次に、V2Xデータ転送を実行するように動作可能なフィードバックシステムの実施形態が記載される。本明細書に記載されるV2X通信の例には、以下の:(他のタイプのDSRC通信の中で、基本安全メッセージ(BSM)および歩行者安全メッセージ(PSM)を含む)DSRC、LTE、ミリメートル波通信、3G、4G、5G、LTE-Vehicle-to-Everything(LTE-V2X)、LTE車両間(LTE-V2V)、LTEデバイス間(LTE-D2D)、ボイスオーバーLTE(VoLTE)のうちの1つまたは複数が含まれる。
いくつかの実施形態では、フィードバックシステムを含むコネクテッド車両はDSRC装備車両である。DSRC装備車両は、(1)DSRC無線機を含み、(2)DSRC対応全地球測位システム(GPS)ユニットを含み、(3)DSRC装備車両が位置する管轄区域内でDSRCメッセージを合法的に送受信するように動作可能な車両である。DSRC無線機は、DSRC受信機およびDSRC送信機を含むハードウェアである。DSRC無線機は、DSRCメッセージをワイヤレスに送受信するように動作可能である。DSRC対応GPSユニットは、車線レベルの精度をもつ車両(またはDSRC対応GPSユニットを含む何らかの他のDSRC装備デバイス)に位置情報を提供するように動作可能である。DSRC対応GPSユニットは、以下でより詳細に記載される。
「DSRC装備」デバイスは、DSRC無線機、DSRC対応GPSユニットを含み、DSRC装備デバイスが位置する管轄区域内でDSRCメッセージを合法的に送受信するように動作可能なプロセッサベースのデバイスである。様々なエンドポイントは、たとえば、路側ユニット(RSU)、スマートフォン、タブレットコンピュータ、およびDSRC無線機を含み、上述されたようにDSRCメッセージを合法的に送受信するように動作可能な任意の他のプロセッサベースのデバイスを含む、DSRC装備デバイスであってよい。
フィードバックシステムは、DSRCメッセージおよびDSRCチャネルを参照して時々本明細書に記載されるが、フィードバックシステムは、DSRCプロトコルメッセージと連携することに限定されない。任意の他のタイプのV2Xメッセージも可能である。
いくつかの実施形態では、DSRC装備デバイスである路側ユニットは、DSRC対応GPSユニットを含まないが、車線レベルの精度をもつ路側ユニットについての位置情報を記述するデジタルデータを記憶する非一時的メモリを含み、路側ユニットのDSRC無線機または何らかの他のシステムは、路側ユニットのDSRC無線機によって送信される基本安全メッセージ(BSM)データにこのデジタルデータのコピーを挿入する。このようにして、路側ユニットはDSRC対応GPSユニットを含まないが、それでもDSRC規格向けの要件を満たすBSMデータを配信するように動作可能である。
DSRCメッセージは、具体的に、車両などの高度モバイルデバイスによって送受信されるように構成され、その任意の派生物または分岐物を含む以下のDSRC規格:EN12253:2004専用短距離通信-5.8GHzのマイクロ波を使用する物理層(レビ
ュー)、EN12795:2002専用短距離通信(DSRC)-DSRCデータリンク層:媒体アクセスおよび論理リンク制御(レビュー)、EN12834:2002専用短距離通信-アプリケーション層(レビュー)、およびEN13372:2004専用短距離通信(DSRC)-RTTTアプリケーション用DSRCプロファイル(レビュー)、EN ISO14906:2004電子手数料徴収-アプリケーションインターフェースのうちの1つまたは複数に準拠するワイヤレスメッセージである。
米国、ヨーロッパ、およびアジアでは、DSRCメッセージは5.9GHzで送信される。米国では、DSRCメッセージは、5.9GHz帯域内で75MHzのスペクトルが割り振られる。ヨーロッパおよびアジアでは、DSRCメッセージは、5.9GHz帯域内で30MHzのスペクトルが割り振られる。したがって、ワイヤレスメッセージは、それが5.9GHz帯域内で動作しない限り、DSRCメッセージではない。ワイヤレスメッセージはまた、それがDSRC無線機のDSRC送信機によって送信されない限り、DSRCメッセージではない。
いくつかの実施形態では、DSRC装備車両は、従来の全地球測位システムユニット(「GPSユニット」)を含まず、代わりに、DSRC対応GPSユニットを含む。従来のGPSユニットは、従来のGPSユニットの実際の位置のプラスマイナス10メートルの精度で従来のGPSユニットの位置を記述する位置情報を提供する。比較すると、DSRC対応GPSユニットは、DSRC対応GPSユニットの実際の位置のプラスマイナス1.5メートルの精度でDSRC対応GPSユニットの位置を記述するGPSデータを提供する。たとえば、道路の車線は一般に約3メートルの幅であり、プラスマイナス1.5メートルの精度は車両が道路上を走行している車線を識別するには十分なので、この程度の精度は「車線レベルの精度」と呼ばれる。
いくつかの実施形態では、DSRC対応GPSユニットは、屋外にある時間の68%でその実際の位置から1.5メートル以内のその2次元位置を識別、監視、および追跡するように動作可能である。
いくつかの実施形態では、フィードバックシステムは、自動化車両のECU上で動作可能である。自動化車両は、レベル1、2、3、4、または5などの任意のレベルの自動化車両である。たとえば、すべての自動化車両はフィードバックシステムを含んでよい。フィードバックシステムの動作シナリオは、自車両、1つまたは複数の路側ユニット、および1つまたは複数のリモート車両を有する道路環境を含む。自車両およびリモート車両は、フィードバックシステムを含む自動化車両である。路側ユニットの各々もフィードバックシステムを含む。
いくつかの実施形態では、自車両のフィードバックシステムは、ホームワイヤレスネットワークへの自車両のアクセスを経時的に監視する。自車両のフィードバックシステムは接続性データを生成する。たとえば、接続性データは、ホームワイヤレスネットワークへの自車両のアクセスを記述するデジタルデータである。同様に、リモート車両のフィードバックシステムは、ホームワイヤレスネットワークへのそれら自体のアクセスを記述する接続性データを決定する。
自車両のフィードバックシステムはしきい値データを記憶する。たとえば、しきい値データは接続性しきい値を記述するデジタルデータである。自車両のフィードバックシステムは、接続性データによって記述された自車両の接続性アクセスを接続性しきい値と比較する。自車両の接続性データによって記述された接続性アクセスによって接続性しきい値が満たされる場合、自車両は、センサデータをネットワークに中継するためにホームワイヤレスネットワークへの十分に良好なアクセスをもち、そのため、自車両のフィードバッ
クシステムは「受信機モード」に入る。自車両の接続性データによって記述された接続性アクセスによって接続性しきい値が満たされない場合、自車両は、センサデータをネットワークに中継するためにホームワイヤレスネットワークへの十分に良好なアクセスをもたず、そのため、自車両のフィードバックシステムは「送信機モード」に入る。
自車両のフィードバックシステムは、それが送信機モードにあるか受信機モードにあるかに応じて異なるプロセスを実行する。これらのプロセスのいずれかの結果は、ホームワイヤレスネットワークへのアクセスが良好な自動化車両に含まれるフィードバックシステムがV2X通信を使用して、ホームワイヤレスネットワークへのアクセスが不十分な自動化車両によって生成されたセンサデータを受信することである。ホームワイヤレスネットワークへのアクセスが良好な自動化車両のフィードバックシステムは、次いで、それら自体のセンサデータ、ならびにホームワイヤレスネットワークへのアクセスが不十分な他の車両のセンサデータをクラウドサーバにアップロードする。このようにして、フィードバックシステムにより、有利なことに、ホームワイヤレスネットワークへのアクセスが不十分であるか、またはアクセスがない自動化車両が常に自分のセンサデータをクラウドサーバにアップロードできることが保証され、その結果、すべてのセンサデータはアクセスし分析することができる。受信機モードで実行される動作の詳細は、図4および図6を参照して以下に提供される。送信機モードで実行される動作の詳細は、図5および図7を参照して以下に提供される。
いくつかの実施形態では、自動化車両のフィードバックシステムは、自動化車両の通信ユニットの帯域幅制約を記述するフィードバックを決定する機械学習モジュールを含む。機械学習モジュールの詳細は、図2を参照して提供される。
いくつかの実施形態では、フィードバックシステムは、モードが帯域幅制約と一致するように、フィードバックに基づいて通信ユニットのモードを修正することにより、自動化車両の帯域幅制約を取り除くように動作可能である。いくつかの実施形態では、フィードバックシステムは、サーバから修正データを受信して、修正データに基づいて車両構成要素の修正をもたらすように動作可能である。
単純化および利便性のために、自動化車両の通信ユニットのモードは、本明細書では自動化車両のモードまたは自動化車両のフィードバックシステムのモードと呼ぶことができる。同様の理由で、通信ユニットの帯域幅制約は、自動化車両の帯域幅制約または自動化車両のフィードバックシステムの帯域幅制約と呼ぶことができる。
図1Aを参照すると、いくつかの実施形態による、フィードバックシステム199向けの動作環境100が描写されている。描写されているように、動作環境100は、以下の要素:自車両123、自車両のホーム110、リモート車両116、リモート車両のホーム114、路側ユニット118、およびクラウドサーバ120を含む。これらの要素は、ネットワーク105によって互いに通信可能に結合される。
図1Aには、2台の車両123および116、2台の車両のホーム110および114、1つのクラウドサーバ120、1つの路側ユニット118、ならびに1つのネットワーク105が描写されているが、実際には、動作環境100は、任意の数の車両、車両のホーム、クラウドサーバ120、路側ユニット118、およびネットワーク105を含んでよい。
ネットワーク105は、従来型、有線、またはワイヤレスであってよく、スター構成、トークンリング構成、または他の構成を含む多数の異なる構成を有してよい。さらに、ネットワーク105は、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワー
ク(WAN)(たとえば、インターネット)、または、複数のデバイスおよび/もしくはエンティティが通信することができる他の相互接続されたデータパスを含んでよい。いくつかの実施形態では、ネットワーク105はピアツーピアネットワークを含んでよい。ネットワーク105はまた、様々な異なる通信プロトコルでデータを送信するための電気通信ネットワークの一部に結合されてよく、またはそれらを含んでよい。いくつかの実施形態では、ネットワーク105は、ショートメッセージングサービス(SMS)、マルチメディアメッセージングサービス(MMS)、ハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP)、直接データ接続、ワイヤレスアプリケーションプロトコル(WAP)、電子メール、DSRC、全二重ワイヤレス通信、ミリメートル波(mmWave)、WiFi(基盤モード)、WiFi(アドホックモード)、可視光通信、TVホワイトスペース通信、および衛星通信を介してデータを送受信するための、Bluetooth(登録商標)通信ネットワークまたはセルラー通信ネットワークを含む。ネットワーク105はまた、3G、4G、LTE、LTE-V2V、LTE-V2X、LTE-D2D、VoLTE、5G-LTE、または任意の他のモバイルデータネットワークもしくはモバイルデータネットワークの組合せを含んでよい、モバイルデータネットワークを含んでよい。さらに、ネットワーク105は、1つまたは複数のIEEE802.11ワイヤレスネットワークを含んでよい。
以下は、ネットワーク105のエンドポイント:自車両123、リモート車両116、路側ユニット118、および図に描写されていない任意の他のエンドポイントである。エンドポイントは、V2X通信を介してデータを送受信するように動作可能な任意の電子デバイスである。たとえば、エンドポイントは、通信ユニット195と同様の通信ユニットを含む電子デバイスである。いくつかの実施形態では、エンドポイントは、スマートフォン、タブレットコンピュータ、パーソナルコンピュータ、または通信ユニットを含む何らかの他のプロセッサベースのコンピューティングデバイスである。いくつかの実施形態では、エンドポイントは、DSRCメッセージを送受信するように動作可能なDSRC装備デバイスである。
自車両123およびリモート車両116は、同じかまたは同様の要素を含んでよい。自車両123およびリモート車両116は、接続または関連付けを共有してよい。たとえば、自車両123およびリモート車両116は、共通の製造業者(たとえば、トヨタ)を共有してよく、本明細書に記載された機能は、この共通の製造業者を共有する車両にのみ提供されてよい。
自車両123およびリモート車両116は、任意のタイプの車両であってよい。自車両123およびリモート車両116は、互いに同じタイプの車両であってもよく、互いに異なるタイプの車両であってもよい。たとえば、自車両123またはリモート車両116のいずれかには、以下のタイプの車両:自動車、トラック、スポーツユーティリティビークル、バス、セミトラック、ドローン、または任意の他の道路ベースの乗り物のうちの1つが含まれてよい。
いくつかの実施形態では、自車両123およびリモート車両116のうちの1つまたは複数は、自律型車両または半自律型車両を含んでよい。たとえば、自車両123およびリモート車両116のうちの1つまたは複数は、ADASシステム191を含んでよい。ADASシステム191は、自律機能を提供する機能の一部またはすべてを提供することができる。
国家道路交通安全局(「NHTSA」)は、自律型車両の様々な「レベル」、たとえば、レベル0、レベル1、レベル2、レベル3、レベル4、およびレベル5を規定している。自律型車両が別の自律型車両よりも高いレベルの番号を有する場合(たとえば、レベル
3はレベル2または1よりも高いレベルの番号である)、より高いレベルの番号を有する自律型車両は、より低いレベルの番号を有する車両に比べて多くの組合せおよび数の自律機能を提供する。自律型車両の様々なレベルが以下に簡単に記載される。
レベル0:車両に設置されたADASシステムのセットは車両を制御しない。ADASシステムのセットは、車両の運転者に警告を発することができる。レベル0の車両は、自律型車両でも半自律型車両でもない。
レベル1:運転者はいつでも自律型車両の運転制御を行う準備をしていなければならない。自律型車両に設置されたADASシステムのセットは、以下の:適応走行制御(「ACC」)、および自動ステアリング付き駐車支援、および車線維持支援(「LKA」)タイプIIのうちの1つまたは複数などの自律機能を任意の組合せで提供することができる。
レベル2:運転者は、道路環境内の物体およびイベントを検出し、自律型車両に設置されたADASシステムのセットが適切に応答できない場合、(運転者の主観的判断に基づいて)応答する義務がある。自律型車両に設置されたADASシステムのセットは、加速、制動、およびステアリングを実行する。自律型車両に設置されたADASシステムのセットは、運転者の乗車直後に非アクティブになることができる。
レベル3:(高速道路などの)既知の限られた環境内では、運転者は運転作業から自分の注意を安全に外すことができるが、それでも必要なときに自律型車両を制御するように準備していなければならない。
