JP7133409B2 - バイオリアクタ、細胞培養システム及び細胞培養方法 - Google Patents

バイオリアクタ、細胞培養システム及び細胞培養方法 Download PDF

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Description

本発明は、細胞を培養するためのバイオリアクタ、細胞培養システム及び細胞培養方法に関する。
例えば、特許文献1には、ハウジング内に収容された複数の中空糸膜の内面に細胞を播種させた状態で複数の中空糸膜の外面側に培地を供給することにより、細胞を培養するバイオリアクタが開示されている。ハウジングの一端部には入口側キャップが連結され、ハウジングの他端部には出口側キャップが連結されている。
入口側キャップの中央部には、中空糸膜に播種するための細胞をハウジング内に導入する1つの入口ポートが設けられている。出口側キャップの中央部には、培養された細胞をハウジング内から導出させるための1つの出口ポートが設けられている。
特表2016-537001号公報
上述した従来技術では、入口側キャップの中央部に1つの入口ポートを設けているため、複数の中空糸膜(細胞播種面)の全体に細胞を均等に播種することが容易ではない。そのため、細胞を効率的に培養することができない。また、中空糸膜全体における中央部と径方向外側では流速に差異が生じるため、培養した細胞をすべての中空糸膜から回収するために、過剰な流速を与える必要がある。
本発明は、このような課題を考慮してなされたものであり、簡易な構成により効率的に細胞を培養することができ、培養した細胞を効率的に細胞播種面から剥離して回収することができるバイオリアクタ、細胞培養システム及び細胞培養方法を提供することを目的とする。
本発明の第一の態様は、細胞を培養するためのバイオリアクタであって、細胞が播種される細胞播種面を有する複数の板状部材が互いに積層された被播種部材と、前記被播種部材を収容するハウジングと、前記ハウジングに設けられ、細胞含有液、細胞を前記細胞播種面から剥離するための剥離液及び培地の少なくとも1つの流体を前記ハウジング内に導入する導入部と、前記ハウジングに設けられ、前記流体を前記ハウジング内から導出させる導出部と、を備え、前記導入部は、前記ハウジングに設けられ、前記複数の板状部材の積層方向における前記被播種部材の全長に亘って前記被播種部材に対向する導入流路形成部を有し、前記導入流路形成部には、前記流体を前記ハウジング内に導くスリット状の導入流路が設けられ、前記導入流路は、前記積層方向に沿って延在し、幅寸法が前記導入流路の出口で最小になるように形成され、前記積層方向における前記導入流路の一端は前記積層方向における前記導入流路形成部の一端部にあり、前記積層方向における前記導入流路の他端は前記積層方向における前記導入流路形成部の他端部にある、バイオリアクタである。
本発明の第二の態様は、上述したバイオリアクタと、前記導出部から導出された前記流体を前記導入部に循環させる循環流路と、前記流体を前記循環流路に導く流体導入部と、を備える、細胞培養システムである。
本発明の第三の態様は、バイオリアクタを用いて細胞を培養する細胞培養方法であって、前記バイオリアクタは、細胞が播種される細胞播種面を有する複数の板状部材が互いに積層された被播種部材と、前記被播種部材を収容するハウジングと、前記ハウジングに設けられ、細胞含有液、細胞を前記細胞播種面から剥離するための剥離液及び培地の少なくとも1つの流体を前記ハウジング内に導入する導入部と、前記ハウジングに設けられ、前記流体を前記ハウジング内から導出する導出部と、を備え、前記導入部は、前記ハウジングに設けられ、前記複数の板状部材の積層方向における前記被播種部材の全長に亘って前記被播種部材に対向する導入流路形成部を有し、前記導入流路形成部には、前記流体を前記ハウジング内に導くスリット状の導入流路が設けられ、前記導入流路は、前記積層方向に沿って延在し、幅寸法が前記導入流路の出口で最小になるように形成され、前記積層方向における前記導入流路の一端は前記積層方向における前記導入流路形成部の一端部にあり、前記積層方向における前記導入流路の他端は前記積層方向における前記導入流路形成部の他端部にあり、前記導入流路を介して前記ハウジング内に細胞含有液を導入して細胞を前記被播種部材に播種する播種工程を行う、細胞培養方法である。
本発明によれば、スリット状の導入流路の幅寸法が出口で最小になっているため、複数の板状部材の積層方向において導入流路を通る流体(細胞含有液、剥離液及び培地)の流速分布を均一化する(導入流路の幅方向と導入流路における流体の流通方向とに直交する長さ方向の中央部を通る流体の流速と導入流路の長さ方向の端部を通る流体の流速とを略同じにする)ことができる。これにより、ハウジング内の流体の流速分布のバラツキを抑えることができる。よって、細胞播種面の全体に略同じ流速の流体(細胞含有液、培地)を供給することができるため、簡易な構成により効率的に細胞を培養することができる。また、細胞播種面の全体に略同じ流速の剥離液を供給することができるため、培養した細胞を効率的に剥離して回収することができる。
本発明の一実施形態に係る細胞培養システムの模式的構成図である。 バイオリアクタの斜視図である。 図2のIII-III線に沿った断面図である。 図3のIV-IV線に沿った断面図である。 被播種部材の斜視図である。 導入部の縦断面図である。 図6のVII-VII線に沿った横断面図である。 導出部の縦断面図である。 図8のIX-IX線に沿った横断面図である。 本発明の細胞培養方法を説明するフローチャートである。 細胞培養方法のプライミング工程の説明図である。 細胞培養方法の播種工程の説明図である。 細胞培養方法の接着工程の説明図である。 細胞培養方法の培養工程の説明図である。 細胞培養方法の剥離液添加工程の説明図である。 細胞培養方法の剥離工程の説明図である。 細胞培養方法の回収工程の説明図である。
以下、本発明に係るバイオリアクタ、細胞培養システム及び細胞培養方法について好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照しながら説明する。
本発明の一実施形態に係る細胞培養システム10は、生体組織から分離した細胞を培養して増殖するものである。本実施形態において、細胞培養システム10に用いられる細胞は、接着細胞である。ただし、細胞は、接着細胞に限定されず、浮遊細胞であってもよいし、接着細胞と浮遊細胞とを組み合わせたものであってもよい。また、細胞としては、例えば、幹細胞(間葉細胞、造血細胞等)、繊維芽細胞、角化細胞、前駆細胞、その他の完全分化細胞又はそれらを組み合わせたものが用いられる。
