JP7131038B2 - 腹水濾過用の中空糸膜 - Google Patents

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Description

本発明は、腹水を多量に濾過するための中空糸膜に関する。
従来、肝硬変などの腹水や胸水(以下、腹水と総称する)の溜まり易い患者に対して、腹水中のタンパク質を利用して患者の血中タンパク質濃度を上昇させるため、貯留部に針を刺し体外に排出した腹水を、中空糸膜などを用いた2種のフィルタにより濾過濃縮処理し、濃厚タンパク質溶液を得、これを患者に点滴する腹水濾過濃縮再静注法が行われている(例えば、特許文献1参照)。2種のフィルタの1つ目は腹水中に含まれるがん細胞、血球成分などの細胞成分を除くための濾過フィルタであり、細胞成分を通過させず、水分、タンパク質などの溶質成分は通過させるような孔径を有する膜が用いられる。一方、もうひとつのフィルタは希薄なタンパク質濃度である腹水から除水し、タンパク質を濃縮するための濃縮フィルタであり、タンパク質成分はほとんど通過せず、水分、電解質などは通過させる膜が用いられる。通常、利便性の観点から、濾過器で細胞成分を濾別した腹水を濃縮器で濃縮する方法が取られ、これらを連続して行う装置が用いられる。近年では、濾過器の洗浄を短時間で、かつ容易に行うことができることにより、大量の腹水を処理することが可能な腹水処理システムが開発されている(例えば、特許文献2参照)。
がん細胞、血球成分などの細胞成分が含まれるがん性腹水を腹水濾過器で濾過する場合、肝性腹水の濾過と比較して、これら細胞成分が腹水濾過器内に貯留して目詰まりを起こし、濾過圧が上昇するまでの時間が短くなり、圧上昇するまでに処理できる腹水量が減る傾向にある。圧上昇した場合、濾過能力を回復するために腹水濾過器の出口を開放して腹水濾過器内部に溜まった細胞成分のフラッシングを行ったり、洗浄液を流して濾材を洗浄したりするという煩雑な操作が必要となり、またフラッシングや洗浄を行う操作により腹水を廃液するため、有用なタンパク質の回収率が低下する。そのため、場合によっては、腹水濾過器を新しいものと交換する必要がある。これらの操作は、施行者にとり、作業面で負担のかかるものである上、経済面の不利益もある。また、患者にとっては、処理時間が長くなるため、腹水から回収したタンパク質溶液が投与されるまでの拘束時間が長くなったり、腹水から回収したタンパク質の投与量が減少したりするという不利益がある。
特開2009-297242号公報 特開2011-172797号公報
これまで開発されてきた腹水濾過膜は、腹水の濾過過程で膜の表面にがん細胞や血球成分などの細胞成分が付着、堆積し、短時間で腹水濾過膜が目詰まりする。従って、例えば、1~3L程度の腹水を処理しただけで目詰まりにより腹水濾過膜が使用不可になる場合があり、大量の腹水を継続的に処理することが困難であった。また腹水貯留バックが4Lであるため、腹水濾過膜の交換を必要とする場合がある。それゆえに、この発明の目的は多量の腹水を処理できる腹水濾過膜を提供することにある。
本発明者は、このような従来の欠点を改善するため、がん細胞、血球成分などの細胞成分の分画特性の向上と、これらの経時的劣化抑制について鋭意研究を重ねた結果、分離効率と経時的劣化は、中空糸膜の表面構造に大きく依存していることを見いだした。つまり、中空糸膜の内表面および外表面の細孔構造を制御することにより、膜内の目詰まりによる経時的劣化を減少させ大量の腹水を処理可能であることを見出して本発明を完成するに至った。すなわち、本発明は以下の構成を有する。
