以下、各実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中の同一または相当部分については、同一符号を付してその説明は繰り返さない。
図1および図2を参照して、画像形成装置100の全体構成について説明する。図1は、画像形成装置100の全体図を示す図である。図2は、画像形成装置100のハードウエア構成を示す図である。画像形成装置100は、スキャナー機能、コピー機能、ファクシミリ機能、ネットワーク機能、BOX機能といった複数の機能が搭載された複合機(MFP:Multi Function Peripheral)である。画像形成装置100は、印刷されたシートにステープル処理、折り処理、パンチ処理、または断裁処理を施す後処理装置130と接続されている。なお、画像形成装置100は、複合機に限定されるものではなく、複写機、プリンター、またはファクシミリといったどのような形態で実装されてもよい。また、画像形成装置100は、後処理装置130と接続されていなくてもよい。
画像形成装置100は、自動原稿送り装置10、スキャナー20,プリンター30、給紙部40、センサー50、自動両面ユニット60、操作パネル70、ファクシミリ80、通信インターフェース90、制御部110、および、ハードディスク120を備える。自動原稿送り装置10、スキャナー20,プリンター30、給紙部40、センサー50、自動両面ユニット60、操作パネル70、ファクシミリ80、通信インターフェース90、制御部110、および、ハードディスク120は、バス95を介して接続されている。
自動原稿送り装置10は、複数枚の原稿を1枚ずつスキャナー20へ搬送する。
スキャナー20は、原稿を光学的に読み取って画像に変換する。
プリンター30は、シートに画像を印刷する。プリンター30は、イエロー、マゼンタ、シアン、およびブラックのトナー像を形成するための感光体ドラムと露光装置とを備える。プリンター30は、各色のトナー像を転写ベルトに重ねて転写し、重なったトナー像を給紙部40から搬送されてきたシートに転写する。トナー像が転写されたシートは、排紙トレイ8へ排出される。以下では、プリンター30による一連の処理を“印刷処理”と称す。
給紙部40は、印刷指示に基づいて、給紙トレイ401,402,403,404または手差しトレイ405に収容されているシートを1枚ずつシート搬送経路55へ送り出す。なお、給紙トレイ401,402,403,404または手差しトレイ405に収容されているシートは普通紙に限られない。薄紙、OHP(Overhead Projector)フィルム、封筒、または厚紙が、給紙トレイ401,402,403,404または手差しトレイ405に収容されていてもよい。
センサー50は、シート搬送経路55に送り出されたシートの種類を検知する。
自動両面ユニット60は、両面印刷を可能にする。自動両面ユニット60は、シートの表裏を反転させる。
操作パネル70は、タッチパネルディスプレイおよび各種ボタンを備える。操作パネル70は、ユーザーによる入力操作を受け付ける。タッチパネルディスプレイには、各種設定画面やユーザーへの通知が表示される。
ファクシミリ80は、電話回線に接続し、他の装置との間で画像データを送受信する。
通信インターフェース90は、ネットワークを介して他の装置と通信する。
制御部110は、CPU(Central Processing Unit)111、RAM(Random Access Memory)112、およびROM(Read Only Memory)113を備える。CPU111は、ROM113等に保存されている動作プログラムを実行することにより、画像形成装置100全体を総括的に制御する。ROM113は、CPU111が実行するプログラムやその他のデータを記憶する。RAM112は、CPU111がプログラムを実行する際の作業領域となるものであり、プログラムやプログラムを実行する際のデータ等を一時的に記憶する。
ハードディスク120は、プログラムや各種データを記憶する。各種データは、例えば、画像データである。
図3は、給紙部40およびセンサー50を示す図である。ユーザーが操作パネル70上で印刷を指示すると、制御部110は、給紙トレイ401,402,403,404または手差しトレイ405に収容されているシートを1枚ずつシート搬送経路55へ送り出す。いずれのトレイのシートをシート搬送経路55に送り出すかは、予めユーザーが操作パネル70上で指定する。具体的には、ユーザーは、トレイ、または、印刷に使用するシートの種類を操作パネル70上で指定する。ユーザーがトレイを指定した場合には、制御部110は、指定されたトレイに対応するローラー41a,42a,43a,44a,45aを回転させる。一方、ユーザーがシートの種類を指定した場合には、制御部110は、図4に示すトレイの情報を参照してユーザーが指定した種類のシートが収容されているトレイを特定し、その特定したトレイに対応するローラー41a,42a,43a,44a,45aを回転させる。これにより、シートが1枚ずつシート搬送経路55へ送り出される。その後、シートは、ローラー551,552,553,554,555によってプリンター30まで搬送される。
センサー50は、シートが給紙部40からプリンター30まで搬送される経路途上に設けられている。センサー50は、ユーザーが指定した印刷モードが特定の種類のシートへの印刷が禁止されている禁則モードである場合に、搬送されてきたシートの種類(厚さ等)を検知する。一方、センサー50は、ユーザーが指定した印刷モードが禁則モードではない場合には、シートの種類を検知しない。
このように、ユーザーが操作パネル70上で印刷モードと印刷に使用するシートの種類とを指定した上で印刷を指示すると、シートが給紙部40から1枚ずつシート搬送経路55へ送り出されてプリンター30まで搬送される。ユーザーが指定した印刷モードが禁則モードである場合には、センサー50は、プリンター30に向けて搬送されているシートの種類を検知する。
図4および図5を参照して、トレイの情報について説明する。図4は、トレイの情報を纏めたテーブルPを示す図である。トレイの情報とは、トレイとトレイに収容されているシートの種類とを対応付けた情報であり、ユーザーが操作パネル70上で登録する。テーブルPは、画像形成装置100の不揮発領域(例えば、ROM113、ハードディスク120)に保存される。
図5は、トレイの情報を登録するための登録画面を示す図である。登録画面とは、給紙トレイ401,402,403,404または手差しトレイ405に収容されているシートの種類を登録するための画面である。登録画面は、操作パネル70に表示される。図5には、1段目のトレイ、すなわち、給紙トレイ401に収容されているシートの種類を登録するための画面が描かれている。ユーザーは、給紙トレイ401に収容されているシートの種類を選択した後、「OK」を押下する。これにより、給紙トレイ401に収容されているシートの種類がテーブルPに対応付けられる。なお、ユーザーは、給紙トレイ402,403,404または手差しトレイ405に収容されているシートの種類を登録したい場合には、登録画面を登録したいトレイの登録画面に切り替えればよい。
