JP6711016B2 - 走行支援装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動運転を行う車両の走行を支援する走行支援装置に関するものである。
従来、車両の加速、制動、及び操舵の一部若しくは全部を自動で制御する自動運転が知られている。自動運転は、車両に搭載されたセンサを用いて行うため、このセンサに異常がある場合には、自動運転から手動運転に復帰できるようにする必要がある。
そこで、この問題を解決する手段として、例えば、特許文献1には、GPSセンサ、車速センサ、及びジャイロセンサを用いて検出する現在位置の精度が低い地点については、自動運転を禁止するフラグをリンクデータに付加することで、このフラグが設定されている道路を事前に認識して自動運転を禁止する技術が開示されている。
特開2011−118603号公報
しかしながら、自動運転に用いられるセンサの検出精度は、必ずしも地点に応じて一定ではなく、同じ地点であっても時間経過に伴って変化することがある。これに対して、特許文献1に開示の技術では、同じ地点であっても位置検出精度が時間経過に伴って変化することが考慮されていない。よって、位置検出精度が低いにも関わらず、自動運転が禁止されなかったり、位置検出精度が高いにも関わらず、自動運転が禁止されたりする問題点が生じる。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、自動運転を行う車両の走行について、より信頼性の高い支援を行うことを可能にする走行支援装置を提供することにある。
上記目的は独立請求項に記載の特徴の組み合わせにより達成され、また、下位請求項は、発明の更なる有利な具体例を規定する。特許請求の範囲に記載した括弧内の符号は、一つの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
上記目的を達成するために、本発明の第1の走行支援装置は、自車に搭載されたセンサ(31,32,50)で検出されたセンシング情報を用いて加速、制動、及び操舵の少なくともいずれかを自動で制御する自動運転を行う車両で用いられ、自動運転の実施不実施は、センサの検出能力の変化に応じて切り替えられるものであり、自動運転は、自動運転における自動化のレベルを複数段階に切り替えられるものであり、自車の外部から送信されてくる、少なくとも自車周辺の道路における自動運転を実施できている車両の交通量を特定できる自動運転交通量情報を逐次取得する情報取得部(131,131a,131b,131c)と、自動運転を行う際の推奨経路を探索する経路探索部(134)と、自動運転を実施できている車両の交通量が閾値以上の道路から、自動運転を実施できている車両の交通量が閾値未満の道路に自車が移る場合に、自車の自動運転における自動化のレベルを下げるレベル変更部(104)とを備え、経路探索部は、情報取得部で取得した自動運転交通量情報をもとに、選択できる道路が複数存在する経路については、自動運転を実施できている車両の交通量がより多い道路を優先して推奨経路に選択する。
上記目的を達成するために、本発明の第2の走行支援装置は、自車に搭載されたセンサ(31,32,50)で検出されたセンシング情報を用いて加速、制動、及び操舵の少なくともいずれかを自動で制御する自動運転を行う車両で用いられ、自動運転の実施不実施は、センサの検出能力の変化に応じて切り替えられるものであり、自車の外部から送信されてくる、少なくとも自車周辺の道路における自動運転を実施できている車両の交通量を特定できる自動運転交通量情報を逐次取得する情報取得部(131,131a,131b,131c)と、自動運転を行う際の推奨経路を探索する経路探索部(134)と、自車のステアリングホイールに自車の乗員が触れていることを判断するステア判断部(412)と、自動運転を実施できている車両の交通量が閾値未満の道路を自車が走行する場合であって、且つ、ステア判断部で自車のステアリングホイールに自車の乗員が触れていないと判断した場合には、自車のステアリングホイールに自車の乗員が手をそえるように促す情報提示を行わせる提示制御部(413)とを備え、経路探索部は、情報取得部で取得した自動運転交通量情報をもとに、選択できる道路が複数存在する経路については、自動運転を実施できている車両の交通量がより多い道路を優先して推奨経路に選択する。
上記目的を達成するために、本発明の第3の走行支援装置は、自車に搭載されたセンサ(31,32,50)で検出されたセンシング情報を用いて加速、制動、及び操舵の少なくともいずれかを自動で制御する自動運転を行う車両で用いられ、自動運転の実施不実施は、センサの検出能力の変化に応じて切り替えられるものであり、自車の外部から送信されてくる、少なくとも自車周辺の道路における自動運転を実施できている車両の交通量を特定できる自動運転交通量情報を逐次取得する情報取得部(131,131a,131b,131c)と、自動運転を行う際の推奨経路を探索する経路探索部(134)と、経路探索部で探索した推奨経路を電子地図上に重畳表示させる経路表示制御部(411)とを備え、経路探索部は、情報取得部で取得した自動運転交通量情報をもとに、選択できる道路が複数存在する経路については、自動運転を実施できている車両の交通量がより多い道路を優先して推奨経路に選択し、経路表示制御部は、電子地図上に重畳表示させる推奨経路に、自動運転を実施できている車両の交通量が閾値未満の道路が含まれる場合には、推奨経路のうちの、自動運転を実施できている車両の交通量が閾値未満の道路と、自動運転を実施できている車両の交通量が閾値以上の道路とを区別できる態様で表示させる。
自車に搭載されたセンサのセンシング情報を用いた自動運転を実施できている車両の交通量がより多い道路は、このセンサの検出能力の低下がより生じにくい道路であって、自車も自動運転を実施できる可能性が高い道路と言える。上述の構成によれば、選択できる道路が複数存在する経路については、自動運転を実施できている車両の交通量をもとに、自動運転できている車両の交通量がより多い道路を優先して、自動運転を行う際の推奨経路を探索する。よって、自動運転を実施できる可能性が高い道路を自動運転によって走行させることが可能になる。また、推奨経路の探索に用いる自動運転を実施できている交通量については、上述の走行支援装置では、自車の外部から逐次取得し、上述のセンタでは、直近のものを用いるので、より直近の自動運転を実施できている交通量をもとに、自動運転を実施できる可能性についての信頼度がより高い推奨経路を探索できる可能性が高まる。その結果、自動運転を行う車両の走行について、より信頼性の高い支援を行うことが可能になる。
走行支援システム3の概略的な構成の一例を示す図である。 車両側ユニット1の概略的な構成の一例を示す図である。 自動運転ECU10の概略的な構成の一例を示す図である。 センタ2の概略的な構成の一例を示す図である。 中長期計画部103の概略的な構成の一例を示す図である。 自動運転交通量が多い道路を優先して推奨経路に選択する例について説明を行うための図である。 自動運転ECU10での推奨経路走行関連処理の流れの一例を示すフローチャートである。 HCU41の概略的な構成の一例を示す図である。 センタ2aの概略的な構成の一例を示す図である。 中長期計画部103aの概略的な構成の一例を示す図である。 センタ2bの概略的な構成の一例を示す図である。 中長期計画部103bの概略的な構成の一例を示す図である。 走行支援システム3cの概略的な構成の一例を示す図である。 中長期計画部103cの概略的な構成の一例を示す図である。
図面を参照しながら、開示のための複数の実施形態及び変形例を説明する。なお、説明の便宜上、複数の実施形態及び変形例の間において、それまでの説明に用いた図に示した部分と同一の機能を有する部分については、同一の符号を付し、その説明を省略する場合がある。同一の符号を付した部分については、他の実施形態及び/又は変形例における説明を参照することができる。
(実施形態1)
<走行支援システム3の概略構成>
以下、本発明の実施形態1について図面を用いて説明する。図1に示すように、走行支援システム3は、複数台の車両の各々に搭載された車両側ユニット1及びセンタ2を含んでいる。
車両側ユニット1は、加速、制動、及び操舵の少なくともいずれかを自動で制御する自動運転を行う車両(以下、自動運転車両)に搭載されて、センタ2と通信を行う。センタ2は、例えばサーバ装置であり、複数台の自動運転車両に搭載されている各車両側ユニット1から送信される車両情報を収集したり、収集した車両情報をもとに得られた情報を各車両側ユニット1に送信したりする。なお、センタ2は、1つのサーバ装置からなるものであってもよいし、複数のサーバ装置からなっているものであってもよい。
<車両側ユニット1の概略構成>
