JP6935725B2 - 眼科撮影装置 - Google Patents

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Description

本開示は、眼科撮影装置に関する。
従来、光コヒーレンストモグラフィ(OCT)部と、被検眼の前眼部を撮影する撮影素子と、固視標を被検眼に投影する固視光源と、被検眼の眼底の撮影および被検眼への治療光の照射の少なくとも何れかを行う光学系とを備える眼科撮影装置が知られている。例えば、特許文献1に開示されている眼科検査装置は、光コヒーレンストモグラフィ部の一例であるOCT光学系と、被検眼の前眼部を撮影する前眼部観察光学系の受光素子と、固視光源の一例である固視標表示体と、眼底カメラ光学系を備えている。被検眼が配置される光路は、波長分離部材の一例であるダイクロイックミラーにより、OCT光学系および前眼部観察光学系が配置される光路と、固視光源および眼底カメラ光学系が配置される光路とに分岐される。
特開2016−13210号公報
光コヒーレンストモグラフィ部には、中心波長が異なる種々のOCT光源が用いられる。例えば、SD−OCTにおいて用いられるOCT光源の中心波長と、SS−OCTにおいて用いられるOCT光源の中心波長は異なる場合がある。OCT光源の中心波長が互いに異なる複数種類の眼科撮影装置が製造される場合には、OCT光源に合わせて調整(例えば、光学部材の交換および位置変更等)が行われる必要がある。また、調整工数を減少させるために、複数種類のOCT光源に対して共通して使用可能な波長分離部材を採用する場合、波長分離部材により、波長が近い複数の光学系の光路を分岐しなくてはならない場合も生じ得る。従って、波長分離部材に高い性能が要求される。
本開示の典型的な目的は、中心波長が異なる複数種類のOCT光源を選択的に搭載することが容易な眼科撮影装置を提供することである。
本開示における典型的な実施形態の第一態様が提供する眼科撮影装置は、中心波長が赤外域である第一波長域にある光を照射する第一光学系と、中心波長が前記第一波長域に対して短い第二波長域の光を照射する第二光学系と、を備え、前記第一光学系は、OCT光源から出射されたOCT光を測定光と参照光に分岐し、被検眼の組織によって反射された前記測定光の反射光と前記参照光の干渉光を受光することで、前記組織のOCT信号を取得する光コヒーレンストモグラフィ部と、前記被検眼の前眼部によって反射された赤外光である前眼部撮影光を受光することで、前記被検眼の前眼部を撮影する撮影素子と、を備え、前記第二光学系は、可視光である固視光を出射することで固指標を前記被検眼に投影する固視光源と、前記測定光よりも波長が短く、且つ前記前眼部撮影光よりも波長が短い短波長光によって、前記被検眼の眼底の撮影、および前記被検眼への治療光の照射の少なくとも何れかを行う短波長光学系と、を備え、前記測定光、前記前眼部撮影光、前記固視光、および前記短波長光の共通光路に配置される波長分離部材であって、前記波長分離部材のミラー面を透過する光と、前記ミラー面によって反射される光とを分離することで、前記測定光および前記前眼部撮影光が通過する第一光路と、前記固視光および前記短波長光が通過する第二光路に前記共通光路を分岐する波長分離部材を備え、前記ミラー面と前記共通光路の光軸とがなす角度が、45度より大きく且つ90度未満である。
本開示における典型的な実施形態の第二態様が提供する眼科撮影装置は、OCT光源から出射されたOCT光を測定光と参照光に分岐し、被検眼の組織によって反射された前記測定光の反射光と前記参照光の干渉光を受光することで、前記組織のOCT信号を取得する光コヒーレンストモグラフィ部を含む第一光学系と、前記OCT光の波長域を含む第一波長域よりも短い波長域である第二波長域内の光を前記被検眼に照射する第二光学系と、を備え、前記第一波長域は、SD−OCTにおいて用いられるOCT光源の波長と、SS−OCTにおいて用いられるOCT光源の波長との両方を含み、前記第一光学系から照射される光および前記第二光学系から照射される光の共通光路に配置される波長分離部材であって、前記波長分離部材のミラー面を透過する光と、前記ミラー面によって反射される光とを分離することで、前記第一波長域の光が通過する第一光路と、前記第二波長域の光が通過する第二光路に前記共通光路を分岐する波長分離部材を備える。
本開示に係る眼科撮影装置によると、中心波長が異なる複数種類のOCT光源を選択的に搭載することが容易となる。
眼科撮影装置1の概略構成を示す図である。 測定光の光路112に配置される光学系を説明するための図である。
<概要>
