JP7081685B2 - 画像照合装置、画像照合方法、プログラム - Google Patents

画像照合装置、画像照合方法、プログラム Download PDF

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Description

本発明は、画像照合装置、画像照合方法、プログラムに関する。
個体識別などを目的として、照合画像と登録画像との照合を行う画像照合方法が各種提案ないし実用化されている。一方で、照合画像と登録画像との間には、画像中に映る物体の並進、回転、スケールの変動が含まれる場合があり、これらの変動に対応した画像照合方法が求められている。そして、このような画像照合のために、位相限定相関法を応用した方法が存在する。
ここで、特許文献1には、照合画像と登録画像の間の幾何変動を推定して、一方の画像がもう一方の画像と位置合わせされるように幾何補正した後に、画像同士で相関計算を行う手法(画像相関ベースの手法)が記載されている。具体的には、照合画像と登録画像とをそれぞれフーリエ変換して振幅成分を取り出した後、それぞれの振幅成分の相関計算結果に基づいて、元の照合画像の登録画像に対するスケール変動量と回転変動量を推定する。そして、得られたスケール変動量と回転変動量を用いて、照合画像を幾何補正する。最後に、幾何補正済みの照合画像と登録画像との位相限定相関計算を行い、相関値の結果に基づいて照合結果を判定している。
また、非特許文献1には、照合画像と登録画像とをそれぞれフーリエ変換し、振幅成分同士の相関計算を行う手法(振幅相関ベースの手法)が記載されている。具体的には、照合画像と登録画像とをそれぞれフーリエ変換して振幅成分を取り出した後、振幅成分同士の相関計算を効率よく実行できるように、対数極座標変換によって振幅成分を座標変換する。そして、座標変換後の振幅成分の位相限定相関計算を行い、相関値の結果に基づいて照合結果を判定している。振幅相関ベースの手法は、非特許文献1に記載のとおり、幾何変動量の推定や幾何補正が不要で照合できる。そのため、1件の照合画像をN件の登録画像から照合する1対N件照合において、高速に照合が行えるという利点がある。
特開2004-272859号公報
牧野賢吾、高橋徹、工藤佑太、石山塁、"Fourier-Mellin特徴の相関による画像照合の高速化と特徴量削減"、MIRU2018、OS3-L1、Aug 2018 高橋徹、工藤佑太、牧野賢吾、石山塁、"正規化クロスパワースペクトルの形状判定による高速な画像マッチング手法の提案、"信学技報、 vol 117、 no 514、 PRMU2017-178、 pp 37-42、 Mar 2018
ところで、ある同一個体を写した2つの元画像間において、別個体との個体差の無い共通パターン部(共通領域)が存在し、個体差のあるランダム凹凸パターン部(固有領域)が並進、回転、スケール変動している場合、画像相関ベースの手法を用いて照合を行うと、共通領域部分の相関が無くなり、照合スコアが低下してしまう、という問題がある。この問題を解決するために、共通領域部分の輝度値を別の固定値に置き換えてから相関計算を行うといった、マスク処理が一般的によく行われている。こうしたマスク処理は、元画像を照合に用いる手法には有効である。
しかしながら、振幅相関ベースの手法で共通領域部分の輝度値の置き換えを行うと、置き換えた値によっては振幅成分中にノイズを生じさせてしまい、照合スコアの低下を引き起こしてしまう問題がある。これは、ギブズ現象と呼ばれているフーリエ級数展開に関連する現象に起因するものであり、元画像から振幅成分へ変換する際に、隣接画素間の輝度値が不連続である場合に生じる現象である。
なお、ギブズ現象とは、不連続点を持つ関数のフーリエ級数において、不連続点の近傍では、高次の高調波を用いたとしても級数の部分和が元の関数に収束しない現象である。つまり、不連続な点が存在すると、その関数の近似のために、高次のフーリエ係数まで寄与することになる。
また、元画像から振幅成分へフーリエ変換する際に、マスク処理の結果として、隣接画素間に輝度値の差(ジャンプ)dが生じると、ギブズ現象によって、振幅成分の高周波成分領域にまで、元画像の信号とは無関係な信号が現れる。
振幅相関ベースの手法では、上記のような元画像の信号に対して無関係な信号はノイズとして振る舞い、照合スコアを低下させてしまう。その結果、同一個体と別個体の照合スコアの差が出にくくなり、照合精度を担保することが難しくなる。
振幅相関ベースの手法では、元画像から得られる振幅成分を単純に相関計算に使用するのではなく、個体識別性が低い低周波成分を抑制し、個体識別性が高い高周波成分を強調するようなフィルタ処理を施した後に、相関計算することが一般的に行われている。
例えば、振幅成分の値を対数化すると、画像中に多く含まれている低周波成分は、振幅成分としては大きい値を持つため強く抑制され、画像中に余り含まれていない高周波成分は、振幅成分としては小さい値を持つため、低周波成分と比較してあまり抑制されない。この結果、高周波成分は相対的に強調されるため、個体識別性の高い高周波成分の信号が支配的になり、個体識別精度を向上させることができる。他にも例えば、事前定義したハイパスフィルタを振幅成分にかけることで、相対的に高周波成分を強調する方法もある。
しかし、上述したフィルタ処理による信号の強調の説明は、高周波成分にノイズが乗っていない理想的な条件の場合である。このため、ギブズ現象によって高周波成分に元の信号とは無関係な信号を生じている場合は、無関係な信号がノイズとして強調されてしまうため、同一個体の照合スコアが理想状態に比べて下がり、個体識別精度をかえって低下させる場合がある。
このため、本発明の目的は、上述した課題である、共通領域が存在する画像の照合精度が低下すること、を解決することができる画像照合装置、画像照合方法、プログラムを提供することにある。
本発明の一形態である画像照合装置は、
第1の画像と第2の画像との共通領域を特定する共通領域特定部と、
前記第1の画像内の画素に基づいて当該第1の画像の前記共通領域の輝度値を置換した第1の置換済み画像と、前記第2の画像内の画素に基づいて当該第2の画像の前記共通領域の輝度値を置換した第2の置換済み画像と、を生成するデータ置換部と、
前記第1の置換済み画像と前記第2の置換済み画像との周波数特徴に基づいて前記第1の画像と前記第2の画像との照合を行う照合部と、
を備えた、
という構成をとる。
また、本発明の一形態であるプログラムは、
情報処理装置に、
第1の画像と第2の画像との共通領域を特定する共通領域特定部と、
前記第1の画像内の画素に基づいて当該第1の画像の前記共通領域の輝度値を置換した第1の置換済み画像と、前記第2の画像内の画素に基づいて当該第2の画像の前記共通領域の輝度値を置換した第2の置換済み画像と、を生成するデータ置換部と、
