JP7040393B2 - 端末装置、プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、通信技術に関し、特に信号を発信する端末装置、プログラムに関する。
無線通信機と電話機との通信をネットワーク経由で中継装置が中継するシステムが提案されている。このシステムにおいて、中継装置は、電話機からの着呼に対して、子機の無線通信機から確実な応答指示があったことを条件に応答する。ここで、中継装置は、単独着信の場合に通話モードに分岐させ、同報配信の場合に無線呼出モードに分岐させ、無線通信機の発呼の場合にSIP(Session Initiation Protocol)発呼モードに分岐させる。
特開2011-135290号公報
複数の端末装置により構成される通信システムにおいて、複数種類の通信モードがサポートされる場合がある。例えば、第1通信モードでは、呼出信号を受信した端末装置において所定の操作が行われた後に通信が開始され、第2通信モードでは、呼出信号を受信した端末装置において所定の操作が行われない場合であっても通信が開始される。第1の通信モードでは、呼び出しを受けたユーザが所定の操作を行った後に通信が開始されるため、ユーザが知らないうちに通信が開始されることがなく、ユーザは通信の存在を確実に把握できる。一方、第2の通信モードでは、所定の操作が行われない場合でも通信が開始されるため、迅速に通信を開始することができる。このように、複数種類の通信モードごとに異なる特性やメリットがあるため、複数種類の通信モードを適切に使用することが望まれる。しかしながら、従来技術においては、複数種類の通信モードを適切に使い分けることを十分には考慮していなかった。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、複数種類の通信モードを適切に使用する技術を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の端末装置は、他の端末装置から信号を受信した際の受信時刻または他の端末装置が信号を発信した発信時刻である基準時刻を取得する取得部と、自端末装置が他の端末装置に信号を発信した際の発信時刻を記憶する記憶部と、取得部において取得した基準時刻および記憶部に記憶した発信時刻をもとに、他の端末装置において所定の操作が行われた後に通信が開始される第1通信モードと、他の端末装置において所定の操作が行われない場合であっても通信が開始される第2通信モードのいずれかの通信モードを選択する制御部と、制御部において選択した通信モードにしたがって、他の端末装置に信号を発信する通信部と、を備える。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、複数種類の通信モードを適切に使用できる。
実施例1に係る通信システムの構成を示す図である。 図2(a)-(b)は、図1の通信システムにおける通常発信の概要を示す図である。 図3(a)-(d)は、図1の通信システムにおけるRBT発信の概要を示す図である。 端末装置のハードウエア構成および機能ブロックを示す図である。 端末装置の詳細な機能ブロックを示す図である。 図6(a)-(b)は、端末装置の表示部に表示される画面を示す図である。 端末装置の履歴テーブルのデータ構造を示す図である。 端末装置の端末装置による通信モード選択処理を示すフローチャートである。 端末装置の端末装置による発信方法取得処理の手順を示すフローチャートである。 実施例2に係る端末装置の記憶部に記憶されるテーブルのデータ構造を示す図である。 図11(a)-(d)は、実施例3に係る履歴テーブルのデータ構造を示す図である。 実施例3に係る端末装置の表示部に表示される画面を示す図である。 実施例4に係る端末装置の制御部に保持されるカウンタの値を示すテーブルのデータ構造を示す図である。 実施例5に係る管理装置に記憶されるテーブルのデータ構造を示す図である。
(実施例1)
図1に、通信システム100の構成を示す。通信システム100は、ネットワーク10、管理装置12、基地局装置14と総称される第1基地局装置14a、第2基地局装置14b、第3基地局装置14c、端末装置16と総称される第1端末装置16a、・・・、第8端末装置16hを含む。ここで、通信システム100に含まれる基地局装置14の数は「3」に限定されず、端末装置16の数は「8」に限定されず、それらより多くてもよく、それらよりも少なくてもよい。
端末装置16は、IPトランシーバ、PoC(Push-to-Talk over Cellular)トランシーバとも呼ばれ、音声通信を実行する。音声通信はプッシュ・ツー・トーク方式であり、個別呼出、グループ呼出、一斉呼出、近隣呼出も可能である。このような音声通信を実行するために、端末装置16は基地局装置14に接続される。ここで、基地局装置14と端末装置16との間における通信方式には、半二重または全二重通信が使用される。
複数の基地局装置14は、ネットワーク10により互いに接続される。ネットワーク10は、例えばIP(Internet Protocol)ネットワークである。ネットワーク10には管理装置12が接続される。管理装置12は、例えばSIP(Session Initiation Protocol)サーバ等により構成され、端末装置16間で通話する際のSIPシーケンス処理を実行する。
このような構成において、使用者は、端末装置16の通話ボタンを押下することによって、他の端末装置16を使用する他の使用者との音声通話を実行する。通信方式が半二重通信である場合、ある音声通話に係る複数の端末装置16において、いずれかの使用者が通話ボタンを押下し発話している間にわたって、他の使用者は通話ボタンを押しても発話できない。通話を開始する際に通話ボタンを押下した場合の動作には、通常発信、Ring Back Tone(以下、「RBT」という)発信が含まれる。
図2(a)-(b)は、通信システム100における通常発信の概要を示す。ここでは、第1端末装置16aと第2端末装置16bという2つの端末装置16間の通信を前提とするが、3つ以上の端末装置16間の通信であってもよく、1対多のグループ通信であってもよい。第1端末装置16aは第1使用者18aに使用され、第2端末装置16bは第2使用者18bに使用される。また、半二重通信を使用する場合を想定する。
図2(a)において、第1使用者18aが第1端末装置16aの通話ボタンを押し下げている間、第2使用者18bが第2端末装置16bを操作しなくても、第1使用者18aと第2使用者18bとの音声通話が開始される。具体的に説明すると、第1使用者18aが第1端末装置16aの通話ボタンを押し下げている間、第1使用者18aによって発話された音声が音声信号として、第1端末装置16aから第2端末装置16bに発信される。第2端末装置16bは、受信した音声信号を再生し、音声を出力する。図2(b)は、図2(a)に続く処理であり、第2使用者18bが第2端末装置16bの通話ボタンを押し下げている間、第2使用者18bによって発話された音声が音声信号として、第2端末装置16bから第1端末装置16aに発信される。第1端末装置16aは、受信した音声信号を再生し、音声を出力する。このように、第1使用者18aと第2使用者18bとの間で交互に通話ボタンが押し下げられ、通話がなされる。
