JP6954291B2 - 情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム Download PDF

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    • G06Q50/06Electricity, gas or water supply

Description

本発明は、情報処理装置、情報処理方法、およびプログラムに関し、特に、ユーザ間の電力移動に関する情報を表示する情報処理装置、情報処理方法、およびプログラムに関する。
特許文献1から3には、電力の売買取引に関する技術が記載されている。
特許文献1には、電力取引に関する情報を各種の図式表現で視覚化した画面を表示する装置が記載されている。この装置は、ある拠点において太陽光発電した電力を他の拠点に提供する取引状況を、各拠点の位置関係を示す画面や、各拠点の電力量の増減を棒グラフで示す画面で表示する。
特許文献2には、売電者と買電者間の電力託送による電力売買の契約および運用を管理する電力売買契約管理システムが記載されている。特許文献3には、電力の売買が可能な環境において、取引者が必要な時に所定の安定性を有して自由に取引を行うことができるとともに、電力の安定需給を可能にする電力取引仲介に関する技術が記載されている。
特開2012−073776号公報 特開2009−020674号公報 特開2002−056225号公報
電力には経済的な価値があるため、売買の対象となり得る。一方、電力を直接売買するためには、たとえば売り手の蓄電池から放電し、かつ買い手の蓄電池に蓄電する必要がある。しかし、一般的に、蓄電池の充電速度および放電速度には上限がある。このため、電力の売買契約が成立し、電力の移動を開始しても、この移動が完了するまでには時間を要する。本発明者は、電力を直接売買することを普及させるためには、売買契約に伴う電力の移動量を当事者に分かりやすく通知する必要がある、と考えた。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、電力を売買する場合において、売買に伴った電力の移動状況をユーザに通知する技術を提供することにある。
本発明の各側面では、上述した課題を解決するために、それぞれ以下の構成を採用する。
第一の側面は、情報処理装置に関する。
記第一の側面に係る報処理装置は、
第1蓄電池を有していて電力の売り手となる第1ユーザと、第2蓄電池を有していて前記電力の買い手となる第2ユーザと、の間で売買される契約電力量を含む契約情報を取得する取得手段と、
前記第1蓄電池から前記第2蓄電池に電力を移動させたときの、前記第1蓄電池の放電量および前記第2蓄電池の充電量の少なくとも一方に関する充放電情報を受信する受信手段と、
前記充放電情報を用いて、前記契約電力量の電力の移動が完了したか否かを判断する判断手段と、
前記取得手段が取得した前記契約情報を、前記第1ユーザの端末および前記第2ユーザの端末の少なくとも一方に表示させ、かつ、前記契約電力量の電力の移動が完了したと判断されたときに、その旨を示す情報を前記第1ユーザの端末および前記第2ユーザの端末の少なくとも一方に表示させる表示手段と、
前記受信手段により受信した前記充放電情報に基づいて、前記第1蓄電池から前記第2蓄電池に移動済みの電力量が前記契約電力量に占める割合を算出する算出手段と、
を有し、
前記表示手段は、前記第1ユーザの端末および前記第2ユーザの端末の少なくとも一方に、前記移動済みの電力量が前記契約電力量に占める割合を示す情報を表示させ、
前記表示手段は、前記第1ユーザの端末および前記第2ユーザの端末の少なくとも一方に、前記第1蓄電池の前記放電量が前記契約電力量に占める割合を示す情報、かつ、前記第2蓄電池の前記充電量が前記契約電力量に占める割合を示す情報を、同一画面に表示させる
第二の側面は、少なくとも1つのコンピュータにより実行される情報処理方法に関する。
二の側面に係る報処理方法は、
情報処理装置が、
第1蓄電池を有していて電力の売り手となる第1ユーザと、第2蓄電池を有していて前記電力の買い手となる第2ユーザと、の間で売買される契約電力量を含む契約情報を取得し、
前記第1蓄電池から前記第2蓄電池に電力を移動させたときの、前記第1蓄電池の放電量および前記第2蓄電池の充電量の少なくとも一方に関する充放電情報を受信し、
前記充放電情報を用いて、前記契約電力量の電力の移動が完了したか否かを判断し、
取得した前記契約情報を、前記第1ユーザの端末および前記第2ユーザの端末の少なくとも一方に表示させ、かつ、前記契約電力量の電力の移動が完了したと判断されたときに、その旨を示す情報を前記第1ユーザの端末および前記第2ユーザの端末の少なくとも一方に表示させ、
受信した前記充放電情報に基づいて、前記第1蓄電池から前記第2蓄電池に移動済みの電力量が前記契約電力量に占める割合を算出し、
前記第1ユーザの端末および前記第2ユーザの端末の少なくとも一方に、前記移動済みの電力量が前記契約電力量に占める割合を示す情報を表示させ、
前記第1ユーザの端末および前記第2ユーザの端末の少なくとも一方に、前記第1蓄電池の前記放電量が前記契約電力量に占める割合を示す情報、かつ、前記第2蓄電池の前記充電量が前記契約電力量に占める割合を示す情報を、同一画面に表示させる、ことを含む
なお、本発明の他の側面としては、上記第二の側面の方法を少なくとも1つのコンピュータに実行させるプログラムであってもよいし、このようなプログラムを記録したコンピュータが読み取り可能な記録媒体であってもよい。この記録媒体は、非一時的な有形の媒体を含む。
このコンピュータプログラムは、コンピュータにより実行されたとき、コンピュータに、情報処理装置上で、その情報処理方法を実施させるコンピュータプログラムコードを含む。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
また、本発明の各種の構成要素は、必ずしも個々に独立した存在である必要はなく、複数の構成要素が一個の部材として形成されていること、一つの構成要素が複数の部材で形成されていること、ある構成要素が他の構成要素の一部であること、ある構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複していること、等でもよい。
また、本発明の方法およびコンピュータプログラムには複数の手順を順番に記載してあるが、その記載の順番は複数の手順を実行する順番を限定するものではない。このため、本発明の方法およびコンピュータプログラムを実施するときには、その複数の手順の順番は内容的に支障のない範囲で変更することができる。
さらに、本発明の方法およびコンピュータプログラムの複数の手順は個々に相違するタイミングで実行されることに限定されない。このため、ある手順の実行中に他の手順が発生すること、ある手順の実行タイミングと他の手順の実行タイミングとの一部ないし全部が重複していること、等でもよい。
上記各側面によれば、電力を売買する場合において、売買に伴った電力の移動状況をユーザに通知する情報処理装置、情報処理方法、およびプログラムを提供することができる。
上述した目的、およびその他の目的、特徴および利点は、以下に述べる好適な実施の形態、およびそれに付随する以下の図面によってさらに明らかになる。
本発明の実施の形態に係る情報処理装置の構成を論理的に示す機能ブロック図である。 本実施形態の情報処理装置を含む情報処理システムのシステム構成を概念的に示す図である。 情報処理システムの各装置を実現するコンピュータの構成の一例を示す図である。 本実施形態の情報処理装置の構成を部分的に示す機能ブロック図である。 本実施形態の蓄電池情報記憶部のデータ構造の一例を示す図である。 本実施形態の蓄電池状態情報記憶部のデータ構造の一例を示す図である。 本実施形態の契約情報記憶部のデータ構造の一例を示す図である。 本実施形態の充放電情報記憶部のデータ構造の一例を示す図である。 本実施形態の充放電量記憶部および充放電量情報記憶部のデータ構造の一例を示す図である。 本実施形態のユーザ情報記憶部のデータ構造の一例を示す図である。 本実施形態の情報処理装置の動作の一例を示すフローチャートである。 本実施形態の情報処理システムの各装置の動作フローの一例を示す図ある。 本実施形態の電力取引画面の例を示す図である。 本実施形態の商品選択画面の例を示す図である。 本実施形態の電力換算情報記憶部のデータ構造の一例を示す図である。 本実施形態の契約内容確認画面および取引確認画面の例を示す図である。 本実施形態の画面表示を説明するために図である。 図12の動作フローの続きを示す図である。 本実施形態の取引確認画面の例を示す図である。 本実施形態の画面表示方法を説明するために図である。 電力取引画面の他の例を示す図である。 取引確認画面の他の例を示す図である。 本実施形態の売電条件記憶部および買電条件記憶部のデータ構造の一例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態に係る情報処理装置、情報処理方法およびプログラムについて、以下説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る情報処理装置100の構成を論理的に示す機能ブロック図である。図2は、本発明の実施の形態に係る情報処理装置100を含む情報処理システム1のシステム構成を概念的に示す図である。
<情報処理システム1>
はじめに、図2を用いて、情報処理システム1について説明する。
情報処理システム1は、サーバ10と、電力の売り手となる第1ユーザUaの第1電力システム20と、電力の買い手となる第2ユーザUbの第2電力システム30と、を含む。第1電力システム20および第2電力システム30は、いずれも電力系統40に接続している。
第1ユーザUaは、たとえば、店舗70やネットショッピングで商品やサービスを購入する顧客(個人または団体)である。たとえば、第1ユーザUaは、購入代金の支払いの少なくとも一部を電力で支払うことができる。あるいは、第1ユーザUaは、第2ユーザUbに電力を売ることで、第2ユーザUbから店舗70やネットショッピングで利用可能なポイント等を受け取ることができる。
第2ユーザUbは、第1ユーザUaに商品やサービスを販売するもの(人または企業等)である。具体的には、第2ユーザUbは、店舗70(ネットショッピングを含む)の店員(従業員)や管理者(経営者等を含む)であってもよいし、企業または各店舗70等の組織であってもよい。
また、第1ユーザUaと第2ユーザUbは共に個人であってもよいし、共に企業または組織であってもよい。
サーバ10は、第1ユーザUaと第2ユーザUbの間の電力の売買契約に関するサービスを提供する。
第2ユーザUbは、買電条件(たとえば、買電希望電力量、買電対価等)を予め情報処理システム1に登録しておいてもよい。この場合、第1ユーザUaは、第2ユーザUbが予め登録した買電条件を確認し、その買電条件が許容できる場合には、第2ユーザUbとの間で電力の売買契約を結ぶ。この際、第2ユーザUbは、買電条件を登録した後、処理を行わなくてもよい。
逆に、第1ユーザUaが売電条件(たとえば、売電希望電力量、売電対価等)を予め情報処理システム1に登録しておいてもよい。この場合、第2ユーザUbは、第1ユーザUaが予め登録した売電条件を確認し、その売電条件が許容できる場合には、第1ユーザUaとの間で電力の売買契約を結ぶ。この際、第1ユーザUaは、売電条件を登録した後、処理を行わなくてもよい。
そして、サーバ10は、たとえば第1ユーザUaと第2ユーザUbの間で結ばれた売買契約に伴って電力を移動させるために、各ユーザの蓄電池を制御する。本実施形態のサーバ10は、サービスプロバイダのサーバ装置として説明する。他の例として、サーバ10は、電力会社、電力小売事業者、アグリゲータ等のサーバ装置であってもよい。サーバ10は、図1の情報処理装置100の一例である。
第1ユーザ端末50は、第1ユーザUaが利用する通信端末であり、たとえば、携帯電話機、スマートフォン、タブレット端末、PDA(Personal Digital Assistants)、パーソナルコンピュータ等である。また、第1ユーザ端末50は、ユーザの所有物であってもよいし、店舗70等に設置されているもの、または、ユーザに貸与されるものであってもよい。
第2ユーザ端末60は、第2ユーザUbが利用する通信端末であり、たとえば、レジ端末、携帯電話機、スマートフォン、タブレット端末、PDA(Personal Digital Assistants)、パーソナルコンピュータ等である。
第2ユーザUbは店員で、第2ユーザ端末60はレジ端末であってもよいが、本実施形態では、第2ユーザUbは店舗70の電力売買の契約者(たとえば、店舗70の経営者、責任者、管理者等)であり、第2ユーザ端末60は、たとえば、店舗70のパーソナルコンピュータ(PC:Personal Computer)として説明する。
サーバ10は、ネットワーク3を介して、EMS24、HEMS26、EMS34、HEMS36、第1ユーザ端末50、および第2ユーザ端末60に接続される。
ネットワーク3は、LTE(Long Term Evolution)、3G(3rd Generation)、4G(4th Generation)、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)等の公衆回線網、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、MAN(Metropolitan Area Network)、ワイヤレスMAN、VPN(Virtual Private Network)等の各種ネットワークを組み合わせてもよい。
図では1つのネットワーク3が示されているが、サーバ10と接続される装置に応じて、異なる複数の通信網を組み合わせた複数のネットワーク3であってよい。また、接続形態は、有線および無線のいずれでもよく、組み合わせでもよい。
第1電力システム20は、電池システム22と、EMS24と、HEMS26と、負荷28とを含む。第2電力システム30は、電池システム32と、EMS34と、HEMS36と、負荷38とを含む。
