本出願は、ユーザ間のPTRS衝突が効果的に回避されうる、PTRS処理方法および装置を提供する。
第1の態様によれば、第1の指示情報および第2の指示情報をネットワークデバイスから受信するステップであって、第1の指示情報は、PTRSが送信されるべき時間領域位置を示すために用いられ、第2の指示情報は、PTRSがマッピングされる初期時間領域位置のオフセットを示すために用いられる、ステップと、第1の指示情報および第2の指示情報に基づいてPTRSを1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルにマッピングするステップと、1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルを出力するステップと、を含むPTRS処理方法が提供される。
本出願におけるPTRSの時間領域位置は、PTRSが時間領域においてマッピングされるOFDMシンボルとして理解され得る。
第2の態様によれば、ネットワークデバイスによって、第1の指示情報および第2の指示情報を端末へ送信するステップであって、第1の指示情報は、PTRSが端末によって送信されるべき時間領域位置を示すために用いられ、第2の指示情報は、PTRSが端末によってマッピングされる初期時間領域位置のオフセットを示すために用いられる、ステップと、ネットワークデバイスによって、端末によって送信された1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルを受信するステップであって、1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルが、端末によって、第1の指示情報および第2の指示情報に基づいてPTRSにマッピングされる、ステップと、を含むPTRS処理方法が提供される。
第1の態様または第2の態様において提供される解決策では、PTRSが、PTRSの時間領域位置、およびPTRSがマッピングされる初期時間領域位置のオフセットに基づいてDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされ、その結果、異なる端末のDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSの時間領域の重なりの問題がある程度回避され、これにより、異なるユーザ間のPTRS衝突の問題が克服される。
第1の態様または第2の態様を参照すると、可能な一実装形態では、第2の指示情報が、PTRSが端末によってマッピングされる初期時間領域位置のオフセットを示すために用いられることは、第2の指示情報が、第1のDFT-s-OFDMシンボルに対する、PTRSがマッピングされる初期時間領域位置のオフセットを示すために用いられることを具体的に含む。
第1のDFT-s-OFDMシンボルは、PTRSがマッピングされるサブフレーム内の第1のDFT-s-OFDMシンボルである。サブフレームは1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルを含む。
本出願では、DFT-s-OFDMシンボルにマッピングされるPTRSはDFT-s-OFDMシンボルレベルにおいてオフセットされ、その結果、端末間のPTRS衝突がある程度回避されえ、これにより、位相追跡精度が改善される。
第1の態様または第2の態様を参照すると、可能な一実装形態では、第2の指示情報が、PTRSが端末によってマッピングされる初期時間領域位置のオフセットを示すために用いられることは、第2の指示情報が、PTRSがマッピングされる第1のDFT-s-OFDMシンボルの第1の変調シンボルに対する、PTRSがマッピングされる初期時間領域位置のオフセットを示すために用いられることを具体的に含む。
具体的には、PTRSがマッピングされる第1のDFT-s-OFDMシンボルは、1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルを含むサブフレーム内の、PTRSがマッピングされる、第1のDFT-s-OFDMシンボルである。各DFT-s-OFDMシンボルは複数の変調シンボルを含む。
本出願では、DFT-s-OFDMシンボルにマッピングされるPTRSは変調シンボルレベルにおいてオフセットされ、その結果、端末間のPTRS衝突がある程度回避されえ、これにより、位相追跡精度が改善される。
第1の態様または第2の態様を参照すると、可能な一実装形態では、第2の指示情報は、以下の情報、すなわち、端末の復調参照信号(Demodulation Reference Signal、DMRS)ポート番号、端末のPTRSポート番号、または端末のセル識別子(Identity、ID)のうちの少なくとも1つである。
任意選択的に、セル内のシナリオでは、第2の指示情報は、端末の復調参照信号DMRSポート番号および/または端末のPTRSポート番号であってもよい。
同じセル内の端末については、それらのDMRSポート番号は互いに異なり、それらのPTRSポート番号も互いに異なり、したがって、異なる端末のDMRSポート番号に基づいて得られたPTRSの初期時間領域位置のオフセットも異なり、または異なる端末のPTRSポート番号に基づいて得られたPTRSの初期時間領域位置のオフセットも異なることを理解されたい。
任意選択的に、セル間のシナリオでは、第2の指示情報は端末のセルIDであり得る。
異なるセル内の端末については、端末が位置するセルのセルIDは互いに異なり、したがって、異なる端末のセルIDに基づいて得られたPTRSの初期時間領域位置のオフセットは異なることを理解されたい。
第2の態様を参照すると、第2の態様の可能な一実装形態では、PTRS処理方法は、
ネットワークデバイスによって、DMRSポート番号とPTRSマッピング位置セットとの間の対応関係についての情報を端末へ送信するステップ、または
PTRSポート番号とPTRSマッピング位置セットとの間の対応関係についての情報を端末へ送信するステップ、または
セルIDとPTRSマッピング位置セットとの間の対応関係についての情報を端末へ送信するステップ、
をさらに含む。
第1の態様または第2の態様を参照すると、可能な一実装形態では、第1の指示情報が、PTRSが端末によって送信されるべき時間領域位置を示すために用いられることは、第1の指示情報が、PTRSチャンク(Chunk)の数量を示すために用いられ、PTRSチャンクの数量が、PTRSがマッピングされる1つのDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされるPTRSチャンクの数量を表すことを具体的に含む。
本明細書では、PTRSチャンクおよびChunkは同じ意味を示すが、2つの異なる表現の仕方によるものであることに留意されたい。
任意選択的に、本実装形態では、第1の指示情報は、端末のスケジュールされた帯域幅である。
具体的には、スケジュールされた帯域幅が大きいほど、大きな量のPTRSチャンクを示す。
本出願では、スケジュールされた帯域幅に基づいてPTRSチャンクの数量を決定することによって、以下のことが実現され得る:DFT-s-OFDMシンボルにマッピングされるPTRSの数量が、スケジュールされた帯域幅が増大するにつれて増大し、スケジュールされた帯域幅が減少するにつれて減少する。したがって、本出願は、大帯域幅のシナリオにおいては、比較的高い位相ノイズ追跡性能を実現することができ、小帯域幅のシナリオにおいては、過度に高いオーバヘッドが回避されうる。
第1の態様または第2の態様を参照すると、可能な一実装形態では、第1の指示情報は、PTRSの時間領域密度を示すために用いられる。
任意選択的に、本実装形態では、第1の指示情報は端末の変調および符号化方式(Modulation and Coding Scheme、MCS)である。
まとめると、第1の態様または第2の態様において提供される解決策では、PTRSをDFT-s-OFDMシンボルにマッピングするプロセスにおいて、時間領域オフセット処理がPTRSに対して行われる。これは、異なる端末のDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされるPTRSの時間領域位置の重なりがある程度回避されえ、これにより、異なる端末間のPTRS衝突が回避され、さらに、位相ノイズ追跡精度が効果的に改善される。
第3の態様によれば、第1の指示情報および第2の指示情報をネットワークデバイスから受信するステップであって、第1の指示情報は、PTRSが送信されるべき時間領域位置を示すために用いられ、第2の指示情報は、符号分割多重情報を示すために用いられ、符号分割多重情報は、PTRSがマッピングされるDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされるPTRSに対して符号分割多重処理を行うために用いられる、ステップと、第1の指示情報および第2の指示情報に基づいてPTRSを1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルにマッピングし、符号分割多重情報を用いることによって、1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされるPTRSに対して符号分割多重処理を行うステップと、1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルを送信するステップと、を含む、PTRS処理方法が提供される。
第4の態様によれば、ネットワークデバイスによって、第1の指示情報および第2の指示情報を端末へ送信するステップであって、第1の指示情報は、PTRSが端末によって送信されるべき時間領域位置を示すために用いられ、第2の指示情報は、符号分割多重情報を示すために用いられ、符号分割多重情報は、PTRSがマッピングされるDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされるPTRSに対して符号分割多重処理を行うために用いられる、ステップと、ネットワークデバイスによって、端末によって送信された、PTRSがマッピングされる1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルを受信するステップであって、PTRSがマッピングされる1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルが、以下の動作、すなわち、端末によって、第1の指示情報および第2の指示情報に基づいてPTRSを1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルにマッピングすること、および符号分割多重情報を用いることによって、1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされるPTRSに対して符号分割多重処理を行うことの後に得られた、DFT-s-OFDMシンボルである、ステップと、を含む、PTRS処理方法が提供される。
第3の態様または第4の態様において提供される解決策では、ネットワークデバイスによって指示されるPTRSの時間領域位置に基づいてPTRSがDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされた後に、符号分割多重処理が、DFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSに対して行われる。これは、異なる端末のPTRSの直交性を実現することができ、これにより、異なるユーザ間のPTRS衝突の問題が克服され、特に、同じセル内の異なるユーザ間のPTRS衝突が解決される。
第3の態様または第4の態様において提供される解決策では、端末が第1の指示情報および第2の指示情報に基づいてPTRSを処理する特定のプロセスは、まず、第1の指示情報において指示されるPTRSの時間領域位置に基づいてPTRSを1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルにマッピングし、次に、DFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSに対して符号分割多重処理を行うことであり得る。
第3の態様または第4の態様を参照すると、可能な一実装形態では、符号分割多重情報は直交カバーコード(Orthogonal Cover Code、OCC)であり、符号分割多重情報を用いることによって、1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSに対して符号分割多重処理を行うことは、OCCを用いることによって、PTRSがマッピングされた各DFT-s-OFDMシンボルにマッピングされた各PTRSチャンク内のPTRSに対して直交カバーコード処理を行うことを含む。
任意選択的に、本実装形態では、第2の指示情報は、以下の情報、すなわち、端末の復調参照信号DMRSポート番号、端末のPTRSポート番号、または端末の端末識別子のうちの少なくとも1つであり得る。
同じセル内の端末については、それらのDMRSポート番号は互いに異なり、それらのPTRSポート番号も互いに異なり、異なる端末のDMRS/PTRSポート番号に対応するOCCは異なることを理解されたい。上述の直交カバーコード処理の後に、セル内の異なる端末のPTRSは互いに直交し、これにより、同じセル内の端末間のPTRS衝突が回避される。
任意選択的に、本実装形態では、第2の指示情報は、端末が位置するセルのセルIDであり得る。
異なるセルのセルIDは互いに異なり、異なるセルIDに対応するOCCは異なることを理解されたい。上述の直交カバーコード処理の後に、異なるセル内の端末のPTRSは互いに直交し、これにより、異なるセル内の端末間のPTRS衝突が回避される。
第4の態様を参照すると、第4の態様の可能な一実装形態では、PTRS処理方法は、
ネットワークデバイスによって、DMRSポート番号とOCCとの間の対応関係についての情報を端末へ送信するステップ、または
PTRSポート番号とOCCとの間の対応関係についての情報を端末へ送信するステップ、または
端末IDとOCCとの間の対応関係についての情報を端末へ送信するステップ、または
セルIDとOCCとの間の対応関係についての情報を端末へ送信するステップ、
をさらに含む。
第3の態様または第4の態様を参照すると、可能な一実装形態では、符号分割多重情報は位相回転係数であり、符号分割多重情報を用いることによって、1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSに対して符号分割多重処理を行うことは、位相回転係数を用いることによって、PTRSがマッピングされた各DFT-s-OFDMシンボルにマッピングされた各PTRSチャンクに対して位相回転処理を行うことを含む。
任意選択的に、本実装形態では、第2の指示情報は、以下の情報、すなわち、端末の復調参照信号DMRSポート番号、端末のPTRSポート番号、または端末の端末識別子のうちの少なくとも1つであり得る。
同じセル内の端末については、それらのDMRSポート番号は互いに異なり、それらのPTRSポート番号も互いに異なり、異なる端末のDMRS/PTRSポート番号に対応する位相回転係数は異なることを理解されたい。上述の位相回転処理の後に、セル内の異なる端末のPTRSは互いに直交し、これにより、同じセル内の端末間のPTRS衝突が回避される。
任意選択的に、本実装形態では、第2の指示情報は、端末が位置するセルのセルIDであり得る。
異なるセルのセルIDは互いに異なり、異なるセルIDに対応する位相回転係数は異なることを理解されたい。上述の位相回転処理の後に、異なるセル内の端末のPTRSは互いに直交し、これにより、異なるセル内の端末間のPTRS衝突が回避される。
第4の態様を参照すると、第4の態様の可能な一実装形態では、PTRS処理方法は、
ネットワークデバイスによって、DMRSポート番号と位相回転係数との間の対応関係についての情報を端末へ送信するステップ、または
PTRSポート番号と位相回転係数との間の対応関係についての情報を端末へ送信するステップ、または
端末IDと位相回転係数との間の対応関係についての情報を端末へ送信するステップ、または
セルIDと位相回転係数との間の対応関係についての情報を端末へ送信するステップ、
をさらに含む。
第3の態様または第4の態様を参照すると、可能な一実装形態では、位相回転係数を用いることによって、PTRSがマッピングされた各DFT-s-OFDMシンボルにマッピングされた各PTRSチャンクに対して位相回転処理を行うことは、以下の式
において示される位相回転係数を用いることによって、PTRSがマッピングされた各DFT-s-OFDMシンボルにマッピングされた第(n+1)のPTRSチャンクに対して位相回転処理を行うことを含む。
ここで、jは複素記号であり、Nは、PTRSがマッピングされた各DFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSチャンクの数量を表し、n = 0, 1, …, N-1であり、N1は、端末に割り当てられた端末レベルの位相回転係数を表す。
第3の態様または第4の態様を参照すると、可能な一実装形態では、第1の指示情報が、PTRSが端末によって送信されるべき時間領域位置を示すために用いられることは、第1の指示情報が、PTRSチャンクの数量を示すために用いられ、PTRSチャンクの数量が、PTRSがマッピングされる1つのDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされるPTRSチャンクの数量を表すことを具体的に含む。
本実装形態では、第1の指示情報は、端末のスケジュールされた帯域幅である。
具体的には、スケジュールされた帯域幅が大きいほど、大きな量のPTRSチャンクを示す。
本出願では、スケジュールされた帯域幅に基づいてPTRSチャンクの数量を決定することによって、以下のことが実現され得る: DFT-s-OFDMシンボルにマッピングされるPTRSの数量が、スケジュールされた帯域幅が増大するにつれて増大し、スケジュールされた帯域幅が減少するにつれて減少する。したがって、本出願は、大帯域幅のシナリオにおいては、比較的高い位相ノイズ追跡性能を実現することができ、小帯域幅のシナリオにおいては、過度に高いオーバヘッドが回避されうる。
第3の態様または第4の態様を参照すると、可能な一実装形態では、第1の指示情報が、PTRSが端末によって送信されるべき時間領域位置を示すために用いられることは、第1の指示情報は、PTRSの時間領域密度を示すために用いられることを具体的に含む。
本実装形態では、第1の指示情報は端末のMCSである。
第3の態様を参照すると、第3の態様の可能な一実装形態では、PTRS処理方法は、端末が位置するセルのセル識別子に基づいて疑似ランダム系列を得るステップをさらに含み、端末によって、1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルを送信する前に、PTRS処理方法は、端末によって、疑似ランダム系列を用いることによって、1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされ、符号分割多重処理が行われたPTRSに対して、スクランブリング処理を行うステップをさらに含む。
具体的には、まず、第1の指示情報において指示されるPTRSの時間領域位置に基づいてPTRSが1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされ、次に、符号分割多重情報を用いることによって、符号分割多重処理が、DFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSに対して行われ、最後に、疑似ランダム系列を用いることによって、スクランブリング処理が、符号分割多重処理が行われたPTRSに対して行われる。
本出願では、ネットワークデバイスによって指示されるPTRSの時間領域位置に基づいてPTRSがDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされた後に、符号分割多重処理、および疑似ランダム系列を用いることによるスクランブリング処理が、DFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSに対して行われる。これは、同じセル内の端末間のPTRS衝突の問題、および異なるセル内の端末間のPTRS衝突の問題の両方を克服することができる。
任意選択的に、一実装形態では、端末は、端末が位置するセルのセル識別子のみに基づいてセルレベルの疑似ランダム系列を得る。
任意選択的に、他の実装形態では、端末は、端末が位置するセルのセル識別子、および端末の端末識別子に基づいて端末レベルの疑似ランダム系列を得る。
例えば、端末の端末識別子は端末の無線ネットワーク仮識別子(Radio Network Temporary Identity、RNTI)である。
任意選択的に、他の実装形態では、疑似ランダム系列は端末の既存の系列をさらに再使用してもよい。
例えば、LTEでは、各端末が、RNTIおよびセルIDに基づいて、a(n)と表される、スクランブリング系列を生成し、次に、スクランブリング系列を用いることによって、符号化され、変調されていないビットをスクランブリングする。本出願では、スクランブリング系列a(n)が疑似ランダム系列として直接用いられてもよい。
具体的には、疑似ランダム系列は、以下の系列、すなわち、gold系列、m系列、およびZC系列のうちの任意のものであり得る。
第3の態様を参照すると、第3の態様の可能な一実装形態では、端末によって、疑似ランダム系列を用いることによって、1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされ、符号分割多重処理が行われたPTRSに対して、スクランブリング処理を行うステップは、端末によって、疑似ランダム系列に、符号分割多重処理が行われたPTRSを乗算するステップを含む。
第4の態様を参照すると、第4の態様の可能な一実装形態では、PTRSがマッピングされた1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルは、以下の動作の後に得られたDFT-s-OFDMシンボルであり、これらの動作は、端末によって、第1の指示情報および第2の指示情報に基づいてPTRSを1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルにマッピングすること、符号分割多重情報を用いることによって、1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSに対して符号分割多重処理を行うこと、ならびに端末が位置するセルのセル識別子に基づいて得られた疑似ランダム系列を用いることによって、符号分割多重処理が行われたPTRSに対してスクランブリング処理を行うこと、を具体的に含む。
本出願では、ネットワークデバイスによって指示されるPTRSの時間領域位置に基づいてPTRSがDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされた後に、符号分割多重処理、および疑似ランダム系列を用いることによるスクランブリング処理が、DFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSに対して行われる。これは、同じセル内の端末間のPTRS衝突の問題、および異なるセル内の端末間のPTRS衝突の問題の両方を克服することができる。
第4の態様を参照すると、第4の態様の可能な一実装形態では、疑似ランダム系列は、セル識別子に基づいて決定されたセルレベルの疑似ランダム系列であるか、または疑似ランダム系列は、セル識別子および端末の端末識別子に基づいて決定された端末レベルの疑似ランダム系列である。
第4の態様を参照すると、第4の態様の可能な一実装形態では、端末が位置するセルのセル識別子に基づいて得られた疑似ランダム系列を用いることによって、符号分割多重処理が行われたPTRSに対してスクランブリング処理を行うことは、疑似ランダム系列に、符号分割多重処理が行われたPTRSを乗算することを含む。
第4の態様を参照すると、第4の態様の可能な一実装形態では、疑似ランダム系列は、以下の系列、すなわち、gold系列、m系列、およびZC系列のうちの任意のものであり得る。
したがって、第3の態様または第4の態様において提供される解決策では、ネットワークデバイスによって指示されるPTRSの時間領域位置に基づいてPTRSがDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされた後に、符号分割多重処理、および疑似ランダム系列を用いることによるスクランブリング処理が、DFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSに対して行われる。これは、同じセル内の端末間のPTRS衝突の問題、および異なるセル内の端末間のPTRS衝突の問題の両方を克服することができる。
第5の態様によれば、指示情報をネットワークデバイスから受信するステップであって、指示情報は、PTRSが送信されるべき時間領域位置を示すために用いられる、ステップと、端末が位置するセルのセル識別子に基づいて疑似ランダム系列を得るステップと、指示情報に基づいてPTRSを1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルにマッピングするステップと、疑似ランダム系列を用いることによって、1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSに対してスクランブリング処理を行うステップと、1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルを送信するステップと、を含む、PTRS処理方法が提供される。
第6の態様によれば、ネットワークデバイスによって、指示情報を端末へ送信するステップであって、指示情報は、PTRSが端末によって送信されるべき時間領域位置を示すために用いられる、ステップと、ネットワークデバイスによって、端末によって送信された、PTRSがマッピングされた1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルを受信するステップであって、PTRSがマッピングされた1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルが、以下の動作、すなわち、端末によって、指示情報に基づいてPTRSを1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルにマッピングすること、および端末が位置するセルのセル識別子に基づいて得られた疑似ランダム系列を用いることによって、1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSに対してスクランブリングを行うことの後に得られた、DFT-s-OFDMシンボルである、ステップと、を含む、PTRS処理方法が提供される。