続いて、図2を用いて車両側ユニット1の概略構成を説明する。車両側ユニット1は、自動運転車両に搭載されるものであり、図2に示すように、自動運転ECU10、通信機20、ADAS(Advanced Driver Assistance Systems)ロケータ30、HMI(Human Machine Interface)システム40、周辺監視センサ50、及び車両制御ECU60を含んでいる。自動運転ECU10、通信機20、ADASロケータ30、HMIシステム40、及び車両制御ECU60は、例えば車内LANに接続されており、通信によって互いに情報をやり取りすることができる。
通信機20は、自車の外部と通信を行うのに用いる。通信機20は、例えば自車の周辺車両に搭載された車載通信機及び/又は路側に設置された路側機との間で、無線通信を行う。例えば通信機20は、車載通信機との車車間通信、路側機との路車間通信により、自車の周辺車両の位置情報及び走行速度情報等を取得する。
他にも、通信機20は、センタ2との間で通信を行う。センタ2との間で通信を行う場合には、例えばDCM(Data Communication Module)といったテレマティクス通信に用いられる車載通信モジュールによって、テレマティクス通信で用いる通信網を介してセンタ2と通信を行う構成とすればよい。なお、路側機及びその路側機とセンタ2との間の通信網を介してセンタ2と通信を行う構成としてもよい。通信機20は、センタ2から取得した情報を車内LANへ出力したり、車内LANを介して自動運転ECU10から送信されてきた車両情報を送信したりする。
なお、周辺車両に搭載された車載通信機及び/又は路側に設置された路側機との間で、無線通信を行う車載通信モジュールと、テレマティクス通信に用いられる車載通信モジュールとが別体に設けられる構成としてもよいし、一体に設けられる構成としてもよい。
ADASロケータ30は、GNSS(Global Navigation Satellite System)受信機31、慣性センサ32、地図データを格納した地図データベース(以下、DB)33を備えている。GNSS受信機31は、複数の人工衛星からの測位信号を受信する。慣性センサ32は、例えば3軸ジャイロセンサ及び3軸加速度センサを備える。地図DB33は、不揮発性メモリであって、リンクデータ、ノードデータ、道路形状、構造物等の地図データを格納している。
ADASロケータ30は、GNSS受信機31で受信する測位信号と、慣性センサ32の計測結果とを組み合わせることにより、ADASロケータ30を搭載した自車の車両位置を逐次測位する。なお、車両位置の測位には、自車に搭載された車輪速センサから逐次出力されるパルス信号から求めた走行距離も用いる構成としてもよい。そして、測位した車両位置を車内LANへ出力する。また、ADASロケータ30は、地図DB33から地図データを読み出し、車内LANへ出力することも行う。なお、地図データは、自車に搭載された例えばDCMといった車載通信モジュールを用いて自車の外部から取得する構成としてもよい。
HMIシステム40は、図2に示すように、HCU(Human Machine Interface Control Unit)41、操作デバイス42、ステアリングセンサ43、表示装置44、及び音声出力装置45を備えており、自車のドライバからの入力操作を受け付けたり、自車のドライバに向けて情報を提示したり、自車のドライバの状態を検出したりする。
操作デバイス42は、自車のドライバが操作するスイッチ群である。操作デバイス42は、各種の設定を行うために用いられる。例えば、操作デバイス42としては、自車のステアリングのスポーク部に設けられたステアリングスイッチ、表示装置44と一体となったタッチスイッチ等がある。
ステアリングセンサ43は、自車のステアリングホイールに乗員が触れていることを検出するためのセンサである。ステアリングセンサ43の一例としては、ステアリングホイールに設けられたタッチセンサ、自車のステアリングの操舵トルクを検出する操舵トルクセンサ等が挙げられる。ステアリングセンサ43での検出結果は、HCU41に出力される。
表示装置44としては、例えばコンビネーションメータ、CID(Center Information Display)、HUD(Head-Up Display)等がある。コンビネーションメータは、自車の運転席前方に配置される。CIDは、自車室内にてセンタクラスタの上方に配置される。コンビネーションメータ及びCIDは、HCU41から取得した画像データに基づいて、情報提示のための種々の画像をディスプレイの表示画面に表示する。HUDは、HCU41から取得した画像データに基づく画像の光を、自車のウインドシールドに規定された投影領域に投影する。ウインドシールドによって車室内側に反射された画像の光は、運転席に着座するドライバによって知覚される。ドライバは、HUDによって投影された画像の虚像を、自車の前方の外界風景と重ねて視認可能となる。
音声出力装置45としては、例えばオーディオスピーカ等がある。オーディオスピーカは、例えば自車のドアの内張り内に配置される。オーディオスピーカは、再生する音声によって乗員への情報提示を行う。
HCU41は、CPU、ROM及びRAM等のメモリ、I/O、これらを接続するバスを備え、メモリに記憶された制御プログラムを実行することで各種の処理を実行する。例えば、HCU41は、自動運転ECU10からの指示に従って、表示装置44及び/又は音声出力装置45に情報提示を行わせる。HCU41での情報提示については後に詳述する。なお、HCU41が実行する機能の一部または全部を、一つあるいは複数のIC等によりハードウェア的に構成してもよい。
周辺監視センサ50は、歩行者、人間以外の動物、自転車、オートバイ、及び他車等の移動物体、さらに路上の落下物、ガードレール、縁石、及び樹木等の静止物体といった障害物を検出する。他にも、走行区画線、停止線等の路面標示を検出する。周辺監視センサ50は、例えば、自車周囲の所定範囲を撮像する周辺監視カメラ、自車周囲の所定範囲に探査波を送信するミリ波レーダ、ソナー、LIDAR(Light Detection and Ranging/Laser Imaging Detect ion and Ranging)等のセンサである。
周辺監視カメラとしてはステレオカメラを用いる構成であっても、単眼カメラを用いる構成であってもよい。周辺監視カメラは、逐次撮像する撮像画像をセンシング情報として自動運転ECU10へ逐次出力する。ソナー、ミリ波レーダ、LIDAR等の探査波を送信するセンサは、障害物によって反射された反射波を受信した場合に得られる受信信号に基づく走査結果をセンシング情報として自動運転ECU10へ逐次出力する。なお、自車前方のセンシングを周辺監視カメラとミリ波レーダとを併用して行う等、複数種類の周辺監視センサ50が重複したセンシング範囲を有する構成としてもよい。
車両制御ECU60は、自車の加減速制御及び/又は操舵制御を行う電子制御装置である。車両制御ECU60としては、操舵制御を行う操舵ECU、加減速制御を行うパワーユニット制御ECU及びブレーキECU等がある。車両制御ECU60は、自車に搭載されたアクセルポジションセンサ、ブレーキ踏力センサ、舵角センサ、車輪速センサ等の各センサから出力される検出信号を取得し、電子制御スロットル、ブレーキアクチュエータ、EPS(Electric Power Steering)モータ等の各走行制御デバイスへ制御信号を出力する。また、車両制御ECU60は、上述の各センサの検出信号を車内LANへ出力可能である。
自動運転ECU10は、CPU、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、I/O、これらを接続するバスを備え、不揮発性メモリに記憶された制御プログラムを実行することで各種の処理を実行する。例えば、自動運転ECU10は、周辺監視センサ50でのセンシング結果から自車の走行環境を認識する。他にも、自動運転ECU10は、車両制御ECU60を制御することにより、ドライバによる運転操作の代行を行う。この自動運転ECU10が請求項の走行支援装置に相当する。自動運転ECU10については以下で詳述する。なお、自動運転ECU10が実行する機能の一部または全部を、一つあるいは複数のIC等によりハードウェア的に構成してもよい。
<自動運転ECU10の概略構成>
ここで、図3を用いて、自動運転ECU10の概略構成を説明する。図3に示すように、自動運転ECU10は、走行環境認識部100、走行計画生成部101、自動運転機能部104、自己診断部105、運転交代判定部106、及び車両情報送信処理部107を備えている。
走行環境認識部100は、ADASロケータ30から取得した自車の車両位置及び地図データ、周辺監視センサ50から取得したセンシング情報等から、自車の走行環境を認識する。一例として、走行環境認識部100は、周辺監視センサ50のセンシング範囲内については、周辺監視センサ50から取得したセンシング情報から、自車の周囲の物体の形状及び移動状態を認識し、実際の走行環境を再現した仮想空間を生成する。加えて走行環境認識部100は、周辺監視センサ50のセンシング範囲外については、地図データ及び通信機20から取得した各情報を用いて、走行環境の認識を行う。