電力系統40と第1電力システム20の間、および電力系統40と第2電力システム30の間には、いずれもスマートメータ42が設けられている。スマートメータ42は、電力系統40と第1電力システム20(または第2電力システム30)の間を流れる電力を計測する電力量計を含んでいる。図中、電力系統40と第1電力システム20の間のスマートメータ42をSMaと記載し、電力系統40と第2電力システム30の間のスマートメータ42をSMbと記載する。
各スマートメータ42の電力量計により定期的に計測された計測値は、電力会社の管理サーバ(不図示)に所謂Aルートで定期的に送信される。スマートメータSMaで計測された計測値等の情報は、HEMS26に無線通信等により所謂Bルートで送信される。HEMS26は、スマートメータSMaの計測値をサーバ10に送信してもよい。スマートメータSMbについても同様であり、計測値等の情報は、HEMS36に無線通信等によりBルートで送信される。HEMS36は、スマートメータSMbの計測値をサーバ10に送信してもよい。
HEMS26およびHEMS36は、さらに、ECHONET Lite認証に対応している、電池システム22、電池システム32、負荷28、および負荷38からそれぞれ情報を取得し、これらの情報をサーバ10に送信してもよい。
電池システム22および電池システム32は、それぞれ、図示されない、少なくとも一つのリチウムイオン二次電池(lithium-ion rechargeable battery)(以下、「蓄電池」とも呼ぶ)と、リチウムイオン二次電池を管理するバッテリマネジメントユニット(Battery Management Unit:BMU)とを含む。
各蓄電池は、それぞれ第1ユーザUaおよび第2ユーザUbのPV(Photovoltaics:太陽光発電)設備(不図示)等で生成される電力または電力系統40から入力される電力を蓄電する。
各蓄電池に蓄電された電力は、それぞれ負荷28および負荷38により消費、または、電力系統40に逆潮流(売電)される。
各蓄電池は、当該システムが充電可能な定格容量(kWh)を有する。本実施形態では、第1ユーザUaの蓄電池は、定格容量が6kWhであり、第2ユーザUbの蓄電池は、定格容量が20kWhであるとする。本実施形態では、第1ユーザUaの蓄電池の定格容量が第2ユーザUbの蓄電池の定格容量より小さい場合について説明するが、第1ユーザUaの蓄電池の定格容量が第2ユーザUbの蓄電池の定格容量より大きい、または各蓄電池の定格容量が等しい場合も、本発明は同様に適用可能である。
本実施形態では、各ユーザの電力システムにおいて、EMSが電池システムの動作制御を行う。そして、HEMSが電池システムおよび他の装置(負荷やスマートメータ)等から各種電力量値を取得しモニタする。サーバ10は、HEMSから各種電力量の情報を受信するとともに、EMSに電池システムの動作制御を指示する。
上記の例を含め、本発明の情報処理システム1の装置構成は、以下に例示されるが、これらに限定されない。
(a1)各ユーザがEMSと電池システムとHEMSを含む3つの装置を用いる構成(本実施形態の構成例)
EMSとHEMSがそれぞれネットワーク3に接続される。EMSがサーバ10の指示を受けて電池システムの動作を制御し、HEMSが各種情報を取得してサーバ10に送信する。
(a2)各ユーザがEMSと電池システムが一体となった装置とHEMSを含む2つの装置を用いる構成
HEMSと一体型装置を接続し、HEMSがネットワーク3に接続される。HEMSがサーバ10の指示を受けて電池システムの動作を制御するとともに、各種情報を取得してサーバ10に送信する。
(a3)各ユーザがEMSとHEMSが一体となった装置と電池システムを含む2つの装置を用いる構成
一体型装置に電池システムを接続し、一体型装置がネットワーク3に接続される。一体型装置がサーバ10の指示を受けて電池システムの動作を制御するとともに、各種情報を取得してサーバ10に送信する。たとえば、HEMSのファームウェアを更新して、本発明のEMS−HEMS一体型装置としての機能を追加してもよい。
(a4)サーバ10にEMSの機能を持たせる構成
各ユーザのHEMSと電池システムがネットワーク3に接続される。サーバと各ユーザのHEMSおよび電池システムとの間は、ゲートウェイを介して接続されてもよい。
EMSの機能を有するサーバ10が、直接、電池システムの動作を制御してもよいし、HEMS経由で電池システムの動作を制御してもよい。また、HEMSが各種情報を取得し、サーバ10に送信する。
(a5)複数の電池システムに対して共有で利用できるEMSを用いる構成
共有EMSが複数ユーザの電池システムにそれぞれ接続されるとともに、ネットワーク3に接続される。共有EMSがサーバ10の指示を受けて複数ユーザの電池システムの動作をそれぞれ制御するとともに、各ユーザのHEMSから各種情報を取得してサーバ10に送信する。共有EMSは、たとえば、電柱等の所定の場所に設置されてよい。
本実施形態では、第1ユーザUaと第2ユーザUbの間で成立した電力の売買契約に基づいて、各蓄電池間の電力の移動を実現するために、サーバ10から各ユーザのEMSに充放電制御が指示される。たとえば、第1ユーザUaから第2ユーザUbに売電される場合、第1ユーザUaの蓄電池のEMSには放電が指示され、第2ユーザUbの蓄電池のEMSには充電が指示される。
ここで、第1ユーザUaの蓄電池から放電される電力は、電力系統40に逆潮流され、第2ユーザUbの蓄電池には、電力系統40から電力が供給されて充電される。言い換えると、第1ユーザUaの蓄電池から放電される電力が直接第2ユーザUbの蓄電池に充電されるのではなく、各々の蓄電池から契約内容に従った契約電力量の電力がそれぞれ電力系統40に対して放電(逆潮流)および電力系統40から充電(供給)される。
また、上述したように、第1ユーザUaと第2ユーザUbの蓄電池の能力も様々であり、一定時間に放電できる電力量と充電できる電力量も異なる。
したがって、第1ユーザUaの放電のタイミングと、第2ユーザUbの充電のタイミングは必ずしも同時でなくてもよく、個別に管理および制御されてよい。しかし、各蓄電池の能力に応じて充放電量を制御し、充放電のタイミングの同期をとる構成も排除されない。
たとえば、充放電のタイミングが以下に例示されるがこれらに限定されない。以下を組み合わせてもよい。
(b1)充電と放電とが同期して制御される。
(b2)充電量と放電量とが、30分周期で同量となるように制御される。
(b3)対応する充電量と放電量について、30分などの周期に関わらず充電と放電とが異なるタイミングでそれぞれ制御される。
また、各ユーザの蓄電池は、ユーザの自宅や店舗等に設置されているもの以外に、複数ユーザで共有して利用される大型蓄電池のうち、ユーザが利用している少なくとも一部(たとえば、所定のセル区画など)であってもよい。この場合、ユーザが利用しているセル区画に対して制御するために必要な情報(たとえば、蓄電池のEMSのIP(Internet Protocol)アドレス、ユーザのセル区間の識別情報、およびセル区画にアクセスするための認証処理を行うのに必要な認証用のコード情報(パスワード等)等)をサーバ10に予めユーザ登録しておく。あるいは、大型蓄電池の利用者へのサービスとして本システムの利用を提供してもよく、その場合、蓄電池の管理会社から合法的にセル区画とユーザに関する情報をサーバ10が取得してもよい。
サーバ10は、第1ユーザ端末50および第2ユーザ端末60とネットワーク3を介して接続され、第1ユーザUaと第2ユーザUb間の電力の売買契約を行うための画面や、各ユーザの蓄電池の状態等の情報を示す画面等を各ユーザ端末に表示させる。
第1ユーザ端末50および第2ユーザ端末60に各種画面を表示させる方法は、特に限定されないが、たとえば、図示されないウェブサーバに各ユーザ向けのウェブサイトを作成し、ユーザ端末上でブラウザまたは所定のアプリケーションを起動してウェブサイトにアクセスして表示させてもよいし、ユーザ端末上で所定のアプリケーションを起動して、サーバ10から必要な情報を取得して表示させてもよい。
<情報処理装置100>
次に、図1を用いて情報処理装置100について説明する。
情報処理装置100は、第1蓄電池(電池システム22)を有していて電力の売り手となる第1ユーザUaと、第2蓄電池(電池システム32)を有していて電力の買い手となる第2ユーザUbと、の間で売買される契約電力量を含む契約情報を取得する取得部102と、第1蓄電池(第1ユーザUaの蓄電池)から第2蓄電池(第2ユーザUbの蓄電池)に電力を移動させたときの、第1ユーザUaの蓄電池の放電量および第2ユーザUbの蓄電池の充電量の少なくとも一方に関する充放電量情報を受信する受信部104と、充放電量情報を用いて、契約電力量の電力の移動が完了したか否かを判断する判断部106と、取得部102が取得した契約情報を、第1ユーザ端末50および第2ユーザ端末60の少なくとも一方に表示させ、かつ、契約電力量の電力の移動が完了したと判断されたときに、その旨を示す情報を第1ユーザ端末50および第2ユーザ端末60の少なくとも一方に表示させる表示部108と、を備える。
本明細書において、「取得」とは、自装置が他の装置や記憶媒体に格納されているデータまたは情報を取りに行くこと(能動的な取得)、たとえば、他の装置にリクエストまたは問い合わせして受信すること、他の装置や記憶媒体にアクセスして読み出すこと等、および、自装置に他の装置から出力されるデータまたは情報を入力すること(受動的な取得)、たとえば、配信(または、送信、プッシュ通知等)されるデータまたは情報を受信すること等、の少なくともいずれか一方を含む。また、受信したデータまたは情報の中から選択して取得すること、または、配信されたデータまたは情報を選択して受信することも含む。
表示部108により表示される画面は、図19の取引確認画面270に例示される。
取引確認画面270は、放電側蓄電池状態表示部262と、充電側蓄電池状態表示部264と、移動完了アイコン表示部272と、電力取引が完了した旨を示すメッセージを表示する移動完了メッセージ表示部274とを含む。
図19では、放電側蓄電池状態表示部262から充電側蓄電池状態表示部264に全ての電力が移動したことを示すように、充電側蓄電池状態表示部264のみがハッチング(たとえば、緑色に表示)領域を有している。移動完了アイコン表示部272のアイコンには、たとえば、電力の移動が完了したこと、移動した電力量等の情報が描画されてもよい。アイコンは点滅やハイライト等所定のアニメーション効果が施されてもよい。移動完了メッセージ表示部274には、電力の移動が完了したことを示すメッセージが表示される。
本実施形態では、第1ユーザUaが商品の購入を電力で行う際に、第1ユーザ端末50を用いて電力の売買の契約を行う。また、上述したように、第1ユーザUaの蓄電池より第2ユーザUbの蓄電池の方が、電力容量が大きく、出力能力も高いため、第2ユーザUbの蓄電池に契約電力量を充電するのに必要な時間より第1ユーザUaの蓄電池から契約電力量を放電するのに必要な時間の方が長くなる。そこで、判断部106は、第1ユーザUaの蓄電池の放電量を示す蓄電池情報を用いて契約電力量の電力の移動が完了したか否かを判断する。そのため、受信部104は、少なくとも第1ユーザUaの蓄電池から第2ユーザUbの蓄電池に電力を移動させたときの、第1ユーザUaの蓄電池の放電量を示す蓄電池情報を受信すればよい。
さらに、第1ユーザUaの蓄電池から放電された電力は、第2ユーザUbにおいて、必ずしも蓄電池に充電されなくてもよい。電力系統40から契約電力量分の電力が第2ユーザUbに供給され、たとえば、負荷38により消費されてもよい。
また、第2ユーザUbは、蓄電池を有していなくてもよく、本発明は、第1ユーザUaから買電した電力が第2ユーザUbの負荷38により自家消費されるだけの構成も含む。
情報処理装置100は、図3に示されるコンピュータ80によって実現される。また、各ユーザのユーザ端末(第1ユーザ端末50、第2ユーザ端末60)、電力システムの各装置(電池システム、EMS、HEMS等)、すなわち、本情報処理システム1を構成する各装置も同様なコンピュータ80によって実現される。一つの装置は、一つのコンピュータによって実現されてもよいし、複数のコンピュータを組み合わせることにより実現されてもよいし、仮想的な装置として実現されてもよい。
図3は、情報処理システム1の各装置を実現するコンピュータ80の構成の一例を示す図である。
コンピュータ80は、CPU(Central Processing Unit)82、メモリ84、メモリ84にロードされた情報処理装置100の構成要素を実現するプログラム90、そのプログラム90を格納するストレージ85、I/O(Input/Output)86、およびネットワーク接続用インタフェース(通信I/F87)を備える。
CPU82、メモリ84、ストレージ85、I/O86、通信I/F87は、バス89を介して互いに接続され、CPU82により情報処理装置100全体が制御される。ただし、CPU82などを互いに接続する方法は、バス接続に限定されない。
メモリ84は、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)などのメモリである。ストレージ85は、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)、またはメモリカードなどの記憶装置である。
ストレージ85は、RAMやROMなどのメモリであってもよい。ストレージ85は、コンピュータ80の内部に設けられてもよいし、コンピュータ80がアクセス可能であれば、コンピュータ80の外部に設けられ、コンピュータ80と有線または無線で接続されてもよい。あるいは、コンピュータ80に着脱可能に設けられてもよい。
CPU82が、ストレージ85に記憶されるプログラム90をメモリ84に読み出して実行することにより、情報処理装置100の各ユニットの各機能を実現することができる。
