現するものであっても良い。
超音波センサ111は、音波を受信する受信用の超音波センサである。超音波センサ111は、空気中の振動(音波)を電位に変換する。
信号受信部114は、超音波センサ111によって変換した信号を取得する。信号受信部114は、例えば、アンプ、および、AD変換回路などにより構成する。信号受信部114は、超音波センサ111によって変換した信号をデジタル信号として取得する。信号受信部114は、取得した信号をフィルタ処理部115に送る。
フィルタ処理部115では、信号受信部14からの受信信号に対して、周波数成分を抽出する。例えば、フィルタ処理部115は、第1実施形態で説明したフーリエ変換を用いて受信信号に含まれる周波数成分を抽出する。なお、フィルタ処理部115は、計算量を削減するために特定の次数のフーリエ係数のみを計算するようにしても良い。
信号識別部116は、フィルタ処理部115による受信信号に対する周波数成分の解析結果に基づいて受信信号に含まれる識別情報(ID情報)を識別する。例えば、信号識別部116は、フィルタ処理部115によって算出するフーリエ係数を用いて、受信信号に含まれるID情報を識別する。
位置判定部117は、ID情報に基づいて自身の位置を特定する。位置DB120は、ID情報に対応づけて位置情報を記憶する。位置DB120は、プロセッサ121に通信接続されるメモリであっても良いし、プロセッサ121が具備するメモリであっても良い。位置DB120は、例えば、ID情報に対応する信号送信装置102の位置を示す位置情報を記憶する。位置判定部117は、信号識別部116が特定したID情報に基づいて位置DB120を参照して自身の位置を特定する。位置判定部117は、例えば、ID情報に対応する信号送信装置102を特定し、当該信号送信装置102の位置から自身の位置を特定する。
なお、センサ端末101のプロセッサ121としては、自身の位置を示す位置情報ではなく、信号識別部116が識別したID情報をロボット201Aまたは携帯端末201Bへ送信するようにしても良い。ロボット201Aまたは携帯端末201Bは、信号識別部116が識別したID情報をセンサ端末101から取得し、取得するID情報に基づいて自身の位置を把握するようにしても良い。また、センサ端末101は、信号識別部116が識別したID情報を出力する場合、位置判定部117および位置DB120を省略して良い。
通信部118は、センサ端末101による処理結果を外部装置へ出力するためのインターフェースである。例えば、通信部118は、ロボット201Aまたは携帯端末201Bと通信するための通信インターフェースである。通信部118は、信号識別部116が識別したID情報に基づく位置情報をロボット201へ送信する。また、通信部118は、信号識別部116が識別したID情報をロボット201Aまたは携帯端末201Bへ送信するようにしても良い。通信部118は、有線で情報を送信するものであっても良いし、Wi-Fi、BluetoothあるいはUWBなどの無線通信により情報を送信するものであっても良い。また、通信部118は、有線で通信するインターフェースと無線で通信するインターフェースとを具備するものであっても良い。
表示部119は、識別したID情報、ID情報から特定した位置情報、あるいは、センサ端末101の状態を示す情報などの情報を表示する。表示部119は、文字情報或いは画像などを表示するディスプレイであっても良いし、動作確認のためにID情報の識別が実施されたことなどを点滅等の表示状態で示すLEDなどのランプであっても良い。表示部119は、情報を報知するための報知部の一例である。なお、センサ端末101は、報知部として、情報を音声で出力するスピーカなどを具備しても良い。
次に、第2実施形態に係る信号送信装置102の構成について説明する。
第2実施形態に係る信号送信装置102は、センサ端末101が受信可能な音波による信号を送信する機能を有するものである。
図7は、第2実施形態に係る信号送信装置102の構成例を示すブロック図である。
信号送信装置102は、信号作成部211、信号送信部212、および、超音波センサ(送信用の超音波センサ)213などを有する。
図7に示す構成例において、信号作成部211は、プロセッサがプログラムを実行することにより実現される機能である。すなわち、信号作成部211は、プロセッサおよびメモリなどを有する処理装置として構成される。ただし、信号作成部211は、ハードウエアで実現するものであっても良い。
