JP6955167B2 - ストレージ装置およびプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、ストレージ装置およびプログラムに関する。
ストレージシステムは、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等を備えるストレージ装置と、ストレージ装置に対してI/O制御を行うホスト(サーバ)とを有して、情報処理で扱う大量のデータを記録管理する。
また、ストレージシステムでは、旧ストレージ装置から新ストレージ装置へのデータ移行(データコピー)作業であるストレージマイグレーションが行われる。
近年では、ホストを介さずに、新旧のストレージ装置を直接接続し、移行元の旧ストレージ装置内のボリュームデータを、移行先の新ストレージ装置内のボリュームに移行させるホスト非介在型のストレージマイグレーションが行われている。
特開2008−203937号公報 特表2011−526007号公報
ストレージマイグレーションでは、データが移行中に更新されると、移行元と移行先のデータの整合性が保証できなくなるので、データ移行中は、システムの稼動を停止させてデータが更新されないようにする。
一方、ストレージマイグレーションが実行される際は、データ移行が完了する完了予測時刻が算出され、算出された完了予測時刻にもとづいて、システムの運用スケジュール等が作成される。
しかし、データ移行が実際に完了する時刻と、完了予測時刻との誤差が大きいと、当初予定していたシステムの稼動停止期間にずれが生じ、運用スケジュール等の変更が必要となり業務に支障が生じてしまう。
1つの側面では、本発明は、ストレージマイグレーションにおけるデータ移行完了時刻の予測精度を高めたストレージ装置およびプログラムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、ストレージ装置が提供される。ストレージ装置は、記憶装置と制御部を備える。記憶装置は、データ移行元装置から移行されるデータ群の移行先となる。制御部は、データ群の記憶管理に用いられる記憶管理情報をデータ移行元装置から取得し、記憶管理情報にもとづいて、データサイズが不確定の不確定データと、データサイズが確定する確定データとにデータ群を分類し、不確定データをデータ移行元装置から記憶装置へ移行し、不確定データの移行に要した移行時間とデータ移行元装置から記憶装置へ確定データの移行に要する確定データ移行完了時刻とにもとづいて、データ移行元装置から記憶装置へ確定データおよび不確定データを含むデータ群の移行に要する移行完了時刻を算出し、移行完了時刻の算出後に、確定データをデータ移行元装置から記憶装置へ移行する。
また、上記課題を解決するために、コンピュータに上記ストレージ装置と同様の制御を実行させるプログラムが提供される。
1側面によれば、ストレージマイグレーションにおけるデータ移行完了時刻の予測精度を高めることが可能になる。
ストレージ装置の構成の一例を示す図である。 ストレージシステムの構成の一例を示す図である。 ストレージマイグレーションが行われる際の接続構成の一例を示す図である。 制御部のハードウェア構成の一例を示す図である。 制御部の機能ブロックの一例を示す図である。 VTOC情報の構成の一例を示す図である。 データセットの種類毎の構成の一例を示す図である。 データパターン設定の一例を示す図である。 制御部の全体動作を示すフローチャートである。 管理情報テーブルの一例を示す図である。 管理情報テーブルの一例を示す図である。 管理情報テーブルの一例を示す図である。 管理情報テーブルの生成動作を示すフローチャートである。 管理情報テーブルの一例を示す図である。 完了時刻と精度の算出動作を示すフローチャートである。 画面表示の一例を示す図である。
以下、本実施の形態について図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
第1の実施の形態について図1を用いて説明する。図1はストレージ装置の構成の一例を示す図である。ストレージ装置1は、記憶装置1aと、制御部1bを含み、データ移行元装置(記憶装置2)から記憶装置1aへのストレージマイグレーションを行う。
記憶装置1aは、データ移行元の記憶装置2から移行されるデータ群を記憶する。制御部1bは、データ群の記憶管理に用いられる記憶管理情報を記憶装置2から取得し、記憶管理情報にもとづいて、データサイズが不確定の不確定データと、データサイズが確定する確定データとにデータ群を分類する。
不確定データは、記憶管理情報にもとづいてデータサイズが確定できない(算出不可の)データであり、確定データは、記憶管理情報にもとづいてデータサイズが確定しうる(算出可の)データである。
また、制御部1bは、記憶装置2から記憶装置1aへ不確定データの移行に要する不確定データ移行完了時刻と、記憶装置2から記憶装置1aへ確定データの移行に要する確定データ移行完了時刻とを算出する。
さらに、制御部1bは、記憶装置2から記憶装置1aへデータ移行を行う際には、不確定データの移行を先に行い、不確定データの移行に要した移行時間を測定する。
また、制御部1bは、不確定データの移行時間と確定データ移行完了時刻とにもとづいて、記憶装置2から記憶装置1aへデータ群(不確定データ+確定データ)の移行に要する移行完了時刻を算出する。
そして、制御部1bは、移行完了時刻の算出後に、確定データを記憶装置2から記憶装置1aへ移行する。
なお、制御部1bは、不確定データを移行する場合、不確定データ移行完了時刻と確定データ移行完了時刻とにもとづいて、記憶装置2から記憶装置1aへデータ群の移行に要する初期移行完了時刻を算出し、初期移行完了時刻の算出後に不確定データの移行を行う。
図1に示す例を用いて動作について説明する。
〔ステップS1〕制御部1bは、記憶装置2から、ストレージマイグレーション対象のデータ群に関する記憶管理情報を取得する。
〔ステップS2〕制御部1bは、記憶管理情報にもとづいて、データサイズが不確定の不確定データと、データサイズが確定する確定データとにデータ群を分類する。
〔ステップS3〕制御部1bは、記憶装置2から記憶装置1aへ不確定データを移行した際に予測される不確定データ移行完了時刻を算出する。不確定データは、データサイズが確定できないデータなので、予め定めた設定値(例えば、データサイズの最大値)にもとづいて不確定データ移行完了時刻が算出される。
さらに、制御部1bは、記憶装置2から記憶装置1aへ確定データを移行した際に予測される確定データ移行完了時刻を算出する。確定データは、データサイズが確定できるデータなので、正確なデータサイズにもとづいて確定データ移行完了時刻が算出される。
