JP7172411B2 - リアルタイムクロック装置、電子機器及び移動体 - Google Patents

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Description

本発明は、リアルタイムクロック装置、電子機器及び移動体等に関する。
種々のシステムにおいて、カウンター等を用いて計時を行い、その計時データをシステムの現在時刻データとして用いる手法が知られている。システムは、ネットワーク或いは衛星測位システム等から時刻データを取得し、その時刻データによりカウンターの計時データを書き換える。これにより、計時データの初期化、或いは計時データの定期的な修正等が可能となる。このとき、不正な時刻データにより計時データが書き換えられると、システムの現在時刻が不正な時刻になる。
システム外部から取得された時刻データの正当性を検証する手法は、例えば特許文献1に開示されている。特許文献1では、MPUがスリープモードに入る前に、内部時刻情報をもとにタイムスタンプデータを生成し、そのタイムスタンプデータをMPU内の不揮発性メモリーに記憶させておく。そして、MPUに電源が再投入された際に、MPUは、不揮発性メモリーから読み出したタイムスタンプデータと、新たに取得される外部時刻情報とを比較することで、外部時刻情報の正当性を検証する。外部時刻情報がタイムスタンプデータよりも過去である場合には、外部時刻情報が不正であると判定される。
特開2017-28654号公報
システムの現在時刻データを、外部から取得した時刻データにより書き換える際に、その時刻データの正当性をより正確に検証したいという課題がある。特許文献1の手法では、確実にリジェクトできる不正な外部時刻データは、不揮発性メモリーに記憶されたタイムスタンプデータよりも過去の時刻データに限定される。例えば、外部時刻データが、MPUがスリープモードに入ってから電源が再投入されるまでの間の時刻であった場合には、その外部時刻データをリジェクトできない。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は態様として実現することが可能である。
本発明の一態様は、振動子を用いて発振信号を生成する発振回路と、前記発振信号に基づいて現在時刻データを生成する計時回路と、前記現在時刻データの時刻書き換え要求及び時刻書き換えデータを外部装置から受信するインターフェース回路と、前記計時回路の前記現在時刻データと前記時刻書き換えデータとの比較処理を行うことで、前記時刻書き換えデータが正当であるか否かを判定する制御回路と、を含むリアルタイムクロック装置に関係する。
本実施形態のリアルタイムクロック装置を含むシステムの一例。 本実施形態のリアルタイムクロック装置の第1構成例。 外部装置及びリアルタイムクロック装置に対して電源を供給する電源システムの例。 リアルタイムクロック装置の第1の詳細な構成例。 リアルタイムクロック装置を含むシステムにおける時刻書き換え処理の手順を示すフローチャート。 本実施形態のリアルタイムクロック装置の第2構成例。 リアルタイムクロック装置の第2の詳細な構成例。 電子機器の構成例。 移動体の例。
以下、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお以下に説明する本実施形態は特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではなく、本実施形態で説明される構成の全てが本発明の解決手段として必須であるとは限らない。
1.システム例
図1は、本実施形態のリアルタイムクロック装置100を含むシステムの一例である。図1には、システムの一例として車載ネットワークシステム700を示す。車載ネットワークシステム700は、車載ネットワークと外部ネットワークとを接続するためのゲートウェイ740と、ゲートウェイ740に接続される車載ネットワーク用のバス780と、を含む。また、車載ネットワークシステム700は、例えば通信回路MBN、BT、WFと、GNSS750(Global Navigation Satellite System)と、センサーシステム760と、ADAS770(Advanced Driver Assistance Systems)と、を含むことができる。
通信回路MBN、BT、WFは、外部ネットワークとの間の通信を行うための回路であり、ゲートウェイ740に接続されている。例えば、通信回路MBNは、LTE(Long Term Evolution)等のモバイルネットワークとの間の無線通信を行う。通信回路BTは、ブルートゥース(登録商標)等の近接通信規格における無線通信を行う。通信回路WFは、Wi-Fi(登録商標)等の無線LAN通信規格における無線通信を行う。
バス780は、例えばCAN(Controller Area Network)等の車載ネットワーク規格のバスである。GNSS750及びセンサーシステム760、ADAS770は、バス780を介してゲートウェイ740に接続されている。GNSS750は、例えばGPS(Global Positioning System)等の測位システムである。センサーシステム760は、例えばLIDAR(Laser Imaging Detection And Ranging)等のイメージングセンサー又は測距センサー等である。ADAS770は、GNSS750及びセンサーシステム760からの情報に基づく運転支援制御を行う。
ゲートウェイ740は、MPU600とリアルタイムクロック装置100とを含む。なお以下では、MPU600を、リアルタイムクロック装置100に対して外部装置とも呼ぶ。
MPU600は、車載ネットワークと外部ネットワークとを接続する処理を行う。また、MPU600は、車載ネットワークシステム700における時刻の同期処理を行う。具体的には、MPU600は、通信回路MBN、BT、WF或いはGNSS750等から時刻データを取得し、その時刻データに基づいてリアルタイムクロック装置100の現在時刻データを書き換える。それと共に、MPU600は、更新されたリアルタイムクロック装置100の現在時刻データを車載ネットワークにブロードキャストする。この結果、車載ネットワーク内のGNSS750及びセンサーシステム760、ADAS770が保持するローカル時刻データが、ゲートウェイ740からの現在時刻データにより更新される。
車載ネットワークシステム700の時刻は、例えば車載ネットワークシステム700が受信した情報の信頼性判断に用いられている。即ち、受信した情報のタイムスタンプと、車載ネットワークシステム700が保持する時刻とを比較することで、受信した情報が信頼できるか否かを判断できる。
しかしながら、通信回路MBN、BT、WF或いはGNSS750等に対して不正なアクセスが行われ、真の時刻とは異なる時刻データを含む情報が車載ネットワークシステム700に入力されるおそれがある。この場合、MPU600がリアルタイムクロック装置100の現在時刻データを書き換えるための時刻書き換えデータが不正なデータとなる。もし仮に、リアルタイムクロック装置100が、その時刻書き換えデータによる現在時刻データの書き換えを許してしまった場合には、車載ネットワークシステム700全体の時刻が不正な時刻に設定されるおそれがある。そうすると、車載ネットワークシステム700が受信した情報の信頼性判断を適正に行えない可能性がある。例えば、車間通信において過去に通信された情報を記録しておき、その記録した情報を再生送信するリプレイアタックという手法が知られている。車載ネットワークシステム700の時刻が、真の時刻よりも過去の時刻に設定されていると、リプレイアタックを受けた場合でも、そのリプレイアタックにより受信された時刻データが不正であることを検出できない。
2.第1構成例