図6および図7を参照して、制御部110による全体処理について説明する。図6は、制御部110による全体処理を示す図である。図6に示す処理は、CPU111がROM113に格納されている所定のプログラムを実行することにより実現される。
まず、図6を参照して、制御部110は、印刷モードの指定と印刷に使用されるシートの種類の指定とを受け付けたか否かを判定する(ステップS605)。ユーザーは、操作パネル70上で印刷モードと印刷に使用されるシートの種類とを指定することができる。操作パネル70には、印刷モードを選択する画面と使用されるシートの種類を選択する画面とが表示される。使用されるシートの種類を選択する画面は、シートの種類そのものを選択する画面でもよいし、シートが収容されているトレイを選択する画面であってもよい。なお、ユーザーがシートが収容されているトレイを選択した場合には、制御部110は、テーブルPを参照して、ユーザーが印刷したいシートの種類を特定する。
ここで、図7を参照して、画像形成装置100の印刷モードと画像形成装置100の印刷に使用されるシートの種類との関係について説明する。図7は、印刷モードとシートの種類との禁則関係を纏めたテーブルQを示す図である。テーブルQは、画像形成装置100の不揮発領域(例えば、ROM113、ハードディスク120)に保存され、図6に示す処理において参照される。
印刷モードには、片面モード、オートカラーモード、フルカラーモード、2色カラーモード、モノクロモード、両面モード、ステープルモード、パンチモード、折りモード(部単位)、折りモード(1枚単位)、断裁モード、および挿入紙印字モードがある。シートの種類には、普通紙/普通紙(Eco)、薄紙、OHP、封筒、厚紙1、厚紙1+、厚紙2、厚紙3、および厚紙4がある。印刷モードに対し印刷可能なシートの種類には「○」が付されている。印刷モードに対し印刷不可能なシートの種類には「×」が付されている。
シートの全ての種類に「○」が付されている印刷モードは、いずれの種類のシートにも印刷が可能な印刷モードであり、以下では、このような印刷モードを「非禁則モード」と称す。一方、特定の種類のシートに「×」が付されている印刷モードは、「×」が付されている種類のシートへの印刷が禁止されている印刷モードであり、以下では、このような印刷モードを「禁則モード」と称す。図7では、非禁則モードは、片面モード、オートカラーモード、フルカラーモード、2色カラーモード、およびモノクロモードである。一方、禁則モードは、両面モード、ステープルモード、パンチモード、折りモード(部単位)、折りモード(1枚単位)、断裁モード、および挿入紙印字モードである。
なお、図7に示す印刷モードは一例にすぎず、画像形成装置100の印刷モードはこれに限られない。また、図7に示すシートの種類も一例にすぎず、画像形成装置100の印刷に使用されるシートの種類はこれに限られない。
再び、図6を参照して、制御部110は、印刷モードの指定と印刷に使用されるシートの種類の指定とを受け付けるまでステップS605を繰り返し、印刷モードの指定と印刷に使用されるシートの種類の指定とを受け付けた場合には(ステップS605においてYES)、ステップS610に移行する。
ステップS610において、制御部110は、テーブルQを参照して、指定された印刷モードと指定されたシートの種類とに禁則があるか否かを判定する。制御部110は、指定された印刷モードと指定されたシートの種類との組合せがテーブルQにおいて「×」が付されている組合せに該当する場合には、指定された印刷モードと指定されたシートの種類とに禁則があると判定する。一方、制御部110は、指定された印刷モードと指定されたシートの種類との組合せがテーブルQにおいて「○」が付されている組合せに該当する場合には、指定された印刷モードと指定されたシートの種類とに禁則がないと判定する。
制御部110は、指定された印刷モードと指定されたシートの種類とに禁則がある場合には(ステップS610においてYES)、制御部110は、ステップS635に移行する。一方、指定された印刷モードと指定されたシートの種類とに禁則がない場合には(ステップS610においてNO)、制御部110は、ステップS615に移行する。
ステップS615において、制御部110は、印刷開始の指示を受け付けたか否かを判定する。ユーザーは、操作パネル70上で印刷開始の指示を出すことができる。制御部110は、印刷開始の指示を受け付けるまでステップS615を繰り返し、印刷開始の指示を受け付けた場合には(ステップS615においてYES)、ステップS620に移行する。
ステップS620において、制御部110は、指定された印刷モードが禁則モードであるか否かを判定する。指定された印刷モードが禁則モードである場合には(ステップS620においてYES)、制御部110は、ステップS625に移行する。一方、指定された印刷モードが禁則モードではない場合には(ステップS620においてNO)、制御部110は、ステップS630に移行する。
ステップS625において、制御部110は、シートの種類検知を伴う印刷処理を実行する。当該処理においては、印刷処理の前にシートの種類を検知し、検知したシートの種類が指定された印刷モードでの印刷が許容されている種類である場合に、指定された印刷モードで印刷する処理である。当該処理については、図8~図15を参照して後述する。
ステップS630において、制御部110は、通常の印刷処理を実行する。通常の印刷処理とは、シートの種類を検知することなく、指定された印刷モードで印刷する処理である。
ステップS635において、制御部110は、警告表示を行う。具体的には、制御部110は、ユーザーが指定した印刷モードではユーザーが指定した種類のシートへの印刷ができない旨を操作パネル70に表示する。なお、警告表示に替えて、または警告表示と共に、印刷ができない旨を音声で通知してもよい。また、印刷が禁止されているシートの種類を操作パネル70上で印刷モード別に予めグレーアウトさせておいてもよい。
ステップS625、ステップS630、またはステップS635の後、制御部110は、図6に示す一連の処理を終了する。
なお、上記では、操作パネル70上で印刷モードと印刷に使用されるシートの種類とが指定されるとしたが、プリンタードライバー上で印刷モードと印刷に使用されるシートの種類とが指定されてもよい。