レベル4:自律型車両に設置されたADASシステムのセットは、厳しい天候などの一部の環境を除けば自律型車両を制御することができる。運転者は、(車両に設置されたADASシステムのセットから構成される)自動化システムを、そうすることが安全であるときのみ有効にしなければならない。自動化システムが有効にされると、自律型車両が安全に動作し、容認された規範と一致するために運転者が注意を払う必要はない。
レベル5:目的地を設定しシステムを起動すること以外に、人間の介入は必要でない。自動化システムは、(車両が位置する管轄区域に基づいて異なる場合がある)運転し独自の判断を下すことが合法である、あらゆる場所に運転することができる。
高度自律型車両(HAV)は、レベル3以上の自律型車両である。
したがって、いくつかの実施形態では、自車両123は、以下のレベル1の自律型車両、レベル2の自律型車両、レベル3の自律型車両、レベル4の自律型車両、レベル5の自律型車両、およびHAVのうちの1つである。
いくつかの実施形態では、自車両123は、以下の要素:プロセッサ125、メモリ127、ADASシステム191、DSRC対応GPSユニット193、通信ユニット195a、センサセット197a、およびフィードバックシステム199aのうちの1つまたは複数を含む。自車両123のこれらの要素は、バスを介して互いに通信可能に結合されてよい。
いくつかの実施形態では、プロセッサ125およびメモリ127は、(図2を参照して以下に記載されるコンピュータシステム200などの)車載コンピュータシステムの要素であってよい。車載コンピュータシステムは、自車両123のフィードバックシステム199の動作を引き起こすかまたは制御するように動作可能であってよい。車載コンピュー
タシステムは、メモリ127に記憶されたデータにアクセスし、それを実行して、自車両123のフィードバックシステム199またはその要素(たとえば、図2参照)について本明細書に記載された機能を提供するように動作可能であってよい。車載コンピュータシステムは、図3A~図5を参照して以下に記載される方法300、350、400、および500の1つまたは複数のステップを車載コンピュータシステムに実行させるフィードバックシステム199を実行するように動作可能であってよい。
いくつかの実施形態では、プロセッサ125およびメモリ127は搭載ユニットの要素であってよい。搭載ユニットは、フィードバックシステム199の動作を引き起こすかまたは制御するように動作可能であり得る電子制御装置(本明細書では「ECU」)または車載コンピュータシステムを含む。搭載ユニットは、メモリ127に記憶されたデータにアクセスし、それを実行して、フィードバックシステム199またはその要素について本明細書に記載された機能を提供するように動作可能であってよい。搭載ユニットは、図3A~図5を参照して以下に記載される方法300、350、400、および500の1つまたは複数のステップを搭載ユニットに実行させるフィードバックシステム199を実行するように動作可能であってよい。いくつかの実施形態では、図2に描写されたコンピュータシステム200は搭載ユニットの一例である。
プロセッサ125は、計算を実行し、ディスプレイデバイスに電子表示信号を供給するために、算術論理ユニット、マイクロプロセッサ、汎用コントローラ、または何らかの他のプロセッサアレイを含む。プロセッサ125は、データ信号を処理し、複合命令セットコンピュータ(CISC)アーキテクチャ、縮小命令セットコンピュータ(RISC)アーキテクチャ、または命令セットの組合せを実装するアーキテクチャを含む、様々なコンピューティングアーキテクチャを含んでよい。自車両123は1つまたは複数のプロセッサ125を含んでよい。他のプロセッサ、オペレーティングシステム、センサ、ディスプレイ、および物理構成が可能であってよい。
メモリ127は、プロセッサ125によってアクセスされ実行され得る命令またはデータを記憶する非一時的メモリである。命令またはデータは、本明細書に記載された技法を実行するためのコードを含んでよい。メモリ127は、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)デバイス、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)デバイス、フラッシュメモリ、または何らかの他のメモリデバイスであってよい。いくつかの実施形態では、メモリ127は、ハードディスクドライブ、フロッピーディスクドライブ、CD-ROMデバイス、DVD-ROMデバイス、DVD-RAMデバイス、DVD-RWデバイス、フラッシュメモリデバイス、またはより恒久的に情報を記憶するための何らかの他の大容量ストレージデバイスを含む、不揮発性メモリまたは同様の永久ストレージデバイスおよび媒体も含む。メモリ127の一部分は、バッファまたは仮想ランダムアクセスメモリ(仮想RAM)として使用するために確保されてよい。自車両123は1つまたは複数のメモリ127を含んでよい。
いくつかの実施形態では、メモリ127は、デジタルデータとして、本明細書に記載された任意のデータを記憶する。いくつかの実施形態では、メモリ127は、フィードバックシステム199がその機能を提供するために必要な任意のデータを記憶する。
たとえば、メモリ127は、限定はしないが、接続性データ150、接続性データセット152、しきい値データ154、ランキングデータ156、可用性データ158、ローカルダイナミックマップ(LDM)データ159、デジタルデータ160、フィードバックデータ161、および修正データ162を含む様々なデータを記憶する。いくつかの実施形態では、デジタルデータ160は、自車両123によって生成されたセンサデータ、ならびに自車両123が受信機モードにあるときにV2X通信を介して自車両123に送
信された他の車両のセンサデータを含む。接続性データ150、接続性データセット152、しきい値データ154、ランキングデータ156、可用性データ158、LDMデータ159、フィードバックデータ161、および修正データ162は、以下でより詳細に記載される。
通信ユニット195aは、ネットワーク105または別の通信チャネルとの間でデータを送受信する。いくつかの実施形態では、通信ユニット195aは、DSRCトランシーバ、DSRC受信機、DSRC送信機、および自車両123をDSRC装備デバイスにするために必要な他のハードウェアまたはソフトウェアを含んでよい。
いくつかの実施形態では、通信ユニット195aは、一組の通信無線機、たとえば、V2X無線機を含む。通信ユニット195aは、以下のV2X通信プロトコル:DSRC、mmWave、LTE-V2X、LTE-D2D、5G-V2X、ITS-G5、ITS-Connect、LPWAN、可視光通信、テレビジョンホワイトスペースなどのうちの1つまたは複数をサポートするための任意のタイプのV2X通信アンテナを含む。
いくつかの実施形態では、通信ユニット195aは、ネットワーク105または別の通信チャネルへの直接物理接続用のポートを含む。たとえば、通信ユニット195aは、ネットワーク105との有線通信用のUSB、SD、CAT-5、または同様のポートを含む。いくつかの実施形態では、通信ユニット195aは、IEEE802.11、IEEE802.16、BLUETOOTH(登録商標)、EN ISO14906:2004電子手数料徴収-アプリケーションインターフェース、EN11253:2004専用短距離通信-5.8GHzのマイクロ波を使用する物理層(レビュー)、EN12795:2002専用短距離通信(DSRC)-DSRCデータリンク層:媒体アクセスおよび論理リンク制御(レビュー)、EN12834:2002専用短距離通信-アプリケーション層(レビュー)、EN13372:2004専用短距離通信(DSRC)-RTTTアプリケーション用DSRCプロファイル(レビュー)、2014年8月28日に出願され、「Full-Duplex Coordination System」と題する、米国特許出願第14/471,387号に記載されている通信方法、または別の適切なワイヤレス通信方法を含む、1つまたは複数のワイヤレス通信方法を使用して、ネットワーク105または他の通信チャネルとデータを交換するためのワイヤレストランシーバを含む。
いくつかの実施形態では、通信ユニット195aは、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、2014年8月28日に出願され、「Full-Duplex Coordination System」と題する米国特許出願第14/471,387号に記載されている全二重調整システムを含む。
いくつかの実施形態では、通信ユニット195aは、ショートメッセージングサービス(SMS)、マルチメディアメッセージングサービス(MMS)、ハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP)、直接データ接続、WAP、電子メール、または別の適切なタイプの電子通信を介して、セルラー通信ネットワーク上でデータを送受信するためのセルラー通信トランシーバを含む。いくつかの実施形態では、通信ユニット195aは有線ポートおよびワイヤレストランシーバを含む。通信ユニット195aは、TCP/IP、HTTP、HTTPS、およびSMTP、ミリメートル波、DSRCなどを含む標準ネットワークプロトコルを使用して、ファイルまたはメディアオブジェクトの配信のためのネットワーク105への他の従来の接続も提供する。
いくつかの実施形態では、ADASシステム191は、自車両123の動作を制御する従来のADASシステムである。いくつかの実施形態では、ADASシステム191はま
た、自車両123を自律型車両または半自律型車両にする、自車両123に含まれる任意のソフトウェアまたはハードウェアを含んでよい。自車両123のフィードバックシステム199aは、ADASシステム191の要素または自車両のECUの要素であり得る。
ADASシステム191の例には、自車両123の以下の要素:適応走行制御(「ACC」)システム、適応ハイビームシステム、適応照明制御システム、自動駐車システム、自動車暗視システム、死角モニタ、衝突回避システム、横風安定化システム、運転者眠気検出システム、運転者監視システム、緊急運転者支援システム、前方衝突警告システム、交差点支援システム、インテリジェント速度適応システム、車線逸脱警告システム、歩行者保護システム、交通標識認識システム、曲がり角アシスタント、および逆走警告システムのうちの1つまたは複数が含まれてよい。
いくつかの実施形態では、DSRC対応GPSユニット193は、その任意の派生物または分岐物を含む以下のDSRC規格:EN12253:2004専用短距離通信-5.8GHzのマイクロ波を使用する物理層(レビュー)、EN12795:2002専用短距離通信(DSRC)-DSRCデータリンク層:媒体アクセスおよび論理リンク制御(レビュー)、EN12834:2002専用短距離通信-アプリケーション層(レビュー)、およびEN13372:2004専用短距離通信(DSRC)-RTTTアプリケーション用DSRCプロファイル(レビュー)、EN ISO14906:2004電子手数料徴収-アプリケーションインターフェースのうちの1つまたは複数に、自車両123、コンピュータシステム200、またはDSRC対応GPSユニット193を準拠させるために必要な任意のハードウェアおよびソフトウェアを含む。
いくつかの実施形態では、DSRC対応GPSユニット193は、車線レベルの精度で自車両123の位置を記述するGPSデータを提供するように動作可能である。たとえば、自車両123は道路の車線を走行している。車線レベルの精度は、DSRC対応GPSユニット193によって提供されたように、道路内の自車両123の走行車線がこの自車両123用のGPSデータに基づいて正確に決定され得るほど正確に、自車両123の位置がGPSデータによって記述されることを意味する。いくつかの実施形態では、GPSデータはBSMデータまたはPSMデータの要素である。
いくつかの実施形態では、DSRC対応GPSユニット193は、DSRC規格に準拠した精度で自車両123の地理的位置を記述するGPSデータを取り出すために、GPS衛星とワイヤレスに通信するハードウェアを含む。DSRC規格は、GPSデータが、2台の車両(たとえば、そのうちの1台は自車両123である)が隣接する走行車線に位置するかどうかを推論するのに十分な精度であることを要求する。いくつかの実施形態では、DSRC対応GPSユニット193は、屋外にある時間の68%でその実際の位置から1.5メートル以内のその2次元位置を識別、監視、および追跡するように動作可能である。走行車線は通常3メートル以上の幅があるので、GPSデータの2次元誤差が1.5メートル未満であるときはいつでも、本明細書に記載されたフィードバックシステム199は、DSRC対応GPSユニット193によって提供されたGPSデータを分析し、同時に道路上を走行している2台以上の異なる車両(たとえば、そのうちの1台は自車両123である)の相対位置に基づいて、自車両123が道路のどの車線を走行しているかを特定することができる。
DSRC対応GPSユニット193と比較すると、DSRC規格に準拠しない従来のGPSユニットは、車線レベルの精度で自車両123の位置を特定することができない。たとえば、典型的な道路の車線は約3メートルの幅である。しかしながら、従来のGPSユニットは、自車両123の実際の位置に対してプラスマイナス10メートルの精度しかもたない。結果として、そのような従来のGPSユニットは、GPSデータのみに基づいて
自車両123の走行車線を識別するのに十分に正確ではなく、代わりに、従来のGPSユニットのみを有するシステムは、自車両123の走行車線を識別するために、カメラなどのセンサを利用しなければならない。たとえば、いくつかの実施形態では、コンピュータシステム200を含み、複数の車線を有する道路を走行する自車両123の位置を、フィードバックシステム199がより正確に識別することを可能にすることができるので、車両の走行車線を識別することは有益である。
いくつかの実施形態では、センサセット197aは、自車両123の外部の物理環境を測定するように動作可能な1つまたは複数のセンサを含んでよい。たとえば、センサセット197aは、自車両123に近接する物理環境の1つまたは複数の物理特性を記録する1つまたは複数のセンサを含んでよい。メモリ127は、センサセットによって記録された1つまたは複数の物理特性を記述するセンサデータを記憶することができる。
いくつかの実施形態では、自車両123のセンサセット197aは、以下の車両センサ:カメラ、LIDARセンサ、レーダーセンサ、レーザー高度計、赤外線検出器、モーション検出器、サーモスタット、音響検出器、一酸化炭素センサ、二酸化炭素センサ、酸素センサ、質量空気流量センサ、エンジン冷却水温度センサ、スロットル位置センサ、クランクシャフト位置センサ、自動車エンジンセンサ、バルブタイマ、空燃比メータ、死角メータ、カーブフィーラ、欠陥検出器、ホール効果センサ、マニホールド絶対圧力センサ、パーキングセンサ、レーダーガン、速度メータ、速度センサ、タイヤ空気圧監視センサ、トルクセンサ、変速機液温度センサ、タービン速度センサ(TSS)、可変リラクタンスセンサ、車両速度センサ(VSS)、水分センサ、車輪速度センサ、および任意の他のタイプの自動車センサのうちの1つまたは複数を含んでよい。
たとえば、センサセット197aは、外部カメラ、レーダー、LIDAR、または可用性メッセージ(可用性メッセージは、図2を参照して以下に記載される)を構築するために必要な任意の他のセンサを含んでよい。センサセット197aは、自車両123のADASシステム191にセンサデータを提供するために必要なすべてのセンサも含む。センサデータは、センサセット197aのセンサによって記録された1つまたは複数のセンサ測定値および画像を記述するデジタルデータである。いくつかの実施形態では、自車両123のADASシステム191は、自車両123を自律型車両にするのに十分な自律機能を自車両123に提供する。したがって、センサセット197aは、1時間あたり約50GBのセンサデータ(または1時間あたりより多くのデータ)を生成する。
