JP6783701B2 - センシング素子 - Google Patents

センシング素子 Download PDF

Info

Publication number
JP6783701B2
JP6783701B2 JP2017100904A JP2017100904A JP6783701B2 JP 6783701 B2 JP6783701 B2 JP 6783701B2 JP 2017100904 A JP2017100904 A JP 2017100904A JP 2017100904 A JP2017100904 A JP 2017100904A JP 6783701 B2 JP6783701 B2 JP 6783701B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
split ring
ring resonator
sensing element
transmission line
gap
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017100904A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018196089A (ja
Inventor
大祐 来山
大祐 来山
昌人 中村
昌人 中村
信 矢板
信 矢板
秀之 野坂
秀之 野坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP2017100904A priority Critical patent/JP6783701B2/ja
Publication of JP2018196089A publication Critical patent/JP2018196089A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6783701B2 publication Critical patent/JP6783701B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Structure Of Printed Boards (AREA)
  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)
  • Waveguides (AREA)

Description

本発明は、誘電体の誘電特性をセンシングするセンシング素子に関する。
近年、メタマテリアルでよく用いられる分割リング共振器と伝送線路を結合させた構造により、誘電体の誘電特性を高感度にセンシングする技術が提案されている。分割リング共振器は、一部にギャップ(隙間)を有するリング形状の金属パターンから構成されている。分割リング共振器では、リング形状の金属パターン(以下、「リング部」ということがある)が誘導成分L、ギャップを挾んで互いに対向する金属パターンが容量成分Cとして機能する。分割リング共振器は、リング部に周回電流が励起され、ギャップに電界が集中するLC共振モードを有している。メタマテリアルデバイスでは、一般に、上記の共振モードを用いてメタマテリアル特有の現象を実現している。
メタマテリアルのセンシング応用においては、分割リング共振器を微細に形成することによって、波長に比べて非常に小さい領域に電界を集中できるため、分割リング共振器のギャップにおいて誘電体の誘電特性をセンシングする技術が研究されている。例えば非特許文献1では、図9に示す構成が開示されている。この構造では、分割リング共振器501のギャップ502とは反対側に伝送線路503を配置し、分割リング共振器501に伝送線路503を電磁的に結合する。また、分割リング共振器501のギャップ502の近傍に流路521を設け、流路521にセンシング対象の液体を導入し、導入した液体の誘電特性をセンシングする領域としている。
このセンシング素子において、分割リング共振器501のLC共振周波数と一致した信号を伝送線路503に流し、分割リング共振器501のギャップ502に電界を集中させ、高感度に液体の誘電特性をセンシングしている。なお、分割リング共振器501および伝送線路503は、基板511の上に形成されている。また、伝送線路503と、基板511の裏面(ただし、分割リング共振器501およびその近傍に対する領域を除く)に形成された金属層506とにより、マイクロストリップラインが構成されている。
W. Withayachumnankul et al., "Metamaterial-based microfluidic sensor for dielectric characterization", Sensors and Actuators A: Physical, vol. 189, pp. 233-237, 2013.
上述したセンシング素子の高感度化のためには、分割リング共振器と伝送線路とからなるセンシング素子の共振ピーク強度および共振のQ値(Quality factor)が大きい程良い。しかしながら、非特許文献1のような従来構造の場合、基板厚が薄く誘電率が低い基板を用いると、共振ピーク強度および共振のQ値を大きくすることは容易ではない。また、分割リング共振器が形成されている基板の面の反対側にセンシング対象がある場合、基板の誘電率が低く、基板が薄い程良い。しかし、非特許文献1のような従来構造の場合、誘電率が低く基板厚が薄い基板を用いると、共振ピーク強度およびQ値が大きく低下してしまう。