図8~図15を参照して、シートの種類検知を伴う印刷処理(ステップS625)について説明する。図8~図14に示す処理は禁則モードに分類される印刷モード別の処理であり、図15に示す処理は禁則モードに分類される印刷モードの全てに共通の処理である。まず、図8~図10を参照して、指定されている印刷モードがステープルモードである場合のシートの種類検知を伴う印刷処理(ステップS625)について説明する。
図8は、指定されている印刷モードがステープルモードである場合のシートの種類検知を伴う印刷処理の第一例を示すフローチャートである。図8に示す処理は、CPU111がROM113に格納されている所定のプログラムを実行することにより実現される。
まず、制御部110は、テーブルPを参照して、指定された種類のシートに対応するトレイからシートを1枚シート搬送経路55へ送り出す(ステップS805)。具体的には、制御部110がローラーを回転させることで、シートが1枚シート搬送経路55へ送り出される。
次いで、制御部110は、シート搬送経路55へ送り出されたシートの種類を検知する(ステップS810)。具体的には、制御部110の指示に基づき、センサー50がシートの種類を検知する。
次いで、制御部110は、テーブルQを参照して、ステープルモードと検知したシートの種類とに禁則があるか否かを判定する(ステップS815)。制御部110は、ステープルモードと検知したシートの種類との組合せがテーブルQにおいて「×」が付されている組合せに該当する場合には、ステープルモードと検知したシートの種類とに禁則があると判定する。一方、制御部110は、ステープルモードと検知したシートの種類との組合せがテーブルQにおいて「○」が付されている組合せに該当する場合には、ステープルモードと検知したシートの種類とに禁則がないと判定する。
制御部110は、ステープルモードと検知したシートの種類とに禁則がある場合には(ステップS815においてYES)、制御部110は、ステップS840に移行する。一方、ステープルモードと検知したシートの種類とに禁則がない場合には(ステップS815においてNO)、制御部110は、ステップS820に移行する。
ステップS820において、制御部110は、ステップS810で種類を検知したシートの厚さを取得する。画像形成装置100には、シートの厚さがシートの種類別に登録されている。制御部110は、登録されている厚さの中からステップS810で検知した種類に対応する厚さを取得する。
次いで、制御部110は、印刷枚数分のシートが給紙されてきたか否かを判定する(ステップS825)。印刷枚数分のシートが給紙されてきた場合には(ステップS825においてYES)、制御部110は、ステップS830に移行する。一方、印刷枚数分のシートがまだ給紙されてきていない場合には(ステップS825においてNO)、制御部110は、ステップS805に移行する。
ステップS830において、制御部110は、ステップS810で検知した種類の中で最も厚い種類のシートを基準にした場合に、印刷枚数がステープルが可能な枚数以内であるか否かを判定する。画像形成装置100には、ステープルが可能な枚数がシートの種類別に登録されている。制御部110は、登録されているステープルが可能な枚数の中からステップS810で検知した種類の中で最も厚い種類に対応する枚数を取得し、印刷枚数がその枚数以内であるか否かを判定する。ステップS810で検知した種類の中で最も厚い種類のシートを基準にした場合に、印刷枚数がステープルが可能な枚数以内である場合には(ステップS830においてYES)、制御部110は、ステップS835に移行する。一方、ステップS810で検知した種類の中で最も厚い種類のシートを基準にした場合に、印刷枚数がステープルが可能な枚数を超えている場合には(ステップS830においてNO)、制御部110は、ステップS840に移行する。
ステップS835において、制御部110は、ステープルモードで印刷処理を実行する。
ステップS840において、制御部110は、印刷処理を実行することなく、ステップS805で給紙したシートを白紙の状態で排紙トレイ8に排出し、警告表示を行う。具体的には、制御部110は、ステップS815においてステープルモードと検知したシートの種類とに禁則があると判定した場合には、ステープルモードでの印刷が禁止されている種類のシートを検知したことを操作パネル70に表示する。制御部110は、ステップS830において印刷枚数がステープルが可能な枚数を超えていると判定した場合には、印刷枚数がステープルが可能な枚数を超えていることを操作パネル70に表示する。
なお、ステップS840において、制御部110は、シートの入れ替えを促すメッセージを操作パネル70に表示し、シートの入れ替えが行われるとステープルモードで印刷処理を実行してもよい。また、警告表示に替えて、または警告表示と共に上記警告内容を音声で通知してもよい。また、ステップS840において、制御部110は、警告表示を行わずに、ステップS805で給紙したシートを白紙の状態で排紙トレイ8に排出してもよい。また、ステップS840において、制御部110は、シートを排紙トレイ8に排出せずに、給紙トレイ401,402,403,404または手差しトレイ405へ戻してもよい。
ステップS835またはステップS840の後、制御部110は、図8に示す一連の処理を終了する。
図8に示す一連の処理により、ユーザーが指定した印刷モードがステープルモードである場合には、給紙されてきたシートの種類がセンサー50によって検知される。検知された種類がステープルモードでの印刷が禁止されている種類である場合には、印刷処理は実行されない。一方、検知された種類がステープルモードでの印刷が許容されており、かつ、印刷枚数がステープルが可能な枚数以内である場合には、ユーザーが指定した印刷モード、すなわち、ステープルモードで印刷処理が実行される。
図9は、指定されている印刷モードがステープルモードである場合のシートの種類検知を伴う印刷処理の第二例を示すフローチャートである。図9に示す処理は、CPU111がROM113に格納されている所定のプログラムを実行することにより実現される。
まず、制御部110は、テーブルPを参照して、指定された種類のシートに対応するトレイからシートを1枚シート搬送経路55へ送り出す(ステップS905)。具体的には、制御部110がローラーを回転させることで、シートが1枚シート搬送経路55へ送り出される。
次いで、制御部110は、シート搬送経路55へ送り出されたシートの種類を検知する(ステップS910)。具体的には、制御部110の指示に基づき、センサー50がシートの種類を検知する。
次いで、制御部110は、テーブルQを参照して、ステープルモードと検知したシートの種類とに禁則があるか否かを判定する(ステップS915)。制御部110は、ステープルモードと検知したシートの種類との組合せがテーブルQにおいて「×」が付されている組合せに該当する場合には、ステープルモードと検知したシートの種類とに禁則があると判定する。一方、制御部110は、ステープルモードと検知したシートの種類との組合せがテーブルQにおいて「○」が付されている組合せに該当する場合には、ステープルモードと検知したシートの種類とに禁則がないと判定する。