(1) 体腔液を濾過することにより有用タンパク成分を回収するための中空糸膜であって、総タンパク濃度6.0g/dl、白血球1000/μl、赤血球6000/μlの擬似腹水溶液を全量濾過した際に、溶血が発生せず、膜間圧力差が300mmHgまで上昇するまでに得られる濾液量が4L/m以上であり、膜壁部分の最大孔径が0.01μm以上0.2μm以下、内表面の孔の深さは3μm以上10μm以下、平均孔径が5μm以上30μm以下である、腹水濾過用の中空糸膜。
(2) 前記中空糸膜は、疎水性高分子と親水性高分子からなる、(1)に記載の中空糸膜。
(3) 前記疎水性高分子は、ポリスルホン系樹脂であり、前記親水性高分子は、ポリビニルピロリドンである、(2)に記載の中空糸膜。
(4) (1)~(3)のいずれかに記載の中空糸膜を収納した腹水濾過器であって、中空糸膜の内腔に連通する2以上のヘッダーおよび中空糸膜の外腔に連通する2以上のポートを有する、腹水濾過器。
(5) (4)に記載の腹水濾過器と、前記腹水濾過器で濾過された濾過液を濃縮する腹水濃縮器と、を少なくとも備え、前記腹水濾過器において内圧濾過によって腹水が処理される、腹水処理システム。
本発明の中空糸膜は、がん細胞や血球細胞などの細胞成分を含むがん性腹水を処理する際に、膜の目詰まりが少なく、多量の腹水が処理できるため、洗浄液を流して濾過膜を洗浄したりするという煩雑な操作を必要としない。また、目詰まりによる中空糸膜の交換も少なくなる。よって、施行者の手技を容易にでき、経済面の負担も少なくなる。また、処理時間が短くなるため、患者の拘束時間も短くなる。
腹水濾過器の構成を示す概略図である。 腹水処理システムの構成を示す概略図である。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明において、中空糸膜は、総タンパク濃度6.0g/dl、白血球1000/μl、赤血球6000/μlの擬似腹水溶液を全量濾過した際に、膜間圧力差が300mmHgに上昇するまでに得られる濾液量が4L/m以上である。現処理システムにおいて、腹水貯留バックの容量は4Lであり、濾液量が前記を下回ると膜面積の大きな濾過フィルタを必要とするとか、処理途中に濾過フィルタを交換する必要が生じる。
本発明において、中空糸膜の最大孔径は0.2μm以下である。最大孔径は、後述するバブルポイント法により測定された孔径を示し、最大孔径が0.2μm以下であれば、腹水に含まれる細菌やバクテリア等を99%以上除去することが可能である。また、最大孔径が小さすぎると、有用成分であるアルブミン等の透過性が低下するため、最大孔径は0.01μm以上であるのが好ましい。
本発明の中空糸膜は、中空糸膜の内側から外側に向かって濾過を行う、いわゆる内圧濾過で用いてもよいし、中空糸膜の外側から内側に向かって濾過を行う外圧濾過で用いてもよいが、内圧濾過において好ましく用いられる。そのため、中空糸膜内表面の孔の平均深さは3μm以上であるのが好ましい。本発明において、中空糸膜内表面の孔の平均深さは、後述するようにレーザー顕微鏡を用いて測定したものである。中空糸膜内表面の孔の平均深さが浅すぎると、すなわち内表面の比表面積が小さくなるためか、経時的な処理速度の低下や処理量の低下が大きくなる。一方、内表面の孔の平均深さが深すぎると、逆洗等による洗浄性が低下する。したがって、中空糸膜内表面の孔の平均深さは、4μm以上10μm以下がより好ましい。
本発明において、中空糸膜内表面の平均孔径は、5μm以上30μm以下が好ましく、より好ましくは10μm以上25μm以下である。本発明において、中空糸膜内表面の平均孔径は、後述するようにレーザー顕微鏡を用いて測定したものである。平均孔径が小さすぎる場合には、満足する腹水処理性能が確保できず、また平均孔径が大きすぎる場合には血球成分にダメージが加わり、溶血等の問題が発生する。