前記第1の置換済み画像と前記第2の置換済み画像との周波数特徴に基づいて前記第1の画像と前記第2の画像との照合を行う照合部と、
を実現させる、
という構成をとる。
また、本発明の一形態である画像照合方法は、
第1の画像と第2の画像との共通領域を特定し、
前記第1の画像内の画素に基づいて当該第1の画像の前記共通領域の輝度値を置換した第1の置換済み画像と、前記第2の画像内の画素に基づいて当該第2の画像の前記共通領域の輝度値を置換した第2の置換済み画像と、を生成し、
前記第1の置換済み画像と前記第2の置換済み画像との周波数特徴に基づいて前記第1の画像と前記第2の画像との照合を行う、
という構成をとる。
本発明は、以上のように構成されることにより、共通領域が存在する画像の照合精度の向上を図ることができる。
本発明の第1の実施形態に係る画像照合装置の構成を示す図である。 画像とそれに対応するマスク画像の例を表す模式図である。 本発明の第1の実施形態に係る画像照合装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る画像照合装置の動作の概略を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態に係る画像照合装置における共通領域取得部の一例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る画像照合装置におけるデータ置換部の一例を示すブロック図である。 輝度値の推定方法を説明するための、第1の画像と第2の画像を示す模式図である。 第1プロファイルと第2プロファイルの振幅成分を用いた相関計算について説明するための模式図である。 図8の第1プロファイルと第2プロファイルの共通領域部分を、単純なマスク処理で0に置き換えた場合の模式図である。 本発明によるマスク処理方法を説明するための模式図である。 振幅成分と対数化した振幅成分の関係を説明するためのグラフである。 共通領域の画素値を固有領域の画素値の平均値によって置換した結果の例を示すグラフである。 本発明の第1の実施形態に係る画像照合装置における周波数特徴取得部の一例を示すブロック図である。 第1の画像の周波数特徴と第2の画像の周波数特徴とを示す数式の例を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る画像照合装置における共通領域取得部のブロック図である。 本発明の第3の実施形態に係る画像照合装置の構成を示す図である。
<実施形態1>
本発明の第1の実施形態を、図1乃至図14を参照して説明する。本発明における画像照合装置100は、後述するように、演算装置と記憶装置とを備えた1台又は複数台の情報処理装置にて構成される。そして、画像照合装置100は、後述するように、第1の画像と第2の画像との照合を行うように構成されている。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る画像照合装置のブロック図である。この図に示すように、画像照合装置100は、共通領域取得部101と、データ置換部102と、周波数特徴取得部103と、照合処理部106と、情報提示部107と、を備えている。また、画像照合装置100は、記憶装置に形成された、第1の記憶部104と、第2の記憶部105と、を備えている。
上記共通領域取得部101は、第1の画像と第2の画像との共通領域を取得するように構成されている。共通領域とは、個体識別性のない画素の集合、あるいは、個体識別に使用しない画素の集合のことを指す。
共通領域は、例えば、画像の各画素について共通領域であるかどうかを示す値を、画像と縦横が同じ大きさの配列に格納することで表現できる。以降、このような共通領域を示す配列を、マスク画像と呼ぶ。マスク画像のより具体的な例として、例えば、固有領域を255、共通領域を0とする。ここで、図2は、マスク画像の具体的な例を示すための模式図である。図2において、符号P1は照合対象となる画像の一例を示し、符号P2はP1に対応するマスク画像の一例を示す。
上記データ置換部102は、画像とマスク画像とを取得して、固有領域に該当する画像の画素値を参照して、共通領域に該当する画像の画素値を、適切な値へ置き換えるように構成されている。なお、固有領域とは、第1の画像と第2の画像とにおいて、それぞれ上述した共通領域とは異なる領域であり、固体識別性のある画素の集合となる。
上記周波数特徴取得部103は、データ置換部102で共通領域が置換された第1の置換済み画像と第2の置換済み画像とを受け取って、第1の置換済み画像と第2の置換済み画像との周波数特徴を取得するように構成されている。なお、周波数特徴とは、画像に対してフーリエ変換(離散フーリエ変換)を施すことによって、周波数領域に変換した結果の2次元データ(2次元配列)を指す。
上記第1の記憶部104は、第1の画像の周波数特徴を記憶するように構成されている。上記第2の記憶部105は、第2の画像の周波数特徴を記憶するように構成されている。
上記照合判定部106は、第1の画像の周波数特徴と第2の画像の周波数特徴とを用いて、相関計算を行い、照合結果を判定するように構成されている。
情報提示部107は、照合判定部106の判定結果に基づき、第1の画像と第2の画像との照合結果を提示するように構成されている。照合結果の提示は、照合結果を表示装置に表示し、または照合結果を記載した用紙を印刷装置で印刷し、または照合結果を記載したメッセージを通信装置で外部端末へ送信するなどであってよい。
ここで、上述した画像照合装置100は、例えば、図3に示すように、カメラ等の撮像部201と、キーボードやマウスなどの操作入力部202と、液晶ディスプレイ等の画面表示部203と、通信インターフェース部204と、メモリやハードディスク等の記憶部205と、1以上のマイクロプロセッサ等の演算処理部206と、を有する情報処理装置200と、プログラム207と、で実現することができる。なお、情報処理装置200は、例えば、パーソナルコンピュータやスマートフォンであってよい。
また、上記プログラム207は、情報処理装置200の立ち上げ時等に外部のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体からメモリに読み込まれ、演算処理部206の動作を制御することにより、演算処理部206上に、上述した共通領域取得部101、データ置換部102、周波数特徴取得部103、照合判定部106、および情報提示部107といった機能的手段を実現する。
次に、本実施形態に係る画像照合装置100の動作の概略を説明する。図4は、本発明の第1の実施形態に係る画像照合装置100の動作のうち、照合処理を行う際の概略を示すフローチャートである。