制御部110は、ステープルモードと検知したシートの種類とに禁則がある場合には(ステップS915においてYES)、制御部110は、ステップS945に移行する。一方、ステープルモードと検知したシートの種類とに禁則がない場合には(ステップS915においてNO)、制御部110は、ステップS920に移行する。
ステップS920において、制御部110は、ステップS910で種類を検知したシートの厚さを取得する。画像形成装置100には、シートの厚さがシートの種類別に登録されている。制御部110は、登録されている厚さの中からステップS910で検知した種類に対応する厚さを取得する。
次いで、制御部110は、ステップS920で取得した厚さを加算する(ステップS925)。
次いで、制御部110は、ステップS925で加算した厚さの総和がステープルが可能な厚さ以内であるか否かを判定する(ステップS930)。ステップS925で加算した厚さの総和がステープルが可能な厚さ以内である場合には(ステップS930においてYES)、制御部110は、ステップS935に移行する。一方、ステップS925で加算した厚さの総和がステープルが可能な厚さを超えている場合には(ステップS930においてNO)、制御部110は、ステップS945に移行する。
ステップS935において、制御部110は、印刷枚数分のシートが給紙されてきたか否かを判定する。印刷枚数分のシートが給紙されてきた場合には(ステップS935においてYES)、制御部110は、ステップS940に移行する。一方、印刷枚数分のシートがまだ給紙されてきていない場合には(ステップS935においてNO)、制御部110は、ステップS905に移行する。
ステップS940において、制御部110は、ステープルモードで印刷処理を実行する。
ステップS945において、制御部110は、印刷処理を実行することなく、ステップS905で給紙したシートを白紙の状態で排紙トレイ8に排出し、警告表示を行う。具体的には、制御部110は、ステップS915においてステープルモードと検知したシートの種類とに禁則があると判定した場合には、ステープルモードでの印刷が禁止されている種類のシートを検知したことを操作パネル70に表示する。制御部110は、ステップS930においてステップS925で加算した厚さの総和がステープルが可能な厚さを超えていると判定した場合には、ステープルが可能な厚さを超えていることを操作パネル70に表示する。
なお、ステップS945において、制御部110は、シートの入れ替えを促すメッセージを操作パネル70に表示し、シートの入れ替えが行われるとステープルモードで印刷処理を実行してもよい。また、警告表示に替えて、または警告表示と共に上記警告内容を音声で通知してもよい。また、ステップS945において、制御部110は、警告表示を行わずに、ステップS905で給紙したシートを白紙の状態で排紙トレイ8に排出してもよい。また、ステップS945において、制御部110は、シートを排紙トレイ8に排出せずに、給紙トレイ401,402,403,404または手差しトレイ405へ戻してもよい。
ステップS940またはステップS945の後、制御部110は、図9に示す一連の処理を終了する。
図9に示す一連の処理により、ユーザーが指定した印刷モードがステープルモードである場合には、給紙されてきたシートの種類がセンサー50によって検知される。検知された種類がステープルモードでの印刷が禁止されている種類である場合には、印刷処理は実行されない。一方、検知された種類がステープルモードでの印刷が許容されており、かつ、印刷枚数分のシートの厚さがステープルが可能な厚さ以内である場合には、ユーザーが指定した印刷モード、すなわち、ステープルモードで印刷処理が実行される。
図10は、指定されている印刷モードがステープルモードである場合のシートの種類検知を伴う印刷処理の第三例を示すフローチャートである。図10に示す処理は、CPU111がROM113に格納されている所定のプログラムを実行することにより実現される。
まず、制御部110は、テーブルPを参照して、指定された種類のシートに対応するトレイからシートを1枚シート搬送経路55へ送り出す(ステップS1005)。具体的には、制御部110がローラーを回転させることで、シートが1枚シート搬送経路55へ送り出される。
次いで、制御部110は、シート搬送経路55へ送り出されたシートの種類を検知する(ステップS1010)。具体的には、制御部110の指示に基づき、センサー50がシートの種類を検知する。
次いで、制御部110は、テーブルQを参照して、ステープルモードと検知したシートの種類とに禁則があるか否かを判定する(ステップS1015)。制御部110は、ステープルモードと検知したシートの種類との組合せがテーブルQにおいて「×」が付されている組合せに該当する場合には、ステープルモードと検知したシートの種類とに禁則があると判定する。一方、制御部110は、ステープルモードと検知したシートの種類との組合せがテーブルQにおいて「○」が付されている組合せに該当する場合には、ステープルモードと検知したシートの種類とに禁則がないと判定する。
制御部110は、ステープルモードと検知したシートの種類とに禁則がある場合には(ステップS1015においてYES)、制御部110は、ステップS1040に移行する。一方、ステープルモードと検知したシートの種類とに禁則がない場合には(ステップS1015においてNO)、制御部110は、ステップS1020に移行する。
ステップS1020において、制御部110は、ステップS1010で種類を検知したシートの厚さを取得する。画像形成装置100には、シートの厚さがシートの種類別に登録されている。制御部110は、登録されている厚さの中からステップS1010で検知した種類に対応する厚さを取得する。
次いで、制御部110は、印刷枚数分のシートが給紙されてきたか否かを判定する(ステップS1025)。印刷枚数分のシートが給紙されてきた場合には(ステップS1025においてYES)、制御部110は、ステップS1030に移行する。一方、印刷枚数分のシートがまだ給紙されてきていない場合には(ステップS1025においてNO)、制御部110は、ステップS1005に移行する。
ステップS1030において、制御部110は、ステップS1010で検知した種類の中で最も厚い種類のシートを基準にした場合に、印刷枚数分の厚さがステープルが可能な厚さ以内であるか否かを判定する。ステップS1010で検知した種類の中で最も厚い種類のシートを基準にした場合に、印刷枚数分の厚さがステープルが可能な厚さ以内である場合には(ステップS1030においてYES)、制御部110は、ステップS1035に移行する。一方、ステップS1010で検知した種類の中で最も厚い種類のシートを基準にした場合に、印刷枚数分の厚さがステープルが可能な厚さを超えている場合には(ステップS1030においてNO)、制御部110は、ステップS1040に移行する。