走行計画生成部101は、短期計画部102及び中長期計画部103を備え、自動運転によって自車を走行させるための走行計画を生成する。短期計画部102では短期の走行計画が生成され、中長期計画部103では中長期の走行計画が生成される。走行計画生成部101で生成された走行計画は、自動運転機能部104に出力される。
中長期計画部103は、中長期の走行計画として、自車を目的地へ向かわせるための推奨経路を生成する。この推奨経路は、周辺監視センサ50のセンシング範囲外まで及んでいる。中長期計画部103での推奨経路の生成については、後に詳述する。
短期計画部102は、走行環境認識部100によって生成された自車周囲の仮想空間を用いて、中長期計画部103で生成された推奨経路に従った走行を行うための短期の走行計画を生成する。具体例としては、車線変更のための操舵、速度調整のための加減速、及び障害物回避のための操舵及び制動等の実行が決定される。
自動運転機能部104は、走行計画生成部101から出力される走行計画に従い、自車の加速、制動、及び/又は操舵を車両制御ECU60に自動で行わせることで、ドライバによる運転操作の代行を行う。この運転操作の代行を行う機能を自動運転機能と呼ぶ。
自動運転機能の一例としては、駆動力及び制動力を調整することで、先行車との目標車間距離を維持するように自車の走行速度を制御するACC(Adaptive Cruise Control)機能がある。また、走行区画線への接近を阻む方向への操舵力を発生させることで、走行中の車線を維持して車両HVを走行させるLKA(Lane Keeping Assist)機能がある。他にも、隣接車線へと車両HVを自動で移動させるLCA(Lane Change Assist)機能がある。さらに、前方のセンシング情報をもとに制動力を発生させることで、自車を強制的に減速させるAEB(Autonomous Emergency Braking)機能もある。また、自動運転機能の一例として、中長期計画部103で生成した推奨経路に自車の車両位置が沿って走行するように加減速及び操舵を行わせる機能、推奨される走行軌跡に沿って走行するように加減速及び操舵を行わせる機能、緊急時に路肩等に自動で停車させる機能等もある。なお、ここで述べたのは、あくまで一例であり、自動運転機能として他の機能を備えている構成としてもよい。
自動運転機能部104は、運転操作の自動化のレベル(以下、自動化レベル)を複数段階に切り替えられるものとする。実施形態1では、自動運転の実施不実施を切り替えられるとともに、自動運転における自動化レベルも切り替えられる場合を例に挙げて説明を行う。実施形態1では、NHTSA(National Highway Traffic Safety Administration)が定義付けている自動化レベルの分類に沿った、自動化レベル0(No-Automation)、自動化レベル1(Function-specific Automation)、自動化レベル2(Combined Function Automation)、自動化レベル3(Limited Self-Driving Automation)、自動化レベル4(Full Self-Driving Automation)の5段階に切り替えられるものとする。
自動化レベル0は、自車のブレーキ、ステアリング、スロットル、原動力といった主操縦系統について自動化を行わずにドライバが全て操作する段階である。言い換えると、加速、制動、及び操舵のいずれについても自動で制御しない自動運転不実施の段階である。つまり、手動運転の段階である。
自動化レベル1は、自車の主操縦系統の1つを自動化した機能を単独で実行する段階である。言い換えると、加速、制動、及び操舵のいずれかを自動で制御する、特定機能の自動化の段階である。特定機能の自動化の段階の一例としては、ACC機能、LKA機能、AEB機能等を単独で実行する段階である。
自動化レベル2は、自車の主操縦系統の1つを自動化した機能を複合して実行する段階である。言い換えると、加速、制動、及び操舵のうちの複数を自動で制御する、複合機能の自動化の段階である。複合機能の自動化の段階の一例としては、ACC機能とLKA機能とを併用して実行したり、ACC機能とLCA機能とを併用して実行したりする段階である。
自動化レベル3は、自車の主操縦系統の全てを自動化し、ドライバが運転すべき交通状況への変化時に限ってドライバが運転操作を行う段階である。言い換えると、緊急時を除いて、加速、制動、及び操舵の全てを自動で制御する、半自動運転の段階である。
自動化レベル4は、自車の主操縦系統の全てを自動化し、走行中のいかなるときもドライバが運転操作を行う必要にない段階である。言い換えると、緊急時にも、加速、制動、及び操舵の全てを自動で制御する、完全自動運転の段階である。自動化レベル1〜自動化レベル4については、加速、制動、及び操舵の少なくともいずれかを自動で制御する自動運転実施の段階と言うこともできる。
自動運転機能部104での自動化レベルの切り替えは、例えば操作デバイス42へのドライバによる入力操作に従って行われる構成とすればよい。他にも、走行環境認識部100で認識される走行環境、周辺監視センサ50でのセンシングの不具合等に応じて、車両制御ECU9で自律的に行われる構成としてもよい。また、自動化レベルを切り替える場合の段階分けは、前述した例に限らない。例えば、自動運転不実施の段階、一部の運転操作を自動で行う段階、及び全ての運転操作を自動で行う段階といった段階分けであってもよいし、さらに他の段階分けであってもよい。
自己診断部105は、自動運転ECU10の自動運転機能が正常に作動しているか否かを診断する。運転交代判定部106は、自動運転機能による運転操作の継続が困難であるか否かを判定する。運転交代判定部106は、走行環境認識部100で認識された走行環境に基づく短期の走行計画の生成が困難な状況である場合に、自動運転機能による運転操作の継続が困難と判定する。
短期の走行計画の生成が困難な状況とは、GNSS受信機31、慣性センサ32、周辺監視センサ50といった自動運転に用いるセンサの検出能力が低下した状況である。このGNSS受信機31、慣性センサ32、周辺監視センサ50が請求項のセンサに相当する。自動運転に用いるセンサの検出能力の低下は、それまでの検出値から大幅に逸脱した異常値の検出、比較対象の値との乖離による異常値の検出、検出エラーの連続等により判断すればよい。加えて運転交代判定部106は、自己診断部105での診断結果に基づいてシステムの故障を検出した場合に、自動運転機能による運転操作の継続が困難と判定すればよい。
運転交代判定部106は、自動運転を実施中に、自動運転機能による運転操作の継続が困難であると判定した場合に、自動運転機能部104に指示を送り、自動運転から手動運転への運転交代を開始させる。なお、自動運転から手動運転への運転交代を開始させる前には、HCU41に指示を行い、表示装置44及び/又は音声出力装置45から運転交代に備える旨の情報提示を行わせるものとする。
車両情報送信処理部107は、自車での自動運転の実施不実施を含む車両情報を、通信機20を介してセンタ2へ送信させる。例えば車両情報の送信は周期的に行う構成とすればよい。また、車両情報を送信する周期はより短いことが好ましく、例えば1秒ごと、1分ごと等とすればよい。
車両情報には、例えば自車の車両位置、タイムスタンプ、自動運転の実施不実施、自車を特定するための識別情報を含む構成とすればよい。タイムスタンプは、一例として送信時刻を示すタイムスタンプとすればよいが、車両位置の測位時刻を示すタイムスタンプであってもよい。また、自動運転の実施不実施は、運転交代判定部106で自動運転から手動運転に切り替えられた状態にある場合に、自動運転の不実施とし、運転交代判定部106で自動運転から手動運転に切り替えられずに自動運転が継続状態にある場合に、自動運転の実施とすればよい。自車を特定するための識別情報は、例えば自車の車両ID等とすればよい。
<センタ2の概略構成>
続いて、図4を用いてセンタ2の概略構成を説明する。センタ2は前述したように例えばサーバ装置であって、図4に示すように、センタ側取得部21、車両情報格納部22、交通量算出部23、交通量格納部24、及び配信部25を備えている。
センタ側取得部21は、車両側ユニット1から逐次送信されてくる車両情報を逐次取得する。センタ側取得部21は、複数台の自動運転車両の各々に搭載された車両側ユニット1からそれぞれ送信されてくる車両情報を車両情報格納部22に格納することにより、複数台の自動運転車両についての車両情報を収集する。車両情報格納部22としては電気的に読み書き可能な不揮発性メモリを用いる構成とすればよい。