いくつかの実施形態では、自車両123とリモート車両116の両方がセンサセットを含む。自車両123およびリモート車両116はセンサデータを生成する自律型車両であり、センサデータはクラウドサーバ120によって集約され、(1)ADASシステム191が(自律型車両の安全な動作を保証するために必要な)その設計仕様に準拠して動作すること、および(2)ADASシステム191が、時間の経過とともに改善(たとえば、これらの現場車両のセンサデータへのアクセスが、車両に適用される人工知能技術を導入するために使用されるフィードバックループを提供する)を続けることを保証するために、クラウドサーバ120の分析モジュール194によってADASシステム191のソフトウェアに対する更新またはパッチを決定するために使用することができる。さらに、センサデータは、次世代の自律型車両を設計するために必要なADASシステム191の新しい改良されたバージョンの設計に役立つように分析することができる。
いくつかの実施形態では、フィードバックシステム199aは、プロセッサ125によって実行されると、図3A~図5を参照して以下に記載される方法300、350、400、および500の1つまたは複数のステップをプロセッサ125に実行させるように動作可能なソフトウェアを含む。フィードバックシステム199aの機能は、いくつかの実
施形態に従って以下でより詳細に記載される。
いくつかの実施形態では、フィードバックシステム199aは、フィールドプログラマブルゲートアレイ(「FPGA」)または特定用途向け集積回路(「ASIC」)を含むハードウェアを使用して実装される。いくつかの他の実施形態では、フィードバックシステム199aは、ハードウェアとソフトウェアの組合せを使用して実装される。
自車両のホーム110は、自車両123の所有者/運転者の住居を指す。自車両のホーム110は、インターネットにアクセスするためのホームワイヤレスネットワークを提供するルータ112aを含んでよい。ルータ112aは、コンピュータネットワーク間でデータを転送するネットワーキングデバイスである。
自車両123の通信ユニット195aは、そのデジタルデータをクラウドサーバ120に送信するために、このホームワイヤレスネットワークにアクセスできる必要がある。いくつかの実施形態では、自車両123の通信ユニット195aは、クラウドサーバ120にアップロードするためにデジタルデータをルータ112aに送信することを妨げる帯域幅制約をもたないとき、ホームワイヤレスネットワークを介してルータ112aに接続することができる。たとえば、通信ユニット195aがルータ112aを介してホームワイヤレスネットワークに十分に良好にアクセスできるとき、自車両123の通信ユニット195aはデジタルデータをルータ112aに送信することができ、クラウドサーバ120にデジタルデータを転送することをルータ112aに行わせる。
しかしながら、ホームワイヤレスネットワークへのアクセスは、たとえば、(1)自車両123がルータ112aからあまりに離れすぎて駐車している、ルータ112aとのワイヤレス通信をブロックする壁のあるガレージに駐車している、もしくは地下に駐車している、または(2)自車両123の所有者/運転者がホームワイヤレスネットワークのパスワードを自車両の搭載システムに入力したことがない場合、可能ではない。これらの場合、自車両123の通信ユニット195aは、クラウドサーバ120にアップロードするためにデジタルデータをルータ112aに送信することを妨げる帯域幅制約をもち(たとえば、通信ユニット195aはホームワイヤレスネットワークへのアクセスが不十分であるか、またはアクセスできない)、したがって、通信ユニット195aは、この状況下でルータ112aにいかなるデジタルデータも送信することができない。
いくつかの実施形態では、通信ユニット195aの帯域幅制約は、自車両123の通信ユニット195aが、(ルータ112aなどの)通信デバイスを介してクラウドサーバ120にデータをアップロードするには帯域幅が不十分である(たとえば、帯域幅がない、または帯域幅が非常に限られている)ことを記述する。たとえば、帯域幅制約は、以下の、ルータ112aが存在しないかまたは誤動作している、通信ユニット195aがルータ112aとワイヤレスに通信することができない、ルータ112aが通信ユニット195aの送信範囲外にある、ルータ112aのワイヤレスネットワークまたはネットワーク105へのアクセスが不十分である、ルータ112aがワイヤレスネットワークまたはネットワーク105にアクセスできない、および通信ユニット195aがルータ112a用のパスワードを記憶していないので、通信ユニット195aがルータ112aとワイヤレスに通信するように認証されない、から構成されるグループから選択された要因によってもたらされる。
いくつかの実施形態では、リモート車両116は自車両123の要素と同様の要素を有してよい。たとえば、リモート車両116は、フィードバックシステム199b、センサセット197b、および通信ユニット195bを含む。リモート車両116が自車両123とは異なる要素を有することが可能である。
いくつかの実施形態では、リモート車両のホーム114は、自車両のホーム110の要素と同様の要素を有してよい。たとえば、リモート車両のホーム114はルータ112bを含む。
いくつかの実施形態では、リモート車両116の通信ユニット195bは、クラウドサーバ120にアップロードするためにデジタルデータをルータ112bに送信することを妨げる帯域幅制約をもたないとき、ホームワイヤレスネットワークを介してルータ112bに接続することができる。たとえば、通信ユニット195bがルータ112bを介してホームワイヤレスネットワークに十分に良好にアクセスできるとき、リモート車両116の通信ユニット195bはデジタルデータをルータ112bに送信することができ、クラウドサーバ120にデジタルデータを転送することをルータ112bに行わせる。
しかしながら、いくつかの実施形態では、通信ユニット195bは、クラウドサーバ120にアップロードするためにデジタルデータをルータ112bに送信することを妨げる帯域幅制約をもち(たとえば、通信ユニット195bはホームワイヤレスネットワークへのアクセスが不十分であるか、またはアクセスできない)、通信ユニット195bは、この状況下でルータ112bにいかなるデジタルデータも送信することができない。
いくつかの実施形態では、路側ユニット118は道路上に構成されたDSRCデバイスである。路側ユニット118は、基盤ネットワーク接続を介してクラウドサーバ120と通信することができる。自車両123およびリモート車両116のうちの1つまたは複数は、車両対基盤(V2I)通信を使用して路側ユニット118と通信することができ、V2I通信はV2X通信の一例である。図1に描写されたように、路側ユニット118は、フィードバックシステム199cおよび通信ユニット195cを含む。
いくつかの実施形態では、クラウドサーバ120は、(図に描写されていない)1つまたは複数のプロセッサおよび(図に描写されていない)1つまたは複数のメモリを含むコンピューティングデバイスである。たとえば、クラウドサーバ120は、自車両123およびリモート車両116を含む様々な車両によって生成されたセンサデータを集約し分析するハードウェアサーバである。
図1に描写されたように、クラウドサーバ120は、フィードバックシステム199d、センサデータセット122、通信ユニット195d、および分析モジュール194を含む。
クラウドサーバ120のフィードバックシステム199dは、フィードバックシステム199a~199cの修正または簡略化されたバージョンであり得る。フィードバックシステム199dは、様々な車両によって測定された様々なセンサデータを受信し、センサデータセット122を構築する。いくつかの実施形態では、クラウドサーバ120のフィードバックシステム199dは、路側ユニット118、ルータ112a、およびルータ112bのうちの1つまたは複数からアップロードされた様々なセンサデータを受信し、センサデータセット122内に様々なセンサデータを集約する。様々なセンサデータは様々な自動化車両によって生成される。いくつかの実施形態では、クラウドサーバ120のフィードバックシステム199dは、図2を参照して以下に記載されるようにランキングデータを生成する。
センサデータセット122は、自車両123およびリモート車両116を含む様々な車両によって生成されたセンサデータを記憶するデータ構造であり得る。
分析モジュール194は、クラウドサーバ120による受信に成功したセンサデータを分析するための以下に記載される機能を提供するように、クラウドサーバ120のプロセッサによって実行可能な一組の命令であり得る。いくつかの実施形態では、分析モジュール194は、クラウドサーバ120のメモリに記憶することができ、クラウドサーバ120のプロセッサによってアクセス可能かつ実行可能であり得る。
いくつかの実施形態では、分析モジュール194は、センサデータセット122からセンサデータを取り出し、センサデータに対して分析を実行するように動作可能である。たとえば、分析モジュール194は、(自車両123およびリモート車両116を含む)様々な自動化車両によって生成された様々なセンサデータを分析し、自動化車両の自律運転行動のパターンを識別する。
別の例では、分析モジュール194は、集約されたセンサデータを分析してADASシステム191のソフトウェアに対する更新またはパッチを決定し、ADASシステム191のソフトウェアに対する更新またはパッチは、(1)ADASシステム191が、(自律型車両の安全な動作を保証するために必要な)その設計仕様に準拠して動作すること、および(2)ADASシステム191が、時間の経過とともに改善(たとえば、これらの現場車両のセンサデータへのアクセスが、車両に適用される人工知能技術を導入するために使用されるフィードバックループを提供する)を続けることを保証することができる。さらに、分析モジュール194は、センサデータを分析して、次世代の自律型車両を設計するために必要なADASシステム191の新しい改良されたバージョンの設計に対するガイダンスを提供する。
いくつかの実施形態では、分析モジュール194は、特定の自動化車両によって生成された(または様々な自動化車両によって生成された)センサデータを分析し、センサデータに基づいて特定の自動化車両用の修正データを生成する。修正データは、自動化車両によって受信されたときに車両構成要素の修正をもたらすことができる。たとえば、分析モジュール194は、ADASシステム191が自車両123の安全性および効率を改善するのに役立つ修正データを生成することができる。
クラウドサーバ120によるセンサデータの分析の助けを借りて自車両123の安全性を改善するためのリアルタイムの例示的なプロセスが、図2を参照して以下でより詳細に記載される。
説明を簡単かつ便利にするために、たとえば、自車両123のフィードバックシステム199aは、リモート車両116のフィードバックシステム199b、路側ユニット118のフィードバックシステム199c、またはクラウドサーバ120のフィードバックシステム199dと同様の機能を自車両123の構成要素に提供するので、自車両123のフィードバックシステム199a、リモート車両116のフィードバックシステム199b、路側ユニット118のフィードバックシステム199c、およびクラウドサーバ120のフィードバックシステム199dは、本明細書では「フィードバックシステム199」と一括または個別に呼ばれてよい。同様の理由で、本明細書で提供される説明は、自車両123、自車両のホーム110、リモート車両116、リモート車両のホーム114、路側ユニット118、およびクラウドサーバ120に共通であり、自車両123、自車両のホーム110、リモート車両116、リモート車両のホーム114、路側ユニット118、およびクラウドサーバ120と同様の機能を提供する要素を呼ぶときに以下の用語:一括または個別に通信ユニット195a~195dを呼ぶときの「通信ユニット195」、一括または個別にセンサセット197aおよびセンサセット197bを呼ぶときの「センサセット197」、ならびに一括または個別にルータ112aおよびルータ112bを呼ぶときの「ルータ112」を使用する。
例示的なコンピュータシステム
次に図2を参照すると、いくつかの実施形態によるフィードバックシステム199を含む例示的なコンピュータシステム200を示すブロック図が描写されている。いくつかの実施形態では、コンピュータシステム200は、図3A~図5を参照して以下に記載される方法300、350、400、および500の1つまたは複数のステップを実行するようにプログラムされた専用コンピュータシステムを含んでよい。いくつかの実施形態では、コンピュータシステム200は自車両123の車載コンピュータである。いくつかの実施形態では、コンピュータシステム200は自車両123の搭載ユニットである。いくつかの実施形態では、コンピュータシステム200は、自車両123の電子制御装置(ECU)、ヘッドユニット、または何らかの他のプロセッサベースのコンピューティングデバイスである。
コンピュータシステム200は、いくつかの例による以下の要素:フィードバックシステム199、プロセッサ125、通信ユニット195、メモリ127、ADASシステム191、センサセット197、DSRC対応GPSユニット193、およびストレージ241のうちの1つまたは複数を含む。コンピュータシステム200の構成要素は、バス220によって通信可能に結合される。
図示された実施形態では、プロセッサ125は、信号線238を介してバス220に通信可能に結合される。ADASシステム191は、信号線239を介してバス220に通信可能に結合される。通信ユニット195は、信号線246を介してバス220に通信可能に結合される。メモリ127は、信号線244を介してバス220に通信可能に結合される。センサセット197は、信号線248を介してバス220に通信可能に結合される。ストレージ241は、信号線242を介してバス220に通信可能に結合される。DSRC対応GPSユニット193は、信号線249を介してバス220に通信可能に結合される。
ストレージ241は、プロセッサ125によってアクセスおよび実行され得る命令またはデータを記憶する非一時的メモリである。命令またはデータは、本明細書に記載された技法を実行するためのコードを含んでよい。ストレージ241は、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)デバイス、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)デバイス、フラッシュメモリ、または何らかの他のメモリデバイスであってよい。いくつかの実施形態では、ストレージ241は、ハードディスクドライブ、フロッピーディスクドライブ、CD-ROMデバイス、DVD-ROMデバイス、DVD-RAMデバイス、DVD-RWデバイス、フラッシュメモリデバイス、またはより恒久的に情報を記憶するための何らかの他の大容量ストレージデバイスを含む、不揮発性メモリまたは同様の永久ストレージデバイスおよび媒体も含む。
いくつかの実施形態では、ストレージ241は、図1を参照して上述されたか、または図2~図7を参照して以下に記載されるデータのいずれも記憶することができる。ストレージ241は、コンピュータシステム200がその機能を提供するために必要ないかなるデータも記憶することができる。