超音波センサ213は、音波を送信する送信用の超音波センサである。超音波センサ213は、信号送信部212から入力される送信信号に応じて振動し、送信信号としての音波を出力する。
信号作成部211は、超音波センサ213が出力する送信信号として、信号送信部212へ供給する送信用の信号情報を作成する。信号作成部211は、例えば、40kHzなどの高周波数の搬送波に対して、自身の識別情報(ID情報)として搬送波より低い周波数の信号波の情報を含んだ信号を作成する。
信号送信部212は、送信信号を超音波センサ213へ供給する。信号送信部212は、例えば、アンプおよびDA変換回路などにより構成する。信号送信部212は、信号作成部211が作成した通信用の信号情報に基づく送信信号を予め設定した周期で超音波センサ213に入力する。これにより、信号送信部212は、超音波センサ213から送信信号を所定の周期で出力させる制御を行う。
次に、第2実施形態に係るセンサ端末101および信号送信装置102の動作例について説明する。
まず、第2実施形態に係る信号送信装置102の動作について説明する。
図8は、第2実施形態に係る信号送信装置102の処理例を説明するためのフローチャートである。
信号送信装置102において、プロセッサ221は、信号作成部211により超音波センサ11が出力する信号の搬送波を自身の識別情報(ID情報)によって変調した送信用の信号情報を作成する(ST21)。例えば、信号作成部211は、超音波センサ11が出力する搬送波を自身の識別情報(ID情報)を示す信号で変調させた送信用の信号情報を作成する。
送信用の信号情報を作成すると、プロセッサ221は、信号作成部211から送信用の信号情報を所定のタイミングで信号送信部212に供給する。これにより、信号送信部212は、信号作成部211からの送信用の信号情報に基づく送信信号を超音波センサ213から出力させる(ST22)。
次に、第2実施形態に係るセンサ端末101の動作について説明する。
図9は、第2実施形態に係るセンサ端末101の処理例を説明するためのフローチャートである。
センサ端末101において、プロセッサ121は、超音波センサ111と信号受信部114とにより信号の受信待ちの状態とする(ST31)。
受信待ち状態において、受信用のセンサとしての超音波センサ111は、受信する音波を電気信号に変換する。信号受信部114は、超音波センサ111からの電気信号を受信信号として取得する。プロセッサ121は、超音波センサ111が受信した信号を信号受信部114から受信信号として取得し(ST32、YES)、フィルタ処理部115により受信信号の周波数成分を解析する(ST33)。プロセッサ121は、フィルタ処理部115による受信信号の周波数成分の解析結果に基づき、信号識別部116により受信信号に含まれるID情報を特定する(ST34)。
信号識別部116によりID情報を特定すると、プロセッサ121は、位置判定部117によりID情報に基づいて位置を特定する(S35)。位置判定部117は、位置DB120を参照して信号識別部116が受信信号から抽出したID情報に対応する信号送信装置102を特定し、特定した信号送信装置102の位置から自身の位置を特定する。
自身の位置を特定すると、プロセッサ121は、通信部118により自身の位置を示す位置情報をロボット201Aまたは人物が所持する携帯端末201B等へ送信する(ST36)。なお、プロセッサ121は、通信部118によりID情報をロボット201Aまたは人物が所持する携帯端末201B等へ送信するようにしても良い。
また、プロセッサ121は、信号識別部116が識別したID情報、あるいは、位置判定部117が特定した位置を示す位置情報などの情報を表示部19により表示しても良い。また、プロセッサ21は、信号識別部116がID情報を識別したことなどのセンサ端末101の動作状態を示す情報を表示部19で表示するようにしても良い。
以上のように、第2実施形態によれば、所定位置に設置された信号送信装置は、搬送波をID情報に基づいて変調した送信信号を出力する。センサ端末は、受信した受信信号からID情報を抽出し、抽出したID情報に基づいて信号の送信元の信号送信装置を特定し、特定した信号送信装置の位置から自身の位置を特定する。
これにより、第2実施形態に係るセンサ端末は、受信信号から抽出するID情報によって信号の送信元の信号送信装置を特定し、信号送信装置の位置から自身の位置を算出できる。この結果、多数の信号送信装置が配置された領域であっても、個々のセンサ端末が各信号送信装置からの信号によって確実に自身の位置を特定できる。
