JP6692450B2 - ブロックチェーン取引システムおよびブロックチェーン取引方法 - Google Patents

ブロックチェーン取引システムおよびブロックチェーン取引方法 Download PDF

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Description

本発明は、ブロックチェーン取引システムおよびブロックチェーン取引方法に関する。
従来のATMは、金融機関の閉域ネットワーク網の中で勘定系ホストと通信することにより、出金/入金や振込/振替等の処理を行ってきた。一方、広く普及するスマートフォンを金融取引内容の事前入力に活用する動きもある。この場合、当該スマートフォンをNFC通信でATMと通信させ、金融取引を実行する。
このような技術として、以下の技術が提案されている。すなわち、振込機の操作に必要な時間を大幅に減らすことを課題とした、携帯端末と振込機とが通信ネットワークを介して接続された現金振込システムであって、前記携帯端末には、1又は2以上の振込情報を入力するための振込情報入力受付手段と、前記入力された振込情報を保持する振込情報保存手段と、前記振込情報を振込機に送信すると共に、前記振込機における振込処理の結果を受信する振込情報送受信手段とを具備し、前記振込機には、前記携帯端末から送信される振込情報を受信すると共に、振込処理の結果を前記携帯端末に送信するためのデータ送受信手段と、前記携帯端末から受信した振込情報を基に、現金の振込処理を実行するための振込情報処理手段とを具備する現金振込システム(特許文献1参照)などが提案されている。
特開2003−281381号公報
上述のスマートフォンを活用した手法は、オープンネットワークたるインターネットで通信を行うスマートフォンと、閉域ネットワーク内に存在するATMとをセキュアに接続することが困難(又は維持するためにF/Wなど外部からの攻撃に対する備えに膨大なシステム維持費用がかかる)であることを踏まえたものである。換言すれば、セキュリティとコストの両面でのリスクが大きく、ATM等の取引端末をオープンネットワークに容易に接続出来ない現状の限界とも言える。よって、ATM等の取引端末を介した種々の金融サービスを低コストかつセキュアに提供することが困難となっていた。
そこで本発明の目的は、ATM等の取引端末を介したセキュアな金融サービスを低コストで提供可能とする技術を提供することにある。
上記課題を解決する本発明のブロックチェーン取引システムは、金融取引に係る一連のトランザクションを実行する、前記金融取引の事前予約に係るトランザクションのデータを他の装置に公開するユーザ端末、前記事前予約に伴う勘定系ホストでの処理のトランザクションのデータを他の装置に公開するサーバシステム、前記勘定系ホストでの処理に伴う、前記金融取引における決済処理のトランザクションのデータを他の装置に公開する取引端末、の各装置のうち少なくとも一つ装置であって、前記各装置のうちの他の装置でのトランザクションに係るブロックチェーンの合意をもって所定のトランザクションを実行する装置、を含むことを特徴とする。
また、本発明のブロックチェーン取引方法は、金融取引に係る一連のトランザクションを実行する、前記金融取引の事前予約に係るトランザクションのデータを他の装置に公開するユーザ端末、前記事前予約に伴う勘定系ホストでの処理のトランザクションのデータを他の装置に公開するサーバシステム、前記勘定系ホストでの処理に伴う、前記金融取引における決済処理のトランザクションのデータを他の装置に公開する取引端末、の各装置のうち少なくとも一つ装置が、前記各装置のうちの他の装置でのトランザクションに係るブロックチェーンの合意をもって所定のトランザクションを実行することを特徴とする。
本発明によれば、ATM等の取引端末を介したセキュアな金融サービスを低コストで提供可能となる。
本実施形態におけるブロックチェーン取引システムを含むネットワーク構成図である。 本実施形態における公開サーバのハードウェア構成例を示す図である。 本実施形態における管理サーバのハードウェア構成例を示す図である。 本実施形態における生体認証サーバのハードウェア構成例を示す図である。 本実施形態におけるATMのハードウェア構成例を示す図である。 本実施形態におけるユーザ端末のハードウェア構成例を示す図である。 本実施形態におけるブロックチェーン履歴テーブルのデータ構成例を示す図である。 本実施形態における取扱金融機関テーブルのデータ構成例を示す図である。 本実施形態における口座管理テーブルのデータ構成例を示す図である。 本実施形態における認証管理テーブルのデータ構成例を示す図である。 本実施形態のブロックチェーン取引方法を適用する具体的状況例を示す図である。 本実施形態のブロックチェーン取引方法のフロー例1を示す図である。 本実施形態のブロックチェーン取引方法のフロー例2を示す図である。 本実施形態のブロックチェーン取引方法のフロー例3を示す図である。 本実施形態のブロックチェーン取引方法のフロー例4を示す図である。
−−−ネットワーク構成−−−
以下に本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明する。図1は本実施形態のブロックチェーン取引システム10を含むネットワーク構成例を示す図である。
図1に示すブロックチェーン取引システム10は、ATM等の取引端末を介したセキュアな金融サービスを低コストで提供可能とするコンピュータシステムである。
こうしたブロックチェーン取引システム10は、公開サーバ100(第1サーバ)、管理サーバ200(第2サーバ)、生体認証サーバ300(認証システム)、ATM400(取引端末)、ユーザ端末500、および、勘定系ホスト600、で構成されている。
このうち公開サーバ100は、オープンネットワークであるインターネット5に接続され、上述のATM400およびユーザ端末500とデータ通信可能となっている。