〔ステップS4〕制御部1bは、記憶装置2から記憶装置1aへデータ群を移行した際に予測される初期移行完了時刻を算出する第1の処理を行う。なお、第1の処理では、初期移行完了時刻の精度も算出され、初期移行完了時刻および精度は通知される(画面表示等)。
〔ステップS5〕制御部1bは、第1の処理後に、データ群のうちの不確定データを記憶装置2から記憶装置1aへ先に移行する。
〔ステップS6〕制御部1bは、記憶装置2から記憶装置1aへ移行された不確定データの移行時間を測定する。
〔ステップS7〕制御部1bは、不確定データの移行時間と、確定データ移行完了時刻とにもとづいて、記憶装置2から記憶装置1aへデータ群を移行した際に予測される移行完了時刻を算出する第2の処理を行う。なお、第2の処理では、移行完了時刻の精度も算出され、移行完了時刻および精度は通知される(画面表示等)。
〔ステップS8〕制御部1bは、第2の処理後に、確定データを記憶装置2から記憶装置1aへ移行する。
このように、ストレージ装置1では、データサイズが不確定なデータを先に記憶装置2から記憶装置1aに移行して不確定データの移行時間の実測値を求め、またデータサイズが確定する確定データから確定データ移行完了時刻を算出する。
そして、ストレージ装置1は、移行時間と確定データ移行完了時刻とにもとづいて、ストレージマイグレーション対象のすべてのデータ群の移行完了時刻を算出する。これにより、ストレージ装置1は、記憶装置2から記憶装置1aへのデータ移行時の移行完了時刻の予測精度を高めることができる。
ここで、第1の処理(ステップS4)で算出された初期移行完了時刻は、不確定データ移行完了時刻と確定データ移行完了時刻とにもとづいて算出されたものである。確定データ移行完了時刻は、正確なデータサイズから算出された予測時刻であるが、不確定データ移行時刻は、データサイズの正確な値が検出不可であるから、データサイズの最大値から算出された予測時刻である。
また、第2の処理(ステップS7)で算出された移行完了時刻は、不確定データの移行後に、不確定データの移行時間の実測値と確定データ移行完了時刻とにもとづいて算出されたものである。
したがって、第1の処理で算出された初期移行完了時刻よりも、第2の処理で算出された移行完了時刻の方が予測精度は高くなる。このように、ストレージ装置1では、記憶装置2から記憶装置1aへデータ移行が進むにつれて、データ移行が完了する時刻の予測精度を高めることが可能になる。
[第2の実施の形態]
次に第2の実施の形態について説明する。なお、以降の説明では、データ移行をデータコピーとも呼ぶ。まず、システム構成について説明する。図2はストレージシステムの構成の一例を示す図である。ストレージシステム1−1は、ホスト3とストレージ装置10を備える。
ストレージ装置10は、制御部11およびストレージ部12を含む。ストレージ装置10は、図1のストレージ装置1に対応する。また、制御部11は、図1の制御部1bの機能を実現し、ストレージ部12は、図1の記憶装置1aの機能を実現する。
ストレージ部12には、記憶装置12−1、12−2、・・・、12−nが含まれる。ホスト3とストレージ装置10は、チャネルポートchを介して接続される。図2ではチャネルポートchは1つ示されているが、ストレージ装置10はチャネルポートchを複数有する。
なお、制御部11は、CM(Controller Module)の機能を有してもよい。CMは、プロセッサやキャッシュメモリ等を含み、ストレージ内の動作を制御するモジュールである。
また、チャネルポートchは、CA(Channel Adapter)の機能を有してもよい。CAは、ストレージ側に搭載されて、ホスト3に搭載されるHBA(Host Bus Adapter)とのインタフェースを行うアダプタである。
さらに、チャネルポートchは、RA(Remote Adapter)の機能を有してもよい、RAは、ストレージのリモート・アドバンスト・コピー用のインタフェースとなるアダプタである。
図3はストレージマイグレーションが行われる際の接続構成の一例を示す図である。ストレージ装置10aはデータコピー元のストレージ装置、ストレージ装置10はデータコピー先のストレージ装置である。
〔状態St1〕ホスト3とストレージ装置10aがケーブルc1で接続されている。
〔状態St2〕ストレージ装置10aのチャネルポートchと、ストレージ装置10のチャネルポートchとがケーブルc2で接続される。
〔状態St3〕ケーブルc2の接続後、ストレージ装置10a内のストレージ部から、ストレージ装置10内のストレージ部12へ所定データのコピーが行われる(ストレージマイグレーションの実施)。
なお、ストレージマイグレーション機能は、データコピー先となるストレージ装置10に実装される機能であり、データコピー元のストレージ装置10aは、ストレージマイグレーション機能は不要である。
〔状態St4〕データコピーの完了後、ストレージ装置10、10aを接続していたケーブルc2が外される。また、ホスト3とストレージ装置10aとを接続していたケーブルc1の一端がストレージ装置10aから外される。そして、ケーブルc1の一端がストレージ装置10のチャネルポートchにつながれて、ホスト3とストレージ装置10がケーブルc1で接続される。
なお、ホスト非介在型のストレージマイグレーションなので、状態St2のときにホスト3とストレージ装置10aはケーブル接続されていなくてよい。
<ハードウェア構成>
図4は制御部のハードウェア構成の一例を示す図である。制御部11は、プロセッサ100によって装置全体が制御されている。プロセッサ100には、バス103を介してメモリ101と複数の周辺機器が接続されている。
プロセッサ100は、マルチプロセッサであってもよい。プロセッサ100は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、またはPLD(Programmable Logic Device)である。またプロセッサ100は、CPU、MPU、DSP、ASIC、PLDのうちの2以上の要素の組み合わせであってもよい。
メモリ101は、制御部11の主記憶装置として使用される。メモリ101には、プロセッサ100に実行させるOS(Operating System)のプログラムやアプリケーションプログラムの少なくとも一部が一時的に格納される。また、メモリ101には、プロセッサ100による処理に要する各種メッセージが格納される。
また、メモリ101は、制御部11の補助記憶装置としても使用され、OSのプログラム、アプリケーションプログラム、および各種メッセージが格納される。メモリ101は、補助記憶装置として、フラッシュメモリやSSD等の半導体記憶装置やHDD等の磁気記録媒体を含んでもよい。
バス103に接続されている周辺機器としては、入出力インタフェース102、ネットワークインタフェース104およびストレージインタフェース105がある。