例えば、図9に示す従来の構成において、基板511を市販されている低誘電率基板(基板の厚さ127μm、比誘電率2.3)から構成した場合を例に説明する。この場合、伝送線路透過特性(S21)を電磁界シミュレーションにより計算すると、図10に示すように、共振周波数fにおいて、伝送線路透過率が低下する結果となる。なお、図9に示す各部分の寸法は、A=2mm,B=2mm,m=0.38mm,s=0.025mm,w=0.1mm,g=0.1mmである。また、平面視で分割リング共振器501が配置されている領域近傍の基板511の裏面には、金属層506が形成されていない。
図10に示す結果から、共振ピーク強度(透過率が低下する度合い)は−3.53dB、Q値は6.5となっており、非特許文献1で報告されている値に比べても大きく劣化している状態がわかる。ここで、Q値はf0/Δfで定義され、f0は共振周波数、Δfは共振ピーク強度に対する3dB帯域幅である。
以上に説明したように、伝送線路と電磁的に結合した分割リング共振器を用いた従来のセンシング素子では、センシングの感度を高くすることが容易ではないという問題があった。
本発明は、以上のような問題点を解消するためになされたものであり、分割リング共振器を用いたセンシング素子におけるセンシング感度をより容易に向上できるようにすることを目的とする。
本発明に係るセンシング素子は、基板の上に形成された、一部にギャップを有する金属パターンからなる分割リング共振器と、分割リング共振器と電磁的に結合する伝送線路と、誘電特性を検出するためのセンシング領域とを備え、分割リング共振器は、平面視多角形に形成された配線パターンを有し、ギャップは、配線パターンが形成する多角形の複数の辺のうち一の辺に形成され、伝送線路は、分割リング共振器のギャップを含む一の辺以外の辺のうち少なくとも2辺において電磁的に結合する。
上記センシング素子において、伝送線路は、分割リング共振器のギャップを含む一の辺以外の辺のうち少なくとも2辺と平行に配置されていればよい。
上記センシング素子において、伝送線路のうち、分割リング共振器の配線パターンが形成する多角形の複数の辺のうち、互いに隣接しない2辺においてそれぞれ電磁的に結合する部分の間の長さは、伝送線路における分割リング共振器の共振周波数の波長を2で除した値の奇数倍の長さとなっているとよい。
上記センシング素子において、分割リング共振器は、平面視矩形に形成された配線パターンを有し、伝送線路は、分割リング共振器のギャップが設けられた辺に隣接する2つの辺において分割リング共振器と電磁的に結合していればよい。
上記センシング素子において、伝送線路を構成する金属配線は、基板の分割リング共振器が配置されている面と同一の面に形成されていてもよく、伝送線路を構成する金属配線は、基板の分割リング共振器が配置されている面の反対側の面に形成されていてもよい。
上記センシング素子において、基板は、複数の誘電体層と金属配線層からなる多層基板であり、分割リング共振器は、多層基板のいずれかの金属配線層に形成され、伝送線路を構成する金属配線は、分割リング共振器が形成されている金属配線層とは異なる他の金属配線層に形成されている。
上記センシング素子において、さらに、分割リング共振器のギャップおよびその近傍領域に設けられ、ギャップまたはその近傍にセンシング対象となる流体が流れる流路を規定する構造体を有するようにしてもよい。
以上説明したように、本発明によれば、伝送線路は、分割リング共振器のギャップを含む一の辺以外の辺のうち少なくとも2辺において電磁的に結合するようにしたので、分割リング共振器を用いたセンシング素子におけるセンシング感度をより容易に向上させることができるという優れた効果が得られる。
図1は、本発明の実施の形態におけるセンシング素子の構成を示す平面図である。 図2Aは、本発明の実施の形態におけるセンシング素子の構成を示す断面図である。 図2Bは、本発明の実施の形態におけるセンシング素子の構成を示す断面図である。 図2Cは、本発明の実施の形態におけるセンシング素子の構成を示す断面図である。 図2Dは、本発明の実施の形態におけるセンシング素子の構成を示す断面図である。 図2Eは、本発明の実施の形態におけるセンシング素子の一部構成を示す断面図である。 図2Fは、本発明の実施の形態におけるセンシング素子の一部構成を示す平面図である。 図3は、分割リング共振器101および伝送線路103における共振ピーク強度の、遅延線長Ladd依存性を電磁界シミュレーションにより解析した結果を示す特性図である。 図4は、実施の形態におけるセンシング素子の伝送線路透過特性について、電磁界シミュレーションをした結果を示す特性図である。 図5は、本発明の実施の形態におけるセンシング素子の他の構成を示す平面図である。 図6は、1つの伝送線路103に、各々共振周波数の異なる分割リング共振器101a、分割リング共振器101b、分割リング共振器101cを結合した場合の、伝送線路透過特性を示す特性図である。 図7は、本発明の実施の形態におけるセンシング素子の他の構成を示す平面図である。 図8Aは、本発明の実施の形態におけるセンシング素子の他の構成を示す平面図である。 図8Bは、本発明の実施の形態におけるセンシング素子の他の構成を示す断面図である。 図8Cは、本発明の実施の形態におけるセンシング素子の他の構成を示す断面図である。 図9は、分割リング共振器501を用いた従来のセンシング素子の一部構成を示す平面図である。 図10は、図9に示す従来の構成における伝送線路透過特性を電磁界シミュレーションにより計算した結果を示す特性図である。
以下、本発明の実施の形態におけるセンシング素子ついて図1を参照して説明する。このセンシング素子は、分割リング共振器101、伝送線路103、センシング領域104を備える。
