JP7036914B2 - ダイレータ - Google Patents

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Description

本発明は、ダイレータに関する。
胃や肝臓などの臓器等の壁に形成された孔や、胆管や膵管などの体腔内の狭窄部を拡張するための器具として、例えば、ダイレータが知られている。このようなダイレータを用いる場合、その先端を上記孔などに挿入してテーパ部を押し込むことでその拡張がなされる(例えば、特許文献1参照)。
特開2008-11867号公報
しかしながら、上述したような従来のダイレータを用いる場合、特に孔や狭窄部への押し込み抵抗が高まるテーパ部において十分な推進力を確保することができず、孔などを十分に拡張できない虞がある。
本発明は、以上のような事情に基づいてなされたものであり、その目的は、臓器等の壁に形成された孔や狭窄部など(以下、「対象物の孔」ともいう)を容易かつ確実に拡張することが可能なダイレータを提供することにある。
本開示のいくつかの態様は、
(1)中空形状のシャフトと、螺旋状の凸部とを備えているダイレータであって、
前記シャフトは、
先端の外径が基端の外径よりも小さいテーパ部と、基端が前記テーパ部の先端に位置し前記テーパ部の軸方向における先端側に向かって延設された先端部と、先端が前記テーパ部の基端に位置し前記テーパ部の軸方向における基端側に向かって延設された本体部とを有するものか、または
前記先端部を有さず、前記テーパ部と、前記本体部とを有するものであり、
前記シャフトが前記先端部を有しない場合、前記螺旋状の凸部は、前記テーパ部と前記本体部とのそれぞれの外周面上に設けられ、前記シャフトの軸方向に沿って隣り合う部分に隙間を有するものであり、前記テーパ部に設けられた螺旋状の凸部の高さは前記本体部に設けられた螺旋状の凸部の高さよりも大きく、
前記シャフトが前記先端部を有する場合、前記螺旋状の凸部は、前記テーパ部と、前記先端部および/または本体部とのそれぞれの外周面上に設けられ、前記シャフトの軸方向に沿って隣り合う部分に隙間を有するものであり、前記テーパ部に設けられた螺旋状の凸部の高さは前記先端部および/または本体部に設けられた螺旋状の凸部の高さよりも大きいことを特徴とするダイレータ、
(2)前記シャフトが、素線を前記シャフトの軸周りへ巻回した第1コイル体で形成されている前記(1)に記載のダイレータ、
(3)前記螺旋状の凸部が、素線を前記シャフトの外周面上に巻回した第2コイル体で形成されている前記(1)または(2)に記載のダイレータ、
(4)前記シャフトが素線を前記シャフトの軸周りへ巻回した第1コイル体で形成され、かつ前記螺旋状の凸部が素線を前記シャフトの外周面上に巻回した第2コイル体で形成されており、
前記第1コイル体における素線の巻回方向と前記第2コイル体における素線の巻回方向とが、互いに逆向きである前記(1)に記載のダイレータ、
(5)前記テーパ部の外周面上に巻回された前記第2コイル体の素線の線径が、前記テーパ部を除く前記シャフトの外周面上に巻回された前記第2コイル体の素線の線径よりも大きい前記(3)または(4)に記載のダイレータ、
(6)前記テーパ部の外周面上に設けられた前記螺旋状の凸部のピッチが、前記テーパ部を除く前記シャフトの外周面上に設けられた前記螺旋状の凸部のピッチよりも小さい前記(1)から(5)のいずれか1項に記載のダイレータ、並びに
(7)中空形状のシャフトと、螺旋状の凸部とを備えているダイレータであって、
前記シャフトは、
先端の外径が基端の外径よりも小さいテーパ部と、基端が前記テーパ部の先端に位置し前記テーパ部の軸方向における先端側に向かって延設された先端部と、先端が前記テーパ部の基端に位置し前記テーパ部の軸方向における基端側に向かって延設された本体部とを有するものか、または
前記先端部を有さず、前記テーパ部と、前記本体部とを有するものであり、
前記シャフトが前記先端部を有しない場合、前記螺旋状の凸部は、前記テーパ部と前記本体部とのそれぞれの外周面上に設けられ、前記シャフトの軸方向に沿って隣り合う部分に隙間を有するものであり、前記テーパ部に設けられた螺旋状の凸部の高さは前記本体部に設けられた螺旋状の凸部の高さよりも小さく、
前記シャフトが前記先端部を有する場合、前記螺旋状の凸部は、前記テーパ部と、前記先端部および/または本体部とのそれぞれの外周面上に設けられ、前記シャフトの軸方向に沿って隣り合う部分に隙間を有するものであり、前記テーパ部に設けられた螺旋状の凸部の高さは前記先端部および/または本体部に設けられた螺旋状の凸部の高さよりも小さいことを特徴とするダイレータ