入出力インタフェース102は、プロセッサ100からの命令にしたがってストレージ装置10の状態を表示する表示装置として機能するモニタ(例えば、LED(Light Emitting Diode)やLCD(Liquid Crystal Display)等)が接続されている。
また、入出力インタフェース102は、キーボードやマウス等の情報入力装置を接続可能であって、情報入力装置から送られてくる信号をプロセッサ100に送信する。
入出力インタフェース102は、周辺機器を接続するための通信インタフェースとして機能する。例えば、入出力インタフェース102は、レーザ光等を利用して、光ディスクに記録されたメッセージの読み取りを行う光学ドライブ装置を接続することができる。
光ディスクは、光の反射によって読み取り可能なようにメッセージが記録された可搬型の記録媒体である。光ディスクには、Blu−rayDisc(登録商標)、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、CD−R(Recordable)/RW(Rewritable)等がある。
また、入出力インタフェース102は、メモリ装置やメモリリーダライタを接続することができる。メモリ装置は、入出力インタフェース102との通信機能を搭載した記録媒体である。メモリリーダライタは、メモリカードへのメッセージの書き込み、またはメモリカードからのメッセージの読み出しを行う装置である。メモリカードは、カード型の記録媒体である。
ネットワークインタフェース104は、ホスト3とのインタフェース制御を行う。また、ネットワークインタフェース104は、ストレージマイグレーション時に接続されるデータコピー元のストレージ装置とのインタフェース制御を行う。
ネットワークインタフェース104は例えば、NIC(Network Interface Card)、無線LAN(Local Area Network)カード等の機能を有してもよい。ネットワークインタフェース104で受信されたデータ等はプロセッサ100に出力され、またはストレージインタフェース105を介してストレージ部12へ出力される。ストレージインタフェース105は、図2に示したストレージ部12とのインタフェース制御を行う。
以上のようなハードウェア構成によって、制御部11の処理機能を実現することができる。例えば、制御部11は、プロセッサ100が読み取り可能な記録媒体に記録されたプログラムを実行することで、本発明のストレージマイグレーション制御を行うことができる。
制御部11に実行させる処理内容を記述したプログラムは、様々な記録媒体に記録しておくことができる。例えば、制御部11に実行させるプログラムを補助記憶装置に格納しておくことができる。
プロセッサ100は、補助記憶装置内のプログラムの少なくとも一部を主記憶装置にロードし、プログラムを実行する。また、光ディスク、メモリ装置、メモリカード等の可搬型記録媒体に記録しておくこともできる。可搬型記録媒体に格納されたプログラムは、例えば、プロセッサ100からの制御により、補助記憶装置にインストールされた後、実行可能となる。またプロセッサ100が、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み出して実行することもできる。
<機能ブロック>
図5は制御部の機能ブロックの一例を示す図である。制御部11は、ストレージマイグレーション制御部11a、インタフェース部11bおよびメモリ11cを備える。ストレージマイグレーション制御部11aは、記憶管理情報取得部11a1、管理情報テーブル生成部11a2、データパターン判定部11a3、完了時刻算出部11a4、データコピー制御部11a5および表示制御部11a6を含む。
記憶管理情報取得部11a1は、データコピー元のストレージ装置(以下、データコピー元装置10aと表記)から記憶管理情報を読み出して取得する。記憶管理情報には、VTOC(Volume Table Of Contents)情報および制御情報が含まれる。
VTOC情報は、データコピー元装置10aのボリューム内のデータセットに関する情報として、レコード情報(レコード長、ブロック数等)やエクステント情報(トラック範囲情報)が記載された情報である。また制御情報は、VTOC情報には記載のない補足情報(例えば、レコード情報)が記載された情報である。
管理情報テーブル生成部11a2は、取得した記憶管理情報にもとづいて、後述の管理情報テーブルを生成する。データパターン判定部11a3は、管理情報テーブルにもとづいて、ストレージマイグレーション対象のデータがデータサイズの算出が可能か否かによるパターン判定を行う。
完了時刻算出部11a4は、データパターン毎にデータコピーの完了時刻(完了予測時刻)を算出し、完了時刻の精度を算出する。データコピー制御部11a5は、データコピー元装置10aからストレージ部12へのデータコピーを行う。表示制御部11a6は、算出されたデータコピーの完了時刻および精度の表示制御を行う。
インタフェース部11bには、データコピー元装置10aおよびストレージ部12が接続される。さらに、インタフェース部11bには、算出された移行完了時刻および精度を表示する表示装置4が接続される。インタフェース部11bは、ストレージマイグレーション制御部11aと、これらの他装置とのインタフェース制御を行う。
メモリ11cは、生成された管理情報テーブルを格納する。またメモリ11cは、ストレージ装置10の動作制御にかかわる運用情報等を記憶する。
なお、ストレージマイグレーション制御部11aは、図4に示したプロセッサ100によって実現され、メモリ11cは、図4に示したメモリ101によって実現される。また、インタフェース部11bは、図4に示した入出力インタフェース102、ネットワークインタフェース104またはストレージインタフェース105によって実現される。
<VTOC情報>
次にVTOC情報について図6、図7を用いて説明する。図6はVTOC情報の構成の一例を示す図である。VTOC情報は、データセット#1、#2、・・・、#nを含む。ストレージマイグレーションは、データセット単位で行われるとする。また、図6には、各データセットに含まれる情報の一例が示されている。
図7はデータセットの種類毎の構成の一例を示す図である。テーブルT10は、項目として、データセット種類、レコード形式、レコード長およびエクステントを含む。
データセットの種類には、順データセット、区分編成データセット、索引順データセットおよび直接データセットがある。
順データセットは、レコードの並び順にデータが格納されるデータセットである。索引順データセットは、順データセットに索引が付されているデータセットである。