図2は、本実施形態のリアルタイムクロック装置100の第1構成例である。リアルタイムクロック装置100は、インターフェース回路140と制御回路130と計時回路120と発振回路110とを含む。
リアルタイムクロック装置100は、集積回路装置等の回路装置で構成され、その回路装置が、インターフェース回路140と制御回路130と計時回路120と発振回路110とを含む。或いは、リアルタイムクロック装置、回路装置と、発振回路110に電気的に接続された振動子とを含んでもよい。例えば回路装置と振動子がパッケージに収容されることでリアルタイムクロック装置が構成されてもよい。なお、電気的な接続は、電気信号が伝達可能に接続されていることである。電気信号による情報の伝達が可能となる接続が電気的な接続であり、信号線や能動素子等を介した接続であってもよい。
発振回路110は、振動子を用いて発振信号を生成する。計時回路120は、発振信号に基づいて現在時刻データCTDを生成する。即ち、発振回路110は、発振信号をバッファリング又は分周することでクロック信号を出力する。そして、計時回路120は、発振回路110からのクロック信号を分周して1秒周期のクロック信号を生成し、その1秒周期のクロック信号をカウントすることで時間を計測する。そのカウンターのカウント値が現在時刻データCTDに対応する。
ここで、現在時刻データとは、現在時刻を示すリアルタイムクロック情報として計測されたデータである。例えば、計時データは日時を示すデータであり、カレンダーデータ、時刻データを含むことができる。例えば、カレンダーデータは、年、月、週、日などのデータであり、時刻データは、時、分、秒などのデータである。
インターフェース回路140は、現在時刻データCTDの時刻書き換え要求WRQ及び時刻書き換えデータTWDを外部装置20から受信する。外部装置20は、例えばSOC(System On Chip)或いはCPU、MPU等の処理装置である。例えば図1において外部装置20はMPU600である。制御回路130は、計時回路120の現在時刻データCTDと時刻書き換えデータTWDとの比較処理を行うことで、時刻書き換えデータTWDが正当であるか否かを判定する。具体的には、制御回路130は、現在時刻データCTDと時刻書き換えデータTWDとの差分が許容誤差よりも小さいか否かを判定する。そして、制御回路130は、差分が許容誤差よりも小さい場合には時刻書き換えデータTWDが正当であると判定し、差分が許容誤差以上である場合には時刻書き換えデータTWDが正当でないと判定する。
ここで、時刻書き換え要求WRQとは、外部装置20がリアルタイムクロック装置100に対して現在時刻データの書き換えを指示するコマンド又は制御信号である。また、時刻書き換えデータTWDとは、外部装置20が、計時回路120のカウンターにより計時される現在時刻データCTDを書き換えるための時刻データである。例えば図1において、MPU600は、通信回路MBN、BT、WF又はGNSS750から取得した時刻データを、時刻書き換えデータTWDとしてリアルタイムクロック装置100へ出力する。リアルタイムクロック装置100の制御回路130は、外部装置20からインターフェース回路140を介して時刻書き換え要求WRQ及び時刻書き換えデータTWDを受け取ったとき、計時回路120から現在時刻データCTDを読み出し、その読み出した現在時刻データCTDと、外部装置20からの時刻書き換えデータTWDとの比較処理を実行する。
また許容誤差とは、時刻書き換えデータTWDの正当性を判断する上で許容される時刻誤差である。例えば、許容誤差は、後述のように参照時刻データ及び計時精度データを用いて求められる。この場合、比較処理を実行する毎に許容誤差が求められ、許容誤差は一定ではない。或いは、許容誤差は、演算により求められる値ではなく一定値であってもよい。この場合、各比較処理において、許容誤差は同一であってもよい。
本実施形態によれば、現在時刻データCTDと時刻書き換えデータTWDとの比較処理が行われることで、時刻書き換えデータTWDが正当であるか否かが判定される。即ち、過去時刻を示す時刻データを基準とするのではなく、現在時刻を示す時刻データを基準とするため、時刻書き換えデータTWDの正当性を正確に判断できる。これにより、例えば図1のようなシステムにおいて、ゲートウェイ740が車載ネットワークに対して正当な時刻データをブロードキャストできるようになる。
例えば上述した特許文献1では、MPUがスリープしたときの時刻データを基準として、電源が再投入された後に取得された時刻データの正当性を判定している。しかしながら、MPUがスリープしている間は計時が行われていないので、MPUがスリープしてから電源が再投入されるまでに経過した時間が不明である。このため、正当性の判定精度が低くなるおそれがある。この点、本実施形態によれば、MPUとは別に設けられたリアルタイムクロック装置100が計時を行い、その現在時刻データCTDと時刻書き換えデータTWDとの比較処理が行われる。これにより、現在時刻データCTDを基準とする高精度な正当性判断が可能となる。
また上述した特許文献1では、MPU内に不揮発性メモリーを搭載し、突発的な電源オフ時にタイムスタンプデータを不揮発性メモリーに緊急退避させるハード構成やシーケンスが必要となる。この点、本実施形態によれば、MPUとは別に設けられたリアルタイムクロック装置100が計時を行うので、突発的な電源オフ時にタイムスタンプデータを不揮発性メモリーに緊急退避させるハード構成やシーケンスが不要である。
制御回路130は、現在時刻データCTDと時刻書き換えデータTWDとの比較処理を行った後、以下の処理を行う。即ち、制御回路130は、上記比較処理において時刻書き換えデータTWDが正当であると判定したとき、時刻書き換え要求WRQを許可し、時刻書き換え要求WRQを実行する。具体的には、制御回路130は、時刻書き換えデータTWDが正当であると判定したとき、書き込み信号と時刻書き換えデータTWDとを計時回路120へ出力する。計時回路120は、制御回路130からの書き込み信号を用いて、カウンターにより計時される現在時刻データCTDを時刻書き換えデータTWDにより書き換える。計時回路120は、時刻書き換えデータTWDから再び計時をスタートし、その計時データを現在時刻データCTDとして出力する。
本実施形態によれば、外部装置20からの時刻書き換えデータTWDが正当でないと判定された場合に、計時回路120の現在時刻データCTDが時刻書き換えデータTWDにより書き換えられない。言い換えると、外部装置20からの時刻書き換えデータTWDが正当でないと判定された場合に、制御回路130は、書き込み信号と時刻書き換えデータTWDとを計時回路120へ出力しない。これにより、不正な時刻書き換えデータTWDによりリアルタイムクロック装置100の現在時刻データCTDが書き換えられることを、防ぐことができる。
なお、制御回路130が比較処理後に行う処理は上記に限定されない。例えば、制御回路130は、現在時刻データCTDを時刻書き換えデータTWDにより書き換えると共に、時刻書き換えデータTWDが正当であるか否かの判定結果を、インターフェース回路140を介して外部装置20へ通知してもよい。
このようにすれば、不正な時刻書き換えデータTWDによりリアルタイムクロック装置100の現在時刻データCTDが書き換えられた場合であっても、外部装置20が、その不正な書き換えに対する措置をとることができる。例えば、外部装置20は、時刻書き換えデータTWDが正当でないとの判定結果をリアルタイムクロック装置100から受信した場合、リアルタイムクロック装置100の現在時刻データCTDを採用しない。例えば、図1においてMPU600は、リアルタイムクロック装置100の現在時刻データCTDを車載ネットワークに対してブロードキャストしない。或いは、外部装置20は、外部装置20は、時刻書き換えデータTWDが正当でないとの判定結果をリアルタイムクロック装置100から受信した場合、再び時刻書き換え要求WRQ及び時刻書き換えデータTWDをリアルタイムクロック装置100へ送信してもよい。例えば、図1において、MPU600が、通信回路MBN、BT、WF或いはGNSS750から新たに時刻データを取得し、その時刻データを時刻書き換えデータTWDとしてリアルタイムクロック装置100へ送信してもよい。