である。
なお、本明細書において、「先端側」とは、シャフトの軸方向に沿う方向であって、本体部に対してテーパ部が位置する方向を意味する。また、「基端側」とは、ダイレータの軸方向に沿う方向であって、先端側と反対側の方向を意味する。また、「先端」とは、任意の部材または部位における先端側の端部、「基端」とは、任意の部材または部位における基端側の端部をそれぞれ示す。また、「凸部の高さ」とは、シャフトの軸方向における前面視で、螺旋状の凸部が位置するシャフトの外周面から上記螺旋状の凸部の外周端までの寸法を意味し、具体的には、例えば、本明細書の各図における螺旋状の凸部の高さt1~t3のそれぞれを指す。
本発明は、対象物の孔を容易かつ確実に拡張することが可能なダイレータを提供することができる。
本発明の第1の実施形態の全体を示す一部切り欠き概略的側面図である。 図1の変形例を示す要部拡大概略的側面図である。 図1の変形例を示す要部拡大一部切り欠き概略的側面図である。 図1の変形例を示す要部拡大一部切り欠き概略的側面図である。 本発明の第2の実施形態の要部拡大一部切り欠き概略的側面図である。 本発明の第3の実施形態の要部拡大一部切り欠き概略的側面図である。 本発明の第4の実施形態の全体を示す概略的側面図である。 本発明の第5の実施形態の要部拡大概略的側面図である。 本発明の第6の実施形態の要部拡大一部切り欠き概略的側面図である。 図9の変形例を示す要部拡大一部切り欠き概略的側面図である。 図9の変形例を示す要部拡大一部切り欠き概略的側面図である。 本発明の第7の実施形態の要部拡大一部切り欠き概略的側面図である。
以下、本発明の第1~第7の実施形態について図面を参照して説明するが、本発明は、当該図面に記載の実施形態にのみ限定されるものではない。また、各図面に示したダイレータの寸法は、実施内容の理解を容易にするために示した寸法であり、実際の寸法に対応するものではない。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態の全体を示す一部切り欠き概略的側面図である。当該ダイレータ1は、図1に示すように、概略的に、シャフト11と、螺旋状の凸部21と、基部31とにより構成されている。
シャフト11は、中空形状の内腔11hを有する部材である。内腔11hは、例えばガイドワイヤ(不図示)等を挿通する貫通孔であり、ガイドワイヤ等が自由に挿通できるように、シャフト11の先端と基端との間を結ぶ連続した空間で構成されている。このシャフト11は、テーパ部111と、先端部112と、本体部113とを有している。
テーパ部111は、先端の外径が基端の外径よりも小さい部位である。このテーパ部111は、具体的には、後述する本体部113の先端に接続され、この先端から先端側に向かって延設されており、先端側に向かうにつれて先細る形状をなしている。
先端部112は、基端がテーパ部111の先端に位置しテーパ部111の軸方向における先端側に向かって延設された部位である。この先端部112は、具体的には、例えば、基端がテーパ部111の先端に連続し、その先端から基端に亘って略一定の外径を有している。なお、先端部112は、テーパ部111と一体または別体として形成することができる。本実施形態では、先端部112とテーパ部111とが鋳造等で一体的に形成されている。
本体部113は、先端がテーパ部111の基端に位置しテーパ部111の軸方向における基端側に向かって延設された部位である。この本体部113は、具体的には、例えば、先端が上述したテーパ部111の基端に連続すると共に、基端が後述する基部31に接続されている。本体部113は、その先端から基端に亘って略一定の外径を有している。なお、本体部113は、テーパ部111と一体または別体として形成することができる。本実施形態では、本体部113とテーパ部111とが鋳造等で一体的に形成されている。
上述した先端部112、テーパ部111および本体部113を構成する材料としては、体腔内に挿通されることから、抗血栓性、可撓性および生体適合性を有していることが好ましく、例えば、ポリアミド樹脂、ポリオレフィン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコーン樹脂、フッ素樹脂などの樹脂材料;ステンレス鋼、超弾性合金(ニッケル-チタン合金)などの金属材料等を採用することができる。
なお、先端部112、テーパ部111および本体部113は、その表面(外周面s11)の側に各種の被膜を有していてもよい。この被膜の例としては、先端部112、テーパ部111および本体部113の表面の保護膜(代表例、めっき膜)や、先端部112、テーパ部111および本体部113と螺旋状の凸部21との密着性を向上させるための下地膜などが挙げられる。