第5の態様または第6の態様において提供される解決策では、疑似ランダム系列が、端末が位置するセルのセル識別子に基づいて決定され、次に、疑似ランダム系列を用いることによって、スクランブリング処理が、DFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSに対して行われる。異なるセル識別子は異なる疑似ランダム系列に対応するため、上述の処理プロセスの後に、異なるセル内の端末のDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSは干渉のランダム化を維持することができる。例えば、受信端デバイスにおいて、隣接セルからDFT-s-OFDMユーザによって送信されたDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSはランダム系列として組み込まれ、干渉のランダム化の目的を達成し、これにより、異なるセル内のユーザ間のPTRS衝突の問題が回避される。
第5の態様または第6の態様を参照すると、可能な一実装形態では、疑似ランダム系列は、端末によって、セル識別子に基づいて決定されるセルレベルの疑似ランダム系列である。
第5の態様または第6の態様を参照すると、可能な一実装形態では、疑似ランダム系列は、端末によって、セル識別子および端末の端末識別子に基づいて決定される端末レベルの疑似ランダム系列である。
例えば、端末の端末識別子は端末の無線ネットワーク仮識別子(Radio Network Temporary Identity、RNTI)である。
本実装形態では、端末レベルの疑似ランダム系列を用いることによって、スクランブリング処理が、DFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSに対して行われる。したがって、本実装形態はセル内の端末のPTRSの干渉のランダム化を実現することができる。
第5の態様または第6の態様を参照すると、可能な一実装形態では、疑似ランダム系列は端末の既存の系列をさらに再使用してもよい。
例えば、LTEでは、各端末が、RNTIおよびセルIDに基づいて、a(n)と表される、スクランブリング系列を生成し、次に、スクランブリング系列を用いることによって、符号化され、変調されていないビットをスクランブリングする。本出願では、スクランブリング系列a(n)が疑似ランダム系列として直接用いられてもよい。
具体的には、疑似ランダム系列は、以下の系列、すなわち、gold系列、m系列、およびZC系列のうちの任意のものであり得る。
第5の態様または第6の態様を参照すると、可能な一実装形態では、疑似ランダム系列を用いることによって、1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSに対してスクランブリングを行うことは、疑似ランダム系列に、1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSを乗算することを含む。
第5の態様または第6の態様を参照すると、可能な一実装形態では、指示情報は、PTRSが端末によって送信されるべき時間領域位置を示すために用いられることは、指示情報は、PTRSチャンクの数量を示すために用いられ、PTRSチャンクの数量が、PTRSがマッピングされた1つのDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSチャンクの数量を表すことを具体的に含む。
本実装形態では、第1の指示情報は、端末のスケジュールされた帯域幅である。
具体的には、スケジュールされた帯域幅が大きいほど、大きな量のPTRSチャンクを示す。
本出願では、スケジュールされた帯域幅に基づいてPTRSチャンクの数量を決定することによって、以下のことが実現され得る: DFT-s-OFDMシンボルにマッピングされるPTRSの数量が、スケジュールされた帯域幅が増大するにつれて増大し、スケジュールされた帯域幅が減少するにつれて減少する。したがって、本出願は、大帯域幅のシナリオにおいては、比較的高い位相ノイズ追跡性能を実現することができ、小帯域幅のシナリオにおいては、過度に高いオーバヘッドが回避されうる。
第5の態様または第6の態様を参照すると、可能な一実装形態では、指示情報は、PTRSが端末によって送信されるべき時間領域位置を示すために用いられることは、指示情報は、PTRSの時間領域密度を示すために用いられることを具体的に含む。
本実装形態では、第1の指示情報は端末のMCSである。
したがって、第5の態様または第6の態様において提供される解決策では、疑似ランダム系列が、端末が位置するセルのセル識別子に基づいて決定され、次に、疑似ランダム系列を用いることによって、スクランブリング処理が、DFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSに対して行われる。異なるセル識別子は異なる疑似ランダム系列に対応するため、上述の処理プロセスの後に、異なるセル内の端末のDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSは干渉のランダム化を維持することができる。例えば、受信端デバイスにおいて、隣接セルからDFT-s-OFDMユーザによって送信されたDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSはランダム系列として組み込まれ、干渉のランダム化の目的を達成し、これにより、異なるセル内のユーザ間のPTRS衝突の問題が回避される。
第7の態様によれば、
第1の指示情報および第2の指示情報をネットワークデバイスから受信するように構成された受信ユニットであって、第1の指示情報は、PTRSが送信されるべき時間領域位置を示すために用いられ、第2の指示情報は、PTRSがマッピングされた初期時間領域位置のオフセットを示すために用いられる、受信ユニットと、
受信ユニットによって受信された第1の指示情報および第2の指示情報に基づいてPTRSを1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルにマッピングするように構成された処理ユニットと、
処理ユニットによって得られた1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルを出力するように構成された送信ユニットと、
を含む、装置が提供される。
装置は端末デバイスであり得るか、またはチップであり得る。
第8の態様によれば、
第1の指示情報および第2の指示情報を端末へ送信するように構成された送信ユニットであって、第1の指示情報は、PTRSが端末によって送信されるべき時間領域位置を示すために用いられ、第2の指示情報は、PTRSが端末によってマッピングされた初期時間領域位置のオフセットを示すために用いられる、送信ユニットと、
端末によって送信された1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルを受信するように構成された受信ユニットであって、1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルが、端末によって、第1の指示情報および第2の指示情報に基づいてPTRSにマッピングされる、受信ユニットと、
を含む、装置が提供される。
装置はネットワークデバイスであり得るか、またはチップであり得る。
第7の態様または第8の態様において提供される装置では、PTRSが、PTRSの時間領域位置、およびPTRSがマッピングされた初期時間領域位置のオフセットに基づいてDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされ、その結果、異なる端末のDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSの時間領域の重なりの問題がある程度回避され、これにより、異なるユーザ間のPTRS衝突の問題が克服される。
第7の態様または第8の態様を参照すると、可能な一実装形態では、第2の指示情報が、PTRSが端末によってマッピングされた初期時間領域位置のオフセットを示すために用いられることは、第2の指示情報が、第1のDFT-s-OFDMシンボルに対する、PTRSがマッピングされた初期時間領域位置のオフセットを示すために用いられることを具体的に含む。
第7の態様または第8の態様を参照すると、可能な一実装形態では、第2の指示情報が、PTRSが端末によってマッピングされた初期時間領域位置のオフセットを示すために用いられることは、第2の指示情報が、PTRSがマッピングされた第1のDFT-s-OFDMシンボルの第1の変調シンボルに対する、PTRSがマッピングされた初期時間領域位置のオフセットを示すために用いられることを具体的に含む。
第7の態様または第8の態様を参照すると、可能な一実装形態では、第2の指示情報は、以下の情報、すなわち、端末の復調参照信号DMRSポート番号、端末のPTRSポート番号、または端末のセル識別子のうちの少なくとも1つである。
第8の態様を参照すると、第8の態様の可能な一実装形態では、送信ユニットは、DMRSポート番号とPTRSマッピング位置セットとの間の対応関係についての情報を端末へ送信するか、または
PTRSポート番号とPTRSマッピング位置セットとの間の対応関係についての情報を端末へ送信するか、または
セルIDとPTRSマッピング位置セットとの間の対応関係についての情報を端末へ送信するようにさらに構成されている。
第7の態様または第8の態様を参照すると、可能な一実装形態では、第1の指示情報が、PTRSが端末によって送信されるべき時間領域位置を示すために用いられることは、第1の指示情報が、PTRSチャンクの数量を示すために用いられ、PTRSチャンクの数量が、PTRSがマッピングされた1つのDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSチャンクの数量を表すことを具体的に含む。
第7の態様または第8の態様を参照すると、可能な一実装形態では、第1の指示情報が、PTRSが端末によって送信されるべき時間領域位置を示すために用いられることは、第1の指示情報は、PTRSの時間領域密度を示すために用いられることを具体的に含む。
第7の態様または第8の態様を参照すると、可能な一実装形態では、第1の指示情報は、端末のスケジュールされた帯域幅である。
第7の態様または第8の態様を参照すると、可能な一実装形態では、第1の指示情報は端末の変調および符号化方式MCSである。
第7の態様を参照すると、可能な一実装形態では、装置は端末またはチップである。
第8の態様を参照すると、可能な一実装形態では、装置はネットワークデバイスまたはチップである。
第9の態様によれば、
第1の指示情報および第2の指示情報をネットワークデバイスから受信するように構成された受信ユニットであって、第1の指示情報は、PTRSが送信されるべき時間領域位置を示すために用いられ、第2の指示情報は、符号分割多重情報を示すために用いられ、符号分割多重情報は、PTRSがマッピングされたDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSに対して符号分割多重処理を行うために用いられる、受信ユニットと、
受信ユニットによって受信された第1の指示情報および第2の指示情報に基づいてPTRSを1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルにマッピングし、符号分割多重情報を用いることによって、1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSに対して符号分割多重処理を行うように構成された処理ユニットと、
処理ユニットによって得られた1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルを出力するように構成された送信ユニットと、
を含む、装置が提供される。
装置は端末デバイスであり得るか、またはチップであり得る。
本解決策では、PTRSがDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされた後に、符号分割多重処理が、DFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSに対して行われる。これは、異なる端末のPTRSの直交性を実現することができ、これにより、異なるユーザ間のPTRS衝突の問題が克服され、特に、同じセル内の異なるユーザ間のPTRS衝突が解決される。
第9の態様を参照すると、第9の態様の可能な一実装形態では、符号分割多重情報は直交カバーコードOCCであり、
処理ユニットが、符号分割多重情報を用いることによって、1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSに対して符号分割多重処理を行うように構成されていることは、
処理ユニットが、OCCを用いることによって、PTRSがマッピングされた各DFT-s-OFDMシンボルにマッピングされた各PTRSチャンク内のPTRSに対して直交カバーコード処理を行うように構成されていることを具体的に含む。
第9の態様を参照すると、第9の態様の可能な一実装形態では、符号分割多重情報は位相回転係数であり、
処理ユニットが、符号分割多重情報を用いることによって、1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSに対して符号分割多重処理を行うように構成されていることは、
処理ユニットが、位相回転係数を用いることによって、PTRSがマッピングされた各DFT-s-OFDMシンボルにマッピングされた各PTRSチャンクに対して位相回転処理を行うように構成されていることを具体的に含む。
第9の態様を参照すると、第9の態様の可能な一実装形態では、処理ユニットが、位相回転係数を用いることによって、PTRSがマッピングされた各DFT-s-OFDMシンボルにマッピングされた各PTRSチャンクに対して位相回転処理を行うように構成されていることは、
処理ユニットが、以下の式
において示される位相回転係数を用いることによって、PTRSがマッピングされた各DFT-s-OFDMシンボルにマッピングされた第(n+1)のPTRSチャンクに対して位相回転処理を行うように構成されていることを具体的に含む。
ここで、jは複素記号であり、Nは、PTRSがマッピングされた各DFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSチャンクの数量を表し、n = 0, 1, …, N-1であり、N1は、端末に割り当てられた端末レベルの位相回転係数を表す。
第9の態様を参照すると、第9の態様の可能な一実装形態では、処理ユニットは、装置が位置するセルのセル識別子に基づいて疑似ランダム系列を得るようにさらに構成されており、
処理ユニットは、疑似ランダム系列を用いることによって、1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされ、符号分割多重処理が行われたPTRSに対して、スクランブリング処理を行うようにさらに構成されている。
第9の態様を参照すると、第9の態様の可能な一実装形態では、第2の指示情報は、以下の情報、すなわち、端末の復調参照信号DMRSポート番号、端末のPTRSポート番号、または端末のセル識別子のうちの少なくとも1つである。
第9の態様を参照すると、第9の態様の可能な一実装形態では、第1の指示情報が、PTRSが端末によって送信されるべき時間領域位置を示すために用いられることは、第1の指示情報が、PTRSチャンクの数量を示すために用いられ、PTRSチャンクの数量が、PTRSがマッピングされた1つのDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSチャンクの数量を表すことを具体的に含む。
任意選択的に、本実装形態では、第1の指示情報は、端末のスケジュールされた帯域幅である。
第9の態様を参照すると、第9の態様の可能な一実装形態では、第1の指示情報が、PTRSが端末によって送信されるべき時間領域位置を示すために用いられることは、第1の指示情報が、PTRSの時間領域密度を示すために用いられることを具体的に含む。
任意選択的に、本実装形態では、第1の指示情報は端末の変調および符号化方式MCSである。
第9の態様を参照すると、第9の態様の可能な一実装形態では、処理ユニットが、端末が位置するセルのセル識別子に基づいて疑似ランダム系列を得るように構成されていることは、
処理ユニットが、セル識別子に基づいてセルレベルの疑似ランダム系列を得るか、または
セル識別子および端末の端末識別子に基づいて端末レベルの疑似ランダム系列を得るように構成されていることを具体的に含む。
第9の態様を参照すると、第9の態様の可能な一実装形態では、処理ユニットが、疑似ランダム系列を用いることによって、1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされ、符号分割多重処理が行われたPTRSに対して、スクランブリング処理を行うように構成されていることは、
処理ユニットが、疑似ランダム系列に、符号分割多重処理が行われたPTRSを乗算するように構成されていることを具体的に含む。
第9の態様を参照すると、第9の態様の可能な一実装形態では、疑似ランダム系列は、以下の系列、すなわち、gold系列、m系列、およびZC系列のうちの任意のものであり得る。
第9の態様を参照すると、第9の態様の可能な一実装形態では、装置が端末またはチップである。
第10の態様によれば、
第1の指示情報および第2の指示情報を端末へ送信するように構成された送信ユニットであって、第1の指示情報は、PTRSが端末によって送信されるべき時間領域位置を示すために用いられ、第2の指示情報は、符号分割多重情報を示すために用いられ、符号分割多重情報は、PTRSがマッピングされたDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSに対して符号分割多重処理を行うために用いられる、送信ユニットと、
端末によって送信された、PTRSがマッピングされた1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルを受信するように構成された受信ユニットであって、PTRSがマッピングされた1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルが、以下の動作、すなわち、端末によって、第1の指示情報および第2の指示情報に基づいてPTRSを1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルにマッピングすること、ならびに符号分割多重情報を用いることによって、1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSに対して符号分割多重処理を行うことの後に得られた、DFT-s-OFDMシンボルである、受信ユニットと、
を含む、装置が提供される。
装置はネットワークデバイスであり得るか、またはチップであり得る。
本解決策では、PTRSがDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされた後に、符号分割多重処理が、DFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSに対して行われる。これは、異なる端末のPTRSの直交性を実現することができ、これにより、異なるユーザ間のPTRS衝突の問題が克服され、特に、同じセル内の異なるユーザ間のPTRS衝突が解決される。
第10の態様を参照すると、第10の態様の可能な一実装形態では、符号分割多重情報は直交カバーコードOCCであり、
符号分割多重情報を用いることによって、1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSに対して符号分割多重処理を行うことは、
OCCを用いることによって、PTRSがマッピングされた各DFT-s-OFDMシンボルにマッピングされた各PTRSチャンク内のPTRSに対して直交カバーコード処理を行うことを含む。
第10の態様を参照すると、第10の態様の可能な一実装形態では、符号分割多重情報は位相回転係数であり、
符号分割多重情報を用いることによって、1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSに対して符号分割多重処理を行うことは、
位相回転係数を用いることによって、PTRSがマッピングされた各DFT-s-OFDMシンボルにマッピングされた各PTRSチャンクに対して位相回転処理を行うことを含む。
第10の態様を参照すると、第10の態様の可能な一実装形態では、位相回転係数を用いることによって、PTRSがマッピングされた各DFT-s-OFDMシンボルにマッピングされた各PTRSチャンクに対して位相回転処理を行うことは、
以下の式
において示される位相回転係数を用いることによって、PTRSがマッピングされた各DFT-s-OFDMシンボルにマッピングされた第(n+1)のPTRSチャンクに対して位相回転処理を行うことを含む、
ここで、jは複素記号であり、Nは、PTRSがマッピングされた各DFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSチャンクの数量を表し、n = 0, 1, …, N-1であり、N1は、端末に割り当てられた端末レベルの位相回転係数を表す。
第10の態様を参照すると、第10の態様の可能な一実装形態では、第2の指示情報は、以下の情報、すなわち、端末の復調参照信号DMRSポート番号、端末のPTRSポート番号、または端末のセル識別子のうちの少なくとも1つである。
第10の態様を参照すると、第10の態様の可能な一実装形態では、送信ユニットは、DMRSポート番号とOCCとの間の対応関係についての情報を端末へ送信するか、または
PTRSポート番号とOCCとの間の対応関係についての情報を端末へ送信するか、または
端末IDとOCCとの間の対応関係についての情報を端末へ送信するか、または
セルIDとOCCとの間の対応関係についての情報を端末へ送信するようにさらに構成されている。
第10の態様を参照すると、第10の態様の可能な一実装形態では、送信ユニットは、DMRSポート番号と位相回転係数との間の対応関係についての情報を端末へ送信するか、または
PTRSポート番号と位相回転係数との間の対応関係についての情報を端末へ送信するか、または
端末IDと位相回転係数との間の対応関係についての情報を端末へ送信するか、または
セルIDと位相回転係数との間の対応関係についての情報を端末へ送信するようにさらに構成されている。
第10の態様を参照すると、第10の態様の可能な一実装形態では、第1の指示情報が、PTRSが端末によって送信されるべき時間領域位置を示すために用いられることは、第1の指示情報が、PTRSチャンクの数量を示すために用いられ、PTRSチャンクの数量が、PTRSがマッピングされた1つのDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSチャンクの数量を表すことを具体的に含む。
任意選択的に、本実装形態では、第1の指示情報は、端末のスケジュールされた帯域幅である。
第10の態様を参照すると、第10の態様の可能な一実装形態では、第1の指示情報が、PTRSが端末によって送信されるべき時間領域位置を示すために用いられることは、第1の指示情報が、PTRSの時間領域密度を示すために用いられることを具体的に含む。
任意選択的に、本実装形態では、第1の指示情報は端末の変調および符号化方式MCSである。
第10の態様を参照すると、第10の態様の可能な一実装形態では、PTRSがマッピングされた1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルは、以下の動作の後に得られたDFT-s-OFDMシンボルであり、これらの動作は、
端末によって、第1の指示情報および第2の指示情報に基づいてPTRSを1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルにマッピングすること、符号分割多重情報を用いることによって、1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSに対して符号分割多重処理を行うこと、ならびに端末が位置するセルのセル識別子に基づいて得られた疑似ランダム系列を用いることによって、符号分割多重処理が行われたPTRSに対してスクランブリング処理を行うこと、を具体的に含む。
第10の態様を参照すると、第10の態様の可能な一実装形態では、疑似ランダム系列は、セル識別子に基づいて決定されたセルレベルの疑似ランダム系列であるか、または
疑似ランダム系列は、セル識別子および端末の端末識別子に基づいて決定された端末レベルの疑似ランダム系列である。
第10の態様を参照すると、第10の態様の可能な一実装形態では、端末が位置するセルのセル識別子に基づいて得られた疑似ランダム系列を用いることによって、符号分割多重処理が行われたPTRSに対してスクランブリング処理を行うことは、疑似ランダム系列に、符号分割多重処理が行われたPTRSを乗算することを含む。
第10の態様を参照すると、第10の態様の可能な一実装形態では、疑似ランダム系列は、以下の系列、すなわち、gold系列、m系列、およびZC系列のうちの任意のものであり得る。
第10の態様を参照すると、第10の態様の可能な一実装形態では、装置はネットワークデバイスまたはチップである。
第11の態様によれば、
指示情報をネットワークデバイスから受信するように構成された受信ユニットであって、指示情報は、PTRSが送信されるべき時間領域位置を示すために用いられる、受信ユニットと、
装置が位置するセルのセル識別子に基づいて疑似ランダム系列を得るように構成された処理ユニットであって、
処理ユニットが、受信ユニットによって受信された指示情報に基づいてPTRSを1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルにマッピングし、疑似ランダム系列を用いることによって、1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSに対してスクランブリング処理を行うようにさらに構成されている、処理ユニットと、
処理ユニットによって得られた1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルを出力するように構成された送信ユニットと、
を含む、装置が提供される。
装置は端末デバイスであり得るか、またはチップであり得る。