図2に示された図示された実施形態では、フィードバックシステム199は、通信モジュール202、監視モジュール204、決定モジュール206、ランキングモジュール208、受信機モード処理モジュール210、送信機モード処理モジュール212、提供モジュール214、機械学習モジュール216、および修正モジュール218を含む。
通信モジュール202は、フィードバックシステム199と図1の動作環境100の他
の構成要素との間の通信を処理するためのルーチンを含むソフトウェアであり得る。
いくつかの実施形態では、通信モジュール202は、フィードバックシステム199とコンピュータシステム200の他の構成要素との間の通信を処理するための以下に記載される機能を提供するように、プロセッサ125によって実行可能な一組の命令であり得る。いくつかの実施形態では、通信モジュール202は、コンピュータシステム200のメモリ127に記憶することができ、プロセッサ125によってアクセス可能かつ実行可能であり得る。通信モジュール202は、信号線222を介するプロセッサ125およびコンピュータシステム200の他の構成要素との協働および通信向けに適合されてよい。
通信モジュール202は、通信ユニット195を介して、動作環境100の1つまたは複数の要素との間でデータを送受信する。たとえば、通信モジュール202は、通信ユニット195を介して、メモリ127に記憶されたデジタルデータの一部またはすべてを受信または送信する。通信モジュール202は、通信ユニット195を介して、図1を参照して上述されたか、または図2~図7を参照して以下に記載されるデジタルデータまたはメッセージのいずれも送受信することができる。
いくつかの実施形態では、通信モジュール202は、フィードバックシステム199の構成要素からデータを受信し、メモリ127(またはメモリ127のバッファもしくはキャッシュ、または図2に描写されていないスタンドアロンのバッファもしくはキャッシュ)にデータを記憶する。たとえば、通信モジュール202は、通信ユニット195からセンサデータを受信し、メモリ127にセンサデータを記憶する。
いくつかの実施形態では、通信モジュール202は、フィードバックシステム199の構成要素間の通信を処理することができる。たとえば、通信モジュール202は、ランキングモジュール208から受信機モード処理モジュール210にランキングデータ156を送信する。
いくつかの実施形態では、監視モジュール204は、プロセッサ125によって実行されると、自車両123の接続性アクセスをプロセッサ125に監視させるように動作可能な、プロセッサ125によって実行可能な一組の命令であり得る。いくつかの実施形態では、監視モジュール204は、コンピュータシステム200のメモリ127に記憶することができ、プロセッサ125によってアクセス可能かつ実行可能であり得る。監視モジュール204は、信号線224を介するプロセッサ125およびコンピュータシステム200の他の構成要素との協働および通信向けに適合されてよい。
いくつかの実施形態では、監視モジュール204は、通信デバイスによって提供されるネットワーク(たとえば、ルータ112によって提供されるホームワイヤレスネットワーク)にアクセスする自車両123の通信ユニット195の接続性アクセスを監視するように動作可能である。接続性アクセスは、たとえば、通信デバイスによって提供されるネットワークの1つまたは複数のネットワークパターンを記述する。たとえば、監視モジュール204は、以下の、自車両123の通信ユニット195がネットワークに接続される頻度、自車両123の通信ユニット195がネットワークに接続されている時間、自車両123の通信ユニット195がネットワークに接続されているときのクラウドサーバ120へのネットワークのデータ転送速度、および自車両123の通信ユニット195が所与の時間間隔(たとえば、1日、1夜、1時間など)の間に平均してネットワークに転送することができるデータ量のうちの1つまたは複数を示すネットワークパターンを監視する
監視モジュール204は、接続性アクセスを記述する接続性データを生成するように動作可能である。たとえば、監視モジュール204は、以下の、自車両123の通信ユニッ
ト195が毎日午前12時から午前8時までの少なくとも8時間ネットワークに接続されていること、自車両123の通信ユニット195がネットワークに接続されているときのクラウドサーバ120へのネットワークのデータ転送速度が少なくとも10Mb/sであること、および自車両123の通信ユニット195が1日に平均してネットワークに500GBを転送できることのうちの1つまたは複数を記述する接続性データを生成する。
いくつかの実施形態では、決定モジュール206は、プロセッサ125によって実行されると、自車両123の通信ユニット195のモードをプロセッサ125に決定させるように動作可能な、プロセッサ125によって実行可能な一組の命令であり得る。いくつかの実施形態では、決定モジュール206は、コンピュータシステム200のメモリ127に記憶することができ、プロセッサ125によってアクセス可能かつ実行可能であり得る。決定モジュール206は、信号線281を介するプロセッサ125およびコンピュータシステム200の他の構成要素との協働および通信向けに適合されてよい。
いくつかの実施形態では、決定モジュール206は、自車両123の通信ユニット195の接続性アクセスを接続性しきい値と比較して、接続性しきい値が接続性アクセスによって満たされるかどうかを判定するように動作可能である。
接続性しきい値は、メモリ127に記憶されたしきい値データによって記述される。たとえば、しきい値データは、自車両の接続性アクセス用の接続性しきい値を記述するデジタルデータである。いくつかの実施形態では、しきい値データは、自車両123の通信ユニット195が満たす必要がある1つまたは複数の条件を記述する。1つまたは複数の条件が満たされる場合、通信ユニット195は、他の車両のセンサデータをクラウドサーバ120に中継することを妨げる帯域幅制約をもたないと見なすことができるが、1つまたは複数の条件が満たされない場合、通信ユニット195は、他の車両のセンサデータをクラウドサーバ120に中継することを妨げる帯域幅制約をもつと見なすことができる。たとえば、しきい値データは、(1)自車両123の通信ユニット195がネットワークに接続されているとき、クラウドサーバ120へのネットワークのしきい値データ転送速度が10Mb/sであり、(2)自車両123の通信ユニット195によってネットワークに1日あたり転送されるしきい値データ量が200GBであることを記述する。
接続性しきい値が接続性アクセスによって満たされる場合、決定モジュール206は、自車両123の通信ユニット195が、他の車両のセンサデータをクラウドサーバ120に中継することを妨げる帯域幅制約をもたないと判定する。決定モジュール206は、受信機モードに入るように自車両123の通信ユニット195を構成する。受信機モードの間、帯域幅制約をもつリモート車両によって生成されたセンサデータは、自車両123に中継され、自車両123のデジタルデータに含めることができる。自車両123のデジタルデータは、自車両123自体によって生成されたセンサデータも含む。デジタルデータは、自車両123の通信ユニット195を介して、通信デバイス(たとえば、ルータ112)にデジタルデータを提供することにより、クラウドサーバにアップロードされる。受信機モードの詳細は、受信機モード処理モジュール210を参照して以下に記載される。
たとえば、しきい値データが、(1)自車両123の通信ユニット195がネットワークに接続されているとき、クラウドサーバ120へのネットワークのしきい値データ転送速度が10Mb/sであり、(2)しきい値接続持続時間が平均して1日あたり6時間であることを記述すると仮定する。自車両123の接続性アクセスが、(1)自車両123の通信ユニット195がネットワークに接続されているとき、クラウドサーバ120へのネットワークのデータ転送速度が少なくとも10Mb/sであり、(2)自車両123の通信ユニット195が毎日少なくとも8時間ネットワークに接続されていることを記述する場合、接続性しきい値は自車両123の接続性アクセスによって満たされる。決定モジ
ュール206は、他の車両のセンサデータをネットワークに中継するために、自車両123の通信ユニット195が通信デバイス(たとえば、ルータ112)を介してネットワークに十分に良好にアクセスできると判定し、次いで、自車両123の通信ユニット195は受信機モードに入る。
しかしながら、接続性しきい値が接続性アクセスによって満たされない場合、決定モジュール206は、自車両123の通信ユニット195が、他の車両のセンサデータをクラウドサーバ120に中継することを妨げる帯域幅制約をもつと判定する。決定モジュール206は、送信機モードに入るように自車両123の通信ユニット195を構成する。送信機モードの間、自車両123によって生成されたセンサデータは、自車両123のパートナーエンドポイントに中継され、パートナーエンドポイントを介してクラウドサーバにアップロードするためのパートナーエンドポイントのデジタルデータに含められる。送信機モードの詳細は、送信機モード処理モジュール212を参照して以下に記載される。
たとえば、しきい値データが、(1)自車両123の通信ユニット195がネットワークに接続されているとき、クラウドサーバ120へのネットワークのしきい値データ転送速度が10Mb/sであり、(2)しきい値接続持続時間が平均して1日あたり6時間であることを記述すると仮定する。自車両123の接続性アクセスが、(1)自車両123の通信ユニット195がネットワークに接続されているとき、クラウドサーバ120へのネットワークのデータ転送速度が2Mb/s以下であり、(2)自車両123の通信ユニット195は毎日少なくとも6時間ネットワークに接続されていることを記述する場合、ネットワークのデータ転送速度がしきい値データ転送速度よりも小さいので、接続性しきい値は自車両123の接続性アクセスによって満たされない。決定モジュール206は、自車両123の通信ユニット195が通信デバイス(たとえば、ルータ112)を介してネットワークに十分に良好にアクセスできないと判定し、次いで、自車両123の通信ユニット195は送信機モードに入る。
いくつかの実施形態では、ランキングモジュール208は、プロセッサ125によって実行されると、自車両123の通信ユニット195のアクセスランキングをプロセッサ125に決定させるように動作可能な、プロセッサ125によって実行可能な一組の命令であり得る。いくつかの実施形態では、ランキングモジュール208は、コンピュータシステム200のメモリ127に記憶することができ、プロセッサ125によってアクセス可能かつ実行可能であり得る。ランキングモジュール208は、信号線226を介するプロセッサ125およびコンピュータシステム200の他の構成要素との協働および通信向けに適合されてよい。
いくつかの実施形態では、ランキングモジュール208は、(リモート車両116、路側ユニット118、および他のエンドポイントのうちの1つまたは複数を含む)1つまたは複数の他のエンドポイントの接続性データを受信し、自車両123の接続性データおよび1つまたは複数の他のエンドポイントの接続性データを含む接続性データセットを生成し、接続性データセットに基づいて自車両123のアクセスランキングを記述するランキングデータを生成するように動作可能である。ランキングデータは、他のエンドポイントと比べて自車両123の通信ユニット195のアクセスランキングを記述するデジタルデータである。通信ユニット195のアクセスランキングは、通信デバイス(たとえば、ルータ112)によって提供されるネットワークへの通信ユニット195のアクセスの品質を示すインジケータであってよい。
いくつかの実施形態では、ランキングデータは、1つまたは複数の他のエンドポイントのアクセスランキングも記述することができる。たとえば、ランキングモジュール208は、自車両123の通信ユニット195のアクセスランキングならびに他のエンドポイン
トの通信ユニット195のアクセスランキングを記述するランキングデータを生成することができる。さらなる例では、ランキングモジュール208は、自車両のネットワークパターンを他のエンドポイントのネットワークパターンと比較して(たとえば、ランキングモジュール208は、自車両123と他のエンドポイントとの間の相対的なネットワークアクセス速度、品質、および使用パターンを比較して)、自車両123および他のエンドポイント用のアクセスランキングを決定する。
いくつかの実施形態では、ランキングデータは、自車両123のランキングモジュール208によってローカルに生成されてよい。たとえば、ランキングモジュール208は、これらの他のエンドポイントと交換されたV2X通信を介して、他のエンドポイントの接続性アクセスを記述する接続性データを受信する。ランキングモジュール208は、自車両123によってローカルに生成された接続性データおよび他のエンドポイントから受信された接続性データを含む接続性データセットを生成する。ランキングモジュール208は、接続性データセットを分析し、ランキングデータを生成する。ランキングモジュール208は、生成されたランキングデータを他のエンドポイントの各々ならびにクラウドサーバ120に転送することができる。
いくつかの他の実施形態では、ランキングデータは、クラウドサーバ120のフィードバックシステム199によってリモートに生成されてよい。クラウドサーバ120のフィードバックシステム199は、自車両123から第1の接続性データを受信し、ネットワーク(たとえば、WiFi、LTE、または何らかの他のワイヤレスネットワーク)を介して1つまたは複数の他のエンドポイントから第2の接続性データを受信する。クラウドサーバ120のフィードバックシステム199は、自車両123から受信された第1の接続性データおよび他のエンドポイントから受信された第2の接続性データを使用して接続性データセットを構築する。クラウドサーバ120のフィードバックシステム199は、接続性データセットを分析し、自車両123および他のエンドポイントのアクセスランキングを記述するランキングデータを生成する。いくつかの実施形態では、クラウドサーバ120のフィードバックシステム199は、自車両123および他のエンドポイントのすべてのアクセスランキングを記述するランキングデータを、自車両123および他のエンドポイントの各々に転送する。いくつかの他の実施形態では、クラウドサーバ120のフィードバックシステム199は、特定のエンドポイントのアクセスランキングを記述するランキングデータの特定のインスタンスのみを、そのエンドポイントに転送する。クラウドサーバ120から特定のエンドポイントによって受信されたランキングデータの特定のインスタンスは、そのエンドポイント用のアクセスランキングを記述する。クラウドサーバ120のフィードバックシステム199は、ランキングデータの様々なインスタンスを、それぞれ、ネットワーク105を介して様々なエンドポイントに配信する。
いくつかの実施形態では、受信機モード処理モジュール210は、プロセッサ125によって実行されると、受信機モードの動作をプロセッサ125に実行させるように動作可能な、プロセッサ125によって実行可能な一組の命令であり得る。いくつかの実施形態では、受信機モード処理モジュール210は、コンピュータシステム200のメモリ127に記憶することができ、プロセッサ125によってアクセス可能かつ実行可能であり得る。受信機モード処理モジュール210は、信号線283を介するプロセッサ125およびコンピュータシステム200の他の構成要素との協働および通信向けに適合されてよい。
