JP6849615B2 - チアジドアミド誘導体とその利用 - Google Patents

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Description

本発明は、医学の技術分野に属する。本発明は特に、チアジドアミド誘導体化合物、またはその医薬として許容可能な塩または溶媒和物と、その化合物、またはその医薬として許容可能な塩または溶媒和物を含む医薬組成物と、その化合物、またはその医薬として許容可能な塩または溶媒和物を調製する方法と、その化合物、またはその医薬として許容可能な塩または溶媒和物の利用に関する。例えば本発明のその化合物、またはその医薬として許容可能な塩または溶媒和物を用いることで、神経変性疾患、または身体外傷や関連疾患によって起こる神経障害疾患を予防および/または治療することができる。
神経変性疾患は、神経系の進行性病変によって起こる一群の疾患を意味し、その中には、アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン病、筋萎縮性側索硬化症(ALS)などが含まれる。これら一群の疾患が進行する原因は複雑であることに加え、発症メカニズムがまだ明確になっていないため、効果的な治療剤はまだ存在していない。
免疫抑制剤FK506(タクロリムス)に結合する能力があることから名づけられたFK506結合タンパク質(FKBP)は、FK506が免疫抑制作用を及ぼす際の重要なメディエータだが、その生理的機能はまだ完全に突き止められたわけではない。Steiner J. P.らは、1992年に、脳と末梢におけるFKBPの濃度が免疫組織におけるよりもはるかに大きいことを見いだし、そこから、FKBPと神経系の間にはある関係が存在している可能性があると推測した。Dawsonらが得た結果は、FK506が、グルタミン酸によるNMDA受容体(N−メチル−D−アスパラギン酸受容体)の活性化によって生じる神経興奮毒性を阻止できることを示している。それは、FKBPによってカルシニューリンが抑制された後に一酸化窒素シンターゼ(NOS)のリン酸化レベルが上昇してNOSの触媒活性が抑制され、そのことによってNOによるニューロンの損傷が回避されるからであろうと考えられている。それに加え、さまざまな研究により、ニューロンの成長に密接に関係する1つのタンパク質、GAP43(成長関連タンパク質43)もカルシニューリンの基質であること、損傷された顔面神経と座骨神経の神経再生には常にGAP43のmRNAレベルの顕著な上昇が伴っていること、その一方でFKBPのmRNAレベルも対応して上昇することが見いだされている。これらの知見は、FKBPが神経の成長と関連している可能性があることを示している。上記の結果に触発され、神経成長を促進することのできる有機小分子化合物がFKBPリガンドから最終的に見いだされているため、FKBPはニューロイムノフィリンとしても知られる。
このように想像力をかき立てる考え方に基づき、1994年、Lyonsらは、さまざまな研究により、免疫抑制剤FK506がインビトロで神経成長を促進する顕著な活性を持つことを見いだし、小分子神経成長プロモータに関する研究するための先例となった。神経成長の促進とFKBPファミリーリガンドの保護の基礎となるメカニズムはまだ完全に同定されているわけではないが、FKBPがこのプロセスに関与していることを示す研究がますます増えている。インビトロアッセイ(例えば、ニワトリ胚後根神経節成長アッセイ、PC12細胞分化アッセイ、神経細胞系の酸化損傷に関するアッセイ)と多数の動物モデル(例えば、ラット末梢座骨神経切断モデル、末梢神経変性疾患の糖尿病マウスモデル、パーキンソン病の動物モデル、初老期認知症動物モデル)を利用した評価の結果は、FKBPの構造に基づいて設計されて合成されたいくつかの化合物が、神経成長を促進し保護する顕著な機能を有することを示している。そうした化合物の中の典型的な1つが、Guilford Pharmaceuticals Inc.社からのGPI1485である。この会社はGPI1485をパーキンソン病と卒中のための予防薬および治療薬として使用していて、その第II相臨床試験が終了し、第III相臨床試験が進行中である。その一方で、多数の非常に活性な化合物が常に出現しているため、FKBPは、神経変性疾患を予防、治療する薬のための重要な標的となっている。
中国発明特許第ZL01142744.2号(置換された6員N−複素環化合物と、神経調節物質としてのその利用)には、神経再生を促進できる新規な構造を持つ一群のFKBPが開示されていて、その中の化合物4が最適な化合物である。しかしさまざまな研究により、化合物4は、血液脳関門に侵入する能力が低く、融点が低くて室温で油の状態であるため、神経変性疾患を予防/治療する薬の製造に用いるのに適していないことが見いだされている。中国発明特許第CN102675244号には、それを最適化した化合物が開示されているが、それら化合物は、神経線維の成長促進活性と生体内での効率をさらに改善することが可能である。
本出願の明細書と請求項では、化合物は、その化学構造式に基づいて命名する。本明細書で用いるある化合物の名称が化学構造式と合致していない場合には、化学構造式が優先する。
本発明では、特に断わらない限り、本明細書で用いる科学技術用語は、当業者が一般に理解する意味を持つ。さらに、本明細書で用いる実験室の操作は、対応する分野で広く用いられている定型的な操作である。それに加え、本発明をよりよく理解するため、関連する用語の定義と説明を以下に提示する。
本明細書では、「チアジン」という用語は、環に4個の炭素原子と1個の窒素原子と1個のイオウ原子を含む6員環構造を意味し、その非限定的な例には、1,3−チアジン、1,4−チアジン、ジヒドロ−1,3−チアジン、ジヒドロ−1,4−チアジン、テトラヒドロ−1,3−チアジン、テトラヒドロ−1,4−チアジンなどが含まれる。「チアジドアミド」という用語は、アミド基で置換されたチアジン構造を意味する。
本発明では、「C1-4アルキル」という用語は、1〜4個の炭素原子を含む直線状のアルキルまたは分岐したアルキルを意味し、その非限定的な例には、C1-2アルキル、C1-3アルキル、C2-4アルキル、例えばメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、イソブチルなどが含まれる。
本発明では、「C1-4アルコキシ」という用語は、C1-4アルキルが酸素原子を介して別の構造に連結した基を意味し、その非限定的な例には、C1-2アルコキシ、C1-3アルコキシ、C2-4アルコキシ、例えばメトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、s−ブトキシ、t−ブトキシ、イソブトキシなどが含まれる。
本発明では、「医薬として許容可能な塩」という用語の非限定的な例に、無機塩(例えば塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、硝酸塩、硫酸塩、硫酸水素塩、リン酸塩、リン酸水素塩)と、有機塩(例えば酢酸塩、プロピオン酸塩、ブチル酸塩、シュウ酸塩、酢酸トリメチル、シュウ酸塩、アルギン酸塩、クエン酸塩、ピクリン酸塩、グルコン酸塩、酒石酸塩、マレイン酸塩、メタンスルホン酸塩、コハク酸塩、パモ酸塩)が含まれる。
本発明による化合物の「溶媒和物」は、その化合物に溶媒分子が会合して形成される物質を意味する。溶媒として、有機溶媒(例えばメタノール、エタノール、プロパノール、アセトニトリルなど)、水などが可能である。例えば本発明による式(I)の化合物は、エタノールとアルコラートを形成すること、または水と水和物を形成することができる。
本発明では、「神経変性疾患」という用語は、神経系の進行性病変によって起こる疾患を意味し、その非限定的な例には、アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン病、筋萎縮性側索硬化症、脳脊髄多発性硬化症が含まれる。
本発明では、「身体外傷」という用語の非限定的な例には、熱損傷、寒冷損傷、物理的損傷、電気的損傷が含まれる。
本発明では、「関連疾患によって起こるニューロパチー」という用語の非限定的な例には、後天性免疫不全症によって起こるニューロパチー、糖尿病によって起こるニューロパチー、脳卒中によって起こるニューロパチーが含まれる。
本発明では、「有効な量」という用語は、望む効果を少なくとも部分的に達成するのに十分な量を意味する。例えばある疾患(例えば神経変性疾患、身体外傷によって起こるニューロパチー、関連疾患によって起こるニューロパチー)を予防するのに有効な量は、その疾患(例えば神経変性疾患、身体外傷によって起こるニューロパチー、関連疾患によって起こるニューロパチー)の進行を予防する、または抑制する、または遅延させるのに十分な量を意味する。治療に有効な量は、ある疾患と、その疾患を抱えている患者の合併症を、治癒させる、または少なくとも部分的に抑制するのに十分な量を意味する。そのような有効な量の決定は、完全に当業者の能力範囲である。例えば治療に用いるための有効な量は、治療する疾患の重篤度、患者の免疫系の全体的な状態、患者の全体的条件(例えば年齢、体重、性別)、薬の投与手段、同時に利用している追加の治療法などに依存する。
