JP6921660B2 - ガイドワイヤサポートカテーテル - Google Patents

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Description

本発明は、ガイドワイヤの剛性を調整することができるガイドワイヤサポートカテーテルに関する。
体内で血液が循環するための流路である血管に狭窄が生じ、血液の循環が滞ることにより、様々な疾患が発生することが知られている。特に心臓に血液を供給する冠状動脈に狭窄が生じると、狭心症、心筋梗塞等の重篤な疾病をもたらすおそれがある。このような血管の狭窄部を治療する方法の一つとして、バルーンカテーテルやステントを用いて狭窄部を拡張させる血管形成術(PTA、PTCA等)がある。血管形成術は、バイパス手術のような開胸術を必要としない低侵襲療法であることから広く行われている。
血管形成術では、バルーンカテーテルやステントで狭窄部を拡張させる前段階として病変部にガイドワイヤを通過させておく必要があるが、ガイドワイヤは体内への挿入容易性の観点から柔軟に形成されるため、病変部が硬い場合には通過できない場合がある。ガイドワイヤが病変部を通過しやすくするためのサポートカテーテルが提案されている。サポートカテーテルは、筒状に形成されているシャフトの内腔にガイドワイヤを挿入できるようになっている。このシャフトを種々の方法で補強して、ガイドワイヤの剛性を実質的に高めることができる。例えば、特許文献1にはカテーテル体(シャフト)の壁に金属製又は樹脂製のコイルが補強部材として設けられたサポートカテーテルが記載されている。また、特許文献2には、切り込みが入れられたハイポチューブ(シャフト)を有するサポートカテーテルが記載されている。
米国特許出願公開第2007/0270779号明細書 米国特許出願公開第2014/0031843号明細書
しかし、特許文献1、2に記載された従来のサポートカテーテルは、まずは病変部に到達させる必要があるため柔軟に形成せざるを得ず、結果として硬い病変部を通過できないことがあった。このように病変部までの到達容易性と、病変部での通過性の双方を兼ね備えたサポートカテーテルは存在していなかった。
そこで、本発明はシャフトの剛性を容易に調整することができるガイドワイヤサポートカテーテルを提供することを目的とする。
上記課題を解決した本発明のガイドワイヤサポートカテーテルは、近位側と遠位側を有するガイドワイヤサポートカテーテルであって、ガイドワイヤが挿通される第1ルーメンを有する内筒部材と、内筒部材の外側に設けられて、内筒部材との間に流体が供給される第2ルーメンを有する外筒部材と、を有するシャフトを有し、第2ルーメンに接続されるバルーンを有しない点に要旨を有する。
また、本発明のガイドワイヤサポートカテーテルは、近位側と遠位側を有するガイドワイヤサポートカテーテルであって、ガイドワイヤを挿通する第1ルーメンを有する内筒部材と、内筒部材の外側に設けられて、内筒部材との間に流体が供給される第2ルーメンを有する外筒部材と、を有するシャフトを有し、第2ルーメンに10atmの流体を供給したときの内筒部材の最短外径をなす位置での外径減少率が10%以内である点に要旨を有するものでもある。
本発明のガイドワイヤサポートカテーテルにおいて、内筒部材の最短外径をなす位置が、第2ルーメンの内側に配置されていることが好ましい。
本発明のガイドワイヤサポートカテーテルにおいて、内筒部材は、内部に補強部材を有することが好ましい。
本発明のガイドワイヤサポートカテーテルにおいて、補強部材は、編組された複数の線材であることが好ましい。
本発明のガイドワイヤサポートカテーテルにおいて、内筒部材の肉厚が0.06mm以上0.20mm以下であることが好ましい。
本発明のガイドワイヤサポートカテーテルにおいて、第2ルーメンが、シャフトの遠位側に設けられていることが好ましい。
本発明のガイドワイヤサポートカテーテルにおいて、第2ルーメンの遠位端が、シャフトの遠位端よりも近位側に設けられていることが好ましい。
本発明のガイドワイヤサポートカテーテルにおいて、シャフトの遠位端部で、内筒部材と外筒部材が接合されていることが好ましい。
本発明のガイドワイヤサポートカテーテルにおいて、X線不透過マーカーが、シャフトの遠位側に配置されていることが好ましい。
本発明のガイドワイヤサポートカテーテルにおいて、内筒部材は、第1層と、第1層よりも内側に配置されている第2層を有し、第2層を構成する材料は、第1層を構成する材料よりも融点の低い材料を含んでいることが好ましい。
本発明のガイドワイヤサポートカテーテルにおいて、第1層を構成する材料および第2層を構成する材料は、熱可塑性樹脂であることが好ましい。
本発明のガイドワイヤサポートカテーテルにおいて、内筒部材は、内筒部材の軸方向に直交する断面において、第1層の断面積に対する第2層の断面積の比(第2層の断面積/第1層の断面積)が0.7以下であることが好ましい。
本発明のガイドワイヤサポートカテーテルにおいて、内筒部材は、内筒部材の軸方向に直交する断面において、以下の(1)式で計算される初期真円率が95%以上であることが好ましい。
初期真円率(%)=(内筒部材の最短外径/内筒部材の最長外径)×100 (1)
本発明のガイドワイヤサポートカテーテルにおいて、内筒部材は、内筒部材の軸方向に直交する断面において、以下の加圧試験後、以下(2)式で計算される加圧試験後真円率が75%以上であることが好ましい。
(加圧試験)
(i)第1ルーメン内に芯材を配置する。
(ii)ガイドワイヤサポートカテーテルを1atm、37℃水中の環境下に置く。
(iii)第2ルーメン内に31atmの圧力を30秒間付加する。
(iv)第2ルーメン内の圧力を1atmに降圧する。
(v)上記(iii)〜(iv)を合計20回繰り返す。
加圧試験後真円率(%)=(初期真円率算出時に内筒部材の最短外径をなす位置における加圧試験後の外径/初期真円率算出時に内筒部材の最長外径をなす位置における加圧試験後の外径)×100 (2)
本発明のガイドワイヤサポートカテーテルにおいて、第1層を構成する材料は、第2層を構成する材料よりも結晶化度が低いことが好ましい。
本発明のガイドワイヤサポートカテーテルにおいて、第2層を構成する材料は、第1層を構成する材料よりもショア硬度が大きいことが好ましい。
本発明のガイドワイヤサポートカテーテルにおいて、第1層を構成する材料は、ポリアミド系樹脂であることが好ましい。
本発明のガイドワイヤサポートカテーテルにおいて、第2層を構成する材料は、ポリオレフィン系樹脂であることが好ましい。
本発明のガイドワイヤサポートカテーテルにおいて、第2層は、内層と外層とを有し、外層は、第1層と内層とを接合していることが好ましい。
本発明のガイドワイヤサポートカテーテルにおいて、内層を構成する材料は、高密度ポリエチレン樹脂であり、外層を構成する材料は、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂であることが好ましい。
本発明のガイドワイヤサポートカテーテルにおいて、シャフトは流体が供給される第3ルーメンを有し、さらにガイドワイヤサポートカテーテルは、シャフトの遠位側に、第3ルーメンに接続されるバルーンを有していることが好ましい。
本発明のサポートカテーテルは、ガイドワイヤのプッシャビリティの強弱を圧力流体の供給および除去によって容易に制御することができるため、ガイドワイヤの病変部での通過性と病変部までの到達容易性の双方を向上させることができる。
ガイドワイヤサポートカテーテルの平面図を表す。 図1に示したガイドワイヤカテーテルのA−A断面図を表す。 ガイドワイヤサポートカテーテルの軸方向に沿った断面図を表す。 図3に示したガイドワイヤカテーテルの他の例を示す軸方向に沿った断面図を表す。 図2に示したガイドワイヤカテーテルの他の例を示す断面図を表す。 図2に示したガイドワイヤカテーテルのさらに他の例を示す断面図を表す。
以下、下記実施の形態に基づき本発明をより具体的に説明するが、本発明はもとより下記実施の形態によって制限を受けるものではなく、前・後記の趣旨に適合し得る範囲で適当に変更を加えて実施することも勿論可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に包含される。なお、各図面において、便宜上、ハッチングや部材符号等を省略する場合もあるが、かかる場合、明細書や他の図面を参照するものとする。また、図面における種々部材の寸法は、本発明の特徴の理解に資することを優先しているため、実際の寸法とは異なる場合がある。
まず、図1および図2を参照して、ガイドワイヤサポートカテーテル(以下、単に「サポートカテーテル」と称する場合がある)の全体構成について説明する。図1は、本発明のサポートカテーテルの平面図を示し、図2には、図1に示したサポートカテーテルのA−A断面図を示している。図1には、シャフトの遠位側から近位側にわたってワイヤを挿通するオーバーザワイヤ型のサポートカテーテルの構成例を示している。
サポートカテーテル1は、近位側と遠位側を有するものであり、ガイドワイヤ(以下、単に「GW」と称する場合がある)の剛性を高めるために径方向の外側からGWを支持するものである。本発明において、サポートカテーテル1の近位側とは、サポートカテーテル1の延在方向に対して使用者(術者)の手元側の方向を指し、遠位側とは近位側の反対方向(すなわち処置対象側の方向)を指す。また、サポートカテーテルの近位側から遠位側への方向を軸方向と称する。
サポートカテーテル1は、GWが挿通される第1ルーメン5を有する内筒部材3と、内筒部材3の外側に設けられて、内筒部材3との間に流体が供給される第2ルーメン6を有する外筒部材4と、を有するシャフト2を有する。
そして、本発明の第1のサポートカテーテルは、第2ルーメンに接続されるバルーンを有しないため、第2ルーメンに流体を供給したときにバルーンが拡張するのではなく、内筒部材と外筒部材が加圧されてシャフトの剛性が高まる。このため、第1ルーメンに挿通されるGWの押し込み能力(プッシャビリティ)を高めることができ、病変部での通過性が良好となる。また、第2ルーメンに供給された流体を引き抜くことによりシャフトの剛性が弱まり、GWのプッシャビリティも弱めることができるため、GWを病変部まで到達させやすくなる。
また、本発明の第2のサポートカテーテルは、第2ルーメンに10atmの流体を供給したときの内筒部材の最短外径をなす位置での外径減少率が10%以内である。このため、第2ルーメンに流体を供給してもGWを挿通させる第1ルーメンが径方向に押し潰れにくいため、GWの摺動性の低下を抑制できる。
このように、本発明の第1および第2のサポートカテーテルは、圧力流体の供給および除去によりシャフトの剛性を変化させることができるため、GWのプッシャビリティの強弱を容易に制御することができる。このため、GWの病変部での通過性と病変部までの到達容易性の双方を向上させることができ、好適に使用できる。
本発明のサポートカテーテルは、次の手順で使用できる。まず、第2ルーメンに圧力流体を供給していない状態、或いは圧力が低い状態で、第1ルーメンにGWを挿通する。次に第1ルーメンにGWを挿通した状態のサポートカテーテルを患者体内へ挿入し、GWを病変部付近まで進める。その後、第2ルーメンに所定圧力の圧力流体を供給し、シャフト剛性を高めた状態とする。
その後、GWとサポートカテーテルを合わせて前方(遠位側)へ進めることでGW先端が病変部を通過する、
もしくはGWのみを前方へ進めることでGW先端が病変部を通過する、
もしくはサポートカテーテルの先端を病変部直前まで進めておいて、その後GWとサポートカテーテルを合わせて前方へ進めることでGW先端が病変部を通過する、
もしくはサポートカテーテルの先端を病変部直前まで進めておいて、その後GWのみを前方に進めることでGW先端が病変部を通過する、
もしくはサポートカテーテルの先端を病変部直前まで進めておいて、その後GWを前後に細かく摺動させる動作によりGW先端に振動を与えることでGW先端が病変部を通過する。
そして、GW先端が病変部を通過したら、第2ルーメンに共有されている圧力流体を除去し、その後サポートカテーテルを抜去する。
操作性を向上させるため、シャフトの近位側にはハブ20が設けられてもよい。ハブ20は、GWの挿通路である第1ルーメンと連通した処置部22と、圧力流体等の流体の流路である第2ルーメンと連通した流体注入部21を有する。処置部22は、GWを挿通する以外に、薬剤等の注入口や、生体体腔内の流体等の吸引口として機能させることができる。
第2ルーメンにはリーク弁が接続されていてもよい。第2ルーメンに供給される流体を抜き出すことができるため安全上好ましい。
第2ルーメンには逆止弁が接続されていてもよい。逆止弁は、第2ルーメンに供給される圧力流体が手許側に逆流することを防ぐ。
上述したリーク弁や逆止弁は、サポートカテーテルの近位側に設けられていることが好ましい。ハブには、リーク弁や逆止弁を操作するためのボタンやレバーが設けられていてもよい。
ハブは、第2ルーメンへの流体の供給および除去を操作するためのシリンジが接続されていてもよい。シリンジの種類は特に限定されないが、操作性を向上させるためには細径のシリンジであることが好ましい。
内筒部材、外筒部材、ハブの接合は、接着剤や熱溶着など従来公知の接合手段を用いて行うことができる。
本発明は、遠位側から近位側に至る途中までGWを挿通するラピッドエクスチェンジ型のサポートカテーテルにも適用できる。その場合、GWの挿通路をシャフトの遠位側を含む内筒部材の一部に設け、ハブには処置部を設けないようにすることもできる。