本実施形態において、外部装置20が動作オフした場合であっても、リアルタイムクロック装置100は動作オンになっており、計時を続ける。以下、詳細を説明する。
図3に、外部装置20及びリアルタイムクロック装置100に対して電源を供給する電源システムの例を示す。この電源システムは、例えば図1の車載ネットワークシステム700と共に自動車に搭載される。或いは、電源システムは、外部装置20及びリアルタイムクロック装置100と共に種々の電子機器に搭載されてもよい。
図3に示すように、外部装置20には電源回路610から第1電源が供給される。電源回路610はバッテリー630から供給される電源に基づいて第1電源を供給する。リアルタイムクロック装置100は電源端子TVDを含み、その電源端子TVDには、電源回路620から第2電源が供給される。電源回路620はバッテリー630から供給される電源に基づいて第2電源を供給する。またリアルタイムクロック装置100は、電源端子TVDに供給される第2電源により計時動作を行う。
このとき、電源回路610が、外部装置20への第1電源をオフしている場合であっても、電源回路620は、リアルタイムクロック装置100への第2電源をオンに維持している。即ち、外部装置20は第1電源のオンオフにより動作オン又は動作オフとなるが、リアルタイムクロック装置100は、第2電源により動作オンが維持されるようになっている。例えば、自動車において、イグニッションキーに連動して電源回路610が第1電源をオン又はオフに制御する。一方、電源回路620はイグニッションキーに連動せず、第2電源を常時オンにする。なお、バッテリー630が取り外された場合、例えば電池640又は不図示の電気二重層キャパシターを搭載しておくことで、電源回路620が、電池640又は電気二重層キャパシターからの電源に基づいて第2電源をリアルタイムクロック装置100に供給してもよい。
本実施形態によれば、外部装置20に供給される第1電源がオフである場合であっても、リアルタイムクロック装置100へ供給される第2電源がオンとなっている。これにより、現在時刻データCTDと時刻書き換えデータTWDとの比較処理が可能となっている。例えば、システムの起動時においてシステム外部から時刻データを取得し、その時刻データを書き換え時刻データとしてリアルタイムクロック装置100の現在時刻データを書き換える。このとき、システムの電源がシャットダウンされている間においてもリアルタイムクロック装置100は計時を続けるので、システムの起動時においても現在時刻データが存在している。これにより、システムの起動時においても現在時刻データCTDと時刻書き換えデータTWDとの比較処理が可能である。
3.第1の詳細な構成例
図4は、リアルタイムクロック装置100の第1の詳細な構成例である。リアルタイムクロック装置100は回路装置200と振動子XTALとを含む。回路装置200は例えば集積回路装置である。回路装置200は、発振回路110と計時回路120と制御回路130とインターフェース回路140と不揮発性メモリー150とリセット回路160と保持回路170とを含む。なお既に説明した構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付し、その構成要素についての説明を適宜に省略する。
振動子XTALは例えば圧電振動子である。圧電振動子は例えば水晶振動子である。水晶振動子は、例えば音叉型の水晶振動子、又はカット角がATカットやSCカットなどの厚みすべり振動する水晶振動子である。また振動子として、SAW(Surface Acoustic Wave)共振子、シリコン基板を用いて形成されたシリコン製振動子としてのMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)振動子等を採用してもよい。
リセット回路160は、回路装置200をリセット処理する。具体的には、リセット回路160はパワーオンリセット回路であり、回路装置200に電源が投入されたときにリセットパルスを生成する。制御回路130は、リセットパルスによりリセット状態にされた後、リセット解除状態となる。
インターフェース回路140は、外部装置20とリアルタイムクロック装置100との間の通信を行う。インターフェース回路140の通信方式として、例えばI2C(Inter Integrated Circuit)方式、又はSPI(Serial Peripheral Interface)方式等を採用できる。インターフェース回路140は、これらの通信方式を実現する入出力バッファー回路及び制御ロジック等を含むことができる。
不揮発性メモリー150は、計時回路120の計時精度データAPDを記憶するメモリーである。計時精度データAPDは、真の時間経過に対する計時精度を表すデータであり、例えば単位時間当たりの計時誤差を表すデータである。具体的には、計時精度データAPDは、振動子XTALの発振周波数精度を表すデータである。即ち、計時精度データAPDは、振動子XTAL及び発振回路110の発振周波数特性に起因した、単位時間当たりの発振周波数の偏差を示すデータである。計時精度データAPDは、リアルタイムクロック装置100の製造時等における計測結果、或いは設計値等であり、予め不揮発性メモリー150に記憶されている。
不揮発性メモリー150は、例えばEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)やフラッシュメモリーなどである。EEPROMは例えばフローティングゲート型のメモリーセルなどにより実現できる。フラッシュメモリーは、例えばMONOS(Metal Oxide Nitride Oxide Silicon)のメモリーセルなどにより実現できる。或いは不揮発性メモリー150は、ヒューズセルを用いたメモリーであってもよい。このタイプのメモリーでは、メモリーセルであるヒューズセルが、抵抗素子と、抵抗素子に直列接続されるセレクター素子を含む。セレクター素子は例えばPN接合のダイオード、或いはMOSトランジスターである。例えば抵抗素子の一端は、ビット線に接続され、抵抗素子の他端はダイオードのアノードに接続される。ダイオードのカソードはワード線に接続される。ヒューズ素子として機能する抵抗素子は、抵抗値が可変のプログラマブル抵抗である。この可変の抵抗値によって、ヒューズセルにデータが記憶される。
保持回路170は、参照時刻データPSWDを保持する。参照時刻データPSWDは、現在時刻データCTDが前回書き換えられたときの時刻の指標となる時刻データである。具体的には、参照時刻データPSWDは、計時回路120の現在時刻データCTDが前回書き換えられたときの時刻データ、或いは、それを代替する時刻データである。参照時刻データPSWDを用いることで、計時回路120の現在時刻データCTDが前回書き換えられたときから、現在までの経過時間を知ることができる。