本出願では、疑似ランダム系列がセル識別子に基づいて決定され、次に、疑似ランダム系列を用いることによって、スクランブリング処理が、DFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSに対して行われる。異なるセル識別子は異なる疑似ランダム系列に対応するため、上述の処理プロセスの後に、異なるセル内の端末のDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSは干渉のランダム化を維持することができる。例えば、受信端デバイスにおいて、隣接セルからDFT-s-OFDMユーザによって送信されたDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSはランダム系列として組み込まれ、干渉のランダム化の目的を達成し、これにより、異なるセル内のユーザ間のPTRS衝突の問題が回避される。
第11の態様を参照すると、第11の態様の可能な一実装形態では、処理ユニットが、端末が位置するセルのセル識別子に基づいて疑似ランダム系列を得るように構成されていることは、
処理ユニットが、セル識別子に基づいてセルレベルの疑似ランダム系列を得るか、または
セル識別子および端末の端末識別子に基づいて端末レベルの疑似ランダム系列を得るように構成されていることを具体的に含む。
第11の態様を参照すると、第11の態様の可能な一実装形態では、処理ユニットが、疑似ランダム系列を用いることによって、1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSに対してスクランブリングを行うように構成されていることは、
処理ユニットが、疑似ランダム系列に、1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSを乗算するように構成されていることを具体的に含む。
第11の態様を参照すると、第11の態様の可能な一実装形態では、装置は端末またはチップである。
第12の態様によれば、
指示情報を端末へ送信するように構成された送信ユニットであって、指示情報は、PTRSが端末によって送信されるべき時間領域位置を示すために用いられる、送信ユニットと、
端末によって送信された、PTRSがマッピングされた1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルを受信するように構成された受信ユニットであって、PTRSがマッピングされた1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルが、以下の動作、すなわち、端末によって、指示情報に基づいてPTRSを1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルにマッピングすること、および端末が位置するセルのセル識別子に基づいて得られた疑似ランダム系列を用いることによって、1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSに対してスクランブリングを行うことの後に得られた、DFT-s-OFDMシンボルである、受信ユニットと、
を含む、装置が提供される。
装置はネットワークデバイスであり得るか、またはチップであり得る。
本出願では、疑似ランダム系列がセル識別子に基づいて決定され、次に、疑似ランダム系列を用いることによって、スクランブリング処理が、DFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSに対して行われる。異なるセル識別子は異なる疑似ランダム系列に対応するため、上述の処理プロセスの後に、異なるセル内の端末のDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSは干渉のランダム化を維持することができる。例えば、受信端デバイスにおいて、隣接セルからDFT-s-OFDMユーザによって送信されたDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSはランダム系列として組み込まれ、干渉のランダム化の目的を達成し、これにより、異なるセル内のユーザ間のPTRS衝突の問題が回避される。
第12の態様を参照すると、第12の態様の可能な一実装形態では、疑似ランダム系列は、セル識別子に基づいて決定された端末レベルの疑似ランダム系列であるか、または
疑似ランダム系列は、セル識別子および端末の端末識別子に基づいて決定されたセルレベルの疑似ランダム系列である。
第12の態様を参照すると、第12の態様の可能な一実装形態では、疑似ランダム系列を用いることによって、1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSに対してスクランブリングを行うことは、
疑似ランダム系列に、1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSを乗算することを含む。
第12の態様を参照すると、第12の態様の可能な一実装形態では、装置はネットワークデバイスである。
第11の態様または第12の態様を参照すると、可能な一実装形態では、疑似ランダム系列は、以下の系列、すなわち、gold系列、m系列、およびZC系列のうちの任意のものであり得る。
第11の態様または第12の態様を参照すると、可能な一実装形態では、指示情報が、PTRSが端末によって送信されるべき時間領域位置を示すために用いられることは、指示情報が、PTRSチャンクの数量を示すために用いられ、PTRSチャンクの数量が、PTRSがマッピングされた1つのDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSチャンクの数量を表すことを具体的に含む。
任意選択的に、本実装形態では、指示情報は、端末のスケジュールされた帯域幅である。
第11の態様または第12の態様を参照すると、可能な一実装形態では、指示情報が、PTRSが端末によって送信されるべき時間領域位置を示すために用いられることは、指示情報が、PTRSの時間領域密度を示すために用いられることを具体的に含む。
任意選択的に、本実装形態では、指示情報は端末の変調および符号化方式MCSである。
第13の態様によれば、プロセッサと、メモリと、トランシーバとを含む、装置が提供される。プロセッサ、メモリ、およびトランシーバは内部接続経路を通じて互いに通信する。メモリは、命令を記憶するように構成されている。プロセッサは、メモリ内に記憶された命令を実行し、トランシーバを、信号を受信または送信するよう制御するように構成されている。メモリ内に記憶された命令が実行されると、
トランシーバは、第1の指示情報および第2の指示情報をネットワークデバイスから受信するように構成され、第1の指示情報は、PTRSが端末によって送信されるべき時間領域位置を示すために用いられ、第2の指示情報は、PTRSが端末によってマッピングされた初期時間領域位置のオフセットを示すために用いられ、
プロセッサは、トランシーバによって受信された第1の指示情報および第2の指示情報に基づいてPTRSを1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルにマッピングするように構成され、
トランシーバは、プロセッサによって得られた1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルを出力するように構成される。
装置は端末デバイスであり得るか、またはチップであり得る。
第14の態様によれば、プロセッサと、メモリと、トランシーバとを含む、装置が提供される。プロセッサ、メモリ、およびトランシーバは内部接続経路を通じて互いに通信する。メモリは、命令を記憶するように構成されている。プロセッサは、メモリ内に記憶された命令を実行し、トランシーバを、信号を受信または送信するよう制御するように構成されている。メモリ内に記憶された命令が実行されると、
トランシーバは、第1の指示情報および第2の指示情報を端末へ送信するように構成され、第1の指示情報は、PTRSが端末によって送信されるべき時間領域位置を示すために用いられ、第2の指示情報は、PTRSが端末によってマッピングされた初期時間領域位置のオフセットを示すために用いられ、
トランシーバは、端末によって送信された1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルを受信するように構成され、1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルは、端末によって、第1の指示情報および第2の指示情報に基づいてPTRSにマッピングされる。
装置はネットワークデバイスであり得るか、またはチップであり得る。
第13の態様または第14の態様において提供される装置では、PTRSが、PTRSの時間領域位置、およびPTRSがマッピングされた初期時間領域位置のオフセットに基づいてDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされ、その結果、異なる端末のDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSの時間領域の重なりの問題がある程度回避され、これにより、異なるユーザ間のPTRS衝突の問題が克服される。
第13の態様または第14の態様を参照すると、可能な一実装形態では、第2の指示情報が、PTRSが端末によってマッピングされた初期時間領域位置のオフセットを示すために用いられることは、第2の指示情報が、第1のDFT-s-OFDMシンボルに対する、PTRSがマッピングされた初期時間領域位置のオフセットを示すために用いられることを具体的に含む。
第13の態様または第14の態様を参照すると、可能な一実装形態では、第2の指示情報が、PTRSが端末によってマッピングされた初期時間領域位置のオフセットを示すために用いられることは、第2の指示情報が、PTRSがマッピングされた第1のDFT-s-OFDMシンボルの第1の変調シンボルに対する、PTRSがマッピングされた初期時間領域位置のオフセットを示すために用いられることを具体的に含む。
第13の態様または第14の態様を参照すると、可能な一実装形態では、第2の指示情報は、以下の情報、すなわち、端末の復調参照信号DMRSポート番号、端末のPTRSポート番号、または端末のセル識別子のうちの少なくとも1つである。
第14の態様を参照すると、第14の態様の可能な一実装形態では、トランシーバは、DMRSポート番号とPTRSマッピング位置セットとの間の対応関係についての情報を端末へ送信するか、または
PTRSポート番号とPTRSマッピング位置セットとの間の対応関係についての情報を端末へ送信するか、または
セルIDとPTRSマッピング位置セットとの間の対応関係についての情報を端末へ送信するようにさらに構成されている。
第13の態様または第14の態様を参照すると、可能な一実装形態では、第1の指示情報が、PTRSが端末によって送信されるべき時間領域位置を示すために用いられることは、第1の指示情報が、PTRSチャンクの数量を示すために用いられ、PTRSチャンクの数量が、PTRSがマッピングされた1つのDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSチャンクの数量を表すことを具体的に含む。
第13の態様または第14の態様を参照すると、可能な一実装形態では、第1の指示情報が、PTRSが端末によって送信されるべき時間領域位置を示すために用いられることは、第1の指示情報が、PTRSの時間領域密度を示すために用いられることを具体的に含む。
第13の態様または第14の態様を参照すると、可能な一実装形態では、第1の指示情報は、端末のスケジュールされた帯域幅である。
第13の態様または第14の態様を参照すると、可能な一実装形態では、第1の指示情報は端末の変調および符号化方式MCSである。
第13の態様を参照すると、可能な一実装形態では、装置は端末またはチップである。
第14の態様を参照すると、可能な一実装形態では、装置はネットワークデバイスまたはチップである。
第15の態様によれば、プロセッサと、メモリと、トランシーバとを含む、装置が提供される。プロセッサ、メモリ、およびトランシーバは内部接続経路を通じて互いに通信する。メモリは、命令を記憶するように構成されている。プロセッサは、メモリ内に記憶された命令を実行し、トランシーバを、信号を受信または送信するよう制御するように構成されている。メモリ内に記憶された命令が実行されると、
トランシーバは、第1の指示情報および第2の指示情報をネットワークデバイスから受信するように構成され、第1の指示情報は、PTRSが送信されるべき時間領域位置を示すために用いられ、第2の指示情報は、符号分割多重情報を示すために用いられ、符号分割多重情報は、PTRSがマッピングされたDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSに対して符号分割多重処理を行うために用いられ、
プロセッサは、第1の指示情報および第2の指示情報に基づいてPTRSを1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルにマッピングし、符号分割多重情報を用いることによって、1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSに対して符号分割多重処理を行うように構成され、
トランシーバは、プロセッサによって得られた1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルを出力するように構成される。
装置は端末デバイスであり得るか、またはチップであり得る。
本解決策では、PTRSがDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされた後に、符号分割多重処理が、DFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSに対して行われる。これは、異なる端末のPTRSの直交性を実現することができ、これにより、異なるユーザ間のPTRS衝突の問題が克服され、特に、同じセル内の異なるユーザ間のPTRS衝突が解決される。
第15の態様を参照すると、第15の態様の可能な一実装形態では、符号分割多重情報は直交カバーコードOCCであり、
プロセッサが、符号分割多重情報を用いることによって、1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSに対して符号分割多重処理を行うように構成されていることは、
プロセッサが、OCCを用いることによって、PTRSがマッピングされた各DFT-s-OFDMシンボルにマッピングされた各PTRSチャンク内のPTRSに対して直交カバーコード処理を行うように構成されていることを具体的に含む。
第15の態様を参照すると、第15の態様の可能な一実装形態では、符号分割多重情報は位相回転係数であり、
プロセッサが、符号分割多重情報を用いることによって、1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSに対して符号分割多重処理を行うように構成されていることは、
プロセッサが、位相回転係数を用いることによって、PTRSがマッピングされた各DFT-s-OFDMシンボルにマッピングされた各PTRSチャンクに対して位相回転処理を行うように構成されていることを具体的に含む。
第15の態様を参照すると、第15の態様の可能な一実装形態では、プロセッサが、位相回転係数を用いることによって、PTRSがマッピングされた各DFT-s-OFDMシンボルにマッピングされた各PTRSチャンクに対して位相回転処理を行うように構成されていることは、
プロセッサが、以下の式
において示される位相回転係数を用いることによって、PTRSがマッピングされた各DFT-s-OFDMシンボルにマッピングされた第(n+1)のPTRSチャンクに対して位相回転処理を行うように構成されていることを具体的に含む。
ここで、jは複素記号であり、Nは、PTRSがマッピングされた各DFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSチャンクの数量を表し、n = 0, 1, …, N-1であり、N1は、端末に割り当てられた端末レベルの位相回転係数を表す。
第15の態様を参照すると、第15の態様の可能な一実装形態では、プロセッサは、装置が位置するセルのセル識別子に基づいて疑似ランダム系列を得るようにさらに構成されており、
プロセッサは、疑似ランダム系列を用いることによって、1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされ、符号分割多重処理が行われたPTRSに対して、スクランブリング処理を行うようにさらに構成されている。
第15の態様を参照すると、第15の態様の可能な一実装形態では、第2の指示情報は、以下の情報、すなわち、端末の復調参照信号DMRSポート番号、端末のPTRSポート番号、または端末のセル識別子のうちの少なくとも1つである。
第15の態様を参照すると、第15の態様の可能な一実装形態では、第1の指示情報が、PTRSが端末によって送信されるべき時間領域位置を示すために用いられることは、第1の指示情報が、PTRSチャンクの数量を示すために用いられ、PTRSチャンクの数量が、PTRSがマッピングされた1つのDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSチャンクの数量を表すことを具体的に含む。
任意選択的に、本実装形態では、第1の指示情報は、端末のスケジュールされた帯域幅である。
第15の態様を参照すると、第15の態様の可能な一実装形態では、第1の指示情報が、PTRSが端末によって送信されるべき時間領域位置を示すために用いられることは、第1の指示情報が、PTRSの時間領域密度を示すために用いられることを具体的に含む。
任意選択的に、本実装形態では、第1の指示情報は端末の変調および符号化方式MCSである。
第15の態様を参照すると、第15の態様の可能な一実装形態では、プロセッサが、端末が位置するセルのセル識別子に基づいて疑似ランダム系列を得るように構成されていることは、
プロセッサが、セル識別子に基づいてセルレベルの疑似ランダム系列を得るか、または
セル識別子および端末の端末識別子に基づいて端末レベルの疑似ランダム系列を得るように構成されていることを具体的に含む。
第15の態様を参照すると、第15の態様の可能な一実装形態では、プロセッサが、疑似ランダム系列を用いることによって、1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされ、符号分割多重処理が行われたPTRSに対して、スクランブリング処理を行うように構成されていることは、
プロセッサが、疑似ランダム系列に、符号分割多重処理が行われたPTRSを乗算するように構成されていることを具体的に含む。
第15の態様を参照すると、第15の態様の可能な一実装形態では、疑似ランダム系列は、以下の系列、すなわち、gold系列、m系列、およびZC系列のうちの任意のものであり得る。
第15の態様を参照すると、第15の態様の可能な一実装形態では、装置は端末またはチップである。
第16の態様によれば、プロセッサと、メモリと、トランシーバとを含む、装置が提供される。プロセッサ、メモリ、およびトランシーバは内部接続経路を通じて互いに通信する。メモリは、命令を記憶するように構成されている。プロセッサは、メモリ内に記憶された命令を実行し、トランシーバを、信号を受信または送信するよう制御するように構成されている。メモリ内に記憶された命令が実行されると、
トランシーバは、第1の指示情報および第2の指示情報を端末へ送信するように構成され、第1の指示情報は、PTRSが端末によって送信されるべき時間領域位置を示すために用いられ、第2の指示情報は、符号分割多重情報を示すために用いられ、符号分割多重情報は、PTRSがマッピングされたDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSに対して符号分割多重処理を行うために用いられ、
トランシーバは、端末によって送信された、PTRSがマッピングされた1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルを受信するように構成され、PTRSがマッピングされた1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルは、以下の動作、すなわち、端末によって、第1の指示情報および第2の指示情報に基づいてPTRSを1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルにマッピングすること、ならびに符号分割多重情報を用いることによって、1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSに対して符号分割多重処理を行うことの後に得られた、DFT-s-OFDMシンボルである。
装置はネットワークデバイスであり得るか、またはチップであり得る。
本解決策では、PTRSがDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされた後に、符号分割多重処理が、DFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSに対して行われる。これは、異なる端末のPTRSの直交性を実現することができ、これにより、異なるユーザ間のPTRS衝突の問題が克服され、特に、同じセル内の異なるユーザ間のPTRS衝突が解決される。
第16の態様を参照すると、第16の態様の可能な一実装形態では、符号分割多重情報は直交カバーコードOCCであり、
符号分割多重情報を用いることによって、1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSに対して符号分割多重処理を行うことは、
OCCを用いることによって、PTRSがマッピングされた各DFT-s-OFDMシンボルにマッピングされた各PTRSチャンク内のPTRSに対して直交カバーコード処理を行うことを含む。
第16の態様を参照すると、第16の態様の可能な一実装形態では、符号分割多重情報は位相回転係数であり、
符号分割多重情報を用いることによって、1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSに対して符号分割多重処理を行うことは、
位相回転係数を用いることによって、PTRSがマッピングされた各DFT-s-OFDMシンボルにマッピングされた各PTRSチャンクに対して位相回転処理を行うことを含む。
第16の態様を参照すると、第16の態様の可能な一実装形態では、位相回転係数を用いることによって、PTRSがマッピングされた各DFT-s-OFDMシンボルにマッピングされた各PTRSチャンクに対して位相回転処理を行うことは、
以下の式
において示される位相回転係数を用いることによって、PTRSがマッピングされた各DFT-s-OFDMシンボルにマッピングされた第(n+1)のPTRSチャンクに対して位相回転処理を行うことを含む。
ここで、jは複素記号であり、Nは、PTRSがマッピングされた各DFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSチャンクの数量を表し、n = 0, 1, …, N-1であり、N1は、端末に割り当てられた端末レベルの位相回転係数を表す。
第16の態様を参照すると、第16の態様の可能な一実装形態では、第2の指示情報は、以下の情報、すなわち、端末の復調参照信号DMRSポート番号、端末のPTRSポート番号、または端末のセル識別子のうちの少なくとも1つである。
第16の態様を参照すると、第16の態様の可能な一実装形態では、トランシーバは、DMRSポート番号とOCCとの間の対応関係についての情報を端末へ送信するか、または
PTRSポート番号とOCCとの間の対応関係についての情報を端末へ送信するか、または
端末IDとOCCとの間の対応関係についての情報を端末へ送信するか、または
セルIDとOCCとの間の対応関係についての情報を端末へ送信するようにさらに構成されている。
第16の態様を参照すると、第16の態様の可能な一実装形態では、トランシーバは、DMRSポート番号と位相回転係数との間の対応関係についての情報を端末へ送信するか、または
PTRSポート番号と位相回転係数との間の対応関係についての情報を端末へ送信するか、または
端末IDと位相回転係数との間の対応関係についての情報を端末へ送信するか、または
セルIDと位相回転係数との間の対応関係についての情報を端末へ送信するようにさらに構成されている。
第16の態様を参照すると、第16の態様の可能な一実装形態では、第1の指示情報が、PTRSが端末によって送信されるべき時間領域位置を示すために用いられることは、第1の指示情報が、PTRSチャンクの数量を示すために用いられ、PTRSチャンクの数量が、PTRSがマッピングされた1つのDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSチャンクの数量を表すことを具体的に含む。
任意選択的に、本実装形態では、第1の指示情報は、端末のスケジュールされた帯域幅である。
第16の態様を参照すると、第16の態様の可能な一実装形態では、第1の指示情報が、PTRSが端末によって送信されるべき時間領域位置を示すために用いられることは、第1の指示情報が、PTRSの時間領域密度を示すために用いられることを具体的に含む。
任意選択的に、本実装形態では、第1の指示情報は端末の変調および符号化方式MCSである。
第16の態様を参照すると、第16の態様の可能な一実装形態では、PTRSがマッピングされた1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルは、以下の動作の後に得られたDFT-s-OFDMシンボルであり、動作は、
端末によって、第1の指示情報および第2の指示情報に基づいてPTRSを1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルにマッピングすること、符号分割多重情報を用いることによって、1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSに対して符号分割多重処理を行うこと、ならびに端末が位置するセルのセル識別子に基づいて得られた疑似ランダム系列を用いることによって、符号分割多重処理が行われたPTRSに対してスクランブリング処理を行うこと、を具体的に含む。
第16の態様を参照すると、第16の態様の可能な一実装形態では、疑似ランダム系列は、セル識別子に基づいて決定されたセルレベルの疑似ランダム系列であるか、または