内筒部材及び外筒部材は、例えば、押出成形によって押出された樹脂チューブを用いることができる。内筒部材及び外筒部材を構成する樹脂としては、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、フッ素系樹脂、塩化ビニル系樹脂、シリコーン系樹脂、天然ゴム等が挙げられる。これらは1種のみを用いてもよく、2種以上を併用してもよい。中でも、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、フッ素系樹脂が好適に用いられる。
シャフトは、少なくとも一部が二重管構造(コアキシャル構造)であればよく、好ましくは遠位側がコアキシャル構造である。すなわち、第2ルーメンは、少なくともシャフトの遠位側に設けられていることが好ましい。コアキシャル構造では第2ルーメンがシャフトの周方向全体に配置されるため、第2ルーメンに流体を供給したときにシャフトの周方向全体をバランス良く加圧することができる。また、GWの病変部での通過性は、GWの遠位側の剛性に依るところが大きいが、このようにシャフトの遠位側に第2ルーメンを設けることにより、GWの病変部での通過性が良好となる。
なお、シャフトをシンプルに構成するために、内筒部材の遠近方向の全長にわたって外筒部材が内筒部材の外側に設けられていてもよい。すなわち、内筒部材の遠近方向全体でコアキシャル構造であってもよい。また、シャフトの遠位側がコアキシャル構造であり、近位側がバイアキシャル構造であってもよい。
シャフトの第2ルーメンの範囲で内筒部材の内径もしくは外径、または外筒部材の内径もしくは外径を変化させることで、シャフト全体の剛性を軸方向に変化させてもよい。また、内筒部材、もしくは外筒部材の構成原材料のショア硬度を軸方向に変化させることで、シャフト全体の剛性を変化させることも可能である。
内筒部材の外径、もしくは外筒部材の内径を変化させることで、第2ルーメンの断面積を長軸方向に変化させてもよい。これにより、第2ルーメンに加圧流体を供した際のシャフトの剛性向上率を軸方向に変化させることが可能である。
第2ルーメンは、シャフトの遠位端に設けられていないことが好ましい。すなわち、第2ルーメンの遠位端が、シャフトの遠位端よりも近位側に設けられていることが好ましい。具体的には、第2ルーメンの遠位端はシャフトの遠位端よりも1mm以上近位側の位置に設けられていることが好ましく、より好ましくは3mm以上、さらに好ましくは5mm以上近位側の位置に設けられる。これによりシャフトの遠位端での剛性が高まり過ぎることを抑制でき、遠位端が病変部以外の部分に接触して傷付けることを防止できる。
他方、第2ルーメンの遠位端が近位側に寄り過ぎていると、GWの遠位側でのプッシャビリティを高めるという目的が達成されなくなるおそれがある。したがって、第2ルーメンの遠位端は、シャフトの遠位端よりも35mm以下近位側の位置に設けられていることが好ましく、より好ましくは30mm以下近位側の位置に設けられる。
図3および図4は、シャフトの軸方向に沿った遠位側における断面図であり、内筒部材と外筒部材の接合位置を示している。シャフトの遠位端部で、内筒部材と外筒部材が接合されていることが好ましい。これにより、シャフトの遠位端部での剛性が適度に高まり、GWの遠位端部でのプッシャビリティを向上させることができる。例えば、図3では、シャフト2の遠位端を含む遠位端部で内筒部材3と外筒部材4が接合されている。
また、図4に示すように、シャフト2の遠位端よりも近位側で内筒部材3と外筒部材4が接合されていてもよい。これにより、シャフトの遠位端での剛性が高まり過ぎることを抑制でき、遠位端が病変部以外の部分に接触して傷付けることを防止できる。
内筒部材と外筒部材の接合部では、剛性を緩やかに変化させることが好ましい。これによりシャフトの耐キンク性を向上できる。シャフトの剛性を軸方向に緩やかに変化させる構造としては、例えば、接合部で外筒部材の外径を近位側に向かって徐々に大きくする構成が挙げられる。
図示していないが、ルーメンの流体連通を阻害しない範囲であれば、第2ルーメンが設けられている位置で、内筒部材と外筒部材との一部が接合されていてもよい。内筒部材と外筒部材との一部を接合することにより、治療時にシャフトを軸方向に押した際の内筒部材と外筒部材との同軸性を高めることが可能である。
図示していないが、シャフトは、遠位端部に先端部材を有していてもよい。先端部材を設けることで、シャフトの遠位端が病変部以外の部分に接触して傷付けることを抑制できる。先端部材は内筒部材、外筒部材のいずれと接合されていてもよいが、軸方向において、シャフトの柔軟性を緩やかに移行させるために、内筒部材よりも低強度であることが好適な外筒部材と接合されることがより好ましい。
先端部材は内筒部材と外筒部材の少なくともいずれか一方よりもショア硬度が低いことが好ましい。シャフトの遠位端部が病変部以外の部分に接触して傷付けることを抑制できる。
X線不透過マーカーが、シャフトの遠位側に配置されていることが好ましい。中でも、X線不透過マーカーは、内筒部材の遠位側に設けられていることが好ましく、第2ルーメンの遠位端から0mm以上30mm以下近位側の位置に設けられていることがより好ましく、0mm以上5mm以下近位側の位置に設けられていることがさらに好ましい。これにより、シャフトの挿入位置を確認することができる。X線不透過マーカーとしては従来公知のマーカーを用いることができる。X線不透過物質としては、例えば、鉛、バリウム、ヨウ素、タングステン、金、白金、イリジウム、ステンレス、チタン、コバルトクロム合金等を用いることができる。
内筒部材は、所定の拡張圧以上では、拡張圧を上げても外径が変化しにくいように、高い剛性を有していることが好ましい。これにより、第2ルーメンに流体を供給してもGWを挿通させる第1ルーメンが径方向に押し潰れにくいため、GWの摺動性の低下を抑制できる。
第2ルーメンに10atmの流体を供給したときの内筒部材の最短外径をなす位置での外径減少率が10%以内であり、好ましくは8%以内、より好ましくは5%以内である。内筒部材の最短外径をなす位置での外径減少率を上記範囲に設定することで、GWの摺動性の低下を抑制できる。
内筒部材の最短外径をなす位置が、第2ルーメンの内側に配置されていることが好ましい。これにより、第2ルーメンに流体を供給してもGWを挿通させる第1ルーメンが径方向に押し潰れにくいため、GWの摺動性の低下を抑制できる。
内筒部材の最短外径をなす位置が、シャフトの遠位側に設けられていることが好ましく、シャフトの遠位端から0cm以上30cm以下近位側の位置に設けられていることがより好ましく、0cm以上15cm以下近位側の位置に設けられていることがさらに好ましい。これにより、シャフトの遠位側の剛性を高められるため、GWの病変部での通過性が向上する。