I/O86は、コンピュータ80と他の入出力装置間のデータおよび制御信号の入出力制御を行う。他の入出力装置とは、たとえば、コンピュータ80に接続されるキーボード、タッチパネル、マウス、およびマイクロフォン等の入力装置92と、ディスプレイ(表示装置94)、プリンタ、およびスピーカ等の出力装置と、これらの入出力装置とコンピュータ80のインタフェースとを含む。さらに、I/O86は、他の記録媒体の読み取りまたは書き込み装置(不図示)とのデータの入出力制御を行ってもよい。
なお、入力装置92および表示装置94は、各装置内に含まれる装置であってもよい。また、入力装置92と表示装置94は、両者が一体となったタッチパネル等の入出力装置であってもよい。
通信I/F87は、コンピュータ80と外部の装置との通信を行うためのネットワーク接続用インタフェースである。通信I/F87は、有線回線および無線回線のいずれと接続するためのインタフェースでもよく、通信相手の装置にそれぞれ対応する複数の異なるインタフェースを含んでもよい。たとえば、情報処理装置100を実現するコンピュータ80は、通信I/F87によりネットワーク3を介して第1ユーザ端末50、第2ユーザ端末60、EMS24、HEMS26、EMS34、およびHEMS36とそれぞれ接続される。
本実施形態の情報処理装置100の各構成要素は、図3のコンピュータ80のハードウェアとソフトウェアの任意の組合せによって実現される。そして、その実現方法、装置にはいろいろな変形例があることは、当業者には理解されるところである。各実施形態の情報処理装置を示す機能ブロック図は、ハードウェア単位の構成ではなく、論理的な機能単位のブロックを示している。
本実施形態のコンピュータプログラム90は、情報処理装置100を実現させるためのコンピュータ80に、第1ユーザUaと第2ユーザUbとの間で売買される契約電力量を含む契約情報を取得する手順、第1ユーザUaの蓄電池から第2ユーザUbの蓄電池に電力を移動させたときの、第1ユーザUaの蓄電池の放電量および第2ユーザUbの蓄電池の充電量の少なくとも一方に関する充放電量情報を受信する手順、充放電量情報を用いて、契約電力量の電力の移動が完了したか否かを判断する手順、契約情報を、第1ユーザ端末50および第2ユーザ端末60の少なくとも一方に表示させ、かつ、契約電力量の電力の移動が完了したと判断されたときに、その旨を示す情報を第1ユーザ端末50および第2ユーザ端末60の少なくとも一方に表示させる手順、を実行させるように記述されている。
本実施形態のコンピュータプログラム90は、コンピュータ80で読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。記録媒体は特に限定されず、様々な形態のものが考えられる。また、コンピュータプログラム90は、記録媒体からコンピュータ80のメモリ84にロードされてもよいし、ネットワークを通じてコンピュータ80にダウンロードされ、メモリ84にロードされてもよい。
コンピュータプログラム90を記録する記録媒体は、非一時的な有形のコンピュータ80が使用可能な媒体を含み、その媒体に、コンピュータ80が読み取り可能なプログラムコードが埋め込まれる。コンピュータプログラム90が、コンピュータ80上で実行されたとき、コンピュータ80に、情報処理装置100を実現する後述する情報処理方法を実行させる。
情報処理装置100は、図4に示すように、さらに、制御部130と、記憶装置110とを有する。
制御部130は、第1ユーザUaと第2ユーザUb間の契約成立の判断や、契約情報に基づく各蓄電池の充放電の制御、各種情報に基づく演算処理等を行う機能を有する。詳細については後述する。
記憶装置110は、蓄電池情報記憶部112(図5)と、蓄電池状態情報記憶部114(図6)と、契約情報記憶部120(図7(a))と、充放電情報記憶部122(図8)と、充放電量記憶部124(図9(a))と、充放電量情報記憶部126(図9(b))と、ユーザ情報記憶部150(図10)とを含む。
記憶装置110は、情報処理装置100の外部に設けられてもよいし、図3のコンピュータ80のメモリ84やストレージ85により実現されてもよい。また、記憶装置110は、複数の記憶装置から構成されてもよい。
以下、各記憶部について説明する。
本情報処理システム1を利用する際に、各ユーザが予め必要な情報を入力してユーザ登録を行う。ユーザ情報記憶部150(図10)には、登録されたユーザ情報が記憶される。なお、システム利用登録方法は、特に限定されず、書面による登録であってもよいし、ネットワーク経由で電子申請による登録(たとえば、ウェブサイトで登録)であってもよい。
ユーザ情報記憶部150は、各ユーザに付与されるユーザを識別するための識別情報であるユーザIDと、ユーザの電力システムのHEMSやEMS等の装置の通信宛先情報と、認証用のコード情報とを含む。通信宛先情報は、ユーザの電力システムのHEMSやEMS等の装置から情報を受信するための情報であり、たとえば、装置のIPアドレス等である。認証用のコード情報は、HEMSやEMS等の装置との認証処理を行うのに必要な情報であり、たとえば、パスワード等である。さらに、ユーザ情報記憶部150は、ユーザ端末からサーバ10(情報処理装置100)またはウェブサーバにアクセスするためのメールアドレス等のアカウント情報(ユーザ端末IDとも呼ぶ)と、サービスにログインするためのパスワードとを含む。
さらに、ユーザ情報記憶部150には、ユーザの電力システムの蓄電池を特定できる識別情報(蓄電池ID)がユーザIDと関連付けて記憶される。ここで、蓄電池の識別情報は、たとえば、型式(型番)、メーカ名、製品名等の少なくともいずれか一つの情報でもよい。あるいは、後述する図5(b)の蓄電池を特定できる識別情報であれば、特に限定されない。
本システムを利用する際、各ユーザは、ユーザ端末を用いてユーザ登録したユーザIDとパスワード等を入力して認証手続きを行い、本システムにログインすることができる。
蓄電池情報記憶部112(図5)は、2つのデータ構造例が考えられる。一例目は、図5(a)の蓄電池情報記憶部112aであり、ユーザ毎に、蓄電池の定格容量、定格出力、型式等の蓄電池情報が、各ユーザの識別情報(ユーザID)に関連付けて記憶される。二例目は、図5(b)の蓄電池情報記憶部112bであり、蓄電池の識別情報(蓄電池ID)に、蓄電池の定格容量、定格出力、型式等の蓄電池情報が関連付けて記憶される。後者の例では、図10のユーザ情報記憶部150のユーザ毎の蓄電池IDに対応する蓄電池情報を蓄電池情報記憶部112bから読み出して用いることができる。
蓄電池情報記憶部112aおよび蓄電池情報記憶部112bに記憶される蓄電池情報は、ユーザ登録時または随時、ユーザ端末を用いて登録画面から入力されてサーバ10に送信されてもよいし、ユーザのHEMSにより蓄電池から取得されてサーバ10に送信されてもよい。また、蓄電池情報記憶部112bは、各メーカの情報に基づいて作成され、記憶装置110に保持されてよい。
図6の蓄電池状態情報記憶部114には、受信部104が各ユーザの電力システム(たとえば、HEMS、EMS等)から受信した蓄電池の状態情報が、ユーザIDに関連付けて記憶される。受信部104は、第1ユーザUaおよび第2ユーザUbの少なくとも一方の蓄電池の状態情報を受信すればよい。受信タイミングは、定期的または随時である。
状態情報は、たとえば、電力システムから状態情報を受信した日時、現在の蓄電池の蓄電容量、空き容量、動作情報(動作停止、充電、放電、待機、満充電、エラー)、エラー情報(通信エラー、システムエラー)等の情報を含んでよい。蓄電池状態情報記憶部114には、少なくとも現在の蓄電池の蓄電容量の情報が記憶されればよく、その他の情報は記憶されなくてもよい。さらに、状態情報は、現在の蓄電容量と、蓄電池の定格容量の情報に基づいて、制御部130により算出される放電可能容量(または充電可能容量)を含んでもよい。
これらの情報は、第1ユーザUaと第2ユーザUbが電力の売買契約を結ぶ際に、第1ユーザUaが蓄電池の残容量を確認する画面に表示される。
図7(a)の契約情報記憶部120には、取得部102が取得した契約情報が記憶される。契約情報は、第1ユーザUaと第2ユーザUbのユーザIDと、二者間で売買される契約電力量とが少なくとも関連付けられて含まれる。さらに、契約情報は、契約が成立した日時、および各契約を識別するための識別情報(契約番号等)を含んでもよい。
取得部102が契約情報を取得するタイミングは、第1ユーザUaおよび第2ユーザUbの少なくとも一方のユーザ端末において、二者間の契約成立が確定した時となる。後述するように、第1ユーザ端末50および第2ユーザ端末60の少なくとも一方に表示される契約内容を確認する画面において、第1ユーザUaおよび第2ユーザUbの少なくとも一方が内容に同意した場合に、制御部130は、契約成立が確定したものと判断してよい。
図7(b)は、各ユーザのユーザ端末の記憶装置210に記憶される契約情報記憶部212のデータ構造の一例を示している。契約情報記憶部212には、契約相手のユーザIDと、売電電力量とが少なくとも関連付けて記憶される。図では第1ユーザUaの第1ユーザ端末50の記憶装置210に記憶される契約情報記憶部212の例を示している。さらに、契約情報記憶部212は、契約が成立した日時、および各契約を識別するための識別情報(契約番号)を含んでもよい。
図8の充放電情報記憶部122には、契約が成立した第1ユーザUaおよび第2ユーザUbの各蓄電池の充放電に関する情報(たとえば、放電(充電)開始時刻、放電(充電)完了予定時刻)がユーザIDに関連付けて記憶される。
放電(充電)開始時刻および放電(充電)完了予定時刻)は、受信部104が受信する各ユーザの蓄電池の状態情報に基づいて、制御部130により求められる。放電(充電)開始時刻は、蓄電池が実際に放電(充電)の動作を開始した時刻であってもよいし、情報処理装置100から各蓄電池のEMSに対して放電(充電)開始の指示を送信した時刻であってもよいし、両方であってもよい。
判断部106による充放電完了の判断は、第1ユーザUaおよび第2ユーザUbのうち少なくとも一方の蓄電池(たとえば、充放電の完了時刻が遅い方)の充放電情報(充電量または放電量)に基づいて、行うことができる。よって、充放電情報記憶部122は、第1ユーザUaおよび第2ユーザUbのうち少なくともいずれか一方の蓄電池(たとえば、充放電の完了時刻が遅い方)の充放電情報を含んでいればよい。
放電(充電)完了予定時刻は、契約放電(充電)電力量と、蓄電池の状態情報(定格出力、定格容量)およびユーザの負荷による消費電力量に関する情報等に基づいて、制御部130により算出される。ユーザの負荷消費電力量等の情報は、たとえば、HEMSから取得した情報を用いることができ、これらの情報も記憶装置110の消費電力量情報記憶部(不図示)にユーザ毎に記憶してよい。
図9(a)の充放電量記憶部124には、受信部104が受信する蓄電池から放電(充電)された電力量の計測値が日時情報とともに記録される。
受信部104は、第1ユーザUaの蓄電池の放電量(逆潮流値)を測定する測定装置および第2ユーザUbの蓄電池の充電量を測定する測定装置の少なくとも一方からそれぞれ放電量および充電量の少なくとも一方を示す充放電情報を受信する。測定装置は、たとえば、スマートメータ、HEMS、EMS、パワーコンディショナ(PCS:Power Conditioning System)、CT(Current Transformer)等である。
放電量の計測値は、第1ユーザUaのEMS24またはHEMS26から蓄電池の放電量(kWh)を取得してもよいし、第1ユーザUaのスマートメータSMaから取得される逆潮流値(たとえば、30分値)をHEMS26を介して取得してもよい。
充電量の計測値は、第2ユーザUbのEMS34またはHEMS36から蓄電池の充電量(kWh)を取得してもよいし、第2ユーザUbのスマートメータSMbから取得される消費電力量(たとえば、30分値または瞬時値)をHEMS36を介して取得してもよい。スマートメータSMbから取得した消費電力量と、第2ユーザUbの各負荷38による消費電力量とから、充電量が算出できる。さらに、第2ユーザUbがPVを有している場合は、PVの発電量もさらに充電量の算出に用いてよい。すなわち、蓄電池の充電量からPVの発電量を減算して、電力系統40(第1ユーザUaの蓄電池)から供給された電力量を算出してもよい。
計測値は、契約成立後から第1ユーザUaと第2ユーザUb間の電力の移動が完了したと判断部106により判断されるまでの間、定期的または随時、受信部104により各HEMSまたは各EMSに問い合わせて取得され、充放電量記憶部124に日時情報とともに記憶される。
図9(b)の充放電量情報記憶部126は、ユーザ毎に、放電(充電)予定電力量に対する、放電(充電)済み電力量および放電(充電)残電力量の少なくとも一方の情報が日時情報とともに記憶される。また、充放電量情報は、電力量で示してもよいし、放電(充電)予定電力量に対する、放電(充電)電力量または放電(充電)残電力量の割合で示してもよい。
制御部130は、受信部104により受信した充放電情報(蓄電池の充放電量)に基づいて、第1ユーザUaの蓄電池から第2ユーザUbの蓄電池に移動済みの電力量が契約電力量に占める割合を算出する。すなわち、制御部130は算出手段(不図示)の機能をさらに有してもよい。
充放電量情報記憶部126には、契約電力量と、充放電量記憶部124に記憶された充電量または放電量とを元に、制御部130により算出された値が記憶される。
後述するように、表示部108は、この充放電量情報記憶部126の情報を読み出して、第1ユーザ端末50および第2ユーザ端末60の少なくとも一方に、移動済みの電力量が契約電力量に占める割合(%)を示す情報画面を表示させることで、ユーザに現在の電力の移動状況を知らせることができる。
このように構成された本実施形態の情報処理装置100の情報処理方法について、以下説明する。
図11は、本実施形態の情報処理装置100の動作の一例を示すフローチャートである。
本発明の実施の形態に係る情報処理方法は、情報処理装置100の情報処理方法であり、情報処理装置100を実現するコンピュータ80により実行される情報処理方法である。