他方、管理サーバ200は、金融機関で従前から採用されているクローズドネットワークである専用回線6に接続され、生体認証サーバ300および勘定系ホスト600とデータ通信可能となっている。この管理サーバ200は、公開サーバ100から受けた各種の通知や要求の電文を、各金融機関の勘定系ホスト600ごとの電文形式に応じて変換し、該当勘定系ホスト600に送信する機能と、当該勘定系ホスト600から受けた電文を、公開サーバ100向けの電文形式に変換し、当該公開サーバ100に送信する機能を備えるものとする。勿論、この形態に限定せず、こうした電文変換機能を備えた所定の接続サーバを、管理サーバ200と勘定系ホスト600との間に配置し利用する形態を採用してもよい。
また、上述の公開サーバ100と管理サーバ200とは、ファイヤウォール20など適宜なセキュリティ装置を介して通信可能である。
上述のネットワークに含まれる装置のうち、公開サーバ100、ATM400、および、ユーザ端末500は、ブロックチェーン技術におけるノードに該当するものである。従って、それぞれのノードは、自身で実行したトランザクションのデータに電子署名を付与した上で、インターネット5を介して自分の以外の他ノード(各装置における他の装置)に公開すると共に、他ノードで実行されたトランザクションのデータを一定時間ごとにまとめたブロックとして蓄積する。こうして保持される各ブロックの真正性は、当該ブロックの生成時間帯と隣接する時間帯の他ブロックとの関係性を、所定の手順(ブロックチェーン技術における規定手法)で確認することで検証される。こうして真正性が検証されたブロックの連なりがブロックチェーンとなる。
−−−ハードウェア構成例−−−
また、本実施形態のブロックチェーン取引システム10に含まれる各装置のハードウェア構成は以下の如くとなる。図2は、本実施形態の公開サーバ100のハードウェア構成例を示す図である。
各装置のうち、公開サーバ100は、ハードディスクドライブなど適宜な不揮発性記憶素子で構成される記憶装置101、RAMなど揮発性記憶素子で構成されるメモリ103、記憶装置101に保持されるプログラム102をメモリ103に読み出すなどして実行し装置自体の統括制御を行なうとともに各種判定、演算及び制御処理を行なう演算装置104、インターネット5、専用回線6と接続して他装置との通信処理を担う通信装置105を備える。
なお、上述の記憶装置101には、上述のプログラム102に加えて、秘密鍵110、上述のブロックチェーン120、ブロックチェーンアプリ121、ブロックチェーン履歴テーブル125、および取引金融機関テーブル126が少なくとも格納されている。このうち、ブロックチェーン履歴テーブル125および取引金融機関テーブル126の詳細については後述する。
一方、上述のブロックチェーン120は、ヘッダ部とトランザクション部とから構成されたブロックの集合体である。このブロックチェーン120におけるブロックは、10分間など一定時間ごとに生成され、互いの関係性についてブロックチェーン技術により検証されたものとなっている。また、こうした検証が連続6回すなわち6つのブロックの連なりが検証出来たブロックチェーンにおいて、先頭のブロックに関してはブロックチェーンにおける合意がなされたとされる。
また、上述のトランザクション部位は、10分間に各ノードから得たトランザクション群を格納したものである。一方、ヘッダ部は、上述のトランザクション群のハッシュ値および直前時間帯のブロックのヘッダ部のハッシュ値のセットを、ノンスと共に格納したものである。ノンスは、次ブロックとの連結条件を規定した数学的問題である。いずれにしても、こうしたブロックチェーン技術は既存のものを適宜に採用する。
また、ブロックチェーンアプリ121は、ブロックチェーン120を管理するためのアプリケーションであり、ビットコインのウォレットアプリ等と同様の既存技術によるものを適宜に採用すればよい。
また、図3に本実施形態の管理サーバ200のハードウェア構成例を示す。本実施形態の管理サーバ200は、ハードディスクドライブなど適宜な不揮発性記憶素子で構成される記憶装置201、RAMなど揮発性記憶素子で構成されるメモリ203、記憶装置201に保持されるプログラム202をメモリ203に読み出すなどして実行し装置自体の統括制御を行なうとともに各種判定、演算及び制御処理を行なう演算装置204、専用回線6と接続して他装置との通信処理を担う通信装置205を備える。
なお、上述の記憶装置201には、上述のプログラム202に加えて、口座管理テーブル225が少なくとも格納されている。この口座管理テーブル225の詳細については後述する。
また、図4に本実施形態における生体認証サーバ300のハードウェア構成例を示す。本実施形態の生体認証サーバ300は、ハードディスクドライブなど適宜な不揮発性記憶素子で構成される記憶装置301、RAMなど揮発性記憶素子で構成されるメモリ303、記憶装置301に保持されるプログラム302をメモリ303に読み出すなどして実行し装置自体の統括制御を行なうとともに各種判定、演算及び制御処理を行なう演算装置304、専用回線6と接続して他装置との通信処理を担う通信装置305を備える。
なお、上述の記憶装置301には、上述のプログラム302に加えて、認証管理テーブル325が少なくとも格納されている。この認証管理テーブル325の詳細については後述する。