例えば、保持回路170は、前回の時刻書き換えにおいて外部装置20から入力された時刻書き換えデータTWDを、参照時刻データPSWDとして保持する。即ち、制御回路130が、インターフェース回路140を介して外部装置20から時刻書き換えデータTWDを受信し、その時刻書き換えデータTWDを保持回路170へ出力する。保持回路170は、その時刻書き換えデータTWDを保持する。これを時刻書き換えデータTWD1とする。同様にして、制御回路130が新たに時刻書き換えデータTWDを受信し、保持回路170へ出力すると、保持回路170が新たに時刻書き換えデータTWD2を保持する。このとき、保持回路170は、前回の時刻書き換えデータTWD1を参照時刻データPSWDとして保持する。或いは、保持回路170は、外部装置20がシャットダウンしたときの現在時刻データCTDを参照時刻データPSWDとして保持してもよい。即ち、外部装置20が、シャットダウン時においてイベント信号を出力する。制御回路130は、インターフェース回路140を介してイベント信号を受信したとき、計時回路120から現在時刻データCTDを読み出して保持回路170へ出力する。保持回路170は、その現在時刻データCTDを参照時刻データPSWDとして保持する。保持回路170は、例えばSRAM又はDRAM等の半導体メモリーである。或いは保持回路170は、フリップフロップ回路等で構成されるレジスターであってもよい。
制御回路130は、暗号回路131とレジスター132と判定回路133とゲート回路134とを含む。制御回路130はロジック回路であり、例えば自動配置配線により構成されたゲートアレイ回路である。なお、制御回路130と計時回路120は、一体のゲートアレイ回路等として構成されてもよい。
暗号回路131は、インターフェース回路140を介して受信される暗号化されたデータを、復号処理する。また暗号回路131は、インターフェース回路140を介して送信されるデータを暗号化処理する。暗号方式としては、例えばAES(Advanced Encryption Standard)等の共通鍵暗号方式、或いはRSA等の公開鍵暗号方式を用いることができる。インターフェース回路140は、暗号化された時刻書き換え要求WRQ及び時刻書き換えデータTWDを受信し、暗号回路131は、その時刻書き換え要求WRQ及び時刻書き換えデータTWDを復号処理する。レジスター132は、復号処理された時刻書き換え要求WRQ及び時刻書き換えデータTWDを記憶する。またインターフェース回路140が外部装置20から読み出し要求を受信したとき、暗号回路131は、暗号化した現在時刻データCTDを、インターフェース回路140を介して外部装置20に出力する。
判定回路133は、参照時刻データPSWDと計時精度データAPDと現在時刻データCTDを用いた比較処理を行うことで、時刻書き換えデータTWDが正当であるか否かを判定する。即ち、判定回路133は、レジスター132に時刻書き換え要求WRQが書き込まれたとき、保持回路170から参照時刻データPSWD及び時刻書き換えデータTWDを読み出し、不揮発性メモリー150から計時精度データAPDを読み出し、計時回路120から現在時刻データCTDを読み出す。そして判定回路133は、これらのデータを用いて、時刻書き換えデータTWDと現在時刻データCTDとの比較処理を行う。
具体的には、下式(1)に示すように、判定回路133は、現在時刻データCTDと参照時刻データPSWDとの差分と、計時精度データAPDとに基づいて許容誤差TLRを求め、その許容誤差TLRに基づいて時刻書き換えデータTWDが正当であるか否かを判定する。
TLR=(CTD-PSWD)×APD ・・・(1)
許容誤差TLRの演算の一例を示す。計時精度データAPDは、温度特性及びリフローシフト特性、エージング特性を含む。温度特性は、振動子XTALの発振周波数が有する温度特性に起因した発振周波数偏差であり、一例として±3.4ppm/秒とする。リフローシフト特性は、発振周波数の電圧特性に起因した発振周波数偏差であり、一例として±3.0ppm/秒とする。エージング特性は、発振周波数の経時変化を示す発振周波数偏差であり、一例として±5.0ppm/年とする。CTD、PSWDは計時回路120のカウント値であり、1カウントが1秒を表す。一例としてCTD=869000カウント、PSWD=5000カウントとする。CTD-PSWD=864000カウントは10日に相当する。以上の数値を上式(1)に代入すると、許容誤差TLRは下式(2)となる。
TLR=(869000s-5000s)×(3.4ppm+3.0ppm+5.0ppm/(365day×24h×60min×60s))=5.526s ・・・(2)
判定回路133は、下式(3)及び(4)を満たす場合に、時刻書き換えデータTWDが正当であると判定する。即ち判定回路133は、現在時刻データCTDと時刻書き換えデータTWDとの差分が、許容誤差TLRよりも小さい場合に、時刻書き換えデータTWDが正当であると判定する。
TWD>CTD-|TLR| ・・・(3)
TWD<CTD+|TLR| ・・・(4)
判定回路133は、上記判定の結果に基づいて判定信号FDTをゲート回路134に出力する。判定回路133は、時刻書き換えデータTWDが正当であると判定したとき判定信号FDTをアクティブにし、時刻書き換えデータTWDが正当でないと判定したとき判定信号FDTを非アクティブにする。アクティブは第1論理レベルであり、非アクティブは第2論理レベルである。
ゲート回路134は、判定信号FDTがアクティブであるとき、時刻書き換えデータTWDによる現在時刻データCTDの書き換えを許可し、その書き換えを実行する。即ち、ゲート回路134は、判定信号FDTがアクティブであるとき、レジスター132からの時刻書き換えデータTWDを計時回路120へ出力すると共に、書き込み信号を計時回路120へ出力する。計時回路120は、書き込み信号に基づいて、現在時刻データCTDを時刻書き換えデータTWDにより書き換える。
本実施形態によれば、判定回路133は、参照時刻データPSWD及び計時精度データAPDを用いて許容誤差TLRを求めることで、現在時刻データCTDの最大誤差を推定できる。そして判定回路133は、許容誤差TLRを用いて時刻書き換えデータTWDと現在時刻データCTDとの比較処理を行うことで、許容誤差TLR以上の時刻書き換えデータTWDを不正なデータと判定できる。これにより、時刻書き換えデータTWDが不正であるか否かの判定範囲が限定されるので、時刻書き換えデータTWDの正当性の検証精度が高まる。
また本実施形態によれば、不揮発性メモリー150は、リアルタイムクロック装置100の個体別に計時精度データAPDを記憶することが可能である。これにより、判定回路133は、現在時刻データCTDの最大誤差を個体別に推定できるので、時刻書き換えデータTWDの正当性の検証精度が、より高まる。
4.システムの時刻書き換え処理フロー
図5は、リアルタイムクロック装置100を含むシステムにおける時刻書き換え処理の手順を示すフローチャートである。図5では、図1のMPU600とリアルタイムクロック装置100とGNSS750とを含むシステムにおける時刻書き換え処理を例に説明する。図5において“RTC”はリアルタイムクロック装置100を意味する。
ステップS1に示すように、イグニッションがオンされる。ステップS2に示すように、イグニッションのオンオフに関わらずリアルタイムクロック装置100は計時を続けている。ステップS3、S4に示すように、イグニッションがオンされたときにMPU600及びGNSS750への電源供給がオンになり、MPU600及びGNSS750が動作を開始する。
ステップS5に示すように、GNSS750がGPS衛星から、位置情報と共に時刻情報を受信する。ステップS6に示すように、GNSS750が時刻情報をMPU600へ送信する。
ステップS7及びS8に示すように、MPU600とリアルタイムクロック装置100との間で相互にデバイス認証を行う。例えば、MPU600は、リアルタイムクロック装置100のIDナンバーを照合し、リアルタイムクロック装置100は、MPU600のIDナンバーを照合することで、相互にデバイス認証が行われる。但し、デバイス認証の手法は種々の手法を採用可能であり、IDナンバー照合に限定されない。