本発明では、「約」という用語は、当業者であれば理解でき、文脈に基づいてある程度変化する。この用語が当業者にとって文脈から明確でない場合には、「約」という用語は、具体的な数値または範囲の±10%以下の変動を有することを意味する。
発明者は、深く掘り下げた研究と創造的な作業によってチアジドアミド誘導体を得た。発明者は、化学式(I)のチアジドアミド誘導体でR1基および/またはR2基および/またはR3基を適切に選択することにより、得られる化合物が、卒中のマウスにおいて、既存のチアジドアミド誘導体と比べていくつかの態様(例えば神経栄養活性、および/または生体内効率、および/または血液脳関門を通過する能力)を向上させることを見いだした。したがって以下の発明が提供される。
1つの態様では、本発明により、化学式(I)の化合物:
Figure 0006849615
(式中、
R1はC1-4アルキルから選択され;
R2とR3は独立に、C1-4アルキルから選択され、場合によってはそのC1-4アルキルはフェニルで置換されており;
場合によっては、そのフェニルは、C1-4アルキル、C1-4アルコキシル、ヒドロキシル、アミノ、カルボキシルからなる群から選択された置換基で置換されている)またはその医薬として許容可能な塩または溶媒和物が提供される。
好ましい一実施態様では、R2は「R」立体配置を持つ。
好ましい一実施態様では、R2は「S」立体配置を持つ。
好ましい一実施態様では、R1は、C2-3アルキルから、例えばエチル、n−プロピル、イソプロピルから選択される。
より好ましい一実施態様では、R1はエチルである。
好ましい一実施態様では、R2とR3は独立に、C1-4アルキルから、例えばメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、イソブチルから選択される。
好ましい一実施態様では、R2は、C3-4アルキルから、例えばn−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、イソブチルから選択される。
好ましい一実施態様では、R2はイソブチルである。
好ましい一実施態様では、R3は、C3-4アルキルから、例えばn−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、イソブチルから選択される。
好ましい一実施態様では、R3は、C1-3アルキルから、例えばメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピルから選択される。
好ましい一実施態様では、R3はイソプロピルである。
好ましい一実施態様では、R2は「R」立体配置を持つ。
好ましい一実施態様では、R2は「S」立体配置を持つ。
好ましい一実施態様では、R2は、C1-4アルキル(例えばC1-2アルキル)から選択され、そのC1-4アルキル(例えばC1-2アルキル)はフェニルで置換されていて、場合によってはそのフェニルは、C1-4アルキル、C1-4アルコキシル、ヒドロキシル、アミノ、カルボキシルからなる群から選択された置換基で置換されている。
好ましい一実施態様では、R2はベンジルである。
好ましい一実施態様では、R2はフェネチルである。
好ましい一実施態様では、R1はメチルである。
好ましい一実施態様では、R3は、メチル、エチル、イソプロピル、tert−ブチル、ベンジルのいずれかである。
好ましい一実施態様では、R3は、メチル、エチル、イソプロピル、tert−ブチルのいずれかである。
好ましい一実施態様では、R3はメチルである。
好ましい一実施態様では、R3はエチルである。
好ましい一実施態様では、R3はイソプロピルである。
好ましい一実施態様では、R3はtert−ブチルである。
好ましい一実施態様では、R3はベンジルである。
より好ましい一実施態様では、R1はメチルであり;R2はベンジルまたはフェネチルであり;R3は、メチル、エチル、イソプロピル、tert−ブチル、ベンジルのいずれかである。
より好ましい一実施態様では、R1はメチルであり;R2はベンジルまたはフェネチルであり;R3は、メチル、エチル、イソプロピル、tert−ブチルのいずれかである。
好ましい一実施態様では、R2は「R」立体配置を持つ。
好ましい一実施態様では、R2は「S」立体配置を持つ。
好ましい一実施態様では、R1はメチルである。
好ましい一実施態様では、R2はベンジルである。
好ましい一実施態様では、R2はフェネチルである。
好ましい一実施態様では、R3はエチルである。
好ましい一実施態様では、R3はイソプロピルである。
好ましい一実施態様では、R3はtert−ブチルである。
より好ましい一実施態様では、R1はメチルであり;R2はベンジルまたはフェネチルであり;R3は、エチル、イソプロピル、tert−ブチルのいずれかである。
より好ましい一実施態様では、R1はメチルであり;R2はベンジルまたはフェネチルであり;R3はエチルである。
好ましい一実施態様では、R1はメチルであり;R2はベンジルまたはフェネチルであり;R3はイソプロピルである。
好ましい一実施態様では、R1はメチルであり;R2はベンジルまたはフェネチルであり;R3はtert−ブチルである。
好ましい一実施態様では、R1はメチルであり;R2はベンジルであり;R3は、エチル、イソプロピル、tert−ブチルのいずれかである。
好ましい一実施態様では、R1はメチルであり;R2はフェネチルであり;R3は、エチル、イソプロピル、tert−ブチルのいずれかである。
好ましい一実施態様では、R2は「R」立体配置を持つ。
好ましい一実施態様では、R2は「S」立体配置を持つ。
好ましい一実施態様では、R1はメチルである。
好ましい一実施態様では、R2は、C2-4アルキルから、例えばエチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、イソブチルから選択される。
好ましい一実施態様では、R2は、C3-4アルキルから、例えばn−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、イソブチルから選択される。
好ましい一実施態様では、R2はイソプロピルである。
好ましい一実施態様では、R2はsec−ブチルである。
好ましい一実施態様では、R3は、メチル、エチル、tert−ブチル、ベンジルのいずれかである。
好ましい一実施態様では、R3は、メチル、エチル、tert−ブチルのいずれかである。
好ましい一実施態様では、R3はメチルである。
好ましい一実施態様では、R3はエチルである。
好ましい一実施態様では、R3はtert−ブチルである。
好ましい一実施態様では、R3はベンジルである。
より好ましい一実施態様では、R1はメチルであり;R2はC2-4アルキルから選択され;R3は、メチル、エチル、tert−ブチル、ベンジルのいずれかである。
より好ましい一実施態様では、R1はメチルであり;R2はC3-4アルキルから選択され;R3は、メチル、エチル、tert−ブチル、ベンジルのいずれかである。
より好ましい一実施態様では、R1はメチルであり;R2はイソプロピルまたはsec−ブチルであり;R3は、メチル、エチル、tert−ブチル、ベンジルのいずれかである。
好ましい一実施態様では、R2は「R」立体配置を持つ。
好ましい一実施態様では、R2は「S」立体配置を持つ。
好ましい一実施態様では、R1はメチルであり、R2はイソプロピルであり、R3は、メチル、エチル、tert−ブチルのいずれかである。
好ましい一実施態様では、R1はメチルであり、R2はsec−ブチルであり、R3は、メチル、エチル、tert−ブチルのいずれかである。
好ましい一実施態様では、R1はメチルであり、R2はイソプロピルまたはsec−ブチルであり、R3はメチルである。
好ましい一実施態様では、R1はメチルであり、R2はイソプロピルまたはsec−ブチルであり、R3はエチルである。
好ましい一実施態様では、R1はメチルであり、R2はイソプロピルまたはsec−ブチルであり、R3はtert−ブチルである。
好ましい一実施態様では、R2は「R」立体配置を持つ。
好ましい一実施態様では、R2は「S」立体配置を持つ。
本発明のいくつかの化合物を以下の表に示す。
Figure 0006849615
Figure 0006849615
Figure 0006849615