直接データセットは、レコードのキー値からレコードを格納するアドレスを求めて記録したデータセットである。
区分編成データセットは、順データセットと索引順データセットの両方の特徴を有するデータセットであり、格納領域がディレクトリ領域とメンバ領域に分けられ、レコードはメンバ領域に格納され、その索引がディレクトリ領域に格納される。
また、順データセット、区分編成データセット、索引順データセットおよび直接データセットそれぞれに対して、レコード形式として、固定長レコード形式、可変長レコード形式および不定長レコード形式がある。
固定長レコード形式は、RECFM=F[B][A|M]と記述される場合があり、すべてのレコードが同じ長さを持つ形式である。“F”はFix(固定)を示し、[B]はブロック化されたレコードであることを示す。また、[A|M]は、レコードの先頭1バイトが印刷制御文字であることを示す。
可変長レコード形式は、RECFM=V[B][A|M]と記述される場合があり、レコードの先頭にレコードの長さを示すフィールドRDW(Record Descriptor Word)を持つ形式である。“V”はVariable(可変)を示す。
不定長レコード形式は、RECFM=Uと記述される場合があり、長さが一定ではないが、可変長レコードのようにレコード上に長さを示すフィールドを持たないレコードを持つ形式である。“U”は、Undefined(不定)を示す。
ここで、順データセットにおいて、固定長レコード形式では、レコード長およびエクステントの両方が記載されている。可変長レコード形式では、レコード長の記載はなく(レコード長の最大値のみ記載がある)、エクステントは記載されている。不定長レコード形式では、レコード長の記載はなく(レコード長の最大値のみ記載がある)、エクステントは記載されている。
区分編成データセットにおいて、固定長レコード形式では、レコード長の記載はなく、エクステントは記載されている。可変長レコード形式では、レコード長の記載はなく(レコード長の最大値のみ記載がある)、エクステントは記載されている。不定長レコード形式では、レコード長の記載はなく(レコード長の最大値のみ記載がある)、エクステントは記載されている。
索引順データセットにおいて、固定長レコード形式では、レコード長の記載はなく、エクステントは記載されている。可変長レコード形式では、レコード長の記載はなく、エクステントは記載されている。不定長レコード形式では、レコード長の記載はなく、エクステントは記載されている。
直接データセットにおいて、固定長レコード形式では、レコード長およびエクステントの両方が記載されている。可変長レコード形式では、レコード長の記載はなく(レコード長の最大値のみ記載がある)、エクステントは記載されている。不定長レコード形式では、レコード長の記載はなく(レコード長の最大値のみ記載がある)、エクステントは記載されている。
<データパターンの設定>
図8はデータパターン設定の一例を示す図である。ストレージマイグレーション対象のデータセットのデータパターンは、データサイズ算出の可否にもとづいて設定される。テーブルT11は、図7に示したテーブルT10にデータサイズ算出可否の項目と、データパターンの項目とを追加したものである。
ここで、レコード長とエクステントの両方が記載されているデータは、データサイズが算出可能である。この例では、順データセットの固定長レコード形式および直接データセットの固定長レコード形式が、レコード長とエクステントの両方の値が記載されている。
したがって、順データセットの固定長レコード形式および直接データセットの固定長レコード形式は、VTOC情報からデータサイズを算出可能である。このように、VTOC情報だけでデータサイズが算出可能な(データサイズが確定できる)データセットをデータパターンp1(第1の確定データ)とする。
また、レコード長の記載はなく、エクステントが記載されているデータであって、ボリューム内に設定されている制御情報からレコード長等の値が取得可能なデータについては、VTOC情報と制御情報とからデータサイズが算出可能である。すなわち、制御情報が記載されるボリューム内のデータセットは、VTOC情報と制御情報を用いてデータサイズが算出可能である。
この例では、順データセットの可変長/不定長レコード形式、区分編成データセットおよび索引順データセットは、レコード長の記載はなく、エクステントが記載され、また制御情報の取得が可能なデータセットである。
したがって、順データセットの可変長/不定長レコード形式、区分編成データセットおよび索引順データセットは、VTOC情報と制御情報からデータサイズを算出可能である。このように、VTOC情報と制御情報によってデータサイズが算出可能な(データサイズが確定できる)データセットをデータパターンp2(第2の確定データ)とする。
さらに、レコード長の記載はなく、エクステントが記載されているデータであって、ボリューム内に設定されている制御情報が取得不可のデータについては、データサイズ算出に要する情報が不足しているので、正確なデータサイズの算出は不可である。
この例では、直接データセットの可変長/不定長レコード形式は、レコード長の記載はなく、エクステントが記載されており、また制御情報の取得が不可能なデータである(または制御情報が取得できても該制御情報にはデータサイズ計算に要する情報が含まれていないデータである)。
したがって、直接データセットの可変長/不定長レコード形式は、データサイズの算出が不可である。このように、データサイズの算出が不可の(データサイズが確定できない)データセットをデータパターンp3とする。
なお、データパターンp1のデータセット(第1のデータ)と、データパターンp2のデータセット(第2のデータ)は、図1で上述した確定データに該当し、データパターンp3のデータセットは、図1で上述した不確定データに該当する。
上記のように、ストレージ装置10は、データセットの多様な種類をデータパターンp1、p2、p3に分類して、ストレージマイグレーションを実行するので、データセットの論理構造にもとづくストレージマイグレーションを効率よく行うことができる。
<全体動作>
図9は制御部の全体動作を示すフローチャートである。データコピー先であるストレージ装置10の制御部11における、ストレージマイグレーション機能と、完了時刻/精度の算出とを含む全体の動作フローを示している。
〔ステップS21〕制御部11は、データコピー元装置10aから記憶管理情報(VTOC情報および制御情報)を読み出す。ステップS30へ処理が進む。
〔ステップS30〕制御部11は、記憶管理情報にもとづいて、ストレージマイグレーション対象のデータセットをデータパターンp1、p2、p3のいずれかに分類する。また、制御部11は、記憶管理情報にもとづいて、管理情報テーブルを生成して保持する。ステップS40aへ処理が進む。