内筒部材の剛性を高めるために、内筒部材は補強部材を有していることが好ましい。図5は、内筒部材に補強部材が設けられる例を示す断面図である。例えば、図5に示すように、補強部材10は内筒部材3の内部に設けられた線材であることが好ましい。補強部材が線材の場合、線材の少なくとも一部は内筒部材の壁中に埋没していることが好ましい。補強部材としての線材が内筒部材の最外表面上に存在しても、第2ルーメンに供給される流体は、線材の間を通過して内筒部材を外側から加圧することになるため、実質的に内筒部材の剛性が高められにくいからである。他方、補強部材としての線材が内筒部材の最内表面上に設けられると、補強部材とGWが接触してGWの摺動性が低下するおそれがあり好ましくない。
補強部材として用いられる線材は、例えば、ステンレス、チタン、コバルトクロム合金等の単線または撚線の金属線材であってもよい。また、線材はポリアリレート繊維、アラミド繊維、超高分子量ポリエチレン繊維、PBO繊維、炭素繊維等の繊維材料であってもよい。繊維材料は、モノフィラメントであっても、マルチフィラメントであってもよい。線材は、内筒部材の高強度化の点から、内筒部材よりも高弾性であることが好ましい。同様の理由から、補強部材は、内筒部材よりも高いショア硬度を有していることが好ましい。
補強部材は、内筒部材の内部に軸方向に沿って、または、らせん状に配置された単数や複数の線材或いはこれらの組み合わせであってもよい。補強部材の剛性をより一層高めるためには、補強部材は、編み込まずにそのまま重ね合わされた複数の線材か、または、編組された複数の線材であることが好ましく、中でも編組された複数の線材であることが好ましい。
第2ルーメンの位置をX線透視下で確認することを可能にするため、補強部材にはX線不透過物質が含まれていてもよい。X線不透過物質としては、上述した物質を用いることができる。これにより、補強部材をX線不透過マーカーとして機能させることができる。
内筒部材の肉厚を調整することで、内筒部材の剛性を高めてもよい。従来、バルーンカテーテルのシャフトとして用いられる樹脂製チューブは、例えば外径が0.56mm、内径が0.46mm、肉厚が0.05mm程度であった。しかし、このようなチューブの外表面に、一般にバルーンの拡張に必要な圧力(例えば20〜30atm)を付加するとチューブが径方向に押し潰される。その結果、外径が0.356mm〜0.39mm程度の一般的なGWとチューブの内表面は接触するため、GWはチューブに対して遠近方向に摺動しにくくなることがあった。したがって、本発明に係る内筒部材の肉厚は0.06mm以上であることが好ましく、0.07mm以上がより好ましい。また、内筒部材の外径の増加が大きくなり過ぎることを防ぐため、内筒部材の肉厚は0.20mm以下であることが好ましく、0.16mm以下がより好ましく、0.12mm以下がさらに好ましい。
内筒部材は単層であってもよく、単層が複数積層されていてもよい。内筒部材は、内層と、内層の外側に設けられる外層を有しており、内層と外層のいずれか一方の層が他方の層よりもショア硬度が高い材料から形成されていてもよい。具体的には、一方の層のショア硬度が、他方の層のショア硬度の1.2倍以上であることが好ましく、より好ましくは1.5倍以上、さらに好ましくは1.8倍以上である。ショア硬度が高い材料から形成されている層は補強部として機能するため、第2ルーメンに流体が供給されても内筒部材が径方向に押し潰されにくく、GWの摺動性を確保できる。複数の層を有する内筒部材は、例えば、共押出成形により作製することができる。
第1ルーメンが径方向に押し潰されることを防ぐ観点からは、内筒部材の材料のショア硬度が、外筒部材の材料のショア硬度よりも大きいことが好ましい。具体的には、内筒部材の材料のショア硬度が、外筒部材の材料のショア硬度の1.2倍以上であることが好ましく、より好ましくは1.5倍以上、さらに好ましくは1.8倍以上である。
内筒部材は、第1層と、第1層よりも内側に配置されている第2層を有しており、第1層と第2層のそれぞれを構成する材料が異なっていてもよい。具体的には、第2層を構成する材料は、第1層を構成する材料よりも融点の低い材料を含んでいることが好ましい。これにより、内筒部材の製造時の冷却ひずみによる内筒部材の扁平化を起こりにくくすることができる。内筒部材が扁平である場合、第2ルーメンに流体が供給されると内筒部材が径方向へ潰れやすくなり、内筒部材の内表面とGWとの間に摩擦が生じて、GWの摺動性が低下する。内筒部材の扁平化を防ぐことにより、第2ルーメンへ流体が供給されても内筒部材が押し潰されにくくなり、GWの摺動性の低下を防止することができる。
第1層および第2層を有する内筒部材を製造するには、例えば、第1層を構成する材料と第2層を構成する材料とを同時に押し出しする共押出成形により作製する方法、第2層となる筒型部材を作製して第2層の外層に第1層をコーティング等によって形成することにより作製する方法等が挙げられる。中でも、共押出成形によって第1層および第2層を有する内筒部材を製造することが好ましい。このように製造することにより、第1層と第2層のそれぞれの肉厚が均一である内筒部材とすることができる。
内筒部材の軸方向に直交する断面における、第1層の断面積に対する第2層の断面積の比(第2層の断面積/第1層の断面積)は、0.7以下であることが好ましく、0.55以下であることがより好ましく、0.4以下であることがさらに好ましく、0.3以下であることが特に好ましい。第1層の断面積に対する第2層の断面積の比をこのように設定することにより、内筒部材の扁平化を効果的に防止することができる。
なお、内筒部材の軸方向に直交する断面における、内筒部材の径方向の内外径の均一性は高い方が好ましい。すなわち、内筒部材の軸方向に直交する断面において、内筒部材の径方向での第1層の肉厚の差が小さく、第2層の肉厚の差が小さいことが好ましい。
具体的には、内筒部材の軸方向に直交する断面において、内筒部材の径方向での第1層の最大肉厚は、第1層の最小肉厚の1.2倍以下であることが好ましく、1.1倍以下であることがより好ましく、1.05倍以下であることがさらに好ましい。内筒部材の径方向における第1層の肉厚をこのように設定することにより、第1層の内外径の均一性を高めることができる。
また、内筒部材の軸方向に直交する断面において、内筒部材の径方向での第2層の最大肉厚は、第2層の最小肉厚の1.2倍以下であることが好ましく、1.1倍以下であることがより好ましく、1.05倍以下であることがさらに好ましい。内筒部材の径方向における第2層の肉厚をこのように設定することにより、第2層の内外径の均一性を高めることができる。第1層と第2層の少なくともいずれか一方の内外径の均一性を高めることにより、内筒部材の径方向の内外径の均一性を高めることができる。
内筒部材の軸方向に直交する断面において、内筒部材の径方向での第1層の肉厚に対する第2層の肉厚の比(第2層の肉厚/第1層の肉厚)は、0.20以上であることが好ましく、0.22以上であることがより好ましく、0.25以上であることがさらに好ましい。第1層の肉厚に対する第2層の肉厚の比の下限値をこのように設定することにより、第2層が途切れること無く安定的に形成できる。また、内筒部材の軸方向に直交する断面において、内筒部材の径方向での第1層の肉厚に対する第2層の肉厚の比(第2層の肉厚/第1層の肉厚)は、0.60以下であることが好ましく、0.50以下であることがより好ましく、0.40以下であることがさらに好ましく、0.35以下であることが特に好ましい。第1層の肉厚に対する第2層の肉厚の比の上限値をこのように設定することにより、内筒部材の製造時の冷却ひずみによる内筒部材の扁平化を起こりにくくすることができるとともに内筒部材の径方向の内外径の均一性を高めることができる。