別の態様では、本発明により、上の任意の態様に規定されている化合物、またはその医薬として許容可能な塩または溶媒和物を含む医薬組成物が提供される。この組成物は、医薬として許容可能な1種類以上の基剤および/または賦形剤をさらに含むことが好ましい。基剤および/または賦形剤の非限定的な例には、イオン交換体、アルミニウム酸化物、ステアリン酸アルミニウム、レシチン、血清タンパク質(例えばヒト血清タンパク質);緩衝物質(例えばリン酸塩)、グリセロール、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、飽和植物脂肪酸の部分的グリセリド混合物、水、塩、電解質が含まれ、例えば硫酸プロタミン、リン酸水素二ナトリウム、リン酸水素カリウム、塩化ナトリウム、亜鉛塩、コロイダルシリカ、三ケイ酸マグネシウム、ポリビニルピロリドン、セルロース物質、ポリエチレングリコール、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ポリアクリル酸エステル、蜜蝋、ポリエチレン−ポリオキシプロピレンブロックコポリマー、ラノリンがある。
この医薬組成物は、医薬として許容可能な任意の形に調製することができる。この医薬組成物は、この組成物を必要とする患者または対象に、適切な任意の経路(例えば経口、非経口、直腸、肺内など)で投与することができる。この医薬組成物は、経口投与するときには、通常の固体形態(例えば錠剤、カプセル、ピル、顆粒)にすること、または経口液体製剤(例えば経口溶液、経口懸濁液、シロップ)にすることができる。この医薬組成物を経口製剤にするときには、適切な充填剤、結合剤、崩壊剤、潤滑剤などを添加することができる。この医薬組成物は、非経口投与するときには、注射液(注射剤、注射用の無菌粉末、注射用の濃縮溶液が含まれる)にすることができる。この医薬組成物を注射液にするときには、医薬の分野における既存の従来法を利用することができる。注射液を調製するとき、添加剤を添加しなくてもよく、薬の性質に応じて適切な添加剤を添加してもよい。この医薬組成物は、直腸投与するときには、座薬などにすることができる。この医薬組成物は、肺内投与するときには、吸入剤やスプレー剤などにすることができる。
別の態様では、本発明により、対象における神経変性疾患、または身体外傷によって起こるニューロパチー、または関連疾患によって起こるニューロパチーを予防および/または治療するための薬の製造における、上記の任意の態様に規定されている化合物、またはその医薬として許容可能な塩または溶媒和物の利用が提供され、
神経変性疾患の選択は、アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン病、筋萎縮性側索硬化症、脳脊髄多発性硬化症からなる群からなされることが好ましく;
身体外傷の選択は、熱損傷、寒冷損傷、物理的損傷、電気的損傷からなる群からなされることが好ましく;
関連疾患の選択は、後天性免疫不全症、糖尿病、脳卒中からなる群からなされることが好ましく;
対象は、哺乳動物、例えばウシ、ウマ、ヤギ、ブタ、イヌ、ネコ、齧歯類、霊長類であることが好ましく;対象はヒトであることが好ましい。
別の態様では、本発明により、対象における神経変性疾患、または身体外傷によって起こるニューロパチー、または関連疾患によって起こるニューロパチーを予防および/または治療する方法として、上記の任意の態様に規定されている化合物、またはその医薬として許容可能な塩または溶媒和物を、それを必要とする対象に、治療および/または予防に有効な量で投与することを含む方法が提供される。
神経変性疾患の選択は、アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン病、筋萎縮性側索硬化症、脳脊髄多発性硬化症からなる群からなされることが好ましく;
関連疾患の選択は、後天性免疫不全症、糖尿病、脳卒中からなる群からなされることが好ましく;
対象は、哺乳動物、例えばウシ、ウマ、ヤギ、ブタ、イヌ、ネコ、齧歯類、霊長類であることが好ましく;対象はヒトであることが好ましい。
別の態様では、本発明により、対象における神経変性疾患、または身体外傷によって起こるニューロパチー、または関連疾患によって起こるニューロパチーの予防および/または治療において利用するための、上記の任意の態様に規定されている化合物、またはその医薬として許容可能な塩または溶媒和物が提供され;
神経変性疾患の選択は、アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン病、筋萎縮性側索硬化症、脳脊髄多発性硬化症からなる群からなされることが好ましく;
身体外傷の選択は、熱損傷、寒冷損傷、物理的損傷、電気的損傷からなる群からなされることが好ましく;
関連疾患の選択は、後天性免疫不全症、糖尿病、脳卒中からなる群からなされることが好ましく;
対象は、哺乳動物、例えばウシ、ウマ、ヤギ、ブタ、イヌ、ネコ、齧歯類、霊長類であることが好ましく;対象はヒトであることが好ましい。
本発明によりさらに、化学式(I)の化合物を調製する方法が提供される。そのスキームは以下の通りである。
Figure 0006849615
ただし、R1、R2、R3は、上に定義したのと同じ意味を持つ。
調製において略号で表わした物質は、DCC:ジシクロヘキシルカルボジイミド;DMAP:4−ジメチルアミノピリジン;DCM:ジクロロメタン;THF:テトラヒドロフランである。
調製の工程を例示すると以下の通りである。
(1)L−システインを極性溶媒(例えば水)に溶かし、pHを7.0に調節し、エチレンオキシドを0〜10℃で一滴ずつ添加し、反応させて化合物1を得る。
(2)化合物1を濃塩酸に溶かし、90〜95℃で反応させて化合物2を得る。
(3)化合物2を水に溶かし、アルカリ溶液(例えば炭酸水素ナトリウム水溶液)を一滴ずつ添加する。抽出、乾燥、濃縮の後に有機相が得られる。極性溶媒(例えばメタノール)を添加し、室温で反応させると化合物3が得られる。
(4)化合物3を極性溶媒(例えばTHF)に溶かす。アルカリ溶液(例えば炭酸水素ナトリウム水溶液)と原材料1を添加し、室温で反応させると化合物4が得られる。原材料1は、上のスキームに示したようにR1で置換された塩化ベンゼンスルホニルであることが好ましい。
(5)化合物4と原材料2を脱水剤(例えばDCC)と触媒(例えばDMAP)と塩基(例えばトリエチルアミン)の存在下で反応させると標的生成物が得られる。原材料2は、上のスキームに示したようにR2基とR3基を含むアミノ酸エステルであること、またはその塩(例えばその塩酸塩)であることが好ましい。
先行技術と比較すると、本発明による化学式(I)の化合物は、以下に示す有利な効果の1つ以上を有する:
(1)本発明の化合物は、既存のチアジドアミド誘導体と比べて神経栄養活性が改善されている;
(2)本発明の化合物は、卒中のマウスにおける生体内効率に関して既存のチアジドアミド誘導体よりも優れている;
(3)本発明の化合物は、血液−脳関門を通過する能力に関して既存のチアジドアミド誘導体よりも優れている。
本発明の化合物を用いて神経変性疾患(例えばアルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン病、筋萎縮性側索硬化症、脳脊髄多発性硬化症);身体外傷または関連疾患(例えば後天性免疫不全症、糖尿病、脳卒中)によって起こるニューロパチーを予防および/または治療することができる。
以下の実施例との組み合わせによって本発明の実施態様を記述する。しかし当業者であれば、以下の実施例は、本発明を記述することのみを目的としたものであり、本発明の範囲を規定すると見なされてはならないことを理解する。具体的な条件が実施例に示されていない場合には、実施例は、通常の条件、または製造者が推奨する条件で実施される。試薬または装置は、その製造者が示されていなければ、市販されている通常の製品である。
試薬:原材料は、その合成方法が提示されていなければ、市販されているものであり、反応のための溶媒は、標準的な前処理をされている。
装置:化合物の融点はRY−1融点測定装置によって求め、1H NMRは、ARX−400 NMR装置によって求め、質量スペクトルは、VG−ZabSpec MS装置によって求める。
実施例1:2−ヒドロキシエチルシステイン(化合物1)の合成
2000mlの丸底フラスコに109g(0.9モル)のL−システインを添加し、1000mlの蒸留水に溶かし、氷浴の中で10℃まで冷却した。24mlの1M NaOH水溶液を添加して溶液を中和し、pHを約7にした。あらかじめ冷却したエチレンオキシド(100ml)をピペットで量って10℃で添加した。その後、10℃の一定温度で1時間反応させ、次いで室温で1.5時間反応させた。
得られた混合物をジエチルエーテル(400ml×4)で抽出し、反応しなかったエチレンオキシドを除去した。60℃未満の温度で水相を蒸留によって系から除去すると黄色の固形物が得られた。混合溶媒(水:エタノール=85ml:350ml)を用いて再結晶させ、濾過した後、固形物を95重量%のエタノールで十分に洗浄すると、生成物が白色の鱗状固形物として得られた(約100g、収率:67.5%)。
融点195〜196℃。1H−NMR(400MHz,D2O)δ:3.96131(dd,1H,J1=4.272Hz,J2=7.816Hz),3.80680〜3.77293(m,2H)、3.17887(dd,1H,J1=4.268Hz,J2=14.814Hz)、3.08224(dd,1H,J1=7.480Hz,J2=14.814Hz)、2.80103(t,2H,J=6.036Hz)。