分割リング共振器101は、基板111の上に形成されている。基板111は、誘電体(絶縁体)から構成すればよい。また、分割リング共振器101は、一部にギャップ102を有する金属パターンから構成されている。分割リング共振器101は、平面視多角形に形成された配線パターンを有する。ギャップ102は、上記配線パターンが形成する多角形の複数の辺のうち一の辺に形成されている。伝送線路103は、分割リング共振器101と電磁的に結合する。センシング領域104は、誘電特性を検出するための領域である。これらは、従来と同様である。
実施の形態においては、伝送線路103は、分割リング共振器101のギャップ102を含む一の辺以外の辺のうち少なくとも2辺において電磁的に結合する。例えば、伝送線路103は、分割リング共振器101のギャップ102を含む一の辺以外の辺のうち少なくとも2辺と平行に配置されている。例えば、分割リング共振器101は、平面視矩形に形成された配線パターンを有し、伝送線路103は、分割リング共振器101のギャップ102が設けられた辺に隣接する2つの辺において分割リング共振器101と電磁的に結合する。
また、実施の形態におけるセンシング素子において、伝送線路103のうち、分割リング共振器101の配線パターンが形成する多角形の複数の辺のうち、互いに隣接しない2辺においてそれぞれ電磁的に結合する部分の間の伝送線路は、遅延線として作用する。遅延線105は、図1において、グレーで示す部分である。例えば、遅延線105は、位相制御のため、伝送線路103における分割リング共振器101の共振周波数の波長を2で除した値の奇数倍の長さとなっていればよい。遅延線105は、伝送線路103の一部で構成し、分割リング共振器101の一辺と結合してからもう一辺と結合するまでの遅延線長Laddが、「Ladd=λL/2+nλL (n=0,1,2,3,・・・)」となっていればよい。なお、λLは、伝送線路103における共振周波数の信号の伝送線路内信号波長である。
上述した実施の形態におけるセンシング素子の、分割リング共振器101および伝送線路103における共振ピーク強度の、Ladd依存性を電磁界シミュレーションにより解析した結果を図3に示す。図3において、Laddは、共振周波数における伝送線路内信号波長λLにて規格化している。遅延線105の長さが(λL/2)の奇数倍、すなわち「Ladd=λL/2+nλL (n=0,1,2,3,・・・)」となるとき、図3に示すように、共振ピーク強度が極小となることがわかる。
また、実施の形態におけるセンシング素子は、図2A,図2B,図2C,図2Dにも示すように、基板111の裏面に、伝送線路103とマイクロストリップラインを構成するための金属層106を備える。なお、図2Aは、図1のaa’線の断面を示す。また、図2Bは、図1のbb’線の断面を示す。また、図2Cは、図1のcc’線の断面を示す。また、図2Dは、図1のdd’線の断面を示す。
また、この例では、平面視で、分割リング共振器101が配置された領域およびその近傍の裏面には、金属層106が形成されていない。この構成とすることで、センシング領域104では、基板111の裏面側においても、対象とする液体のセンシングが可能となる。
なお、実施の形態におけるセンシング素子は、図2E,図2Fに示すように、センシング領域104において、ギャップ102の上部を通過する流路121を備える。流路121は、流路基板122に形成され、一端に導入口123を備え、他端に排出口124を備える。流路121は、例えば、分割リング共振器101のギャップ102が形成される辺に対し、垂直な方向にセンシング対象の液体を送液する。センシング対象の液体を、導入口123より流路121に導入し、センシング領域104において、液体の誘電特性をセンシングし、排出口124より排出する。このように、流路121を設ける場合、平面視で、分割リング共振器101の配置領域近傍の裏面にも、金属層106が形成されていてもよい。
図4に、上述した実施の形態におけるセンシング素子の伝送線路透過特性について、Ladd=λL/2の場合の電磁界シミュレーション結果を示す。なお、このシミュレーションでは、基板111は、板厚を127μm、比誘電率を2.3としている。また、図1に示す各部の寸法は、A=2mm,B=2mm,m=0.38mm,s=0.025mm,w=0.1mm,g=0.1mm、Ladd=13mmとした。
また、分割リング共振器101および伝送線路103が形成されている面と反対の基板111裏面に配置した材料のセンシングが可能なように、分割リング共振器101近傍の基板111裏面には、金属層106がない構造としている。図4に点線で示すように、実施の形態におけるセンシング素子によれば、図4に実線で示す従来構造のシミュレーション結果に比べて、共振ピーク強度が18dB以上大きくなる。また、実施の形態におけるセンシング素子によれば、従来構造に比べて、共振のQ値も82と大きくなっていることが確認できる。
上述したように、厚さが127μmと薄く、比誘電率が小さい基板111を用いることにより、分割リング共振器101のギャップ102に集中する電界が、基板111の裏側まで達しやすくなる。これにより、例えば、分割リング共振器101や伝送線路103などは、基板111の表面側に形成し、センシング対象が接触する領域は、基板111の裏面側に配置することによって両者を分離することができる。この結果、複雑な配線パターンの形成や部品の実装などを、基板111の表面にて実施することが容易になる。