また、第2実施形態に係るシステムは、ロボットまたは人に装着されるセンサ端末と、自身のID情報を含んだ信号を送信する信号送信装置とで構成される。前記センサ端末は、受信用の超音波センサが入力する音波信号を受信信号として取得する信号受信部と、前記受信信号の周波数成分を解析するフィルタ処理部と、前記受信信号に含まれるID情報を識別する信号識別部と、前記信号識別部によるID情報の識別結果を外部装置へ送信する通信部と、を備える。前記信号送信装置は、自身のID情報を含んだ送信用の信号情報を作成する信号作成部と、前記信号作成部が作成した前記送信用の信号情報に基づく送信信号を送信用の超音波センサから送信させる信号送信部とを備える。
これらの構成によって、第2実施形態に係るセンサ端末によれば、受信した受信信号から識別したID情報に基づいて自身の位置を特定できる。
また、第2実施形態に係るセンサ端末は、識別したID情報あるいはID情報に基づく位置などの情報を表示する表示部を備えても良い。第2実施形態に係るセンサ端末は、識別したID情報或いは位置を表示部に表示することによって、使用者の利便性や位置の妥当性の検証を容易にできる。
(第1変形例)
次に、第1実施形態および第2実施形態に適用可能な第1変形例について説明する。 第1変形例は、第1実施形態および第2実施形態で説明した信号作成部12、211に適用可能な変形例である。また、第2実施形態において、信号識別部116は、信号作成部112に適用する方式に応じた処理によって受信信号からID情報を識別するものとなる。
図10及び図11は、第1変形例としてのID情報を含む送信信号の作成方法を説明するための図である。図10は、ID情報が「1」の場合の送信信号の例を示す。図11は、ID情報が「2」である場合の送信信号の例を示す。
第1変形例では、送信信号においてID情報を表現するため、ID情報に応じて時系列で信号波の周波数を変化させるものである。信号作成部12、211は、ID情報と関連付けたパターンで信号波の周波数を時系列で変化させることにより、ID情報を示す送信用の信号情報を作成する。これに応じて、信号識別部116は、受信信号における周波数変化のパターンでID情報を識別する。
図10及び図11は、例えば、信号波として3種類の周波数(5kHz、10kHz、20kHz)を用いる場合の送信信号の例を示している。図10は、ID情報が「1」の場合の送信信号の例である。図10に示す例では、ID情報の「1」に対応づけて、周波数変化のパターンを、20kHz、10kHz、5kHzの順番としている。また、図11に示す例では、ID情報の「2」に対応づけて、周波数変化のパターンを、20kHz、10kHz、5kHzの順番としている。これらのようにID情報に応じて周波数を変化させることで、複数のID情報を示す送信信号を作成できる。
第1変形例によれば、図3に示すように周波数のみでID情報を表す場合と比較して周波数変化のパターンを用いて送信信号において複数のID情報を表現することができる。すなわち、第1変形例によれば、多数の信号送信装置にそれぞれ付与される多数のID情報を周波数変化のパターンを用いて表示することができ、各信号送信装置から出力される信号に含まれる周波数変化のパターンを特定することで、多数の信号送信装置に付与されたID情報が確実に識別できる。
また、第1変形例によれば、第1実施形態あるいは第2実施形態に係るセンサ端末において、送信信号における信号波の周波数を時系列で切り替えることによって識別可能なID情報の数を増加することが可能となる。
(第2変形例)
次に、第1実施形態および第2実施形態に適用可能な第2変形例について説明する。 第2変形例は、第1実施形態および第2実施形態で説明した信号作成部12、211に適用可能な変形例である。また、第2実施形態において、信号識別部116は、信号作成部112に適用する方式に応じた処理によって受信信号からID情報を識別するものとなる。
図12および図13は、第2変形例としてのID情報を含む送信信号の作成方法を説明するための図である。図12は、ID情報が「1」である場合に第2変形例によって出力される送信信号の例を示す。図13は、ID情報が「5」である場合に第2変形例によって出力される送信信号の例を示す。
