JP7236514B1 - 情報提供システム、情報提供方法 - Google Patents

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Abstract

Figure 0007236514000001
【課題】被保険者の医療機関の受診に基づいてできるだけ直近のレセプトデータに関する情報を、療養担当者に提供することができるシステムを提供する。
【解決手段】被保険者のレセプト情報とレセプト識別情報とが対応付けられた第一提供用情報を所定の期間ごとに生成する。レセプト情報とレセプト識別情報とが対応付けられた第二提供用情報を所定の期間より短い所定日ごとに生成する。療養担当者の端末装置からの第一提供用情報または第二提供用情報の少なくとも一方の提供要求に対して、提供される情報の対象者である被保険者の認証を行う。認証処理部が認証に成功した場合、レセプト識別情報と提供要求とに基づいて前記保険者のサーバ装置から第一提供用情報を取得するか第二提供情報の取得を行い、要求元の療養担当者の端末装置に送信する。
【選択図】図1

Description

本発明は、情報提供システム、情報提供方法に関する。
患者の傷病および治療の状況を把握するためにレセプト情報を利用する技術が提案されている。
例えば、特許文献1に記載の情報処理システムは、健康保険組合システムから電子レセプトデータを取得してデータセンタのサーバ内データベースを更新する。
再公表WO2013/161458号公報
健康保険組合等から第三者提供されたレセプトデータをサーバ装置に蓄積しておき、療養担当者に情報提供することで、療養担当者は、患者の傷病および治療の状況を把握することができ、より適切な医療の提供を行うことができる。
一方、健康保険組合等からレセプトデータを取得してサーバ装置に蓄積しておくためには、法に基づき被保険者各々から第三者提供に関する事前同意を取得する必要があるが、情報提供の対象となる全ての被保険者から事前同意を取得することは困難である。特に、全ての健康保険の全ての被保険者が情報提供の対象となる場合など、被保険者の数が非常に多い場合、全ての被保険者一人ひとりから事前同意を取得することは実務上不可能に近い。また大量のレセプトデータをごく限られたサーバ装置に蓄積することで、情報漏洩の可能性が高くなる。
療養担当者に情報を提供することができ、かつ、情報漏洩の可能性をより低減させられることが好ましい。
ここで療養担当者へ提供する情報は、被保険者の医療機関の受診に基づいてできるだけ直近のレセプトデータに関する情報であることが好ましい。
本発明は、上述の課題を解決する情報提供システム、情報提供方法を提供する。
本発明の第1の態様によれば、情報提供システムは、被保険者のレセプト情報と、前記レセプト情報を識別するレセプト識別情報とが対応付けられた第一提供用情報を所定の期間ごとに生成する第一提供用情報生成部と、前記レセプト情報と、前記レセプト情報を識別するレセプト識別情報とが対応付けられた第二提供用情報を前記所定の期間より短い所定日ごとに生成する第二提供用情報生成部と、前記第一提供用情報を前記保険者のサーバ装置に送信する第一提供用情報応答部と、前記第二提供用情報を前記医療機関のサーバ装置に送信する第二提供用情報応答部と、療養担当者の端末装置からの前記第一提供用情報または前記第二提供用情報の少なくとも一方の提供要求に対して、提供される情報の対象者である被保険者の認証を行う認証処理部と、前記認証処理部が認証に成功した場合、前記レセプト識別情報と前記提供要求とに基づいて前記保険者のサーバ装置から前記第一提供用情報を取得する第一提供用情報取得部と、前記認証処理部が認証に成功した場合、前記レセプト識別情報と前記提供要求とに基づいて前記医療機関のサーバ装置から前記第二提供用情報を取得する第二提供用情報取得部と、得られた前記第一提供用情報を要求元の療養担当者の端末装置に送信する第一提供用情報送信部と、得られた前記第二提供用情報を要求元の療養担当者の端末装置に送信する第二提供用情報送信部と、を備える。
上述の情報提供システムにおいて、前記第一提供用情報生成部は、保険者から一時的に取得した被保険者のレセプト情報に基づく匿名の情報と、前記レセプト情報を識別する匿名のレセプト識別情報とが対応付けられた前記第一提供用情報を所定の期間ごとに生成し、前記第二提供用情報生成部は、医療機関から取得した前記被保険者の前記レセプト情報に基づく匿名の情報と、前記レセプト情報を識別する匿名のレセプト識別情報とが対応付けられた前記第二提供用情報を前記医療機関の営業日を基準とする前記所定日ごとに生成してよい。
上述の情報提供システムにおいて、前記認証処理部は、前記療養担当者の端末装置からの前記提供用情報の提供要求に対して、情報提供の要求者である療養担当者の認証をさらに行い、前記第一提供用情報取得部は、前記認証処理部が前記被保険者の認証および前記療養担当者の認証の両方に成功した場合、前記保険者のサーバ装置から前記第一提供用情報を取得し、前記第二提供用情報取得部は、前記認証処理部が前記被保険者の認証および前記療養担当者の認証の両方に成功した場合、前記医療機関のサーバ装置から前記第二提供用情報を取得してよい。
上述の情報提供システムにおいて、前記第一提供用情報と前記第二提供用情報のうち既に生成されている前記第一提供用情報または前記第二提供用情報の取得を判定する取得情報判定部と、を備えてよい。
上述の情報提供システムにおいて、前記第一提供用情報の生成タイミングに基づいて前記第二提供用情報を前記医療機関のサーバ装置から削除する削除部と、を備えてよい。
本発明の第2の態様によれば、情報提供方法は、被保険者のレセプト情報と、前記レセプト情報を識別するレセプト識別情報とが対応付けられた第一提供用情報を所定の期間ごとに生成し、前記レセプト情報と、前記レセプト情報を識別するレセプト識別情報とが対応付けられた第二提供用情報を前記所定の期間より短い所定日ごとに生成し、前記第一提供用情報を前記保険者のサーバ装置に送信し、前記第二提供用情報を前記医療機関のサーバ装置に送信する第二提供用情報応答部と、療養担当者の端末装置からの前記第一提供用情報または前記第二提供用情報の少なくとも一方の提供要求に対して、提供される情報の対象者である被保険者の認証を行い、前記認証処理部が認証に成功した場合、前記レセプト識別情報と前記提供要求とに基づいて前記保険者のサーバ装置から前記第一提供用情報を取得し、前記認証処理部が認証に成功した場合、前記レセプト識別情報と前記提供要求とに基づいて前記医療機関のサーバ装置から前記第二提供用情報を取得し、得られた前記第一提供用情報を要求元の療養担当者の端末装置に送信し、得られた前記第二提供用情報を要求元の療養担当者の端末装置に送信する。
この発明によれば、被保険者の医療機関の受診に基づいてできるだけ直近のレセプトデータに関する情報を、療養担当者に提供することができ、かつ、個人情報保護の法的要件をシステムの運用そのものにより満たすことができ、また、情報漏洩の可能性をより低減させることができる。
実施形態に係る情報提供システムの装置構成の例を示す概略ブロック図である。 実施形態に係るレセプト情報処理装置の機能構成の例を示す概略ブロック図である。 実施形態に係る個人資格履歴情報生成部が生成する個人資格履歴情報のデータ構成の例を示す図である。 実施形態に係る個人資格履歴情報生成部が生成する第一レセプト情報閲覧用IDリストのデータ構成の例を示す図である。 実施形態に係る第一提供用情報生成部が生成する第一提供用情報のデータ構成の例を示す図である。 実施形態に係る第一提供用情報生成部が特定項目情報の生成に用いるレセプト情報の1ページ目の例を示す図である。 実施形態に係る第一提供用情報生成部が特定項目情報の生成に用いるレセプト情報の2ページ目の例を示す図である。 実施形態に係る第一提供用情報生成部が特定項目情報の生成に用いるレセプト情報の3ページ目の例を示す図である。 実施形態に係る情報提供サービス装置の機能構成の例を示す概略ブロック図である。 実施形態に係る端末装置の装置構成の例を示す概略ブロック図である。 実施形態に係るレセプト情報処理装置が第一レセプト情報閲覧用IDリストを生成する処理手順の例を示すシーケンス図である。 実施形態に係るレセプト情報処理装置が第一提供用情報を生成する際の処理の手順の例を示すシーケンス図である。 実施形態に係るレセプト情報処理装置が第二提供用情報を生成する際の処理の手順の例を示すシーケンス図である。 実施形態に係るレセプト情報処理装置が端末装置からの要求に応じてレセプト識別情報を送信する処理手順の例を示すシーケンス図である。 実施形態に係る情報提供サービス装置が端末装置からの要求に応じて第一提供用情報または第二提供用情報を提供する際の処理の手順の例を示すシーケンス図である。
以下、本発明の実施形態を説明するが、以下の実施形態は請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、実施形態に係る情報提供システムの装置構成の例を示す概略ブロック図である。図1に示す構成で、レセプト情報処理装置100と、情報提供サービス装置200との組み合わせを情報提供システムと称する。