実施例2:2−クロロエチルシステイン塩酸塩(化合物2)の合成
1000mlの丸底フラスコに44gの2−ヒドロキシエチルシステインを添加し、600mlの濃塩酸に溶かした。この混合物を90〜95℃に加熱し、撹拌しながら7時間反応させた。反応後、得られた混合物を冷蔵庫の中で保管し、一晩放置した。大量の針状固形物が系から沈殿した。吸引濾過によって溶媒を除去し、得られた固形物を大気中で乾燥させると、生成物が灰白色の固形物として得られた(約40g、収率:70%超)。
融点185〜186℃。1H−NMR(400MHz,D2O)δ:4.30477〜4.26952(m,1H)、3.81913〜3.78409(m,2H)、3.25903(dd,1H,J1=4.444Hz,J2=14.984Hz)、3.18877(dd,1H,J1=7.352Hz,J2=15.072Hz)、3.04410〜3.00625(m,2H)。
実施例3:L−1,4−チアジン−3−カルボン酸塩酸塩(化合物3)の合成
20gの2−クロロエチルシステイン塩酸塩を水に溶かし、氷浴の中で7.2gのNaHCO3水溶液を一滴ずつ添加した。添加後、溶液をよく撹拌して中和させた。酢酸エチルで3回抽出した後、有機相をまとめ、Na2SO4を用いて乾燥させた。減圧下で蒸留することによって溶媒を除去した後、400mlの無水メタノールを添加した。室温で5日間反応させた。減圧下で蒸留することによって溶媒を除去し、混合溶媒(メタノール−ジエチルエーテル)を用いて再結晶させると、薄い白色の固形物が得られた(約6g)。比旋光度[α]D 24.5=−27.1°(H2O)。
融点230℃超。1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:3.67672〜3.64308(m,1H)、3.55044〜3.50108(m,1H)、3.16622〜3.08322(m,1H)、2.92045〜2.90326(m,1H)、2.83678〜2.75406(m,2H)、2.61390〜2.59272(m,1H)。MS(FAB)m/z:148。
実施例4:L−4−p−トルエンスルホニル−1,4−チアジン−3−カルボン酸(化合物4)の合成
2.3g(15.7ミリモル)のL−1,4−チアジン−3−カルボン酸塩酸塩を17mlのTHFに溶かし、77mlの10重量%NaHCO3水溶液を添加し、2.90g(15.2ミリモル)の塩化p−トルエンスルホニルを含む17mlのTHF溶液を一滴ずつ添加した。この混合物を室温で19〜24時間撹拌した。反応後、塩酸を添加してpH値を1〜2に調節し、酢酸エチル(10ml×3)を用いて抽出した。無水硫酸マグネシウムを用いて上清溶液を乾燥させた。吸引濾過とロータリーエバポレーションによって溶媒を除去すると、茶色の油が得られた。酢酸エチルとシクロヘキサンの混合溶媒を用いて再結晶させると白色の結晶が得られた(4.3g、収率:93.5%)。融点66°(分解)。比旋光度[α]D 24.5=−81.6°(H2O)。
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:7.68268〜7.66234(d,2H)、7.30642〜7.26434(m,2H)、5.12406〜5.10728(m,1H)、4.03322〜3.99196(m,1H)、3.46642〜3.40848(m,1H)、3.02301〜2.99292(m,2H)、2.76875〜2.73724(m,1H)、2.42688(s,3H)、2.38062(s,1H)。MS(FAB)m/z:301.2。
実施例5:(3R)−4−[(4−メチルベンゼンスルホニル)]−1,4−チアジン−3−カルボニル−L−ロイシンエチルエステル(化合物5、ZL01142744.2)の合成
4.2g(0.14モル)のL−4−p−トルエンスルホニル−1,4−チアジン−3−カルボン酸、3.0g(0.017ミリモル)のL−ロイシンエチルエステル塩酸塩(原材料2)、3.2g(0.014モル)のDCC、1.7g(0.014モル)のDMAPを200mlのジクロロメタンに溶かし、6ml(0.042モル)のトリエチルアミンを添加した。室温で24時間反応させた。濾過によって固形物を除去し、蒸留によって溶媒を除去した。残留物を適量の酢酸エチルに溶かした。溶けなかった物質を濾過によって除去し、得られた混合物を酢酸エチルで希釈した。得られた溶液を10%NaHCO3溶液と飽和NaCl溶液で順番に洗浄し、無水Na2SO4を用いて乾燥させた。この乾燥剤を除去し、酢酸エチルの一部を蒸留によって除去した。フラッシュクロマトグラフィカラム(溶離液はDCM:CH3Cl=1:1であった)を利用して分離すると、油が4.0g得られた。比旋光度[α]D 24.5=−110.1°(c2.00、DCM)。
1H−NMR(400M Hz,CDCl3)δ:7.77237〜7.74077(m,2H)、7.36382(d,2H,J=7.988Hz)、6.74090(d,1H,J=9.244Hz)、4.80098〜4.77466(m,1H)、4.68244〜4.58898(m,1H)、4.28174〜4.15708(m,3H)、3.53789〜3.28674(m,1H)、3.13092(d,1H,J=13.676)、2.56954〜2.42247(m,5H)、2.24620〜2.20545(m,1H)、1.66352〜1.53450(m,3H)、1.30702〜1.26745(m,3H)、0.96159〜0.91891(m,6H)。MS(EI)m/z:443.4、397.2、369.2、263.1、256.1、155.0、139.2、101.1。
実施例6:(3R)−4−[(4−メチルベンゼンスルホニル)]−1,4−チアジン−3−カルボニル−D−ロイシンイソプロピルエステル(化合物6、CN102675244)の合成
原材料2としてD−ロイシンエチルエステル塩酸塩を用いることにより、(3R)−4−[(4−メチルベンゼンスルホニル)]−1,4−チアジン−3−カルボニル−D−ロイシンイソプロピルエステルを実施例5の工程に従って調製した。生成物は白色の結晶であった(収率91.5%)。比旋光度[α]D 24.5=−103.7°。
融点81〜83℃。1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:7.76237−7.74077(d,2HJ=8.208Hz)、7.37382〜7.26511(d,2H,J=8.208Hz)、6.75090(d,1H,J=8.944Hz)、5.40112(m,1H)、4.79298〜4.25166(m,3H)、3.54989〜3.53674(t,1H,J=12.31110)、3.15292〜3.11800(d,1H,J=13.676HZ)、2.56054〜2.46247(m,4H)、2.23220〜2.20345(m,1H)、1.62552〜1.43450(m,4H)、1.26202〜1.24745(m,6H)、0.94659〜0.93191(m,6H)。MS(EI)m/z:457.3、397.2、369.2、256.2、154.7、101.1。
実施例7:(2S,3R)−エチル−3−メチル−2((R)−(4−メチルフェニル)スルホニルチアジン−3−アミノホルミル)バレレート(化合物7)の合成
原材料2としてL−イソロイシンエチルエステル塩酸塩(1.45g)を用いることにより、実施例5の工程に従って(2S,3R)−エチル−3−メチル−2((R)−(4−メチルフェニル)スルホニルチアジン−3−アミノホルミル)バレレートを合成した。生成物は白色の結晶であった(収率65%)。
融点88〜90℃。1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:7.76(2H,d,J=8.42Hz)、7.37(2H,d,J=8.41Hz)、7.01(1H,d,J=8.64Hz)、4.79(1H,t,J=2.82Hz)、4.58(1H,m)、4.20(3H,m)、3.66(1H,t,J=2.43Hz)、3.34(1H,d,J=13.71Hz)、3.13(1H,d,J=11.86Hz)、2.56〜0.93(14H,m)。MS−EI(m/z):443.1669[M+H]+。
実施例8:(2S,3R)−メチル−3−メチル−2((R)−(4−メチルフェニル)スルホニルチアジン−3−アミノホルミル)バレレート(化合物8)の合成
原材料2として1.02g(7ミリモル)のL−イソロイシンメチルエステルを用いることにより、実施例5の工程に従うと、生成物(1.52g、収率:71%)が白色の固形物として調製された。
融点92〜94℃。1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:7.76(2H,d,J=8.42Hz)、7.37(2H,d,J=8.41Hz)、7.01(1H,d,J=8.64Hz)、4.81(1H,t,J=3.14Hz)、4.58(1H,m)、4.20(1H,m)、3.75(3H,m)、3.33(1H,t,J=2.60Hz)、3.11(1H,d,J=11.82Hz)、2.57〜0.93(15H,m)。MS−EI(m/z):429.1512[M+H]+。