本実施形態の情報処理方法は、情報処理装置100が、第1ユーザUaと第2ユーザUbとの間で売買される契約電力量を含む契約情報を取得し(ステップS101)、契約情報を、第1ユーザ端末50および第2ユーザ端末60の少なくとも一方に表示させ(ステップS103)、第1ユーザUaの蓄電池から第2ユーザUbの蓄電池に電力を移動させたときの、第1ユーザUaの蓄電池の放電量および第2ユーザUbの蓄電池の充電量の少なくとも一方に関する充放電量情報を受信し(ステップS105)、充放電量情報を用いて、契約電力量の電力の移動が完了したか否かを判断し(ステップS107)、契約電力量の電力の移動が完了したと判断されたときに(ステップS107のYES)、その旨を示す情報を第1ユーザ端末50および第2ユーザ端末60の少なくとも一方に表示させる(ステップS109)、ことを含む。
また、各ユーザのユーザ端末には、本情報処理システム1のサービスを受けるためのアプリケーションプログラムが予めインストールされているものとする。上述したように、各ユーザ端末はブラウザを用いて情報処理システム1のウェブサイトにアクセスして、ログイン後にユーザ専用の画面をユーザ端末に表示させてもよい。
以下、第1ユーザUaが店舗70を訪れて、商品購入の際に本サービスを利用して電力で支払いを行う場面を例に情報処理システム1の動作を説明する。図12は、本実施形態の情報処理システム1の各装置の動作フローの一例を示す図ある。また、図18は、図12の動作フローの続きを示す図である。
まず、第1ユーザUaの第1ユーザ端末50(図中、顧客端末50と示す)上でアプリケーションが起動される(ステップS201)。このとき、第1ユーザ端末50はサーバ10に接続し、ログイン手続きなどを行う(不図示)。そして、店舗70内の通信機器(たとえば、第2ユーザ端末60または中継器(ルータやゲートウェイ等)(不図示)等)を探索する(ステップS203)。
そして、第2ユーザ端末60(図中、店舗端末60と示す)が応答し(ステップS205)、第1ユーザ端末50は、第2ユーザ端末60との通信を確立させる。通信が確立すると、第1ユーザ端末50は、サーバ10に通知する(ステップS207)。これにより、表示部108が、電力取引画面230(図13)を第1ユーザ端末50に表示させる(ステップS209)。
電力取引画面230は、第1ユーザUaの蓄電池が放電可能な電力量が表示される放電可能容量表示部232と、取引相手と、充電容量等の情報が表示される取引情報表示部234とを有する。
表示部108は、図6の蓄電池状態情報記憶部114から読み出した第1ユーザUaの放電可能容量を放電可能容量表示部232に表示させる。図13の例では、第1ユーザUaは第2ユーザUbの店舗70の商品を電力で購入する場合の電力取引画面230を示している。第1ユーザUaの第1ユーザ端末50には、図14の商品選択画面240が表示されてもよい。商品選択画面240には、プルダウンメニューや、ドラムロール式のユーザインタフェースを用いて、購入商品と、その単価と、対応する電力量とが表示され、購入商品を選択することができる。
表示部108は、図15の電力換算情報記憶部128から読み出した商品毎の単価、換算電力量等の情報を取引情報表示部234に表示させる。
ここでは、店舗70に第1ユーザUaが来店した場合を例に説明するが、たとえば、ネットショッピングで、商品購入ページに、商品価格とともに、対応する電力量が表示されてもよい。そして、購入商品の支払い条件の入力時に通貨による支払いか、電力による支払いかを選択できてもよい。
また、複数の取引相手の情報(電力の対価情報等)を一覧表等で表示し、第1ユーザUaが一覧表の中から取引相手を選択できてもよい。
図12に戻り、電力取引画面230の取引内容で電力の取引を行うと第1ユーザUaが決めて、決定ボタン236が操作されると(ステップS211)、その取引内容がサーバ10に通知される(ステップS213)。取得部102は、この取引内容を契約情報として取得し、図7(a)の契約情報記憶部120に記憶する。
そして、表示部108は、図7(a)の契約情報記憶部120から契約情報を読み出し、図16(a)の契約内容の確認画面250を第1ユーザ端末50に表示させる(ステップS215)。契約内容に同意の場合は、第1ユーザUaはOKボタン252を押下する。契約をやめる、または修正する場合は、第1ユーザUaはキャンセルボタン254を押下する。第1ユーザ端末50がキャンセルボタン254の押下を受け付けた場合、電力取引画面230(図13)に戻り、取引内容の修正を行うことができる。
第1ユーザ端末50がOKボタン252の押下を受け付けると、サーバ10に契約内容の確定が通知され(ステップS217)、表示部108が図16(b)の取引確認画面260を第1ユーザ端末50に表示させる(ステップS219)。このとき、サーバ10は、確定した契約情報で契約情報記憶部120(図7(a))を更新する。また、第1ユーザ端末50と第2ユーザ端末60も、契約情報を契約情報記憶部212(図7(b))にそれぞれ記憶してもよい。
なお、この例では、第1ユーザUaが契約内容を確認して、承認すること(OKボタン252を押下)で、契約が確定しているが、契約の確定方法は、他の方法でもよく、以下に例示されるがこれらに限定されない。
(c1)第2ユーザUbが設定した買電条件(買電容量、充電完了時刻(時間)、料金等)を第1ユーザ端末50に表示し、第1ユーザUaが承諾または複数の買電条件から選択または買電条件を満たす売電条件を設定して契約を確定する。
(c2)第1ユーザUaが設定した売電条件(売電容量、放電完了時刻(時間)、料金等)を第2ユーザ端末60に表示し、第2ユーザUbが承諾または複数の売電条件から選択または売電条件を満たす買電条件を設定して契約を確定する。
(c3)第1ユーザUaおよび第2ユーザUbがそれぞれ設定した複数の売電および買電条件(ある程度の幅を持たせて設定されるのが好ましい)の中から、条件が合うものを自動的に(少なくとも一つ)設定して第1ユーザ端末50または第2ユーザ端末60に表示し、第1ユーザUaまたは第2ユーザUbが承諾または複数の条件から選択して契約を確定する。
(c4)第1ユーザUaおよび第2ユーザUbのいずれか一方のユーザが設定した条件を他方の条件の範囲内になるように自動調整して表示し、一方のユーザの承諾を得て契約を確定する。
図16(b)の取引確認画面260は、放電側蓄電池状態表示部262と、充電側蓄電池状態表示部264と、充放電状態表示部266とを含む。取引確認画面260は、少なくとも放電側蓄電池状態表示部262を含めばよく(たとえば、図17(a))、充電側蓄電池状態表示部264および充放電状態表示部266はオプションである。
放電側蓄電池状態表示部262と充電側蓄電池状態表示部264は、取引される契約電力量を、幾何学な形状の図形や図案の面積で示している。ここでは、三角形を用いているが、これは一例である。取引確認画面260において、放電側蓄電池状態表示部262と充電側蓄電池状態表示部264は同じ形状の同じ面積(または単位電力量に対する面積が同じ)の図形または図案を用いればよい。形状は特に限定されず、円形、四角形、平行四辺形、台形、多角形、まがたま形状等の様々な形状の図形や図案を用いてよい。
また、放電側蓄電池状態表示部262と充電側蓄電池状態表示部264とは、形状や面積は必ずしも同じでなくても構わない。たとえば、蓄電容量が大きい側の蓄電池を、大きく示してもよい。
放電側蓄電池状態表示部262と充電側蓄電池状態表示部264の各形状の総面積が契約電力量を示している。放電側蓄電池状態表示部262のハッチングで示される領域の面積が、契約電力量に対して、第1ユーザUaの蓄電池から第2ユーザUbの蓄電池にまだ移動していない電力量の割合を示している。第1ユーザUaの蓄電池から第2ユーザUbの蓄電池に移動した充電済みの電力量の、契約電力量に対する割合が、充電側蓄電池状態表示部264のハッチングで示される領域の面積となる。
表示部108により各ユーザ端末に蓄電池の充放電状況を表示するパターンは以下に例示されるが、これらに限定されない。また、複数の表示パターンを組み合わせてもよい。
(d1)売り手(第1ユーザUa)の第1ユーザ端末50に放電割合、買い手(第2ユーザUb)の第2ユーザ端末60に充電割合を表示
(d2)実際の放電割合を、第1ユーザ端末50および第2ユーザ端末60の少なくとも一方に表示
(d3)実際の充電割合を、第1ユーザ端末50および第2ユーザ端末60の少なくとも一方に表示
上記(d1)の表示パターンでは、表示部108は、第1ユーザ端末50に、第1ユーザUaの蓄電池の放電量が契約電力量に占める割合(放電量の割合)を示す情報を繰り返し表示(更新)させ、かつ、第2ユーザ端末60に、第2ユーザUb蓄電池の充電量が契約電力量に占める割合(充電量の割合)を示す情報を繰り返し表示(更新)させる。
上記(d2)の表示パターンでは、表示部108は、第1ユーザ端末50および第2ユーザ端末60の少なくとも一方に、第1ユーザUaの蓄電池の実際の放電量が契約電力量に占める割合を示す情報を繰り返し表示(更新)させる。
この表示パターンは、第1ユーザUaの蓄電池の放電速度が、第2ユーザUbの蓄電池の充電速度よりも遅い場合に好適な方法である。
上記(d3)の表示パターンでは、表示部108は、第1ユーザ端末50および第2ユーザ端末60の少なくとも一方に、第2ユーザUbの蓄電池の実際の充電量が契約電力量に占める割合を示す情報を繰り返し表示(更新)させる。
この表示パターンは、第2ユーザUbの蓄電池の充電速度が、第1ユーザUaの蓄電池の放電速度よりも遅い場合に好適な方法である。
放電量または充電量の割合を算出するのに使用する各値は、充放電量情報記憶部126から読み出して演算処理に用いることができる。なお、算出された放電量または充電量の割合の情報は、充放電量情報記憶部126にユーザ毎に日時情報に関連付けてさらに記憶してもよい。
また、後述するように、第1ユーザUaの実際の放電量と第2ユーザUbの実際の充電量は、各蓄電池の能力差によって同じにならない場合がある。上記(d1)のパターンでは、たとえば、第1ユーザUaの実際の放電量を第2ユーザUbの充電量とみなして(または、第2ユーザUbの実際の充電量を第1ユーザUaの放電量ともなして)演算処理を行うケースも含んでいる。
取引確認画面260のハッチング部分は、たとえば、他の部分と色を替えて表示される。ここでは、たとえば、ハッチング部分は、緑色で示されているとする。第1ユーザUaと第2ユーザUbの蓄電池間で充放電が進行するにつれ、放電側蓄電池状態表示部262のハッチング部の面積は小さくなり、充電側蓄電池状態表示部264のハッチング部の面積は大きくなっていく。また、表示部108は、充放電が進行していることを表すようなアニメーション効果を放電側蓄電池状態表示部262と充電側蓄電池状態表示部264にそれぞれ施して描画してもよい。たとえば、放電中は、放電側蓄電池状態表示部262のハッチング部が下に向かって移動しているようなアニメーション効果を施し、充電中は、充電側蓄電池状態表示部264のハッチング部が上に向かって移動しているようなアニメーション効果を施して描画されてもよい。
充放電状態表示部266は、充放電が実行されていることを示し、充放電中に放電側蓄電池状態表示部262から充電側蓄電池状態表示部264に電力が移動していることを表現するアニメーション効果を施して描画される。また、充放電が中断している場合は、その旨を示すアイコンが赤色で点滅表示され(たとえば、図17(b)の充放電状態表示部266)、充放電が完了した時に緑色で表示される等、充放電の状態に応じて、色や形状を変えたり、表示方法(アニメーション等)を変更したりしてよい。
受信部104は、第1ユーザUaの蓄電池の充放電の状況を示す情報を受信する。
第1ユーザUaの蓄電池が放電停止中の場合、表示部108は、第1ユーザ端末50および第2ユーザ端末60のいずれか一方に、第1ユーザUaの蓄電池からの放電が停止中であることを示す情報を表示させる。
契約内容確認画面250(図16(a))において契約成立が確定すると、制御部130は、第1ユーザUaの蓄電池および第2ユーザUb蓄電池を制御するEMS24およびEMS34に、契約情報に従い、充放電の開始をそれぞれ指示する(図12のステップS221、ステップS223)。
第1電力システム20では、放電指示に従い蓄電池から電力系統40に放電を開始する(ステップS225)。第2電力システム30では、充電指示に従い蓄電池に電力系統40から充電を開始する(ステップS227)。このとき、サーバ10は、放電(充電)開始時刻を充放電情報記憶部122(図8)に記憶する。
図18に進み、第1電力システム20の蓄電池が放電制御され(ステップS233)、第2電力システム30の蓄電池が充電制御されている間(ステップS235)、表示部108は、図16(b)の取引確認画面260を第1ユーザ端末50に以下のようにリアルタイムに更新しながら表示させる(ステップS245)。
HEMS26が、第1電力システム20の放電量の計測値を取得し(ステップS237)、サーバ10に送信する(ステップS239)。HEMS36が、第2電力システム30の充電量の計測値を取得し(ステップS241)、サーバ10に送信する(ステップS243)。サーバ10では、受信部104が各計測値を受信し、図9(a)の充放電量記憶部124に記憶する。また、制御部130が放電(充電)済み電力量、および放電(充電)残電力量を算出し、図9(b)の充放電量情報記憶部126に記憶する。
そして、表示部108は、図9(b)の充放電量情報記憶部126から放電(充電)済み電力量、および放電(充電)残電力量を読み出して、取引確認画面260を更新する(ステップS245)。
そして、充放電量情報記憶部126から読み出した放電(充電)済み電力量に基づいて、判断部106が第1ユーザUaと第2ユーザUb間の電力移動が完了したか否かを判断する。ここで、充放電量の計測値の取得、送信、画面更新および移動完了判断(ステップS233〜ステップS247)の処理は、定期的または随時、電力移動の完了が検出されるまでリアルタイムに繰り返し実行される。