本発明において、中空糸膜は、疎水性高分子と親水性高分子から構成されるのが好ましい。疎水性高分子としては、ポリスルホン系樹脂が好ましく、下記一般式(1)で示される繰り返し単位を有するポリスルホン樹脂(以下、PSfと略記する)や下記一般式(2)で示されるポリエーテルスルホン樹脂(以下、PESと略記する)がポリスルホン系樹脂として広く市販されており、入手も容易なため好ましい。
Figure 0007131038000001

Figure 0007131038000002
本発明において、親水性高分子としては、ポリスルホン系樹脂とミクロな相分離構造を形成するものが好ましく用いられる。ポリエチレングリコール、ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルピロリドン等を挙げる事ができるが、安全性や経済性の面よりポリビニルピロリドンを用いるのが好ましい実施態様である。該ポリビニルピロリドンは、N-ビニルピロリドンをビニル重合させた水溶性の高分子化合物であり、BASF社より「コリドン」、ISP社より「プラスドン」、第一工業製薬社より「ピッツコール」の商品名で市販されており、それぞれ各種の分子量の製品がある。一般には、親水性の付与効率では低分子量のもの(重量平均分子量30万以下)が、一方、溶出量を低くする点では高分子量のもの(重量平均分子量30万超)を用いるのが好適であるが、最終製品の中空糸膜束の要求特性に合わせて適宜選択される。単一の分子量のものを用いても良いし、分子量の異なる製品を2種以上混合して用いても良い。また、市販の製品を精製し、例えば分子量分布をシャープにしたものを用いても良い。
本発明において、中空糸膜は、内径が200μm以上500μm以下であることが好ましい。内径が200μmよりも小さいと、中空糸膜の中空部を流れる濾液の流動圧損が大きくなるため流量を大きくできないことがある。また、内径が500μmよりも大きいと、中空糸膜製造時の収率が低下することがある。
本発明において、中空糸膜は、膜厚が50μm以上100μm以下であることが好ましい。膜厚が50μmよりも小さいと、濾液中に細胞等が漏れることがある。また、膜厚が100μmよりも大きいと、膜抵抗が大きくなるため膜間圧力差(TMP、Trans Membrane Pressure)が上昇しやすくなる問題がある。
以下、中空糸膜の製造について、詳細に説明する。
本発明の中空糸膜の製造方法は、公知の手段を用いることができるが、乾湿式紡糸法を用いるのが好ましい。具体的には、ポリスルホン系樹脂、PVP、ポリスルホン系樹脂およびPVPの共通溶媒、必要に応じてポリスルホン系樹脂の非溶媒を混練、溶解した製膜溶液を二重管ノズルのスリット部から吐出し、中心部から芯液を同時に吐出し、エアギャップを経て外部凝固液に浸漬することで中空糸膜を得ることができる。
本発明において、前記溶媒は、N-メチル-2-ピロリドン(以下、NMPと略記する)、N,N-ジメチルホルムアミド(以下、DMFと略記する)、N,N-ジメチルアセトアミド(以下、DMAcと略記する)、ジメチルスルホキシド(以下、DMSOと略記する)、ε-カプロラクタムなどを使用することができるが、NMP、DMF、DMAcなどが好ましく、NMPがより好ましい。
また、製膜溶液には、ポリスルホン系樹脂に対する非溶媒を添加するのが好ましい。例えば、エチレングリコール(以下、EGと略記する)、プロピレングリコール(以下、PGと略記する)、ジエチレングリコール(以下、DEGと略記する)、トリエチレングリコール(以下、TEGと略記する)、ポリエチレングリコール(以下、PEGと略記する)、グリセリン、水などが例示されるが、DEG、TEG、PEGなどが好ましく、TEGがより好ましい。