図3(a)-(d)は、通信システム100におけるRBT発信の概要を示す。図3(a)-(d)は図2(a)-(b)と同様に示される。第1使用者18aが第1端末装置16aの通話ボタンを押し下げている間、第1端末装置16aは呼び出し音を出力する。第2端末装置16bは、音声通話を開始せず、着信音を出力する。図3(b)は、図3(a)に続く処理であり、着信音を聞いた第2使用者18bが第2端末装置16bの通話ボタンを押し下げると、図3(c)の通話開始への遷移がなされる。第1使用者18aが第1端末装置16aの通話ボタン押下を止める(通話ボタンを離す)と、図3(c)の通話が終了する。通話終了時点から所定時間以内に、第2使用者18bが第2端末装置16bの通話ボタンの押下を持続すると、第2端末装置16bから第1端末装置16aへの折り返し通話(コールバック)が開始される。この状態を図3(d)に示す。なお、RBT発信に対する折り返し通話において通常は、第2端末装置16bの呼び出し音や、第1端末装置16aの着信音は出力されず、すぐに通話状態となる。図3(c)の通話が通話終了してから所定時間が経過した以降に、第2使用者18bが第2端末装置16bの通話ボタンを押下すると、折り返し通話ではなく、新規のRBT発信となる。この場合は、第2端末装置16bの呼び出し音と、第1端末装置16aの着信音が出力される。このようにRBT発信では、音声通話を開始するために、受信側(着信側)の端末装置16での操作が必要となる。そのため、RBT発信は、発信相手に確実に情報を伝える必要がある場合に利用される。なお、上述の説明では、通話ボタンを押し下げ続ける操作により、RBT発信を実行するとしたが、他の操作によってRBT発信を実行してもよい。例えば、通話ボタンを1回(短時間)押下することにより、RBT発信を実行してもよい。
通常発信とRBT発信の切替は、一般的に、発信側の端末装置16における設定をもとになされる。端末装置16において、「通常発信」が設定された場合、あるいは「発信時に通常発信あるいはRBT発信」が設定され、発信時に「通常発信」が選択された場合、通常発信がなされる。前述のごとく、通常発信の動作では、受信側の端末装置16において通話ボタンを操作しなくでも通話がなされる。そのため、受信側の端末装置16を使用している利用者が離席などにより当該端末装置16の付近に居ない場合、あるいは睡眠中であった場合などには、発信した情報はすべて無駄になる。また、利用者が端末装置16の仕様、操作方法を十分に理解していない場合、あるいは設定ミス等が発生した場合に、常に通常発信がなされると、相手に確実に情報を伝える必要がある場合でも受信側で聞き逃す可能性がある。RBT発信は、相手に確実に情報を伝えられるメリットを有するが、使用者18の操作が煩雑になるというデメリットも有する。そのため、一律にRBT発信を設定すると、使用者18の利便性を損なうおそれがある。本実施例では、通常発信、RBT発信を適切に使用することを目的とする。
図4は、端末装置16のハードウエア構成および機能ブロックを示す。端末装置16は、クロック発振器200、CPU(Central Processing Unit)210、ユーザIF(Interface)220、通信IF230、記憶部40を含む。クロック発振器200、CPU210、ユーザIF220、通信IF230、記憶部40は、バス250によって接続される。
クロック発振器200は、例えば、水晶発振器であり、一定の周波数の信号を生成する。CPU210は、端末装置16における処理を実行する。ユーザIF220は、ユーザである使用者18に対するインターフェイスである。ユーザIF220は、使用者18からの情報を受けつけたり、使用者18に情報を提示したりする。通信IF230は、ネットワーク10と接続され、基地局装置14と通信する。さらに、基地局装置14経由で管理装置12と通信する。記憶部40は、情報を記憶する媒体であり、例えば、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)である。
クロック発振器200は時計部32を含み、CPU210は制御部38を含み、ユーザIF220は入力部30、表示部36を含み、通信IF230は通信部34を含む。記憶部40は、設定テーブル60、履歴テーブル62を含む。
図5は、端末装置16の詳細な機能ブロックを示す。端末装置16は、入力部30、時計部32、通信部34、表示部36、制御部38、記憶部40を含む。制御部38は、取得部50を含み、記憶部40は、設定テーブル60、履歴テーブル62を含む。入力部30は、端末装置16の使用者18が操作するための各種ボタン、タッチパネル等の入力デバイス、入力デバイスの状態を制御部38に通知するためのインターフェイスを含む。入力部30は、発信する際に押下される通話ボタンも含む。通話ボタンの押下状態は、入力部30において検出され、制御部38に入力される。
表示部36は、端末装置16の設定、通話状態を表示するインターフェイスであり、例えばディスプレイである。設定テーブル60には、端末装置16についての各種設定情報が記録される。例えば、RBT利用設定に関する情報(RBT設定情報)が設定テーブル60に記録される。具体的には、RBT利用設定にて、「利用しない」、「常時利用」、「発信時選択」のどれが使用者に選択されているかを示す情報、例えば、0、1、2の値が記録される。
図6(a)-(b)は、表示部36に表示される画面を示す。これは、端末装置16において通常発信、RBT発信に関する設定を行うための画面例である。図6(a)のRBT利用設定画面を用いて、発信時の動作が設定される。この設定内容が設定テーブル60に記録される。「利用しない」を設定した場合、通話ボタンを押下した後、通常発信がなされる。「常時利用」を設定した場合、通話ボタンを押下した後、RBT発信がなされる。「発信時選択」を設定した場合、通話ボタンを押下した後、図6(b)の発信時選択画面が表示される。つまり、使用者18は通話を開始するごとに(発呼ごとに)、通常発信またはRBT発信を選択する。図6(b)の発信時選択画面において、「RBT発信」を選択した場合、RBT発信がなされる。「通常発信」を選択した場合、通常発信がなされる。図5に戻る。
通話ボタンの操作がなされ、入力部30において通話ボタンの押下が検出された場合、制御部38は、設定テーブル60のRBT設定情報をもとに、通常発信またはRBT発信を通信部34に指示する。その際、制御部38は、時計部32より現在の時刻を取得し、取得した現在の時刻を発信時刻として履歴テーブル62に追記する。このように履歴テーブル62は、他の端末装置16に信号(呼出信号)を発信した際の発信時刻を記憶する。また、通信部34において発信相手からの受信が検出された場合、取得部50は、時計部32より現在の時刻を取得する。この現在の時刻は、他の端末装置16から信号(呼出信号)を受信した際の受信時刻であるといえる。制御部38は、受信時刻を履歴テーブル62に追記する。このように履歴テーブル62は、端末装置16が発信相手へ発信した履歴と、発信相手からの受信に関する履歴を記憶する。通信部34は、制御部38からの指示に応じて、通常発信、RBT発信、音声通話を実行する。これらには公知の技術が使用されればよいので、ここでは説明を省略する。
図7は、履歴テーブル62のデータ構造を示す。これは、例えば、第1端末装置16aに記憶される履歴テーブル62を示す。履歴テーブル62には、第1端末装置16aから第2端末装置16bに発信した通信、および第1端末装置16aが第2端末装置16bから受信した通信(第2端末装置16bが第1端末装置16aに発信した通信)に関する情報が記録される。「履歴No」(履歴番号)は履歴情報を識別するための番号である。履歴Noは、数値が小さい程、古い履歴情報を示し、数値が大きい程、新しい履歴情報を示す。発信時刻には第1端末装置16aが発信相手の第2端末装置16bへ発信した時刻が記録され、受信時刻には第1端末装置16aが第2端末装置16bから受信した時刻が記録される。発信時刻、受信時刻の記載例である「10:10:11」の表記は「10時10分11秒」を示す。発信補助ステータスには、後述する発信時のRBT発信補助判定処理での判定結果が記録される。RBT発信補助判定処理にてRBT発信補助ありと判定された場合、本項には「1」が記録され、RBT発信補助判定処理にてRBT発信補助なしと判定された場合、本項には「0」が記録される。なお、第2端末装置16bから受信した受信時刻を追記する際は、発信補助ステータスは必ず「0」が記録される。