疑似ランダム系列は、セル識別子および端末の端末識別子に基づいて決定された端末レベルの疑似ランダム系列である。
第16の態様を参照すると、第16の態様の可能な一実装形態では、端末が位置するセルのセル識別子に基づいて得られた疑似ランダム系列を用いることによって、符号分割多重処理が行われたPTRSに対してスクランブリング処理を行うことは、疑似ランダム系列に、符号分割多重処理が行われたPTRSを乗算することを含む。
第16の態様を参照すると、第16の態様の可能な一実装形態では、疑似ランダム系列は、以下の系列、すなわち、gold系列、m系列、およびZC系列のうちの任意のものであり得る。
第16の態様を参照すると、第16の態様の可能な一実装形態では、装置はネットワークデバイスである。
第17の態様によれば、プロセッサと、メモリと、トランシーバとを含む、装置が提供される。プロセッサ、メモリ、およびトランシーバは内部接続経路を通じて互いに通信する。メモリは、命令を記憶するように構成されている。プロセッサは、メモリ内に記憶された命令を実行し、トランシーバを、信号を受信または送信するよう制御するように構成されている。メモリ内に記憶された命令が実行されると、
トランシーバは、指示情報をネットワークデバイスから受信するように構成され、指示情報は、PTRSが送信されるべき時間領域位置を示すために用いられ、
プロセッサは、装置が位置するセルのセル識別子に基づいて疑似ランダム系列を得るように構成され、
プロセッサは、トランシーバによって受信された指示情報に基づいてPTRSを1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルにマッピングし、疑似ランダム系列を用いることによって、1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSに対してスクランブリング処理を行うようにさらに構成され、
トランシーバは、プロセッサによって得られた1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルを出力するように構成される。
装置は端末デバイスであり得るか、またはチップであり得る。
本出願では、疑似ランダム系列がセル識別子に基づいて決定され、次に、疑似ランダム系列を用いることによって、スクランブリング処理が、DFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSに対して行われる。異なるセル識別子は異なる疑似ランダム系列に対応するため、上述の処理プロセスの後に、異なるセル内の端末のDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSは干渉のランダム化を維持することができる。例えば、受信端デバイスにおいて、隣接セルからDFT-s-OFDMユーザによって送信されたDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSはランダム系列として組み込まれ、干渉のランダム化の目的を達成し、これにより、異なるセル内のユーザ間のPTRS衝突の問題が回避される。
第17の態様を参照すると、第17の態様の可能な一実装形態では、プロセッサが、装置が位置するセルのセル識別子に基づいて疑似ランダム系列を得るように構成されていることは、
プロセッサが、セル識別子に基づいてセルレベルの疑似ランダム系列を得るか、または
セル識別子および端末の端末識別子に基づいて端末レベルの疑似ランダム系列を得るように構成されていることを具体的に含む。
第17の態様を参照すると、第17の態様の可能な一実装形態では、プロセッサが、疑似ランダム系列を用いることによって、1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSに対してスクランブリングを行うように構成されていることは、
プロセッサが、疑似ランダム系列に、1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSを乗算するように構成されていることを具体的に含む。
第17の態様を参照すると、第17の態様の可能な一実装形態では、装置は端末またはチップである。
第18の態様によれば、プロセッサと、メモリと、トランシーバとを含む、装置が提供される。プロセッサ、メモリ、およびトランシーバは内部接続経路を通じて互いに通信する。メモリは、命令を記憶するように構成されている。プロセッサは、メモリ内に記憶された命令を実行し、トランシーバを、信号を受信または送信するよう制御するように構成されている。メモリ内に記憶された命令が実行されると、
トランシーバは、指示情報を端末へ送信するように構成され、指示情報は、PTRSが端末によって送信されるべき時間領域位置を示すために用いられ、
トランシーバは、端末によって送信された、PTRSがマッピングされた1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルを受信するように構成され、PTRSがマッピングされた1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルは、以下の動作、すなわち、端末によって、指示情報に基づいてPTRSを1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルにマッピングすること、および端末が位置するセルのセル識別子に基づいて得られた疑似ランダム系列を用いることによって、1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSに対してスクランブリングを行うことの後に得られた、DFT-s-OFDMシンボルである。
装置はネットワークデバイスであり得るか、またはチップであり得る。
本出願では、疑似ランダム系列がセル識別子に基づいて決定され、次に、疑似ランダム系列を用いることによって、スクランブリング処理が、DFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSに対して行われる。異なるセル識別子は異なる疑似ランダム系列に対応するため、上述の処理プロセスの後に、異なるセル内の端末のDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSは干渉のランダム化を維持することができる。例えば、受信端デバイスにおいて、隣接セルからDFT-s-OFDMユーザによって送信されたDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSはランダム系列として組み込まれ、干渉のランダム化の目的を達成し、これにより、異なるセル内のユーザ間のPTRS衝突の問題が回避される。
第18の態様を参照すると、第18の態様の可能な一実装形態では、疑似ランダム系列は、セル識別子に基づいて決定された端末レベルの疑似ランダム系列であるか、または
疑似ランダム系列は、セル識別子および端末の端末識別子に基づいて決定されたセルレベルの疑似ランダム系列である。
第18の態様を参照すると、第18の態様の可能な一実装形態では、疑似ランダム系列を用いることによって、1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSに対してスクランブリングを行うことは、
疑似ランダム系列に、1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSを乗算することを含む。
第18の態様を参照すると、第18の態様の可能な一実装形態では、装置はネットワークデバイスである。
第17の態様または第18の態様を参照すると、可能な一実装形態では、疑似ランダム系列は、以下の系列、すなわち、gold系列、m系列、およびZC系列のうちの任意のものであり得る。
第17の態様または第18の態様を参照すると、可能な一実装形態では、指示情報が、PTRSが端末によって送信されるべき時間領域位置を示すために用いられることは、指示情報が、PTRSチャンクの数量を示すために用いられ、PTRSチャンクの数量が、PTRSがマッピングされた1つのDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSチャンクの数量を表すことを具体的に含む。
任意選択的に、本実装形態では、指示情報は、端末のスケジュールされた帯域幅である。
第17の態様または第18の態様を参照すると、可能な一実装形態では、指示情報が、PTRSが端末によって送信されるべき時間領域位置を示すために用いられることは、指示情報が、PTRSの時間領域密度を示すために用いられることを具体的に含む。
任意選択的に、本実装形態では、指示情報は端末の変調および符号化方式MCSである。
第19の態様によれば、コンピュータ可読記憶媒体であって、コンピュータプログラムがコンピュータ可読記憶媒体上に記憶され、コンピュータプログラムがコンピュータによって実行されると、コンピュータプログラムが、第1の態様、または第1の態様の可能な実装形態のうちのいずれか1つに係る方法、あるいは
第2の態様、または第2の態様の可能な実装形態のうちのいずれか1つに係る方法、あるいは
第3の態様、または第3の態様の可能な実装形態のうちのいずれか1つに係る方法、あるいは
第4の態様、または第4の態様の可能な実装形態のうちのいずれか1つに係る方法、あるいは
第5の態様、または第5の態様の可能な実装形態のうちのいずれか1つに係る方法、あるいは
第6の態様、または第6の態様の可能な実装形態のうちのいずれか1つに係る方法を実施する、コンピュータ可読記憶媒体が提供される。
第20の態様によれば、コンピュータプログラム製品であって、コンピュータプログラム製品が命令を含み、コンピュータプログラム製品がコンピュータ上で実行すると、コンピュータが、第1の態様、または第1の態様の可能な実装形態のうちのいずれか1つに係る方法、あるいは
第2の態様、または第2の態様の可能な実装形態のうちのいずれか1つに係る方法、あるいは
第3の態様、または第3の態様の可能な実装形態のうちのいずれか1つに係る方法、あるいは
第4の態様、または第4の態様の可能な実装形態のうちのいずれか1つに係る方法、あるいは
第5の態様、または第5の態様の可能な実装形態のうちのいずれか1つに係る方法、あるいは
第6の態様、または第6の態様の可能な実装形態のうちのいずれか1つに係る方法を行う、コンピュータプログラム製品が提供される。
下記のことは、添付の図面を参照して本出願の技術的解決策を説明する。
図2は本出願における無線通信システム200を示す。無線通信システム200は高周波帯域において動作することができ、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE)システムに限定されない。無線通信システム200は、あるいは、将来の進化した第5世代モバイル通信(5th Generation、5G)システム、新無線(New Radio、NR)システム、マシンツーマシン(Machine to Machine、M2M)システム、または同様のものであり得る。図2に示されるように、無線通信システム200は、1つまたは複数のネットワークデバイス210、1つまたは複数の端末220、およびコアネットワーク230を含み得る。
ネットワークデバイス210は基地局であり得る。基地局は、1つまたは複数の端末と通信するように構成され得るか、あるいは端末のいくつかの機能を有する1つまたは複数の基地局との通信(例えば、マクロ基地局とアクセスポイントなどのマイクロ基地局との間の通信)を行うように構成され得る。基地局は、時分割同期符号分割多重アクセス(Time Division Synchronous Code Division Multiple Access、TD-SCDMA)システムにおける無線基地局装置(Base Transceiver Station、BTS)であり得るか、あるいはLTEシステムにおける進化型NodeB(Evolved NodeB、eNB)、または5Gシステムもしくは新無線(New Radio、NR)システムにおける基地局であり得る。加えて、基地局は、あるいは、アクセスポイント(Access Point、AP)、送信/受信ポイント(Trans TRP)、中央ユニット(Central Unit、CU)、または他のネットワークエンティティであり得、上述のネットワークエンティティの一部または全ての機能を含み得る。
端末220は無線通信システム200全体において分散していてもよく、静止しているか、または移動していてもよい。本出願の実施形態では、端末220は、モバイルデバイス、移動局(mobile station)、モバイルユニット(mobile unit)、M2M端末、無線ユニット、リモートユニット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、または同様のものであり得る。
具体的には、ネットワークデバイス210は、ネットワークデバイスコントローラ(図示せず)の制御下で、1つまたは複数のアンテナを通じて端末220と通信するように構成され得る。いくつかの実施形態では、ネットワークデバイスコントローラはコアネットワーク230の一部であり得るか、またはネットワークデバイス210内に統合され得る。具体的には、ネットワークデバイス210は、バックホール(backhaul)インターフェース250(例えば、S1インターフェース)を通じて制御情報またはユーザデータをコアネットワーク230へ伝送するように構成され得る。具体的には、1つのネットワークデバイス210および他のネットワークデバイス210は、バックホール(backhaul)インターフェース240(例えば、X2インターフェース)を通じて互いに直接または間接的に通信し得る。
図2に示される無線通信システムは、単に、本出願における技術的解決策をより明瞭に説明することを意図されているにすぎず、本出願に対するいかなる限定も構成しない。当業者は、ネットワークアーキテクチャの進化および新たなサービスシナリオの出現とともに、本発明の諸実施形態において提供される技術的解決策は同様の技術的問題に同じく適用可能であることを認識するであろう。
従来技術では、通例、PTRSは、PTRSの所定の時間領域位置に基づいて1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされる。複数の端末がDFT-s-OFDMシンボルを送信するとき、複数の端末によって送信されたDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSの時間領域構成の重なりの問題が容易に生じ得、異なる端末間のPTRS衝突を引き起こす。
上述の技術的問題のために、本発明の諸実施形態は、異なる端末間のPTRS衝突を効果的に回避するための、PTRS処理方法および装置を提供する。
要約すると、本発明の諸実施形態では、異なる端末間のPTRS衝突は、PTRSがマッピングされた初期時間領域位置の時間領域オフセットによって回避されるか、異なる端末間のPTRS衝突は、DFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSに対して符号分割多重処理を行うことによって回避されるか、異なる端末間のPTRS衝突を回避するために、DFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSに対してセルレベルのスクランブリング処理を行うことによってPTRSの干渉のランダム化が実施されるか、異なる端末間のPTRS衝突は、DFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSに対して符号分割多重処理およびセルレベルのスクランブリング処理の両方を行うことによって回避される。
したがって、本発明の諸実施形態は、異なる端末間のPTRS衝突が効果的に回避されうる。
図3は、本発明の一実施形態に係るPTRS処理方法300の概略対話図である。例えば、図3におけるネットワークデバイスは、図2に示されるネットワークデバイス210に対応し、図3における端末は図2における端末220に対応する。図3に示されるように、本発明の本実施形態におけるPTRS処理方法300は以下のステップを含む。
310. ネットワークデバイスが第1の指示情報および第2の指示情報を端末へ送信する。第1の指示情報は、PTRSが端末によって送信されるべき時間領域位置を示すために用いられ、第2の指示情報は、PTRSが端末によってマッピングされた初期時間領域位置のオフセットを示すために用いられる。
具体的には、PTRSの時間領域位置は、PTRSがマッピングされた、サブフレーム内のOFDMシンボルを示す。例えば、サブフレームは7つのDFT-s-OFDMシンボルを含み、PTRSはサブフレーム内のシンボル1、3、5、および7にマッピングされてもよい。PTRSがマッピングされた初期時間領域位置は、PTRSがマッピングされた、サブフレーム内の第1のOFDMシンボルを示す。例えば、通例、第1のOFDMシンボルが初期時間領域位置である。
320. 端末が、第1の指示情報および第2の指示情報に基づいてPTRSを1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルにマッピングする。
具体的には、まず、PTRSは、第1の指示情報において示されるPTRSの時間領域位置に基づいて1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされ、次に、DFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSは、第2の指示情報において示されるオフセットに基づいてオフセットされる。あるいは、まず、第1の指示情報において示されるPTRSの時間領域位置は、第2の指示情報において示されるオフセットに基づいてオフセットされ、次に、PTRSは、PTRSのオフセット時間領域位置に基づいて1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされる。
第1の指示情報および第2の指示情報は、1つのダウンリンクシグナリング片を用いることによって送信され得るか、または異なるダウンリンクシグナリング片を用いることによって送信され得、これは本出願において限定されないことを理解されたい。
PTRSを1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルにマッピングすることは、PTRSを、1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルを含むサブフレームにマッピングすることを意味することに留意されたい。任意選択的に、PTRSはサブフレーム内の全てのDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされてもよく、この場合には、PTRSの時間領域密度は1である。時間領域密度は、特定の数量のOFDMシンボルごとに1つのPTRSがマッピングされることを意味する。PTRSが各OFDMシンボルにマッピングされるときには、PTRSの時間領域密度は1である。1つのPTRSが2つのOFDMシンボルごとにマッピングされるときには、PTRSの時間領域密度は1/2である。任意選択的に、PTRSはサブフレーム内のいくつかのDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされる。具体的に言うと、PTRSは1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルのうちのいくつかのDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされる。この場合には、PTRSの時間領域密度は0より大きく、1より小さい。本発明の本実施形態では、PTRSを1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルのうちの各DFT-s-OFDMシンボルにマッピングすることに対する厳格な制限はない。
330. 端末が、ステップ320における処理後に得られた1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルを送信する。
具体的には、図3に示されるように、端末が、ステップ320における処理後に得られた1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルをネットワークデバイスへ送信する。対応して、ネットワークデバイスが1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルを端末から受信する。
本発明の本実施形態では、PTRSが、PTRSの時間領域位置、およびPTRSがマッピングされた初期時間領域位置のオフセットに基づいてDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされ、その結果、異なる端末のDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSの時間領域の重なりの問題がある程度回避され、これにより、異なるユーザ間のPTRS衝突の問題が克服される。
具体的には、第2の指示情報は、端末を他の端末と区別する、端末の属性情報、例えば、端末の復調参照信号DMRSポート番号、端末のPTRSポート番号、または端末のセル識別子(Identity、ID)である。
換言すれば、端末の属性情報に基づいて、PTRSがマッピングされた初期時間領域位置のオフセットが決定される。例えば、端末1の属性情報が端末2の属性情報と異なる場合には、端末1の属性情報に基づいて決定されたPTRSの初期時間領域位置のオフセットも、端末2の属性情報に基づいて決定されたPTRSの初期時間領域位置のオフセットと異なることを理解されたい。この場合には、端末1のオフセットおよび端末2のオフセットに基づいて得られた、PTRSがマッピングされた2つのDFT-s-OFDM波形上においては、PTRSがマッピングされた時間領域位置が互いに重ならない可能性が高く、これにより、端末1と端末2との間のPTRS衝突の問題が回避される。
任意選択的に、セル内のシナリオでは、第2の指示情報は、端末の復調参照信号DMRSポート番号または端末のPTRSポート番号であり得る。
同じセル内の端末については、それらのDMRSポート番号は互いに異なり、それらのPTRSポート番号も互いに異なり、したがって、異なる端末のDMRSポート番号に基づいて得られたPTRSの初期時間領域位置のオフセットも異なり、または異なる端末のPTRSポート番号に基づいて得られたPTRSの初期時間領域位置のオフセットも異なることを理解されたい。
任意選択的に、セル間のシナリオでは、第2の指示情報は端末のセル識別子IDであり得る。
異なるセル内の端末については、端末が位置するセルのセル識別子は互いに異なり、したがって、異なる端末のセル識別子に基づいて得られたPTRSの初期時間領域位置のオフセットは異なることを理解されたい。
任意選択的に、一実施形態では、第2の指示情報は、第1のDFT-s-OFDMシンボルに対する、PTRSがマッピングされた初期時間領域位置のオフセットを示すために用いられる。
具体的には、第1のDFT-s-OFDMシンボルは、PTRSがマッピングされたサブフレーム内の第1のDFT-s-OFDMシンボルである。サブフレームは1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルを含む。
本実施形態におけるオフセットは、サブフレーム、スロット、ミニスロット(mini-slot)、シンボル、またはxミリ秒などの絶対時間で測定され得る。本出願では、オフセットがシンボルで測定されることが一例として用いられている。すなわち、オフセットは、初期時間領域位置がオフセットされるDFT-s-OFDMシンボルの数量を示す。
第1の指示情報において指示されるPTRSの時間領域位置が、PTRSがK個のDFT-s-OFDMシンボルごとにマッピングされることを示すと仮定する。ここで、Kは正の整数である。この場合には、第1のDFT-s-OFDMシンボルに対する、PTRSがマッピングされた初期時間領域位置のオフセットは、0、1、…、K-1であり得る。具体的には、オフセットは、端末のDMRSポート番号または端末のPTRSポート番号に基づいて決定され得るか(セル内のシナリオに対応する)、あるいはオフセットは、端末のセル識別子に基づいて決定され得る(セル間のシナリオに対応する)。
具体的には、第1の指示情報において指示されるPTRSの時間領域位置が、PTRSの時間領域密度が1/4であることを示し、端末のDMRSポート(あるいはPTRSポートであってもよく、本明細書においては、DMRSポートが説明のために一例として用いられる)がオフセットとの1対1対応を有すると仮定する。例えば、現在のセルのアップリンクDMRSポート番号が41、42、43、および44を含むと仮定する。Table 1(表1)はこれらのDMRSポート番号とオフセットとの間の対応関係を示す。
例えば、端末のDMRSポート番号が41であるときには、オフセットは0と決定され、または端末のDMRSポート番号が43であるときには、オフセットは2と決定される。
具体的には、第1の指示情報において指示されるPTRSの時間領域位置が、PTRSの時間領域密度が1/4であることを示し、端末のセルIDがオフセットとの1対1対応を有すると仮定する。Table 2(表2)は異なるセルIDとオフセットとの間の対応関係を示す。
端末1が位置するセルのセルIDがID_1であると仮定すると、端末1のセルIDに対応するオフセットは0であり、または端末2が位置するセルのセルIDがID_3であると仮定すると、端末2のセルIDに対応するオフセットは2である。
具体的には、Table 1(表1)またはTable 2(表2)を参照して説明された上述の実施形態では、オフセットとDMRSポート番号(またはPTRSポート番号もしくはセルID)との間の対応関係は、ダウンリンクシグナリングを用いることによって、端末へ前もって通知されてもよい。換言すれば、オフセットとDMRSポート番号との間の対応関係についての情報が端末へ送信され、またはオフセットとPTRSポート番号との間の対応関係についての情報が端末へ送信され、またはオフセットとセルIDとの間の対応関係についての情報が端末へ送信される。例えば、ダウンリンクシグナリングは、以下の情報、すなわち、システム情報(system information、SI)、無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)シグナリング、MAC制御要素(MAC Control Element、MAC-CE)、またはダウンリンク制御情報(Downlink Control Information、DCI)のうちの任意のものであり得る。