電力移動の完了を検出すると(ステップS247)、表示部108が、電力移動が完了した旨を通知する取引確認画面270(図19)を第1ユーザ端末50に表示させる(ステップS249)。
ステップS245で充放電中の放電側蓄電池状態表示部262および充電側蓄電池状態表示部264の表示方法は、以下の複数のパターンが考えられる。
(e1)実際の放電量に合わせた表示
(e2)実際の充電量に合わせた表示
(e3)実際の放電量と実際の充電量に合わせた表示
以下、各表示方法について、詳細に説明する。
(e1)実際の放電量に合わせた表示(図20(a))
放電側蓄電池状態表示部262は、ハッチングで示される残放電量表示領域262aと、残放電量表示領域262a以外の領域の放電量表示領域262bとを含む。残放電量表示領域262aは、契約電力量から第1ユーザUaの蓄電池の実際の放電量を差し引いた、未だ放電されていない残りの未放電容量を示している。放電量表示領域262bは、第1ユーザUaの蓄電池の実際の放電量を示している。
充電側蓄電池状態表示部264は、ハッチングで示される充電量表示領域264bと、それ以外の領域の残充電量表示領域264aとを含む。充電量表示領域264bは、第2ユーザUbの蓄電池の実際の充電量ではなく、第1ユーザUaの蓄電池から実際に放電された電力量を元にした仮の充電量を示している。残充電量表示領域264aは、契約電力量のうち、第1ユーザUaの実際の放電量から算出される仮の未充電容量を示している。
この例では、残放電量表示領域262aと充電量表示領域264b、ならびに、放電量表示領域262bと残充電量表示領域264aは、それぞれ同じ面積を有する。
(e2)実際の充電量に合わせた表示(図20(c))
充電側蓄電池状態表示部264の充電量表示領域264bは、第2ユーザUbの蓄電池の実際の充電量を示している。残充電量表示領域264aは、契約電力量から実際の充電量を差し引いた、残りの未充電容量を示している。
放電側蓄電池状態表示部262の残放電量表示領域262aは、契約電力量から第1ユーザUaの蓄電池の実際の放電量を差し引いた実際の残りの未放電容量ではなく、契約電力量と第2ユーザUbの蓄電池の実際の充電量から算出される仮の未放電容量を示している。放電量表示領域262bは、第1ユーザUaの蓄電池の実際の放電量ではなく、契約電力量と第2ユーザUbの蓄電池の実際の充電量から算出される仮の放電量を示している。
この例でも、残放電量表示領域262aと充電量表示領域264b、ならびに、放電量表示領域262bと残充電量表示領域264aは、それぞれ同じ面積を有する。
(e3)実際の放電量と実際の充電量に合わせた表示(図20(b))
放電側蓄電池状態表示部262の残放電量表示領域262aは、実際の放電量を示している。放電量表示領域262bは、契約電力量から第1ユーザUaの蓄電池の実際の放電量を差し引いた、未だ放電されていない残りの未放電容量を示している。放電量表示領域262bは実際の未放電容量を示している。
充電側蓄電池状態表示部264の充電量表示領域264bは、第2ユーザUbの蓄電池の実際の充電量を示している。残充電量表示領域264aは、契約電力量から実際の充電量を差し引いた、残りの未充電容量を示している。残充電量表示領域264aは実際の未所定容量を示している。
なお、放電側蓄電池状態表示部262および充電側蓄電池状態表示部264は、第1ユーザ端末50および第2ユーザ端末60にそれぞれ別々に表示してもよい。たとえば、第1ユーザ端末50には、図20(b)の放電側蓄電池状態表示部262のみを表示し、第2ユーザ端末60には、図20(b)の充電側蓄電池状態表示部264のみを表示してもよい。
また、図21および図22は、電力取引画面の他の例を示す。この例では、商品購入に限らず、電力の売買契約を結び、その対価として次回の来店ポイントを取得する。以下、図12および図18のフローに従って説明する。
図21(a)の電力取引画面280aは、図12のステップS209で第1ユーザ端末50に表示され、図16(b)の取引確認画面260と同様な放電側蓄電池状態表示部262および充電側蓄電池状態表示部264を含む。図のように、放電側蓄電池状態表示部262と充電側蓄電池状態表示部264には、契約可能な電力量がそれぞれ示されてもよい。
さらに、電力取引画面280aは、確認ボタン281と、キャンセルボタン282と、買い手側の対価に関する情報を表示する対価表示欄283とを含む。この例では、対価表示欄283には、単位買電電力量当たりのインセンティブ(ポイント)が示されている。この店舗70では、1(kWh)につき、次回来店時に利用できるポイントが100Pt、第1ユーザUaに付与され。ユーザ毎の保有ポイントは、記憶装置110のユーザポイント情報記憶部(不図示)に記憶される。ユーザにポイントが付与されたとき、ユーザの累計ポイントに加算され、さらに、算出された累計ポイントもユーザポイント情報記憶部に記憶される。
そして、取引内容を確認した第1ユーザUaが取引内容に同意した場合、確認ボタン281を押下する。一方、取引内容を変更したい場合はキャンセルボタン282を押下する。
キャンセルボタン282が押下されると、取引先、売電量などの選択画面(不図示)に遷移し、再度、選択後に、電力取引画面280aに戻る。
確認ボタン281が押下されると、サーバ10に取引内容が通知され(ステップS213)、表示部108により図21(b)の電力取引画面280bが表示される(ステップS215)。電力取引画面280bは、取引可能表示部284と、OKボタン285と、キャンセルボタン286と、メッセージ表示部287とを含む。
取引可能表示部284は、アイコン等のイメージで、第1ユーザUaの蓄電池から第2ユーザUbの蓄電池に電力の移動が可能なことを示す矢印が表示されてもよい。メッセージ表示部287には、第1ユーザUaと第2ユーザUbの蓄電池の充電または放電容量が共に契約電力量分確保され、移動可能なたことを示すメッセージが表示される。
そして、内容を確認した第1ユーザUaが契約を確定する場合、OKボタン285を押下する。一方、契約内容を変更またはキャンセルしたい場合は、キャンセルボタン286を押下する。
キャンセルボタン286が押下されると、取引先、売電量などの選択画面(不図示)に遷移し、再度、選択後に、電力取引画面280aに戻る。OKボタン285が押下されると、契約が成立する。このときサーバ10に契約確定の通知が送信され(ステップS217)、取得部102が契約情報を取得する。そして、表示部108により、図22(a)の取引確認画面260が表示される(ステップS219)。
この取引確認画面260は、図16(b)と同じである。そして、制御部130により各ユーザの蓄電池の充放電制御が開始される(ステップS221、ステップS223、ステップS225、ステップS227)。取引確認画面260には、充放電制御中に上記したように蓄電池の充放電量がリアルタイムに更新されながら表示される(図18のステップS231)。
そして、第1ユーザUaおよび第2ユーザUbの蓄電池の充放電が完了したと判断されたとき(図18のステップS247)、表示部108により図22の取引確認画面290が表示される(ステップS249)。取引確認画面290は、図19の取引確認画面270と同じ、移動完了アイコン表示部272と、電力取引が完了した旨を示すメッセージを表示する移動完了メッセージ表示部274を含む。さらに、取引確認画面290は、取得ポイント表示部288と、現在累計ポイント表示部289と、を含む。
制御部130は、判断部106により契約電力量の電力の移動が完了したと判断されたとき、電力売買の対価として、第1ユーザUaに付与されるインセンティブを示す情報(ポイント、チケット、料金等)を出力する。すなわち、制御部130は、出力手段(不図示)の機能をさらに有する。インセンティブを示す情報は、上述したユーザポイント情報記憶部から読み出される。
ここでは、制御部130により出力された情報が、取引確認画面290に表示される例を示している。制御部130は、取引確認画面290への表示以外に、ポップアップ表示、通知欄への通知、バナー表示、バッチ表示、所定の宛先へのメッセージ送信、サウンド出力、およびバイブレーション出力等、様々な出力方法の少なくとも一つまたは複数の組み合わせによって情報を出力してよい。
取得ポイント表示部288には、ユーザポイント情報記憶部から読み出された、今回取得したポイントの値が表示される。さらに、現在累計ポイント表示部289には、ユーザポイント情報記憶部から累計ポイントの値が読み出されて、表示される。
以上説明したように、本実施形態の情報処理装置100によれば、電力を売買する場合において、売買に伴った電力の移動状況を分かりやすくユーザに伝えることができる。たとえば、本実施形態の情報処理装置100では、判断部106が電力移動の完了を検出したときに、表示部108は、少なくとも図19の取引確認画面270の放電側蓄電池状態表示部262を第1ユーザ端末50に表示させる。蓄電池の充放電に時間がかかる場合、契約が確定した後、実際に各蓄電池で充放電が正常に完了したか否か、すなわち、契約内容が遂行されたか否かの確認が直ぐにできない。
本実施形態の情報処理装置100によれば、各蓄電池の充放電の途中結果を確認できるとともに、充放電の完了をユーザに通知することができる。
なお、第2ユーザUbのスマートメータSMbは、電力系統40から第2電力システム30に供給された電力を消費電力量として計測し、電力会社のサーバに送信している。そして、電力会社はこの計測値に基づいて、第2ユーザUbの電気料金の計算を行っている。
しかし、本実施形態において、電力系統40から第2電力システム30に供給される電力には、電力会社から供給された電力だけでなく第1ユーザUaから購入した電力も含まれているため、スマートメータSMbの計測値には、第2ユーザUbが電力会社から購入した電力だけでなく第1ユーザUaから購入した電力も含まれてしまう。
そこで、サーバ10は、第2ユーザUbが第1ユーザUaから購入した契約電力量の情報を電力会社のサーバに送信する。そして、電力会社のサーバは、スマートメータSMbから収集した所定期間の第2ユーザUbの総消費電力量から契約電力量分を減算し、その結果に基づいて、電気料金の算出を行う。このようにすれば、電力会社から電気料金の請求金額に第2ユーザUbが第1ユーザUaから購入した電力の分は含まれないことになる。
また、第1ユーザUaのスマートメータSMaは、電力系統40に第1電力システム20から逆潮流された電力を計測し、電力会社のサーバに送信している。電力会社は、第1ユーザUaから逆潮流された電力を購入し、第1ユーザUaに電力料金を支払う。そこで、電力会社は、スマートメータSMaの計測値に基づいて、第1ユーザUaに支払う電力料金の計算を行っている。
しかし、本実施形態において、電力系統40に第1電力システム20から逆潮流される電力には、電力会社に売電された電力だけでなく第2ユーザUbに売電した電力も含まれているため、スマートメータSMaの計測値には、第1ユーザUaが電力会社に売電した電力だけでなく第2ユーザUbに売電した電力も含まれてしまう。
そこで、サーバ10は、第1ユーザUaが第2ユーザUbに売電した契約電力量の情報を電力会社のサーバに送信する。そして、電力会社のサーバは、スマートメータSMaから収集した第1ユーザUaの逆潮流値から契約電力量分を減算し、その結果に基づいて、電気料金の算出を行う。このようにすれば、電力会社から第1ユーザUaに支払われる電力料金には、第1ユーザUaが第2ユーザUbに売電した電力の分は含まれないことになる。
(第2の実施の形態)
本実施形態の情報処理装置100は、第1ユーザUaと第2ユーザUb間で電力の移動が可能か否かの判定を行う構成を有する点で、上記実施形態と相違する。
本実施形態の情報処理装置100は、上記実施形態と同じ構成を有するので、上記実施形態の図面を用いて説明する。
まず、電力の移動が可能か否かを判定する構成について説明する。
制御部130は、第1ユーザUaの蓄電池から第2ユーザUb蓄電池への契約電力量の電力の移動が可能か否かを判定する。すなわち、制御部130は可否判定手段の機能を有する。表示部108は、制御部130により電力の移動が可能と判定された場合に、第1ユーザ端末50および第2ユーザ端末60の少なくとも一方に、契約情報に基づく契約成立を確定する契約画面(たとえば、図16(a)の契約内容確認画面250または図21(b)の電力取引画面280b)を表示させる。
たとえば、電力の移動が可能と判定された場合に、表示部108は、上記実施形態で説明した図21(a)の画面280aを図21(b)の画面280bに遷移させる。
可否判定の条件は、以下に例示されるが、これらに限定されない。以下を複数組み合わせてもよい。条件に優先順位を付けてもよいし、複数の条件の論理和または論理積を含む条件式として可否判定に用いてもよい。
(f1)売買希望容量≦第1ユーザUaの蓄電池の放電可能容量(<蓄電量)なら移動可能と判定する
(f2)売買希望容量≦第2ユーザUbの蓄電池の充電可能容量(<空き容量)なら移動可能と判定する
(f3)売買希望容量が売電希望容量の範囲内なら移動可能と判定する
(f4)売買希望容量が買電希望容量の範囲内なら移動可能と判定する
(f5)売買希望容量の放電完了時刻(または時間)が第2ユーザUbの希望放電完了時刻(または時間内)なら移動可能と判定する
(f6)売買希望容量の充電完了時刻(または時間)が第2ユーザUbの希望充電完了時刻(または時間内)なら移動可能と判定する
ここで、売買希望容量とは、第1ユーザUaおよび第2ユーザUbの少なくとも一方が売買を希望する電力量であり、互いの売買希望容量が一致して契約が成立すると売買希望容量が契約電力量として決定される。
第1ユーザUaは、事前または契約時に売電希望容量を設定画面(不図示)により指定できてよい。第1ユーザUaにより指定された売電希望容量は、図23(a)の売電条件記憶部140にユーザ毎に記憶される。さらに、売電希望価格も指定できてもよい。
さらに、第2ユーザUbの買電希望容量範囲、買電希望価格(または買電希望対価(ポイント換算等))、希望放電完了時刻(または時間内)等を第2ユーザUbにより事前または契約時に設定画面(不図示)により指定できてよい。第2ユーザUbにより指定された情報は図23(b)の買電条件記憶部142にユーザ毎に記憶される。図示するように、一ユーザが複数の条件を指定してもよい。