図1に示すように、細胞培養システム10は、システム本体12と、システム本体12に所定の流体を導入する流体導入部14と、システム本体12から流体を排出する排出部16と、培養された細胞を回収する回収部18と、制御部19とを備える。
システム本体12に導入される所定の流体は、細胞含有液、培地及び剥離液である。細胞含有液は、システム本体12の後述する被播種部材60の細胞播種面58に細胞を播種させるための細胞懸濁液である。細胞含有液としては、例えば、適当量のFBS(ウシ血清)等を含む細胞培地(MEM、DMEM、IMDM、RPMI1640等)が用いられる。
培地は、被播種部材60に播種された細胞に育成環境を提供する流体(培養液)である。培地としては、例えば、適当量のFBS(ウシ血清)等を含む細胞培地(MEM、DMEM、IMDM、RPMI1640等)が用いられる。剥離液は、細胞を細胞播種面58から剥離するための液体である。剥離液としては、例えば、細胞の蛋白質を分解するトリプシン溶液及びトリプシンEDTA溶液等が挙げられる。
システム本体12は、細胞を培養するためのバイオリアクタ20、循環流路22、酸素供給部24、複数のバルブ26、循環ポンプ28及び圧力センサ30を有する。バイオリアクタ20の詳細な構成については後述する。
循環流路22には、流体導入部14から所定の流体(細胞含有液、培地及び剥離液)が導入される。循環流路22は、バイオリアクタ20の導出部64bから導出された流体をバイオリアクタ20の導入部64aに循環させる。循環流路22は、第1流路22a、第2流路22b、第3流路22c、第4流路22d及びバイパス流路22eを有する。
第1流路22aは、酸素供給部24に連結されている。第2流路22bは、酸素供給部24とバイオリアクタ20の導入部64aとを互いに連結する。第3流路22cは、バイオリアクタ20の導出部64bに連結されている。第4流路22dは、第3流路22cと第1流路22aとを互いに連結する。バイパス流路22eは、第1流路22aと第2流路22bとを互いに連結する。
酸素供給部24は、ガス交換部32、培地入口部34a、培地出口部34b、ガス入口部36a及びガス出口部36bを有する。ガス交換部32は、培地に酸素を供給することにより培地の酸素濃度を高める。培地入口部34aには第1流路22aが連結され、培地出口部34bには第2流路22bが連結されている。ガス入口部36aには、所定のガス(酸素を含むガス)が導入される。ガス出口部36bには、培地との間でガス交換された後の使用済みのガスが流通する。
複数のバルブ26は、流路を開放及び閉塞する開閉弁である。複数のバルブ26は、第1流路22aのうちバイパス流路22eとの連結部よりも第4流路22d側に設けられたバルブ26aと、第1流路22aのうちバイパス流路22eとの連結部よりも酸素供給部24側に設けられたバルブ26bと、バイパス流路22eに設けられたバルブ26cとを含む。
循環ポンプ28は、第4流路22dに設けられている。循環ポンプ28は、第1方向と第2方向(第1方向とは反対方向)とに流体をポンピング可能に構成されている。つまり、循環ポンプ28は、第1流路22a、酸素供給部24(バイパス流路22e)、第2流路22b、バイオリアクタ20、第3流路22c及び第4流路22dの順番(第1方向)に流体を流通させる。また、循環ポンプ28は、第1流路22a、第4流路22d、第3流路22c、バイオリアクタ20、第2流路22b、バイパス流路22eの順番(第2方向)に流体を流通させることができる。
圧力センサ30は、第4流路22dに設けられ、循環流路22内の流体の圧力を検出する。循環ポンプ28及び圧力センサ30は、第4流路22dに設けられた例に限定されず、循環流路22の任意の位置に設けることができる。
流体導入部14は、第1導入流路38a、第2導入流路38b、第3導入流路38c、複数の導入バルブ40及び導入ポンプ42を有する。第1導入流路38aは、細胞含有液を収容可能な第1収容部44a(細胞含有液収容バッグ)と第1流路22aとを互いに連結する。第2導入流路38bは、剥離液を収容可能な第2収容部44b(剥離液収容バッグ)と第1導入流路38aとを互いに連結する。第3導入流路38cは、培地を収容する第3収容部44c(培地収容バッグ)と第2導入流路38bとを互いに連結する。
複数の導入バルブ40は、流路を開放及び閉塞する開閉弁である。複数の導入バルブ40は、第1導入流路38aのうち第2導入流路38bとの連結部よりも第1収容部44a側に設けられた導入バルブ40aと、第2導入流路38bのうち第3導入流路38cとの連結部よりも第2収容部44b側に設けられた導入バルブ40bと、第3導入流路38cに設けられた導入バルブ40cとを含む。
導入ポンプ42は、第1導入流路38aにおける第2導入流路38bとの連結部よりも循環流路22側に設けられている。導入ポンプ42は、第1~第3収容部44a~44cから循環流路22に流体(細胞含有液、剥離液及び培地)を導く。
第2導入流路38bは、第1導入流路38aに連結された例に限定されず、循環流路22に直接連結されていてもよい。第3導入流路38cは、第2導入流路38bに連結された例に限定されず、循環流路22に直接連結されていてもよい。
排出部16は、排出流路46及び排出バルブ48を有する。排出流路46は、第3流路22cと廃棄収容部50(廃棄バッグ)とを互いに連結する。排出バルブ48は、排出流路46に設けられ、排出流路46を開放及び閉塞する開閉弁である。
回収部18は、回収流路52及び回収バルブ54を有する。回収流路52は、培養された細胞を収容可能な回収収容部56(回収バッグ)と第3流路22cとを互いに連結する。回収バルブ54は、回収流路52を開放及び閉塞する開閉弁である。
図2~図9において、バイオリアクタ20は、細胞が播種される細胞播種面58を有する被播種部材60(図3~図5参照)と、被播種部材60を収容するハウジング62と、ハウジング62に設けられた導入部64a及び導出部64bを含む。
図3~図5に示すように、被播種部材60は、いわゆるシャーレ積層型として構成されており、矢印Z方向に互いに積層された複数の板状部材68を有する。板状部材68は、細胞が播種可能な材料(例えば、硬質樹脂材料)によって一体的に成形されている。板状部材68は、矩形状に形成されており、一方向(矢印X方向)に延在している。
板状部材68の表面68a(矢印Z2方向の面)には、複数の突起70が複数の板状部材68の積層方向に沿って(矢印Z2方向に向かって)突出している。各突起70は、例えば、板状部材68の全長に亘って(図3の導入部64aから導出部64bに向かう方向)に沿って直線状に延在している。