また、図5に本実施形態におけるATM400のハードウェア構成例を示す。本実施形態のATM400は、ハードディスクドライブなど適宜な不揮発性記憶素子で構成される記憶装置401、RAMなど揮発性記憶素子で構成されるメモリ403、記憶装置401に保持されるプログラム402をメモリ403に読み出すなどして実行し装置自体の統括制御を行なうとともに各種判定、演算及び制御処理を行なう演算装置404、タッチパネル等の入出力装置405、インターネット5と接続して他装置との通信処理を担う通信装置406、生体情報リーダ407、および、一般的にATMに備わる現金管理機構408を備える。なお、現金管理機構408は、現金の格納庫、搬送手段、排出/受入機構といった構成を含んでいる。 また、上述の記憶装置401には、上述のプログラム402に加えて、秘密鍵410およびブロックチェーン420が少なくとも格納されている。このブロックチェーン420およびブロックチェーンアプリ421は、上述のブロックチェーン120およびブロックチェーンアプリ121とそれぞれ同様の構成を備えるものであり、説明は省略する。
なお、本実施形態では取引端末として上述のATM400を例示したが、これに限定せず、POS端末やキャッシュレスATMといった決済処理を担う種々の端末を想定してよい。
また、図6に本実施形態におけるユーザ端末500のハードウェア構成例を示す。本実施形態のユーザ端末500は、ハードディスクドライブなど適宜な不揮発性記憶素子で構成される記憶装置501、RAMなど揮発性記憶素子で構成されるメモリ503、記憶装置501に保持されるプログラム502をメモリ503に読み出すなどして実行し装置自体の統括制御を行なうとともに各種判定、演算及び制御処理を行なう演算装置504、タッチパネル等の入出力装置505、インターネット5と接続して他装置との通信処理を担う通信装置506、および、生体情報リーダ507を備える。
なお、上述の記憶装置501には、上述のプログラム502に加えて、秘密鍵510およびブロックチェーン520が少なくとも格納されている。このうち秘密鍵510は、このユーザ端末500を使用するユーザの生体情報ないし生体情報に基づくものとなる。また、ブロックチェーン520は、上述のブロックチェーン120およびブロックチェーンアプリ121とそれぞれ同様の構成を備えるものであり、説明は省略する。
−−−データ構成例−−−
続いて、本実施形態のブロックチェーン取引システム10を構成する各装置が用いるテーブル類について説明する。
図7に、本実施形態におけるブロックチェーン履歴テーブル125の一例を示す。ブロックチェーン履歴テーブル125は、上述の公開サーバ100が保持するテーブルであり、公開サーバ100におけるトランザクションの他、管理サーバ200を介して得た勘定系ホスト600のトランザクション、および、ATM400から得たトランザクション、の各情報を格納したテーブルである。
なお、ここでは公開サーバ100が保持するブロックチェーン履歴テーブル125について例示したが、ATM400の保持するブロックチェーン履歴テーブル425、および、ユーザ端末500の保持するブロックチェーン履歴テーブル525も同様の構成を備えている。ATM400が保持するブロックチェーン履歴テーブル425の場合、ATM400のトランザクションの他、管理サーバ200を介して得た勘定系ホスト600のトランザクション、および、ユーザ端末500から得たトランザクション、の各情報を格納したテーブルである。また、ユーザ端末500の保持するブロックチェーン履歴テーブル525の場合、ユーザ端末500のトランザクションの他、管理サーバ200を介して得た勘定系ホスト600のトランザクション、および、ATM400から得たトランザクション、の各情報を格納したテーブルである。
こうしたトランザクション履歴テーブル125におけるデータ構造は、当該トランザクションが実行された時刻である取引時刻をキーとして、当該トランザクションにおける資金移動元および資金移動先、その金額、手数料、取引対象のユーザないし金融機関の国・地域、IPアドレス、金融機関番号、当該トランザクションの処理状況を示すステータス区分といったデータから成るレコードの集合体である。
図8に、本実施形態における取扱金融機関テーブル126の一例を示す。取扱金融機関テーブル126は、上述の公開サーバ100が保持するテーブルであり、上述の勘定系ホスト600それぞれの運用者たる各金融機関に関する情報を格納したテーブルである。
そのデータ構造は、金融機関番号をキーとして、金融機関名、国・地域、および、当該金融機関に関するトランザクションの取扱可否といったデータから成るレコードの集合体である。
図9に、本実施形態における口座管理テーブル225の一例を示す。口座管理テーブル225は、上述の管理サーバ200が保持するテーブルであり、ユーザ端末500のユーザと金融機関の口座とを紐付けるテーブルである。
そのデータ構造は、上述のユーザの識別情報たるブロックチェーンアドレスをキーとして、当該ユーザの保持口座に関する、金融機関番号、支店番号、科目番号、および口座番号といったデータから成るレコードの集合体である。
図10に、本実施形態における認証管理テーブル325の一例を示す。認証管理テーブル325は、生体認証サーバ300が保持するテーブルであり、ユーザ端末500のユーザの本人認証に用いる生体情報を格納したテーブルである。
そのデータ構造は、上述のユーザの識別情報たるブロックチェーンアドレスをキーとして、当該ユーザの生体情報、当該ユーザの保有口座に関する、、金融機関番号、支店番号、科目番号、および口座番号といったデータから成るレコードの集合体である。
−−−フロー例1−−−
以下、本実施形態におけるブロックチェーン取引方法の実際手順について図に基づき説明する。以下で説明するブロックチェーン取引方法に対応する各種動作は、ブロックチェーン取引システム10を構成する、各装置がそのメモリに読み出して実行するプログラムによって実現される。そして、これらのプログラムは、以下に説明される各種の動作を行うためのコードから構成されている。
図11は本実施形態のブロックチェーン取引方法を適用する具体的状況例を示す図であり、図12は本実施形態のブロックチェーン取引方法のフロー例1を示す図である。