まず、共通領域取得部101は、画像の共通領域を取得し、マスク画像を生成する(ステップS101)。次に、データ置換部102は、画像とマスク画像を用いて、共通領域の画素値を置換する(ステップS102)。次に、周波数特徴取得部103は、データ置換済みの画像の周波数特徴を取得し、第1の記憶部104または第2の記憶部105に記憶する(ステップS103)。
次に、照合判定部106は、第1の記憶部104に格納された第1の周波数特徴と、第2の記憶部105に格納された第2の周波数特徴との相関計算を行い、照合結果を判定する(ステップS104)。次に、情報提示部107は、照合判定部106から得た第1の画像と第2の画像との照合結果を提示する(ステップS105)。
次に、本実施形態に係る画像照合装置100の各部について詳細に説明する。まず、共通領域取得部101について詳細に説明する。図5は、共通領域取得部101の一例を示すブロック図である。この例に示す共通領域取得部101は、画像取得部111と、共通領域判定部112と、で構成される。
上記画像取得部111は、第1の画像と第2の画像とを取得するように構成されている。画像取得部111は、例えば、カメラやスキャナ等に代表される撮影機器から第1の画像と第2の画像を取得する。あるいは、画像取得部111は、可視光線と、それより波長の長い近赤外線や短波長赤外線、熱赤外線領域までの光をレンズで集め、対象物の形状などを画像データとして取得する光学センサから、第1の画像と第2の画像を取得してもよい。あるいは、画像取得部111は、赤外光や紫外光、X線の強度を取得し、2次元データ配列として出力するセンサから、第1の画像と第2の画像を取得してもよい。あるいは、画像取得部111は、CD-ROMやメモリ等の外部記憶媒体から第1の画像および第2の画像を取得するように構成されていてもよい。あるいは、画像取得部111は、ネットワーク経由で第1の画像および第2の画像を受け取るように構成されていてもよい。また、画像取得部111は、第1の画像を取得する方法と第2の画像を取得する方法とが異なっていてもよい。
上記共通領域判定部112は、画像取得部111から第1の画像と第2の画像とを受け取り、その各々の画像中から共通領域に該当する画素を判定し、共通領域を示すためのマスク画像を出力するように構成されている。
共通領域の判定方法としては、例えば、一般的に使用されている前景背景分離技術が応用可能である。より具体的には、例えば、形状検出技術が使用可能である。固有領域の形状が予め既知であるとして、円形状などのような幾何図形で表現できる場合、形状検出技術を用いることで、固有領域を判定可能である。より具体的には、例えば固有領域の形状が円で表現できる場合、Hough変換を用いた円検出を適用できる。
その他にも、例えば、共通領域の判定方法として、背景差分技術が使用可能である。固定した背景の上に物体を置いて撮影する場合のように背景領域に映る画像が常に固定されている場合、予め背景を計算機に背景画像として記憶させておき、第1の画像あるいは第2の画像と、背景画像との差分を取ることで、背景領域と固有領域を判定可能である。
その他にも、共通領域の判定方法として、GraphCutと呼ばれる技術を用いた領域分割技術や、機械学習による領域分割技術を応用してもよい。
そして、共通領域判定部112は、共通領域の判定結果に基づいて、画像の各画素について共通領域であるかどうかを示す値を、画像と縦横が同じ大きさの配列に格納することで、マスク画像を生成することができる。なお、図2は、画像P1と、それに対応するマスク画像P2の例を表す模式図である。画像P1とマスク画像P2において、符号P101とP201は固有領域の部位であり、符号P102とP202は共通領域の部位である。
次に、データ置換部102について詳細に説明する。図6は、データ置換部102の一例を示すブロック図である。この例に示すデータ置換部102は、置換値推定部121と、画像値置換処理部122と、で構成される。
上記置換値推定部121は、第1の画像と当該第1の画像に対応するマスク画像、および、第2の画像と当該第2の画像に対応するマスク画像、を取得するように構成されている。置換値推定部121は、画像とマスク画像を取得した後に、マスク画像の各画素値に基づいて、画像中の固有領域の画素値を参照することができる。そして、置換値推定部121は、画像中の固有領域の画素値全て、あるいは一部を用いて、共通領域のマスク処理に適した輝度値を推定する。ここで、マスク処理に適した輝度値とは、後述するように、マスク処理の後に隣接画素間に輝度値の差(ジャンプ)dが生じさせないような輝度値のことを指す。
輝度値の推定方法を説明するために、はじめに、一般的なマスク処理を施した場合に、振幅成分にどのような影響が出て、照合結果に影響を与えるのかについて説明する。図7は、第1の画像と第2の画像を示す模式図である。図7の符号P3は第1の画像を表す。図7の符号P301は第1の画像中における固有領域であり、符号P302は第1の画像中における共通領域である。図7の符号P4は第2の画像を表す。図7の符号P401は第2の画像中における固有領域であり、符号P402は第1の画像中における共通領域である。
図7の例では、第1の画像P3の共通領域P302と第2の画像P4の共通領域P402とは、同じ向きの共通の模様になっている。また、第1の画像P3の固有領域P301と第2の画像P4の固有領域P401とは、異なる向きの同一の模様になっている。
画像照合においては、固有領域の輝度値のみを用いて照合を行うのが望ましい。しかし、振幅相関ベースの手法の場合、画像をフーリエ変換して振幅成分を取り出す必要があるため、画像の画素値全てを使用する必要がある。つまり、特にマスク処理を施さない場合は、照合時にノイズとして寄与してしまう共通領域の輝度値が、振幅成分にも情報として含まれることとなる。
上記に関する説明のため、図7の符号P303および符号P403で示す点線上の画素を、第1の画像から1列分、第2の画像から1行分、それぞれ取り出し、1次元で説明を行う。以降の説明のため、取り出した画素を、それぞれ第1プロファイル、第2プロファイルと呼ぶ。
図8は、第1プロファイルと第2プロファイルの振幅成分を用いた相関計算について説明するための模式図である。図8の左部上段は、左から、第1プロファイル、第1プロファイルの振幅成分、第1プロファイルの振幅成分の対数化したグラフである。図8の左部下段は、左から、第2プロファイル、第2プロファイルの振幅成分、第2プロファイルの振幅成分を対数化したグラフである。振幅成分を対数化によって、振幅成分の値が大きい低周波成分と振幅成分の値が小さい高周波成分との間で、振幅成分の値の下がり方が異なり、結果として、相対的に高周波成分を強調することができる。以降では、プロファイルの振幅成分を、単に振幅成分と呼ぶこととする。また、対数化した振幅成分を、強調済み振幅成分と呼ぶこととする。図8の右部は、第1の強調済み振幅成分と第2の強調済み振幅成分との相互相関関数であり、その最大値を破線の矢印で示している。