図4及び図5において、複数の突起70は、複数の板状部材68の積層方向と突起70の延在方向とに交差する方向(矢印Y方向)に互いに離間した状態で並んでいる。換言すれば、複数の突起70は、板状部材68の短手方向に等間隔に設けられている。図3及び図4に示すように、複数の突起70の突出端面70aは、突起70の突出方向(矢印Z2方向)に隣接する板状部材68の裏面68bに接触している。つまり、複数の突起70は、複数の板状部材68を支持する。
図4及び図5において、板状部材68の表面68aのうち互いに隣接する突起70の間には、平面状の細胞播種面58が形成されている。細胞播種面58は、板状部材68の全長に亘って板状部材68の直線状に延在している(図3及び図5参照)。図3~図5において、互いに対向する板状部材68において、細胞播種面58と板状部材68の裏面68bとの間には、流体(細胞含有液、培地及び剥離液)が流通する複数の流路72が形成されている。換言すれば、各板状部材68には、流体(細胞含有液、剥離液及び培地)が流通する複数の流路72が形成されている。つまり、流路72は、互いに隣接する突起70と細胞播種面58とによって形成されている。流路72は、導入部64a側(矢印X1方向)に開口する第1開口部72aと、導出部64b側(矢印X2方向)に開口する第2開口部72bとを有する。
突起70の数、形状、位置は、任意に設定可能である。例えば、突起70は、直線状に延在したものに限定されず、湾曲していてもよいし、点状に形成されていてもよい。
図2~図4に示すように、ハウジング62は、被播種部材60を覆うように構成されている。ハウジング62は、例えば、硬質樹脂によって成形されている。ハウジング62は、ハウジング62の外側から内部の被播種部材60を視認可能なように、透明に形成されていてもよい。
ハウジング62は、矢印X方向に分割された第1ハウジング部62aと第2ハウジング部62bとが互いに連結されることによって構成されている。第1ハウジング部62aは、四角筒状に形成されており、被播種部材60を矢印Z方向から覆う2つの壁部74a、74bと、被播種部材60を矢印Y方向から覆う2つの壁部74c、74dとを含む。
図4において、壁部74aは、最も矢印Z1方向に位置する板状部材68の裏面68bに接触している。壁部74bは、最も矢印Z2方向に位置する板状部材68の各突起70の突出端面70aに接触している。各壁部74c、74dは、各板状部材68の側面に接触している。
図2及び図3において、第2ハウジング部62bは、四角筒状に形成されており、被播種部材60を矢印Z方向から覆う2つの壁部75a、75bと、被播種部材60を矢印Y方向から覆う2つの壁部75c、75dとを含む。すなわち、第2ハウジング部62bは、第1ハウジング部62aと同様に構成されている。
図2、図3、図6及び図7に示すように、導入部64aは、第2流路22b(図1参照)の流体をハウジング62内に導入する。導入部64aは、導入部本体76a、入口接続部78a及び導入流路形成部80aを有する。
導入部本体76aは、第1ハウジング部62aに設けられた入口カバー部82aと、入口カバー部82aに連結された入口筒部84aとを含む。入口カバー部82aは、ハウジング62の一端に一体的に設けられている。具体的には、入口カバー部82aは、矢印Z方向に並ぶ2つの壁部86a、86bと、矢印Y方向に並ぶ2つの壁部86c、86dと、矢印X1方向に位置する端壁部86eとを含む。
各壁部86a、86bは、矢印X1方向に向かって幅狭に形成されている。壁部86cは、各壁部86a、86bの幅方向(矢印Y方向)の一方の側部を互いに連結し、壁部86dは、各壁部86a、86bの幅方向の他方の側部を互いに連結している。端壁部86eは、各壁部86a~86dの矢印X1方向の端部に連結されている。
入口筒部84aは、円筒状に形成され、入口カバー部82aの端壁部86eに設けられている。入口接続部78aは、入口筒部84aの矢印X1方向の開口部に嵌入された装着部88aと、装着部88aから矢印X1方向に突出した管状突出部90aとを含む。管状突出部90aには、入口ポート91aが形成されている。管状突出部90aは、第2流路22bに接続される(図1参照)。
図6及び図7に示すように、導入流路形成部80aは、入口カバー部82aの内孔のハウジング62側(矢印X2方向)に設けられている。つまり、入口カバー部82aの内孔のうち導入流路形成部80aよりも矢印X1方向には、入口筒部84aの内孔に連通する導入空間92aが設けられている。導入流路形成部80aには、スリット状の導入流路94aが複数形成されている。
導入流路形成部80aの一端は、入口カバー部82aの矢印X方向の略中央に位置している。導入流路形成部80aの他端は、被播種部材60の一端(矢印X1方向の端)に接触している。ただし、導入流路形成部80aは、被播種部材60の一端に対して離間していてもよい。
導入流路形成部80aは、複数(図6の例では4つ)の第1仕切壁96aと、複数(図6の例では3つ)の第2仕切壁98aとを有する。第1仕切壁96aと第2仕切壁98aとは、導入部本体76aの幅方向(矢印Y方向)に交互に配置されている。互いに隣り合う第1仕切壁96aと第2仕切壁98aとの間には、導入流路94aが形成されている。
複数の第1仕切壁96aは、複数の流路72に対応するように矢印Y方向に並んでいる。各第1仕切壁96aは、入口カバー部82aの壁部86aと壁部86bに連結するように矢印Z方向に延在している(図7参照)。第1仕切壁96aの矢印X2方向の端面(第1接触面100a)は、流路72の第1開口部72aの略中央に対向している。第1仕切壁96aの第1接触面100aの矢印Y方向に沿った幅寸法は、流路72の幅寸法Waよりも短い。
複数の第2仕切壁98aは、複数の突起70に対応するように矢印Y方向に並んでいる。各第2仕切壁98aは、入口カバー部82aの壁部86aと壁部86bとを連結するように矢印Z方向に延在している(図7参照)。第2仕切壁98aの矢印X2方向の端面(第2接触面102a)は、突起70の矢印X1方向の端面に対向している。
導入流路94aは、導入空間92aとハウジング62内とを互いに連通する。換言すれば、導入流路94aは、被播種部材60の各流路72の第1開口部72aに連通している。つまり、導入流路94aは、導入空間92aの流体を被播種部材60の各流路72に導く。導入流路94aは、複数の板状部材68の積層方向と直交する方向(矢印Y方向)に複数並んでいる。