履歴テーブル62は一定数(例えば、30)の履歴を記録可能であり、履歴数が上限に達している状態で新たに時刻情報を追記する場合、古い履歴情報を順に削除する。図7の例の場合、この一定数に相当するNo.030の履歴の時刻「13:24:34」以降に端末装置16が発信あるいは受信を実行した場合、履歴No.001の発信時刻「10:10:11」の履歴が削除される。また、古い履歴を削除した場合には、履歴情報が古いほど、各履歴情報の履歴Noが小さな値になるように調整される。上記例の場合、「13:24:34」以降に追記される履歴情報の履歴NoはNo.030として記録され、それまで履歴No.030として記録されていた「13:24:34」の履歴情報は履歴No.029に調整される。また、No.001の発信時刻「10:10:11」の履歴が削除されるとNo.002の発信時刻「10:11:00」の履歴情報の履歴NoがNo.001に調整される。つまり図7の例では、古い履歴を削除し、新しい履歴を追加した場合においても、最も古い履歴情報の履歴Noは常にNo.001であり、最も新しい履歴情報の履歴Noは常にNo.0030である。図7に示す例では、発信時刻および受信時刻は、時刻のみを記憶するが、さらに日付(年、月、日など)が記録されてもよい。つまり、発信および受信の日時を記録してもよい。また、発信時刻と受信時刻はテーブルの別々のフィールドに記録されているが、「イベント時刻」等の1つフィールドに時刻または日時が記録されてもよい。その際、「イベント種別」等のフィールドに、受信または発信を区別する情報が記録される。あるいは、発信情報を記憶するテーブルと、受信情報を記憶するテーブルが分けられてもよい。図5に戻る。
入力部30が通話ボタンの押下を検出した場合、制御部38は時計部32より現時刻を取得する。その後、制御部38は、履歴テーブル62を参照し、最新の発信時刻が記録されている履歴情報(最新の発信履歴)の発信補助ステータスを確認する。図7の例の場合、最新の発信時刻が記録されている履歴は履歴No.028である。発信補助ステータスが「0」である場合、制御部38は、後述のRBT発信補助判定処理に遷移する。一方、発信補助ステータスが「1」である場合、制御部38は、直ちに通信部34へRBT発信を指示する。その後、制御部38は、現時刻を発信時刻とし、発信補助ステータスを「1」とした履歴情報を履歴テーブル62に追記する。通話ボタンの押下時に、直近(前回)の発信のRBT発信補助ステータスが「1」であるケースとしては、図7の例の場合、履歴No.016の「11:02:27」、履歴No.017の「11:05:31」、履歴No.023の「12:48:30」、No.024の「12:51:23」が該当する。
次に、RBT発信補助判定処理の詳細を説明する。制御部38は、履歴テーブル62から、現時刻から直近の受信時刻が記録されている履歴(最新の受信履歴)を検索する。ここで特定された履歴Noの値を「NR」と示す。受信時刻が記録されている履歴がない場合、NRは「000」とされる。制御部38は、NRより大きい履歴Noの値をもつ発信履歴のうち、発信時刻が現時刻までの時刻が記録されている発信履歴を検索し、発信履歴の数をカウントする。すなわち、制御部38は、最新の受信履歴よりも新しい発信履歴の数をカウントする。ここでカウントした発信履歴の数は、最新の受信時刻よりも新しい発信時刻の数であるといえる。また、最新の受信時刻よりも後に発信された回数であるともいえる。発信するためには、使用者18が端末装置16に対して能動的に操作する必要がある。そのため、履歴「NR」の時刻において、第2端末装置16bの第2使用者18bは、第2端末装置16bに近くに位置し、かつ能動的に活動していた(睡眠中ではなかった)と推定可能である。
本実施例では、使用者18が睡眠中でない状態や、通信以外の活動で忙殺されていない状態など、通信内容を把握できる状態を「活動状態」と称する。ここでカウントした(計数した)発信履歴の数は、通信相手の第2使用者18bが第2端末装置16bの近くで活動状態にあったと確認された最後の時刻以降に、第1端末装置16aが発信した回数である。計数した発信履歴の数値がしきい値(例として3)未満である場合、制御部38は、今回の発信においてRBT発信補助を使用しない(RBT発信補助なし)と判定する。RBT発信補助判定処理後、制御部38は通信部34へ通常発信を指示する。その後、制御部38は、履歴テーブル62へ現時刻を発信時刻とし、RBT発信補助ステータスを「0」とした情報を追記する。
一方、計数した発信履歴の数値がしきい値(例として3)以上である場合、制御部38は、今回の発信においてRBT発信補助を使用する(RBT発信補助あり)と判定する。RBT発信補助判定処理後、制御部38は通信部34へRBT発信を指示する。その後、制御部38は、履歴テーブル62へ現時刻を発信時刻とし、発信補助ステータスを「1」とした情報を追記する。この処理は、第1端末装置16aがしきい値以上発信しているにも関わらず、第2端末装置16bが1回も発信しないのは不自然であり、第2端末装置16bの第2使用者18bが第2端末装置16bの近くにいないか、活動状態でない可能性が高いと推定されることにもとづく。つまり、制御部38は、直近の受信時刻よりも新しい発信時刻の履歴の数を計数し、計数した数がしきい値以上であればRBT発信を選択し、計数した数がしきい値よりも小さければ通常発信を選択する。ここで、RBT発信を第1通信モードと呼ぶ場合、通常発信は第2通信モードと呼ばれる。
図7の例を用いて、具体的に処理を説明する。なお以下の説明においては、履歴数のしきい値を「3」とする。図7の例の場合、履歴No.014から解る様に、「10:58:21」に通話ボタンが押下されている。このとき、直近の受信時刻は「10:35:05」となっており、NRは「011」となる。NRより大きい履歴Noの値をもつ履歴のうち、現時刻「10:58:21」までの発信時刻が記載されているのは履歴No.012の「10:41:14」、履歴No.013の「10:47:21」の2つである。制御部38は、計数した履歴の数「2」がしきい値「3」未満であるので、RBT発信補助なしと判定する。
次に、履歴No.015の「11:00:00」に通話ボタンが押下された場合、履歴No.014のときと同様に、直近の受信時刻は「10:35:05」となり、NRは「011」となる。NRより新しい履歴から、現時刻「11:00:00」までの発信時刻が記載されているのは履歴No.012の「10:41:14」、履歴No.013の「10:47:21」、履歴No.014の「10:58:21」の3つである。制御部38は、計数した履歴の数「3」がしきい値「3」以上であるので、RBT発信補助ありと判定する。
すなわち、第1使用者18aがある回数発信を実行したにもかかわらず、第2使用者18bからの返信(第1使用者18aにとっての受信)がなされない場合は第2使用者18bに発信情報が伝わってない可能性があると判定し、RBT発信補助とする。図7の例の場合、RBT発信補助判定処理においてRBT発信補助ありと判定された履歴は、履歴No.015の「11:00:00」および履歴No.022の「12:45:24」となる。これは、第2使用者18bに発信情報が伝わってない可能性があると新たに判定され、発信補助ステータスが「0」から「1」に変化した時刻といえる。