本発明では、ガイドワイヤサポートカテーテルの使用前における内筒部材の扁平化の度合いを、初期真円率で表すこととする。また、ガイドワイヤサポートカテーテルの使用後における内筒部材の偏平化の度合いを、第2ルーメンを繰り返し加圧して使用後の状態を模した加圧試験を実施した後の真円率である、加圧試験後真円率で表すこととする。
内筒部材の初期真円率は、以下の計算式によって算出することができる。
初期真円率(%)=(内筒部材の最短外径/内筒部材の最長外径)×100
内筒部材の軸方向に直交する断面において、初期真円率は95%以上であることが好ましく、95.5%以上であることがより好ましく、96%以上であることがさらに好ましい。内筒部材の初期真円率を上記範囲に設定することにより、内筒部材の製造時の冷却ひずみによる内筒部材の扁平化の度合いが小さく、第2ルーメンに流体が供給されても内筒部材が径方向へ押し潰されにくくなり、GWの摺動性を確保することができる。
加圧試験は、以下の手順により実施することとする。
(i)第1ルーメン内に芯材を配置する。
(ii)ガイドワイヤサポートカテーテルを1atm、37℃水中の環境下に置く。
(iii)第2ルーメン内に31atmの圧力を30秒間付加する。
(iv)第2ルーメン内の圧力を1atmに降圧する。
(v)上記(iii)〜(iv)を合計20回繰り返す。
手順(i)において、芯材はGWを用いてもよく、GWを模したステンレス鋼、ニッケル合金、チタン合金等の芯材を用いてもよい。中でも、取り扱いが容易であることより、ステンレス鋼製芯材を用いることが好ましい。
手順(ii)において、ガイドワイヤサポートカテーテルの実際の使用状況と近い状態で加圧試験を実施するために、加圧媒体を37℃の水としている。加圧媒体に他の種類の流体を用いてもよく、例えば、生理食塩水等の液体、空気や窒素ガス等の気体等が挙げられる。加圧媒体の温度についても、過酷な状況における試験を実施する場合には37℃よりも高温または低温にする等、適宜選択してもよい。
手順(iii)において、第2ルーメン内の圧力を1atmから30atm分の圧力を加えて31atmとする。この加圧状態を30秒間維持する。これにより、内筒部材に径方向へ押し潰す荷重が加わる。
手順(iv)において、第2ルーメン内の圧力を31atmから元の1atmに戻す。その後、手順(v)において、第2ルーメン内に31atmの圧力を30秒間付加する手順(iii)、および、第2ルーメン内の圧力を1atmに降圧する手順(iv)を合計20回繰り返す。すなわち、第2ルーメン内の圧力を1atmから31atmに30秒間加圧して1atmに戻す作業を20回分行う。これにより、第2ルーメンに流体が繰り返し供給された場合における内筒部材の偏平化の度合いを確認することができる。
内筒部材の加圧試験後真円率は、以下の計算式によって算出することができる。
加圧試験後真円率(%)=(初期真円率算出時に内筒部材の最短外径をなす位置における加圧試験後の外径/初期真円率算出時に内筒部材の最長外径をなす位置における加圧試験後の外径)×100
すなわち、初期真円率の算出時に内筒部材の最短外径であった部分の外径と、初期真円率の算出時に内筒部材の最長外径であった部分の外径とを、加圧試験後に測定し、上記計算式に当てはめることによって、加圧試験後真円率を求めることができる。
内筒部材の軸方向に直交する断面において、加圧試験後真円率は75%以上であることが好ましく、80%以上であることがより好ましく、85%以上であることがさらに好ましく、90%以上であることが特に好ましい。内筒部材の加圧試験後真円率を上記範囲に設定することにより、第2ルーメンに流体が繰り返し供給されても内筒部材が径方向へ押し潰されにくくなるため、内筒部材の耐久性を高めることができる。
第1層を構成する材料は、第2層を構成する材料よりも結晶化度が低いことが好ましい。これにより、内筒部材の製造時に、内筒部材の径方向の外側において冷却ひずみが起こりにくくなり、その結果、内筒部材の扁平化を防止することができる。第1層を構成する材料の結晶化度は、第2層を構成する材料の結晶化度の70%以下であることが好ましく、50%以下であることがより好ましく、30%以下であることがさらに好ましい。第1層を構成する材料の結晶化度を上記範囲に設定することにより、内筒部材の製造時の冷却ひずみをより効果的に防止することが可能となる。なお、第1層を構成する材料および第2層を構成する材料の結晶化度の測定方法としては、例えば、密度法、X線解析法、赤外分光法、ラマン分光法、示差走査熱量分析(DSC)法等が挙げられる。
第1層を構成する材料の具体例としては、ナイロン12、ナイロン12エラストマー、ナイロン6、芳香族ポリアミド等のポリアミド系樹脂、ポリイミド系樹脂、熱可塑性ポリウレタン等のポリウレタン系樹脂、ポリフッ化ビニリデン、ポリフッ化ビニル等のフッ素系樹脂等の熱可塑性樹脂、シリコーン系樹脂等の熱硬化性樹脂、天然ゴム等が挙げられる。これらは1種のみを用いてもよく、2種以上を併用してもよい。中でも、取り扱いが容易であることより、熱可塑性樹脂であることが好ましい。また、ポリアミド系樹脂であることがより好ましく、ナイロン12がさらに好ましい。第1層を構成する材料がこのようになっていることより、融点が高く、結晶化度が低いため冷却ひずみが発生しにくくなり、内筒部材が径方向へ押し潰されることをより防止できる。また、内筒部材にバルーン等の他物を接合する際に、内筒部材と他物との接合性をよくすることが可能となる。
第2層を構成する材料は、第1層を構成する材料よりもショア硬度が大きいことが好ましい。これにより、内筒部材の径方向の内側の強度を高めることができ、第2ルーメンに流体が供給された際に内筒部材が径方向に押し潰されにくくすることができる。第2層を構成する材料のショア硬度は、第1層を構成する材料のショア硬度の1.0倍超であることが好ましく、1.1倍以上であることがより好ましく、1.2倍以上であることがさらに好ましい。第2層を構成する材料のショア硬度を上記範囲に設定することにより、内筒部材の内側の強度を高めることができ、内筒部材が押し潰されることを防ぐことができる。