任意選択的に、Table 1(表1)またはTable 2(表2)を参照して説明された上述の実施形態では、オフセットとDMRSポート番号(またはPTRSポート番号もしくはセルID)との間の対応関係は、あるいは、端末内で、プロトコルを用いることによって構成されてもよい。換言すれば、端末はオフセットとDMRSポート番号との間の対応関係についての情報を事前記憶し、またはオフセットとPTRSポート番号との間の対応関係についての情報を事前記憶し、またはオフセットとセルIDとの間の対応関係についての情報を事前記憶する。
具体的には、図4に示されるように、PTRSが1つ1つのDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされる。端末1のサブフレーム内では、第1のDFT-s-OFDMシンボルに対する、PTRSがマッピングされた初期時間領域位置のオフセットは0である。端末2のサブフレーム内では、第1のDFT-s-OFDMシンボルに対する、PTRSがマッピングされた初期時間領域位置のオフセットは(DFT-s-OFDMシンボルの単位で)1である。
図4に示される端末1および端末2について、2つの端末のサブフレームのために同じPTRSの時間領域位置(すなわち、同じ第1の指示情報)に基づいてPTRSマッピングが行われるにもかかわらず、端末1のための、第1のDFT-s-OFDMシンボルに対する、PTRSがマッピングされた初期時間領域位置のオフセットは、端末2のためのものとは異なることを理解されたい。したがって、端末1のサブフレーム内にマッピングされたPTRSの時間領域位置は、端末2のサブフレーム内にマッピングされたPTRSの時間領域位置と重ならない可能性が高い。これは端末1と端末2との間のPTRS衝突がある程度回避されえ、これにより、位相追跡精度が改善される。
図4に示される実施形態はまた、シンボルレベルにおいて、DFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSをオフセットすることと言うこともできる。
図4は単なる一例にすぎず、限定ではないことを理解されたい。実際の適用では、第1のDFT-s-OFDMシンボルに対する、PTRSがマッピングされた初期時間領域位置のオフセットの特定の数値は、特定の要求に従って決定されてもよく、これは本発明の本実施形態において限定されない。
任意選択的に、他の実施形態では、第2の指示情報は、PTRSがマッピングされた第1のDFT-s-OFDMシンボルの第1の変調シンボルに対する、PTRSがマッピングされた初期時間領域位置のオフセットを示すために用いられる。
具体的には、PTRSがマッピングされた第1のDFT-s-OFDMシンボルは、1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルを含むサブフレーム内の、PTRSがマッピングされた、第1のDFT-s-OFDMシンボルである。
本実施形態では、オフセットは変調シンボルで測定される。すなわち、オフセットは、初期時間領域位置がオフセットされる変調シンボルの数量を表す。
任意選択的な一実装形態では、第1の変調シンボルに対する、PTRSがマッピングされた初期時間領域位置のオフセットは、端末のDMRSポート番号またはPTRSポート番号に基づいて決定されてもよく(セル内のシナリオに対応する)、あるいは端末のセル識別子に基づいて決定されてもよい(セル間のシナリオに対応する)。
具体的には、第1の指示情報において指示されるPTRSの時間領域位置が、N個のPTRS Chunk(例えば、図5では、Nは4に等しい)が1つのDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされることを示し、各ChunkのサイズがMである(例えば、図5では、Mは2に等しい)と仮定する。この場合には、端末のDMRSポート(あるいはPTRSポートであってもよく、本明細書においては、DMRSポートが説明のために一例として用いられている)はオフセットとの1対1対応を有する。例えば、現在のセルのアップリンクDMRSポート番号が41、42、43、および44を含むと仮定する。Table 3(表3)はこれらのDMRSポート番号とオフセットとの間の対応関係を示す。
例えば、端末のDMRSポート番号が41であるときには、オフセットは0と決定され、または端末のDMRSポート番号が43であるときには、オフセットは2と決定される。
上述の実施形態では、変調シンボルレベルにおけるオフセットは、オフセット変調シンボルの数量を用いることによって直接表現される。任意選択的に、変調シンボルレベルにおけるオフセットは、あるいは、1つのDFT-s-OFDMシンボル内に含まれる変調シンボルの総数量に対するオフセット変調シンボルの数量の比率を用いることによって表現されてもよい。以下の説明では、このようなオフセットは比率オフセットと呼ばれる。アップリンクDMRSポート番号が41、42、43、および44を含む例をなお用い、Table 4(表4)はこれらのDMRSポート番号と比率オフセットとの間の対応関係を示す。
例えば、スケジュールされた帯域幅が4つのRB、すなわち、48個の副搬送波であるときには(すなわち、1つのDFT-s-OFDMシンボルが48個の変調シンボルを含む)、Table 4(表4)における列2に基づいて算出されるオフセット変調シンボルの数量は、それぞれ0個、2つ、4つ、および6つである。
具体的には、第1の指示情報において指示されるPTRSの時間領域位置が、N個のPTRS Chunk(例えば、図5では、Nは4に等しい)が1つのDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされることを示し、各ChunkのサイズがMである(例えば、図5では、Mは2に等しい)と仮定する。この場合には、端末のセルIDはオフセットとの1対1対応を有する。Table 5(表5)は異なるセルIDとオフセットとの間の対応関係を示す。
例えば、端末のセルIDがID_1であるときには、端末のセルIDに対応するオフセットは0であり、または端末のセルIDがID_3であるときには、端末のセルIDに対応するオフセットは2である。
具体的には、Table 3(表3)、Table 4(表4)、またはTable 5(表5)を参照して説明された上述の実施形態では、オフセットとDMRSポート番号(またはPTRSポート番号もしくはセルID)との間の対応関係は、ダウンリンクシグナリングを用いることによって、端末へ前もって通知されてもよい。換言すれば、オフセットとDMRSポート番号との間の対応関係についての情報が端末へ送信され、またはオフセットとPTRSポート番号との間の対応関係についての情報が端末へ送信され、またはオフセットとセルIDとの間の対応関係についての情報が端末へ送信される。例えば、ダウンリンクシグナリングは、以下の情報、すなわち、システム情報(system information、SI)、無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)シグナリング、MAC制御要素(MAC Control Element、MAC-CE)、またはダウンリンク制御情報(Downlink Control Information、DCI)のうちの任意のものであり得る。
任意選択的に、Table 3(表3)、Table 4(表4)、またはTable 5(表5)を参照して説明された上述の実施形態では、オフセットとDMRSポート番号(またはPTRSポート番号もしくはセルID)との間の対応関係は、あるいは、端末内で、プロトコルを用いることによって構成されてもよい。換言すれば、端末はオフセットとDMRSポート番号との間の対応関係についての情報を事前記憶し、またはオフセットとPTRSポート番号との間の対応関係についての情報を事前記憶し、またはオフセットとセルIDとの間の対応関係についての情報を事前記憶する。
他の任意選択的な実装形態では、DFT-s-OFDMシンボルのための特定のPTRSマッピングの仕方が存在すると決定されたときには、例えば、DFT-s-OFDMシンボルがN個のChunkを含み(例えば、図5では、Nは4に等しい)、各ChunkのサイズがMであるときには(例えば、図5では、Mは2に等しい)、複数のマッピング位置セット(S1、S2、…)がN*M個のPTRSのために定義され、異なるマッピング位置セットは異なるPTRSマッピング位置に対応する。DFT-s-OFDMシンボルへのPTRSのマッピングのために、対応するマッピング位置セットは、端末のDMRSポート番号および/または端末のPTRSポート番号に基づいて決定され得るか(セル内のシナリオに対応する)、あるいは対応するマッピング位置セットは、端末のセル識別子に基づいて決定され得る(セル間のシナリオに対応する)。
具体的には、端末のDMRSポート(あるいはPTRSポートであってもよく、本明細書においては、DMRSポートが説明のために一例として用いられている)はマッピング位置セットとの1対1対応を有する。マッピング位置セットがS1、S2、S3、およびS4を含み、アップリンクDMRSポート番号が41、42、43、および44を含むと仮定する。Table 6(表6)はこれらのDMRSポート番号とマッピング位置セットとの間の対応関係を示す。
例えば、端末1のDMRSポート番号が41であるときには、PTRSマッピングは、マッピング位置セットS1に基づいて行われ、または端末2のポート番号が43であるときには、PTRSマッピングは、マッピング位置セットS3に基づいて行われる。端末1のDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSの時間領域位置が、端末2のDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSの時間領域位置と重ならないため、端末1と端末2との間でPTRS衝突は生じない。
具体的には、端末のセルIDはマッピング位置セットとの1対1対応を有する。マッピング位置セットがS1、S2、S3、およびS4を含むと仮定する。Table 7(表7)は、異なるセルIDとマッピング位置セットとの間のマッピング関係を示す。
例えば、端末1のセルIDがID_1であるときには、PTRSマッピングは、マッピング位置セットS1に基づいて行われ、または端末2のセルIDがID_3であるときには、PTRSマッピングは、マッピング位置セットS3に基づいて行われる。マッピング位置セットS1内のPTRSの時間領域位置がマッピング位置セットS3内のPTRSの時間領域位置と重ならないため、端末1と端末2との間でPTRS衝突は生じない。
任意選択的に、Table 6(表6)またはTable 7(表7)を参照して説明された上述の実施形態では、マッピング位置セット、ならびにマッピング位置セットとDMRSポート番号(またはPTRSポート番号もしくはセルID)との間の対応関係は、ダウンリンクシグナリングを用いることによって、端末へ前もって通知されてもよい。換言すれば、DMRSポート番号とPTRSマッピング位置セットとの間の対応関係についての情報が端末へ送信され、またはPTRSポート番号とPTRSマッピング位置セットとの間の対応関係についての情報が端末へ送信され、またはセルIDとPTRSマッピング位置セットとの間の対応関係についての情報が端末へ送信される。例えば、ダウンリンクシグナリングは、以下の情報、すなわち、システム情報(system information、SI)、無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)シグナリング、MAC制御要素(MAC Control Element、MAC-CE)、またはダウンリンク制御情報(Downlink Control Information、DCI)のうちの任意のものであり得る。
任意選択的に、Table 6(表6)またはTable 7(表7)を参照して説明された上述の実施形態では、マッピング位置セット、ならびにマッピング位置セットとDMRSポート番号(またはPTRSポート番号もしくはセルID)との間の対応関係は、あるいは、端末内で、プロトコルを用いることによって構成されてもよい。換言すれば、端末は、DMRSポート番号とPTRSマッピング位置セットとの間の対応関係についての情報を事前記憶し、またはPTRSポート番号とPTRSマッピング位置セットとの間の対応関係についての情報を事前記憶し、またはセルIDとPTRSマッピング位置セットとの間の対応関係についての情報を事前記憶する。
例えば、図5に示される例では、端末1のDFT-s-OFDMシンボルおよび端末2のDFT-s-OFDMシンボルは48個の変調シンボルを各々含み、4つのPTRS Chunkが端末1のDFT-s-OFDMシンボルおよび端末2のDFT-s-OFDMシンボルの両方にマッピングされ、各Chunkは2つのPTRSを含む。端末1のDFT-s-OFDMシンボル上の、PTRSがマッピングされた初期時間領域位置は第1の変調シンボル(変調シンボル0と表される)である。換言すれば、端末1のDFT-s-OFDMシンボル内では、第1の変調シンボルに対する、PTRSがマッピングされた初期時間領域位置のオフセットは0である。端末2のDFT-s-OFDMシンボル上の、PTRSがマッピングされた初期時間領域位置は第7の変調シンボル(変調シンボル6と表される)である。換言すれば、端末2のDFT-s-OFDMシンボル内では、第1の変調シンボルに対する、PTRSがマッピングされた初期時間領域位置のオフセットは6変調シンボルである。
図5に示される端末1および端末2について、端末1のDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたChunkの数量が、端末2のDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたChunkの数量と同じであるにもかかわらず、端末1のための、第1の変調シンボルに対する、PTRSがマッピングされた初期時間領域位置のオフセットは、端末2のためのものとは異なることを理解されたい。したがって、端末1のDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSの時間領域位置は、端末2のDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSの時間領域位置と重ならない可能性が高い。これは端末1と端末2との間のPTRS衝突がある程度回避されえ、これにより、位相追跡精度が改善される。
図5に示される実施形態はまた、変調シンボルレベルにおいてPTRSをオフセットすることと言うこともできる。
図5は単なる一例にすぎず、限定ではないことを理解されたい。実際の適用では、第1の変調シンボルに対する、PTRSがマッピングされた初期時間領域位置のオフセットの特定の数値は、特定の要求に従って決定されてもよく、これは本発明の本実施形態において限定されない。
任意選択的に、PTRS処理方法300のいくつかの実施形態では、第2の指示情報は、以下の情報、すなわち、端末の復調参照信号DMRSポート番号、端末のPTRSポート番号、または端末のセル識別子IDのうちの少なくとも1つである。
任意選択的に、PTRS処理方法300のいくつかの実施形態では、第1の指示情報は、PTRSの時間領域密度を示すために用いられる。
具体的には、本出願では、PTRSの時間領域密度は、サイクリックプレフィックス(Cyclic Prefix、CP)の種類、副搬送波間隔、あるいは変調および符号化方式(MCS)のうちの少なくとも1つに関連し得る。
具体的には、PTRSの時間領域密度と、CPの種類、副搬送波間隔、あるいは変調および符号化方式のうちの少なくとも1つとの間に対応関係が存在する。異なるCPの種類あるいは副搬送波間隔あるいは変調および符号化方式は、異なる時間領域密度に対応し得る。具体的には、対応関係は、プロトコルにおいてあらかじめ定められてもよく、またはネットワークデバイスによって、上位層シグナリング(例えば、RRCシグナリング)を用いることによって構成されてもよい。
PTRSの時間領域密度は、特定の数量のシンボルごとにPTRSがマッピングされることを意味する。例えば、PTRSはPUSCH(もしくはPDSCH)の各シンボルに連続的にマッピングされてもよく、またはPUSCH(もしくはPDSCH)の2つのシンボルごとにマッピングされてもよく、またはPUSCH(もしくはPDSCH)の4つのシンボルごとにマッピングされてもよい。
本出願では、PTRSの時間領域密度は、副搬送波間隔ならびに変調および符号化方式に基づいて決定され得る。具体的には、1つの規定の副搬送波間隔値のために、1つまたは複数の変調および符号化方式の閾値があらかじめ定められるか、あるいは上位層シグナリングを用いることによって構成されてもよく、これにより、2つの隣接する変調および符号化方式の閾値の間の全ての変調および符号化方式は、Table 8(表8)に示されるように、PTRSの同じ時間領域密度に対応する。
表において、MCS_1、MCS_2、およびMCS_3は変調および符号化方式の閾値であり、時間領域密度における「1/2」は、図4に示される時間領域密度である。
具体的には、副搬送波間隔が既定であるときには、PTRSの時間領域密度は、実際の変調および符号化方式MCSが含まれる変調および符号化方式の閾値範囲に基づいて決定され得る。例えば、Table 9(表9)は、デフォルト副搬送波間隔SCS_1が15kHzに等しいときの変調および符号化方式閾値を表すと仮定する。実際の変調および符号化方式MCSが範囲[MCS_2, MCS_3]内に含まれる場合には、PTRSの時間領域密度は1/2である。本例は、単に、本発明の本実施形態を説明するために用いられているにすぎず、限定を構成するものではない。
可能な一実装形態では、pi/2-BPSK変調については、PTRSは、位相ノイズまたは周波数オフセットを追跡するために必要とされない。この構成を実施するために、MCS_1は、常に、pi/2-BPSK変調の最大MCS(MCS_M1と示す)以上、すなわち、MCS_1 ≧ MCS_M1とされる。pi/2-BPSKについてはPTRSマッピングを行わないよう、プロトコルにおいて直接規定されてもよい。したがって、Table 9(表9)に示されるように(行1の左側にpi/2-BPSKの最大MCSプラス1がある)、Table 8(表8)に示される実装形態の代替的な解決策が存在する。
本出願では、異なる副搬送波間隔は異なる変調および符号化方式閾値に対応し得る。換言すれば、異なる副搬送波間隔のために、異なる変調および符号化方式の閾値と、異なる時間領域密度との間の対応の表が構成され得る。
具体的には、異なる副搬送波間隔に対応する変調および符号化方式の閾値は、プロトコルにおいてあらかじめ定められてもよく、またはネットワークデバイスによって、上位層シグナリング(例えば、RRCシグナリング)を用いることによって構成されてもよい。
いくつかの任意選択的な実施形態では、15kHzなどの、デフォルト副搬送波間隔(SCS_1と表される)、およびデフォルト副搬送波間隔に対応する1つまたは複数のデフォルト閾値(MCS'と表される)が、プロトコルにおいてあらかじめ定められるか、または上位層シグナリングを用いることによって構成され得る。加えて、他の非デフォルト副搬送波間隔のために、対応する変調および符号化方式オフセット(MCS_offsetと表され、整数である、)が、プロトコルにおいてあらかじめ定められるか、または上位層シグナリングを用いることによって構成され得る: MCS_offset + MCS = MCS'。ここで、MCSは、他の非デフォルト副搬送波間隔のための実際の変調および符号化方式を表す。他の非デフォルト副搬送波間隔のために、PTRSの時間領域密度は、変調および符号化方式オフセットMCS_offsetを実際の変調および符号化方式MCSに加算することによって決定され得る。
例えば、Table 10(表10)は、デフォルト副搬送波間隔SCS_1が15kHzであるときの変調および符号化方式閾値を表すと仮定する。非デフォルト副搬送波間隔が60kHzであるときには、実際の変調および符号化方式MCSプラスMCS_offsetが範囲[0, MCS_1]内に含まれる場合には、PTRSの時間領域密度は0である。実際の変調および符号化方式MCSプラスMCS_offsetが範囲[MCS_1, MCS_2]内に含まれる場合には、PTRSの時間領域密度は1/4である。本例は、単に、本発明の本実施形態を説明するために用いられているにすぎず、限定を構成するものではない。
いくつかの任意選択的な実施形態では、デフォルト副搬送波間隔(SCS_1と表される)、ならびにデフォルト副搬送波間隔に対応する1つまたは複数のデフォルト変調および符号化方式の閾値(MCS'と表される)は、プロトコルにおいてあらかじめ定められるか、または上位層シグナリングを用いることによって構成され得る。加えて、他の非デフォルト副搬送波間隔(SCS_nと表される)のために、対応する倍率β(0 < β < 1)がプロトコルにおいてあらかじめ定められるか、または上位層シグナリングを用いることによって構成されてもよく、β = SCS_1/SCS_nが定義されてもよい。他の非デフォルト副搬送波間隔のために、MCSおよびデフォルト変調および符号化方式の閾値MCS'を用いることによって、実際の変調および符号化方式MCSが含まれるデフォルト変調および符号化方式の閾値範囲が決定されてもよく、次に、倍率βに、デフォルト変調および符号化方式の閾値範囲に対応する時間領域密度を乗算することによって、PTRSの実際の時間領域密度が決定される。
例えば、Table 10(表10)は、デフォルト副搬送波間隔SCS_1が60kHzであるときの変調および符号化方式閾値を表すと仮定する。非デフォルト副搬送波間隔が120kHzであるときには、実際の変調および符号化方式MCSが[MCS_2, MCS_3]に含まれる場合には、PTRSの実際の時間領域密度は、倍率βと時間領域密度「1/2」との積に最も近い時間領域密度である。β = 60/120 = 1/2であるため、PTRSの実際の時間領域密度は1/4である。本例は、単に、本発明の本実施形態を説明するために用いられているにすぎず、限定を構成するものではない。
本出願では、異なるCPの種類または長さについて、PTRSの時間領域密度と、副搬送波間隔ならびに変調および符号化方式のうちの少なくとも1つとの間の対応関係が、プロトコルにおいてあらかじめ定められるか、または上位層シグナリング(例えば、RRCシグナリング)を用いることによって構成され得る。
任意選択的に、拡張サイクリックプレフィックス(Extended Cyclic Prefix、ECP)について、PTRSの時間領域密度はプロトコルにおいて以下のようにあらかじめ定められるか、または上位層シグナリングを用いることによって以下のように構成され得る: PTRSをPUSCH(またはPDSCH)の各シンボルに連続的にマッピングする。このように、PTRSは、高速大遅延拡張シナリオにおけるドップラー周波数オフセットの推定を支援するために用いられることができる。
具体的には、第1の指示情報は端末の変調および符号化方式(modulation and coding scheme、MCS)を含む。
低MCSサービスについては、位相ノイズ追跡性能の要求は比較的低く、PTRSの時間領域密度を低減することができることを理解されたい。換言すれば、PTRSを各DFT-s-OFDMシンボルにマッピングすることは必要でなく、PTRSは特定の数量のDFT-s-OFDMシンボルごとにマッピングされ得る。例えば、PTRSは、2つのDFT-s-OFDMシンボルごと、または4つのDFT-s-OFDMシンボルごとにマッピングされる。
本実施形態では、PTRSの時間領域密度はMCSに基づいて決定され、オーバヘッドを効果的に低減する。
任意選択的に、PTRS処理方法300のいくつかの実施形態では、第1の指示情報は、PTRSチャンクの数量を示すためにさらに用いられ、PTRSチャンクの数量は、PTRSがマッピングされた1つのDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSチャンク(Chunk)の数量を表す。
具体的には、第1の指示情報は、端末のスケジュールされた帯域幅を含む。換言すれば、Chunkの数量は、スケジュールされた帯域幅によって決定され、Chunkの数量は、スケジュールされた帯域幅が増大するにつれて増大し、スケジュールされた帯域幅が減少するにつれて減少する。
図1に示されるDFT-s-OFDMシンボル(48個の変調シンボルを含む)を一例として用い、Table 11(表11)は、Chunkの数量とスケジュールされた帯域幅との間の対応関係を示す。ここで、NRBはLTEシステムに割り当てられたRBの数量を表す。
PTRSサンプルの数量が大きいほど、位相ノイズおよび周波数シフト追跡性能により資することを理解されたい。しかし、特定の端末に割り当てられた帯域幅が不十分であるときには、過剰なPTRSサンプルが過度に高いオーバヘッドをもたらし、ユーザスループットの減少を生じさせる。したがって、大帯域幅シナリオにおいては、比較的高い位相ノイズ追跡性能を実現し、小帯域幅シナリオにおいては、過度に高いオーバヘッドを回避するために、PTRSサンプルの数量は、スケジュールされた帯域幅が増大するにつれて増大させてもよく、スケジュールされた帯域幅が減少するにつれて減少させてもよい。
具体的には、Table 11(表11)を参照して説明された上述の実施形態では、Chunkの数量とスケジュールされた帯域幅との間の対応関係は、ダウンリンクシグナリングを用いることによって、端末へ前もって通知されてもよい。例えば、ダウンリンクシグナリングは、以下の情報、すなわち、システム情報(system information、SI)、無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)シグナリング、MAC制御要素(MAC Control Element、MAC-CE)、またはダウンリンク制御情報(Downlink Control Information、DCI)のうちの任意のものであり得る。
任意選択的に、Table 11(表11)を参照して説明された上述の実施形態では、Chunkの数量とスケジュールされた帯域幅との間の対応関係は、あるいは、端末内で、プロトコルを用いることによって構成されてもよい。換言すれば、端末は、Chunkの数量とスケジュールされた帯域幅との間の対応関係についての情報を事前記憶する。
まとめると、本発明の本実施形態において提供されるPTRS処理方法300では、PTRSをDFT-s-OFDMシンボルにマッピングするプロセスにおいて、PTRSに対して時間領域オフセット処理を行う。これは、異なる端末のDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSの時間領域位置の重なりがある程度回避されえ、これにより、異なる端末間のPTRS衝突が回避され、さらに、位相ノイズ追跡精度が効果的に改善される。
図6に示されるように、本発明の一実施形態はPTRS処理方法600をさらに提供する。図6におけるネットワークデバイスは、図2におけるネットワークデバイス210に対応し得、図6における端末は図2における端末220に対応し得る。PTRS処理方法600は以下のステップを含む。