各導入流路94aは、幅寸法(矢印Y方向に沿った寸法)が出口(矢印X1方向の開口)で最小になるように形成されている(図6参照)。つまり、各導入流路94aは、その出口(ハウジング62、矢印X2方向)に向かって徐々に幅狭になるように形成されている。換言すれば、各導入流路94aは、ハウジング62に向かって流路断面積が小さくなるように形成されている。各導入流路94aの出口は、導入流路94aの幅方向(矢印Y方向)と導入流路94aにおける流体の流通方向(矢印X2方向)とに直交する長さ方向(矢印Z方向)の両端から中央に向かって徐々に幅狭になるように形成されている。
図7において、入口ポート91aの中心軸線CL1は、導入流路94aの長さ方向(矢印Z方向)の略中央に位置する。換言すれば、入口ポート91aは、導入流路94aの長さ方向の中央部に対向している。入口ポート91aの中心軸線CL1は、導入流路形成部80aにおける複数の導入流路94aの並び方向(矢印Y方向)の略中央に位置する。複数の導入流路94aは、入口ポート91aの中心軸線CL1に近いものほど出口の流路断面積が小さくなるように形成されている。
各導入流路94aは、複数の板状部材68の積層方向に沿って延在している。詳細には、各導入流路94aは、被播種部材60における複数の板状部材68の積層方向(矢印Z方向)の全長に亘って延在している(図7参照)。導入流路94aは、流路72の第1開口部72aにおける矢印Y方向の端(突起70の近傍)に連通している。
図2、図3、図8及び図9に示すように、導出部64bは、流体をハウジング62内から導出させる。導出部64bは、導出部本体76b、出口接続部78b及び導出流路形成部80bを有する。
導出部本体76bは、第2ハウジング部62bに設けられた出口カバー部82bと、出口カバー部82bに連結された出口筒部84bとを含む。出口カバー部82bは、ハウジング62の他端に一体的に設けられている。具体的には、出口カバー部82bは、矢印Z方向に並ぶ2つの壁部104a、104bと、矢印Y方向に並ぶ2つの壁部104c、104dと、矢印X2方向に位置する端壁部104eとを含む。
各壁部104a、104bは、矢印X2方向に向かって幅狭に形成されている。壁部104cは、各壁部104a、104bの幅方向(矢印Y方向)の一方の側部を互いに連結し、壁部104dは、各壁部104a、104bの幅方向の他方の側部を互いに連結している。端壁部104eは、各壁部104a~104dの矢印X2方向の端部に連結されている。
出口筒部84bは、円筒状に形成され、出口カバー部82bの端壁部104eに設けられている。出口接続部78bは、出口筒部84bの矢印X2方向の開口部に嵌入された装着部88bと、装着部88bから矢印X2方向に突出した管状突出部90bとを含む。管状突出部90bには、出口ポート91bが形成されている。管状突出部90bは、第3流路22cに接続される(図1参照)。
図8及び図9において、導出流路形成部80bは、出口カバー部82bの内孔のハウジング62側(矢印X1方向)に設けられている。つまり、出口カバー部82bの内孔のうち導出流路形成部80bよりも矢印X2方向には、出口筒部84bの内孔に連通する導出空間92bが設けられている。導出流路形成部80bには、スリット状の導出流路94bが複数形成されている。
導出流路形成部80bの一端は、被播種部材60の他端(矢印X2方向の端)に接触している。ただし、導出流路形成部80bは、被播種部材60の他端に対して離間していてもよい。導出流路形成部80bの他端は、出口カバー部82bの矢印X方向の略中央に位置している。
導出流路形成部80bは、複数(図8の例では4つ)の第1仕切壁96bと、複数(図8の例では3つ)の第2仕切壁98bとを有する。第1仕切壁96bと第2仕切壁98bとは、導出部本体76bの幅方向(矢印Y方向)に交互に配置されている。互いに隣り合う第1仕切壁96bと第2仕切壁98bとの間には、導出流路94bが形成されている。
複数の第1仕切壁96bは、複数の流路72に対応するように矢印Y方向に並んでいる。各第1仕切壁96bは、出口カバー部82bの壁部104aと壁部104bとを連結するように矢印Z方向に延在している(図9参照)。第1仕切壁96bの矢印X1方向の端面(第1接触面100b)は、流路72の第2開口部72bの略中央に対向している。第1仕切壁96bの第1接触面100bの矢印Y方向に沿った幅寸法は、流路72の幅寸法Waよりも短い。
複数の第2仕切壁98bは、複数の突起70に対応するように矢印Y方向に並んでいる。各第2仕切壁98bは、出口カバー部82bの壁部104aと壁部104bとを連結するように矢印Z方向に延在している。第2仕切壁98bの矢印X1方向の端面(第2接触面102b)は、突起70の他端面(矢印X2方向の面)に対向している。
導出流路94bは、導出空間92bとハウジング62内とを互いに連通する。換言すれば、導出流路94bは、被播種部材60の各流路72の第2開口部72bに連通している。つまり、導出流路94bは、被播種部材60の各流路72の流体を導出空間92bに導く。導出流路94bは、複数の板状部材68の積層方向と直交する方向(矢印Y方向)に複数並んでいる。
各導出流路94bは、ハウジング62に向かって徐々に幅狭になるように形成されている。換言すれば、各導出流路94bは、ハウジング62に向かって流路断面積が小さくなるように形成されている。
図9において、出口ポート91bの中心軸線CL2は、導出流路94bの長さ方向(矢印Z方向)の略中央に位置する。換言すれば、出口ポート91bは、導出流路94bの長さ方向の中央部に対向している。出口ポート91bの中心軸線CL2は、導出流路形成部80bにおける複数の導出流路94bの並び方向(矢印Y方向)の略中央に位置する。複数の導出流路94bは、出口ポート91bの中心軸線CL2に近いものほど導出流路94bの入口の流路断面積(矢印X1方向の開口面積)が小さくなるように形成されている。
各導出流路94bは、被播種部材60における複数の板状部材68の積層方向(矢印Z方向)の全長に亘って延在している(図9参照)。導出流路94bは、流路72の第2開口部72bにおける矢印Y方向の端(突起70の近傍)に連通している。
図1において、制御部19は、マイクロコンピュータを含む計算機であり、CPU(中央処理装置)、メモリであるROM、RAM等を有しており、CPUがROMに記憶されているプログラムを読み出し実行することで各種機能実現部(機能実現手段)として機能する。なお、各種機能実現部は、ハードウエアとしての機能実現器により構成することもできる。