本開示で例示する眼科撮影装置の第一態様は、中心波長が赤外域である第一波長域にある光を照射する第一光学系と、中心波長が第一波長域に対して短い第二波長域の光を照射する第二光学系とを備える。第一光学系は、光コヒーレンストモグラフィ部と、撮影素子とを備える。光コヒーレンストモグラフィ部は、OCT光源から出射されたOCT光を測定光と参照光に分岐し、被検眼の組織によって反射された測定光の反射光と参照光の干渉光を受光することで、組織のOCT信号を取得する。撮影素子は、被検眼の前眼部によって反射された赤外光である前眼部撮影光を受光することで、被検眼の前眼部を撮影する。第二光学系は、固視光源と、短波長光学系とを備える。固視光源は、可視光である固視光を出射することで固指標を被検眼に投影する。短波長光学系は、測定光および前眼部撮影光の何れよりも波長が短い短波長光によって、被検眼の眼底の撮影、および被検眼への治療光の照射の少なくとも何れかを行う。眼科撮影装置は、波長分離部材を備える。波長分離部材は、測定光、前眼部撮影光、固視光、および短波長光の共通光路に配置される。波長分離部材は、ミラー面を透過する光と、ミラー面によって反射される光とを分離することで、測定光および前眼部撮影光が通過する第一光路と、固視光および短波長光が通過する第二光路に共通光路を分岐する。ミラー面と共通光路の光軸とがなす角度は、45度より大きく且つ90度未満である。
この場合、波長分離部材は、共通光路を、第一光路と第二光路に精度良く分岐することができる。従って、短波長光の光路および固視光の光路において、OCT光源の種類に合わせた調整を行う必要性を低減できる。また、波長分離部材は、共通光路を、測定光および前眼部撮影光の光路と、短波長光および固視光の光路に分岐できるものでよい。従って、波長分離部材は、例えば、特定の範囲の波長の光のみを透過または反射するバンドパス特性を有する必要はない。更に、波長分離部材のミラー面と共通光路の光軸とがなす角度を45度より大きく且つ90度未満とすることで、波長分離部材に、必ずしも高い精度(例えば、ミラーの厚み、コーティング等)は要求されない。よって、中心波長が異なる複数種類のOCT光源を選択的に眼科撮影装置に搭載することが容易になる。
なお、望ましくは、波長分離部材のミラー面と共通光路の光軸とがなす角度は、45度より大きく且つ80度未満である。更に望ましくは、波長分離部材のミラー面と共通光路の光軸とがなす角度は、45度より大きく且つ70度未満である。
測定光の光路に配置された1つまたは複数のレンズに、測定光の色収差を補正する色消しレンズを含んでいてもよい。この場合、色消しレンズにより、測定光の色収差が補正されることで、光コヒーレンストモグラフィ部は、収差の影響が抑制されたOCT信号を取得することができる。これにより、OCT信号に基づき、より鮮明なデータ(例えば断層画像のデータ等)を生成することが可能となる。
例えば、色消しレンズによって、W1nm近傍の波長(例えば、800nmから900nmまでの波長)における色収差の補正、および、W2nm(≠W1nm)近傍の波長(例えば、1000nmから1100nmまでの波長)における色収差の補正の両方が可能であってもよい。また、例えば、色消しレンズによって、W1nm近傍からW2nm近傍までの波長(例えば、800nmから1100nmまでの波長)の色収差の補正が可能であってもよい。
なお、色消しレンズは、少なくとも1つの正レンズと少なくとも1つの負レンズを備えていてもよい。色消しレンズは、少なくとも1つの正レンズと少なくとも1つの負レンズが接合された接合レンズであってもよい。
望ましくは、色消しレンズは、1つの正レンズと1つの負レンズを備える。この場合、正レンズおよび負レンズの少なくとも一方が複数ある場合に比べて、レンズの反射面の数が少なくなる。従って、レンズによる光の反射によりOCT信号が乱れる可能性を低減できる。
また、眼科撮影装置は、色消しレンズを備えていなくてもよい。
測定光の光路に配置された1つまたは複数のレンズのうちの少なくとも何れかに、中心波長が異なる複数種類のOCT光の反射を抑制するコーティングが施されていてもよい。この場合、OCT光源が交換された場合でも、レンズによる測定光の反射が抑制される。従って、より多くの部品を共通して使用することができる。
なお、コーティングは、例えば、850nm近傍の波長の光の反射と、1050nm近傍の波長の光の反射を共に抑制してもよい。
また、OCT光源が交換される際に、測定光の光路に配置された1つまたは複数のレンズのうちの少なくともいずれかが、OCT光源の波長に適したレンズに交換されてもよい。
短波長光学系は、走査型レーザ検眼鏡、眼底カメラ、およびレーザ治療部の少なくとも何れかを備えていてもよい。この場合、中心波長が異なる複数種類のOCT光源が選択的に搭載されても、走査型レーザ検眼鏡、眼底カメラ、およびレーザ治療部の少なくとも何れかが、OCT光源の種類に合わせた多くの調整を行わずに容易に搭載される。
なお、短波長光学系は、走査型レーザ検眼鏡、眼底カメラ、およびレーザ治療部以外の装置(例えば、赤外カメラ等)を備えていてもよい。
眼科撮影装置は、前眼部撮影光を被検眼の前眼部に照射する前眼部撮影光源を更に備えていてもよい。この場合、眼科撮影装置は、前眼部を照明して、前眼部を撮影することができる。従って、前眼部が容易に撮影される。