610. ネットワークデバイスが第1の指示情報および第2の指示情報を端末へ送信する。第1の指示情報は、PTRSが端末によって送信されるべき時間領域位置を示すために用いられ、第2の指示情報は、符号分割多重情報を示すために用いられ、符号分割多重情報は、離散フーリエ変換拡散直交周波数分割多重DFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSに対して符号分割多重処理を行うために用いられる。
具体的には、PTRSの時間領域位置は、PTRSがサブフレームにマッピングされた時の時間領域位置であり、サブフレームは、例えば、7つまたは14個のDFT-s-OFDMシンボルを含む。
具体的には、符号分割多重情報は、以下において詳細に説明されるように、直交カバーコードまたは位相回転係数であり得る。
620. 端末が、第1の指示情報および第2の指示情報に基づいてPTRSを1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルにマッピングし、符号分割多重情報を用いることによって、1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSに対して符号分割多重処理を行う。
具体的には、まず、PTRSは、第1の指示情報において示されるPTRSの時間領域位置に基づいて1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされ、次に、DFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSに対して符号分割多重処理が行われる。
630. 端末が、ステップ620における処理後に得られた1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルを送信する。
具体的には、図6に示されるように、端末が、ステップ620における処理後に得られた1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルをネットワークデバイスへ送信する。対応して、ネットワークデバイスが1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルを端末から受信する。
従来技術では、通例、PTRSは、PTRSの所定の時間領域位置に基づいて1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされる。複数の端末がDFT-s-OFDMシンボルを送信すると、複数の端末によって送信されたDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSの時間領域構成の重なりの問題が容易に生じ得、異なる端末間のPTRS衝突を引き起こす。
しかし、本発明の本実施形態では、ネットワークデバイスによって指示されるPTRSの時間領域位置に基づいてPTRSがDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされた後に、符号分割多重処理が、DFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSに対して行われる。これは、異なる端末のPTRSの直交性を実現することができ、これにより、異なるユーザ間のPTRS衝突の問題が克服され、特に、同じセル内の異なるユーザ間のPTRS衝突が解決される。
任意選択的に、一実装形態では、符号分割多重情報は直交カバーコード(OCC)であり、
ステップ620において、符号分割多重情報を用いることによって、1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSに対して符号分割多重処理を行うことは、OCCを用いることによって、PTRSがマッピングされた各DFT-s-OFDMシンボルにマッピングされた各PTRSチャンク内のPTRSに対して直交カバーコード処理を行うことを含む。
具体的には、第1の指示情報において指示されるPTRSの時間領域位置に基づいてPTRSが1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされた後に、DFT-s-OFDMシンボルにマッピングされた各PTRSチャンク(Chunk)が4つのPTRSサンプルを含むと仮定する。この場合には、直交カバーコード以下のように生成され得る: {1, 1, 1, 1}、{1, 1, -1, -1}、{1, -1, 1, -1}、および{1, -1, -1, 1}。4つの端末が、4つの直交カバーコードをそれぞれ用いることによって、それらのそれぞれのDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSに対して直交カバーコード処理を行う場合には、4つの端末のPTRSは互いに直交した状態に保たれ得る。もちろん、2つの端末が、上述の直交カバーコードのうちの任意の2つをそれぞれ用いることによって、それらのそれぞれのDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSに対して直交カバーコード処理を行う場合には、2つの端末のPTRSは互いに直交した状態に保たれ得る。
任意選択的に、本実施形態では、第2の指示情報は、以下の情報、すなわち、端末の復調参照信号DMRSポート番号、端末のPTRSポート番号、または端末の端末識別子のうちの少なくとも1つであり得る。
換言すれば、端末は、端末のDMRSポート番号、PTRSポート番号、または端末識別子に基づいてそれ自身の直交カバーコードを選択し得る。
同じセル内の端末については、それらのDMRSポート番号が互いに異なり、それらのPTRSポート番号も互いに異なるため、異なる端末のDMRS/PTRSポート番号に対応する符号分割多重情報は異なることを理解されたい。
DMRSポート番号は説明のために一例として用いられている。現在のセルのアップリンクDMRSポート番号が41、42、43、および44を含み、DFT-s-OFDMシンボルにマッピングされた各Chunkが4つのPTRSサンプルを含み、直交カバーコードが上述の{1, 1, 1, 1}、{1, 1, -1, -1}、{1, -1, 1, -1}、および{1, -1, -1, 1}であると仮定する。Table 12(表12)はこれらのDMRSポート番号と直交カバーコードとの間の対応関係を示す。
例えば、端末1のDMRSポート番号が41である場合には、直交カバーコード{1, 1, 1, 1}が、DFT-s-OFDMシンボルにマッピングされた各Chunk内のPTRSサンプルを処理するために選択され、または端末2のDMRSポート番号が44である場合には、直交カバーコード{1, -1, -1, 1}が、DFT-s-OFDMシンボルにマッピングされた各Chunk内のPTRSサンプルを処理するために選択される。上述の直交カバーコード処理の後に、端末1のDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSおよび端末2のDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSは互いに直交し、したがって、衝突が回避されうることを理解されたい。
任意選択的に、セル間のシナリオのために、上述の実施形態のうちのいくつかにおいて、第2の指示情報は、あるいは、端末のセル識別子IDであり得る。
異なるセル内の端末については、端末が位置するセルのセル識別子が互いに異なるため、異なる端末のセル識別子に対応する直交カバーコードは異なることを理解されたい。
具体的には、DFT-s-OFDMシンボルにマッピングされた各Chunkが4つのPTRSサンプルを含み、直交カバーコードが上述の{1, 1, 1, 1}、{1, 1, -1, -1}、{1, -1, 1, -1}、および{1, -1, -1, 1}であると仮定する。Table 13(表13)は異なるセルIDと直交カバーコードとの間の対応関係を示す。
例えば、端末1のセルIDがID_1である場合には、直交カバーコード{1, 1, 1, 1}が、DFT-s-OFDMシンボルにマッピングされた各Chunk内のPTRSサンプルを処理するために選択され、または端末2のセルIDがID_4である場合には、直交カバーコード{1, -1, -1, 1}が、DFT-s-OFDMシンボルにマッピングされた各Chunk内のPTRSサンプルを処理するために選択される。上述の直交カバーコード処理の後に、端末1のDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSおよび端末2のDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSは互いに直交し、したがって、衝突が回避されうることを理解されたい。
具体的には、Table 12(表12)またはTable 13(表13)を参照して説明された上述の実施形態では、直交カバーコードとDMRSポート番号(またはPTRSポート番号もしくはセルID)との間の対応関係は、ダウンリンクシグナリングを用いることによって、端末へ前もって通知されてもよい。換言すれば、直交カバーコードとDMRSポート番号との間の対応関係についての情報が端末へ送信され、または直交カバーコードとPTRSポート番号との間の対応関係についての情報が端末へ送信され、または直交カバーコードとセルIDとの間の対応関係についての情報が端末へ送信される。例えば、ダウンリンクシグナリングは、以下の情報、すなわち、システム情報(system information、SI)、無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)シグナリング、MAC制御要素(MAC Control Element、MAC-CE)、またはダウンリンク制御情報(Downlink Control Information、DCI)のうちの任意のものであり得る。
任意選択的に、Table 12(表12)またはTable 13(表13)を参照して説明された上述の実施形態では、直交カバーコードとDMRSポート番号(またはPTRSポート番号もしくはセルID)との間の対応関係は、あるいは、端末内で、プロトコルを用いることによって構成されてもよい。換言すれば、端末は、DMRSポート番号とPTRSマッピング位置セットとの間の対応関係についての情報を事前記憶し、またはPTRSポート番号とPTRSマッピング位置セットとの間の対応関係についての情報を事前記憶し、またはセルIDとPTRSマッピング位置セットとの間の対応関係についての情報を事前記憶する。
任意選択的に、他の実装形態では、符号分割多重情報は位相回転係数であり、
ステップ620において、符号分割多重情報を用いることによって、1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSに対して符号分割多重処理を行うことは、位相回転係数を用いることによって、PTRSがマッピングされた各DFT-s-OFDMシンボルにマッピングされた各PTRSチャンクに対して位相回転処理を行うことを含む。
具体的には、第1の指示情報において指示されるPTRSの時間領域位置に基づいてPTRSが1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされた後に、PTRSがマッピングされた各DFT-s-OFDMシンボルがN個のPTRSチャンク(Chunk)を含むと仮定する。各Chunk内のPTRSサンプルに位相回転係数が乗算される。
具体的には、位相回転処理は、以下の式
において示される位相回転係数を用いることによって、PTRSがマッピングされた各DFT-s-OFDMシンボルにマッピングされた第(n+1)のPTRSチャンクに対して行われる。
ここで、jは複素記号であり、Nは、PTRSがマッピングされた各DFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSチャンクの数量を表し、n = 0, 1, …, N-1であり、N1は、端末に割り当てられた端末レベルの位相回転係数を表す。
任意選択的に、本実施形態では、第2の指示情報は、以下の情報、すなわち、端末の復調参照信号DMRSポート番号、端末のPTRSポート番号、または端末の端末識別子IDのうちの少なくとも1つである。
換言すれば、端末は、端末のDMRSポート番号、PTRSポート番号、または端末識別子IDに基づいて、PTRSに対して位相回転処理を行うために用いられる位相回転係数を決定し得る。例えば、式(1)を参照して説明された上述の実施形態では、端末に割り当てられる端末レベルの位相回転係数N1は、端末のDMRSポート番号、PTRSポート番号、または端末識別子IDに基づいて決定される。
DMRSポート番号は一例として用いられている。現在のセルのアップリンクDMRSポート番号が41、42、43、および44を含むと仮定する。Table 14(表14)は、現在のセル内の端末に割り当てられる端末レベルの位相回転係数N1とこれらのDMRSポート番号との間の対応関係を示す。
例えば、端末1のDMRSポート番号が41であり、端末1の端末レベルの位相回転係数N1が0である場合には、Chunkレベルの位相回転係数が、上述の式(1)およびN1 = 0を参照して算出され、次に、DFT-s-OFDMシンボルにマッピングされた各Chunkが、算出された位相回転係数に基づいて処理される。端末2のDMRSポート番号が44であり、端末2の端末のレベル位相回転係数N1が3N/4である場合には、Chunkレベルの位相回転係数が、上述の式(1)およびN1 = 3N/4を参照して算出され、次に、DFT-s-OFDMシンボルにマッピングされた各Chunkが、算出された位相回転係数に基づいて処理される。上述の位相回転処理の後に、端末1のDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSおよび端末2のDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSは互いに直交し、したがって、セル内の端末間のPTRS衝突が回避されうることを理解されたい。
任意選択的に、セル間のシナリオのために、位相回転に関する上述の実施形態において、第2の指示情報は、あるいは、端末のセル識別子IDであり得る。
異なるセル内の端末については、端末が位置するセルのセル識別子が互いに異なるため、異なる端末のセル識別子に対応する位相回転係数は異なることを理解されたい。
例えば、Table 15(表15)は、異なるセルIDと、異なるセル内の端末に割り当てられる端末レベルの位相回転係数N1との間の対応関係を示す。
例えば、端末1のセルIDがID_1であり、端末1の端末レベルの位相回転係数N1が0である場合には、Chunkレベルの位相回転係数が、上述の式(1)およびN1 = 0を参照して算出され、次に、DFT-s-OFDMシンボルにマッピングされた各Chunkが、算出された位相回転係数に基づいて処理される。端末2のセルIDがID_4であり、端末2の端末のレベル位相回転係数N1が3N/4である場合には、Chunkレベルの位相回転係数が、上述の式(1)およびN1 = 3N/4を参照して算出され、次に、DFT-s-OFDMシンボルにマッピングされた各Chunkが、算出された位相回転係数に基づいて処理される。上述の位相回転処理の後に、端末1のDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSおよび端末2のDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSは互いに直交し、したがって、異なるセル内の端末間のPTRS衝突が回避されうることを理解されたい。
具体的には、Table 14(表14)またはTable 15(表15)を参照して説明された上述の実施形態では、端末レベルの位相回転係数N1とDMRSポート番号(またはPTRSポート番号もしくはセルID)との間の対応関係は、ダウンリンクシグナリングを用いることによって、端末へ前もって通知されてもよい。換言すれば、端末レベルの位相回転係数N1とDMRSポート番号との間の対応関係についての情報が端末へ送信され、または端末レベルの位相回転係数N1とPTRSポート番号との間の対応関係についての情報が端末へ送信され、または端末レベルの位相回転係数N1とセルIDとの間の対応関係についての情報が端末へ送信される。例えば、ダウンリンクシグナリングは、以下の情報、すなわち、システム情報(system information、SI)、RRCシグナリング、MAC-CE、またはDCIのうちの任意のものである。
任意選択的に、Table 14(表14)またはTable 15(表15)を参照して説明された上述の実施形態では、端末レベルの位相回転係数N1とDMRSポート番号(またはPTRSポート番号もしくはセルID)との間の対応関係は、あるいは、端末内で、プロトコルを用いることによって構成されてもよい。換言すれば、端末は、DMRSポート番号と端末レベルの位相回転係数N 1 との間の対応関係についての情報を事前記憶し、またはPTRSポート番号と端末レベルの位相回転係数N 1 との間の対応関係についての情報を事前記憶し、またはセルIDと端末レベルの位相回転係数N 1 との間の対応関係についての情報を事前記憶する。
任意選択的に、PTRS処理方法600のいくつかの実施形態では、第1の指示情報は、PTRSの時間領域密度を示すために用いられる。
具体的には、第1の指示情報は端末の変調および符号化方式MCSを含む。詳細については、上述のPTRS処理方法300の関連する説明を参照されたい。簡潔にするために、詳細は本明細書において改めて説明されない。
任意選択的に、PTRS処理方法600のいくつかの実施形態では、第1の指示情報は、PTRSチャンクの数量を示すためにさらに用いられ、PTRSチャンクの数量は、PTRSがマッピングされた1つのDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSチャンク(Chunk)の数量を表す。
具体的には、第1の指示情報は、端末のスケジュールされた帯域幅を含む。換言すれば、Chunkの数量は、スケジュールされた帯域幅によって決定され、Chunkの数量は、スケジュールされた帯域幅が増大するにつれて増大し、スケジュールされた帯域幅が減少するにつれて減少する。詳細については、PTRS処理方法300の関連する説明を参照されたい。簡潔にするために、詳細は本明細書において改めて説明されない。
まとめると、本発明の本実施形態において提供されるPTRS処理方法600では、ネットワークデバイスによって指示されるPTRSの時間領域位置に基づいてPTRSをDFT-s-OFDMシンボルにマッピングした後に、DFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSに対して符号分割多重処理を行う。これは、異なる端末のPTRSの直交性を実現することができ、異なるユーザ間のPTRS衝突の問題が克服され、特に、同じセル内の異なるユーザ間のPTRS衝突が解決され、これにより、位相ノイズ追跡精度が改善される。
図7に示されるように、本発明の一実施形態はPTRS処理方法700をさらに提供する。図7におけるネットワークデバイスは、図2におけるネットワークデバイス210に対応し得、図7における端末は図2における端末220に対応し得る。PTRS処理方法700は以下のステップを含む。
710. ネットワークデバイスが指示情報を端末へ送信する。指示情報は、PTRSが端末によって送信されるべき時間領域位置を示すために用いられる。対応して、端末が指示情報をネットワークデバイスから受信する。
指示情報は、上述の諸実施形態のうちのいくつかにおける第1の指示情報に対応する。詳細については、上述の説明を参照されたい。詳細は本明細書において改めて説明されない。
720. 端末が、この端末が位置するセルのセル識別子に基づいて疑似ランダム系列を得る。
具体的には、疑似ランダム系列は、gold系列またはm系列などの系列{0, 1}であってもよく、あるいは疑似ランダム系列はZC系列であってもよい。
異なるセル識別子は異なる疑似ランダム系列に対応する。
730. 端末が、指示情報に基づいてPTRSを1つまたは複数の離散フーリエ変換拡散直交周波数分割多重DFT-s-OFDMシンボルにマッピングし、疑似ランダム系列を用いることによって、1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSに対してスクランブリング処理を行う。
具体的には、まず、PTRSは、指示情報に基づいて1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされ、次に、疑似ランダム系列を用いることによって、DFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSに対してスクランブリング処理が行われる。
例えば、DFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSに対してスクランブリング処理を行うことは、疑似ランダム系列に、DFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSを乗算することを意味する。スクランブリング処理のプロセスが以下において詳細に説明される。
740. 端末が、ステップ730における処理後に得られた1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルを送信する。
具体的には、図7に示されるように、端末が、ステップ730における処理後に得られた1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルをネットワークデバイスへ送信する。対応して、ネットワークデバイスが1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルを端末から受信する。
図7に示される実施形態は、異なるセル内の端末のPTRSを処理することに主に適用可能であることに留意されたい。
従来技術では、通例、PTRSは、PTRSの所定の時間領域位置に基づいて1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされる。複数の端末がDFT-s-OFDMシンボルを送信すると、複数の端末によって送信されたDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSの時間領域構成の重なりの問題が容易に生じ得、異なる端末間のPTRS衝突を引き起こす。
しかし、本実施形態では、疑似ランダム系列が、端末が位置するセルのセル識別子に基づいて決定され、次に、疑似ランダム系列を用いることによって、スクランブリング処理が、DFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSに対して行われる。異なるセル識別子は異なる疑似ランダム系列に対応するため、上述の処理プロセスの後に、異なるセル内の端末のDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSは干渉のランダム化を維持することができる。例えば、受信端デバイスにおいて、隣接セルからDFT-s-OFDMユーザによって送信されたDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSはランダム系列として組み込まれ、干渉のランダム化の目的を達成し、これにより、異なるセル内のユーザ間のPTRS衝突の問題が回避される。
任意選択的に、一実装形態では、ステップ720において、端末は、端末が位置するセルのセル識別子のみに基づいてセルレベルの疑似ランダム系列を得る。
任意選択的に、他の実装形態では、ステップ720において、端末は、端末が位置するセルのセル識別子、および端末の端末識別子に基づいて端末レベルの疑似ランダム系列を得る。
例えば、端末の端末識別子は端末の無線ネットワーク仮識別子(Radio Network Temporary Identity、RNTI)である。
具体的には、端末は、端末のセル識別子およびRNTIに基づいてスクランブリング系列a(n)を得る。次に、a(n)のサブセットを用いることによって、DFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSに対してスクランブリングを行ってもよい。例えば、まず、a(n)のサブセットを、{1, -1}の形の変調された系列に変換し、次に、変調された系列に、1対1対応の様態で、DFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSを乗算する。変調された系列はBPSK系列またはQPSK系列であり得る。
下記のことは、端末レベルの疑似ランダム系列を一例として用いることによって、ステップ730における、疑似ランダム系列を用いることによって、1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSに対してスクランブリング処理を行うプロセスを説明する。
(1)セル識別子(N_cell)および端末識別子(n_RNTI)に基づいて、c_ini = f(N_cell, n_RNTI)と表される、系列初期化係数(c_ini)を得る。
(2)c_iniおよび特定の系列生成規則に基づいて疑似ランダム系列c(n)を得る。
具体的には、疑似ランダム系列c(n)の長さは、1つのDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSの数量に対応してもよく、または複数のDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSの数量に対応してもよい。
例えば、端末によって送信されたサブフレームが1つのDFT-s-OFDMシンボルを含む場合には、c(n)の長さは、1つのDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSの数量に対応し、または端末によって送信されたサブフレームが複数のDFT-s-OFDMシンボルを含む場合には、c(n)の長さは、複数のDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSの数量に対応する。
(3)c(n)を変調シンボルd(k)に変換する。
具体的には、d(k)は、値が{1, -1}であるBPSKシンボル(もしくはQPSKシンボル)であり得、または値が複素数であるQPSKシンボルであり得る。
(4)1対1対応の様態で、d(k)に、1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSシンボルを乗算する。