車両情報は、車両IDごとに自動運転車の車両位置と自動運転の実施不実施とタイムスタンプとを対応付けて車両情報格納部22に格納する構成とすればよい。また、既に格納済みの車両情報と同じ車両IDを含む車両情報をセンタ側取得部21で取得した場合には、同じ車両IDの車両情報を統合して格納していく構成とすればよい。車両情報格納部22のメモリ容量にも限界があるため、例えば取得してから一定時間(例えば数時間)以上経過した情報から順に車両情報格納部22から消去していく構成とすればよい。
なお、車両情報に車両IDを含まない構成としてもよい。この場合には、既に格納済みの車両情報に含まれる車両位置と、新たに取得した車両情報に含まれる車両位置との時系列に沿った連続性をもとに、同一の自動運転車両についての車両情報を特定して統合していく構成とすればよい。
交通量算出部23は、車両情報格納部22に格納された、複数台の自動運転車両についての車両位置、自動運転の実施不実施、及びタイムスタンプから、各道路における自動運転が実施できている車両の交通量(以下、自動運転交通量)を逐次算出し、交通量格納部24に格納する。交通量格納部24としては電気的に読み書き可能な不揮発性メモリを用いる構成とすればよい。
一例として、対象とする道路における単位時間あたりの自動運転が実施できている車両の台数を自動運転交通量とすればよい。単位時間は、例えば自動運転交通量を算出する時点から遡った過去一時間とすればよい。この場合、単位時間に該当する情報はタイムスタンプから絞り込み、対象道路に位置した自動運転車両は車両位置から絞り込み、自動運転が実施できている車両は自動運転の実施不実施から絞り込む。なお、対象とする道路において、単位時間あたりに一度でも自動運転が不実施であった車両は、自動運転が実施できていない車両とする。一方、対象とする道路において、単位時間あたりに一度も自動運転が不実施とならずに、自動運転が実施された車両を、自動運転が実施できている車両として自動運転交通量を算出する。
交通量算出部23は、信頼度の高い自動運転交通量が交通量格納部24に格納されている状態を保つため、周期的に自動運転交通量を新たに算出し直し、交通量格納部24に格納されている自動運転交通量を更新するものとする。交通量算出部23で自動運転交通量を算出する周期は、例えば数分ごと、数時間ごと等とすればよい。また、自動運転交通量は、道路ごとに交通量格納部24に格納される。一例としては、個々のリンクデータを識別するためのリンクIDと対応付けて自動運転交通量が交通量格納部24に格納される構成とすればよい。
配信部25は、交通量格納部24に格納されている自動運転交通量及び自動運転交通量に対応するリンクIDを、車両側ユニット1へ逐次送信する。一例としては、自動運転交通量の送信を要求してきた車両側ユニット1に対して自動運転交通量を送信する構成とすればよい。この場合、この車両側ユニット1を搭載した車両周辺の所定範囲内(例えば半径数km内)の自動運転交通量を送信する構成とすればよい。なお、車両側ユニット1から、自動運転交通量の送信の要求時に、車両位置と目的地とが送信されてきた場合には、その車両位置から目的地までの地図データのメッシュに含まれるリンクデータに対応する自動運転交通量を送信する構成とすればよい。
他の例としては、配信部25が、センタ2と通信網で繋がった路側機へ自動運転交通量を送信し、この路側機から路側機の通信範囲内に位置する車両側ユニット1へ向けて自動運転交通量を送信させる構成としてもよい。この場合、この路側機の設置位置周辺の所定範囲内(例えば半径数km内)の自動運転交通量を配信部25が送信する構成とすればよい。
<中長期計画部103の概略構成>
続いて、図5を用いて、車両側ユニット1の自動運転ECU10に備えられる中長期計画部103の概略構成を説明する。中長期計画部103は、センタ2から送信される自動運転交通量を用いて、中長期の走行計画として、自車を目的地へ向かわせるための推奨経路を生成する。中長期計画部103は、図5に示すように、情報取得部131、コスト算出用格納部132、コスト算出部133、及び経路探索部134を備えている。
情報取得部131は、センタ2から逐次送信される自動運転交通量及びリンクIDを、通信機20を介して逐次取得する。この自動運転交通量が請求項の自動運転交通量情報に相当する。情報取得部131は、取得した自動運転交通量及びリンクIDをコスト算出用格納部132に格納する。情報取得部131は、同一のリンクIDが対応付けられた自動運転交通量を新たに取得した場合、コスト算出用格納部132に格納済みの自動運転交通量を、新たに取得した自動運転交通量で上書きして更新すればよい。コスト算出用格納部132としては電気的に読み書き可能な不揮発性メモリを用いる構成とすればよい。
コスト算出部133は、経路探索部134での推奨経路の探索の対象となる道路に対して、道路種別、道路形状、リンク長、リンク通過時間、自動運転交通量等の要素についてのリンクコストを算出する。リンクコストは、例えばダイクストラ法によるコスト計算に用いるリンクコストであって、自動運転による走行を行うのに適した道路ほど低い値が算出されるようになっている。このリンクコストが請求項のコストに相当する。自動運転交通量については、対象となる道路のリンクIDをもとに、コスト算出用格納部132でこのリンクIDに対応付けられている自動運転交通量を読み出し、この道路の自動運転交通量についてのリンクコストを算出すればよい。コスト算出部133は、自動運転交通量が多い、つまり、単位時間あたりの自動運転を実施できている車両の台数が多いほど、リンクコストを小さく算出する。
また、道路種別についてのリンクコストは、例えば自動車専用道路を一般道路よりも小さく算出すればよい。また、道路形状についてのリンクコストは、カーブの曲率の小さい道路ほど小さく算出すればよい。他にも、リンク長についてのリンクコストは、リンク長の短い道路ほど小さく算出し、リンク通過時間についてのリンクコストは、リンク通過時間の短い道路ほど小さく算出すればよい。なお、リンクコストを算出する要素は、ここで一例を述べたものに限らず、他の要素を追加したり、要素を減らしたり、他の要素と入れ替えたりしてもよい。
経路探索部134は、2地点間を走行する際の、距離優先、時間優先等の予め設定された探索条件を満たす最適な経路を探索する。経路を探索する手法としては、例えばダイクストラ法を用いて、前述した各要素についてのリンクコストの値の合計値が最小となる経路を推奨経路として探索する。ここで、本実施形態の推奨経路の探索について簡単に説明する。
推奨経路の起点と終点については、起点は、自車のADASロケータ30で測位した現在の車両位置とすればよい。また、終点については、操作デバイス42の操作によって入力された目的地若しくは経由地とすればよい。操作デバイス42の操作によって入力された目的地若しくは経由地の情報は、HCU41から取得すればよい。また、目的地若しくは経由地の入力は、推奨経路の探索時に操作デバイス42によって行う構成に限らず、例えば自車の外部の端末等を介して予め入力されていたものを用いる構成としてもよい。
まず、経路探索部134は、起点から終点までの地図データのメッシュに含まれるリンクデータをADASロケータ30の地図DB33から読み出し、作業用のRAM等のメモリに一時的に記憶する。また、読み出したリンクデータは、コスト算出部133に送る。コスト算出部133に送られたリンクデータは、前述したように、コスト算出部133でのリンクコストの算出に用いられる。そして、コスト算出部133で算出したリンクコストと、地図DB33から読み出しておいたリンクデータとから、起点から終点までの自動運転交通量といった各要素のリンクコストの合計値が最小となる経路を推奨経路として探索する。
経路探索部134では、例えば自車のイグニッション電源がオンになったこと、及び目的地若しくは経由地が設定されたことといった条件を満たした場合に推奨経路の探索を開始する構成とすればよい。また、自車が走行を開始した後は、例えば数分ごと等の定期的に推奨経路を探索し直す構成とすればよい。
ここで、図6を用いて、自動運転交通量が多い道路を優先して推奨経路に選択する例について説明を行う。図6では、自車をHVで示し、自車が走行可能な経路として道路A―道路Bの順の経路、道路C―道路Dの順の経路を示す。また、図6の例では、道路A及び道路Bの自動運転交通量はいずれも10台/hour、道路C及び道路Bの自動運転交通量はいずれも100台/hourとする。
図6の例では、自動運転交通量以外の要素についてのリンクコストが、道路A及び道路Bと道路C及び道路Dとで等しい場合、自動運転交通量のリンクコストが小さい道路C及び道路Dを含む経路の方が、自動運転交通量のリンクコストが大きい道路A及び道路Bを含む経路よりもリンクコストの合計値が小さくなる。よって、道路C―道路Dの経路が推奨経路として探索され、自動運転交通量が少ない道路A及び道路Bよりも自動運転交通量が多い道路C及び道路Dの方が優先して推奨経路に選択されることになる。なお、自動運転交通量がより多い道路が優先して推奨経路に選択されることには変わりがないが、自動運転交通量以外の要素についてのリンクコスト次第で、自動運転交通量が少ない道路であっても推奨経路に選択される場合もある。