なお、OCT光源が交換される場合に、交換後のOCT光源に合わせて、前眼部撮影光源が交換されてもよい。詳細には、OCT光源が交換される場合に、交換後のOCT光源の中心波長との差が大きい中心波長の前眼部撮影光源が用いられてもよい。例えば、OCT光源の中心波長が850nmである場合、中心波長が960nmの前眼部撮影光源が用いられ、OCT光源の中心波長が1050nmである場合、中心波長が930nmの前眼部撮影光源が用いられてもよい。また、眼科撮影装置は、第一光路に配置され、測定光の光路と前眼部撮影光の光路に第一光路を分岐する波長分離部材を備えてもよい。この場合、第一光路を分岐する波長分離部材は、第一光路を、測定光の光路と前眼部撮影光の光路に精度良く分岐することができる。
また、眼科撮影装置は、第二光路に配置され、固視光の光路と短波長光の光路に第二光路を分岐する波長分離部材を備えてもよい。
また、例えば、眼科撮影装置に中心波長が異なる少なくとも二つのOCT光源を選択的に搭載可能である場合、前眼部撮影光源の中心波長は、少なくとも二つのOCT光源の各々の中心波長の間であってもよい。この場合、前眼部撮影光源の中心波長を、複数のOCT光源の各々の中心波長よりも長い波長にする場合とは異なり、波長の長い光を受光可能な高価な撮影素子を用いる必要が無い。また、前眼部撮影光源の中心波長を、複数のOCT光源の各々の中心波長よりも短い波長とすると、波長分離部材による共通光路の分岐が困難になり易い。従って、前眼部撮影光源の中心波長を、少なくとも二つのOCT光源の中心波長の間とすることで、光路が適切に分岐されると共に、前眼部の撮影も容易に行われる。また、OCT光源に応じて、第一光路を分岐する波長分離部材を交換してもよい。この場合でも、第一光路を分岐する波長分離部材は、第一光路を、測定光の光路と前眼部撮影光の光路に精度良く分岐することができる。
本開示で例示する眼科撮影装置の第二態様は、第一光学系および第二光学系を備える。第一光学系は、OCT光源から出射されたOCT光を測定光と参照光に分岐し、被検眼の組織によって反射された測定光の反射光と参照光の干渉光を受光することで、組織のOCT信号を取得する光コヒーレンストモグラフィ部を含む。第二光学系は、OCT光の波長域を含む第一波長域よりも短い波長域である第二波長域内の光を被検眼に照射する。第一波長域は、SD−OCTにおいて用いられるOCT光源の波長と、SS−OCTにおいて用いられるOCT光源の波長との両方を含む。眼科撮影装置は、波長分離部材を備える。波長分離部材は、第一光学系から照射される光および第二光学系から照射される光の共通光路に配置される。波長分離部材は、ミラー面を透過する光と、ミラー面によって反射される光とを分離することで、第一波長域の光が通過する第一光路と、前記第二波長域の光が通過する第二光路に共通光路を分岐する。この場合、波長分離部材は、共通光路を、第一光路と第二光路に精度良く分岐することができる。従って、第二光路において、OCT光源の種類に合わせた調整を行う必要性を低減できる。また、波長分離部材は、共通光路を、第一光路と第二光路に分岐できるものでよい。従って、波長分離部材は、例えば、特定の範囲の波長の光のみを透過または反射するバンドパス特性を有する必要はない。よって、中心波長が異なる複数種類のOCT光源を選択的に眼科撮影装置に搭載することが容易になる。
ミラー面と共通光路の光軸とがなす角度が、45度より大きく且つ90度未満であってもよい。この場合、波長分離部材のミラー面と共通光路の光軸とがなす角度を45度より大きく且つ90度未満とすることで、波長分離部材に、必ずしも高い精度(例えば、ミラーの厚み、コーティング等)は要求されない。よって、中心波長が異なる複数種類のOCT光源を選択的に眼科撮影装置に搭載することが容易になる。
本開示では、共通光路を分岐する波長分離部材のミラー面と共通光路の光軸とがなすは、45度より大きく且つ90度未満である。しかしながら、共通光路を分岐する波長分離部材のミラー面と共通光路の光軸とがなす角度は、45度より大きく且つ90度未満でなくてもよい。更に、測定光の光路に配置された1つまたは複数のレンズに、測定光の色収差を補正する色消しレンズを含んでいてもよい。この場合、眼科撮影装置は、以下のように表現することも可能である。中心波長が赤外域である第一波長域にある光を照射する第一光学系と、中心波長が前記第一波長域に対して短い第二波長域の光を照射する第二光学系と、を備え、前記第一光学系は、OCT光源から出射されたOCT光を測定光と参照光に分岐し、被検眼の組織によって反射された前記測定光の反射光と前記参照光の干渉光を受光することで、前記組織のOCT信号を取得する光コヒーレンストモグラフィ部と、前記被検眼の前眼部によって反射された赤外光である前眼部撮影光を受光することで、前記被検眼の前眼部を撮影する撮影素子と、を備え、前記第二光学系は、可視光である固視光を出射することで固指標を前記被検眼に投影する固視光源と、前記測定光よりも波長が短く、且つ前記前眼部撮影光よりも波長が短い短波長光によって、前記被検眼の眼底の撮影、および前記被検眼への治療光の照射の少なくとも何れかを行う短波長光学系と、を備え、前記測定光、前記前眼部撮影光、前記固視光、および前記短波長光の共通光路に配置され、前記測定光および前記前眼部撮影光が通過する第一光路と、前記固視光および前記短波長光が通過する第二光路に前記共通光路を分岐する波長分離部材を備え、前記測定光の光路に配置された1つまたは複数のレンズに、前記測定光の色収差を補正する色消しレンズを含むことを特徴とする眼科撮影装置。