また、レセプト情報処理装置100、情報提供サービス装置200、第一レセプト情報サーバ装置710、第一提供用情報サーバ装置720、第二レセプト情報サーバ装置810、第二提供用情報サーバ装置820、端末装置900の各々は、通信ネットワーク500に通信接続する。情報提供システム1と通信を行う第一レセプト情報サーバ装置710および第一提供用情報サーバ装置720、レセプト情報サーバ装置810および提供用情報サーバ装置820、の数は、それぞれ1つ以上であればよい。情報提供システム1と通信を行う端末装置900の数も1つ以上であればよい。
情報提供システム1は、健康保険の被保険者の情報を医療機関の療養担当者に提供する。ここでいう医療機関とは、調剤薬局、病院または診療所、または歯科医院など、医療提供施設である。また、診断、検査、治療などの医療行為と、薬など医療のための物の提供とを総称して、療養と表記する。医師または薬剤師など、被保険者に対して療養を提供する者を療養担当者と表記する。
情報提供システム1自らは被保険者の第一提供用情報(療養担当者に提供される情報)を蓄積せず、療養担当者の端末装置900からの情報提供要求に対し、被保険者の情報を第一提供用情報サーバ装置720から取得し、または被保険者の情報を第二提供用情報サーバ装置820から取得して要求元の端末装置900へ送信する。
情報提供システム1が、被保険者の情報を蓄積する必要がない点で、情報提供システム1が被保険者の情報を蓄積する場合よりも情報漏洩の可能性を低減させることができる。
第一レセプト情報サーバ装置710は、レセプト情報を記憶する。第一レセプト情報サーバ装置710は、保険者毎に設けられ、その保険者の保険の適用対象のレセプト情報を記憶する。ここでいう保険者は、健康保険組合、協会けんぽ、共済組合、国民健康保険、後期高齢者医療広域連合など、公的医療保険の給付を行う者である。
第一レセプト情報サーバ装置710は、例えばワークステーション(Workstation)またはパソコン(Personal Computer;PC)等のコンピュータを用いて構成される。
第一提供用情報サーバ装置720は、レセプト情報から抽出された情報を示す第一提供用情報を記憶する。第一提供用情報サーバ装置720は、第一レセプト情報サーバ装置710と同様、保険者毎に設けられる。そして、第一レセプト情報サーバ装置710が送信したレセプト情報に基づく第一提供用情報が、レセプト情報送信元の第一レセプト情報サーバ装置710と同じ保険者の第一提供用情報サーバ装置720によって記憶される。
第一提供用情報サーバ装置720は、例えばワークステーションまたはパソコン等のコンピュータを用いて構成される。
第一レセプト情報サーバ装置710と第一提供用情報サーバ装置720とが別々の装置として構成されていることで、匿名化された第一提供用情報と、レセプト情報など個人を特定可能な情報とが共に漏洩する可能性を低減することができる。この点で、情報漏洩の可能性をより低減させることができる。
第二レセプト情報サーバ装置810は、レセプト情報を記憶する。第二レセプト情報サーバ装置810は、医療機関毎に設けられ、その医療機関が発行したレセプト情報を記憶する。
第二レセプト情報サーバ装置810は、例えばワークステーション(Workstation)またはパソコン(Personal Computer;PC)等のコンピュータを用いて構成される。
第二提供用情報サーバ装置820は、医療機関の発行したレセプト情報から抽出された情報を示す第二提供用情報を記憶する。医療機関の発行したレセプト情報は医療機関の発行した請求データに含まれていた情報を加工した情報であってよい。第二提供用情報サーバ装置820は、第二レセプト情報サーバ装置810と同様、医療機関毎に設けられる。そして、第二レセプト情報サーバ装置810が送信したレセプト情報に基づく第二提供用情報が、レセプト情報送信元の第二レセプト情報サーバ装置810と同じ医療機関の第二提供用情報サーバ装置820によって記憶される。
第二提供用情報サーバ装置820は、例えばワークステーションまたはパソコン等のコンピュータを用いて構成される。
第二レセプト情報サーバ装置810と第二提供用情報サーバ装置820とが別々の装置として構成されていることで、匿名化された第二提供用情報と、レセプト情報など個人を特定可能な情報とが共に漏洩する可能性を低減することができる。この点で、情報漏洩の可能性をより低減させることができる。
端末装置900は、療養担当者による操作を受けて、被保険者の情報の提供を情報提供システム1に要求し、提供される情報を表示する。
端末装置900は、例えばスマートフォンまたはパソコン等のコンピュータを用いて構成される。
レセプト情報処理装置100は、情報提供システム1が療養担当者に情報提供を行うための前処理を行う。特に、レセプト情報処理装置100は、保険者の第一レセプト情報サーバ装置710からレセプト情報を一時的に取得し、レセプト情報に基づいて第一提供用情報を生成し、レセプト情報提供元の保険者の第一提供用情報サーバ装置720へ第一提供用情報を送信する。またレセプト情報処理装置100は、医療機関の第二レセプト情報サーバ装置810からレセプト情報を一時的に取得し、レセプト情報に基づいて第二提供用情報を生成し、レセプト情報提供元の医療機関の第二提供用情報サーバ装置820へ第二提供用情報を送信する。以下では、レセプト情報処理装置100の運用者をレセプト情報処理機構と称する。
レセプト情報処理装置100は、例えばワークステーションまたはパソコン等のコンピュータを用いて構成される。レセプト情報処理装置100が、1つのコンピュータを用いて構成されていてもよいし、複数のコンピュータを用いて構成されていてもよい。特に第一提供用情報を生成する第一レセプト情報処理装置100-1と、第二提供用情報を生成する第二レセプト情報処理装置100-2とにより、レセプト情報処理装置100が構成されていてよい。
レセプト情報処理装置100は、保険者が有しているレセプト情報を加工し、成果物である第一提供用情報を保険者自身が管理している第一提供用情報サーバ装置720に送信し、医療機関が有しているレセプト情報を加工し、成果物である第二提供用情報を医療機関自身が管理している第二提供用情報サーバ装置820に送信するので、業務委託の範囲内で処理を行うことができる。これにより、レセプト情報処理装置100が第一提供用情報を生成する毎に被保険者の承諾を得る必要はない。またレセプト情報処理装置100が第二提供用情報を生成する毎に医療機関の承諾を得る必要はない。
また、レセプト情報処理装置100は、第一レセプト情報閲覧用IDリストを生成し、記憶する。第一レセプト情報閲覧用IDリストは、第一提供用情報サーバ装置720が記憶する第一提供用情報を識別するレセプト識別情報を被保険者毎に示す。特に、被保険者の保険が切り替わっている場合、レセプト情報処理装置100は、現在の保険の適用対象のレセプトに基づく第一提供用情報だけでなく、過去の保険の適用対象のレセプトに基づく第一提供用情報についても、当該第一提供用情報を識別するレセプト識別情報を含む第一レセプト情報閲覧用IDリストを生成し、記憶する。情報提供システム1は、この第一レセプト情報閲覧用IDリストを用いて、保険の切り替わり後の被保険者の情報だけでなく、保険の切り替わり前の被保険者の情報も療養担当者に提供することができる。
また、情報提供システム1が、第一レセプト情報閲覧用IDリストを用いて第一提供用情報サーバ装置720から第一提供用情報を取得することで、情報提供システム1自らは被保険者に関する実態的な情報を格納する必要がない。この点で、上記のように情報漏洩の可能性を低減させることができる。
また、レセプト情報処理装置100は、第二レセプト情報閲覧用IDリストを生成し、記憶する。第二レセプト情報閲覧用IDリストは、第二提供用情報サーバ装置820が記憶する第二提供用情報を識別するレセプト識別情報を被保険者毎に示す。情報提供システム1は、この第二レセプト情報閲覧用IDリストを用いて、医療機関で受診した被保険者の情報を療養担当者に提供することができる。
また、情報提供システム1が、第二レセプト情報閲覧用IDリストを用いて第二提供用情報サーバ装置820から第二提供用情報を取得することで、情報提供システム1自らは被保険者に関する実態的な情報を格納する必要がない。この点で、上記のように情報漏洩の可能性を低減させることができる。
情報提供サービス装置200は、端末装置900からの要求に応じて第一提供用情報サーバ装置720から第一提供用情報を取得し、要求元の端末装置900へ第一提供用情報を送信する。具体的には、情報提供サービス装置200は、端末装置900からレセプト識別情報を取得し、得られたレセプト識別情報に対応付けられている第一提供用情報を第一提供用情報サーバ装置720から取得する。情報提供サービス装置200は、得られた第一提供用情報を要求元の端末装置900へ送信する。