自動運転交通量が多い道路を優先して推奨経路に選択する理由は、自動運転を実施できている車両の交通量が多い道路ほど、自動運転が実施できなくなる可能性が低く、運転交代判定部106による自動運転から手動運転への運転交代が突発的に生じる可能性が少ないと考えられるためである。
また、経路探索部134では、探索条件に応じて、各要素のリンクコストの重み付けを変更することで、探索条件に特化した推奨経路を探索する。例えば、距離優先であればリンク長についてのリンクコストの重みづけを大きくすればよいし、時間優先であればリンク旅行時間についてのリンクコストの重みづけを大きくすればよい。また、自動運転交通量についてのリンクコストの重みづけを他の要素よりも大きくすることで、自動運転交通量がより多い道路が推奨経路に選択されやすくする構成としてもよい。
なお、経路探索部134では、自動運転機能部104で切り替えられている自動化レベルに応じて、推奨経路の探索に用いる要素の組み合わせを変更したり、各要素についてのリンクコストの重みづけを変更したりする構成としてもよい。例えば、自動化レベル0の手動運転時には自動運転交通量を推奨経路の探索に用いない一方、自動化レベル1以上の自動運転時には自動運転交通量を推奨経路の探索に用いることで、自動運転に適した推奨経路の探索と手動運転に適した推奨経路の探索とを切り替え可能とすればよい。
<推奨経路走行関連処理>
ここでは、図7のフローチャートを用いて、探索した推奨経路を自動運転によって走行する際の自動運転ECU10での処理(以下、推奨経路走行関連処理)の流れの一例について説明を行う。図7のフローチャートは、例えば中長期計画部103で探索した推奨経路に従った自動運転を開始した場合に開始する構成とすればよい。図7の例では、推奨経路に従った自動運転として、自動化レベル4の自動運転を開始する場合を例に挙げて説明を行う。
まず、ステップS1では、自動運転機能部104が、ADASロケータ30から取得した現在の車両位置とコスト算出用格納部132に格納済みの自動運転交通量と中長期計画部103で探索した直近の推奨経路とをもとに、自動運転交通量が閾値未満の道路に自車が進入したか否かを判定する。具体例としては、現在の車両位置が、推奨経路のうちの自動運転交通量が閾値未満の道路であった場合に、自動運転交通量が閾値未満の道路に自車が進入したと判定する。ここで言うところの閾値とは、例えば自動運転の自動化レベルを下げて自動運転から手動運転への運転交代に備えることが好ましいと考えられる自車運転交通量程度の値であって、任意に設定可能な値である。
そして、自動運転交通量が閾値未満の道路に自車が進入したと判定した場合(S1でYES)には、ステップS2に移る。一方、自動運転交通量が閾値未満の道路に自車が進入していないと判定した場合(S1でNO)には、ステップS8に移る。
ステップS2では、自動運転機能部104が、自車の自動運転の自動化レベルを下げる。よって、この自動運転機能部104が請求項のレベル変更部に相当する。図7の例では、自動化レベル4から自動化レベル3に下げるものとする。これにより、自車のドライバは、緊急時にも運転操作を行う必要がなかった状態から、緊急時には運転操作を行う必要がある状態へと移行する。
ステップS3では、推奨経路走行関連処理の終了タイミングであった場合(S3でYES)には、推奨経路走行関連処理を終了する。一方、推奨経路走行関連処理の終了タイミングでなかった場合(S3でNO)には、ステップS4に移る。推奨経路走行関連処理の終了タイミングとしては、例えば自車が目的地に到着したとき、自車のイグニッション電源がオフになったときなどがある。
ステップS4では、中長期計画部103で推奨経路を再探索するタイミングであった場合(S4でYES)には、ステップS5に移る。一方、再探索するタイミングでなかった場合(S4でNO)には、ステップS6に移る。中長期計画部103で推奨経路を再探索するタイミングとは、例えば前述した、定期的に推奨経路を探索し直すタイミングとすればよい。ステップS5では、新たに取得した車両位置及び自動運転交通量を用いて、中長期計画部103で推奨経路を再探索する。再探索した推奨経路は、新たな推奨経路として自動運転に用いられる。
ステップS6では、S1と同様にして、自動運転機能部104が、ADASロケータ30から取得した現在の車両位置とコスト算出用格納部132に格納済みの自動運転交通量と中長期計画部103で探索した直近の推奨経路とをもとに、自動運転交通量が閾値以上の道路に自車が進入したか否かを判定する。そして、自動運転交通量が閾値以上の道路に自車が進入したと判定した場合(S6でYES)には、ステップS7に移る。一方、自動運転交通量が閾値以上の道路に自車が進入していないと判定した場合(S6でNO)には、S3に戻って処理を繰り返す。
ステップS7では、自動運転機能部104が、自車の自動運転の自動化レベルを上げる。よって、図7の例では、自動化レベル3から自動化レベル4に上げるものとする。これにより、自車のドライバは、緊急時に運転操作を行う必要がある状態から緊急時にも運転操作を行う必要がない状態へと移行する。
また、S1で自動運転交通量が閾値未満の道路に自車が進入していないと判定した場合に処理が行われるステップS8では、S3と同様にして、推奨経路走行関連処理の終了タイミングであった場合(S8でYES)には、推奨経路走行関連処理を終了する。一方、推奨経路走行関連処理の終了タイミングでなかった場合(S8でNO)には、ステップS9に移る。
ステップS9では、S4と同様にして、中長期計画部103で推奨経路を再探索するタイミングであった場合(S9でYES)には、ステップS10に移る。一方、再探索するタイミングでなかった場合(S9でNO)には、S1に戻って処理を繰り返す。ステップS10では、S5と同様にして、中長期計画部103で推奨経路を再探索し、S1に戻って処理を繰り返す。再探索した推奨経路は、新たな推奨経路として自動運転に用いられる。
これによれば、自動運転交通量が閾値未満であって、自動運転から手動運転へ運転交代が行われる可能性がより高い道路では、自動運転の自動化レベルを下げて、ドライバが手動運転への運転交代に備えやすくなる。一方、自動化レベルを一旦下げた後、自動運転交通量が閾値以上である、自動運転から手動運転へ運転交代が行われる可能性がより低い道路に復帰した場合には、自動運転の自動化レベルを上げて、ドライバの負担を軽減することができる。
なお、図7のフローチャートでは、自動化レベル4と自動化レベル3との間で自動化レベルを切り替える構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、他の自動化レベル間で自動化レベルを切り替える構成としてもよい。他にも、自動運転交通量の閾値を複数段階設けることで、自動運転交通量に応じて自動化レベルを2段階よりも多い複数段階に切り替える構成としてもよい。
また、中長期計画部103で探索した推奨経路に従った自動運転時の情報提示について、図7では説明を省略したが、以下で説明を行う。
<HCU41の概略構成>
まず、図8を用いて、中長期計画部103で探索した推奨経路に従った自動運転時の情報提示に関わるHCU41の構成について説明を行う。図8に示すように、HCU41は、経路表示制御部411、ステア判断部412、及び提示制御部413を備えている。
経路表示制御部411は、ADASロケータ30から取得した現在の車両位置及び自車周辺の地図データをもとに、自車周辺の電子地図及びその電子地図上の現在の車両位置を表示装置44に表示させる。加えて、経路表示制御部411は、中長期計画部103で探索した推奨経路をもとに、表示装置44に表示させた自車周辺の電子地図上に、中長期計画部103で探索した推奨経路を重畳表示させる。電子地図上に推奨経路を表示させる場合には、推奨経路を推奨経路以外の道路と区別可能な態様で表示させることが好ましい。例えば、推奨経路を推奨経路以外の道路と異なる色で表示させる構成とすればよい。
さらに、経路表示制御部411は、コスト算出用格納部132に格納済みの自動運転交通量をもとに、推奨経路上の道路のうち、自動運転交通量が閾値未満の道路を抽出する。ここで言うところの閾値とは、図7のフローチャートで説明した、自動運転の自動化レベルの切り替えの条件に用いる閾値と同じものとすればよい。そして、経路表示制御部411は、電子地図上に重畳表示させる推奨経路に、自動運転交通量が閾値未満の道路が含まれる場合には、推奨経路のうちの自動運転交通量が閾値未満の道路と自動運転交通量が閾値以上の道路とを区別できる態様で表示させる。