〔ステップS40a〕制御部11は、データパターンp1、p2のデータセットのデータサイズを、管理情報テーブルに登録される値にもとづき算出する。そして、制御部11は、該データサイズにもとづき、データパターンp1、p2のデータセットをデータコピー元装置10aからストレージ部12へデータコピーした際の第1の完了時刻(確定データ移行完了時刻)を算出する。
さらに、制御部11は、データパターンp3のデータセットのデータサイズを予め定めた設定値(例えば、データサイズの最大値)にもとづき算出する。そして、制御部11は、該データサイズにもとづき、データパターンp3のデータセットをデータコピー元装置10aからストレージ部12へデータコピーした際の第2の完了時刻(不確定データ移行完了時刻)を算出する。
そして、制御部11は、第1、第2の完了時刻にもとづいて、ストレージマイグレーション対象データ(データパターンp1、p2、p3のデータ)をデータコピーした場合の完了時刻(図1の初期移行完了時刻に相当)と、該完了時刻の精度を算出する。
〔ステップS22〕制御部11は、ストレージマイグレーション対象のデータセットがデータパターンp3か否かを判定する。データパターンp3の場合、ステップS23へ処理が進み、データパターンp3でない場合、ステップS25へ処理が進む。
〔ステップS23〕制御部11は、データパターンp3のデータコピー(データコピー元装置10aからストレージ装置10へのデータコピー)を行う。
〔ステップS24〕制御部11は、データパターンp3のデータセットのコピー時におけるデータ転送速度を、例えば、転送サイズや転送時間にもとづき算出する。ステップS40bへ処理が進む。
〔ステップS40b〕制御部11は、データパターンp3のデータセットのデータコピーに要した転送時間(移行時間)をデータ転送速度から求める。制御部11は、該転送時間と、ステップS40aで算出した第1の完了時刻とにもとづいて、ストレージマイグレーション対象データをデータコピーした場合の完了時刻(図1の移行完了時刻に相当)と、該完了時刻の精度を算出する。ステップS25へ処理が進む。
〔ステップS25〕制御部11は、データパターンp3のデータセットの管理番号が最後か否かを判定する。管理番号が最後の場合、ステップS26へ処理が進む。管理番号が最後でない場合、ステップS22へ処理が戻り、次のデータセットの処理を行う。
〔ステップS26〕制御部11は、ストレージマイグレーション対象の次のデータセットが未転送(未コピー)のデータセットか否かを判定する。未転送のデータセットの場合、ステップS27へ処理が進み、転送済みのデータセットの場合、ステップS28へ処理が進む。
〔ステップS27〕制御部11は、データパターンp1またはデータパターンp2のデータコピーを行う。
〔ステップS28〕制御部11は、データセットの管理番号が最後か否かを判定する。管理番号が最後の場合、ストレージマイグレーションを終了し、管理番号が最後でない場合、ステップS26へ処理が戻り、次のデータセットの処理を行う。
<管理情報テーブル>
次に図10から図12を用いて管理情報テーブルについて説明する。図10から図12は管理情報テーブルの一例を示す図である。管理情報テーブルT1は、主に論理ボリュームに含まれるデータセットの数、およびそのデータセットのデータパターンの数を管理するテーブルである。
管理情報テーブルT1は、項目として、VTOC情報、実行状態および性能情報を有する。また、VTOC情報は、項目として、論理ボリューム番号、開始番号、データセット数、データパターンp1の数、データパターンp2の数およびデータパターンp3の数を含む。
実行状態は、項目として、残り時間(min)およびデータセット残り数を含み、性能情報は、項目として、基準性能(固定値)および実測性能を含む。
なお、開始番号は、前のボリュームの論理ボリューム番号に、前のボリュームのデータセット数を加算した値になる。データセット残り数は、初期値において、データセット数と同じ値が設定される。
図11の管理情報テーブルT2は、主にVTOC情報から得られるデータセット毎のデータセット情報を管理するテーブルである。管理情報テーブルT2は、項目として、管理番号、データセット情報、データパターン、制御情報、サイズ/性能および転送状態を有する。
また、データセット情報は、項目として、種類、形式(DSCB:Data Set Control Block)、レコード形式、レコード長、ブロック長、トラック数およびデータアドレスを含む。制御情報は、項目として、管理番号および管理数を含み、サイズ/性能は、項目として、データサイズおよび性能値を含む。
なお、データパターンp2のデータセットに対しては、制御情報の管理番号および管理数(制御情報の数)が付される。また、転送状態は、データコピー状態のことであり、初期値において、未転送(未コピー)が設定される。また、転送完了とは、データコピー完了のことである。
図12の管理情報テーブルT3は、主にデータパターンp2の制御情報を管理するテーブルである。管理情報テーブルT3は、項目として、管理番号、データセット情報、サイズ/性能および転送状態を有する。図12に示す管理番号は、図11に示される管理情報テーブルT2の管理番号に対応する。
また、データセット情報は、項目として、種類、形式(DSCB)、レコード形式、レコード長、ブロック長、トラック数およびデータアドレスを含む。サイズ/性能は、項目として、データサイズおよび性能値を含む。
ここで、図11に示した管理情報テーブルT2において、データパターンp2に関するブロック長およびトラック数の情報は、VTOC情報のみからは得られないので該当テーブル欄は空白になっている。
制御部11は、データパターンp2に関しては、制御情報をさらに読み出して、管理情報テーブルT3を生成する。制御部11は、読み出した制御情報から、ブロック長およびトラック数の情報(エクステントに含まれる情報)を抽出し、管理情報テーブルT3を生成する。これにより、図12に示すように、ブロック長およびトラック数の情報が登録された、データセット情報すべての項目が登録された管理情報テーブルT3が生成される。
<管理情報テーブルの生成動作>
図13は管理情報テーブルの生成動作を示すフローチャートである。図9に示されるステップS30における管理情報テーブルの生成動作のフローを示している。
〔ステップS31〕制御部11は、取得したVTOC情報にもとづいて、管理情報テーブルT1を生成する。
〔ステップS32〕制御部11は、VTOC情報から得られるデータセット情報にもとづいて、管理情報テーブルT2を生成する。
〔ステップS33〕制御部11は、管理情報テーブルT2の管理番号から昇順にデータセット情報を検索し、データセットがデータパターンp1か否かを判定する。データパターンp1でない場合、ステップS33aへ処理が進み、データパターンp1の場合、ステップS33bへ処理が進む。