ステップS1035において、制御部110は、ステープルモードで印刷処理を実行する。
ステップS1040において、制御部110は、印刷処理を実行することなく、ステップS1005で給紙したシートを白紙の状態で排紙トレイ8に排出し、警告表示を行う。具体的には、制御部110は、ステップS1015においてステープルモードと検知したシートの種類とに禁則があると判定した場合には、ステープルモードでの印刷が禁止されている種類のシートを検知したことを操作パネル70に表示する。制御部110は、ステップS1030において印刷枚数分のシートの厚さがステープルが可能な厚さを超えていると判定した場合には、印刷枚数分のシートの厚さがステープルが可能な厚さを超えていることを操作パネル70に表示する。
なお、ステップS1040において、制御部110は、シートの入れ替えを促すメッセージを操作パネル70に表示し、シートの入れ替えが行われるとステープルモードで印刷処理を実行してもよい。また、警告表示に替えて、または警告表示と共に上記警告内容を音声で通知してもよい。また、ステップS1040において、制御部110は、警告表示を行わずに、ステップS1005で給紙したシートを白紙の状態で排紙トレイ8に排出してもよい。また、ステップS1040において、制御部110は、シートを排紙トレイ8に排出せずに、給紙トレイ401,402,403,404または手差しトレイ405へ戻してもよい。
ステップS1035またはステップS1040の後、制御部110は、図10に示す一連の処理を終了する。
図10に示す一連の処理により、ユーザーが指定した印刷モードがステープルモードである場合には、給紙されてきたシートの種類がセンサー50によって検知される。検知された種類がステープルモードでの印刷が禁止されている種類である場合には、印刷処理は実行されない。一方、検知された種類がステープルモードでの印刷が許容されており、かつ、印刷枚数分のシートの厚さがステープルが可能な厚さ以内である場合には、ユーザーが指定した印刷モード、すなわち、ステープルモードで印刷処理が実行される。
図11を参照して、指定されている印刷モードが折りモードである場合のシートの種類検知を伴う印刷処理(ステップS625)について説明する。
図11は、指定されている印刷モードが折りモードである場合のシートの種類検知を伴う印刷処理を示すフローチャートである。図11に示す処理は、CPU111がROM113に格納されている所定のプログラムを実行することにより実現される。
まず、制御部110は、テーブルPを参照して、指定された種類のシートに対応するトレイからシートを1枚シート搬送経路55へ送り出す(ステップS1105)。具体的には、制御部110がローラーを回転させることで、シートが1枚シート搬送経路55へ送り出される。
次いで、制御部110は、シート搬送経路55へ送り出されたシートの種類を検知する(ステップS1110)。具体的には、制御部110の指示に基づき、センサー50がシートの種類を検知する。
次いで、制御部110は、指定されている印刷モードが折りモードのうち部単位で折るモードであるか否かを判定する(ステップS1115)。指定されている印刷モードが折りモードのうち部単位で折るモードである場合には(ステップS1115においてYES)、制御部110は、ステップS1120に移行する。一方、指定されている印刷モードが折りモードのうち部単位で折るモードではない場合には(ステップS1115においてNO)、制御部110は、ステップS1130に移行する。
ステップS1120において、制御部110は、テーブルQを参照して、部単位で折るモードと検知したシートの種類とに禁則があるか否かを判定する。制御部110は、部単位で折るモードと検知したシートの種類との組合せがテーブルQにおいて「×」が付されている組合せに該当する場合には、部単位で折るモードと検知したシートの種類とに禁則があると判定する。一方、制御部110は、部単位で折るモードと検知したシートの種類との組合せがテーブルQにおいて「○」が付されている組合せに該当する場合には、部単位で折るモードと検知したシートの種類とに禁則がないと判定する。
制御部110は、部単位で折るモードと検知したシートの種類とに禁則がある場合には(ステップS1120においてYES)、制御部110は、ステップS1125に移行する。一方、部単位で折るモードと検知したシートの種類とに禁則がない場合には(ステップS1120においてNO)、制御部110は、ステップS1135に移行する。
ステップS1125において、制御部110は、印刷モードを部単位で折るモードから1枚単位で折るモードに変更する。
次いで、制御部110は、テーブルQを参照して、1枚単位で折るモードと検知したシートの種類とに禁則があるか否かを判定する(ステップS1130)。制御部110は、1枚単位で折るモードと検知したシートの種類との組合せがテーブルQにおいて「×」が付されている組合せに該当する場合には、1枚単位で折るモードと検知したシートの種類とに禁則があると判定する。一方、制御部110は、1枚単位で折るモードと検知したシートの種類との組合せがテーブルQにおいて「○」が付されている組合せに該当する場合には、1枚単位で折るモードと検知したシートの種類とに禁則がないと判定する。
制御部110は、1枚単位で折るモードと検知したシートの種類とに禁則がある場合には(ステップS1130においてYES)、制御部110は、ステップS1145に移行する。一方、1枚単位で折るモードと検知したシートの種類とに禁則がない場合には(ステップS1130においてNO)、制御部110は、ステップS1135に移行する。
ステップS1135において、制御部110は、印刷枚数分のシートが給紙されてきたか否かを判定する(ステップS1135)。印刷枚数分のシートが給紙されてきた場合には(ステップS1135においてYES)、制御部110は、ステップS1140に移行する。一方、印刷枚数分のシートがまだ給紙されてきていない場合には(ステップS1135においてNO)、制御部110は、ステップS1105に移行する。
ステップS1140において、制御部110は、設定されている印刷モードで印刷処理を実行する。具体的には、折りモードのうち部単位で折るモードが設定されている場合には、制御部110は部単位で折るモードで印刷処理を実行する。一方、折りモードのうち1枚単位で折るモードが設定されている場合には、制御部110は1枚単位で折るモードで印刷処理を実行する。