いくつかの実施形態では、自車両123の通信ユニット195の受信機モード中に、自車両123のフィードバックシステム199、およびその通信ユニットが送信機モードにあるリモート車両116のフィードバックシステム199は、互いに協働して以下の手順(a)~(i)のうちの1つまたは複数を実行し、手順(a)、(b)、(h)、および
(i)は、受信機モードの自車両123のフィードバックシステム199によって実行され、手順(c)、(d)、(e)、(f)、および(g)は、送信機モードのリモート車両116のフィードバックシステム199によって実行される。
手順(a):自車両123の受信機モード処理モジュール210が、可用性データを含むワイヤレスメッセージを生成する。ワイヤレスメッセージは、V2Xメッセージまたは無認可帯域通信用の任意のタイプのワイヤレスメッセージ(たとえば、WiFi、LTE-U、LTE-LAAなどからのワイヤレスメッセージ)であり得る。たとえば、ワイヤレスメッセージは、ネットワーク105または通信ユニット195を参照して記述された任意のタイプのワイヤレス通信プロトコルに準拠するメッセージであり得る。可用性データを含むワイヤレスメッセージは「可用性メッセージ」と呼ばれる。
自車両123の利用可能性データは、以下の、(1)自車両123(または自車両123の通信ユニット195)が受信機モードにあることを示すインジケータ、(2)自車両123のアクセスランキング、(3)自車両123の地理的位置、(4)自車両123の将来の推定経路、(5)自車両123の速度、(6)自車両123の方向、(7)他の車両から受信されたセンサデータを記憶するための自車両123の現在利用可能なメモリ容量(たとえば、バイト単位)を記述する容量データ、(8)自車両123によってサポートされる1つまたは複数の形式のV2X通信(たとえば、DSRC、mmWave、LTE-V2X、LTE-D2D、5G-V2X、ITS-G5、ITS-Connect、LPWAN、可視光通信など)、および(9)これらの形式のV2X通信ごとに実現され得る現在の送信速度のうちの1つまたは複数を記述するデジタルデータである。異なる形式のV2X通信は、異なる送信範囲、データレート、および見通し線要件を有することができ、そのため、異なる車両は、異なる状況で異なる形式のV2X通信を使用して自車両123と通信するように選択することができる。
手順(b):自車両123の受信機モード処理モジュール210が、自車両123によってサポートされる形式のV2X通信を介して可用性メッセージを送信する。たとえば、自車両123の受信機モード処理モジュール210は、DSRCまたは任意の他の形式のV2X通信を使用して可用性メッセージをブロードキャストし、その結果、リモート車両116ならびに自車両123の通信範囲内の他の車両は、自車両123の可用性メッセージを受信することができる。可用性メッセージの送信は、リモート車両116とのハンドシェイクプロセスの第1のステップである。
手順(c):送信機モードにあるリモート車両116の送信機モード処理モジュール212が、自車両123からの可用性メッセージ、ならびに1つまたは複数の他のエンドポイントからの他の可用性メッセージを受信する。
手順(d):リモート車両116の送信機モード処理モジュール212が、リモート車両116の可用性データを生成する。リモート車両116の可用性データは、自車両123の可用性データと同様であり、同様の説明はここでは繰り返さない。
手順(e):リモート車両116の送信機モード処理モジュール212が、自車両123の第1の地理的位置、1つまたは複数の他のエンドポイントの1つまたは複数の第2の地理的位置、およびリモート車両116の第3の地理的位置を地図上に記述するローカルダイナミックマップ(LDM)を生成する。たとえば、リモート車両116の送信機モード処理モジュール212は、手順(d)で生成されたリモート車両116の可用性データ、ならびに手順(c)で受信された1つまたは複数の他のエンドポイントおよび自車両123の可用性データに基づいて、ローカルダイナミックマップを記述するLDMデータを生成する。
ローカルダイナミックマップは、地図上にエンドポイントごとの地理的位置を記述することができ、それにより、地図上にエンドポイント-ジオロケーションペアが形成される。たとえば、リモート車両116の送信機モード処理モジュール212は、自車両123を自車両123の第1の地理的位置にマッピングし、1つまたは複数の他のエンドポイントを1つまたは複数の他のエンドポイントの1つまたは複数の第2の地理的位置にマッピングし、リモート車両116をリモート車両116の第3の地理的位置にマッピングすることにより、ローカルダイナミックマップ上にエンドポイント-ジオロケーションペアを形成する。
特定の車両または路側ユニットおよびそれらの対応する地理的位置は、エンドポイント-ジオロケーションペアを形成する。対応するエンドポイントおよびエンドポイントの地理的位置を含むエンドポイント-ジオロケーションペアごとに、ローカルダイナミックマップは、以下のエンドポイント情報:(1)エンドポイントのアクセスランキング、(2)エンドポイントの予測される将来の経路、(3)エンドポイントの速度、(4)エンドポイントの方向、(5)エンドポイントの利用可能なメモリ容量を記述する容量データ(たとえば、バイト単位)、(6)エンドポイントによってサポートされる1つまたは複数の形式のV2X通信(たとえば、DSRC、mmWave、LTE-V2X、LTE-D2D、5G-V2X、ITS-G5、ITS-Connect、LPWAN、可視光通信など)、および(7)1つまたは複数の形式のV2X通信ごとに実現される対応する送信速度のうちの1つまたは複数を含む。エンドポイントが路側ユニットである場合、エンドポイントの予測される将来の経路、速度、および方向はすべて「ゼロ」または「ヌル」であり、1つまたは複数の形式のV2X通信は、1つまたは複数の形式の車両対基盤(V2I)通信である。
手順(f):リモート車両116の送信機モード処理モジュール212が、以下の動作:(1)手順(c)で受信された可用性データから、1つまたは複数の他のエンドポイントの1つまたは複数のアクセスランキングならびに自車両123のアクセスランキングを記述するランキングデータを取り出すことと、(2)手順(e)で生成されたローカルダイナミックマップ、1つまたは複数の他のエンドポイントのランキングデータ、および自車両123のランキングデータに基づいて、1つまたは複数の他のエンドポイントおよび自車両123からリモート車両116のパートナーエンドポイントを識別することと、を実行する。
いくつかの実施形態では、リモート車両116は、分析用にクラウドサーバ120に送信される必要があるセンサデータを記憶する。リモート車両116は送信機モードにあるので、そのセンサデータをクラウドサーバ120に中継してもらうために、別のエンドポイントを識別する必要がある。リモート車両116の送信機モード処理モジュール212は、LDMデータを分析して、他のエンドポイントに対するリモート車両116の状況に部分的に基づいて、LDMに含まれるエンドポイントのどれをパートナーエンドポイントとして使用するかを決定し、その結果、パートナーエンドポイントは、リモート車両116のセンサデータをクラウドサーバ120に中継することができる。
リモート車両116の送信機モード処理モジュール212は、上述された各エンドポイント-ジオロケーションペアのエンドポイント情報を含む様々な要因に基づいて、リモート車両116のパートナーエンドポイントを選択する。リモート車両116のパートナーエンドポイントとして選択されたエンドポイントは、必ずしもアクセスランキングが最も高いLDMに含まれるエンドポイントでなくてもよい。たとえば、mmWave通信機能を有するランキングが最も高い車両は、(mmWaveの100Mb/s~1Gb/sの高い送信速度のために)理想的なパートナーエンドポイントの可能性がある。しかしなが
ら、たとえば、リモート車両116とランキングが最も高い車両との間に明確な見通し線がない場合、これは可能でないかもしれない(mmWaveは厳しい見通し線要件をもつ)。別の例では、候補車両は潜在的なパートナーエンドポイントのように見えるかもしれないが、リモート車両のセンサデータを記憶するのに十分なメモリ容量をもっていない。したがって、この候補車両は、リモート車両116のパートナーエンドポイントとして働くように選択することはできない。さらに別の例では、候補車両は潜在的なパートナーエンドポイントのように見えるかもしれないが、その走行経路は異なる方向の可能性があるので、リモート車両116は、それらが互いの送信範囲外になる前に、最小必要量のそのセンサデータを候補車両にオフロードすることができない。オフロードされるべき最小必要量のセンサデータは、以下でより詳細に記載される。
いくつかの実施形態では、リモート車両116の送信機モード処理モジュール212は、LDMを分析して、LDMからリモート車両116のパートナーエンドポイントを識別する。たとえば、リモート車両116の送信機モード処理モジュール212は、LDMを分析して、各々がしきい値より大きいオフロード可能性につながる状況を有する一連の候補エンドポイントを特定する。候補エンドポイントのオフロード可能性は、それらの走行経路が逸脱するか、またはV2Xを介して互いに通信するそれらの能力と干渉する他の状況が発生する前に、リモート車両116が少なくとも最小必要量のそのセンサデータを候補エンドポイントに正常に送信することができる可能性である。リモート車両116の送信機モード処理モジュール212は、一連の候補エンドポイントから、アクセスランキングが最も高い候補エンドポイントをリモート車両116のパートナーエンドポイントとして選択する。
リモート車両116から候補エンドポイントにオフロードされるべき最小必要量のセンサデータは、リモート車両116から候補エンドポイントにオフロードされることを目的とする最小量のセンサデータであり得る。たとえば、オフロードされるべき最小必要量のセンサデータは、リモート車両116からオフロードされる必要があるセンサデータ全体の20%、50%、70%、または100%でさえあり得る。いくつかの実施形態では、リモート車両116が第1の場所から第2の場所に走行するとき、リモート車両116は、その走行経路に沿って複数のパートナーエンドポイントを順次または同時に選択して、そのセンサデータ全体を複数のパートナーエンドポイントにオフロードすることができる。この場合、そのセンサデータの特定の割合のみが複数のパートナーエンドポイントの各々にオフロードされる。しかしながら、各パートナーエンドポイントにオフロードされるそのセンサデータの特定の割合は、最小必要量のセンサデータ以上である。
手順(g):リモート車両116の送信機モード処理モジュール212が、選択されたV2Xチャネルを介してパートナーエンドポイントとワイヤレスに通信して、そのセンサデータをパートナーエンドポイントにオフロードする。一般性を失うことなく、受信機モードの自車両123がリモート車両116のパートナーエンドポイントとして識別されたと仮定する。選択されたV2Xチャネルは、両方のエンドポイント(自車両123およびリモート車両116)によってサポートされるV2Xチャネルであり、2つのエンドポイントを隔てる距離、2つのエンドポイント間に障害物が存在するかどうか、2つのエンドポイントの速度、2つのエンドポイントの方向、および2つのエンドポイントの将来の走行経路を考えると、この通信に最適である。
手順(h):自車両123(すなわち、リモート車両116のパートナーエンドポイント)の提供モジュール214が、リモート車両116からリモート車両116のセンサデータを含むV2Xメッセージを受信し、自車両123のメモリ127またはストレージ241にセンサデータを記憶する。
手順(i):自車両123の提供モジュール214が、自車両123の通信ユニット195が再び通信デバイスを介してネットワーク(たとえば、ホームワイヤレスネットワーク)に接続されるのを待つ。自車両123の通信ユニット195が通信デバイスを介してネットワークに再接続されると、自車両123の提供モジュール214は、自車両123のセンサデータならびにリモート車両116のセンサデータをそのデジタルデータに含め、通信デバイス(たとえば、ホームルータ)を使用してクラウドサーバ120にデジタルデータをアップロードする。
いくつかの実施形態では、送信機モード処理モジュール212は、プロセッサ125によって実行されると、送信機モードの動作をプロセッサ125に実行させるように動作可能な、プロセッサ125によって実行可能な一組の命令であり得る。いくつかの実施形態では、送信機モード処理モジュール212は、コンピュータシステム200のメモリ127に記憶することができ、プロセッサ125によってアクセス可能かつ実行可能であり得る。送信機モード処理モジュール212は、信号線285を介するプロセッサ125およびコンピュータシステム200の他の構成要素との協働および通信向けに適合されてよい。
いくつかの実施形態では、自車両123の通信ユニット195の送信機モード中に、自車両123のフィードバックシステム199、および受信機モードの自車両123のパートナーエンドポイントのフィードバックシステム199は、互いに協働して以下の手順(I)~(VIIII)のうちの1つまたは複数を実行し、手順(I)~(VII)は、送信機モードの自車両123のフィードバックシステム199によって実行され、手順(VIII)および(VIIII)は、受信機モードのパートナーエンドポイントのフィードバックシステム199によって実行される。自車両123のパートナーエンドポイントは、リモート車両116、路側ユニット118、または別の適切なエンドポイントであり得る。
手順(I):自車両123の送信機モード処理モジュール212が、リモート車両116および路側ユニット118のうちの1つまたは複数を含む1つまたは複数のエンドポイントからの可用性メッセージを監視する。
手順(II):自車両123の送信機モード処理モジュール212が、1つまたは複数のエンドポイントからV2X通信を介して1つまたは複数の可用性メッセージを受信する。
手順(III):自車両123の送信機モード処理モジュール212が、それ自体の可用性メッセージを記述するそれ自体の可用性データを生成する。
手順(IIII):自車両123の送信機モード処理モジュール212が、手順(II)で受信された1つまたは複数の可用性メッセージから1つまたは複数のエンドポイントの可用性データを復号する。
手順(V):自車両123の送信機モード処理モジュール212が、自車両123の第1の地理的位置、および1つまたは複数の他のエンドポイントの1つまたは複数の第2の地理的位置を地図上に記述するローカルダイナミックマップを生成する。たとえば、自車両123の送信機モード処理モジュール212は、手順(III)で生成された自車両123の可用性データ、および手順(IIII)で復号された1つまたは複数のエンドポイントの可用性データに基づいて、ローカルダイナミックマップを記述するLDMデータを生成する。
たとえば、自車両123の送信機モード処理モジュール212は、ローカルダイナミックマップ上でエンドポイント-ジオロケーションペアを形成する。対応するエンドポイントおよび対応するエンドポイントの地理的位置を含むエンドポイント-ジオロケーションペアごとに、ローカルダイナミックマップは、以下のエンドポイント情報:(1)エンドポイントのアクセスランキング、(2)エンドポイントの予測される将来の経路、(3)エンドポイントの速度、(4)エンドポイントの方向、(5)エンドポイントの利用可能なメモリ容量を記述する容量データ(たとえば、バイト単位)、(6)エンドポイントによってサポートされる1つまたは複数の形式のV2X通信、および(7)1つまたは複数の形式のV2X通信ごとに実現される対応する送信速度のうちの1つまたは複数を含む。