ここでは、本実施形態のブロックチェーン取引方法の適用例として、図11に示すように、ユーザがスマートフォンなどのユーザ端末500から金融取引の内容(例:ATMで50,000円出金)を事前登録した場合に実行される、一連のトランザクションに関してブロックチェーン取引方法を適用する状況を想定する。ここで、「事前登録」とは、ユーザ端末500が、当該事前登録のデータに電子署名を付与したトランザクションデータを、インターネット5を介して他ユーザのユーザ端末500、ATM400、および公開サーバ100に公開し(送信し)、そうした公開先の各装置のブロックチェーンにおける所定ブロックに格納されることを意味する。
ここで、上述のユーザは、ユーザ端末500を操作して、予めインストールされているブロックチェーンアプリ521を起動し、このブロックチェーンアプリ521のインターフェイスにて、「A銀行のATMで50,000円を出金」といった所望の金融取引の内容を入力し、事前登録指示を行う。
この場合、ユーザ端末500は、上述の金融取引の内容(例えば、取引種類:「ATMから出金」、資金移動元:該当ユーザのブロックチェーンアドレス、資金移動先:A銀行の別段預金口座のブロックチェーンアドレス、金額:50,0000円、金融機関番号:A銀行のXxxx)を示す取引データを生成し(s200)、これに生体情報リーダ507により当該ユーザから得た生体情報を秘密鍵として電子署名を付与する(s201)。ユーザ端末500は、こうして電子署名が付与された取引データ、すなわちトランザクションは、上述したように、公開先の各装置に公開する。
−−−フロー例2−−−
次に、上述のユーザによるトランザクションに関して、公開サーバ100、管理サーバ200、および勘定系ホスト600で行う処理について説明する。図13は、本実施形態におけるブロックチェーン取引方法のフロー例2を示す図である。
この場合、公開サーバ100は、上述のユーザ端末500から公開されたトランザクションを、ブロックチェーンアプリ121によって(以下同様)、ブロックチェーン120における、現時間帯のブロックに格納し(s300)、ブロックチェーン120におけるブロック間の関係性を確認し、当該ブロックの真正性を検証する(s301)。なお、この検証で当該トランザクションを含むブロックの真正性が確認出来なかった場合、公開サーバ100は、改ざん等の不正処理がなされたトランザクションとしてブロックチェーン技術における所定措置をとる。
次に、公開サーバ100は、当該トランザクションが含む金融機関番号をキーに、取扱金融機関テーブル126を検索し、該当金融機関「A銀行」たる「Xxxx」の取扱可否を判定する(s302)。
上述の判定の結果、該当金融機関が取扱不可であった場合(s302:NO)、公開サーバ100は処理を終了する。
他方、上述の判定の結果、該当金融機関が取扱可であった場合(s302:YES)、公開サーバ100は、該当トランザクションが示す取引内容が資金移動登録取引か判定する(s303)。上述の例であれば、取引種類が「ATMからの出金」であり、資金移動元と資金移動先が指定されていることから、資金移動登録取引であると判定される。
上述の判定の結果、資金移動登録取引でなかった場合(s303:NO)、公開サーバ100は、処理を後述する図15のフローにおけるステップs503の、「NO」分岐に遷移させる。
他方、上述の判定の結果、資金移動登録取引であった場合(s303:YES)、公開サーバ100は、管理サーバ200に対し、勘定系ホスト600への残高照会を依頼する(s3031)。公開サーバ100は、この依頼に際し、残高照会の対象である上述のユーザのブロックチェーンアドレスと、上述の金融取引の内容が示す「金額」(以後、取引金額)の値とを、管理サーバ200に通知するものとする。
管理サーバ200は、この依頼を受信し、依頼が含むブロックチェーンアドレスをキーに、口座管理テーブル225を参照して、当該ユーザの保有口座の情報を取得し、当該口座の情報を含む残高照会要求を、勘定系ホスト600に通知する(s304)。
一方、勘定系ホスト600は、上述の残高照会要求を管理サーバ200から受信し、該当ユーザの保有口座における残高を確認し、当該口座の残高の値を管理サーバ200に回答する(s305)。
管理サーバ200は、勘定系ホスト600からの回答を得て、当該残高が上述の取引金額以上であるか判定する(s306)。
上述の判定の結果、該当ユーザの口座残高が上述の取引金額より少なかった場合(s306:NO)、管理サーバ200は、その旨を公開サーバ100に通知する(s3061)。
一方、上述の判定の結果、該当ユーザの口座残高が上述の取引金額以上であった場合(s306:YES)、管理サーバ200は、該当取引金額を該当ユーザの保有口座から別段預金口座へと移動する資金移動指示を、勘定系ホスト600に通知する(s3062)。
勘定系ホスト600は、上述の資金移動指示を受けて、該当ユーザの保有口座から取引金額を出金し、これを別段預金口座に移す勘定系処理を実行し(s307)、その処理の完了を管理サーバ200に通知する。
管理サーバ200は、資金移動完了の通知を受けて、これを公開サーバ100に伝達する(s308)。
公開サーバ100は、上述の資金移動完了の通知を受信し、当該資金移動に係るトランザクションを生成し(s309)、これに秘密鍵110(予め該当銀行から得てセキュアに管理されているもの)で電子署名を付与し(s310)、処理を終了する。
公開サーバ100は、こうして電子署名を付与した取引データ、すなわちトランザクションを、上述したように公開先の各装置に公開する。
−−−フロー例3−−−
次に、上述のユーザが実際にATM400を訪れて、出金を行う状況に対応した処理について説明する。図14は、本実施形態におけるブロックチェーン取引方法のフロー例3を示す図である。
この場合、ATM400は、ブロックチェーンアプリ421を用い(以下同様)、ブロックチェーン420において、各ブロックが含むトランザクションのステータス区分を参照し、ATMでの処理待ち状態を示す所定のステータス区分を示すトランザクションを抽出する(s400)。