また情報提供サービス装置200は、端末装置900からの要求に応じて第二提供用情報サーバ装置820から第二提供用情報を取得し、要求元の端末装置900へ第二提供用情報を送信する。具体的には、情報提供サービス装置200は、端末装置900からレセプト識別情報を取得し、得られたレセプト識別情報に対応付けられている第二提供用情報を第二提供用情報サーバ装置820から取得する。情報提供サービス装置200は、得られた第二提供用情報を要求元の端末装置900へ送信する。
情報提供サービス装置200は、例えばワークステーションまたはパソコン等のコンピュータを用いて構成される。情報提供サービス装置200が、1つのコンピュータを用いて構成されていてもよいし、複数のコンピュータを用いて構成されていてもよい。
以下では、情報提供サービス装置200の運用者を情報提供事業者と称する。レセプト情報処理装置100と情報提供サービス装置200とが、一体の装置として構成されていてもよいし、別々の装置として構成されていてもよい。レセプト情報処理装置100を運用するレセプト情報処理機構と、情報提供サービス装置200を運用する情報提供事業者とは同一であってもよいし、異なっていてもよい。
通信ネットワーク500は、レセプト情報処理装置100と、情報提供サービス装置200と、第一レセプト情報サーバ装置710と、第一提供用情報サーバ装置720と、第二レセプト情報サーバ装置810と、第二提供用情報サーバ装置820と、端末装置900との間の通信を仲介する。通信ネットワーク500の構成は、特定の構成に限定されない。例えば、通信ネットワーク500が、インターネット(Internet)と携帯電話網(通信事業者がスマートフォン(Smartphone)等の携帯電話向けに提供する通信ネットワーク)とを含んで構成されていてもよいが、これに限定されない。
図2は、レセプト情報処理装置100の機能構成の例を示す概略ブロック図である。図2に示す構成で、レセプト情報処理装置100は、処理側通信部110と、処理側記憶部180と、処理側制御部190とを備える。処理側記憶部180は、第一レセプト情報閲覧用IDリスト記憶部181と第二レセプト情報閲覧用IDリスト記憶部182とを備える。処理側制御部190は、個人資格履歴情報生成部191と、第一提供用情報生成部192と、認証処理部193と、第二提供用情報生成部194とを備える。
処理側通信部110は、他の装置と通信を行う。特に、処理側通信部110は、情報取得部の例に該当し、保険者の第一レセプト情報サーバ装置710や第二レセプト情報サーバ装置810から資格情報を受信する。ここでいう資格情報は、保険者と、当該保険者による保険の適用対象の被保険者とを示す情報である。具体的には、処理側通信部110は、被保険者の保険の記号および番号と、被保険者の生年月日と、被保険者の氏名とを示す資格情報を受信する。
また、処理側通信部110は、第一提供用情報応答部、第二提供用情報応答部、の例に該当し、レセプト情報処理装置100がレセプト情報に基づいて生成した第一提供用情報を、レセプト情報の送信元の保険者の第一提供用情報サーバ装置720に送信する。また処理側通信部110は、レセプト情報処理装置100がレセプト情報に基づいて生成した第二提供用情報を、レセプト情報の送信元の医療機関の第二提供用情報サーバ装置820に送信する。
処理側記憶部180は、各種情報を記憶する。処理側記憶部180は、レセプト情報処理装置100が備える記憶デバイスを用いて構成される。
第一レセプト情報閲覧用IDリスト記憶部181は、第一レセプト情報閲覧用IDリストを記憶する。上記のように、第一レセプト情報閲覧用IDリストは、第一提供用情報サーバ装置720から第一提供用情報を取得するためのレセプト識別情報を被保険者毎に示す情報である。
第二レセプト情報閲覧用IDリスト記憶部182は、第二レセプト情報閲覧用IDリストを記憶する。上記のように、第二レセプト情報閲覧用IDリストは、第二提供用情報サーバ装置820から第二提供用情報を取得するためのレセプト識別情報を被保険者毎に示す情報である。
処理側制御部190は、レセプト情報処理装置100の各部を制御して各種処理を実行する。処理側制御部190は、レセプト情報処理装置100が備えるCPU(Central Processing Unit、中央処理装置)が処理側記憶部180からプログラムを読み出して実行することで構成される。
個人資格履歴情報生成部191は、処理側通信部110が受信する資格情報に基づいて、個人資格履歴情報を生成する。
図3は、個人資格履歴情報生成部191が生成する個人資格履歴情報のデータ構成の例を示す図である。図3の例で、個人資格履歴情報は、1つの個人識別情報と保険者毎の被保険者識別情報とが対応付けられて構成されている。個人識別情報は、被保険者と一対一に対応付けられて被保険者を識別する情報である。被保険者識別情報は、被保険者の現在または過去の保険の保険者毎に、当該保険者において被保険者を識別する情報である。
以下では、個人資格履歴情報生成部191が、被保険者の保険の記号および番号と、被保険者の生年月日と、被保険者の氏名とに基づくハッシュ値を被保険者識別情報として生成する場合を例に説明する。
個人資格履歴情報を用いれば、被保険者の現在の保険証の情報から、被保険者の現在の保険の保険者だけでなく、被保険者の過去の保険の保険者においても被保険者を識別可能である。例えば、以下の手順で、各保険者における被保険者識別情報を取得することができる。
(1) 被保険者の現在の保険証に記載の記号、番号、生年月日および氏名を用いてハッシュ演算を行って、被保険者の現在の保険の保険者における被保険者識別情報を取得する。
(2) 得られた被保険者識別情報に個人資格履歴情報で対応付けられている個人識別情報を読み取る。
(3) 得られた個人識別情報に個人資格履歴情報で対応付けられている被保険者識別情報を全て読み取る。
本実施形態では、レセプト情報処理装置100は、個人資格履歴情報にレセプト識別情報がさらに対応付けられた第一レセプト情報閲覧用IDリストを生成する。情報提供サービス装置200は、被保険者識別情報を用いてのレセプト情報または第一提供用情報の取得は行わず、第一レセプト情報閲覧用IDリストを用いて第一提供用情報サーバ装置720から第一提供用情報を取得する。またレセプト情報処理装置100は、個人資格履歴情報にレセプト識別情報がさらに対応付けられた第二レセプト情報閲覧用IDリストを生成する。情報提供サービス装置200は、被保険者識別情報を用いてのレセプト情報または第二提供用情報の取得は行わず、第二レセプト情報閲覧用IDリストを用いて第二提供用情報サーバ装置820から第二提供用情報を取得する。
図4は、個人資格履歴情報生成部191が生成する第一レセプト情報閲覧用IDリストのデータ構成の例を示す図である。図4の例で、第一レセプト情報閲覧用IDリストは、個人資格履歴情報とレセプト識別情報とを含んで構成され、個人資格履歴情報の被保険者識別情報とレセプト識別情報とが対応付けられている。第一レセプト情報閲覧用IDリストのレセプト識別情報は、何れも、個人識別情報が識別する被保険者のレセプトを識別する。レセプト識別情報の各々は、そのレセプト識別情報が識別するレセプトに適用対象の保険の保険者の被保険者識別情報と対応付けられている。個人資格履歴情報生成部191が生成する第二レセプト情報閲覧用IDリストのデータ構成も、第二レセプト情報閲覧用IDリストのデータ構成と同様である。
レセプト識別情報を用いて、第一提供用情報サーバ装置720から第一提供用情報を、また第二提供用情報サーバ装置820から第二提供用情報を取得することができる。
図4の例では、個人識別情報の値が「G75」となっている。
また、図4の例では、2つの保険者それぞれにおける被保険者識別情報が個人資格履歴情報に含まれている。第1の被保険者の被保険者識別情報の値は「555」となっている。第2の被保険者の被保険者識別情報の値は「777」となっている。
値が「555」の被保険者識別情報には、値が「6754」のレセプト識別情報と、値が「6789」のレセプト識別情報と、・・・、値が「6831」のレセプト識別情報とが対応付けられている。値が「777」の被保険者識別情報には、値が「8044」のレセプト識別情報と、値が「8231」のレセプト識別情報と、・・・、値が「8858」のレセプト識別情報とが対応付けられている。
第一提供用情報生成部192は、第一提供用情報を生成する。
図5は、第一提供用情報生成部192が生成する第一提供用情報のデータ構成の例を示す図である。図5の例で、第一提供用情報は、レセプト識別情報と特定項目情報とが一対一に対応付けられて構成されている。第一提供用情報の特定項目情報は、その第一提供用情報のレセプト識別情報が識別するレセプト情報から、予め定められている特定項目の情報を抽出して生成される。第一提供用情報生成部192は、1つのレセプト情報から1つの特定項目情報が生成される。従って、レセプト識別情報は、レセプトを識別する情報であるとともに、特定項目情報を識別する情報でもある。さらには、上記のようにレセプト識別情報と第一提供用情報とは一対一に対応付けられているので、レセプト識別情報を用いれば、第一提供用情報を一意に識別することができる。