ステップS9に示すように、MPU600は、時刻書き換えデータと共に時刻書き換え要求をリアルタイムクロック装置100へ送信する。時刻書き換えデータは、ステップS6においてMPU600がGNSS750から受信した時刻情報である。
ステップS10に示すように、リアルタイムクロック装置100は、MPU600からの時刻書き換えデータが正当であるか否かを判定する。判定手法は上述した通りである。ステップS11に示すように、リアルタイムクロック装置100は、時刻書き換えデータが正当であると判定した場合、計時回路120の現在時刻データを時刻書き換えデータで書き換える。
ステップS12に示すように、MPU600は、リアルタイムクロック装置100において時刻書き換えデータが正当であると判定された場合、GPSの時刻情報をシステムの時刻情報として採用する。ステップS13に示すように、MPU600は、MPU600内部の計時カウンターにGPSの時刻情報を書き込むことで、MPU600内部の時刻合わせを行う。
ステップS14に示すように、GNSS750は、GPS衛星から受信した時刻情報をリアルタイムクロック装置100へ送信する。ステップS15に示すように、GNSS750からの時刻情報である時刻書き換えデータが、正当であるか否かを判定する。ステップS16に示すように、MPU600がリアルタイムクロック装置100に対して時刻同期要求を送信する。リアルタイムクロック装置100は、ステップS15において時刻書き換えデータが正当であると判定した場合、時刻同期要求を受け入れる。
ステップS17に示すように、GNSS750が1PPS信号(PPS:Pulse Per Second)をリアルタイムクロック装置100へ送信する。1PPS信号は、GNSS750がGPS衛星信号に基づいて生成した時刻パルス信号である。ステップS18に示すように、リアルタイムクロック装置100は、1PPS信号に基づいて時刻同期を行う。即ち、計時回路120が1PPS信号に基づいて、サブセカンドを含めた時刻書き換えデータで現在時刻データを書き換えることで、計時回路120の現在時刻データをGPSの時刻情報に同期させる。
ステップS19に示すように、GNSS750及びリアルタイムクロック装置100は、時刻同期を繰り返す。即ち、GNSS750及びリアルタイムクロック装置100は、ステップS14~S18の処理を繰り返す。
5.第2構成例
図6は、本実施形態のリアルタイムクロック装置100の第2構成例である。リアルタイムクロック装置100は、インターフェース回路140と制御回路130と計時回路120と発振回路110とを含む。
発振回路110は、振動子を用いて発振信号を生成する。計時回路120は、発振信号に基づいて現在時刻データCTDを生成する。インターフェース回路140は、外部装置20から要求があったとき、判定用データHTDと現在時刻データCTDとを外部装置20に送信する。判定用データHTDは、現在時刻データCTDの書き換えに用いられる時刻書き換えデータTWDが正当であるか否かを外部装置20が判定するためのデータである。
具体的には、外部装置20がリアルタイムクロック装置100に読み出し要求RPQを送信する。インターフェース回路140が読み出し要求RPQを受信したとき、制御回路130は、計時回路120から現在時刻データCTDを読み出し、その現在時刻データCTDと判定用データHTDとをインターフェース回路140へ出力する。インターフェース回路140は、現在時刻データCTDと判定用データHTDとを外部装置20へ送信する。
判定用データHTDは、許容誤差を求めるためのデータである。即ち、制御回路130は、参照時刻データと計時精度データとを判定用データHTDとして出力する。この場合、外部装置20は、リアルタイムクロック装置100から受信した現在時刻データCTDと参照時刻データと計時精度データから上式(1)により許容誤差を求める。そして外部装置20は、その許容誤差に基づいて、時刻書き換えデータTWDと現在時刻データCTDとの比較処理を行うことで、時刻書き換えデータTWDが正当であるか否かの判定を行う。具体的には、外部装置20は、上式(3)及び(4)により判定を行う。
或いは、判定用データHTDは、許容誤差そのもののデータであってもよい。即ち、制御回路130は、現在時刻データCTDと参照時刻データと計時精度データから上式(1)により許容誤差を求め、その許容誤差のデータを判定用データHTDとして出力する。この場合、外部装置20は、リアルタイムクロック装置100から受信した許容誤差に基づいて、時刻書き換えデータTWDと現在時刻データCTDとの比較処理を行うことで、時刻書き換えデータTWDが正当であるか否かの判定を行う。具体的には、外部装置20は、上式(3)及び(4)により判定を行う。
外部装置20は、時刻書き換えデータTWDが正当であると判定した場合、時刻書き換え要求WRQと時刻書き換えデータTWDをリアルタイムクロック装置100へ送信する。インターフェース回路140が時刻書き換え要求WRQを受信したとき、制御回路130は、インターフェース回路140により受信された時刻書き換えデータTWDにより計時回路120の現在時刻データCTDを書き換える。外部装置20は、時刻書き換えデータTWDが正当であると判定した場合には、時刻書き換え要求WRQをリアルタイムクロック装置100へ送信しない。即ち、リアルタイムクロック装置100の現在時刻データCTDは書き換えられない。
本実施形態によれば、現在時刻データCTDと判定用データHTDが外部装置20へ送信されることで、外部装置20が、判定用データHTDに基づいて時刻書き換えデータTWDと現在時刻データCTDとの比較処理を行うことができる。そして、外部装置20は、比較処理の結果に基づいて、時刻書き換えデータTWDの正当性を判定できる。現在時刻を示す時刻データを基準として正当性が判定されるため、時刻書き換えデータTWDの正当性を正確に判断できる。これにより、例えば図1のようなシステムにおいて、ゲートウェイ740が車載ネットワークに対して正当な時刻データをブロードキャストできるようになる。
また本実施形態によれば、特許文献1のようなハード構成やシーケンスが不要となる。即ち、本実施形態によれば、MPUとは別に設けられたリアルタイムクロック装置100が計時を行うので、突発的な電源オフ時にタイムスタンプデータを不揮発性メモリーに緊急退避させるハード構成やシーケンスが不要である。
6.第2の詳細な構成例
図7は、リアルタイムクロック装置100の第2の詳細な構成例である。図7では、制御回路130が暗号回路131とレジスター132とを含み、判定回路133とゲート回路134とが省略される。なお既に説明した構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付し、その構成要素についての説明を適宜に省略する。
インターフェース回路140は、暗号化された読み出し要求RPQを外部装置20から受信する。暗号回路131は、暗号化された読み出し要求RPQを復号処理する。レジスター132は、復号処理された読み出し要求RPQを記憶する。
制御回路130は、レジスター132に読み出し要求RPQが書き込まれたとき、現在時刻データCTDと判定用データHTDをレジスター132から暗号回路131へ出力する。例えば、制御回路130は、不揮発性メモリー150からレジスター132に計時精度データAPDを読み出し、保持回路170からレジスター132に参照時刻データPSWDを読み出す。制御回路130は、レジスター132に読み出された計時精度データAPD及び参照時刻データPSWDを判定用データHTDとして出力する。或いは、制御回路130は、不揮発性メモリー150から計時精度データAPDを読み出し、保持回路170から参照時刻データPSWDを読み出し、それらのデータに基づいて許容誤差を求め、その許容誤差のデータをレジスター132に記憶させる。制御回路130は、レジスター132に記憶される許容誤差のデータを判定用データHTDとして暗号回路131へ出力する。