図8において、第1プロファイルおよび第2プロファイルのグラフには、横軸の下に1次元での説明用にインジケータを記載している。このインジケータは、第1プロファイルや第2プロファイルを取り出した時と同様にして、マスク画像の画素値を取り出したものであり、1次元での説明時のマスク画像に相当する。つまり、インジケータが黒の画素は共通領域であること示し、白の画素は固有領域であることを示す。
図8において、第1プロファイル、第2プロファイルには、それぞれ固有領域と共通領域とが含まれている。第1プロファイルと第2プロファイルの固有領域は、同一の模様を持っており、類似した信号が得られている。第1プロファイルと第2プロファイルの共通領域とは異なる模様を持っており、互いに異なる信号が得られている。つまり、第1プロファイルと第2プロファイルとの間には、類似した信号と異なる信号が部分的に混在している。第1プロファイルと第2プロファイルを、それぞれフーリエ変換して振幅成分に変換すると、共有領域の信号が振幅成分の値にノイズとして乗ってしまう。また、振幅成分から強調済み振幅成分に変換する際に、そのノイズは更に強調されてしまう。従って、第1の強調済み振幅成分と第2の強調済み振幅成分とで相関計算を行うとすると、共通領域の信号に起因して、相互相関関数の最大値は小さい値となってしまう。
図9は、図8の第1プロファイルと第2プロファイルの共通領域部分を、単純なマスク処理で0に置き換えた場合の模式図である。単純なマスク処理を行った場合、固有領域と共通領域との境界にジャンプdが生じてしまい、ギブズ現象によって、固有領域の信号とは無関係な信号が、振幅成分の高周波成分にまでノイズとして乗ってきてしまう。従って、マスク処理をしなかった場合と同様に、第1の強調済み振幅成分と第2の強調済み振幅成分とで相関計算を行うとすると、マスク処理によって発生したギブズ現象に起因して、相互相関関数の最大値は小さい値となってしまう。
続いて、本発明による、輝度値の推定方法を説明する。図10は、本発明によるマスク処理方法を説明するための模式図である。本発明では、マスク処理に使用する置換の値を、なるべくジャンプdが生じないように、固有領域の輝度値に基づいて決定する。これにより、単純なマスク処理によって輝度値を置換した場合と異なり、ジャンプdの値が小さくなるため、ギブズ現象による影響は小さい。その結果、第1の強調済み振幅成分と第2の強調済み振幅成分とで相関計算を行った場合、相互相関関数の最大値は大きい値となる。
置換値推定部121が、マスク処理に使用する置換の値を自動決定する方法としては、例えば、振幅成分にかけるフィルタの効果に基づいて決定する方法がある。具体的な例として、振幅成分を対数化する場合を想定する。振幅成分の低周波成分には信号のエネルギーが集中し、大きい値を持っているため、対数化すると低周波成分は値の変化に対して鈍感になる。一方で、振幅成分の高周波成分は、小さい値を持っているため、対数化すると高周波成分は値の変化に対して、低周波成分と比較して敏感となる。
ここで、図11は、振幅成分と対数化した振幅成分の関係を説明するためのグラフである。上述したとおり、振幅成分が大きな値を持つ場合には、傾きが小さく変化に鈍感であり、振幅成分が小さな値を持つ場合には、傾きが大きく変換に敏感となる。つまり、振幅成分の低周波成分については、値に多少の変化を加えたとしても、強調済み振幅成分のパターンに大きな影響を与えないことを意味している。
この対数化によるフィルタの効果に基づくと、プロファイルの輝度値を一部置換して変化させたとしても、その変化が振幅成分の低周波成分にのみ寄与するのであれば、強調済み振幅成分のパターンへの影響が少なくなる。その結果、第1の強調済み振幅成分と第2の強調済み振幅成分とで相関計算を行った時に高い相関値を得る事ができる。
上記の観点から、本発明による置換値推定部121は、固有領域の画素値に基づいて、マスク処理に使用する置換の値を自動的に決定する。例えば、固有領域の全画素の平均値を算出して、算出した平均値で共通領域の画素の値を全て置き換えた場合、元の画像の固有領域の画素値平均値と置換済み画像の全画素平均値とが一致する。このため、振幅成分に変換した際には、置換による変化が振幅成分のDC成分、すなわち低周波成分にのみ寄与する。このため、上述したように強調済み振幅成分のパターンに大きな影響を与えない。従って、第1の強調済み振幅成分と第2の強調済み振幅成分とで相関計算を行った時に高い相関値を得ることができる。
図12は、上述の置換方法による置換結果イメージを表すグラフである。図12中の円は、固有領域の画素値を示している。縦軸の左に示した破線付の矢印は、固有領域の画素値平均値を示している。共通領域を、固有領域の画素値平均値と同じにしているため、共有領域と固有領域の境界部分に、ジャンプdを生じる可能性があるが、固定値(例えば0)を用いる場合と比較して、ジャンプdの大きさは抑えられるため、高い相関値を得る事ができる。
マスク処理に使用する置換の値を自動決定する方法として、他には例えば、固有領域と共通領域との境界となる固有領域の画素(境界画素)の値を参照して、その画素値に基づいて置換する値を推定し、共通領域の置換に用いる方法がある。マスク画像に対して例えば微分処理を施し、非ゼロの要素を境界画素とすることができる。この他にも、マスク画像を空間的に縮退処理(Erosion)することで縮退マスク画像を得る事ができ、マスク画像と縮退マスク画像との差分を取ることで、境界画素のみを抽出することができる。
固有領域に囲まれている共通領域や、2次元の場合の共通領域では、境界画素が複数存在する。その場合は、例えば複数の境界画素の値の平均値や中央値を用いて、共通領域の全画素を置換すればよい。なお、共通領域の全画素を同じ値で置換するのではなく、複数の境界画素の結果に基づいて境界画素に隣接する共通領域の画素を置換し、置換して更新した画素を新たな境界画素として、同じ処理を逐次的に繰り返す事で共通領域の各画素を置換してもよい。
置換値推定部121では、上述したように第1の画像と第2の画像のそれぞれに対して輝度値を推定する。なお、推定された輝度値を、それぞれ第1の推定輝度値、第2の推定輝度値と呼ぶ。
上記画像値置換処理部122は、第1の推定輝度値と第2の推定輝度値とを取得できるように構成されている。そして、画像値置換処理部122は、第1の推定輝度値を用いて、第1の画像の共通領域の画素値を置換する。また、画像値置換処理部122は、第2の推定輝度値を用いて、第2の画像の共通領域の画素値を置換する。