図5の例では、特定項目情報は、傷病歴と治療歴との各項目を含み、治療歴について、投薬と、処置と、手術と、検査との各項目を含む。第一提供用情報生成部192は、これら傷病歴、投薬、処置、手術および検査の各項目の情報を、レセプト情報から抽出して特定項目情報を生成する。
図6は、第一提供用情報生成部192が特定項目情報の生成に用いるレセプト情報の1ページ目の例を示す図である。図6は、3ページのレセプト情報のうちの1ページ目を示している。図6に示すレセプト情報の1ページ目は、傷病歴の情報を示す領域A11と、傷病歴の情報の続きを示す領域A12と、投薬を示す領域A13とを含んでいる。
図7は、第一提供用情報生成部192が特定項目情報の生成に用いるレセプト情報の2ページ目の例を示す図である。図7は、図6に1ページ目を示すレセプト情報の2ページ目を示している。図7に示すレセプト情報の2ページ目は、投薬の情報の続きを示す領域A21と、処置の情報を示す領域A22と、手術の情報を示す領域A23と、手術の情報の続きを示す領域A24と、検査の情報を示す領域A25とを含んでいる。
図8は、第一提供用情報生成部192が特定項目情報の生成に用いるレセプト情報の3ページ目の例を示す図である。図8は、図6に1ページ目を示すレセプト情報の3ページ目を示している。図8に示すレセプト情報の3ページ目は、検査の情報の続きを示す領域A31を含んでいる。
例えば、保険者の第一レセプト情報サーバ装置710が図6~図8に例示されるレセプト情報をレセプト情報処理装置100へ送信して第一提供用情報の生成を促す。第一提供用情報生成部192は、レセプト情報処理装置100が受信したレセプト情報から被保険者に対する療養の情報を抽出して特定項目情報を生成する。
図6~図8の例の場合、第一提供用情報生成部192は、領域A11および領域A12から傷病歴の情報を抽出する。また、第一提供用情報生成部192は、領域A13および領域A21から投薬の情報を抽出する。また、第一提供用情報生成部192は、領域A22から処置の情報を抽出する。また、第一提供用情報生成部192は、領域A23およびA24から手術の情報を取得する。また、第一提供用情報生成部192は、領域A25およびA31から検査の情報を抽出する。
第一提供用情報生成部192は、抽出した情報を用いて、図5に例示される特定項目情報を生成する。そして、第一提供用情報生成部192は、得られた特定項目情報とレセプト識別情報とを対応付けて第一提供用情報を生成する。
第一提供用情報の生成を完了すると、第一提供用情報生成部192は、レセプト情報を削除する。また、処理側通信部110が、処理側制御部190の制御に従って第一提供用情報をレセプト情報提供元の保険者の第一提供用情報サーバ装置720へ送信する。
レセプト情報のうち、被保険者の氏名など被保険者を特定する情報は、第一提供用情報生成部192が特定項目情報に含める情報から除外されている。これにより、第一提供用情報生成部192は、匿名化された特定項目情報を生成する。
但し、第一提供用情報生成部192が特定項目情報に含める情報は、上記した傷病歴、投薬、処置、手術および検査の情報に限定されない。例えば、第一提供用情報生成部192が、これらの情報に加えて画像診断の情報をレセプトから抽出し、画像診断の情報をさらに含む特定項目情報を生成するようにしてもよい。
認証処理部193は、情報提供システム1が端末装置900からの第一提供用情報の提供要求に対して、療養担当者の認証および被保険者の認証を行う。認証処理部193が行う認証のうち、療養担当者の認証は、無資格者が不正に情報を閲覧することを防止するために行われる。
一方、被保険者の認証は、療養の対象となっている被保険者以外の被保険者の情報を不正に閲覧することを防止する目的に加えて、情報の閲覧に対する被保検者の同意を確認するために行われる。
例えば、被保険者は、療養担当者が被保険者の情報を閲覧することに同意する場合は、健康保険証など被保険者を識別するカードを療養担当者に貸す。療養担当者は、被保険者から借りたカードを用いて認証処理部193による被保険者の認証を受けて、被保険者の情報を示す第一提供用情報を閲覧する。
一方、被保険者は、療養担当者が被保険者の情報を閲覧することに同意しない場合は、被保険者を識別するカードを療養担当者に貸さない。この場合、療養担当者は、認証処理部193による被保険者の認証を受けられず、その結果、被保険者の情報を閲覧できない。
このように、被保険者は、実際に療養を受ける際に、情報の閲覧に同意するか否かを選択できる。そして、被保険者は、カードを貸すか否かという簡単な動作で意思表示を行うことができる。
第二提供用情報生成部194は、第二提供用情報を生成する。第二提供用情報のデータ構成は、図5で示した第一提供用情報のデータ構成と同様であって良い。第二提供用情報の特定項目情報は、その第二提供用情報のレセプト識別情報が識別するレセプト情報から、予め定められている特定項目の情報を抽出して生成される。
図9は、情報提供サービス装置200の機能構成の例を示す概略ブロック図である。図9に示す構成で、情報提供サービス装置200は、提供側通信部210と、提供側記憶部280と、提供側制御部290とを備える。提供側制御部290は、情報提供処理部291を備える。
提供側通信部210は、他の装置と通信を行う。特に、提供側通信部210は、端末装置900が第一レセプト情報閲覧用IDリストを含んで送信する第一提供用情報の提供要求を受信する。また、提供側通信部210は、情報提供処理部291の制御に従って、第一提供用情報の提供要求を第一提供用情報サーバ装置720へ送信する。そして、提供側通信部210は、第一提供用情報サーバ装置720が提供要求に対する応答として送信する第一提供用情報を受信する。さらに、提供側通信部210は、情報提供処理部291の制御に従って、提供要求元の端末装置900に第一提供用情報を送信する。または、提供側通信部210は、端末装置900が第二レセプト情報閲覧用IDリストを含んで送信する第二提供用情報の提供要求を受信する。また、提供側通信部210は、情報提供処理部291の制御に従って、第二提供用情報の提供要求を第二提供用情報サーバ装置820へ送信する。そして、提供側通信部210は、第二提供用情報サーバ装置820が提供要求に対する応答として送信する第二提供用情報を受信する。さらに、提供側通信部210は、情報提供処理部291の制御に従って、提供要求元の端末装置900に第二提供用情報を送信する。
ここで、レセプト情報処理装置100は、認証処理部193が療養担当者の認証および被保険者の認証に成功した場合に、第一レセプト情報閲覧用IDリストや第二レセプト情報閲覧用IDリストを端末装置900に送信する。端末装置900は、レセプト情報処理装置100からの第一レセプト情報閲覧用IDリストを受信できた場合に、第一提供用情報の提供要求に第一レセプト情報閲覧用IDリストを含んで送信する。端末装置900は、レセプト情報処理装置100からの第二レセプト情報閲覧用IDリストを受信できた場合に、第二提供用情報の提供要求に第二レセプト情報閲覧用IDリストを含んで送信する。
提供側通信部210は、第一提供用情報取得部および第二提供用情報取得部の例に該当し、認証処理部193が認証に成功した場合に、第一レセプト情報閲覧用IDリストに基づいて保険者の第一提供用情報サーバ装置720から第一提供用情報を取得し、第二レセプト情報閲覧用IDリストに基づいて医療機関の第二提供用情報サーバ装置820から第二提供用情報を取得する。
また、提供側通信部210は、第一提供用情報送信部および第二提供用情報送信部の例に該当し、第一提供用情報サーバ装置720から得られた第一提供用情報を整形して要求元の療養担当者の端末装置900に送信し、第二提供用情報サーバ装置820から得られた第二提供用情報を整形して要求元の療養担当者の端末装置900に送信する。
提供側記憶部280は、各種情報を記憶する。提供側記憶部280は、情報提供サービス装置200が備える記憶デバイスを用いて構成される。
提供側制御部290は、情報提供サービス装置200の各部を制御して各種処理を実行する。提供側制御部290は、情報提供サービス装置200が備えるCPUが提供側記憶部280からプログラムを読み出して実行することで構成される。
情報提供処理部291は、端末装置900への情報提供の処理を実行する。具体的には、第一提供用情報の提供要求を提供側通信部210が端末装置900から受信すると、情報提供処理部291は、その提供要求から第一レセプト情報閲覧用IDリストを読み出す。そして、情報提供処理部291は、第一レセプト情報閲覧用IDリストのレセプト識別情報が識別する第一提供用情報を格納している第一提供用情報サーバ装置720に対し、その第一提供用情報の提供を要求する。情報提供処理部291は、提供側通信部210を制御して第一提供用情報の提供要求を第一提供用情報サーバ装置720へ送信させる。また情報提供処理部291は、第二提供用情報の提供要求を提供側通信部210が端末装置900から受信すると、情報提供処理部291は、その提供要求から第二レセプト情報閲覧用IDリストを読み出す。そして、情報提供処理部291は、第二レセプト情報閲覧用IDリストのレセプト識別情報が識別する第二提供用情報を格納している第二提供用情報サーバ装置820に対し、その第二提供用情報の提供を要求する。情報提供処理部291は、提供側通信部210を制御して第二提供用情報の提供要求を第二提供用情報サーバ装置820へ送信させる。