ステップS1145において、制御部110は、印刷処理を実行することなく、ステップS1105で給紙したシートを白紙の状態で排紙トレイ8に排出し、警告表示を行う。具体的には、ユーザーが指定した印刷モードが1枚単位で折るモードであった場合には、制御部110は、1枚単位で折るモードでの印刷が禁止されている種類のシートを検知したことを操作パネル70に表示する。ユーザーが指定した印刷モードが部単位で折るモードであった場合には、制御部110は、部単位で折るモードでの印刷が禁止されている種類のシートを検知したことを操作パネル70に表示する。
なお、ステップS1145において、制御部110は、シートの入れ替えを促すメッセージを操作パネル70に表示し、シートの入れ替えが行われると設定されている印刷モードで印刷処理を実行してもよい。また、警告表示に替えて、または警告表示と共に上記警告内容を音声で通知してもよい。また、ステップS1145において、制御部110は、警告表示を行わずに、ステップS1105で給紙したシートを白紙の状態で排紙トレイ8に排出してもよい。また、制御部110は、ステップS1145において、シートを排紙トレイ8に排出せずに、給紙トレイ401,402,403,404または手差しトレイ405へ戻してもよい。
ステップS1140またはステップS1145の後、制御部110は、図11に示す一連の処理を終了する。
図11に示す一連の処理により、ユーザーが指定した印刷モードが1枚単位で折るモードと部単位で折るモードとのいずれかのモードである場合には、給紙されてきたシートの種類がセンサー50によって検知される。
ユーザーが指定した印刷モードが1枚単位で折るモードであり、かつ、検知された種類が1枚単位で折るモードでの印刷が禁止されている種類である場合には、印刷処理は実行されない。ユーザーが指定した印刷モードが1枚単位で折るモードであり、かつ、検知された種類が1枚単位で折るモードでの印刷が許容されている種類である場合には、ユーザーが指定した印刷モード、すなわち、1枚単位で折るモードで印刷処理が実行される。
ユーザーが指定した印刷モードが部単位で折るモードであり、かつ、検知された種類が部単位で折るモードでの印刷は禁止されているが1枚単位で折るモードでの印刷は許容されている種類である場合には、1枚単位で折るモードで印刷処理が実行される。ユーザーが指定した印刷モードが部単位で折るモードであり、かつ、検知された種類が部単位で折るモードと1枚単位で折るモードとのいずれのモードにおいても印刷が禁止されている種類である場合には、印刷処理は実行されない。
図12を参照して、指定されている印刷モードが挿入紙印字モードである場合のシートの種類検知を伴う印刷処理(ステップS625)について説明する。
図12は、指定されている印刷モードが挿入紙印字モードである場合のシートの種類検知を伴う印刷処理を示すフローチャートである。図12に示す処理は、CPU111がROM113に格納されている所定のプログラムを実行することにより実現される。
まず、制御部110は、テーブルPを参照して、指定された種類のシートに対応するトレイからシートを1枚シート搬送経路55へ送り出す(ステップS1205)。具体的には、制御部110がローラーを回転させることで、シートが1枚シート搬送経路55へ送り出される。
次いで、制御部110は、給紙したシートが挿入紙であるか否かを判定する(ステップS1210)。給紙したシートが挿入紙である場合には(ステップS1210においてYES)、制御部110は、ステップS1215に移行する。一方、給紙したシートが挿入紙ではない場合には(ステップS1210においてNO)、制御部110は、ステップS1225に移行する。
ステップS1215において、制御部110は、シート搬送経路55へ送り出されたシート、すなわち、挿入紙の種類を検知する。具体的には、制御部110の指示に基づき、センサー50がシートの種類を検知する。
次いで、制御部110は、テーブルQを参照して、挿入紙印字モードと検知したシートの種類とに禁則があるか否かを判定する(ステップS1220)。制御部110は、挿入紙印字モードと検知したシートの種類との組合せがテーブルQにおいて「×」が付されている組合せに該当する場合には、挿入紙印字モードと検知したシートの種類とに禁則があると判定する。一方、制御部110は、挿入紙印字モードと検知したシートの種類との組合せがテーブルQにおいて「○」が付されている組合せに該当する場合には、挿入紙印字モードと検知したシートの種類とに禁則がないと判定する。
制御部110は、挿入紙印字モードと検知したシートの種類とに禁則がある場合には(ステップS1220においてYES)、制御部110は、ステップS1235に移行する。一方、挿入紙印字モードと検知したシートの種類とに禁則がない場合には(ステップS1220においてNO)、制御部110は、ステップS1225に移行する。
ステップS1225において、制御部110は、印刷枚数分のシートが給紙されてきたか否かを判定する。印刷枚数分のシートが給紙されてきた場合には(ステップS1225においてYES)、制御部110は、ステップS1230に移行する。一方、印刷枚数分のシートがまだ給紙されてきていない場合には(ステップS1225においてNO)、制御部110は、ステップS1205に移行する。
ステップS1230において、制御部110は、挿入紙印字モードで印刷処理を実行する。
ステップS1235において、制御部110は、印刷処理を実行することなく、ステップS1205で給紙したシートを白紙の状態で排紙トレイ8に排出し、警告表示を行う。具体的には、制御部110は、挿入紙印字モードでの印刷が禁止されている種類のシートを検知したことを操作パネル70に表示する。
なお、ステップS1235において、制御部110は、シートの入れ替えを促すメッセージを操作パネル70に表示し、シートの入れ替えが行われると挿入紙印字モードで印刷処理を実行してもよい。また、警告表示に替えて、または警告表示と共に上記警告内容を音声で通知してもよい。また、ステップS1235において、制御部110は、警告表示を行わずに、ステップS1205で給紙したシートを白紙の状態で排紙トレイ8に排出してもよい。また、ステップS1235において、制御部110は、シートを排紙トレイ8に排出せずに、給紙トレイ401,402,403,404または手差しトレイ405へ戻してもよい。
ステップS1230またはステップS1235の後、制御部110は、図12に示す一連の処理を終了する。
図12に示す一連の処理により、ユーザーが指定した印刷モードが挿入紙印字モードであり、かつ、給紙されてきたシートが挿入紙である場合には、給紙されてきたシートの種類がセンサー50によって検知される。検知された種類が挿入紙印字モードでの印刷が禁止されている種類である場合には、印刷処理は実行されない。一方、検知された種類が挿入紙印字モードでの印刷が許容されている種類である場合には、ユーザーが指定した印刷モード、すなわち、挿入紙印字モードで印刷処理が実行される。