制御部19は、酸素供給部24の駆動を制御する。また、制御部19は、ポンプ制御部106及びバルブ制御部108を備える。ポンプ制御部106は、導入ポンプ42及び循環ポンプ28の駆動を制御する。バルブ制御部108は、複数のバルブ26、複数の導入バルブ40、排出バルブ48及び回収バルブ54を開閉制御する。
次に、上記のように構成された本実施形態に係る細胞培養システム10を用いた細胞培養方法について説明する。
図10のステップS1の準備工程において、各収容部(第1収容部44a、第2収容部44b、第3収容部44c、廃棄収容部50及び回収収容部56)を所定の流路に接続する。なお、第1収容部44aには、細胞含有液が収容され、第2収容部44bには剥離液が収容され、第3収容部44cには培地が収容されている。また、準備工程の状態で、複数のバルブ26、複数の導入バルブ40、排出バルブ48及び回収バルブ54は閉状態になっている。
続いて、ステップS2のプライミング工程において、細胞培養システム10のプライミング処理を行う。具体的には、図11に示すように、バルブ制御部108は、複数のバルブ26a、26b、26c、導入バルブ40c及び排出バルブ48を開状態にする。また、ポンプ制御部106は、導入ポンプ42を連続的又は間欠的に駆動させるとともに循環流路22を第1方向に流体(培地)が流通するように連続的又は間欠的に循環ポンプ28を駆動させる。なお、制御部19は、酸素供給部24を駆動しない。
そうすると、第3収容部44cから第3導入流路38c、第2導入流路38b及び第1導入流路38aを介して第1流路22aに培地が導入される。第1流路22aに導入された培地は、酸素供給部24を介して第2流路22bに導かれるとともにバイパス流路22eを介して第2流路22bに導かれる。
そして、第2流路22bに導かれた培地は、導入空間92aから複数の導入流路94aに略均等に分配され、被播種部材60の各流路72を第1開口部72aから第2開口部72bまで流れる(図3及び図6参照)。この際、各導入流路94aは、幅寸法が導入流路94aの出口で最小になるように形成されているため、各導入流路94aを通る流体(培地)の流速分布が略均一になる。そのため、ハウジング62内(複数の流路72)の流体(培地)の流速分布のバラツキが抑えられる。これにより、ハウジング62内(複数の流路72)の全体に略同じ流速の流体(培地)が供給される。
被播種部材60の各流路72を流れた培地は、複数の導出流路94b及び導出空間92bを介して第3流路22cに導出される(図8参照)。第3流路22cに導出された培地は、第4流路22dを通り第1流路22aに戻される。つまり、培地は、循環ポンプ28の作用下に循環流路22を第1方向に循環する。なお、循環流路22に供給された培地の過剰分は、排出流路46に排出されて廃棄収容部50に収容される。プライミング工程は、ハウジング62内が培地で満たされるまで行われる。
次いで、図10のステップS3の播種工程において、被播種部材60の細胞播種面58に細胞を播種させる。具体的には、図12に示すように、バルブ制御部108は、バルブ26b及び導入バルブ40cを閉状態にするとともに導入バルブ40aを開状態にする。なお、バルブ26a、26c、排出バルブ48は、開状態に維持される。ポンプ制御部106は、導入ポンプ42を連続的又は間欠的に駆動させるとともに循環流路22を第1方向に流体(細胞含有液)が流通するように循環ポンプ28を連続的又は間欠的に駆動させる。
この場合、培地の第1流路22aへの導入が停止され、第1収容部44aから第1導入流路38aを介して第1流路22aに細胞含有液が導入される。第1流路22aに導かれた細胞含有液は、バイパス流路22eを介して第2流路22bに導かれる。
第2流路22bの細胞含有液は、導入空間92aから複数の導入流路94aに略均等に分配され、被播種部材60の各流路72を第1開口部72aから第2開口部72bまで流れる(図3及び図6参照)。この際、細胞含有液は、細胞播種面58に接触する。そのため、細胞含有液中の細胞が細胞播種面58に接着(播種)する。
被播種部材60の各流路72を流れた細胞含有液は、複数の導出流路94b及び導出空間92bを介して第3流路22cに導かれる(図8参照)。第3流路22cに導出された細胞含有液は、第4流路22dを介して第1流路22aに戻される。つまり、細胞含有液は、循環流路22を第1方向に循環する。
これにより、細胞播種面58に播種されなかった細胞を再び細胞播種面58に導くことができる。なお、第3流路22cに導出された細胞含有液の一部は、プライミング時に循環流路22及びハウジング62内を満たしていた培地とともに排出流路46を流れて廃棄収容部50に収容される。これにより、第1収容部44aの細胞含有液を循環流路22に円滑に導入することができる。播種工程は、被播種部材60の細胞播種面58の全体に均等に細胞が播種されるまで所定時間行われる。
続いて、図10のステップS4の接着工程において、細胞播種面58に細胞を接着させる。具体的には、図13に示すように、バルブ制御部108は、導入バルブ40a及び排出バルブ48を閉状態にする。また、ポンプ制御部106は、導入ポンプ42及び循環ポンプ28の駆動を停止させる。これにより、循環流路22内の流体の流れが完全に止まり、細胞が細胞播種面58に接着される。
なお、接着工程において、ポンプ制御部106は、循環ポンプ28の駆動を一定時間停止させた後(ハウジング62内の細胞が細胞播種面58に接着された後)、循環流路22内に残っている細胞を細胞播種面58へと送るために循環ポンプ28を駆動し、再度、循環ポンプ28の駆動を一定時間停止させてもよい。この場合、循環流路22内の細胞についても細胞播種面58に接着させることができる。接着工程において、循環ポンプ28の駆動を停止させている時間は、4~10分程度が好ましい。
その後、図10のステップS5の培養工程において、細胞播種面58に播種(接着)された細胞を培養する。具体的には、図14に示すように、バルブ制御部108は、バルブ26cを閉状態にするとともにバルブ26b、導入バルブ40c及び排出バルブ48を開状態にする。なお、バルブ26aは、開状態に維持される。
ポンプ制御部106は、導入ポンプ42を連続的又は間欠的に駆動させるとともに循環流路22を第1方向に流体(培地)が流通するように循環ポンプ28を連続的又は間欠的に駆動させる。さらに、制御部19は、酸素供給部24を駆動させて酸素を含む所定のガスをガス交換部32に流通させる。
この場合、細胞含有液の第1流路22aへの導入が停止され、第3収容部44cから第3導入流路38c、第2導入流路38b及び第1導入流路38aを介して第1流路22aに培地が導入される。第1流路22aに導入された培地は、酸素供給部24で酸素が供給された状態で第2流路22bに導かれる。