以上のように、データ置換部102は、記第1の画像における共通領域の画素の輝度値と当該共通領域とは異なる領域の画素の輝度値との差分よりも、第1の置換済み画像における共通領域の画素の輝度値と当該共通領域とは異なる領域の画素の輝度値との差分が小さくなるよう、第1の置換済み画像を生成している。また、同様に、データ置換部102は、第2の画像における共通領域の画素の輝度値と当該共通領域とは異なる領域の画素の輝度値との差分よりも、第2の置換済み画像における共通領域の画素の輝度値と当該共通領域とは異なる領域の画素の輝度値との差分が小さくなるよう、第2の置換済み画像を生成している。
さらに、換言すると、データ置換部102は、第1の画像の振幅成分と第1の置換済み画像の振幅成分とをそれぞれ振幅強調処理した場合に、第1の画像の強調済み振幅成分と第1の置換済み画像の強調済み振幅成分との間で変化が生じにくくなるよう、第1の置換済み画像を生成している。また、同様に、データ置換部102は、第2の画像の振幅成分と第2の置換済み画像の振幅成分とをそれぞれ振幅強調処理した場合に、第2の画像の強調済み振幅成分と第2の置換済み画像の強調済み振幅成分との間で変化が生じにくくなるよう、第2の置換済み画像を生成している。
次に、周波数特徴取得部103について詳細に説明する。図13は、周波数特徴取得部103の一例を示すブロック図である。この例における周波数特徴取得部103は、周波数変換部131と、極座標変換部132と、位相成分算出部133と、から構成される。
ここでまず、振幅成分や位相成分に関して説明するために、離散フーリエ変換に関して説明する。第1の画像および第2の画像を、N1×N2ピクセルの2つの画像f(n1、n2)および画像g(n1、n2)とする。また、2次元画像信号の離散空間インデックス(整数)を、n1=-M1、…、M1およびn2=-M2、…、M2とする。ただし、M1およびM2は正の整数であり、N1=2M1+1およびN2=2M2+1である。そうすると、画像f(n1、n2)を2次元離散フーリエ変換して得られる第1の周波数特徴F(k1、k2)、および画像g(n1、n2)を2次元離散フーリエ変換して得られる第2の周波数特徴G(k1、k2)は、図14に示す式1、式2で与えられる。式1、式2において、k1=-M1、…、M1およびk2=-M2、…、M2は離散周波数インデックス(整数)である。また、WN1およびWN2は回転因子であり、図14に示す式3、式4で与えられる。また、AF(k1、k2)およびAG(k1、k2)は振幅スペクトル(振幅成分)、θF(k1、k2)およびθG(k1、k2)は位相スペクトル(位相成分)をそれぞれ表す。また、Σn1、n2は、図14の式5に示すようにインデックス全域にわたる加算を表す。
続いて、周波数特徴取得部103を構成する各部について説明する。上記周波数変換部131は、データ置換部102から第1の置換済み画像と第2の置換済み画像とを受け取り、その各々の画像に対して、離散フーリエ変換を施し、その結果から振幅成分を算出するように構成されている。この振幅成分は、元の画像の平行移動に不変である。また、周波数変換部131は、上述したようなフィルタ処理によって、振幅成分を強調済み振幅成分に変換する。
上記極座標変換部132は、周波数変換部131から第1の強調済み振幅成分と第2の強調済み振幅成分とを受け取り、それらに対して対数極座標変換を施して、極座標画像を算出するように構成されている。この極座標画像は、フーリエ・メリン特徴画像と呼ばれる。元の画像の倍率、回転の変化は、フーリエ・メリン特徴画像においては平行移動の変化に変換される。
上記位相成分算出部133は、極座標変換部132から第1の画像のフーリエ・メリン特徴画像と第2の画像のフーリエ・メリン特徴画像とを受け取り、それらに対して離散フーリエ変換を施すことにより位相成分を算出するように構成されている。この位相成分はフーリエ・メリン位相特徴と呼ばれる。位相成分算出部133は、第1の画像のフーリエ・メリン位相特徴を第1の記憶部104に保存し、第2の画像のフーリエ・メリン位相特徴を第2の記憶部105に保存する。
次に、照合判定部106について詳細に説明する。照合判定部106は、第1の記憶部104に格納された第1の画像の周波数特徴と、第2の記憶部105に格納された第2の画像の周波数特徴と、を用いて、相関計算によって照合スコアを算出し、照合スコアに基づいて照合結果を判定するように構成されている。
周波数特徴同士の照合スコアの計算の方法としては、例えば、非特許文献1に記載の方法を用いることができる。その他の照合スコアの計算の方法としては、例えば、非特許文献2に記載の方法を用いることができる。
このように本実施形態に係る画像照合装置100によれば、共通領域が存在する物体を、振幅相関ベースの手法を用いて高速に照合する場合でも頑健に照合することができる。その理由は、本実施形態に係る画像照合装置100は、第1の画像と第2の画像とのそれぞれに対して共通領域を取得し、フーリエ変換で画像を振幅成分に変換した際に、照合に使用する周波数成分に影響が出ないように、固有領域の値に基づいて共通領域の輝度値を置換することで第1の置換済み画像と第2の置換済み画像を生成し、第1の置換済み画像と第2の置換済み画像を周波数特徴化した振幅相関ベースの手法によって照合を行っているためである。
なお、第1の画像と第2の画像との固有領域にスケール、回転の変動がない環境では、図13の極座標変換部132を省略してもよい。極座標変換部132を省略した画像照合装置では、周波数変換部133は、周波数変換部131から第1の画像の振幅成分と第2の画像の振幅成分とを受け取り、それらに対して離散フーリエ変換した結果の位相画像を第1の記憶部104と第2の記憶部105とに格納する構成となる。
<実施形態2>
次に、本発明の第2の実施形態に係る画像照合装置について説明する。本実施形態に係る画像照合装置300は、第1の実施形態に係る画像照合装置と比較して、共通領域取得部101が相違し、それ以外は第1の実施形態に係る画像照合装置と同じである。
図15は、本実施形態に係る画像照合装置300における共通領域取得部101のブロック図である。この例における共通領域取得部101は、画像取得部141と、共通領域指定部142とから構成される。
上記画像取得部141は、図5で示した画像取得部111と同様に、第1の画像と第2の画像を取得するように構成されている。
上記共通領域指定部142は、画像取得部141から第1の画像と第2の画像とを受け取り、ユーザーからの指示によって共通領域に該当する画素を記憶し、共通領域を示すためのマスク画像を出力するように構成されている。共通領域指定部142は、受け取った画像、およびマスク画像、および受け取った画像とマスク画像に基づいて合成した合成画像を、画面表示部203に表示できるように構成されている。