製膜溶液、芯液および外部凝固液における溶媒/非溶媒の比は、中空糸膜構造の制御に重要な要因となる。溶媒に対して非溶媒が同量かやや過剰気味であることが好ましく、具体的には、溶媒/非溶媒比が重量比で35/65~55/45であることが好ましく、40/60~50/50がより好ましい。溶媒の含有量が少なすぎると膜表面の凝固が進行しやすくなるため、膜断面に欠点が生じやすくなり溶血などの不具合が発生しやすくなる。また、溶媒含有量が多すぎると、相分離の進行が過度に抑制され、大孔径の空孔が生じやすくなり、最大孔径の維持が出来なくなる。
製膜溶液における疎水性高分子の濃度は、製膜が可能であれば特に制限されないが、10~25重量%程度が好ましく、15~20重量%がより好ましい。高い透過性を得るには疎水性高分子の濃度は低いほうが好ましいが、過度に低いと強度の低下や、分離特性の悪化を招く可能性がある。
親水性高分子の添加量は、製膜に支障をきたすことなく、中空糸膜に親水性を付与し、被処理液濾過時の非特異吸着を抑制するのに十分な量であれば特に制限されないが、製膜溶液における親水性高分子の濃度として8~12重量%程度が好ましい。親水性高分子の添加量が少ないと、膜への親水性付与が不十分となり、膜特性の保持性が低下する可能性がある。逆に、多いと、親水性付与効果が飽和してしまい効率が良くなく、また、製膜溶液の相分離(凝固)が過度に進行しやすくなり、操業性が悪化するのに加え、本発明の好ましい膜構造を形成するのに不利となる。
中空糸膜の製膜時に使用される芯液の組成は、製膜溶液に含まれる溶媒および/または非溶媒を主成分とした液体を使用するのが好ましい。ただし、製膜溶液に含まれる溶媒のみでは、中空部(内腔)壁面での凝固が過度に抑制されるため好ましい表面構造を得ることができない。従って、溶媒と非溶媒の混合液、溶媒と水の混合液、溶媒と非溶媒と水の混合液のいずれかを使用するのが好ましい。芯液に含まれる溶媒(溶媒+非溶媒)の量を82~86重量%程度とするのが好ましい。また、溶媒の量が少ないと凝固が進行しやすくなり、膜構造が緻密になり過ぎてしまう。このため、濾過性能の低下を招く可能性が大きくなる。また、溶媒の量が大きすぎると製膜原液の凝固が不十分となり中空糸膜をノズルより引き出せなくなる。
外部凝固液は、溶媒、非溶媒、および水との混合液を使用するのが好ましい。この際、外部凝固液中に含まれる溶媒と非溶媒の重量比率は、製膜溶液の溶媒/非溶媒比率と同一であることが好ましい。製膜溶液に使用されるのと同一の溶媒および非溶媒を、製膜溶液中の比率と同一にして混合し、これに水を添加して希釈したものが好ましく用いられる。製膜溶液、芯液、外部凝固液の溶媒/非溶媒比率を同一とすることにより、外部凝固液の組成変化を抑制することができ、製造コスト、管理の面より好ましい。
本発明において、内表面を特定の形状とするためには、外部凝固液中の水の含有率を40~60重量%程度とするのが好ましい。水の含有率が多いと凝固が進行しやすくなり、膜構造が緻密化して濾過特性が低下してしまう。水の含有率が少ないと、外部凝固液中で製膜溶液の凝固が不十分となり、中空糸膜を凝固液中より引き出せなくなる。また、外部凝固液の温度は、好ましくは55~70℃程度である。温度が高いと凝固が不十分になり最大孔径が大きくなる傾向がある。
本発明において、膜構造を制御する他の因子として、ノズル温度が挙げられる。ノズル温度が低いと、凝固が進行しやすくなり、膜構造が緻密化して透過性が低下してしまう。また、ノズル温度が高いと相分離の進行が過度に抑制され、大孔径の空孔が生じやすくなり、分離特性や強度の低下を招く可能性が大きくなってしまう。したがって、ノズル温度は、好ましくは60~75℃程度である。