このように制御部38は、記憶部40に記憶した発信時刻および受信時刻をもとに、RBT発信と通常発信のいずれかを選択する。ここで、RBT発信は、他の端末装置16において所定の操作が行われた後に通信が開始される通信モードであり、通常発信は、他の端末装置16において所定の操作が行われない場合であっても通信が開始される通信モードである。通信部34は、制御部38において選択した通信モードにしたがって、他の端末装置16に呼出信号を発信する。
上述の端末装置16は、ハードウエア的には、任意のコンピュータのCPU、メモリ、その他のLSIで実現でき、ソフトウエア的にはメモリにロードされたプログラムなどによって実現されるが、ここではそれらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。また、複数のコンピュータを用いて、分散処理を実行するプログラムとしても実現可能である。例えば、複数のコンピュータに、それぞれ異なる機能の処理を実行させ、コンピュータシステム全体で所望の処理結果が得られるように構成してもよい。したがって、これらの機能ブロックがハードウエアのみ、ハードウエアとソフトウエアの組合せによっていろいろな形で実現できることは、当業者には理解されるところである。
図8は、端末装置16による通信モード選択処理(発信手順)を示すフローチャートである。制御部38は、入力部30における通話ボタンの押下検出を監視する(S100)。通話ボタン押下を検出していない場合(S100:No)は、S100に戻って処理を繰り返す。通話ボタン押下を検出した場合(S100:Yes)は、S105に進む。S105において、制御部38は発信方法取得処理を実行する。発信方法取得処理の詳細については後述するが、制御部38は発信方法を示す変数SXを取得する。制御部38はS105の発信方法取得処理後、S110に進む。S110において、制御部38(取得部50)は時計部32より現時刻を取得し、その後S115に進む。S115において、制御部38はS105で取得した変数SXを確認する。発信方法が「RBT発信」の場合(S115:Yes)は、S200に進む。発信方法が「通常発信」の場合(S115:No)は、S120に進む。S120において、制御部38は履歴テーブル62内の最新の発信履歴の発信補助ステータスの内容を確認する。発信補助ステータスが「1」の場合(S120:Yes)は、S200に進む。発信補助ステータスが「0」の場合(S120:No)は、S130に進む。
S130において、制御部38は、履歴テーブル62において、現時刻に最も近い受信時刻(直近の受信時刻)が記録されている受信履歴を検索する。その後S140に進む。S140において、制御部38はS130の検索により、受信履歴を取得したか否かを判定する。受信履歴が存在する場合(S140:Yes)は、S145に進む。受信履歴が存在しない場合(S140:No)は、S150に進む。S145において、制御部38は、S130で取得した受信履歴の履歴No.を変数NRに設定する。その後S160に進む。S150において、制御部38は受信履歴なしの状態であるので、変数NRを「000」に設定し、その後S160に進む。S160において、制御部38はNRより大きい履歴Noの値をもつ履歴のうち、現時刻までの発信時刻が記載されている履歴(発信履歴)の数を計算する。その後S170に進む。
S170において、制御部38はS160で計算された発信履歴の数が、しきい値以上であるか否かを判定する。発信履歴の数がしきい値以上の場合、S200に遷移する。発信履歴の数がしきい値未満の場合、S220に遷移する。S200において、制御部38は通信部34にRBT発信を指示し、その後S210に進む。S210において、制御部38は履歴テーブル62に発信時刻および発信補助ステータスを「1」とした情報を追記する。その後処理を終了する。S220において、制御部38は通信部34に通常発信を指示し、その後S230に進む。S230において、制御部38は履歴テーブル62に発信時刻および発信補助ステータスを「0」とした情報を追記する。その後処理を終了する。
図9は、端末装置16による発信方法取得処理の手順を示すフローチャートである。これは、図8のS105に相当する。S300において、制御部38は、設定テーブル60からRBT利用設定を取得する。設定テーブル60には、使用者18によって選択されたRBT利用に関するデータ(「利用しない」、「常時利用」、「発信時選択」のいずれかを示すデータ)が記録されているので、そのデータを取得する。その後S310に進む。S310において、RBT利用設定が「利用しない」となっていた場合(S310:Yes)は、S350に進む。RBT利用設定が「利用しない」以外の場合(S310:No)は、S320に進む。
S320において、RBT利用設定が「常時利用」となっていた場合(S320:Yes)は、S340に進む。RBT利用設定が「常時利用」以外の場合(S320:No)は、S330に進む。S330に進む場合は、「発信時選択」が選択されている場合である。S330において、制御部38は図6(b)に示す発信時選択画面を表示部36に表示させる。制御部38は、使用者18が選択した「RBT発信」または「通常発信」を示すデータを入力部30を介して取得する。制御部38は、発信時選択画面で「RBT発信」が選択されたか否かを判定する。発信時選択画面で「RBT発信」が選択された場合(S330:Yes)は、S340に進む。発信時選択画面で「RBT発信」以外、すなわち本実施例では「通常発信」が選択された場合(S330:No)は、S350に進む。S340において、制御部38は、発信方法を示す変数SXに「RBT発信」をセットして返し、処理を終了する。S350において、制御部38は、発信方法を示す変数SXに「通常発信」をセットして返し、処理を終了する。
なお本実施例では、S170において、所定の条件を満たす発信履歴の数に応じて、RBT発信補助を実行するか否かを決定しているが、他の方法を用いてもよい。例えば、ステップS130で履歴を取得した場合に、その履歴の受信時刻を用いて、S170の判定処理を実行してもよい。具体的には、所定の条件を満たす発信履歴の数がしきい値以上であり、かつ、現時刻がNRの受信時刻から所定時間以上経過している場合に、RBT発信補助を実行すると決定すればよい。あるいは、発信履歴の数を用いずに判定処理を実行し、現時刻がNRの受信時刻から所定時間以上経過している場合に、RBT発信補助を実行すると決定してもよい。
また本実施例では、端末装置16間で音声通話を実行する通信システム100を例にして説明したが、音声通話に限らず、他の通信を実行してもよい。例えば、映像と音声を用いる映像通話(ビデオ通話)を実行する通信システム100であってもよい。あるいは、テキストメッセージを交換する通信システム100であってもよい。例えば、テキストデータや画像データを交換するチャットシステムにおいて、通常発信モードとRBT発信モード(要応答モード)が規定される。第1端末装置16aが第2端末装置16bにテキストデータを発信したい場合、通常発信モードでは、第1端末装置16aの使用者18(第1使用者18a)は、すぐにテキストデータを入力して発信できる。発信されたデータは、即時に第2端末装置16bにおいて表示されるが、第2端末装置16bの使用者18(第2使用者18b)がそれを認識している保証はない。つまり、第2使用者18bはテキストデータ(テキストメッセージ)を受信した直後にはその存在を認識せず、受信時刻よりもかなり後の時刻になってから認識する可能性がある。