買電希望対価および買電希望価格とは、第2ユーザUbが第1ユーザUaから電力供給を受ける対価として支払う金額またはインセンティブの単価である。図23(b)に示すように、ある第2ユーザUbは、買電条件として、金銭による買電量と、インセンティブによる買電量を別々に設定してもよい。あるいは、買電条件として、買電量の範囲毎に異なる単価を設定してもよい。
売電希望価格とは、第1ユーザUaが第2ユーザUbに電力を供給する対価として受け取る金額またはインセンティブ(不図示)の希望単価である。図示していないが、ある第1ユーザUaは、売電条件として、売電量の範囲毎に異なる単価を設定してもよい。また、インセンティブは、店舗毎に条件が異なるため、店舗毎に異なる希望単価を設定してもよい。
図23(a)の売電条件記憶部140には、第1ユーザUaの売電条件(たとえば、売電希望容量(kWh)、売電希望価格(円/kWh))がユーザIDに関連付けて記憶される。
第1ユーザUaは、複数の第2ユーザUbに電力を売ることも考えられ、売電希望容量は、複数の第2ユーザUbに売る電力の合計の最大値を示す。第1ユーザUaが売電希望容量を指定する画面上には、第1ユーザUaの蓄電池の現在の蓄電容量と、定格容量を表示して第1ユーザUaに提示してもよい。あるいは、第1ユーザUaの蓄電池の定格容量から現在の蓄電容量、あるいは、第1ユーザUaの消費電力の履歴情報などに基づいて、第1ユーザUaが必要とする電力量を自動的に算出して売電希望容量を指定する画面上に表示して第1ユーザUaに提示してもよい。
さらに、売電希望容量と放電可能容量を比較し、その結果を第1ユーザUaに提示し、売電希望容量の変更を促してもよい。たとえば、売電希望容量が放電可能容量より大きい場合には、売電希望容量を放電可能容量より小さく変更するように促してもよい。逆に、売電希望容量が放電可能容量より小さい場合には、その旨を通知し、さらに、売電希望容量を増やすことが可能なことを通知してもよい。
また、第2ユーザUbは、複数の第1ユーザUaから電力を買うことも考えられ、買電希望容量は、複数の第1ユーザUaから購入する電力の合計の最大値を示す。第2ユーザUbが買電希望容量を指定する画面上には、第2ユーザUbの蓄電池の現在の蓄電容量と、定格容量を表示して第2ユーザUbに提示してもよい。あるいは、第2ユーザUbの蓄電池の定格容量から現在の蓄電容量、あるいは、第2ユーザUbの消費電力の履歴情報などに基づいて、第2ユーザUbが必要とする電力量を自動的に算出して買電希望容量を指定する画面上に表示して第2ユーザUbに提示してもよい。
また、買電希望容量と充電可能容量を比較し、その結果を第2ユーザUbに提示し、買電希望容量の変更を促してもよい。たとえば、買電希望容量が充電可能容量より大きい場合には、買電希望容量を充電可能容量より小さく変更するように促してもよい。逆に、買電希望容量が充電可能容量より小さい場合には、その旨を通知し、さらに、買電希望容量を増やすように促してもよい。
第2ユーザUbの買電条件は、第1ユーザUaの第1ユーザ端末50に表示してもよいし、表示しなくてもよい。あるいは、公開可能な情報か否かを条件毎にユーザにより指定できてもよい。公開可能に指定された条件が第1ユーザUaの第1ユーザ端末50に表示され、第1ユーザUaが条件の中から選択して契約できてもよい。
放電可能容量は、以下に例示されるが、これらに限定されない。
(g1)その時点の第1ユーザUaの蓄電池の実際の蓄電量
(g2)第1ユーザUaの自家消費電力を考慮して蓄電量から推定された放電可能容量
(g3)第1ユーザUaの売買希望容量(実際の蓄電量より大きくてもよい)
(g3)で、売買希望容量(または契約電力量)が実際の蓄電量より大きい場合は、放電と充電を複数回繰り返しながらトータルで契約電力量を放電すればよい。また、後述の式(1)で算出される単位時間当たりの放電量が小さく、売買希望容量(または契約電力量)を放電するのに時間がかかる場合には、放電を複数回に分けて行い、放電と放電の間に、蓄電池の充電を行うこともできる。そのようにすると、放電可能容量を増やすこともできる。
充電可能容量は、以下に例示されるが、これらに限定されない。
(h1)その時点の第2ユーザUbの蓄電池の実際の空き容量
(h2)第1ユーザUaの自家消費電力を考慮して蓄電量から推定された充電可能容量
(h3)第2ユーザUbの売買希望容量(実際の空き容量より大きくてもよい)
(h3)の場合、放電と充電を複数回繰り返しながらトータルで契約電力量を充電すればよい。
放電可能容量および充電可能容量は、図6の蓄電池状態情報記憶部114に記憶される。
ここで、第1ユーザUaまたは第2ユーザUbの蓄電池は、電力系統40に充放電する以外に、各ユーザの負荷に電力を供給することが考えられる。単位時間当たりの負荷による消費電力量を自家消費電力と呼ぶ。したがって、放電可能容量は、第1ユーザUaの蓄電池に蓄電されている電力容量分(蓄電量と呼ぶ)を確保できない可能性がある。一方、充電可能容量は、第2ユーザUbの蓄電池の空き容量より多くできる可能性もある。
そこで、本実施形態では、ユーザの自家消費電力を考慮して、放電可能容量または充電可能容量を推定する構成を有する。
受信部104は、第1ユーザUaの蓄電池の定格出力および蓄電量を示す蓄電池情報を受信する。
制御部130は、第1ユーザUaの蓄電池の蓄電池情報に基づいて、第1蓄電池の放電可能容量を推定する。すなわち、制御部130は推定手段(不図示)の機能をさらに有する。
表示部108は、推定された第1ユーザUaの蓄電池の放電可能容量を、第1ユーザ端末50および第2ユーザ端末60の少なくとも一方に(たとえば、図13の電力取引画面230)表示させる。
また、推定された放電可能容量は、制御部130による電力移動の可否判定にも用いられてよい。
以下、放電可能容量の推定方法について説明する。
第1ユーザUaの蓄電池から電力系統40に単位時間当たりに実際に放電できる放電量は、下記の式(1)により算出される。
単位時間当たりの放電量=蓄電池の定格出力−自家消費電力 ・・式(1)
契約時点の蓄電池の蓄電量から定格出力で放電した場合の放電時間に式(1)の単位時間当たりの放電量を乗ずると、下記の式(2)により放電可能容量が算出される。
放電可能容量=蓄電量×(定格出力−自家消費電力)/定格出力 ・・式(2)
受信部104は、第1ユーザUaの蓄電池の単位時間当たりの自家消費電力量、蓄電池の定格出力に関する蓄電池情報をHEMS26またはEMS24から受信する。
蓄電池情報は、少なくとも蓄電池の単位時間当たりの自家消費電力量と蓄電池の定格出力を含む。
なお、単位時間当たりの自家消費電力量は、第1ユーザUaの自家消費電力の履歴情報を蓄積し、たとえば、月毎の1日の時間帯毎の平均的な消費電力量を算出しておいたものを用いることができる。
そして、制御部130は、上記式(2)を用いて放電可能容量を算出する。
このようにして算出された放電可能容量は、図6の蓄電池状態情報記憶部114に記憶され、さらに、表示部108により読み出されて図13の電力取引画面230の放電可能容量表示部232に表示されてよい。上述したように、放電可能容量は、(g1)〜(g3)の複数の値のうち少なくとも一つを表示する。複数の値を表示してもよく、その場合、どの値が表示されているかを示す情報を合わせて表示するのが好ましい。
上記(f5)の放電完了時刻(または時間)および上記(f6)の充電完了時刻(または時間)について、以下説明する。
放電(充電)完了時刻は、(i1)各ユーザが放電(または充電)の開始時刻を設定する場合、(i2)契約成立後に自動的に放電(または充電)を開始する場合、(i3)充放電を複数回に分けて実行する場合、等により、算出方法が異なる。
まず、制御部130は、放電(または充電)を連続して行う場合に放電(または充電)にかかる時間を算出する。すなわち、制御部130は算出手段に相当する。
また、放電可能容量と同様に充電可能容量も推定可能である。ここでは詳細な説明は省略する。
受信部104は、第1ユーザUaの蓄電池の単位時間当たりの放電能力および第2ユーザUbの蓄電池の単位時間当たりの充電能力の少なくとも一方を示す情報を受信する。
制御部130は、第1ユーザUaの蓄電池の放電能力および第2ユーザUbの蓄電池の充電能力の少なくとも一方を示す情報に基づいて、第1ユーザUaの蓄電池が契約電力量の放電を完了するのにかかる放電所要時間および、第2ユーザUbの蓄電池が契約電力量の充電を完了するのにかかる充電所要時間の少なくとも一方を算出する。
蓄電池の単位時間当たりの放電(または充電)能力は、自家消費される電力がある場合とない場合で異なる。たとえば、自家消費される電力がない場合は、蓄電池の定格出力が単位時間当たりの放電容量となる。自家消費される電力がある場合は、上記の式(1)により単位時間当たりの放電容量は求められる。
また、充電能力については、たとえば、受信部104は、蓄電池の定格電流の何割の電流で充電するかを示す情報を取得し、その情報に基づいて、制御部130は単位時間当たりの充電容量を算出できる。
そして、制御部130は、契約電力量を算出された単位時間当たりの放電(または充電)容量で除して、放電(または充電)にかかる所要時間を算出する。算出された所要時間は、充放電情報記憶部122に記憶されてもよい。
(i1)の場合、制御部130は、ユーザが設定した開始時刻と所要時間に基づいて、放電(または充電)完了予定時刻を算出する。(i2)の場合、制御部130は、充放電制御を開始した時刻と所要時間に基づいて、放電(または充電)完了予定時刻を算出する。
(i3)の場合、制御部130は、放電および充電を実行する時刻のスケジュールを以下の充放電制御の条件に従って作成し、スケジュールに従い、放電(または充電)の実行予定時間が、所要時間に達する時刻を算出し、放電(または充電)完了予定時刻とする。
蓄電池の充放電制御の条件は以下に例示されるが、これらに限定されない。また、複数の条件を組み合わせて(論理和または論理積)もよい。
(j1)放電側の蓄電池の蓄電量が第1閾値未満の場合、放電側の蓄電池の放電を停止し、充電を行う
(j2)電力系統40の電力単価が第1の所定の金額より低い場合、放電側の蓄電池の放電を停止し、充電を行う
(j3)電力系統40の電力単価が第2の所定の金額より高い場合、放電側の蓄電池で放電を行う
(j4)放電側の蓄電池の単位時間当たりの放電量(蓄電池の定格出力−自家消費電力)が第2閾値未満の場合(または自家消費電力が所定値以上の場合)、放電側の蓄電池の放電を停止し、充電を行う
(j5)第2ユーザUb(または第1ユーザUa)が指定する時間帯に(契約に基づき)放電側の蓄電池で放電を行い、充電側の蓄電池で充電を行う
(j6)充電側の蓄電池の空き容量が第3閾値未満の場合、充電側の蓄電池の充電を停止し、負荷38に供給(放電)する
(j7)充電側の蓄電池の空き容量が第4閾値以上の場合、充電側の蓄電池で充電を行う
また、契約後に、第1ユーザUaまたは第2ユーザUbの蓄電池等の不具合等により、契約電力量分の充放電ができない場合が考えられる。
そこで、制御部130は、契約電力量の電力の移動が完了したと判断されたときに、契約条件と蓄電池の実際の放電内容とに基づいて決定されるインセンティブを示す情報を第1ユーザ端末50に出力する。
インセンティブの決定方法は以下に例示されるが、これらに限定されない。以下を複数組み合わせてもよい。
(k1)所定の時刻(放電完了予定時刻または放電完了希望時刻等)までの放電量が契約電力量より少ない場合、不足分に応じてインセンティブを減らす。
(k2)放電完了時刻が、所定の時刻(放電完了予定時刻または放電完了希望時刻等)より遅れた場合、遅延時間に応じてインセンティブを減らす。
インセンティブを示す情報の出力方法は、上記実施形態と同様であり、取引確認画面290(図22(b))への表示、ポップアップ表示、通知欄への通知、バナー表示、バッチ表示、所定の宛先へのメッセージ送信、サウンド出力、およびバイブレーション出力等、様々な出力方法の少なくとも一つまたは複数の組み合わせによって情報を出力してよい。
本実施形態によれば、上記実施形態と同様な効果を奏する。
さらに、上記したように、本実施形態によれば、電力移動が可能か否かの判定を行い、たとえば、移動が可能な場合に表示部108により契約を成立するための画面が表示される。よって、電力移動が可能でないと判定された場合は、契約を進めることができないので、履行不可能な契約が結ばれることがない。
また、各ユーザの蓄電池が充放電可能な電力量の範囲や、充放電にかかる所要時間等を算出して契約時にユーザに提示できるので、ユーザは売買される電力の移動時間等を事前に知ることができる。さらに、現在の蓄電池間の電力移動の状況がリアルタイムに更新しながら表示されるので、各ユーザは、蓄電池間の電力の移動状況をリアルタイムに知ることができる。蓄電池の充放電には時間がかかることがあるので、都度蓄電池の状況を確認できると利便性がよい。
以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
たとえば、第2ユーザUbにおいて、第1ユーザUaから購入した電力を蓄電池に充電するのでなく負荷38により消費する構成について以下説明する。
この構成では、サーバ10の制御部130は、第2ユーザUbの第2電力システム30に、充電制御指示を行わない。そして、電力会社に対し、第2ユーザUbが第1ユーザUaから購入した契約電力量の情報を送信する。電力会社のサーバは、スマートメータSMbから収集した第2ユーザUbの消費電力量から契約電力量を減算し、その結果に基づいて、電気料金の算出を行う。
また、受信部104は、第2電力システム30の蓄電池の充電量を受信する代わりに、契約成立後に第1電力システム20から放電が開始された後から、スマートメータSMbの計測値を受信し、充放電量記憶部124に充電量計測値として記憶する。そして、制御部130は、計測値の積算値を算出し、積算値が契約電力量になるまで積算を続ける。制御部130は、算出された積算値を充電済み電力量として充放電量情報記憶部126に記憶する。表示部108は、充電済み電力量を充放電量情報記憶部126から読み出して画面表示する。