〔ステップS33a〕制御部11は、データセットがデータパターンp2か否かを判定する。データパターンp2でない場合、ステップS34aへ処理が進み、データパターンp2の場合、ステップS34b1へ処理が進む。
〔ステップS34a〕制御部11は、データセットがデータパターンp3であることを認識し、該データセットのデータサイズを算出する。そして、制御部11は、管理情報テーブルT2のデータサイズの該当欄に算出値を登録する。ステップS35へ処理が進む。
なお、データパターンp3は、正確なデータサイズの算出が不可なので、制御部11は、例えば、1トラックの最大データサイズにもとづいてデータサイズ(データサイズの最大値)を算出する。1トラックの最大データサイズが47kBのとき、データパターンp3のデータセットのデータサイズは、47kB×トラック数で算出される。
〔ステップS34b1〕制御部11は、データセットがデータパターンp2の場合、データコピー元装置10aから、制御情報を読み出す。
〔ステップS34b2〕制御部11は、読み出した制御情報にもとづいて、管理情報テーブルT3を生成する。
〔ステップS34b3〕制御部11は、データパターンp2のデータセットのデータサイズを算出する。そして、制御部11は、管理情報テーブルT3のデータサイズの該当欄に算出値を登録する。
なお、データパターンp2は、正確なデータサイズの算出が可能である。したがって、制御部11は、例えば、レコード長、ブロック長およびトラック数(シリンダ)にもとづいて、データパターンp2のデータセットのデータサイズを算出する。
〔ステップS34b4〕制御部11は、管理情報テーブルT2のデータサイズの該当欄に登録されている値に、ステップS34b3で算出したデータサイズを加算する。ステップS35へ処理が進む。
〔ステップS33b〕制御部11は、データパターンp1のデータセットのデータサイズを算出する。そして、制御部11は、管理情報テーブルT2のデータサイズの該当欄に算出値を登録する。ステップS35へ処理が進む。
なお、データパターンp1は、正確なデータサイズの算出が可である。したがって、制御部11は、例えば、レコード長、ブロック長およびトラック数(シリンダ)にもとづいて、データパターンp1のデータセットのデータサイズを算出する。
〔ステップS35〕制御部11は、データサイズを算出したデータパターン毎に、管理情報テーブルT1のデータパターン数をインクリメントする。
〔ステップS36〕制御部11は、すべてのデータセットに対して、データサイズの算出が完了したか否かを判定する。未完了の場合、ステップS33へ処理が戻り、完了の場合、ステップS37へ処理が進む。
〔ステップS37〕制御部11は、すべてのボリュームに対して、データサイズの算出が完了し、管理情報テーブルT1、T2、T3の生成処理が完了したか否かを判定する。未完了の場合、ステップS31へ処理が戻り、完了の場合、終了する。
<完了時刻と精度の算出時に使用される管理情報テーブル>
図14は管理情報テーブルの一例を示す図である。管理情報テーブルT4は、完了時刻と精度の算出時に使用される管理情報テーブルであり、項目として、全データの情報、残データの情報、性能情報および見積もりを有する。
また、全データの情報は、項目として、全データセット数、全確定データサイズおよび全不確定データサイズを含む。
残データの情報は、項目として、残データセット数、残確定データサイズおよび残不確定データサイズを含む。性能情報は、項目として、基準性能および実測性能を含む。見積もりは、項目として、精度(%)および完了時刻(年月日時分)を含む。
ここで、全確定データサイズは、データパターンp1のデータサイズと、データパターンp2のデータサイズとの合計値である。データパターンp1のデータサイズは、管理情報テーブルT2に登録されているデータパターンp1のデータサイズの累積値である。
データパターンp2のデータサイズは、管理情報テーブルT2または管理情報テーブルT3に登録されているデータパターンp2のデータサイズの累積値である。
全不確定データサイズは、データパターンp3のデータサイズの値である。データパターンp3のデータサイズは、管理情報テーブルT2に登録されているデータパターンp3のデータサイズの累積値である。
残確定データサイズ(データパターンp1、p2)は、データ未転送のデータパターンp1、p2のデータセットのデータサイズの合計値である。残不確定データサイズ(データパターンp3)は、データ未転送のデータパターンp3のデータセットのデータサイズの合計値である。
<完了時刻と精度の算出>
図15は完了時刻と精度の算出動作を示すフローチャートである。
〔ステップS41〕制御部11は、完了時刻および精度の初期化処理(リセット等)を行う。
〔ステップS42a〕制御部11は、管理情報テーブルT2の昇順にデータセットを検索し、該データセットの転送状態が未転送か否かを判定する。未転送(未コピー)の場合、ステップS42bへ処理が進み、転送済み(コピー済み)の場合、ステップS43へ処理が進む。
〔ステップS42b〕制御部11は、データセットがデータパターンp3か否かを判定する。データパターンp3の場合、ステップS42cへ処理が進み、データパターンp3でない場合、ステップS42dへ処理が進む。
〔ステップS42c〕制御部11は、残不確定データサイズ(p3)にデータサイズを加算する。
〔ステップS42d〕制御部11は、残確定データサイズ(p1、p2)にデータサイズを加算する。
〔ステップS43〕制御部11は、データセットの管理番号が最後か否かを判定する。最後の場合ステップS44へ処理が進み、最後でない場合ステップS42aへ処理が戻る。
〔ステップS44〕制御部11は、精度の算出を行う。精度の算出において、全確定データサイズが0以外の場合、以下の式(1a)で算出される。
精度(%)=(残確定データサイズ(p1、p2))÷((残確定データサイズ(p1、p2))+(残不確定データサイズ(p3)))×100・・・(1a)
全確定データサイズが0の場合、以下の式(1b)で算出される。
精度(%)=(転送完了済みの不確定データサイズ)÷(全不確定データサイズ)×100・・・(1b)
〔ステップS45〕制御部11は、データパターンp3の残不確定データサイズの転送時間を算出する。
〔ステップS46〕制御部11は、データパターンp1、p2の残確定データサイズのデータコピー転送時間を算出する。
〔ステップS47〕制御部11は、完了時刻の算出を行う。完了時刻は、以下の式(2)で算出される。
完了時刻=(現在時刻)+(残確定データサイズの転送時間)+(残不確定データサイズの転送時間)・・・(2)