<実施形態>
以下、本発明の典型的な一実施形態について、図面を参照して説明する。まず、図1を参照して、本実施形態の眼科撮影装置1の概略構成について説明する。本実施形態の眼科撮影装置1は、第一光学系110および第二光学系120を備える。第一光学系110は、中心波長が赤外域である第一波長域にある光を照射する光学系である。第二光学系120は、中心波長が第一波長域に対して短い第二波長域の光を照射する光学系である。第一光学系110は、前眼部観察光学系200およびOCT光学系300を備える。第二光学系120は、固視光学系400および走査型レーザ検眼鏡(SLO)光学系500を備える。以下では、前眼部観察光学系200の撮影素子26が受光する赤外光を、前眼部撮影光と言う。OCT光学系300がOCT信号を取得するために被検眼Eに出射するOCT測定光を、単に測定光と言う。固視標を投影するために固視光学系400から出射される光を固視光と言う。また、被検眼Eの眼底を撮影するためにSLO光学系500から出射される光を短波長光と言う。眼科撮影装置1は更に、アライメント指標投影光学系600、制御部71、メモリ72、および表示部73を備える。
眼科撮影装置1において、前眼部撮影光、測定光、固視光、および短波長光の共通光路10に、対物レンズ21および第一波長分離部材22が配置されている。第一波長分離部材22は、測定光および前眼部撮影光が通過する第一光路11と、固視光および短波長光が通過する第二光路12に、共通光路10を分岐する。測定光および前眼部撮影光は赤外光である。固視光は可視光である。短波長光の波長は、測定光の波長および前眼部撮影光の波長よりも短い。第一波長分離部材22として、例えば、ダイクロイックミラー、ダイクロイックプリズム等の少なくともいずれかが用いられてもよい。一例として、本実施形態の第一波長分離部材22にはダイクロイックミラーが用いられている。なお、本実施形態の第一波長分離部材22は、測定光および前眼部撮影光を透過させると共に、固視光および短波長光を反射させることで、共通光路10を分岐する。しかし、透過させる光と反射させる光が逆であってもよい。
第一光路11には、第二波長分離部材24が配置されている。本実施形態では、第一波長分離部材22から第二波長分離部材24までの光路に、レンズ23が配置されている。第二波長分離部材24は、前眼部撮影光の光路111と測定光の光路112に、第一光路11を分岐する。第二波長分離部材24として、例えば、ダイクロイックミラー、ダイクロイックプリズム等が用いられる。また、第二波長分離部材24として、例えば、他のビームスプリッタ(例えば、ハーフミラー、穴開きミラー、ハーフミラーと波長フィルタの組合せ等)が用いられてもよい。本実施形態の第二波長分離部材24は、前眼部撮影光を透過させ、且つ測定光を反射させることで、第一光路11を分岐する。しかし、第二波長分離部材24は、前眼部撮影光を反射させ、且つ測定光を透過させることで、第一光路11を分岐してもよい。
共通光路10および第一光路11を含む前眼部撮影光の光路111には、前眼部観察光学系200が設けられている。本実施形態では、前眼部観察光学系200は、前眼部の正面観察画像を得るために用いられる。本実施形態では、前眼部観察光学系200は、対物レンズ21、第一波長分離部材22、レンズ23、第二波長分離部材24、レンズ25、および撮影素子26を備える。撮影素子26は、例えば、CCD等の二次元撮像素子であってもよい。
本実施形態では、前眼部撮影光を被検眼Eの前眼部に照射する前眼部撮影光源27として、アライメント指標投影光学系600の複数の赤外光源が用いられる。アライメント指標投影光学系600は、被検眼Eに対して光学系を位置合わせするために用いられる。本実施形態では、アライメント指標投影光学系600の複数の赤外光源は、撮影光軸Lを中心とする同心円上に設けられる。なお、前眼部撮影光源27として、アライメント指標投影光学系600の複数の赤外光源とは別に、赤外光源が設けられてもよい。前眼部撮影光源27の中心波長は、一例として930nmである。撮影素子26は、被検眼Eの前眼部によって反射された前眼部撮影光を受光することで、被検眼Eの前眼部を撮影する。撮影素子26から出力された信号は制御部71に入力される。制御部71は、メモリ72および表示部73に接続されている。制御部71は、入力された信号に基づいて、被検眼Eの前眼部の正面画像を生成し、メモリ72に記憶に記憶してもよい。制御部71は、生成された正面画像を表示部73に表示させてもよい。
共通光路10および第一光路11を含む測定光の光路112には、OCT光学系300の測定光学系310が設けられている。OCT光学系300は、OCT部30の光学系である。OCT光学系300は、OCTの原理を用いて被検眼Eの組織のOCT信号を取得するために用いられる。本実施形態では、OCT光学系300は、OCT光源(測定光源)31、検出器(受光素子)32、カップラー33、測定光学系310、および参照光学系320を備える。OCT光源31は、OCT信号を取得するための光(OCT光)を出射する。カップラー33は、OCT光源31から出射された光を、測定光と参照光に分岐する。また、本実施形態のカップラー33は、被検眼Eの組織(例えば、眼底または前眼部等)によって反射された測定光と、参照光学系320によって生成された参照光とを合成し、合成された干渉光を検出器32に受光させる。