また、ATM400は、このATM400を訪れたユーザの操作に応じて、生体情報リーダ407にて、当該ユーザの生体情報を取得し、これを含む生体認証の依頼を、公開サーバ100に送信する(s401)。
公開サーバ100は、この依頼に応じた認証要求を管理サーバ200に通知する(s4011)。
管理サーバ200は、この認証要求を生体認証サーバ300に送信する(s402)。
一方、生体認証サーバ300は、上述の認証要求を受信し、当該認証要求が含む生体情報を、認証管理テーブル325に照合し、マッチする生体情報が存在するか判定する(s403)。
上述の判定の結果、マッチする生体情報が認証管理テーブル325に存在しなかった場合、すなわち認証に成功しなかった場合(404:NO)、生体認証サーバ300は、その旨を管理サーバ200に通知する(s4041)。
この場合、管理サーバ200は、認証エラーと判定し、その旨を公開サーバ100に通知する(s405)。公開サーバ100も、この認証エラーの旨をATM400に返す(S4051)。ATM400は、認証エラーの通知を公開サーバ100から受けて、その旨を入出力装置405に表示させ(s406)、処理を終了する。
他方、上述の判定の結果、マッチする生体情報が認証管理テーブル325に存在した場合、すなわち認証に成功した場合(404:YES)、生体認証サーバ300は、その旨を管理サーバ200に通知する(s4042)。この通知には、認証に成功したユーザのブロックチェーンアドレス(認証管理テーブル325から取得)を含めるものとする。
管理サーバ200も、この認証成功の旨を公開サーバ100に返す(S407)。公開サーバ100も、この認証成功の旨をATM400に返す(s4071)。
ATM400は、認証成功の通知を公開サーバ100から受けて、当該認証に成功したユーザのブロックチェーンアドレスをキーに、上述のs400で得ている各トランザクションを検索し、該当ユーザに関するトランザクションを含むブロックに関して検証され、一定時間が経過したブロックチェーンであるか、すなわちブロックチェーンに関して合意が得られているか、ブロックチェーン420にて確認する(s408)。当該確認はブロックチェーン技術における一般的手法にて行う。
上述の確認の結果、ブロックチェーンに関して合意が無い、すなわち確定していない場合(s408:NO)、ATM400は、ブロックチェーン未確定エラーとして、所定の通知を入出力装置406に表示し(s409)、処理を終了する。
他方、上述の確認の結果、ブロックチェーンに関して合意がある、すなわち確定している場合(s408:YES)、ATM400は、取引金額に応じた現金を、現金管理機構408により適宜に搬送、排出する(s410)。
また、ATM400は、上述の出金の完了に伴うトランザクションに、該当ユーザの生体情報を秘密鍵として電子署名を付与し(s412)、処理を終了する。
ATM400は、こうして電子署名を付与した取引データ、すなわちトランザクションを、上述したように公開先の各装置に公開する。
−−−フロー例4−−−
次に、上述の出金完了を受けて、勘定系ホスト600にて別段預金口座から実際の出金処理を行うことに関連した各処理について説明する。図15は、本実施形態におけるブロックチェーン取引方法のフロー例4を示す図である。
この場合、公開サーバ100は、上述のATM400から公開されたトランザクションを、ブロックチェーンアプリ121によって(以下同様)、ブロックチェーン120における、現時間帯のブロックに格納し(s500)、ブロックチェーン120におけるブロック間の関係性を確認し、当該ブロックの真正性を検証する(s501)。なお、この検証で当該トランザクションを含むブロックの真正性が確認出来なかった場合、公開サーバ100は、改ざん等の不正処理がなされたトランザクションとしてブロックチェーン技術における所定措置をとる。
次に、公開サーバ100は、当該トランザクションが含む金融機関番号をキーに、取扱金融機関テーブル126を検索し、該当金融機関「A銀行」たる「Xxxx」の取扱可否を判定する(s502)。
上述の判定の結果、該当金融機関が取扱不可であった場合(s502:NO)、公開サーバ100は処理を終了する。
他方、上述の判定の結果、該当金融機関が取扱可であった場合(s502:YES)、公開サーバ100は、該当トランザクションが示す取引内容が資金移動完了取引か判定する(s503)。上述のフロー例3の結果によれば出金完了のトランザクションが公開されており、資金移動完了取引であると判定される。
上述の判定の結果、資金移動完了取引でなかった場合(s503:NO)、公開サーバ100は、処理を図13のフローにおけるステップs303の、「YES」分岐に遷移させる。
他方、上述の判定の結果、資金移動完了取引であった場合(s503:YES)、公開サーバ100は、管理サーバ200に対し、勘定系ホスト600への残高照会を依頼する(s5031)。公開サーバ100は、この依頼に際し、残高照会の対象である上述の別段預金口座のブロックチェーンアドレスと、上述のATM400で出金完了となった金額(以後、出金金額)の値とを、管理サーバ200に通知するものとする。
管理サーバ200は、この依頼を受信し、依頼が含むブロックチェーンアドレスをキーに、口座管理テーブル225を参照して、当該別段預金口座の情報を取得し、当該口座の情報を含む残高照会要求を、勘定系ホスト600に通知する(s504)。
一方、勘定系ホスト600は、上述の残高照会要求を管理サーバ200から受信し、該当別段預金口座における残高を確認し、当該口座の残高の値を管理サーバ200に回答する(s505)。
管理サーバ200は、勘定系ホスト600からの回答を得て、当該残高が上述の出金金額以上であるかことを確認して、該当出金金額を該当別段預金口座から出金する資金移動指示を、勘定系ホスト600に通知する(s506)。