螺旋状の凸部21は、テーパ部と、先端部および/または本体部とのそれぞれの外周面上に設けられ、シャフト11の軸方向に沿って隣り合う部分に隙間を有する。また、テーパ部に設けられた螺旋状の凸部の高さは先端部および/または本体部に設けられた螺旋状の凸部の高さよりも大きい。
本実施形態では、螺旋状の凸部21は、先端部112の外周面s11上の螺旋状の凸部212と、テーパ部111の外周面s11上の螺旋状の凸部211と、本体部113の外周面s11上の螺旋状の凸部213とにより構成されており、シャフト11の外周面s11から半径方向外部(ダイレータ1の最外面、最外部)に突出し、隣り合う凸部21どうしが軸方向に離間するように配置されている。これにより、シャフト11の回転操作による螺旋状の凸部21のネジ作用によりテーパ部111を先端側に前進させることができる。また、テーパ部111に設けられた螺旋状の凸部211の高さt1は、先端部112および本体部113に設けられた螺旋状の凸部212、213の高さt2、t3よりも大きい。これにより、螺旋状の凸部211が螺旋状の凸部212、213に比べて生体組織により食い込み、孔の拡張中のネジ作用が強化される。
ここで、螺旋状の凸部21は、軸方向に連続または断続した一条または多条の突起部として形成することができる。また、螺旋状の凸部21は、シャフト11と一体または別体として形成することができる。
本実施形態では、螺旋状の凸部21は、連続した一条の突起部として形成されており、螺旋状の凸部21と、先端部112、テーパ部111および本体部113とが鋳造等で一体的に形成されている。
なお、螺旋状の凸部21は、刃物を構成していない(生体組織を切断する形状ではない)ことが好ましい。すなわち、螺旋状の凸部21は、その断面(螺旋状の凸部21の螺旋方向に直交する横断面)の形状において、シャフト11の径方向外側の端部が、鋭角の角部ではないことが好ましい。このような端部としては、例えば、鈍角の角部、曲線(例、円や楕円の一部を含む曲線)を含む形状で構成された部位等が挙げられる。これにより、当該ダイレータ1は、孔内面の生体組織を損傷することなく、臓器等の壁に形成された孔や狭窄部など(対象物の孔)を拡張することができる。
螺旋状の凸部21を構成する材料としては、本発明の効果を損なわない限り特に限定されず、例えば、ステンレス鋼、超弾性合金(ニッケル-チタン合金)などの金属材料;ポリアミド樹脂やフッ素樹脂などの生体適合性を有する樹脂材料等を用いることができる。
ここで、上述したシャフトおよび/または螺旋状の凸部の外周は、図2に示すように、コーティングcを有していてもよい。このようなコーティングcは、例えば、滑り性や生体組織の噛み込み防止性の向上などの目的で形成される。かかる場合、コーティングcを形成する材料としては、例えば、ポリアミド樹脂やフッ素樹脂などの生体適合性を有する樹脂材料、あるいは親水性のコーティング材料等を採用することができる。このコーティングcは、例えば、0.1μm~300μmの厚さとすることができる。なお、シャフトおよび/または螺旋状の凸部がコーティングを有する場合、コーティングcの外周面s11m1(外表面)が、シャフト11m1の外周面(先端部112m1、テーパ部111m1および本体部113m1の外周面)や、螺旋状の凸部21m1の外周面となる(ダイレータ1m1参照)。
基部31は、手技者がダイレータ1を体内に押し込んだり、回転操作を行う部位である。この基部31は、先端が本体部113の基端に接続されており、シャフト11の内腔11hに連通する内腔31hを有している。手技の際は、基部31の内腔31hを介してガイドワイヤなどが挿通される。
ダイレータ1の各部における軸方向の長さは、通常、シャフト11全体が1,600mm~2,500mm、先端部112が0mm~100mm、テーパ部111が5mm~100mmである。シャフト11の各部における外径は、通常、先端部112、およびテーパ部111の先端が0.8mm~3.0mmであり、テーパ部112の基端、および本体部113が1.4mm~5.0mmである。シャフト11の内腔11hの内径は、通常、0.4mm~1.0mmである。螺旋状の凸部21の高さは、通常、先端部がt2=0.1mm~0.4mm、テーパ部がt1=0.125mm~0.5mm、本体部がt3=0.1mm~0.4mmである。螺旋状の凸部211の高さt1と螺旋状の凸部212、213の高さt2、t3との比としては、それぞれ1超5以下が好ましい。