一方、RBT発信モードでは、第1端末装置16aが第2端末装置16bに対して、セッション開始リクエストを発信する。第2端末装置16bではセッション開始リクエストがあることを示す報知音等が出力される。第2使用者18bが所定の操作を実行して、セッション開始リクエストに対して応答(許可)することによりセッションが確立し、その後に、第1使用者18aはテキスト入力が可能になる。第2使用者18bが応答した直後に、第1使用者18aはテキスト入力等の操作を実行し、発信するため、通常発信モードに比べて、第2使用者18bがメッセージを即時に認識する可能性が高い。このため、時間が経過した後に相手が認識すると価値がないようなメッセージを送る場合であっても、使用者18の操作が無駄になることを防ぐことができる。例えば、第1使用者18aが「12時30分に待ち合わせして、一緒にランチに行こう」というメッセージを11時50分に第2端末装置16bに対して送信することを想定する。通常発信モードの場合、第2端末装置16bは、ほぼ瞬時にそのメッセージを受信するが、第2使用者18bが例えば14時になってそのメッセージの存在に気づくこともあり、その場合は第1使用者18aのメッセージ送信に係る操作(労力)は無駄になってしまう。通常発信モードでは、第2使用者18bの応答操作が必要ない、通話開始あるいはメッセージ送信までの時間が短い、といったメリットがあるが、第1使用者18aの操作が無駄になる可能性がある。一方、RBT発信モードでは、第2使用者18bからの応答を確認した後に、第1使用者18aはメッセージを作成し、送信するため、第1使用者18aのメッセージ送信に係る操作(労力)が無駄になる可能性は低い。なお、ユーザセッション確立後の所定の期間において、双方の端末装置16が自由にデータを発信できるようにしてもよいし、データを発信する前に必ず相手の応答を待つ動作にしてもよい。このように、通信相手が不在もしくは活動状態でないことにより、発信元の使用者18の操作が無駄になることを防ぐ効果が得られる。
本実施例では、説明を明瞭にするために、第1端末装置16aにおいて、第2端末装置16bに対する通信モード選択処理を行う例を説明した。これは、第1端末装置16aの通信相手が、第2端末装置16bのみである状況に限定されるものではない。例えば、第1端末装置16aが第2端末装置16bを含む複数の端末装置16と通信可能であり、第2端末装置16bを対象に通信モード選択処理を実行し、それ以外の端末装置16に対して通信モード選択処理を行わない状況にも該当する。
本実施例によれば、他の端末装置から信号を受信した際の受信時刻と、他の端末装置に信号を発信した際の発信時刻をもとに、RBT発信と通常発信のいずれかを選択するので、他の端末装置における状況に応じた選択を実行できる。また、他の端末装置における状況に応じた選択が実行されるので、RBT発信と通常発信を適切に使用できる。また、直近の受信時刻よりも新しい発信時刻の数を計数し、計数した数がしきい値以上であればRBT発信を選択するので、活動状態でない場合にRBT発信を選択できる。また、活動状態でない場合にRBT発信が選択されるので、発信側のユーザが無駄な発話や無駄な操作をすることを低減できる。
また、直近の受信時刻よりも新しい発信時刻の数を計数し、計数した数がしきい値よりも小さければ通常発信を選択するので、活動状態である場合に通常発信を選択できる。また、活動状態である場合に通常発信が選択されるので、活動状態である相手(受信側のユーザ)の操作を簡易にできる。また、活動状態である相手の操作が簡易になるので、利便性を向上できる。また、活動状態である場合に通常発信が選択されるため、常にRBT発信を行う場合に比べて、通話開始に要する時間やメッセージ送信に要する時間を短縮できる。また、端末装置間の発信、受信に関する履歴を保存、判定し、RBT発信および通常発信のいずれかを選択するので、無線通信システムにおいて無駄な通話が発生する機会を低減できる。また、使用者の操作が煩雑になることを低減しつつ、受信側に確実に情報を伝えることができる。
(実施例2)
次に、実施例2を説明する。実施例2は、実施例1と同様に、基地局装置を介して互いに通信する複数の端末装置が含まれる通信システムに関し、通常発信、RBT発信を適切に使用することを目的とする。実施例2では、RBT発信補助が発生した時刻を長期間にわたり集計したRBT発信補助時刻テーブルを作成し、RBT発信補助時刻テーブルをもとに、RBT発信および通常発信のいずれかを選択する。実施例2に係る通信システム100は、図1と同様のタイプであり、端末装置16は、図4、図5と同様のタイプである。ここでは、実施例1との差異を中心に説明する。
図10は、記憶部40に記憶されるRBT発信補助時刻テーブルのデータ構造を示す。本図に示すRBT発信補助時刻テーブルでは、例えば、24時間単位(00:00:00から23:59:59)において、時間帯毎(1時間間隔)のRBT発信補助回数が所定の期間(例えば、2ヶ月間)記録される。また、テーブルの行は1時間毎の時間帯であり、テーブルの列は日付である。数字が記されているセルは当該の日付の当該の時間帯でRBT発信補助がなされた回数を表し、数字が記されていないセルは当該の日付の当該の時間帯でRBT発信補助が一度もなされていないことを表す。記録する日数は本構成例より短い期間でもよく、長い期間でもよい。
制御部38は、所定の期間内の各時間帯にて、RBT発信補助がなされた回数の合計値、あるいは合計値を日にちで割った平均値を判定指標として計算する。例えば、60日間における12時~13時までのRBT発信補助回数の合計値が120回である場合、判定指標は「120」あるいは「120÷60=2」となる。判定指標が所定値を超えた場合に、その時間帯をRBT発信予約時間帯として設定する。この処理により、以後通話処理を実行する場合に予めRBT発信補助が発生する可能性の高い時間帯が推測可能になる。RBT発信予約時間帯において、制御部38は、通話ボタンが押下された際に自動で通常発信からRBT発信へ切り替えてもよい。
また、制御部38は、曜日と時間帯の組合せ毎に、RBT発信補助がなされた回数の合計値または平均値を算出し、その値が所定値を超えた場合に、RBT発信を自動的に設定してもよい。つまり、曜日と時間帯の組合せ毎に判定指標を算出してもよい。例えば、制御部38は、「水曜日の12時~15時と、木曜日の13時~15時にRBT発信補助をする」といった設定を自動的にしてもよい。また、制御部38は、日付と時間帯の組合せ毎に、RBT発信補助がなされた回数の合計値または平均値を算出し、その値が所定値を超えた場合に、RBT発信を自動的に設定してもよい。例えば、制御部38は、「毎月25日~月末の12時~15時にRBT発信補助をする」といった設定を自動的にしてもよい。
また、制御部38は、図8のS170を実行する日時に応じて、S170の判定条件を変更してもよい。例えば、制御部38は、RBT発信補助時刻テーブルをもとに、判定指標が相対的に大きい期間、すなわちRBT発信補助が設定される可能性が高い期間(日付、曜日、時間帯など)を特定し、現時刻がその特定した期間に該当する場合に、S170の判定条件を変更してもよい。例えば、制御部38は、RBT発信補助が設定される頻度が高い時間帯として、昼食後の13時~14時の時間帯が特定された場合、現時刻がその時間帯に該当する場合、S170で使用するしきい値を通常よりも小さな値としてもよい。これにより、S200への遷移がより行われ易くなる。つまり、RBT発信がされ易くなる。さらに、制御部38は、前述の説明と同様に、曜日と時間帯の組合せや、日付と時間帯との組合せ毎に、S170の判定処理を変えてもよい。さらに、制御部38は、RBT発信補助時刻テーブルを使用せずに、端末装置16の使用者18や通信システム100の管理者等が、予め特定の期間を登録しておき、現時刻がその特定の期間に該当するか否かに応じて、S170の判定条件を変えてもよい。