第2変形例は、送信信号において、ID情報を送信する間隔(1スロット)を定め、1スロットの中の信号長でID情報を表現するものである。すなわち、第2変形例において、信号作成部12、211は、1スロット中の信号長をID情報に応じた長さとする送信用の信号情報を作成する。これに応じて、信号識別部116は、受信信号における1スロットの中の信号長によってID情報を識別する。
ここで、図12および図13を参照して、1スロットを100msとし、ID情報「1」から「10」までを10msごとの信号長で表現する送信信号の例について説明する。この場合、信号作成部12、211は、1スロット中の信号長が以下の式(2)を満たすように送信用の信号情報を作成する。
ID情報の番号=受信した信号長[ms]/10[ms]…(2)。
例えば、ID情報が「1」の場合、信号作成部12、211は、図12に示すように、信号長が10msの信号を100ms間隔で出力する送信信号となる送信用の信号情報を作成する。また、ID情報が「5」の場合、信号作成部12、211は、図13に示すように、信号長が50msの信号を100ms間隔で出力する送信信号となる送信用の信号情報を作成する。これらに対応して、信号識別部116では、受信信号における1スロット中の信号長を特定することでID情報を識別する。
以上のように、第2変形例によれば、所定の間隔(1スロット)中の信号長によってID情報を表現することで、単一の周波数でも多数のID情報を表現することができ、多数の信号送信装置のID情報を識別するような運用形態が実現できる。
また、第2変形例で説明した構成の送信信号が出力される場合、センサ端末1、101は、受信した信号が正常に受信できたか否かが判定できる。
図14および図15は、図12又は図13に示すように所定の間隔(1スロット)の信号長でID情報を示す送信信号が正常に受信できたか否かを判定する処理を説明するための図である。
プロセッサ21、121は、信号の受信を開始したタイミング(オンになるタイミング)の間隔と信号の受信を終了したタイミング(オフになるタイミング)との間隔に基づいて信号を正常に受信したか否かを判定しても良い。例えば、信号識別部116は、ID情報を識別する場合に、信号の受信を開始したタイミング(オンになるタイミング)の間隔と信号の受信を終了したタイミング(オフになるタイミング)の間隔とをそれぞれ記録し、受信した信号を識別するかどうかを判断してもよい。
ID情報に応じた信号長を固定の1スロットごとに出力するため、正常に信号が受信できた場合、1スロットの長さ、オンになるタイミングの間隔、および、オフになるタイミングの間隔の3つが一致する。遮蔽物などにより信号が正確に受信できなかった場合、受信する信号長が変化するため、1スロットの長さ、ONになるタイミングの間隔、および、OFFになるタイミングの間隔が一致しないものとなる。
図14は、信号を正常に受信できた場合を説明するための図であり、図15は、信号を正常に受信できていない場合を説明するための図である。信号を正常に受信できれば、図14に示すように、オンになるタイミングの間隔とオフになるタイミングの間隔とが、1スロットの長さに一致する。また、信号が正常に受信できていない場合、図15に示すように、オンになるタイミングの間隔またはオフになるタイミングの間隔が、1スロットの長さと一致しなくなる。
以上のように、第2変形例のように送信信号における所定の間隔(1スロット)中の信号長によってID情報を表現する場合、信号がオンになるタイミングの間隔および信号がオフになるタイミングの間隔が1スロットの長さと一致したか否かにより信号が正常に受信できたか否かを判定できる。これにより、雑音あるいは遮蔽物等による信号の欠損によるID情報の誤識別を抑制することが可能となる。
また、第2変形例によれば、第1実施形態あるいは第2実施形態に係るセンサ端末において、出力する信号長をIDごとに固有の値とすることによって、信号長からID情報が識別可能となる。
さらに、第2変形例によれば、受信信号において、オンになるタイミングの間隔とオフになるタイミングの間隔とを計測し、各間隔が信号の送信間隔と一致する場合に正常な信号として当該受信信号に含まれるID情報を識別する。これにより、一部の情報が欠けて受信した信号による誤判定を抑制できる。
(第3変形例)
次に、第1実施形態および第2実施形態に適用可能な第3変形例について説明する。 第3変形例は、第1実施形態および第2実施形態で説明した信号作成部12、211に適用可能な変形例である。また、第2実施形態において、信号識別部116は、信号作成部211に適用する方式に応じた処理によって受信信号からID情報を識別するものとなる。