図13を参照して、指定されている印刷モードが両面モードである場合のシートの種類検知を伴う印刷処理(ステップS625)について説明する。
図13は、指定されている印刷モードが両面モードである場合のシートの種類検知を伴う印刷処理を示すフローチャートである。図13に示す処理は、CPU111がROM113に格納されている所定のプログラムを実行することにより実現される。
まず、制御部110は、テーブルPを参照して、指定された種類のシートに対応するトレイからシートを1枚シート搬送経路55へ送り出す(ステップS1305)。具体的には、制御部110がローラーを回転させることで、シートが1枚シート搬送経路55へ送り出される。
次いで、制御部110は、シート搬送経路55へ送り出されたシートの種類を検知する(ステップS1310)。具体的には、制御部110の指示に基づき、センサー50がシートの種類を検知する。
次いで、制御部110は、テーブルQを参照して、両面モードと検知したシートの種類とに禁則があるか否かを判定する(ステップS1315)。制御部110は、両面モードと検知したシートの種類との組合せがテーブルQにおいて「×」が付されている組合せに該当する場合には、両面モードと検知したシートの種類とに禁則があると判定する。一方、制御部110は、両面モードと検知したシートの種類との組合せがテーブルQにおいて「○」が付されている組合せに該当する場合には、両面モードと検知したシートの種類とに禁則がないと判定する。
制御部110は、両面モードと検知したシートの種類とに禁則がある場合には(ステップS1315においてYES)、制御部110は、ステップS1330に移行する。一方、両面モードと検知したシートの種類とに禁則がない場合には(ステップS1315においてNO)、制御部110は、ステップS1320に移行する。
ステップS1320において、制御部110は、印刷枚数分のシートが給紙されてきたか否かを判定する。印刷枚数分のシートが給紙されてきた場合には(ステップS1320においてYES)、制御部110は、ステップS1325に移行する。一方、印刷枚数分のシートがまだ給紙されてきていない場合には(ステップS1320においてNO)、制御部110は、ステップS1305に移行する。
ステップS1325において、制御部110は、両面モードで印刷処理を実行する。
ステップS1330において、制御部110は、印刷処理を実行することなく、シート搬送経路55を両面経路から排出経路に切り替え、ステップS1305で給紙したシートを白紙の状態で排紙トレイ8に排出する。
なお、ステップS1330において、制御部110は、シートを排紙トレイ8に排出せずに、給紙トレイ401,402,403,404または手差しトレイ405へ戻してもよい。また、ステップS1330において、制御部110は、シートの排出と併せて警告表示を行ってもよい。例えば、制御部110は、両面モードでの印刷が禁止されている種類のシートを検知したことを操作パネル70に表示してもよい。また、制御部110は、シートの入れ替えを促すメッセージを操作パネル70に表示し、シートの入れ替えが行われると両面モードで印刷処理を実行してもよい。また、警告表示に替えて、または警告表示と共に上記警告内容を音声で通知してもよい。
ステップS1325またはステップS1330の後、制御部110は、図13に示す一連の処理を終了する。
図13に示す一連の処理により、ユーザーが指定した印刷モードが両面モードである場合には、給紙されてきたシートの種類がセンサー50によって検知される。検知された種類が両面モードでの印刷が禁止されている種類である場合には、印刷処理は実行されない。一方、検知された種類が両面モードでの印刷が許容されている種類である場合には、ユーザーが指定した印刷モード、すなわち、両面モードで印刷処理が実行される。
図14を参照して、指定されている印刷モードがパンチモードまたは断裁モードである場合のシートの種類検知を伴う印刷処理(ステップS625)について説明する。
図14は、指定されている印刷モードがパンチモードまたは断裁モードである場合のシートの種類検知を伴う印刷処理を示すフローチャートである。図14に示す処理は、CPU111がROM113に格納されている所定のプログラムを実行することにより実現される。
まず、制御部110は、テーブルPを参照して、指定された種類のシートに対応するトレイからシートを1枚シート搬送経路55へ送り出す(ステップS1405)。具体的には、制御部110がローラーを回転させることで、シートが1枚シート搬送経路55へ送り出される。
次いで、制御部110は、シート搬送経路55へ送り出されたシートの種類を検知する(ステップS1410)。具体的には、制御部110の指示に基づき、センサー50がシートの種類を検知する。
次いで、制御部110は、テーブルQを参照して、指定されている印刷モードと検知したシートの種類とに禁則があるか否かを判定する(ステップS1415)。制御部110は、指定されている印刷モードと検知したシートの種類との組合せがテーブルQにおいて「×」が付されている組合せに該当する場合には、指定されている印刷モードと検知したシートの種類とに禁則があると判定する。一方、制御部110は、指定されている印刷モードと検知したシートの種類との組合せがテーブルQにおいて「○」が付されている組合せに該当する場合には、指定されている印刷モードと検知したシートの種類とに禁則がないと判定する。
制御部110は、指定されている印刷モードと検知したシートの種類とに禁則がある場合には(ステップS1415においてYES)、制御部110は、ステップS1430に移行する。一方、指定されている印刷モードと検知したシートの種類とに禁則がない場合には(ステップS1415においてNO)、制御部110は、ステップS1420に移行する。
ステップS1420において、制御部110は、印刷枚数分のシートが給紙されてきたか否かを判定する。印刷枚数分のシートが給紙されてきた場合には(ステップS1420においてYES)、制御部110は、ステップS1425に移行する。一方、印刷枚数分のシートがまだ給紙されてきていない場合には(ステップS1420においてNO)、制御部110は、ステップS1405に移行する。
ステップS1425において、制御部110は、指定されている印刷モードで印刷処理を実行する。
ステップS1430において、制御部110は、印刷処理を実行することなく、ステップS1405で給紙したシートを白紙の状態で排紙トレイ8に排出し、警告表示を行う。具体的には、制御部110は、指定されている印刷モードでの印刷が禁止されている種類のシートを検知したことを操作パネル70に表示する。