本実施例によれば、RBT発信補助が発生した時刻を長期間にわたり集計したRBT発信補助時刻テーブルを作成し、RBT発信補助時刻テーブルをもとに処理を行うため、ユーザの通信に係る習慣的な行動を考慮して、通信モードをより適切に選択することができる。また、発信時刻がRBT発信予約時間帯に該当するか否かに応じてRBT発信を選択するため、実施例1で述べた発信履歴の数を用いる処理に比べて、発信時の選択処理がより簡易になり、より短時間で選択処理を実行できる。
(実施例3)
次に、実施例3を説明する。実施例3は、これまでと同様に、基地局装置を介して互いに通信する複数の端末装置が含まれる通信システムに関し、通常発信、RBT発信を適切に使用することを目的とする。これまでは、通話処理が2つの端末装置間でのみでなされることを前提としているが、本実施例では、1つの端末装置が2つ以上の端末装置の中から、通話相手を任意に選択して通話することを想定する。なお、通話は1対1の二者間通話であってもよいし、1対多のグループ通話であってもよい。実施例3に係る通信システム100は、図1と同様のタイプであり、端末装置16は、図4、図5と同様のタイプである。ここでは、これまでとの差異を中心に説明する。
図5の取得部50は、複数の他の端末装置16のそれぞれから呼出信号を受信した際の受信時刻を取得する。また、記憶部40は、複数の他の端末装置16のそれぞれに呼出信号を発信した際の発信時刻を記憶する。そのため、履歴テーブル62が端末装置16毎に複数存在し、制御部38は、端末装置16毎に実施例1で説明したRBT発信補助判定処理を実行し、通常発信とRBT発信を切り替える。例えば、通信システム100に第1端末装置16aから第5端末装置16eの5つの端末装置16が含まれる場合を想定する。この場合、第1端末装置16aにおいて、図2に示した第2端末装置16bに関する履歴テーブル62の他に、図2に示していない第3端末装置16c、第4端末装置16d、第5端末装置16eそれぞれに関する履歴テーブル62が含まれる。
第1端末装置16aの制御部38は通話ボタンが押下された際に、発信先の端末装置16に対応する履歴テーブル62を使用して、実施例1と同様の処理を実行する。また、第2端末装置16bから第5端末装置16eにおいても、通話ボタンが押下されたタイミングで、それぞれ同様の処理を実行する。つまり、制御部38は、複数の他の端末装置16のうち、通信対象となる他の端末装置16に対する受信時刻および発信時刻をもとにRBT発信と通常発信のいずれかを選択する。本実施例では制御部38において各端末装置16の履歴テーブル62の最新の発信補助ステータスを監視する。最新の発信補助ステータスとは、履歴テーブル62に発信時刻、または受信時刻が記載されている最新履歴における発信補助ステータスの値となる。
図11(a)-(d)は、履歴テーブル62のデータ構造を示す。これらは、第1端末装置16aの記憶部40に記憶された履歴テーブル62の一例であり、図11(a)は、第1端末装置16aと第2端末装置16bとの間の履歴を示す。図11(b)は、第1端末装置16aと第3端末装置16cとの間の履歴を示し、図11(c)は、第1端末装置16aと第4端末装置16dとの間の履歴を示し、図11(d)は、第1端末装置16aと第5端末装置16eとの間の履歴を示す。
図11(a)-(d)では第2端末装置16b、第3端末装置16c、第4端末装置16d、第5端末装置16eとしているが、端末装置16毎の履歴テーブル62は本構成例より少なくてもよく、多くてもよい。また、各テーブルには、端末装置16を識別するための端末装置ID(端末装置識別子)が付与される。本構成例では第2端末装置16b(ID:002)、第3端末装置16c(ID:003)、第4端末装置16d(ID:004)、第5端末装置16e(ID:005)としている。
第2端末装置16bの最新履歴および発信補助ステータスは、履歴No.030の発信時刻「12:51:23」、発信補助ステータス「1」である。第3端末装置16cの最新履歴および発信補助ステータスは、履歴No.026の受信時刻「12:49:10」、発信補助ステータス「0」である。第4端末装置16dの最新履歴および発信補助ステータスは、履歴No.020の発信時刻「12:57:24」、発信補助ステータス「1」である。第5端末装置16eの最新履歴および発信補助ステータスは、履歴No.028の発信時刻「12:52:23」、発信補助ステータス「0」である。
制御部38は、各端末装置16の発信状態をリスト化して表示部36に表示する。各端末装置16の発信状態とは、前述した各端末装置16の最新の発信補助ステータスの状態を示す。図12は、表示部36に表示される画面を示す。これは、各端末装置16の発信状態をリスト表示した場合の画面例である。端末装置には各端末装置16の名称、IDには端末装置ID(端末装置識別子)、発信状態には各端末装置16に対する現在の発信状態(通常発信を実行するか、またはRBT発信を実行するか)が表示される。最新通信時刻には、各端末装置16の履歴テーブル62内の最新履歴での発信時刻、または受信時刻が表示される。発信状態のリスト画面は、制御部38において所定期間(例えば1分)で更新されてもよく、いずれかの端末装置16の履歴テーブル62が追記されたタイミングで更新されてもよい。
本実施例では、端末装置16毎に履歴テーブル62を用意しているが、他の方法を用いてもよい。例えば、制御部38は、履歴テーブル62の列に端末装置ID(端末装置識別子)を追加し、複数の端末装置16の履歴を1つのテーブルに記録するようにしてもよい。
本実施例によれば、複数の他の端末装置のそれぞれに対する受信時刻と発信時刻を取得しているので、複数の他の端末装置のうちのいずれかと通信を実行する場合であっても、当該他の端末装置に対してRBT発信および通常発信のいずれかを選択できる。また、通信対象となる他の端末装置に対する受信時刻および発信時刻をもとにRBT発信および通常発信のいずれかを選択するので、他の端末装置毎にRBT発信補助を設定できる。
(実施例4)
次に、実施例4を説明する。実施例4は、これまでと同様に、基地局装置を介して互いに通信する複数の端末装置が含まれる通信システムに関し、通常発信、RBT発信を適切に使用することを目的とする。これまでは、発信時刻と受信時刻とを使用している。特に、実施例3では、履歴テーブルに、第1端末装置から他の端末装置(第2端末装置から第5端末装置)へ発信した際の発信時刻と、他の端末装置(第2端末装置から第5端末装置)から受信した際の受信時刻を記録している。実施例4では、発信時刻と受信時刻とを使用しない。実施例4に係る通信システム100は、図1と同様のタイプであり、端末装置16は、図4、図5と同様のタイプである。ここでは、これまでとの差異を中心に説明する。