一方、勘定系ホスト600は、上述の資金移動指示を受けて、該当別段預金口座から出金金額を出金、すなわち該当金額の差し引き処理を行う勘定系処理を実行し(s507)、その処理の完了を管理サーバ200に通知する。
管理サーバ200は、資金移動完了の通知を受けて、これを公開サーバ100に伝達する(s508)。
公開サーバ100は、上述の資金移動完了の通知を受信し、当該資金移動に係るトランザクションを生成し(s509)、これに秘密鍵110(予め該当銀行から得てセキュアに管理されているもの)で電子署名を付与し(s510)、処理を終了する。
公開サーバ100は、こうして電子署名を付与した取引データ、すなわちトランザクションを、上述したように公開先の各装置に公開する。
本実施形態によれば、ATM等の取引端末をセキュアな状態を保ちつつインターネットに公開し、金融機関における既存の閉域ネットワークシステムとの連携を実現することが出来る。こうした技術において、各取引のトランザクションをブロックチェーンとして各端末等で分散保持し、共有することで、安全で確実な金融取引の処理を低コストで実現する。ひいては、金融機関におけるシステム等の管理、維持コストを削減可能となり、また、ATM等の取引端末毎にNFCや特別なハードを導入することなく、各利用者のスマートフォンとの連携が可能となる。
よって、ATM等の取引端末を介したセキュアな金融サービスを低コストで提供可能となる。
本明細書の記載により、少なくとも次のことが明らかにされる。すなわち、本実施形態のブロックチェーン取引システムにおいて、前記各装置は、前記金融取引の事前予約に係るトランザクションのデータを他の装置に公開するユーザ端末と、前記事前予約に伴う勘定系ホストでの処理のトランザクションのデータを他の装置に公開するサーバシステムと、前記勘定系ホストでの処理に伴う、前記金融取引における決済処理のトランザクションのデータを他の装置に公開する取引端末と、を含み、前記各装置のうち少なくともいずれかが、前記各装置のうちの他の装置でのトランザクションに係るブロックチェーンの合意をもって所定のトランザクションを実行する装置である、としてもよい。
これによれば、スマートフォンなどのユーザ端末、このユーザ端末でなされた金融取引の事前予約に関する適宜な処理を勘定系ホストや認証システムに仲介するサーバシステム、および、上述の事前予約がなされた金融取引に基づく現金入出金などを行うATMなどの取引端末、での一連のトランザクションに係るブロックチェーンの合意(これら各装置での検証による合意)をもって、改ざん困難でセキュアな金融取引を、特段の大規模投資の投入無く実現出来ることととなる。ひいては、ATM等の取引端末を介したセキュアな金融サービスを低コストで提供可能となる。
本実施形態のブロックチェーン取引システムにおいて、前記ユーザ端末は、前記事前予約に係るトランザクションに対し、ユーザの生体情報を秘密鍵として電子署名を付与して前記公開を行うものであり、前記サーバシステムは、前記勘定系ホストでの処理のトランザクションに対し、当該サーバシステムを運用する金融機関の秘密鍵により電子署名を付与して前記公開を行うものであり、前記取引端末は、所定装置で読み取った前記ユーザの生体情報を、前記サーバシステムを介して所定の認証システムに送信して当該認証の結果を取得し、当該認証に成功した場合、前記決済処理を実行し、当該決済処理のトランザクションに対し、前記読み取った前記ユーザの生体情報を秘密鍵として電子署名を付与して前記公開を行うものである、としてもよい。
これによれば、ユーザの生体情報を秘密鍵として電子署名を付与したセキュアなトランザクションを起点としたブロックチェーンにて、その合意を契機に所定のトランザクションを取引端末等で実行することが可能となる。ひいては、ATM等の取引端末を介したよりセキュアな金融サービスを低コストで提供可能となる。
本実施形態のブロックチェーン取引システムにおいて、前記サーバシステムは、オープンネットワークを介して前記ユーザ端末および前記取引端末と接続された第1サーバと、所定のセキュリティ手段を介して前記第1サーバと接続され、前記認証システムおよび前記勘定系ホストとクローズドネットワークで接続された第2サーバとから構成されており、前記第1サーバは、前記事前予約に伴う勘定系ホストでの処理、および、前記生体情報に基づく生体認証の処理を、前記第2サーバに依頼し、前記第2サーバは、前記依頼のうち前記事前予約に伴うものを前記勘定系ホストに送信して該当処理を要求し、前記依頼のうち前記生体認証に伴うものを前記認証システムに送信して該当処理を要求し、前記要求のそれぞれに応じた処理結果を勘定系ホストから取得し、当該処理結果を前記第1サーバに返すものである、としてもよい。
これによれば、インターネットなどのオープンネットワークにATM等の取引端末を接続した上で、クローズドネットワーク内の勘定系ホストや認証システムも活用して、セキュアな金融取引を低コストで実現出来ることとなる。ひいては、ATM等の取引端末を介したセキュアな金融サービスを低コストで提供可能となる。
本実施形態のブロックチェーン取引システムにおいて、前記第1サーバが、前記金融取引に係る前記トランザクションが示す金融機関の識別情報に基づき、ブロックチェーンのうちの所定ブロックから、前記金融取引を担当する金融機関に係る該当トランザクションを絞り込み、当該トランザクションに関して、処理を実行する、としてもよい。
これによれば、膨大な数のブロックチェーン中から、処理すべきトランザクションを含むブロックを効率良く特定し、処理の迅速化を図ることが可能となる。ひいては、ATM等の取引端末を介したセキュアな金融サービスを低コストで提供可能となる。
本実施形態のブロックチェーン取引システムにおいて、前記取引端末が、前記金融取引に係る前記トランザクションが示す処理ステータスに基づき、ブロックチェーンのうちの所定ブロックから、取引端末での処理待ち段階となっている該当トランザクションを絞り込み、当該トランザクションに関して、処理を実行する、としてもよい。