紡糸速度については、欠陥のない中空糸膜が得られ、生産性が確保できれば特に制限されないが、好ましくは、5~100m/min程度である。紡速が低すぎると、生産性が低下することがある。紡速が高すぎると凝固を完了させるために外部凝固浴の大型化が必要になるとか、外部凝固浴からの外部凝固液の持ち出しが多くなるなど、コスト面で不利になることがある。
中空糸膜は、外部凝固浴を通過した後、引き続き洗浄工程に導かれ、30~80℃程度の温水で洗浄される。
洗浄工程を経た中空糸膜は、カセ巻機によって束に巻き取った後、所定の長さに切断して中空糸膜束を得る。得られた中空糸膜の芯液を遠心機にて脱液する。
芯液を遠心脱液した中空糸膜の安全性を確保するため熱水洗浄する。熱水の温度は、好ましくは60~95℃程度、処理時間は5~15分程度である。
中空糸膜の乾燥方法は、風乾、減圧乾燥、熱風乾燥、マイクロ波乾燥など通常利用される乾燥方法が広く利用できる。乾燥に先立って、上記の加熱処理を施しておくことで、乾燥による膜特性の変化も抑制することができる。熱風乾燥時の熱風温度は、特に制限されないが、好ましくは25~100℃、より好ましくは30~80℃である。これより温度が低いと乾燥までに長時間を要し、これより温度が高いと熱風生成のためのエネルギーコストが高くなる。
腹水濾過器は、中空糸膜束を筒状容器へ挿入し、両束端にポリウレタン等のポッティング剤を注入して両端をシールした後、ポッティング部を切断除去して中空糸膜端面を開口させ、ヘッダーを取り付けることにより作製することができる。
図1は、腹水濾過器1の構成の概略を示す図である。腹水濾過器1は、筒状容器2の内部にその長手方向に沿って複数の中空糸膜3が配置されている。筒状容器2は、中空糸膜内腔に連通するヘッダー6a、6bおよび中空糸膜外腔に連通するポート7a、7bを備えている。複数の中空糸膜3の両端部は、筒状容器2の両端部においてポッティング剤8により接着されている。かかる構成により、腹水がヘッダー6aまたは6bから中空糸膜3の内腔に流入し、中空糸膜3を透過することにより腹水から病因物質が除去される。中空糸膜3の外腔に透過された濾過液は、ポート7aまたは7bから排出される。
図2は、腹水濾過器1を備えた腹水処理システムの構成の概略図である。腹水処理システム11は、腹水バッグ12と、腹水濾過器1と、腹水濃縮器13と、濃縮腹水バッグ14と、腹水バッグ12と腹水濾過器1を接続する第1の流路15と、腹水濾過器1と腹水濃縮器13を接続する第2の流路16と、腹水濃縮器13と濃縮腹水バッグ14を接続する第3の流路17とを有している。
第1の流路15は、ポリ塩化ビニルなどの軟質性のチューブであり、腹水バッグ12の出口から腹水濾過器1のヘッダー6aに接続されている。第1の流路15には、ローラーポンプ18が設けられ、腹水バッグ12の腹水を腹水濾過器1に送ることができる。なお、ローラーポンプ18を設けずに、腹水バッグ12の腹水を重力落下により腹水濾過器1に供給するようにしてもよい。
第2の流路16は、ポリ塩化ビニルなどの軟質性チューブであり、腹水濾過器1のポート7bから腹水濃縮器13の上部ヘッダーに接続されている。第2の流路16には、ローラーポンプ19が設けられ、腹水濾過器1で濾過された濾過液を腹水濃縮器13に送ることができる。
第3の流路17は、ポリ塩化ビニルなどの軟質性チューブであり、腹水濃縮器13の下部ヘッダーから濃縮腹水バッグ14に接続されている。
濃縮腹水バッグ14は、ポリ塩化ビニルなどの軟質性の樹脂からなる容器であり、腹水濃縮器13で濃縮された有用物質を含む濃縮液を収容できる。