判断部106は、積算値が契約電力量に等しくなった時、第1ユーザUaの第1電力システム20から第2ユーザUbの第2電力システム30に契約電力量の電力の移動が完了したと判断してもよい。
以上、実施形態および実施例を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態および実施例に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
なお、本発明において利用者に関する情報を取得、利用する場合は、これを適法に行うものとする。
上記の実施形態の一部または全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下に限られない。
1. 第1蓄電池を有していて電力の売り手となる第1ユーザと、第2蓄電池を有していて前記電力の買い手となる第2ユーザと、の間で売買される契約電力量を含む契約情報を取得する取得手段と、
前記第1蓄電池から前記第2蓄電池に電力を移動させたときの、前記第1蓄電池の放電量および前記第2蓄電池の放電充電量の少なくとも一方に関する充放電情報を受信する受信手段と、
前記充放電情報を用いて、前記契約電力量の電力の移動が完了したか否かを判断する判断手段と、
前記取得手段が取得した前記契約情報を、前記第1ユーザの端末および前記第2ユーザの端末の少なくとも一方に表示させ、かつ、前記契約電力量の電力の移動が完了したと判断されたときに、その旨を示す情報を前記第1ユーザの端末および前記第2ユーザの端末の少なくとも一方に表示させる表示手段と、
を備える情報処理装置。
2. 1.に記載の情報処理装置において、
前記受信手段は、前記第1蓄電池の放電量を測定する測定装置および前記第2蓄電池の充電量を測定する測定装置の少なくとも一方から前記放電量および前記充電量の少なくとも一方を示す充放電情報を受信する情報処理装置。
3. 1.または2.に記載の情報処理装置において、
前記第1蓄電池から前記第2蓄電池への前記契約電力量の電力の移動が可能か否かを判定する可否判定手段を備え、
前記電力の移動が可能と判定された場合に、前記表示手段は、前記第1ユーザの端末および前記第2ユーザの端末の少なくとも一方に、前記契約情報に基づく契約成立を確定する契約画面を表示させる情報処理装置。
4. 1.から3.いずれか一つに記載の情報処理装置において、
前記受信手段は、前記第1蓄電池の単位時間当たりの自家消費電力量、および前記第1蓄電池の定格出力および蓄電量を示す蓄電池情報をさらに受信し、
前記第1蓄電池の前記自家消費電力量、および前記蓄電池情報に基づいて、前記第1蓄電池の放電可能容量を推定する推定手段をさらに備え、
前記表示手段は、推定された前記第1蓄電池の前記放電可能容量を、前記第1ユーザの端末および前記第2ユーザの端末の少なくとも一方に表示させる情報処理装置。
5. 3.または4.に記載の情報処理装置において、
前記可否判定手段は、前記第1蓄電池の放電可能容量が売買希望容量よりも大きい場合に、前記契約電力量の電力の移動が可能であると判定する情報処理装置。
6. 3.から5.いずれか一つに記載の情報処理装置において、
前記可否判定手段は、前記第2蓄電池の充電可能容量が売買希望容量よりも大きい場合に、前記契約電力量の電力の移動が可能であると判定する情報処理装置。
7. 3.から6.いずれか一つに記載の情報処理装置において、
前記契約画面において契約成立が確定すると、前記第1蓄電池および前記第2蓄電池を制御する充放電制御装置に、前記契約情報に従い、充放電の開始を指示する制御手段をさらに備える情報処理装置。
8. 3.から7.いずれか一つに記載の情報処理装置において、
前記受信手段は、前記第1蓄電池の単位時間当たりの放電能力および前記第2蓄電池の単位時間当たりの充電能力の少なくとも一方を示す情報を受信し、
前記第1蓄電池の前記放電能力および前記第2蓄電池の前記充電能力の少なくとも一方を示す情報に基づいて、前記第1蓄電池が前記契約電力量の放電を完了するのにかかる放電所要時間および、前記第2蓄電池が前記契約電力量の充電を完了するのにかかる充電所要時間の少なくとも一方を算出する所要時間算出手段をさらに備え、
前記表示手段は、算出された前記放電所要時間および前記充電所要時間の少なくとも一方を、前記第1ユーザの端末および前記第2ユーザの端末の少なくとも一方に表示させる情報処理装置。
9. 1.から8.いずれか一つに記載の情報処理装置において、
前記受信手段により受信した前記充放電情報に基づいて、前記第1蓄電池から前記第2蓄電池に移動済みの電力量が前記契約電力量に占める割合を算出する算出手段をさらに備え、
前記表示手段は、前記第1ユーザの端末および前記第2ユーザの端末の少なくとも一方に、前記移動済みの電力量が前記契約電力量に占める割合を示す情報を表示させる情報処理装置。
10. 9.に記載の情報処理装置において、
前記表示手段は、前記第1ユーザの端末に、前記第1蓄電池の前記放電量が前記契約電力量に占める割合を示す情報を表示させ、かつ、前記第2ユーザの端末に、前記第2蓄電池の充電量が前記契約電力量に占める割合を示す情報を表示させる情報処理装置。
11. 9.または10.に記載の情報処理装置において、
前記表示手段は、前記第1ユーザの端末および前記第2ユーザの端末の少なくとも一方に、前記第1蓄電池の前記放電量が前記契約電力量に占める割合を示す情報を表示させる情報処理装置。
12. 9.から11.いずれか一つに記載の情報処理装置において、
前記表示手段は、前記第1ユーザの端末および前記第2ユーザの端末の少なくとも一方に、前記第2蓄電池の前記充電量が前記契約電力量に占める割合を示す情報を表示させる情報処理装置。
13. 1.から12.いずれか一つに記載の情報処理装置において、
前記判断手段は、前記第2蓄電池の前記充電量を示す情報を用いて前記契約電力量の電力の移動が完了したか否かを判断する情報処理装置。
14. 1.から13.いずれか一つに記載の情報処理装置において、
前記判断手段は、前記第1蓄電池の前記放電量を示す情報を用いて前記契約電力量の電力の移動が完了したか否かを判断する情報処理装置。
15. 1.から14.いずれか一つに記載の情報処理装置において、
前記契約電力量の電力の移動が完了したと判断されると、前記電力の売買の対価として、前記第1ユーザに付与されるインセンティブを示す情報を出力する出力手段をさらに備える情報処理装置。
16. 1.から15.いずれか一つに記載の情報処理装置において、
前記受信手段は、前記第1蓄電池の充放電の状況を示す情報を受信し、
前記第1蓄電池が放電停止中の場合、前記表示手段は、前記第1ユーザの端末および前記第2ユーザの端末のいずれか一方に、前記第1蓄電池からの放電が停止中であることを示す情報を表示させる情報処理装置。
17. 情報処理装置が、
第1蓄電池を有していて電力の売り手となる第1ユーザと、第2蓄電池を有していて前記電力の買い手となる第2ユーザと、の間で売買される契約電力量を含む契約情報を取得し、
前記第1蓄電池から前記第2蓄電池に電力を移動させたときの、前記第1蓄電池の放電量および前記第2蓄電池の充電量の少なくとも一方に関する充放電情報を受信し、
前記充放電情報を用いて、前記契約電力量の電力の移動が完了したか否かを判断し、
取得した前記契約情報を、前記第1ユーザの端末および前記第2ユーザの端末の少なくとも一方に表示させ、かつ、前記契約電力量の電力の移動が完了したと判断されたときに、その旨を示す情報を前記第1ユーザの端末および前記第2ユーザの端末の少なくとも一方に表示させる、情報処理方法。
18. 17.に記載の情報処理方法において、
前記情報出力装置が、
前記第1蓄電池の放電量を測定する測定装置および前記第2蓄電池の充電量を測定する測定装置の少なくとも一方から前記放電量および前記充電量の少なくとも一方を示す充放電情報を受信する情報処理方法。
19. 17.または18.に記載の情報処理方法において、
前記情報出力装置が、
前記第1蓄電池から前記第2蓄電池への前記契約電力量の電力の移動が可能か否かを判定し、
前記電力の移動が可能と判定された場合に、前記第1ユーザの端末および前記第2ユーザの端末の少なくとも一方に、前記契約情報に基づく契約成立を確定する契約画面を表示させる情報処理方法。
20. 17.から19.いずれか一つに記載の情報処理方法において、
前記情報出力装置が、
前記第1蓄電池の単位時間当たりの自家消費電力量、および前記第1蓄電池の定格出力および蓄電量を示す蓄電池情報をさらに受信し、
前記第1蓄電池の前記自家消費電力量、および前記蓄電池情報に基づいて、前記第1蓄電池の放電可能容量を推定し、
推定された前記第1蓄電池の前記放電可能容量を、前記第1ユーザの端末および前記第2ユーザの端末の少なくとも一方に表示させる情報処理方法。
21. 19.または20.に記載の情報処理方法において、
前記情報出力装置が、
前記第1蓄電池の放電可能容量が売買希望容量よりも大きい場合に、前記契約電力量の電力の移動が可能であると判定する情報処理方法。
22. 19.から21.いずれか一つに記載の情報処理方法において、
前記情報出力装置が、
前記第2蓄電池の充電可能容量が売買希望容量よりも大きい場合に、前記契約電力量の電力の移動が可能であると判定する情報処理方法。
23. 19.から22.いずれか一つに記載の情報処理方法において、
前記情報出力装置が、
前記契約画面において契約成立が確定すると、前記第1蓄電池および前記第2蓄電池を制御する充放電制御装置に、前記契約情報に従い、充放電の開始を指示する情報処理方法。
24. 19.から23.いずれか一つに記載の情報処理方法において、
前記情報出力装置が、
前記第1蓄電池の単位時間当たりの放電能力および前記第2蓄電池の単位時間当たりの充電能力の少なくとも一方を示す情報を受信し、
前記第1蓄電池の前記放電能力および前記第2蓄電池の前記充電能力の少なくとも一方を示す情報に基づいて、前記第1蓄電池が前記契約電力量の放電を完了するのにかかる放電所要時間および、前記第2蓄電池が前記契約電力量の充電を完了するのにかかる充電所要時間の少なくとも一方を算出し、
算出された前記放電所要時間および前記充電所要時間の少なくとも一方を、前記第1ユーザの端末および前記第2ユーザの端末の少なくとも一方に表示させる情報処理方法。
25. 17.から24.いずれか一つに記載の情報処理方法において、
前記情報出力装置が、
受信した前記充放電情報に基づいて、前記第1蓄電池から前記第2蓄電池に移動済みの電力量が前記契約電力量に占める割合を算出し、
前記第1ユーザの端末および前記第2ユーザの端末の少なくとも一方に、前記移動済みの電力量が前記契約電力量に占める割合を示す情報を表示させる情報処理方法。
26. 25.に記載の情報処理方法において、
前記情報出力装置が、
前記第1ユーザの端末に、前記第1蓄電池の前記放電量が前記契約電力量に占める割合を示す情報を表示させ、かつ、前記第2ユーザの端末に、前記第2蓄電池の充電量が前記契約電力量に占める割合を示す情報を表示させる情報処理方法。
27. 25.または26.に記載の情報処理方法において、
前記情報出力装置が、
前記第1ユーザの端末および前記第2ユーザの端末の少なくとも一方に、前記第1蓄電池の前記放電量が前記契約電力量に占める割合を示す情報を表示させる情報処理方法。
28. 25.から27.いずれか一つに記載の情報処理方法において、
前記情報出力装置が、
前記第1ユーザの端末および前記第2ユーザの端末の少なくとも一方に、前記第2蓄電池の前記充電量が前記契約電力量に占める割合を示す情報を表示させる情報処理方法。
29. 17.から28.いずれか一つに記載の情報処理方法において、
前記情報出力装置が、
前記第2蓄電池の前記充電量を示す情報を用いて前記契約電力量の電力の移動が完了したか否かを判断する情報処理方法。
30. 17.から29.いずれか一つに記載の情報処理方法において、
前記情報出力装置が、
前記第1蓄電池の前記放電量を示す情報を用いて前記契約電力量の電力の移動が完了したか否かを判断する情報処理方法。
31. 17.から30.いずれか一つに記載の情報処理方法において、
前記情報出力装置が、
前記契約電力量の電力の移動が完了したと判断されると、前記電力の売買の対価として、前記第1ユーザに付与されるインセンティブを示す情報を出力する情報処理方法。
32. 17.から31.いずれか一つに記載の情報処理方法において、
前記情報出力装置が、
前記第1蓄電池の充放電の状況を示す情報を受信し、
前記第1蓄電池が放電停止中の場合、前記第1ユーザの端末および前記第2ユーザの端末のいずれか一方に、前記第1蓄電池からの放電が停止中であることを示す情報を表示させる情報処理方法。
33. コンピュータに、
第1蓄電池を有していて電力の売り手となる第1ユーザと、第2蓄電池を有していて前記電力の買い手となる第2ユーザと、の間で売買される契約電力量を含む契約情報を取得する手順、
前記第1蓄電池から前記第2蓄電池に電力を移動させたときの、前記第1蓄電池の放電量および前記第2蓄電池の充電量の少なくとも一方に関する充放電情報を受信する手順、
前記充放電情報を用いて、前記契約電力量の電力の移動が完了したか否かを判断する手順、
取得した前記契約情報を、前記第1ユーザの端末および前記第2ユーザの端末の少なくとも一方に表示させ、かつ、前記契約電力量の電力の移動が完了したと判断されたときに、その旨を示す情報を前記第1ユーザの端末および前記第2ユーザの端末の少なくとも一方に表示させる手順を実行させるためのプログラム。
34. 33.に記載のプログラムにおいて、
前記第1蓄電池の放電量を測定する測定装置および前記第2蓄電池の充電量を測定する測定装置の少なくとも一方から前記放電量および前記充電量の少なくとも一方を示す充放電情報を受信する手順をコンピュータに実行させるためのプログラム。
35. 33.または34.に記載のプログラムにおいて、
前記第1蓄電池から前記第2蓄電池への前記契約電力量の電力の移動が可能か否かを判定する手順、