以上に説明したように、分割リング共振器101の平面視多角形をなす配線パターンのうちギャップ102が設けられた辺以外の2つ以上の辺で、伝送線路103と分割リング共振器101とを結合するようにしたので、より高い結合状態が得られ、より大きなQ値が得られ、より大きな共振ピーク強度が得られるようになる。この結果、センシング素子におけるセンシング感度をより容易に向上できるようになる。
ところで、図5に示すように、連続する1つの伝送線路103を平面視でクランク状に形成し、互いに平行となる伝送線路103の間に3つの分割リング共振器101a,101b,101cを設けてもよい。分割リング共振器101aに対して、遅延線長Ladd1=λL1/2+nλL1の遅延線105aを備える。分割リング共振器101bに対しては、遅延線長Ladd2=λL2/2+nλL2の遅延線105bを備える。分割リング共振器101cに対しては、遅延線長Ladd3=λL2/2+nλL2の遅延線105cを備える。また、ギャップ102a,102b,102cは、端部をT字状に形成することによって、相対する部分の長さを、リング部の配線幅より広くしている。ギャップにおけるギャップ幅および相対する部分の長さにより、共振周波数を調整することができる。
上述したように、1つの伝送線路103に、各々共振周波数の異なる分割リング共振器101a、分割リング共振器101b、分割リング共振器101cを結合した場合の、伝送線路透過特性(S21)の概念について、図6に示す。図6の(a)は、分割リング共振器101aの共振ピークを示し、(b)は、分割リング共振器101bの共振ピークを示し、(c)は、分割リング共振器101cの共振ピークを示す。
分割リング共振器101a,101b,101cの共振ピーク強度を極小とする、分割リング共振器101a,101b,101cの共振周波数時における電磁波の伝送線路内波長をそれぞれλ1、λ2、λ3とすると、遅延線105a,105b,105cの遅延線長Laddは,それぞれ、「Ladd1=λL1/2+nλL1」、「Ladd2=λL2/2+nλL2」、「Ladd3L3/2+nλL3」(n=0,1,2,…)とすれば良い。
上述したように、2つ以上の共振特性を任意の周波数において形成することで、センシング対象の誘電特性が、離散的ではあるが広帯域により高感度にセンシング可能となる。
なお、図7に示すように、基板211の上に、1つのギャップ202を共通とする2つの分割リング共振器201a、分割リング共振器201bを備えるようにしてもよい。伝送線路203は、分割リング共振器201a、分割リング共振器201bの周囲を囲うように形成する。なお、基板211の裏面には、金属層206が形成されている。金属層206は、平面視で、分割リング共振器201a、分割リング共振器201bの配置領域には、形成されていない。
また、分割リング共振器と伝送線路(遅延線)とは、同一の面に形成されている必要はない。例えば、図8A,図8B,図8Cに示すように、基板111の表面111aに、分割リング共振器101が形成され、基板111の裏面111b(分割リング共振器101が配置されている面の反対側の面)に伝送線路103aおよび遅延線105aが形成されていてもよい。この構成とすることで、平面視で、分割リング共振器101と伝送線路103aとが重なる領域を形成することができる。
この場合、伝送線路103aおよび遅延線105aに対し、他基板112を介してマイクロストリップラインを構成するための金属層106aを形成すればよい。他基板112は、誘電体(絶縁体)から構成されていればよい。なお、図8Bは、図8Aのaa’線の断面を示している。また、図8Cは、図8Aのbb’線の断面を示している。
また、図8A,図8B,図8Cを用いた説明では、金属層106aを、平面視で分割リング共振器101の配置領域にも形成しているが、これに限るものではない。金属層106aは、平面視で分割リング共振器101の配置領域には形成しなくてもよい。
また、基板を、複数の誘電体層と金属配線層からなる多層基板から構成し、分割リング共振器を、多層基板のいずれかの金属配線層に形成し、伝送線路を構成する金属配線は、分割リング共振器が形成されている金属配線層とは異なる他の金属配線層に形成してもよい。
以上に説明したように、本発明によれば、ギャップが設けられた辺以外の2つ以上の辺で、伝送線路と分割リング共振器と結合するようにしたので、分割リング共振器を用いたセンシング素子におけるセンシング感度をより容易に向上させることが可能となる。
なお、本発明は以上に説明した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想内で、当分野において通常の知識を有する者により、多くの変形および組み合わせが実施可能であることは明白である。例えば、上述では、分割リング共振器の配線構造を、平面視で矩形としたが、これに限るものではない。
例えば、分割リング共振器の配線構造は、平面視で3角形としてもよい。3角形の1辺にギャップを形成し、他の2辺で伝送線路に結合させるようにすればよい。また、3角形のギャップを形成した辺の対頂点の側において、伝送線路を延長して遅延線を設けるようにしてもよい。
また、分割リング共振器の配線構造は、平面視で5角形としてもよい。5角形の1辺にギャップを形成し、他の4辺に伝送線路に結合させるようにしてもよい。また、分割リング共振器の配線構造は、平面視で6角形としてもよい。6角形の1辺にギャップを形成し、この辺に隣接する2辺、およびこの2辺の各々に隣接する2辺に伝送線路に結合させ、残りの1辺の部分における伝送線路に遅延線を設けるようにしてもよい。
101…分割リング共振器、102…ギャップ、103…伝送線路、104…センシング領域、105…遅延線、106…金属層、111…基板。