提供側通信部210が第一提供用情報を第一提供用情報サーバ装置720から受信すると、情報提供処理部291は、得られた第一提供用情報を端末装置900向けの第一提供用情報に加工する。そして、情報提供処理部291は、提供側通信部210を制御して、加工後の第一提供用情報を要求元の端末装置900へ送信させる。提供側通信部210が第二提供用情報を第二提供用情報サーバ装置820から受信すると、情報提供処理部291は、得られた第二提供用情報を端末装置900向けの第二提供用情報に加工する。そして、情報提供処理部291は、提供側通信部210を制御して、加工後の第二提供用情報を要求元の端末装置900へ送信させる。
図10は、端末装置900の装置構成の例を示す概略ブロック図である。図10に示す構成で、端末装置900は、スマートフォン910とカードリーダ920とを備える。 スマートフォン910は、端末装置900の本体として機能する。スマートフォン910は、ユーザ操作に従って、第一提供用情報の提供を情報提供システム1に要求する。そして、スマートフォン910は、得られた第一提供用情報を表示する。
但し、端末装置900の構成は、スマートフォン910を用いた構成に限定されない。例えば、端末装置900が、スマートフォン910に代えてパソコンまたはタブレット端末装置などのコンピュータを用いて構成されていてもよい。
カードリーダ920は、療養担当者識別カード940の適用を受けて、療養担当者識別カード940から療養担当者の認証用情報を読み取る。カードリーダ920は、得られた情報をレセプト情報処理装置100へ出力する。また、カードリーダ920は、被保険者識別カード930の適用を受けて、被保険者識別カード930から被保険者の認証用情報を読み取る。カードリーダ920は、得られた情報をレセプト情報処理装置100へ出力してよい。
療養担当者識別カード940は、療養担当者の識別情報を示すカードであればよい。例えば療養担当者識別カード940は、情報提供システム1専用に設けられたカードであってもよいが、これに限定されない。
被保険者識別カード930は、被保険者の識別情報を示すカードであればよい。例えば被保険者識別カード930は、被保険者の保険証であってもよいが、これに限定されない。
次に、図11~図14を参照して、情報提供システム1の動作について説明する。
図11は、レセプト情報処理装置100が第一レセプト情報閲覧用IDリストを生成する処理手順の例を示すシーケンス図である。
図11の処理で、保険者の第一レセプト情報サーバ装置710は、新たに保険の対象となった被保険者の資格情報、または、氏名の変更など資格情報に変更が生じた被保険者の資格情報を、レセプト情報処理装置100へ送信する(シーケンスS101)。上記のように、保険証に記載の記号、番号、生年月日および氏名を資格情報として用いることができる。
レセプト情報処理装置100では、処理側通信部110が資格情報を受信すると、個人資格履歴情報生成部191が、資格情報のフォーマットをレセプト情報処理装置100用のフォーマットに変換する(シーケンスS102)。
さらに、個人資格履歴情報生成部191は、資格情報の確認訂正処理を行う(シーケンスS103)。例えば、個人資格履歴情報生成部191は、レセプト情報処理装置100の表示装置に資格情報を表示させ、資格情報を訂正するユーザ操作に従って資格情報を訂正する。
資格情報の確認訂正処理で、個人資格履歴情報生成部191は、資格情報を個人資格履歴に反映させる。具体的には、第一レセプト情報閲覧用IDリスト記憶部181がその被保険者の第一レセプト情報閲覧用IDリストを記憶していない場合、個人資格履歴情報生成部191は、新たな個人資格履歴を生成する。一方、第一レセプト情報閲覧用IDリスト記憶部181がその被保険者の第一レセプト情報閲覧用IDリストを既に記憶している場合、個人資格履歴情報生成部191は、第一レセプト情報閲覧用IDリストの個人資格履歴を更新するための差分情報を生成する。
個人資格履歴情報生成部191は、得られた個人資格履歴または差分を、第一レセプト情報閲覧用IDリスト記憶部181が記憶している第一レセプト情報閲覧用IDリストに反映させる(シーケンスS104)。具体的には、個人資格履歴情報生成部191は、新たな個人資格履歴を生成した場合は、その個人資格履歴をレセプト識別情報付与前の第一レセプト情報閲覧用IDリストとして第一レセプト情報閲覧用IDリスト記憶部181に記憶させる。また、個人資格履歴情報生成部191は、差分情報を生成した場合は、第一レセプト情報閲覧用IDリスト記憶部181が記憶している第一レセプト情報閲覧用IDリストのうち個人資格履歴の部分に差分情報を適用して個人資格履歴を更新する。また個人資格履歴情報生成部191は、生成した第一レセプト情報閲覧用IDリストを複製した第二レセプト情報閲覧用IDリストを生成する。そして個人資格履歴情報生成部191は、生成した第二レセプト情報閲覧用IDリストを第二レセプト情報閲覧用IDリスト記憶部182に記録する。個人資格履歴情報生成部191は、第一レセプト情報閲覧用IDリストと同様に、個人資格履歴を更新するための差分情報を生成して、その得られた個人資格履歴または差分を、第二レセプト情報閲覧用IDリスト記憶部182が記憶している第二レセプト情報閲覧用IDリストに反映させるようにしてもよい。なお、個人資格履歴情報生成部191は、医療機関のレセプト情報サーバ装置810から得られた被保険者の資格情報を用いて、フォーマット変換し、資格情報の確認訂正処理を上記同様に行って、視覚情報の訂正、反映を行うようにしてもよい。なお、医療機関810のレセプト情報サーバ装置810が記憶しているレセプト情報は、医療機関が利用する端末装置900から送信された請求書情報に含まれる情報であってよい。
図12は、レセプト情報処理装置100が第一提供用情報を生成する際の処理の手順の例を示すシーケンス図である。
図12の処理で、保険者の第一レセプト情報サーバ装置710は、レセプト情報をレセプト情報処理装置100へ送信する(シーケンスS201)。なお、保険者の第一レセプト情報サーバ装置710が記憶するレセプト情報は、元々医療機関の端末装置900から送信されたレセプト情報である。医療機関の端末装置900がレセプト情報を保険者の第一レセプト情報サーバ装置710へ送信するタイミングは、医療機関がレセプト情報を発行した月の翌月の10日などである。従って、第一レセプト情報サーバ装置710は、毎月10日に医療機関が前月発行したレセプト情報を受信するため、その毎月10日の後の、所定日に前月分のレセプト情報を一括してレセプト情報処理装置100へ送信する。つまり、レセプト情報処理装置100は、保険者の第一レセプト情報サーバ装置710から、毎月10日などの1か月毎(所定期間ごと)にレセプト情報を受信する。
レセプト情報処理装置100では、処理側通信部110がレセプト情報を受信すると、第一提供用情報生成部192が、レセプト情報の名寄せ処理を行う(シーケンスS202)。ここでいう名寄せは、旧字体と新字体との違いなど、氏名等の表記の揺らぎを解消することである。例えば、第一提供用情報生成部192は、レセプト情報における被保険者の氏名の情報等をレセプト情報処理装置100の表示装置に表示させ、氏名等を訂正するユーザ操作に従って氏名等の情報を訂正する。
名寄せ処理により、第一提供用情報生成部192は、レセプト情報に示される被保険者の第一レセプト情報閲覧用IDリストを正確に選択できる。
次に、第一提供用情報生成部192は、レセプト情報に記載の傷病歴および治療歴の情報のうち、予め定められている特定項目の情報を抽出し、特定項目データを生成する(シーケンスS203)。
そして、第一提供用情報生成部192は、得られた特定項目データにレセプト識別情報を付与して第一提供用情報を生成する(シーケンスS204)。これにより、レセプト情報処理装置100は、保険者から取得したレセプト情報を用いて、医療機関が発行した前月分のレセプト情報に含まれる特定項目を含む第一提供用情報を生成する。つまり、レセプト情報処理装置100は、保険者から取得したレセプト情報を用いて、前月分の翌月の10日以降の所定日などの所定期間ごとに、医療機関が発行した前月分のレセプト情報に含まれる特定項目を含む第一提供用情報を生成する。
第一提供用情報生成部192は、処理側通信部110を制御して、第一提供用情報をレセプト情報送信元の第一レセプト情報サーバ装置710と同じ保険者の第一提供用情報サーバ装置720へ送信させる(シーケンスS205)。
第一提供用情報サーバ装置720は、レセプト情報処理装置100からの第一提供用情報を受信し格納する(シーケンスS206)。
一方、レセプト情報処理装置100では、第一提供用情報生成部192が、シーケンスS204で用いたレセプト識別情報を、第一レセプト情報閲覧用IDリスト記憶部181が記憶している第一レセプト情報閲覧用IDリストに加える更新処理を行う(シーケンスS207)。