測定光学系310は、カップラー33によって分岐された測定光を被検眼Eの組織に導くと共に、被検眼Eの組織によって反射された測定光をカップラー33に戻す。本実施形態では、測定光学系310は、対物レンズ21から第二波長分離部材24までの光路を前眼部観察光学系200と共用する。測定光学系310は更に、レンズ311および走査部312を主に備える。走査部312は、光スキャナおよび駆動部を備える。光スキャナは、駆動部によって駆動されることで、測定光を偏向させることができる。本実施形態では、互いに異なる方向に測定光を偏向させることが可能な2つのガルバノミラーが光スキャナとして用いられる。しかしながら、光を偏向させる別のデバイス(例えば、ポリゴンミラー、レゾナントスキャナ、音響光学素子等の少なくともいずれか)が光スキャナとして用いられてもよい。
参照光学系320は、参照光を生成してカップラー33に戻す。本実施形態の参照光学系320は、カップラー33によって分岐された参照光を参照ミラー321によって反射させることで、参照光を生成する。しかしながら、参照光学系320の構成は変更できる。例えば、参照光学系320は、カップラー33から入射した光を反射させずに透過させて、カップラー33に戻してもよい。
検出器32は、測定光と参照光の干渉信号を検出する。本実施形態では、フーリエドメインOCTの原理が採用されている。フーリエドメインOCTでは、干渉光のスペクトル強度(スペクトル干渉信号)が検出器32によって検出され、スペクトル強度データに対するフーリエ変換によって複素OCT信号が取得される。フーリエドメインOCTの一例として、Spectral−domain−OCT(SD−OCT)、Swept−source−OCT(SS−OCT)等を採用できる。また、例えば、Time−domain−OCT(TD−OCT)等を採用することも可能である。本実施形態の眼科撮影装置1には、SD−OCTが搭載されている。例えば、眼科撮影装置1には、SD−OCTと交換して、SS−OCTを搭載可能であってもよい。
SD−OCTの場合、例えば、OCT光源31として低コヒーレント光源(広帯域光源)が用いられる。更に、SD−OCTの場合、例えば、干渉光の光路における検出器32の近傍には、干渉光を各周波数成分(各波長成分)に分光する分光光学系(スペクトロメータ)が設けられる。SD−OCTの場合、OCT光源31の中心波長は、一例として850nmである。SS−OCTの場合、例えば、OCT光源31として、出射波長を時間的に高速で変化させる波長走査型光源(波長可変光源)が用いられる。この場合、OCT光源31は、光源、ファイバーリング共振器、および波長選択フィルタを備えていてもよい。波長選択フィルタには、例えば、回折格子とポリゴンミラーを組み合わせたフィルタ、および、ファブリー・ペローエタロンを用いたフィルタ等がある。SS−OCTの場合、OCT光源31の中心波長は、一例として1050nmである。
検出器32から出力されたOCT信号は制御部71に入力される。制御部71は、OCT信号に基づいて、被検眼Eの組織の断層画像のデータ等を生成し、メモリ72に記憶に記憶してもよい。制御部71は、生成された断層画像等を表示部73に表示させてもよい。
次に、図2を参照して、本実施形態における測定光の光路112に配置される光学系について説明する。なお、図2では、被検眼Eから走査部312までの間に配置される光学系のみを図示し、他の部材は図示を省略している。また、前眼部撮影光源27についても図示を省略している。レンズ23については、部分拡大図も示す。
上述の通り、測定光および前眼部撮影光は赤外光であり、固視光は可視光である。また、短波長光の波長は、測定光の波長および前眼部撮影光の波長よりも短い。従って、短波長光の波長および固視光の波長は、測定光の波長および前眼部撮影光の波長よりも短い。第一波長分離部材22は、共通光路10を、第一光路11(測定光のおよび前眼部撮影光の光路)と、第二光路12(短波長光および固視光の光路)に分岐できるものでよい。従って、第一波長分離部材22は、例えば、特定の範囲の波長の光のみを透過または反射するバンドパス特性を有する必要はない。また、第一波長分離部材22のミラー面221と共通光路10の光軸とがなす角度dは、45度より大きく且つ90度未満である。一般に、ダイクロイックミラー又はダイクロイックプリズムの光分岐性能は、最適化された入射角度が小さいほど、入射角度変化に対してロバスト性をもたせることが容易である。従って、第一波長分離部材22に、必ずしも高い精度(例えば、ミラーの厚み、コーティング等)は要求されない。従って、中心波長が短波長光および固視光の波長に近いOCT光源31(例えば中心波長が850nmのOCT光源31)が用いられる場合でも、第一光路11が適切に分岐される。