暗号回路131は、レジスター132からの現在時刻データCTDと判定用データHTDを暗号化処理する。インターフェース回路140は、暗号化処理された現在時刻データCTDと判定用データHTDを外部装置20へ送信する。
外部装置20は、リアルタイムクロック装置100からの現在時刻データCTDと判定用データHTDに基づいて、時刻書き換えデータTWDが正当であると判定した場合、時刻書き換え要求WRQと時刻書き換えデータTWDを暗号化してリアルタイムクロック装置100へ送信する。
インターフェース回路140は、暗号化された時刻書き換え要求WRQと時刻書き換えデータTWDを受信する。暗号回路131は、暗号化された時刻書き換え要求WRQと時刻書き換えデータTWDを復号処理する。レジスター132は、復号処理された時刻書き換え要求WRQ及び時刻書き換えデータTWDを記憶する。制御回路130は、レジスター132に時刻書き換え要求WRQが書き込まれたとき、書き込み信号と、レジスター132に書き込まれた時刻書き換えデータTWDとを、計時回路120へ出力する。計時回路120は、書き込み信号に基づいて、現在時刻データCTDを時刻書き換えデータTWDで書き換える。
7.電子機器、移動体
図8は、本実施形態のリアルタイムクロック装置100を含む電子機器300の構成例である。この電子機器300は、リアルタイムクロック装置100とアンテナANTと通信部510と処理部520とを含む。また電子機器300は、操作部530と表示部540と記憶部550とを含むことができる。通信部510は通信回路又は通信装置であり、処理部520は処理回路又は処理装置である。操作部530は操作装置であり、表示部540は表示装置であり、記憶部550は記憶装置である。なお電子機器300は図8の構成に限定されず、これらの一部の構成要素を省略したり、他の構成要素を追加するなどの種々の変形実施が可能である。
電子機器300として、例えば車載の電子装置又は映像機器、印刷機器等を想定できる。車載の電子装置は、ECU(Electronic Control Unit)又はメーターパネル等である。映像機器は、デジタルカメラ又はビデオカメラ等である。印刷機器は、プリンター又はプリンター複合機等である。或いは、電子機器300として、GPS内蔵時計又はウェアラブル機器、スマートフォン、携帯電話機、携帯型ゲーム装置、携帯情報端末、コンテンツ提供端末、ネットワーク関連機器等の種々の機器を想定できる。ウェアラブル機器は、生体情報測定機器又は頭部装着型表示装置等である。携帯情報端末は、ノートPC又はタブレットPC、スマートフォン等である。ネットワーク関連機器は、基地局又はルーター等である。
通信部510は、アンテナANTを介して外部からデータを受信する処理、及び、アンテナANTを介して外部にデータを送信する処理を行う。処理部520は、リアルタイムクロック装置100から現在時刻データを取得し、その現在時刻データに基づいて種々の処理を行う。例えば処理部520は、電子機器300の制御処理、又は、通信部510を介して送受信されるデータの種々のデジタル処理などを行う。この処理部520の機能は、例えばマイクロコンピューターなどのプロセッサーにより実現できる。操作部530は、ユーザーが入力操作を行うためのものであり、操作ボタン又はタッチパネルディスプレイ等により実現できる。表示部540は、各種の情報を表示するものであり、液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイ等により実現できる。記憶部550は、データを記憶するものであり、例えば、RAM又はROMなどの半導体メモリー、或いはハードディスクドライブ等である。
図9は、本実施形態のリアルタイムクロック装置100を含む移動体の例である。リアルタイムクロック装置100は、例えば、車、飛行機、バイク、自転車、ロボット、或いは船舶等の種々の移動体に組み込むことができる。移動体は、例えばエンジンやモーター等の駆動機構、ハンドルや舵等の操舵機構、各種の電子機器を備えて、地上や空や海上を移動する機器・装置である。図9は移動体の具体例としての自動車206を概略的に示している。自動車206には、リアルタイムクロック装置100が組み込まれる。制御装置208は、このリアルタイムクロック装置100により生成された現在時刻データに基づいて種々の制御処理を行う。制御装置208は、例えば車体207の姿勢に応じてサスペンションの硬軟を制御したり、個々の車輪209のブレーキを制御する。なおリアルタイムクロック装置100が組み込まれる機器は、このような制御装置208には限定されず、自動車206やロボット等の移動体に設けられる種々の機器に組み込むことができる。
以上に説明したように本実施形態のリアルタイムクロック装置は、振動子を用いて発振信号を生成する発振回路と、発振信号に基づいて現在時刻データを生成する計時回路と、現在時刻データの時刻書き換え要求及び時刻書き換えデータを外部装置から受信するインターフェース回路と、制御回路とを含む。制御回路は、計時回路の現在時刻データと時刻書き換えデータとの比較処理を行うことで、時刻書き換えデータが正当であるか否かを判定する。
本実施形態によれば、外部から取得された時刻書き換えデータにより現在時刻データを書き換える際に、その時刻書き換えデータの正当性を正確に検証できる。即ち本実施形態によれば、現在時刻データと時刻書き換えデータとの比較処理が行われることで、時刻書き換えデータが正当であるか否かが判定される。即ち、過去時刻を示す時刻データを基準とするのではなく、現在時刻を示す時刻データを基準とするため、時刻書き換えデータの正当性を正確に判断できる。
また本実施形態では、制御回路は、時刻書き換えデータが正当であると判定したとき、時刻書き換え要求を実行してもよい。
このようにすれば、外部装置からの時刻書き換えデータが正当でないと判定された場合に、計時回路の現在時刻データが時刻書き換えデータにより書き換えられない。これにより、不正な時刻書き換えデータによりリアルタイムクロック装置の現在時刻データが書き換えられることを、防ぐことができる。
また本実施形態では、リアルタイムクロック装置は、計時回路の計時精度データを記憶するメモリーと、現在時刻データが前回書き換えられたときの時刻の指標となる参照時刻データを保持する保持回路と、を含んでもよい。制御回路は、参照時刻データと計時精度データと現在時刻データを用いて比較処理を行うことで、時刻書き換えデータが正当であるか否かを判定してもよい。
このようにすれば、参照時刻データと現在時刻データに基づいて、現在時刻データが前回書き換えられてから現在までの経過時間を知ることができる。そして、その経過時間と計時精度データとに基づいて、現在時刻データの精度を推定できる。これにより、現在時刻データと時刻書き換えデータとが精度範囲内にあるか否かの比較処理を行うことが可能となり、時刻書き換えデータの正当性を正確に判定できる。
また本実施形態では、制御回路は、現在時刻データと参照時刻データとの差分と、計時精度データとに基づいて許容誤差を求め、許容誤差に基づいて時刻書き換えデータが正当であるか否かを判定してもよい。
このようにすれば、現在時刻データと参照時刻データとの差分は、現在時刻データが前回書き換えられてから現在までの経過時間に相当する。そして、その差分と計時精度データとに基づいて許容誤差が求められることで、現在時刻データの精度が推定される。この許容誤差に基づいて時刻書き換えデータが正当であるか否かが判定されることで、時刻書き換えデータが正当であるにもかかわらず、誤差のために間違って不正であると判定してしまう可能性を低くすることができる。