なお、ステップS1430において、制御部110は、シートの入れ替えを促すメッセージを操作パネル70に表示し、シートの入れ替えが行われると指定されている印刷モードで印刷処理を実行してもよい。また、警告表示に替えて、または警告表示と共に上記警告内容を音声で通知してもよい。また、ステップS1430において、制御部110は、警告表示を行わずに、ステップS1405で給紙したシートを白紙の状態で排紙トレイ8に排出してもよい。また、ステップS1430において、制御部110は、シートを排紙トレイ8に排出せずに、給紙トレイ401,402,403,404または手差しトレイ405へ戻してもよい。
ステップS1425またはステップS1430の後、制御部110は、図14に示す一連の処理を終了する。
図14に示す一連の処理により、ユーザーが指定した印刷モードがパンチモードまたは断裁モードである場合には、給紙されてきたシートの種類がセンサー50によって検知される。検知された種類がユーザーが指定した印刷モードでの印刷が禁止されている種類である場合には、印刷処理は実行されない。一方、検知された種類がユーザーが指定した印刷モードでの印刷が許容されている種類である場合には、ユーザーが指定した印刷モード、すなわち、パンチモードまたは断裁モードで印刷処理が実行される。
図15を参照して、シートの種類検知を伴う印刷処理(ステップS625)において、検知したシートの種類が変化した場合の警告処理について説明する。
図15は、検知したシートの種類が変化した場合の警告処理を示すフローチャートである。図15に示す処理は、CPU111がROM113に格納されている所定のプログラムを実行することにより実現される。
まず、制御部110は、連続して検知したシートの種類が異なるか否かを判定する(ステップS1505)。連続して検知したシートの種類が異なる場合には(ステップS1505においてYES)、制御部110は、ステップS1510に移行する。一方、連続して検知したシートの種類が同じである場合には(ステップS1505においてNO)、制御部110は、図15に示す一連の処理を終了する。
ステップS1510において、制御部110は、印刷処理を実行することなく、ステップS805、ステップS905、ステップS1005、ステップS1105、ステップS1205、ステップS1305、またはステップS1405で給紙したシートを白紙の状態で排紙トレイ8に排出し、警告表示を行う。具体的には、制御部110は、連続して検知したシートの種類が異なることを操作パネル70に表示する。
なお、ステップS1510において、制御部110は、シートの入れ替えを促すメッセージを操作パネル70に表示し、シートの入れ替えが行われると指定されている印刷モードで印刷処理を実行してもよい。また、警告表示に替えて、または警告表示と共に上記警告内容を音声で通知してもよい。また、ステップS1510において、制御部110は、警告表示を行わずに、ステップS805、ステップS905、ステップS1005、ステップS1105、ステップS1205、ステップS1305、またはステップS1405で給紙したシートを白紙の状態で排紙トレイ8に排出してもよい。また、ステップS1510において、制御部110は、シートを排紙トレイ8に排出せずに、給紙トレイ401,402,403,404または手差しトレイ405へ戻してもよい。
このように、画像形成装置100は、ユーザーが指定した印刷モードが非禁則モードである場合には、シートの種類を検知することなく、ユーザーが指定した印刷モードで印刷する。一方、画像形成装置100は、ユーザーが指定した印刷モードが禁則モードである場合にはシートの種類を検知し、検知したシートの種類がユーザーが指定した印刷モードでの印刷が許容されている種類である場合に、ユーザーが指定した印刷モードで印刷する。
禁則モードは、印刷可能なシートの種類が限られている印刷モードである。ユーザーが指定した印刷モードが禁則モードである場合に、その印刷モードでは印刷不可能な種類のシートが給紙されてきて、そのシートに印刷してしまうと画像形成装置100はダメージを受けてしまう。しかしながら、画像形成装置100は、ユーザーが指定した印刷モードが禁則モードである場合には、シートの種類を検知し、検知したシートの種類がユーザーが指定した印刷モードでの印刷が禁止されている種類である場合には印刷を行わない。したがって、画像形成装置100がダメージを受けることがない。
画像形成装置100は、ユーザーが指定した印刷モードが禁則モードである場合に限り、シートの種類を検知する。したがって、ユーザーが指定した印刷モードに関わらず給紙されてくるシートの種類を検知する場合と比較して、印刷の生産性低下を防ぐことができる。
画像形成装置100は、印刷処理の実行可否を、検知したシートの種類がユーザーが指定した印刷モードでの印刷が許容されている種類であるか否かで判断している。画像形成装置100は、印刷処理の実行可否を、検知したシートの種類がユーザーが指定したシートの種類と一致しているか否かでは判断していない。すなわち、画像形成装置100は、給紙されてきたシートの種類がユーザーが指定したシートの種類と一致していないという理由では印刷を中止しない。仮に、給紙されてきたシートの種類がユーザーが指定した印刷モードでの印刷が許容されている種類であるものの、ユーザーが指定したシートの種類とわずかに厚さが異なるような場合に、印刷が中断され、シートの入れ替えを行わなければ印刷が行われないというのでは、ユーザーの利便性を欠いてしまう。しかしながら、画像形成装置100は給紙されてきたシートの種類がユーザーが指定したシートの種類と一致していないという理由では印刷を中断しないので、ユーザーの利便性低下を防ぐことができる。
なお、CPU111によって実行されるプログラムは、上記したようにROM113に格納されている代わりに、ハードディスク120に格納されていてもよいし、画像形成装置100に対して着脱可能な記憶媒体に格納されていてもよい。当該プログラムが格納される記憶媒体は、たとえば、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、DVD-ROM(Digital Versatile Disc Read Only Memory)、USB(Universal Serial Bus)メモリー、メモリーカード、FD(Floppy Disk)、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)、磁気テープ、カセットテープ、MO(Magneto Optical Disc)、MD(Mini Disc)、IC(Integrated Circuit)カード(メモリーカードを除く)、光カード、マスクROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)などの、不揮発的にデータを格納する媒体が挙げられる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。