ここで、上述したユーザーからの指示とは、本実施形態に係る画像照合装置における操作入力部202から共通領域指定部142へ入力される情報のことである。例えば、ユーザーは前記操作入力部202を用いて、共通領域指定部142が受け取った第1の画像または第2の画像における各画素について、共通領域であるか固有領域であるかを指示する。ユーザーは、画面表示部203に表示されている画像、マスク画像、合成画像を確認しながら、共通領域であるか固有領域であるかを指示することができる。
なお、共通領域指定部142は、ユーザーからの指示を受けて、マスク画像の一部の値を自動的に決定して値を更新してもよい。このようにすることで、ユーザーは、画像の全画素に対して共通領域か固有領域かを指示する必要が無くなる。例えば、GraphCutと呼ばれる技術を用いて、画像およびマスク画像を参照し、既に共通領域か固有領域か決定済みの画素、およびその近傍画素情報を用いることで、共通領域か固有領域か未決定のマスク画像の画素の値を更新することができる。
共通領域指定部142は、ユーザーからの指示結果を反映して生成したマスク画像を、画面表示部203に表示してもよい。また、ユーザーへの視認性を向上させるために、合成画像を表示してもよい。合成画像の生成方法としては、例えばアルファブレンディングを用いることができる。マスク画像によって固有領域と判定されている画素を青色、共通領域と判定されている画素を赤色とした合成用画像を用意し、画像と合成用画像とをアルファブレンディングすることで、ユーザーは画像の各画素が固有領域か共通領域かを容易に視認できる。
本実施形態に係る画像照合装置によれば、第1の実施形態に係る画像照合装置と同じ理由により、共通領域が存在する物体を、振幅相関ベースの手法を用いて高速に照合する場合でも頑健に照合することができる。また、共通領域と固有領域の指定をユーザーが指示できる。このため、第1の実施形態に係る画像照合装置の共通領域取得部112が、固有領域と共通領域の判定を誤ってしまうような場合においても、正しいマスク画像を出力することができる。その結果、共通領域が存在する物体を、振幅相関ベースの手法を用いて高速に照合する場合でも頑健に照合することができる。
<実施形態3>
次に、本発明の第3の実施形態に係る画像照合装置について説明する。図16は、実施形態3における画像照合装置の構成を示すブロック図である。なお、本実施形態では、実施形態1で説明した画像照合装置の構成の概略を示している。
図16に示すように、本実施形態おける画像照合装置300は、
第1の画像と第2の画像との共通領域を特定する共通領域特定部301と、
第1の画像内の画素に基づいて当該第1の画像の共通領域の輝度値を置換した第1の置換済み画像と、第2の画像内の画素に基づいて当該第2の画像の共通領域の輝度値を置換した第2の置換済み画像と、を生成するデータ置換部302と、
第1の置換済み画像と第2の置換済み画像との周波数特徴に基づいて第1の画像と第2の画像との照合を行う照合部303と、
を備える。
なお、上述した共通領域特定部301とデータ置換部302と判定部303とは、画像照合装置300を構成する情報処理装置に搭載される演算装置が、プログラムを実行することで構築されるものであってもよく、電子回路で構築されるものであってもよい。
そして、上記構成の画像照合装置300は、
第1の画像と第2の画像との共通領域を特定し、
第1の画像内の画素に基づいて当該第1の画像の共通領域の輝度値を置換した第1の置換済み画像と、第2の画像内の画素に基づいて当該第2の画像の共通領域の輝度値を置換した第2の置換済み画像と、を生成し、
第1の置換済み画像と第2の置換済み画像との周波数特徴に基づいて第1の画像と第2の画像との照合を行う、
という処理を実行するよう作動する。
上記発明によると、第1の画像と第2の画像との共通領域の輝度値を、各画像内の画素に基づいて、特に、各画像内の共通領域とは異なる固有領域の画素に基づいて特定して置換している。このため、第1の置換済み画像と第2の置換済み画像との周波数特徴に基づいて第1の画像と第2の画像との照合を行う際に、照合に使用する周波数成分の影響を抑制することができる。その結果、振幅相関ベースの手法を用いて高速に照合する場合でも頑健に照合することができる。
<産業上の利用可能性>
本発明は、2つの画像の照合を行う分野に利用でき、特に、製品の表面の微細凹凸や紋様、素材表面のランダムパターン等の、同一製造過程で生じる自然発生的な微細なパターンの差異を、カメラ等の撮像装置を用いて画像として取得し、その微細なパターンを認識することで、製品個々の個体識別や管理を行う分野に利用できる。
<付記>
上記実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうる。以下、本発明における画像照合装置、画像照合方法、プログラムの構成の概略を説明する。但し、本発明は、以下の構成に限定されない。
(付記1)
第1の画像と第2の画像との共通領域を特定する共通領域特定部と、
前記第1の画像内の画素に基づいて当該第1の画像の前記共通領域の輝度値を置換した第1の置換済み画像と、前記第2の画像内の画素に基づいて当該第2の画像の前記共通領域の輝度値を置換した第2の置換済み画像と、を生成するデータ置換部と、
前記第1の置換済み画像と前記第2の置換済み画像との周波数特徴に基づいて前記第1の画像と前記第2の画像との照合を行う照合部と、
を備えた画像照合装置。
(付記2)
付記1に記載の画像照合装置であって、
前記データ置換部は、前記第1の画像の前記共通領域とは異なる領域の画素に基づいて当該第1の画像の前記共通領域の輝度値を置換した前記第1の置換済み画像を生成し、前記第2の画像の前記共通領域とは異なる領域の画素に基づいて当該第2の画像の前記共通領域の輝度値を置換した前記第2の置換済み画像を生成する、
画像照合装置。
(付記3)
付記2に記載の画像照合装置であって、
前記データ置換部は、前記第1の画像の前記共通領域とは異なる領域の画素の輝度値に基づいて当該第1の画像の前記共通領域の輝度値を置換した前記第1の置換済み画像を生成し、前記第2の画像の前記共通領域とは異なる領域の画素の輝度値に基づいて当該第2の画像の前記共通領域の輝度値を置換した前記第2の置換済み画像を生成する、
画像照合装置。
(付記4)
付記3に記載の画像照合装置であって、
前記データ置換部は、前記第1の画像の前記共通領域とは異なる領域の全ての画素の輝度値に基づいて算出した値に、当該第1の画像の前記共通領域の輝度値を置換した前記第1の置換済み画像を生成し、前記第2の画像の前記共通領域とは異なる領域の全ての画素の輝度値に基づいて算出した値に、当該第2の画像の前記共通領域の輝度値を置換した前記第2の置換済み画像を生成する、