実施例9:(2S,3R)−tert−ブチル−3−メチル−2((R)−(4−メチルフェニル)スルホニルチアジン−3−アミノホルミル)バレレート(化合物9)の合成
原材料2として1.31g(7ミリモル)のL−イソロイシンtert−ブチルエステルを用いることにより、実施例5の工程に従うと、生成物(1.53g、収率:65%)が白色の固形物として調製された。
融点80〜82℃。1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:7.76(2H,d,J=8.41Hz)、7.37(2H,d,J=8.40Hz)、7.01(1H,d,J=8.67Hz)、4.78(1H,t,J=3.40Hz)、4.47(1H,m)、4.25(1H,t,J=5.20Hz)、3.44(1H,t,J=12.43Hz)、3.13(1H,d,J=13.72Hz)、2.60〜0.93(24H,m)。MS−EI(m/z):471.1982[M+H]+。
実施例10:(S)−メチル−3−メチル−2((R)−(4−メチルフェニル)スルホニルチアジン−3−アミノホルミル)ブチレート(化合物10)の合成
原材料2として0.91g(7ミリモル)のL−バリンメチルエステルを用いることにより、実施例5の工程に従うと、生成物(1.26g、収率:61%)が白色の固形物として調製された。
融点93〜95℃。1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:7.76(2H,d,J=8.43Hz)、7.37(2H,d,J=8.43Hz)、7.01(1H,d,J=8.62Hz)、4.81(1H,t,J=3.40Hz)、4.58(1H,m)、4.20(1H,m)、3.75(3H,m)、3.33(1H,t,J=2.60Hz)、3.11(1H,d,J=11.82Hz)、2.60〜0.92(13H,m)。MS−EI(m/z):415.1356[M+H]+。
実施例11:(S)−ベンジル−3−メチル−2((R)−(4−メチルフェニル)スルホニルチアジン−3−アミノホルミル)ブチレート(化合物11)の合成
原材料2として1.44g(7ミリモル)のL−バリンベンジルエステルを用いることにより、実施例5の工程に従うと、生成物(1.64g、収率:67%)が白色の固形物として調製された。
融点85〜87℃。1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:7.76(2H,d,J=8.41Hz)、7.37(2H,d,J=8.43Hz)、7.34(4H,m)、7.01(1H,d,J=8.62Hz)、5.20(2H,dd)、4.82(1H,t,J=3.40Hz)、4.56(1H,d,J=12.31Hz)、4.19(1H,m)、3.34(1H,d,J=12.63Hz)、3.14(1H,d,J=13.76Hz)、2.56〜0.80(13H,m)。MS−EI(m/z):491.1669[M+H]+。
実施例12:(S)−tert−ブチル−3−メチル−2((R)−(4−メチルフェニル)スルホニルチアジン−3−アミノホルミル)ブチレート(化合物12)の合成
原材料2として1.20g(7ミリモル)のL−バリンtert−ブチルエステルを用いることにより、実施例5の工程に従うと、生成物(1.65g、収率:71%)が白色の固形物として調製された。
融点90〜92℃。1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:7.76(2H,d,J=8.42Hz)、7.37(2H,d,J=8.41Hz)、7.01(1H,d,J=8.65Hz)、4.78(1H,t,J=3.40Hz)、4.44(1H,m)、4.25(1H,t,J=5.20Hz)、3.36(1H,m)、3.17(1H,d,J=13.34Hz)、2.59〜0.89(22H,m)。MS−EI(m/z):457.1825[M+H]+。
実施例13:(S)−エチル−3−メチル−2((R)−(4−メチルフェニル)スルホニルチアジン−3−アミノホルミル)ブチレート(化合物13)の合成
原材料2として1.01g(7ミリモル)のL−バリンエチルエステルを用いることにより、実施例5の工程に従うと、生成物(1.46g、収率:68%)が白色の固形物として調製された。
融点87〜89℃。1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:7.76(2H,d,J=8.42Hz)、7.37(2H,d,J=8.44Hz)、7.01(1H,d,J=8.64Hz)、4.80(1H,t,J=3.40Hz)、4.54(1H,m)、4.21(3H,m)、3.48(1H,t,J=12.31Hz)、3.13(1H,d,J=12.52Hz)、2.59〜0.88(16H,m)。MS−EI(m/z):429.1512[M+H]+。
実施例14:(R)−メチル−3−メチル−2((R)−(4−メチルフェニル)スルホニルチアジン−3−アミノホルミル)ブチレート(化合物14)の合成
原材料2として0.91g(7ミリモル)のD−バリンメチルエステルを用いることにより、実施例5の工程に従うと、生成物(1.43g、収率:69%)が白色の固形物として調製された。
融点90〜92℃。1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:7.76(2H,d,J=8.42Hz)、7.37(2H,d,J=8.41Hz)、7.01(1H,d,J=8.65Hz)、4.80(1H,t,J=3.40Hz)、4.59(1H,m)、4.24(1H,d,J=12.52Hz)、3.75(3H,m)、3.44(1H,t,J=12.33Hz)、3.15(1H,d,J=13.75Hz)、2.59〜0.84(13H,m)。MS−EI(m/z):415.1356[M+H]+。
実施例15:(R)−tert−ブチル−3−メチル−2((R)−(4−メチルフェニル)スルホニルチアジン−3−アミノホルミル)ブチレート(化合物15)の合成
原材料2として1.21g(7ミリモル)のD−バリンtert−ブチルエステルを用いることにより、実施例5の工程に従うと、生成物(1.51g、収率:66%)が白色の固形物として調製された。
融点88〜90℃。1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:7.76(2H,d,J=8.12Hz)、7.36(2H,d,J=8.41Hz)、6.91(1H,d,J=8.35Hz)、4.80(1H,t,J=3.40Hz)、4.48(1H,m)、4.23(1H,d,J=12.32Hz)、3.50(1H,t,J=11.95Hz)、3.13(1H,d,J=13.74Hz)、2.59〜0.83(22H,m)。MS−EI(m/z):457.1825[M+H]+。
実施例16:(S)−メチル−3−フェニル−2((R)−(4−メチルフェニル)スルホニルチアジン−3−アミノホルミル)プロピオネート(化合物16)の合成
原材料2として1.25g(7ミリモル)のL−フェニルアラニンメチルエステルを用いることにより、実施例5の工程に従うと、生成物(1.55g、収率:67%)が白色の固形物として調製された。
融点85〜98℃。1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:7.69(2H,d,J=8.42Hz)、7.30(5H,m)、7.15(2H,d,J=8.41Hz)、6.86(1H,d,J=8.62Hz)、4.80(1H,t,J=3.40Hz)、4.10(1H,m)、3.75(3H,m)、3.29(1H,t)、3.07(2H,d)、2.65〜0.88(8H,m)。MS−EI(m/z):463.1356[M+H]+。
実施例17:(S)−エチル−3−フェニル−2((R)−(4−メチルフェニル)スルホニルチアジン−3−アミノホルミル)プロピオネート(化合物17)の合成
原材料2として1.35g(7ミリモル)のL−フェニルアラニンエチルエステルを用いることにより、実施例5の工程に従うと、生成物(1.65g、収率:69%)が白色の固形物として調製された。
融点91〜93℃。1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:7.69(2H,d,J=8.42Hz)、7.30(5H,m)、7.16(2H,d,J=8.41Hz)、6.88(1H,d,J=8.63Hz)、4.77(2H,m)、4.22(2H,m)、3.89(1H,m)、3.29(1H,m)、3.08(2H,m)、2.69〜0.91(10H,m)。MS−EI(m/z):477.1512[M+H]+。
実施例18:(S)−ベンジル−3−フェニル−2((R)−(4−メチルフェニル)スルホニルチアジン−3−アミノホルミル)プロピオネート(化合物18)の合成