また本実施形態では、制御回路は、現在時刻データと時刻書き換えデータとの差分が、許容誤差よりも小さい場合に、時刻書き換えデータが正当であると判定してもよい。
上記のように、許容誤差は、現在時刻データの精度に対応する。現在時刻データと時刻書き換えデータとの差分が許容誤差よりも小さい場合、時刻書き換えデータが、現在時刻データの精度範囲内にあると判断できる。本実施形態によれば、時刻書き換えデータが、現在時刻データの精度範囲内にあると判断できる場合に、時刻書き換えデータが正当であると判定できる。
また本実施形態では、計時精度データは、振動子の発振周波数精度を表すデータであってもよい。
計時回路は、振動子を用いて生成された発振信号に基づいて現在時刻データを生成する。即ち、発振信号の周波数精度が現在時刻データの精度に関係する。このため、振動子の発振周波数精度を表すデータを計時精度データとして用いることで、現在時刻データの精度に対応した許容誤差を求めることが可能となる。
また本実施形態では、インターフェース回路は、外部装置から、暗号化された時刻書き換えデータを受信してもよい。制御回路は、暗号化された時刻書き換えデータを復号してもよい。
このようにすれば、リアルタイムクロック装置が外部装置から受信する時刻書き換えデータが暗号化データであるため、現在時刻データの書き換えに対するセキュリティーが向上する。即ち、不正な時刻書き換えデータがリアルタイムクロック装置に入力される可能性を、暗号化によって低減できる。
また本実施形態では、制御回路は、外部装置から現在時刻データの読み出し要求があったとき、暗号化した現在時刻データを、インターフェース回路を介して外部装置に出力してもよい。
このようにすれば、リアルタイムクロック装置が外部装置へ送信する現在時刻データが暗号化データであるため、外部装置が現在時刻データを取得する際のセキュリティーが向上する。即ち、外部装置が不正な現在時刻データを取得する可能性を、暗号化によって低減できる。
また以上に説明したように本実施形態のリアルタイムクロック装置は、振動子を用いて発振信号を生成する発振回路と、発振信号に基づいて現在時刻データを生成する計時回路と、インターフェース回路とを含んでもよい。インターフェース回路は、外部装置から要求があったとき、現在時刻データの書き換えに用いられる時刻書き換えデータが正当であるか否かを外部装置が判定するための判定用データと、現在時刻データと、を外部装置に送信してもよい。
本実施形態によれば、外部から取得された時刻書き換えデータにより現在時刻データを書き換える際に、その時刻書き換えデータの正当性を正確に検証できる。即ち本実施形態によれば、現在時刻データと判定用データが外部装置へ送信されることで、外部装置が、判定用データに基づいて時刻書き換えデータと現在時刻データとの比較処理を行うことができる。そして、外部装置は、比較処理の結果に基づいて、時刻書き換えデータの正当性を判定できる。現在時刻を示す時刻データを基準として正当性が判定されるため、時刻書き換えデータの正当性を正確に判断できる。
また本実施形態では、リアルタイムクロック装置は制御回路を含んでもよい。時刻書き換えデータが正当であると判定した外部装置からの時刻書き換え要求をインターフェース回路が受信したとき、制御回路は時刻書き換えデータにより現在時刻データを書き換えてもよい。
このようにすれば、外部装置において時刻書き換えデータが正当でないと判定された場合に、リアルタイムクロック装置の現在時刻データが時刻書き換えデータにより書き換えられない。これにより、不正な時刻書き換えデータによりリアルタイムクロック装置の現在時刻データが書き換えられることを、防ぐことができる。
また本実施形態では、リアルタイムクロック装置は、現在時刻データが前回書き換えられたときの時刻の指標となる参照時刻データを保持する保持回路を含んでもよい。制御回路は、参照時刻データを判定用データとして、インターフェース回路を介して外部装置に送信してもよい。
このようにすれば、外部装置は、参照時刻データと現在時刻データに基づいて、現在時刻データが前回書き換えられてから現在までの経過時間を知ることができる。そして外部装置は、その経過時間に基づいて、現在時刻データの精度を推定できる。これにより、外部装置が、現在時刻データと時刻書き換えデータとが精度範囲内にあるか否かの比較処理を行うことが可能となり、時刻書き換えデータの正当性を正確に判定できる。
また本実施形態では、リアルタイムクロック装置は、計時回路の計時精度データを記憶するメモリーを含んでもよい。制御回路は、参照時刻データ及び計時精度データを判定用データとして、インターフェース回路を介して外部装置に送信してもよい。
このようにすれば、外部装置は、上記の経過時間と計時精度データとに基づいて、現在時刻データの精度を推定できる。これにより、現在時刻データと時刻書き換えデータとが精度範囲内にあるか否かの比較処理を行うことが可能となり、時刻書き換えデータの正当性を正確に判定できる。
また本実施形態では、リアルタイムクロック装置は、計時回路の計時精度データを記憶するメモリーを含んでもよい。制御回路は、現在時刻データと参照時刻データとの差分と、計時精度データとに基づいて許容誤差を求めてもよい。インターフェース回路は、参照時刻データ及び許容誤差を判定用データとして外部装置に送信してもよい。
このようにすれば、現在時刻データと参照時刻データとの差分は、現在時刻データが前回書き換えられてから現在までの経過時間に相当する。そして、その差分と計時精度データとに基づいて許容誤差が求められることで、現在時刻データの精度が推定される。外部装置が、この許容誤差に基づいて時刻書き換えデータが正当であるか否かを判定することで、時刻書き換えデータの正当性を正確に判定できる。
また本実施形態では、リアルタイムクロック装置は電源端子を含んでもよい。外部装置に供給される第1電源がオフであるときに、第2電源が電源端子に供給されてもよい。
このようにすれば、第1電源がオフであることで外部装置がシャットダウンしているときにも、リアルタイムクロック装置は第2電源が供給されることで計時動作を行うことができる。即ち、外部装置に再び第1電源が供給されることで外部装置が起動したとき、リアルタイムクロック装置は計時により現在時刻データを生成し続けている。これにより、外部装置が起動後に時刻書き替え要求及び時刻書き換えデータをリアルタイムクロック装置へ送信したとき、リアルタイムクロック装置が現在時刻データと時刻書き換えデータとの比較処理を行うことが可能となっている。
また本実施形態では、リアルタイムクロック装置は、発振回路に電気的に接続される振動子を含んでもよい。
また本実施形態の電子機器は、上記に記載のリアルタイムクロック装置を含む。
また本実施形態の移動体は、上記に記載のリアルタイムクロック装置を含む。
なお、上記のように本実施形態について詳細に説明したが、本発明の新規事項および効果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは当業者には容易に理解できるであろう。従って、このような変形例はすべて本発明の範囲に含まれるものとする。例えば、明細書又は図面において、少なくとも一度、より広義または同義な異なる用語と共に記載された用語は、明細書又は図面のいかなる箇所においても、その異なる用語に置き換えることができる。また本実施形態及び変形例の全ての組み合わせも、本発明の範囲に含まれる。また回路装置、リアルタイムクロック装置、電子機器及び移動体等の構成及び動作等も、本実施形態で説明したものに限定されず、種々の変形実施が可能である。