例えば、第1端末装置16aの制御部38は、発信回数を計数するカウンタを端末装置16毎に備える。図13は、第1端末装置16aの制御部38に保持されるカウンタの値を示すテーブルのデータ構造を示す。第2端末装置16bから第5端末装置16eのそれぞれに対するカウンタは、第2カウンタから第5カウンタと示される。一例として、第2カウンタの値は「1」であり、第3カウンタの値は「3」であり、第4カウンタの値は「2」であり、第5カウンタの値は「0」である。このカウンタは、初期値は「0」であり、計数対象の端末装置16に発信する毎に、「1」だけ値が大きくなる。また、計数対象の端末装置16から通信を受信すると、カウンタが「0」にリセットされる。例えば、第2カウンタは、第1端末装置16aが第2端末装置16bに対して発信する毎に「1」だけ値が大きくなり、第1端末装置16aが第2端末装置16bから受信すると、「0」にリセットされる。このようなカウンタを用い、図8のS170において、制御部38は、カウンタの値がしきい値(例えば、「3」)以上であるか否かを判定する。Yesの場合は、S200に進み、Noの場合はS220に進む処理を実行してもよい。図13に示す例の場合、しきい値を「3」とすると、第3カウンタはYesとなり、第2カウンタ、第4カウンタ、第5カウンタはNoとなる。
つまり、制御部38は、他の端末装置16から信号を受信した時刻以降に、他の端末装置16に信号を発信した回数を計数し、計数した回数を記憶部40に記憶させる。記憶部40は、他の端末装置16から信号を受信した時刻以降に、他の端末装置16に信号を発信した回数を記憶する。制御部38は、記憶部40に記憶した回数をもとに、RBT発信と通常発信のいずれかを選択する。
本実施例によれば、他の端末装置から信号を受信した時刻以降に、当該他の端末装置に信号を発信した回数をもとに、RBT発信および通常発信のいずれかを選択するので、受信時刻および発信時刻の使用を不要にできる。また、受信時刻および発信時刻の使用が不要になるので、処理を簡易にできる。また、他の端末装置から信号を受信した時刻以降に、他の端末装置に信号を発信した回数を計数し、計数した回数を記憶部に記憶させるので、処理に必要なメモリをより少なくすることができる。
(実施例5)
次に、実施例5を説明する。実施例5は、これまでと同様に、基地局装置を介して互いに通信する複数の端末装置が含まれる通信システムに関し、通常発信、RBT発信を適切に使用することを目的とする。実施例1から実施例3においては、他の端末装置を使用する使用者が活動状態であるか否かを推定するために、活動状態を推定する対象となる他の端末装置(以下、「ターゲットの端末装置」と称する)からの呼出信号を自端末装置が受信した際の受信時刻を使用している。実施例5は、受信時刻の代わりに、ターゲットの端末装置が呼出信号を発信した際の発信時刻を使用する。ターゲットの端末装置から自端末装置が受信した受信時刻を記録できるのは、ターゲットの端末装置から自端末装置が呼出信号を受信したときに限定される。一方、ターゲットの端末装置が発信した呼出信号の宛先は自端末装置に限られないので、ターゲットの端末装置が発信した発信時刻は、自端末装置以外の端末装置へ発信した時にも記録可能である。そのため、受信時刻を使用する場合よりも発信時刻を使用する方が、ターゲットの端末装置を使用する使用者が活動状態であるか否かの推定精度が向上する。実施例5に係る通信システム100は、図1と同様のタイプであり、端末装置16は、図4、図5と同様のタイプである。ここでは、これまでとの差異を中心に説明する。なお、ターゲット端末装置から自端末装置が呼出信号を受信した受信時刻と、ターゲット端末装置が通信相手の端末装置(ターゲット端末装置以外の端末装置であり、自端末装置を含む)に呼出信号を発信した発信時刻を総称して「基準時刻」と称する。ターゲット端末装置(他の端末装置)から信号を受信した際の受信時刻、またはターゲット端末装置(他の端末装置)が信号を発信した発信時刻である基準時刻という概念を用いると、本実施例は実施例1から3と同様といえる。すなわち、本実施例は実施例1から3と同様に、基準時刻と自端末装置の発信時刻とを用いて、他の端末装置を使用するユーザの活動状況を推定する。
図5の通信部34は、制御部38において取得した発信時刻を管理装置12に送信する。このような発信時刻の送信は、各端末装置16においてなされる。そのため、各端末装置16が管理装置に対して発信時刻をアップロードする。アップロードするタイミングは、呼出信号を発信した直後、あるいは通信を終了した直後、あるいは所定の周期ごと(例えば1分ごと)等である。
図1の管理装置12は、基地局装置14を介して、各端末装置16から送信された発信時刻を記憶する。図14は、管理装置12に記憶されるテーブルのデータ構造を示す。これは、管理装置12の記憶部に記録される各端末装置16の最新発信時刻テーブルの構成例といえる。端末装置には各端末装置16の名称、IDには端末装置ID(端末装置識別子)、最新発信時刻には各端末装置16からアップロードされた最新の発信時刻が記録される。ここで、第1端末装置16aの端末装置IDは「001」であり、最新発信時刻は「11:25:45」であるが、第1端末装置16aがこの後の「11:30:00」に発信したとすると、最新発信時刻の値は「11:30:00」に更新(上書き)される。管理装置12は最新発信時刻テーブルの内容を各端末装置16へ所定の周期で(例えば1分ごとに)配信する。あるいは、定期的ではなく、最新発信時刻テーブルが更新された直後に配信してもよい。図5に戻る。
端末装置16の取得部50は、管理装置12から配信された最新発信時刻テーブルから、各端末装置16の最新の発信時刻を取得する。つまり、取得部50は、受信時刻の代わりに、管理装置12において収集された複数の他の端末装置16での発信時刻を取得する。制御部38は、管理装置12から取得した最新の発信時刻をもとに、履歴テーブル62を作成する。例えば、第1端末装置16aが7台の端末装置16(第1端末装置16aから第7端末装置16g)の最新発信時刻を管理装置12から取得した場合、第1端末装置16aの制御部38は、自端末装置である第1端末装置16aを除く6台の端末装置16(第2端末装置16bから第7端末装置16g)それぞれに対応する履歴テーブル62を作成する。ただし、実施例3おける履歴テーブル62とは異なり、受信時刻フィールドが省略される。つまり、本実施例の履歴テーブル62は、履歴No、発信時刻、発信補助ステータスのフィールドを備える。このように記憶部40は、自端末装置が複数の他の端末装置16のそれぞれに呼出信号を発信した際の発信時刻を記憶する。なお、管理装置12は最新発信時刻テーブルの全てのデータを配信しなくてもよい。例えば、管理装置12は第1端末装置16aに対して、第1端末装置16aの発信時刻を除外したデータを配信してもよい。また、RBT発信補助判定処理の対象となる端末装置16のデータのみを配信してもよい。例えば、第1端末装置16aが第2端末装置16bに対してのみRBT発信補助判定処理を行い、他の端末装置16については行わない場合、管理装置12は第1端末装置16aに対して第2端末装置16bの発信時刻のみを配信すればよい。この場合の処理は、実施例1で述べた、第1端末装置16aにおける第2端末装置16bに対するRBT発信補助判定処理に相当する。
制御部38におけるRBT発信補助判定処理は、実施例1と同様であるが、以下の点で異なる。図8のS130において、制御部38は、発信相手の端末装置16に対応する最新発信時刻を最新発信時刻テーブルから取得する。それに続くS140からS150の処理は省略される。S160において、制御部38は、履歴テーブル62における発信相手の端末装置16に対する発信履歴の中から、S130で取得した最新発信時刻よりも新しい時刻をもつ発信履歴を特定し、特定した発信履歴の数を計算する。S100からS120、およびS170からS230の処理については、同じである。つまり、制御部38は、複数の他の端末装置16のうち、通信対象となる端末装置16に対して、当該端末装置16から任意の端末装置16への発信時刻と、自端末装置から当該他の端末装置16への発信時刻とをもとに、RBT発信と通常発信のいずれかを選択する。