図16および図17は、第3変形例としてのID情報を含む送信信号の生成方法を説明するための図である。
第3変形例は、図16および図17に示すように、送信信号における1スロットをさらに細かい時間間隔(1ブロック)で区切り、1ブロックごとに信号をオンまたはオフすることによりID情報を表現するものである。信号識別部116は、送信信号における1スロット中の各ブロックに信号が存在するか否かを判断することで、送信信号に示すID情報を識別する。
例えば、1スロットを100ms、1ブロックを10msとした場合、1スロットの最初に信号の受信開始を通知するスタート信号50msを送信し、その後の5ブロック分のオンとオフとの2進数表記でID情報を表現できる。図16に示す例では、1スロットにおいてスタート信号となる5ブロック分をオンし、スタート信号後の5ブロックをそれぞれ「オフ」「オフ」「オフ」「オフ」「オン」とすることで、5桁の2進数として「00001」を表現する。また、図17に示す例では、送信信号の1スロットにおいてスタート信号となる5ブロック分をオンし、スタート信号後の5ブロックをそれぞれ「オフ」「オフ」「オン」「オフ」「オン」とすることで、5桁の2進数として「00101」を表現する。
また、複数のブロックに分けてID情報を表現する場合、送信信号には、ID情報以外の情報を追加しても良い。例えば、誤判定を抑制するために、受信した信号の誤り訂正用の情報を追加しても良い。
以上のように、第3変形例によれば、送信信号に設けた複数のブロックにおける信号の有無でID情報を表現することにより、多数のID情報を表現することが可能となり、さらに、ID情報以外の情報を付加することも可能となる。
また、第3変形例によれば、送信信号において個々のブロックとして定義する固定時間ごとに送信信号のオンとオフとを切り替えることによりID情報を表現する。これにより、送信信号における固定時間ごとの各ブロックのオンとオフとの状態で多数のID情報を表現できる。
(第4変形例)
次に、第1実施形態および第2実施形態に適用可能な第4変形例について説明する。 第4変形例は、第1実施形態および第2実施形態で説明した信号作成部12、211に適用可能な変形例である。また、第2実施形態において、信号識別部116は、信号作成部211に適用する方式に応じた処理によって受信信号からID情報を特定するものとなる。
図18乃至20は、第4変形例としてのID情報を含む送信信号の生成方法を説明するための図である。
第4変形例は、送信信号において、信号波の周波数の切り替えと信号長の長さの変更とによってID情報を表現する。例えば、送信信号は、信号波の周波数によってID情報としてのID番号の十の位を示し、信号長の長さによって当該ID番号の一の位を表現しても良い。
例えば、図18乃至20に示す例において、10kHzの場合はID番号が10番台であり、20kHzの場合はID番号が20番台であることを示す。図18は、信号波の周波数を10kHzとし、信号長を10msとすることで、ID番号「11」を表現する送信信号の例である。また、図19は、ID番号が「12」であることを表現するため、信号波の周波数を10kHzとし、信号長を20msとする送信信号を示す。また、図20は、信号波の周波数を20kHzとし、信号長を10msとすることで、ID番号「21」を表現する送信信号の例である。
なお、信号作成部211は、作成する送信用の信号情報における信号長を1ms以下に制限することによって信号(音波)の送信間隔を20ms以下に高速化しても良い。信号の送信間隔を短くすることで、センサ端末を取り付けたロボットまたは人物などの移動体の移動速度が速い場合においても、周辺の検知物との距離推定の時間分解能を高めることができる。
以上のように、第4変形例によれば、送信信号において信号波の周波数の変化と信号長の長さの変化とを併用してID情報を表現することにより、多数のID情報を表現することが可能となる。
第4変形例に係るセンサ端末は、受信信号において信号波の周波数情報と信号長とからID情報を識別する。これにより、第4変形例によれば、超音波信号において信号波の周波数情報と信号長とでID情報を表現でき、多数のID情報を表現できる。
さらに、第4変形例によれば、送信信号における信号長を設定値以下に制限することで距離推定の時間分解能を高めることができ、近接する物体や高速に移動中であっても確実に受信信号に含まれるID情報を特定できる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