第2流路22bの培地は、導入空間92aから複数の導入流路94aに略均等に分配され、被播種部材60の各流路72を第1開口部72aから第2開口部72bまで流れる(図3及び図6参照)。この際、培地は、細胞播種面58に播種されている細胞に接触する。換言すれば、細胞播種面58に播種されている細胞に酸素(栄養)が供給される。そのため、被播種部材60に播種されている細胞に良好な育成環境が提供される。
被播種部材60の各流路72を流れた播種は、複数の導出流路94b及び導出空間92bを介して第3流路22cに導かれる(図8参照)。第3流路22cに導出された播種は、第4流路22dを介して第1流路22aに戻される。つまり、培地は、循環流路22を第1方向に循環する。
これにより、使用済み(細胞に酸素を供給した後)の培地は、酸素供給部24で再び酸素が取り込まれた状態でハウジング62内に導入されるため、充分な酸素を含有した培地を被播種部材60に播種された細胞に供給することができる。なお、第3流路22cに導出された培地の一部は、排出流路46を流れて廃棄収容部50に収容される。培養工程は、細胞播種面58に播種されている細胞が充分に培養されるまで所定時間行われる。
そして、図10のステップS6の剥離液添加工程において、剥離液を添加して細胞播種面58に均一に分散させる。具体的には、図15に示すように、バルブ制御部108は、導入バルブ40cを閉状態にするとともに導入バルブ40bを開状態にする。なお、バルブ26a、26c、排出バルブ48は、開状態に維持される。
また、ポンプ制御部106は、導入ポンプ42を連続的又は間欠的に駆動させるとともに循環流路22を第1方向に流体(剥離液)が流通するように循環ポンプ28を連続的又は間欠的に駆動させる。さらに、制御部19は、酸素供給部24の駆動を停止させる。
この場合、第3収容部44cから第1流路22aへの培地の流入が停止され、第2収容部44bから第2導入流路38b、第1導入流路38aを介して第1流路22aに剥離液が導入される。第1流路22aに導入された剥離液は、バイパス流路22eを介して第2流路22bに導かれる。
第2流路22bの剥離液は、導入空間92aから複数の導入流路94aに略均等に分配され、被播種部材60の各流路72を第1開口部72aから第2開口部72bまで流れる(図3及び図6参照)。
被播種部材60の各流路72を流れた剥離液は、複数の導出流路94b及び導出空間92bを介して第3流路22cに導かれる(図8参照)。第3流路22cに導出された剥離液は、第4流路22dを介して第1流路22aに戻され、再利用される。これにより、循環流路22内及びハウジング62内に剥離液が添加される。
その後、図10のステップS7の剥離工程において、培養された細胞を細胞播種面58から剥離させる。具体的には、図16に示すように、バルブ制御部108は、導入バルブ40b及び排出バルブ48を閉状態にする。なお、バルブ26a、26cは、開状態に維持される。
ポンプ制御部106は、導入ポンプ42の駆動を停止させるとともに循環流路22を第1方向に流体(剥離液)が循環するように循環ポンプ28を連続的又は間欠的に駆動させる。この際、流体は、例えば、図示しないヒータ等によって所定温度(酵素反応が行われる温度、例えば、37℃)に維持される。
この場合、剥離液が細胞の蛋白質を分解するため、細胞が細胞播種面58から化学的に剥離される。また、導入流路94aを通る際に圧力が高められた剥離液が細胞播種面58と細胞との接着部分に直接的に当たるため、細胞が細胞播種面58から物理的に剥離される。
剥離工程において、ポンプ制御部106は、剥離液が第1方向と第2方向の両方向に交互に流通するように循環ポンプ28を連続的又は間欠的に駆動させてもよい。この場合、細胞を被播種部材60から効果的に剥離させることができる。
続いて、図10のステップS8の回収工程において、剥離された細胞を回収する。具体的には、図17に示すように、バルブ制御部108は、導入バルブ40c及び回収バルブ54を開状態にする。なお、バルブ26a、26cは、開状態に維持される。
ポンプ制御部106は、導入ポンプ42を連続的又は間欠的に駆動させるとともに循環流路22を第1方向に流体(細胞含有液)が流通するように循環ポンプ28を連続的又は間欠的に駆動させる。
この場合、第2収容部44bから第1流路22aへの剥離液の流入が停止され、第3収容部44cから第3導入流路38c、第2導入流路38b及び第1導入流路38aを介して第1流路22aに培地が導入される。第1流路22aに導入された培地は、バイパス流路22eを介して第2流路22bに導かれる。
第2流路22bの培地は、導入空間92aから複数の導入流路94aに略均等に分配され、被播種部材60の各流路72を介して各導出流路94bに流れる。この際、培地は、被播種部材60の複数の流路72に存在する細胞を導出流路94bに流す。
導出流路94bまで流れた培地(細胞を含んだ培地、細胞懸濁液)は、導出空間92bを介して第3流路22cに導かれる。第3流路22cに導出された細胞を含む培地は、回収流路52を流れて回収収容部56に収容される。培地の一部は、第4流路22dを介して第1流路22aに戻され、ハウジング62内の細胞の回収に再利用される。ハウジング62内及び循環流路22の細胞の回収が完了すると、一連の動作フローが終了する。
このバイオリアクタ20、細胞培養システム10及び細胞培養方法は、以下の効果を奏する。
バイオリアクタ20において、導入部64aには、導入空間92aと、導入空間92aとハウジング62内とを互いに連通するスリット状の導入流路94aと、が設けられている。導入流路94aは、複数の板状部材68の積層方向に沿って延在し、幅寸法が導入流路94aの出口で最小になるように形成されている。
このような構成によれば、スリット状の導入流路94aの幅寸法が出口で最小になっているため、導入流路94aの流体が出口から流出し難くすることができる。これにより、複数の板状部材68の積層方向において導入流路94aを通る流体(細胞含有液、剥離液及び培地)の流速分布を均一化する(導入流路94aの幅方向と導入流路94aにおける流体の流通方向とに直交する長さ方向の中央部を通る流体の流速と導入流路94aの長さ方向の端部を通る流体の流速とを略同じにする)ことができる。換言すれば、導入流路94aにおける矢印Z方向の中央部を通る流体の流速と矢印Z方向の両端部を通る流体の流速とを略同じにすることができる。これにより、ハウジング62内(複数の流路72)の流体の流速分布のバラツキを抑えることができる。よって、細胞播種面58の全体に略同じ流速の流体(細胞含有液、培地)を供給することができるため、簡易な構成により効率的に細胞を培養することができる。また、細胞播種面58の全体に略同じ流速の剥離液を供給することができるため、培養した細胞を効率的に剥離して回収することができる。