本実施形態のダイレータ1の各部における軸方向の長さは、シャフト11全体が2,000mm、先端部112が10mm、テーパ部111が30mmである。シャフト11の各部における外径は、先端部112、およびテーパ部111の先端が1.84mm、テーパ部111の基端、および本体部113が2.64mmである。シャフト11の内腔11hの内径は、0.7mmである。螺旋状の凸部21の高さは、t1=0.3mm、t2=0.2mm、t3=0.2mmである。螺旋状の凸部211の高さと螺旋状の凸部212、213の高さとの比は、t1/t2=1.5、t1/t3=1.5である。
次に、当該ダイレータ1の使用態様の一例について説明する。
まず、導入針(不図示)を用いて対象物を穿刺して孔を開ける。次いで、導入針の内腔にガイドワイヤ(不図示)を挿入した後、導入針を抜き取る。
次に、ガイドワイヤの基端を当該ダイレータ1の内腔11hに差し入れ、ダイレータ1を対象物の孔の部位(以下、「穿刺部」ともいう)まで押し進めて先端部112、テーパ部111の順で孔に挿入する。次いで、シャフト11を回転させながらテーパ部111を更に押し進めて孔を拡張する。このテーパ部111が孔を拡張する際、押し込み抵抗が特に高まるが、テーパ部111外周における螺旋状の凸部211の強力なネジ作用によりダイレータ1が確実に前進して孔が拡張される。
以上のように、当該ダイレータ1は、上述した構成であるので、対象物の孔を拡張する際に特に大きな抵抗を受け易いテーパ部111での螺旋状の凸部211の高さがより大きい分、この凸部211が対象物と十分にかみ合って、より強力にダイレータ1を前進させることができ、例えば、臓器等の壁に形成された孔や狭窄部など(対象物の孔)を容易かつ確実に拡張することができる。また、当該ダイレータ1は、先端部112を有しているので、先行する先端部112に引き続いてテーパ部111による孔の拡張を円滑に行うことができる。
[第2の実施形態]
図5は、本発明の第2の実施形態を示す要部拡大一部切り欠き概略的側面図である。当該ダイレータ2は、図5に示すように、概略的に、シャフト12と、螺旋状の凸部22と、基部31(不図示)とにより構成されている。当該ダイレータ2は、シャフト12および螺旋状の凸部22が第1の実施形態と異なっている。なお、基部31の構成は、第1の実施形態と同様であるため、同一部分には同一符号を付してその詳細な説明は省略する。また、シャフト12および螺旋状の凸部22の形状以外の構成は、第1の実施形態と同様であるため、その説明を援用する。
シャフト12は、中空形状の内腔12hを有する部材である。本実施形態のシャフト12は、先端部(例えば、図1参照)を有さず、テーパ部121と、本体部123とを有している。なお、テーパ部121および本体部123の構成は、第1の実施形態のものと同様であるので、その説明を援用する。
螺旋状の凸部22は、テーパ部と本体部とのそれぞれの外周面上に設けられ、シャフト12の軸方向に沿って隣り合う部分に隙間を有する。また、螺旋状の凸部22は、テーパ部121に設けられた螺旋状の凸部221の高さt1は本体部123に設けられた螺旋状の凸部223の高さt3よりも大きくなるように形成されており、螺旋状の凸部221が螺旋状の凸部223に比べて生体組織により食い込めるようにすることで、孔の拡張中のネジ作用が強化される。
以上のように、当該ダイレータ2は、上述した構成であるので、対象物の孔を拡張する際に特に大きな抵抗を受け易いテーパ部121での螺旋状の凸部221の高さt1がより大きい分、螺旋状の凸部221が対象物と十分にかみ合って、より強力にダイレータ2を前進させることができる。
[第3の実施形態]
図6は、本発明の第3の実施形態の要部拡大一部切り欠き概略的側面図である。当該ダイレータ3は、図6に示すように、概略的に、シャフト11と、螺旋状の凸部23と、基部31(不図示)とにより構成されている。当該ダイレータ3は、螺旋状の凸部23が第1の実施形態と異なっている。なお、シャフト11および基部31の構成は、第1の実施形態と同様であるため、同一部分には同一符号を付してその詳細な説明は省略する。また、螺旋状の凸部23の形状以外の構成は、第1の実施形態と同様であるため、その説明を援用する。
螺旋状の凸部23は、テーパ部と、先端部および/または本体部とのそれぞれの外周面上に設けられ、シャフト11の軸方向に沿って隣り合う部分に隙間を有する。また、テーパ部に設けられた螺旋状の凸部の高さは、先端部および/または本体部に設けられた螺旋状の凸部の高さよりも大きい。