任意選択的に、他の実装形態では、ステップ720において、疑似ランダム系列は、データスクランブリング系列などの、既存の系列を再使用してもよい。
LTEでは、各端末が、RNTIおよびセルIDに基づいて、a(n)と表される、スクランブリング系列を生成し、次に、スクランブリング系列を用いることによって、符号化され、変調されていないビットをスクランブリングする。したがって、スクランブリング系列a(n)がステップ720における疑似ランダム系列として直接用いられてもよい。
具体的には、PTRSは、a(n)のサブセットを用いることによってスクランブリングされてもよい。例えば、a(n)のサブセットを取り、サブセットを、{1, -1}の形のBPSK系列(またはQPSK系列)に変換し、次に、BPSK系列に、1対1対応の様態で、DFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSサンプルを乗算する。
任意選択的に、PTRS処理方法700のいくつかの実施形態では、指示情報は、PTRSの時間領域密度を示すために用いられる。
具体的には、指示情報は端末の変調および符号化方式MCSを含む。指示情報は、上述の諸実施形態における第1の指示情報に対応する。詳細については、PTRS処理方法300の関連する説明を参照されたい。簡潔にするために、詳細は本明細書において改めて説明されない。
任意選択的に、PTRS処理方法700のいくつかの実施形態では、指示情報は、PTRSチャンクの数量を示すためにさらに用いられ、PTRSチャンクの数量は、PTRSがマッピングされた1つのDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSチャンク(Chunk)の数量を表す。
具体的には、指示情報は、端末のスケジュールされた帯域幅を含む。換言すれば、Chunkの数量は、スケジュールされた帯域幅によって決定され、Chunkの数量は、スケジュールされた帯域幅が増大するにつれて増大し、スケジュールされた帯域幅が減少するにつれて減少する。指示情報は、上述の諸実施形態における第1の指示情報に対応する。詳細については、PTRS処理方法300の関連する説明を参照されたい。簡潔にするために、詳細は本明細書において改めて説明されない。
まとめると、本発明の本実施形態において提供されるPTRS処理方法700では、端末が位置するセルのセル識別子に基づいて疑似ランダム系列を決定し、次に、疑似ランダム系列を用いることによって、DFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSに対してスクランブリング処理を行う。異なるセル識別子は異なる疑似ランダム系列に対応するため、上述の処理プロセスの後に、異なるセル内の端末のDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSは干渉のランダム化を維持することができる。例えば、受信端デバイスにおいて、隣接セルからDFT-s-OFDMユーザによって送信されたDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSはランダム系列として組み込まれ、干渉のランダム化の目的を達成し、これにより、異なるセル内のユーザ間のPTRS衝突の問題が回避される。
上述のことは、図6を参照して、DFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSの直交性処理の解決策を説明し、図7を参照して、DFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSに対するランダム干渉処理の解決策を説明する。図6に示される実施形態は、同じセル内の端末間のPTRS衝突の問題を克服することに適用可能であり、図7に示される実施形態は、異なるセル内の端末間のPTRS衝突の問題を克服することに適用可能である。実際の適用では、対応する解決策が、異なる適用要求に従って柔軟に選択され得る。例えば、同じセル内の端末間のPTRS衝突の問題および異なるセル内の端末間のPTRS衝突の問題の両方を克服する必要がある場合には、図6に示される解決策および図7に示される解決策が使用のために組み合わせられてもよい。
図8に示されるように、本発明の一実施形態はPTRS処理方法800をさらに提供する。PTRS処理方法800は、図6に示される方法および図7に示される方法の組み合わせと考えることができる。PTRS処理方法800は以下のステップを含む。
810. ネットワークデバイスが第1の指示情報および第2の指示情報を端末へ送信する。第1の指示情報は、PTRSが端末によって送信されるべき時間領域位置を示すために用いられ、第2の指示情報は、符号分割多重情報を示すために用いられ、符号分割多重情報は、離散フーリエ変換拡散直交周波数分割多重DFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSに対して符号分割多重処理を行うために用いられる。対応して、端末が第1の指示情報および第2の指示情報をネットワークデバイスから受信する。
このステップは、図7に示される実施形態におけるステップ710に対応する。詳細については、上述の説明を参照されたい。簡潔にするために、詳細は本明細書において改めて説明されない。
820. 端末が、この端末が位置するセルのセル識別子に基づいて疑似ランダム系列を得る。
このステップは、図7に示される実施形態におけるステップ720に対応する。詳細については、上述の説明を参照されたい。簡潔にするために、詳細は本明細書において改めて説明されない。
830. 端末が、第1の指示情報および第2の指示情報に基づいてPTRSを1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルにマッピングし、符号分割多重情報を用いることによって、1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSに対して符号分割多重処理を行い、疑似ランダム系列を用いることによって、符号分割多重処理が行われたPTRSに対してスクランブリング処理を行う。
具体的には、まず、PTRSは、第1の指示情報において指示されるPTRSの時間領域位置に基づいて1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされ、次に、符号分割多重情報を用いることによって、DFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSに対して符号分割多重処理が行われ、最後に、疑似ランダム系列を用いることによって、符号分割多重処理が行われたPTRSに対してスクランブリング処理が行われる。
840. 端末が、ステップ830における処理後に得られた1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルを送信する。
具体的には、図8に示されるように、端末が、ステップ830における処理後に得られた1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルをネットワークデバイスへ送信する。対応して、ネットワークデバイスが1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルを受信する。
本発明の本実施形態では、ネットワークデバイスによって指示されるPTRSの時間領域位置に基づいてDFT-s-OFDMシンボルにPTRSがマッピングされた後に、DFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSに対して、符号分割多重処理、および疑似ランダム系列を用いることによるスクランブリング処理の両方が行われる。これは、同じセル内の端末間のPTRS衝突の問題、および異なるセル内の端末間のPTRS衝突の問題の両方を克服することができる。
任意選択的に、符号分割多重情報は直交カバーコードOCCであり、ステップ830において、符号分割多重情報を用いることによって、1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSに対して符号分割多重処理を行うことは、OCCを用いることによって、PTRSがマッピングされた各DFT-s-OFDMシンボルにマッピングされた各PTRSチャンク内のPTRSに対して直交カバーコード処理を行うことを含む。
詳細については、図6に示される実施形態における関連する説明を参照されたい。詳細は本明細書において改めて説明されない。
任意選択的に、符号分割多重情報は位相回転係数であり、
ステップ830において、符号分割多重情報を用いることによって、1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSに対して符号分割多重処理を行うことは、位相回転係数を用いることによって、PTRSがマッピングされた各DFT-s-OFDMシンボルにマッピングされた各PTRSチャンクに対して位相回転処理を行うことを含む。
詳細については、図6に示される実施形態における関連する説明を参照されたい。詳細は本明細書において改めて説明されない。
任意選択的に、ステップ830において、疑似ランダム系列を用いることによって、符号分割多重処理が行われたPTRSに対してスクランブリング処理を行うことは、疑似ランダム系列に、符号分割多重処理が行われたPTRSを乗算することを含む。
具体的には、疑似ランダム系列に、符号分割多重処理が行われたPTRSを乗算するプロセスは以下のとおりである。
(1)セル識別子(N_cell)および端末識別子(n_RNTI)に基づいて系列初期化係数(c_ini)を得る。すなわち、c_ini = f(N_cell, n_RNTI)である。
(2)c_iniおよび特定の系列生成規則に基づいて疑似ランダム系列c(n)を得る。
具体的には、疑似ランダム系列c(n)の長さは、1つのDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSの数量に対応してもよく、または複数のDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSの数量に対応してもよい。
例えば、端末によって送信されたサブフレームが1つのDFT-s-OFDMシンボルを含む場合には、c(n)の長さは、1つのDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSの数量に対応し、または端末によって送信されたサブフレームが複数のDFT-s-OFDMシンボルを含む場合には、c(n)の長さは、複数のDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされたPTRSの数量に対応する。
(3) c(n)を変調シンボルd(k)に変換する。
具体的には、d(k)は、値が{1, -1}であるBPSKシンボルであり得、または値が複素数であるQPSKシンボルであり得る。
(4) 1対1対応の様態で、d(k)に、1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルにマッピングされ、直交性処理が行われたPTRSシンボルを乗算する。
同じセル内の端末のPTRSの直交性、および異なるセル内の端末のPTRSの干渉のランダム化を実現する必要がある場合には、c_iniは、ステップ(1)において、セル識別子(N_cell)のみに基づいて算出され、すなわち、c_ini = f(N_cell)であることに留意されたい。
同じセル内の異なるポート(DMRSポート番号またはPTRSポート番号)を有する端末のPTRSの直交性を実現し、同じセル内または異なるセル内の他の端末のPTRSの干渉のランダム化を実現する必要がある場合には、c_iniは、ステップ(1)において、セル識別子(N_cell)および端末識別子(n_RNTI)の両方に基づいて算出され、すなわち、c_ini = f(N_cell, n_RNTI)である。
ステップ820において疑似ランダム系列を得る仕方、および疑似ランダム系列の表現形式に関する詳細については、図7を参照して行われた上述の関連する説明を参照されたい。詳細は本明細書において改めて説明されない。
pi/2-BPSK変調について、最良の場合には、PTRSは実数系列(例えば、{1, -1})であることに留意されたい。この場合には、スクランブリング系列も実数系列であるべきである。
OCCが実数であるため、OCCがスクランブリングコードと組み合わせられた後には、実数系列が得られる。
位相回転係数は複素数であり得る。位相回転およびスクランブリングが組み合わせられる方法では、実数位相回転系列はpi/2-BPSK変調ユーザに割り当てられてもよく、他の系列は他の変調ユーザに割り当てられる。
全実数PTRS系列が得られた後に、全実数PTRS系列はPBSKデータシンボルと多重化され、次に、pi/2位相回転がデータおよびPTRSに対して同時に行われ、pi/2-BPSK変調シンボルを得る。このように、pi/2-BPSKの低PAPR特性ができる限り保持される。
上述のことは、本発明の諸実施形態において提供されるPTRS処理方法を説明している。下記のことは、本発明の諸実施形態において提供される装置を説明する。
上述のことは、ネットワーク要素間の対話の観点から本出願の諸実施形態において提供される解決策を主に説明している。上述の機能を実施するために、各ネットワーク要素、例えば、送信端デバイスまたは受信端デバイスは、機能を行うための対応するハードウェア構造、および/またはソフトウェアモジュールを含むことが理解されるであろう。当業者は、本明細書において開示される諸実施形態において説明される例示的なユニットおよびアルゴリズムステップを参照して、本出願は、ハードウェア、あるいはハードウェアおよびコンピュータソフトウェアの組み合わせによって実施され得ることを容易に認識するはずである。機能がハードウェアによって行われるのか、それともコンピュータソフトウェアによって駆動されるハードウェアによって行われるのかは、技術的解決策の特定の適用および設計の制約次第で決まる。当業者は、特定の適用ごとに上述の機能を実施するための異なる方法を用い得るが、実施が本出願の範囲を超えると考えるべきではない。
機能モジュールの分割が、送信端デバイスまたは受信端デバイス上で、本出願の諸実施形態における上述の方法例に従って行われ得る。例えば、機能モジュールが、機能に対応するように分割されてもよく、または2つ以上の機能が1つの処理モジュールに統合されてもよい。統合されたモジュールはハードウェアの形態で実現されてもよく、またはソフトウェア機能モジュールの形態で実現されてもよい。本出願の諸実施形態におけるモジュールの分割は一例であり、単に論理機能の分割にすぎず、実際の実装形態では、他の分割の仕方が存在し得ることに留意されたい。下記のことは、機能モジュールが、機能に対応するように分割される一例を用いることによって、説明を行う。
本出願の一実施形態はPTRS処理装置をさらに提供する。PTRS処理装置は端末であり得るか、またはチップであり得る。PTRS処理装置は、図3、図6、図7、または図8における端末によって行われるステップを行うように構成され得る。
PTRS処理装置が端末であるときには、図9は、端末の単純化された構造の概略図である。理解およびグラフィカル表現を容易にするために、図9では、携帯電話が端末の例として用いられている。図9に示されるように、端末は、プロセッサ、メモリ、無線周波数回路、アンテナ、および入力/出力装置を含む。プロセッサは、通信プロトコルおよび通信データを処理し、端末を制御し、ソフトウェアプログラムを実行し、ソフトウェアプログラムのデータまたは同様のものを処理するように主に構成されている。メモリは、ソフトウェアプログラムおよびデータを記憶するように主に構成されている。無線周波数回路は、ベースバンド信号と無線周波数信号との間の変換を行い、無線周波数信号を処理するように主に構成されている。アンテナは、電磁波の形態の無線周波数信号を送信または受信するように主に構成されている。入力/出力装置、例えば、タッチスクリーン、表示スクリーン、またはキーパッドは、ユーザによって入力されたデータを受け取り、データをユーザへ出力するように主に構成されている。いくつかの種類の端末は入力/出力装置を有しない場合があることに留意されたい。
データが送信される必要がある時には、プロセッサは、送信されるべきデータに対してベースバンド処理を行い、次に、ベースバンド信号を無線周波数回路へ出力する。無線周波数回路はベースバンド信号に対して無線周波数処理を行い、次に、アンテナを用いることによって無線周波数信号を電磁波の形態で伝送する。データが端末へ送信されると、無線周波数回路は、アンテナを用いることによって無線周波数信号を受信し、無線周波数信号をベースバンド信号に変換し、ベースバンド信号をプロセッサへ出力する。プロセッサはベースバンド信号をデータに変換し、データを処理する。説明を容易にするために、図9は1つのメモリおよび1つのプロセッサのみを示す。実際の端末製品では、1つまたは複数のプロセッサおよび1つまたは複数のメモリが存在し得る。メモリはまた、記憶媒体、記憶装置、または同様のものとも称され得る。メモリはプロセッサと独立して配置されてもよく、またはプロセッサと統合されてもよく、これは本出願の本実施形態において限定されない。
本出願の本実施形態では、送信および受信機能を有するアンテナ、ならびに無線周波数回路は、端末のトランシーバユニットと考えることができ、処理機能を有するプロセッサは端末の処理ユニットと考えることができる。図9に示されるように、端末はトランシーバユニット901および処理ユニット902を含む。トランシーバユニットはまた、トランシーバ、トランシーバ、トランシーバ装置、または同様のものとも称され得る。処理ユニットはまた、プロセッサ、処理ボード、処理モジュール、処理装置、または同様のものとも称され得る。任意選択的に、トランシーバユニット901において、受信機能を実施するように構成されたデバイスは受信ユニットと考えることができ、トランシーバユニット901において、送信機能を実施するように構成されたデバイスは送信ユニットと考えることができる。換言すれば、トランシーバユニット901は受信ユニットおよび送信ユニットを含む。時として、トランシーバユニットは、あるいは、トランシーバ、トランシーバ回路、または同様のものと称され得る。時として、受信ユニットは、あるいは、受信器、受信デバイス、受信回路、または同様のものと称され得る。時として、送信ユニットは、あるいは、送信器、伝送回路、または同様のものと称され得る。
例えば、一実装形態では、処理ユニット901は、図3におけるステップ320および/または本出願における他のステップを行うように構成されており、トランシーバユニット902は、図3のステップ310における端末側の受信動作、あるいはステップ330における端末側の送信動作、および/または本出願における他のステップを行う。他の例として、一実装形態では、処理ユニット902は、図8におけるステップ820および830および/または本出願における他のステップを行うように構成されており、トランシーバユニット902は、図8のステップ810における端末側の受信アクション、あるいはステップ840における端末側の送信動作、および/または本出願における他のステップを行う。
PTRS処理装置がチップであるときには、チップはトランシーバユニットおよび処理ユニットを含む。トランシーバユニットは入力/出力回路または通信インターフェースであり得る。処理ユニットは、プロセッサ、マイクロプロセッサ、またはチップ内に集積された集積回路である。
本出願の一実施形態はPTRS処理装置をさらに提供する。PTRS処理装置はネットワークデバイスであり得るか、またはチップであり得る。PTRS処理装置は、図3、図6、図7、または図8におけるネットワークデバイスによって行われるステップを行うように構成され得る。
PTRS処理装置が、ネットワークデバイス、具体的には、例えば、基地局であるときには、図10は、基地局の単純化された構造の概略図である。基地局は部分1001および部分1002を含む。部分1001は、無線周波数信号を送信または受信し、無線周波数信号とベースバンド信号との間の変換を行うように主に構成されている。部分1002は、ベースバンド処理、基地局制御、および同様のものを行うように主に構成されている。通例、部分1001は、トランシーバユニット、トランシーバ、トランシーバ回路、または同様のものと称され得る。部分1002は、通例、基地局の制御センターであり、通例、基地局を、図3、図6、図7、または図8におけるネットワークデバイスによって行われるステップを行うよう制御するように構成された、処理ユニットと称され得る。詳細については、上述の関連部分における説明を参照されたい。
部分1001のトランシーバユニットはまた、トランシーバ、トランシーバ、または同様のものとも称され得、アンテナおよび無線周波数ユニットを含む。無線周波数ユニットは、無線周波数処理を行うように主に構成されている。任意選択的に、部分1001において、受信機能を実施するように構成されたデバイスは受信ユニットと考えることができ、送信機能を実施するように構成されたデバイスは送信ユニットと考えることができる。換言すれば、部分1001は受信ユニットおよび送信ユニットを含む。受信ユニットはまた、受信器、受信デバイス、受信回路、または同様のものとも称され得る。送信ユニットはまた、送信器、送信器、伝送回路、または同様のものとも称され得る。
部分1002は1つまたは複数のボードを含み得る。各ボードは1つまたは複数のプロセッサおよび1つまたは複数のメモリを含み得る。プロセッサは、ベースバンド処理機能を実施し、基地局を制御するための、メモリ内のプログラムを読み込み、実行するように構成されている。複数のボードが存在する場合には、ボードは、処理能力を向上させるために、相互接続されてもよい。任意選択的な一実装形態では、複数のボードが1つまたは複数のプロセッサを共有してもよく、あるいは複数のボードが1つまたは複数のメモリを共有し、あるいは複数のボードが1つまたは複数のプロセッサを同時に共有する。
例えば、一実装形態では、トランシーバユニットは、図3のステップ310におけるネットワークデバイス側の送信動作、および図3のステップ330におけるネットワークデバイス側の受信動作を行うように構成されており、処理ユニットは、図3のステップ330において受信された1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルを構文解析するように構成されている。
他の例として、一実装形態では、トランシーバユニットは、図8のステップ810におけるネットワークデバイス側の送信動作、図8のステップ840におけるネットワークデバイス側の受信動作、および/または本出願における他のステップを行うように構成されており、処理ユニットは、図8のステップ840において受信された1つまたは複数のDFT-s-OFDMシンボルを構文解析するように構成されている。
PTRS処理装置がチップであるときには、チップはトランシーバユニットおよび処理ユニットを含む。トランシーバユニットは入力/出力回路または通信インターフェースであり得る。処理ユニットは、プロセッサ、マイクロプロセッサ、またはチップ内に集積された集積回路である。
以上において提供された通信装置およびそれらの有益な効果のうちの任意のものに関する関連内容の説明については、以上において提供された対応する方法の実施形態を参照されたい。詳細は本明細書において改めて説明されない。
下記のことは、図11に示されるフローチャートに従って本出願の他の実施形態を詳細に説明する。異なった場合においては、DFT-s-OFDMシンボル内に含まれるPTRS chunkのための異なった適用シナリオが存在し得る。PTRS chunkの時間領域位置は、ネットワークデバイスおよび/または端末デバイスのために、シナリオ要求に適合し、性能を改善するように構成される。本発明の本実施形態における構成の仕方は以下のステップを含み得る。
S1101. 端末デバイスが、ネットワークデバイスによって送信された構成情報を受信する。構成情報は、オフセットパラメータおよび/または間隔パラメータを示し、構成情報は、PTRS chunkのリソース位置を決定するために用いられる。
上述の実施形態において説明されたように、1つのDFT-s-OFDMシンボル内において、時間領域におけるM個の連続したPTRSサンプルまたは(変調)シンボルはPTRS chunkと呼ばれる。1つのDFT-s-OFDMシンボルは1つまたは複数のPTRS chunkを含む。説明を容易にするために、1つのDFT-s-OFDMシンボル内に含まれるPTRS chunkはchunkと呼ばれてもよい。例えば、1つのDFT-s-OFDMシンボル内のchunkの数量はXであり、ならびに/あるいは1つのchunk内に含まれるPTRSサンプルまたは(変調)シンボルの数量はLである。対応して、xおよびlの両方が0から開始して数えられる場合には、xの値の範囲は0≦x≦X-1であり、lの値の範囲は0≦l≦L-1である。chunkの時間領域位置は、端末デバイスによって、関数またはマッピング関係に基づいて決定され得る。一実施形態では、端末デバイスは、ネットワークデバイスによって構成されたパラメータに基づいて第xのchunk内の第lのPTRSシンボルの位置を決定する。他の実施形態では、端末デバイスは、ネットワークデバイスによって送信された構成情報を受信する。構成情報はオフセットパラメータおよび/または間隔パラメータを示す。オフセットパラメータは、PTRSが位置するDFT-s-OFDMシンボル上の第1のPTRSシンボルと第1の(変調)シンボルとの間の(変調)シンボルの数量を示すために用いられ得る。間隔パラメータは、2つの連続したPTRS chunkの間の(変調)シンボル(PTRSシンボルを含み得る)の数量を示すために用いられ得る。
上述の実施形態では、関数またはマッピング関係に基づくchunkの時間領域位置の決定が説明されている。下記のことは、構成情報において指示される異なる場合に基づく詳細な説明を与える。
例1:ネットワークデバイスまたは端末デバイスは以下の算出の仕方でchunkの時間領域位置を決定する:
PTRS(l, x) = x・N' + Δt + l
構成情報がオフセットパラメータΔtを含む場合には、ネットワークデバイスまたは端末デバイスは構成情報に基づいて算出を行い得る。xおよびlは第xのchunk内の第lのPTRSシンボルの位置を表し、1つのDFT-s-OFDMシンボル内のchunkの数量はXであり、および/または1つのchunk内に含まれるPTRSシンボルの数量はLである。xおよびlの両方が0から開始して数えられる場合には、xの値の範囲は0≦x≦X-1であり、lの値の範囲は0≦l≦L-1である。
である(図16における図を参照)。