自車両123上にローカルダイナミックマップを生成するために手順(e)で上述された動作と同様の動作を実行することができ、同様の説明はここでは繰り返さない。
手順(VI):自車両123の送信機モード処理モジュール212が、以下の動作:(1)手順(III)で復号された可用性データから1つまたは複数のエンドポイントの1つまたは複数のアクセスランキングを記述するランキングデータを取り出し、ならびに手順(IIII)で生成された可用性データから自車両123のアクセスランキングを記述するランキングデータを取り出すことと、(2)手順(V)で生成されたローカルダイナミックマップ、および1つまたは複数のエンドポイントのランキングデータに基づいて、1つまたは複数のエンドポイントから自車両123のパートナーエンドポイントを識別することと、を実行する。
いくつかの実施形態では、自車両123は、分析用にクラウドサーバ120に送信される必要があるセンサデータを記憶する。自車両123は送信機モードにあるので、そのセンサデータをクラウドサーバ120に中継してもらうために、別のエンドポイントを識別する必要がある。自車両123の送信機モード処理モジュール212は、LDMデータを分析して、他のエンドポイントに対する自車両123の状況に部分的に基づいて、ローカルダイナミックマップに含まれるエンドポイントのどれをパートナーエンドポイントとして使用するかを決定し、その結果、パートナーエンドポイントは、自車両123のセンサデータをクラウドサーバ120に中継することができる。
自車両123の送信機モード処理モジュール212は、上述された各エンドポイント-ジオロケーションペアのエンドポイント情報を含む様々な要因に基づいて、リモート車両116のパートナーエンドポイントを選択する。自車両123のパートナーエンドポイントとして選択されたエンドポイントは、必ずしもアクセスランキングが最も高いローカルダイナミックマップに含まれるエンドポイントでなくてもよい。たとえば、mmWave通信機能を有するランキングが最も高い車両は、(mmWaveの100Mb/s~1Gb/sの高い送信速度のために)理想的なパートナーエンドポイントの可能性がある。しかしながら、たとえば、自車両123とランキングが最も高い車両との間に明確な見通し線がない場合、これは可能でないかもしれない(mmWaveは厳しい見通し線要件をもつ)。
いくつかの実施形態では、自車両123の送信機モード処理モジュール212は、ローカルダイナミックマップを分析して、ローカルダイナミックマップから自車両123のパートナーエンドポイントを識別する。たとえば、自車両123の送信機モード処理モジュール212は、ローカルダイナミックマップを分析して、各々がしきい値より大きいオフロード可能性につながる状況を有する一連の候補エンドポイントを決定する。候補エンドポイントのオフロード可能性は、それらの走行経路が逸脱するか、またはV2Xを介して互いに通信するそれらの能力と干渉する他の状況が発生する前に、自車両123が少なくとも最小必要量のそのセンサデータを候補エンドポイントに正常に送信することができる
可能性である。自車両123の送信機モード処理モジュール212は、一連の候補エンドポイントから、アクセスランキングが最も高い候補エンドポイントを自車両123のパートナーエンドポイントとして選択する。
自車両123のパートナーエンドポイントを識別するために手順(f)で上述された動作と同様の動作を実行することができ、同様の説明はここでは繰り返さない。
手順(VII):自車両123の送信機モード処理モジュール212が、選択されたV2Xチャネルを介してパートナーエンドポイントとワイヤレスに通信して、そのセンサデータをパートナーエンドポイントにオフロードする。一般性を失うことなく、受信機モードのリモート車両116または路側ユニット118が自車両123のパートナーエンドポイントとして識別されたと仮定する。選択されたV2Xチャネルは、両方のエンドポイント(自車両123および自車両123のパートナーエンドポイント)によってサポートされるV2Xチャネルであり、2つのエンドポイントを隔てる距離、2つのエンドポイント間に障害物が存在するかどうか、2つのエンドポイントの速度、2つのエンドポイントの方向、および2つのエンドポイントの将来の走行経路を考えると、この通信に最適である。
手順(VIII):自車両123のパートナーエンドポイントの提供モジュール214が、自車両123から自車両123のセンサデータを含むV2Xメッセージを受信し、パートナーエンドポイントのメモリまたはストレージにセンサデータを記憶する。
手順(VIII):パートナーエンドポイントの提供モジュール214が、パートナーエンドポイントの通信ユニット195が再び通信デバイスを介してネットワーク(たとえば、ホームワイヤレスネットワーク)に接続されるのを待つ。パートナーエンドポイントの通信ユニット195が通信デバイスを介してネットワークに再接続されると、パートナーエンドポイントの提供モジュール214は、自車両123のセンサデータならびにパートナーエンドポイントによって生成されたセンサデータをそのデジタルデータに含め、通信デバイス(たとえば、ホームルータ)を使用してクラウドサーバ120にデジタルデータをアップロードする。
自車両123のパートナーエンドポイントが路側ユニット118である例が以下で簡単に記載される(V2Iシナリオと呼ばれる)。送信機モードにある自車両123のフィードバックシステム199が、そのセンサデータを路側ユニット118にアップロードする。次いで、路側ユニット118がクラウドサーバ120にセンサデータをアップロードする。このV2Iシナリオは、たとえば、自車両のセンサデータをクラウドサーバ120にアップロードするためのパートナーエンドポイントとして動作する適切なリモート車両が存在しない場合に有益であり得る。さらなる利点には以下が含まれる:路側ユニット118は自車両のセンサデータをほぼリアルタイムでクラウドサーバ120に中継することができるので、修正データは、受信されたセンサデータに基づいてクラウドサーバ120によって生成され、ほぼリアルタイムで路側ユニット118を介して自車両123に送り返すことができ、それにより、以下に記載される修正モジュール218が、自車両123の安全性および効率をほぼリアルタイムで改善するために、自車両123の車両構成要素を修正することが可能になる。
次に、V2Iを利用してセンサデータを自車両123から路側ユニット118にオフロードし、次いで、路側ユニット118が自車両123の代わりにクラウドサーバ120にセンサデータをアップロードする、自車両123のフィードバックシステム199の実施形態について、手順(I)~(VIIII)の修正バージョンが以下に記載される。路側ユニット118は、フィードバックシステム199のバージョンも含む。
手順(I):自車両123の送信機モード処理モジュール212が、リモート車両116および路側ユニット118のうちの1つまたは複数を含む1つまたは複数のエンドポイントからの可用性メッセージを監視する。
手順(II):自車両123の送信機モード処理モジュール212が、1つまたは複数のエンドポイントからV2X通信を介して1つまたは複数の可用性メッセージを受信する。少なくとも1つの可用性メッセージは、路側ユニット118からのV2I通信を介して路側ユニット118から受信される。
手順(III):自車両123の送信機モード処理モジュール212が、それ自体の可用性メッセージを記述するそれ自体の可用性データを生成する。
手順(IIII):自車両123の送信機モード処理モジュール212が、手順(II)で受信された1つまたは複数の可用性メッセージから1つまたは複数のエンドポイントの可用性データを復号する。復号された可用性データは、路側ユニット118の可用性データを含む。
手順(V):自車両123の送信機モード処理モジュール212が、自車両123の第1の地理的位置、および(路側ユニット118の地理的位置を含む)1つまたは複数の他のエンドポイントの1つまたは複数の第2の地理的位置を地図上に記述するローカルダイナミックマップを生成する。たとえば、自車両123の送信機モード処理モジュール212は、手順(III)で生成された自車両123の可用性データ、および(路側ユニット118の可用性データを含む)手順(IIII)で復号された1つまたは複数のエンドポイントの可用性データに基づいて、ローカルダイナミックマップを記述するLDMデータを生成する。
たとえば、自車両123の送信機モード処理モジュール212は、ローカルダイナミックマップ上でエンドポイント-ジオロケーションペアを形成する。対応するエンドポイントおよび対応するエンドポイントの地理的位置を含むエンドポイント-ジオロケーションペアごとに、ローカルダイナミックマップは、以下のエンドポイント情報:(1)エンドポイントのアクセスランキング、(2)エンドポイントの予測される将来の経路(エンドポイントが路側ユニットである場合、予測される将来の経路は「ゼロ」または「ヌル」である)、(3)エンドポイントの速度(エンドポイントが路側ユニットである場合、速度は「ゼロ」または「ヌル」である)、(4)エンドポイントの方向(エンドポイントが路側ユニットである場合、方向は「ゼロ」または「ヌル」である)、(5)エンドポイントの利用可能なメモリ容量を記述する容量データ(たとえば、バイト単位)、(6)エンドポイントによってサポートされる1つまたは複数の形式のVehicle-to-Everything(V2X)通信(エンドポイントが路側ユニットである場合、1つまたは複数の形式のV2X通信は1つまたは複数の形式のV2I通信である)、および(7)1つまたは複数の形式のV2X通信ごとに実現される対応する送信速度(エンドポイントが路側ユニットである場合、対応する送信速度は1つまたは複数の形式のV2I通信の各々で実現される送信速度である)のうちの1つまたは複数を含む。
手順(VI):自車両123の送信機モード処理モジュール212が、以下の動作:(1)手順(III)で復号された可用性データから1つまたは複数のエンドポイントの1つまたは複数のアクセスランキングを記述するランキングデータを取り出し、ならびに手順(IIII)で生成された可用性データから自車両123のアクセスランキングを記述するランキングデータを取り出すことと、(2)手順(V)で生成されたローカルダイナミックマップ、および1つまたは複数のエンドポイントのランキングデータに基づいて、
1つまたは複数のエンドポイントから自車両123のパートナーエンドポイントを識別することと、を実行する。
いくつかの実施形態では、自車両123の送信機モード処理モジュール212は、ローカルダイナミックマップを分析して、各々がしきい値より大きいオフロード可能性につながる状況を有する一連の候補エンドポイントを決定する。自車両123の送信機モード処理モジュール212は、一連の候補エンドポイントから、アクセスランキングが最も高い候補エンドポイントを自車両123のパートナーエンドポイントとして選択する。候補エンドポイントのうちの1つが路側ユニット118である場合、路側ユニット118は、その静的な特性がより安定し確立されたワイヤレス接続性を有する可能性があることを意味するので、一連の候補エンドポイントの中で最も高いランキングを有する可能性が高い。当然、路側ユニット118の選択は、単に路側ユニット118のアクセスランキングによるものではなく、他の状況要因も考慮される。他の状況要因には、限定はしないが、路側ユニット118によってサポートされるV2X通信の形式、様々な形式のV2I通信の送信速度、および自車両123に対する路側ユニット118の位置などが含まれる。一般性を失うことなく、路側ユニット118が自車両123のパートナーエンドポイントとして識別されたと仮定する。
手順(VII):自車両123の送信機モード処理モジュール212が、選択されたV2Iチャネルを介して路側ユニット118とワイヤレスに通信して、そのセンサデータを路側ユニット118にオフロードする。選択されたV2Iチャネルは、自車両123と路側ユニット118の両方によってサポートされるV2Iチャネルであり、自車両123と路側ユニット118を隔てる距離、自車両123と路側ユニット118との間に障害物が存在するかどうか、自車両123の速度、方向、および将来の走行経路を考えると、この通信に最適である。
手順(VIII):路側ユニット118の提供モジュール214が、自車両123から自車両123のセンサデータを含むV2Iメッセージを受信し、路側ユニット118のメモリまたはストレージにセンサデータを記憶する。
手順(VIII):路側ユニット118の提供モジュール214が、自車両123のセンサデータ、ならびに路側ユニット118によって生成された(または他の車両から受信された)他のセンサデータをそのデジタルデータに含め、クラウドサーバ120にデジタルデータをアップロードする。
いくつかの実施形態では、提供モジュール214は、プロセッサ125によって実行されると、クラウドサーバ120にアップロードするために通信デバイスにデータを提供すること、またはクラウドサーバ120に中継するために自車両123のパートナーエンドポイントにデータを提供することをプロセッサ125に行わせるように動作可能な、プロセッサ125によって実行可能な一組の命令であり得る。いくつかの実施形態では、提供モジュール214は、コンピュータシステム200のメモリ127に記憶することができ、プロセッサ125によってアクセス可能かつ実行可能であり得る。提供モジュール214は、信号線287を介するプロセッサ125およびコンピュータシステム200の他の構成要素との協働および通信向けに適合されてよい。
いくつかの実施形態では、提供モジュール214は、自車両123の通信ユニット195により、通信ユニット195のモードに基づいて通信デバイスにデジタルデータを提供するかまたは提供しようと試み、デジタルデータは、クラウドサーバ120によって受信されるように通信デバイスによって中継される。通信ユニットのモードは、受信機モードおよび送信機モードのうちの1つであり得る。たとえば、自車両123の通信ユニット1
95が受信機モードにあることに応答して、提供モジュール214は通信デバイスにデジタルデータを提供し、その結果、デジタルデータは、クラウドサーバ120によって受信されるように通信デバイスによって中継される。
提供モジュール214は、手順(h)~(i)および手順(VII)~(VIIII)を参照して上述されており、同様の説明はここでは繰り返さない。
いくつかの実施形態では、機械学習モジュール216は、プロセッサ125によって実行されると、自車両123の通信ユニット195の帯域幅制約を記述するフィードバックをプロセッサ125に決定させるように動作可能な、プロセッサ125によって実行可能な一組の命令であり得る。いくつかの実施形態では、機械学習モジュール216は、コンピュータシステム200のメモリ127に記憶することができ、プロセッサ125によってアクセス可能かつ実行可能であり得る。機械学習モジュール216は、信号線288を介するプロセッサ125およびコンピュータシステム200の他の構成要素との協働および通信向けに適合されてよい。
いくつかの実施形態では、機械学習モジュール216は、監視モジュール204と協働して、自車両123の通信ユニット195を介してネットワークがアクセスされるときに、通信デバイスによって提供されるネットワークの接続性アクセス(たとえば、ネットワークパターン)を監視し、監視結果に基づいてフィードバックを生成する。フィードバックは、自車両123の通信ユニット195の帯域幅制約を記述することができる。