Claims (8)

  1. 基板の上に形成された、一部にギャップを有する金属パターンからなる分割リング共振器と、
    前記分割リング共振器と電磁的に結合する伝送線路と、
    誘電特性を検出するためのセンシング領域と
    を備え、
    前記分割リング共振器は、平面視多角形に形成された配線パターンを有し、
    前記ギャップは、前記配線パターンが形成する前記多角形の複数の辺のうち一の辺に形成され、
    前記伝送線路は、前記分割リング共振器の前記ギャップを含む前記一の辺以外の辺のうち少なくとも2辺において電磁的に結合することを特徴とするセンシング素子。
  2. 請求項1記載のセンシング素子において、
    前記伝送線路は、前記分割リング共振器の前記ギャップを含む前記一の辺以外の辺のうち少なくとも2辺と平行に配置されることを特徴とするセンシング素子。
  3. 請求項1または2に記載のセンシング素子において、
    前記伝送線路のうち、前記分割リング共振器の前記配線パターンが形成する前記多角形の複数の辺のうち、互いに隣接しない2辺においてそれぞれ電磁的に結合する部分の間の長さは、前記伝送線路における前記分割リング共振器の共振周波数の波長を2で除した値の奇数倍の長さとなっている
    ことを特徴とするセンシング素子。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のセンシング素子において、
    前記分割リング共振器は、平面視矩形に形成された配線パターンを有し、
    前記伝送線路は、前記分割リング共振器の前記ギャップが設けられた辺に隣接する2つの辺において前記分割リング共振器と電磁的に結合する
    ことを特徴とするセンシング素子。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のセンシング素子において、
    前記伝送線路を構成する金属配線は、前記基板の前記分割リング共振器が配置されている面と同一の面に形成されていることを特徴とするセンシング素子。
  6. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のセンシング素子において、
    前記伝送線路を構成する金属配線は、前記基板の前記分割リング共振器が配置されている面の反対側の面に形成されていることを特徴とするセンシング素子。
  7. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のセンシング素子において、
    前記基板は、複数の誘電体層と金属配線層からなる多層基板であり、
    前記分割リング共振器は、前記多層基板のいずれかの金属配線層に形成され、
    前記伝送線路を構成する金属配線は、前記分割リング共振器が形成されている金属配線層とは異なる他の金属配線層に形成されている
    ことを特徴とするセンシング素子。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載のセンシング素子において、
    さらに、
    前記分割リング共振器の前記ギャップおよびその近傍領域に設けられ、前記ギャップまたはその近傍にセンシング対象となる流体が流れる流路を規定する構造体
    を有することを特徴とするセンシング素子。
JP2017100904A 2017-05-22 2017-05-22 センシング素子 Active JP6783701B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017100904A JP6783701B2 (ja) 2017-05-22 2017-05-22 センシング素子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017100904A JP6783701B2 (ja) 2017-05-22 2017-05-22 センシング素子