以下、本願の出願当初の特許請求の範囲に記載した内容を付記する。
[1]
超音波センサが受信する音波を電気信号に変換した受信信号を取得する信号受信部と、 前記信号受信部により取得した受信信号の周波数成分を解析し、前記受信信号の周波数成分の解析結果に基づいて前記受信信号に含まれる識別情報を特定するプロセッサと、 を具備するセンサ端末。
[2]
前記プロセッサは、
当該センサ端末に固有な識別情報を含む送信信号を出力するための送信用の信号情報を作成し、
前記送信用の信号情報に応じた送信信号を前記超音波センサが出力した後、前記信号受信部が取得する受信信号の周波数成分が前記送信信号の周波数成分と一致する場合に前記送信信号の送信タイミングと前記受信信号の受信タイミングとに基づいて対象物までの距離を算出する、
[1]に記載のセンサ端末。
[3]
前記受信信号に含まれる識別情報は、前記受信信号の送信元を示す識別情報であり、 前記プロセッサは、前記受信信号の周波数成分の解析結果に基づいて前記受信信号に含まれる識別情報により送信元を特定する、
[1]に記載のセンサ端末。
[4]
前記プロセッサは、前記受信信号に含まれる識別情報により特定される送信元の位置に基づいて当該センサ端末の位置を特定する、
[3]に記載のセンサ端末。
[5]
前記プロセッサは、前記受信信号における信号波の周波数の時系列での変化に基づいて識別情報を特定する、
[1]乃至[4]の何れか1つに記載のセンサ端末。
[6]
前記プロセッサは、前記受信信号における信号長に基づいて識別情報を特定する、
[1]乃至[4]の何れか1つに記載のセンサ端末。
[7]
前記プロセッサは、前記受信信号において信号がオンになるタイミングの間隔とオフになるタイミングの間隔とが信号の送信間隔と一致する場合に前記識別情報の識別を実行する、
[6]に記載のセンサ端末。
[8]
前記プロセッサは、前記受信信号における所定の固定時間ごとの信号のオンまたはオフの状態に基づいて識別情報を特定する、
[1]乃至[4]の何れか1つに記載のセンサ端末。
[9]
前記プロセッサは、前記受信信号における信号波の周波数と信号長とに基づいて識別情報を特定する、
[1]乃至[4]の何れか1つに記載のセンサ端末。
[10]
前記受信信号は、信号長が所定の設定値以下に制限される、
[1]乃至[9]の何れか1つに記載のセンサ端末。
[11]
さらに、前記プロセッサが特定する識別情報に関する情報を報知する報知部を有する、
[1]乃至[10]の何れか1つに記載のセンサ端末。
1(1A、1B)…センサ端末、11…超音波センサ、12、112…信号作成部、13…信号送信部、14、114…信号受信部、15、115…フィルタ処理部、16、116…信号判定部、17、117…測距部、18、118…通信部、19、119…表示部、21、121…プロセッサ、101(101A、101B)…センサ端末、111…超音波センサ(受信用の超音波センサ)。

Claims (4)

  1. 自動搬送車又はロボットに搭載されるセンサ端末であって、
    超音波センサが受信する音波を電気信号に変換した受信信号を取得する信号受信部と、
    当該センサ端末に固有な識別情報を周波数の変化と1ms以下の信号長の長さとを併用して表現する送信用の信号情報に応じた送信信号を20ms以下の所定間隔で前記超音波センサが出力し、前記信号受信部により取得した受信信号において周波数の変化と信号長の長さとで表現される識別情報を特定し、前記受信信号に含まれる識別情報が当該センサ端末の識別情報と一致する場合に前記送信信号の送信タイミングと前記受信信号の受信タイミングとに基づいて対象物までの距離を算出するプロセッサと、
    を具備するセンサ端末。
  2. 前記プロセッサは、前記受信信号に含まれる識別情報により特定される送信元の位置に基づいて当該センサ端末の位置を特定する、
    請求項1に記載のセンサ端末。
  3. 前記プロセッサは、前記受信信号において信号がオンになるタイミングの間隔とオフになるタイミングの間隔とが信号の送信間隔と一致する場合に前記識別情報の識別を実行する、
    請求項1又は2の何れか1項に記載のセンサ端末。
  4. さらに、前記プロセッサが特定する識別情報に関する情報を報知する報知部を有する、
    請求項1乃至の何れか1項に記載のセンサ端末。
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