よって、中心波長が異なる複数種類のOCT光源31を、多くの設計を共通にした状態で選択的に眼科撮影装置1に搭載することが容易になる。例えば、OCT光源31として、中心波長が850nmであるOCT光源と、中心波長が1050nmであるOCT光源の各々が、第一波長分離部材22等の構成を共通にした状態で、眼科撮影装置1に選択的に搭載可能である。換言すれば、第一波長分離部材22は、SD−OCTにおいて用いられるOCT光源の波長と、SS−OCTにおいて用いられるOCT光源の波長との両方を含む第一波長域の光を透過させると共に、第一波長域よりも短い波長域である第二波長域内の光を反射させることで、共通光路10を分岐することができる。上述の通り、透過させる光と反射させる光が逆であってもよい。
また、望ましくは、角度dは、45度より大きく且つ80度未満である。更に望ましくは、角度dは、45度より大きく且つ70度未満である。上述のような高い精度を要求されるダイクロイックミラーをコーティングする際は、多層の膜が必要となり、その応力によって反りが発生する可能性があることが知られている(例えば、PCT国際出願公開公報WO2015−137183号公報を参照)。その影響は、ダイクロイックミラーの母材(例えば、ガラス等)を厚くすることで、軽減することが可能である。しかしながら、ダイクロイックミラーにて光を透過させる光学系については、ダイクロイックミラーを透過する光路長が長いと、並行平板による球面収差や非点収差の影響が増加する。ダイクロイックミラーにて光を透過させる光学系については、ダイクロイックミラーの厚みに対し、入射角度の余弦の逆数倍に比例して実質的な光路長が大きくなる。従って、角度dを上記の角度として入射角度を小さくすることで、ダイクロイックミラーを厚くしてもその光路長増加は小さく抑えられる。これにより、反りを軽減しつつ球面収差や非点収差の影響を抑制することが可能となる。
測定光の光路112に配置されたレンズ(例えば、対物レンズ21、レンズ23、レンズ311等)には、測定光の色収差を補正する色消しレンズが含まれていてもよい。色消しレンズは、少なくとも1つの正レンズと少なくとも1つの負レンズを備えていてもよい。また、色消しレンズは、少なくとも1つの正レンズと少なくとも1つの負レンズが接合された接合レンズであってもよい。本実施形態では、被検眼Eの組織によって反射され、対物レンズ21および第一波長分離部材22を通過した光は、レンズ23を通過する。例えば、レンズ23が色消しレンズであってもよい。詳細には、レンズ23は、1つの正レンズ231と1つの負レンズ232が接合された接合レンズであってもよい。正レンズ231と負レンズ232とで、光の分散(アッベ数)が異なっていてもよい。例えば、正レンズ231は低分散のレンズであり、負レンズ232は高分散のレンズであってもよい。色消しレンズとして、例えば、特開2017−184788号公報に開示されている接合レンズが用いられてもよい。
測定光の光路112に配置されたレンズに色消しレンズが含まれる場合、例えば、色消しレンズによって、850nm近傍の波長(例えば、800nmから900nmまでの波長)における色収差の補正、および、1050nm近傍の波長(例えば、1000nmから1100nmまでの波長)における色収差の補正の両方が可能であってもよい。また、例えば、色消しレンズによって、850nm近傍から1050nm近傍までの波長(例えば、800nmから1100nmまでの波長)の色収差の補正が可能であってもよい。この場合、OCT光源31を中心波長が異なる光源に交換した場合でも、OCT光源31の中心波長の違いによる色収差の影響が抑制される。なお、眼科撮影装置1は、色消しレンズを備えていなくてもよい。
また、測定光の光路112に配置されたレンズ(例えば、対物レンズ21、レンズ23、レンズ311等)の少なくとも何れかにに、中心波長が異なる複数種類のOCT光の反射を抑制するコーティングが施されていてもよい。コーティングは、例えば、850nm近傍の波長の光の反射と、1050nm近傍の波長の光の反射を共に抑制してもよい。また、OCT光源31が交換される際に、測定光の光路112に配置されたレンズの少なくともいずれかが、OCT光源31の波長に適したレンズに交換されてもよい。
図1に示すように、第二光路12には、第三波長分離部材44が配置されている。第一波長分離部材22から第三波長分離部材44までの光路には、レンズ41、全反射ミラー42、およびレンズ43が順に設けられている。第三波長分離部材44は、固視光の光路121と短波長光の光路122に、第二光路12を分岐する。第三波長分離部材44として、例えば、ダイクロイックミラー、ダイクロイックプリズム等が用いられる。また、第二波長分離部材24として、例えば、他のビームスプリッタ(例えば、ハーフミラー、穴開きミラー、ハーフミラーと波長フィルタの組合せ等)が用いられてもよい。本実施形態の第三波長分離部材44は、固視光を反射させ、且つ短波長光を透過させることで、第二光路12を分岐する。しかし、第三波長分離部材44は、固視光を透過させ、且つ短波長光を反射させてもよい。