導入流路94aは、出口(ハウジング62)に向かって徐々に幅狭になるように形成されている。このような構成によれば、導入流路94aを通る流体の流速分布を効率的に均一化することができる。
導入部64aには、流体を導入流路94aに導くための入口ポート91aが設けられ、導入流路94aの出口は、導入流路94aの幅方向と導入流路94aにおける流体の流通方向とに直交する長さ方向の両端部から長さ方向の中央部に向かって徐々に幅狭になるように形成されている。入口ポート91aは、導入流路94aの長さ方向の中央部に対向するように位置している。
このような構成によれば、導入流路94aを通る流体の流速分布を一層効率的に均一化することができる。
導入部64aは、ハウジング62に設けられて入口ポート91aに連通する導入空間92aを形成する入口カバー部82aと、入口カバー部82a内に設けられて導入流路94aが複数形成された導入流路形成部80aとを有する。導入流路94aは、導入空間92aとハウジング62内とを互いに連通する。
このような構成によれば、簡易な構成によりハウジング62内(複数の流路72)の流体の流速分布のバラツキをさらに抑えることができる。
導入流路94aは、導入流路94aの幅方向に沿って複数並んでいる。このような構成によれば、ハウジング62内(複数の流路72)の流体の流速分布のバラツキをさらに抑えることができる。
導入流路94aは、入口ポート91aの中心軸線CL1に近いものほど導入流路94aの出口の流路断面積が小さくなるように形成されている。このような構成によれば、入口ポート91aから導入空間92aに導かれた流体を複数の導入流路94aに略均等に分配することができる。
複数の板状部材68のそれぞれには、流体が流通して細胞播種面58を形成する複数の流路72が複数の板状部材68の積層方向と直交する方向に並ぶように形成されている。このような構成によれば、被播種部材60の構成を簡素化することができる。
導入流路94aは、複数の流路72に対応して設けられている。このような構成によれば、導入流路94a内の流体を被播種部材60の複数の流路72のそれぞれに効率的に導入させることができる。
導入流路94aは、被播種部材60における複数の板状部材68の積層方向の全長に亘って延在している。このような構成によれば、導入流路94a内の流体を被播種部材60の複数の流路72のそれぞれにさらに効率的に導入させることができる。
細胞培養システム10は、バイオリアクタ20と、導出部64bから導出された流体を導入部64aに循環させる循環流路22と、流体を循環流路22に導く流体導入部14と、を備える。このような構成によれば、上述したバイオリアクタ20と同様の効果を奏する細胞培養システム10を得ることができる。
細胞培養システム10は、循環流路22に設けられて循環流路22を流通する培地に酸素を供給するための酸素供給部24を備える。このような構成によれば、酸素を含有した培地を被播種部材60に播種された細胞に効率的に供給することができる。
細胞培養方法では、導入空間92aから導入流路94aを介してハウジング62内に細胞含有液を導入して細胞を被播種部材60に播種する播種工程を行う。このような方法によれば、被播種部材60の細胞播種面58の全体に効率的に細胞を均等に播種することができる。
細胞培養方法では、播種工程の後で、導入部64aからハウジング62内への細胞含有液の導入を停止させた状態で細胞を被播種部材60に接着させる接着工程を行う。
このような方法によれば、細胞を被播種部材60に確実に接着させることができる。
細胞培養方法では、接着工程の後で、導入空間92aから導入流路94aを介してハウジング62内に培地を導入して被播種部材60に播種された細胞を培養する培養工程を行う。
このような方法によれば、細胞播種面58に播種された細胞の全体に培地を効率的に供給することができる。
細胞培養方法では、培養工程の後で、導入空間92aから導入流路94aを介してハウジング62内に剥離液を導入する剥離液添加工程を行う。
このような方法によれば、細胞播種面58に接着された細胞の全体に剥離液を効率的に供給することができる。
細胞培養方法では、剥離液添加工程の後で、導出部64bから導出された剥離液を導入部64aに循環させながら導入流路94aを介してハウジング62内に剥離液を導入して培養された細胞を被播種部材60から剥離する剥離工程を行う。
このような方法によれば、細胞播種面58から細胞を効率的に剥離させることができる。
細胞培養方法では、剥離工程の後で、導入空間92aから導入流路94aを介してハウジング62内に培地を導入することにより、被播種部材60から剥離された細胞を導出部64bから導出させて回収する回収工程を行う。このような方法によれば、細胞を効率的に回収することができる。
本発明は、上述した構成に限定されない。導入流路形成部80aには、導入流路94aが1つだけ形成されていてもよい。導出流路形成部80bには、導出流路94bが1つだけ形成されていてもよい。バイオリアクタ20において、導出流路形成部80bは省略されていてもよい。
本発明に係るバイオリアクタ、細胞培養システム及び細胞培養方法は、上述の実施形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
10…細胞培養システム 14…流体導入部
20…バイオリアクタ 22…循環流路
24…酸素供給部 58…細胞播種面
60…被播種部材 62…ハウジング
64a…導入部 64b…導出部
68…板状部材 72…流路
72a…第1開口部 72b…第2開口部
80a…導入流路形成部 80b…導出流路形成部
82a…入口カバー部 82b…出口カバー部
91a…入口ポート 91b…出口ポート
92a…導入空間 92b…導出空間
94a…導入流路 94b…導出流路

Claims (17)

  1. 細胞を培養するためのバイオリアクタであって、
    細胞が播種される細胞播種面を有する複数の板状部材が互いに積層された被播種部材と、
    前記被播種部材を収容するハウジングと、
    前記ハウジングに設けられ、細胞含有液、細胞を前記細胞播種面から剥離するための剥離液及び培地の少なくとも1つの流体を前記ハウジング内に導入する導入部と、
    前記ハウジングに設けられ、前記流体を前記ハウジング内から導出させる導出部と、を備え、