本実施形態では、螺旋状の凸部23が先端部112、テーパ部111および本体部113の外周面s11上に設けられており、図6に示すように、テーパ部111に設けられた螺旋状の凸部231の高さt1が先端部112および本体部113に設けられた螺旋状の凸部232、233の高さt2、t3よりも大きく、かつテーパ部111の外周面s11上に設けられた螺旋状の凸部231のピッチp1が、テーパ部111を除くシャフト11の外周面s11上(先端部112および本体部113の外周面s11上)に設けられた螺旋状の凸部232、233のピッチp2、p3よりも小さくなるように形成されている。
螺旋状の凸部23のピッチは、通常、テーパ部がp1=0.2mm~4mm、先端部がp2=0.25mm~5mm、本体部がp3=0.25mm~5mmである。螺旋状231の凸部のピッチp1と螺旋状の凸部232、233のピッチp2、p3との比としては、それぞれ0.04以上1未満が好ましい。
本実施形態では、螺旋状の凸部23のピッチは、p1=1.5mm、p2=2mm、p3=2mmである。螺旋状の凸部231のピッチと螺旋状の凸部232、233のピッチとの比は、p1/p2=0.75、p1/p3=0.75である。
以上のように、当該ダイレータ3は、螺旋状の凸部231のピッチp1が、螺旋状の凸部232、233のピッチp2、p3よりも小さくなるように形成されているので、テーパ部111が対象物の孔を拡張する際、テーパ部111での螺旋状の凸部231のピッチp1がより小さい分、より強力なネジ作用を与えることができ、ダイレータ3をより確実に前進させることができる。
[第4の実施形態]
図7は、本発明の第4の実施形態の全体を示す概略的側面図である。当該ダイレータ4は、図7に示すように、概略的に、シャフト14と、螺旋状の凸部24と、基部31とにより構成されている。当該ダイレータ4は、シャフト14および螺旋状の凸部24が第1の実施形態と異なっている。なお、基部31は第1の実施形態と同様であるため、同一部分には同一符号を付してその詳細な説明は省略する。
シャフト14は、中空形状の内腔14hを有する部材である。本実施形態のシャフト14は、テーパ部141と、先端部142と、本体部143とを有している。テーパ部141は、先端の外径が基端の外径よりも小さい部位である。先端部142は、基端がテーパ部141の先端に位置しテーパ部141の軸方向における先端側に向かって延設された部位である。本体部143は、先端がテーパ部141の基端に位置しテーパ部141の軸方向における基端側に向かって延設された部位である。
本実施形態のシャフト14は、素線をシャフト14の軸周りへ巻回した第1コイル体14cで形成されている。このシャフト14は、具体的には、図7に示すように、例えば、1本の素線を用いて隣り合う素線どうしが軸方向に密着するように螺旋状に巻回されたコイル体14cとして形成されている。第1コイル体14cは、その外周面s14の形状に応じて上述した先端部142、テーパ部141および本体部143となる。なお、図7では第1コイル体14cの共通内接線が点線で図示されており、この共通内接線で囲まれた領域に内腔14hが形成される。
螺旋状の凸部24は、テーパ部と、先端部および/または本体部とのそれぞれの外周面上に設けられ、シャフト14の軸方向に沿って隣り合う部分に隙間を有する。テーパ部に設けられた螺旋状の凸部の高さは先端部および/または本体部に設けられた螺旋状の凸部の高さよりも大きい。
本実施形態の螺旋状の凸部24は、素線をシャフト14の外周面s14(先端部142、テーパ部141、および本体部143の外周面s14)上に巻回した第2コイル体24cで形成されている。この螺旋状の凸部24は、テーパ部141と、先端部142および本体部143とのそれぞれの外周面s14上に設けられており、テーパ部141に設けられた螺旋状の凸部241の高さt1は先端部142および本体部143に設けられた螺旋状の凸部242、243の高さt2、t3よりも大きい。
螺旋状の凸部24は、隣り合う素線どうしが離間した1本または複数本の素線で構成することができる。第2コイル体24cを1本の素線で構成する場合、例えば、テーパ部141の外周面s14上に巻回された第2コイル体24cの素線の線径が、テーパ部141を除くシャフト14の外周面s14上に巻回された第2コイル体24cの素線の線径よりも大きくなるように構成することができ、これにより、1本の素線における各部の太さを変えることで、螺旋状の凸部242、243の高さt2、t3に対する螺旋状の凸部241の高さt1を容易に調整することができる。このような調整を行うため、例えば、第2コイル体24cの素線の材料として用いる線材の一部分(凸部242、243を構成する部分)を研磨したり、あるいは別の一部分(凸部241を構成する部分)をコーティングしたりして作製した素線を用いることができる。コーティングに用いる材料としては、例えば、図2に示すコーティングcの材料として挙げた材料と同様のものを例示することができる。他方、第2コイル体24cを複数本の素線で構成する場合、例えば、線径が異なる素線を用いて螺旋状の凸部24を形成することができ、例えば、既製の線材を組み合わせることで、簡便に第2コイル体24cを得ることができる。