20…外部装置、100…リアルタイムクロック装置、110…発振回路、120…計時回路、130…制御回路、131…暗号回路、132…レジスター、133…判定回路、134…ゲート回路、140…インターフェース回路、150…不揮発性メモリー、160…リセット回路、170…保持回路、200…回路装置、206…自動車、207…車体、208…制御装置、209…車輪、300…電子機器、510…通信部、520…処理部、530…操作部、540…表示部、550…記憶部、600…MPU、610…電源回路、620…電源回路、630…バッテリー、640…電池、700…車載ネットワークシステム、740…ゲートウェイ、760…センサーシステム、780…バス、APD…計時精度データ、CTD…現在時刻データ、FDT…判定信号、HTD…判定用データ、PSWD…参照時刻データ、RPQ…読み出し要求、TVD…電源端子、TWD…時刻書き換えデータ、WRQ…時刻書き換え要求、XTAL…振動子

Claims (18)

  1. 振動子を用いて発振信号を生成する発振回路と、
    前記発振信号に基づいて現在時刻データを生成する計時回路と、
    前記現在時刻データの時刻書き換え要求及び時刻書き換えデータを外部装置から受信するインターフェース回路と、
    前記計時回路の前記現在時刻データと前記時刻書き換えデータとの比較処理を行うことで、前記時刻書き換えデータが正当であるか否かを判定する制御回路と、
    前記外部装置に供給される第1電源がオフであるときに第2電源が供給される電源端子と、
    を含むことを特徴とするリアルタイムクロック装置。
  2. 請求項に記載のリアルタイムクロック装置において、
    前記計時回路の計時精度データを記憶するメモリーと、
    前記現在時刻データが前回書き換えられたときの時刻の指標となる参照時刻データを保持する保持回路と、
    を含み、
    前記制御回路は、
    前記参照時刻データと前記計時精度データと前記現在時刻データを用いて前記比較処理を行うことで、前記時刻書き換えデータが正当であるか否かを判定することを特徴とするリアルタイムクロック装置。
  3. 振動子を用いて発振信号を生成する発振回路と、
    前記発振信号に基づいて現在時刻データを生成する計時回路と、
    前記現在時刻データの時刻書き換え要求及び時刻書き換えデータを外部装置から受信するインターフェース回路と、
    前記計時回路の前記現在時刻データと前記時刻書き換えデータとの比較処理を行うことで、前記時刻書き換えデータが正当であるか否かを判定する制御回路と、
    前記計時回路の計時精度データを記憶するメモリーと、
    前記現在時刻データが前回書き換えられたときの時刻の指標となる参照時刻データを保持する保持回路と、
    を含み、
    前記制御回路は、
    前記参照時刻データと前記計時精度データと前記現在時刻データを用いて前記比較処理を行うことで、前記時刻書き換えデータが正当であるか否かを判定することを特徴とするリアルタイムクロック装置。
  4. 請求項2又は3に記載のリアルタイムクロック装置において、
    前記制御回路は、
    前記現在時刻データと前記参照時刻データとの差分と、前記計時精度データとに基づいて許容誤差を求め、前記許容誤差に基づいて前記時刻書き換えデータが正当であるか否かを判定することを特徴とするリアルタイムクロック装置。
  5. 請求項4に記載のリアルタイムクロック装置において、
    前記制御回路は、
    前記現在時刻データと前記時刻書き換えデータとの差分が、前記許容誤差よりも小さい場合に、前記時刻書き換えデータが正当であると判定することを特徴とするリアルタイムクロック装置。
  6. 請求項乃至5のいずれか一項に記載のリアルタイムクロック装置において、
    前記計時精度データは、
    前記振動子の発振周波数精度を表すデータであることを特徴とするリアルタイムクロック装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれか一項に記載のリアルタイムクロック装置において、
    前記制御回路は、
    前記時刻書き換えデータが正当であると判定したとき、前記時刻書き換え要求を実行することを特徴とするリアルタイムクロック装置。
  8. 請求項1乃至のいずれか一項に記載のリアルタイムクロック装置において、
    前記インターフェース回路は、
    前記外部装置から、暗号化された前記時刻書き換えデータを受信し、
    前記制御回路は、
    前記暗号化された前記時刻書き換えデータを復号することを特徴とするリアルタイムクロック装置。
  9. 請求項に記載のリアルタイムクロック装置において、
    前記制御回路は、
    前記外部装置から前記現在時刻データの読み出し要求があったとき、暗号化した前記現在時刻データを、前記インターフェース回路を介して前記外部装置に出力することを特徴とするリアルタイムクロック装置。
  10. 振動子を用いて発振信号を生成する発振回路と、
    前記発振信号に基づいて現在時刻データを生成する計時回路と、
    外部装置から要求があったとき、前記現在時刻データの書き換えに用いられる時刻書き換えデータが正当であるか否かを前記外部装置が判定するための判定用データと、前記現在時刻データと、を前記外部装置に送信するインターフェース回路と、
    を含むことを特徴とするリアルタイムクロック装置。
  11. 請求項10に記載のリアルタイムクロック装置において、
    前記時刻書き換えデータが正当であると判定した前記外部装置からの時刻書き換え要求を前記インターフェース回路が受信したとき、前記時刻書き換えデータにより前記現在時刻データを書き換える制御回路を含むことを特徴とするリアルタイムクロック装置。
  12. 請求項11に記載のリアルタイムクロック装置において、
    前記現在時刻データが前回書き換えられたときの時刻の指標となる参照時刻データを保持する保持回路を含み、
    前記制御回路は、
    前記参照時刻データを前記判定用データとして、前記インターフェース回路を介して前記外部装置に送信することを特徴とするリアルタイムクロック装置。
  13. 請求項12に記載のリアルタイムクロック装置において、
    前記計時回路の計時精度データを記憶するメモリーを含み、
    前記制御回路は、
    前記参照時刻データ及び前記計時精度データを前記判定用データとして、前記インターフェース回路を介して前記外部装置に送信することを特徴とするリアルタイムクロック装置。
  14. 請求項12に記載のリアルタイムクロック装置において、
    前記計時回路の計時精度データを記憶するメモリーを含み、
    前記制御回路は、
    前記現在時刻データと前記参照時刻データとの差分と、前記計時精度データとに基づいて許容誤差を求め、
    前記インターフェース回路は、
    前記参照時刻データ及び前記許容誤差を前記判定用データとして前記外部装置に送信することを特徴とするリアルタイムクロック装置。
  15. 請求項10乃至14のいずれか一項に記載のリアルタイムクロック装置において、
    前記外部装置に供給される第1電源がオフであるときに第2電源が供給される電源端子を含むことを特徴とするリアルタイムクロック装置。
  16. 請求項1乃至15のいずれか一項に記載のリアルタイムクロック装置において、
    前記振動子を含むことを特徴とするリアルタイムクロック装置。
  17. 請求項1乃至16のいずれか一項に記載のリアルタイムクロック装置を含むことを特徴とする電子機器。
  18. 請求項1乃至16のいずれか一項に記載のリアルタイムクロック装置を含むことを特徴とする移動体。
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