    前記導入部は、前記ハウジングに設けられ、前記複数の板状部材の積層方向における前記被播種部材の全長に亘って前記被播種部材に対向する導入流路形成部を有し、
    前記導入流路形成部には、前記流体を前記ハウジング内に導くスリット状の導入流路が設けられ、
    前記導入流路は、前記積層方向に沿って延在し、幅寸法が前記導入流路の出口で最小になるように形成され
    前記積層方向における前記導入流路の一端は前記積層方向における前記導入流路形成部の一端部にあり、前記積層方向における前記導入流路の他端は前記積層方向における前記導入流路形成部の他端部にある、バイオリアクタ。
  2. 請求項1記載のバイオリアクタであって、
    前記導入流路は、前記出口に向かって徐々に幅狭になるように形成されている、バイオリアクタ。
  3. 細胞を培養するためのバイオリアクタであって、
    細胞が播種される細胞播種面を有する複数の板状部材が互いに積層された被播種部材と、
    前記被播種部材を収容するハウジングと、
    前記ハウジングに設けられ、細胞含有液、細胞を前記細胞播種面から剥離するための剥離液及び培地の少なくとも1つの流体を前記ハウジング内に導入する導入部と、
    前記ハウジングに設けられ、前記流体を前記ハウジング内から導出させる導出部と、を備え、
    前記導入部には、前記流体を前記ハウジング内に導くスリット状の導入流路が設けられ、
    前記導入流路は、前記複数の板状部材の積層方向に沿って延在し、幅寸法が前記導入流路の出口で最小になるように形成され、
    前記導入部には、前記流体を前記導入流路に導くための入口ポートが設けられ、
    前記導入流路の前記出口は、前記導入流路の幅方向と前記導入流路における流体の流通方向とに直交する長さ方向の両端部から前記長さ方向の中央部に向かって徐々に幅狭になるように形成され、
    前記入口ポートは、前記導入流路の前記長さ方向の中央部に対向するように位置している、バイオリアクタ。
  4. 請求項3記載のバイオリアクタであって、
    前記導入部は、
    前記ハウジングに設けられて前記入口ポートに連通する導入空間を形成する入口カバー部と、
    前記入口カバー部内に設けられて前記導入流路が複数形成された導入流路形成部と、を有し、
    前記導入流路は、前記導入空間と前記ハウジング内とを互いに連通する、バイオリアクタ。
  5. 請求項4記載のバイオリアクタであって、
    前記導入流路は、前記幅方向に沿って複数並んでいる、バイオリアクタ。
  6. 請求項5記載のバイオリアクタであって、
    前記導入流路は、前記入口ポートの中心軸線に近いものほど前記出口の流路断面積が小さくなるように形成されている、バイオリアクタ。
  7. 請求項6記載のバイオリアクタであって、
    前記複数の板状部材のそれぞれには、前記流体が流通して前記細胞播種面を形成する複数の流路が前記複数の板状部材の積層方向と直交する方向に並ぶように形成されている、バイオリアクタ。
  8. 請求項7記載のバイオリアクタであって、
    前記導入流路は、前記複数の流路に対応して設けられている、バイオリアクタ。
  9. 請求項8記載のバイオリアクタであって、
    前記導入流路は、前記被播種部材における前記複数の板状部材の積層方向の全長に亘って延在している、バイオリアクタ。
  10. 請求項1~9のいずれか1項に記載のバイオリアクタと、
    前記導出部から導出された前記流体を前記導入部に循環させる循環流路と、
    前記流体を前記循環流路に導く流体導入部と、を備える、細胞培養システム。
  11. 請求項10記載の細胞培養システムであって、
    前記循環流路に設けられて前記循環流路を流通する培地に酸素を供給するための酸素供給部を備える、細胞培養システム。
  12. バイオリアクタを用いて細胞を培養する細胞培養方法であって、
    前記バイオリアクタは、
    細胞が播種される細胞播種面を有する複数の板状部材が互いに積層された被播種部材と、
    前記被播種部材を収容するハウジングと、
    前記ハウジングに設けられ、細胞含有液、細胞を前記細胞播種面から剥離するための剥離液及び培地の少なくとも1つの流体を前記ハウジング内に導入する導入部と、
    前記ハウジングに設けられ、前記流体を前記ハウジング内から導出する導出部と、を備え、
    前記導入部は、前記ハウジングに設けられ、前記複数の板状部材の積層方向における前記被播種部材の全長に亘って前記被播種部材に対向する導入流路形成部を有し、
    前記導入流路形成部には、
    前記流体を前記ハウジング内に導くスリット状の導入流路が設けられ、
    前記導入流路は、前記積層方向に沿って延在し、幅寸法が前記導入流路の出口で最小になるように形成され、
    前記積層方向における前記導入流路の一端は前記積層方向における前記導入流路形成部の一端部にあり、前記積層方向における前記導入流路の他端は前記積層方向における前記導入流路形成部の他端部にあり、
    前記導入流路を介して前記ハウジング内に細胞含有液を導入して細胞を前記被播種部材に播種する播種工程を行う、細胞培養方法。
  13. 請求項12記載の細胞培養方法であって、
    前記播種工程の後で、前記導入部から前記ハウジング内への細胞含有液の導入を停止させた状態で細胞を前記被播種部材に接着させる接着工程を行う、細胞培養方法。
  14. 請求項13記載の細胞培養方法であって、
    前記接着工程の後で、前記導入流路を介して前記ハウジング内に培地を導入して前記被播種部材に播種された細胞を培養する培養工程を行う、細胞培養方法。
  15. 請求項14記載の細胞培養方法であって、
    前記培養工程の後で、前記導入流路を介して前記ハウジング内に剥離液を導入する剥離液添加工程を行う、細胞培養方法。
  16. 請求項15記載の細胞培養方法であって、
    前記剥離液添加工程の後で、前記導出部から導出された剥離液を前記導入部に循環させながら前記導入流路を介して前記ハウジング内に剥離液を導入して培養された細胞を前記被播種部材から剥離する剥離工程を行う、細胞培養方法。
  17. 請求項16記載の細胞培養方法であって、
    前記剥離工程の後で、前記導入流路を介して前記ハウジング内に培地を導入することにより、前記被播種部材から剥離された細胞を前記導出部から導出させて回収する回収工程を行う、細胞培養方法。
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