これによれば、膨大な数のブロックチェーン中から、処理すべきトランザクションを含むブロックを効率良く特定し、処理の迅速化を図ることが可能となる。ひいては、ATM等の取引端末を介したセキュアな金融サービスを低コストで提供可能となる。
本実施形態のブロックチェーン取引方法において、前記各装置である、ユーザ端末が、前記金融取引の事前予約に係るトランザクションのデータを他の装置に公開し、サーバシステムが、前記事前予約に伴う勘定系ホストでの処理のトランザクションのデータを他の装置に公開し、取引端末が、前記勘定系ホストでの処理に伴う、前記金融取引における決済処理のトランザクションのデータを他の装置に公開し、前記各装置のうち少なくともいずれかが、前記各装置のうちの他の装置でのトランザクションに係るブロックチェーンの合意をもって所定のトランザクションを実行する、としてもよい。
本実施形態のブロックチェーン取引方法において、前記ユーザ端末が、前記事前予約に係るトランザクションに対し、ユーザの生体情報を秘密鍵として電子署名を付与して前記公開を行い、前記サーバシステムが、前記勘定系ホストでの処理のトランザクションに対し、当該サーバシステムを運用する金融機関の秘密鍵により電子署名を付与して前記公開を行い、前記取引端末が、所定装置で読み取った前記ユーザの生体情報を、前記サーバシステムを介して所定の認証システムに送信して当該認証の結果を取得し、当該認証に成功した場合、前記決済処理を実行し、当該決済処理のトランザクションに対し、前記読み取った前記ユーザの生体情報を秘密鍵として電子署名を付与して前記公開を行う、としてもよい。
本実施形態のブロックチェーン取引方法において、前記サーバシステムが、オープンネットワークを介して前記ユーザ端末および前記取引端末と接続された第1サーバと、所定のセキュリティ手段を介して前記第1サーバと接続され、前記認証システムおよび前記勘定系ホストとクローズドネットワークで接続された第2サーバとから構成されており、前記第1サーバが、前記事前予約に伴う勘定系ホストでの処理、および、前記生体情報に基づく生体認証の処理を、前記第2サーバに依頼し、前記第2サーバが、前記依頼のうち前記事前予約に伴うものを前記勘定系ホストに送信して該当処理を要求し、前記依頼のうち前記生体認証に伴うものを前記認証システムに送信して該当処理を要求し、前記要求のそれぞれに応じた処理結果を勘定系ホストから取得し、当該処理結果を前記第1サーバに返す、としてもよい。
本実施形態のブロックチェーン取引方法において、前記第1サーバが、前記金融取引に係る前記トランザクションが示す金融機関の識別情報に基づき、ブロックチェーンのうちの所定ブロックから、前記金融取引を担当する金融機関に係る該当トランザクションを絞り込み、当該トランザクションに関して、処理を実行する、としてもよい。
本実施形態のブロックチェーン取引方法において、前記取引端末が、前記金融取引に係る前記トランザクションが示す処理ステータスに基づき、ブロックチェーンのうちの所定ブロックから、取引端末での処理待ち段階となっている該当トランザクションを絞り込み、当該トランザクションに関して、処理を実行する、としてもよい。
5 インターネット(オープンネットワーク)
6 専用回線(クローズドネットワーク)
10 ブロックチェーン取引システム
20 ファイヤウォール
100 公開サーバ(第1サーバ)
101 記憶装置
102 プログラム
103 メモリ
104 演算装置
105 通信装置
110 秘密鍵
120 ブロックチェーン
121 ブロックチェーンアプリ
125 ブロックチェーン履歴テーブル
126 取扱金融機関テーブル
200 管理サーバ(第2サーバ)
201 記憶装置
202 プログラム
203 メモリ
204 演算装置
205 通信装置
225 口座管理テーブル
300 生体認証サーバ(生体認証システム)
301 記憶装置
302 プログラム
303 メモリ
304 演算装置
305 通信装置
325 認証管理テーブル
400 ATM(取引端末)
401 記憶装置
402 プログラム
403 メモリ
404 演算装置
405 入出力装置
406 通信装置
407 生体情報リーダ
410 秘密鍵
420 ブロックチェーン
421 ブロックチェーンアプリ
425 ブロックチェーン履歴テーブル
500 ユーザ端末
501 記憶装置
502 プログラム
503 メモリ
504 演算装置
505 入出力装置
506 通信装置
507 生体情報リーダ
510 秘密鍵(生体情報)
520 ブロックチェーン
521 ブロックチェーンアプリ
525 ブロックチェーン履歴テーブル
600 勘定系ホスト

Claims (11)

  1. 金融取引に係る一連のトランザクションを実行する、前記金融取引の事前予約に係るトランザクションのデータを他の装置に公開するユーザ端末、前記事前予約に伴う勘定系ホストでの処理のトランザクションのデータを他の装置に公開するサーバシステム、前記勘定系ホストでの処理に伴う、前記金融取引における決済処理のトランザクションのデータを他の装置に公開する取引端末、の各装置のうち少なくとも一つ装置であって、前記各装置のうちの他の装置でのトランザクションに係るブロックチェーンの合意をもって所定のトランザクションを実行する装置、を含むことを特徴とするブロックチェーン取引システム。
  2. 前記ユーザ端末は、
    前記事前予約に係るトランザクションに対し、ユーザの生体情報を秘密鍵として電子署名を付与して前記公開を行うものであり、
    前記サーバシステムは、
    前記勘定系ホストでの処理のトランザクションに対し、当該サーバシステムを運用する金融機関の秘密鍵により電子署名を付与して前記公開を行うものであり、
    前記取引端末は、