一例としては、自動運転交通量が閾値未満の道路と自動運転交通量が閾値以上の道路との色を異ならせて表示させる構成としてもよいし、線種を異ならせて表示させる構成としてもよい。また、他の方法によって自動運転交通量が閾値未満の道路を強調表示させる構成としてもよい。これによれば、自動運転から手動運転への運転交代が生じる可能性がより高い道路をドライバが認識しやすくなり、ドライバが手動運転への運転交代に備えやすくなる。
ステア判断部412は、ステアリングセンサ43での検出結果から、自車のステアリングホイールに自車の乗員が触れていることを判断する。ステア判断部412は、例えば提示制御部413から要求があった場合に判断を開始する構成とすることが好ましい。
提示制御部413は、経路表示制御部411に入力された現在の車両位置、自車周辺の地図データ、推奨経路、及び自動運転交通量をもとに、自動運転交通量が閾値未満の道路に自車が進入する前に、自動運転から手動運転への運転交代が生じる可能性を示す注意喚起を行わせる。
注意喚起は、表示装置44へのテキスト表示及び/又はアイコン表示によって行ってもよいし、音声出力装置45から音声出力することによって行ってもよい。また、自動運転交通量が閾値未満の道路に自車が進入する前のタイミングは、任意に設定可能である。例えば自動運転交通量が閾値未満の道路の始点までの距離が残り数十mとなった場合に注意喚起を行う等すればよい。これによれば、自動運転から手動運転への運転交代が生じる可能性がより高い道路への進入をドライバが認識しやすくなり、ドライバが手動運転への運転交代にさらに備えやすくなる。
他にも、提示制御部413は、経路表示制御部411に入力された現在の車両位置、自車周辺の地図データ、推奨経路、及び自動運転交通量をもとに、自動運転交通量が閾値未満の道路に自車が進入した場合に、ステア判断部412に、自車のステアリングホイールに自車の乗員が触れているか否かを判断させる。自動運転交通量が閾値未満の道路に自車が進入した場合には、図7で説明したように、自車の自動運転の自動化レベルは、自動化レベル4から自動化レベル3へ切り替えられるものとする。
提示制御部413は、ステア判断部412でステアリングホイールに自車の乗員が触れていないと判断した場合には、自車のステアリングホイールに自車の乗員が手をそえるように促す情報提示を行わせる。情報提示の一例としては、「ステアリングを握って下さい」といったテキストを表示装置44に表示させたり、音声出力装置45から音声出力させたりする構成とすればよい。また、提示制御部413は、ステア判断部412でステアリングホイールに自車の乗員が触れていると判断した場合には、上述した情報提示を行わせない。
これによれば、自動運転交通量が閾値未満である、自動運転から手動運転への運転交代が生じる可能性がより高い道路での自動運転時に、自動運転から手動運転への運転交代に備えて、ドライバがステアリングホイールに手をそえることを義務付けることができる。その結果、自動運転から手動運転への運転交代が生じる可能性がより高い道路において、ドライバが手動運転への運転交代に迅速に対応できるようになる。
<実施形態1のまとめ>
自動運転交通量がより多い道路は、自動運転に用いるセンサの検出能力の低下がより生じにくい道路であって、自車も自動運転を実施できる可能性が高い道路と言える。実施形態1の構成によれば、選択できる道路が複数存在する経路については、自動運転交通量をもとに、自動運転交通量がより多い道路を優先して、自動運転を行う際の推奨経路を探索する。よって、自動運転を実施できる可能性が高い道路を自動運転によって走行させることが可能になる。また、推奨経路の探索に用いる自動運転交通量については、センタ2で逐次算出したものをセンタ2から逐次取得するので、より直近の自動運転交通量をもとに、自動運転を実施できる可能性についての信頼度がより高い推奨経路を探索できる可能性が高まる。
さらに、自動運転交通量がより多い道路とは、自動運転車両が頻繁に通行する道路であるので、自動運転交通量がより多い道路ほど、センタ2が車両情報を頻繁に取得しており、その車両情報をもとに算出される自動運転交通量についても、鮮度が高く信頼度も高いと考えられる。実施形態1では、自動運転交通量がより多い道路を優先して推奨経路を探索するので、この点からも、自動運転を実施できる可能性についての信頼度がより高い推奨経路が探索できる可能性が高まる。そして、自動運転を実施できる可能性についての信頼度がより高い推奨経路を用いて自動運転を行うので、自動運転から手動運転への運転交代が突発的に生じにくい経路を自動運転で通行することが可能になる。その結果、自動運転を行う車両の走行について、より信頼性の高い支援を行うことが可能になり、ドライバがより快適に自動運転による走行を楽しむことが可能になる。
(実施形態2)
実施形態1では、自動運転交通量をセンタ2で算出する構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、自動運転交通量を車両側ユニット1の自動運転ECU10で算出する構成(以下、実施形態2)としてもよい。
以下、本発明の実施形態2について図面を用いて説明する。実施形態2の走行支援システム3は、センタ2の代わりにセンタ2aを含む点、及び自動運転ECU10が中長期計画部103の代わりに中長期計画部103aを備える点を除けば、実施形態1の走行支援システム3と同様である。
まず、図9を用いて、センタ2aについての説明を行う。図9に示すように、センタ2aは、センタ側取得部21、車両情報格納部22、及び配信部25aを備えている。センタ2aは、交通量算出部23及び交通量格納部24を備えない点と、配信部25の代わりに配信部25aを備える点を除けば実施形態1のセンタ2と同様である。
配信部25aは、車両情報格納部22に格納されている複数台の自動運転車両についての車両情報、つまり、車両IDごとの自動運転車の車両位置と自動運転の実施不実施とタイムスタンプとを、実施形態1の配信部25が自動運転交通量を送信するのと同様にして、車両側ユニット1へ逐次送信する。
続いて、図10を用いて、中長期計画部103aについての説明を行う。図10に示すように、中長期計画部103aは、情報取得部131a、車両情報格納部135、交通量算出部136、コスト算出用格納部132、コスト算出部133、及び経路探索部134を備えている。中長期計画部103aは、情報取得部131の代わりに情報取得部131aを備える点と、車両情報格納部135及び交通量算出部136を備える点とを除けば、実施形態1の中長期計画部103と同様である。
情報取得部131aは、センタ2から逐次送信される複数台の自動運転車両についての車両情報を、通信機20を介して逐次取得する。この車両情報が、請求項の自動運転交通量情報に相当する。情報取得部131aは、取得した車両情報を車両情報格納部135に格納することにより、複数台の自動運転車両についての車両情報を収集する。車両情報格納部135としては電気的に読み書き可能な不揮発性メモリを用いる構成とすればよい。車両情報は、車両IDごとに自動運転車の車両位置と自動運転の実施不実施とタイムスタンプとを対応付けて車両情報格納部22に格納する。また、既に格納済みの車両情報と同じ車両IDを含む車両情報を情報取得部131aで取得した場合には、同じ車両IDの車両情報を統合して格納していく構成とすればよい。
交通量算出部136は、車両情報格納部135に格納された、複数台の自動運転車両についての車両位置、自動運転の実施不実施、及びタイムスタンプから、実施形態1の交通量算出部23と同様にして、各道路における自動運転が実施できている車両の交通量(つまり、自動運転交通量)を逐次算出する。この交通量算出部136が請求項の第1交通量算出部に相当する。そして、算出した道路ごとの自動運転交通量を、個々の道路のリンクIDと対応付けてコスト算出用格納部132に格納する。
実施形態2の中長期計画部103aでは、コスト算出用格納部132に格納した自動運転交通量を用い、実施形態1の中長期計画部103と同様にして、推奨経路を探索することになる。
実施形態2の構成であっても、より直近の自動運転交通量を用いて推奨経路を探索するので、実施形態1の構成と同様に、自動運転を行う車両の走行について、より信頼性の高い支援を行うことが可能になる。
(実施形態3)
実施形態1では、推奨経路を車両側ユニット1の自動運転ECU10で探索する構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、推奨経路をセンタ2bで探索する構成(以下、実施形態3)としてもよい。
以下、本発明の実施形態3について図面を用いて説明する。実施形態3の走行支援システム3は、センタ2の代わりにセンタ2bを含む点、及び自動運転ECU10が中長期計画部103の代わりに中長期計画部103bを備える点を除けば、実施形態1の走行支援システム3と同様である。
まず、図11を用いて、センタ2bについての説明を行う。図11に示すように、センタ2bは、センタ側取得部21b、車両情報格納部22、交通量算出部23b、コスト算出用格納部26、コスト算出部27、及び経路探索部28、及び配信部25bを備えている。