図13は、レセプト情報処理装置100が第二提供用情報を生成する際の処理の手順の例を示すシーケンス図である。
図13の処理で、医療機関の第二レセプト情報サーバ装置810は、レセプト情報をレセプト情報処理装置100へ送信する(シーケンスS211)。なお、医療機関の第二レセプト情報サーバ装置810が記憶するレセプト情報は、元々医療機関の端末装置900から送信されたレセプト情報である。医療機関の端末装置900がレセプト情報を医療機関自身が管理する第二レセプト情報サーバ装置810へ送信するタイミングは、医療機関がレセプト情報を発行した日やその翌日などである。つまり医療機関の端末装置900は保険者が管理する第一レセプト情報サーバ装置710に上記のように1カ月などの所定期間ごとにレセプト情報を送信するが、一方で、医療機関が管理する第二レセプト情報サーバ装置810へは診療日やその翌日などの毎日、レセプト情報を送信する。つまり、レセプト情報処理装置100は、医療機関の第二レセプト情報サーバ装置810から、診療日やその翌日などの毎日、レセプト情報を受信する。
レセプト情報処理装置100では、処理側通信部110が医療機関の直接送信したレセプト情報を受信すると、第二提供用情報生成部194が、レセプト情報の名寄せ処理を行う(シーケンスS212)。ここでいう名寄せも、上記と同様に、旧字体と新字体との違いなど、氏名等の表記の揺らぎを解消することである。例えば、第二提供用情報生成部194は、レセプト情報における被保険者の氏名の情報等をレセプト情報処理装置100の表示装置に表示させ、氏名等を訂正するユーザ操作に従って氏名等の情報を訂正する。
名寄せ処理により、第二提供用情報生成部194は、レセプト情報に示される被保険者の第二レセプト情報閲覧用IDリストを正確に選択できる。
次に、第二提供用情報生成部194は、レセプト情報に記載の傷病歴および治療歴の情報のうち、予め定められている特定項目の情報を抽出し、特定項目データを生成する(シーケンスS213)。
そして、第二提供用情報生成部194は、得られた特定項目データにレセプト識別情報を付与して第二提供用情報を生成する(シーケンスS214)。これにより、レセプト情報処理装置100は、医療機関から取得したレセプト情報を用いて、医療機関が発行したレセプト情報に含まれる特定項目を含む第二提供用情報を発行日またはその翌日などの所定日ごとに生成する。
第二提供用情報生成部194は、処理側通信部110を制御して、第二提供用情報を、レセプト情報送信元の第二レセプト情報サーバ装置810と同じ医療機関が管理する第二提供用情報サーバ装置820へ送信させる(シーケンスS215)。
第二提供用情報サーバ装置820は、レセプト情報処理装置100からの第二提供用情報を受信し格納する(シーケンスS216)。
一方、レセプト情報処理装置100では、第二提供用情報生成部194が、シーケンスS214で用いたレセプト識別情報を、第二レセプト情報閲覧用IDリスト記憶部182が記憶している第二レセプト情報閲覧用IDリストに加える更新処理を行う(シーケンスS217)。
なお上述の処理においては、レセプト情報処理装置100が、保険者から取得したレセプト情報を用いて第一提供用情報を生成する処理と、医療機関から直接取得したレセプト情報を用いて第二提供用情報を生成する処理とを行っている。しかしながら、第一提供用情報を生成する第一レセプト情報処理装置100-1と、第二提供用情報を生成する第二レセプト情報処理措置100-2を備えてもよい。この場合、第一レセプト情報処理装置100-1が所定期間ごとに保険者から取得したレセプト情報を用いて第一提供用情報を生成する。また第二レセプト情報処理装置100-2が診療日ごとに医療機関から取得したレセプト情報を用いて第二提供用情報を生成する。以上のように、第一提供用情報は前月分のレセプト情報から抽出された特定項目が含まれる一方で、第二提供用情報は少なくとも前日分のレセプト情報から抽出された特定項目が含まれる。
図14は、レセプト情報処理装置100が端末装置900からの要求に応じてレセプト識別情報を送信する処理手順の例を示すシーケンス図である。端末装置900は、第一提供用情報や、第二提供用情報を取得する前処理として、レセプト情報処理装置100からレセプト識別情報を取得する。
図14の処理で、端末装置900は、療養担当者の認証用情報を含むログイン要求をレセプト情報処理装置100へ送信する。
レセプト情報処理装置100では、処理側通信部110がログイン要求を受信すると、処理側制御部190は、療養担当者の認証用情報を用いて認証を行い、認証に成功すると療養担当者のログインを行う(シーケンスS302)。
次に、端末装置900は、被保険者の識別情報を含むレセプト識別情報要求をレセプト情報処理装置100へ送信する(シーケンスS303)。
レセプト情報処理装置100では、処理側通信部110がレセプト識別情報要求を受信すると、処理側制御部190が、被保険者の識別情報を用いて被保険者の識別を行う(シーケンスS304)。ここでの被保険者の識別は、その被保険者の第一レセプト情報閲覧用IDリストまたは第二レセプト情報閲覧用IDリストを特定することである。被保険者の識別は、被保険者の認証の例に該当する。次に、処理側制御部190は、被保険者の識別で特定された第一レセプト情報閲覧用IDリストまたは第二レセプト情報閲覧用IDリストのレセプト識別情報を取得する(シーケンスS305)。処理側制御部190が、第一レセプト情報閲覧用IDリスト記憶部181から第一レセプト情報閲覧用IDリスト全体、または第二レセプト情報閲覧用IDリスト全体を読み出すようにしてもよいし、第一レセプト情報閲覧用IDリストのうちレセプト識別情報の部分、または第二レセプト情報閲覧用IDリストのうちのレセプト識別情報の部分を読み出すようにしてもよい。
処理側制御部190は、処理側通信部110を制御してレセプト識別情報を要求元の端末装置900へ送信させる(シーケンスS305)。処理側制御部190が処理側通信部110を制御して、第一レセプト情報閲覧用IDリスト全体または第二レセプト情報閲覧用IDリスト全体を送信させるようにしてもよいし、第一レセプト情報閲覧用IDリストまたは第二レセプト情報閲覧用IDリストのうちレセプト識別情報の部分を送信させるようにしてもよい。
また上述の処理において、レセプト情報処理装置100は、被保険者の第一レセプト情報閲覧用IDリストのみを特定した場合には、その第一レセプト情報閲覧用IDリスト全体、または第一レセプト情報閲覧用IDリストから取得したレセプト識別情報を医療機関端末装置900へ送信してよい。またレセプト情報処理装置100は、被保険者の第二レセプト情報閲覧用IDリストのみを特定した場合には、その第二レセプト情報閲覧用IDリスト全体、または第二レセプト情報閲覧用IDリストから取得したレセプト識別情報を医療機関端末装置900へ送信してよい。
図15は、情報提供サービス装置200が端末装置900からの要求に応じて第一提供用情報または第二提供用情報を提供する際の処理の手順の例を示すシーケンス図である。
図15の処理で、端末装置900は、情報提供要求に、レセプト情報処理装置100から取得したレセプト識別情報を含めて情報提供サービス装置200へ送信する(シーケンスS401)。
情報提供サービス装置200では、提供側通信部210が情報提供要求を受信すると、提供側制御部290が、第一提供用情報を第一提供用情報サーバ装置720に要求し、第二提供用情報を第二提供用情報サーバ装置820に要求する(シーケンスS402)。具体的には、提供側制御部290は、提供側通信部210を制御して、端末装置900から送信されたレセプト識別情報が識別する第一提供用情報を格納している第一提供用情報サーバ装置720に対して、レセプト識別情報を含む第一提供用情報要求を送信させる。また提供側制御部290は、提供側通信部210を制御して、端末装置900から送信されたレセプト識別情報が識別する第二提供用情報を格納している第二提供用情報サーバ装置820に対して、レセプト識別情報を含む第二提供用情報要求を送信させる。
第一提供用情報サーバ装置720は、情報提供サービス装置200からの要求に応じて、レセプト識別情報が識別する第一提供用情報を読み出す(シーケンスS403)。そして、第一提供用情報サーバ装置720は、読み出した第一提供用情報を情報提供サービス装置200へ送信する(シーケンスS404)。
また第二提供用情報サーバ装置820は、情報提供サービス装置200からの要求に応じて、レセプト識別情報が識別する第二提供用情報を読み出す(シーケンスS503)。そして、第二提供用情報サーバ装置820は、読み出した第二提供用情報を情報提供サービス装置200へ送信する(シーケンスS504)。
情報提供サービス装置200では、提供側通信部210が第一提供用情報サーバ装置720からの第一提供用情報を受信すると、提供側制御部290が得られた第一提供用情報を整形する(シーケンスS405)。そして、提供側制御部290は、提供側通信部210を制御して、整形後の第一提供用情報を要求元の端末装置900へ送信させる(シーケンスS406)。端末装置900は、情報提供サービス装置200からの第一提供用情報を受信すると、受信した第一提供用情報を表示する(シーケンスS407)。