共通光路10および第二光路12を含む固視光の光路121には、固視光学系400が設けられている。固視光学系400は、被検眼Eに向けて固視標を投影するために用いられる。被本実施形態では、固視光学系400は、対物レンズ21、第一波長分離部材22、レンズ41、全反射ミラー42、レンズ43、第三波長分離部材44、レンズ45、および固視光源46を備える。固視光源46は、可視光である固視光を出射する。一例として、本実施形態の固視光源46の中心波長は590nmである。
固視光源46から出射された固視光は、レンズ45、第三波長分離部材44、レンズ43、全反射ミラー42、およびレンズ41を経て、第一波長分離部材22により反射される。更に、固視光は、対物レンズ21を通過して、被検眼Eの眼底に集光する。被検者は、可視光を固視標として視認する。これにより、被検眼Eが固視される。
共通光路10および第二光路12を含む短波長光の光路122には、SLO光学系500が設けられている。SLO光学系500は、本実施形態の短波長光学系50であるSLOの光学系である。本実施形態では、SLO光学系500は、被検眼Eの眼底の正面画像を得るために用いられる。本実施形態では、SLO光学系500は、対物レンズ21から第三波長分離部材44までの光路を固視光学系400と共用する。SLO光学系500は更に、レンズ51、走査部52、フォーカシングレンズ53、ビームスプリッタ54、コリメートレンズ55、レーザ光源56、集光レンズ57、共焦点開口58、および受光素子59を備える。
SLO光学系500は、レーザ光源56から出射されたレーザ光を、被検眼Eの眼底に照射する。受光素子59は、被検眼Eの眼底によって反射された光を受光する。本実施形態において、レーザ光源56は、短波長光として、近赤外光であるレーザ光を出射する。一例として、本実施形態のレーザ光源56の中心波長は780nmである。レーザ光源56として、例えば、LED光源、およびSLD光源等が用いられてもよい。フォーカシングレンズ53は、被検眼Eの屈折誤差に応じて光軸方向の位置を調節可能であってもよい。この場合、眼科撮影装置1は、フォーカシングレンズ53の位置を変位させる駆動機構を備えていてもよい。
走査部52は、レーザ光の光路中に配置されている。本実施形態では、走査部52は、眼底上で横断方向(XY方向)にレーザ光を走査させるために用いられる。本実施形態において、走査部52は、2つの光スキャナ(例えば、レゾナントスキャナと、ガルバノミラー等)を備える。走査部52は、2つの光スキャナを駆動することで、レーザ光源56らのレーザ光を、被検眼Eの眼底上で二次元的に走査する。
本実施形態において、集光レンズ57、共焦点開口58(例えば、ピンホール板)、および受光素子59は、ビームスプリッタ54の反射側に配置されている。共焦点開口58は、被検眼Eの眼底に共役な位置に配置されている。
ここで、レーザ光源56から出射されるレーザ光は、コリメートレンズ55、ビームスプリッタ54、およびフォーカシングレンズ53を介して走査部52に入射される。そして、走査部52によって、レーザ光の反射方向が変更される。走査部52を経たレーザ光は、レンズ51、第三波長分離部材44、レンズ43を通過した後、全反射ミラー42により反射される。更に、レーザ光は、レンズ41を通過し、第一波長分離部材22によって反射される。更に、レーザ光は、対物レンズ21を通過して、被検眼Eの眼底に集光される。
被検眼Eの眼底で反射されたレーザ光は、対物レンズ21からビームスプリッタ54までの光路を逆に辿る。レーザ光は、ビームスプリッタ54で反射され、集光レンズ57および共焦点開口58を通って、受光素子59によって受光される。受光素子59から出力された信号は制御部71に入力される。制御部71は、入力された信号に基づいて、被検眼Eの眼底の正面画像を生成し、メモリ72に記憶に記憶してもよい。制御部71は、生成された正面画像を表示部73に表示させてもよい。
上記実施形態は、種々の変更が可能である。例えば、上記実施形態では、短波長光学系50としてSLOが用いられている。しかしながら、短波長光学系50は、測定光および前眼部撮影光よりも波長が短い短波長光によって、被検眼Eの眼底の撮影および被検眼Eへの治療光の照射の少なくとも何れかを行ってもよい。例えば、眼科撮影装置1は、短波長光学系50として、SLO、眼底カメラ、およびレーザ治療部の少なくとも何れかを備えてもよい。この場合、眼底カメラとして、例えば、特開2016−13210号公報に開示されている眼底カメラが用いられてもよい。レーザ治療部としては、例えば、特開2017−153751号公報に開示されているレーザ治療部が用いられてもよい。
OCT光源31が交換される場合には、交換後のOCT光源31に合わせて、前眼部撮影光源27が交換されてもよい。詳細には、OCT光源31が交換される場合に、交換後のOCT光源31の中心波長との差が大きい中心波長の前眼部撮影光源27が用いられてもよい。例えば、OCT光源31の中心波長が850nmである場合、中心波長が960nmの前眼部撮影光源27が用いられ、OCT光源31の中心波長が1050nmである場合、中心波長が930nmの前眼部撮影光源27が用いられてもよい。この場合、第二波長分離部材24は、第一光路11を、測定光の光路112と前眼部撮影光の光路111に精度良く分岐することができる。