センタ側取得部21bは、実施形態1のセンタ側取得部21と同様に、複数台の自動運転車両の各々に搭載された車両側ユニット1からそれぞれ送信されてくる車両情報を逐次取得して、車両情報格納部22に格納する。また、センタ側取得部21bは、推奨経路の配信の要求を車両側ユニット1から受けた場合に、この要求に関する情報を取得して、経路探索部28に送る。
推奨経路の配信の要求に関する情報の一例としては、配信を要求する車両を識別するための識別情報、その車両の車両位置、及びその車両の目的地若しくは経由地とする。識別情報は例えば車両IDとすればよい。配信を要求する車両は、車両位置については、自車に搭載されたADASロケータで測位した現在の車両位置を送信する構成とすればよい。また、目的地若しくは経由地については、自車に搭載されたHCU41で取得した目的地若しくは経由地を送信する構成とすればよい。推奨経路の配信の要求に関する情報は、例えばDCMといったテレマティクス通信に用いられる車載通信モジュールを介して車両側ユニット1からセンタ2bに送信する構成とすればよい。
交通量算出部23bは、実施形態1の交通量算出部23と同様にして、各道路における自動運転が実施できている車両の交通量(つまり、自動運転交通量)を逐次算出する。この交通量算出部23bが請求項のセンタ側算出部に相当する。そして、算出した道路ごとの自動運転交通量を、個々の道路のリンクIDと対応付けてコスト算出用格納部26に格納する。コスト算出用格納部26としては電気的に読み書き可能な不揮発性メモリを用いる構成とすればよい。
コスト算出部27は、実施形態1のコスト算出部133と同様にして、経路探索部28での推奨経路の探索の対象となる道路に対して、道路種別、道路形状、リンク長、リンク通過時間、自動運転交通量等の要素についてのリンクコストを算出する。
経路探索部28は、実施形態1の経路探索部134と同様にして、2地点間を走行する際の、距離優先、時間優先等の予め設定された探索条件を満たす最適な経路を探索する。この経路探索部28が請求項のセンタ側経路探索部に相当する。推奨経路の起点と終点については、起点は、センタ側取得部21bで取得した、推奨経路の探索を要求する車両の車両位置とすればよい。また、終点については、センタ側取得部21bで取得した、推奨経路の探索を要求する車両の目的地若しくは中継地とすればよい。
配信部25bは、センタ側取得部21bで取得した、推奨経路の探索を要求する車両の車両IDをもとに、その車両が搭載する車両側ユニット1に向けて、経路探索部28で探索した推奨経路の情報を送信する。なお、配信部25bは、車両側ユニット1において、実施形態1で説明したのと同様に、推奨経路に従った自動運転時の情報提示を行うことを可能にするため、推奨経路に含まれる道路のリンクIDと自動運転交通量とを対応付けた情報も送信する構成としてもよい。
続いて、図12を用いて、中長期計画部103bについての説明を行う。図12に示すように、中長期計画部103bは、情報取得部131b及び経路設定部137を備えている。情報取得部131bは、センタ2bから送信される推奨経路の情報を、通信機20を介して逐次取得する。経路設定部137は、情報取得部131bで取得した推奨経路の情報から、自車を走行させる推奨経路を設定する。実施形態3の自動運転ECU10では、中長期計画部103bの経路設定部137で設定した推奨経路を用いて自動運転を行うことになる。
実施形態3の構成によっても、より直近の自動運転交通量を用いて推奨経路をセンタ2bが探索し、センタ2bで探索されたこの推奨経路を用いて自動運転ECU10が自動運転を行わせるので、実施形態1の構成と同様に、自動運転を行う車両の走行について、より信頼性の高い支援を行うことが可能になる。また、実施形態3の構成によれば、推奨経路をセンタ2b側で探索する分だけ、自動運転ECU10の処理の負荷を軽減させることができる。
(実施形態4)
実施形態2では、複数台の自動運転車両についての車両情報をセンタ2aから車両側ユニット1が取得する構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、複数台の自動運転車両についての車両情報を他の車両に搭載された車両側ユニット1から取得する構成(以下、実施形態4)としてもよい。
以下、本発明の実施形態4について図面を用いて説明する。実施形態4の走行支援システム3cは、実施形態1〜3と異なり、図13に示すようにセンタ2bを含まない。また、実施形態4の走行支援システム3cは、自動運転ECU10が中長期計画部103aの代わりに中長期計画部103cを備える点、及び通信機20で車両情報を受信する通信対象が異なる点を除けば、実施形態2の走行支援システム3と同様である。
実施形態4の通信機20は、通信範囲内に位置する自動運転車両の車両側ユニット1から車車間通信によって逐次送信される車両情報を受信する。この車両情報は、実施形態1の車両情報と同様に、少なくとも送信元の自動運転車両での自動運転の実施不実施を含む情報であって、例えば、送信元の自動運転車両の車両位置、タイムスタンプ、自動運転の実施不実施、車両IDを含むものとする。車車間通信は、例えば5.9GHz帯若しくは700MHz帯等の周波数帯の電波を用いて行う構成とすればよい。
ここで、図14を用いて、中長期計画部103cについての説明を行う。図14に示すように、中長期計画部103cは、情報取得部131c、車両情報格納部135c、交通量算出部136c、コスト算出用格納部132、コスト算出部133、及び経路探索部134を備えている。中長期計画部103cは、情報取得部131a、車両情報格納部135、及び交通量算出部136の代わりに情報取得部131c、車両情報格納部135c、及び交通量算出部136cを備える点を除けば、実施形態2の中長期計画部103aと同様である。
情報取得部131cは、自車以外の自動運転車両に搭載された車両側ユニット1から逐次送信される車両情報を、通信機20を介して逐次取得する。この車両情報が、請求項の自動運転交通量情報に相当する。情報取得部131cは、複数台の自動運転車両の車両側ユニット1から取得した車両情報を車両情報格納部135cに格納することにより、複数台の自動運転車両についての車両情報を収集する。
車両情報格納部135cは、格納する車両情報が、センタ2から取得した車両情報の代わりに、自車以外の自動運転車両に搭載された車両側ユニット1から取得した車両情報である点を除けば、実施形態2の車両情報格納部135と同様である。また、交通量算出部136cは、自動運転交通量を算出するのに用いる車両情報が、センタ2から取得した車両情報の代わりに、自車以外の自動運転車両に搭載された車両側ユニット1から取得した車両情報である点を除けば、実施形態2の交通量算出部136と同様である。この交通量算出部136cが請求項の第2交通量算出部に相当する。
実施形態4の中長期計画部103cでは、交通量算出部136cで算出した自動運転交通量を用い、実施形態2の中長期計画部103aと同様にして、推奨経路の探索を行うことになる。
実施形態4の構成によっても、より直近の自動運転交通量を用いて推奨経路を探索するので、実施形態1の構成と同様に、自動運転を行う車両の走行について、より信頼性の高い支援を行うことが可能になる。
なお、実施形態4では、自車以外の自動運転車両に搭載された車両側ユニット1から車両情報を送信する構成を示したが、同様の車両情報を送信する通信機であれば、車両側ユニット1以外の装置であってもよい。
(変形例1)
前述の実施形態では、自動運転に用いる推奨経路を探索する機能と、自動運転を行わせる自動運転機能とを自動運転ECU10が担う構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、それぞれ異なるECUが、自動運転に用いる推奨経路を探索する機能と、自動運転を行わせる自動運転機能とをそれぞれ担う構成としてもよい。この場合、中長期計画部103,103a,103cが請求項の走行支援装置に相当する。
(変形例2)
また、前述の実施形態では、自動運転ECU10とHCU41とが別体に設けられる構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、自動運転ECU10とHCU41とが一体に設けられる構成としてもよい。
なお、本発明は、上述した実施形態及び変形例に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態及び変形例にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