また情報提供サービス装置200では、提供側通信部210が第二提供用情報サーバ装置820からの第二提供用情報を受信すると、提供側制御部290が得られた第二提供用情報を整形する(シーケンスS405)。そして、提供側制御部290は、提供側通信部210を制御して、整形後の第二提供用情報を要求元の端末装置900へ送信させる(シーケンスS406)。端末装置900は、情報提供サービス装置200からの第二提供用情報を受信すると、受信した第二提供用情報を表示する(シーケンスS407)。
上述の処理においては、情報提供サービス装置200は、第一提供用情報と、第二提供用情報の両方を、端末装置900へ送信している。しかしながら、情報提供サービス装置200は、情報提供要求に含まれるレセプト識別情報に基づいて、保険者の第一提供用情報サーバ装置720から受信した第一提供用情報または、医療機関の第二提供用情報サーバ装置820の一方から受信した第二提供用情報の少なくとも一方を、端末装置900へ送信するようにしてよい。
以上のように、第一提供用情報生成部192は、第一提供用情報を生成し、第二提供用情報生成部194は、第二提供用情報を生成する。第一提供用情報や第二提供用情報では、保険者や医療機関から一時的に取得した被保険者のレセプト情報に基づく匿名の情報と、レセプト情報を識別する匿名のレセプト識別情報とが対応付けられている。処理側通信部110は、第一提供用情報や第二提供用情報をレセプト情報の送信元の保険者や医療機関のサーバ装置に送信する。提供側通信部210は、レセプト識別情報に基づいて保険者の第一提供用情報サーバ装置720から第一提供用情報を取得し、医療機関の第二提供用情報サーバ装置820から第二提供用情報を取得する。提供側通信部210は、得られた第一提供用情報や第二提供用情報を療養担当者の端末装置900に送信する。
情報提供システム1によれば、レセプト情報に基づく情報(第一提供用情報や第二提供用情報)を療養担当者に提供することができる。
また上述の処理によれば、レセプト情報処理装置100は、所定期間ごとに生成される第一提供用情報と、診療日ごとなどの日々生成される第二提供用情報とを、療養担当者に提供することができる。従って、第一提供用情報が生成される期間の間に、被保険者が医療機関で受診したとしてもその受信により生成されたレセプト情報から生成された第二提供用情報を、直ちに療養担当者が確認することができる。
かつ、レセプト情報処理装置100は、保険者の第一レセプト情報サーバ装置710から送信されたレセプト情報や、医療機関の第二レセプト情報サーバ装置810から送信されたレセプト情報を加工し、成果物である第一提供用情報を、レセプト情報提供元の保険者の第一提供用情報サーバ装置720に送信し、成果物である第二提供用情報を、レセプト情報提供元の医療機関の第二提供用情報サーバ装置820に送信する。そして、認証処理部193は、第一提供用情報や第二提供用情報の提供要求に対して、提供される情報の対象者である被保険者の認証を行う。提供側通信部210は、認証処理部193が認証に成功した場合、保険者の第一提供用情報サーバ装置720から第一提供用情報を取得し、医療機関の第二提供用情報サーバ装置820から第二提供用情報を取得する。また、提供側通信部210は、得られた第一提供用情報や第二提供用情報を要求元の療養担当者の端末装置900に送信する。
このように、レセプト情報処理装置100が第一提供用情報を生成するプロセスが保険者マターとして展開し、第二提供用情報を生成するプロセスが医療機関マターとして展開することからこのプロセスは第三者提供には該当しない。これにより、レセプト情報処理装置100が第一提供用情報や第二提供用情報を生成する毎に被保険者の承諾を得る必要はない。そして、認証処理部193が、情報提供の際に被保険者の認証を行うことで、被保険者は、実際に療養を受ける際に、情報の閲覧に同意するか否かを選択可能であり、カードを貸すか否かという簡単な動作で意思表示を行うことができる。この点で、情報提供システム1によれば、個人情報保護の法的要件をシステムの運用そのものにより満たすことができる。
また、情報提供システム1自らは、被保険者の情報(レセプト情報または第一提供用情報や第二提供情報)を蓄積する必要がない。この点で、情報提供システム1が被保険者の情報を蓄積する場合よりも情報漏洩の可能性を低減させることができる。
情報提供システム1によるこれらの効果は、レセプトデータの広く国民的な活用によるメリットの最大化と、その前提となる、全国民一人ひとりを対象と見做した個人情報保護の法的要件具備の困難性との相克を解消し、健康保険制度の健全な運用、発展に貢献するものである。
また、認証処理部193は、第一提供用情報や第二提供情報の提供要求に対して、情報提供の要求者である療養担当者の認証をさらに行う。提供側通信部210は、認証処理部193が被保険者の認証および療養担当者の認証の両方に成功した場合、保険者の第一提供用情報サーバ装置720から第一提供用情報を取得し、医療機関の第二提供用情報サーバ装置820から第二提供用情報を取得する。
認証処理部193が、情報提供の際に、被保険者の認証に加えてさらに療養担当者の認証を行うことで、情報を参照する資格を有していない者が不正に情報提供を要求する可能性を低減させることができる。
また、処理側通信部110は、資格情報を取得する。資格情報は、保険者と、当該保険者による保険の適用対象の被保険者とを示す。個人資格履歴情報生成部191は、個人資格履歴情報を資格情報に基づいて生成する。個人資格履歴情報では、被保険者と一対一に対応付けられた個人識別情報と、被保険者の現在または過去の保険の保険者毎に当該保険者において被保険者を識別する被保険者識別情報とが対応付けられている。個人資格履歴情報生成部191は、第一レセプト情報閲覧用IDリストや第二レセプト情報閲覧用IDリストを生成する。第一レセプト情報閲覧用IDリストや第二レセプト情報閲覧用IDリストでは、個人資格履歴情報における被保険者識別情報と被保険者のレセプトを識別するレセプト識別情報とが対応付けられている。提供側通信部210は、第一レセプト情報閲覧用IDリストや第二レセプト情報閲覧用IDリストから得られるレセプト識別情報に基づいて保険者の第一提供用情報サーバ装置720から第一提供用情報を取得し、第二提供用情報サーバ装置820から第二提供用情報を取得する。
情報提供システム1によれば、個人資格履歴情報を用いて被保険者の現在の保険に対応付けられる情報だけでなく、被保険者の過去の保険に対応付けられる情報も療養担当者に提供することができる。
また、第一提供用情報サーバ装置720は、レセプト識別情報を用いて第一提供用情報を特定することができ、第二提供用情報サーバ装置820は、レセプト識別情報を用いて第二提供用情報を特定することができる。情報提供システム1によれば、被保険者と第一提供用情報との対応関係の検出を第一提供用情報サーバ装置720側で行う必要がない点で、第一提供用情報サーバ装置720の負荷が小さくて済み、また、第一提供用情報サーバ装置720の処理時間が短くて済む。また情報提供システム1によれば、被保険者と第二提供用情報との対応関係の検出を第二提供用情報サーバ装置820側で行う必要がない点で、第二提供用情報サーバ装置820の負荷が小さくて済み、また、第二提供用情報サーバ装置820の処理時間が短くて済む。
また、処理側通信部110は、被保険者の保険の記号および番号と、被保険者の生年月日と、被保険者の氏名とを示す資格情報を取得する。個人資格履歴情報生成部191は、被保険者の保険の記号および番号と、被保険者の生年月日と、被保険者の氏名とに基づくハッシュ値を被保険者識別情報として生成する。
個人資格履歴情報生成部191が、被保険者の保険の記号および番号と、被保険者の生年月日と、被保険者の氏名とに基づいて被保険者識別情報を生成することで被保険者を一意に特定することができる。
また、個人資格履歴情報生成部191が、被保険者識別情報としてハッシュ値を用いることで、情報の匿名化を行うことができる。この点で、情報提供システム1では、より一層情報の保護を図ることができる。
上述の処理においては、情報提供サービス装置200が、第一提供用情報の第一提供用情報サーバ装置720からの取得とその第一提供用情報の医療機関端末900への送信し、また第二提供用情報の第二提供用情報サーバ装置820からの取得とその第二提供用情報の医療機関端末900への送信とを行っている。しかしながら、第一情報提供サービス装置200-1が、第一提供用情報の第一提供用情報サーバ装置720からの取得とその第一提供用情報の医療機関端末900への送信する処理を行い、第二情報提供サービス装置200-2が、第二提供用情報の第二提供用情報サーバ装置820からの取得とその第二提供用情報の医療機関端末900への送信を行うようにしてもよい。