原材料2として1.79g(7ミリモル)のL−フェニルアラニンベンジルエステルを用いることにより、実施例5の工程に従うと、生成物(1.70g、収率:63%)が白色の固形物として調製された。
融点88〜90℃。1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:7.67(2H,d,J=8.32Hz)、7.41(5H,m)、7.30(3H,m)、7.19(2H,d,J=8.42Hz)、7.06(2H,m)、6.87(1H,d,J=8.01Hz)、5.21(2H,dd,J=3.60Hz)、4.84(1H,m)、4.72(1H,t,J=3.10Hz)、3.92(1H,m)、3.31(1H,d,J=12.15Hz)、3.04(2H,d,J=11.66Hz)、2.75〜0.94(7H,m)。MS−EI(m/z):539.1669[M+H]+。
実施例19:(S)−tert−ブチル−3−フェニル−2((R)−(4−メチルフェニル)スルホニルチアジン−3−アミノホルミル)プロピオネート(化合物19)の合成
原材料2として1.55g(7ミリモル)のL−フェニルアラニンtert−ブチルエステルを用いることにより、実施例5の工程に従うと、生成物(1.72g、収率:68%)が白色の固形物として調製された。
融点92〜94℃。1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:7.72(2H,d,J=8.32Hz)、7.32(2H,d,J=8.13Hz)、7.22(5H,m)、6.88(1H,d,J=8.10Hz)、4.68(1H,t,J=6.40Hz)、3.96(1H,m)、3.26(1H,m)、3.08(2H,d,J=12.30Hz)、2.78(1H,d,J=19.34Hz)、2.57〜0.94(16H,m)。MS−EI(m/z):505.1825[M+H]+。
実施例20:(R)−tert−ブチル−3−フェニル−2((R)−(4−メチルフェニル)スルホニルチアジン−3−アミノホルミル)プロピオネート(化合物20)の合成
原材料2として1.55g(7ミリモル)のD−フェニルアラニンtert−ブチルエステルを用いることにより、実施例5の工程に従うと、生成物(1.59g、収率:63%)が白色の固形物として調製された。
融点88〜92℃。1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:7.70(2H,d,J=8.21Hz)、7.33(5H,m)、7.25(2H,d,J=8.13Hz)、6.97(1H,d,J=8.15Hz)、4.79(1H,t,J=6.40Hz)、4.11(1H,m)、3.38(1H,t,J=12.30Hz)、3.10(2H,m)、3.07(1H,d,J=19.36Hz)、2.57〜0.94(16H,m)。MS−EI(m/z):505.1825[M+H]+。
実施例21:(R)−エチル−3−フェニル−2((R)−(4−メチルフェニル)スルホニルチアジン−3−アミノホルミル)プロピオネート(化合物21)の合成
原材料2として1.35g(7ミリモル)のD−フェニルアラニンエチルエステルを用いることにより、実施例5の工程に従うと、生成物(1.65g、収率:69%)が白色の固形物として調製された。
融点86〜89℃。1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:7.69(2H,d,J=8.43Hz)、7.33(5H,m)、7.27(2H,d,J=8.42Hz)、7.13(1H,d,J=8.31Hz)、4.94(1H,m)、4.80(1H,m)、4.12(2H,m)、3.73(2H,d,J=12.33Hz)、3.21(1H,t,J=11.96Hz)、3.10(3H,m)、2.56〜0.94(8H,m)。MS−EI(m/z):463.1356[M+H]+。
実施例22:(S)−エチル−4−フェニル−2((R)−(4−メチルフェニル)スルホニルチアジン−3−アミノホルミル)ブチレート(化合物22)の合成
原材料2として1.45g(7ミリモル)のL−ホモフェニルアラニンエチルエステルを用いることにより、実施例5の工程に従うと、生成物(1.64g、収率:67%)が白色の固形物として調製された。
融点87〜89℃。1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:7.76(2H,d,J=8.44Hz)、7.33(5H,m)、7.25(2H,d,J=8.12Hz)、7.16(1H,d,J=8.31Hz)、4.85(1H,m)、4.62(1H,m)、4.19(2H,d,J=19.33Hz)、4.02(1H,m)、3.43(1H,d)、3.11(1H,m)、2.55〜0.94(13H,m)。MS−EI(m/z):491.1669[M+H]+。
実施例23:(S)−イソプロピル−3−フェニル−2((R)−(4−メチルフェニル)スルホニルチアジン−3−アミノホルミル)プロピオネート(化合物23)の合成
原材料2として1.45g(7ミリモル)のL−フェニルアラニンイソプロピルエステルを用いることにより、実施例5の工程に従うと、生成物(1.65g、収率:67%)が白色の固形物として調製された。
融点85〜87℃。1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:7.69(2H,d,J=8.46Hz)、7.31(5H,m)、7.17(2H,d,J=8.46Hz)、6.90(1H,d,J=8.34Hz)、5.01(1H,t,J=6.40Hz)、4.74(1H,m)、4.12(1H,m)、4.08(1H,m)、3.28(1H,t,J=12.3Hz)、3.08(2H,d,J=19.33Hz)、2.50〜0.94(13H,m)。MS−EI(m/z):491.1669[M+H]+。
実施例24:(R)−イソプロピル−3−フェニル−2((R)−(4−メチルフェニル)スルホニルチアジン−3−アミノホルミル)プロピオネート(化合物24)の合成
原材料2として1.45g(7ミリモル)のD−フェニルアラニンイソプロピルエステルを用いることにより、実施例5の工程に従うと、生成物(1.60g、収率:65%)が白色の固形物として調製された。
融点86〜89℃。1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:7.70(2H,d,J=8.42Hz)、7.32(5H,m)、7.18(2H,d,J=8.41Hz)、6.92(1H,d,J=8.33Hz)、5.01(1H,t,J=6.40Hz)、4.82(1H,m)、4.11(2H,m)、3.35(1H,t,J=12.43Hz)、3.09(2H,d,J=12.12Hz)、2.50〜0.92(13H,m)。MS−EI(m/z):491.1669[M+H]+。
実施例25:(S)−イソプロピル−4−フェニル−2((R)−(4−メチルフェニル)スルホニルチアジン−3−アミノホルミル)ブチレート(化合物25)の合成
原材料2として1.55g(7ミリモル)のL−ホモフェニルアラニンイソプロピルエステルを用いることにより、実施例5の工程に従うと、生成物(1.67g、収率:66%)が白色の固形物として調製された。
融点87〜89℃。1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:7.75(2H,d,J=8.31Hz)、7.36(2H,d,J=8.33Hz)、7.28(5H,m)、7.16(1H,d,J=8.12Hz)、5.09(1H,t,J=3.14Hz)、4.82(1H,m)、4.58(1H,m)、4.12(2H,m)、3.32(1H,t,J=12.6Hz)、3.13(1H,d,J=11.86Hz)、2.65〜0.93(15H,m)。MS−EI(m/z):505.1825[M+H]+。
実施例26:(R)−イソプロピル−4−フェニル−2((R)−(4−メチルフェニル)スルホニルチアジン−3−アミノホルミル)ブチレート(化合物26)の合成
原材料2として1.55g(7ミリモル)のD−ホモフェニルアラニンイソプロピルエステルを用いることにより、実施例5の工程に従うと、生成物(1.62g、収率:64%)が白色の固形物として調製された。
融点88〜90℃。1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:7.76(2H,d,J=8.33Hz)、7.36(2H,d,J=8.33Hz)、7.26(5H,m)、7.14(1H,d,J=8.12Hz)、5.06(1H,t,J=3.14Hz)、4.84(1H,m)、4.53(1H,m)、4.08(2H,m)、3.31(1H,t,J=12.6Hz)、3.11(1H,d,J=11.84Hz)、2.65〜0.93(15H,m)。MS−EI(m/z):505.1825[M+H]+。