以下、本発明の有効性について実施例を挙げて説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、以下の実施例における評価方法は以下の通りである。
(腹水濾過器の作製)
中空糸膜を約30cmの長さに切断し、ポリエチレンフィルムで巻いて中空糸膜束とした。この中空糸膜束を円筒型のポリカーボネート製筒状容器に挿入し、両末端をウレタンポッティング剤で固めた。端部を切断して、両末端が開口した腹水濾過器を得た。中空糸膜の本数は、適宜設定した。なお、円筒状の筒状容器は円筒面2箇所にポートを設け、中空糸膜の外面を流体が灌流できるようにし、両末端にはヘッダーを装着して、中空糸膜の内面を流体が灌流できるようにした。
(ループ型ミニモジュールの作製)
中空糸膜を約40cmの長さに切断し、ループ型に束ね、端部をパラフィンフィルムで固定した。このループ型中空糸膜束の端部をパイプ(スリーブ)に挿入し、ウレタンポッティング剤で固めた。端部を切断して、端部がスリーブで固定されたループ型ミニモジュールを得た。中空糸膜の本数は、適宜設定した。
(膜面積の計算)
腹水濾過器の膜面積は中空糸膜の内径を基準として求めた。次式[1]によって腹水濾過器の膜面積が計算できる。
A=n×π×d×L [1]
ここで、nは中空糸膜の本数、πは円周率、dは中空糸膜の内径[m]、Lは腹水濾過器における中空糸膜の有効長[m]である。
(最大孔径の測定)
ループ型ミニモジュール全体を十分な量の2-プロパノール(以下iPAと略記する)に3分間浸漬して、内腔、膜壁部分にiPAを行き渡らせた。ループ型モジュールの中空糸膜部分全体がiPAに浸った状態で、スリーブを圧力計を装着して加圧圧力がモニターできるようにした窒素ラインに接続し、加圧した。中空糸膜の膜壁部分からコンスタントに気泡が出始めたポイントをバブルポイントP[Pa]として記録した。1サンプルにつき3回の測定を実施し、バブルポイントの測定値の平均値をそのサンプルのバブルポイントとした。さらに、次式[2]により、iPAで測定したバブルポイント(P[bar])から算出される最大孔径を得た。
最大孔径[μm]=4γCOSθ/P [2]
γは、溶媒の表面張力(N/m)を示す。また、θは、膜素材と溶媒との接触角(°)を示す。Pは、バブルポイント圧力(Pa)を示す。iPAの表面張力γ=20.8、接触角0°よりCOSθ=1で計算される。
(擬似腹水処理性能の測定)
総タンパク質濃度を6.0±0.5g/dlに調整した牛血漿に、牛全血を遠心分離した際に得られるバフィー層を添加し、多項目血球分析装置(sysmex poch-100iV Diff)により白血球1000/μl、赤血球6000/μlに調整した。これを擬似腹水とした。調整した擬似腹水をローラーポンプにより50ml/minの定速で腹水濾過器に送液した。このとき、腹水濾過器の中空糸膜内側出口は閉鎖状態で、濾液排出口は開放状態とした。中空糸膜内外にかかる圧力差(以下、TMPと略記する)が300mmHgに上昇するまでに得られる濾液量を測定した。
(溶血率測定)
総タンパク質濃度を6.0±0.5g/dl、ヘマトクリット32±2%に調整した牛全血を使用し、腹水濾過器の中空糸膜内側に200ml/min×3.5分送液した。その時に濾液側に出てきた液をサンプリングした(0分値)。サンプリング後、濾液側から濾過をかけ、濾液流量が100ml/minになるように調整し、30分循環後の濾液をサンプリングした(30分値)。牛全血原液、0分値、30分値のヘモグロビン濃度を多項目血球分析装置(sysmex poch-100iV Diff)を用いて分析した。各分析値より溶血率を次式[3]により算出した。溶血率が0.2%以下であれば、溶血がないと判定する。