第2層を構成する材料の具体例としては、ポリエチレン、ポリプロピレン等の非極性のポリオレフィン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂、ポリテトラフルオロエチレン等のフッ素樹脂等の熱可塑性樹脂、シリコーン系樹脂等の熱硬化性樹脂、天然ゴム等が挙げられる。これらは1種のみを用いてもよく、2種以上を併用してもよい。中でも、取り扱いが容易であることより、熱可塑性樹脂であることが好ましい。また、非極性のポリオレフィン系樹脂であることがより好ましく、高密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン等のポリエチレン系樹脂であることがさらに好ましく、高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレンであることが特に好ましい。第2層を構成する材料がこのようになっていることより、表面の滑り性がよいため第1ルーメン内をGWが通過しやすくなり、GWの摺動性を向上させることができる。なお、高密度ポリエチレンや低密度ポリエチレンといったポリエチレンの分類は、JIS K6922−1に基づくものであり、密度が910kg/m以上930kg/m未満のものが低密度ポリエチレン、930kg/m以上942kg/m未満のものが中密度ポリエチレン、942kg/m以上のものが高密度ポリエチレンと規定されている。
また、第2層は、内層と外層とを有していてもよい。図6は、内筒部材の第2層が内層と外層を有している例を示す断面図である。例えば、図6に示すように、内筒部材3は第1層31と第2層32を有し、第2層32は内層33と外層34とを有していてもよい。すなわち、内筒部材3は、径方向の外側から第1層31、外層34、内層33の3層を有しており、外層34が第1層31と内層33とを接合している構成であってもよい。これにより、内筒部材の径方向の最外層である第1層を構成する材料と、内筒部材の径方向の最内層である内層を構成する材料とが接合しにくい材料であっても、外層を設けることにより、第1層と内層とを接合することが可能となる。詳細には、第1層を構成する材料と内層を構成する材料の両方と接合可能である材料を用いて外層を形成し、外層を第1層と内層との間に配置することによって第1層と内層とを結合することができる。
第2層が内層と外層とを有する構成とするには、例えば、第1層、内層および外層を構成するそれぞれの材料を同時に押し出しする共押出成形により作製する方法、内層となる筒型部材を作製して内層の外層に外層を、外層の外層に第1層をコーティング等によってそれぞれ形成することにより作製する方法等が挙げられる。中でも、共押出成形によって第1層、および内層と外層を有する第2層を有する内筒部材を製造することが好ましい。このように製造することにより、第1層、内層および外層のそれぞれの肉厚を均一にすることができる。
内層を構成する材料は、外層を構成する材料よりもショア硬度が大きいことが好ましい。内層は内筒部材の径方向の内側を構成する層であるため、これにより、内筒部材の内側部分を高い強度とすることができ、流体が第2ルーメンに供給された場合に内筒部材が径方向に押し潰されることを防止できる。内層を構成する材料のショア硬度は、外層を構成する材料のショア硬度の1.2倍以上であることが好ましく、1.3倍以上であることがより好ましく、1.4倍以上であることがさらに好ましい。内層を構成する材料のショア硬度を上記範囲に設定することにより、内筒部材の内側部分の強度を高めることができ、第2ルーメンに流体が供給される際に内筒部材が押し潰されることを防ぐことができる。
内層を構成する材料のショア硬度は、第1層を構成する材料のショア硬度の1.0倍超であることが好ましく、1.1倍以上であることがより好ましく、1.2倍以上であることがさらに好ましい。内層を構成する材料のショア硬度を上記範囲に設定することにより、内筒部材の内側部分の強度を高めることができ、第2ルーメンに流体が供給される際に内筒部材が押し潰されることを防ぐことができる。
内層を構成する材料の具体例としては、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂、ポリテトラフルオロエチレン等のフッ素系樹脂等が挙げられる。中でも、表面の滑り性がよいため、ポリエチレン系樹脂が好ましい。また、非接着性のポリエチレン樹脂であることがより好ましく、非接着性の高密度ポリエチレン樹脂であることがさらに好ましい。これにより、GWを第1ルーメンに通過させることが容易となってGWの摺動性を向上させることができ、さらに、内層の強度が増すことによって内筒部材が径方向へ押し潰されることを防止することができる。
外層を構成する材料の具体例としては、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン等のポリエチレン系樹脂等が挙げられる。中でも、接着性のポリエチレン樹脂であることが好ましく、接着性の直鎖状低密度ポリエチレン樹脂であることがより好ましい。これにより、外層を介して内層と第1層とを強固に接合することが可能となる。
第2層の内外径の均一性を高めるため、内筒部材の軸方向に直交する断面において、内筒部材の径方向での内層の肉厚の差が小さく、外層の肉厚の差が小さいことが好ましい。具体的には、内筒部材の軸方向に直交する断面において、内筒部材の径方向での内層の最大肉厚は、内層の最小肉厚の1.2倍以下であることが好ましく、1.1倍以下であることがより好ましく、1.05倍以下であることがさらに好ましい。内筒部材の径方向における内層の肉厚をこのように設定することにより、内層の内外径の均一性を高めることができる。
また、内筒部材の軸方向に直交する断面において、内筒部材の径方向での外層の最大肉厚は、外層の最小肉厚の1.2倍以下であることが好ましく、1.1倍以下であることがより好ましく、1.05倍以下であることがさらに好ましい。内筒部材の径方向における外層の肉厚をこのように設定することにより、外層の内外径の均一性を高めることができる。内層と外層の少なくともいずれか一方の内外径の均一性を高めることにより、第2層の内外径の均一性も高まり、その結果、内筒部材の径方向の内外径の均一性も高めることができる。
内筒部材の軸方向に直交する断面において、内筒部材の径方向での内層の肉厚に対する外層の肉厚の比(外層の肉厚/内層の肉厚)は、0.1以上であることが好ましく、0.3以上であることがより好ましく、0.5以上であることがさらに好ましい。内層の肉厚に対する外層の肉厚の比の下限値をこのように設定することにより、外層が内層と第1層とを十分に接合することが可能となる。また、内筒部材の軸方向に直交する断面において、内筒部材の径方向での内層の肉厚に対する外層の肉厚の比(外層の肉厚/内層の肉厚)は、1.2以下であることが好ましく、1.1以下であることがより好ましく、1.0以下であることがさらに好ましい。内層の肉厚に対する外層の肉厚の比の上限値をこのように設定することにより、内層の強度が十分なものとなる。