第1コイル体14cを構成する素線の直径は、通常、0.1mm~0.5mmである。第2コイル体24cを構成する素線の直径や、螺旋状の凸部241の高さt1と螺旋状の凸部242、243の高さt2、t3との比は、第1の実施形態において説明した螺旋状の凸部21の高さや、螺旋状の凸部211の高さt1と螺旋状の凸部212、213の高さt2、t3との比と同様の値に設定することができる。本実施形態では、第1コイル体14cの素線の直径が0.21mmである。第2コイル体24cは1本の素線で構成され、その素線の直径は、先端部142が0.2mm、テーパ部141が0.3mm、本体部143が0.2mmである。
第1コイル体14cと第2コイル体24cとの接合方法としては、例えば、両者の端部をロウ付けする方法、溶接する方法、接着剤により固定する方法、あるいは被膜と溶着する方法等を採用することができる。
なお、第1コイル体14cにおける素線の巻回方向と第2コイル体24cにおける素線の巻回方向とは、本実施形態のように互いに逆向きであることが好ましい。すなわち、第1コイル体14cと第2コイル体24cとは、一方がS撚りで他方がZ撚りであることが好ましい。これにより、シャフト14を回転する際、第1コイル体14cの素線と第2コイル体24cの素線とに加わる軸方向の力の向きを相対させることができ、第1コイル体14cにおける隣接する素線どうしの離間に起因するトルク伝達性やプッシャビリティの低下を抑制することができる。
上述した第1コイル体14cを構成する素線の材料としては、例えば、第1の実施形態において先端部112、テーパ部111および本体部113を構成する材料として挙げた材料と同様のものを例示することができ、上述した第2コイル体24cを構成する素線の材料としては、例えば、第1の実施形態において螺旋状の凸部21を構成する材料として挙げた材料と同様のものを例示することができる。
以上のように、当該ダイレータ4は、シャフト14および螺旋状の凸部24がそれぞれ第1コイル体14cおよび第2コイル体24cで形成されているので、シャフト14および螺旋状の凸部24それぞれにおいて柔軟性およびトルク伝達性を向上することができ、更に両者が相俟って柔軟性およびトルク伝達性をより向上することができる。
[第5の実施形態]
図8は、本発明の第5の実施形態の要部拡大概略的側面図である。当該ダイレータ5は、図8に示すように、概略的に、シャフト15と、螺旋状の凸部25と、先端チップ45と、基部31(不図示)とにより構成されている。当該ダイレータ5は、シャフト15、螺旋状の凸部25および先端チップ45が第3の実施形態と異なっている。なお、基部31は第1の実施形態と同様であるため、その詳細な説明は省略する。
シャフト15は、中空形状の内腔15hを有する部材である。本実施形態のシャフト15は、テーパ部151と、本体部153とを有している。螺旋状の凸部25は、テーパ部151と本体部153とのそれぞれの外周面s15上に設けられ、シャフト15の軸方向に沿って隣り合う部分に隙間を有する。また、テーパ部151に設けられた螺旋状の凸部251の高さt1は本体部153に設けられた螺旋状の凸部253の高さt3よりも大きい。なお、シャフト15におけるテーパ部151および本体部153の構成、並びに螺旋状の凸部25の構成は、第4の実施形態のものと同様であるので、その説明を援用する。
先端チップ45は、基端がシャフト15の先端に位置し、テーパ部151の軸方向における先端側に向かって延設された部位である。この先端チップ45は、表面が第1コイル体15cの外周面s15(素線による凹凸面)よりも平坦な表面を有し、かつシャフト15の内腔15hに連通する略円筒中空形状の内腔45hを備えている。なお、本実施形態では、先端チップ45の内腔45hの内径は0.7mmであり、シャフト15の内腔15hの内径は、先端が0.7mm、基端が1.5mmである。
先端チップ45は、例えば、第1コイル体15cおよび第2コイル体25cの先端部に銀錫ロウ、金錫ロウなどのロウ材等を用いて表面を平坦に成形することで形成することができる。
以上のように、当該ダイレータ5は、シャフト15および螺旋状の凸部25がそれぞれ第1コイル体15cおよび第2コイル体25cで形成されているので、シャフト15および螺旋状の凸部25の柔軟性およびトルク伝達性を向上することができる。また、当該ダイレータ5は、先端チップ45を備えているので、導入針により穿設された孔へのシャフト15の挿入性を向上させることができ、円滑に手技を進めることができる。