上述の処理は、情報提供システム1が、被保険者のレセプト情報と、レセプト情報を識別するレセプト識別情報とが対応付けられた第一提供用情報を所定の期間ごとに生成し、レセプト情報と、レセプト情報を識別するレセプト識別情報とが対応付けられた第二提供用情報を所定の期間より短い所定日ごとに生成している。また上述の処理は、情報提供システム1が第一提供用情報を保険者のサーバ装置に送信し、第二提供用情報を医療機関のサーバ装置に送信している。そして上述の処理は、療養担当者の端末装置からの第一提供用情報または第二提供用情報の少なくとも一方の提供要求に対して、提供される情報の対象者である被保険者の認証を行い、認証処理部が認証に成功した場合、レセプト識別情報と提供要求とに基づいて保険者のサーバ装置から第一提供用情報を取得し、レセプト識別情報と提供要求とに基づいて医療機関のサーバ装置から第二提供用情報を取得する。情報提供システム1は、得られた第一提供用情報を要求元の療養担当者の端末装置に送信し、また、得られた第二提供用情報を要求元の療養担当者の端末装置に送信する。
この処理において、情報提供システム1は、保険者から一時的に取得した被保険者のレセプト情報に基づく匿名の情報と、レセプト情報を識別する匿名のレセプト識別情報とが対応付けられた第一提供用情報を所定の期間ごとに生成し、医療機関から取得した被保険者のレセプト情報に基づく匿名の情報と、レセプト情報を識別する匿名のレセプト識別情報とが対応付けられた第二提供用情報を医療機関の営業日を基準とする所定日ごとに生成している。
また上述の処理において、情報提供システム1は、療養担当者の端末装置からの提供用情報の提供要求に対して、情報提供の要求者である療養担当者の認証をさらに行い、被保険者の認証および療養担当者の認証の両方に成功した場合、保険者のサーバ装置から第一提供用情報を取得し、被保険者の認証および療養担当者の認証の両方に成功した場合、医療機関のサーバ装置から第二提供用情報を取得する。
また上述の処理において、情報提供システム1は、第一提供用情報と第二提供用情報のうち既に生成されている第一提供用情報または第二提供用情報のみの取得と、端末装置900への送信を行うと判定するようにしてもよい。
また上述の処理において、情報提供システム1は、第一提供用情報の生成タイミングに基づいて第二提供用情報を医療機関のサーバ装置(第二提供用情報サーバ装置820)から削除する削除部の機能を備えるようにしてもよい。
なお、処理側制御部190および提供側制御部290の全部または一部の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより各部の処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、コンパクトディスク等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
以上、この発明の実施形態を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
1 情報提供システム
100 レセプト情報処理装置
110 処理側通信部
180 処理側記憶部
181 第一レセプト情報閲覧用IDリスト記憶部
182 第二レセプト情報閲覧用IDリスト記憶部
190 処理側制御部
191 個人資格履歴情報生成部
192 第一提供用情報生成部
193 認証処理部
194 第二提供用情報生成部
200 情報提供サービス装置
210 提供側通信部
280 提供側記憶部
290 提供側制御部
291 情報提供処理部
710 第一レセプト情報サーバ装置
720 第一提供用情報サーバ装置
810 第二レセプト情報サーバ装置
820 第一提供用情報サーバ装置
900 端末装置
910 スマートフォン
920 カードリーダ
930 被保険者識別カード
940 療養担当者識別カード
500 通信ネットワーク

Claims (6)

  1. 医療機関から保険者に所定の期間ごとに送られたレセプト情報を記憶する第一レセプト情報サーバ装置から取得した被保険者のレセプト情報と、当該レセプト情報を識別するレセプト識別情報とが対応付けられた第一提供用情報を前記所定の期間ごとに生成する第一提供用情報生成部と、
    医療機関から前記所定の期間より短い所定日ごとに送られたレセプト情報を記憶する第二レセプト情報サーバ装置から取得した前記被保険者のレセプト情報と、当該レセプト情報を識別するレセプト識別情報とが対応付けられた第二提供用情報を前記所定の期間より短い所定日ごとに生成する第二提供用情報生成部と、
    前記第一提供用情報を前記保険者の第一提供用情報サーバ装置に送信する第一提供用情報送信部と、
    前記第二提供用情報を前記医療機関の第二提供用情報サーバ装置に送信する第二提供用情報送信部と、
    療養担当者の端末装置からの前記第一提供用情報または前記第二提供用情報の少なくとも一方の提供要求に対して、提供される情報の対象者である被保険者の認証を行う認証処理部と、
    前記認証処理部が認証に成功した場合、前記レセプト識別情報と前記提供要求とに基づいて前記保険者の前記第一提供用情報サーバ装置から前記第一提供用情報を取得する第一提供用情報取得部と、
    前記認証処理部が認証に成功した場合、前記レセプト識別情報と前記提供要求とに基づいて前記医療機関の前記第二提供用情報サーバ装置から前記第二提供用情報を取得する第二提供用情報取得部と、
    得られた前記第一提供用情報を要求元の療養担当者の端末装置に送信する第一提供用情報送信部と、
    得られた前記第二提供用情報を要求元の療養担当者の端末装置に送信する第二提供用情報送信部と、
    を備える情報提供システム。
  2. 前記第一提供用情報生成部は、前記保険者の前記第一レセプト情報サーバ装置から一時的に取得した前記被保険者のレセプト情報に基づく匿名の情報と、当該レセプト情報を識別する匿名のレセプト識別情報とが対応付けられた前記第一提供用情報を所定の期間ごとに生成し、
    前記第二提供用情報生成部は、前記医療機関の前記第二レセプト情報サーバ装置から一時的に取得した前記被保険者の前記レセプト情報に基づく匿名の情報と、当該レセプト情報を識別する匿名のレセプト識別情報とが対応付けられた前記第二提供用情報を前記医療機関の営業日を基準とする前記所定日ごとに生成する
    請求項1に記載の情報提供システム。
  3. 前記認証処理部は、前記療養担当者の端末装置から提供用情報の提供要求に対して、情報提供の要求者である療養担当者の認証をさらに行い、
    前記第一提供用情報取得部は、前記認証処理部が前記被保険者の認証および前記療養担当者の認証の両方に成功した場合、前記保険者の前記第一提供用情報サーバ装置から前記第一提供用情報を取得し、
    前記第二提供用情報取得部は、前記認証処理部が前記被保険者の認証および前記療養担当者の認証の両方に成功した場合、前記医療機関の前記第二提供用情報サーバ装置から前記第二提供用情報を取得する、
    請求項2に記載の情報提供システム。
  4. 前記第一提供用情報と前記第二提供用情報のうち既に生成されている前記第一提供用情報または前記第二提供用情報の取得を判定する取得情報判定部と、
    を備える請求項1から請求項3の何れか一項記に載の情報提供システム。
  5. 前記第一提供用情報の生成タイミングに基づいて前記第二提供用情報を前記医療機関の前記第二提供用情報サーバ装置から削除する削除部と、
    を備える請求項1から請求項4の何れか一項に記載の情報提供システム。
  6. 医療機関から保険者に所定の期間ごとに送られたレセプト情報を記憶する第一レセプト情報サーバ装置から取得した被保険者のレセプト情報と、当該レセプト情報を識別するレセプト識別情報とが対応付けられた第一提供用情報を前記所定の期間ごとに生成し、
    医療機関から前記所定の期間より短い所定日ごとに送られたレセプト情報を記憶する第二レセプト情報サーバ装置から取得した前記被保険者のレセプト情報と、当該レセプト情報を識別するレセプト識別情報とが対応付けられた第二提供用情報を前記所定の期間より短い所定日ごとに生成し、
    前記第一提供用情報を前記保険者の第一提供用情報サーバ装置に送信し、
    前記第二提供用情報を前記医療機関の第二提供用情報サーバ装置に送信し、
    療養担当者の端末装置からの前記第一提供用情報または前記第二提供用情報の少なくとも一方の提供要求に対して、提供される情報の対象者である被保険者の認証を行い、
    前記認証に成功した場合、前記レセプト識別情報と前記提供要求とに基づいて前記保険者の前記第一提供用情報サーバ装置から前記第一提供用情報を取得し、
    前記認証に成功した場合、前記レセプト識別情報と前記提供要求とに基づいて前記医療機関の前記第二提供用情報サーバ装置から前記第二提供用情報を取得し、
    得られた前記第一提供用情報を要求元の療養担当者の端末装置に送信し、
    得られた前記第二提供用情報を要求元の療養担当者の端末装置に送信する
    情報提供方法。
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