本発明のサポートカテーテルは、第1ルーメンおよび第2ルーメン以外のルーメンに接続されるバルーンを有していてもよい。すなわち、シャフトは、流体が供給される第3ルーメンを有し、さらにカテーテルは、シャフトの遠位側に、第3ルーメンに接続されるバルーンを有していてもよい。第2ルーメンに流体を供給することでシャフトの剛性を高めることができ、さらに、バルーンに接続されている第3ルーメンに流体を供給することでバルーンカテーテルとしても使用することができる。このため、治療中に使用するカテーテルの数を減らすことができ、手技中にカテーテルを入れ替える時間も短縮できる。また、前記バルーンを狭窄部より手前(近位側)の正常血管内や併用ガイディングカテーテル内で拡張させることで、GW操作時の長軸方向へのカテーテルの位置ズレを防ぎ、GWのバックアップ力を更に高めることが可能となる。
第2ルーメンの遠位端がバルーンの遠位端よりも近位側に設けられていることが好ましい。これにより、病変部にGWを通過させた後に、病変部をバルーンで拡張する操作が行いやすくなる。バルーンを有する本発明のサポートカテーテルは、次の手順で使用できる。まず、第2ルーメンに圧力流体を供給していない状態、或いは流体の圧力が所定圧力よりも低い状態で、第1ルーメンにGWが挿通されたシャフトを挿入し、GWを病変部までデリバリーする。第2ルーメンに所定圧力の圧力流体を供給し、シャフトの剛性を高めてGWのプッシャビリティを上げて、病変部にGWを通過させる。病変部にGWが通過したところで、シャフトを遠位側に移動させて、第3ルーメンに接続されているバルーンを所定位置(病変部)に位置決めする。このとき、シャフトを移動させやすくするために、第2ルーメンに供給されている圧力流体を除去しておくことが好ましい。バルーンに接続されている第3ルーメンに圧力流体を供給し、バルーンを拡張させる。病変部での拡張が終了したら、第3ルーメンに供給されている圧力流体を除去する。最後にサポートカテーテルを近位側に移動させて抜去する。
バルーンの遠位端は、シャフトの遠位端よりも250mm以上近位側の位置に設けられていることが好ましく、より好ましくは300mm以上、さらに好ましくは350mm以上近位側の位置に設けられる。バルーンは、公知のバルーンカテーテルのバルーンと同様の寸法、形状等で作製することができ、その製造方法は公知のバルーンの製造方法を採用することができる。また、バルーンには補強材やスコアリング部材、薬剤層が設けられてもよい。
以下、実施例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、本発明はもとより下記実施例によって制限を受けるものではなく、前・後記の趣旨に適合し得る範囲で適当に変更を加えて実施することも勿論可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に包含される。
以下では、内筒部材と外筒部材とをそれぞれ作製し、初期真円率と加圧試験後真円率を測定した結果について説明する。初めに、第1層と、内層と外層を含む第2層とを有する、径方向の外側から第1層、外層、内層の3層構造である内筒部材を共押出により作製した。第1層はナイロン12(Nylon12、Rilsamid AESNO MED;Arkema社、融点169℃、結晶化度20%)、外層は直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE、Plexar PX3080;Equistar Chemical社、融点127℃、結晶化度40%)、内層は高密度ポリエチレン(HDPE、ノバテックHB530;日本ポリエチレン社、融点136℃、結晶化度75%)を用いた。得られた内筒部材の外径は0.65mm、内径は0.45mmであった。第1層および第2層の外径と厚みより、第1層と第2層のそれぞれの断面積を求め、第1層の断面積に対する第2層の断面積の比を算出した。また、内筒部材の最長外径と最短外径を測定し、初期真円率を算出した。
外筒部材は、ナイロン12(Nylon12、Rilsamid AESNO MED;Arkema社、融点169℃、結晶化度20%)を用いて押出成形により作製した。得られた外筒部材の外径は1.50mmであり、内径は1.00mmであった。
内筒部材の径方向の外側に外筒部材を配置して、加圧試験を実施した。芯材は、φ0.36mmのステンレス製芯材を用いた。加圧試験後の内筒部材について、初期真円率算出時に内筒部材の最長外径をなす位置とした部分での内筒部材の外径と、初期真円率算出時に内筒部材の最短外径をなす位置とした部分での内筒部材の外径とを測定し、加圧試験後真円率を算出した。
内筒部材の構成、初期真円率、および加熱試験後真円率を表1に示す。
Figure 0006921660
(実験例1)
実験例1では、第1層の厚みが80μm、外層の厚みが10μm、内層の厚みが10μmである内筒部材を用いた。実験例1のガイドワイヤサポートカテーテルは、第1層の断面積に対する第2層の断面積の比が小さいものであり、内筒部材の初期真円率と加圧試験後真円率の両方とも高いものであった。
(実験例2)
実験例2では、第1層の厚みが70μm、内層の厚みが20μmである内筒部材を用いた。実験例2のガイドワイヤサポートカテーテルも、第1層の断面積に対する第2層の断面積の比が小さく、内筒部材の初期真円率と加圧試験後真円率が高いものであった。
(実験例3)
実験例3では、第1層の厚みが50μm、内層が40μmであり、実験例1および実験例2よりも第1層の厚みを薄くし、内層の厚みを厚くした内筒部材を用いた。実験例3のガイドワイヤサポートカテーテルは、第1層の断面積に対する第2層の断面積の比が大きいものであり、内筒部材の初期真円率は実験例1および実験例2よりも小さく、加圧試験後真円率は大幅に低下していた。このことより、実験例3のガイドワイヤサポートカテーテルでは、第2ルーメンに流体を繰り返し供給されると、内筒部材が径方向に大きく押し潰されて内筒部材が扁平化してしまう。そのため、内筒部材の内表面とGWとの間に大きな摩擦が生じ、GWを病変部へ送り込みにくくなってしまう。
(実験例4)
実験例4では、ナイロン12(Rilsamid AESNO MED;Arkema社、融点169℃、結晶化度20%)から構成される1層構造の内筒部材を用いた。実験例4のガイドワイヤサポートカテーテルでは、内筒部材の初期真円率および加圧試験後真円率が共に高いものであった。そのため、第2ルーメンに流体が繰り返し供給されても内筒部材が径方向に押し潰されにくいものではあるが、ナイロン12は表面の滑り性が悪いものであるため、GWの摺動性が低下してしまう。
以上のことより、実験例1および実験例2では、第1層の断面積に対する第2層の断面積の比が小さく、内筒部材の初期真円率と加圧試験後真円率の両方とも高いものであるため、第2ルーメンに流体が繰り返し供給されても内筒部材が径方向に押し潰されにくい。従って、内筒部材の内表面とGWとの摩擦が生じにくく、GWの摺動性を確保することができることが分かった。
1:ガイドワイヤサポートカテーテル
2:シャフト
3:内筒部材
4:外筒部材
5:第1ルーメン
6:第2ルーメン