[第6の実施形態]
図9は、本発明の第6の実施形態の要部拡大一部切り欠き概略的側面図である。当該ダイレータ6は、図9に示すように、概略的に、シャフト11と、螺旋状の凸部26と、基部31(不図示)とにより構成されている。当該ダイレータ6は、螺旋状の凸部26が第1の実施形態と異なっている。なお、シャフト11および基部31の構成は第1の実施形態と同じであるので、同一部分には同一符号を付してその詳細な説明は省略する。
螺旋状の凸部26は、テーパ部と、先端部および/または本体部とのそれぞれの外周面上に設けられ、シャフト11の軸方向に沿って隣り合う部分に隙間を有する。この螺旋状の凸部26は、テーパ部に設けられた螺旋状の凸部の高さが先端部および/または本体部に設けられた螺旋状の凸部の高さよりも小さくなるように形成されている。
本実施形態では、螺旋状の凸部26が、先端部112、テーパ部111および本体部113それぞれの外周面s11上に設けられており、テーパ部111に設けられた螺旋状の凸部261の高さt1が先端部112および本体部113に設けられた螺旋状の凸部262、263の高さt2、t3よりも小さくなるように形成されている。
螺旋状の凸部26の高さは、通常、先端部がt2=0.125mm~0.5mm、テーパ部がt1=0.1mm~0.4mm、本体部がt3=0.125mm~0.5mmである。螺旋状の凸部261の高さt1と螺旋状の凸部262、263の高さt2、t3との比としては、それぞれ0.2以上1未満が好ましい。
本実施形態における螺旋状の凸部26の高さは、t1=0.2mm、t2=0.3mmであり、t3=0.3mmである。螺旋状の凸部261の高さt1と螺旋状の凸部262、263の高さt2、t3との比は、t1/t2=0.7、t1/t3=0.7である。
次に、当該ダイレータ6の使用態様の一例について説明する。なお、対象部への穿刺による孔の形成、およびガイドワイヤを用いたダイレータ6の穿刺部への挿入については、第1の実施形態のものと同様であるので、その説明を援用する。
当該ダイレータ6を穿刺部まで挿入した後、先端部112、テーパ部111の順で孔に挿入する。次いで、シャフト11を回転させながらテーパ部111を更に押し進めて孔を拡張する。このテーパ部111が孔を拡張する際、当該ダイレータ6を用いることで、螺旋状の凸部26のネジ作用を利用しつつ直線的にもシャフト11を押し込むことができるため、ダイレータ6が円滑に前進して孔が拡張される。
以上のように、当該ダイレータ6は、上述した構成であるので、対象物の孔を拡張する際に特に大きな抵抗を受け易いテーパ部111での螺旋状の凸部261の高さt1がより小さい分、生体組織への食い込みの緩和により押し込み抵抗を小さくすることができ、ネジ作用と押し込みとを併用して対象物の孔の拡張を効果的に行うことができる。また、当該ダイレータ6は、先端部112を有しているので、先行する先端部112に引き続いてテーパ部111による孔の拡張を円滑に行うことができる。
[第7の実施形態]
図12、本発明の第7の実施形態の要部拡大一部切り欠き概略的側面図である。当該ダイレータ7は、図12示すように、概略的に、シャフト12と、螺旋状の凸部27と、基部31(不図示)とにより構成されている。当該ダイレータ7は、螺旋状の凸部27が第2の実施形態と異なっている。なお、シャフト12および基部31の構成は第2の実施形態と同じであるので、同一部分には同一符号を付してその詳細な説明は省略する。また、当該ダイレータ7の使用態様は、第6の実施形態と同様であるので、その説明を援用する。
螺旋状の凸部27は、テーパ部121と本体部123とのそれぞれの外周面s12上に設けられ、シャフト12の軸方向に沿って隣り合う部分に隙間を有する。この螺旋状の凸部27は、テーパ部121に設けられた螺旋状の凸部271の高さt1が本体部123に設けられた螺旋状の凸部273の高さt3よりも小さくなるように形成されている。なお、螺旋状の凸部271、273の構成は、それぞれ第6の実施形態における螺旋状の凸部261、263の構成と同様であるので、ここでの説明は省略する。
以上のように、当該ダイレータ7は、上述した構成であるので、生体組織への食い込みの緩和により押し込み抵抗を小さくすることができ、ネジ作用と押し込みとを併用して対象物の孔の拡張を効果的に行うことができる。
なお、本発明は、上述した実施形態の構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