なお、転送時間は、転送時間(分)=(データサイズ)÷(データ転送速度)÷60で求められる。
〔ステップS48〕制御部11は、完了時刻および精度を更新して表示制御を行う。
<画面表示例>
図16は画面表示の一例を示す図である。画面g1は、図9のステップS40aにおいて算出された完了時刻と精度を表示している画面であり、画面g2は、図9のステップS40bにおいて算出された完了時刻と精度を表示している画面である。なお、図5に示したインタフェース部11bに接続された表示装置4によって画面g1、g2の表示が行われる。
データパターンp3のデータセットの転送前の画面g1では、完了時刻(初期移行完了時刻)が2017年12月23日19時45分と表示され、該完了時刻の精度(第1の予測精度)が60%と表示されている。
また、データパターンp3のデータセットの転送後の画面g2では、完了時刻(移行完了時刻)が2017年12月23日16時20分と表示され、該完了時刻の精度(第2の予測精度)が90%と表示されている。
このように、正確なデータサイズが算出不可のデータパターンp3のデータセットを先にデータコピーし、次に正確なデータサイズが算出可のデータパターンp1、p2のデータセットのデータコピーが行われることで、データコピーが進むにつれて完了時刻の予測精度が向上される。
また、データコピーが進むにつれて予測精度の高い完了時刻に更新されて画面表示されるので、作業者にとってデータコピーの作業管理が容易となり、運用スケジュールの調整や業務を効率よく遂行することができる。
上記で説明した本発明のストレージ装置1、10の処理機能は、コンピュータによって実現することができる。この場合、ストレージ装置1、10が有すべき機能の処理内容を記述したプログラムが提供される。そのプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理機能がコンピュータ上で実現される。
処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、磁気記憶装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリ等がある。磁気記憶装置には、ハードディスク装置(HDD)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ等がある。光ディスクには、CD−ROM/RW等がある。光磁気記録媒体には、MO(Magneto Optical disk)等がある。
プログラムを流通させる場合、例えば、そのプログラムが記録されたCD−ROM等の可搬型記録媒体が販売される。また、プログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することもできる。
プログラムを実行するコンピュータは、例えば、可搬型記録媒体に記録されたプログラムもしくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、自己の記憶装置に格納する。そして、コンピュータは、自己の記憶装置からプログラムを読み取り、プログラムに従った処理を実行する。なお、コンピュータは、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することもできる。
また、コンピュータは、ネットワークを介して接続されたサーバコンピュータからプログラムが転送される毎に、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することもできる。また、上記の処理機能の少なくとも一部を、DSP、ASIC、PLD等の電子回路で実現することもできる。
以上、実施の形態を例示したが、実施の形態で示した各部の構成は同様の機能を有する他のものに置換することができる。また、他の任意の構成物や工程が付加されてもよい。さらに、前述した実施の形態のうちの任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
(付記1) データ移行元装置から移行されるデータ群の移行先となる記憶装置と、
前記データ群の記憶管理に用いられる記憶管理情報を前記データ移行元装置から取得し、前記記憶管理情報にもとづいて、データサイズが不確定の不確定データと、前記データサイズが確定する確定データとに前記データ群を分類し、前記不確定データを前記データ移行元装置から前記記憶装置へ移行し、前記不確定データの移行に要した移行時間と前記データ移行元装置から前記記憶装置へ前記確定データの移行に要する確定データ移行完了時刻とにもとづいて、前記データ移行元装置から前記記憶装置へ前記確定データおよび前記不確定データを含む前記データ群の移行に要する移行完了時刻を算出し、前記移行完了時刻の算出後に、前記確定データを前記データ移行元装置から前記記憶装置へ移行する制御部と、
を有するストレージ装置。
(付記2) 前記制御部は、
前記データ移行元装置から前記記憶装置へ前記不確定データの移行に要する不確定データ移行完了時刻と前記確定データ移行完了時刻とにもとづいて、前記データ移行元装置から前記記憶装置へ前記確定データおよび前記不確定データを含む前記データ群の移行に要する初期移行完了時刻を算出し、
前記初期移行完了時刻の算出後に、前記不確定データを前記データ移行元装置から前記記憶装置へ移行する、
付記1記載のストレージ装置。
(付記3) 前記制御部は、前記不確定データの記録単位の最大データサイズを設定して、前記最大データサイズにもとづいて前記不確定データ移行完了時刻を算出し、前記確定データの前記データサイズにもとづいて前記確定データ移行完了時刻を算出する付記2記載のストレージ装置。
(付記4) 前記データ群は、
前記記憶管理情報のうちのVTOC(Volume Table Of Contents)情報にもとづいて前記データサイズが確定できる第1の確定データと、
前記記憶管理情報のうち、前記VTOC情報には含まれない補足情報を有する制御情報と、前記VTOC情報とにもとづいて前記データサイズが確定できる第2の確定データと、
前記VTOC情報と前記制御情報から前記データサイズが確定できない前記不確定データとを有する付記1記載のストレージ装置。
(付記5) 前記第1の確定データは、順データセットの固定長レコード形式および直接データセットの固定長レコード形式のデータセットであり、
前記第2の確定データは、順データセットの可変長レコード形式および不定長レコード形式のデータセット、区分編成データセットおよび索引順データセットであり、
前記不確定データは、直接データセットの可変長レコード形式および不定長レコード形式のデータセットである、
付記4記載のストレージ装置。
(付記6) 前記制御部は、