溶血率=(30分値-0分値)/元の牛全血 [3]
(中空糸膜内表面の孔の大きさおよび深さの測定)
中空糸膜内表面の孔の平均深さと平均孔径は、中空糸膜を剃刀で割腹し、レーザー顕微鏡(KEYENCE、VK-8500)によって倍率150倍で観察し、KEYENCE、VK ANALYZERによって測定した。
[実施例1]
PES(BASF社製、6020P)17.0重量%、PVP(BASF社製、コリドン(登録商標)K30)10.0重量%、NMP(三菱化学社製)32.85重量%、TEG(三菱化学社製)40.15重量%を混合、溶解し製膜溶液を得た。一方、NMP37.8重量%、TEG46.2重量%、RO水16.0重量%の混合液を調製し、この溶液を芯液とした。二重管ノズルの環状部から前記製膜溶液を、中心部から前記芯液を吐出し、エアギャップを通過させた後、NMP26.1重量%、TEG31.9重量%、RO水42.0重量%の混合液からなる外部凝固液に導いた。この際、ノズル温度は67℃、外部凝固液温度は63℃に設定した。さらに、外部凝固液から中空糸膜を引き出し、60℃の水洗工程を通過させ、25m/minの紡速で綛に捲き上げた。得られた中空糸膜6720本の束を長さ43cmに切断し、ガーゼを巻いた後、80℃のRO水で水洗し、熱風乾燥機にて60℃で乾燥させた。得られた乾燥中空糸膜の内径は250μm、膜厚は75μmであった。
得られた中空糸膜を40cmの長さに切断し、ループ型に束ね、端部をパラフィンフィルムで固定した。このループ型中空糸膜束の端部をパイプ(スリーブ)に挿入し、ウレタンポッティング剤で固めた。端部を切断して、端部がスリーブで固定されたループ型ミニモジュールを作製した。得られたループ型ミニモジュールを用い、最大孔径を測定した結果を表1に示す。
得られた中空糸膜束を筒状容器に挿入後、ポリウレタン樹脂で中空糸膜束端部と容器端部を液密に接着した。ポリウレタン樹脂が硬化した後、中空部が開口するように接着部の一部を切断し、ヘッダーを取り付けることにより腹水濾過器を作製した。得られた腹水濾過器を用い、擬似腹水処理性能と溶血率を測定した結果を表1に示す。
[実施例2]
PES(BASF社製、6020P)17.3重量%、PVP(BASF社製、コリドン(登録商標)K30)10.0重量%、NMP(三菱化学社製)32.715重量%、TEG(三菱化学社製)39.985重量%を混合、溶解し製膜溶液を得た。得られた製膜溶液を用いて実施例1と同様にして中空糸膜を作製した。得られた乾燥中空糸膜の内径は250μm、膜厚は75μmであった。
得られた中空糸膜を用いて評価用モジュールおよび腹水濾過器を作製し、実施例と同様の実験を行った。
[実施例3]
PES(BASF社製、6020P)16.7重量%、PVP(BASF社製、コリドン(登録商標)K30)10.0重量%、NMP(三菱化学社製)32.985重量%、TEG(三菱化学社製)40.315重量%を混合、溶解し製膜溶液を得た。得られた製膜溶液を用いて実施例1と同様にして中空糸膜を作製した。得られた乾燥中空糸膜の内径は250μm、膜厚は75μmであった。
得られた中空糸膜を用いて評価用モジュールおよび腹水濾過器を作製し、実施例と同様の実験を行った。
[実施例4]
NMP36.9重量%、TEG45.1重量%、RO水18.0重量%の混合液を芯液として用いた以外は実施例1と同様にして中空糸膜を作製した。得られた乾燥中空糸膜の内径は250μm、膜厚は75μmであった。
得られた中空糸膜を用いて評価用モジュールおよび腹水濾過器を作製し、実施例と同様の実験を行った。
[実施例5]