例えば、上述した第1の実施形態では、螺旋状の凸部211の高さt1が螺旋状の凸部212、213の高さt2、t3よりも大きいダイレータ1(図1参照)について説明したが、本体部に設けられた螺旋状の凸部の高さにかかわらず、テーパ部に設けられた螺旋状の凸部の高さが先端部に設けられた螺旋状の凸部の高さよりも大きいダイレータ(図3では、螺旋状の凸部212m2の高さt2<螺旋状の凸部211m2の高さt1=螺旋状の凸部213m2の高さt3、のダイレータ1m2を例示)や、先端部に設けられた螺旋状の凸部の高さにかかわらず、テーパ部に設けられた螺旋状の凸部の高さが本体部に設けられた螺旋状の凸部の高さよりも大きいダイレータ(図4では、螺旋状の凸部212m3の高さt2=螺旋状の凸部211m3の高さt1>螺旋状の凸部213m3の高さt3、のダイレータ1m3を例示)であってもよい。
また、上述した第6の実施形態では、螺旋状の凸部261の高さt1が螺旋状の凸部262、263の高さt2、t3よりも小さいダイレータ6(図9参照)について説明したが、先端部に設けられた螺旋状の凸部の高さにかかわらず、テーパ部に設けられた螺旋状の凸部の高さが本体部に設けられた螺旋状の凸部の高さよりも小さいダイレータ(図10では、螺旋状の凸部262m1の高さt2=螺旋状の凸部261の高さt1<螺旋状の凸部263m1の高さt3、のダイレータ6m1を例示)や、本体部に設けられた螺旋状の凸部の高さにかかわらず、テーパ部に設けられた螺旋状の凸部の高さが先端部に設けられた螺旋状の凸部の高さよりも小さいダイレータ(図11は、螺旋状の凸部262m2の高さt2>螺旋状の凸部261m2の高さt1=螺旋状の凸部263m2の高さt3、のダイレータ6m2を例示)であってもよい。
また、上述した第1の実施形態では、シャフト11および螺旋状の凸部21の外周の側にコーティングcを有するダイレータ1m1、第4の実施形態では、先端チップ45を有するダイレータ5について説明したが、これらコーティングcおよび先端チップ45のそれぞれは、上記実施形態以外のいずれの実施形態のダイレータに適用してもよい。
1~7 ダイレータ
11、12、14、15 シャフト
111、121、141、151 テーパ部
112、142 先端部
113、123、143、153 本体部
14c、15c 第1コイル体
21~27 螺旋状の凸部
24c、25c 第2コイル体

Claims (4)

  1. 中空形状のシャフトと、螺旋状の凸部とを備えているダイレータであって、
    前記シャフトは、素線を前記シャフトの軸周りへ巻回した第1コイル体で形成され、かつ前記螺旋状の凸部は、素線を前記シャフトの外周面上に巻回した第2コイル体で形成されており、
    前記シャフトは、
    先端の外径が基端の外径よりも小さいテーパ部と、基端が前記テーパ部の先端に位置し前記テーパ部の軸方向における先端側に向かって延設された先端部と、先端が前記テーパ部の基端に位置し前記テーパ部の軸方向における基端側に向かって延設された本体部とを有するものか、または
    前記先端部を有さず、前記テーパ部と、前記本体部とを有するものであり、
    前記シャフトが前記先端部を有しない場合、前記螺旋状の凸部は、前記テーパ部と前記本体部とのそれぞれの外周面上に設けられ、前記シャフトの軸方向に沿って隣り合う部分に隙間を有するものであり、前記テーパ部に設けられた螺旋状の凸部の高さは前記本体部に設けられた螺旋状の凸部の高さよりも大きく、
    前記シャフトが前記先端部を有する場合、前記螺旋状の凸部は、前記テーパ部と、前記先端部および/または本体部とのそれぞれの外周面上に設けられ、前記シャフトの軸方向に沿って隣り合う部分に隙間を有するものであり、前記テーパ部に設けられた螺旋状の凸部の高さは前記先端部および/または本体部に設けられた螺旋状の凸部の高さよりも大きいことを特徴とするダイレータ。
  2. 記第1コイル体における素線の巻回方向と前記第2コイル体における素線の巻回方向とが、互いに逆向きである請求項1に記載のダイレータ。
  3. 前記テーパ部の外周面上に巻回された前記第2コイル体の素線の線径が、前記テーパ部を除く前記シャフトの外周面上に巻回された前記第2コイル体の素線の線径よりも大きい請求項または請求項に記載のダイレータ。
  4. 前記テーパ部の外周面上に設けられた前記螺旋状の凸部のピッチが、前記テーパ部を除く前記シャフトの外周面上に設けられた前記螺旋状の凸部のピッチよりも小さい請求項1から請求項のいずれか1項に記載のダイレータ。
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