前記初期移行完了時刻の算出処理において、前記初期移行完了時刻の第1の予測精度を算出し、前記初期移行完了時刻と前記第1の予測精度を画面表示し、
前記移行完了時刻の算出処理において、前記移行完了時刻の第2の予測精度を算出し、前記移行完了時刻と前記第2の予測精度を画面表示する、
付記2記載のストレージ装置。
(付記7) コンピュータに、
データ群の記憶管理に用いられる記憶管理情報をデータ移行元装置から取得し、
前記記憶管理情報にもとづいて、データサイズが不確定の不確定データと、前記データサイズが確定する確定データとに前記データ群を分類し、
前記不確定データを前記データ移行元装置から記憶装置へ移行し、
前記不確定データの移行に要した移行時間と前記データ移行元装置から前記記憶装置へ前記確定データの移行に要する確定データ移行完了時刻とにもとづいて、前記データ移行元装置から前記記憶装置へ前記確定データおよび前記不確定データを含む前記データ群の移行に要する移行完了時刻を算出し、
前記移行完了時刻の算出後に、前記確定データを前記データ移行元装置から前記記憶装置へ移行する、
処理を実行させるプログラム。
(付記8) データ移行元装置から移行されるデータ群を記憶する記憶装置と、
前記データ移行元装置から前記記憶装置へ前記データ群を移行する制御部と、
を備え、
前記制御部は、
前記データ群に関する記憶管理情報を前記データ移行元装置から取得し、
前記記憶管理情報にもとづいて、データサイズが不確定の不確定データと、前記データサイズが確定する確定データとに前記データ群を分類し、
前記データ移行元装置から前記記憶装置へ前記不確定データの移行に要する時間として予測した不確定データ移行完了時刻と前記データ移行元装置から前記記憶装置へ前記確定データの移行に要する時間として予測した確定データ移行完了時刻とにもとづいて、前記データ移行元装置から前記記憶装置へ前記確定データおよび前記不確定データを含む前記データ群の移行に要する時間として予測される初期移行完了時刻を算出する第1の処理を行い、
前記第1の処理後に、前記不確定データを前記データ移行元装置から前記記憶装置へ移行し、
前記データ移行元装置から前記記憶装置へ移行された前記不確定データの移行時間と前記確定データ移行完了時刻とにもとづいて、前記データ移行元装置から前記記憶装置へ前記確定データおよび前記不確定データを含む前記データ群の移行に要する時間として予測される移行完了時刻を算出する第2の処理を行い、
前記第2の処理後に、前記確定データを前記データ移行元装置から前記記憶装置へ移行する、
ストレージ装置。
1 ストレージ装置
1a 記憶装置
1b 制御部
2 記憶装置(データ移行元装置)

Claims (7)

  1. データ移行元装置から移行されるデータ群の移行先となる記憶装置と、
    前記データ群の記憶管理に用いられる記憶管理情報を前記データ移行元装置から取得し、前記記憶管理情報にもとづいて、データサイズが不確定の不確定データと、前記データサイズが確定する確定データとに前記データ群を分類し、前記不確定データを前記データ移行元装置から前記記憶装置へ移行し、前記不確定データの移行に要した移行時間と前記データ移行元装置から前記記憶装置へ前記確定データの移行に要する確定データ移行完了時刻とにもとづいて、前記データ移行元装置から前記記憶装置へ前記確定データおよび前記不確定データを含む前記データ群の移行に要する移行完了時刻を算出し、前記移行完了時刻の算出後に、前記確定データを前記データ移行元装置から前記記憶装置へ移行する制御部と、
    を有するストレージ装置。
  2. 前記制御部は、
    前記データ移行元装置から前記記憶装置へ前記不確定データの移行に要する不確定データ移行完了時刻と前記確定データ移行完了時刻とにもとづいて、前記データ移行元装置から前記記憶装置へ前記確定データおよび前記不確定データを含む前記データ群の移行に要する初期移行完了時刻を算出し、
    前記初期移行完了時刻の算出後に、前記不確定データを前記データ移行元装置から前記記憶装置へ移行する、
    請求項1記載のストレージ装置。
  3. 前記制御部は、前記不確定データの記録単位の最大データサイズを設定して、前記最大データサイズにもとづいて前記不確定データ移行完了時刻を算出し、前記確定データの前記データサイズにもとづいて前記確定データ移行完了時刻を算出する請求項2記載のストレージ装置。
  4. 前記データ群は、
    前記記憶管理情報のうちのVTOC(Volume Table Of Contents)情報にもとづいて前記データサイズが確定できる第1の確定データと、
    前記記憶管理情報のうち、前記VTOC情報には含まれない補足情報を有する制御情報と、前記VTOC情報とにもとづいて前記データサイズが確定できる第2の確定データと、
    前記VTOC情報と前記制御情報から前記データサイズが確定できない前記不確定データとを有する請求項1記載のストレージ装置。
  5. 前記第1の確定データは、順データセットの固定長レコード形式および直接データセットの固定長レコード形式のデータセットであり、
    前記第2の確定データは、順データセットの可変長レコード形式および不定長レコード形式のデータセット、区分編成データセットおよび索引順データセットであり、
    前記不確定データは、直接データセットの可変長レコード形式および不定長レコード形式のデータセットである、
    請求項4記載のストレージ装置。
  6. 前記制御部は、
    前記初期移行完了時刻の算出処理において、前記初期移行完了時刻の第1の予測精度を算出し、前記初期移行完了時刻と前記第1の予測精度を画面表示し、
    前記移行完了時刻の算出処理において、前記移行完了時刻の第2の予測精度を算出し、前記移行完了時刻と前記第2の予測精度を画面表示する、
    請求項2記載のストレージ装置。
  7. コンピュータに、
    データ群の記憶管理に用いられる記憶管理情報をデータ移行元装置から取得し、
    前記記憶管理情報にもとづいて、データサイズが不確定の不確定データと、前記データサイズが確定する確定データとに前記データ群を分類し、
    前記不確定データを前記データ移行元装置から記憶装置へ移行し、
    前記不確定データの移行に要した移行時間と前記データ移行元装置から前記記憶装置へ前記確定データの移行に要する確定データ移行完了時刻とにもとづいて、前記データ移行元装置から前記記憶装置へ前記確定データおよび前記不確定データを含む前記データ群の移行に要する移行完了時刻を算出し、
    前記移行完了時刻の算出後に、前記確定データを前記データ移行元装置から前記記憶装置へ移行する、
    処理を実行させるプログラム。
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