NMP38.7重量%、TEG47.3重量%、RO水14.0重量%の混合液を芯液として用いた以外は実施例1と同様にして中空糸膜を作製した。得られた乾燥中空糸膜の内径は250μm、膜厚は75μmであった。
得られた中空糸膜を用いて評価用モジュールおよび腹水濾過器を作製し、実施例と同様の実験を行った。
[実施例6]
ノズル温度を62℃とした以外は実施例1と同様にして中空糸膜を作製した。得られた乾燥中空糸膜の内径は250μm、膜厚は75μmであった。
得られた中空糸膜を用いて評価用モジュールおよび腹水濾過器を作製し、実施例と同様の実験を行った。
[実施例7]
ノズル温度を72℃とした以外は実施例1と同様にして中空糸膜を作製した。得られた乾燥中空糸膜の内径は250μm、膜厚は75μmであった。
得られた中空糸膜を用いて評価用モジュールおよび腹水濾過器を作製し、実施例と同様の実験を行った。
[比較例1]
ノズル温度を75℃とした以外は実施例3と同様にして中空糸膜を作製した。得られた乾燥中空糸膜の内径は250μm、膜厚は75μmであった。
得られた中空糸膜を用いて評価用モジュールおよび腹水濾過器を作製し、実施例と同様の実験を行った。
[比較例2]
ノズル温度を57℃とした以外は実施例2と同様にして中空糸膜を作製した。得られた乾燥中空糸膜の内径は250μm、膜厚は75μmであった。
得られた中空糸膜を用いて評価用モジュールおよび腹水濾過器を作製し、実施例と同様の実験を行った。
[比較例3]
ポリエチレンおよびエチレンビニルアルコール共重合体からなる中空糸膜を内挿した腹水濾過器(AHF(登録商標)-MOW、旭化成メディカル社)を用いて実施例1と同様の実験を行った。
Figure 0007131038000003
本発明の中空糸膜は、がん細胞や血球細胞などの細胞成分を含むがん性腹水を処理する際に、膜の目詰まりが少なく、多量の腹水が処理できるため、施行者の手技を容易にでき、経済面の負担も少なくなる。また、処理時間が短くなるため、患者の拘束時間も短くなる。また、これら腹水濾過濃縮再静注法として利用されるだけでなく、血漿分離膜への応用も期待できる。
1 腹水濾過器
2 筒状容器
3 中空糸膜
6a、6b ヘッダー
7a、7b ポート
8 ポッティング剤
11 腹水処理システム
12 腹水バッグ
13 腹水濃縮器
14 濃縮腹水バッグ
15 第1の流路
16 第2の流路
17 第3の流路
18、19 ローラーポンプ

Claims (5)

  1. 体腔液を濾過することにより有用タンパク成分を回収するための中空糸膜であって、総タンパク濃度6.0g/dl、白血球1000/μl、赤血球6000/μlの擬似腹水溶液を全量濾過した際に、溶血が発生せず、膜間圧力差が300mmHgまで上昇するまでに得られる濾液量が4L/m以上であり、膜壁部分の最大孔径が0.01μm以上0.2μm以下、内表面の孔の深さは3μm以上10μm以下、平均孔径が5μm以上30μm以下である、腹水濾過用の中空糸膜。
  2. 前記中空糸膜は、疎水性高分子と親水性高分子からなる、請求項1に記載の中空糸膜。
  3. 前記疎水性高分子は、ポリスルホン系樹脂であり、前記親水性高分子は、ポリビニルピロリドンである、請求項に記載の中空糸膜。
  4. 請求項1~のいずれかに記載の中空糸膜を収納した腹水濾過器であって、中空糸膜の内腔に連通する2以上のヘッダーおよび中空糸膜の外腔に連通する2以上のポートを有する、腹水濾過器。
  5. 請求項に記載の腹水濾過器と、前記腹水濾過器で濾過された濾過液を濃縮する腹水濃縮器と、を少なくとも備え、前記腹水濾過器において内圧濾過によって腹水が処理される、腹水処理システム。
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