第1の例では、自車両123の通信ユニット195が受信機モードにあることに応答して、提供モジュール214は通信デバイスにデジタルデータを提供する。第2の例では、最初に自車両123の通信ユニット195が初期状態として受信機モードになるように設定され、提供モジュール214は、通信デバイスにデジタルデータを提供しようと試みて、デジタルデータが通信デバイスを介してクラウドサーバ120による受信に成功できたかどうかを見つける。両方の例では、機械学習モジュール216は監視モジュール204と協働して、通信ユニット195の接続性アクセスを監視する。デジタルデータが通信デバイスによって中継され、クラウドサーバ120による受信に成功した場合、機械学習モジュール216は、通信ユニット195に帯域幅制約がないことを記述するフィードバックを決定することができ(たとえば、機械学習モジュール216は「ゼロ」または「ヌル」の帯域幅制約を記述するフィードバックを決定することができ)、その結果、通信ユニット195は受信機モードのままである。しかしながら、通信デバイスがクラウドサーバ120によって受信されるべきデジタルデータの中継に失敗した場合、機械学習モジュール216は、通信ユニット195に帯域幅制約があることを記述するフィードバックを決定することができ(たとえば、機械学習モジュール216は、「真の」帯域幅制約を記述するフィードバックを決定することができ)、その結果、通信ユニット195のモードは、修正モジュール218により、フィードバックデータに基づいて受信機モードから送信機モードに修正される。
いくつかの実施形態では、機械学習モジュール216は、1つまたは複数の深層学習アルゴリズム、1つまたは複数のニューラルネットワーク、または他の機械学習方法を適用して、通信ユニット195の接続性アクセスを監視し、フィードバックを生成することができる。
いくつかの実施形態では、修正モジュール218は、プロセッサ125によって実行されると、修正動作をプロセッサ125に実行させるように動作可能な、プロセッサ125によって実行可能な一組の命令であり得る。いくつかの実施形態では、修正モジュール218は、コンピュータシステム200のメモリ127に記憶することができ、プロセッサ
125によってアクセス可能かつ実行可能であり得る。修正モジュール218は、信号線289を介するプロセッサ125およびコンピュータシステム200の他の構成要素との協働および通信向けに適合されてよい。
いくつかの実施形態では、修正モジュール218は、モードが帯域幅制約と一致し、デジタルデータがクラウドサーバ120による受信に成功するように、フィードバックに基づいて自車両123の通信ユニット195のモードを修正するように動作可能である。この場合、通信ユニット195の帯域幅制約は、通信ユニット195のモードを修正することによって取り除かれる。
たとえば、機械学習モジュール216によって生成されたフィードバックが、自車両123が通信デバイス(たとえば、ルータ112)を介してクラウドサーバ120にセンサデータをアップロードすることを妨げる、自車両123の通信ユニット195上の帯域幅制約があることを記述すると仮定する。次いで、修正モジュール218は、通信ユニット195の帯域幅制約が取り除かれるように、自車両123の通信ユニット195のモードを受信機モードから送信機モードに修正する。この場合、通信ユニット195は受信機モードから送信機モードに修正され、その結果、帯域幅制約をもたらす通信デバイスとのワイヤレス通信を使用する代わりに、自車両123の通信ユニット195はV2X通信を使用して、帯域幅制約がない接続されたエンドポイント(たとえば、リモート車両または路側ユニット)にそのデジタルデータを中継し、そのため、自車両123からのデジタルデータは、接続されたエンドポイントを介してクラウドサーバ120にアップロードされる。
別の例では、機械学習モジュール216によって生成されたフィードバックが、自車両123の通信ユニット195に帯域幅制約がない(たとえば、通信ユニット195に「ゼロ」または「ヌル」の帯域幅制約がある)ことを記述すると仮定する。次いで、修正モジュール218は、自車両123の通信ユニット195のモードを受信機モードのまま保持し、その結果、自車両123の通信ユニット195は、クラウドサーバ120にアップロードするために、(自車両123によって生成されたセンサデータならびに他の車両からのセンサデータを含む)そのデジタルデータを通信デバイス(たとえば、ルータ112)に提供し続ける。
結果として、自車両123(または任意の別の車両)は、帯域幅制約があるかないかにかかわらず、そのデジタルデータをクラウドサーバ120にタイムリーにアップロードすることができる。したがって、クラウドサーバ120へのデジタルデータアップロードの効率が改善され、それにより、自車両123の機能が修正データに基づいて迅速に(たとえば、ほぼリアルタイムで)改善され得るように、クラウドサーバ120の分析モジュール194が修正データを生成するための時間の短縮につながる可能性がある。たとえば、修正データは、自車両123の動作(たとえば、自車両123内のハードウェアおよびソフトウェアの動作)をより安全かつ効率的にすることができる。
いくつかの実施形態では、修正モジュール218は、クラウドサーバ120から修正データを受信するように動作可能であり、修正データに基づいて車両構成要素の修正をもたらす。修正データは、クラウドサーバ120による受信に成功したデジタルデータに基づいて決定される。たとえば、車両構成要素は、自車両123をより安全かつ効率的にするために、修正データに基づいて修正された自車両123のADASシステム191である。さらなる例では、修正データは、ADASシステム191によって提供される自車両123のリアルタイム安全プロセスを修正し、自車両123の安全性を向上させる。さらに別の例では、修正データは自車両123のブレーキシステムの動作を修正し、ブレーキシステムの動作はADASシステム191によって制御される。
クラウドサーバ120にタイムリーにアップロードされたセンサデータの助けを借りて自車両123の安全性を改善するためのリアルタイムの例示的なプロセスがここに記載される。例示的なプロセスでは、自車両123が帯域幅制約をもち、したがって受信機モードから送信機モードに修正されたと仮定する。自車両123は、そのセンサデータをクラウドサーバ120にアップロードするためのパートナーエンドポイントとして路側ユニット118を選択する。自車両123は、そのセンサデータをリアルタイムで路側ユニット118に送信し、それにより、路側ユニット118が自車両123のセンサデータをクラウドサーバ120に直ちに転送するので、クラウドサーバ120の分析モジュール194は、センサデータを分析して、自車両123を取り巻く任意の潜在的なハザード(たとえば、潜在的な衝突、凍った道路など)を識別し、自車両123を制御してリアルタイムで安全に潜在的なハザードに対処するための修正データを生成することができる。路側ユニット118を介してクラウドサーバ120から修正データを受信すると、自車両123のADASシステム191は、リアルタイムで修正データに基づいて自車両123のアクセル、ブレーキ、およびステアリングを制御することができる。いくつかのシナリオでは、自車両123は、修正データに基づいて自車両123の運転者に警告を与えることもできる。
例示的なプロセス
図3Aは、いくつかの実施形態による、自車両123がV2Xデータ転送を実行するための方法300を描写する。方法300のステップは任意の順序で実行可能であり、必ずしも図3Aに描写された順序ではない。
ステップ301において、監視モジュール204が、通信デバイスによって提供されるネットワークに対する自車両123の接続性アクセスを監視する。たとえば、ネットワークは、ホームルータによって提供されるホームワイヤレスネットワークであり得る。
ステップ303において、監視モジュール204が、自車両123の接続性アクセスを記述する接続性データを生成する。たとえば、監視モジュール204は、ステップ301において取得された監視結果に基づいて接続性データを生成する。
ステップ305において、決定モジュール206が、自車両123の接続性アクセスをしきい値データによって記述された接続性しきい値と比較する。
ステップ307において、決定モジュール206が、自車両123の接続性アクセスによって接続性しきい値が満たされるかどうかを判定する。接続性しきい値が接続性アクセスによって満たされる場合、方法300はステップ309に進み、そうでない場合、方法300はステップ311に進む。
ステップ309において、決定モジュール206が、自車両123が帯域幅制約をもたないと判定する。
ステップ310において、決定モジュール206が、帯域幅制約があるリモート車両116によって生成されたセンサデータが自車両123に中継されるように、受信機モードに入るように自車両123を構成する。提供モジュール214は、リモート車両116のセンサデータならびに自車両123のセンサデータをデジタルデータに含め、通信デバイスがクラウドサーバ120にデジタルデータを転送するように通信デバイスにデジタルデータを提供することにより、クラウドサーバ120にデジタルデータをアップロードする。
ステップ311において、決定モジュール206が、自車両が帯域幅制約をもつと判定する。
ステップ313において、決定モジュール206が、自車両123によって生成されたセンサデータが自車両123のパートナーエンドポイントに中継されるように、送信機モードに入るように自車両123を構成する。パートナーエンドポイントは、自車両123によって生成されたセンサデータをそのデジタルデータに含め、クラウドサーバ120にそのデジタルデータをアップロードする。
図3Bは、いくつかの実施形態による、自車両123がV2Xデータ転送を実行するための別の方法350を描写する。方法350のステップは任意の順序で実行可能であり、必ずしも図3Bに描写された順序ではない。
ステップ351において、提供モジュール214が、自車両123の通信ユニット195により、通信ユニット195のモードに基づいて通信デバイスにデジタルデータを提供するかまたは提供しようと試み、デジタルデータは、クラウドサーバ120によって受信されるように通信デバイスによって中継される。いくつかの実施形態では、デジタルデータは1つまたは複数のセンサによって記録されたセンサデータを含み、1つまたは複数のセンサは自車両123およびリモート車両116のうちの1つまたは複数の要素である。
ステップ353において、機械学習モジュール216が、自車両123のプロセッサ125により、通信ユニット195の帯域幅制約を記述するフィードバックを決定する。
たとえば、通信デバイスはルータであり、帯域幅制約は、以下の、ルータが存在しない、通信ユニット195がルータとワイヤレスに通信することができない、ルータが通信ユニット195の送信範囲外にある、ルータのワイヤレスネットワークへのアクセスが不十分である、ルータがワイヤレスネットワークにアクセスできない、および通信ユニット195がルータ用のパスワードを記憶していないので、通信ユニット195がルータとワイヤレスに通信するように認証されない、から構成されるグループから選択された要因によってもたらされる。
ステップ355において、修正モジュール218が、プロセッサ125により、モードが帯域幅制約と一致し、デジタルデータがクラウドサーバ120による受信に成功するように、フィードバックに基づいてモードを修正する。たとえば、通信ユニット195のモードを修正することにより、修正モジュール218は、通信ユニット195の帯域幅制約を取り除く。
たとえば、修正モジュール218は、受信機モードおよび送信機モードを含むグループから修正用の選択モードを選択することにより、フィードバックに基づいてモードを修正する。いくつかの実施形態では、選択モードは受信機モードであり、デジタルデータは、自車両123および一組のリモート車両116によって記録されたセンサデータを含む。自車両123の通信ユニット195は、(1)一組のリモート車両116のセンサデータを受信すること、および(2)一組のリモート車両116のセンサデータを通信デバイスに提供されるデジタルデータに含めることにより、受信機モードで動作する。
いくつかの実施形態では、選択モードは送信機モードであり、自車両123の通信ユニット195は、通信デバイスへのデジタルデータの提供を停止し、代わりに、クラウドサーバ120にデジタルデータを中継するために対策を講じるコネクテッド車両であるリモート車両116にデジタルデータを提供することにより、送信機モードで動作する。コネクテッド車両は、クラウドサーバ120へのデジタルデータの中継を妨げる帯域幅制約が
ない車両である。
ステップ357において、修正モジュール218が、クラウドサーバ120による受信に成功したデジタルデータに基づいて決定された修正データを受信する。
ステップ359において、修正モジュール218が、修正データに基づいて自車両123の車両構成要素を修正する。いくつかの実施形態では、自車両123は自律型車両であり、車両構成要素は修正データに基づいて修正されるADASシステム191である。たとえば、修正データは、ADASシステム191によって提供される自律型車両のリアルタイム安全プロセスを修正し、自律型車両の安全性を向上させる。別の例では、修正データは自車両123のブレーキシステムの動作を修正し、ブレーキシステムの動作はADASシステム191によって制御される。
図4は、いくつかの実施形態による、自車両123が受信機モードで動作するための方法400を描写する。方法400のステップは任意の順序で実行可能であり、必ずしも図4に描写された順序ではない。
ステップ401において、ランキングモジュール208が、1つまたは複数のエンドポイントの接続性データを受信する。
ステップ403において、ランキングモジュール208が、自車両123の接続性データおよび1つまたは複数のエンドポイントの接続性データを含む接続性データセットを生成する。
ステップ405において、ランキングモジュール208が、接続性データセットに基づいて自車両123のアクセスランキングを記述するランキングデータを生成する。
ステップ407において、受信機モード処理モジュール210が、自車両123の可用性メッセージを記述する可用性データを生成する。可用性メッセージは、とりわけ、自車両123のアクセスランキングを含む。
ステップ409において、受信機モード処理モジュール210が、帯域幅制約があるリモート車両116に可用性データを送信する。ここで、リモート車両116は、そのセンサデータをクラウドサーバ120にアップロードすることを妨げる帯域幅制約をもつ。たとえば、リモート車両116は、リモート車両のホームにあるホームワイヤレスネットワークへのアクセスがないか、またはアクセスが不十分であるので、リモート車両116は、ホームワイヤレスネットワークを介してクラウドサーバ120にそのセンサデータをアップロードすることができない。
ステップ411において、提供モジュール214が、自車両123がリモート車両116のパートナーエンドポイントとして識別されたことに応答して、リモート車両116によって生成されたセンサデータを受信する。
ステップ413において、提供モジュール214が、リモート車両116のセンサデータを通信デバイスに提供されるべき自車両123のデジタルデータに含める。
ステップ415において、提供モジュール214が、通信デバイスにデジタルデータを提供することにより、クラウドサーバ120にデジタルデータをアップロードする。たとえば、提供モジュール214は、ホームルータがクラウドサーバ120にデジタルデータを転送するように、自車両のホームにあるホームルータにデジタルデータを提供すること
により、クラウドサーバ120にデジタルデータをアップロードする。
図5は、いくつかの実施形態による、自車両123が送信機モードで動作するための方法を描写する。方法のステップは任意の順序で実行可能であり、必ずしも図5に描写された順序ではない。