これまでの実施例では、RBT発信補助判定処理を実行する端末装置16と、他の端末装置16との間の通信に関する通信履歴を用いて、RBT発信補助判定処理がなされる。例えば、第1端末装置16aが、発信相手である第2端末装置16bに関する処理を実行する場合、第1端末装置16aと第2端末装置16bとの間の通信履歴のみが使用される。そのため、第2端末装置16bと第3端末装置16c間の通信履歴や、第2端末装置16bと第4端末装置16d間の通信履歴は使用されない。
一方、本実施例では、第2端末装置16bが第3端末装置16cから第7端末装置16gに発信した際の発信時刻も利用してRBT発信補助判定処理がなされる。例えば、第2端末装置16bが第1端末装置16aに対して発信した後に、第2端末装置16bが第3端末装置16cに対して発信したような場合を想定する。これまでの実施例では、第2端末装置16bから第1端末装置16aへの発信履歴しか利用できないが、本実施例では、第2端末装置16bから第3端末装置16cへの発信時刻が、第2端末装置16bの最新発信時刻に反映される。このため、より新しい時刻における第2端末装置16bの使用者18の活動状況を処理に反映することができ、RBT発信補助判定処理の精度が向上する。
さらに本実施例では、RBT発信補助判定処理を実行する端末装置16(例えば、第1端末装置16a)において、呼出信号を全く受信していない端末装置16の使用者18の活動状況が処理に反映される。例えば、第6端末装置16fが第1端末装置16aに対して全く発信しておらず、第6端末装置16fが第1端末装置16a以外の端末装置16には頻繁に発信しているような状況を想定する。これまでの実施例においては、図8のS140においてNoと判定され、S150において変数NRに「000」がセットされるので、S170においてYesと判定されやすくなる。つまり、第6端末装置16fを使用する第6使用者18fが活動状態であるにも関わらず、非活動状態と判定されてしまうので、RBT発信が過剰に使用される。本実施例では、このような状況においても、第6端末装置16fの最新発信時刻を利用するので、第6使用者18fの活動状況を精度よく判定でき、RBT発信補助判定処理の精度が向上する。
本実施例によれば、複数の端末装置のそれぞれにおける発信時刻を管理装置が収集し、各端末装置に配信するので、二者間通信を直接実行していない端末装置間においても、各端末装置の発信時刻をそれぞれ取得させることができる。また、取得した発信時刻を使用して、RBT発信補助判定処理を行うため、通信モード選択の精度を向上できる。
以上、本発明を実施例をもとに説明した。この実施例は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
実施例によれば、通信システム100では、業務用無線システムが使用されている。しかしながらこれに限らず例えば、業務用無線システム以外の携帯電話等の無線通信システムが使用されてもよい。本変形例によれば、システムの自由度を向上できる。
実施例1から5の任意の組合せも可能である。本変形例によれば、実施例1から5の任意の組合せによる効果を得ることができる。
例えば、実施例3において複数の端末装置の情報を履歴テーブルに記録したのと同様に、実施例2において複数の端末装置の情報をRBT発信補助時刻テーブルに記録し、複数の端末装置それぞれについて、RBT発信予約時間帯を設定してもよい。
また例えば、実施例2と実施例4とを組み合せてもよい。具体的には、通信モード選択処理の対象となる複数の端末装置ごとに、当該端末装置から信号を受信した時刻以降に、当該端末装置に信号を発信した回数を記録し、その回数をもとに通信モードを選択する。そして、所定の期間にわたり、時間帯別の通信モード選択結果(RBT発信補助がなされた回数)を記録し、判定指標を算出し、RBT発信予約時間帯を設定してもよい。すなわち、処理対象の端末装置から信号を受信した時点以降の発信回数をもとに判定指標を算出してもよい。
10 ネットワーク、 12 管理装置、 14 基地局装置、 16 端末装置、 18 使用者、 30 入力部、 32 時計部、 34 通信部、 36 表示部、 38 制御部、 40 記憶部、 50 取得部、 60 設定テーブル、 62 履歴テーブル、 100 通信システム。

Claims (6)

  1. 他の端末装置から信号を受信した際の受信時刻または前記他の端末装置が信号を発信した発信時刻である基準時刻を取得する取得部と、
    自端末装置が前記他の端末装置に信号を発信した際の発信時刻を記憶する記憶部と、
    前記取得部において取得した基準時刻および前記記憶部に記憶した発信時刻をもとに、前記他の端末装置において所定の操作が行われた後に通信が開始される第1通信モードと、前記他の端末装置において所定の操作が行われない場合であっても通信が開始される第2通信モードのいずれかの通信モードを選択する制御部と、
    前記制御部において選択した通信モードにしたがって、前記他の端末装置に信号を発信する通信部と、
    を備えることを特徴とする端末装置。
  2. 前記制御部は、直近の基準時刻よりも新しい発信時刻の数を計数し、計数した数がしきい値以上であれば第1通信モードを選択し、計数した数がしきい値未満であれば第2通信モードを選択することを特徴とする請求項1に記載の端末装置。
  3. 前記取得部は、複数の他の端末装置それぞれの基準時刻を取得し、
    前記記憶部は、自端末装置が前記複数の他の端末装置それぞれに信号を発信した際の発信時刻を記憶し、
    前記制御部は、前記複数の他の端末装置のうち、通信対象となる端末装置を選択し、前記選択した端末装置に対応する、前記取得した基準時刻および前記記憶した発信時刻をもとに、第1通信モードと第2通信モードのいずれかの通信モードを選択することを特徴とする請求項1または2に記載の端末装置。
  4. 前記通信部は、前記記憶部に記憶した自端末装置の発信時刻を管理装置に送信し、
    前記取得部は、前記管理装置において収集された、複数の他の端末装置における発信時刻を基準時刻として取得することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の端末装置。
  5. 前記制御部は、所定の期間において通信モードを選択した結果を時間帯ごとに集計し、その集計結果をもとに、第1通信モードが相対的に高い頻度で選択される時間帯を特定し、特定した時間帯と、他の時間帯とにおいて、通信モードを選択する条件を変える、ことを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の端末装置。
  6. 端末装置から信号を受信した際の受信時刻または前記端末装置が信号を発信した発信時刻である基準時刻を取得するステップと、
    前記端末装置に信号を発信した際の発信時刻を記憶するステップと、
    取得した基準時刻および記憶した発信時刻をもとに、前記端末装置において所定の操作が行われた後に通信が開始される第1通信モードと、前記端末装置において所定の操作が行われない場合であっても通信が開始される第2通信モードのいずれかの通信モードを選択するステップと、
    選択した通信モードにしたがって、前記端末装置に信号を発信するステップとをコンピュータに実行させるためのプログラム。
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