1 車両側ユニット、2,2a,2b センタ、3,3c 走行支援システム、10 自動運転ECU(走行支援装置)、21b センタ側取得部、23b 交通量算出部(センタ側算出部)、25b 配信部、28 経路探索部(センタ側経路探索部)、30 ADASロケータ、31 GNSS受信機(センサ)、32 慣性センサ(センサ)、41 HCU(走行支援装置)、50 周辺監視センサ(センサ)、103,103a,103c 中長期計画部(走行支援装置)、103b 中長期計画部、104 自動運転機能部(レベル変更部)、131,131a,131b 情報取得部、133 コスト算出部、134 経路探索部、136 交通量算出部(第1交通量算出部)、136c 交通量算出部(第2交通量算出部)、411 経路表示制御部、412 ステア判断部、413 提示制御部

Claims (10)

  1. 自車に搭載されたセンサ(31,32,50)で検出されたセンシング情報を用いて加速、制動、及び操舵の少なくともいずれかを自動で制御する自動運転を行う車両で用いられ、
    前記自動運転の実施不実施は、前記センサの検出能力の変化に応じて切り替えられるものであり、
    前記自動運転は、前記自動運転における自動化のレベルを複数段階に切り替えられるものであり、
    自車の外部から送信されてくる、少なくとも自車周辺の道路における前記自動運転を実施できている車両の交通量を特定できる自動運転交通量情報を逐次取得する情報取得部(131,131a,131b,131c)と、
    前記自動運転を行う際の推奨経路を探索する経路探索部(134)と、
    前記自動運転を実施できている車両の交通量が閾値以上の道路から、前記自動運転を実施できている車両の交通量が閾値未満の道路に自車が移る場合に、自車の前記自動運転における自動化のレベルを下げるレベル変更部(104)とを備え、
    前記経路探索部は、前記情報取得部で取得した前記自動運転交通量情報をもとに、選択できる道路が複数存在する経路については、前記自動運転を実施できている車両の交通量がより多い道路を優先して前記推奨経路に選択する走行支援装置。
  2. 請求項において、
    前記レベル変更部は、自車の前記自動運転における自動化のレベルを一旦下げた後、前記自動運転を実施できている車両の交通量が閾値未満の道路から、前記自動運転を実施できている車両の交通量が閾値以上の道路に自車が移る場合に、自車の前記自動運転における自動化のレベルを上げる走行支援装置。
  3. 請求項1又は2において、
    自車のステアリングホイールに自車の乗員が触れていることを判断するステア判断部(412)と、
    前記自動運転を実施できている車両の交通量が閾値未満の道路を自車が走行する場合であって、且つ、前記ステア判断部で自車のステアリングホイールに自車の乗員が触れていないと判断した場合には、自車のステアリングホイールに自車の乗員が手をそえるように促す情報提示を行わせる提示制御部(413)とを備える走行支援装置。
  4. 自車に搭載されたセンサ(31,32,50)で検出されたセンシング情報を用いて加速、制動、及び操舵の少なくともいずれかを自動で制御する自動運転を行う車両で用いられ、
    前記自動運転の実施不実施は、前記センサの検出能力の変化に応じて切り替えられるものであり、
    自車の外部から送信されてくる、少なくとも自車周辺の道路における前記自動運転を実施できている車両の交通量を特定できる自動運転交通量情報を逐次取得する情報取得部(131,131a,131b,131c)と、
    前記自動運転を行う際の推奨経路を探索する経路探索部(134)と
    自車のステアリングホイールに自車の乗員が触れていることを判断するステア判断部(412)と、
    前記自動運転を実施できている車両の交通量が閾値未満の道路を自車が走行する場合であって、且つ、前記ステア判断部で自車のステアリングホイールに自車の乗員が触れていないと判断した場合には、自車のステアリングホイールに自車の乗員が手をそえるように促す情報提示を行わせる提示制御部(413)とを備え、
    前記経路探索部は、前記情報取得部で取得した前記自動運転交通量情報をもとに、選択できる道路が複数存在する経路については、前記自動運転を実施できている車両の交通量がより多い道路を優先して前記推奨経路に選択する走行支援装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項において、
    前記経路探索部で探索した前記推奨経路を電子地図上に重畳表示させる経路表示制御部(411)を備え、
    前記経路表示制御部は、電子地図上に重畳表示させる前記推奨経路に、前記自動運転を実施できている車両の交通量が閾値未満の道路が含まれる場合には、前記推奨経路のうちの、前記自動運転を実施できている車両の交通量が閾値未満の道路と、前記自動運転を実施できている車両の交通量が閾値以上の道路とを区別できる態様で表示させる走行支援装置。
  6. 自車に搭載されたセンサ(31,32,50)で検出されたセンシング情報を用いて加速、制動、及び操舵の少なくともいずれかを自動で制御する自動運転を行う車両で用いられ、
    前記自動運転の実施不実施は、前記センサの検出能力の変化に応じて切り替えられるものであり、
    自車の外部から送信されてくる、少なくとも自車周辺の道路における前記自動運転を実施できている車両の交通量を特定できる自動運転交通量情報を逐次取得する情報取得部(131,131a,131b,131c)と、
    前記自動運転を行う際の推奨経路を探索する経路探索部(134)と
    前記経路探索部で探索した前記推奨経路を電子地図上に重畳表示させる経路表示制御部(411)とを備え、
    前記経路探索部は、前記情報取得部で取得した前記自動運転交通量情報をもとに、選択できる道路が複数存在する経路については、前記自動運転を実施できている車両の交通量がより多い道路を優先して前記推奨経路に選択し、
    前記経路表示制御部は、電子地図上に重畳表示させる前記推奨経路に、前記自動運転を実施できている車両の交通量が閾値未満の道路が含まれる場合には、前記推奨経路のうちの、前記自動運転を実施できている車両の交通量が閾値未満の道路と、前記自動運転を実施できている車両の交通量が閾値以上の道路とを区別できる態様で表示させる走行支援装置。
  7. 請求項1〜のいずれか1項において、
    前記自動運転を実施できている車両の交通量の要素を含む複数の要素について、前記自動運転による走行を行うのに適した道路ほど、低いコスト値を算出するコスト算出部(133)を備え、
    前記コスト算出部は、前記自動運転を実施できている車両の交通量が多い道路ほど低いコスト値を算出するものであり、
    前記経路探索部は、前記複数の要素ごとに前記コスト算出部で算出した前記コスト値の合計値が小さくなるように前記推奨経路を探索する走行支援装置。
  8. 請求項1〜のいずれか1項において、
    前記情報取得部(131)は、前記自動運転を行う複数台の車両から逐次送信される前記自動運転の実施不実施を含む情報を収集して、前記道路における前記自動運転が実施できている車両の交通量を逐次算出するセンタから、そのセンタで算出した、前記道路における前記自動運転が実施できている車両の直近の交通量を、前記自動運転交通量情報として逐次取得する走行支援装置。
  9. 請求項1〜のいずれか1項において、
    前記情報取得部(131a)は、前記自動運転を行う複数台の車両から逐次送信される前記自動運転の実施不実施を含む情報を収集するセンタから、前記自動運転を行う複数台の車両についての前記自動運転の実施不実施を、前記自動運転交通量情報として逐次取得し、
    前記情報取得部で逐次取得する、前記自動運転を行う複数台の車両についての前記自動運転の実施不実施から、前記道路における前記自動運転が実施できている車両の交通量を逐次算出する第1交通量算出部(136)を備え、
    前記経路探索部は、前記第1交通量算出部で算出した、前記道路における前記自動運転が実施できている車両の直近の交通量をもとに、選択できる道路が複数存在する経路については、前記自動運転を実施できている車両の交通量がより多い道路を優先して選択する走行支援装置。
  10. 請求項1〜のいずれか1項において、
    前記情報取得部(131c)は、前記自動運転を行う複数台の車両から逐次送信される、前記自動運転の実施不実施を含む情報を逐次取得し、
    前記情報取得部で逐次取得する、前記自動運転を行う複数台の車両についての前記自動運転の実施不実施を含む情報から、前記道路における前記自動運転が実施できている車両の交通量を逐次算出する第2交通量算出部(136c)を備え、
    前記経路探索部は、前記第2交通量算出部で算出した、前記道路における前記自動運転が実施できている車両の直近の交通量をもとに、選択できる道路が複数存在する経路については、前記自動運転を実施できている車両の交通量がより多い道路を優先して選択する走行支援装置。
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