画像照合装置。
(付記5)
付記4に記載の画像照合装置であって、
前記データ置換部は、
前記第1の画像における前記共通領域の画素の輝度値と当該共通領域とは異なる領域の画素の輝度値との差分よりも、前記第1の置換済み画像における前記共通領域の画素の輝度値と当該共通領域とは異なる領域の画素の輝度値との差分が小さくなるよう、前記第1の置換済み画像を生成し、
前記第2の画像における前記共通領域の画素の輝度値と当該共通領域とは異なる領域の画素の輝度値との差分よりも、前記第2の置換済み画像における前記共通領域の画素の輝度値と当該共通領域とは異なる領域の画素の輝度値との差分が小さくなるよう、前記第2の置換済み画像を生成する、
画像照合装置。
(付記6)
付記4又は5に記載の画像照合装置であって、
前記データ置換部は、
前記第1の画像の振幅成分と前記第1の置換済み画像の振幅成分とをそれぞれ振幅強調処理した場合に、前記第1の画像の強調済み振幅成分と前記第1の置換済み画像の強調済み振幅成分との間で変化が生じにくくなるよう、前記第1の置換済み画像を生成し、
前記第2の画像の振幅成分と前記第2の置換済み画像の振幅成分とをそれぞれ振幅強調処理した場合に、前記第2の画像の強調済み振幅成分と前記第2の置換済み画像の強調済み振幅成分との間で変化が生じにくくなるよう、前記第2の置換済み画像を生成する、
画像照合装置。
(付記7)
付記4乃至6のいずれかに記載の画像照合装置であって、
前記データ置換部は、前記第1の画像の前記共通領域とは異なる領域の全ての画素の輝度値を平均した値に、当該第1の画像の前記共通領域の輝度値を置換した前記第1の置換済み画像を生成し、前記第2の画像の前記共通領域とは異なる領域の全ての画素の輝度値を平均した値に、当該第2の画像の前記共通領域の輝度値を置換した前記第2の置換済み画像を生成する、
画像照合装置。
(付記8)
付記1乃至7のいずれかに記載の画像照合装置であって、
前記照合部は、前記第1の置換済み画像と前記第2の置換済み画像とをフーリエ変換し、振幅成分同士の所定の相関計算を行うことで、前記第1の画像と前記第2の画像との照合を行う、
画像照合装置。
(付記9)
情報処理装置に、
第1の画像と第2の画像との共通領域を特定する共通領域特定部と、
前記第1の画像内の画素に基づいて当該第1の画像の前記共通領域の輝度値を置換した第1の置換済み画像と、前記第2の画像内の画素に基づいて当該第2の画像の前記共通領域の輝度値を置換した第2の置換済み画像と、を生成するデータ置換部と、
前記第1の置換済み画像と前記第2の置換済み画像との周波数特徴に基づいて前記第1の画像と前記第2の画像との照合を行う照合部と、
を実現させるためのプログラム。
(付記10)
第1の画像と第2の画像との共通領域を特定し、
前記第1の画像内の画素に基づいて当該第1の画像の前記共通領域の輝度値を置換した第1の置換済み画像と、前記第2の画像内の画素に基づいて当該第2の画像の前記共通領域の輝度値を置換した第2の置換済み画像と、を生成し、
前記第1の置換済み画像と前記第2の置換済み画像との周波数特徴に基づいて前記第1の画像と前記第2の画像との照合を行う、
画像照合方法。
(付記11)
付記10に記載の画像照合方法であって、
前記第1の画像の前記共通領域とは異なる領域の画素に基づいて当該第1の画像の前記共通領域の輝度値を置換した前記第1の置換済み画像を生成し、前記第2の画像の前記共通領域とは異なる領域の画素に基づいて当該第2の画像の前記共通領域の輝度値を置換した前記第2の置換済み画像を生成する、
画像照合装方法
(付記12)
付記11に記載の画像照合方法であって、
前記第1の画像の前記共通領域とは異なる領域の画素の輝度値に基づいて当該第1の画像の前記共通領域の輝度値を置換した前記第1の置換済み画像を生成し、前記第2の画像の前記共通領域とは異なる領域の画素の輝度値に基づいて当該第2の画像の前記共通領域の輝度値を置換した前記第2の置換済み画像を生成する、
画像照合装方法。
(付記13)
付記12に記載の画像照合方法であって、
前記第1の画像の前記共通領域とは異なる領域の全ての画素の輝度値に基づいて算出した値に、当該第1の画像の前記共通領域の輝度値を置換した前記第1の置換済み画像を生成し、前記第2の画像の前記共通領域とは異なる領域の全ての画素の輝度値に基づいて算出した値に、当該第2の画像の前記共通領域の輝度値を置換した前記第2の置換済み画像を生成する、
画像照合方法。
(付記14)
付記13に記載の画像照合方法であって、
前記第1の画像における前記共通領域の画素の輝度値と当該共通領域とは異なる領域の画素の輝度値との差分よりも、前記第1の置換済み画像における前記共通領域の画素の輝度値と当該共通領域とは異なる領域の画素の輝度値との差分が小さくなるよう、前記第1の置換済み画像を生成し、
前記第2の画像における前記共通領域の画素の輝度値と当該共通領域とは異なる領域の画素の輝度値との差分よりも、前記第2の置換済み画像における前記共通領域の画素の輝度値と当該共通領域とは異なる領域の画素の輝度値との差分が小さくなるよう、前記第2の置換済み画像を生成する、
画像照合方法。
(付記15)
付記13又は14に記載の画像照合方法であって、
前記第1の画像の振幅成分と前記第1の置換済み画像の振幅成分とをそれぞれ振幅強調処理した場合に、前記第1の画像の強調済み振幅成分と前記第1の置換済み画像の強調済み振幅成分との間で変化が生じにくくなるよう、前記第1の置換済み画像を生成し、
前記第2の画像の振幅成分と前記第2の置換済み画像の振幅成分とをそれぞれ振幅強調処理した場合に、前記第2の画像の強調済み振幅成分と前記第2の置換済み画像の強調済み振幅成分との間で変化が生じにくくなるよう、前記第2の置換済み画像を生成する、
画像照合方法。
(付記16)
付記13乃至15のいずれかに記載の画像照合方法であって、
前記データ置換部は、前記第1の画像の前記共通領域とは異なる領域の全ての画素の輝度値を平均した値に、当該第1の画像の前記共通領域の輝度値を置換した前記第1の置換済み画像を生成し、前記第2の画像の前記共通領域とは異なる領域の全ての画素の輝度値を平均した値に、当該第2の画像の前記共通領域の輝度値を置換した前記第2の置換済み画像を生成する、
画像照合方法。
(付記17)
付記10乃至16のいずれかに記載の画像照合方法であって、
前記第1の置換済み画像と前記第2の置換済み画像とをフーリエ変換し、振幅成分同士の所定の相関計算を行うことで、前記第1の画像と前記第2の画像との照合を行う、
画像照合方法。