は切り捨て記号である。Nは、DFT-s-OFDMシンボルの全てのDFT以前の(変調)シンボルの数量である。N'は、任意の2つの隣接chunkにおいて、第1のchunkの第1のシンボルと第2のchunkの第1のシンボルとの間の間隔を表すか、または第1のchunkの第lのシンボルと第2のchunkの第lのシンボルとの間の間隔と理解され得る。N、X、およびLは、ネットワークデバイスによって構成されるパラメータであるか、あるいは既定の値であってもよく、あるいはMCSまたはスケジュールされた帯域幅を用いることによって指示されてもよい。例えば、Nは、ダウンリンク制御情報(Downlink Control Information、DCI)を用いることによって構成されたスケジュールされた帯域幅またはRBの数量を用いることによって決定され、例えば、N = 12 * NumRBであり、Xは、DCIを用いることによって構成されたスケジュールされた帯域幅またはRBの数量またはMCSを用いることによって決定され、Lは、DCIを用いることによって構成されたMCSまたはスケジュールされた帯域幅またはRBの数量を用いることによって決定される。
上述の場合には、ネットワークデバイスは、オフセットパラメータΔt(図16に示される図を参照)を構成することによってチャンクのリソース位置を決定する。例えば、RRCシグナリングまたはMAC-CEまたはDCIでは、それらのオフセットの特定の構成を表すために2ビットが使用される: 00は構成0を示し、01は構成1を示し、10は構成2を示す。例1の特定の実装形態では、構成されるΔtの値は、以下の表における以下の3つの値のうちの少なくとも1つであり得る。
表における構成値が0であるときには、Δtの値は直接0になり得、または構成値が1であるときには、Δtの値は直接、
になり得ることがうかがえる。
他の実施形態では、Δtの値は、以下の表における以下の3つの値のうちの少なくとも1つになり得る。
は切り上げ記号である。表における構成値が0であるときには、Δtの値は直接0になり得、または構成値が1であるときには、Δtの値は直接、
になり得る。他の実施形態では、上述の表における丸め記号は、最も近い整数に丸める算出の仕方であってもよい。換言すれば、構成値が0であるときには、Δtの値は0になり、または構成値が1であるときには、Δtの値は、
を最も近い整数に丸める算出になり、または構成値が2であるときには、Δtの値は、N' - Lを最も近い整数に丸める算出になる。
上述の異なる構成は異なる物理的意味に対応し得ることを理解されたい。例えば、構成0は、オフセットが存在しないことを示すか、またはPTRSチャンクが各々の等間隔のヘッダもしくは前端に位置するために必要とされるオフセットを示し、構成1は、PTRSチャンクが等間隔の中央に位置するために必要とされるオフセットを示し、構成2は、PTRSチャンクが各々の等間隔の末尾もしくは後端に位置するために必要とされるオフセットを示す。等間隔とは、1つのDFT-s-OFDMシンボルを特定の数量のチャンクに等しく分割することであり得ることを理解されたい。一部の例で等分割を達成することができない場合には、いくつかの規則に従って分割によって得られた複数のチャンク内のシンボルの数量が切り上げられるか、または切り下げられる。あるいは、最も小さい量が選ばれ、補足が最後の等間隔チャンクにおいて追加されるか、または最も大きい量が選ばれ、特定の数量が最後の等間隔から差し引かれる。例えば、DFT-s-OFDMの長さは96個のQAM変調シンボルであり、構成が、2-PTRS chunkに基づいて行われる場合には、変調シンボル0〜47が第1の等間隔となり、変調シンボル48〜95が第2の等間隔となる。94個の変調シンボルおよび3つの等間隔が存在する場合には、変調シンボル0〜30が第1の等間隔となり、変調シンボル31〜61が第2の等間隔となり、変調シンボル62〜93が第3の等間隔となることがあり得るか、または変調シンボル0〜31が1つの等間隔となり、変調シンボル32〜63が1つの等間隔となり、変調シンボル64〜93が1つの等間隔となることがあり得る。この場合には、ネットワークデバイスは、衝突を回避し、リソースを節約するために、PTRSステータスに基づいて異なる構成を決定し得る。94個の変調シンボルが3つの等間隔にグループ化される、対応するシナリオでは、94=31×3+1であるため、1つの余分な変調シンボルが、構成を通じて、3つの等間隔のうちの第1の等間隔、第2の等間隔、および第3の等間隔のうちの1つの中に配置され得る。上述の例は構成の仕方であり、ネットワークデバイスおよびユーザ機器は、変調シンボルを、等間隔構成およびchunkの形式で直接あらかじめ定めてもよいことを理解されたい。
上述の構成数は単なる例にすぎないことをさらに理解されたい。換言すれば、構成数については、上述の表中の行の数量を追加または低減することによって、より多数またはより少数の構成が実施されてもよい。上述の異なる構成に対応するオフセットも単なる例にすぎない。換言すれば、各構成に対応する特定のオフセットは、あるいは、他の値であってもよく、またはオフセットは直接構成されてもよい。
さらに他の実施形態では、異なる構成は、暗黙の指示のための他のパラメータに関連付けられてもよい。例えば、ΔtはMCSに関連付けられ、端末デバイスは、異なるMCS値に基づいて異なる構成値を決定してもよい。あるいは、異なる構成は異なるパラメータの組み合わせであってもよい。一実施形態では、Δtの特定の値または構成は、MCS、BW、位相ノイズモデル、チャンネルステータス、PTRSチャンクの数量、または同様のもののうちの少なくとも1つによって決定されてもよい。例えば、MCSが比較的高く、および/またはBWが比較的大きく、および/またはPTRSチャンクの数量が比較的大きい場合には、外挿長を低減し、推定確度を向上させるために、オフセットは構成1であってもよく、あるいはMCSが比較的低く、および/またはBWが比較的小さく、および/またはPTRSチャンクの数量が比較的小さい場合には、位相ノイズの推定値を比較的迅速に得、遅延を低減するために、オフセットは構成0であってもよい。
一実施形態では、Δtの値のセットまたは構成のセットが、RRCまたは上位層シグナリングを用いることによって構成されるか、あるいはあらかじめ定められるか、あるいはデフォルトにより構成されてもよく、次に、DCIが、現在のオフセット構成を示すために、値のセットまたは構成のセットに基づいてさらに構成される。他の実施形態では、Δtの値のセットまたは構成のセットが、RRCシグナリングを用いることによって構成されるか、あるいはあらかじめ定められるか、あるいはデフォルトにより構成されてもよく、次に、MAC-CEが、現在のオフセット構成を示すために、値のセットまたは構成のセットに基づいてさらに構成される。さらに他の実施形態では、Δtの値のセットまたは構成のセットが、シグナリングを用いることによってネットワークデバイスおよび/または基地局によって通知されるか、あるいはあらかじめ定められるか、あるいはデフォルトにより構成され、シグナリングはRRCシグナリング、MAC-CE、またはDCIのうちの少なくとも1つを含み、Δtの値のセットまたは構成のセットを構成したことに基づいて、現在のオフセット構成が、MCS、BW、位相ノイズモデル、チャンネルステータス、PTRSチャンクの数量、または同様のもののうちの少なくとも1つによって暗黙的に決定される。
例2:ネットワークデバイスまたは端末デバイスは以下の算出の仕方に基づいてchunkの時間領域位置を決定する:
PTRS(l, x) = x・N' + Δt + l
上述の例1と同様に、構成情報がオフセットパラメータΔtおよび間隔パラメータN'を含むときには、ネットワークデバイスまたは端末デバイスは上述の仕方で算出を行い得る。一実施形態では、構成情報は第1の構成情報および/または第2の構成情報を含み得、第1の構成情報はΔtを含み、第2の構成情報はN'を含む。
例1と同様に、構成情報の構成の仕方は具体的に以下のとおりである。構成情報がオフセットパラメータΔtを含み、間隔パラメータN'をさらに含むときには、ネットワークデバイスまたは端末デバイスは、構成情報に基づいて第xのchunk内の第lのPTRSシンボルの位置を具体的に決定し得る。1つのDFT-s-OFDMシンボル内のchunkの数量はXであり、ならびに/あるいは1つのchunk内に含まれるPTRSシンボルの数量はLである。xおよびlが両方とも0から開始して数えられる場合には、xの値の範囲は0≦x≦X-1であり、lの値の範囲は0≦l≦L-1である。
例2の一実装形態では、
として構成されるか、
として構成されるか、または12×Nstepとして構成される、間隔パラメータN'のための3つの構成の仕方が存在してもよい。ここで、NstepはDFT-s-OFDMシンボル内のPTRS chunkの密度を表し、12×Nstep個のサンプルごとに1つのPTRSチャンクが存在することを示す。任意選択的に、構成
に対応する3つのΔtの構成が存在し、Δtは例1における以下の3つの値のうちの少なくとも1つであり得る。
任意選択的に、上述の表中のΔtの構成0、構成1、および構成2における切り捨て記号は、あるいは、切り上げ記号であってもよく、Δtは例1における以下の3つの値のうちの少なくとも1つであり得る。
あるいは、丸め記号に含まれる丸めは、最も近い整数に丸めるためのアルゴリズムであるか、または例1における他の構成の仕方であってもよい。構成値の他の例については、例1を参照されたい。
任意選択的な一実施形態では、Δtの構成が、構成0、構成1、および構成2のうちの1つのみであるときには、構成情報は、間隔パラメータのみを含み、オフセットパラメータおよび間隔パラメータの両方を含まなくてもよい。
任意選択的な一実施形態では、
に対応して、Δtの1つの構成の仕方のみが存在し得るか、またはオフセットパラメータΔtが構成されない。例えば、構成が
であるときには、Δtは、構成0、構成1、および構成2のうちの1つとして構成される。あるいは、例えば、構成が
であるときには、オフセットパラメータΔtは構成されず、第xのchunk内の第lのPTRSシンボルの位置は式PTRS(l, x) = x・N' + Δt + lに基づいて決定されるのではなく、その代わりに、構成は、chunkがDFT-s-OFDMのヘッダおよび/または末尾において別個に存在し、残りのchunkがN'の間隔をおいて均等に分布しており、例えば、いずれの2つのchunkもN'の間隔をおいて存在する仕方で行われる。他の実施形態では、均等な分布は、いずれの2つのchunkも、N'、N' + 1、およびN' - 1の組み合わせの間隔、あるいはN'、N' + 1、およびN' - 1のうちの1つの間隔をおいて存在するというものであり得る。さらに他の実施形態では、均等な分布の仕方は、あるいは、最初のN個または最後のN個のchunkがN'の間隔をおいて存在するというものであり得る。例えば、合計96個の変調シンボル0〜95が存在し、各chunkのサイズは2であり、合計4つのchunkが存在する。この場合には、PTRSの位置は、0、1、31、32、62、63、94、または95であり得る。94および95は、最後のchunkの固定された位置、または位置番号、または位置指数である。上述の例は、単に、PTRSを変調シンボル内で分布させる仕方を説明することを意図されているにすぎないことを理解されたい。ネットワークデバイスおよびユーザ機器は、変調シンボルを、対応する構成、およびchunkの形式で直接あらかじめ定めてもよい。
他の任意選択的な実施形態では、
に対応して、Δtの構成が構成0であるときには、以下の2つの方法が、各PTRS chunk内におけるPTRSシンボルの位置を決定するために用いられ得る。
一実施形態では、表における構成0を算出するための方法は、値0が直接用いられ得ることであってもよい。
任意選択的な一実施形態では、N' = 12×Nstepに対応して、Nstepは、RRCシグナリング、MAC-CE、またはDCIのうちの少なくとも1つを含む、シグナリングを用いることによって構成され得る。任意選択的な一実施形態では、Nstepは、スケジュールされた帯域幅、またはRBの数量、またはMCSを用いることによって暗黙的に指示され得る。例えば、スケジュールされた帯域幅が大きいほど、またはRBの数量が大きいほど、Nstepの大きい値を示し、スケジュールされた帯域幅が小さいほど、またはRBの数量が小さいほど、Nstepの小さい値を示す。他の例として、スケジュールされた帯域幅の範囲またはRB量の範囲はあらかじめ定められるか、または事前構成される。ここで、同じ範囲は同じNstepに対応し、異なる範囲は異なるNstepに対応し、範囲を定義するための閾値は、RRCシグナリングを用いることによって構成または再構成され得る。他の例として、異なる範囲に対応するNstepもまた、構成または再構成され得、構成シグナリングは、RRCシグナリング、MAC-CE、およびDCIのうちの少なくとも1つを含む。
任意選択的な一実施形態では、N' = 12×Nstepに対応して、Δtは例1における以下の3つの値のうちの少なくとも1つであり得る。
任意選択的に、上述の表中のΔtの構成0、構成1、および構成2における切り捨て記号は、あるいは、切り上げ記号であってもよく、Δtは例1における以下の3つの値のうちの少なくとも1つであり得る。
あるいは、丸め記号に含まれる丸めは、最も近い整数に丸めるためのアルゴリズムであるか(すなわち、丸め記号は丸めアルゴリズムによって置換される)、または例1における他の構成の仕方であってもよい。構成値の他の例については、例1を参照されたい。任意選択的に、N' = 12×Nstepに対応して、Δtの値は以下のセットの要素であり得る:
A = {0, 1, 2, ..., 12×Nstep - L},
あるいは、Δtの値は、Aのサブセットの要素、例えば、A内の12の整数倍である数であり得る。
例2では、N'の値は、上位層シグナリングまたは物理層シグナリングなどの、シグナリングを用いることによって構成され得る。具体的には、シグナリングは、RRCシグナリング、MAC-CE、またはDCIなどのシグナリングであり得る。例えば、2ビットが使用され、ビット00は
を表し、ビット01は
を表し、ビット10はN' = 12×Nstepを表す。他の例として、N'の構成のセットが、上位層シグナリングを用いることによって構成されるか、あらかじめ定められるか、または事前構成された後に、DCIまたはMAC-CEは1ビットを使用してN'を構成する。例えば、N'の構成セットは、
として、RRCシグナリングを用いることによって構成されるか、あらかじめ定められるか、または事前構成され、DCIはビット0を使用して
を表し、ビット1を使用して
を表す。あるいは、ビット1が
を表してもよく、ビット0が
を表してもよい。
他の実施形態では、N'の算出式または構成は、MCS、BW、位相ノイズモデル、受信器の能力、またはPTRSチャンクの数量のうちの任意のものによって決定される。例えば、PTRSチャンクの数量が大きいとき、例えば、X≧4であるときには、
であり、またはさもなければ、例えば、X < 4であるときには、
であるか、あるいはBWが大きいときには、
であり、またはBWが小さいときには、
であり、あるいは受信器が複数のDFT-s-OFDMシンボルと組み合わせてシンボルレベルの処理を行うことができるときには、
であり、またはさもなければ、
である。
例2では、あるいは、N'の値もしくは構成およびΔtの構成が指示のために組み合わせられてもよい。一実施形態では、構成情報は、オフセットパラメータΔtおよび/または間隔パラメータN'が以下の表中の以下のもののうちの少なくとも1つであり得ることを示す。
任意選択的に、一実施形態では、端末デバイスが構成情報に基づいてchunkのリソース位置を決定する、S1102がさらに含まれる。任意選択的な一実施形態では、リソース位置は時間領域位置である。他の実施形態では、リソース位置は周波数領域位置であり、この場合には、全てのDFT-s-OFDMシンボルはOFDMシンボルとして理解され得る。さらに他の実施形態では、リソース位置は時間領域位置および周波数領域位置である。任意選択的に、他の実施形態では、S1101の前に、ネットワークデバイスは構成情報をさらに決定し得る。このように、ネットワークデバイスおよび/または端末デバイスは、chunkの時間領域位置を、シナリオ要求に適合し、性能を改善するように構成する。
図12は本発明の他の装置の実施形態を示す。装置はネットワークデバイスであり得る。任意選択的に、装置は基地局であり得る。装置は、S1101において説明されるようなステップを行うように構成された決定ユニット1201を含み、S1101において説明されるような、構成情報を端末へ送信するステップを行うように構成された送信ユニット1202をさらに含む。決定ユニットおよび送信ユニットは、図11に示される諸実施形態を行い得るが、これらを行うことに限定されるわけではない。
図13は本発明の他の装置の実施形態を示す。装置は端末デバイスであり得る。端末装置は、S1101において説明されるような、構成情報を受信するステップを行うように構成された受信ユニット1301、およびS1102において説明されるような、構成情報に基づいてchunkのリソース位置を決定する機能を行うように構成された決定ユニット1302を含む。決定ユニットおよび受信ユニットは、図11に示される諸実施形態を行い得るが、これらを行うことに限定されるわけではない。
図14は本発明の他の装置の実施形態を示す。装置はネットワークデバイスであり得る。任意選択的に、装置は基地局であり得る。装置は、S1101において説明されるようなステップを行うように構成されたプロセッサ1401を含み、S1101において説明されるような、構成情報を端末へ送信するステップを行うように構成された送信器1402をさらに含む。プロセッサ1401および送信器1402は、図11に示される諸実施形態を行い得るが、これらを行うことに限定されるわけではない。
図15は本発明の他の装置の実施形態を示す。装置は端末デバイスであり得る。端末装置は、S1101において説明されるような、構成情報を受信するステップを行うように構成された受信器1501、およびS1102において説明されるような構成情報に基づいてchunkのリソース位置を決定する機能を行うように構成されたプロセッサ1502を含む。プロセッサ1502および受信器1501は、図11に示される諸実施形態を行い得るが、これらを行うことに限定されるわけではない。
図12〜図15における装置がチップであるときには、チップはトランシーバユニットおよび処理ユニットを含む。トランシーバユニットは入力/出力回路または通信インターフェースであり得る。処理ユニットは、プロセッサ、マイクロプロセッサ、またはチップ内に集積された集積回路である。
上述の実施形態の全てまたはいくつかは、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、またはこれらの任意の組み合わせを用いることによって実施され得る。諸実施形態を実施するためにソフトウェアプログラムが用いられるときには、諸実施形態は、コンピュータプログラム製品の形態で完全に、または部分的に実施され得る。コンピュータプログラム製品は1つまたは複数のコンピュータ命令を含む。コンピュータプログラム命令がロードされ、コンピュータ上で実行されると、本出願の諸実施形態に係る手順または機能の全てまたはいくつかが生成される。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、または他のプログラム可能な装置であり得る。コンピュータ命令はコンピュータ可読記憶媒体内に記憶され得るか、またはコンピュータ可読記憶媒体から他のコンピュータ可読記憶媒体へ伝送され得る。例えば、コンピュータ命令は、有線(例えば、同軸ケーブル、光ファイバ、またはデジタル加入者回線(Digital Subscriber Line、DSL))または無線(例えば、赤外線、無線、またはマイクロ波)方式で、ウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンターから他のウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンターへ伝送され得る。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータがアクセス可能な任意の使用可能な媒体、あるいは1つまたは複数の使用可能な媒体を統合したサーバまたはデータセンターなどのデータ記憶装置であり得る。使用可能な媒体は、磁気媒体(例えば、フロッピーディスク、ハードディスク、または磁気テープ)、光媒体(例えば、DVD)、半導体媒体(例えば、ソリッドステートディスク(Solid State Disk、SSD))、あるいは同様のものであり得る。
本出願は、諸実施形態を参照して、保護を主張する本出願の諸実施形態を実施するプロセスで説明されているが、当業者は本開示の諸実施形態の他の変形を理解し、実施し得る。
本発明の一実施形態はチップをさらに提供する。チップは通信インターフェースおよびプロセッサを含む。プロセッサは、通信インターフェースを、信号を受信または送信するよう制御するように構成されており、通信インターフェースを通じて受信された信号を処理し、または通信インターフェース上で送信されるべき信号を生成するように構成されている。
具体的には、プロセッサは、上述の方法の実施形態において提供されるPTRS処理方法300における端末側のプロセスもしくはステップを行うように構成されており、または
プロセッサは、上述の方法の実施形態において提供されるPTRS処理方法300におけるネットワークデバイス側のプロセスもしくはステップを行うように構成されており、または
プロセッサは、上述の方法の実施形態において提供されるPTRS処理方法600における端末側のプロセスもしくはステップを行うように構成されており、または
プロセッサは、上述の方法の実施形態において提供されるPTRS処理方法600におけるネットワークデバイス側のプロセスもしくはステップを行うように構成されており、または
プロセッサは、上述の方法の実施形態において提供されるPTRS処理方法700における端末側のプロセスもしくはステップを行うように構成されており、または
プロセッサは、上述の方法の実施形態において提供されるPTRS処理方法700におけるネットワークデバイス側のプロセスもしくはステップを行うように構成されており、または
プロセッサは、上述の方法の実施形態において提供されるPTRS処理方法800における端末側のプロセスもしくはステップを行うように構成されており、または
プロセッサは、上述の方法の実施形態において提供されるPTRS処理方法800におけるネットワークデバイス側のプロセスもしくはステップを行うように構成されている。
任意選択的に、チップは記憶モジュールをさらに含み、記憶モジュールは命令を記憶する。処理モジュールは、記憶モジュール内に記憶された命令を読み出すことによって関連動作を行い、通信インターフェースを、関連する送信動作および受信動作を行うよう制御する。
上述のプロセスの順序番号は本出願の諸実施形態における実行順序を意味しないことを理解されたい。プロセスの実行順序は、プロセスの機能および内部論理に従って決定されるべきであり、本発明の諸実施形態の実施プロセスに対するいかなる限定とも解釈されるべきではない。
当業者は、本明細書において開示された諸実施形態において説明された例と組み合わせて、ユニットおよびアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、またははコンピュータソフトウェアおよび電子ハードウェアの組み合わせによって実施され得ることを認識するであろう。機能がハードウェアによって行われるのか、それともソフトウェアによって行われるのかは、技術的解決策の特定の適用および設計の制約条件次第で決まる。当業者は、特定の適用ごとに上述の機能を実施するための異なる方法を用い得るが、実施が本出願の範囲を超えると考えるべきではない。
便宜的で簡潔な説明の目的のために、上述のシステム、装置、およびユニットの詳細な作業プロセスについて、上述の方法の実施形態における対応するプロセスを参照する場合があり、詳細は本明細書において改めて説明されないことが、当業者によって明確に理解されるであろう。
本出願において提供されるいくつかの実施形態では、本開示のシステム、装置、および方法は他の仕方で実施され得ることを理解されたい。例えば、上述の装置の実施形態は単なる一例にすぎない。例えば、ユニットの分割は単に論理機能の分割にすぎず、実際の実装形態では、他の分割の仕方が存在し得る。例えば、複数のユニットまたは構成要素が組み合わせられるか、または他のシステム内に統合されてもよく、あるいは、いくつかの特徴が無視されるか、または行われなくてもよい。加えて、図示または説明されている相互結合もしくは直接結合または通信接続は、何らかのインターフェースを用いることによって実施され得る。装置またはユニットの間の間接結合または通信接続は、電気的、機械的、または他の形態で実施され得る。
分離した部分として説明されたユニットは物理的に分離していてもよいし、そうでなくてもよく、ユニットとして示された部分は、物理的なユニットであってもよいし、そうでなくてもよく、すなわち、1つの位置に配置されていてもよいし、複数のネットワークユニット上に分散していてもよい。ユニットのうちのいくつかまたは全ては、諸実施形態の解決策の目的を達成するための実際の必要に応じて選択され得る。
加えて、本出願の諸実施形態における機能ユニットは1つの処理ユニットに統合されてもよく、または各ユニットは物理的に単独で存在してもよく、または2つ以上のユニットは1つのユニットに統合される。
機能がソフトウェア機能ユニットの形態で実施され、独立した製品として販売または使用されるときには、機能はコンピュータ可読記憶媒体内に記憶され得る。このような理解に基づき、本出願の技術的解決策は本質的に、または従来技術に寄与する部分、または技術的解決策のうちのいくつかは、ソフトウェア製品の形態で実施され得る。コンピュータソフトウェア製品は記憶媒体内に記憶され、コンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ、ネットワークデバイス、または同様のものであり得る)に、本出願の諸実施形態において説明される方法のステップの全てまたはいくつかを行うよう命令するためのいくつかの命令を含む。上述の記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、取り外し可能ハードディスク、リードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスク、または光ディスクなどの、プログラムコードを記憶することができる任意の媒体を含む。
上述の説明は単に本出願の特定の実装形態にすぎず、本出願の保護範囲を限定することを意図されていない。本出願において開示される技術範囲内の当業者によって容易に想到される任意の変形または置換は、本出願の保護範囲内に含まれるものとする。したがって、本出願の保護範囲は請求項の保護範囲に従うものとする。