実施例27:L−4−p−エチルベンゼンスルホニル−1,4−チアジン−3−カルボン酸(化合物27)の合成
塩化p−トルエンスルホニルの代わりに3.0gの塩化p−エチルベンゼンスルホニルを用いることにより、実施例4の工程に従うと、4.3gの油が得られた。収率:92.5%、比旋光度[α]D 24.5=−80.2°(H2O)。
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:7.68354〜7.66122(d,2H)、7.30423〜7.26221(m,2H)、5.12202〜5.10518(m,1H)、4.03122〜3.99012(m,1H)、3.46436〜3.40624(m,1H)、3.02103〜2.99122(m,2H)、2.76654〜2.73502(m,1H)、2.42466〜2.37862(m,4H)、1.86453〜1.82354(t,3H)。MS(FAB)m/z:315.4。
実施例28:(3R)−4−[(4−エチルベンゼンスルホニル)]−1,4−チアジン−3−カルボニル−L−ロイシンイソプロピルエステル(化合物28)の合成
実施例5の工程に従い、D−ロイシンイソプロピルエステル塩酸塩を2.45gのL−4−p−エチルベンゼンスルホニル−1,4−チアジン−3−カルボン酸と反応させると、無色の油が2.08g得られた。
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:7.7681〜7.7474(d,2H)、7.3793〜7.3589(m,2H)、6.7543〜6.7326(d,1H)、5.0288〜4.9980(m,2H)、4.7738(m,1H)、4.6267〜4.6042(m,1H)、4.2673〜4.2301(m,1H)、3.5295〜3.5176(m,1H)、3.1029(m,1H)、2.7532〜2.7023(m,2H)、2.5487〜2.5144(m,2H)、2.2188〜2.1888(m,1H)、1.5826〜1.4237(m,1H)、1.4047〜1.3605(m,1H)、1.2821〜1.2246(m,8H)、0.9178〜0.9024(m,6H)。MS(FAB)m/z:470.4。
実施例29:化合物の神経栄養活性の評価
本発明による化合物の神経栄養活性は、多くのインビトロ生物モデル(例えばニワトリ胚後根神経節のインビトロ無血清培養モデル)で実現できる。
実験方法:8日間インキュベートしてあったニワトリ胚の脊椎両側の神経節を無菌環境にて解剖レンズ下で露出させた。後根神経節を鋭い鉗子で1つずつ取り出し、ラットの尾のコラーゲンを敷き詰めた培養瓶に、瓶1つにつき神経節を5〜6個の密度で入れた。各用量につき瓶は2つであった。37℃、5%CO2にしたインキュベータの中で1時間接着培養した後、神経成長因子(NGF)(0.15ng/ml)を含む無血清培地DMEMと本発明の化合物を添加した。対照群では、培地と、同じ用量のNGFだけを添加した。インキュベータの中で48時間培養した後、後根神経節の周囲における神経突起の成長を倒立位相差顕微鏡で観察し、神経突起の長さと密度に応じて点数化した。
評価基準:0:神経突起がない;1:長い神経突起が稀である;2:比較的長いか密な神経突起がある;3:長くて密な神経突起がある。
表1に、さまざまな用量の化合物によって促進されたニワトリ胚後根神経節の神経突起の成長に関するスコアを示す。数値は、5個の神経節の平均値である。
Figure 0006849615
上記の結果から、本発明の化合物は、神経栄養活性に関して化合物5よりも優れていたことと、活性に関して化合物6と同等以上であったことがわかる。例えば1pMと100pMの用量では、化合物20は、化合物6と比べて神経栄養活性がそれぞれ25%と30%上昇していた。
化合物の構造を考慮すると、R1は、化合物の神経栄養活性に対して顕著な効果を持っていた。例えば化合物6と化合物28は、R2とR3がそれぞれ同じだが、化合物28は、R1がエチルであり、化合物6はR1がメチルであった。1pMと100pMの用量では、化合物28は、化合物6と比べて神経栄養活性がそれぞれ19%と16%増大していた。したがってR1の炭素数が増えると、チアジドアミド誘導体の神経栄養活性が増大したことがわかる。
別の態様では、R2も化合物の神経栄養活性に対して顕著な効果を持っていた。例えば化合物24、25、26は、R1とR3がそれぞれ同じだが、化合物24はR2がベンジルであり、化合物25と26はR2がフェネチルであり、化合物6はR2がイソブチルであった。1pMと100pMの用量では、化合物24、25、26は、化合物6と比べて神経栄養活性が4.8〜12.5%と5.1〜9.8%増大した。これは、R2の体積および/または疎水性が増大するとチアジドアミド誘導体の神経栄養活性も増大することを示している。
実施例30:脳卒中に対する生体内薬理動態に関する化合物の評価
1.実験課題
この実施例では、実験対象として昆明マウスを用い、胃内(i.g.)投与を利用し、マウスBCAO−LBP(低血圧を伴う両側頸動脈閉塞)モデルを使用し、マウスの神経機能スコアと脳マロンジアルデヒド(MDA)含量を求めることにより、予防的に投与したときの化合物のマウスにおける不完全な全脳虚血に対する保護効果を調べた。
2.実験方法
2.1 薬の調製
2.1.1 0.7%カルボキシメチルセルロースナトリウム(CMC−Na)溶液の調製:使用する1日前にCMC−Na乾燥粉末を0.7g計量し、100mlの蒸留水に添加した。この混合物を撹拌しながら適度に加熱し、CMC−Naを完全に溶解させた。一晩放置した後、この混合物をよく混合し、密封して包装した。
2.1.2 胃内投与するための薬の調製:0.7%CMC−Na溶液を用いて化合物の1.5mg/ml溶液を調製した。
2.2 群分けと投与
実験室環境に1週間馴致させておいた28匹のマウスを体重に応じて均等に群分けした。マウスに0.7%CMC−Naまたは化合物の1つを1日に1回の割合で3日間にわたって胃内投与した。群は以下の通りであった:
偽手術群:0.7%CMC−Na溶液を胃内投与した4匹のマウス;
脳虚血モデル群:0.7%CMC−Na溶液を胃内投与した12匹のマウス;
投与群:0.2ml/10gの用量で胃内投与した12匹のマウス。すなわち化合物の用量は30mg/kgであった。
2.3 マウスの不完全な全脳虚血と、脳MDA含量の測定
2.3.1 マウス両側頸動脈結索:最後に投与してから1時間後、マウスの眼窩からの瀉血により血圧を低下させ(マウスの血液の全体積の約30%)、次いで手術台の上に仰向けの状態で固定し、首の中央に切れ込みを入れた。頸動脈を鈍的剥離させ、2本の紐を用いてそれぞれの側を結索した。第3の紐を用いた結索の後に時間の計測を開始した。頸動脈は2本の紐の間で分離し、切り込みを縫合した。偽手術群では、頸動脈を結索せずに分離しただけであった。手術後、マウスの固定をすぐに解除し、マウスの6時間以内の挙動を観察して記録する(盲検法を利用して以下の表に基づいて点数化する)とともに、死亡時刻を記録した。マウスが死んだ後ただちに脳を取り出し、小脳を取り出し、小脳全体の中のMDA含量をチオバルビツール酸(TBA)によって求めた。6時間後に死んでいなかったマウスを殺し、脳を取り出した。
2.3.2 神経機能スコア:点数化の基準を表2に示す
Figure 0006849615
2.3.3 マウスの脳MDAの測定
マウスの脳を取り出して計量し、N.S.を用いて15%脳ホモジェネートを調製した。1.2mlの脳ホモジェネートを37℃の水浴に1時間(10分ごとに振盪)入れた後に取り出した。20%トリクロロ酢酸を0.6ml添加し、得られた混合物をよく混合した後、10分間放置した。2000rpmで10分間遠心分離した後、1.2mlの上清に0.67%TBAを0.6ml添加した。この混合物を沸騰した水浴の中に10分間入れた後、取り出して冷却し、OD値を532nmの波長で測定した。
3.統計分析
実験データは
Figure 0006849615
として表わした。SPSS13.0統計ソフトウエアを使用した。分散の一因子分析によって分散の等分散性または不等分散性を求めた。分散が等分散性である場合には、LSD検定を使用し、分散が不等分散性である場合には、ダネットのT3検定を使用した。異なる群の間の有意差を比較し、P<0.05であることが、統計的に有意であることを示していた。結果を表3に示す。
Figure 0006849615
結果からわかったこと:本発明の化合物は、マウスにおける不完全な全脳虚血に対する保護効果に関して化合物5および/または化合物6よりも優れていた。化合物8、15、23、28を投与された群のマウスは、化合物6を投与された群のマウスと比べて神経障害スコアがそれぞれ約15%、8%、13%、10%低下した。化合物9、13、18、22を投与された群のマウスは、化合物5を投与された群のマウスと比べて神経障害スコアがそれぞれ約35%、32%、27%、15%低下した。したがって本発明の化合物は、既存の化合物と比較すると、卒中のマウスで生体内効率が顕著に上昇した。