なお、上述したプログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD-ROM(Read Only Memory)、CD-R、CD-R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(Random Access Memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
以上、上記実施形態等を参照して本願発明を説明したが、本願発明は、上述した実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明の範囲内で当業者が理解しうる様々な変更をすることができる。
100 画像照合装置
101 共通領域取得部
102 データ置換部
103 周波数特徴取得部
104 第1の記憶部
105 第2の記憶部
106 照合判定部
107 情報提示部
111 画像取得部
112 共通領域判定部
121 置換値推定部
122 画素値置換処理部
131 周波数変換部
132 極座標変換部
133 位相成分算出部
141 画像取得部
142 共通領域指定部
200 情報処理装置
201 撮像部
202 操作入力部
203 画像表示部
204 通信インターフェース部
206 演算処理部
207 記憶部
300 画像照合装置
301 共通領域特定部
302 データ置換部
303 照合部

Claims (10)

  1. 第1の画像と第2の画像との共通領域を特定する共通領域特定部と、
    前記第1の画像内の画素に基づいて当該第1の画像の前記共通領域の輝度値を置換した第1の置換済み画像と、前記第2の画像内の画素に基づいて当該第2の画像の前記共通領域の輝度値を置換した第2の置換済み画像と、を生成するデータ置換部と、
    前記第1の置換済み画像と前記第2の置換済み画像との周波数特徴に基づいて前記第1の画像と前記第2の画像との照合を行う照合部と、
    を備えた画像照合装置。
  2. 請求項1に記載の画像照合装置であって、
    前記データ置換部は、前記第1の画像の前記共通領域とは異なる領域の画素に基づいて当該第1の画像の前記共通領域の輝度値を置換した前記第1の置換済み画像を生成し、前記第2の画像の前記共通領域とは異なる領域の画素に基づいて当該第2の画像の前記共通領域の輝度値を置換した前記第2の置換済み画像を生成する、
    画像照合装置。
  3. 請求項2に記載の画像照合装置であって、
    前記データ置換部は、前記第1の画像の前記共通領域とは異なる領域の画素の輝度値に基づいて当該第1の画像の前記共通領域の輝度値を置換した前記第1の置換済み画像を生成し、前記第2の画像の前記共通領域とは異なる領域の画素の輝度値に基づいて当該第2の画像の前記共通領域の輝度値を置換した前記第2の置換済み画像を生成する、
    画像照合装置。
  4. 請求項3に記載の画像照合装置であって、
    前記データ置換部は、前記第1の画像の前記共通領域とは異なる領域の全ての画素の輝度値に基づいて算出した値に、当該第1の画像の前記共通領域の輝度値を置換した前記第1の置換済み画像を生成し、前記第2の画像の前記共通領域とは異なる領域の全ての画素の輝度値に基づいて算出した値に、当該第2の画像の前記共通領域の輝度値を置換した前記第2の置換済み画像を生成する、
    画像照合装置。
  5. 請求項4に記載の画像照合装置であって、
    前記データ置換部は、
    前記第1の画像における前記共通領域の画素の輝度値と当該共通領域とは異なる領域の画素の輝度値との差分よりも、前記第1の置換済み画像における前記共通領域の画素の輝度値と当該共通領域とは異なる領域の画素の輝度値との差分が小さくなるよう、前記第1の置換済み画像を生成し、
    前記第2の画像における前記共通領域の画素の輝度値と当該共通領域とは異なる領域の画素の輝度値との差分よりも、前記第2の置換済み画像における前記共通領域の画素の輝度値と当該共通領域とは異なる領域の画素の輝度値との差分が小さくなるよう、前記第2の置換済み画像を生成する、
    画像照合装置。
  6. 請求項4又は5に記載の画像照合装置であって、
    前記データ置換部は、
    前記第1の画像の振幅成分と前記第1の置換済み画像の振幅成分とをそれぞれ振幅強調処理した場合に、前記第1の画像の強調済み振幅成分と前記第1の置換済み画像の強調済み振幅成分との間で変化が生じにくくなるよう、前記第1の置換済み画像を生成し、
    前記第2の画像の振幅成分と前記第2の置換済み画像の振幅成分とをそれぞれ振幅強調処理した場合に、前記第2の画像の強調済み振幅成分と前記第2の置換済み画像の強調済み振幅成分との間で変化が生じにくくなるよう、前記第2の置換済み画像を生成する、
    画像照合装置。
  7. 請求項4乃至6のいずれかに記載の画像照合装置であって、
    前記データ置換部は、前記第1の画像の前記共通領域とは異なる領域の全ての画素の輝度値を平均した値に、当該第1の画像の前記共通領域の輝度値を置換した前記第1の置換済み画像を生成し、前記第2の画像の前記共通領域とは異なる領域の全ての画素の輝度値を平均した値に、当該第2の画像の前記共通領域の輝度値を置換した前記第2の置換済み画像を生成する、
    画像照合装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれかに記載の画像照合装置であって、
    前記照合部は、前記第1の置換済み画像と前記第2の置換済み画像とをフーリエ変換し、振幅成分同士の所定の相関計算を行うことで、前記第1の画像と前記第2の画像との照合を行う、
    画像照合装置。
  9. 情報処理装置に、
    第1の画像と第2の画像との共通領域を特定する共通領域特定部と、
    前記第1の画像内の画素に基づいて当該第1の画像の前記共通領域の輝度値を置換した第1の置換済み画像と、前記第2の画像内の画素に基づいて当該第2の画像の前記共通領域の輝度値を置換した第2の置換済み画像と、を生成するデータ置換部と、
    前記第1の置換済み画像と前記第2の置換済み画像との周波数特徴に基づいて前記第1の画像と前記第2の画像との照合を行う照合部と、
    を実現させるためのプログラム。
  10. 第1の画像と第2の画像との共通領域を特定し、
    前記第1の画像内の画素に基づいて当該第1の画像の前記共通領域の輝度値を置換した第1の置換済み画像と、前記第2の画像内の画素に基づいて当該第2の画像の前記共通領域の輝度値を置換した第2の置換済み画像と、を生成し、
    前記第1の置換済み画像と前記第2の置換済み画像との周波数特徴に基づいて前記第1の画像と前記第2の画像との照合を行う、
    画像照合方法。
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