    所定装置で読み取った前記ユーザの生体情報を、前記サーバシステムを介して所定の認証システムに送信して当該認証の結果を取得し、当該認証に成功した場合、前記決済処理を実行し、当該決済処理のトランザクションに対し、前記読み取った前記ユーザの生体情報を秘密鍵として電子署名を付与して前記公開を行うものである、
    ことを特徴とする請求項1に記載のブロックチェーン取引システム。
  3. 前記サーバシステムは、
    オープンネットワークを介して前記ユーザ端末および前記取引端末と接続された第1サーバと、所定のセキュリティ手段を介して前記第1サーバと接続され、前記認証システムおよび前記勘定系ホストとクローズドネットワークで接続された第2サーバとから構成されており、
    前記第1サーバは、前記事前予約に伴う勘定系ホストでの処理、および、前記生体情報に基づく生体認証の処理を、前記第2サーバに依頼し、前記第2サーバは、前記依頼のうち前記事前予約に伴うものを前記勘定系ホストに送信して該当処理を要求し、前記依頼のうち前記生体認証に伴うものを前記認証システムに送信して該当処理を要求し、前記要求のそれぞれに応じた処理結果を勘定系ホストから取得し、当該処理結果を前記第1サーバに返すものである、
    ことを特徴とする請求項2に記載のブロックチェーン取引システム。
  4. 前記第1サーバが、
    前記金融取引に係る前記トランザクションが示す金融機関の識別情報に基づき、ブロックチェーンのうちの所定ブロックから、前記金融取引を担当する金融機関に係る該当トランザクションを絞り込み、当該トランザクションに関して、処理を実行する、
    ことを特徴とする請求項3に記載のブロックチェーン取引システム。
  5. 前記取引端末が、
    前記金融取引に係る前記トランザクションが示す処理ステータスに基づき、ブロックチェーンのうちの所定ブロックから、取引端末での処理待ち段階となっている該当トランザクションを絞り込み、当該卜ランザクションに関して、処理を実行する、
    ことを特徴とする請求項3に記載のブロックチェーン取引システム。
  6. 金融取引に係る一連のトランザクションを実行する、前記金融取引の事前予約に係るトランザクションのデータを他の装置に公開するユーザ端末、前記事前予約に伴う勘定系ホストでの処理のトランザクションのデータを他の装置に公開するサーバシステム、前記勘定系ホストでの処理に伴う、前記金融取引における決済処理のトランザクションのデータを他の装置に公開する取引端末、の各装置のうち少なくとも一つ装置が、前記各装置のうちの他の装置でのトランザクションに係るブロックチェーンの合意をもって所定のトランザクションを実行することを特徴とするブロックチェーン取引方法。
  7. 前記各装置である、
    ユーザ端末が、
    前記金融取引の事前予約に係るトランザクションのデータを他の装置に公開し、
    サーバシステムが、
    前記事前予約に伴う勘定系ホストでの処理のトランザクションのデータを他の装置に公開し、
    取引端末が、
    前記勘定系ホストでの処理に伴う、前記金融取引における決済処理のトランザクションのデータを他の装置に公開し、
    前記各装置のうち少なくともいずれかが、前記各装置のうちの他の装置でのトランザクションに係るブロックチェーンの合意をもって所定のトランザクションを実行する、
    ことを特徴とする請求項6に記載のブロックチェーン取引方法。
  8. 前記ユーザ端末が、
    前記事前予約に係るトランザクションに対し、ユーザの生体情報を秘密鍵として電子署名を付与して前記公開を行い、
    前記サーバシステムが、
    前記勘定系ホストでの処理のトランザクションに対し、当該サーバシステムを運用する金融機関の秘密鍵により電子署名を付与して前記公開を行い、
    前記取引端末が、
    所定装置で読み取った前記ユーザの生体情報を、前記サーバシステムを介して所定の認証システムに送信して当該認証の結果を取得し、当該認証に成功した場合、前記決済処理を実行し、当該決済処理のトランザクションに対し、前記読み取った前記ユーザの生体情報を秘密鍵として電子署名を付与して前記公開を行う、
    ことを特徴とする請求項7に記載のブロックチェーン取引方法。
  9. 前記サーバシステムが、
    オープンネットワークを介して前記ユーザ端末および前記取引端末と接続された第1サーバと、所定のセキュリティ手段を介して前記第1サーバと接続され、前記認証システムおよび前記勘定系ホストとクローズドネットワークで接続された第2サーバとから構成されており、
    前記第1サーバが、前記事前予約に伴う勘定系ホストでの処理、および、前記生体情報に基づく生体認証の処理を、前記第2サーバに依頼し、前記第2サーバが、前記依頼のうち前記事前予約に伴うものを前記勘定系ホストに送信して該当処理を要求し、前記依頼のうち前記生体認証に伴うものを前記認証システムに送信して該当処理を要求し、前記要求のそれぞれに応じた処理結果を勘定系ホストから取得し、当該処理結果を前記第1サーバに返す、
    ことを特徴とする請求項8に記載のブロックチェーン取引方法。
  10. 前記第1サーバが、
    前記金融取引に係る前記トランザクションが示す金融機関の識別情報に基づき、ブロックチェーンのうちの所定ブロックから、前記金融取引を担当する金融機関に係る該当トランザクションを絞り込み、当該トランザクションに関して、処理を実行する、
    ことを特徴とする請求項9に記載のブロックチェーン取引方法。
  11. 前記取引端末が、
    前記金融取引に係る前記トランザクションが示す処理ステータスに基づき、ブロックチェーンのうちの所定ブロックから、取引端末での処理待ち段階となっている該当トランザクションを絞り込み、当該卜ランザクションに関して、処理を実行する、
    ことを特徴とする請求項9に記載のブロックチェーン取引方法。
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