10:補強部材
20:ハブ
21:流体注入部
22:処置部
31:第1層
32:第2層
33:内層
34:外層

Claims (19)

  1. 近位側と遠位側を有するガイドワイヤサポートカテーテルであって、
    ガイドワイヤが挿通される第1ルーメンを有する内筒部材と、
    該内筒部材の外側に設けられて、前記内筒部材との間に流体が供給される第2ルーメンを有する外筒部材と、を有するシャフトを有し、
    前記第2ルーメンに接続されるバルーンを有しておらず、
    前記内筒部材は、第1層と、前記第1層よりも内側に配置されている第2層を有し、
    前記第2層を構成する材料は、前記第1層を構成する材料よりも融点の低い材料を含んでおり、
    前記内筒部材は、前記内筒部材の軸方向に直交する断面において、以下の(1)式で計算される初期真円率が95%以上であり、
    前記内筒部材は、前記内筒部材の軸方向に直交する断面において、以下の加圧試験後、以下(2)式で計算される加圧試験後真円率が75%以上であることを特徴とするガイドワイヤサポートカテーテル。
    初期真円率(%)=(前記内筒部材の最短外径/前記内筒部材の最長外径)×100 (1)
    (加圧試験)
    (i)前記第1ルーメン内に芯材を配置する。
    (ii)前記ガイドワイヤサポートカテーテルを1atm、37℃水中の環境下に置く。
    (iii)前記第2ルーメン内に31atmの圧力を30秒間付加する。
    (iv)前記第2ルーメン内の圧力を1atmに降圧する。
    (v)上記(iii)〜(iv)を合計20回繰り返す。
    加圧試験後真円率(%)=(初期真円率算出時に前記内筒部材の最短外径をなす位置における加圧試験後の外径/初期真円率算出時に前記内筒部材の最長外径をなす位置における加圧試験後の外径)×100 (2)
  2. 近位側と遠位側を有するガイドワイヤサポートカテーテルであって、
    ガイドワイヤを挿通する第1ルーメンを有する内筒部材と、
    該内筒部材の外側に設けられて、前記内筒部材との間に流体が供給される第2ルーメンを有する外筒部材と、を有するシャフトを有し、
    前記第2ルーメンに10atmの流体を供給したときの前記内筒部材の最短外径をなす位置での外径減少率が10%以内であり、
    前記内筒部材は、第1層と、前記第1層よりも内側に配置されている第2層を有し、
    前記第2層を構成する材料は、前記第1層を構成する材料よりも融点の低い材料を含んでおり、
    前記内筒部材は、前記内筒部材の軸方向に直交する断面において、以下の(1)式で計算される初期真円率が95%以上であり、
    前記内筒部材は、前記内筒部材の軸方向に直交する断面において、以下の加圧試験後、以下(2)式で計算される加圧試験後真円率が75%以上であることを特徴とするガイドワイヤサポートカテーテル。
    初期真円率(%)=(前記内筒部材の最短外径/前記内筒部材の最長外径)×100 (1)
    (加圧試験)
    (i)前記第1ルーメン内に芯材を配置する。
    (ii)前記ガイドワイヤサポートカテーテルを1atm、37℃水中の環境下に置く。
    (iii)前記第2ルーメン内に31atmの圧力を30秒間付加する。
    (iv)前記第2ルーメン内の圧力を1atmに降圧する。
    (v)上記(iii)〜(iv)を合計20回繰り返す。
    加圧試験後真円率(%)=(初期真円率算出時に前記内筒部材の最短外径をなす位置における加圧試験後の外径/初期真円率算出時に前記内筒部材の最長外径をなす位置における加圧試験後の外径)×100 (2)
  3. 前記内筒部材の最短外径をなす位置が、前記第2ルーメンの内側に配置されている請求項2に記載のガイドワイヤサポートカテーテル。
  4. 前記内筒部材は、内部に補強部材を有する請求項1〜3のいずれか一項に記載のガイドワイヤサポートカテーテル。
  5. 前記補強部材は、編組された複数の線材である請求項4に記載のガイドワイヤサポートカテーテル。
  6. 前記内筒部材の肉厚が0.06mm以上0.20mm以下である請求項1〜5のいずれか一項に記載のガイドワイヤサポートカテーテル。
  7. 前記第2ルーメンが、前記シャフトの遠位側に設けられている請求項1〜6のいずれか一項に記載のガイドワイヤサポートカテーテル。
  8. 前記第2ルーメンの遠位端が、前記シャフトの遠位端よりも近位側に設けられている請求項1〜7のいずれか一項に記載のガイドワイヤサポートカテーテル。
  9. 前記シャフトの遠位端部で、前記内筒部材と前記外筒部材が接合されている請求項1〜8のいずれか一項に記載のガイドワイヤサポートカテーテル。
  10. X線不透過マーカーが、前記シャフトの遠位側に配置されている請求項1〜9のいずれか一項に記載のガイドワイヤサポートカテーテル。
  11. 前記第1層を構成する材料および前記第2層を構成する材料は、熱可塑性樹脂である請求項1〜10のいずれか一項に記載のガイドワイヤサポートカテーテル。
  12. 前記内筒部材は、前記内筒部材の軸方向に直交する断面において、前記第1層の断面積に対する前記第2層の断面積の比(前記第2層の断面積/前記第1層の断面積)が0.7以下である請求項1〜11のいずれか一項に記載のガイドワイヤサポートカテーテル。
  13. 前記第1層を構成する材料は、前記第2層を構成する材料よりも結晶化度が低い請求項1〜12のいずれか一項に記載のガイドワイヤサポートカテーテル。
  14. 前記第2層を構成する材料は、前記第1層を構成する材料よりもショア硬度が大きい請求項1〜13のいずれか一項に記載のガイドワイヤサポートカテーテル。
  15. 前記第1層を構成する材料は、ポリアミド系樹脂である請求項1〜14のいずれか一項に記載のガイドワイヤサポートカテーテル。
  16. 前記第2層を構成する材料は、ポリオレフィン系樹脂である請求項1〜15のいずれか一項に記載のガイドワイヤサポートカテーテル。
  17. 前記第2層は、内層と外層とを有し、
    前記外層は、前記第1層と前記内層とを接合している請求項1〜16のいずれか一項に記載のガイドワイヤサポートカテーテル。
  18. 前記内層を構成する材料は、高密度ポリエチレン樹脂であり、
    前記外層を構成する材料は、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂である請求項17に記載のガイドワイヤサポートカテーテル。
  19. 前記シャフトは流体が供給される第3ルーメンを有し、
    さらに前記ガイドワイヤサポートカテーテルは、前記シャフトの遠位側に、前記第3ルーメンに接続されるバルーンを有している請求項1〜18のいずれか一項に記載のガイドワイヤサポートカテーテル。
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