また、例えば、眼科撮影装置1に、中心波長が異なる二つのOCT光源31を選択的に搭載可能である場合、前眼部撮影光源27の中心波長は、二つのOCT光源31の各々の中心波長の間であってもよい。この場合、OCT光源31に応じて第二波長分離部材を交換してもよい。この場合でも、第二波長分離部材24は、第一光路11を、測定光の光路112と前眼部撮影光の光路111に精度良く分岐することができる。
上記実施形態における各々のレンズは、1つのレンズであってもよいし、複数のレンズからなるレンズ群であってもよい。
上記実施形態における第一波長分離部材22は、本発明の「波長分離部材」の一例である。
1 眼科撮影装置
10 共通光路
11 第一光路
12 第二光路
22 第一波長分離部材
23 レンズ
26 撮影素子
27 前眼部撮影光源
30 OCT部
31 OCT光源
46 固視光源
50 短波長光学系
110 第一光学系
120 第二光学系
111 光路
112 光路
121 光路
122 光路
E 被検眼

Claims (7)

  1. 中心波長が赤外域である第一波長域にある光を照射する第一光学系と、
    中心波長が前記第一波長域に対して短い第二波長域の光を照射する第二光学系と、
    を備え、
    前記第一光学系は、
    OCT光源から出射されたOCT光を測定光と参照光に分岐し、被検眼の組織によって反射された前記測定光の反射光と前記参照光の干渉光を受光することで、前記組織のOCT信号を取得する光コヒーレンストモグラフィ部と、
    前記被検眼の前眼部によって反射された赤外光である前眼部撮影光を受光することで、前記被検眼の前眼部を撮影する撮影素子と、
    を備え、
    前記第二光学系は、
    可視光である固視光を出射することで固指標を前記被検眼に投影する固視光源と、
    前記測定光よりも波長が短く、且つ前記前眼部撮影光よりも波長が短い短波長光によって、前記被検眼の眼底の撮影、および前記被検眼への治療光の照射の少なくとも何れかを行う短波長光学系と、
    を備え、
    前記測定光、前記前眼部撮影光、前記固視光、および前記短波長光の共通光路に配置される波長分離部材であって、前記波長分離部材のミラー面を透過する光と、前記ミラー面によって反射される光とを分離することで、前記測定光および前記前眼部撮影光が通過する第一光路と、前記固視光および前記短波長光が通過する第二光路に前記共通光路を分岐する波長分離部材
    を備え、
    前記ミラー面と前記共通光路の光軸とがなす角度が、45度より大きく且つ90度未満であることを特徴とする眼科撮影装置。
  2. 請求項1に記載の眼科撮影装置であって、
    前記測定光の光路に配置された1つまたは複数のレンズに、前記測定光の色収差を補正する色消しレンズを含むことを特徴とする眼科撮影装置。
  3. 請求項1または2に記載の眼科撮影装置であって、
    前記測定光の光路に配置された1つまたは複数のレンズのうちの少なくとも何れかに、中心波長が異なる複数種類の前記OCT光の反射を抑制するコーティングが施されていることを特徴とする眼科撮影装置。
  4. 請求項1から3の何れかに記載の眼科撮影装置であって、
    前記短波長光学系は、走査型レーザ検眼鏡、眼底カメラ、およびレーザ治療部の少なくとも何れかを備えることを特徴とする眼科撮影装置。
  5. 請求項1から4の何れかに記載の眼科撮影装置であって、
    前記前眼部撮影光を前記被検眼の前眼部に照射する前眼部撮影光源を更に備えることを特徴とする眼科撮影装置。
  6. OCT光源から出射されたOCT光を測定光と参照光に分岐し、被検眼の組織によって反射された前記測定光の反射光と前記参照光の干渉光を受光することで、前記組織のOCT信号を取得する光コヒーレンストモグラフィ部を含む第一光学系と、
    前記OCT光の波長域を含む第一波長域よりも短い波長域である第二波長域内の光を前記被検眼に照射する第二光学系と、
    を備え、
    前記第一波長域は、SD−OCTにおいて用いられるOCT光源の波長と、SS−OCTにおいて用いられるOCT光源の波長との両方を含み、
    前記第一光学系から照射される光および前記第二光学系から照射される光の共通光路に配置される波長分離部材であって、前記波長分離部材のミラー面を透過する光と、前記ミラー面によって反射される光とを分離することで、前記第一波長域の光が通過する第一光路と、前記第二波長域の光が通過する第二光路に前記共通光路を分岐する波長分離部材
    を備えることを特徴とする眼科撮影装置。
  7. 請求項6に記載の眼科撮影装置であって、
    前記ミラー面と前記共通光路の光軸とがなす角度が、45度より大きく且つ90度未満であることを特徴とする眼科撮影装置。

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