化合物の構造の分析により、R1および/またはR2の変更が化合物の上記の効率に影響を与える可能性があることを見いだすことができた。化合物28と化合物6の比較と、化合物23と化合物6の比較から、R1の炭素原子の数の増加、またはR2の体積および/または疎水性の増大が、卒中に対する生体内効率を増大させることを見いだすことができた。
実施例31:血液−脳関門を通過する化合物の評価
1.実験課題
MDCK−MDR1細胞は、MDCK(メイディン−ダービーイヌ腎臓上皮細胞)にMDR1遺伝子をトランスフェクトした後にP−gpトランスポータの発現が大きい単層細胞であった。この単層は流出タンパク質の密度と高発現が理由で血液−脳関門(BBB)構造と類似性があるため、BBBを通過する能力を評価するためのモデルの1つとしてここで用いることができる。本発明では、MDCK−MDR1細胞を用いて本発明の化合物の膜透過性を調べ、BBBを通過する能力を主に評価した。
2.実験方法
2.1 溶液の調製
培地の調製:ダルベッコ改変イーグル培地(DMEM)に、10%ウシ胎仔血清(FBS)と、1%グルタミンと、100U/mlのペニシリン−ストレプトマイシン二重抗体溶液と、1%非必須アミノ酸と、1.2mg/lのゲネチシン(G418)を、使用する直前に添加した。
消化溶液の調製:計量した1gのトリプシンと80mgのエチレンジアミン四酢酸(EDTA)に400mlのリン酸緩衝液(PBS)を添加し、0.22μmの濾過膜を用いて濾過殺菌し、得られた溶液をあとで使用するため−20℃で保管した。
グルタミン貯蔵溶液の調製:2.92gのグルタミンに100mlのPBSを添加し、0.22μmの濾過膜を用いて濾過殺菌し、得られた溶液を1mlごとに包装し、あとで使用するため−20℃で保管した。
ペニシリン−ストレプトマイシン貯蔵溶液の調製:80万Uのペニシリンに20mlの生理食塩水を添加し、100万Uのストレプトマイシンに25mlの生理食塩水を添加した。2つの溶液を1:1の比でよく混合し、0.22μmの濾過膜を用いて濾過殺菌し、得られた溶液を1mlごとに包装し、あとで使用するため−20℃で保管した。
ハンクス平衡塩類溶液(HBSS)の調製:8.0gのNaCl、0.4gのKCl、0.0475gのNa2HPO4・H2O、0.06gのKH2PO4、6gの4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−エタンスルホン酸(HEPES)を超純水に溶かし、pH値を7.2〜7.4に調節し、水を添加して全体積を1lにし、0.22μmの濾過膜を用いて濾過殺菌し、得られた溶液をあとで使用するため−20℃で保管した。
2.1 細胞培養
凍結したMDCK−MDR1細胞を37℃の水浴の中で素早く解凍した。再生させた細胞に、10%FBSを含むDMEM培地を添加し、細胞を、37℃、5%CO2、相対湿度90%にしたインキュベータの中で培養した。培地は2日ごとに交換した。1〜2日間で細胞が増殖して融合した後、細胞を0.25%トリプシン−EDTA(0.2%)混合消化溶液を用いて37℃で消化させ、所定の比で継代培養した。実験で用いる細胞は、40〜60世代にわたって継代したものであった。
細胞融合の程度が80%に達したとき、細胞を消化させ、その後完全培地の中に懸濁させ、ミリセルプレートに1×106細胞/mlの割合で播種した。培地を2日ごとに交換し、1週間後からは培地を毎日交換した。5日間培養した後、抵抗値が一定値に到達した(200Ω・cm2)ため、細胞を輸送実験に使用することができた。
2.3 MDCK−MDR1細胞単層の品質制御:
2.3.1 経上皮電気抵抗(TEER)の測定
電極をDMEM培地に浸して24時間平衡させた後、取り出し、70%アルコールの中に15分間浸して殺菌した。電極を室温にし、大気中で乾燥させた後、減菌DMEM媒体の中で15分間平衡させた。実験では、電極の両端を、24ウエルのミリセル培養プレートの上部と下部のウエルに順番に挿入し、各ウエルのランダムな位置で抵抗値を3回求め、その抵抗値を記録した。その一方で、ブランクにしたウエルの抵抗値も求めた。経上皮電気抵抗(TEER)は、以下の式に従って計算した。
Figure 0006849615
ただしRtは測定された抵抗値であり;R0はブランクにしたウエルの抵抗値であり;Sは実効フィルム面積である。
2.3.2 陽性対照化合物:
陽性対照化合物としてのローダミン123(Rho−123)を、HBSSを用いて5マイクロモル/lに希釈し、実験の前に各ウエルから培地を除去した。細胞を37℃のHBSSを用いて2回洗浄した後、37℃にした培養物インキュベータの中でインキュベートした。そのとき、Rho−123を上部のウエルに添加し、HBSSを下部のウエルに添加した。定温振盪装置の中でインキュベートし、下部ウエルからの溶液を各時点(0分、30分、90分、120分)に回収し、あとで使用するため−20℃で保管した。下部ウエルまで透過したRho−123の量を蛍光分光光度計によって求めた。そのとき発光波長は430nmであり、励起波長は530nmであった。この実験では、Rho−123のPapp値が論文で報告されている値と一致した。
2.4 薬輸送実験
実験の前に、細胞を播種したミリセルを適度の時間37℃のHBSSに浸した後、ミリセルを軽く洗浄して細胞表面に付着した物質を除去した。
キャビティ表面から底面への透過率:薬を含有する0.35mlのHBSSを先端(AP)に添加し、1.2mlのブランクHBSSを基底外側(BL)に添加した。ミリセルを振盪装置の中で37℃にして50rpmで振盪し、50μlのサンプルを0分、30分、90分、120分の各時点で下部ウエルから回収し、同体積のブランクHBSSを補足した。各濃度につき3つのウエルを用意し、サンプルに内部標準溶液(50μl)と酢酸エチル(350μl)を正確に添加した。この混合物を振盪しながら均一に混合し、12000rpmで5分間遠心分離した。上清(300μl)を蒸発させて乾燥させ、50μlのアセトニトリルに再度溶かした。得られた10μlの溶液を用いて測定した。
底面からキャビティ表面への透過率:薬を基底外側(BL)に添加し、HBSSを先端(AP)に添加し、他の工程は、キャビティ表面から底面への透過率を求める実験と同じであった。
薬の見かけの透過係数(Papp)は、薬が細胞単層を通過する能力と、薬の吸収速度および吸収の程度を反映している。それは、以下の式:
Figure 0006849615
に従って計算することができる。ここにQは、期間tに透過した薬の量を表わし、Aは、細胞の表面積と、このモデルにおける支持フィルムの面積(0.6cm2)を表わしていて、C0は、初期濃度を表わす。Pappはcm/秒を単位として表記する。
2.5 サンプルの測定
LC/MSを用いて測定することにより、標準曲線(50nM〜10000nM)を利用して各サンプルの濃度を定量した。
3.実験結果
化合物の見かけの透過係数の測定結果を表4に示す。
Figure 0006849615
表4からわかるように、本発明の化合物は、血液−脳関門を通過する能力に関して化合物5よりも優れており、化合物6と比べると同等以上であった。化合物7、23、28は、化合物6と比べてPapp値が約7%大きかった。これらの結果は、本発明の化合物が血液−脳関門を通過する優れた能力を持っていたことを示している。
本発明の実施態様を詳細に説明してきたが、当業者であれば、開示したあらゆる教示内容や詳細は、修正したり改変したりできることと、そのような改変はすべて本発明の保護範囲に入ることが理解できよう。本発明の範囲は、請求項とそのあらゆる等価物によって規定される。

Claims (6)

  1. 以下の:
    Figure 0006849615
    からなる群から選ばれる化合物、またはその医薬として許容される塩又は溶媒和物。
  2. 請求項1に記載の化合物、またはその医薬として許容可能な塩または溶媒和物を含む医薬組成物。
  3. 医薬として許容可能な1種類以上の基剤および/または賦形剤をさらに含む、請求項2に記載の前記医薬組成物。
  4. 請求項1に記載の化合物、またはその医薬として許容可能な塩または溶媒和物を含む、対象における神経変性疾患、または身体外傷によって起こるニューロパチー、または関連疾患によって起こるニューロパチーの予防および/または治療のための医薬組成物。
  5. 以下の:
    (1) 前記神経変性疾患が、アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン病、筋萎縮性側索硬化症、及び脳脊髄多発性硬化症からなる群から選択され;
    (2) 前記身体外傷が、熱損傷、寒冷損傷、物理的損傷、電気的損傷からなる群から選択され;
    (3) 前記関連疾患が、後天性免疫不全症、糖尿病、脳卒中からなる群から選択され;そして
    (4)前記対象が、哺乳動物である、請求項4に記載の医薬組成物。
  6. 前記対象がヒトである、請求項4又は5に記載の医薬組成物。
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