前記電力の移動が可能と判定された場合に、前記第1ユーザの端末および前記第2ユーザの端末の少なくとも一方に、前記契約情報に基づく契約成立を確定する契約画面を表示させる手順をコンピュータに実行させるためのプログラム。
36. 33.から35.いずれか一つに記載のプログラムにおいて、
前記第1蓄電池の単位時間当たりの自家消費電力量、および前記第1蓄電池の定格出力および蓄電量を示す蓄電池情報をさらに受信する手順、
前記第1蓄電池の前記自家消費電力量、および前記蓄電池情報に基づいて、前記第1蓄電池の放電可能容量を推定する手順、
推定された前記第1蓄電池の前記放電可能容量を、前記第1ユーザの端末および前記第2ユーザの端末の少なくとも一方に表示させる手順をコンピュータに実行させるためのプログラム。
37. 35.または36.に記載のプログラムにおいて、
前記第1蓄電池の放電可能容量が売買希望容量よりも大きい場合に、前記契約電力量の電力の移動が可能であると判定する手順をコンピュータに実行させるためのプログラム。
38. 35.から37.いずれか一つに記載のプログラムにおいて、
前記第2蓄電池の充電可能容量が売買希望容量よりも大きい場合に、前記契約電力量の電力の移動が可能であると判定する手順をコンピュータに実行させるためのプログラム。
39. 35.から38.いずれか一つに記載のプログラムにおいて、
前記契約画面において契約成立が確定すると、前記第1蓄電池および前記第2蓄電池を制御する充放電制御装置に、前記契約情報に従い、充放電の開始を指示する手順をさらにコンピュータに実行させるためのプログラム。
40. 35.から39.いずれか一つに記載のプログラムにおいて、
前記第1蓄電池の単位時間当たりの放電能力および前記第2蓄電池の単位時間当たりの充電能力の少なくとも一方を示す情報を受信する手順、
前記第1蓄電池の前記放電能力および前記第2蓄電池の前記充電能力の少なくとも一方を示す情報に基づいて、前記第1蓄電池が前記契約電力量の放電を完了するのにかかる放電所要時間および、前記第2蓄電池が前記契約電力量の充電を完了するのにかかる充電所要時間の少なくとも一方を算出する手順、
算出された前記放電所要時間および前記充電所要時間の少なくとも一方を、前記第1ユーザの端末および前記第2ユーザの端末の少なくとも一方に表示させる手順をさらにコンピュータに実行させるためのプログラム。
41. 33.から40.いずれか一つに記載のプログラムにおいて、
受信した前記充放電情報に基づいて、前記第1蓄電池から前記第2蓄電池に移動済みの電力量が前記契約電力量に占める割合を算出する手順、
前記第1ユーザの端末および前記第2ユーザの端末の少なくとも一方に、前記移動済みの電力量が前記契約電力量に占める割合を示す情報を表示させる手順をさらにコンピュータに実行させるためのプログラム。
42. 41.に記載のプログラムにおいて、
前記第1ユーザの端末に、前記第1蓄電池の前記放電量が前記契約電力量に占める割合を示す情報を表示させ、かつ、前記第2ユーザの端末に、前記第2蓄電池の充電量が前記契約電力量に占める割合を示す情報を表示させる手順をコンピュータに実行させるためのプログラム。
43. 41.または42.に記載のプログラムにおいて、
前記第1ユーザの端末および前記第2ユーザの端末の少なくとも一方に、前記第1蓄電池の前記放電量が前記契約電力量に占める割合を示す情報を表示させる手順をコンピュータに実行させるためのプログラム。
44. 41.から43.いずれか一つに記載のプログラムにおいて、
前記第1ユーザの端末および前記第2ユーザの端末の少なくとも一方に、前記第2蓄電池の前記充電量が前記契約電力量に占める割合を示す情報を表示させる手順をコンピュータに実行させるためのプログラム。
45. 33.から44.いずれか一つに記載のプログラムにおいて、
前記第2蓄電池の前記充電量を示す情報を用いて前記契約電力量の電力の移動が完了したか否かを判断する手順をコンピュータに実行させるためのプログラム。
46. 33.から45.いずれか一つに記載のプログラムにおいて、
前記第1蓄電池の前記放電量を示す情報を用いて前記契約電力量の電力の移動が完了したか否かを判断する手順をコンピュータに実行させるためのプログラム。
47. 33.から46.いずれか一つに記載のプログラムにおいて、
前記契約電力量の電力の移動が完了したと判断されると、前記電力の売買の対価として、前記第1ユーザに付与されるインセンティブを示す情報を出力する手順をさらにコンピュータに実行させるためのプログラム。
48. 33.から47.いずれか一つに記載のプログラムにおいて、
前記第1蓄電池の充放電の状況を示す情報を受信する手順、
前記第1蓄電池が放電停止中の場合、前記第1ユーザの端末および前記第2ユーザの端末のいずれか一方に、前記第1蓄電池からの放電が停止中であることを示す情報を表示させる手順をさらにコンピュータに実行させるためのプログラム。
この出願は、2016年8月30日に出願された日本出願特願2016−167872号を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。

Claims (12)

  1. 第1蓄電池を有していて電力の売り手となる第1ユーザと、第2蓄電池を有していて前記電力の買い手となる第2ユーザと、の間で売買される契約電力量を含む契約情報を取得する取得手段と、
    前記第1蓄電池から前記第2蓄電池に電力を移動させたときの、前記第1蓄電池の放電量および前記第2蓄電池の充電量の少なくとも一方に関する充放電情報を受信する受信手段と、
    前記充放電情報を用いて、前記契約電力量の電力の移動が完了したか否かを判断する判断手段と、
    前記取得手段が取得した前記契約情報を、前記第1ユーザの端末および前記第2ユーザの端末の少なくとも一方に表示させ、かつ、前記契約電力量の電力の移動が完了したと判断されたときに、その旨を示す情報を前記第1ユーザの端末および前記第2ユーザの端末の少なくとも一方に表示させる表示手段と、
    前記受信手段により受信した前記充放電情報に基づいて、前記第1蓄電池から前記第2蓄電池に移動済みの電力量が前記契約電力量に占める割合を算出する算出手段と、
    を備え、
    前記表示手段は、前記第1ユーザの端末および前記第2ユーザの端末の少なくとも一方に、前記移動済みの電力量が前記契約電力量に占める割合を示す情報を表示させ、
    前記表示手段は、前記第1ユーザの端末および前記第2ユーザの端末の少なくとも一方に、前記第1蓄電池の前記放電量が前記契約電力量に占める割合を示す情報、かつ、前記第2蓄電池の前記充電量が前記契約電力量に占める割合を示す情報を、同一画面に表示させる情報処理装置。
  2. 請求項1記載の情報処理装置において、
    前記契約情報に基づく契約成立が確定すると、前記第1蓄電池および前記第2蓄電池を制御する充放電制御装置に、前記契約情報に従い、充放電の開始を指示する制御手段をさらに備える情報処理装置。
  3. 請求項に記載の情報処理装置において、
    前記制御手段は、前記第1蓄電池および前記第2蓄電池の少なくとも一方の充放電蓄電池の充放電制御を少なくとも以下の(a1)〜(a7)のいずれか一つの条件に従い行う、情報処理装置。
    (a1)前記第1蓄電池の蓄電量が第1閾値未満の場合、前記第2蓄電池の放電を停止し、充電を行う。
    (a2)電力系統の電力単価が第1の所定の金額より低い場合、前記第2蓄電池の放電を停止し、充電を行う。
    (a3)前記電力系統の前記電力単価が第2の所定の金額より高い場合、前記第2蓄電池で放電を行う。
    (a4)前記第2蓄電池の単位時間当たりの放電量が第2閾値未満の場合または前記第2蓄電池の自家消費電力が所定値以上の場合、前記第2蓄電池の放電を停止し、充電を行う。ただし、前記第2蓄電池の単位時間当たりの放電量は、蓄電池の定格出力から自家消費電力を減算して算出される。
    (a5)前記契約情報において、前記第2ユーザまたは前記第1ユーザが指定する時間帯に基づき、前記第2蓄電池で放電を行い、前記第1蓄電池で充電を行う。
    (a6)前記第1蓄電池の空き容量が第3閾値未満の場合、前記第1蓄電池の充電を停止し、充電側の負荷に供給または放電する。
    (a7)前記第1蓄電池の空き容量が第4閾値以上の場合、前記第1蓄電池で充電を行う。
  4. 請求項1からのいずれか一項に記載の情報処理装置において、
    前記受信手段は、前記第1蓄電池の放電量を測定する測定装置および前記第2蓄電池の充電量を測定する測定装置から前記放電量および前記充電量を示す充放電情報を受信する情報処理装置。
  5. 請求項1からのいずれか一項に記載の情報処理装置において、
    前記第1蓄電池から前記第2蓄電池への前記契約電力量の電力の移動が可能か否かを判定する可否判定手段を備え、
    前記電力の移動が可能と判定された場合に、前記表示手段は、前記第1ユーザの端末および前記第2ユーザの端末の少なくとも一方に、前記契約情報に基づく契約成立を確定する契約画面を表示させる情報処理装置。
  6. 請求項1からのいずれか一項に記載の情報処理装置において、
    前記受信手段は、前記第1蓄電池の単位時間当たりの自家消費電力量、および前記第1蓄電池の定格出力および蓄電量を示す蓄電池情報をさらに受信し、
    前記第1蓄電池の前記自家消費電力量、および前記蓄電池情報に基づいて、前記第1蓄電池の放電可能容量を推定する推定手段をさらに備え、
    前記表示手段は、推定された前記第1蓄電池の前記放電可能容量を、前記第1ユーザの端末および前記第2ユーザの端末の少なくとも一方に表示させる情報処理装置。
  7. 請求項またはに記載の情報処理装置において、
    前記可否判定手段は、前記第1蓄電池の放電可能容量が売買希望容量よりも大きい場合に、前記契約電力量の電力の移動が可能であると判定する情報処理装置。
  8. 請求項からのいずれか一項に記載の情報処理装置において、
    前記可否判定手段は、前記第2蓄電池の充電可能容量が売買希望容量よりも大きい場合に、前記契約電力量の電力の移動が可能であると判定する情報処理装置。
  9. 請求項からのいずれか一項に記載の情報処理装置において、
    前記受信手段は、前記第1蓄電池の単位時間当たりの放電能力および前記第2蓄電池の単位時間当たりの充電能力を示す情報を受信し、
    前記第1蓄電池の前記放電能力および前記第2蓄電池の前記充電能力を示す情報に基づいて、前記第1蓄電池が前記契約電力量の放電を完了するのにかかる放電所要時間および、前記第2蓄電池が前記契約電力量の充電を完了するのにかかる充電所要時間を算出する所要時間算出手段をさらに備え、
    前記表示手段は、算出された前記放電所要時間および前記充電所要時間を、前記第1ユーザの端末および前記第2ユーザの端末の少なくとも一方に表示させる情報処理装置。
  10. 請求項1からのいずれか一項に記載の情報処理装置において、
    前記契約電力量の電力の移動が完了したと判断されると、前記電力の売買の対価として、前記第1ユーザに付与されるインセンティブを示す情報を出力する出力手段をさらに備える情報処理装置。
  11. 情報処理装置が、
    第1蓄電池を有していて電力の売り手となる第1ユーザと、第2蓄電池を有していて前記電力の買い手となる第2ユーザと、の間で売買される契約電力量を含む契約情報を取得し、
    前記第1蓄電池から前記第2蓄電池に電力を移動させたときの、前記第1蓄電池の放電量および前記第2蓄電池の充電量の少なくとも一方に関する充放電情報を受信し、
    前記充放電情報を用いて、前記契約電力量の電力の移動が完了したか否かを判断し、
    取得した前記契約情報を、前記第1ユーザの端末および前記第2ユーザの端末の少なくとも一方に表示させ、かつ、前記契約電力量の電力の移動が完了したと判断されたときに、その旨を示す情報を前記第1ユーザの端末および前記第2ユーザの端末の少なくとも一方に表示させ、
    受信した前記充放電情報に基づいて、前記第1蓄電池から前記第2蓄電池に移動済みの電力量が前記契約電力量に占める割合を算出し、
    前記第1ユーザの端末および前記第2ユーザの端末の少なくとも一方に、前記移動済みの電力量が前記契約電力量に占める割合を示す情報を表示させ、
    前記第1ユーザの端末および前記第2ユーザの端末の少なくとも一方に、前記第1蓄電池の前記放電量が前記契約電力量に占める割合を示す情報、かつ、前記第2蓄電池の前記充電量が前記契約電力量に占める割合を示す情報を、同一画面に表示させる、情報処理方法。
  12. コンピュータに、
    第1蓄電池を有していて電力の売り手となる第1ユーザと、第2蓄電池を有していて前記電力の買い手となる第2ユーザと、の間で売買される契約電力量を含む契約情報を取得する手順、
    前記第1蓄電池から前記第2蓄電池に電力を移動させたときの、前記第1蓄電池の放電量および前記第2蓄電池の充電量の少なくとも一方に関する充放電情報を受信する手順、
    前記充放電情報を用いて、前記契約電力量の電力の移動が完了したか否かを判断する手順、
    取得した前記契約情報を、前記第1ユーザの端末および前記第2ユーザの端末の少なくとも一方に表示させ、かつ、前記契約電力量の電力の移動が完了したと判断されたときに、その旨を示す情報を前記第1ユーザの端末および前記第2ユーザの端末の少なくとも一方に表示させる手順、
    受信した前記充放電情報に基づいて、前記第1蓄電池から前記第2蓄電池に移動済みの電力量が前記契約電力量に占める割合を算出する手順、
    前記第1ユーザの端末および前記第2ユーザの端末の少なくとも一方に、前記移動済みの電力量が前記契約電力量に占める割合を示す情報を表示させる手順、
    前記第1ユーザの端末および前記第2ユーザの端末の少なくとも一方に、前記第1蓄電池の前記放電量が前記契約電力量に占める割合を示す情報、かつ、前記第2蓄電池の前記充電量が前記契約電力量に占める割合を示す情報を、同一画面に表示させる手順、を実行させるためのプログラム。
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