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018196089A JP2018196089A (ja) 2018-12-06
JP6783701B2 true JP6783701B2 (ja) 2020-11-11

Family

ID=64570566

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017100904A Active JP6783701B2 (ja) 2017-05-22 2017-05-22 センシング素子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6783701B2 (ja)

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8207907B2 (en) * 2006-02-16 2012-06-26 The Invention Science Fund I Llc Variable metamaterial apparatus
WO2007103560A2 (en) * 2006-03-08 2007-09-13 Los Alamos National Security, Llc Dynamical/tunable electromagnetic materials and devices
EP1855348A1 (en) * 2006-05-11 2007-11-14 Seiko Epson Corporation Split ring resonator bandpass filter, electronic device including said bandpass filter, and method of producing said bandpass filter
GB0802727D0 (en) * 2008-02-14 2008-03-26 Isis Innovation Resonant sensor and method
JP2011090165A (ja) * 2009-10-22 2011-05-06 Nikon Corp 空間光変調器、光学装置、及び露光装置
US20120086463A1 (en) * 2010-10-12 2012-04-12 Boybay Muhammed S Metamaterial Particles for Near-Field Sensing Applications
JP2013093643A (ja) * 2011-10-24 2013-05-16 Samsung Yokohama Research Institute Co Ltd アンテナ装置、及び無線通信装置
JP2014086949A (ja) * 2012-10-25 2014-05-12 Mitsubishi Electric Corp アンテナ装置
JP5726983B2 (ja) * 2013-10-30 2015-06-03 太陽誘電株式会社 チップ状アンテナ装置及び送受信用通信回路基板
JP2016082361A (ja) * 2014-10-15 2016-05-16 富士通株式会社 アンテナおよび無線通信装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018196089A (ja) 2018-12-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4990188B2 (ja) 反射板
US9608564B2 (en) Metamaterial resonator based device
JP2009296376A (ja) ポスト壁導波路によるショートスロット方向性結合器とこれを用いたバトラーマトリクス及び車載レーダアンテナ
WO2006093301A1 (ja) ビアを用いない左手系媒質
CN103151580B (zh) 加载分形结构的双频带亚毫米波频率选择表面
JP6783701B2 (ja) センシング素子
JP2014165823A (ja) 方向性結合器
US6218915B1 (en) Dual-mode ring resonator
Moscato et al. Half-mode versus folded SIW filters: Modeling and design
US6998936B2 (en) Broadband microstrip directional coupler
US20210005945A1 (en) Bandpass filter
JP2007043560A (ja) 高周波共振器およびこれを用いた高周波発振器
JP6379009B2 (ja) 積層メタマテリアル基板
JP2008193161A (ja) マイクロストリップ線路−導波管変換器
JP4913875B2 (ja) コプレーナ線路
US20060152302A1 (en) Dielectric resonator device, dielectric filter, duplexer, and high-frequency communication apparatus
JP6974738B2 (ja) 周波数選択板
JP6612803B2 (ja) 導波路及び信号処理装置
Thalakotuna et al. Dynamic tuning of electromagnetic bandgap
Zhang et al. Combining complementary multiple bandgaps in one-dimensional plasma photonic crystal heterostructures
JP6853803B2 (ja) 共振器及びフィルタ
US20200343644A1 (en) Phase control plate
JPH0671162B2 (ja) マイクロストリツプバンドパスフイルタ
JP2005109933A (ja) 変換回路
US20090021327A1 (en) Electrical filter system using multi-stage photonic bandgap resonator

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190625

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200529

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200714

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200828

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20201020

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201022

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6783701

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150