ステップ501において、送信機モード処理モジュール212が、自車両123の可用性メッセージを記述する第1の可用性データを生成する。
ステップ503において、送信機モード処理モジュール212が、1つまたは複数のエンドポイントとのV2X通信を介して、1つまたは複数のエンドポイントの1つまたは複数の可用性メッセージを記述する第2の可用性データを受信する。1つまたは複数のエンドポイントには、リモート車両116、路側ユニット118、および他のエンドポイントのうちの1つまたは複数が含まれる。
ステップ505において、送信機モード処理モジュール212が、第1の可用性データおよび第2の可用性データに基づいてローカルダイナミックマップを生成する。
ステップ507において、送信機モード処理モジュール212が、それぞれ、1つまたは複数の可用性メッセージから、1つまたは複数のエンドポイントの1つまたは複数のアクセスランキングを記述するランキングデータを取り出す。
ステップ509において、送信機モード処理モジュール212が、ローカルダイナミックマップおよびランキングデータに基づいて、1つまたは複数のエンドポイントから自車両123のパートナーエンドポイントを識別する。たとえば、自車両123のパートナーエンドポイントは、受信機モードのリモート車両116、路側ユニット118、または帯域幅制約がない任意の他の接続されたエンドポイントのうちの1つであり得る。
ステップ511において、提供モジュール214が、自車両123によって生成されたセンサデータを自車両123のパートナーエンドポイントに送信し、その結果、自車両123のセンサデータは、クラウドサーバ120にアップロードするためのパートナーエンドポイントのデジタルデータに含められる。
図6は、いくつかの実施形態による、自車両123が受信機モードで動作するときの例示的なプロセス600を描写する。例示的なプロセス600のステップは任意の順序で実行可能であり、必ずしも図6に描写された順序ではない。
ステップ601において、受信機モードの自車両123の受信機モード処理モジュール210が、自車両123の可用性メッセージを記述する第1の可用性データを生成する。
ステップ603において、自車両123の受信機モード処理モジュール210が、V2X通信を介して送信機モードにあるリモート車両116に第1の可用性データを送信する。
ステップ605において、リモート車両116の送信機モード処理モジュール212が、1つまたは複数のエンドポイントとのV2X通信を介して、1つまたは複数のエンドポイントの1つまたは複数の可用性メッセージを記述する第2の可用性データを受信する。1つまたは複数のエンドポイントには、リモート車両116、路側ユニット118、および他のエンドポイントのうちの1つまたは複数が含まれる。
ステップ606において、リモート車両116の送信機モード処理モジュール212が、第1の可用性データおよび第2の可用性データに基づいてローカルダイナミックマップを生成する。
ステップ607において、リモート車両116の送信機モード処理モジュール212が、それぞれ、第2の可用性データから1つまたは複数のエンドポイントの1つまたは複数のアクセスランキングを記述するランキングデータを取り出し、第1の可用性データから自車両123のアクセスランキングを記述するランキングデータを取り出す。
ステップ609において、リモート車両116の送信機モード処理モジュール212が、ローカルダイナミックマップ、1つまたは複数のエンドポイントのランキングデータ、および自車両123のランキングデータに基づいて、1つまたは複数のエンドポイントおよび自車両123からリモート車両116のパートナーエンドポイントを識別する。たとえば、リモート車両116のパートナーエンドポイントは、受信機モードの自車両123、路側ユニット118、または帯域幅制約がない別の接続されたエンドポイントのうちの1つであり得る。ここで、一般性を失うことなく、自車両123がリモート車両116のパートナーエンドポイントとして選択されたと仮定する。
ステップ611において、リモート車両116の提供モジュール214が、リモート車両116によって生成されたセンサデータをパートナーエンドポイント(たとえば、自車両123)に送信し、その結果、リモート車両116のセンサデータは、クラウドサーバ120にアップロードするためのパートナーエンドポイントのデジタルデータに含められる。
ステップ613において、自車両123の提供モジュール214が、リモート車両116のセンサデータならびに自車両123によって生成されたセンサデータをそのデジタルデータに含め、通信デバイスにデジタルデータを提供することにより、クラウドサーバ120にデジタルデータをアップロードする。
図7は、いくつかの実施形態による、自車両123が送信機モードで動作するときの例示的なプロセス700を描写する。例示的なプロセス700のステップは任意の順序で実行可能であり、必ずしも図7に描写された順序ではない。自車両123は、リモート車両、路側ユニット、または別のエンドポイントであり得る第1のエンドポイントと通信する。第1のエンドポイントは、フィードバックシステム199のそれ自体のバージョンを有する。
ステップ701において、受信機モードの第1のエンドポイントの受信機モード処理モジュール210が、第1のエンドポイントの可用性メッセージを記述する第1の可用性データを生成する。
ステップ703において、第1のエンドポイントの受信機モード処理モジュール210が、V2X通信を介して送信機モードにある自車両123に第1の可用性データを送信する。
ステップ705において、自車両123の送信機モード処理モジュール212が、1つまたは複数の他のエンドポイントとのV2X通信を介して、1つまたは複数の他のエンドポイントの1つまたは複数の可用性メッセージを記述する第2の可用性データを受信する。1つまたは複数の他のエンドポイントには、リモート車両、路側ユニット、および他のエンドポイントのうちの1つまたは複数が含まれる。
ステップ706において、自車両123の送信機モード処理モジュール212が、第1の可用性データおよび第2の可用性データに基づいてローカルダイナミックマップを生成する。
ステップ707において、自車両123の送信機モード処理モジュール212が、それぞれ、第1の可用性データから第1のエンドポイントのアクセスランキングを記述する第1のランキングデータを取り出し、第2の可用性データから1つまたは複数の他のエンドポイントの1つまたは複数のアクセスランキングを記述する第2のランキングデータを取り出す。
ステップ709において、自車両123の送信機モード処理モジュール212が、ローカルダイナミックマップ、1つまたは複数の他のエンドポイントの第2のランキングデータ、および第1のエンドポイントの第1のランキングデータに基づいて、1つまたは複数の他のエンドポイントおよび第1のエンドポイントから自車両123のパートナーエンドポイントを識別する。たとえば、自車両123のパートナーエンドポイントは、受信機モードの第1のエンドポイント、または帯域幅制約がない別の接続されたエンドポイントであり得る。ここで、一般性を失うことなく、第1のエンドポイントが自車両123のパートナーエンドポイントとして選択されたと仮定する。
ステップ711において、自車両123の提供モジュール214が、自車両123によって生成されたセンサデータをパートナーエンドポイント(たとえば、第1のエンドポイント)に送信し、その結果、自車両123のセンサデータは、クラウドサーバ120にアップロードするためのパートナーエンドポイントのデジタルデータに含められる。
ステップ713において、第1のエンドポイントの提供モジュール214が、自車両123のセンサデータならびに第1のエンドポイントによって生成されたセンサデータをそのデジタルデータに含め、通信デバイスにデジタルデータを提供することにより、クラウドサーバ120にデジタルデータをアップロードする。
上記の記載では、説明目的で、本明細書の完全な理解をもたらすように、多数の具体的詳細を記載した。しかし、本開示が、これらの具体的詳細なしに実施可能であることは当業者には明らかとなるだろう。幾つかの例では、説明を分かりにくくすることを避けるために、構造及びデバイスをブロック図形式で示している。例えば、本実施形態は、主にユーザインタフェース及び特定のハードウェアに関連して、上記で説明することができる。しかし、本実施形態は、データ及びコマンドを受信することができる、どのような種類のコンピュータシステムにも、及びサービスを提供するどのような周辺デバイスにも適用することができる。
本明細書における「幾つかの実施形態」又は「幾つかの例」への言及は、実施形態又は例に関連して記載したある特定の特徴、構造、又は特性が、記載の少なくとも1つの実施形態に含まれ得ることを意味する。本明細書の様々な箇所における「幾つかの実施形態では」というフレーズの出現は、必ずしも全て同じ実施形態に言及しているわけではない。
以下の詳細な記載の幾つかの部分は、コンピュータメモリ内のデータビットに対する演算のアルゴリズム及び記号表現の観点から提示される。これらのアルゴリズム的記述及び表現は、データ処理分野の当業者によって、最も効果的に自身の研究の内容を他の当業者に伝えるために使用される手段である。アルゴリズムは、ここでは、及び一般的に、所望の結果をもたらす、セルフコンシステントな一連のステップであると考えられる。これらのステップは、物理量の物理的操作を必要とするものである。一般に、必ずではないが、これらの量は、保存、転送、結合、比較、及びその他の操作が行われることが可能な電気
又は磁気信号の形をとる。時には、主に一般的な用法が理由で、ビット、値、要素、記号、文字、用語、又は数字などとして、これらの信号に言及することが便利であると分かっている。
しかし、これら及び類似の用語の全てが、適切な物理量と関連付けられるべきであること、及びこれらの量に適用される便利なラベルにすぎないことが留意されるべきである。具体的な別段の記載のない限り、以下の記述から明らかなように、記載全体を通して、「処理する」、「算出する」、「計算する」、「決定する」、又は「表示する」などを含む用語を利用した記述は、コンピュータシステムのレジスタ及びメモリ内で物理(電子)量として表されるデータを、コンピュータシステムのメモリ又はレジスタ、又は他のそのような情報ストレージ、送信、又はディスプレイデバイス内で同様に物理量として表される他のデータへと操作及び変換する、コンピュータシステム又は類似の電子コンピューティングデバイスのアクション及びプロセスを指す。
本明細書の本実施形態はまた、本明細書における動作を行うための装置に関してもよい。この装置は、必要とされる目的のために特別に構築されてもよく、又はコンピュータに保存されたコンピュータプログラムによって選択的に作動又は再設定される汎用コンピュータを含んでいてもよい。このようなコンピュータプログラムは、限定されないが、フロッピーディスク、光ディスク、CD-ROM、及び磁気ディスクを含むあらゆる種類のディスク、読取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、EPROM、EEPROM、磁気又は光カード、不揮発性メモリを備えたUSBキーを含むフラッシュメモリ、又はそれぞれコンピュータシステムバスに結合された電子命令を保存するのに適したあらゆる種類の媒体を含む、コンピュータ可読ストレージ媒体に保存されてもよい。
本明細書は、幾つかの完全なハードウェア実施形態、幾つかの完全なソフトウェア実施形態、又はハードウェア及びソフトウェア要素の両方を含有した幾つかの実施形態の形をとり得る。幾つかの好ましい実施形態では、本明細書は、限定されないが、ファームウェア、常駐ソフトウェア、マイクロコードなどを含むソフトウェアで実施される。
さらに、記載は、コンピュータ又は任意の命令実行システムによって、又は関連して使用されるプログラムコードを提供するコンピュータ使用可能又はコンピュータ可読媒体からアクセス可能なコンピュータプログラム製品の形をとり得る。この記載を目的として、コンピュータ使用可能又はコンピュータ可読媒体は、命令実行システム、装置、又はデバイスによって、又は関連して使用されるプログラムの含有、保存、伝達、伝搬、又は伝送を行うことができる、どのような装置でもよい。
プログラムコードの保存又は実行に適したデータ処理システムは、システムバスによってメモリ素子と直接的又は間接的に結合された少なくとも1つのプロセッサを含む。メモリ素子は、プログラムコードの実際の実行中に用いられるローカルメモリ、大容量ストレージ、及び実行中に大容量ストレージからコードが抽出されなければならない回数を減らすために少なくとも一部のプログラムコードの一時的ストレージを提供するキャッシュメモリを含み得る。
入出力又はI/Oデバイス(限定されないが、キーボード、ディスプレイ、ポインティングデバイスなどを含む)は、システムに直接的に、又は介在するI/Oコントローラを通して結合され得る。
ネットワークアダプタは、データ処理システムが、介在する私設又は公衆ネットワークを通して他のデータ処理システム、リモートプリンタ、又はストレージデバイスに結合さ
れることを可能にするために、システムに結合されてもよい。モデム、ケーブルモデム、及びイーサネットカードは、現在利用可能なネットワークアダプタの種類のほんの数例である。
最後に、本明細書に提示するアルゴリズム及びディスプレイは、どの特定のコンピュータ又は他の装置とも本質的に関連していない。本明細書の教示に従って、様々な汎用システムをプログラムと共に使用することができ、又は必要な方法ステップを行うように、より専門化された装置を構築することが便利であると判明する場合がある。様々なこれらのシステムのために必要な構造は、以下の記載から分かるだろう。加えて、本明細書は、特定のプログラミング言語に関連して記載されていない。様々なプログラミング言語を使用して、ここに記載される本明細書の教示を実施することができることが認識されるだろう。
本明細書の実施形態の上記の記載は、例示及び説明を目的として提示されたものである。包括的であること、又は開示した正確な形態に本明細書を限定することを意図したものではない。上記の教示に鑑みて、多くの変更形態及び変形形態が可能である。本開示の範囲が、この詳細な説明によってではなく、本出願の特許請求の範囲によって限定されることが意図される。当該分野に精通する者には理解されるように、本明細書は、その精神又は必須の特性から逸脱することなく、他の特定の形態で具現化されてもよい。同様に、モジュール、ルーチン、特徴、属性、手法、及び他の態様の特定の命名及び区分は、義務的又は重要なものではなく、本明細書又はその特徴を実施する機構は、異なる名称、区分、又は形式を有していてもよい。さらに、関連技術の当業者には明らかとなるように、本開示のモジュール、ルーチン、特徴、属性、手法、及び他の態様は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、又はこれら3つの任意の組み合わせとして実施することができる。また、本明細書のコンポーネント(その一例は、モジュールである)がソフトウェアとして実施される場合はいつでも、そのコンポーネントは、スタンドアロンプログラムとして、より大きなプログラムの一部として、複数の別個のプログラムとして、静的又は動的にリンクしたライブラリとして、カーネルロード可能モジュールとして、デバイスドライバとして、又はコンピュータプログラミング分野の当業者に現在又は将来公知のあらゆる及びその他の方法で実施することができる。加えて、本開示は、どの特定のプログラミング言語の実施形態にも、又はどの特定のオペレーティングシステム又は動作環境の実施形態にも決して限定されない。従って、本開示は、以下の特許請求の範囲に記載される本明細書の範囲を説明するものであって、限定するものではないことが意図される。